JP2001520438A - 質量分光測定のための湾曲導入 - Google Patents

質量分光測定のための湾曲導入

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JP2001520438A
JP2001520438A JP2000516367A JP2000516367A JP2001520438A JP 2001520438 A JP2001520438 A JP 2001520438A JP 2000516367 A JP2000516367 A JP 2000516367A JP 2000516367 A JP2000516367 A JP 2000516367A JP 2001520438 A JP2001520438 A JP 2001520438A
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ブラス、 エー. ジュニア. アンドリエン、
マイケル、 エー. サンソン、
アラン、 ジー. バート、
クレイグ、 エム. ホワイトハウス、
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アナリティカ オブ ブランフォード インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 多重層湾曲エレクトロスプレー(ES)試料導入装置(25)は質量分析器にインターフェースされた大気圧イオン(API)供給源(1)に配置される。大気圧イオン(API)供給源(1)にて湾曲もしくは屈曲試料導入エレクトロスプレー(ES)プローブ(29)を介し導入された試料溶液(20)は、エレクトロスプレー(ES)プローブ本体(31)の中心線から異なる角度にてエレクトロスプレー(ES)プローブ先端部(12)より噴霧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本出願は、1997年10月15日付け出願の米国特許出願第60/062,
117号および1998年10月15日付け出願の「質量分光測定法のための湾
曲導入」と題する米国特許出願(これらの内容を参考のためここに引用する)に
全ての優先権を有する。
【0002】 (背景技術) 質量分析器にインターフェースされたエレクトロスプレー(ES)イオン化を
配置した大気圧イオン(API)供給源は少なくとも1個のエレクトロスプレー
試料導入プローブを備える。市販入手しうるESプローブは2つの種類、すなわ
ち流過式配置および非流過式配置に大凡分類することができる。非流過式ESプ
ローブは一般に予備負荷の微小先端部として構成され、スプレー過程に際し追加
試料溶液を添加しない。流過式ESプローブは、ESチャンバの外部に位置する
流体供給システムからESプローブ先端部への連続溶液流のは供給を可能にする
。ES流過式先端部は1つもしくはそれ以上の真直チューブ層で構成されて、液
体と気体とを取付移送経路からESプローブ先端部まで操作に際し同時に供給す
る。流過式ESプローブには典型的には、プローブ本体に接続された可撓性の溶
液移送ラインと気体移送ラインとが配置される。液体および気体の移送ラインは
種々の角度にてESプローブに取付けうるがESプローブ内の単一もしくは層状
チューブは供給ライン取付部の箇所からESプローブ先端部まで真直チューブと
して配置される。液体試料供給のための単一チューブが配置されたESプローブ
においてさえ、ESプローブ本体内の単一チューブは液体移送ライン取付点から
ESプローブ本体まで真直である。単一層ESプローブ構成を用いる場合、試料
含有液はプローブチューブの出口先端部から直接にエレクトロスプレーされる。
エレクトロスプレーを空気圧噴霧補助で操作することが望ましければ、第2層チ
ューブを最内部溶液導入チューブに対しを包囲かつこれに同心的に位置せしめ、
これを介し噴霧ガスをESプローブ先端部に供給する。3つの同心チューブ層が
ESプローブ内に配置されて、試料溶液上に層状された第2液体流を噴霧ガスを
ESプローブ先端部にて導入するための第3層にて供給する。
【0003】 真直単一もしくは層状チューブ配置を有するエレクトロスプレープローブは、
エレクトロスプレーイオン供給源の軸線に或いは軸線外しにて位置せしめられる
。エレクトロスプレープローブには、減圧中へのオリフィスの軸線により規定さ
れるようにES供給源軸線と整列したプローブ先端部軸線が装着されている。E
Sプローブアセンブリは固定軸線上位置に配置され、或いはES供給源中心線を
中心としてx、yおよびz方向にプローブ先端部位置を回転および並進させる能
力を有する。軸線外しESプローブアセンブリも構成されており、ここではプロ
ーブ真直チューブ軸線は一般にエレクトロスプレー溶液を減圧中へのオリフィス
の中心線近くのES供給源中心線の方向へ指向させる。空気圧噴霧補助を一体化
した軸線外しESプローブも米国特許第5,495,108号に記載されたよう
に高液体流量用途につき使用されている。空気圧噴霧補助を配置した軸線外しエ
レクトロスプレープローブは一般にES供給源減圧オリフィス中心線に対しφ=
40°〜φ=90°の範囲の角度で装着される。米国特許第5,495,108
号は、空気圧噴霧補助を有するESプローブを質量分析計に到る減圧オリフィス
を介するガス流の方向に対し位置φ=180°で装着することができることを記
載している。アナリチカル・オブ・ブランフォード社も単一供給源に装着された
単一もしくは多重ESプローブを有するES供給源を構成している[1998年
9月11日付け出願の多重試料導入質量分光測定法と題するアナリチカ社のPC
T特許出願参照]。全ての場合、各ESプローブアセンブリには個々に真直かつ
同心の単一もしくは層状チューブアセンブリが移送ライン取付点の後に配置した
【0004】 真直ESプローブアセンブリ構成は、全ESプローブ本体に角度を持たせると
共にES供給源チャンバにおける最適ESプローブ先端部位置を得るよう位置せ
しめることを必要とする。真直チューブESプローブのこの構成は、特に「軸線
外し」ESプローブ先端部配向につきES供給源チャンバ設計に制約を加える。
軸線外しのESプローブ装着を使用する場合、ES供給源チャンバはESプロー
ブ本体およびES供給源チャンバ内の移送ライン取付部に嵌合するよう充分大に
構成せねばならない。代案として、ESプローブ長さを増大させ或いは軸線外し
ESプローブ本体をES供給源チャンバの外部に位置せしめると共にプローブア
センブリをESチャンバの側壁部に貫通させることが望ましければESチャンバ
寸法を減少させねばならない。ES供給源配置が操作に際しESプローブにキロ
ボルト電位を印加することを必要とする場合は、適する電気絶縁をESチャンバ
壁部を貫通するESプローブに施さねばならない。或る種のES供給源配置にお
いて、ESプローブは接地電位にて操作され、キロボルト電位が包囲電極に印加
される。これら電極を貫通するESプローブはこれら電極に接近移動することが
でき、適当に絶縁せねばならない。包囲電極形状およびESプローブは、「軸線
上」および「軸線外し」ESプローブ位置の設置を許容すると共に操作に際し広
範囲の液体流量の際にも所望の電場を発生するよう構成せねばならない。
【0005】 ES供給源は10,000〜1の試料液流量範囲を許容することができる。分
析用途に応じ、試料液を毎分25ナノリットル未満〜毎分2.5ml以上の範囲
の流量で噴霧することができる。この範囲の液体流量にわたり最適性能を達成す
るには、ES供給源を多数のESプローブ配置を収容すると共に広範囲のESプ
ローブ位置を許容するよう配置することができる。より低い液体流量の用途につ
き、ESプローブは一般にES供給源中心線に或いはその近くに位置せしめる。
より高い流量の用途の場合は、ESプローブを中心線の方向に角度をつけてES
供給源中心線から片寄らせ、ES性能を最適化することができる。操作に際し、
さらに可撓性を得るには、2個以上のESプローブをES供給源に同時に装着す
ると共に同時に操作することさえできる。ES供給源の寸法、複雑性およびコス
トは、ESプローブに真直単一もしくは多重液体および気体チューブを移送ライ
ン取付点の後に配置する場合は、多重位置に1個もしくはそれ以上のESプロー
ブの装着を許容せねばならない場合に増大する。特に死容積を最小化させること
が重要である低液体流量用途の場合、液体移送ラインは典型的にはESプローブ
液体試料供給チューブと共に「インライン」装着される。試料供給チューブとE
Sプローブチューブ集成体との「インライン」接続はESプローブ長さを増大さ
せて、ES供給源およびプローブの設計にさらに寸法および位置の制約を加える
【0006】 (発明の開示) 本発明によれば、ESプローブ供給チューブの再構成を湾曲して設け、真直E
Sプローブ構成により課せられる設計上および操作上の幾つかの制約を緩和させ
る。湾曲もしくは屈曲ESプローブ構成はESプローブ設置および操作の有能性
を増大させると共に、僅かな性能上の妥協にてコスト上効果的なES供給源設計
を可能にする。
【0007】 本発明は、湾曲チューブ配置をESプローブアセンブリに一体化させる。湾曲
チューブESプローブ配置はESプローブ先端部およびプローブ本体のES供給
源チャンバ内における独立位置決めを可能にする。ESプローブアセンブリに一
体化されたこの湾曲形状は、単一および多重ESプローブ装着位置を一層簡単か
つ低コストのES供給源アセンブリで達成することを可能にする。本発明の1具
体例において、湾曲もしくは屈曲ESプローブはAPI供給源の背板に装着され
る。このプローブ配置は、二重曲線形状で屈曲される同心チューブを含み、ES
プローブ本体はその軸線をES供給源チャンバ中心線に沿って位置せしめる、E
Sプローブ先端部を軸線外しで位置せしめると共にES供給源チャンバ中心線の
方向に角度を持たせる。ESプローブ本体の配向とは無関係に、ESプローブ湾
曲はプローブ先端部が減圧中へのES供給源オリフィスの中心線により規定され
る中心線の方向に角度を持って指向する軸線外しで位置するような形状とするこ
とができる。層状液体流および/または空気圧噴霧補助を含みうるこのESプロ
ーブ先端部の位置は、減圧オリフィス位置に関し軸方向および角度方向で調整し
て所定用途につきES供給源性能を最適化することができる。湾曲ESプローブ
アセンブリはES供給源操作に際しESプローブ先端部位置の調整を可能にする
よう配置することができる。ESプローブ位置は、減圧オリフィス中心線に落ち
るよう或いは中心線から充分外れた位置に落ちるよう調整することができる。湾
曲プローブ配置は、減圧オリフィス中心線に対するスプレーの任意所望の角度を
許容することができる。さらに、本発明は多重湾曲ESプローブまたは単一ES
供給源に装着された真直プローブと湾曲ESプローブとの組合わせの設置および
同時的操作を可能にする。種々異なる試料溶液を操作に際しES供給源チャンバ
に多重ESプローブを介し同時に導入することができる。ES供給源のコストお
よび複雑性を減少させるため、湾曲ESプローブまたは湾曲ESプローブと真直
ESプローブとの組合わせは全てES供給源チャンバの背板に或いは背板を介し
便利に装着することができる。或いは、背部および側部装着されたプローブの組
合わせを所望に応じES供給源に配置することもできる。
【0008】 本発明の1具体例において、エレクトロスプレーイオン供給源には、流体およ
び気体供給チューブにベントもしくは湾曲部分を含むエレクトロスプレープロー
ブを配置する。
【0009】 ESプローブ本体はその軸線を実質的にエレクトロスプレー供給源中心線と整
列させて装着し、3層ESプローブ先端部を軸線外しで位置せしめて配置するこ
とにより、減圧オリフィス中心線により規定されるES供給源中心線の方向に角
度を持ってスプレーする。ESプローブ本体は、プローブ先端部位置をES供給
源チャンバにて調整する手段を備える。3層屈曲もしくは湾曲プローブは液体お
よび気体供給チューブを備え、これらに二重屈曲部を配置する。この二重屈曲部
は試料溶液を供給チューブに流入させて、ES供給源中心線と実質的に整列した
方向に流動させることができる。溶液を、軸線外しで位置せしめたESプローブ
先端部でもある供給チューブの出口端部からES供給源中心線の方向に噴霧する
。ES先端部の軸線およびESプローブ本体の軸線は二重屈曲ESプローブ構成
にて整列せず、ES供給源およびESプローブ配置を構成する際に最大の融通性
を可能にする。二重屈曲部の供給チューブセクションを有するESプローブには
単一もしくは多重層状ES先端部を配置することができる。2層および3層ES
湾曲ESプローブ先端部は層状液流もしくは空気圧噴霧補助により操作すること
ができる。湾曲ESプローブには超音波噴霧補助を配置することもできる。多重
チューブ湾曲ESプローブの各チューブ孔部もしくは環状層を異なる気体および
液体供給システムに接続することができる。このようにして種々異なる試料、試
料混合物および/または溶剤を各種の組合わせにて同様もしくは異なる液体流量
で同時に或いは個々に噴霧することができる。検量溶液はチューブ層を介し導入
して試料溶液と同時に噴霧することにより、ESスペクトルにおける内部標準ピ
ークを発生させることができる。液体供給システムは限定はしないが液体クロマ
トグラフィーポンプ、注射器ポンプ、重量供給容器、加圧容器および/または吸
引供給容器を包含する。さらに試料は自動注入器またはたとえば液体クロマトグ
ラフィー(LC)もしくは毛細管電気泳動(CE)、毛細管電気泳動クロマトグ
ラフィー(CEC)および/または手動注入弁のような「オンライン」分離シス
テムを用いて導入することもできる。湾曲もしくは屈曲入口ESプローブが配置
されたES供給源は任意のMSもしくはMS/MSn質量分析器にインターフェ ースすることができ、この質量分析器は限定はしないが飛行時間(TOF)、ク
ワドラポール、フーリエ変換(FTMS)、イオントラップ、磁気セクターまた
はハイブリッド質量分析器を包含する。
【0010】 本発明の他の具体例において、単一もしくは多重層状チューブESプローブに
