JP2001521123A

JP2001521123A - 電気喫煙システムのヒータ取付具

Info

Publication number: JP2001521123A
Application number: JP2000517225A
Authority: JP
Inventors: メアリーエレンカウンツ，; ウィリアムジェイ．クラウ，; ジョンエル．フェルター，; グリアーエス．フレイシュハウアー，; モハマドアール．ハジャリゴル，; パトリックエイチ．ヘイズ，; ウィリージー．ハウク，; エイチ．ニールナナリー，
Original assignee: フィリップ・モーリス・プロダクツ・インコーポレイテッド
Priority date: 1997-10-16
Filing date: 1998-10-14
Publication date: 2001-11-06
Also published as: EP1025397A4; US5954979A; AU9786598A; DE69824030D1; EP1025397A1; WO1999020939A1; EP1025397B1; ES2221995T3; ATE267363T1; MY119810A; DE69824030T2

Abstract

(57)【要約】前側および後側ハウジング部（３３および３５）を有するハウジング（３１）と、再利用可能ライタ（２５）と、フィルタ付きたばこ（２３）と、ライタ（２５）の前側端部分（２９）の所で開放されているたばこレシーバ（２７）と、たばこ（２３）の喫煙の際に残りの吸煙回数を示すインジケータ（５１）と、たばこの存在を検出するたばこ検出器（５７）とを含む電気喫煙システム（２１）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】技術分野本発明は、電気喫煙システムに関し、より詳細には、電気喫煙システムのヒー
タ要素に関する。

【０００２】発明の背景本願と同一の譲受人に譲渡された米国特許第５，３８８，５９４号、第５，５
０５，２１４号、および第５，５９１，３６８号では、電気ライタおよびたばこ
から成る種々の電気喫煙システムを開示している。これらのシステムでは、喫煙
の楽しみを提供すると共に、副流煙を大幅に低減し、かつ喫煙者が選択的に喫煙
を中断したり再開したりすることを可能にしている。

【０００３】米国特許第５，３８８，５９４号におけるライタの好適な実施態様は、そのシ
ステムのたばこロッド部を摺動式に受ける機器構成体の中に配置された複数の金
属蛇行ヒータを含むものである。たばこおよびライタは、たばこがライタ内に挿
入されて、吸煙する毎に個々のヒータが付勢されると、各ヒータがたばこに当た
っている場所（以下、「ヒータフットプリント」と称する）のたばこの周りにス
ポットで局所的な炭化が生じるように形作られている。

【０００４】米国特許第５，３８８，５９４号では、順番および吸煙サイクル中に各ヒータ
要素に加えられるエネルギー量は、吸煙センサからの信号を受信するとパワーサ
ブルーチンを実行するコントローラの論理回路によって調節される。パワーサブ
ルーチンは、吸煙開始時点で電源（電池）の電圧を読み取るステップと、パルス
の持続時間（その繰返し周期）が、電源電圧に対し調整されて、電池の放電サイ
クルの電圧範囲全体に亘って同じ全エネルギー（ジュール）量を供給するように
、不変のジュールエネルギータイマと協調して、シャットオフ信号を分離するす
るステップとを含むものである。

【０００５】米国特許第５，３８８，５９４号ではまた、たばことライタのたばこを受け入
れる開口との間のシール部の所またはその周りに形成された１つまたはそれ以上
の吸気ポートを通って、そのライタのヒータ取付具内部に空気が流入する。代わ
りにまたはそれと共に、別の部品が、ライタハウジングの１つまたはそれ以上の
側面に沿って設けられる。尚、空気はたばこに沿って吸い込まれる。

【０００６】米国特許第５，３８８，５９４号において開示されている空気管理システムで
は、標準空気吸い込みレート、例えば１０５０立方センチメートル毎分（ｃｃ／
分）に対し、それよりも更に以前に喫煙をする際に普通に経験する吸込み抵抗を
生じるような寸法でポートを造ると、そのポートは極めて小さくなる傾向がある
ことが明らかになっている。それらの極めて小さな寸法では、ライタハウジング
の製造に際し、正確な機械加工を必要とすることになり、その結果、費用が嵩み
、許容誤差マージンの範囲が小さくなる。正確に直径を機械加工するには厳密さ
が求められるが、これは、あらゆる直径の誤差は２次オーダーで断面積に関係し
ており、この断面積がオリフィスを介した吸込み抵抗に関わる決定因子となるか
らである。従って、吸気ポートの直径の小さな変化により、電気ライタシステム
における吸込み抵抗に許容することができない変化が生じることがある。

【０００７】ポートの微小寸法にはまた、空気を局所化またはヒータ取付具内部に「噴出」
させる傾向もあり、時に、笛音のような雑音を発して喫煙者の気晴らしになるこ
とがある。空気流の局所化により、ヒータ取付具の一部で、それ以外の部分より
も多くの空気を受けることが可能となれば、この状況によって、吸煙サイクルの
連続実行中の一様性が損なわれることになる。

【０００８】更に、極めて小さなポートを介しての空気吸込みのダイナミックレンジと特性
は、それよりも更に以前のフィルタ付きたばこで経験されるものとは異なるもの
であった。通常、電気ライタの空気取込みシステムは、それよりも更に以前の、
予め選択された（設計点）の吸込み速度でろ過されている（点火済み）たばこの
吸込み抵抗に近くなるように形作られるが、それらの２つのシステムは、通常吸
込み速度の立上りおよび立下りを伴う吸煙を喫煙者が進めるにつれて、別様に応
答することになる。それよりも更に以前のたばこと比較すると、従来型電気ライ
タの設計は、より高いレベルの吸込み速度で吸煙が進むにつれて、ますます過剰
な圧力低下（吸込み抵抗）を生じる傾向がある。

【０００９】ブルック等に対する米国特許第４，９４７，８７４号では、喫煙用品は、エア
ロゾル形成物質が含浸し、連続するパワーサイクルで加熱される単一の電気抵抗
式加熱要素を含む。この用品は、約１．５乃至約２秒間の吸込みがあると直ちに
連続電流を供給する電流調節回路を含んでおり、この吸込みの後には約０．５乃
至１秒の「オフ」時間が続く。この特許では、また、オン−オフ時間ベース回路
に代わるものを提案しており、その代替物は、温度センサ、あるいは加熱要素の
温度を直接検知するか、または加熱要素を通過する空気の温度もしくはエアロゾ
ル担送加熱要素の温度に関係する特性を有する第２レジスタの温度を検知するそ
の他センサに接続されたオン−オフおよび電流変調手段を含むものである。

【００１０】米国特許第４，９４７，８７４号で開示されている物は、単一ヒータとそこに
含浸された物質とを繰り返し加熱することで不利な条件に置かれるものであり、
そのことによって既に使い果たしたたばこ物質が何度も加熱される状況を作り出
している。

【００１１】発明の目的および概要本発明の主目的は、吸煙中の吸込み抵抗の動的応答が更に以前のフィルタ付き
たばこの動的応答と同様のものである電気たばこシステム内のヒータ取付具を提
供することである。

【００１２】本発明の別の目的は、喫煙中に、吸煙から吸煙までの間に均一な煙を提供する
電気たばこライタを提供することである。

【００１３】本発明のまた別の目的は、更に以前のたばこと同様のたばこの吸込み抵抗対流
速特性を有するシステムの中に空気を流入させる電気喫煙システムのライタ内の
空気管理機構を提供することである。

【００１４】また、本発明の別の目的は、製造を容易にしながらも、ライタ間で均一に、各
ライタの吸込み特性を正確に写し取ることができる空気流入システムを有するラ
イタ取付具を提供することである。

【００１５】更にまた別の目的は、たばこの周りに空気を一様に分散させることができる電
気喫煙システムのヒータ取付具を提供することである。

【００１６】本発明のまた別の目的は、たばこの先端部から引き出された煙と同じ全体方向
で、たばこのたばこロッド部に空気を導入するヒータ取付具を提供することであ
る。

【００１７】また別の目的は、電気喫煙システムにおいて、第１回吸込みとその後の他の吸
煙との間の差異を克服するヒータを提供することである。

【００１８】これらの目的およびその他目的は、改良された空気管理システムを有する電気
喫煙システムのライタ内のヒータ取付具を提供する本発明により達成される。ヒ
ータ取付具は、たばこレシーバと、このたばこレシーバに沿って選択した場所を
空気供給源に連通させる流路と、この流路に沿った場所にあるフリットとを含ん
でおり、そのため、そのフリットが全吸い込みレートおよび吸込み抵抗を含む所
望の空気流特性を実現するように形作られ、かつそのような寸法で造られる。好
適にはフリット下流に定設された穴あきリングは、たばこレシーバの周りで所望
の流れ場を実現できるように形作られる。

【００１９】本発明の別の態様は、フリットによってヒータ取付具の中へ流入されるその空
気量を制御すると共に、オリフィスによって取付具のベース部へ向けて流入され
た空気を周辺に分散させ、かつこの空気を軸方向に誘導するように、空気取込み
用マニホルドに隣接してフリットを設置し、かつそのフリットの下流にオリフィ
スを設置する機器構成体である。

【００２０】本発明の更にまた別の目的では、空気の乱れおよびヒータ取付具内の凝縮物を
最小にするために、たばこから煙が引き出されるのと同じ方向で、空気が最初に
たばこのたばこロッド部に接近するように、ライタ内に空気流を誘導する特徴を
含んでいる。これらおよびその他の目的、利点、本発明の新規の特徴は、以下の添付図面と
共に考察を行う場合に、本発明の好適な実施態様についての以下の詳細な説明か
ら明らかになるであろう。

