JP2001519384A - 骨の構築と維持のための方法 - Google Patents

骨の構築と維持のための方法

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JP2001519384A JP2000515580A JP2000515580A JP2001519384A JP 2001519384 A JP2001519384 A JP 2001519384A JP 2000515580 A JP2000515580 A JP 2000515580A JP 2000515580 A JP2000515580 A JP 2000515580A JP 2001519384 A JP2001519384 A JP 2001519384A
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    • A61P3/14Drugs for disorders of the metabolism for electrolyte homeostasis for calcium homeostasis

Abstract

(57)【要約】 治療上有効量の上皮小体ホルモンと式(1) 【化1】 [式中、R1およびR2は独立に、水素および炭素原子1〜6のアルキルからなる群から選択される]で示される化合物またはその薬学的に許容し得る塩を共投与することを含む、骨損失を処置する方法。該共投与は、2つの化合物の同時的、併用的または逐次的投与の態様をとり得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、医学的処置方法に関する。より具体的には、本発明は、ミネラル化
組織が欠乏している患者の処置のための、ある種の3−(置換フェノキシ)ベン
ゾ[b]チオフェン化合物の、上皮小体ホルモン(PTH)と組み合せた使用に
関する。
【0002】 (発明の背景) 骨粗鬆症は、通常65歳以上の閉経後の女性、および80歳以上の男性にみら
れる状態である。女性においては、骨粗鬆症は、45歳ぐらいで卵巣機能の低下
とともに最初に観察される。男性および女性においては、骨粗鬆症は、免疫抑制
剤、ステロイド(グルココルチコイド、コルチコステロイド)による処置、糖尿
病、性機能低下、上皮小体亢進、関節炎(リウマチおよび骨関節症)、および選
択的行動(喫煙、飲酒、食事)の結果生じ得る。
【0003】 その状態は低い骨量によって特徴付けられ、過剰な骨吸収または骨形成活性の
低下に起因する。いずれの機構も骨量と骨密度の正味の減少ともたらし、それに
伴って患者の骨折の危険性が増加する。
【0004】 現在行われている骨粗鬆症の処置は、主として食事中のカルシウム摂取量を増
加することにより骨量の損失を阻止することおよび/または骨吸収細胞(破骨細
胞)の活性を阻止することを目的としている。特に、エストロゲン置換治療、カ
ルシトニン、またはビスホスホネートを含む現在の処置の態様はすべて、破骨細
胞の活性または分化を阻害することにより骨吸収を阻害するものである。
【0005】 上皮小体ホルモン(PTH、配列番号1)は、84アミノ酸残基を含む線状ポ
リペプチド(Mr 9500)であり、血清中の低いCa++レベルに応答して上皮 小体から排出される。排出されたペプチドは84アミノ酸残基の長さであるが、
そのホルモンの同化活性は、N末端の31または34残基のフラグメントによっ
て発揮される。生理学的には、PTHは、骨、腎臓およびインテスチン(間接的
にビタミンDアクシスを経て)と相互作用することにより、血清カルシウム濃度
の正常なレベルを維持する。
【0006】 上皮小体亢進においてみられるPTHレベルの慢性的な上昇は、骨の損失をも
たらし、しばしば腎臓結石や軟組織におけるリン酸カルシウムの沈着をもたらす
。しかしながら、臨床データによってhPTH(1−34)の毎日の断続的皮下
注射によって高カルシウム血症を起こすことなく骨量が増加することが示された
(D. Dempster et.al., Endocrine Rev., 14: 690-709 (1993); R. Lindsay et.
al., Lancet, 350: 550 ff., 1997; F. Cosman および R. Lindsay, Calcif. Ti
ssue Int., 62: 475-480 (1998)を参照)。
【0007】 米国特許第5,118,667号(Adamsら)は、骨成長因子および骨吸収の阻 害剤としてのPTHの使用を開示している。
【0008】 全長84残基hPTHの、より短いフラグメントも骨形成を刺激することが示
されている。これには、1−31N末端フラグメント、(hPTH(1−31)
NH2、オスタボリン)(J. F. Whitfield, et.al., J. Bone & Min. Res., 12
(8): 1246-1252 (1997)によって報告); および1−34N末端フラグメント(G
. W. Tregear, Hoppe-Seyler's Z. Physiol. Chem., 355: 415-421; R. Lindsay
et.al., op. cit.によって報告)が含まれる。
【0009】 米国特許第5,510,370号(Hock)は、骨量を増加させるために、ラロキ
シフェンとして一般に知られている化合物とともに上皮小体ホルモンを使用する
ことを開示している。
【0010】 (発明の要約) 第1の態様において、本発明は、治療上効果的な量の式(1):
【化3】 [式中、R1およびR2は独立に、水素または炭素原子1〜4のアルキルである]
で示される化合物またはその薬学的に許容し得る塩を、PTHまたはその薬学的
に許容し得る塩と組み合せて投与することを含む、そのような処置を必要とする
患者において骨量を構築する方法を提供する。
【0011】 (詳細な記載) 本発明によれば、PTHと式(1)の化合物の両方の投与は、いずれか一方の
化合物単独の投与よりも骨損失を効果的に処置することがわかった。
【0012】 本明細書および添付した請求の範囲に用いられる、式(1)の化合物のPTH
との「共投与」、または式(1)の化合物のPTH「との」「投与」は、骨不足
によって特徴付けられる状態を処置するための、2つの化合物の同時的、併用的
または逐次的投与を意味する。
【0013】 「同時的投与」は、単一の投与形態のPTHと式(1)の化合物の、治療上効
果的な量の投与を意味する。
【0014】 「併用的投与」は、分離した投与形態のPTHと式(1)の化合物の、治療上効
果的な量を、お互い短い時間内に投与することを意味し、本質的には、2つの薬
物を「同時に」ではあるが分離した投与形態で投与することを意味する。この投
与の態様は、イオン泳動性経皮パッチ、経口、肺または鼻スプレー、皮下、非経
口、バッカルまたは舌下、または坐剤の剤型などの1つの投与形態のPTHの投
与、および前記の剤型のいずれかまたは錠剤、カプセル、シロップまたはエリキ
シルなどの経口投与の剤型、または坐剤などによる、もう1つの投与形態の式(
1)の化合物の投与が可能である。
【0015】 「逐次的投与」は、PTHまたは式(1)の化合物各々単独の治療上効果的な
量の投与であり、一方の化合物の投与を終えたのち、他方の化合物の投与を始め
ることを意味する。逐次的投与はまた、2つの薬剤の同時的または併用的投与、
次いでその2つの薬剤の同時的または併用的投与の終止、そしていずれか一方の
化合物単独での投与の継続、という形態も取り得る。