は、この流体および/または気体供給チューブに単一の屈曲部分を配置する。E
Sプローブ先端部の軸線は、単一屈曲部がESプローブ供給チューブに配置され
た場合はESプローブ本体軸線と整列しない。多重チューブ層からなる湾曲ES
プローブ出口先端部アセンブリにはES先端部における相対的層状チューブ同心
性が共通ESプローブ先端部中心線の周囲に保持されるよう確保する手段を配置
することができる。非対称的チューブ層状化と比較して、ESプローブ先端部に
配置された各チューブの同心配置は、ESプローブ先端部中心線を中心とするエ
レクトロスプレープルームの均一性を向上させることができる。この結果、層状
液流および/または空気圧噴霧補助でのエレクトロスプレー操作における性能の
向上特性をもたらす。さらにエレクトロスプレーイオン供給源には、少なくとも
1個の湾曲エレクトロスプレープローブからなる多重ESプローブを配置するこ
ともできる。1個もしくはそれ以上の屈曲部を配置したESプローブは、ESプ
ローブ本体軸線を上記したように実質的にES供給源中心線に沿って位置せしめ
ながらES供給源チャンバに装着することができる。代案として、ESプローブ
本体は固定もしくは調整自在な先端部位置にて軸線外しで装着することもできる
。さらに1個もしくはそれ以上の湾曲ESプローブを大気圧化学イオン化供給源
(APCI)に配置して、同じAPI供給源で同時に或いは独立してプローブハ
ードウェアーの切換の必要なしにエレクトロスプレーもしくは大気圧化学イオン
化によりイオンを発生する手段を与える。米国特許出願(アナリチカ社の多重プ
ローブ特許出願、審査中)はESもしくは大気圧化学イオン化(APCI)供給
源に装着された多重試料導入プローブの構成を記載しているが、湾曲ESプロー
ブ配置はその具体例に含まれていない。
【0011】 湾曲ESプローブ配置は、単一もしくは多重試料導入プローブをAPI供給源
に配置する際に一層大の融通性および減少した複雑性を可能にする。セットとし
ての各湾曲ESプローブには操作のため空気圧もしくは超音波補助手段および多
重液体および/または気体層を配置することができる。各湾曲ESプローブの各
液体層を同じまたは異なる液体供給システムに接続し或いは切換ることができる
。API供給源に配置された多重ESプローブは種々異なる液体流量の噴霧を可
能にし、完全に異なる溶液でさえプローブアセンブリの交換または移動なしにA
PI供給源に同時的または順次に供給することができる。異なるES MS分析
を手動または操作員なしに自動的に僅かな或いは全く時間損失なしに多重プロー
ブAPI供給源構成にて効率的に行うことができる。種々異なるm/z範囲また
は試料種類にまたがる個々の試料混合物を、異なるESプローブに導入して分析
毎の交互汚染を回避することができる。分析される未知試料に応じ、最適検量溶
液を他のESプローブから選択することができる。たとえば1種のm/z範囲の
検量溶液を選択して、単一帯電化合物を分析する際に単一帯電ESイオンを発生
させることができる。同様に、多重帯電ES発生検量イオンを、エレクトロスプ
レーイオン化にて多重帯電イオンを形成する化合物を分析する際に発生させるこ
ともできる。第1ESプローブを流過する溶液流量は、第2ESプローブを介し
供給される溶液流量とは無関係に調節しうると共に、プローブ先端部位置を再配
置し、API供給源電圧を変化させ、または第2ESプローブへの気体もしくは
液体流を遮断する必要がない。湾曲ESプローブ配置は、所望ならばESプロー
ブ先端部の緻密クラスタリングを可能にすると共に、ESプローブ入口端部を便
利に離間させ続けて移動ラインの接続およびプローブ先端部位置の調整を容易化
させる。多重層状チューブ湾曲ESプローブ設計は、操作の際にもプローブ先端
部における相対的なチューブ出口端部軸線位置の調整を可能にする。特に、ES
プローブ先端部における層状チューブ出口端部の相対的位置は、ES先端部軸線
がESプローブ本体軸線とは異なる際に湾曲ESプローブにて調整することがで
きる。この特徴に基づき、多重湾曲ESプローブをAPI供給源の背板を介して
便利に装着して全ES先端部位置を保持することができ、ES操作の際にも層状
チューブ出口軸線位置を行うことができる。この能力は層状液流CE、CECも
しくは毛細管カラムLC−MS分析を実施する際の設立時間および最適化時間を
促進し、ここでCE、CECおよび/またはLCカラムは湾曲多重層ESプロー
ブの内側層として配置される。
【0012】 (発明を実施するための最良の形態) 図1に示した本発明の1実施例は、二重屈曲部供給チューブまたは湾曲プロー
ブアセンブリ29が配置された3層エレクトロスプレー試料導入プローブを備え
るエレクトロスプレーイオン供給源1で構成される。エレクトロスプレープロー
ブアセンブリ13には種々異なる層状チューブ孔部を配置して、25nL/mi
n未満〜2ml/min以上の範囲の流量を収容する。エレクトロスプレーもし
くは空気圧噴霧補助を有するエレクトロスプレーによる試料含有溶液より、すな
わちESプローブ先端部12からの試料溶液より帯電液滴を形成させる。エレク
トロスプレー操作に際し、電位を円筒電極2と端板電極3と毛細管入口電極4と
ESプローブ先端部12とを印加しながら、試料溶液を移送経路18を介し導入
する。浴ガス5を端板ヒータ6を流過して端板ノースピース8開口部9を介しE
S供給源チャンバ7に流入するよう指向させる。図1に示した減圧中へのオリフ
ィスは孔部35と入口オリフィス11とを有する誘電性毛細管10である。浴ガ
ス5をESチャンバ7に、毛細管孔部35における減圧方向へのガス流の方向に
実質的に向流で供給する。この向流浴ガスの流れはエレクトロスプレーされた帯
電液滴を乾燥させるのに役立ち、望ましくない中性汚染物が減圧中に流入するの
を防止する。イオンを、蒸発帯電液滴からこれらがESチャンバ7を移動する際
に形成させる。さらにイオンは、蒸発帯電液滴からこれらが毛細管10の孔部3
5を減圧まで移動する際に生成させることもできる。加熱用毛細管10はこの液
滴蒸発およびイオン生成過程を促進しうる。イオンおよび帯電液滴は、ESプロ
ーブ先端部12と円筒レンズ2とノースピース8が取付けられた端板3と毛細管
入口電極4とに印加された電圧により確立される電場によって毛細管入口11の
方向に移動する。毛細管入口11近くにおけるイオンまたは帯電液滴の部分を、
減圧中へ膨張する中性浴ガスにより一緒に減圧中に掃引搬送する。減圧中に流入
するイオンの1部を検出器を有する質量分析器に指向させ、ここで質量分析する
【0013】 接地電位に対するイオンの相対的電位はイオンが誘電性毛細管10を介し減圧
中へ掃引される際に米国特許第4,542,293号に記載されたように変化し
うる。誘電性毛細管での操作によりイオン電位エネルギーを変化させるこの能力
に基づき、ESプローブ先端部12はES操作に際し接地電位に維持することが
できる。代案としてノズル、薄板オリフィスまたは導電性毛細管が減圧中へのオ
リフィスとして配置される場合、ESプローブ先端部12はES操作に際し高電
位に維持される。ES供給源に誘電性毛細管を配置しても放電位におけるESプ
ローブ先端部12の操作を排除しない。しかしながらプローブ先端部12を有す
るESプローブアセンブリ13を接地電位で操作するのが一層便利である。これ
は、特にESプローブを接地されたLC分離システムまたは短い液体移送経路長
さを有する注入弁に接続して死容積を最小化させる場合である。試料溶液移送経
路およびコネクタにおける電気泳動もしくは電気分解作用は、ESプローブ13
およびプローブ先端部12を接地電位で操作する際に最小化される。接地電位に
維持されたESプローブ先端部12で陽イオンを発生させるには、キロボルト陰
電位を円筒電極2と電極ノースピース8が取付けられた端板電極3と毛細管入口
電極4とに印加する。陰イオンは電極2、3および4の極性を逆転させると共に
ESプローブ先端部20を接地電位に留めることにより生成される。ノズルもし
くは導電性(金属)毛細管を減圧中へのオリフィスとして使用する場合は、キロ
ボルト電位をES湾曲プローブアセンブリ29に印加すると共により低い電位を
円筒電極2と端板電極3と減圧中へのオリフィスとに操作に際し印加する。加熱
毛細管を減圧中へのオリフィスとして配置することができ、向流浴ガスにより或
いはそれなしに操作することができる。
【0014】 図1に示した本発明の実施例において、ES湾曲プローブアセンブリ13の本
体および入口端部26の枢支点16は、ES供給源1の中心線またはES供給源
チャンバ軸線17に平行して位置する。図示したようにES供給源中心線17に
対する供給チューブアセンブリ29の入口端部26の軸線39の相対角度は0°
に等しい。これは供給チューブ入口端部軸線39をES供給源チャンバ軸線17
と整列させる(半径方向距離R=0)。試料含有溶液をESプローブ13の溶液
移送チューブ18中へ液体供給システムにより導入することができる。液体供給
システムは限定はしないが自動注入器を有するまたは用いない液体ポンプ、たと
えば液体クロマトグラフィーもしくは毛細管電気泳動のような分離システム、注
射ポンプ、圧力容器の重量供給容器または溶液貯槽を包含する。ES供給源操作
に際し、ES湾曲プローブ13から生成されたスプレーは、溶液供給システムを
用いて液体流を付勢して開始させることができる。代案として圧力容器もしくは
貯槽を溶液供給源として使用する場合は、ES湾曲プローブ先端部12への液体
流を噴霧ガス流のオンオフ切換により制御することができる。噴霧ガス流を付勢
すれば、ESプローブ先端部におけるベンチュリー作用が溶液を貯槽からESプ
ローブ先端部まで引きつけて、ここで噴霧させる。例として、試料溶液20を含
有する貯槽19からなる安価な溶剤供給システムを図1に示す。
【0015】 ES湾曲プローブ13の溶液移送管18を溶剤貯槽19に接続する。殆どまた
は全く圧力ヘッドもしくは重量供給を加えずに、溶液20を貯槽19から、ES
プローブ先端部12に加えられた噴霧ガスのベンチュリー吸引作用により引出す
ことができる。移送チューブ18には先ず最初に、圧力ヘッドを貯槽19に加え
ることにより、或いは移送チューブ18を介する液体の重力供給により、或いは
ESプローブ先端部12にて流出する噴霧用ガスを用いることにより溶液で満た
すことができる。ESプローブ13の移送チューブ18および試料チューブ15
が満たされた後、装着貯槽における圧力ヘッドを解除すると共に、プローブ13
の試料チューブ15を介する液流を先端部12における噴霧ガス流のオンオフ切
換により開始および停止させることができる。より正確な試料液流量の制御が望
ましい場合、限定はしないが注射器ポンプもしくは液体クロマトグラフィー系を
包含する積極的変位液体ポンプ供給システムを用いることができる。先端部12
への溶液流を次いで溶剤供給システム流のオンオフ切換によりオンオフ切換する
ことができる。
【0016】 図1で構成されたES湾曲プローブ先端部12のx−y−z位置および/また
は角度位置は、位置調整ノブ21、22および23をES性能を最適化させると
共に噴霧するよう回転させて調整することができる。ESプローブ先端部12の
位置は、所定の液体流量および溶液もしくは試料種類につきES性能を最適化す
る調整を必要とする。最適化された後、プローブ先端部12の位置はES操作に
際し固定状態に保ちうる。図1に示したように、ESプローブアセンブリ13の
液体および気体入口または取付部33、28および30は、液体もしくは気体移
送経路18、27および34の便利な接続のためES供給源チャンバハウジング
の外部に位置せしめる。ESプローブ先端部12の2つの軸線回転は調整ノブ2
1および22の切換により調整することができ、ESプローブ先端部12のZ位
置はノブ23の回転により調整することができる。回転ノブ21および22はE
S先端部12および3層供給チューブアセンブリ29を、ESプローブアセンブ
リ13の内側に位置する枢支点16を中心として回転させる。位置調整ノブ21
および22はESプローブ先端部12と供給チューブアセンブリ29とをy方向
およびx方向にそれぞれ回転させる。調整ノブ23は中心線39を有して供給チ
ューブアセンブリ29と共に移動する。回転調整ノブ23はES先端部12を供
給チューブアセンブリ入口軸線39に沿って移動させる。図1はES供給源軸線
17と整列した供給チューブ入口軸線39を示す。この位置にて、ノブ23の調
整はESプローブ先端部12とノースピース8の面との間の間隔Zを変化させる
。供給チューブアセンブリと供給チューブ入口セクション26と調整ノブ23お
よび36とESプローブ本体セクション37および36と入口もしくは取付部3
0とは全て、回転位置調整器21および22が回転する際に枢支点16を中心と
して回転する。ES供給源チャンバ7内のESプローブ先端部12の位置はエレ
クトロスプレー操作に際しノブ21、22および23で調整することができる。
ESチャンバ7の外部における全ESプローブ先端部位置調整器の位置設定は、
所定用途につきES供給源1を再配置した後にESプローブ先端部の効率的な最
適化を可能にする。湾曲ESプローブ配置は、制約されたESプローブ本体位置
を有する広範囲のES先端部位置をES供給源の配置を可能にする。湾曲プロー
ブES先端部位置の調整は、操作に際しES供給源チャンバの外部からESチャ
ンバ7におけるES先端部角度もしくは位置とは無関係に行うことができる。
【0017】 図1に示したように、ESプローブ供給チューブ入口アセンブリ26の軸線3
9および枢支点16をES供給源中心線17に沿って位置せしめる。ESプロー
ブ本体13の中心線はES供給源中心線に沿って、すなわち半径方向距離R=0
に位置する。ESプローブ先端部12はES供給源1および毛細管10の中心線
17に対しφ=45°の角度に位置せしめる。ESプローブの先端部12を端板
ノースピース8から軸線方向距離Z、ES供給源中心線17から半径方向距離r
、および半径方向角度θ=0°に位置せしめて示す。θ(図示せず)は、ガスが
毛細管を流過する方向にて中心線17(図面の平面に対して垂直)を中心とする
