JP2001524930A - 高服量リポソームエアロゾル処方 - Google Patents

高服量リポソームエアロゾル処方

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Abstract

(57)【要約】 本発明は約130−375mg/mlの開始保存器濃度リン脂質中に約12−30mg/mlの薬剤化合物を含む高服量製薬リポソームエアロゾルを提供する。特に、本発明はリン脂質中の高服量リポソームエアロゾル組成物として送達されるの抗炎症グルココルチコイド、免疫抑制化合物、抗菌化合物、抗生物質化合物、抗ウイルス化合物、及び抗がん化合物について記載されている。より具体的には、開始保存器濃度が1mlあたり約225mgまでのリン脂質中に約30mg/mlまでのシクロスポリンA及びを含む高服量シクロスポリンAリポソームエアロゾル組成物を提供する。また、開始保存器濃度が1mlあたり約225mgまでのリン脂質中に約15mg/mlまでのブデソニド及びを含む高服量ブデソニド−リポソームエアロゾル組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 高服量リポソームエアロゾル処方 発明の背景発明の分野 本発明は生化学的薬理学及び薬剤化学の分野に広く関する。さらに限定的には 、本発明はシクロスポリンA及びブデソニドを含む多様な製薬の高服量リポソー ムエアロゾル処方に関する。関連技術の説明 肺では、多種類の異なった疾患が肺表面に直接薬品を沈着させるために使用さ れるエアロゾル配達機構の利用により、適切に治療されてきた。この方法に関し ては、多種類の器具が開発されてきた(例えば、メーター計量服量吸入器及び乾 燥粉末吸入器)。ジェット式噴霧器は臨床上水溶性薬剤及び微粒子化された懸濁 液のエアロゾル送達に使用されてきた。しかしながら、水不溶性、疎水性化合物 での使用は制限されてきた。 エアロゾル送達と両立できるリポソーム処方の開発はジェット式噴霧器を他の 薬品の送達に使用することを可能にした。エアロゾル送達でのリポソームの利用 は、水での共存性、及び傷を受けた肺を治療上薬物レベルを維持からの解放を含 む多くの利点があり、さらに、リポソームは細胞内、特に液胞状マクロファージ への送達を促進する。 エアロゾルによる限定された部位での局部治療の効果は肺 における疾患箇所へ送達された薬物の量で決定される。そこには送達量、すなわ ち、エアロゾル処方の効果を決定するいくつかの異なった重要なパラメーターが 存在する。例えば、噴霧器の形状及び変形体、作業条件(たとえば、流出率)、 及び補助器具(管類、コネクター、マウスピース、フェイスマスク、及びその類 似物)の有無は重要な変数である。したがって、エアロゾル生産効果は適切な噴 霧器具の適切な使用によって増加させることができる。器具の不適切な使用及び 、あるいは不完全なパラメーターは吸入される投薬量、送達部位及び治療効果に 影響を与えることができる。 薬物の処方はまた、エアロゾル生産効果及び薬−リポソームの空気力学的特性 を調整する臨床上の要因である。薬−リポソーム生産効果が低相転移温度で処方 されたリポソームの利用により増加できることが発見されている(Waldrep et a l.,J.of Aerosol Med.7:1994(1994)及びWaldrep et al.,J.of Pharmace utics 97:205−12(1993)を参照)。エアロゾル薬−リポソーム生産量を増加 させる別の方法は、薬物及びリン脂質の貯蔵器濃度を増加させることである。い くつかの薬−リポソーム処方の噴霧では、濃度が50mg/ml以上の場合に噴霧器噴 出口の詰まる結果となる。一方、リポソーム処方では150mg/mlまでは安定的に噴 霧できる(Thomas,et al.,Chest 99:1268−70(1991)を参照)。さらに、エ アロゾルの性能(生産量及び粒子の大きさ)はある程度粘度や表面張力のような 物理化学的特質により影響される。これ らの変数はジェット式噴霧器を通じたエアロゾル送達と両立する最高限の薬品− リポソーム濃度に変化を与える。 抗炎症グルココルチコイドは40年以上にわたり喘息及び別の重い炎症性肺病の 治療に使用されてきた。近年、投与の方法としてエアロゾルグルココルチコイド 治療が増加している。現在では、喘息及び別の重い炎症性肺病のエアロゾル治療 に使用するメーター計量服量吸入器及び乾燥粉末吸入器に利用される、構造的に は同様ではあるが、いくつかの異なった局部的活性化グルココルチコイド、例え ばベクロメタゾン、ブデソニド、フルニソリド、トリアムシノロンアセトニド及 びデキサメタゾンなどが存在する。視床下部−脳下垂体軸抑制、白内障形成及び 成長阻害のような組織的合併症は吸入グルココルチコイドによる喘息治療はほと んど行われないが、カンジダ症及び発声障害の治療の一部には付属スペイサー装 置の使用を必要として、より一般的に使用される。合衆国では現在、噴霧投与で 承認を受けたグルココルチコイド処方は存在しない、だが、ヨーロッパ及びカナ ダではベクロメタゾン及びブデソニドの微粒子化懸濁液が使用されている。本発 明は最適の1−3μm質量メジアン空気力学的直径(MMAD)の範囲内の粒子 の大きさでの最大限のエアロゾル生産を示す濃縮した、高服量シクロスポリンA −リポソーム及びブデソニド−リポソームのエアロゾル処方について記載してい る。以前の技術はこのようなリポソーム処方を欠く点で不完全である。本発明は この技術の長期間にわたる必要性と要望を満 たすものである。 発明の要約 本発明の目的は、約12−30mg/ml薬剤化合物、及び使用開始時保存器濃度で約1 30−375mg/mlのリン脂質を含む高服量薬剤リポソームエアロゾル組成物の提供で ある。 本発明の一つの具体例は、約130−375mg/リン脂質mlまでの使用開始時保存器 濃度で約12−30mg/mlの薬剤化合物を含む高服量薬品−リポソームエアロゾル組 成物の供給で、そこにおいて薬剤化合物が抗炎症グルココルチコイド、免疫抑制 化合物、抗菌化合物、抗生物質化合物、抗ウイルス化合物、及び抗がん化合物の 群から選択されるところのものである。 本発明の一つの具体例は、約225mg/mlまでの開始保存器濃度のリン脂質中に約 30mg/mlまでのシクロスポリンA(CsA)を含む高服量シグロスポリンAリポ ソームエアロゾル組成物の供給である。 本発明の別の具体例は、約225mg/mlまでの開始保存器濃度のリン脂質中に約15 mg/mlまでのシクロスポリンAを含む高服量ブデソニド−リポソーム(Bud) エアロゾル合成物の供給である。 