【0016】 本明細書および請求の範囲に用いられる「PTH」または「上皮小体ホルモン
」なる用語は、ヒトの体内で骨を構築するためのカルシウムおよびリン酸代謝の
制御においてヒト上皮小体ホルモン(1−84)の活性を模擬することが可能な
いずれかのポリペプチド、タンパク質、タンパク質フラグメント、または修飾タ
ンパク質フラグメントを意味する。この定義には、ヒトの上皮小体ホルモンの全
長84のアミノ酸配列(hPTH、配列番号1);ヒト上皮小体ホルモンの1−
31残基N末端フラグメント(hPTH 1−31、配列番号2);ヒト上皮小 体ホルモンの1−34残基N末端フラグメント(hPTH 1−34、配列番号 3);ヒト上皮小体ホルモンの1−38残基N末端フラグメント(hPTH1−
38、配列番号4);PTH関連ペプチド(PTHrP 1−34、配列番号5 );[Glu22、Leu23、Glu25、Lys26、Leu28、Glu29、Lys30、Leu31、ホ
モ−Ser34(ラクタム)]PTHrP(配列番号6);[Ala21、Glu22、Leu 23 、Glu25、Lys26、Leu28、Glu29、Lys30、Leu31]PTHrP(配列番号
7);[Glu22、Leu23、Glu25、Lys26、Leu28、Glu29、Lys30、His31
Thr32、Ala34、デス−Ala34]PTHrP(配列番号8);[Leu27 シクロ (Glu22−Lys26)]hPTH(1−34)(配列番号9);[Leu27 シクロ (Lys26−Asp30)]hPTH(1−31)(配列番号10);[Leu8、Asp1 0 、Lys11、Ala16、Gln18、Thr33、Ala34]hPTH(1−34)(配列番 号11);およびPTHrP1−36(配列番号12)が含まれる。
【0017】 本発明の方法において使用するために好ましい「PTH」は、ヒト上皮小体ホ
ルモンのN末端1−34フラグメント、hPTH(1−34、配列番号3)であ
る。「アルキル」なる語は、メタン、エタンまたは分岐鎖または直鎖の炭素原子
3または4の飽和炭化水素から水素原子1個が脱離したことにより誘導される一
価の基を意味する。
【0018】 本発明の方法において使用するための、式(1)の好ましい化合物は、式中、
1が水素であり、R2がメトキシである化合物、即ち、6−ヒドロキシ−2−(
4−メトキシフェニル)−3−[4−(2−ピペリジン−1−イルエトキシ)フ
ェノキシ]−ベンゾ[b]チオフェン、式(1a):
【化4】 および式中R1および R2が水素である化合物、即ち、6−ヒドロキシ−2−( 4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−(2−ピペリジン−1−イルエトキシ)
フェノキシ]ベンゾ[b]チオフェン、式(1b):
【化5】 である。
【0019】 式(1a)および式(1b)の化合物並びにそれらの薬学的に許容し得る塩の
製造方法は、米国特許第5,510,357号(1996年4月23日発行)およ
び米国特許(USSN 08/552636(1995年11月3日出願))に 記載されている。好ましい塩は塩酸塩である。
【0020】 全長hPTH1−84および種々のN末端フラグメント(修飾されていないか
またはそのフラグメントにおける1またはそれ以上のアミノアシル残基の置換に
より修飾された)を、当業者によく知られた技術により、合成または組換えによ
って製造することができる。合成の例には、いわゆる「固相」ペプチド合成や液
相化学反応の一般的方法が含まれる。利用可能な固相ペプチド合成法の要旨は、
J. M. Stewart and J. D. Young, Solid Phase Peptide Synthesis, W. H. Free
man Co., San Francisco, 1963 および J. Meinhofer, Hormonal Proteins and
Peptides, Vol. 2, Academic Press., New York, 1973で見ることができる。古 典的な溶液合成法は、G. Schroeder and K. Lupke, The Peptides, Vol. 1, Aca
demic Press, New York, 1965に記載されている。
【0021】 一般に、これらの合成方法は、1またはそれ以上のアミノ酸または適当に保護
されたアミノ酸の、合成樹脂に結合した伸長中のペプチド鎖への逐次的な添加を
含んでなる。出発物質のアミノ酸は、商業的に入手可能である。
【0022】 通常、最初のアミノ酸のアミノ基またはカルボキシル基を適当な保護基により
保護する。次に、保護されたまたは誘導されたアミノ酸は、不活性な固相(樹脂
)に結合するか、または、適当に保護した相補的な(アミノまたはカルボキシル
)基を有するその配列の次のアミノ酸を、アミド(ペプチド)結合の形成に資す
る条件下で加えることにより液相での合成に使用する。次いで、保護基を、この
新たに加えたアミノ酸残基から除去し、次の(適当に保護した)アミノ酸を加え
ゆく。
【0023】 所望のアミノ酸すべてを適切な順序で連結させた後、残存する保護基をすべて
逐次的または同時に除去し、固相法により合成した場合にはそのペプチド鎖を固
相から開裂させて、最終のポリペプチドを得る。この一般的方法の単純な修飾に
より、例えば、保護したトリペプチドと適当に保護したジペプチドとを(キラル
中心をラセミ化しない条件下で)カップリングし、脱保護した後、ペンタペプチ
ドを形成することにより、合成中の鎖に1以上のアミノ酸を加えることが可能で
ある。
【0024】 特に好ましいペプチドの製造方法には、固相ペプチド合成が含まれる。この方
法では、アミノ酸のα−アミノ基を、酸または塩基感受性の基で保護する。その
ような保護基は、ペプチド結合の形成条件に対して安定な特性を有するが、伸長
中のペプチド鎖を破壊することなく、且つそのペプチド鎖におけるキラル中心が
いずれもラセミ化を起こすことなく、容易に脱離することができるものである。
【0025】 適当な保護基は、tert−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカル
ボニル(Cbz)、ビフェニルイソプロピルオキシカルボニル、tert-アミール オキシカルボニル、イソボルニルオキシカルボニル、α,α-ジメチル−3,5− ジメトキシベンジルオキシカルボニル、オルト−ニトロフェニルスルフェニル、
2−シアノ−tert−ブトキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボ
ニルなどである。tert−ブトキシカルボニル(BOC)保護基が好ましい。
【0026】 特に好ましい側鎖保護基は、リシンおよびアルギニンには、ニトロ、パラ−ト
ルエンスルホニル、4−メトキシベンゼンスルホニル、Cbz、BOC、および
アダマンチル−オキシカルボニルであり;チロシンには、ベンジル、オルト−ブ
ロモベンジルオキシカルボニル、2,6−ジクロロベンジル、イソプロピル、シ クロヘキシル、シクロペンチル、およびアセチルであり;セリンには、ベンジル
およびテトラヒドロピラニルであり;ヒスチジンには、CBz、パラ−トルエン
スルホニルおよび2,4−ジニトロフェニルであり;トリプトファンには、ホル ミルである。
【0027】 固相法では、適当に保護されたC末端のアミノ酸を固体の支持体に結合する。
この方法に有用な適当な固体の支持体は、段階的な保護/脱保護反応の試薬と反