半径方向角度として規定する。この配向にて、12時位置は0°として規定され
、角度θは時計方向に360°増大する。スプレー先端部12の位置はより低い
液体流量につき端板ノースピース開口部9の中心(すなわちZ=2cmおよびr
=2cm)を目的としうる。より高い液体流量につき一層最適な性能はノースピ
ース開口部を介し角度付き先端部12から発生したスプレーをES供給源17の
中心線を通過するよう指向させることにより(すなわちZ=2cmおよびr=1
cm)達成することができる。ES供給源中心線17に対するESプローブ先端
部12の角度φは変化させることができ、或いは供給チューブアセンブリ26を
有する全ESプローブ本体はR≠0である場合ES供給源中心線17から外れて
半径方向に移動させることができる。
【0018】 ESプローブアセンブリ13を層状供給チューブアセンブリ29に二重屈曲部
を有して示す。これら屈曲部は入口端部28、30および33の下流にてESプ
ローブ供給チューブに対し存在する。図示した実施例において、第1屈曲部31
は約45°であると共に第2屈曲部32は約90°であって、供給管入口アセン
ブリ26の中心線39に対し約45°のES先端部角度をもたらす。屈曲部角度
31および32の範囲は図1に示したESプローブ配置で可能となり、所望の先
端部角度および位置を達成する。代案として図6に示したように、ESプローブ
アセンブリ100および102の中心線がES供給源中心線112から外れて装
着された場合、単一屈曲部の湾曲ESプローブを配置することができる。層状供
給管アセンブリ29における屈曲部角度は、層状チューブアセンブリ29内に配
置された個々のチューブの損傷を回避するのに充分な大きい半径を有する。屈曲
部角度31および32の半径は、たとえば金属もしくは融合シリカのようなチュ
ーブ材料の捩れもしくは亀裂を防止すると共に個々のチューブが自由に層状チュ
ーブ配置中を摺動し続けるよう運動の自由性を可能にするのに充分な大きさであ
る。屈曲部半径は、さらに永久屈曲部セットを損傷したり或いは配管に押圧する
ことなく、層状チューブの回転を可能にするよう充分大である。層状チューブ先
端部の位置調整を回転と共に或いは回転なしに行うことができる。一般に、特に
第1層チューブを調整する際はチューブ回転なしが好適である。第1層チューブ
がCEもしくはLCカラムまたは金属管である場合、チューブの入口端部はプロ
ーブアセンブリ13に対し外部の試料注入手段に接続することができる。カラム
もしくはチューブは連続的にその回転固定入口端部からESプローブ先端部12
まで延びて、ESプローブ13の取付部30とのシールを通過すると共に形成す
る。下記するように、ESプローブアセンブリ13はチューブ回転なしに第1層
チューブの軸方向先端部調整を可能にする。
【0019】 当業者には明らかなように、任意の個数の単一もしくは二重屈曲部配置の組合
わせも構成することができる: 1. エレクトロスプレー噴霧器先端部角度(φ)はφ=0°〜180°までの
範囲とすることができる。 2. エレクトロスプレー噴霧器先端部位置(R、r、θ、Z)は、Rが任意の
距離に等しくなると共にrがESチャンバ内で任意の距離に等しくなり、角度θ
がθ=0°から時計方向に測定して360°までの範囲となり、ZがES供給源
チャンバ内で任意の距離に等しくなりうるよう設定することができる。 3. それぞれ広範囲の角度および屈曲部半径にて1個、2個もしくはそれ以上
の屈曲部角度を配管アセンブリ29に形成して、ESプローブ先端部12の所望
位置および角度を達成することができる。
【0020】 数種のエレクトロスプレー先端部位置を用いて同様な結果を得ることができる
。さらに、エレクトロスプレープローブは限定はしないが次のプローブ先端部配
置の任意の組合わせを包含する:単一チューブの非補助エレクトロスプレー針先
端部、流過式マイクロエレクトロスプレー、液層流を含むまたは含まない空気圧
噴霧器補助、超音波噴霧補助、熱補助多重チューブ層。
【0021】 図1は層状液流がエレクトロスプレー質量分光測定分析に対し必要とされる際
に典型的に使用される3層二重屈曲部湾曲ESプローブ配置を示す。二重屈曲部
供給管29アセンブリおよび3チューブ層を有するESプローブ先端部12の1
実施例の断面図を図2に示す。試料溶液を湾曲ESプローブ供給チューブ15を
介しESプローブ先端部12に供給する。噴霧ガスを、第3層チューブ25との
内径と第2層供給チューブ14の外径とにより形成された環状部43を介しES
プローブ先端部12に供給して、エレクトロスプレー操作に際し帯電液滴の形成
を促進させる。第2液流を、ESプローブ第2層供給管14の内側孔部と試料溶
液供給管15の外側孔部とにより形成された環状部41を介しES先端部12に
供給することができる。環状部41を介しES先端部12に供給された第2溶液
は領域42にて、第1層供給管15を介しES先端部12に供給された試料溶液
と混合する。図1に示したESプローブアセンブリ13を配置して、ES操作に
際しES供給源チャンバの外部からの相対的層状チューブ出口先端部位置を調整
することができる。相対的チューブ出口先端部位置を調整しうる可能性は、空気
圧噴霧補助により或いはそれなしに単一溶液もしくは多重液流層状化の任意の操
作組合わせにつきES性能の最適化を可能にする。湾曲ESプローブ配置は、E
S操作に際しES供給源チャンバの外部から相対的チューブ先端部位置調整をE
Sチャンバ7におけるES先端部角度もしくは位置とは無関係に可能にする。最
適エレクトロスプレー性能を達成するため層状チューブ出口先端部位置を調整し
うるこの能力は、第1層チューブが毛細管電気泳動融合シリカカラムとして或い
は毛細管LCカラムとして構成された場合に特に重要である。この種の操作は環
状部41に対する液流の層状化を必要とすると共に、溶液をESプローブ先端部
12における領域42にて混合することを必要とする。
【0022】 第2層の溶液流を用いて検量化合物を、チューブ15から流出する試料含有溶
液に添加することもできる。この種の混合溶液スプレーから得られる質量スペク
トルは内部標準を含む。検量溶液は、溶液移送経路28を介し溶液を供給する液
体供給システムからの液流をオンオフ切換して開始もしくは停止させることがで
きる。このような検量溶液の導入は内側チューブ15を流過する試料溶液の汚染
を防止するが、まだ噴霧に先立つ領域42における溶液の混合を必要とする。得
られる混合物における検量成分は存在する試料化合物のエレクトロスプレーイオ
ン化効率に影響を与え、従って得られる質量スペクトルにてピーク高さの歪みを
もたらす。チューブ15および14の出口端部の相対位置は、ES噴霧およびイ
オン化過程で生成された2種の溶液から層状化されたイオン集団の相対強度に影
響を与える。層状液流を用いて溶剤溶液の混合物を導入することにより、多重プ
ローブスプレー混合物にてイオン−中性相互作用を検討することもできる。分析
用途により必要とされれば、任意の個数の層をES層状プローブ先端部アセンブ
リに追加することができ、ESプローブを多重液体および気体層状化で操作する
ことができる。たとえば多層プローブは、液体溶液層を空気圧ネブライザもしく
はコロナ抑制ガスで分離することにより、ES先端部にて液体混合が生じないよ
う操作することができる。4層ESプローブ先端部の実施例は最内部チューブを
介し供給されたる液体溶液と、チューブ1と2との間の環状部を介し供給される
噴霧ガス流と、チューブ2と3との間の環状部を介し供給される第2液体溶液と
、チューブ3と4との間の第3環状部を介し供給される噴霧ガス流とを有するこ
とができる。代案として、ガスは最内部チューブ1を介し液体、気体および液体
層と共に供給することもできる。3種もしくはそれ以上の液体溶液を層状化させ
ることができ、ここで分離した層により供給される溶液の幾種かを液体状態にて
、これらが層状先端部から流出する際に図2に示したと同様に液体状態にて混合
する。選択された溶液を混合することが望ましくなければ、これらを噴霧ガス層
により分離することができる。一般に層状液流は1個のエレクトロスプレープロ
ーブを介する追加溶液の導入を可能にし、ESをたとえばCE、CECおよびL
Cのような分離システムとインターフェースする手段として作用する。
【0023】 3層湾曲ESプローブアセンブリ13を配置して、それぞれ層状チューブ15
、14および25の出口端部45、44および46の相対的位置の調整を調整手
段36および38により可能にする。図1および3を参照し、調整ノブ36を回
転させて供給チューブ15および出口端部45の位置を出入移動させると共に、
第2および第3層チューブ14および25を固定させ続けることができる。チュ
ーブ15はチューブ14内で摺動すると共に、チューブ出口端部45および46
の相対的軸方向位置を調整する。第1層チューブ出口端部46の位置を、ノブ5
0を回転固定状態に保持すると共にノブ36を回転させることによりチューブ1
5の回転なしに調整することができる。ノブ36を用いるこの非回転式先端部4
5の位置調整は、チューブ15が取付部30を貫通すると共にその入口端部にて
溶液供給システムに直接に接続する場合に便利である。これは典型的には、チュ
ーブ15が融合シリカCE、CECもしくは毛細管LCカラムとしてそれぞれC
E、CECもしくはLCシステムに接続される場合である。チューブ出口端部4
4および45の相対位置の調整は、CE−MSおよびLC−MS用途で用いる層
状液流性能を最適化する際に重要である。第2層チューブ14の出口端部44位
置は、セクション37に対するESプローブ本体セクション38を回転させるこ
とによりチューブ25出口端部46の位置に対し調整することができる。取付部
28および移送経路34は、チューブ14出口端部44の位置を調整する際に、
ESプローブセクション38と共に回転する。相対的チューブ出口端部位置45
および44は、プローブセクション38を回転させる際に固定し続ける。移送経
路34を取付部28を介し環状部41に接続して第2液流、噴霧ガスまたはコロ
ナ放電抑制ガスを操作に際しES先端部混合領域42に供給する。たとえば酸素
もしくは六弗化硫黄のようなガスを用いて、特に陰イオンエレクトロスプレー操
作方式につきESプローブ先端部にてコロナ放電を抑制する。調整器38および
36をES供給源チャンバ7の外部に位置せしめて、それぞれ層状チューブ15
、14および25の出口端部45、44および46の軸方向位置調整をエレクト
ロスプレー操作に際し可能にする。ES用途につき必要とされる溶液流量は毎分
25ナノリットル未満から毎分2ml以上までの範囲とすることができる。約1
00μmの内側孔直径を有する第1層チューブ15をESプローブアセンブリ1
3に配置して、1μL/min未満から2ml/min以上までの範囲の主たる
溶液流量のエレクトロスプレーを1本もしくはそれ以上の層状チューブにより収
容することができる。毎分25〜1,000ナノリットルの液体流量範囲につき
ES性能を最適化するには、より小さい孔部の第1層チューブをESプローブア
センブリ13に装着して、ほぼ均衡した内径と外径との1本もしくはそれ以上の
層状チューブを配置することができる。図1および3は、典型的には層状液体流
がエレクトロスプレー質量分光測定分析に際し必要とされる際に用いられる3層
ESプローブ配置を示す。代案として、ESプローブアセンブリ13には単一層
もしくは2層のESプローブ先端部を配置することとができる。2層プローブは
一般に、単一溶液を導入すると共に空気圧噴霧補助にてエレクトロスプレーする
際に用いられる。
【0024】 好適実施例において、液体もしくは気体の移送経路27、28および18は全
て、ESプローブアセンブリを貫通する単一(多重層)チューブに合体する。液
体もしくは気体の移送経路18を好ましくは多重層チューブの第1層(たとえば
チューブの中心層)に取付け或いは共存させる。経路がプローブアセンブリ13
の方向に進むにつれ、第2層(すなわち中心層を包囲する層)を多重層チューブ
の前記第2層に取付け、或いは共存する液体もしくは気体移送経路28の使用に
より追加する。経路がさらにプローブアセンブリ13の方向へ進行するにつれ、
第3層(すなわち中心層を包囲する最も外側の層)を加えると共に、液体もしく
は気体移送経路27を多重層チューブの前記第3層に取付け或いは共存させる。
従って移送経路のそれぞれは液体もしくは気体を多重層供給チューブ29の別々
の層に供給する。各経路は当業者に明らかなように任意所望の方法で合体させ或
いは互いに取付けることができる。
【0025】 層状供給チューブアセンブリに単一もしくは二重屈曲部を配置する場合、層状
チューブはもはやその出口端部を共通ESプローブ先端部の中心線に対し同心整
列させて位置せしめることができない。ES先端部に最も近い屈曲部点は各内側
層状チューブの外径を、次の層チューブの内側孔部の壁部にその出口端部にて位
置するよう偏らせることができる。これは全体的なエレクトロスプレー層状流も
しくは空気圧噴霧補助性能に悪影響を与えないが、ESプローブ先端部から発生
するスプレーはESプローブ先端部軸線に対し軸方向対称的となりえない。ES
プローブ層状チューブおよび上記先端部位置調整手段は、非対称的スプレーの場
合にもESプローブ性能の最適化を可能にする。ESプローブ先端部の位置調整
は、毛細管オリフィス試料採取領域におけるエレクトロスプレープルームの最適
イオン生成領域の設置を可能にする。これは溶液化学、液体流量および層状流組
合わせを変動させうる広範囲の分析用途につきESプローブ先端部の位置調整で
達成することができる。しかしながら、或る種の用途およびES供給源配置につ
き、エレクトロスプレープローブ先端部から軸方向対称的スプレーを発生させる
ことが望ましい。軸方向対称的スプレーは、固定ES先端部位置を有するESプ
ローブをES供給源チャンバに配置する際に好適である。ESプローブアセンブ
リのコスト削減は、プローブ位置調整器を排除して達成することができる。ES
プローブ設立は、位置調整を含まなければ単純化される。より緊密に相対的チュ
ーブ出口位置の許容度および同心性を保持すれば、空気圧噴霧補助と共に或いは
