JP2001522620A - 感圧接着剤をコーティングしたライナレス不織ループ - Google Patents

感圧接着剤をコーティングしたライナレス不織ループ

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Abstract

(57)【要約】 例えばフックアンドループファスナシステムに使用される不織ループテープファスナ材料のロールあるいは積層構造などの貯蔵/送出アセンブリであって、ループテープファスナ材料の1シートあるいは複数シートを、アセンブリ内の上側不織ループテープファスナ材料の接着剤層が不織ループテープファスナ材料の下側ループ層に直接接触するように配置して具備するアセンブリ。この不織ループ層を15デニールを超える繊維で少なくとも部分的に形成して、上側ループテープファスナ材料をアセンブリから引剥がす際の繊維の離脱率を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景および分野 本発明は特に、一面上に感圧接着剤をコーティングし、間に剥離要素を介在さ
せることなく同様の接着剤コーティングループファスナ材料の上に配置され、嵌
合する雄材メカニカルファスナ要素と着脱自在に係合するように適合された不織
繊維ループファスナ材料に関する。
【0002】 米国特許第5,605,729号には、感圧接着剤層を1面上に施したループ
テープファスナ材料の1層あるいは多層を具備する、フックアンドループファス
ナシステムにて用いられるループファスナ材料の貯蔵/送出アセンブリが説明さ
れている。このループテープファスナ材料は、下側のループテープファスナ材料
のるそうに直接接触するように下側ループテープファスナ材料上に配置されて、
送出可能な状態で貯蔵されている。上側のループテープファスナ材料が下側ルー
プテープファスナ材料から分離されると、下側ループテープファスナ材料のルー
プが係合可能状態で現れる。ループテープファスナ材料は一般に、複数の可撓性
ループを含むループ層と、そのループが配設される下側基層と、その基層の反対
側の感圧接着剤層とを具備する。広範囲の様々なループ材料が適切な材料として
記載されており、その例として、編込み材料、織物材料、縫合材料あるいは不織
材料を挙げられる。その一例として、ポリプロピレンのコーティングに引き続き
、粘着付与されたスチレン−ブタジエンブロックコポリマーの感圧接着剤をコー
ティングした特殊加工ポリエステル編込みループ繊維押出成型物のロールがある
。また別の例として、エチレン−プロピレン耐衝撃性コポリマー樹脂の流延フィ
ルムに熱接合されたスパンボンド加工ポリプロピレンループ繊維がある。このフ
ィルムの反対側には、粘着付与された「KRATON」1111接着剤(スチレ
ン−イソピレン−スチレンブロックコポリマーを主成分とする接着剤)がコーテ
ィングされている。このループテープ構造は、製造性、ロール安定性、使用の簡
易性および性能の観点から非常に有利であることが分かっている。しかしながら
、不織繊維ループテープ材料では、上側ループテープファスナ材料を引き剥がす
と、下側ループテープ材料の繊維が裏打ち材料あるいは基層から離脱する傾向が
ある。このように繊維が離脱すると、引き続き基材に装着する際の上側ループテ
ープ感圧接着剤層の粘着力レベルが低下する、かつ/または下側ループテープ材
料が備えるループのフック接着力が低下する可能性がある。一般に、この繊維離
脱程度を最小限にすることが望ましい。
【0003】 不織ループファスナ材料は一般に従来技術において周知であり、低コストであ
ること、製造が容易であること、および美観に優れている事から注目が集まって
いる。例えば、米国特許第5,256,231号には、不織ウェブあるいは実質
的に平行ではない一連の紡績に波形ニップ内にて波形を付与し、その波形繊維材
料シートの特定の配設部分上に熱可塑性フィルムを押出接合することにより不織
あるいは繊維ループ材料を形成することが説明されている。5〜300g/m2 の坪量を有するループ材料について、そのループ材料の各繊維の寸法は一般に2
5デニール未満であり、1〜10デニールであれば好ましい。これにより低コス
トでかなり効率の良い不織ループ構造が得られる。米国特許第5,032,12
2号および国際特許出願第WO95/33390号には、固定領域間において不
織材料に襞を寄せる、あるいは不織材料を支持体から突出させるように支持体に
断続的に接合された不織繊維材料を用いて、ループファスナ材料を形成すること
が説明されている。どちらの場合も、不織ループ材料は寸法的に不安定な状態で
支持体に固定されており、支持体を加熱する、あるいは弾性支持体材料の場合は
張力を解放することにより収縮して支持体を対照的に安定状態にしなければなら
ない。ループを形成する不織繊維材料は一般に単繊維でも不織でも可能であり、
上述の米国特許の場合、具体的な実施例には8〜9デニールのスパンボンドポリ
プロピレン繊維として説明されている。上述の国際特許出願には、好ましくは2
〜15デニールのポリプロピレン繊維である一般に紡績した繊維あるいは吹込成
型した繊維として単繊維が説明されている。
【0004】 米国特許第5,326,612号および国際特許出願WO96/04812号
には、0.5〜15デニール単繊維から形成されていると好ましいとして概略的