応条件に対して不活性であるとともに、使用する溶媒中で不溶性である材料であ
る。適当な固体の支持体は、P. Rivaille et.al., Helv. Chim. Acta, 54: 2772
(1971)に記載された、クロロメチル−ポリスチレン−ジビニルベンゼン共重合 体およびベンズヒドリルアミノ−ポリスチレン−ジビニルベンゼン共重合体であ
る。クロロメチル−ポリスチレン−1%−ジビニルベンゼン共重合体が特に好ま
しい。
【0028】 最初の、保護されたアミノ酸残基の、クロロメチル共重合体へのカップリング
は、そのアミノ酸の、セシウム、テトラメチルアンモニウム、1,5−ジアザビ シクロ[5.4.0]ウンデカ−5−エンまたは同様の塩と、ポリマー樹脂との反
応によって行う。この反応は、典型的には、エタノール、アセトニトリル、N,
N−ジメチル−ホルムアミドなどの溶媒中で、上昇させた温度、典型的には40
〜60℃で、約12〜約48時間行う。好ましい反応条件には、約50℃約24
時間の、ジメチルホルムアミド中での保護したアミノ酸と樹脂とのカップリング
が含まれる。
【0029】 最初の保護されたアミノ酸を、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(D
CC)またはN,N'−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)等のカップリン
グ試薬の存在下、1−ヒドロキシブンゾトリアゾール(HOBt)、ベンゾトリ アゾール−1−イルオキシ−tris−(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフル
オロホスフェート(BOP)またはビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル
)ホスフィンクロリド(BOPCl)有りでまたはなしでベンズヒドリルアミン 共重合体樹脂へ結合させる。反応は、約10℃〜50℃の範囲、最も好ましくは
約25℃の温度で、ジクロロメタンまたはDMF等の溶媒中、1〜24時間行う
【0030】 連続的な保護されたアミノ酸のカップリングは、手作業で行うか、商業的に入
可能な自動化されたペプチド合成装置で行うことができる。α−N−保護基の脱
離は、例えば塩化メチレン中のトリフルオロ酢酸、ジオキサン中の塩化水素、酢
酸中の塩化水素の溶液、または他の強酸溶液、好ましくはジクロロメタン中の5
0%トリフルオロ酢酸の存在下で、室温で行うことができる。
【0031】 保護されたアミノ酸はそれぞれ、好ましくは0.4M濃度で約3.5モル過剰で
導入し、カップリングをジクロロメタン、ジクロロメタン/DMF混合物、DM
F等、好ましくはジクロロメタン中、室温にて行う。カップリング試薬は、通常
ジクロロメタン中のDCCであるが、DICまたは他のカルボジイミドでもよく
、これらを単独で、またはこれとHOBt、N−ヒドロキシサクシンイミドまた は他のN−ヒドロキシイミドもしくはオキシムと組み合せても良い。あるいは、
保護されたアミノ酸は、カルボキシル基が、パラニトロフェノール、ペンタフル
オロフェノール等による反応により活性なエステルへ変換することにより活性化
されている。
【0032】 さらに、完全長のhPTH1−84および種々のN−末端フラグメントは、米
国特許第5,605,815号(1997年2月25日発行);米国特許第5,4 20,242号(1995年5月30日発行);PCT国際公開第WO96/3 6721(1996年11月21日公開);欧州特許出願公開第0 499 99
0 A2(1992年8月26日発行);欧州特許出願公開第0 483 509
A1(1992年5月6日);J. Paulsen et.al., J. Biotech. 39, 126-131 (1995);Y. Suzuki et.al., Appl. Environ. Microbiol. 64(2), 526-529 (1
988);H. Gramm et.al., Bio/Technology 12, 1017-1023 (1994)にしたがって 、組換えにより作製することができる。
【0033】医薬製剤 本発明はまた、1またはそれ以上の非毒性の薬学的に許容し得る担体および/
または賦形剤と一緒に本発明の化合物を含有する医薬組成物を提供する。製剤は
、イオン泳動性パッチによる経皮投与用、経口投与用、固体または液体の形態で
、非経口注射用、または坐剤による直腸または膣投与用に特別に製剤化すること
ができる。
【0034】 本発明の医薬組成物を、ヒトまたは他の哺乳類へ、(粉末剤、軟膏、クリーム
、ドロップまたはパッチによる)経口投与、直腸投与、膣内投与、非経口投与、
局所投与、バッカル投与または舌下投与、または経口、経肺、もしくは経鼻スプ
レーとして投与することができる。「非経口投与」なる語は、本明細書では、静
脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下、または動脈内の注射または点滴を含む投
与の形態を意味する。
【0035】 非経口投与のための本発明の医薬組成物には、無菌の水性または非水性溶液、
分散液、懸濁液、またはエマルジョン、並びに使用する直前に無菌溶液または懸
濁液に再構成する滅菌粉末が含まれる。適当な無菌の水性および非水性の担体、
希釈剤、溶媒またはビークルの例には、水、生理食塩水、エタノール、多価アル
コール(グリセリン、プロピレングリコール、ポリ(エチレングリコール)のよ
うな)、およびそれらの適当な混合物、植物油(オリーブオイル等)、およびオ
レイン酸エチルのような注射可能な有機エステルが含まれる。例えばレシチン等
のコーティング物質の使用により、分散液および懸濁液の場合は適当な粒径を維
持することにより、および界面活性剤の使用により適当な流動性を維持する。
【0036】 非経口組成物はまた、保存剤、湿潤剤、乳化剤、および分散剤等の添加剤も含
むことができる。微生物の作用の阻止は、抗細菌剤および抗真菌剤、例えばパラ
ベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸等の含有により保証される。 糖、塩化ナトリウム等の等張剤を含有することも望ましいであろう。注射可能な
製剤の持続的吸収は、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチン等の吸収を
遅延する試薬の含有により成し得る。
【0037】 いくつかの場合においては、薬物の作用を長引かせるために、経皮または筋肉
内投与後の薬物の吸収を遅らせることが望ましい。これは、液体の懸濁液または
低水溶性の結晶性もしくは非晶質物質の使用によって、または油性のビークル中
に薬物を溶解または懸濁することによって達成することができる。水溶性の低い
薬物の形態を含有する懸濁液の皮下または筋肉内注射の場合には、薬物の吸収速
度は、その溶解速度に依存する。
【0038】 本発明の化合物の注射可能な「デポット」製剤は、薬物のマトリックスを、生
分解性ポリマー、例えばポリ(乳酸)、ポリ(グリコール酸)、乳酸とグリコー
ル酸の共重合体、ポリ(オルトエステル)、およびポリ(無水物)等の当分野に
おいて記載されている材料のマイクロカプセルに入れて形成することにより製造
する。ポリマーに対する薬物の比率と、使用する特定のポリマーの特性によって
、薬物の放出の速度を制御することができる。
【0039】 注射可能な製剤は、例えば細菌を捕捉するフィルターでろ化するか、または、