それなしに、ESプローブ先端部の中心線を中心とするエレクトロスプレープル
ームの対称性を向上させることができる。この向上したESプルーム対称性は、
広範囲の溶液化学および溶液流量並びに多重ESプローブアセンブリにわたる一
層高いES性能をもたらす。図3Aおよび3Bは、ESプローブ先端部における
層状チューブ出口端部の同心性を向上させるべく配置された2層湾曲Sプローブ
からなる本発明の代案実施例を示す。
【0026】 図3Aは、ESプローブ先端部61近くの2層湾曲ESプローブ供給管アセン
ブリの断面図である。内側溶液供給チューブ62を、ES先端部61にて突出す
る外側チューブアセンブリ63の孔部67に位置せしめる。外側チューブアセン
ブリ63は分離可能な先端部ピース64と傾斜先端部分65と案内ピース66と
を備える。図3Bは、分離自在な先端部ピース64の3フィンガー位置案内部分
を示す軸方向のA−A線断面図である。軸線に沿って見た案内ピース66には同
様に3フィンガー案内形状を配置する。内側チューブ62は先端部ピース64お
よび案内ピース66中を組立に際し摺動する。それぞれ先端部ピース64および
案内ピース66の案内フィンガー69および70は内側チューブ62の出口端部
68をESプローブ先端部61における先端部ピース64の軸線73と軸方向に
整列するよう位置せしめる。案内ピース66を、湾曲チューブ63に取付ける際
に先端部ピース64における皿孔部間に捕獲する。先端部ピース64と湾曲チュ
ーブ63との間の取付手段は限定はしないがプレス嵌め、溶接、ブレージング、
ハンダ付けまたはネジ付けを包含する。それぞれフィンガー69と70との間の
空隙部71および74はES先端部61への噴霧用ガスもしくは層状液流の流動
を可能にする。内側チューブ62の出口端部68の位置は、チューブ62を案内
ピース66および先端部ピース64に対し図1に示したと同様な調整手段により
摺動させて先端部ピース64の出口端部に対し相対調整することができる。代案
として、チューブ62の出口端部68の位置は先端部ピース64に対し固定して
調整を最小化させることができる。軸線73に沿って整列した内側チューブ62
の出口端部68の軸方向位置を維持すれば、出口73の周囲に一層対称的に形成
されるエレクトロプルームを発生する。この軸方向整列はESプローブ先端部に
多重層チューブ同心性を確保して、一層適切かつ最適化されたスプレーを、位置
調整と共にまたはそれなしに構成された多くのESプローブアセンブリにわたり
もたらす。適切なESスプレー操作は信頼性および再現性を向上させると共に、
エレクトロスプレー設定および操作を単純化させかつ装置コストを低減させる。
【0027】 図4に示した質量スペクトル37を、二重屈曲部の2層ES湾曲プローブから
空気圧噴霧補助によりクワドラポール質量分析計にインターフェースされたエレ
クトロスプレーイオン供給源までエレクトロスプレーされたトリチロシンを含有
する溶液から得た。エレクトロスプレープローブ先端部を、図4における質量ス
ペクトル37の獲得に際し接地電位に維持した。図4に示したデータを得るため
使用したエレクトロスプレープローブおよび供給源の構成は、図1に示したもの
と同様にした。プロトン化された単一帯電トリチロシンのピーク38が獲得質量
スペクトル37における主たるピークである。このスペクトルは、50/50メ
タノールと0.1%酢酸を含む水との溶液に1ml/minの流量にて軸線外し
ESプローブ先端部に供給された5pモル/μLのトリチロシン溶液の溶出用2
0μL注入の最大シグナル幅の近くで得られたものである。
【0028】 図5に示したように本発明の他の実施例は、多重2屈曲部の湾曲エレクトロス
プレープローブが配置されたエレクトロスプレーイオン供給源を備える。ESプ
ローブは操作に際し同じ電位に留まる。ES供給源チャンバ79におけるレンズ
素子に適する電位を印加して、エレクトロスプレーされた帯電液滴はそれぞれE
Sプローブ83、84および85のESプローブ先端部80、81および82に
供給された別々の溶液から生ずる。噴霧ガスを試料導入チューブを包囲する第2
層チューブを介し1個もしくはそれ以上のESプローブ先端部80、81および
82に供給して、帯電液滴の形成にてエレクトロスプレー過程を促進する。エレ
クトロスプレー供給源98は円筒電極レンズ86と誘電毛細管92と向流浴ガス
93とガスヒータ94と端板電極レンズ87と端板ノースピース95とを備える
。ESプローブ80のESプローブ先端部80、ESプローブ84の先端部81
およびESプローブ85の先端部82から流出する溶液より個々にまたは同時に
エレクトロスプレーされた帯電液滴を、ESプローブ先端部80、81および8
2および/またはESチャンバ79の電極86、87および88に印加された電
位により形成される電場によって向流乾燥ガスに対し作用させる。多重ESプロ
ーブから同時に生成された帯電液滴が蒸発するにつれ、各イオンが領域89にて
形成されると共に混合され、これらイオンの1部を毛細管オリフィス90を介し
減圧中に掃引する。減圧中に流入するイオンの1部を質量分析器および検出器に
指向させ、これらを質量分析する。加熱された毛細管を向流乾燥ガスと共にまた
はそれなしに減圧中へのオリフィスとして構成すれば、帯電液滴の蒸発およびイ
オンの発生はエレクトロスプレーされた帯電液滴を毛細管オリフィスに掃引する
際に毛細管で生じうる。2種もしくは3種の同時エレクトロスプレーされた溶液
から加熱毛細管で蒸発して生成された帯電液滴の混合物より発生した得られるイ
オンは毛細管および減圧内でイオン混合物を形成する。多重溶液から形成された
イオンは減圧内のイオントラップでも混合物を形成しうる。トラップ方式で操作
される三次元イオントラップおよび多極イオンガイドは、1個のAPI供給源に
スプレーされた多重溶液から形成される同時的または順次にトラップされたイオ
ンの混合物を保持しうる。イオン混合物の質量分析を次いで実施する。ES供給
源軸線および減圧中へのオリフィスの軸線に対する向流乾燥ガス方向の種々異な
る配置(たとえば「zスプレー」もしくは「ペッパーポット」配置)には多重湾
曲ESプローブをも配置することができる。ESプローブ83、84および85
は、それぞれ独立したx−y−z位置調整器にてES供給源チャンバ79の後板
に装着される。図示した配置において、x−y−z位置はシステム調整に際し調
整して、多重プローブから個々のスプレーを生ぜしめまたはエレクトロスプレー
する際に各ESプローブのすプレー位置を最適化させる。各ESプローブ先端部
位置を調整して広範囲の液体流量および溶液組成の組合わせにつき性能を最適化
することができる。各プローブ83、84および85は1個、2個、3個もしく
はそれ以上の多層プローブ先端部を備えることができる。
【0029】 3種の異なる試料溶液を同様または異なる液体流量にてESプローブ83、8
4および85からES供給源操作に際し独立に或いは同時的にエレクトロスプレ
ーすることができる。3種のスプレーから形成された帯電液滴および3組の蒸発
帯電液滴から発生したイオンは領域89にてイオンの混合物を形成する。発生し
たイオン混合物の部分を毛細管オリフィス95を介し減圧中に掃引し、ここでこ
れらを質量分析する。この方法を用い、1個のESプローブからの試料溶液は別
のESプローブから噴霧された試料溶液より発生するイオンに対し最小の作用を
有する。スプレーされた3種の試料溶液は噴霧前に混合せず、同じ極性の液滴お
よびイオンがエレクトロスプレー供給源にて同時に発生する。帯電液滴および極
性のイオンは電荷排斥作用に基づき殆ど相互作用を示さず、従って発生するイオ
ン集団の最小歪みが減圧中へ流入する前に生ずる。噴霧された1種の溶液が1種
もしくはそれ以上のm/z検量化合物を含有すれば、発生イオンは2種もしくは
3種の同時スプレーから発生するイオンの混合物より得られる質量スペクトルに
て真の内部標準を形成する。しかしながら、内部標準は噴霧に際し初期試料溶液
に混入されない。代案としてESプローブ83、84および85を順次に付勢す
ることもできる。1個のESプローブが検量溶液を含有すれば、ESプローブ8
3、84および85の順次の噴霧は第2試料質量スペクトルの獲得に時間的に近
接して得られる内部標準として使用しうる質量スペクトルの獲得を可能にする。
【0030】 図5に示した本発明の実施例において、ESプローブアセンブリ83、84お
よび85の軸線はES供給源98の中心線91に平行位置する。ES供給源中心
線91に対するESプローブ先端部80、81および82のそれぞれの角度はそ
れぞれφ80=45°、φ81=45°およびφ83=45°に等しい。試料含有溶液
を、独立した液体供給システムにより各プローブの入口に導入することができる
。このようにして、種々異なる試料または試料および/または溶剤の混合物の流
れを個々に制御することができる。液体供給システムは限定はしないが自動注入
器を有する或いは持たない液体ポンプ、たとえば液体クロマトグラフィーもしく
は毛細管電気泳動のような分離システム、注射器ポンプ、圧力容器、重力供給容
器または溶液貯槽を包含する。ES供給源操作に際し、各ESプローブから生成
したスプレーは溶液供給システムを用いる液体流を付勢して開始させることがで
きる。
【0031】 図5に示したESプローブ先端部80、81および82のx−y−zおよび角
度位置を調整してES性能を個々に或いは同時に噴霧しながら同時に最適化する
ことができ、その際図1にESプローブ13につき示したと同様に配置された位
置決めノブのセットを用いる。ESプローブ先端部位置は所定の液体流量、溶液
化学および多重スプレー組合わせにつきES性能を最適化するよう調整を必要と
する。最適化させた後、プローブ位置はES操作に際し固定保持することができ
る。溶液および気体が各ESプローブアセンブリに流入する各ESプローブの導
入端部および位置調整器をES供給源チャンバハウジングの外部に配置する。こ
れは、x−y−z位置および角度位置の完全調整を可能にすると共にES供給源
を操作して最適性能を達成することができる。図1に示したESプローブ83、
84および85は、ES操作に際し相対的層状チューブ出口端部位置の調整を可
能にするよう配置することもできる。ES用途につき必要とされる溶液流量は毎
分25ナノリットル以下から毎分2ml以上の範囲とすることができる。空気圧
噴霧補助を有する2個もしくはそれ以上のエレクトロスプレープローブは、1個
のESチャンバ内で同時に操作することができる。単一チューブ、2層、3層お
よび多層ESプローブの組合わせを単一ESチャンバ内に配置して同時に操作す
ることもできる。
【0032】 図5に示したES供給源79には3個のESプローブを配置する。ESプロー
ブ先端部80、81および82はES供給源中心線91に対し45°の角度で位
置せしめ(φ80=45°、φ82=45°およびφ83=45°)、それぞれ端板ノ
ースピース95から軸線方向に距離Z80、Z82ZおよびZ83にて離間させる。各
角度のESプローブ先端部は、それぞれES供給源中心線91を中心として半径
角度θ81=0°、θ82=120°およびθ83=240°でES供給源中心線91
から半径方向距離r81、r82およびr83だけ離間させる。湾曲ESプローブは全
て空気圧噴霧補助にて所定の先端部位置および角度につき操作することができる
。各ESプローブには二重屈曲部チューブアセンブリを配置し、各ESプローブ
本体に最も近接位置する屈曲部は約45°であると共にESプローブ先端部に最
も近接位置する屈曲部は90°である。各ESプローブの二重屈曲部チューブ部
分は、ES供給源中心線91の近くで多重ESプローブアセンブリの本体の緻密
クラスタリングを可能にする。二重屈曲部の湾曲ESプローブアセンブリを配置
して、多重ESプローブを小寸法を有するESチャンバ内に配置することができ
る。同様な実施例であるが或る程度のプローブ先端部位置調整の独立を犠牲にし
て、多重二重屈曲部のチューブ部分を単一ESプローブ本体から突出させること
ができる。多重移送経路を単一のESプローブ本体に接続して、液体もしくは気
体を多重屈曲ESプローブ先端部に供給することができる。
【0033】 上記に簡単に説明した本発明の他の実施例を図6に示す。3個のESプローブ
100、101および102をES供給源104の背板103を介して装着する
。各ESプローブアセンブリは個々に多重チューブ層およびESチャンバ105
内のプローブ先端部の完全x−y−z位置および角度調整を含む。ESプローブ
100および102にはそれぞれ単一屈曲部供給チューブ部分110および11
1を配置し、ES供給源中心線112から外して装着する。ESプローブ100
の単一屈曲部分110は大きい曲率半径を有して、配管材料のストレスなしに大
直径のチューブもしくは融合シリカカラムの層状化を可能にする。短い液体移送
距離が、単一屈曲部の配置された湾曲ESプローブにて収容しうる。二重屈曲部
のプローブと同様に、層状チューブの相対的チューブ出口端部位置はES供給源
操作の際にも軸方向に調整することができる。ES供給源中心線112に装着さ
れた真直ESプローブ101には湾曲ESプローブ100および102を配置す
る。溶液を個々にまたは同時に、ES供給源104に配置された3個のESプロ
ーブから噴霧することができる。ESプローブ100の先端部108を供給源中
心線に対し角度φ108にて噴霧するよう位置せしめ、ESプローブ101の先端 部107を好ましくはES供給源中心線112にほぼ沿って噴霧するよう位置せ
しめ(ただし所望ならば中心線に対し角度を持って噴霧するよう配置することも
できる)、さらにESプローブ102の先端部106をES供給源中心線112
に対し角度φ106にて噴霧するよう位置せしめる。角度φ108の絶対位置は、固定
または調整自在な位置のESプローブアセンブリが配置された角度φ106から相 当に変動することができる。多重「軸線外し」および角度付き先端部の湾曲ES
プローブを小プレート領域に装着して、真直プローブアセンブリを用いる構成と
比較しAPI供給源設計のコストおよび複雑性を軽減させることができる。真直
単一屈曲部および/または二重屈曲部のプローブを同じES供給源に一緒に配置