本発明の好ましい具体例は、約150mg/mlまでの開始保存器濃度のジラウロイル ホスファチジルコリン(DLPC)中に約20mg/mlまでのシクロスポリンAを含 む高服量シクロスポリンAリポソームエアロゾル合成物の供給である。 本発明の最も好ましい具体例は、約160mg/mlまでの開始保 存器濃度ジラウロイルホスフアチジルコリン(DLPC)中に約21.3mg/mlまで のシクロスポリンAを含む高服量シクロスポリンAリポソームエアロゾル合成物 の供給である。高服量CSA−リポソーム処方において他のリン脂質がDPLC に置換してもよい。 本発明の別の見地では、約225mg/mlまでの開始保存器濃度のジラウロイルホス ファチジルコリン(DLPC)中に約15mg/mlまでのブデソニドを含む高服量ブ デソニド−リポソームエアロゾル合成物の供給である。 本発明のなお一層好ましい具体例は、約200mg/mlまでの開始保存器濃度のジラ ウロイルホスフアチジルコリン(DLPC)中に約12.5mg/mlまでのブデソニド を含む高服量ブデソニド−リポソームエアロゾル合成物の供給である。 このように、本発明は、約130−375mg/mlまでの開始保存器濃度のリン脂質中 に約12−30mg/mlの薬剤化合物を含む高服量抗炎症グルココルチコイド、免疫抑 制化合物、抗菌化合物、抗生物質化合物、抗ウイルス化合物、及び抗がん化合物 とのリポソームエアロゾル組成物の供給である。 本発明の他の及びそれ以上の見地、特徴及び利点は説明書のために与えられた 発明のここに選ばれた具体化例の以下の記載から明らかにされるであろう。 図面の簡単な説明 発明の上記で述べられた特徴、利点及び目的の内容を明確化される他のものと 同様に達成及び詳細に理解することがで きるために、上で簡単に要約された発明のより詳細な記載を添付した図面に図示 されている具体化物に対する参照文として述べられる。これらの図面は明細書の 一部を構成する。しかしながら、添付図面はこの発明の選ばれた具体化例を図示 しており、したがってその範囲に限定して検討してはならないことを注意しなけ ればならない。 図1はAndersen Cascade Impactorを使用して決定した、高及び低服量シクロ スロポリンA−DLPCリポソーム処方をエアロテックII噴霧器を使用し毎分10 リットルの流速で噴霧した際のエアロゾル分布分析表である。データ(平均値± 標準偏差)はμmで区切られた会合サイズでインパクターの各段階で回収された ものの全シクロスロポリンAに対する部分パーセンテージを示す(n=3を分析 )。質量メジアン空気力学的直径(MMAD)及び幾何標準偏差(GSD)はlo g−確率ブロットにより計算された。 図2はヒト肺シュミレーションモデルにおいて決定した、高及び低服量シクロ スロポリンA−DLPCリポソーム処方をエアロテックII噴霧器を使用して毎分 10リットルの流速で噴霧した際のシクロスロポリンA吸入量を示す。その値は、 一周期量(TV)を500mlに、速度を毎分15呼吸(BPM)に調整したHarvardレ スピレーターに取り付けたフィルターでエアロゾル標本から異なった噴霧時間で 採取されたシクロスロポリンA量を示す。 図3はAndersen Cascade Impactorを使用して決定した、 高及び低服量ブデソニド−DLPCリポソーム処方をエアロテック噴霧器を使用 し毎分10リットルの流出率で噴霧した際のエアロゾル分布分析表である。データ (平均値±標準偏差)はμmで区切られた会合サイズでインパクターの各段階で 回収された全シクロスロポリンAに対する部分パーセンテージを示す(n=3を 分析)。質量メジアン空気力学的直径(MMAD)及び幾何標準偏差(GSD) はlog−確率プロットにより計算された。 図4はヒト肺シュミレーションモデルにおいて決定した、高及び低服量ブデソ ニド−DLPCリポソーム処方のエアロテックII噴霧器を使用し毎分10リットル の速度で噴霧した際のブデソニド吸入量を示す。その値は一周期量(TV)を50 0mlに、速度を毎分15呼吸(BPM)に調整したHarvardレスピレーターに取り付 けたフィルターでエアロゾル標本から異なった噴霧時間で採取されたブデソニド 量を示す。 図5は時間を横軸にした噴霧したリポソーム及びクレモフォール処方から吸入 された模擬CsA濃度を示す。点はCaS−クレモフォール(50mg/ml;丸)、 CsA−DLPC(5mg/ml;黒三角)、CsA−DLPC(20mg/ml;ひし形) である。 図6はICRマウス(35g)における噴霧高服量CsA−DLPC(20mg/ml )吸入後の吸入時間を越えた範囲での、肺のCsA濃度を示す。 図7はLPS(内毒素)対抗に反応における、高服量Bu d−DLPCの肺細気管支胞洗浄(BAL)白血球に対する抗炎症効果を示す。 図8はBud−DLPCリポソームのパコール密度勾配分析結果を示す。 図9は噴霧空DLPS,CsA−DLPS、及びBud−DLPCリポソーム 処方の濃度増加におけるエアロゾル噴出量(mg/min)を示す。エアロゾールは検 査水により作り出され、エアロテックII噴霧器(初期開始容量5mls、流速毎分1 0リットル)で標準化し、組みとなったサンプルはAGT−4インピンガーによ って4−5及び6−7分の噴霧で採集した。DLPS濃度はHPLC分析で決定 した。データはそれぞれ示された濃度において検査し、初期リポソームDLPC 含有量よりプロットした処方を表示する(mg/ml)。 図10は噴霧空DLPS,CsA−DLPS、及びBud−DLPCリポソーム 処方の濃度増加における放出質量(mg/min.)を示す。エアロゾルは検査水によ り製造され、エアロテックII噴霧器(初期開始容量5mls、流速毎分10リットル )で標準化し、噴出質量は噴霧の10分後に分析用はかりを使用して決定した。デ ータはそれぞれ示された濃度において検査し、初期リポソームDLPC含有量( mg/ml)よりプロットした処方を表示する。 図11は噴霧CsA−DLPS,及びBud−DLPCリポソーム処方の濃度増 加におけるエアロゾルCsA及びBud噴出量(mg/min.)を示す。エアロゾル は検査された水によ り製造され、エアロテックII噴霧器(初期開始容量5mls、流速毎分10リットル )で標準化し、組みとなったサンプルはAGT−4インピンガーによって4−5 及び6−7分の噴霧条件で採集した。薬品濃度はDLPC含有量を分析したサン プルからのアリコートをHPLC分析することで決定した(図1)。データはそ れぞれ示された濃度において検査し、初期リポソーム薬品含有量よりブロットし た処方を表示する(mg/ml)。 図12は空DLPS、CsA−DLPS、及びBud−DLPCリポソーム処方 の濃度増加における粘度(センチポアズ)分析結果を示す(初期開始容量10mls 、周囲温度は室温)。