【００２１】好適な実施態様の詳細な説明図１および２を参照すると、本発明の好適な実施態様により、好適には部分的
に装填されたフィルタ付きたばこ２３と再使用可能ライタ２５とを含む喫煙シス
テム２１が提供されている。たばこ２３は、ライタ２５の前側端部分２９で開放
されているたばこレシーバ２７の中へ挿入し、かつそこから取り出せるように造
られている。一旦、たばこ２３が挿入されると、喫煙システム２１は、さらに以
前のたばこと殆ど同じ方法で使用されるが、点火したり、たばこ２３を燻らせた
りすることはない。たばこ２３は、１回またはそれ以上の吸煙サイクル後、廃棄
される。好適には、各たばこ２３によって、一服当たり合計８吸煙（吸煙サイク
ル）またはそれ以上が提供されるが、それは、合計の利用可能吸煙回数をそれよ
りも少ないかまたは多くなるように調整するのに都合の良い設計の問題である。

【００２２】この喫煙システムの詳細は、本願と同一の譲受人に譲渡された米国特許第５，
３８８，５９４号、第５，５０５，２１４号、第５，５９１，３６８号、および
第５，４９９，６３６号でも説明されており、これらの全ては、本明細書により
引用でそのまま組み込まれている。

【００２３】ライタ２５は、前側および後側ハウジング部３３および３５を有するハウジン
グ３１を含む。１つまたはそれ以上の電池３５ａは、後側ハウジング部３５の中
に脱着式に定設されており、複数の電気抵抗性加熱要素３７（図３Ａ−Ｃで図示
）を含むヒータ取付具３９にエネルギーを供給する。加熱要素３７は、前側ハウ
ジング部３３の中に構成され、たばこレシーバ２７の中間部分に沿って、たばこ
２３を摺動式に受ける。尚、ヒータ取付具３９のベースに定設された止め１８２
は、たばこレシーバ２７の末端を定めるものである。

【００２４】前側ハウジング部３３の中の制御回路４１は、各吸煙サイクルの実行中、電池
３５ａと１つまたはそれ以上のヒータ要素３７との間の電気的連通を選択的に設
定する。本発明の好適な実施態様は、ライタ内の空気の流入および流路指定を行
う空気管理システムに関わる細部を含んでおり、更に、図６の参照で開始して、
より詳細に検討される態様を含んでいる。

【００２５】また更に図１および２を参照すると、好適には、ライタハウジング３１の後側
部分３５は、ネジまたはスナップ嵌めコンポーネントのようなものを用いて、電
池の交換を容易にするため、容易く開閉できるように造られている。所望の場合
は、電気ソケットまたはコンタクトを設けて、家庭の電流等を供給される充電器
の中で電池を再充電してもよい。好適には、前側ハウジング部３３は、あり継手
またはソケット嵌めのようなものを用いて、後側ハウジング部３５に脱着式に結
合される。

【００２６】電池３５ａは、ヒータ３７を計画どおりに機能させるのに十分な電力を供給す
ることができる寸法で造られており、好適には、交換可能かつ再充電可能な種類
のものを構成する。代替電源は、コンデンサのような適切なものとする。好適な
実施態様において、電源は、全無負荷電圧を約４．８乃至５．６ボルト範囲で、
直列に接続したニッケルカドミウム電池４個を含むものである。しかし、電源特
性は、喫煙システム２１中の他のコンポーネントの特性、特に、加熱要素３７の
特性を考慮して選択する。本明細書により引用で組み込まれている本願と同一の
譲受人に譲渡された米国特許第５，１４４，９６２号では、再充電可能電池、お
よび電池とその電池によって再充電されるコンデンサとを含む電源機構など、本
発明の喫煙システムと関係して使用することができる数種類の電源について説明
している。

【００２７】図２を特に参照すると、好適には、回路構成要素４１は、喫煙者がたばこ２３
を吸い始めると直ぐに現れる圧力変化または空気吸い込みレートの変化の何れか
に感応する吸煙駆動センサ４５によって付勢される。吸煙駆動センサ４５は、好
適には、ライタ２５の前側ハウジング部３３の中に定設されており、ヒータ取付
具３９のベースに定設された止め１８２を通って延長するポートを介して、たば
こ２３に接するヒータ取付具３９内側のスペースと連通する。喫煙システム２１
で使用するのに好適な吸煙駆動センサ４５は、本願と同一の譲受人に譲渡された
米国特許第５，０６０，６７１号および米国特許第５，３８８，５９４号におい
て説明されており、これらの開示内容は、本明細書により引用で組み込まれてい
る。

【００２８】吸煙センサ４５は好適には、イリノイ州フリーポートのＨａｎｅｙｗｅｌｌ，
Ｉｎｃ．のマイクロスイッチ事業部によって製造されているＭｏｄｅｌ１６
３ＰＣＯ１Ｄ３５シリコンセンサを含むものとする。熱線測風学の原理を使用す
る装置のような流れ検知装置も、空気流の変化を検出すると直ぐにヒータ要素３
７の適切な１つを駆動するのに有用であることがうまく実証された。センサ４５
によって一旦駆動されると、制御回路構成要素４１は、ヒータ要素３７の適切な
１つへ電流を誘導する。

【００２９】インジケータ５１は、ライタ２５の外面に沿った場所、好適には前側ハウジン
グ部３３上に設けられて、たばこ２３を喫煙する際の残りの吸煙回数を示す。イ
ンジケータ５１は好適には、７セグメント型液晶ディスプレイを含むものである
。好適な実施態様において、インジケータ５１は、たばこ検出器５７がヒータ取
付具３９の中にたばこの存在を検出すると、数字「８」を表示する。検出器５７
は、好適には、光ビームが挿入されたたばこ２３で反射された時、またはたばこ
レシーバ２７を横切るビームの伝搬が、全体的または部分的に中断された時に信
号を発生するヒータ取付具３９のたばこレシーバ２７に接する光センサを含む。
その結果、たばこ検出器５７は、回路構成要素４１に信号を供給し、この回路構
成要素は次に、応答してインジケータ５１に信号を供給する。インジケータ５１
上の数字「８」の表示は、各たばこ２３に関し与えられる８回の吸煙が利用可能
であること、すなわち、吸煙サイクルが始められておらず、かつヒータ要素３７
が付勢されてたばこ２３を加熱していないことを表すものである。たばこ２３が
完全に喫煙された後、インジケータは、数字「０」を表示する。たばこ２３がラ
イタ２５から取り出されると、たばこ検出器５７がたばこ２３の存在を検出する
ことは最早なく、インジケータ５１はオフになる。

【００３０】たばこ検出器５７は、不断に光ビームを放射することのないように調整するが
が、そうでなければ、電源３５ａに不要なドレインを生じる。喫煙システム２１
で使用するのに適した好適なたばこ検出器５７は、テキサス州７５００６キャ
ロルトンウエストクロスビーロード１２１５のＯＰＴＥＸＴｅｃｈｎｏｌｏ
ｇｙ，Ｉｎｃ．により製造されているＯＰＲ５００５型光センサである。

【００３１】残りの吸煙カウントの表示の代替案で、検出器ディスプレイは、代わりに、シ
ステムが作動中または非作動中（「オン」または「オフ」）であるか否かを示す
ように構成することができる。

【００３２】前に示したたばこ検出器５７の使用の幾つかの可能な代替案の１つとして、機
械スイッチ（図示なし）を設けて、たばこ２３の有無を検出し、更に、リセット
ボタン（図示なし）を設けて、新しいたばこをライタ２５の中に挿入し、例えば
、インジケータ５１に数字「８」を表示させる等した時に回路構成要素４１をリ
セットしてもよい。本発明の喫煙システム２１で有用な電源、回路構成要素、吸
煙駆動センサ、およびインジケータは、本願と同一の譲受人に譲渡された米国特
許第５，０６０，６７１号、第５，３８８，５９４号、および第５，５９１，３
６８号において説明されており、これらの全ては、本明細書に引用で組み込まれ
ている。

【００３３】ここで図３Ａを参照すると、ライタ２５の前側ハウジング部３３は、ヒータ要
素で摺動式にたばこ２３を受ける実質円筒形のヒータ固定具３９を囲んでいる。
ヒータ取付具３９は、ヒータ要素３７が、各々の新たに挿入されたたばこ２３に
沿ったほぼ同じ場所で、たばこ２３と並んで定置されるように、挿入されたたば
こ２３をヒータ要素３７に対し固定された関係で支持するように造られる。好適
な実施態様において、ヒータ取付具３９は、たばこレシーバ２７の対称軸の周り
に同心円状に配置された８つの相互に平行なヒータ要素３７を含むものである。
各ヒータ要素３７が、完全に挿入されたたばこ２３に当たる（または熱的に連通
する）場所は、本明細書において以後ヒータフットプリントと称するものとする
。

【００３４】各々のたばこ２３に対したばこ間で加熱要素３７を確実に均一に設置するため
、ヒータ固定具３９には、たばこ２３をライタ２５のたばこレシーバ２７中に挿
入する間たばこ２３が押し付けられる止め１８２を有するベース部３００（図６
で図示）が設けられる。また、ライタ２５に対したばこ２３を登録する他の便宜
的処置を代わりに使用してもよい。