することができ、或る種の極端な用途については3個以上の屈曲部を有するプロ
ーブがAPI供給源配置に応じて所望される。さらにイオン−イオン相互作用は
、反対極性にて2個もしくはそれ以上の屈曲プローブを同時に操作することによ
り、同じ供給源にて検討することもできる。たとえば屈曲ESプローブを、供給
源電極電位で陽イオンを発生するよう配置することができ、さらに質量分析計を
陽イオンを分析するよう設定することができる。他の屈曲ES針を配置して、第
1屈曲ESプローブでスプレープルームを噴霧して陰イオンを発生させることも
できる。大気圧にて反応する反対極性イオンの得られた混合物および得られた生
成陽イオンを分析する。全ES供給源電位の極性を切換えて生成陰イオンを検討
することができる。
【0034】 本発明の他の実施例を図7に示す。図示した配置においては、3個の湾曲ES
プローブアセンブリ150、151および152をESチャンバ153の側壁部
を介し装着する。ESプローブ先端部155および156をそれぞれ角度φ155 =60°およびφ156=−45°で噴霧するよう配置すると共に、ES供給源中 心線157から外して位置せしめる。ESプローブ先端部154をES供給源軸
線157に沿って噴霧するよう配置すると共に、ESプローブ本体150の軸線
をES供給源中心線157に対し−90°で装着する。その多重ESプローブ装
着配置はESチャンバの背壁部を介する装着が便利でない場合に有用である。E
S供給源背板を介し装着せねばならないプローブはES供給源配置を制約すると
共に、ベンチにおけるMSに隣接したLCもしくはCEシステムの近接設置を制
限する。多重湾曲ESプローブの側壁部装着は、小さくかつ浅いES供給源源配
置の構成を可能にし、小型ベンチトップシステムとしてのCEもしくはLCシス
テム158の一体化を容易化させる。さらに、ガラス窓背板159をES供給源
153に配置して、ES供給源チャンバ153における多重エレクトロスプレー
プルームを監視することができる。先の実施例と同様に、1個もしくはそれ以上
の調整自在または固定位置の湾曲ESプローブをES供給源153に配置するこ
ともできる。真直の単一屈曲部および/または二重屈曲部のプローブを、ESチ
ャンバの側壁部および端板を介し装着された同じES供給源に配置することがで
きる。或る種の極端な用途につき、3個以上の屈曲部を有するプローブをES供
給源側壁部を介し装着して、特定のAPI供給源配置を許容することができる。
【0035】 当業者には明らかなように、任意の個数の多重湾曲および真直プローブ配置の
組合わせも、図7および8に特定的に示したもの以外に構成することができる。
他の組合わせは限定はしないが次のものを包含する: 1. 1個、2個もしくはそれ以上の屈曲プローブを0、1、2もしくはそれ以
上の真直プローブと共に使用することができる。 2. エレクトロスプレー噴霧器先端部角度(φi)は0°〜180°の範囲と することができる。 3. エレクトロスプレー噴霧器先端部位置(Ri、ri、θi、zi)は、Riが ES供給源チャンバ内で任意の距離に等しくなり、riがES供給源チャンバ内 で任意の距離に等しくなり、θi=0°〜360°(時計方向に測定)となり、 ZiがES供給源チャンバ内で任意の距離に等しくなるよう設定することができ る。 4. それぞれ広範囲の角度および屈曲部半径を有する1つ、2つもしくはそれ
以上の屈曲部角度をESプローブの単一もしくは層状供給チューブアセンブリに
含ませて、ESプローブ先端部の所望位置を達成することができる。 5. ESプローブアセンブリには固定もしくは調整自在なESプローブ先端部
位置を配置することができる。 6. 2個もしくはそれ以上のエレクトロスプレープローブを同一もしくは反対
極性のイオンを噴霧するよう配置することができる。
【0036】 数種の組合わせによるエレクトロスプレー先端部位置を用いて同様な結果を得
ることができる。さらに、多重湾曲および真直エレクトロスプレープローブは限
定はしないが次のプローブ先端部配置の任意の組合わせを包含する:単一チュー
ブエレクトロスプレープローブ先端部、流過式マイクロエレクトロスプレー、空
気圧噴霧補助を有し液層流を含みまたは含まないエレクトロスプレー、超音波噴
霧器補助を有するエレクトロスプレー、多重液体層の熱補助および未補助のES
によるエレクトロスプレー。
【0037】 本発明のさらに他の実施例は少なくとも1個の湾曲エレクトロスプレープロー
ブと、質量分析器にインターフェースされた大気圧イオン供給源に配置される少
なくとも1個の大気圧化学イオン化プローブとの組合わせである。或る種の分析
用途につき、1つのAPI供給源にES能力とAPCI能力との両者を組込むこ
とが望ましい。API供給源を再配置する必要性なしにESイオン化法からAP
CIイオン化法への迅速な切換えは、設定時間および最適化時間を最小化させる
。同じ試料をAPCIプローブと湾曲ESプローブとの両者を介し順次にまたは
同時に導入して、匹敵もしくは組合わせの質量スペクトルを得ることができる。
同じ溶液のES質量スペクトルとAPCI質量スペクトルとの両者を獲得すれば
、ESイオン化法またはAPCIイオン化法のいずれかで溶液化学反応もしくは
抑制作用を評価するのに有用な比較を与えうる。ESプローブおよびAPCIプ
ローブの両者はAPI供給源の操作に際し固定位置もしくは移動自在な位置を有
することができる。代案として、種々異なる試料をAPCIプローブおよび湾曲
ESプローブを介し個々に或いは同時に導入することができる。たとえば検量溶
液を湾曲ESプローブを介して導入すると共に、未知試料を同じAPI供給源に
おけるAPCIプローブを介し導入する。APCIプローブおよび湾曲ESプロ
ーブは、内部標準もしくは外部標準を形成する質量スペクトルを獲得する際に、
上記のように同時的または順次に操作することができる。API供給源に一緒に
配置されたAPCIプローブと湾曲ESプローブとの組合わせはプローブ移行時
間および設定時間を最小化させると共に、API MS機器でデータを獲得する
際に手動もしくは自動手段で操作しうる分析技術の範囲を拡大させる。たとえば
分離システム、ポンプ、手動注入器もしくは自動注入器および/または試料溶液
貯槽のような試料導入システムの組合わせを、多重組合わせESおよびAPCI
プローブAPI供給源に接続することができる。多重APCIおよびESプロー
ブ組合わせでの一体化試料導入は多重イオン化技術、多重分離システムおよび1
個のMS検出器での完全自動化分析を可能にして、一層有能かつコスト上効果的
な分析手段を試料処理量の増加と共に達成することができる。各試料入口は溶液
流を他の試料入口から独立してAPCIおよびES操作に際し順次に或いは同時
に供給することができる。APCIプローブは、溶剤をAPCIプローブに50
0nL/min未満〜約2ml/min以上の流量で供給するよう配置すること
ができる。
【0038】 図8は、質量分析器にインターフェースされたAPI供給源に一緒に配置され
たESイオン化能力とAPCIイオン化能力とを備える本発明の実施例を示す図
面である。APCIプローブおよびイオン化アセンブリ210と湾曲エレクトロ
スプレープローブアセンブリ212とはAPI供給源211に配置される。AP
CIプローブおよびイオン化アセンブリ210は、噴霧器先端部201と適宜の
液滴分離ボール202と気化器ヒータ203とコロナ放電針206とを有する入
口プローブアセンブリ200で構成される。APCI入口プローブアセンブリ2
00は、φAPCI(図面においてφAPCI=0°)の角度でAPI供給源中心線22
1に沿って噴霧するよう配置される。湾曲エレクトロスプレープローブアセンブ
リ212には図面にて2層ESプローブ先端部を設け、第1層チューブ出口端部
位置の外部調整ナット213を位置せしめる(ただし1個もしくはそれ以上の湾
曲エレクトロスプレーアセンブリの任意の配置を上記したように用いることがで
きる)。湾曲エレクトロスプレープローブアセンブリ212は、供給源中心線2
21に対しφESの角度(図面においてはφES=45°)にて噴霧するよう配置さ
れる。API供給源アセンブリは円筒レンズ220とノースピース215を取付
けた端板214と毛細管216と向流乾燥ガス流218とガスヒータ217とを
備える。湾曲ESプローブ先端部205をノースピース215から軸方向に距離
ESかつAPI供給源中心線221から半径方向に距離rESにて配置する。円筒
レンズ220、ノースピース215を有する端板214,毛細管入口電極222
、屈曲ES先端部205およびAPCIコロナ針206に印加される電位を最適
化させて、屈曲ESプローブおよびAPCIプローブの両者を同時に操作するこ
とができる。向流乾燥ガス流218と、ESプローブ先端部205および噴霧器
からの噴霧ガス流と、APCI気化器203を介する補充ガス流とをバランスさ
せて同時的ESおよびAPCI操作の性能を最適化させる。代案として湾曲ES
プローブおよびAPCIプローブを固定位置にて順次に操作することができ、そ
の際各プローブにつき溶液および/または噴霧ガス流を順次にオンオフ切換えす
る。1つもしくはそれ以上のエレクトロスプレー質量スペクトルが、溶液流およ
び電圧を付勢される湾曲ESプローブ212に加えると共に溶液流をAPCI入
口プローブ200に加えかつコロナ放電針206に印加される電圧を滅勢させて
得ることができる。次いで、液流および湾曲ESプローブ212に印加される電
圧を滅勢させると共に、APCI入口プローブ200への液流およびコロナ放電
針206に印加される電圧を付勢した後に、1つもしくはそれ以上のAPCI質
量スペクトルを獲得することができる。
【0039】 異なる溶液もしくは同一の溶液をAPCIおよび湾曲ESプローブを介し質量
スペクトルの獲得に際し供給することができる。API供給源における各素子に
印加される電位をESおよびAPCI操作につき調整して、各溶液組成および液
体流量につき性能を最適化することができる。さらに、API供給源における各
素子の位置を移動させ、次いで湾曲ESもしくはAPCIプローブが作動してい
るかどうかに応じ再位置決めすることができる。たとえばAPCIプローブ21
0が作動しておりかつ試料が湾曲ESプローブ212を介し供給されていなけれ
ば、屈曲ESプローブ先端部205に印加される電圧を先端部205が電気中性
となってコロナ放電領域224における電場を阻害しないよう設定することがで
きる。同様に、湾曲ESプローブ212が作動していると共にAPCIプローブ
210への試料流が滅勢される場合は、電圧をコロナ放電針206に印加してエ
レクトロスプレー過程を阻害しないか或いはエレクトロスプレー性能を向上させ
るようにすることができる。たとえばコロナ放電針206に印加される電圧はエ
レクトロスプレー発生イオンを毛細管オリフィス207中へ導入するのに役立ち
うる。代案として、APCIコロナ放電針206の位置を湾曲ESプローブ21
2の操作に際し一時的に移動させて、エレクトロスプレーイオン化過程に対する
阻害を最小化させることもできる。次いでAPCIコロナ放電針206をAPC
Iプローブ操作に際し所定位置まで復帰移動させることができる。反対極性のE
SおよびAPCI操作を、APCIコロナ放電領域224から一方の極性のイオ
ンを発生するよう配置することができる。たとえば陰極性帯電液滴は湾曲ESプ
ローブ先端部205から発生したエレクトロスプレープルームを陽イオン発生方
式で操作されるコロナ放電領域224でスプレーして生ぜしめることができる。
コロナ放電領域224にて大気圧で反応する反対極性イオンの得られた混合物を
次いで、陽イオン方式で操作する質量分析計により分析することができる。上記
したように試料入口供給システムの数種の組合わせをESおよびAPCI AP
I供給源の組合わせにインターフェースすることができる。多重湾曲ESおよび
多重APCI入口プローブをAPI供給源アセンブリに配置することができる。
APCIおよび湾曲ESプローブアセンブリを、API供給源チャンバ壁部を介
し或いはAPIチャンバ内に装着するよう配置することができる。多重ESプロ
ーブ先端部の数種の組合わせを当業者により配置することもでき、本発明は特定
的に上記したようなAPCIおよび湾曲ESプローブの実施例に限定されない。
【0040】 以下の引例を本明細書に引用し、その開示を参考のためここに引用する:アプ
フェル、ジェームス、ウェルリッヒ、マルクおよびベルタッハ、ジェームスに係
る1996年2月27日発効の米国特許第5,495,108号;フェーン、B
.ジョーン、ヤマシタ・マサミチおよびホワイトハウス、M.クレイグに係る1
985年9月17日発効の米国特許第4,542,293号;およびアナリチカ
・オブ・ブランフォード・インコーポレーション、ブルース・アンドリエン・ジ
ュニア、ミッシェルAサンソンおよびグレーグM.ホワイトハウスの名前で19
97年11月11日付け出願の「多重試料導入質量分光測定法」と題するPCT
出願。
【0041】 以上、特定実施例に関し本発明を説明したが、本発明の範囲を逸脱することな
く種々の改変をなしうることが当業者には了解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は先端部位置および層状チューブ軸方向位置の調整を含め二重屈曲部のエ
レクトロスプレー湾曲試料導入プローブ集成体が配置されたエレクトロスプレー
イオン供給源の平面図であり、
【図2】 図2は二重屈曲部の湾曲3層エレクトロスプレープローブ先端部の断面図であ
り、
【図3】 AはES先端部出口にて外側チューブと同心的な内側チューブを保持する内部
ガイドを有する湾曲2層ES先端部の断面図であり、 BはAに示したES先端部の内部案内部分のA−A線断面図であり、
【図4】 図4は空気圧噴霧補助を有する二重屈曲部エレクトロスプレー湾曲プローブを
介しエレクトロスプレーイオン供給源に導入されたトリ−チロシンを含有する試
料溶液の質量スペクトルであり、
【図5】 図5は120°の相対的軸線外し先端部間隔で装着された3個の二重屈曲部の