データはそれぞれ示された濃度において検査し、初期リポ ソームDLPC含有量(mg/ml)よりプロットしたそれぞれ処方の10回の測定の 平均を示す。 図13は空DLPS,CsA−DLPS、及びBud−DLPCリポソーム処方 の濃度増加における表面張力(dynes/cm)分析結果を示す(初期開始容量7mls 、周囲温度は室温)。データはそれぞれ示された濃度において検査し、初期リポ ソームDLPC含有量(mg/ml)よりプロットしたそれぞれ処方の10回の測定の 平均を示す。サンプルは粘度分析も行った。 発明の詳細な説明 本発明の一つの目的は高服量製薬化合物−リポソームエアロゾル合成物の送達 効率の向上である。例えば、本発明はシクロスポリンA−リポソームエアロゾル の送達効率向上につ いて記述されている。一連の実験で、エアロゾル薬物生産量はDLPC(飽和脂 肪酸側鎖に12個の炭素原子を含む)のような低相転移温度で処方されたリポソー ムの利用により向上させられることが測定された。またある噴霧器は1−3μm 質量メジアン空気力学的直径(MMAD)範囲内の要望される大きさでのエアロ ゾル薬物リポソーム噴出量を増加させることも観測された。これらの初期の研究 ではシクロスポリンA濃度は保存器の開始溶液1ml当たり7.5mgのDLPCとと もに1.0mg存在するものが採用された。 1993年に、効率的な処方によるシグロスポリンA−リポソームエアロゾルの生 産量の増加の必要性が認められた。このことはより効率的な噴霧器の選択のよう な違った手法で達成することができた。シクロスポリンA−リポソームエアロゾ ルの噴出はエアロテックII(ATII)噴霧器(CIS−USA製,Bedford,Mas s)の作動により効率が上昇した。エアロテックII(ATII)はそれ以前にしよ うされていたPuritan Bennet1600sjに比較してエアロゾル噴出効率をおおよそ50 %増加させた。 エアロゾル薬物リポソーム噴出効率を増加させる第2の方法は噴霧器貯蔵部の 液体における薬品及びリン脂質の貯蔵濃度を増加させることである。1mlあたり 5mgシクロスポリンA/37.5mgのシクロスポリンA−DLPCリポソーム濃度を 、1−3μmの質量メジアン空気力学的直径(MMAD)範囲内で要望されるエ アロゾル生産が達成されている間、継続し て増加させた。ヒト肺供給モデルを使用した、このエアロゾル分析では1回の15 分の吸入後の肺内部には約3.2mgのシグロスポリンAが理論上与えられることが 示された。ピッツバーグ大学のグループの異型肺移植患者に対するエアロゾル化 したシクロスポリンA(エタノールあるいはプロピレングリコールに溶解)によ る処置の研究では、肺に20mgのシクロスポリンAが送達されたときに臨床的効果 (移植拒絶の反転)が見られることを示している。有効なシクロスポリンA−D LPCリポソームシステムの使用にはこの量を送達するための約2時間のエアロ ゾル吸入が要求される。このような長時間で毎日の吸入間隔は患者にとって困難 を伴うと思われ、さらに8回の噴霧器貯蔵部の再充填が要求される。したがって 、シクロスポリンA−DLPCの貯蔵部濃度を増加させることが必要とされた。 しかしながら、以前の技術では高濃度では噴霧器噴出口の詰まりを引き起こすた め、噴霧するリポソームの濃度を50mg/ml以上にすることが不可能であることは よく知られている。 本発明では150−225mg DLPC/ml始動存器濃度での20−30mg/mlシクロスポ リンA達成に成功した。この変化により、粒子の大きさは限界近くまで増加し、 エアロゾルのMADDをGSDが変化しないシクロスポリンA−DLPC(5mg /37.5mg)で1.6μmから2.0μmに上方変化させた(図1)。「高服量」である20 −30mgシグロスポリンA−DLPCのエアロゾル生産は5mgシクロスポリンA− DLPCに比較して 有意に高い。 図2で15分間の高服量シクロスポリンA−DLPCを伴う模擬ヒト肺モデルに おいて示されるように、肺異型移植患者への推定される治療服量の送達で必要と される時間は約45分かそれ以下であると思われる。シグロスポリンA−DLPC リポソームは理論上エタノールあるいはプロピレングリコール中のシグロスポリ ンAより低服量より効果的であり、また毒性が低い事から、吸入時間はより少な くする事ができると思われる。約30mgシクロスポリンA−225mg DLPCを越え るシグロスポリンA−DLPCの濃度の増加は効果がない。 30mg/mlまでに相当する量も高服量に含まれてはいるが、本発明は1mlあたり2 0−25mgシクロスポリンA/150−200mgDLPCの範囲で高服量シグロスポリンA −DLPCリポソームエアロゾルの有効性を示している。高服量シグロスポリン A−DLPCリポソーム処方において他のリン脂質がDLPCに置換することが できる。適切なリン脂質の代表例には卵黄ホスファチジルコリド、水素化大豆ホ スファチジルコリド、ジミリストイホスファチジルコリド、ジオリエオリルジパ ルミトイレオリルホスファチジルコリド、及びジパルミトイルホスファチジルコ リドが含まれる。 高服量シクロスポリンA−DLPCリポソームエアロゾルは、異型移植拒絶、 気管支閉塞(bronchiolitis obliterans)、アレルギー、過敏症、及び喘息のよう な様々の免疫学的に介在された肺病に有効性を与え、また小児、成人、及び高齢 者 患者に対し異なった噴霧システムを備えることで有効性を与える。多種の病的存 在物の処置に対し異なった吸入時間が必要となるであろう。 高服量シクロスポリンA−DLPCリポソームの生産は高服量シクロスポリン Aエアロゾルが肺移植拒絶に対する治療研究で使用されていることから有用であ る。これらの研究では患者は噴霧したシグロスポリンA−グレモフオール(50mg シクロスポリンA/ml)で治療されている。図5で示されるょうに、シクロスポ リンA−リポソーム(5mg/ml及び20mg/ml)のエアロゾル生産量は著しく高い。 シクロスポリンA−クレモフォールは非常に刺激性が強い、しかしこのエアロゾ ルはいくつかの臨床上の利点を合わせ持つ。したがって、シグロスポリンA−リ ポソームも同様な患者に対する試験ではさらに良好な結果を与えるであろう。シ クロスポリンA−DLPCリポソームエアロゾルは喘息の治療においてもシクロ スポリンA経口投与で記載されているものと同じような効果をもつ。 本発明の研究ではグルココルチコイドブデソニドは効果的に噴霧されることが できる安定的リポソームの生産及び1−3μm MADDの範囲のエアロゾルの生 産をすることを示す。この保管器濃度において、喘息患者に対しATII噴霧器を 使用して一日の服量を送達するのに必要とされる典型的な吸入時間はおおよそ15 分であろう。この事は臨床上実現可能なもので、実用的に実行できるものであろ う。 