混合物の成分を、混合する前に予め滅菌することにより、製造時にまたは(二室
式注射器パッケージの例にあるように)投与の直前に滅菌する。
【0040】 経口投与のための固体の投与形態には、カプセル剤、錠剤、丸剤、粉末剤、お
よび顆粒剤が含まれる。そのような固体の投与形態では、活性成分を少なくとも
1つの不活性な、薬学的に許容し得る担体、例えばクエン酸ナトリウムまたはリ
ン酸二カルシウム、および/または(a)デンプン、ラクトース、グルコース、 マンニトールおよび珪酸等の充填剤または増量剤、(b)カルボキシメチルセル ロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリ(ビニルピロリドン)、スクロースおよ
びアラビアゴム等の結合剤、(c)グリセリン等の湿潤剤、(d)寒天、炭酸カル
シウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、珪酸塩およ
び炭酸ナトリウム等の崩壊剤、(e)パラフィン等の溶解遅延剤、(f)四級アン
モニウム化合物等の吸収促進剤、(g)セチルアルコールおよびグリセリンモノ ステアリン酸塩等の湿潤剤、(h)カオリンおよびベンとナイト土などの吸湿剤 、および(i)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、 固形ポリ(エチレングリコール)、ラウリル硫酸ナトリウムおよびそれらの混合
物等の滑沢剤と混合する。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、その投与形態に
は緩衝剤も含むことができる。
【0041】 同様のタイプの固形の組成物は、ラクトース等の賦形剤並びに高分子量ポリ(
エチレングリコール)等を用い、軟質または硬質ゼラチンカプセル内に内容量を
含む。
【0042】 錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤および顆粒剤等の固形の投与形態はまた、医
薬製剤の分野でよく知られた腸溶コーティングまたはその他のコーティングのよ
うなコーティングまたはシェルを施して調製することができる。コーティングに
は、不透過剤または消化管の特定の部分で活性成分を放出する試薬、例えば胃で
活性成分を放出させるための酸溶解性コーティング、または腸管で活性成分を放
出させるための塩基溶解性コーティングを含むことができる。
【0043】 活性成分はまた、徐放性コーティング内でマイクロカプセル封入することがで
きる。マイクロカプセルは、カプセル製剤の粒の部分を構成する。
【0044】 本発明の化合物の経口投与のための液体の投与形態には、溶液、エマルジョン
懸濁液、シロップおよびエリキシルが含まれる。活性成分に加え、液体の製剤に
は、当分野において一般的に使用されている不活性な希釈剤、例えば水または他
の薬学的に許容し得る溶媒、溶解剤および乳化剤等例えばエタノール、イソプロ
パノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾエー
ト、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミ ド、油脂(特に、綿実、アメリカホドイモ、コーン、胚芽、オリーブ、トウゴマ
、およびゴマ油)、グリセリン、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリ(エ
チレングリコール)、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそれらの混合物を含
むことができる。
【0045】 不活性な希釈剤以外に、液体の経口製剤はまた、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤
、並びに甘味料、香味料および香料等の添加剤を含むことができる。
【0046】 活性成分のほかに、液体の懸濁剤は、エトキシ化されたイソステアリルアルコ
ール、ポリオオキシエチレンソルビトール、およびソルビタンエステル、微晶性
セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト土、寒天、およびトラガカ
ントおよびそれらの混合物等の懸濁剤を含むことができる。
【0047】 直腸または膣内投与のための組成物は、1またはそれ以上の本発明の化合物を
適当な非刺激性の賦形剤、例えばココアバター、ポリエチレングリコール、また
は室温で固体であるが体温では液体であるため直腸腔または膣腔において融解し
て活性成分を放出するいずれかの坐剤用ワックスと混合することにより製造する
。化合物は融解したワックスに溶解し、所望の形に形成し、固めて坐剤の製剤に
仕上げる。
【0048】 本発明の化合物はまた、リポソームの形態で投与することもできる。当分野に
おいて知られているように、リポソームは、通常、リン脂質またはその他の脂質
物質から得られる。リポソーム製剤は、水性媒体に分散した単膜または多重膜の
水和した液晶によって形成される。リポソームを形成することが可能ないずれか
の非毒性の薬学的に許容し得る、代謝可能な液体を使用することができる。リポ
ソーム形態の本発明組成物は、本発明の1またはそれ以上の活性化合物以外に、
安定化剤、賦形剤、保存剤などを含むことができる。好ましい脂質は、リン脂質
およびホスファチジルコリン(レシチン)であり、天然物でも合成物でもよい。
【0049】 リポソームを形成する方法は、例えばPrescott編, Method in Cell Biology,
Volume XIV, Academic Press, New York, N. Y. (1976)(P.33以下参照)に記載
されているように、当分野において知られている。
【0050】 本発明の化合物の局所投与のための投与形態には、粉末剤、スプレー剤、軟膏
、クリーム、および吸入薬が含まれる。活性成分を、無菌条件下で適当な薬学的
に許容し得る担体および保存剤、緩衝剤または必要ならばプロペラントと混合す
る。眼病用製剤、眼用軟膏、および溶液剤もまた本発明の範囲に入るものと企図
する。
【0051】 本発明の化合物の実際の投与レベルは、所望の治療作用を達成するに有効な化
合物の量を投与するように変更する。所定の患者に必要な用量は、その患者の処
置する状態の重篤度、年齢、体重および性別、並びにその患者の健康状態に依存
して変わる。但し、患者を用量滴定すること、即ち所望の治療効果を達成するに
必要な量を下回る既知の用量で投与を始め、所望の効果が達成されるまで用量を
徐々に増加させることは、当業者の範囲内である。
【0052】 一般的に、エストロゲン関連障害の処置について、本発明の化合物を、1日に
約10μg/kg体重〜約10mg/kg体重の投与レベルで投与する。所望であれば
、日用量を投与目的のために複数の用量に分けてもよい。例えば1日に2回〜4
回分に分ける。
【0053】投与の態様 PTHは、PTH約5μg〜約200μgの範囲の総日用量で、本発明の方法
に従って式(1)の化合物とともに共投与する。式(1)、好ましくは式(1a )の化合物の日用量は、1日に約1mg〜約100mgの範囲、好ましくは1日に
約3mg〜約10mgの範囲である。
【0054】 PTHは、典型的には非経口的に、最も慣用的には、皮下投与により投与する
。PTHの別の非経口投与経路には、筋肉内または腹腔内注射が含まれる。筋肉