エレクトロスプレー湾曲プローブを配置したエレクトロスプレーイオン供給源の
図面であり、
【図6】 図6は2個の単一屈曲部エレクトロスプレー湾曲プローブと真直エレクトロス
プレープローブとが配置されたエレクトロスプレーイオン供給源の図面であり、
【図7】 図7はガラス窓背板を有する側壁部を通過する3個の単一屈曲部エレクトロス
プレー湾曲プローブが配置されたエレクトロスプレーイオン供給源の図面であり
【図8】 図8はAPCIプローブと単一屈曲部エレクトロスプレー湾曲プローブとを備
えるAPI供給源の図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 サンソン、 マイケル、 エー. アメリカ合衆国、 コネティカット州 06405 ブランフォード、 ビジネス パ ーク ドライブ 29、 アナリティカ オ ヴ ブランフォード インコーポレーテッ ド (72)発明者 バート、 アラン、 ジー. アメリカ合衆国、 コネティカット州 06405 ブランフォード、 ビジネス パ ーク ドライブ 29、 アナリティカ オ ヴ ブランフォード インコーポレーテッ ド (72)発明者 ホワイトハウス、 クレイグ、 エム. アメリカ合衆国、 コネティカット州 06405 ブランフォード、 ビジネス パ ーク ドライブ 29、 アナリティカ オ ヴ ブランフォード インコーポレーテッ ド Fターム(参考) 5C038 EF07 GG08 GH03

Claims (174)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a. 少なくとも1個のエレクトロスプレー試料導入プロー
    ブを有するエレクトロスプレーイオン供給源を備え; b. 前記エレクトロスプレープローブは湾曲部分を備え; c. 前記湾曲部分は少なくとも1個の流体路を備え;さらに d. 前記湾曲エレクトロスプレープローブから噴霧された前記溶液よりイオン
    を発生させる手段を備える ことを特徴とする溶液からのイオンの発生装置。
  2. 【請求項2】 前記湾曲プローブが少なくとも2つの湾曲同心層を有する請
    求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記湾曲プローブが少なくとも3つの湾曲同心層を有する請
    求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記湾曲プローブの出口先端部位置が前記イオン供給源にて
    調整自在である請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記各流体路の出口端部の相対位置が前記エレクトロスプレ
    ープローブ先端部の軸線に沿って調整自在である請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 イオンを発生させる前記手段が対向電極を備える請求項1に
    記載の装置。
  7. 【請求項7】 イオンを発生させる前記手段が、噴霧補助手段を有するエレ
    クトロスプレーからなる請求項1に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記湾曲エレクトロスプレープローブの少なくとも1個が流
    過式幅狭孔部または前記流体路の微小先端部からなる請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレーと大気圧
    化学イオン化手段とからなる請求項1に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記湾曲プローブの出口端部が、前記層状流体路を共通の
    前記エレクトロスプレープローブ先端部中心線に沿って実質的に同心位置に位置
    せしめる手段からなる請求項2に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記各層状流体路の出口端部の相対位置が前記共通中心線
    に沿って調整自在である請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記湾曲部分が1個の屈曲部を備える請求項1に記載の装
    置。
  13. 【請求項13】 前記湾曲部分が少なくとも2個の屈曲部を備える請求項1
    に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記イオン供給源が少なくとも2個の前記湾曲エレクトロ
    スプレープローブからなる請求項1に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも2個の湾曲エレクトロスプレープローブを
    同時に操作しうる請求項14に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも2個の同時エレクトロスプレーから発生し
    たイオンが大気圧イオン供給源にて混合する請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記イオン供給源が質量分析計にインターフェースされる
    請求項1に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記イオンを前記質量分析計にて質量対電荷分析する請求
    項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記イオン供給源には前記イオンを減圧中に供給する手段
    が配置される請求項1に記載の装置。
  20. 【請求項20】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させる実質的に大気
    圧にて操作されるイオン供給源と; b. 少なくとも1種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の流
    体路を有する少なくとも1個の湾曲エレクトロスプレープローブと; c. 少なくとも1個の湾曲エレクトロスプレープローブから噴霧された前記少
    なくとも1種の溶液よりイオンを発生させる手段と; d. 前記発生イオンを質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析装置。
  21. 【請求項21】 前記湾曲プローブが少なくとも2つの湾曲同心層を有する
    請求項20に記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記湾曲プローブが3つもしくはそれ以上の湾曲同心層を
    有する請求項20に記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記湾曲プローブ層が回転式に調整自在である請求項20
    に記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記湾曲プローブ層が非回転式に調整自在である請求項2
    0に記載の装置。
  25. 【請求項25】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレー手段か
    らなる請求項20に記載の装置。
  26. 【請求項26】 イオンを発生される前記手段が、噴霧補助手段を有するエ
    レクトロスプレーからなる請求項20に記載の装置。
  27. 【請求項27】 前記湾曲プローブの少なくとも1個が流過式微小先端部プ
    ローブからなる請求項20に記載の装置。
  28. 【請求項28】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレーと大気
    圧化学イオン化手段との両者からなる請求項20に記載の装置。
  29. 【請求項29】 発生した前記イオンを混合する前記手段が前記イオンを実
    質的に大気圧にて混合する請求項20に記載の装置。
  30. 【請求項30】 前記発生イオンを質量分析する前記手段が飛行時間質量分
    析計からなる請求項20に記載の装置。
  31. 【請求項31】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がクワドラポール
    質量分析計からなる請求項20に記載の装置。
  32. 【請求項32】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がイオントラップ
    質量分析計からなる請求項20に記載の装置。
  33. 【請求項33】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がフーリエ変換質
    量分析計からなる請求項20に記載の装置。
  34. 【請求項34】 前記発生イオンを質量分析する前記手段が磁気セクター質
    量分析計からなる請求項20に記載の装置。
  35. 【請求項35】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がハイブリッド質
    量分析計からなる請求項20に記載の装置。
  36. 【請求項36】 a. 溶液からイオンを発生させる実質的に大気圧にて操
    作されるイオン供給源と; b. 少なくとも1種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の湾
    曲エレクトロスプレープローブと; c. 少なくとも1種の溶液を前記供給源に導入する少なくとも1個の大気圧化
    学イオン化プローブと; d. 前記大気圧化学イオン化プローブおよび湾曲エレクトロスプレープローブ
    を介し個々にまたは同時に導入された前記溶液からイオンを発生させる手段と を備えることを特徴とする溶液からのイオンの発生装置。
  37. 【請求項37】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレー手段か
    らなる請求項36に記載の装置。
  38. 【請求項38】 イオンを発生させる前記手段が、噴霧補助手段を有するエ
    レクトロスプレーからなる請求項36に記載の装置。
  39. 【請求項39】 前記プローブの少なくとも1個が流過式微小先端部プロー
    ブからなる請求項36に記載の装置。
  40. 【請求項40】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレーと大気
    圧化学イオン化手段との両者からなる請求項36に記載の装置。
  41. 【請求項41】 前記発生イオンを混合する前記手段が前記イオンを実質的
    に大気圧にて混合する請求項36に記載の装置。
  42. 【請求項42】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させるイオン供給源
    と; b. 少なくとも1種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の屈
    曲プローブと; c. 前記溶液の少なくとも1種からイオンを同時的に発生させるエレクトロス
    プレーイオン化手段と; d. 前記発生イオンを質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析装置。
  43. 【請求項43】 前記エレクトロスプレーイオン化手段が噴霧補助手段を備
    える請求項42に記載の装置。
  44. 【請求項44】 前記少なくとも2個のプローブの少なくとも1個が流過式
    微小先端部プローブからなる請求項42に記載の装置。
  45. 【請求項45】 前記イオン供給源が向流乾燥ガスからなる請求項42に記
    載の装置。
  46. 【請求項46】 前記発生イオンを質量分析する前記手段が飛行時間質量分
    析計からなる請求項42に記載の装置。
  47. 【請求項47】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がクワドラポール
    質量分析計からなる請求項42に記載の装置。
  48. 【請求項48】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がイオントラップ
    質量分析計からなる請求項42に記載の装置。
  49. 【請求項49】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がフーリエ変換質
    量分析計からなる請求項42に記載の装置。
  50. 【請求項50】 前記発生イオンを質量分析する前記手段が磁気セクター質
    量分析計からなる請求項42に記載の装置。
  51. 【請求項51】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がハイブリッド質
    量分析計からなる請求項42に記載の装置。
  52. 【請求項52】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させる実質的に大気
    圧にて操作されるイオン供給源と; b. 少なくとも2種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の湾
    曲プローブと; c. 既知化学成分を含み前記イオン供給源に導入される少なくとも1種の前記
    溶液と; d. 前記イオン供給源に導入された少なくとも2種の溶液からイオンを発生さ
    せると共に混合する少なくとも1つの手段(前記混合物は前記既知化学成分から
    のイオンを含有する)と; e. 発生イオンの前記混合物を質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析装置。
  53. 【請求項53】 前記既知化学成分がマススケールの検量化合物である請求
    項52に記載の装置。