ベーリンガー−インゲルハイムは噴霧器具を使いグルココルチコイドリポソー ムを検査した。それらの器具の形状は20μl作動量あたり100−200μgグルココル チコイドの送達がもとめられるものである。簡単な数学的変換により器具の貯蔵 器中にはに5,000から10,000μg/mlが要求されることが示される。これらの器具 を使用したこれらの実験では、エタノール媒体中のブデソニドを検査した。 前の実験に基づいて、リポソーム処方に必要とされる濃度を達成するために、 濃縮した粘度の高い懸濁液が作られる。ブデソニドを使用した先の実験では、1 :25の比率(ブデソニド対DLPCの重量比率)が採用された。要求される高D LPC含有量に基づいて、多種のブデソニド−DLPC比率が調査されて、1: 15の比率が適するものとして確認された。処方はその後率に応じて、最初の1ml あたり5mgブデソニド:75mg DLPCを最終的には1mlあたり10mgブデソニド :150mg DLPCに増加させた。他のグルコグルチコイド(ベクロメタゾンジプ ロピオネートあるいはフルニソリド)を伴う率に応じた増加は不安定な処方のた めにより困難であった。10mgブデソニド:150mg DLPC処方は安定的で、かつ AT噴霧器で効果的に噴霧することができた。 図3は高服量ブデソニド−DLPCで濃度増加がMMADを1.2μmから2.0μm に増加させるようなエアロゾル粒子を巨大化させる結果となることを示している 。図4はこの高服量ブデソニド処方の1回15分の吸入の後、約6mg、言い換える と1日の最高臨床服量の6倍となるのブデソニドが吸入されることになることを 示す。低及び高服量ブデソニド−DLPCのエアロゾル噴出の間の関係は比例的 な関係ではない。 代表的な「高服量」ブデソニド−DLPCリポソームエアロゾルは12.5mgブデ ソニド/225mg DLPC付近の濃度範囲にある。本発明の高服量ブデソニド−D LPCリポソーム処方において、他のリン脂質がDLPCに置換することができ る。この高服量ブデソニド−DLPCリポソームエアロゾル処方は、喘息のよう なある炎症性肺病及び免疫学的介在異型移植拒絶、気管支閉塞(bronchiolitis obliterans)、アレルギー、過敏症と同様な間質繊維症の治療に臨床上有効に使 用される。このことは、また小児、成人、及び高齢者患者において異なった噴霧 システムを備えることで有効性を与えるであろう。 以下の実施例は発明の様々な具体化物を説明する目的で表しており、いかなる やり方でも本発明を制限する意味の物ではない。 実施例1 リポソーム処方:高服量薬品/リポソームの調製 凍結乾燥方法は本発明において様々な薬品/リポソームの最適処方のために開 発されて来た。最適のシクロスポリンA対DLPCの比率が重量計算で1:7.5 であることが確かめられた。噴霧と両立する最適の濃度を決定するために、10か ら30mgまでのシグロスポリンAと75から225mgまでのDLP Cを最適のシグロスポリンA対DLPCの重量比率である1:7.5の比率でエア ロゾル送達処方を作製した。21.3mgシグロスポリンA:160mgDLPCの比率で 含まれる処方がエアロゾル生産及び吸入の粒子サイズにより判断により最適であ ることが示された。最適の高服量シクロスポリンAリポソームのため、100mgシ クロスポリンA(Sandoz PharmaceuticalsあるいはChemwerth Chemical Calnpan y)を750mg合成アルファレシチン:1,2−ジラウロイル−sn−グリセロ−3 −ホスホコリン(Avanti Polar Lipids製DLPC)を混合した。作業は37℃に 暖房した部屋で行い、Waldrep et ai.,Int'l J.of Pharmaceutocs 97:205−1 2(1993)で記載の方法に従って、薬品/DLPCは第三級ブタノール中で撹拌 により混合した。混合後、薬品/液体混合物はガラス薬ビンにピペットに注入さ れ、急速冷凍し、粉末混合物を残して、t−ブタノールを除去するために一晩、 凍結乾燥させた。多層リポソームは1mlあたり1−30mgシクロスポリンA:7.5 −255mg DLPCの最終的な標準薬濃度にするために相転移温度(Tc)を越え る25℃で10mlの超純水を添加することで製造した。混合物は多層液胞状リポソー ムを製造するための断続的な混合作業とともに室温で30分間インキュベートした 。別に、このリポソーム処方は回転蒸発脱水法によっても調製することができる 。アリコートがHPLCによる薬品濃度決定のために取り出される。この簡単な リポソーム調製法は容易に巨大なバッチ調製に拡大することができるゆえに選択 さ れた。 膨張の後、リポソーム調製物の品質は大きさ及び薬物結晶の存在について、ア イーピースを使った顕微鏡で検査をした。薬品/脂肪会合(カプセル化効率)は O'Riordan,et al.,J.of Aerosol Med.印刷中(1996)で記載の方法でパーコ ール密度勾配分析で決定した。薬品−リポソーム(膨張後の2.2から11.6マイク ロメーターの異種初期混合物)が噴霧器の噴出口を通じての噴出によって生じる 切断力により噴霧(及び連続的な逆流)の期間で大きさが減少することから、多 層液胞状高服量シクロスポリンA−DLPC薬品−リポソーム処方の大きさの減 少は噴霧の前には必要としない。エアロゾル小滴中のこれらリポソームの大きさ の範囲は271−555nmである。エアゾールの水性粒子には1から数個のリポソーム が含まれる。リポソームの直径はそれらを運ぶ水性エアロゾル粒子よりも小さい (Waldrep et al.,Int'l J.of Pharmaceutics 97:205−12(1993)を参照) 。膨張の後、処方は数時間以内に噴霧に使用される。無菌処方は室温あるいは冷 蔵庫で数カ月保存できる。 高服量ブデソニド-DLPCリポソームの処方に関して、最適の脂質に対する薬品 の比率はブデソニド−DLPCの比率が1:1から1:20の異なった処方を検査 することで決定した。1:15(重量による)の比率が高服量ブデソニド−DLP C処方に対する最善のものとして選択された。高服量処方は(シクロスポリンA −DLPCについて上に記載されたよう に)10−150mgブデソニドと150−2250mg DLPCを混合して製造される。作業 は37℃に暖房した部屋で行い、薬品/DLPCは20mlの第三級ブタノール中で撹 拌により混合された。混合後、薬品/DLPC混合物はガラス薬ビンにピペット で注入され、急速冷凍し、t−ブタノールを除去し、粉末混合物を取り除くため に一晩、凍結乾燥させた。多層リポソームは溶液1mlあたり1−15mgブデソニド :15−225mg DLPCの最終的な標準薬濃度にするために相転移温度(Tc)を 超える25℃で10mlの超純水を添加して製造した。