JP2001524298A - モータ駆動集成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 モータ駆動集成装置は、モータ装置（２）と作動装置とを有している。モータ装置（２）は、モータシャフト（６）を持ったロータ（７）を有していて、少なくとも１つの作動部材（１８）を駆動するためのものである。本発明は、本質的に、ロータ（７）がモータシャフト（６）を通って延びた保持部材（２０）に回動可能に設けられていることからなる。これによって、ロータが減少された空間に設けらることができ、作動装置が振動しないでわずかな騒音で実質的に駆動されることができる。保持部材（２０）は、例えばテンションロッドで可能であり、電気モータ（２）と電子装置用のカバー（５４）との間に配置でき、前記装置（２、５４）をポンプハウジング（５）に確実に保持するために役立つ。

Description

【発明の詳細な説明】 モータ駆動集成装置 本発明は、モータ装置と作動装置とを有するモータ駆動集成装置（ａｇｇｒｅ ｇａｔｅ）に関し、モータ装置は、回転可能なロータと、通常モータハウジン グに設けられ少なくとも１つの作動部材を駆動するために使用されるモータシャ フトとを有する。 このタイプの集成装置は、原理的には従来から知られていて、種々の目的の応 用に役立っている。例えば、ドイツ特許出願第４３ １５ ８２６号は、モータ とポンプ組立を開示していて、電気モータが高圧ポンプ用としてハウジングにフ ランジを付けられている。ロータがモータシャフトと共にハウジング１のリセス 内に係合していて、摺動可能なポンプピストンに作用する偏心部を有している。 モータシャフトは、各１つの支持部材を介して偏心部の両側でハウジングに支持 されている。さらに、電気モータは、ボウル形状のモータハウジングの底部の領 域に第３の支持部材もまた有している。この組立装置の大きな全体の長さは欠点 である。同様に、この組立装置の電気モータは、沢山の支持部材を使用している ので、大きな量の摩擦作用に打ち克たなければならず、さらに、必要な摩擦直径 のために大きな摩擦半径が生ずる。 一方、モータシャフトがモータに近接した一側のみに設けられた別の集成装置 が知られるようになってきた。これらの集成装置は欠点を被る、がしかし、モー タシャフトの自由な端部が十分にしっかりと支持されていないので、モータシャ フトの揺れや振動が支持部材を介して直接ポンプハウジングに導入される。 従って、本発明の目的は、最小限可能な軸設置空間を有し軽量であるモータシ ャフトの屈曲抵抗設置支持を可能とするモータ駆動集成装置を提供することであ る。 この目的は、モータシャフトを通って延びロータが回動可能に設けられた保持 部材の装置によって請求項１の特徴的態様で達成される。この手段は、モータシ ャフトの信頼可能な設置支持と軸方向の全体の長さを小さくすることを確実にす る。 請求項２による本発明の実施例において、作動装置がポンプハウジングを有す るポンプとして形成され、支持用の保持部材はポンプハウジングの少なくとも一 部分を通って延びている。その結果、保持部材は同様にポンプハウジングに支持 される。 請求項４によれば、モータシャフトに回転不可能に接続されたポンプ偏心部を 支持する。このようにして、モータシャフトとポンプ偏心部との両方は、旋回軸 によって支持されている。 本発明の好ましい態様において、モータシャフトは、軸受部材を介在して管状 にかつ軸支可能に軸に設けられている。モータシャフトと軸との間に設けられた 軸受部材は、小さな摩擦半径を有していて、それによって、特に小さな摩擦作動 の原因となる。さらに、軸受部材は振動を減衰する。 本発明の好ましい態様において、軸受部材は、径方向において整流子と整列す るように配置されている。この手段は、そのような方法で整流子の領域に径方向 に利用可能な空間を利用することを可能にするので、集成装置の軸線的な全体の 長さをかなりの程度短くすることができる。それらに関連して、径方向に巻線さ れたロータと整列するように、軸受部材を配置することが同様に可能である。こ れは、例えば、ボウル形状のモータハウジングの底部領域においてなされ、同様 に軸線的な全体の長さを短くできる。 本発明の実施例において、軸は、ポンプハウジングの孔に第１の支持部材で設 けられていて、第２の支持部材でモータハウジングの底部に設けられている。