JP2001522554A - 特に非静止衛星に照準を合わせるためのアンテナシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも２個のアンテナ（１０、１１）を含み、立体角の任意の方向に各アンテナ（１０、１１）を独立して向けることができるアンテナシステムに関する。本発明は、アンテナ（１０、１１）が、共通支持体（１７）に取り付けられ、共通支持体（１７）が、前記共通支持体（１７）の回転手段（１８）と協働し、回転手段（１８）が、前記アンテナ（１０、１１）が他のアンテナ（１０、１１）により掩蔽されないように作動されることを特徴とする。本発明は、特に、非静止衛星の追跡用として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 特に非静止衛星に照準を合わせるためのアンテナシステム 本発明は、特に非静止衛星に照準を合わせるためのアンテナシステムに関する 。より詳しくは、本発明は、少なくとも２個のアンテナを備え、これらのアンテ ナを立体角の任意の方向に独立して向けることができるシステムに関する。 本発明の範囲では、たとえばビルの屋根に設置した地上伝送システムを考慮す る。このシステムは、送信及びまたは受信時に非静止衛星と通信するために設計 されたパラボラアンテナ等の少なくとも２個のアンテナを含む。これらのアンテ ナは、かさばることから、及びまたは単一モデムとの接続距離を短縮するため、 及びまたは同じ保護レードーム下に配置できるようにするという理由から、共に 近接している（すなわち近接して配置される）。２個のアンテナは、方位角と仰 角とで独立して配向可能であり、すなわち各アンテナが別の支持体に取り付けら れる。 このようなシステムによって提起される問題は、衛星の位置 によっては、特に仰角が小さい場合に、第１図と第２図に示したようにあるアン テナが他のアンテナを掩蔽することにある。アンテナは、同じ水平面に配置され 、すなわち同じ高さのところにあるものとみなす。 第１図は、相互に位置決定された２個のパラボラアンテナを備えるシステムの 上面概略図であり、２個のアンテナ１０、１１が対向する方向に向いていて、い ずれのアンテナも相互に掩蔽されているので、信号を送受信不能である。第２図 では、アンテナ１０、１１が同じ方向に向いており、アンテナ１１がアンテナ１ ０を掩蔽している。 このような掩蔽を回避するためにアンテナを互いに遠ざけることもできるが、 この場合には小型化の要求が満たされない。しかも共通のレードームによって双 方のアンテナを保護することが不可能である。 本発明は、特に、これらの欠点を解消することを目的とする。 より詳しくは、本発明の目的の１つは、各々が立体角の任意の方向に独立して 向くことができる少なくとも二つのアンテナを含み、あるアンテナが他のアンテ ナによって決して掩蔽され ないようにアンテナを近接して配置できる、アンテナシステムを提供することに ある。 この目的ならびに以下に述べる他の目的は、少なくとも２個のアンテナを含み 、立体角の任意の方向に各アンテナを独立して向けることができるアンテナシス テムによって達成され、このシステムは、アンテナを共通支持体に取り付け、共 通支持体が、この共通支持体を回転する回転手段と協働し、あるアンテナが他の アンテナで掩蔽されないように回転手段を作動することを特徴とする。 共通支持体のこうした回転は特に、同じ方向または対向する複数の方向に照準 を合わせる場合に、アンテナを隣り合わせて配置することができる。 使用するアンテナは特に円形または楕円形のパラボラアンテナ、すなわちパッ シブアンテナか、または複数のアンテナ要素（ｐａｔｃｈｓ）から構成されるア クティブアンテナとする。 回転手段は好適には、中央位置に対して±４５°の回転を実施可能である。 アンテナシステムは有利には、レードームにより被覆され、本発明は特に非静 止衛星の追跡に用いられる。 本発明の他の特徴及び長所は、限定的ではなく例として挙げられた好適な実施 形態の以下の説明及び添付図を読めば明らかになるだろう。 第１図および第２図は、近接して配置された２個のパラボラアンテナを備えた システムの上面概略図である。 