に説明されている、坪量が約5〜40g/yd2であるスパンボンドウェブなど の不織材料からループファスナ材料を形成することが説明されている。
【0005】 英国特許出願第2285093号には、繊維ループ材料を、一般に織物材料で
形成されているが発泡体でもよい圧縮弾性支持体に接合して形成されるループ材
料について説明されている。この支持体は機械的に、不織あるいは縫合ループ材
料にニードルパンチ、縫合、あるいは接着剤により接合される。この繊維ループ
材料を形成する繊維には、10〜15ミクロンの直径を有するスパンボンド繊維
から10〜100ミクロンの直径を有する短繊維まで様々な寸法が可能である。
このループ材料は寸法的に不安定であり、大半の産業使用には不向きである。
【0006】 国際特許出願第WO95/12702号は、上述の英国特許出願第22850
93号に類似しているが、直径が25〜100ミクロンの単繊維を使用して各々
の直径が0.5〜3ミリメートルの複数の交絡したループバネを形成するように
ループ材料を堆積することについて説明されている。
【0007】 日本特許である特開平7−313213号には、ポリエチレン鞘部とポリプロ
ピレン芯部とを有する芯鞘型複合材料繊維から形成される、不織ループ繊維の1
面を熱融着して形成されるループファスナ材料が説明されている。概して、20
〜200g/m2の坪量を有する不織ウェブについて、この繊維は0.5〜10 デニールの直径を有するものとして説明されている。
【0008】 本発明のループファスナ材料は、不織ループファスナ層から形成されるループ
テープファスナ材料に関する米国特許第号5.605,729号に説明されてい
るファスナを改良したものである。特に、本発明の目的は、ループの一体性を向
上すること、および、下側ループテープファスナ材料から引き離す際に生じる上
側ルーフテープファスナ材料上の接着剤層の繊維付着を低減することに関する問
題に対処することである。
【0009】 発明の簡単な説明 ループテープファスナ材料アセンブリを提供する。このアセンブリは、フック
アンドループファスナのループ部分として使用可能なループテープファスナ材料
の1シートあるいは複数シートを具備し、この不織ループテープファスナ材料は
順に、(1)(a)フックアンドループファスナの相補形であるフック部分に着
脱自在に係合されるように適合された複数の可撓性繊維ループおよび、(b)そ
の不織ループを配設する基層および/または支持層を含む、その第1の主面を形
成する不織ループ層と、(2)その第2の主面を形成する感圧接着剤層とを具備
する。
【0010】 この不織ループ層を、少なくとも15デニールの繊維あるいは単繊維で少なく
とも部分的に形成する。上側不織ループテープファスナ材料の接着剤層が、下側
不織ループテープファスナ材料のループ層に直接接触するように、この不織ルー
プテープファスナ材料を上述のアセンブリ内に配置する。上側不織ループテープ
ファスナ材料をアセンブリから引き離すと、下側ループが好ましくは係合可能状
態になって現れるようになっている。一般に、この不織ループテープファスナ材
料がロール形態である場合、下側ループはそのロール内において上側不織ループ
テープファスナ材料により圧搾され、圧搾された下側ループは、上側不織ループ
テープが引き剥がされた後、係合可能状態まで復元する。
【0011】 好適実施態様の詳細な説明 本発明を例証する不織ループファスナ材料アセンブリを図1に示す。図示のア
センブリ10は、フックアンドループファスナのループ部分として、不織ループ
テープファスナ材料のシート12a、12b、12cの3層の積層構造を具備す
る。しかしながら、本発明のアセンブリに具備する層の数に制限はなく、その数
は、不織ループテープファスナ材料の幅および、積層構造物あるいは際限のない
ロールといった形態に依存する。ループテープファスナ材料12は順に、(1)
(a)フックアンドループファスナの相補形であるフック部分(図示せず)に着
脱自在に係合されるように適合された複数の繊維15と、(b)ループを配設す
る基層および/または支持層(16)とを含む、その1の主面を形成する不織ル
ープ層14と、(2)ループファスナ材料12の第2の主面を形成する感圧接着
剤層18とを具備する。上側不織ループテープファスナ材料の接着剤層18aが
、下側不織ループテープファスナ材料のループ層14bに直接接するように、不
織ループテープファスナ材料をアセンブリ10内に配置する。上側不織ループテ
ープファスナ材料12aをアセンブリ10から引き離すと、下側不織ループファ
スナ材料のループ14bが係合可能状態で現れるようになっている。実施態様に
よっては、相補形であるフック材料がループに接触可能となってループを係合す
るように、上側ループテープを単に引き離すだけで充分な場合もある。他の実施
態様において、アセンブリ内でループが圧搾されているため、ループ14bがそ
の圧搾状態から、実質的にその固有の特性のみで、あるいは接着剤層18aを補
助として回復し、係合可能状態に達しなければならない場合もある。
【0012】 本発明のアセンブリ内に使用する不織ループテープファスナ材料を、スパンボ
ンド不織布、メルトブローン不織布、カードウェブ、エアレイ不織布、ニードル