さ らに、ポンプ偏心部とモータシャフトの軸受部材とは、軸の支持部材の間に設け られているので、力は軸の支持部材の間に適用される。これらの手段は、自由に 突出している端部に力を掛けることなく、保持部材の信頼可能な端側支持を確実 にする。 本発明の実施例において、軸は、カラーでモータハウジングの底部に対して支 持されていて、引っ張り負荷の下でハウジングに間接または直接に支持されてい る。この態様は、付加的なまたは別個の取着部材なしで、軸による駆動装置のハ ウジングに対する取着を容易にする。 本発明は、請求の範囲、図の記述および添付した図面を介して詳細に説明され るであろう。図において、 図１は、モータ駆動集成装置を通った断面図。 図２は、変形例の図１のような断面図。 図１の実施例は、本発明によるモータ駆動集成装置１を示している。それは、 駆動装置２を有していて、この駆動装置は、例えば、少なくとも一方が開成され たモータハウジング３を有する電気モータ又は液圧モータで、例えばボウル状の 形状をしていて、ポンプから離れた側に底部４を有している。さらに、集成装置 １は、ポンプハウジング５を持ったポンプとして形成されている作動装置を備え ていて、ポンプハウジングは、なかんずくポンプピストンをもまた収容する複数 の孔を有するブロックである。図示していないが、ポンプによって生する圧力流 体流の制御に効果的なバルブを設けても良い。 モータハウジング３は、アーマチュア８と巻線９とを有するロータ７を備えた モータシャフト６を収容している。さらに、巻線９の付勢用の整流子１０が、モ ータシャフト６に回転不可能に取着されている。複数のブラシ１１は整流子１０ に弾性的に作用し、それらは、保持板１２に固定された管状のブラシホルダーに 移動可能に案内されている。さらに、モータハウジング３は、巻線９によって誘 導される磁界と相互作用してモータ２を駆動するための永久磁石１３を収容して いる。 保持板１２は、モータハウジング３の開放端部１４を閉成し、少なくとも一部 分を、ポンプハウジング５の端部盲孔型の凹部１５を持った段状の孔部３０に係 合している。凹部１５内にはポンプピストン１６、１７が突出していて、これら はモータシャフト６に回転不可能に結合されたポンプ偏心部１８によって作用さ れる。 モータシャフト６とポンプ偏心部１８の支持構造は次のようになされる。モー タシャフト６は、チューブ状に内部が中空にされ、凹剖１５を通って延びポンプ ハウジング５に回転不可能に固定された保持部材２０すなわち軸によって貫通さ れている。モータシャフトは、例えばポンプによって生ずる交差する力（ｔｒａ ｎｓｖｅｒｓｅ ｆｏｒｃｅｓ）から自由である。交差する力は、軸によって調 節される。図に示したように、軸は端部２１にねじ部２２を有していて、それに よってポンプハウジング５の係合ねじ部内に螺入されている。軸の他端部は、モ ータハウジング３の底部４を通って延び段部２４でそれを後方から把持する。こ れは、駆動装置２をポンプハウジング５に確実に固定する。同時に、ポンプハウ ジング５に回転不可能に螺入された軸は、モータシャフト６を支持し、互いに離 間した２つの軸受部材２８、２９は、回動面とシャフトの内壁部２７との間の環 状室２５に設けられている。軸受部材は例えば摺動軸受で、その直径が小さいの で、小さい実効半径を有している。これは摩擦作用を最小化する。しかしながら 、ニードル軸受も原理的には軸受部材２８、２９として可能である。ポンプ側の 軸受部材２８は整流子１０と径方向に整列するように配置されている。部材２８ は、モータシャフト６と保持板１２とに沿って、ポンプハウジング５の段状孔部 ３０内に係合している。さらに、軸は、モータシャフト６に回転不可能に接続さ れたポンプ偏心部１８もまた支持している。好ましくはニードル軸受の軸受部材 は、軸の表面２６と偏心した内壁部３１との間に設けられている。上述の図面に よれば、他の軸受部材がポンプ偏心部１８の周面に設けられていて、外部リング ３４の仲介によってポンプピストン１６、１７に作用する。外部リング３４は、 底部を有していて軸受部材３２を軸線的に固定するためにもまた使用される。 ポンプから離間している軸受部材２９は、巻線９またはアーマチュア８の一部 分と整列するように設けられている。