JP2001519738A - 合成積層板及びこの積層板を用いるパネル装飾方法並びにこの方法によって得られたパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 均等着色された下層部（２）と、透明材の中層部（４）と、下層部とは異なる色で均等着色された上層部（６，１０）を含むことを特徴とする、木製の平らな又は形作られたパネルを積層するための合成熱可塑性連続積層板。

Description

【発明の詳細な説明】 合成積層板及びこの積層板を用いるパネル装飾方法並びにこの方法によって得ら れたパネル 本発明は合成積層板及びこの積層板を用いるパネル装飾方法並びにこの方法に よって得られたパネルに関する。 ＭＤＦ基材の表面に予定しているパターンに相当する形状を得るために表面を ペンタグラフ彫刻機械加工する予備段階と、しばしば色と木の木目模様がついた 熱可塑性積層板が積層される段階を含むパネル装飾方法は周知である。 この他、均等着色された熱可塑性材の異なる二色の層で形成される合成積層板 を使用する方法が提案されている。ＭＤＦパネルに適用された後、これらは再度 、上層を除去し、下層を現すためにペンタグラフ彫刻機械加工される。これによ り、装飾的モチーフを造り出している。 本発明の目的は、適用されるパネルの外観を好感的なものにする適切な処理に よって改良された合成積層板を提供することである。 本発明の更なる目的は、従来のペンタグラフ彫刻機によって得られるパネルに 適用される合成積層板を提供することである。 以下の記載によって明らかにされるこれらの、そして更なる目的は、本発明に 従って請求項１に記載されるように特に積層パネル用の合成熱可塑性連続積層板 によって成し遂げられる。 合成積層板で覆われるパネルの装飾方法は、請求項１３に記載される。 請求項１７に記載されるようにパネルが得られる。 本発明のいくつかの好ましい形態が、以下の添付図面に参照される限定されな い例により説明されている。 図１は本発明の方法に使用可能な合成積層板を示した断面図である。 図２は図１を改良した図である。 図３は図２を更に改良した図である。 図４は図３を更に改良した図である。 図面に見られるように、本発明の装飾方法は以下のものから形成される合成積 層板を使用する。 ・基台を形成していて、ＰＶＣやポリプロピレン等の均等着色された熱可塑性材 料で構成される下層２。 ・ＰＶＣやポリプロピレン等の均等着色された熱可塑性材料で構成される透明材 の中間層４。 ・下層の構成材料とは異なる色及び／又は特徴で均等着色された上層６。好まし くは、この層もまたＰＶＣ又はポリプロピレンで構成する。 利用する際、合成積層板のパネルへの接着を促すために下層２の外表面にプイ ライマー層が設けられる。 ワニス又はシート形状のもの或いはその両方からなる透明材８の層が上層６の 外表面に設けられる。ワニスの目的は、擦り傷と化学剤に対する抵抗力を提供す ることであり、他方シートの目的は、印刷物の場合、ＤＩＮ6861に従って研磨か ら印刷を保護することである。 前記層の厚さは0.001mmから１mmと様々である。 本発明の方法によると、好ましくは接着と圧縮によって平らに又は形作られた ＭＤＦパネルに合成積層板を適用する前或いは後で、合成積層板の上層６が透明 層４に至るまで局部的に除去されることによって、上層６と前記上層６が除去さ れた領域の下層２の外観を備えた積層が表れたパネルを見ることができる。 この局部的な除去は化学処理（溶剤）或いは機械加工（スクレーパー又はペン タグラフ彫刻）によって成される。 図２に示されている実施例では、下層又は基台２は、色や特定の木を再現して いる木目模様を表すように印刷された中間層４に接触している表面を有している 。上層６は、また熱可塑性材料の均等着色された層である。この場合、パネルは 局部的な除去の後、除去された領域において、下にある木のような表面がプラス チック材で積層されているように見える。 図３に示されている実施例では、透明層４の両面には二種類の木の外観を印刷 してあり、これらの上表面は後でワニスが塗られる透明熱可塑性材８で覆われる 。 この場合、局部的な材料除去は二種類の木で形成されているパネルの印象を与 え、全体では、木がはめ込まれている印象を与えるが、工業的方法により製造さ れる。 図４に示されている実施例では、下層又は基台２の内表面が印刷されていて、 透明層４の上表面に向けては着色された着色ワニス10の層が適用されている。こ の方法によれば、局部的な除去の後、刷り重ねられた木のパネルの趣きが得られ る。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年５月１７日（１９９９．５．