JP2001521378A - アポトーシスを阻害するためのタンパク質 - Google Patents

アポトーシスを阻害するためのタンパク質

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、アポトーシスの阻害に適するタンパク質、前記タンパク質をコードするDNA及び該タンパク質の製造法に関する。また本発明は、該DNA及び該タンパク質の使用、並びに該タンパク質に対する抗体に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 アポトーシスを阻害するためのタンパク質 本発明は、アポトーシスの阻害に適するタンパク質、該タンパク質をコードす るDNA及び該タンパク質の製造法に関する。本発明は、また、該DNA及び該 タンパク質の使用並びに該タンパク質に対する抗体に関する。 アポトーシスは、計画された細胞死である。それは、例えばウイルス等の有害 物質を避けるための免疫系により使用される。この目的のため、ウイルス特異的 Tリンパ球はウイルスが感染した体のそれら細胞を攻撃し、そしてパーフォリン 等のアポトーシス誘導性タンパク質を放出することによりそれらを殺傷する。T リンパ球はCD95(APO−1/Fas)リガンドも発現でき、それにより細 胞死がCD95経路を介して進行する。この経路は、次いでアダプタータンパク 質FADDと相互作用するCD95レセプターへのCD95リガンドの結合を含 んでなり、それによりプロテアーゼFLICEの動員及び活性化がDISC(「 死誘導シグナリング複合体」)において誘導される。 さらなる研究は、アポトーシスは、種々の疾病の発達の原因でもあるという事 実に言及する。そのような疾病としては、例えばAIDS、自己免疫疾患及び神 経変性疾患がある。これら疾病に対抗する処置を採るためには、アポトーシスを 阻害し得る物質を所有することが有効であろう。しかしながら、そのような物質 はこれまでに不充分にしか知られていない。 従って、本発明の目的は、アポトーシスを阻害し得る生成物(Mittel) を提供することである。 本発明によれば、このことは請求の範囲に規定される主題により達成される。 従って、本発明の主題は、アポトーシスの阻害に適する、図1のアミノ酸配列 又はそれとは1つ若しくは数個のアミノ酸が異なるアミノ酸配列を含んでなるタ ンパク質に関する。 本発明は、動物、詳しくは哺乳動物、さらに詳しくはヒトに、アポトーシスを 阻害し得るタンパク質が存在するという出願人の発見に基づくものである。この タンパク質は、図1のアミノ酸配列又はそれとは1つ若しくは数個のアミノ酸が 異なるアミノ酸配列を含んでなる。さらに出願人は、該タンパク質がアダプター タンパク質FADDと相互作用し、それによりプロテアーゼFLICEの動員及 ひ活性化がDISCにおいて阻害されることを見出した。 前記タンパク質は、本発明においてFLIP(「FLICE阻害タンパク質」 )と称される。 本発明のさらなる主題は、FLIPをコードする核酸に関する。それはRNA 又はDNAであり得る。後者は例えばゲノムDNA又はcDNAであり得る。下 記を含有してなるDNAが好ましい: (a)図1のDNA又はそれとは1つ若しくは数個の塩基対が異なるDNA、 (b)(a)由来のDNAとハイブリダイズするDNA、又は (c)縮重遺伝子コードを介して(a)又は(b)由来のDNAと関連するDN A。 「ハイブリダイズするDNA」の語は、通常の条件下、特に、DNAの融解温 度の20℃以下において(a)に由来するDNAとハイブリダイズするDNAを いう。 図1のDNAは、DSM11488及びDSM11487それぞれの下、C− FLIP/2/W23795及びC−FLIP/1/AA115792として、 DSM(ドイチェ ザムルング フォン ミクロオルガニスメン ウント ツェ ルクルツレン)に1997年3月25日に寄託した。 本発明のDNAはcDNAの形で以下に記載されている。それは本発明下にお いて産出した(fallende)全てのDNAについての態様である。 本発明のcDNAは、一般の方法により製造され得る。