軸受部材２８、２９とロータの部分の整列 された配置は、集成装置１の全体の軸線長さを短くすることができる。さらに、 軸がポンプハウジング５内の孔部で第１の支持剖材によって支持されていて、モ ータハウジング３の底部４で第２の支持部材によって支持されていることが非常 に重要である。ポンプ偏心部１８の軸受とモータシャフト６の軸受とが軸の２つ の支持部材の間に設けられているので、適用される力の安全で信頼性のある支持 が達成され、その結果、振動を減少し、それ故、騒音を減少する。さらに、駆動 装置２のポンプハウジング５に対する取着は、段部２４を持った軸が、モータハ ウジング３の底部４を捕捉し、引っ張り負荷の下でポンプハウジング５に直接ま たは間接に支持されるので容易になる。 図２の実施例は、図１の実施例と全体的に異なっているが、それは、保持部材 ２０がポンプハウジング５を完全に通って延びていて、ねじ部５１をその端部５ ２でカバー５４に支持されたねじ付きブッシュ５３内に係合しているからである 。図に示されたように、ねじ付きブッシュ５３は、カバー５４の段部５６に支持 されたカラー５５を有している。カバー５４の下方には、電子部品が取着された 印刷回路基板５８を備え、概略的に示された電子装置５７がある。さらに、ポン プハウジング５を通って印刷回路基板５８に至るカーボンブラシのプラグ案内通 路が、図に示されている。 軸が、電子装置５７用に駆動装置２とカバー５４との間に結合ロッドと類似し て（ｑｕａｓｉ）設けられていて、引っ張り負荷の下において、２つの構成装置 をポンプハウジング５に取着するために作用することが重要である。軸は、さら に、交差する力と曲げトルクを調整するために使用されるので、モータシャフト は、交差する力からある程度（ｑｕａｓｉ）解放される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． モータ装置（２）と作動装置とを有するモータ駆動集成装置（１）であっ て、モータ装置（２）が少なくとも１つの作動部材（１８）を駆動するための回 転可能なロータ（７）とモータシャフト（６）とを備え、 モータシャフト（６）を通って延びていて、ロータ（７）が軸支的に設けられ た保持部材（２０）が設けられていることを特徴とするモータ駆動集成装置。 ２． 作動装置がポンプハウジング（５）を有するポンプとして形成され、支持 用の保持部材（２０）がポンプハウジング（５）の少なくとも一部分を通って延 びていることを特徴とする請求項１記載のモータ駆動集成装置。 ３． 円筒状の軸が保持部材（２０）として設けられていることを特徴とする請 求項１または２記載のモータ駆動集成装置。 ４． 作動部材（２０）としてポンプ偏心部が設けられ、このポンプ偏心部はモ ータシャフト（６）に回転不可能に結合され、かつ、軸に設けられていることを 特徴とする請求項１ないし３いずれか１項記載のモータ駆動集成装置。 ５． モータシャフト（６）が、軸受部材（２８、２９）を介在して管状にかつ 軸支可能に軸に設けられていることを特徴とする請求項１ないし４いずれか１項 記載のモータ駆動集成装置。 ６． 軸受部材（２８）が、径方向において整流子（１０）と整列するように配 置されていることを特徴とする請求項１ないし５いずれか１項記載のモータ駆動 集成装置。 ７． 軸受部材（２９）が、径方向において巻線（９）と整列するように配置さ れていることを特徴とする請求項１ないし６いずれか１項記載のモータ駆動集成 装置。 ８． 軸の一端（２１）が、ポンプハウジング（５）の孔に第１の支持部材で設 けられ、他端（２３）が、モータハウジング（３）の底部（４）の第２の支持部 材で設けられていることを特徴とする請求項１ないし７いずれか１項記載のモー タ駆動集成装置。 ９． モータシャフト（６）の軸受部材（２８、２９）とポンプ偏心部（１８） の軸受部材（３２）とが、軸の支持部材間に配置されていて、それによって軸に 適用される力が端部（２１、２３）間で作用することを特徴とする請求項１ない し８いずれか１項記載のモータ駆動集成装置。 １０． 軸が、段部（２４）で電気モータハウジング（３）の底部（４）に対し て支持されていて、電気モータ（２）のポンプハウジング（５）に対する取着の ために引っ張り負荷の下でハウジング（５）に間接または直接に支持されている ことを特徴とする請求項１ないし９いずれか１項記載のモータ駆動集成装置。