パンチ不織布、スパンレース不織布、およびこれらの適切な組み合わせなど様々
な不織ループ材料で製造してよい。
【0013】 多くの用途用に、本発明のアセンブリ内で使用する不織ルーフテープ材料の坪
量を約3〜20oz./yd2(102〜678g/m2)範囲とし、これをポリ
オレフィン(例えばポリプロピレン)、ポリエステル、ナイロンおよびこれらの
材料の組合わせから製造した単繊維から製造する。本発明における使用に適した
不織ループ材料の例証例が、米国特許第5,032,122号(Noel他に付
与)、国際特許出願第WO920401号(Gorman他に付与)および欧州
特許出願第341993号(Gorman他に付与)に開示されている。
【0014】 本発明により、不織ループ材料の所与比率を単繊維あるいは、少なくとも15
平均デニールの繊維で形成すると、バインダあるいは接合繊維を追加せずとも上
側ループテープ材料をアセンブリから引き離す際に支持体から離脱する繊維が大
幅に減少することがわかっている。これにより、上側ループテープ接着剤への繊
維の付着が減少し、それに対応してこのループテープファスナ材料が引き続き適
用される基材への接着力が良好となる。一般に、ループ材料の少なくとも25重
量%(好ましくは50〜100重量%)を15〜50デニールの繊維、好ましく
は15〜30デニールの繊維で構成し、残りの重量%が15デニール未満、好ま
しくは3〜9デニールの繊維で構成しなければならない。
【0015】 後述するように、上側ループ層14のループと接着剤層18との間の粘着力を
具体的に制御して、アセンブリ内の上側ループテープに所望する剥離特性を達成
することが望ましい場合もある。アセンブリ内のループテープの粘着力および剥
離特性は、さまざまな技術を用いて制御することができる。第1に、接着剤18
を、選択したループ層14に対する具体的な接着特性により選別してよい。第2
に、ループ層14を、選択した接着剤との具体的な相互作用により特に選別して
よい。ループ層14の材料がその固有の性質として所望の剥離特性を有していて
も、あるいは不織ループテープファスナ材料をアセンブリ内に配置する前に、不
織ループを製造する材料内に剥離制御剤(例えばポリマー組成物内の添加剤とし
て、あるいはグラフト重合を介して)を組込むこと、および/または不織ループ
の表面上に剥離制御剤を適用することによりループ層の剥離特性を修正してもよ
い。組込み型剥離制御剤の例として、ポリマー溶融添加剤あるいは、国際特許出
願第WO92/15626号(Rolando他に付与)などに開示されている
フルオロケミカルグラフト重合などのグラフト重合を挙げられる。表面に適用す
る(すなわち局所用)剥離剤の例として、例えば米国特許第2,532,011
号(Dahlquist他に付与)に開示されているウレタン、反応性シリコー
ン、フルオロケミカルポリマー、例えば米国特許第4,313,988号(Ba
ny他に付与)および同第4,482,687号(Kessel他に付与)に開
示されているエポキシシリコーン、および例えば欧州特許出願第250248号
(Leir他に付与)に開示されているポリオルガノシロキサン−ポリ尿素ブロ
ックコポリマーなどを挙げられる。
【0016】 上述のように、実施態様によっては、不織ループテープファスナ材料を本発明
による貯蔵/送出アセンブリ内に配置しても、上側接着剤層がループを実質的に
圧搾しない場合もある。しかしながら、多くの使用に向けて、非常に柔らかいお
よび/または軽量な材料で製造された不織ループテープファスナ材料を使用する
ことが望ましい。このような不織ループは可撓性にかなり富んでいることが多い
ため、本発明の貯蔵/送出アセンブリ内に配置されると圧搾されやすい。この材
料が貯蔵/送出アセンブリ内に配置されると、不織ループは上側不織ループテー
プ材料により圧搾される。引き離し後、不織ループは容易に係合可能な状態とな
るまでに回復しなければならない。場合によっては、本質的に接着剤を補助とせ
ずに、上側ループテープ部分12aの剥離後、不織ループ14bは実質的に回復
する(すなわち復元してプリアセンブリ段階での弾性を取り戻す)ようになって
いる。しかしながら通常、上側ループテープ接着剤層18aの動作を利用して、
下側ループ14bの回復を促進することが好ましい。このような場合、上側接着
剤層は充分強力に不織ループに接着して、上側不織ループテープファスナ材料を
アセンブリから引き離すと、接着剤が下側不織ループを引き上げて係合可能状態
まで回復させることができる。
【0017】 接着剤層の下側不織ループに対する接着力を低く抑えて、接着剤層を引き離す
際に不織ループが不織ループ層から完全に実質的に外れないようにすることが好
ましい。不織ループ層に少なくとも15デニールの繊維あるいは単繊維を上述の
密度範囲で使用すると、実質的にこのような結果を得やすい。ループ繊維のかな
りの数が基層に固着していられずに引き離されてしまう場合、外れたループ繊維
が上側接着剤層に付着して、その接着性能を低下させる可能性が高い。さらに、
これにより、相補形であるフック材料により係合され得る下側ループテープ材料
の元のループ数が減少し、形成されるフックアンドループファスナシステムにお
いて得られる機械的接合力が低減する可能性もある。
【0018】 図2は、貯蔵/送出アセンブリ20が、上述のように芯22の周囲で自シート