【００３５】更に図３Ａを参照すると、最も好適には、ヒータ要素３７は、本明細書におい
て波状ヘアピンヒータ要素３７と称される設計のものであり、このヒータ要素に
おいて、各ヒータ要素３７は、端部（先端部）５４の所で結び付けられた第１お
よび第２蛇行延長部材５３ａおよび５３ｂを少なくとも含む。また、先端部５４
は、たばこレシーバ２７の開口部５５に接する。各ヒータ要素３７の対向端部５
６ａおよび５６ｂは、コントローラ４１によって選択的に設定された電源３５ａ
の相対する極に電気的に接続される。より詳細には、各ヒータ取付具３７を通る
電気経路は、それぞれ、ターミナルピン１０４、このピン１０４と蛇行部材５３
ａの１つの自由端部５６ａとの間にある接続部１２２を通り、少なくとも先端部
５４から他方蛇行部材５３ｂとその端部５６ｂまでの部分を通って設定される。
好適には、一体成形された共通接続リング１１０により、延長部材５３ｂの全て
の端部分５６ｂ間を共通に電気的に接続することができる。好適な実施態様にお
いて、リング１１０は、リング１１０とピン１０５との間にある接続部１２３を
介して電源３５ａ（共通）のプラス端子に接続するものである。ヒータ取付具３
９における電気接続の構築および設定のこれ以上の詳細は、本願と同一の譲受人
に譲渡された米国特許第５，０６０，６７１号、第５，３８８，５９４号、およ
び第５，５９１，３６８号において例示および説明されており、これらの全ては
本明細書に引用で組み込まれている。

【００３６】更に図３Ｂを参照すると、ヒータ取付具３９’の別の好適な設計図には、真直
ぐなヘアピンヒータ要素３７’の形態のヒータ要素が書き込まれており、これら
は、延長部材５３ａ’および５３ｂ’が蛇行せずに全体で真直ぐであることを除
いて、図３Ａの波状ヘアピン要素３７と同様に接続され、かつ構造化される。両
種類のヘアピンヒータ３７および３７’の延長部材は、好適には、内方へ偏倚さ
れて（曲げられて）たばこ２３と更に正方向へ係合する。このヒータ取付具３９
’のこれ以上の詳細は、本願と同一の譲受人に譲渡された米国特許第５，５９１
，３６８号において記述されている。

【００３７】ヒータ部分５３ａ、５３ｂ、および５４は、ここでヒータブレード１２０と称
されるものを設定する。

【００３８】ここで図３Ｃを参照すると、更に別の好適なヒータ固定具３９が、「単一蛇行
」ヒータ要素３７”を含んでおり、それらの各要素は、リード線１８６および１
８７を介して、両端部で制御回路４１および電源３５ａに電気的に接続される。
電気リード線１８７は、たばこレシーバ２７”の開口部５５”に接して定設され
た共通接続リング１１０”と接続する。このヒータ取付具３７”に関わるこれ以
上の詳細は、本明細書に引用でそのまま組み込まれている本願と同一の譲受人に
譲渡された米国特許第５，３８８，５９４号において記述されている。

【００３９】ライタ２５の部品として作動可能なまた別のヒータ要素３７は、本願と同一の
譲受人に譲渡された米国特許第５，６６５，２６２号、および本願と同一の譲受
人に譲渡された米国特許第５，４９８，８５５号において開示されているヒータ
要素を含んでおり、これらの全ては、本明細書に引用で組み込まれている。

【００４０】好適には、ヒータ３７は、回路構成要素４１の制御の下に電源３５ａによって
個別に付勢され、好適には８回、たばこ２３の表面の周りの離間された場所でた
ばこ２３を加熱する。この加熱により、更に以前の喫煙で普通に実現されている
ように、たばこ２３で８回吸煙することができる。１回もしくはそれ以上または
全回の吸煙を目的として、同時に１つ以上のヒータを付勢することも好適である
かもしれない。

【００４１】ここで図４を参照すると、たばこ２３は、好適には、本明細書において引用で
そのまま組み込まれている本願と同一の譲受人に譲渡された米国特許第５，４９
９，６３６号において記述されている好適な実施態様により製作される。

【００４２】たばこ２３は、チッピング紙６４を用いて一緒に結合されるたばこロッド６０
とフィルタチッピング６２とを含むものである。

【００４３】たばこ２３のたばこロッド６０は、好適には、端部の１つでフリーフローフィ
ルタ７４の周り、および他端部でたばこプラグ８０の周りに管状（円筒形）形態
に巻きつけられたたばこウェブ６６を含んでいる。尚代替案で、酢酸セルロース
のプラグをたばこプラグ８０の代わりに使用することもできる。

【００４４】オーバラップ７１は、たばこウェブ６６の周りで直接包まれており、更に、更
に以前のたばこの構造で共通する縦の継ぎ目に沿って一緒に保持される。オーバ
ラップ７１は、フリーフローフィルタ７４およびたばこプラグ８０の周りに巻か
れた状態にたばこウェブ６６を保持している。

【００４５】たばこウェブ６６自体は、好適には、ベースウェブ６８と、ベースウェブ６８
の内側表面に沿って定設されたたばこ風味材料７０のラーヴァとを含むものであ
る。たばこロッド６０の先端部７２において、オーバラップ７１と一緒にたばこ
ウェブ６６は、管状フリーフローフィルタプラグ７４の周りに巻かれる。好適に
は、たばこプラグ８０は、たばこウェブ６６から別々に製作されており、更に、
好適にはプラグラップ８４内に巻かれ、それによって保持された比較的短い柱状
部のカットフィルタたばこを含む。

【００４６】全体的事項として、たばこプラグ８０の長さは、好適には、隙間９０がフリー
フローフィルタ７４とたばこプラグ８０との間のたばこロッド６０に沿って設定
されるように、たばこロッド６０の全長に対して設定する。隙間９０は、たばこ
ロッド６０の未装填部分に相当し、たばこロッド６０のフリーフローフィルタ７
４を介して、チッピング６２と直接流体連通状態にある。

【００４７】チッピング６２は、好適には、たばこロッド６０に接して定設されたフリーフ
ローフィルタ９２と、たばこロッド６０から離れたチッピング６２の末端部にあ
るマウスピースフィルタプラグ９４とを含む。好適には、フリーフローフィルタ
９２は、管状のものであり、極僅かな圧力低下で空気を送っている。しかし、標
準機器構成体の他の低効率フィルタを代わりに使用することもできるかもしれな
い。フリーフローフィルタ９２の内径は、好適には、２乃至６ミリメートルであ
り、また好適にはたばこロッド６０のフリーフローフィルタ７４の内径よりも大
きいものとする。

【００４８】マウスピースフィルタプラグ１０４は、外観上の目的のためにチッピング６２
の自由端を封鎖するものであり、更に、所望の場合、何らかのろ過作用を行うが
、マウスピースフィルタプラグ１０４が、好適には約１５乃至２５％の効率の低
効率フィルタを構成することが好適である。

【００４９】ここで図２および５を参照すると、ライタ２５の電気制御回路構成要素４１は
、好適にはマイクロコントローラまたは特定用途向け集積回路（すなわち「ＡＳ
ＩＣ」）を含む論理回路１９５を含む。制御回路構成要素はまた、ライタ２５の
たばこレシーバ２７へのたばこ２３の挿入を検出するたばこセンサ５７と、挿入
されたたばこ２３に関わる吸込みを検出する吸煙センサ４５と、たばこの残りの
吸煙回数を示すＬＣＤインジケータ５１と、電源３７と、タイミング回路網１９
７とを含む。

【００５０】論理回路１９５は、本明細書において論じた機能を実行することができる任意
の従来型回路を含むものにすることができる。フィールドプログラマブルゲート
アレイ（例えば、カリフォルニア州サニーベールのＡｃｔｅｌＣｏｒｐｏｒａ
ｔｉｏｎから入手可能な型名ＡＣＴＥＬＡ１２８０ＡＦＰＧＡＰＱＦＰ
１６０）またはマイクロコントローラは、アナログ関数を他のコンポーネントに
よって実行しながら、デジタル論理関数を実行することができるようにプログラ
ムすることができる。ＡＳＩＣまたはマイクロコントローラは、１つのコンポー
ネントの中でアナログ関数とデジタル関数の両方を実行することができる。本発
明の制御回路４１および論理回路１９５に類似した制御回路構成要素および論理
回路構成要素の特徴は、例えば、本願と同一の譲受人に譲渡された米国特許第５
，３８８，５９４号、第５，５０５，２１４号、第５，５９１，３６８号、およ
び第５，４９９，６３６号において開示されており、これらの全ては、本明細書
により、引用でそのまま組み込まれている。これ以上の詳細は、１９９６年１０
月２２日出願の本願と同一の譲受人に譲渡された係属中の米国特許出願第０８／
７５５，０４４号に記載されており、本明細書では引用でそのまま組み込んでい
る。

【００５１】好適な実施態様において、８つの個々のヒータ要素３７は、電源３５ａのプラ
ス端子と、対応する電界効果トランジスタ（ＦＥＴ）ヒータスイッチ２０１乃至
２０８を介してグラウンドに接続される。ヒータスイッチ２０１乃至２０８の個
々の１つ（すなわち選択された１つ）は、論理回路１９５によるパワーサイクル
の実行中、論理回路１９５による制御の下で端子２１１乃至２１８をそれぞれ介
して、オンになる。論理回路１９５では、ヒータスイッチ２０１乃至２０８の特
定のスイッチを付勢したり消勢したりする信号を供給して、ヒータ固定具３９の
対応するヒータ要素３７を付勢したり消勢したりする。