  54. 【請求項54】 前記質量検量化合物が前記混合物におけるイオンを形成し
    て、前記混合物を質量分析する際に内部検量標準として作用させる請求項52に
    記載の装置。
  55. 【請求項55】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させる実質的に大気
    圧にて操作されるイオン供給源と; b. 少なくとも1種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の屈
    曲プローブと; c. 前記溶液を前記プローブに供給する少なくとも2つの手段と; d. 前記溶液の少なくとも2種からイオンを発生させる少なくとも1つの手段
    と; e. 前記溶液の少なくとも2種から発生した前記イオンを混合する手段と; f. 前記発生イオンを質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析装置。
  56. 【請求項56】 前記溶液を供給する前記手段が液体クロマトグラフィー系
    を備える請求項55に記載の装置。
  57. 【請求項57】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が少なくと
    も2つの液体クロマトグラフィー系を備える請求項55に記載の装置。
  58. 【請求項58】 前記溶液を供給する前記手段が毛細管電気泳動システムを
    備える請求項55に記載の装置。
  59. 【請求項59】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が少なくと
    も2つの毛細管電気泳動システムを備える請求項55に記載の装置。
  60. 【請求項60】 前記溶液を供給する前記手段が液体ポンプを備える請求項
    55に記載の装置。
  61. 【請求項61】 前記溶液を供給する前記手段がエレクトロスプレー流過式
    微小先端部を備える請求項55に記載の装置。
  62. 【請求項62】 前記溶液を供給する前記手段が溶液貯槽を備える請求項5
    5に記載の装置。
  63. 【請求項63】 前記溶液を供給する前記手段が加圧溶剤貯槽を備える請求
    項55に記載の装置。
  64. 【請求項64】 前記溶液を供給する前記手段が、注入弁を有する少なくと
    も1つの液体供給システムを備える請求項55に記載の装置。
  65. 【請求項65】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が、それぞ
    れ注入弁を有する少なくとも2つの液体供給システムを備える請求項55に記載
    の装置。
  66. 【請求項66】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が、注入弁
    を有する少なくとも1つの液体供給システムと少なくとも1つの液体クロマトグ
    ラフィー系とを備える請求項55に記載の装置。
  67. 【請求項67】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させるイオン供給源
    と; b. 少なくとも1種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の湾
    曲プローブと; c. 前記溶液の少なくとも1種を前記プローブに供給する少なくとも1つの手
    段と; d. 前記少なくとも1種の前記溶液を供給する化学分離システムからなる少な
    くとも1つの前記手段と; e. 前記イオン供給源に供給された少なくとも2種の溶液からイオンを発生さ
    せる少なくとも1つの手段と; f. 前記発生イオンを質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析装置。
  68. 【請求項68】 前記化学分離システムが液体クロマトグラフィー系である
    請求項67に記載の装置。
  69. 【請求項69】 前記化学分離システムが毛細管電気泳動システムである請
    求項67に記載の装置。
  70. 【請求項70】 前記化学分離システムが毛細管電気泳動クロマトグラフィ
    ー系である請求項67に記載の装置。
  71. 【請求項71】 化学分離システムを備える前記少なくとも1つの手段が液
    体クロマトグラフィー系と毛細管電気泳動システムとからなる請求項67に記載
    の装置。
  72. 【請求項72】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレー手段か
    らなる請求項67に記載の装置。
  73. 【請求項73】 イオンを発生させる前記手段が、噴霧補助手段を有するエ
    レクトロスプレーからなる請求項67に記載の装置。
  74. 【請求項74】 前記プローブの少なくとも1個が流過式微小先端部プロー
    ブからなる請求項67に記載の装置。
  75. 【請求項75】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレーと大気
    圧化学イオン化手段との両者からなる請求項67に記載の装置。
  76. 【請求項76】 前記溶液を供給する前記手段が、注入弁を有する少なくと
    も1つの液体供給システムを備える請求項67に記載の装置。
  77. 【請求項77】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が、それぞ
    れ注入弁を有する少なくとも2つの液体供給システムを備える請求項67に記載
    の装置。
  78. 【請求項78】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が、注入弁
    を有する少なくとも1つの液体供給システムと少なくとも1つの液体クロマトグ
    ラフィー系とを備える請求項67に記載の装置。
  79. 【請求項79】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させる実質的に大気
    圧にて操作されるイオン供給源と; b. 少なくとも1種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の屈
    曲プローブと; c. それぞれ溶液を前記プローブに供給する化学分離システムからなる少なく
    とも1つの手段と; d. 前記イオン供給源に供給された少なくとも2種の溶液からイオンを発生さ
    せる少なくとも1つの手段と; e. 前記発生イオンを質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析装置。
  80. 【請求項80】 前記化学分離システムが液体クロマトグラフィー系である
    請求項79に記載の装置。
  81. 【請求項81】 前記化学分離システム毛細管電気泳動システムである請求
    項79に記載の装置。
  82. 【請求項82】 前記化学分離システムが毛細管電気泳動クロマトグラフィ
    ー系である請求項79に記載の装置。
  83. 【請求項83】 それぞれ化学分離システムを構成する前記少なくとも2つ
    の手段が液体クロマトグラフィー系および毛細管電気泳動システムからなる請求
    項79に記載の装置。
  84. 【請求項84】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレー手段か
    らなる請求項79に記載の装置。
  85. 【請求項85】 イオンを発生させる前記手段が、噴霧補助手段を有するエ
    レクトロスプレーからなる請求項79に記載の装置。
  86. 【請求項86】 前記プローブの少なくとも1個が流過式微小先端部プロー
    ブからなる請求項79に記載の装置。
  87. 【請求項87】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレーと大気
    圧化学イオン化手段との両者からなる請求項79に記載の装置。
  88. 【請求項88】 a. 少なくとも1個のエレクトロスプレー試料導入プロ
    ーブを有するエレクトロスプレーイオン供給源を備え; b. 前記エレクトロスプレープローブは湾曲部分からなり; c. 前記湾曲部分は少なくとも1つの流体路を備え;さらに d. 前記湾曲エレクトロスプレープローブから噴霧された前記溶液よりイオン
    を発生させる手段を備える ことを特徴とするイオンを溶液から発生させる方法。
  89. 【請求項89】 前記湾曲プローブが少なくとも2つの湾曲同心層を有する
    請求項88に記載の方法。
  90. 【請求項90】 前記湾曲プローブが少なくとも3つの湾曲同心層を有する
    請求項88に記載の方法。
  91. 【請求項91】 前記湾曲プローブ出口先端部位置が前記イオン供給源にて
    調整自在である請求項88に記載の方法。
  92. 【請求項92】 前記各流体路の出口端部の相対位置が前記エレクトロスプ
    レープローブ先端部の軸線に沿って調整自在である請求項88に記載の方法。
  93. 【請求項93】 イオンを発生させる前記手段が対向電極からなる請求項8
    8に記載の方法。
  94. 【請求項94】 イオンを発生させる前記手段が、噴霧補助手段を有するエ
    レクトロスプレーからなる請求項88に記載の方法。
  95. 【請求項95】 前記湾曲エレクトロスプレープローブの少なくとも1個が
    流過式幅狭孔部もしくは前記流体路の微小先端部からなる請求項88に記載の方
    法。
  96. 【請求項96】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレーと大気
    圧化学イオン化手段との両者からなる請求項88に記載の方法。
  97. 【請求項97】 前記湾曲プローブの出口端部が、前記層状流体路を共通の
    前記エレクトロスプレープローブ先端部中心線に沿って実質的に同心位置に位置
    せしめる手段からなる請求項90に記載の方法。
  98. 【請求項98】 前記各層状流体路の出口端部の相対位置が前記共通中心線
    に沿って調整自在である請求項97に記載の方法。
  99. 【請求項99】 前記湾曲部分が1つの屈曲部からなる請求項88に記載の
    方法。
  100. 【請求項100】 前記湾曲部分が少なくとも2つの屈曲部からなる請求項
    88に記載の方法。
  101. 【請求項101】 前記イオン供給源が少なくとも2個の前記湾曲エレクト
    ロスプレープローブからなる請求項88に記載の方法。
  102. 【請求項102】 前記少なくとも2個の前記湾曲エレクトロスプレープロ
    ーブを同時に操作しうる請求項101に記載の方法。
  103. 【請求項103】 前記少なくとも2つの同時的エレクトロスプレーから発
    生したイオンが大気圧イオン供給源にて混合する請求項102に記載の方法。
  104. 【請求項104】 前記イオン供給源を質量分析計にインターフェースする
    請求項88に記載の方法。
  105. 【請求項105】 前記イオンを前記質量分析計にて質量対電荷分析する請
    求項104に記載の方法。
  106. 【請求項106】 前記イオン供給源には前記イオンを減圧中に供給する手
    段を配置する請求項88に記載の方法。
  107. 【請求項107】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させる実質的に大
    気圧にて操作されるイオン供給源と; b. 少なくとも1種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1つの流
    体路を有する少なくとも1個の湾曲エレクトロスプレープローブと; c. 少なくとも1個の湾曲エレクトロスプレープローブから噴霧された前記少
    なくとも1種の溶液よりイオンを発生させる手段と; d. 前記発生イオンを質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析方法。
  108. 【請求項108】 前記湾曲プローブが少なくとも2つの湾曲同心層を有す
    る請求項107に記載の方法。
  109. 【請求項109】 前記湾曲プローブが3つもしくはそれ以上の湾曲同心層
    を有する請求項107に記載の方法。
  110. 【請求項110】 前記湾曲プローブ層が回転式に調整自在である請求項1
    07に記載の方法。
  111. 【請求項111】 前記湾曲プローブ層が非回転式に調整自在である請求項
    107に記載の方法。
  112. 【請求項112】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレー手段
    からなる請求項107に記載の方法。
  113. 【請求項113】 イオンを発生させる前記手段が、噴霧補助手段を有する
    エレクトロスプレーからなる請求項107に記載の方法。
  114. 【請求項114】 前記湾曲プローブの少なくとも1個が流過式微小先端部
    プローブからなる請求項107に記載の方法。
  115. 【請求項115】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレーと大
    気圧化学イオン化手段との両者からなる請求項107に記載の方法。
  116. 【請求項116】 前記発生イオンを混合する前記手段が前記イオンを実質
    的に大気圧にて混合する請求項107に記載の方法。
  117. 【請求項117】 前記発生イオンを質量分析する前記手段が飛行時間質量
    分析計からなる請求項107に記載の方法。
  118. 【請求項118】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がクワドラポー