上に渦巻き状に巻きつけられた1層あるいは2層以上のループファスナ材料シー
トを具備するロールである、本発明の別の実施態様を例示している。図示のよう
に、ループテープは同心に巻きつけられ、ほぼ位置合わせされているが、連続状
のループテープは、水平巻取りなど適した方法であればどのように巻付けてもよ
い。
【0019】 上側接着剤層の下側ループ層に対する剥離力は通常、約4〜約400g/cm
幅であり、約8〜120g/cm幅であれば好ましく、約8〜約80g/cm幅
であれば最も好ましい。当業者であればおわかりのように、本発明の実施態様に
所望によりこれらの範囲を超える剥離力を持たせて製造してもよい。しかしなが
ら、通常、ループテープファスナ材料をアセンブリから使用可能な方法で容易に
送出できるように、剥離力は不織ループ層14あるいはループテープファスナ材
料の内部引裂強さより小さくするべきである。ロール上のループテープファスナ
材料の巻戻し力は約4〜約250g/cm幅であり、約8〜約120g/cm幅
であればより好ましい。
【0020】 本発明によるループテープファスナ材料の接着剤層18は感圧接着剤である。
適した接着剤を、ループテープファスナ材料を装着する基材、支持層の性質、ル
ープ層およびその構成要素であるループの性質、ループテープファスナ材料12
に所望する特性、ループテープファスナ材料12が曝される使用条件、ループテ
ープファスナ材料12の貯蔵/送出アセンブリからの引き離しおよび所望の形式
への切断あるいは細長い断片への裂断などの変換に利用可能な加工技術および装
置などの要因を一部加味して選択する。接着剤層18は室温にて粘着性であり、
ループテープファスナ材料12を適用する対象基材に所望通り接着し、支持体1
6あるいはループテープファスナ材料基層にも良好に接着しなければならない。
当業者であれば、適した接着剤を具体的な用途に合わせて選択するのは容易であ
る。適した接着剤の例として、アクリレート、粘着付与された天然ゴム、粘着付
与された合成ゴム樹脂などを挙げられる。この接着剤層は所望により、実質的に
連続状であっても、あるいはパターン状であってもよい。当業者であれば適した
接着剤の選択は容易である。
【0021】 この感圧接着剤には、エラストマがA−B型ブロックコポリマーであり、その
AブロックおよびBブロックが線状、放射状あるいは星形形状である粘着付与さ
れたエラストマが好ましい。このAブロックはモノアルケニルアレンにより、好
ましくはポリスチレンブロックにより形成され、4,000〜50,000の分
子量、好ましくは7,000〜30,000の分子量を有する。Aブロック成分
がブロックコポリマーの約10〜50重量%、好ましくは約10〜30重量%を
占めると好ましい。他に、α−メチルスチレン、t−ブチルスチレンおよび他の
環アルキル化スチレンならびにこれらの混合物から形成されたAブロックが適切
な場合もある。Bブロックは、エラストマ共役ジエンにより、一般にポリイソピ
レンにより形成され、約5,000〜約500,000、好適には約50,00
0〜約200,000の平均分子量を有する。Bブロック成分は一般に、90〜
500重量%、好ましくは90〜70重量%を占める。エラストマを主成分とす
る接着剤の粘着付与成分は一般に、固形粘着付与樹脂および/または液体粘着付
与剤あるいは可塑剤を含有する。粘着付与樹脂を、エラストマのポリジエンBブ
ロック部分と少なくとも部分的に相溶性である樹脂類からなる群から選択するこ
とが好ましい。好ましくはないが、一般に、Aブロックと相溶性である樹脂を比
較的少量の粘着付与樹脂内に含有することができ、これらが含有されている場合
、一般に末端ブロック強化樹脂と呼ばれる。末端ブロック樹脂は一般に芳香族モ
ノマー類から形成される。ファスナテープタブ接着剤組成物内での使用に適した
液体粘着付与剤あるいは可塑剤の例として、ナフテン系油、パラフィン油、芳香
油、鉱油あるいは低分子量ロジンエステル、ポリテルペンおよびC−5樹脂を挙
げられる。固形粘着付与樹脂の例として、C−5樹脂、樹脂エステル、ポリテル
ペンなどを挙げられる。
【0022】 感圧接着剤の粘着付与部分は一般に、エラストマ相100部あたり20〜30
0部をなす。これが主に固形粘着付与剤であることが好ましいが、接着剤のうち
0〜25重量%、好ましくは0〜10重量%を液体粘着付与剤および/または可
塑剤にすることができる。
【0023】 一般に、不織ループ層と接着剤層との間に層を付加する必要がある。図1は支
持体16を示す。
【0024】 支持層16を設けることにより、不織ループ層14だけの場合よりも接着剤層
18により追従性のある表面を提供することが出来る。しかしながら、日本の特
開平7−313213号に開示されているようにループ層14を融着して支持層
16を設けることも可能である。大半の場合、支持体16は実質的に連続層であ
り、ループ層14と接着剤層18との間の遮断層となる。これにより、貯蔵/送
出アセンブリの組立時より接着剤がより流動的である場合がある多層ループ材料
の製造中などに、接着剤がループを不当に固定しないようにする。米国特許第4
,994,054号(Pigneulに付与)はこの問題に取り組んでいる。不
織ループテープファスナ材料の引張強さおよび引裂強さを強化するように支持体