【００５２】論理回路１９５は、タイミング回路１９７と協調し、所定の全繰返し周期（「
Ｔ_{ｔｏｔａｌ}」）に従い各ヒータ要素３７の付勢および消勢を正確に実行して、
各全繰返し周期を所定数の位相に正確に分割するが、各位相は、それ自体で所定
の期間（「ｔ_{ｐｈａｓｅ}」）を有するものである。好適な実施態様において、全
繰返し周期Ｔ_{ｔｏｔａｌ}は、１．６秒になるように（喫煙者がたばこを吸う分に
マージンに対する分を加えたものに標準的に割り当てられる２秒の持続時間より
短くなるように）選択されており、更に、全繰返し周期Ｔ_{ｔｏｔａｌ}は、好適に
は、２つの位相に分割され、第１位相は、１．０秒の所定期間（「ｔ_{ｐｈａｓｅ} _１」）を有するものであり、第２位相は、０．６秒の所定期間（「ｔ_ｐｈａｓ _{ｅ２} 」）を有するものである。全繰返し周期Ｔ_{ｔｏｔａｌ}、全位相数、および
各々の位相の期間はパラメータであり、特に、これらは、制御回路４１内で設定
するために、それぞれのヒータ要素３７とたばこ２３の接する部分との間の好適
な熱的相互作用（「熱プロファイル」または「熱ヒストグラム」）を正確に写し
取るパワーサイクルを実行する能力に従う方法により解析される。加えて、一旦
熱ヒストグラムが設定されると、ある種のパラメータ（好適には、各位相の範囲
内のデューティサイクル）は、前述の電池放電サイクルに包含される電圧範囲ｖ _ｉｎ全体に亘って、あらゆるパワーサイクルに関し所定の熱ヒストグラムを正確
に写し取れるように、制御回路４１により動的に調整される。

【００５３】吸煙駆動センサ４５は、喫煙者の活動の活発化（すなわち、十分に連続する期
間に亘る連続圧力低下または空気流）を示す信号を論理回路１９５に供給する。
論理回路１９５は、小空気圧変化と、それより大きいたばこの連続する吸込みと
を区別して、吸煙駆動センサ４５からの誤った信号に応答して不意にヒータ要素
を付勢すること防止するデバウンシングルーチンを含む。吸煙駆動センサ４５は
、圧電抵抗圧力センサ、または演算増幅器を駆動するために使用され、次に出力
が論理回路１９５へ論理信号を供給するために使用される光学フラップセンサを
含むものでもよい。喫煙システムと関係して使用するのに好適な吸煙駆動センサ
には、イリノイ州フリーポートのＨｏｎｅｙｗｅｌｌ，Ｉｎｃ．のマイクロス
イッチ事業部によって製造されているＭｏｄｅｌ１６３ＰＣ０１Ｄ３５シリコ
ンセンサ、カリフォルニア州フリーモントのＬｕｃａｓ−Ｎｏｖａから入手可能
な型名ＮＰＨ−５−０２．５ＧＮＯＶＡセンサ、またはカリフォルニア州サニ
ーベールのＳｅｎＳｙｍＩｎｃｏｒｐｏｒａｔｅｄから入手可能な型名ＳＬＰ
００４Ｄセンサ等がある。

【００５４】たばこセンサ５７は、たばこレシーバ２７の開口部５５に接して定設されてお
り、ライタ２５へのたばこ２３の挿入を示す信号を論理回路１９５に供給する（
例えば、反射された光ビームにより検出されると、たばこは光センサの数ミリメ
ートルの範囲内にある）。また、任意で、たばこがレシーバ２７の中に完全に挿
入されているかどうかを判定するために、第２センサを止め１８２に接して定設
することもできる。喫煙システムと関係して使用するのに好適な光センサは、テ
キサス州７５００６キャロルトンウエストクロスビーロード１２１５のＯＰ
ＴＥＸＴｅｃｈｎｏｌｏｇｙ，Ｉｎｃ．により製造されているＯＰＲ５００
５型光センサである。

【００５５】代替案では、たばこセンサ５７は、出力が開口部５５を隔てて発生器の向かい
側に定設された赤外線検出器へ誘導される赤外線発生器を含むものである。たば
こ２３がレシーバ２７の開口部５５を通って挿入されると、たばこプラグ８０お
よびたばこ２３の空隙９０の透過率の違いにより、開口部５５を横切る赤外線ビ
ームの透過率の変化がセンサ５７に記憶される。この方式では、論理回路は、ラ
イタ２５と十分に協調して煙を出すギャップフィルタたばこ２７の存在、あるい
はライタ２５の中で同様に機能しないことがある何か他の種類のたばこの存在を
識別することができる信号を供給する。

【００５６】エネルギーを保存するには、吸煙駆動センサ４５およびたばこセンサ５７が、
低デューティサイクル（例えば、約２乃至１０％のデューティサイクル）でオン
とオフとを繰り返すことが好適である。例えば、吸煙駆動センサ４５が、１０ミ
リ秒間隔で１ミリ秒の持続時間の間オンになることが好適である。例えば、吸煙
駆動センサ４５が、４つの連続パルスの間に（換言すれば、４０ミリ秒の時間）
、たばこの吸込みを示す圧力低下または空気流を検出すると、吸煙駆動センサは
、端子２２１を介して、論理回路１９５へ信号を送信する。次に、論理回路１９
５は、端子２１１乃至２１８の適切な１つを介して信号を送信し、ＦＥＴヒータ
スイッチ２０１乃至２０８の適切な１つをオンにする。

【００５７】同様に、たばこセンサ５７は、１０ミリ秒間隔で１ミリ秒の持続時間の間オン
になる。例えば、たばこセンサ５７が、４つの連続反射パルスを検出して、ライ
タ２５の中にたばこ２３が存在することを示すと、光センサは、端子２２３を介
して、論理回路１９５へ信号を送信する。論理回路１９５は次に、端子２２５を
介して吸煙駆動センサ４５へ信号を送信し、吸煙駆動センサをオンにする。論理
回路１９５はまた、端子２２７を介してインジケータ５１へ信号を送信してこれ
をオンにする。前に示した変調技術により、吸煙駆動センサ４５およびたばこセ
ンサ５７に必要な時間平均電流を低減し、その結果、電源３７の寿命を延長する
。

【００５８】論理回路１９５は、好適には、少なくとも２つのデータベースまたは「ルック
アップ表」３０２および３０４と、オプションで第３データベース（ルックアッ
プ表）３０６と、ことによると第４ルックアップ表３０７とを含むＰＲＯＭ（プ
ログラマブル読出し専用メモリ）３００等である。各ルックアップ表３０２、３
０４（およびオプションで３０６、３０７）では、電池電圧Ｖ_ｉｎを示す信号を
、即時パワーサイクルのそれぞれの位相の実行で使用するデューティサイクル（
第１位相に対し「ｄｃ_１」、第２位相に対しては「ｄｃ_２」）を示す信号に変換
する。第３および第４ルックアップ表３０６および３０７は、同じ様に機能する
。

【００５９】パワーサイクルの開始と同時に、論理回路は、電池電圧Ｖ_ｉｎを示す信号を受
信し、次に、第１ルックアップ表３０２に対する即時読取り値Ｖ_ｉｎを参照して
、パワーサイクルの第１位相の開始用にデューティサイクルｄｃ_１を設定する。
第１位相は、タイミング回路網１９７が第１位相ｔ_{ｐｈａｓｅ１}の所定期間が
経過したことを示す信号を供給するまで連続し、その後、論理回路１９５は、Ｖ _ｉｎおよび第２ルックアップ表３０４を参照し、第２位相の開始用にデューティ
サイクルｄｃ_２を設定する。第２位相は、タイミング回路網１９７が第２位相ｔ _{ｐｈａｓｅ２} の所定期間が経過したことを示す信号を供給するまで連続し、そ
の後、タイミング回路網１９７は、端子２２９の所で、シャットオフ信号を論理
回路１９５に供給する。任意で、論理回路１９５は、第３位相を開始し、第３デ
ューティサイクルｄｃ_３を設定可能であり、シャットオフ信号は、第３位相（ｔ _{ｐｈａｓｅ３} ）の所定時間が経過するまで発生しない。同様の方法により、任
意で、第４位相（ｔ_{ｐｈａｓｅ４}）での設定を行うことができる。本発明は、
追加の位相でも同様に実施することができる。

【００６０】本発明は、各位相の最初の部分に対し、ルックアップ表の参照を制限して、実
質的に各位相の全体に亘って適用されるデューティサイクルを設定することによ
って実施することが可能であるが、改良点および好適な実施は、制御回路が各位
相を経て推移するにつれ、電池電圧の変動に応じてデューティーサイクル用に設
定される値を動的に調整できるように、論理回路１９５が、Ｖ_ｉｎおよびそれぞ
れのルックアップ表３０２、３０３、３０６、および３０７を一緒に連続的に参
照するように形作られていることである。このような装置では、所望の熱ヒスト
グラムを更に正確に再現することができる。また、他のタイミングネットワーク
回路構成体および論理回路も、本願と同一の譲受人に譲渡された米国特許第５，
３８８，５９４号、第５，５０５，２１４号、第５，５９１，３６８号、第５，
４９９，６３６号、および第５，３７２，１４８号において説明されているよう
に、使用することが可能であり、これらの全ては、本明細書により引用でそのま
ま組み込まれている。

【００６１】作動中、たばこ２３は、ライタ２５の中に挿入され、たばこの存在がたばこセ
ンサ５７によって検出される。たばこセンサ５７は、端子２２３を介して論理回
路１９５へ信号を送信する。論理回路１９５では、電源３５ａが充電されている
か否か、または即値電圧が許容最小値Ｖ_{ｉｎｍｉｎ}未満であるか否かを確認す
る。ライタ２５の中にたばこ２３を挿入した後、論理回路１９５により電源３５
ａの電圧が過剰に低く、Ｖ_{ｉｎｍｉｎ}未満である場合、インジケータ５１が明
滅し、それ以上のライタの操作は、電源３５ａが再充電されるか、または交換さ
れるまで遮断される。また、電源３５ａの電圧は、ヒータ要素３７の熱的励起中
も監視され、電圧が所定の値未満に低下すると、ヒータ要素３７の熱的励起は中
断される。