第３図は、本発明によるアンテナシステムを示す図である。 第４図は、楕円形のアンテナを含む本発明によるアンテナシステムの上面概略 図である。 第１図および第２図については、従来技術に関連して先に述べた。 第３図は、本発明によるアンテナシステムを示す。アンテナ（１０、１１）は 、ここでは全部で２個であり、円形のパラボラアンテナから構成される。各アン テナは支持体に取り付けられ、仰角決定手段１２、１３（たとえば各々の仰角決 定手段は、それが協働するアンテナの仰角±９０°の回転を実施できる）および 方位角決定手段１４、１５（たとえば各方位角決定手段は、それが協働するアン テナの方位角±１８０°の回転を実施できる）により、立体角の任意の方向に独 立して向けられる。また、アンテナ１０、１１に接続する共通の送受信手段１６ が設けられている。 本発明によれば、アンテナ１０、１１は共通支持体１７に取り付けられ、共通 支持体１７は、この共通支持体１７の回転手段１８と協働する。より詳しくは、 アンテナ１０、１１の方位角決定手段１４、１５は、ここでは共通の支持体１７ に取り付けられている。回転手段１８は、アンテナの一つを、他のアンテナが掩 蔽しないように作動される。これらの回転手段はたとえば、共通支持体１７に固 定されるシャフト１９に直接連結されたモータを含む。共通支持体１７は、ある アンテナが他のアンテナによって将来的に妨げられることが推定される場合、た とえば中央位置に対して少なくとも±４５°回転される。こうした推定は、位置 推算表（ｅｐｈｅｍｅｒｉｓ）の分析または、アンテナ１０、１１の位置を符号 化する符号器から送られるデータの分析に基づいて実施できる。このようにして 常時、アンテナがほぼ向き合った方向に配向されても（第１図）、あるいはほぼ 同じ方向に配向されても（第２図）、あるアンテナが他のアンテナによって掩蔽 されないようにすることができる。 アンテナはまたアクティブアンテナから構成可能である。 本発明は特に、アンテナシステムを同一の保護用レードーム ２０下に配置でき、このレードーム２０はその場合、小型である。 本発明によるアンテナシステムの外形寸法をさらに制限するために、第４図に 示したようにアンテナを卵形または楕円形にすることができる。第４図は、本発 明によるアンテナシステムの上面概略図であり、レードーム２０下に配置された アンテナ２１、２２が天頂に向けられている。アンテナ２１、２２の表面は、ア ンテナ１０、１１の表面と同じであって同じ性能を有する。かくしてレードーム ２０は、第３図のレードームよりも外形寸法が小さい（約２０％）。 本発明は限定的ではないが特に、非静止衛星の追跡用に用いられる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 少なくとも２個のアンテナ（１０、１１、２１、２２）を含み、立体角の 任意の方向に各アンテナ（１０、１１、２１、２２）を独立して向けることがで きるアンテナシステムであって、前記アンテナ（１０、１１、２１、２２）が共 通支持体（１７）に取り付けられ、共通支持体（１７）が前記共通支持体（１７ ）の回転手段（１８）と協働し、前記回転手段（１８）が前記アンテナ（１０、 １１、２１、２２）が他のアンテナ（１０、１１、２１、２２）により掩蔽され ないように作動されることを特徴とするアンテナシステム。 ２． 前記アンテナ（１０、１１、２１、２２）がパラボラアンテナであること を特徴とする請求項１に記載のシステム。 ３． 前記アンテナがアクティブアンテナであることを特徴とする請求項１に記 載のシステム。 ４． 前記回転手段（１８）が、中央位置に対して±４５°の回転を実施可能で あることを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載のシステム。 ５． レードーム（２０）により覆われることを特徴とする請 求項１から４のいずれか一項に記載のシステム。 ６． 前記アンテナ（２１、２２）が楕円形であることを特徴とする請求項１か ら５のいずれか一項に記載のシステム。 ７． 非静止衛星の追跡に用いられることを特徴とする請求項１から６のいずれ か一項に記載のシステム。