混合物は多層液胞状リポソーム を製造するための断続的な混合作業とともに室温で30分間インキュベートした。 アリコートはHPLCによる薬物濃度決定のために取り出される。別に、このリ ポソーム処方は回転蒸発脱水法によっても調製することができる。図8はBud −DLPCリポソームのパーコール密度勾配分析結果を示す(O'Rinordan,et al .,J.of Aerosol Med.印刷中(1996)を参照)。一度の膨張で、多層液胞状ブ デソニド−DLPCリポソームは室温で数週間安定していた。無菌調製物は数カ 月安定であった。塩化ベンズアルコニウム(10mg/リットル)を防腐剤として添 加することができる。 実施例2 リポソームエアロゾル:エアロゾル薬品−リポソーム処理 薬品−リポソームエアロゾルの発生のため、ほかの市販噴霧器も使用すること ができるがエアロテックII噴霧器(CIS−USA,Bedford USA)を使用した。A TIIは高出量で、肺 末梢への送達に最適な1−3μM MMADのサイズ範囲のリポソームエアロゾル を製造することに効果的な噴霧器である(Vidgren,etal.,Int'l J.of Pharma ceutics 115:209−16(1994)を参照)。乾燥エアーの原料容器は噴霧器に装着 されて、10リットル/分に調製した流量計を通してその内部乾燥エアーが取り入 れられた。5mlの初期保存器容量は15−20分間のエアロゾルにとって十分である 。より長い治療時間では保存器再充填が必要とされる。 実施例3 薬品−リポソームエアロゾル粒子サイズ分布 薬品−リポソームエアロゾルの空気力学的粒子サイズは、Andersen 1ACF M非生育循環粒子サイズサンプラー(Graseby Anderson Instruments Inc.,Atl anta,GA)をヒト肺の模擬装置(Anderson)として使用し、waldrep et ai.,J .of Aerosol Med.7:1994(1994)で記載の方法で決定した。ATII噴霧器か ら発生した薬品−リポソームエアロゾルはそれぞれの実験で真空ポンプ(1AC FM)を使用し、0.5分の標準採取時間における8アルミニウム段階への固着に より採集された。0−10μmの間の大きさのエアロゾル小滴の薬品が各段階(0=9 .O−10.0μm;1=5.8−9.0μm;2=4.7−5.8μm;3=3.3−4.7μm;4=2.1 −3.3μm;5=1.1−2.1μm;6=0.65−1.1μm;7=0.43−0.65μm)で採集さ れ、10mlエタノールあるいはメタノール溶出及びHPLC分析で濃度が決定され た。インパクターのはめ込み口に取 り付けたUSP人工喉が10μm以上のわずかなエアロゾルの除去に使用された。 最終の段階ではガラス繊維採集フィルターを使用した。HPLCによるそれぞれ の段階における薬品濃度の決定の後、薬品−リポソームの質量メジアン空気力学 的直径(MMAD)及び幾何標準偏差(GSD)は縦座標として有効切断直径及 び横座標としサイズ範囲(濃度による)以下の累積パーセントを持つlog−確率 グラフ(KaleidaGraph 3.0)により計算された。MMAD及びGSDはエアロゾル を含む小滴の配列の範囲内に分布するリポソーム薬品含有量によって決定する( Waldrep et al.,Int'l J.of Pharmaceutics 97:205−12(1993)を参照)。 リポソームサイズではなく小滴の配列がMMAD及びGSDを決定する。MMA D及びGSD計算のためのこの方法の有効性はMode1300 TSIレーザーエアロ ゾル粒子サイザーの使用により独立して証明される。 実施例4 吸入服量の見積 Bec−DLPCの吸入服量見積の測定のために、噴霧したサンブルはSmaldone et al.,Am Rev Respir Dis 143:727−37(1991)に記載の方法により模擬ヒト 肺システムで採集した。Harvardレスピレーターを使用し、500mlの周期量の毎分 15呼吸を使用して、ATII噴霧器(流出速度10L/分)からワットマンGF/F上に 採集された。男性では500(女性では450)というこの基礎的周期用量は呼吸頻度 、体重及び性別 で調節したノモグラムから決定された。エアロゾルサンブルは15分の噴霧間隔を 越えて採集された。フィルターに堆積したシクロスポリンAあるいはブデソニド はHPLC分析による抽出の後に測定された。 実施例5 肺のシクロスポリンA分析:固相抽出 以下の段階が実行された。 1. シグロスポリンA−DLPCリポソソームエアゾール吸入後、マウス肺組 織を獲得した。10μgの内部CSD標準液(1mg/ml保存液の10μl)を加える。 組織はブレンダーあるいはWig−L−Bugチューブ(チューブあたり4−5個のビ ーズを使用)のいずれかでホモジェナイズされた。 2. ホモジェナイズされた組織は1mlの超純水で1−2分間抽出された。これ らの用量は一つの組織サンプルに対するもので、1組織を越えるサンプルが集め られた場合は希釈される。 3. 2mlの98パーセントアセトニトリル/2パーセントメタノールが加えられ 、サンプルは渦をつくらされた。 4. サンプルは最高速度で20分遠心分離し、上清をきれいなチユーブに移し、 最高速度で10分遠心分離した。 5. 上清が集められ、組織抽出に使用されたそれぞれ1mlに対し5mlの超純水 が加えられた。 6. Sep-Pak C18カラム(単一マウス組織用ウオーターズSep-Pak Light)を 準備し、5mlの95パーセントエタノール 及び5mlの超純水で洗浄した。サンプルをゆっくり加え、5mlの超純水、及び5 mlの50パーセントアセトニトリルで洗浄した。 7. 0.5mlの水に続いて1mlのメタノールで溶離された溶離液は試験管に移さ れた。 8. 夾雑物は溶離液を1.5mlのヘキサンによって2度の洗浄をし、その最上部 層を捨てることで除した。 9. 抽出した溶離液は最小限のエアー流量で低温にセットしたreacti-vap温度 を使用して乾燥のために蒸発させた。 10.0.3mlのCAS移動相及びHPLCのサンプルは再構成された。 実施例6 高速液体グロマトグラフィー(HPLC)による薬品分析:ブデソニド分析 HPLC分析は、リポソーム処方、カプセル化効率、及び肺シュミレーターで 得られたエアゾールサンプルのブデソニド含有量の決定のための多くの目的に利 用された。ブデソニド濃度はウオーターズWISP717オートサンプラー及びウ オーターズNova-Pak C18(3.9×150mm)カラムを室温で使用したHPLC分析 で決定した。