【００６２】電源３５ａが充電され、電圧が十分なものである場合、論理回路１９５は、端
子２２５を介して吸煙センサ４５へ信号を送信し、喫煙者がたばこ２３を吸って
いるか否かを判定する。それと同時に、論理回路１９５は、ＬＣＤが数字「８」
表示して８回の吸煙が利用可能であることを表すように、端子２２７を介してイ
ンジケータ５１へ信号を送信する。

【００６３】論理回路１９５が端子２２１を介して、連続する圧力低下または空気流が検出
された吸煙駆動センサ４５からの信号を受信すると、論理回路１９５は、端子２
３１を介してタイマ回路網１９７へ信号を送信してタイマ回路網を付勢するが、
次にこのタイマ回路網は先に説明した方法で位相毎に機能し始める。また、論理
回路１９５は、ダウンカウントルーチンを用いて、８つのヒータ要素の中のどれ
が加熱されることになっているかを判定し、適切な端子２１１乃至２１８を介し
て信号を送信し、ＦＥＴヒータスイッチ２０１乃至２０８の適切な１つをオンに
する。適切なヒータがオン状態に留まる一方、タイマが動作する。

【００６４】タイミング回路網１９７は、端子２２９を介して論理回路１９５へ信号を送信
してタイマが動作を辞めたことを示すと、特定のオン状態ＦＥＴヒータスイッチ
２１１乃至２１８がオフになり、それによって、特定のヒータ要素３７から電力
を除去する。論理回路１９５は、また、減算計量も行い、インジケータにより１
回少なくした吸煙回数が残っていること（例えば、代書の吸煙後は「７」）を表
示するように、端子２２７を介してインジケータ５１へ信号を送信する。喫煙者
が次にたばこ２３を吸うと、論理回路１９５は、ＦＥＴヒータスイッチ２１１乃
至２１８の別の所定の１つをオンにし、それによって、ヒータ要素の別の所定の
１つに電力を供給する。この処理は、インジケータ５１により、たばこ２３の吸
煙回数が最早残っていないことを意味する「０」が表示されるまで繰り返される
。たばこ２３がライタ２５から取り出されると、たばこセンサ５７は、たばこが
存在していないことを示し、論理回路１９５がリセットされる。

【００６５】引用で組み込まれている米国特許第５，５０５，２１４号、第５，３８８，５
９４号、第５，３７２，１４８号において説明されているようなその他の特徴は
、以上で説明した特徴に代えるか、またはこれらの特徴に加えて、制御回路構成
要素４１に組み込むことができる。例えば、所望の場合は、種々の無効化特徴要
素を設けてもよい。無効化特徴要素の種類の１つには、連続吸煙が近くなり過ぎ
ないように防ぐためのタイミング回路（図示なし）等があり、そのため、電源３
５ａは回復時間を有する。別の無効化特徴要素には、認定されていない製品がヒ
ータ固締具３９の中に挿入されると、ヒータ要素４３を無効にする手段等がある
。例えば、たばこ２３に、加熱要素３７の付勢前にライタ２５が識別しなければ
ならない識別特性を設けてもよい。

【００６６】ここで図６を参照すると、ヒータ取付具３９は、好適には、ベース部３００と
、このベース部３００から同軸で延長する略円筒形ケーススリーブ３１０と、ベ
ース部３００と反対側のケーススリーブ３１０の反対側端部にあるケースキャッ
プ３２０とを含むものである。

【００６７】ケースキャップ３２０の部分およびキャップピース３２１の露出部分は、たば
こレシーバ２７の開口部５５を画成する面を提供する。環状リセス３２２は、キ
ャップピース３２１の内側部分の周りに形成される。好適には、リセス３２２は
、開口部５５の周りに同心円状に置かれる。穴あきリング３３０および第２シー
ルリング３４０は、キャップピース３２１と同軸に位置づけされ、ケースキャッ
プ３２０のリセス３２２に接しており、そのため、キャップピース３２１、なら
びにポーティングおよびシールリング３３０、３４０の接する部分は、マニホー
ルド３５０を画成する。空気は、ケースキャップ３２０の接する部分とキャップ
ピース３２１とを経て延長する吸込みポート３２４を介してマニホールド３５０
の中へ吸い込まれる。シールリング３４０および穴あきリング３３０は、好適に
は、スナップ嵌めまたは螺合によって相互に係合され、穴あきリング３３０は、
シールリング３４０の周りに配置される。キャップピース３２１は、リング３３
０、３４０の少なくとも１つに嵌合され、好適には螺合される。

【００６８】横方向開口３２５は、たばこ検出器５７の設置のため、ポーティングおよびシ
ールリング３３０、３４０を貫通して延長する。

【００６９】ここでまた図７Ａを参照すると、複数の円周方向に細長いポート３５２が穴あ
きリング３３０に形成されている。ポート３５２は、軸方向でヒータ取付具３９
のベース部３００に向かう方向に延長している。シールリング３６０のポート３
５２は、１つ１つ好適には円周方向に延長しており、任意に、剛性を付与し、お
よび／または空気が穴あきリング３３０を通過する時に空気流を更に分割するた
めのリブ３５３を含む。ポート３５２は、空気流がヒータ取付具３９のベース部
３００に向かって吸い込まれる時に空気流を円周方向に広げるような形に造られ
る。好適な実施態様において、ポート３５２は、穴あきリング３３０の下流部分
に形成された環状マニホールド３５７を介して排気を行う。しかし、本発明の実
施は、マニホールド３５７無しでも実現可能であり、かつポート３５２は、好適
な実施態様の穴あきリング３３０を用いて実現される所望の流れの分散および方
向を実現するための種々の他の形状および寸法で提供されるものでよい。

【００７０】ポート３５２とマニホールド３５０との中間にある場所には、板形環状フリッ
ト３６０が置かれるため、吸込みポート３２４を介してマニホールド３５０の中
へ吸い込まれる空気は、穴あきリング３３０のポート３５２へ浸入する前にフリ
ット３６０を必ず通過する。好適には、フリット３６０の外周は、キャップピー
ス３２１の環状溝３６７に収容され、一方、フリット３６０の内側環状端部分は
、キャップピース３２１の反対側環状部分とポーティングおよびシールリング３
３０、３４０との間に収容され、好適には、後述の場合、環状スペーサ３６４は
、内側リング３４０の対向部分とフリット３６０との間に配置される。このよう
な配置により、フリット３６０の半径方向で中間にある環状部分は、フリット３
６０により、空気がマニホールド３５０から吸い込まれる速度とそれに対応する
圧力低下（または吸込抵抗）との間の関係が決定されるように、キャップピース
３２１の環状リセス３２２を横断して配置される。

【００７１】フリット３６０の反りを最小にするため、環状スペーサ３６４は、好適には、
ポート３５２のエッジ部とフリット３６０の接する部分との間の接触を防ぐよう
に形作られており、そのため、正確に制御された量のフリット３６０が、作動的
にマニホールド３５０を横断して間に配置される。このような機構により、フリ
ット３６０の単位面積毎の更に正確な設置が可能になり、そのため、吸い込みレ
ートまたは吸込み抵抗は、ライタ間で正確に一致させることができる。本発明の
実施は、スペーサ３６４無しでも可能であるが、スペーサが欠けている場合、ポ
ート３５２のエッジ部とフリット３６０との間の接触によりフリット３６０の接
する部分が反り易く、かつ、吸い込みレートと圧力低下に影響を与え易くなる。
従って、スペーサにより、ライタ間での画一性を向上させる。

【００７２】更に、スペーサ３６４では、フリット３６０とポート３５２の入口との間の環
状スペース３６８を設定する。理論に縛られることは所望していないが、環状ス
ペース３６８は、フリット３６０を通って吸い込まれた空気に対するマニホール
ドのように機能し、そのため、フリットの両側での吸い込みレートおよび圧力低
下は、ポート３５２の寸法で決定されることはないが、フリットのメッシュ寸法
、物理的構成、および大きさのようなフリット３６０の特性によって決定される
。

【００７３】前に説明した機構は、第１要素（フリット３６０）に関わる吸込み抵抗と吸い
込みレートを制御する点で都合が良く、第１要素自体は、正確かつ容易に複製す
ることができるものであり、且つ、第２要素（穴あきリング３３０）に関わる空
気流の分散および方向を制御するものである。２つの要素の機能性は、フリット
３６０を穴あきリング３３０のポート３５２から離間させるスペーサ３６４によ
って設定されるように、２つの要素の間に環状スペース３６８を置くことによっ
て実質的に互いに切り離される。都合の良いことに、喫煙システム２２の中へ吸
い込まれる全空気流は、ポート３５２の寸法によって決定されるものではなく、
フリット３６０の比較的大きな環状領域によって決定される。

【００７４】好適には、フリット３６０は、ニュージャージー州ニューアークのＮｅｗａｒ
ｋＷｉｒｅＣｌｏｔｈＣｏｍｐａｎｙ等の供給元から市販入手可能なファ
インワイヤクロスの板形環状体を含むものである。好適な実施態様において、ワ
イヤクロスは、好適には、次のように製作される。メッシュ２５０×１４００ストランド（１インチ当たりの数）ワイヤ φ０．００２２（２５０ストランド）／ φ０．００１６（１４００ストランド）材質Ｓｔａｉｎｌｅｓｓ３０４絶対フィルタ定格（μｍ）１１乃至１２標準フィルタ定格（μｍ）３乃至４