１７） 【補正内容】 請求の範囲 １．均等着色された下層（２）と、透明材の中間層（４）と、下層部とは異なる 色で均等着色された上層部（６，１０）を含むことを特徴とする、木製の平らな 又は形作られたパネルを積層するための合成熱可塑性連続積層板。 ２．パネルに下層（２）を接着させるために下層（２）の外表面にプライマー層 を設けることを特徴とする請求項１記載の合成積層板。 ３．下層（２）がＰＶＣ層から成ることを特徴とする請求項１記載の合成積層板 。 ４．下層（２）がポリプロピレン層から成ることを特徴とする請求項１記載の合 成積層板。 ５．上層（６，１０）がＰＶＣ層から成ることを特徴とする請求項１記載の合成 積層板。 ６．上層（６，１０）がポリプロピレン層から成ることを特徴とする請求項１記 載の合成積層板。 ７．透明層（４）が熱可塑性材料で構成されていることを特徴とする請求項１記 載の合成積層板。 ８．下層（２）が特別な種類の木を複写している色と木目模様を表す表面を有す る熱変形可能な材料のシートから成ることを特徴とする請求項１記載の合成積層 板。 ９．上層部が木版画（６）から成ることを特徴とする請求項１記載の合成積層板 。 １０．上層（６，１０）に透明保護層（８）が設けられていることを特徴とする 請求項９記載の合成積層板。 １１．前記保護層（８）が透明なワニスの層であることを特徴とする請求項１０ 記載の合成積層板。 １２．前記保護層（８）が熱可塑性材料のシートであることを特徴とする請求項 １０記載の合成積層板。 １３．前記保護層（８）が熱可塑性材料のシートと透明なワニスの層の組み合わ せであることを特徴とする請求項１０記載の合成積層板。 １４．中間層（４）の両表面が異なる種類の木の色と特徴に従って印刷されてい ることを特徴とする請求項１記載の合成積層板。 １５．上層部が着色された着色ワニス（１０）であることを特徴とする請求項１ 記載の合成積層板。 １６．前記合成積層板が装飾用パネルに適用された後、或いは適用される前に、 上層部の局部的な除去が透明中間層（４）に至るまで行われることを特徴とする 請求項１乃至１５記載の合成積層板を用いる平らな又は形作られた木材パネルの 装飾方法。 １７．前記除去が化学的処理によって成される請求項１６記載の装飾方法。 １８．前記除去が機械的加工によって成される請求項１６記載の装飾方法。 【図１】 【図２】 【図３】【図４】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．均等着色された下層（２）と、透明材の中間層（４）と、下層とは異なる色 で均等着色された上層（６，１０）を含むことを特徴とした、木製の平ら又は形 作られたパネルを積層するための合成熱可塑性連続積層板。 ２．パネルに下層（２）を接着させるために下層（２）の外表面にプライマー層 が設けられることを特徴とする請求項１記載の合成積層板。 ３．下層（２）及び／又は上層（６，１０）がＰＶＣ、ポリプロピレン等からな ることを特徴とする請求項１記載の合成積層板。 ４．透明層（４）が熱可塑性材料で構成されていることを特徴とする請求項１記 載の合成積層板。 ５．下層（２）が特別な種類の木を複写している色と木目模様を表す表面を有す る熱変形可能な材料のシートから成ることを特徴とする請求項１記載の合成積層 板。 ６．中間層（４）の少なくとも一表面が印刷されていることを特徴とする請求項 １記載の合成積層板。 ７．熱変形可能な材料の中間層（４）に透明保護層（８）が設けられていること を特徴とする請求項１記載の合成積層板。 ８．前記保護層（８）が透明なワニスの層であることを特徴とする請求項７記載 の合成積層板。 ９．前記保護層が熱可塑性材料からなるシートであることを特徴とする請求項７ 記載の合成積層板。 １０．前記保護層（８）が熱可塑性材料のシートと透明なワニスの層の組み合わ せであることを特徴とする請求項８記載の合成積層板。 １１．中間層（４）の両表面が異なる種類の木の色と特徴に従って印刷されてい ることを特徴とする請求項１記載の合成積層板。 １２．上層が着色された着色ワニス（１０）であることを特徴とする請求項１記 載の合成積層板。 １３．前記合成積層板が装飾用パネルに適用された後、或いは適用される前に、 上層の局部的な除去が透明中間層（４）に届くまで行われることを特徴とする請 求項１乃至１２の合成積層板を用いる平らな又は形作られた木材パネルの装飾方 法。 １４．前記除去が化学的処理によって成される請求項１３記載の装飾方法。 １５．前記除去が機械的加工によって成される請求項１３記載の装飾方法。 １６．請求項１乃至１２の合成積層板で覆われている木製基材から成り、そして 請求項１３乃至１５の方法によって得られることを特徴とする平ら又は形作られ たパネル。