基礎としてヒト発現ラ イブラリーを使用し、そして図1のDNA、特に囲まれた(umrandete n)DNA領域の5’領域及び3’領域それぞれに関するプライマーによりそれ をスクリーニングすることが好ましい。一般の条件、特に前記の条件がハイブリ ダイゼーションの条件として選択され得る。次いで、陽性のクローンをそれらの アポトーシス阻害活性について一般の方法により試験し得る。 本発明のcDNAは、ベクター及び発現ベクターそれぞれに存在し得る。当業 者はその例に精通している。大腸菌についての発現ベクターの場合、これらは例 えばpGEMEX、pUC誘導体、pGEX−2T、pET3b及びpQE−8 である。酵母における発現については、例えばpY100及びYcpad1が言 及されるべきであり、一方、例えばpKCR、pEFBOS、cDMB、pCE V4及びpEFrsFLAGが動物細胞における発現について示されるべきであ る。バキュロウイルス発現ベクターであるpAcSGHisNT−Aは昆虫細胞 における発現に特に適している。 当業者は、発現ベクターの中に存在する本発明のcDNAの発現に適する細胞 に精通している。そのような細胞の例は、大腸菌株であるHB101、DH1、 x1776、JM101、JM109、BL21及びSG13009、酵母株で あるサッカロミセス セレビシエ、及び動物細胞であるL、3T3、FM3A、 CHO、COS、Vero、HeLa及びBJAB並びに昆虫細胞であるsf9 を含む。 当業者は、本発明のcDNAが発現ベクターに挿入されるべき方法を知ってい る。当業者は、このDNAは他のタンパク質及びペプチドそれぞれをコードする DNAと組み合わせて挿入され得、それにより本発明のcDNAは融合タンパク 質の形で発現され得るという事実にも精通している。 さらに、当業者は、形質転換した細胞及びトランスフェクトした細胞それぞれ を培養する条件を知っている。当業者は、本発明のcDNAにより発現されるタ ンパク質の単離及び精製の方法にも精通している。したがって、そのようなタン パク質、それは融合タンパク質であってよいが、それもまた本発明の主題を表す ものである。 本発明のさらなる主題は、前記タンパク質及び融合タンパク質それぞれに対す る抗体に関する。そのような抗体は、一般の方法により製造され得る。それはポ リクローナル及びモノクローナルそれぞれであってよい。その製造のため、動物 、−特にポリクローナル抗体についてはウサギ又はニワトリを、そしてモノクロ ーナル抗体についてはマウス−を、前記(融合)タンパク質又はそのフラグメン トにより免疫することが好ましい。さらなる動物の「追加抗原」は同じ(融合) タンパク質又はそのフラグメントにより行われ得る。次いで、ポリクローナル抗 体が動物血清及び卵黄それぞれから得られ得る。モノクローナル抗体の製造のた め、動物脾臓細胞をミエローマ細胞と融合する。図2のアミノ酸配列を有するタ ンパク質に対する本発明の抗体はNF6としてDSMに1998年4月1日に寄 託した。 本発明により、特にAIDS、自己免疫疾患及び神経変性疾患等の特定の疾病 の症例におけるアポトーシス及びその作用の詳細な検査を行ない得る。本発明の 核酸、特にDNA及びそれに由来するプライマーにより、前記趣旨内で、哺乳動 物、特にヒトがFLIPタンパク質をコードする遺伝子を含んでいるか及び/又 は発現しているかを同定し得る。この目的のため、当業者は逆転写、PCR反応 ハイブリダイゼーション及び配列決定等の一般の方法を行うであろう。本発明に よりキットもまた提供され、該キットは前記核酸、特にDNA、及び/又はそれ に由来するプライマー並びに担体及び通常の補助剤を含んでいる。 さらに、本発明は、アポトーシスの阻害に適する。これはAIDS及び神経変 性疾患等の疾病に特に重要である。本発明のFLIPタンパク質は哺乳動物、特 にヒトに挿入され得る。この目的のため、例えばトランスフェリン又はBSA等 の個々の体により異質(fremd)とみなされないタンパク質とFLIPを結 合することが好ましくあり得る。本発明の核酸、特にDNAは、また、哺乳動物 、特にヒトに挿入され得、そこで発現する。この目的のため、本発明の核酸の発 現を組織特異的プロモーターにより制御することが好ましくあり得る。当業者は 哺乳動物における核酸の発現に適するベクターに精通している。