【００７５】ここで図７Ｂを参照すると、フリット３６０は、ミシン目を入れた環状領域３
６１’を有するペーパーディスク３６０’のような他の材料から製作することが
可能であり、これによって、所望の全吸い込みレートで所望の吸込み抵抗を実現
することができる。その他可能な材料および構造体には、多孔性金属、多孔性ま
たはミシン目を入れたプラスチック、織布または不織布マット、圧縮トウまたは
その他形態の酢酸セルロース等がある。本明細書において説明した空気流特性を
提供するように形作られたあらゆるエアポーラス材料は、好適な実施態様におい
て説明した特定物質の代わりに、またはそれと共に使用することができる。本明
細書において使用される「フリット」なる用語は、上記の構造体および材料全て
を包含するものである。

【００７６】ここで図８を参照すると、フリット３６０の材料、幾何学的構造およびその他
物理的属性は、そのフリットが、所定の吸い込みレートで所望の吸込み抵抗（「
ＲＴＤ」）を提供するように選択される。好適には、フリット３６０は、水約７
０乃至１００ｍｍの範囲、より詳細には、所望の吸い込みレートで水約８０乃至
１１５ｍｍの範囲のＲＴＤが得られるように製作する。例えば、好適には、連続
吸込み速度１０５０ｃｃ／分で、水約１００ｍｍのＲＴＤを選択してもよい。ま
た、その代わりに他の設計点を使用してもよい。好適には、フリット３６０のＲ
ＴＤは、吸込み速度の変化により従来型フィルタチップたばこのＲＴＤが増大す
るのと同様の方法で、吸い込みレートの増大と共に増大する。

【００７７】例えば、図８において、ｅｅで指定された線は、従来型フィルタチップたばこ
の圧力低下と吸い込みレートとの間の関係を示している。線ａａおよびｂｂは、
本願と同一の譲受人に譲渡された米国特許第５，３８８，５９４号において開示
されており、本発明のフリット機構が無いポート付き空気流取込み口を有する従
来型の電気喫煙システムに関わる圧力低下と吸い込みレートとの間の関係を示す
ものである。吸い込みレートが増大するにつれて、線ａａおよびｂｂは、線ｅｅ
から増大する方へ離れて分かれてゆく。

【００７８】また更に図８を参照すると、線ｃｃおよびｄｄでは、本発明の好適な実施態様
により製作された電気喫煙用品に関わる圧力低下と吸い込みレートとの間の関係
を示している。線ｃｃは、金属フリットディスクを用いて得られた結果に対応し
ており、一方、線ｄｄは、ミシン目を入れたペーパーフリットディスクに対応し
ている。線ｃｃおよびｄｄの両線は、従来型電気喫煙システムの線ａａおよびｂ
ｂの場合よりも、線ｅｅの従来型フィルタチップたばこに更に接近している。本
発明では、従来型フィルタチップたばこで経験されたＲＴＤに更に類似したＲＴ
Ｄ応答性を提供する。

【００７９】ここで図６および９を参照すると、ヒータ３９のベース部３００は、ターミナ
ルベースピース３８０とターミナルリング３８２を含むものであり、これらは両
方とも、構造上のコンポーネント、電気素子、およびエアチャンネルの設置およ
び離間のための表面、ノッチ、溝、および穴を含むものである。

【００８０】特に、ターミナルベースピース３８０は、ケーススリーブ３１０（図９では理
解し易くするため図示なし）の一方端部分を受ける外側環状溝３８４を含む。タ
ーミナルリング３８２の領域３８６は、２次ヒータ要素（クリーナーカン）４０
０の端部分３９６を受けるように造られているが、ターミナルリング３８２の内
側表面３８８は、ヒータ要素３７の共通接続リング１１０を受けるように、好適
には、ケーススリーブ３１０、クリーナーカン４００、およびヒータ要素３７が
互いに同心になるように、形作られている。ターミナルベースピース３８０の穴
１０５ａは、共通リング１１０を電源３５ａの各々のプラス端子と電気的に接続
するピン１０５用に設けられている。同様に、複数の穴１０４ａは、各ヒータブ
レード１２０の延長部材５６ａと電界効果トランジスタ（ＦＥＴ）ヒータスイッ
チ２０１乃至２０８の１つとの間の電気的接続を行うピン１０４の設置用に設け
られている。

【００８１】半径方向に誘導されたバイパスチャンネル３９０は、ターミナルベースピース
３８０の面に形成されており、たばこ２３の最初の吸煙の間、補助的に空気を導
くことができる。バイパスチャンネル３９０は、ターミナルリング３８２の半径
方向外側にあるターミナルベースピース３８０上の場所で始まり、更に、たばこ
２３の自由端がターミナルベースピース３８０の中心面部分に接する止め１８２
の領域内へ半径方向で延長している。

【００８２】ターミナルリング３８２は、クリーナーカン４００と、ヒータ要素３７の接続
リング１１０との間に位置する環状部分３９２を含む。ノッチ３９４形態の複数
の円周方向に間隔をあけられた空気流路は、環状部分３９２に定設される。好適
な実施態様において、クリーナーカン４００の端部分３９６は、ノッチ３９４に
よりクリーナーカン４００の端部３９６の周りに空気流路が提供されるように、
ノッチ３９４に接している外側リム３９８に接する。

【００８３】また、穴あきリング３３０は、クリーナーカン４００の反対側端部分を受ける
表面も含む。

【００８４】結合された時、穴あきリング３３０およびシールリング３４０は、ヒータブレ
ード１２０の先端部１１８を受ける環状溝３５８を画成する。

【００８５】好適には、このような機構によって、たばこレシーバ２７、ポーティングおよ
びシールリング３３０および３４０、ヒータ要素３７、ならびにクリーニング要
素４００は、全て、好適には互いに、かつケーススリーブ３１０に対し、同心で
固定される。この結果得られる機構は、外側環状流路４１０がケーススリーブ３
１０とクリーナーカン４００との間に画成されており、更に、内側環状流路４２
０がクリーナーカン４００とヒータ要素３７との間に画成されたものとなる。外
側流路４１０は、前述のように、ターミナルリング３８２の環状体３９２のノッ
チ３９４のそれぞれを介して、内側環状流路４２０と連通されている。

【００８６】好適には、熱リフレクタ４１２は、クリーナーカン４００に接するケーススリ
ーブ３１０の部分に沿って設けられる。

【００８７】ここで図６および９を参照すると、クリーナーカン４００は、円筒形、好適に
は、スエージ加工されたスリーブ４５０、およびスリーブ４５０に沿って配置さ
れた電気抵抗性の螺旋形巻線４５２とを含む。好適には、巻線４５０は、スリー
ブ４５０の片側上のプラス端子４５４から出て、スリーブ４５０の反対側、マイ
ナス端子４５６で終わる。プラス端子４５２は、ヒータ取付具３９のベース部３
００に設けられた穴４５８ａを貫通して延長するプラスターミナルピン４５８を
介して電源に接続することができる。同様に、マイナス端子４５６は、ヒータ取
付具３９のベース部３００に設けられた穴４６０ａを貫通して延長するマイナス
ターミナルピン４６０を介して、電源のマイナス端子および制御論理回路、なら
びに／またはグラウンドに接続することができる。

【００８８】クリーナーカン４００は、ヒータ取付具３９のクリーニングサイクルの実行に
対し有効であり、このクリーナーカンにおいて電力が巻線４５２に供給されて、
スリーブ４５０を加熱し、それは順に、ヒータ取付具３９の種々のその他コンポ
ーネント、特に、ヒータブレード１２０の表面を対流および／または放射を介し
て加熱して、クリーニングサイクル中、その上に堆積された凝縮物を熱的に解放
する。

【００８９】別の方法として、スリーブ４５０は、クリーニングサイクル中にヒータ要素３
７によって加熱するか、あるいは、クリーニング兼再充電操作中にスリーブ４５
０と熱的に近い状態にされた別々のヒータ装置によって加熱する。

【００９０】円筒形スリーブ４５０は、喫煙者に供給しない少なくともある種のエアロゾル
を凝縮、収集、蓄積する表面を含み、好適には、挿入されたたばこと他のコンポ
ーネント、特に、比較的外側のスリーブ８４との間に適切なエアロゾルバリアを
形成する材料を含む何らかの幾何学的形状を画成する。例えばアルミナ、例えば
、カリフォルニア州サンディエゴのＫｙｏｃｅｒａＡｍｅｒｉｃａ，Ｃｏ．
もしくはテネシー州オークリッジのＣｏｏｒｓＴｅｃｈｎｉｃａｌＣｅｒａ
ｍｉｃｓＣｏ．から市販入手可能な約９４％アルミナ、または金属、例えば、
インディアナ州ココモのＨａｙｎｅｓＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌから市販入
手可能なＨａｙｎｅｓ（登録商標）ＡｌｌｏｙＮｏ．２１４、１６．０％ク
ロム、３．０％鉄、４．５％アルミニウム、極微量のイットリウム、およびニッ
ケルであると了解されているその他（約７５％）を含有するニッケルベース合金
で、好適にはセラミック被包または絶縁性被膜で被覆されたものが、スリーブ４
５０用に使用することができる。種々のステンレススチール合金は、クリーナー
カン４００の製作に好適である。