ピーク検出はウオーターズMillenium2010グロマトグラフィーマネ ージャーバージョン2.15による定量化を伴う変数UV/可視波長検出器を使用して2 38ナノメーターで行った。これらの研究で利用される移動相は流出速度が毎分0. 6mlで、エタノール対水が50:50のも のである(Andersson & Ryrfeldt,J Pharm Pharmacol 36:763−65(1984)を 参照)。分析のためのサンプルはエタノールに直接溶解された(リポソーム可溶 化のため)。薬品標準溶液は−80℃に保たれたエタノール在庫品から調整された 。 実施例7 高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による薬品分析:シクロスポリンA分 リポソーム処方(シクロスポリンA含有量及びカプセル化効率を決定するため )及びエアロゾルサンプル中のシクロスポリンAはHPLCによって決定された 。Waters(Milford,MA)WISP717自動サンプル注入器及び75℃に熱せられた Supelco LC−1カラムが分析に使用された。移動相は50パーセントアセトニト リル、20パーセントメタノール、及び30パーセント水である(Charles et al., Ther.Drug Monitor 10:97−100(1988)を参照)。ピークは変数波長検出器を 使用して214ナノメーターで検出を行い、さらに、ウオーターズMillenium2010グ ロマトグラフィーマネージャーバージョン2.15により定量化を行った。分析する サンプルはメタノールに直接溶解させた(リポソームの可溶化のため)。薬品標 準溶液は−80℃に保たれたメタノール在庫品から調製された。実施例8 高速液体グロマトグラフィー(HPLC)による薬品分析:DLPC分析 Grit and Commelin,Chem.& Phys.of Lipids 62:113−22(1992)のHPL Cのプロトコールを修正したものを使用した。ウオーターズWISP717自動サ ンプル注入器及びSperisorb S5アミノカラム(25cm×4.6mm,5μm)がアセト ニトリル、メタノール、10mMアンモニウム/トリフルオロ酢酸移動相(64:28: 8 v:v:v)pH4.8とともに利用された。ピークは質量蒸発検出器(SEDEX55 ,Sedre,France)で検出し、ウオーターズMillenium2010クロマトグラフィーマ ネージャーバージョン2.15により定量化を行った。分析するサンプルはエタノー ルあるいはメタノールに直接溶解させた(リポソームの可溶化のため)。 実施例9 マウスにおける薬品検査のための肺モデル:急性炎症検定:(LPS)細気管支 洗浄技術 グラム陰性細胞壁リポ多糖(LPS)はマウスの急性肺炎の再現できる誘導の ために使用された。10分の照射間隔のPBsj1600噴霧器(保存器濃度100μg/ml; 送達量60ng)から発生したE.Coli 055:B5 LPS(Sigma)エアゾールは走 化性サイトキネスの同化に反応する肺胞におけるPMNの蓄積(刺激後3時間で 検出可能:6時間で最高反応)により決定されるような強力な炎症反応を誘発す る。LPSエアゾ ールの照射後の様々な時間で、マウスはメトキシフルラン麻酔または腹部大動脈 からの出血により殺された。気管が外科的に取り除かれてPE50チューブ(外径 0.965mm,Clay Adams)でカニューレ化された。総容量2.0mlのハングスの平衡塩 類液(HBSS;EDTAでCa/Mg除去)を使用し、肺はおおよそ1.0mlずつの容 量で5回洗浄される。収量は典型的には洗浄液の85パーセントの回収率であった 。生じた白血球は血球計量器、細胞遠心分離、及び染色により数量化した。区別 的な計数から、薬品効果は白血球数の減少及び常在性マグロファージ及び、また はミエロペルオキシダーゼ陰性細胞と関連するPMN及び、またはミエロペルオ キシダーゼ陽性細胞の減少数により表示された。この検定は通気路の急性炎症細 胞流入の減少による生物学的活性に対する薬品−リポソームエアロゾル投与を検 査する標準方法として使用された。図7はLPS(内毒素)対抗に反応における 、高服量Bud−DLPCの肺細気管支胞洗浄(BAL)白血球に対する抗炎症 効果を示す。実施例10 細胞学:肺洗浄 細胞の調製(洗浄、胸腺細胞、リンパ腺あるいは脾臓細胞)は血球計量器、ス ライド上への細胞遠心分離(Miles Cyto−Tekを使用)、及び調製によって決ま るライトーギムザ、メイーグルンワルドーギムザ、あるいは白血球ペルオキシダ ーゼ染色により数量化した。区別的な計数は油浸状態で顕微鏡 測定によって決定された。薬品−リポソームエアロゾル投与の生物的効果は総白 血球数の減少及び常在性マクロファージに関連するPMN及び、またはミエロペ ルオキシダーゼ陽性細胞の滅少数により表示された。 実施例11 CsA−DPLCリポソームのエアロゾル送達後のマウス肺組織から分離された CsAによるインビトロでのリンパ球幼若化を誘導する抗原/分裂促進物質の阻 リポソームエアロゾルにより肺に送達されたCsAの生物学的活性 検査の結果、1次免疫応答が隔壁内の細気管支会合リンパ様組織及び肺会合リ ンパ腺が発生した。アルミ沈殿卵アルブミン(Bordetella pertussisワクチン で補われたAP−OVA(80μl))によるBalb/cマウスの局所鼻内免疫化の後 、7日後マウスは殺され、隔壁が取り除かれてインビトロ分析のためにリンパ球 が分離された。増殖検定には卵アルブミン抗原感作あるいは非特異的T細胞分裂 促進物質を伴う活性化の後のリンパ球の刺激による交代、ConAにマウス肺組 織から固相抽出により分離されたCsAを加えた共培養及びHPLCによる計量 が含まれる。3[H]−TdRへのDNAの取り込みは48−78時間において測定し た。特異的あるいは非特異的リンパ球活性化は抗原特異的刺激あるいは分裂促進 物質反応の阻害における廃止あるいは減少によって示された。 実施例12 物理化学分析: 表面張力及び粘度:表面張力はTensiomat(Model 21,Fisher Scientific,In diana,PA)を使用して測定した。直径が既知の白金イリジウムリングが正確に 管理された状況下で検査するために液体の表面から上昇させられた。測定機器か ら読み取れる「外見上」の値は補正因子、F、測定リングの合体した直径、液体 の密度、及び他の変数(製造元の説明書に従う)。粘度測定はGilmont Falling Ball Viscometer(Gilmont Instruments,Barrington,IL)を使用して行った。センチポイズ単位の粘度は 室温で測定した。 