内投与は、そのタンパク質を投入する、当分野において知られているタイプの「
デポット」製剤の形態でもよく、筋肉組織において生分解されるミクロスフェア
内にカプセル封入される。
【0055】 PTHと式(1)の化合物の同時的投与に便利な態様は、Pawelkaらの米国特 許第5,584,815号に記載されているタイプの、多重カートリッジ投薬注射
器具に入った2つの化合物の個々の溶液を皮下注射することによるものである。
【0056】 PTHおよび式(1)の化合物はまた、例えば非経口投与によりまたは頬で溶
解するトローチによる患者へのバッカル投与により、または舌下に置くトローチ
もしくは液状ドロップにより舌下から、併用的に投与することができる。併用的
投与のこれらの例においてそれぞれ、式(1)、好ましくは式(1a)の化合物
を分離した投与形態で投与する。
【0057】 逐次投与の好ましい形態には、PTHと式(1a)との組み合せを、同時的ま
たは併用的手段により、患者の骨量および骨密度を正常値の標準偏差1以内に高
めるのに十分な期間投与することを含んでなる。これには、典型的には、6〜2
4ヶ月、通常約12ヶ月にわたる共投与の期間を必要とする。骨量または骨密度
が正常値の許容し得るこの範囲内にあると測定されたら、両化合物の共投与を停
止し、化合物(1)、好ましくは化合物(1a)の「維持管理」レジメによって
患者を維持管理する。もし、その環境によって引き続き骨密度または骨量の損失
が検出される事態がその患者において生じれば、PTHと式(1)の化合物の共
投与およびその後の式(1)の化合物の単独投与を繰り返す。
【0058】 上記の投与の態様のいずれかにおいて、治療の進み具合は、当分野において知
られている手段によって骨量と骨密度を定期的に調べることにより主治医が容易
に追跡することができ、用量または投与レジメをしかるべく調整することができ
る。
【0059】 骨量および骨密度の一般的な測定方法およびこれらパラメータの標準は、Prim
er on the Metabolic Bone Diseases and Disorders of Mineral Metabolism, 第2版, M. J. Favus編, Raven Press, New York の 第26章、C. C. Johnson ら、"Bone Density Measurement and the Management of Osteoporosis,"に記載
されている。
【0060】生物学的試験 一般的方法論 薬物投与 経口投与は、1mL/kg体重の20%ヒドロキシプロピル−β−シクロデキス
トリン水溶液を含むビークル中で、胃管栄養法によりおこなった。化合物(1a
)を、1mL/kg体重の20%シクロデキストリン水溶液のビークル中で胃管栄
養法により投与した。エストロゲン処置された対照動物に、0.1mg/kg/日
の17α−エチニルエストラジオールを胃管栄養法により投与した。
【0061】 PTH(1−34)の皮下投与を、酸性化した食塩水ビークル(0.001N
HClおよび生理食塩水中の2%熱不活化ラット血清(Butler Co., Columbus, O
hio, USA))の注射によって行った。
【0062】組織の採取 試験化合物で処置したのち、ラットを麻酔して心臓穿刺に付し、CO2吸入に より安楽死させた。子宮を切除し、湿重量をMettler天秤により測定し、子宮切 除とエストロゲンによる処置の効力を評価した。血液試料を4℃にて2時間凝固
させた後、2000gで10分間遠心した。血清を集め、分析前に−70℃で保 存した。血清コレステロールを高性能比色分析(Boehringer Mannheim Biochemi
cals, Indianapolis, IN)を用いて分析した。脛骨および大腿骨を摘出し、軟組
織を洗い、50%エタノール/食塩水中で固定し、4℃で保存した。椎骨L1−
6を摘出し、QCT、組織形態計測、および生体力学により解析した。
【0063】摘出したラット骨のX線骨密度測定 Dichte ソフトウェアバージョン5.2(Norland/Stratec, Ft. Atkinson, WI )を読みこんだ960ApQCTを用い、Sato et.al., 1995, JPET 272: 1252-
1259; Sato 1998, Bone 17: 157S-162Sに記載された方法を用いて近位脛骨の骨 幹端をベースラインから縦方向にスキャンした。容積分析による骨ミネラル密度
測定(BMD,mg/kg)、断面積(X−Area)、ボクセル数、およびミネラル含量(
BMC、mg)を骨幹端の断面全体について定量した。摘出した骨の部位を、マ イクロCT(Stratec)を用いて高分解能で解析した。具体的には、遠位大腿骨 (顆状突起の下、Sato et.al., 1995参照)およびL−3推骨(中部の断面、Hel
terbrand et.al., 1997, Bone 21:401-409)を、それぞれ50×50×1000
μmおよび70×70×1000μmのボクセル寸法を用いて解析した。
【0064】組織形態計測 組織形態計測のために、低速ダイヤモンド鋸(Buehler Ltd., Lake Bluff, IL
)を用いてL−1推骨を削り、70%エタノール中で固定した。標本をVillanue
va骨色素骨染料(Polysciences Inc., Warrington, PA)中で4日間染色し、脱 色し、特級アルコール中で脱水し、アセトン中で脱脂した。次いで、L−1推骨
にメチルメタクリレートを浸透させ(Schenk et.al., 1984に記載のとおり)、 75mL:19mL:2.5gのメチルメタクリレート:ジブチルフタレート:ベン
ゾイルペルオキシド(Kodak, Rochester, NY)の混合物に包埋し、室温で重合化
した。縦方向の切片(4および8μm)を、Reichert-Jung 2065 マイクロト− ム(Magee Scientific Inc., Dexter, MI)で切り出した。4μmの切片を6% 硝酸銀(Von Kossaステイン)で染色し、カバーガラスで覆った。厚さ8μmの 切片は、動的な測定のために染色せずに据付けた。切片を0.5%ゼラチンを塗 布したスライドガラスに接着し、一晩乾燥させ、Eukittを用いてカバーガラスで
覆った。
【0065】 組織形態計測は、Optiphot-2蛍光顕微鏡(Nikon, Melville, NY)および Pow
erPC7100/66(Apple Computer, Cupertino, CA)と組み合せたセミオートマティ
ックデジタル化システム(SummaSketch III, Summagraphics Co., Seymour, CT;
KSS Image Analysis, KSS Scientific Consultants, Magna UT)を用い、NI H Imege 1.59(NIH, Bethesda, MD)の画像取り込み機能を使用して行った 。L−1については、皮質性外殻内の全骨髄領域を測定して小柱骨パラメータを
求めた。具体的には、測定値は、以前に記載されたように、海綿骨質容積(BV
/TV、%)、小柱の厚さ(Tb、Th、μm)、数(Tb、N、#/mm)お
よび分離(Tb、Sp、μm)、ミネラル化表面、ミネラル吸収速度および骨形
成速度からなる(Frost 1983; Jee et.al., 1985; Parfitt et.al., 1987)。
【0066】生体力学的解析 大腿骨頚部、中部骨幹およびL−6推骨について骨強度を測定した。大腿骨を