さらに、FLI Pの発現は、本発明の抗体により制御又は調節され得る。抗体も、前記キットに 存在し得る。 従って、本発明は、アポトーシス過程の診断及び治療における理解に多大な寄 与を示すものである。この点について、診断調査は出産後だけでなく既に出産前 に成され得る。 図面の簡単な説明: 図1は、塩基配列及びそれに由来し、かつ本発明のFLIPタンパク質により 含有されるアミノ酸配列を示す。囲まれた配列はDED(デスエフェクタードメ イン)領域を示す。図1の配列はDSM11488に見出される。 図2は、塩基配列及びそれに由来し、かつ本発明のFLIPタンパク質により 含有されるアミノ酸配列を示す。図2の配列はDSM11487に見出される。 図3は、(A)において、細胞における本発明のFLIPタンパク質の発現を 示す。FLAG−Tag部分のため、本発明のFLIPタンパク質(FLIP− FLAG)は、細胞により内在的に発現されたFLIPタンパク質よりも遅い泳 動様式を示す。(B)では、本発明のFLIPタンパク質の阻害作用gaCD95 で仲介されるアポトーシスにおいて示されており、(C)では、その阻害作用が プロテアーゼFLICEの活性化において示されている。 本発明を以下の実施例により説明する。 実施例1:本発明のFLIPタンパク質の調製及び精製 本発明のFLIPタンパク質の調製のため、図1のDNAにBamHIリンカ ーを付し(versehen)、次いでBamHIを用いて切り出し、そしてB amHIで切断した発現ベクターpQE8(ダイアジェン カンパニー)に挿入 する。発現プラスミドpQ/FLIPを得る。そのようなプラスミドは、6つの ヒスチジン残基(N末端パートナー)と本発明の図1のFLIPタンパク質(C 末端パートナー)とを含有してなる融合タンパク質をコードする。pQ/FLI Pを使って、大腸菌SG13009(Gottesman,S.ら、J.Bac teiol.148、(1981)、265−273参照)を形質転換する。細 菌を10μg/mlアンピシリンと25μg/mlカナマイシンとを含むLBブ ロスで培養し、そして60μMイソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド (IPTG)で4時間誘導する。細菌の溶解を6Mグアニジン塩酸塩の添加より 行う。その後、クロマトグラフィー材料の製造者(ダイアジェン カンパニー) の指示に従って、8M尿素の存在下に溶解物によりクロマトグラフィー(Ni− NTA樹脂)を行う。pH3.5を有するバッファー中に結合した融合タンパク 質を溶出する。その中和の後、融合タンパク質を18%SDSポリアクリルアミ ドゲル電気泳動にかけ、そしてクーマシーブルーで染色する(Thomas,J .O.とKornberg,R.D.、J.Mol.Biol.149(197 5)、709−733)。 本発明の(融合)タンパク質が高度に精製された形で調製され得ることを示す 。 実施例2:本発明の抗体の調製及び検出 本発明の実施例1の融合タンパク質を18%SDSポリアクリルアミドゲル電 気泳動にかける。4M酢酸ナトリウムでゲルを染色後、約20−60kDのバン ドをゲルから切り出し、そしてリン酸塩で緩衝化された一般の塩溶液中でインキ ュベートする。ゲル片を沈降させ、クーマシーブルー染色が後に続くSDSポリ アクリルアミドゲル電気泳動により上清のタンパク質濃度を測定する。動物を以 下のようにしてゲル精製融合タンパク質により免疫する: ウサギにおけるポリクローナル抗体についての免疫プロトコル 0.7mlPBS中の35μgゲル精製融合タンパク質並びに0.7ml完全 フロイントアジュバント及び不完全フロイントアジュバントそれぞれを1回の免 疫当たりに使用する: 0日: 1次免疫(完全フロイントアジュバント) 14日: 2次免疫(不完全フロイントアジュバント;icFA) 28日: 3次免疫(icFA) 56日: 4次免疫(icFA) 80日: 出血多量死 ウサギ血清をイムノブロットで試験する。この目的のため、本発明の実施例1 の融合タンパク質をSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけ、そしてニト ロセルロース膜に転写する(Khyse−Andersen,J.