【００９１】更に、ヒータスリーブ４５０の材料は、丈夫であり、かつ後述する加熱サイク
ルに、許容時間、例えば電気ライタの寿命で、例えば約６乃至１８ヶ月耐えるこ
とができるものでなければならない。スリーブ４５０は、ブレード１２０の内部
の反りと釣り合うように外形を作ることができる。

【００９２】またその代わりに、クリーナーカン４００は、本明細書により引用でそのまま
組み込まれている１９９５年１月９日出願の本願と同一の譲受人に譲渡された米
国特許出願第０８／３７０，１２５号において既に述べたヒータ構造体に類似の
金属スリーブ積層品として製作することもできる。更に代替の構造体は、１９９
６年１１月２５日出願の本願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第０８／
７５６，２２３号において既に述べたものである。

【００９３】加熱要素４５２は、好適には、円筒形スリーブ２００と直接端子で接触する。
またその代わりに、スリーブ４５０はそれ自体で、電気抵抗性で、例えば、直接
に抵抗加熱される金属である。加熱要素４５２は、スリーブ４５０の片側面また
は両側面に沿った配線または他の構造体のホストにある複数配線を含むものでよ
い。例えば、加熱要素４５２は、複数の軸方向に指向された線形要素、またはカ
ン４００の対称軸に対し斜めにされた相互に並列な線形要素を含むものでもよい
。

【００９４】好適には、巻線４５２の一巻きは、短絡を防ぐために互いに絶縁される。例え
ば、抵抗巻線４５２は、確実に一巻きを適切に分離するために、スリーブ４５０
の１つまたはそれ以上の表面に沿って形成された少なくとも１つの螺旋形の溝に
入れることができる。

【００９５】ここで図１０を参照すると、喫煙中に喫煙者がたばこ２３を吸い込むと、空気
は、マニホールド３５０から、フリット３６０およびシールリング３４０のポー
ト３５２を経て、外側環状流路４１０に沿って吸い込まれる。その時、空気は、
一方向（図１０において矢印４６４によって概略的に示してある）に吸い込まれ
るが、この方向は、煙が喫煙者によってたばこから吸い込まれる全体的方向（図
１０において矢印４６６によって概略的に示してある）と全体的に逆である（逆
流）。前に述べたように、空気が外側環状流路４１０に沿って吸い込まれた後、
２次ヒータ要素（クリーナーカン）４００の端部分３９６の周りに、ベース部３
００に設けられたノッチ３９４を介して吸い込まれ、内側環状流路４２０へ浸入
する。端部分３９６の周りでの空気の方向転換により、空気流の方向（図１０に
おいて矢印４６８によって概略的に示してある）が定まり、この方向は、煙が喫
煙者によってたばこ２３から吸い込まれる方向４６６に対し全体的に並流である
。ヒータ取付具は、たばこのエアロゾルが作動中のヒータ要素３７の所で生じて
いる場所の上流であり、そこから離間されている場所（カン４００の端部分３９
６の周り）で空気を方向転換させており、そのため、加熱場所で生じる乱れは少
なくなり、たばこのエアロゾルの不要な分散がヒータ要素１２０の所またはその
周りで生じることが少なくなる。排出されないたばこのエアロゾルは、ライタの
内部機構の周りに凝縮物を生成する。

【００９６】前に述べたように、本発明の空気流管理システムでは、更に、空気が穴あきリ
ング３３０のポート３５２を経て外側環状流路４２０に沿ってクリーナーカン４
００の端部分３９６まで吸い込まれる時の、空気の一様な円周方向分布を促進す
ることを含む。このような機構では、個々のヒータ要素の動作間の一様性を向上
させる。また更に、穴あきリングの上流の場所にフリット３６０を設置すること
で、喫煙システム２１において、全吸い込みレートおよび吸込み抵抗特性を正確
に再現性をもって決定することが容易になる。これらの属性全ては、著しくかつ
一致して喫煙の楽しみを高めることに役立つ。

【００９７】通常、空気は、即時または先行の吸煙サイクルによる炭化によって生じた巻紙
７１およびたばこウェブ６６の破れを通って内側環状流路４２０からたばこ２３
の中に横から吸い込まれる。しかし、最初にたばこ２３を吸煙するには、上記の
破損箇所はまだ作られていない。最初の吸煙とそれ以外との違いを最小にするた
めに、別の空気流路が、バイパスチャンネル３９０によって設けられており、こ
れは、代わりに空気を外側環状流路４１０から止め１８２に接するたばこ２１の
自由端部まで誘導する。最初の吸煙が進みその後の吸煙に向かうと、たばこの巻
紙７１およびたばこウェブ６６は破られ、このような破れは、バイパスチャンネ
ル３９０によって画成された空気流路を短絡し、その流れは、前述の流れのパタ
ーンで特徴的に流れる。

【００９８】フリット３６０は、吸い込みレートと吸込み抵抗との関係を制御する能力を提
供する。比較的大きな環状面を覆うフリット３６０の物理的範囲は、フリット３
６０の構造の小変化がその関係に動的に影響を与えないようなものである。また
フリットは、空気が従来技術に関わる小さな円筒形チャンネルを通過させられた
時に生じる笛音の除去も行う。この機構により、穴あきリング３３０のポート３
５２を一定の形状および寸法に作り、空気を一様に分布させ、かつ誘導するのに
最も有利な構成にすることが可能となり、その際、全空気流および圧力低下に関
わる制約が無く、後述の因子は、フリット３６０によって別々に制御される。

【００９９】所望の場合、クリーナーカン４００の螺旋形の巻線４５２およびそれと対応付
けられた溝は、１分またはそれ以上の長さの空気の通路をクリーナーカン４００
が穴あきリング３３０に接する領域に生じさせ、そのため、少量の所定の僅かな
空気がたばこへ向けてさらに直接に吸い込まれるように製作することができる。

【０１００】また図１０を参照すると、ヒータ取付具３９は、好適にはたばこ２３の挿入さ
れている端部を押して、ベース部３００から離して、喫煙終了時点で、少なくと
も部分的にたばこレシーバ２７から外へ出す軸方向に可動のプランジャ５１０を
含むたばこ排出システム５００を好適にも含むものである。好適には、プランジ
ャは、ヒータ取付具３９（図１０において図示なし）のベース部３００に引き込
まれた位置と、シールリング３４０に接する完全に延長された位置との間を、前
側ハウジング部３３の側面に沿って定設されたばね加圧式スライダ５２０の手動
操作によって移動することができる。この排出システム５００に関わるこれ以上
の詳細は、本明細書により引用でそのまま組み込まれている１９９５年６月７日
出願の本願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第０８／４８３，３６３号
に記載されている。

【０１０１】好適には、排出システム５００は、ベース部３００の後方で、可撓性材料の薄
形ガスケットの形態のシール５１１を含む。シール５１１は、種々の穴およびベ
ース部３００のポートを通して、特に、プランジャ５１０に接する場所５２５の
所またはその周りで、たばこを含む異物がヒータ取付具３９から逸出するのを防
いでいる。

【０１０２】上述の実施態様は、制約ではなく例示と見なすものとし、種々の変更およびそ
れと同等のものが、以下のクレームにより定義される本発明の範囲から逸脱する
ことなく他者によって為し得るものであることは、理解されるはずである。例え
ば、好適なたばこの設計は、ギャップフィルタたばこ２３のレイアウトであるが
、他のたばこの設計が変わりに利用されることもあり得る。前に述べたように、
種々の代替の幾何的構造がヒータ取付具３９において使用されることもある。本
発明の実施は、電気喫煙システムの動作において大きな利点を提供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本システムのたばこを電気で作動するライタの中に挿入した状態の本発明の好
適な実施態様による喫煙システムの透視図である。

【図２】図１の喫煙システムであるが、たばこは喫煙終了と共にライタから引き出した
状態の透視図である。

【図３Ａ】図１のヒータ取付具の好適な実施態様の部分透視詳細図であり、波状のヘアピ
ンヒータ要素と好適な空気流入システムの部分を含むものである。

【図３Ｂ】図３Ａで示したヒータ取付具の別の好適な実施態様の部分透視詳細図であり、
真直ぐなヘアピンヒータ要素を含むものである。

【図３Ｃ】図３Ａで示したヒータ取付具の別の好適な代替実施態様の部分透視図であり、
蛇行ヒータ要素を含むものである。

【図４】図１で示したたばこの好適な実施態様の詳細透視図であり、たばこのある種の
コンポーネントが部分的に分解されているものである。

【図５】図１および２で示したライタの好適な制御回路の概略のブロック図である。

【図６】図３Ａの波状ヘアピンヒータ要素を含む好適なヒータ取付具の側断面図である
。

【図７Ａ】図６で示したキャップアセンブリの穴あきリングの端部平面図である。

【図７Ｂ】本発明によるフリットの代替実施態様の平面図である。

【図８】従来型電気ライタの空気管理システムと、本発明の好適な実施態様により製作
した空気管理システムとを比較した従来型フィルタ付きたばこの動的応答を示す
グラフである。

【図９】図６で示したヒータ取付具の部分の分解側面透視図である。

【図１０】図６のヒータ取付具の中へ挿入した図４で示したたばこの側面図であり、ヒー
タ取付具を断面で示したものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者フェルター，ジョンエル．米国，ヴァージニア 23836，チェスター，ロレンコート 14803 (72)発明者フレイシュハウアー，グリアーエス．米国，ヴァージニア 23113，ミドロシアン，レディジーンコート 1004 (72)発明者ハジャリゴル，モハマドアール．米国，ヴァージニア 23236，リッチモンド，オールドコートハウスロード 3322，アパートメントエイチ (72)発明者ヘイズ，パトリックエイチ．米国，ヴァージニア 23831，チェスター，フォレスタルロード 4540 (72)発明者ハウク，ウィリージー．米国，ヴァージニア 23235，リッチモンド，レイクフォレストドライヴ 7753 (72)発明者ナナリー，エイチ．ニール米国，ヴァージニア 23235，リッチモンドトレベクロード 9971