試験前に解凍し、3点曲げ試験を用いて無損傷の大腿骨の骨強度を測定した。負
荷を、15mm離れた2つの支持点の中間で与えた。大腿骨は、負荷点が遠位の
膝窩から7.5mmの位置になるように置き、曲げを中央−側方軸に生じさせた 。標本は37℃の食塩水浴中で試験した。各標本は、試験の3分前に食塩水に浸
し、温度を平衡させた。サーボ油圧式材料試験装置(MTS Corp., Minneapolis,
MN)とx−yレコーダー(Hewlett Packard 7090A, Palo Alto, CA)を使用し、
クロスヘッドスピード1mm/秒で負荷−変位曲線を記録した。測定項目は、以
下のとおりである:横断面慣性モーメント(I)、皮質厚さ(t)、終極負荷(
u)、極限応力(σu)、ヤング率(E)、および靭性(u)。これらの値を以
前に記載されたとおりに計算した(Turner and Burr 1993; Turner et.al. 1996
)。
【0067】 大腿骨頚部強度は、大腿骨の真中付近をチャックに垂直方向に設置し、大腿骨
頭部に1mm/秒の速度で下向きの力を、頚部が破壊するまで与えることにより測
定した。終極負荷を、大腿骨頚部が耐えた最大の力として計算した。試験はすべ
て、MTSシステムを用いて室温で行った。
【0068】 L−6推骨の骨強度は、ダイヤモンド薄片鋸(Buehler Isomet, Evanston, IL
)を使用して、背面の突起を取り除き、椎体の端をまっすぐにしてから測定した
。各推骨の極限応力(σu)、ヤング率(E)、および靭性(u)をMTS装置 を用い、50N/秒の負荷速度で圧縮して測定した。ピボット圧盤により圧縮負
荷をかけ、推体の面の平行でないアラインメントを矯正した(Turner and Burr,
1993)。
【0069】 標本は、37℃の食塩水溶液中で試験した。極限応力は、総断面積πAB/4
(AおよびBは推骨の前後および中央部横方向の幅である)で割った終極負荷と
して計算した。ヤング率は、剛性に4T/πABを掛けることにより計算した(
Tは、標本の厚さである)。靭性は、負荷−変位曲線の下の面積をπABT/4
で割ることにより計算した。
【0070】統計的方法 データは、平均の平均±標準誤差で示す。精度は、特定のラットについての標
準偏差/平均で定義した分散率(変動性)を平均することにより計算した。群の
差異は、主としてFisherの保護された最小有意差(PLSD)を用いて試験した
一対ごとの差異を分散試験(ANOVA)(全ANOVAの有意レベルはp<0
.05である)によって評価した。
【0071】試験 最初の試験において、6ヶ月齢の未受精Sprague-Dawley雌性ラット(体重約3
00g)をそれぞれ、12時間照明/12時間消灯のサイクルで22℃にて、自 由飲食で飼育した(0.5%カルシウムおよび0.4%リンを含むTD89222
食餌、Teklad, Medison, WI, USA)。Sham処置対照ラット以外は、試験動物
に対し両方の卵巣除去を行った。Sham処置ラットの場合は、外科的な卵巣除
去術を後に行ったが卵巣はそそままに残し、外科的外傷による可能性のある影響
を評価するための対照とした。
【0072】 卵巣除去した(OVX)ラットをランダム化し、3ヵ月の処置を開始する前の
1ヶ月間、骨を損失させた。
【0073】 ラット群は、Sham処置ラット(SHAM、n=8);両側の卵巣を切除し
たラット(OVX、n=7);17−αエチニルエストラジオール(Sigma Fine
Chemicals, St. Louis, Missouri, USA)を0.1mg/kg/日のレベルで経口 投与することにより処置した両側の卵巣を除去したラット(n=7);および0
.003、0.03、0.3または3mg/kg/日のレベルで1aによりそれぞれ 経口投与により処置した両側の卵巣を切除したラット(各群n=8)であった。
【0074】 SHAMおよびOVX対照ラットに、ビークルまたは1mL/kg体重の20%
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(Aldrich Chemical Co., Milwau
kee, Wisconsin, USA)を胃管栄養法により経口投与した。エストロゲン処置し た対照動物に0.1mg/kg/日の17α−エチニルエストラジオールを胃管栄養
法で投与した。種々の用量の1aで処置したラットは、適当な用量を胃管栄養法
により1mL/kg体重の20%シクロデキストリンで投与した。
【0075】 もうひとつの試験では、未受精のSprague-Dawleyラットの両側の卵巣を切除し
た(sham処置群以外)、卵巣切除したラットをランダム化にし、前記と同じ
ようにして処置の前の1ヶ月間骨を損失させた。各群それぞれ7〜8匹のラット
を含み、sham処置ラット(SHAM);両側の卵巣を切除したラット(OV
X);0.01、0.3または1mg/kg/日の化合物(1a)でそれぞれ3ヵ 月間処置した両側の卵巣を切除したラット;10μg/kg/日の用量のPTH
(1−34)で3ヵ月間皮下処置した両側の卵巣を切除したラット;PTH(1
−34)を10μg/kg/日の用量で皮下的におよび化合物(1a)を0.3 mg/kg/日の用量で経口的に3ヵ月間投与して処置した、両側の卵巣を切除 したラット;PTH(1−34)を10μg/kg/日の用量で45日間皮下処
置したのちビークルを45日間胃管投与した、両側の卵巣を切除したラット;P
TH(1−34)を10μg/kg/日の用量で45日間皮下処置したのち、化
合物(1a)のみを0.3mg/kg/日の用量で経口投与した、両側の卵巣を切
除したラット;0.1mg/kg/日の用量の17α−エチニルエストラジオール
を経口投与で処置した、両側の卵巣を切除したラット。
【0076】結果 体重および子宮重量に対する化合物(1a)の効果 最初の試験では、卵巣切除は、Shamを有意に上回る程度まで体重を増加す
ることが確認された。0.03〜3mg/kgの化合物(1a)での処置は、OV
Xとの比較では体重に対する影響はないが、Shamよりも有意に大きかった。
対照的に、EE2は、OVXよりも低くShamのレベルにまで体重を減少させ
た。単独でまたは化合物(1a)と組み合せた10μg/kgのPTH(1−3
4)での処置も、OVXと比較してほとんど影響がなく、Shamよりも大きか
った。PTH(1−34)、その後化合物(1a)の逐次的な組み合せについて
は、体重はOVXよりも有意に小さかったが、Shamよりも大きかった。
【0077】 卵巣切除によって子宮湿重量がShamと比較して減少することが確認された
。0.003〜3mg/kgでの化合物(1a)のラットの処置は、子宮の重量に
対して影響はなかったが、0.1mg/kgの17α−エチニルエストラジオール
は子宮重量をOVXを上回りShamのレベルまで増加させた。
【0078】 骨障害性卵巣切除ラットにおける化合物(1a)の効果の縦方向の解析 第2実験では、ラットの近位脛骨骨幹端をpQCTによりベースラインから縦
にスキャンした。図1に示すように、卵巣切除により、術後1ヶ月までに容積分
析によるBMDがShamと比較してそれぞれ20および25%有意に減少した
(p<0.0001、Fisher's PLSD)(図1参照)。
【0079】 示すように、処置は卵巣切除から1ヶ月後に開始し、その後3ヵ月継続した。
具体的には、化合物(1a)単独(黒の三角)、PTH(1−34)単独(白の