を選択してよい。
【0025】 当業者であれば具体的な用途に適した支持体を選択することは容易であろう。
適した支持体を、ループテープファスナ材料12に所望する性能、支持体をその
間に接合するループ層14および接着剤層18の特性、ループ材料が曝される使
用条件、ループファスナ材料の貯蔵/送出アセンブリからの引き離しおよび所望
の形式への切断あるいは細長い断片への裂断などの変換に利用可能な加工技術お
よび装置などの要因を一部加味して選択する。一般にテープ支持体として使用さ
れている多くの材料が有用である。本願において支持体としての使用に適した材
料の例として、ポリオレフィン、ポリエステル、ビニル、これらの配合物、紙、
不織ウェブなどを挙げられる。所望であれば、多層支持体を使用することもでき
る。また、発泡支持体を使用してもよい。特に好適な実施態様において、ループ
テープファスナ材料支持体は、例えば米国特許第5,256,231号に開示さ
れている押出接合されたフィルムである。この場合、不織ループ材料を、2つの
互いに噛み合うロールなどの2枚の入れ子表面間に形成されたニップ内に給送す
る。ダイから、不織ループ材料と熱可塑性支持層を、任意にさらに支持体を備え
てあるいは溶融した熱可塑性支持層の反対側表面に他の層を備えて、ニップ内に
給送する。ニップが印可する圧力により、不織ループ層の繊維は熱可塑性支持体
内に埋込まれる。
【0026】 支持体16を用いて、ループテープファスナ材料12に所望する引張強さの大
部分を付与するあるいは規定することがある。大半の実施態様において、支持体
16の坪量は約5.0〜約400g/m2であり、約10〜約200g/m2の場
合も、約20〜約100g/m2の場合もある。
【0027】 大半の実施態様において、支持体16の厚さは約5〜約12,500ミクロン
であり、厚い支持体は通常発泡体型支持体である。例えば支持体がポリオレフィ
ンシートである場合、その厚さは約25〜約500ミクロンが一般的であり、約
50〜250ミクロンの場合もある。これらを超える範囲の厚さを有する支持体
を所望する場合があってもよいことを理解されたい。
【0028】 「係合準備のできた」不織ループテープファスナ材料を送出するための本発明
による方法は、(1)上述のように貯蔵/送出アセンブリを提供するステップと
、(2)上側不織ループテープの接着剤層が下側不織ループテープのループから
分離するように、そのアセンブリから上側不織ループテープファスナ材料を剥離
して、下側不織ループテープファスナ材料のループを剥離可能に相補形であるフ
ックファスナ材料に係合される状態にするステップとを具備する。
【0029】 上述のように、実施態様によっては、上側不織ループテープの接着剤が下側ル
ープテープのループに充分強力に接着することにより、上側不織ループテープを
アセンブリから引剥がすると、このテープの接着剤が下側ループを引き上げて係
合可能状態まで復元するようになっている。
【0030】 アセンブリが不織ループテープファスナ材料を2シート以上具備する積層構造
物である実施態様において、不織ループテープファスナ材料の上側部分を剥離す
る方法は、単にその積層構造物から1枚のシートを剥離するだけでもよい。
【0031】 アセンブリが、回旋状にあるいは自シートの周囲に巻取られた1シート以上の
ループテープファスナ材料を具備するロールである実施態様において、不織ルー
プテープファスナ材料の上側部分を引剥がす方法は、単にそのロールから不織ル
ープテープファスナ材料の一部を解くだけでもよい。この接着剤が充分強力にル
ープに接着することにより、上側ループテープを解くと、上側ループテープの接
着剤が下側ループテープのループを上方に引き上げて係合可能状態まで復元する
ことができることが望ましい場合もある。この点において、ロールが特定の巻戻
し力を呈することが望ましい場合もある。
【0032】 通常、アセンブリから不織ループテープファスナ材料の一部分を剥離後、その
ループテープファスナ材料を必要に応じて切断し、感圧接着剤層を用いて基材に
接合あるいは装着する。
【0033】 所望により、このループテープファスナ材料をフックアンドループファスナシ
ステムとして以外の用途に利用することができる。例えば、装飾テープ、壁装材
あるいは固定テープとして利用可能である。しかしながら、このループテープが
フックファスナと係合可能状態であることに変わりはない。
【0034】 本発明による貯蔵/送出アセンブリを、所望に応じて様々な寸法および実施態
様に製造することができる。驚くべき安定性を備えていることから、事実上いか
なる所望の幅を有するシートを使用した本発明によるロール型アセンブリの製造
および取扱も容易に行うことが出来る。例えば、2in(5cm)幅以下のシー
トで製造したロールが実際に取り扱われている。同心に巻き取られるロールは通
常、少なくとも1cmの幅を有するシートで形成されている。以前、このように
狭い幅のシートを同心で巻取ったロールの取扱は、内層の接着力が最低限であっ
たため非常に難しく、ライナが剥離する結果となることが通例であった。本発明
に従って、幅を広げたシートのロールも製造してよい。さらに、例えばループフ
ァスナ材料が数百あるいは数千層であることを示すロール半径(すなわち、ロー
ルの中心あるいは芯があればその芯から半径方向に測定したときのループファス