、J.Bio chem.Biophys.Meth.10(1984)、203−209参照 )。ウエスタンブロット分析をBock,C.−T.ら、Virus Gene s 8、(1994)、215−229に記載されるようにして行う。この目的 のため、ニトロセルロース膜を37℃で1時間1次抗体とインキュベートする。 この抗体はウサギ血清である(PBS中1:10000)。PBSを用いた数回 の洗浄工程の後、ニトロセルロース膜を2次抗体とインキュベートする。この抗 体はPBS中のアルカリホスファターゼ結合モノクローナルヤギ抗ウサギIgG 抗体(ディアノバ カンパニー)(1:5000)である。37℃で30分のイ ンキュベーションに続きPBSを用いる数回洗浄工程を経て、そして続いて発色 液(36μM 5’−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルリン酸塩、400μ Mニトロブルーテトラゾリウム、100mMトリス−塩酸、pH9.5、100 mM塩化ナトリウム、5mM塩化マグネシウム)によりアルカリホスファターゼ 検出反応をバンドが見えるまで室温で行う。 本発明のポリクローナル抗体が調製され得ることが示される。 ニワトリにおけるポリクローナル抗体についての免疫プロトコル 0.8mlPBS中の40μgゲル精製融合タンパク質並びに0.8ml完全 フロイントアジュバント及び不完全フロイントアジュバントそれぞれを1回の免 疫当たりに使用する: 0日: 1次免疫(完全フロイントアジュバント) 28日: 2次免疫(不完全フロイントアジュバント;icFA) 50日: 3次免疫(icFA) 抗体を卵黄から抽出し、そしてウエスタンブロットで試験する。本発明のポリ クローナル抗体を検出する。 マウスにおけるモノクローナル抗体についての免疫プロトコル 0.25mlPBS中の12μgゲル精製融合タンパク質並びに0.25ml 完全フロイントアジュバント及び不完全フロイントアジュバントそれぞれを1回 の免疫当たりに使用する。融合タンパク質を4次免疫において0.5ml(アジ ュバントなし)に溶解する。 0日: 1次免疫(完全フロイントアジュバント) 28日: 2次免疫(不完全フロイントアジュバント;icFA) 56日: 3次免疫(icFA) 84日: 4次免疫(PBS) 87日: 融合 ハイブリドーマの上清をウエスタンブロットで試験する。本発明のモノクロー ナル抗体を同定する。 実施例3:細胞における本発明のFLIPタンパク質の発現及びその作用 (a)図2のDNAにExoR5−/XbaIリンカーを付し、次いでEcoR I及びXbaIを用いて切り出し、そして同じ制限酵素で切断した発現ベクター pEFrsFLAGに挿入する。発現プラスミドpEFrsFLAG−FLIP を得る。それは、FLAG−Tag(N末端パートナー)及び本発明の図2のF LIPタンパク質(C末端パートナー)に由来の融合タンパク質FLAG−FL IPをコードする。pEFrsFLAG−FLIPを使って、ヒト細胞BJAB をトランスフェクションする。抽出物をトランスフェクトした細胞から得、SD Sポリアクリルアミドゲル上で電気泳動により分離する。次いで、ウエスタンブ ロット法を行い、実施例2のモノクローナル抗体を使って、発現したFLIPタ ンパク質を検出する。抗マウス抗体を使って抗体結合を検出する(図3A参照) 。本発明のFLIPタンパク質が細胞において発現され得、本発明の抗体により 検出され得ることを示す。 (b)pEFrsFLAG−FLIPによりトランスフェクトした前記BJAB 細胞を37℃で16時間の10ng/ml抗APO−1による処理あり又はなし でインキュベートする。抗APO−1を使った処理により、CD95で仲介され るアポトーシスを誘導する。DNA断片化を同定することによりアポトーシス細 胞の量を測定する(図3B参照)。 CD95で仲介されるアポトーシスが本発明のFLIPタンパク質の発現によ り阻害され得ることを示す。 (c)BJAB細胞とpEFrsFLAG−FLIPによりトランスフェクトし たBJAB細胞とを1μg/ml抗APO−1により処理する。細胞抽出物を回 収し、そしてSDSポリアクリルアミドゲルにおいて電気泳動により分離する。 