三角)、組合せ(黒の四角)、または逐次(白の三角)の投与を、OVX(白の
丸)、Sham(黒の丸)、およびエストロゲン(EE2、白のひし形)の対照
と比較した。
【0080】 化合物(1a)の3種類の用量(0.01、0.3、1.0mg/kg)はすべて
、17α−エチニルエストラジオール(0.1mg/kg、EE2)と同様、さら
なる骨損失を阻止し、終了時ではBMDはOVXよりも有意に大きかった。これ
らのデータは、1aが、エストロゲンと同様、卵巣切除によって誘発されるさら
なる骨の減少を阻止することが可能であることを示している。
【0081】 PTH(1−34)を45日間投与したラットは、BMDがShamのレベル
まで再び増加した(図1、白の四角)。しかしながら、PTH(1−34)を中
止した場合、BMDはShamを有意に下回るまで減少した。ラットにPTH(
1−34)を45日間投与した後、試験期間の残りを化合物(1a)に切り替え
た逐次的試験は、化合物(1a)がPTH(1−34)の中止の後のBMDの損
失を阻止したことを示した。即ち、終了時点でBMDとShamレベルとの相違
はなかった(図1、黒のひし形)。
【0082】 PTH(1−34)および化合物(1a)(10μg/kg)で90日間継続
的に処置した他のラットでは、BMDが、OVX、Shamおよびベースライン
のレベルを有意に上回り、直線的に増加した(図1、黒の四角)。化合物(1a
)(0.3mg/kg)とPTH(1−34)の組合せは、BMDを他のいずれの
群よりも有意に高いレベルまで増加させた(p<0.00017 Fisher's PLSD )。この組合せは、PTH(1−34)を含めて、いずれの薬剤単独と比較して
も、有意により迅速に且つより高いレベルまでBMDを増加させた。
【0083】大腿骨および推骨のマイクロCT解析 骨障害性ラットにおける遠位大腿骨骨幹端に対するLY353381.HClの
効果を、マイクロCTにより、解像度50×50μmピクセルで調べた。マイク
ロCTにより、長期間インビボで得られた観察結果がおおむね確認された。特に
、0.01〜1mg/kgの化合物(1a)は、0.1mg/kgの17α−エチニ
ルエストラジオールと同じように、さらなる骨損失を阻止した。ラットにPTH
(1−34)を45日間投与した後、化合物(1a)に切り替えた逐次的試験で
は、、PTH/0.3が、PTH(1−34)の中止後(PTH/0)のBMD のさらなる損失を阻止した。PTH(1−34)で継続的に処置した他のラット
では、OVX、Shamおよびベースラインレベルを有意に上回るレベルまで増
加したBMDが観察された。化合物(1a)(0.3mg/kg)とPTH(1−
34)の組合せは、PTH(1−34)を含む他のいずれの群と比較しても有意
に高いレベルまでBMDを増加させた(p<0.0001、Fisher's PLSD(図2
))。
【0084】 L−3推骨の、解像度70×70μmピクセルでのマイクロCT解析は、OV
Xと比較して、0.01〜1mg/kgでの化合物(1a)および0.1mg/kg
の17α−エチニルエストラジオールの脊髄BMDまたはBMCに対する限界的
効果を示した。しかしながら、PTH(1−34)の継続的投与により、BMD
がOVXを有意に上回るまで改善され、一方、化合物(1a)(0.3mg/kg
)とPTH(1−34)の組合せは、BMDとBMCをOVXおよびShamの
両方を有意に上回るまで増加させた。これらのデータは、化合物(1a)/PT
H(1−34)の組合せが、いずれの処置を単独で行うよりも、体肢および中軸
骨格において骨を増加させたことを示している(図3)。
【0085】LY353381.HCl効果の静的および動的組織形態計測 第2の試験については、L−1推骨に関する、より解像度の高い化合物(1a
)の効果の解析を組織形態計測により行った。卵巣切除により、小柱骨容積(B
V/TV)、小柱の厚さ、および小柱の数が、Shamとの比較において減少し
た。化合物(1a)およびEE2は、BV/TV、小柱の厚さ、または小柱の数
に対して、OVXとの相違はなくほとんど効果がなかった。しかしながら、PT
H(1−34)は、BV/TVおよび小柱の厚さをOVXを上回るほど改善し、
化合物(1a)(0.3mg/kg)+PTH(1−34)は、BV/TVを有意
に増加させ、ShamおよびPTH(1−34)単独を上回った。
【0086】 PTH(1−34)の中止により、BV/TVおよび小柱の厚さがShamを
下回るまで減少したが、45日目で化合物(1a)に切り替えると、この損失は
阻止された。
【0087】
【表1】
【0088】 動的パラメーターの試験により、ミネラル化表面(MS/BS)と骨形成速度(
BFR/BS)の卵巣切除刺激が確認された 化合物(1a)は、MS/BSおよびBFRを用量依存的に、Shamおよび
EE2レベルまで減少させた。しかしながら,化合物(1a)0.01〜1mg/
kgについてのMARは、OVXとの差異はなく、一方、EE2はMARを減少
させ、OVX、Sham、および化合物(1a)(0.01〜1mg/kg)を下
回った。PTH(1−34)は、MS/BS、MAR、BFR/BSおよびBF
R/TVを増加させ、ShamおよびOVXを有意に上回った。PTH(1−3
4)と化合物(1a)の組み合せは、MS/BS、BFR/BS、およびBFR
/TVを増加させ、PTH(1−34)単独を上回った。45日目でのPTH(
1−34)の中止(PTH/v)は、MS/BS、BFR/BSおよびBFR/
TVをOVXレベルまで低下させた。45日目に化合物(1a)に切り替えると
(PTH/0.3)、MAR、BFR/BSおよびBFR/TVがPTH/v群 のレベルまで減少した。
【0089】 これらのデータは、化合物(1a)が骨回転率をEE2と同様に減少させるが
、骨形成(BAR)をEE2よりも低い程度に抑制することを示している。さら
に、PTH(1−34)と化合物(1a)とを逐次的に投与した群は、単独での
いずれの処置と比較しても、骨形成とミネラル化の活性が高かった。
【0090】骨質の生体力学的解析 中部骨幹の3点曲げ解析により大腿骨骨幹を調べた。化合物(1a)は、破壊
するまでの負荷(Fu)および靭性を、OVXを上回る程度に用量依存的に改善
したが、1mg/kgでは、0.1mg/kgのEE2と同様、Shamとの差異 はなかった。45日間および90日間のPTH(1−34)処置は、Fuを改善
し、OVXを上回ったが、化合物(1a)/PTH(1−34)の組合せのみが
、Shamを上回る程度にFuを有意に増大させた。群の間でヤング率の差異は
観察されなかった。
【0091】 化合物(1a)およびEE2処置した動物についての皮質の厚さの測定値は、
両者とも厚さがShamとOVXの間にあった。興味深いことに、90日間のP
TH処置は、皮質の厚さをOVXを上回る程度に増加させたが、化合物(1a)
/PTH(1−34)の組合せだけは、Shamを上回る程度に皮質の厚さを増
加させた。45日後のPTH(1−34)の中止により、皮質の厚さが減少して
Shamを下回ったが、処置を化合物(1a)に切り替えるとこの減少は阻止さ
れた。
【0092】
【表2】
【0093】 大腿骨頚部せん断および圧縮試験により、近位大腿骨とL−6推骨の質をそれ
ぞれ調べた。OVXおよびShamの両者よりも高かったPTH(1−34)単
独およびこれと化合物(1a)の組み合せを除いて、大腿骨頚部に与えた終極負
荷は群の間で差異がなかった。OVX推骨はSham(Su)と比較して有意に