ナ材料の半径)が20in(0.5m)以上という容量の大きなロールを製造し
てもよい。従来のループファスナ材料のロールと違い、本発明のロール型アセン
ブリの製造に、取扱中に同心巻取りロールのめり込み防止を補助するためにロー
ル芯の一端あるいは両端に装着されているのがよく見られる既知のサイドシール
ドを付与しなくともよい。同様に、本発明により同様の寸法を有する積層構造型
アセンブリを製造してもよい。
【0035】 試験方法 135度引剥がし粘着力試験 135度引剥がし粘着力試験を用いて、ループファスナ材料の試料からフック
ファスナ材料の帯片を剥離するために必要な力を測定した。この試験は、23℃
および50%相対湿度に設定された室内において、一定温度および湿度にて実施
した。
【0036】 試験対象である、感圧接着剤をコーティングしたループファスナ材料の2in
×5in(5.08cm×12.7cm)片を接着剤側を下にして、2in×5
in(5.08cm×12.7cm)スチールパネル上に固定した。ループファ
スナ材料を、その横方向をパネルの縦方向に平行にしてパネル上に配置した。次
いで、紙の引き出し部分を備えたフックファスナ試験材料(XMH−5145、
3M社から入手可能)の0.75in×1in(1.90cm×2.54cm)
帯片をループパネル上の中央に配置し、フック帯片の前縁をパネルの縦と平行に
した。この試料を、4.5lb.(1000g)ゴムローラを用いて、各方向に
1度ずつ手動で圧延した。次いで、この試料パネルを135度剥離治具内に配置
し、この治具をINSTRON一定伸張速度引張試験機の底部挟持部内に配置し
た。試料を予め剥離せず、紙の引き出し部分の端部を引張試験機の上部挟持部内
に、引き出し部分にたるみが出ないように配置した。クロスヘッド速度を12i
n(30.5cm)/分とし、チャート式記録計を用いて、135度に維持する
剥離値を記録した。ループファスナ材料からフックファスナ帯片を引剥がすため
に必要な荷重を記録した。報告する値は、試験を8回〜10回行った平均値であ
る。
【0037】 巻戻し この巻き戻し試験により、ループファスナテープのロールを巻戻すのに必要な
力を見積る。
【0038】 試験対象であるループファスナテープのロール(7.6cm幅)を、23℃で
50%相対湿度の条件に24時間放置した。このロールからループテープの3周
分を剥がし取り、その自由端を折り曲げてタブを形成した。自由回転するスピン
ドルを有する巻戻し装置を、スピンドルが確実に自由に回転するように、INS
TRON一定延伸速度引張試験機の下部挟持部内に配置した。次いで、タブを引
張試験機の上部挟持部内に配置した。クロスヘッド速度を20in(50.8c
m)/分とし、チャート速度を10in(25.4cm)/分に設定したチャー
ト式記録計を用いて、およそ6in(15.24cm)のループテープを巻戻す
ための平均巻戻し値を記録した。表IIに示す巻戻し値の単位はg/2.54c
m幅であり、別々に測定した少なくとも2回の平均値を表す。
【0039】 繊維剥離試験:180度引剥がし粘着力および90度引剥がし再粘着力 繊維剥離試験を用いて、繊維の離脱およびそれに引き続くループテープの感圧
接着剤部分への繊維付着を調べる。
【0040】 試験対象であるループテープの2in×5in(5.08cm×12.7cm
)片を接着剤側を下にして、2in×5in(5.08cm×12.7cm)ス
チールパネル上に固定した。次いで、紙の引き出し部分を装着して有する感圧接
着剤試験テープの1in(2.54cm)幅帯片をループ材料上の中央に、接着
剤試験テープの前縁をパネルの縦と平行にして配置した。この試験テープ接着剤
は、粘着付与されたスチレン−イソピレン型ブロックコポリマー感圧接着剤(X
MH−4065)であった。この試料を、11lb.(5.3kg)ローラを用
いて、各方向に1度ずつ手動で圧延した。次いで、試料パネルをINSTRON
一定伸張速度引張試験機の底部挟持部内に配置した。試料を予め剥離せず、紙の
引き出し部分の端部を、引き出し部分がたるまないように引張試験機の上部挟持
部内に配置した。クロスヘッド速度を12in(30.5cm)/分とし、チャ
ート式記録計を用いて、180度に位置する剥離値を記録した。ループファスナ
材料から試験テープを引剥がすために必要な荷重を記録した。表IIに示す結果
の単位はg/2.54cm幅であり、その値は別々に測定した少なくとも2回の
平均値を表す。
【0041】 ループファスナ材料から移動してきた繊維により粘着力が低下した感圧接着剤
の程度を調べるため、ループ材料に接着されたテープを、平滑なポリエチレンフ
ィルム装置からの90度引剥がし再粘着力について試験した。このテープを、P
ampersTM Premium Infant Diapersのオムツ外側
カバーとして使用されている不織積層物からの90度引剥がし再粘着力について
も試験した。
【0042】 90度引剥がし再接着力 平滑なポリエチレンフィルムの13ミル(330ミクロン)片を、両面接着剤
テープを用いて2in×5in(5.1cm×12.7cm)スチールパネルに
固定した。繊維が付着した接着剤試験テープを、接着剤側を下にしてポリエチレ
ンフィルムの表面の中央に配置し、100gのゴムローラを2回かけて圧延した