    ル質量分析計からなる請求項107に記載の方法。
  119. 【請求項119】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がイオントラッ
    プ質量分析計からなる請求項107に記載の方法。
  120. 【請求項120】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がフーリエ変換
    質量分析計からなる請求項107に記載の方法。
  121. 【請求項121】 前記発生イオンを質量分析する前記手段が磁気セクター
    質量分析計からなる請求項107に記載の方法。
  122. 【請求項122】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がハイブリッド
    質量分析計からなる請求項107に記載の方法。
  123. 【請求項123】 a. 溶液からイオンを発生させる実質的に大気圧にて
    操作されるイオン供給源と; b. 少なくとも1種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の湾
    曲エレクトロスプレープローブと; c. 少なくとも1種の溶液を前記供給源に導入する少なくとも1個の大気圧化
    学イオン化プローブと; d. 前記大気圧化学イオン化プローブおよび湾曲エレクトロスプレープローブ
    を介し個々にまたは同時に導入された前記溶液からイオンを発生させる手段と を備えることを特徴とするイオンを溶液から発生させる方法。
  124. 【請求項124】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレー手段
    からなる請求項123に記載の方法。
  125. 【請求項125】 イオンを発生させる前記手段が、噴霧補助手段を有する
    エレクトロスプレーからなる請求項123に記載の方法。
  126. 【請求項126】 前記プローブの少なくとも1個が流過式微小先端部プロ
    ーブからなる請求項123に記載の方法。
  127. 【請求項127】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレーと大
    気圧化学イオン化手段との両者からなる請求項123に記載の方法。
  128. 【請求項128】 前記発生イオンを混合する前記手段が前記イオンを実質
    的に大気圧にて混合する請求項123に記載の方法。
  129. 【請求項129】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させるイオン供給
    源と; b. 少なくとも1種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の屈
    曲プローブと; c. 前記溶液の少なくとも1種からイオンを同時に発生させるエレクトロスプ
    レーイオン化手段と; d. 前記発生イオンを質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析方法。
  130. 【請求項130】 前記エレクトロスプレーイオン化手段が噴霧補助手段か
    らなる請求項129に記載の方法。
  131. 【請求項131】 前記少なくとも2個のプローブの少なくとも1個が流過
    式微小先端部プローブからなる請求項129に記載の方法。
  132. 【請求項132】 前記イオン供給源が向流乾燥ガスからなる請求項129
    に記載の方法。
  133. 【請求項133】 前記発生イオンを質量分析する前記手段が飛行時間質量
    分析計からなる請求項129に記載の方法。
  134. 【請求項134】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がクワドラポー
    ル質量分析計からなる請求項129に記載の方法。
  135. 【請求項135】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がイオントラッ
    プ質量分析計からなる請求項129に記載の方法。
  136. 【請求項136】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がフーリエ変換
    質量分析計からなる請求項129に記載の方法。
  137. 【請求項137】 前記発生イオンを質量分析する前記手段が磁気セクター
    質量分析計からなる請求項129に記載の方法。
  138. 【請求項138】 前記発生イオンを質量分析する前記手段がハイブリッド
    質量分析計からなる請求項129に記載の方法。
  139. 【請求項139】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させる実質的に大
    気圧にて操作されるイオン供給源と; b. 少なくとも2種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の湾
    曲プローブと; c. 前記イオン供給源に導入されて既知化学成分を含む少なくとも1種の前記
    溶液と; d. 前記イオン供給源に導入された少なくとも2種の溶液からイオンを発生お
    よび混合する少なくとも1つの手段(前記混合物は前記既知化学成分からのイオ
    ンを含有する)と; e. 発生イオンの前記混合物を質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析方法。
  140. 【請求項140】 前記既知化学成分がマススケールの検量化合物である請
    求項139に記載の方法。
  141. 【請求項141】 前記質量検量化合物が前記混合物中にイオンを形成し、
    これらを前記混合物の質量分析に際し内部検量標準として作用させる請求項13
    9に記載の方法。
  142. 【請求項142】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させる実質的に大
    気圧にて操作されるイオン供給源と; b. 少なくとも1種溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の屈曲
    プローブと; c. 前記溶液を前記プローブと供給する少なくとも2つの手段と; d. 前記溶液の少なくとも2種からイオンを発生される少なくとも1つの手段
    と; e. 前記溶液の少なくとも2種から発生した前記イオンを混合する手段と; f. 前記発生イオンを質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析方法。
  143. 【請求項143】 前記溶液を供給する前記手段が液体クロマトグラフィー
    系を備える請求項142に記載の方法。
  144. 【請求項144】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が少なく
    とも2つの液体クロマトグラフィー系を備える請求項142に記載の方法。
  145. 【請求項145】 前記溶液を供給する前記手段が毛細管電気泳動システム
    を備える請求項142に記載の方法。
  146. 【請求項146】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が少なく
    とも2つの毛細管電気泳動システムを備える請求項142に記載の方法。
  147. 【請求項147】 前記溶液を供給する前記手段が液体ポンプを備える請求
    項142に記載の方法。
  148. 【請求項148】 前記溶液を供給する前記手段がエレクトロスプレー流過
    式微小先端部を備える請求項142に記載の方法。
  149. 【請求項149】 前記溶液を供給する前記手段が溶液貯槽を備える請求項
    142に記載の方法。
  150. 【請求項150】 前記溶液を供給する前記手段が加圧溶剤貯槽を備える請
    求項142に記載の方法。
  151. 【請求項151】 前記溶液を供給する前記手段が、注入弁を有する少なく
    とも1つの液体供給システムを備える請求項142に記載の方法。
  152. 【請求項152】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が、それ
    ぞれ注入弁を有する少なくとも2つの液体供給システムを備える請求項142に
    記載の方法。
  153. 【請求項153】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が、注入
    弁を有する少なくとも1つの液体供給システムと少なくとも1つの液体クロマト
    グラフィー系とを備える請求項142に記載の方法。
  154. 【請求項154】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させるイオン供給
    源と; b. 少なくとも1種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の湾
    曲プローブと; c. 前記溶液の少なくとも1種を前記プローブに供給する少なくとも1つの手
    段と; d. 少なくとも1種の前記溶液を供給する化学分離システムからなる少なくと
    も1つの前記手段と; e. 前記イオン供給源に供給された少なくとも2種の溶液よりイオンを発生さ
    せる少なくとも1つの手段と; f. 前記発生イオンを質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析方法。
  155. 【請求項155】 前記化学分離システムが液体クロマトグラフィー系であ
    る請求項154に記載の方法。
  156. 【請求項156】 前記化学分離システムが毛細管電気泳動システムである
    請求項154に記載の方法。
  157. 【請求項157】 前記化学分離システムが毛細管電気泳動クロマトグラフ
    ィー系である請求項154に記載の方法。
  158. 【請求項158】 化学分離システムからなる前記少なくとも1つの手段が
    液体クロマトグラフィー系と毛細管電気泳動システムとからなる請求項154に
    記載の方法。
  159. 【請求項159】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレー手段
    からなる請求項154に記載の方法。
  160. 【請求項160】 イオンを発生させる前記手段が、噴霧補助手段を有する
    エレクトロスプレーからなる請求項154に記載の方法。
  161. 【請求項161】 前記プローブの少なくとも1個が流過式微小先端部プロ
    ーブからなる請求項154に記載の方法。
  162. 【請求項162】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレーと大
    気圧化学イオン化手段との両者からなる請求項154に記載の方法。
  163. 【請求項163】 前記溶液を供給する前記手段が、注入弁を有する少なく
    とも1つの液体供給システムを備える請求項154に記載の方法。
  164. 【請求項164】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が、それ
    ぞれ注入弁を有する少なくとも2つの液体供給システムを備える請求項154に
    記載の方法。
  165. 【請求項165】 前記溶液を供給する前記少なくとも2つの手段が、注入
    弁を有する少なくとも1つの液体供給システムと少なくとも1つの液体クロマト
    グラフィー系とを備える請求項154に記載の方法。
  166. 【請求項166】 a. 試料含有溶液からイオンを発生させる実質的に大
    気圧にて操作されるイオン供給源と; b. 少なくとも1種の溶液を前記イオン供給源に導入する少なくとも1個の屈
    曲プローブと; c. それぞれ溶液を前記プローブに供給する化学分離システムからなる少なく
    とも1つの手段と; d. 前記イオン供給源に供給された少なくとも2種の溶液よりイオンを発生さ
    せる少なくとも1つの手段と; e. 前記発生イオンを質量分析する手段と を備えることを特徴とする化学物質の分析方法。
  167. 【請求項167】 前記化学分離システムが液体クロマトグラフィー系であ
    る請求項166に記載の方法。
  168. 【請求項168】 前記化学分離システムが毛細管電気泳動システムである
    請求項166に記載の方法。
  169. 【請求項169】 前記化学分離システムが毛細管電気泳動クロマトグラフ
    ィー系である請求項166に記載の方法。
  170. 【請求項170】 それぞれ化学分離システムを構成する前記少なくとも2
    つの手段が液体クロマトグラフィー系と毛細管電気泳動システムとからなる請求
    項166に記載の方法。
  171. 【請求項171】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレー手段
    からなる請求項166に記載の方法。
  172. 【請求項172】 イオンを発生させる前記手段が、噴霧補助手段を有する
    エレクトロスプレーからなる請求項166に記載の方法。
  173. 【請求項173】 前記プローブの少なくとも1個が流過式微小先端部プロ
    ーブからなる請求項166に記載の方法。
  174. 【請求項174】 イオンを発生させる前記手段がエレクトロスプレーと大
    気圧化学イオン化手段との両者からなる請求項166に記載の方法。
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