弱かった。化合物(1a)は、推骨の強度(Su)および靭性を、OVXを上回
る程度まで用量依存的に改善し、EE2またはShamとの差異はなかった。9
0日間のPTH処置は、単独または化合物(1a)との組合せのいずれも、Su
および靭性をOVXおよびShamのレベルを超える程度まで増大させた。45
日後のPTH(1−34)の中止により、SuはShamを下回る程度に減少し
たが、処置を化合物(1a)に切り替えることによりこの減少は阻止された。
【0094】
【表3】
【0095】 これらのデータは、化合物(1a)が骨の損失を阻止することを示しており、
さらに、化合物(1a)とPTH(1−34)の組合せおよび逐次的使用の、皮
質および小柱骨の部位に対する有用性を示している。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 対照実験との比較において、卵巣切除ラットモデルの近位脛骨に
対する本発明の方法による処置の効果を示すグラフである。
【図2】 対照実験との比較において、骨減少症ラットの遠位大腿骨骨幹端
に対する本発明の方法による処置の効果を示す一連のグラフである。
【図3】 対照実験との比較において、骨減少症ラットのL−3推骨に対す
る本発明の方法による処置の効果を示す一連のグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 1/04 C07K 1/36 1/36 14/635 14/635 C07D 333/64 C12N 15/09 A61K 31:4535) // C07D 333/64 37/24 (A61K 38/22 C12N 15/00 A 31:4535) A61K 31:4535) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4B024 AA01 BA01 GA11 4C084 AA02 BA19 BA20 BA23 CA53 CA59 DB32 MA02 MA52 MA56 MA60 MA63 MA66 NA05 ZA972 ZC752 4C086 AA01 AA02 BC21 GA04 GA12 MA02 MA04 NA05 ZA97 ZC75 4H045 AA30 BA18 BA19 BA21 CA40 DA30 EA20 FA33 FA74 HA03 HA04

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療上有効量の、上皮小体ホルモンおよび式(1) 【化1】 [式中、R1およびR2は独立に、水素および炭素原子1〜6のアルキルからなる
    群から選択される] で示される化合物またはその薬学的に許容し得る塩を患者へ共投与することを含
    む、そのような処置を必要とする患者において骨を構築する方法。
  2. 【請求項2】 式中、R1およびR2が独立に、水素およびメチルから選択さ
    れる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 式中、R1およびR2が共に水素である、請求項1に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 式中、R1が水素であり、R2がメチルである、請求項2に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 前記上皮小体ホルモンがヒト上皮小体ホルモン(1−84)
    (配列番号1)である、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記上皮小体ホルモンがヒト上皮小体ホルモン(hPTH1
    −31)(配列番号2)である、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記上皮小体ホルモンがヒト上皮小体ホルモン(hPTH1
    −34)(配列番号3)である、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記上皮小体ホルモンがヒト上皮小体ホルモン(hPTH1
    −38)(配列番号4)である、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記上皮小体ホルモンがヒト上皮小体ホルモン(PTHrP
    1−34)(配列番号5)である、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記上皮小体ホルモンが、[Glu22、Leu23、Glu25、L
    ys26、Leu28、Glu29、Lys30、Leu31、ホモ−Ser34(ラクタム)]PTHr
    P(配列番号6)である、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記上皮小体ホルモンが、[Ala21、Glu22、Leu23、G
    lu25、Lys26、Leu28、Glu29、Lys30、Leu31]PTHrP(配列番号7)で
    ある、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記上皮小体ホルモンが、[Glu22、Leu23、Glu25、L
    ys26、Leu28、Glu29、Lys30、His31、Thr32、Ala34、デス−Ala34]PT
    HrP(配列番号8)である、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記上皮小体ホルモンが、[Leu27 シクロ(Glu22−Ly
    s26)]hPTH(1−34)(配列番号9)である、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記上皮小体ホルモンが、[Leu27 シクロ(Lys26−As
    p30)]hPTH(1−31)(配列番号10)である、請求項1に記載の方法 。
  15. 【請求項15】 前記上皮小体ホルモンが、[Leu8、Asp10、Lys11、Al
    a16、Gln18、Thr33、Ala34]hPTH(1−34)(配列番号11)である 、請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記共投与が同時的である、請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記共投与が併用的である、請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記共投与が逐次的である、請求項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 治療上有効量の、上皮小体ホルモンおよび式(1a) 【化2】 で示される化合物またはその薬学的に許容し得る塩を、その患者における骨量を
    正常値の標準偏差1以内まで増加させるのに十分な期間患者へ共投与し、次いで
    上皮小体ホルモンの投与を中止することを含む、そのような処置を必要とする患
    者において骨を構築する方法。
  20. 【請求項20】 前記上皮小体ホルモンがヒト上皮小体ホルモン(hPTH
    1−34)(配列番号3)である、請求項20に記載の方法。
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