。このパネルを備品内に配置し、これを底部挟持部内に配置した。剥離テープは
その上部挟持部により保持した。クロスヘッド速度を一定の12in(30.5
cm)/分として上部挟持部の動作を設定し、剥離テープがパネルに対して90
度の角度を保つようにスチールパネルを移動した。この試験を21℃の一定温度
および50%の相対湿度で実施した。ポリエチレンフィルムから繊維の付着した
テープを引き離すのに必要な力を再粘着力値として記録した。この試験を、圧延
に4.5lb.(2.2kg)のゴムローラを使用した点を除き、不織材料から
剥離する際と同様の方法で行った。表IIIに示す巻戻し値の単位はg/2.5
4cm幅であり、その結果は別々に測定した少なくとも2回の平均値を表す。
【0043】
【実施例】
実施例1〜実施例5、実施例9〜実施例12および比較例6〜比較例8、比較例
11 実施例1〜実施例5および比較例6〜比較例8用のループファスナ材料を、ロ
ール25および26の間に0.002〜0.003in(0.005〜0.00
8cm)の間隙を設けた点を除き、実施例3にて説明し、米国特許第5,256
,231号の図6に例示されている方法に実質的に従って用意した。繊維シート
とは反対側の熱可塑性支持層側に接着した支持材料シートは、1.2ミル(30
.5ミクロン)厚さの流延ポリプロピレン印刷フィルムであった。熱可塑性支持
層の押出に用いたポリプロピレン樹脂は、ポリエチレン−ポリプロピレン耐衝撃
性コポリマー(#7C50、Union Carbideから入手可能)であっ
た。 これらの実施例に用いた熱可塑性支持層の坪量は45〜48g/m2であった。 ループ材料は、表1に掲載した繊維で形成したカードウェブであった。
【0044】 ループファスナ材料の繊維ループ側にコロナ処理を施して約33dyn/cm
を超える表面エネルギを持たせ、続いて剥離材料をコーティングした。使用した
剥離材料は、米国特許第5,290,615号に説明されている材料に類似のポ
リオルガノシロキサン−ポリ尿素コポリマー型剥離材料であった。この剥離コー
ティングの厚さはおよそ0.4〜0.8g/m2であった。次いで、感圧接着剤 を繊維ループとは反対側の支持体上にホットメルトコーティングした。使用した
接着剤は、上述の繊維剥離試験において接着剤試験テープ上に使用したものと同
じ粘着付与されたスチレン−イソピレン型ブロックコポリマー感圧接着剤であっ
た。この接着剤コーティングの厚さはおよそ38ミクロンであった。このループ
ファスナ材料を剥離ライナを使用せずに自材料上に巻取り、ロール形態にした。
【0045】 実施例9〜実施例12および比較例13は、波形ローラの設計あるいは形状が
、ループ材料シートに線状接合パターンではなく亀甲接合パターンを付与するよ
うになっていた点を除き、実施例1〜実施例4および比較例8と同様であった。
この六角形は、およそ1mm幅の固定あるいは接合部分を有するおよそ5mm幅
であった。
【0046】 これらの実施例および比較例に使用したすべてのループファスナ材料用のカー
ド繊維シート準備に使用した繊維の種類および寸法を表Iに要約する。繊維配合
物を使用した実施例4〜5および実施例12についての重量比率も掲載する。す
べての実施例に使用した繊維シート(波形付与後)の坪量は45〜48/m2で あった。
【0047】
【表1】
【0048】 これらの実施例のすべてを、上述の試験方法に従って巻戻しおよび繊維剥離に
ついて調べた。結果を表IIに要約する。
【0049】
【表2】
【0050】 デニール数の大きい繊維(実施例1〜実施例3および実施例9〜実施例11)
あるいはデニール数の低い繊維と高い繊維との配合物(実施例4、実施例5およ
び実施例12)で用意した実施例に比較して、デニール数の小さい繊維(比較例
6〜比較例8および比較例13)で用意した実施例では、かなり高い巻戻しおよ
び180度引剥がし粘着力値が得られた。このことから、感圧接着剤がデニール
数の小さい繊維に非常に強力に接着するため、下側ループテープファスナ材料か
ら引き離される際に上側ループテープファスナ材料の接着剤層の繊維付着が起こ
ることがわかる。その結果、上側ループテープ接着剤に繊維が付着し、それに伴
ってループテープのポリエチレンおよび不織基材に対する粘着力が低下する。こ
れは、再粘着力データが、デニール数が小さい繊維で用意した実施例について9
0度引剥がし再粘着力値について著しく低かった(本質的に機能せず)ことから
も確認された。
【0051】 実施例1および実施例5を、135度引剥がし粘着力についても調べた。結果
はそれぞれ、639g/2.54cm幅および352g/2.5cm幅であった
。このデータから、デニール数の大きい繊維でループ材料を製造すると、フック
アンドループファスナのファスナ部分として良好に機能することがわかる。
【0052】 実施例14、実施例15および比較例16 実施例14、実施例15および比較例16を、熱可塑性支持層を繊維シートに
押出す代わりに、予め形成した支持体を波形繊維シートに熱接合した点を除き、
実施例1〜実施例5および比較例6〜比較例8用に説明した方法と同様で用意し
た。この種類の熱接合ループ材料およびその製造方法は、概略的に欧州特許第3
41993号に記載されている。これらの実施例の繊維シート(波形付与後)の