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電気喫煙システムを用いて行う喫煙中に、たばこの吸い込み
抵抗を設定する方法において：周囲空気の流入部とたばこの間に、その間で作用
するフリットを介挿するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項２】電気喫煙システムを動作させる方法において：電気ライタのヒータ取付け具の動作部分がたばこの一部に隣接すべく、電気ラ
イタのたばこレシーバにたばこを挿入するステップ；および、前記ヒータ取付け具の前記動作部分に隣接する前記ライタ内の領域に対して空
気を流すステップ、およびその間に行われる前記ヒータ取付け具の前記動作部分
を付勢するステップによって、たばこの吸い込み動作に応答した吹かしサイクル
を実行するステップであって、前記空気を流すステップが、前記吹かしサイクル
の間に、前記領域の上流にある通気性ボディを介して空気を吸い込むステップを
包含するものとするステップ；からなることを特徴とする方法。
【請求項３】前記通気性ボディは、フリットであることを特徴とする前記
請求項２記載の方法。
【請求項４】さらに、前記フリットを介した前記空気を吸い込むステップ
の前に、前記たばこの周囲に空気を分配するステップを含むことを特徴とする前
記請求項３記載の方法。
【請求項５】さらに、前記ライタ内において、前記たばこの、挿入される
側の端部に向かう第１の方向に空気を吸い込むステップ；および、前記空気が、第２の方向、すなわち前記ヒータ取付け具の前記動作部分に隣接
する前記領域に向かって逆流する方向に吸い込まれるべく、前記空気の流れの方
向を変えるステップ；を含むことを特徴とする前記請求項４記載の方法。
【請求項６】さらに、予定された一連の吹かしサイクルにおける第１の吹
かしサイクルの少なくとも一部の間に、前記空気の流れを前記先端に向かわせる
ステップを含むことを特徴とする前記請求項５記載の方法。
【請求項７】電気喫煙システムを用いて行う喫煙中に、たばこの吸い込み
レートおよびその抵抗を設定する装置において：周囲空気の流入部とたばこの間
に延びる空気の流路に沿った位置にフリットを備えることを特徴とする装置。
【請求項８】電気喫煙システムのライタにおいて：たばこレシーバであって、それに沿った第１の位置において作用するヒータ要
素を備えるたばこレシーバ；空気の流入部と前記たばこレシーバに沿った前記位置を連通させる流路であっ
て、連通させることにより前記たばこレシーバ内に保持されたたばこに生じた吸
い込み動作に応答して、空気がそれに沿って前記たばこに導かれる流路；および
、前記流路に沿って配置されるフリット；を備えることを特徴とするライタ。
【請求項９】電気喫煙システムのライタにおいて：ベース部分、開放端部分、およびヒータ取付け具からなり、前記開放端部分お
よび前記ヒータ取付け具は、たばこをスライド自在に保持すべく構成されるもの
とするたばこレシーバ；前記ライタ内に空気を流入させる空気流入ポート；前記空気流入ポートと、前記ヒータ取付け具に隣接する前記たばこレシーバの
部分を連通させる流路；および、前記流路に沿って配置されるフリット；を備えることを特徴とするライタ。
【請求項１０】前記流路は、前記たばこレシーバと同心の環状マニホール
ドであって、前記空気流入ポートと連通し、前記フリットの上流に備えられて空
気を前記ライタに導くマニホールドを備え、空気が、前記フリットを通過する前
に、前記マニホールドの周囲に分配されることを特徴とする前記請求項９記載の
ライタ。
【請求項１１】前記フリットは、前記マニホールドに隣接する環状部分で
あって、前記マニホールドから導かれる空気が通過する環状部分を備えることを
特徴とする前記請求項１０記載のライタ。
【請求項１２】前記開放端部分は、たばこを受け入れる開口を備え、前記
マニホールドは、該たばこを受け入れる開口と同心であり、かつそれに隣接する
ことを特徴とする前記請求項１１記載のライタ。
【請求項１３】前記流路は、前記フリットの下流に穴あきリングを備え、
該穴あきリングは、前記ベース部分に向かう第１の方向に空気を導くべく配置さ
れたリング穴を備えることを特徴とする前記請求項１１記載のライタ。
【請求項１４】前記フリットと前記穴あきリングが離隔されることを特徴
とする前記請求項１３記載のライタ。
【請求項１５】前記フリットは、前記リング穴と充分に離隔され、前記フ
リットと前記穴あきリングの間に作用する第２のマニホールドをそこに配置する
空間を確保することを特徴とする前記請求項１４記載のライタ。
【請求項１６】前記穴あきリングは、前記リング穴を複数備え、前記リン
グ穴は、断面において円周方向に延びることを特徴とする前記請求項１４記載の
ライタ。
【請求項１７】前記流路はさらに、前記穴あきリングの下流にある概略環状の、半径方向外側の流路部分であって
、前記ベース部分に向かう前記第１の方向にさらに空気を導く環状の流路部分；前記ヒータ取付け具に向かう第２の方向に空気を導く、前記半径方向外側の第
１の流路部分の下流にある概略環状の、半径方向内側の流路部分であって、前記
第２の方向は概略で前記第１の方向の逆向きであるとする半径方向内側の第２の
流路部分；および、前記ベース部分に隣接し、前記半径方向外側の第１の流路部分から前記半径方
向内側の第２の流路部分内に空気を導く通気機構；を備えることを特徴とする前記請求項１４記載のライタ。
【請求項１８】前記通気機構は、前記ベース部分の周囲に配置された複数
の開口、および前記ヒータ取付け具の電気動作部分の下流に配置される方向変換
機構を備えることを特徴とする前記請求項１７記載のライタ。
【請求項１９】前記ヒータ取付け具は、相互に平行を保って配置された複
数のヒータ要素の、実質的に円筒形のアレイを備え；前記ライタはさらに、前記ヒータの実質的に円筒形のアレイの周囲に配置され
る実質的に円筒形のボディであって、前記流路の半径方向外側の部分、すなわち
前記穴空きリングの下流に位置し、前記ベース部分に向かう前記第１の方向にさ
らに空気を導く半径方向外側の部分を少なくとも部分的に形成する実質的に円筒
形のボディを備え；前記流路はさらに、前記実質的に円筒形のボディと前記ヒータの実質的に円筒
形のアレイの間に少なくとも一部が形成される半径方向内側の流路部分であって
、前記半径方向外側の流路部分の下流に位置する半径方向内側の流路部分を備え
；前記流路はさらに、前記ベース部分に隣接し、前記半径方向外側の流路部分か
ら前記半径方向内側の流路部分に空気が吸い込まれるとき、第１の方向から第２
の逆流方向に向かって空気の方向を変える開口を備えることを特徴とする前記請
求項１４記載のライタ。
【請求項２０】前記ベース部分に隣接し、空気の方向を変える前記開口は
、前記ベース部の周囲であり、かつ前記実質的に円筒形のボディの端部に隣接し
て配置された複数の開口を備えることを特徴とする前記請求項１９記載のライタ
。
【請求項２１】前記ベース部分は、たばこの自由端を支持すべく構成され
たたばこ止め；および、前記ライタの前記半径方向外側の部分から前記たばこ止
めのたばこを支持する部分に空気を導くための、半径方向に指向されたチャンネ
ルであって、前記開口部より遠端側になる前記ヒータ取付け具の電気動作部分か
らは除去されているチャンネル；を備えることを特徴とする前記請求項２０記載
のライタ。
【請求項２２】前記実質的に円筒形のボディは、ライタのクリーニング・
サイクル間に動作可能になる２次ヒータを備えることを特徴とする前記請求項２
１記載のライタ。
【請求項２３】前記フリットは、スクリーンから構成されることを特徴と
する前記請求項７、８または１４記載のライタ。
【請求項２４】前記フリットは、金属製綾織物のウェーブ・スクリーンか
ら構成されることを特徴とする前記請求項７、８または１４記載のライタ。
【請求項２５】前記フリットは、通気性多繊維ボディから構成されること
を特徴とする前記請求項７、８または１４記載のライタ。
【請求項２６】前記フリットは、通気性金属ボディから構成されることを
特徴とする前記請求項７、８または１４記載のライタ。
【請求項２７】前記フリットは、穴あきペーパーから構成されることを特
徴とする前記請求項７、８または１４記載のライタ。
【請求項２８】前記ベース部分から離れる方向にたばこを強制すべく構成
された排出システム；前記ベース部分の背面に配置されるガスケットであって、
前記排出システムの可動部分とのシールを提供するガスケットを備えることを特
徴とする前記請求項９または２１記載のライタ。
【請求項２９】前記フリットは、スクリーンから構成されることを特徴と
する前記請求項１または３記載の方法。
【請求項３０】前記フリットは、金属製綾織物のウェーブ・スクリーンか
ら構成されることを特徴とする前記請求項１または３記載の方法。
【請求項３１】前記フリットは、通気性多繊維ボディから構成されること
を特徴とする前記請求項１または３記載の方法。
【請求項３２】前記フリットは、通気性金属ボディから構成されることを
特徴とする前記請求項１または３記載の方法。
【請求項３３】前記フリットは、穴あきペーパーから構成されることを特
徴とする前記請求項１または３記載の方法。