次いで、ウエスタンブロット法を行い、その際プロテアーゼFLICEに対する 抗体を使用する(図3C参照)。 本発明のFLIPタンパク質が発現する細胞において、FLICEの活性化、 すなわち活性なサブユニットp18への分離(Spaltung)が阻止される ことを示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年7月12日(1999.7.12) 【補正内容】 請求の範囲 1. 図1のアミノ酸配列又はそれとは1つ若しくは数個のアミノ酸が異なるア ミノ酸配列を含有してなるタンパク質であって、後者のアミノ酸配列のDNAは 通常の条件下で図1のDNAとハイブリダイズするものである、アポトーシスの 阻害に適するタンパク質。 2. 図2のアミノ酸配列を含有してなる、請求項1記載のタンパク質。 3. 請求項1記載のタンパク質をコードするDNAであって、 (a)図1のDNA又はそれとは1つ若しくは数個の塩基対が異なるDNA 、 (b)(a)由来のDNAとハイブリダイズするDNA、又は (c)縮重遺伝子コードを介して(a)又は(b)由来のDNAと関連する DNA を含有してなるDNA。 4. 図2の塩基配列を含有してなる請求項3記載のDNA。 5. 請求項3又は4記載のDNAを含有してなる発現プラスミド。 6. 請求項5記載の発現プラスミドを含有してなる形質転換体。 7. 適する条件下に請求項6記載の形質転換体を培養することを含む、請求項 1又は2記載のタンパク質の製造法。 8. 請求項1又は2記載のタンパク質に対する抗体。 9. アポトーシスを阻害するための試薬としての請求項1又は2記載のタンパ ク質の使用。 10.アポトーシスを診断及び/又は阻害するための試薬としての請求項3又は 4記載のDNAの使用。 11.アポトーシス阻害がAIDS又は神経変性疾患の症例に作用する、請求項 9又は10記載の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/18 C07K 16/18 C07K 14/47 C12N 1/15 16/18 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 C12P 21/02 C 1/21 C12Q 1/68 A 5/10 C12N 15/00 ZNAA C12P 21/02 5/00 A C12Q 1/68 A61K 37/02 (72)発明者 ペーテル,マルクス ドイツ連邦共和国 マンハイム デー― 68235 ズィンシャイマー シュトラーセ 52 (72)発明者 スカフィーディ,カルシュテーン ドイツ連邦共和国 ハイデルベルク デー ―69126 クリスチャン―ビター―シュト ラーセ 28

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 図1のアミノ酸配列又はそれとは1つ若しくは数個のアミノ酸が異なるア ミノ酸配列を含有してなる、アポトーシスの阻害に適するタンパク質。 2. 図2のアミノ酸配列を含有してなる、請求項1記載のタンパク質。 3. 請求項1記載のタンパク質をコードするDNAであって、 (a)図1のDNA又はそれとは1つ若しくは数個の塩基対が異なるDNA 、 (b)(a)由来のDNAとハイブリダイズするDNA、又は (c)縮重遺伝子コードを介して(a)又は(b)由来のDNAと関連する DNA を含有してなるDNA。 4. 図2の塩基配列を含有してなる請求項3記載のDNA。 5. 請求項3又は4記載のDNAを含有してなる発現プラスミド。 6. 請求項5記載の発現プラスミドを含有してなる形質転換体。 7. 適する条件下に請求項6記載の形質転換体を培養することを含む、請求項 1又は2記載のタンパク質の製造法。 8. 請求項1又は2記載のタンパク質に対する抗体。 9. アポトーシスを阻害するための試薬としての請求項1又は2記載のタンパ ク質の使用。 10.アポトーシスを診断及び/又は阻害するための試薬としての請求項3又は 4記載のDNAの使用。 11.アポトーシス阻害がAIDS又は神経変性疾患の症例に作用する、請求項 9又は10記載の使用。
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