坪量は35g/m2であった。ループ材料を熱接合したフィルム支持体は、1. 2ミル(38ミクロン)厚さの流延ポリプロピレンフィルムであった。このルー
プファスナ材料の準備に使用した繊維の種類および寸法を、ポリエチレンに対す
る90度引剥がし再粘着力値と共に表IIIに掲載する。
【0053】
【表3】
【0054】 上述の実施例と同様に、デニール数の大きい(15デニール)繊維およびデニ
ール数の大きい(30デニール)繊維を75重量%有する配合物で用意した実施
例14および実施例15に比較して、比較例16(小さい9デニール繊維で用意
)の90度引剥がし再粘着力値は大幅に低かった。再度これにより、接着剤の繊
維付着は、ループ材料が感圧接着剤に接触した後に繊維が移行したことにより起
こったことがわかる。 図面を参照しながら本発明をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による貯蔵/送出アセンブリの1実施態様の一部を示す断
面図である。
【図2】 送出されたループファスナ材料の1部を備えた、本発明による貯
蔵/送出アセンブリの別の実施態様の一部を示す端面図である。
【図3】 図2において送出されたループファスナ材料の断面図である。 これらの理想化図面は、縮小拡大して使用するものではなく、単に例証を目的
としており、何ら制限を加えるものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ポルスキー,スティーブン ピー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 Fターム(参考) 3B100 DA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フックアンドループファスナのループ部分として使用可能な
    不織ループテープファスナ材料の多層シートの1枚あるいは複数枚を具備する不
    織ループテープ材料アセンブリであって、該不織ループテープファスナ材料が順
    に、(1)(a)該フックアンドループファスナの相補形であるフック部分に着
    脱自在に係合されるように適合された複数の可撓性繊維ループおよび、(b)該
    不織ループを配設される基層および/または支持層を具備して、その第1の主面
    を形成する不織ループ層と、(2)その第2の主面を形成する感圧接着剤層とを
    具備し、 該不織ループ層が、少なくとも15デニールの繊維で少なくとも部分的に形成
    され、上側不織ループテープファスナ材料の該接着剤層が、下側ループを形成す
    る下側不織ループテープファスナ材料の該不織ループ層に直接接触するように、
    該不織ループテープファスナ材料が該アセンブリ内に配置され、該上側不織ルー
    プテープファスナ材料が該アセンブリから引き剥がされると該下側ループが係合
    可能状態になって現れるようになっているアセンブリ。
  2. 【請求項2】 前記下側ループが、前記アセンブリ内に配置された前記上側
    不織ループテープファスナ材料によって圧搾され、該上側不織ループテープファ
    スナ材料が引き剥がされた後、該圧搾された下側ループが係合可能状態まで復元
    される請求項1に記載のアセンブリ。
  3. 【請求項3】 さらに、前記上側不織ループテープファスナ材料の前記接着
    剤層が、前記下側ループ層に対して約4〜約250g/cm幅の剥離力を呈する
    請求項1に記載のアセンブリ。
  4. 【請求項4】 さらに、前記上側不織ループテープファスナ材料の前記接着
    剤層が、前記下側ループ層に対して約8〜約80g/cm幅の剥離力を呈し、前
    記アセンブリが、前記不織ループテープファスナ材料シートの1枚あるいは複数
    枚を自シート上に巻き取って具備するロールであり、該ロール上の該不織ループ
    テープファスナ材料シートが約8〜約120g/cm幅の巻戻し力を呈する請求
    項1に記載のアセンブリ。
  5. 【請求項5】 前記ロールが最大50cmのロール半径を有する請求項4に
    記載のロール。
  6. 【請求項6】 前記不織ループ層が、前記ループ層と前記接着剤層との間に
    接合された支持体を具備する請求項1に記載のアセンブリ。
  7. 【請求項7】 前記不織ループ層が、 a)15〜50デニールの繊維を25〜100重量%と、 b)25デニール未満の繊維を0〜75重量%と、 を具備する請求項1に記載のアセンブリ。
  8. 【請求項8】 前記不織ループ層が、 a)15〜30デニールの繊維を50〜100重量%と、 b)25デニール未満の繊維を0〜50重量%と、 を具備する請求項1に記載のアセンブリ。
  9. 【請求項9】 前記感圧接着剤層が粘着付与されたエラストマ接着剤を含有
    し、該エラストマが、Aブロック成分がモノアルケニルアレンにより形成されて
    10〜50重量%を占め、Bブロック成分が共役ジエンで形成されて90〜50
    重量%を占めるA−B型ブロックコポリマーであり、100部のエラストマに対
    して該粘着付与剤が20〜300部である請求項1に記載のアセンブリ。
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