薬品−リポソームのサイズ測定:薬品リポソーム溶液の粒子サイズはサブミク ロン粒子サイザー、Nicomp Model 370(プログラムバージョン5.0,Nicomp Part icle Sizeing Systems,Santa Barbara,CA)を使った準弾性光散乱により測定 した。水中に分散させた薬品−リポソームは製造元の説明書に従って測定を行い 、小胞型重量化量として表示された。薬品−リポソーム平均粒子直径は初期、及 び噴霧の10分後の保存器エアロゾルサンプル、及びWaldrep et al.,Int'l J.o f Pharmaceuitics 97:205−12(1993)で記載の方法に従ってAGI−4インピ ンガーを使用して回収したエアロゾルサンプルについて行った。 図9(横軸はDLPC濃度)の結果はDLPCリポソームのエアロゾル生産量 が170mg/mlまでは増加し、それ以上の濃度では減少することを示している。Cs A−DLPCリポソームまで拡大されたこれらのデータでも最大のエアロゾルリ ポソームの生産量は21.3mg CsA:160mg DLPC/mlという同様の結果を与え た(図9)。Bud−DLPCリポソームでは、最大のエアロゾルDLPC生産 量は12.5mg CsA:187.5mg DLPC/mlの組成の処方で示された。図10で示さ れる噴霧器液性媒体放出量の分析(横軸はDLPC濃度)は、分あたりエアロゾ ル化質量として決定される、濃度依存の生産量の減少が示される。 リポソーム濃度の増加とともに、臨界点までエアロゾル生産物中で増加する類 似共存物が存在する(図11)(横軸は薬品濃度)。HPLC分析によるCsA及 びBudのエアロゾル化薬品生産量の測定では噴霧の最大濃度が示される(図11 )。 CsA−DLPCリポソームでは最大の生産量は21.3mg CsA:160mg/mlの 濃度のものである。これらリポソームの物理化学分析は粘性の平行的増加を示す (横軸がDLPC濃度)(図12)。 DLPC,Bud−DLPC、及びCsA−DLPCの結果はすでべて同様で あった。Bud−DLPC処方の粘性は空DLPC単独の場合に比較して約20パ ーセント低い。CsA−DLPCの粘度は一貫して一番低く、1mlあたり16mg CsA/120mg DLPCと24mg CsA/180mg DLPCの間では変化しない。こ れらの結果はそれぞれの処方において噴霧エアロゾル生産と共存できる最大限の 粘度が存在し、この発端を上回ると薬品−リポソーム濃度が増加しても噴出量は 増加しないことを暗示する。 図13(縦軸がDLPC濃度)の結果はDLPCリポソームへのCsA及びBu dの添加は処方の表面張力の減少の原因となることを示している。表面張力はあ る点まで濃度依存的に減少し、100mg DLPC/ml付近で停滞期に入る。リポソ ーム処方のエアロゾル噴出と表面張力の間に明確な因果関係はない。しかしなが ら、リポソーム処方濃度増加とともに、 表面張力と粘度測定の間で注目される逆相関関係があった。 準弾性光散乱による噴霧前の薬品−リポソーム処方の分析では、おおよそ2.2 から11.6μmまでの混成開始サイズ範囲(これはNicomp 370の正規測定範囲の上 限あるいはその近辺である)が示された。噴霧器保存部内のリポソームのサイズ 範囲は294から502nmであり、AGI−4インピンガーにより採集されたエアロゾ ルサンブルでは271から555nmの範囲であった。 10mg Bud:150mg DLPC及び20mg Bud:150mg DLPCで構成される 薬品−リポソームの高服量処方はさらに別のエアロゾル研究に対しても使われた 。Andersen Cascade Impactorによる分析ではBud−DLPCでは2.0μm MM AD/1.5GSD、及びCsA−DLPCでは2.0μm/1.8の値が示された(表2) 。これらの処方の15BPM及び500ml周期容量での模擬ヒト肺モデルでの分析で は、リポソーム内のBudの一日の服量である1,000μgの吸入に3分間の吸入時 間が必要で、12分間で5,000μgまでの吸入が可能であることが示される(表2) 。模擬ヒト肺モデルでのCsA−DLPC吸入の結果は、高服量CsA-DLPCを伴う と、リポソーム中での5,000μg噴霧CsAの吸入には4分間の吸入時間が必要で、 15,000μgのCsAの吸入には11.5分が必要であることが示される(表2)。これ らの結果はエアロゾル薬品の送達に対するリポソームの高い能力を示している。 本発明は、約225mg/mlまでの開始保存器濃度リン脂質中に約30mg/mlまでのシ グロスポリンA(CsA)を含む高服量シグロスポリンAリポソームエアロゾル 合成物を与える。好ましくは、リポソームエアロゾル合成物は約160mg/mlまでの 開始保存器濃度のジラウロイルホスファチジルコリン(DLPC)中に約21.3mg /mlまでのシクロスポリンAが含まれる。一般に、本発明のシクロスポリンAリ ポソームエアロゾル合成物では、質量メジアン空気力学的直径として測定された 粒 子の大きさは約1.0μmから約3.0μmまでの範囲にあった。さらに、シクロスポリ ンAリポソームエアロゾル合成物では、シクロスポリンA対脂質の比率は約1対 7.5あった。好んで、リン脂質は卵黄ホスフアチジルコリド、水素処理大豆ホス ファチジルコリド、ジミリストイホスファチジルコリド、ジオリエオリルジパル ミトイレオリルホスフアチジルコリド、及びジパルミトイルホスファチジルコリ ドが含まれる群から選択される。一般に、本発明のシクロスポリンAリポソーム エアロゾル合成物では、免疫学的媒介肺病の治療に使用できる可能性がある。好 ましくは、このような免疫学的媒介肺病は異型移植拒絶、気管支閉塞、アレルギ ー、過敏症、及び喘息が含まれる群から選択される。 本発明はまた始動保存器濃度が1mlあたり約225mgまでのリン脂質中に約15mg/ mlまでのブデソニドを含む高服量ブデソニドリポソームエアロゾル合成物を与え る。本発明のブデソニドリポソームエアロゾル合成物では、質量メジアン空気力 学的直径として測定された粒子の大きさは約1.0μmから約2.0μmまでの範囲にあ った。一般に、ブデソニドリポソームエアロゾル合成物では、ブデソニド対脂質 の比率は約1対15であった。リン脂質の代表例は上記で与えられている。典型的 に、免疫学的媒介肺病の治療に使用できる可能性がある。免疫学的媒介及び炎症 性肺病の代表例は上記で与えられている。シクロスポリンAは免疫応答を抑制す ることで間接的に炎症を阻害する。ブデソニドは免疫応答と炎症の両方を阻害 する。これらの肺病は二つの成分をもつことができる。 本発明はさらに高服量リポソームエアロゾル合成物の個人の薬理学的受け入れ 可能量の投与の段階を含めた、免疫学的媒介肺病にかかっている個人の治療の方 法を導く。投与のための適切な製薬成分及び濃度を持つ調製は、ここにおいこの 手法をあたえる技術をもつ一般技術者にはすぐに判断できる。 本発明はまた初期保存器濃度が1mlあたり約225mgまでのジラウロイルホスフ アジルコリン中に約30mg/mlまでのシグロスポリンAを含む高服量シクロスポリ ンAリポソームエアロゾル合成物を与える。さらに、始動保存器濃度が1mlあた り約225mgまでのジラウロイルホスファジルコリン中に約15mg/mlまでのブデソニ ドを含む高服量ブデソニド−リポソームエアロゾル合成物を与える。 本発明は一般に、約130−375mg/mlまでの開始保存器濃度リン脂質中に約12−3 0mg/mlの薬剤化合物を含む高服量製薬リポソームエアロゾルについて記載してい る。例えば、本発明はリン脂質中の高服量リポソームエアロゾル合成物として送 達されるの抗炎症グルココルチコイド、免疫抑制化合物、抗菌化合物、抗生物質 化合物、抗ウイルス化合物、及び抗がん化合物について記載されている。 この明細書で記述されている特許あるいは出版物は発明に関係する技術のこれ らの技能の水準で示す。これらの特許及び出版物はそれぞれ個々の出版物が特異 的に個別に参照により具体化されたのと同様の範囲でここにおいて具体化される 。 この技術の一つの技能はこの発明が目的を実行し、結果を得て利点を述べるこ とによく適応していることを、それらがそこに本来備わっているものと同様に容 易に評価するだろう。ここにおいて記載した方法、手順、処理、分子、及び特異 的な化合物とともにこの実施れは選ばれた具体化例の現在の代表であり、典型例 であり、さらに発明の範囲制限を意図するものではない。その中の変更及び他の 使用法は請求の範囲で定義されるものとして発明の趣旨の範囲内でその技術の中 のこれらの特殊技能に起こるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),AM,AT,AU,BB,B G,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK ,EE,ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP, KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,L U,LV,MD,MG,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ブラック,メラニィ ビィ. アメリカ合衆国 77380 テキサス,ザ ウッドランド,ナンバーシィ192―235,ス イッチバッド プレイス 7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 約12−30mg/mlの薬剤化合物、及び約130−375mgのリン脂質/mlの開始保存 器濃度を含む高服量薬剤のリポソームエアロゾル組成物。 2. 約30mg/mlまでのシクロスポリンA及び開始保存器濃度が1mlあり約225mg までのリン脂質を含む高服量シグロスポリンAリポソームエアロゾル組成物。 3. 約21.3mg/mlまでのシグロスポリンA及び開始保存器濃度が1mlあたり約1 60mg/mlまでのリン脂質が含まれる、請求項2のシグロスポリンAリポソームエ アロゾル組成物。 4. 質量メジアン空気力学的直径として測定された粒子の大きさが約1.0μmか ら約3.0μmでの範囲にあるところの、請求項2のシグロスポリンAリポソームエ アロゾル組成物。 5. シクロスポリンA対リン脂質の比率が約1対7.5であるところの、請求項 2のシグロスポリンAリポソームエアロゾル組成物。 6. リン脂質が卵黄ホスファチジルコリド、水素化大豆ホスファチジルコリド 、ジミリストイホスファチジルコリド、ジラウロイルホスファチルコリン、ジオ オレオリル−ジパルミトイレオリルホスファチジルコリド、及びジパルミトイル ホスファチジルコリドが含まれる群から選択されるところの、請求項2のシクロ スポリンAリポソ ームエアロゾル組成物。 7. 組成物が免疫学的媒介肺病の治療に使用されるところの、請求項2のシグ ロスポリンAリポソームエアロゾル組成物。 8. 免疫学的媒介肺病が異型移植拒絶、気管支閉塞、アレルギー、過敏症、及 び喘息が含まれる群から選択されるところの、請求項2のシクロスポリンAリポ ソームエアロゾル組成物。 9. 開始保存器濃度が1mlあたり約225mgまでのリン脂質中に約15mg/mlまでの ブデソニド及びを含む高服量ブデソニド−リポソームエアロゾル組成物。 10. 開始保存器濃度が1mlあたり約187.5mgまでのリン脂質中の約12.5mg/mlま でのブデソニドを含む請求項9の高服量ブデソニド−リポソームエアロゾル組成 物。 11. 質量メジアン空気力学的直径として測定された粒子の大きさが約1.0μmか ら約3.0μmまでの範囲にあるところの、請求項9のブデソニド−リポソームエア ロゾル組成物。 12. ブデソニド対リン脂質の比率が約1対15であるところの、請求項9のブデ ソニド−リポソームエアロゾル組成物。 13. リン脂質が卵黄ホスファチジルコリド、水素化大豆ホスファチジルコリド 、ジラウロイルホスファチルコリン、ジミリストイホスファチジルコリド、ジオ リエオリルジ パルミトイレオリルホスファチジルコリド、及びジパルミトイルホスファチジル コリドが含まれる群から選択されるところの、請求項9のブデソニド−リポソー ムエアロゾル組成物。 14. 組成物が免疫学的媒介肺病の治療に使用されるところの、請求項9のブデ ソニド−リポソームエアロゾル組成物。 15. 前記免疫学的媒介肺病が異型移植拒絶、気管支閉塞、アレルギー、過敏症 、及び喘息が含まれる群から選択されるところの、請求項14のブデソニド−リポ ソームエアロゾル組成物。 16. 開始保存器濃度が1mlあたり約160mgまでのジラウロイルホスファジルコ リン中に約21.3mg/mlまでのシクロスポリンAが含まれる高服量シクロスポリン Aリポソームエアロゾル組成物。 17. 開始保存器濃度が1mlあたり約187.5mgまでのジラウロリルホスファジル コリン中に約12.5mg/mlまでのブデソニドが含まれる高服量ブデソニドリポソー ムエアロゾル組成物。 18. 約12−30mg/mlの薬剤化合物及び約130−375mg/mlまでの開始保存器濃度リ ン脂質を含む高服量製薬リポソームエアロゾル組成物で、薬剤化合物が抗炎症グ ルココルチコイド、免疫抑制化合物、抗菌化合物、抗生物質化合物、抗ウイルス 化合物、及び抗がん化合物の群から選択され るところの高服量薬剤リポソームエアロゾル組成物。
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