JP2001518575A - セルロース反応性及びセルロース非反応性サイズ剤で紙を表面サイジングする方法、並びにそれによって製造される紙 - Google Patents

セルロース反応性及びセルロース非反応性サイズ剤で紙を表面サイジングする方法、並びにそれによって製造される紙

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JP2001518575A JP2000514024A JP2000514024A JP2001518575A JP 2001518575 A JP2001518575 A JP 2001518575A JP 2000514024 A JP2000514024 A JP 2000514024A JP 2000514024 A JP2000514024 A JP 2000514024A JP 2001518575 A JP2001518575 A JP 2001518575A
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Abstract

(57)【要約】 セルロース反応性サイズ剤及びセルロース非反応性サイズ剤を含むサイズ組成物を紙に添加することによって紙をサイズ処理する方法が開示される。このサイズされた紙は、サイズ剤がセルロース反応性サイズ剤のみ、またはセルロース非反応性サイズ剤のみを含むことを除き同じ紙よりも、印刷が、光学的密度、フェザーリング、ウイッキング、端部粗度及びブリードから成る群から選択される少なくとも1つの性質について評価したとき、インクジェット印刷において良好に機能する。サイズされた紙はまた、サイズ組成物がセルロース反応性サイズ剤を含むことを除き同じ紙よりも高いトナー付着、高い摩擦係数及び低い摩擦係数バンド幅を有する。この紙はまた、最高技術水準の加工装置上での加工能力及びその高速の最終使用機械上での性能を測定する試験において効率的に機能することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、紙を表面サイズする方法、その方法によって作られた紙,及び表面
サイズ剤を作る方法に関する。発明の背景 微細紙用の現在の適用は、高速フォトコピー、封筒、コンピュータ紙及び計算
器機械紙を含むフォーム紙のような加工又は最終用途前にサイズ処理に特別の注
意を必要とする。紙は、通常製紙の湿潤工程にサイズ剤の添加により(内部添加
)又は少なくとも部分的に乾燥されたすでに形成された紙の表面にサイズ剤の添
加により(表面サイズ)によってサイズされる。
【0002】 アルキルケテンダイマー(AKD’s)及びアルケニルコハク酸無水物は、紙
表面サイズ剤として広く使用されている。それらは、内部及び表面サイズ剤の両
方に有用であると文献に記載されているけれども、それらは、工業上一般に表面
サイズ用に使用されていない。ケテンダイマー及びアルケニルコハク酸無水物の
ようなセルロース反応性サイズ剤は、高いサイズ効率を示すが、サイズ復元(r
eversion)、トナー接着、及び高速紙加工において問題を生ずるかもし
れない。変化し易い摩擦係数は、高速紙加工操作における少なくとも一つの問題
である。
【0003】 最近のアルケニルケテンダイマー及びケテンマルチマーは、内部及び表面サイ
ズに有用でありそして高速紙加工におけるその欠点を克服すると記載されている
。これらの物質は、1996年2月16日付出願の米国特許出願08/601,
113(その内容全部が本明細書に含まれる)、本出願人が所有する1994年
2月7日付出願の米国特許出願08/192,570(許可された)に対応する
ヨーロッパ特許出願0,666,368A3に記載されている。Precis(
登録商標)2000及びPrecis(登録商標)3000サイズ剤(ハーキュ
リーズ、Inc.、ウィルミントン、デラウエア州から入手できる)は、このよ
うなサイズ剤の例である。それらは、内部サイズ剤用に広く工業上使用されてい
るが、表面サイズ剤用ではない。その理由は、それらは、良好なトナー接着性及
び他の表面特性に寄与しないからである。
【0004】 セルロース非反応性サイズ剤は、表面サイズ剤として使用されてきている。こ
のような物質の例は、澱粉、スチレンとマレイン酸無水物、アクリル酸及びその
アルキルエステル及びアクリルアミド等のようなビニルモノマーとのコポリマー
のような他のポリマーサイズ剤である。特にスチレン/マレイン酸無水物樹脂が
広く表面サイズ用に広く使用されている。セルロース非反応性サイズ剤は、反応
性サイズ剤と比較した時、改良されたトナー接着性を示し、摩擦係数にはほとん
ど又はまったく影響がなく、高速加工に関して効果がないかまたは改善された効
果を示し、サイズ復元は示さない。しかし反応性サイズ剤よりサイズ剤としての
効果は少ない。
【0005】 上述のすべての結果として現時点での大部分の紙は、アルケニルコハク酸無水
物、アルキルケテンダイマー、アルケニルケテンダイマー又はロジンサイズ剤で
内部サイズされている。
【0006】 上述に列挙したその問題を克服する表面サイズ剤を提供することが必要である
。その理由は、内部サイズ剤に比べて表面サイズ剤から得られる実質的利点があ
るからである。それらの利点とは、 a)効率:その表面サイズ剤成分は、完全にその系内に保持される。一方内部サ
イズにおいて、有意量がその白水中に失われる。さらに表面対応のみが必要であ
るこれらの適用において表面サイズは、表面でのサイズ剤の大部分を保持するの
を許容し、そのため最低の物質量で最大の応答を得る。 b)環境:表面サイズ成分の高い保持能力は、環境汚染を最小にする。 c)繊維結合性:表面に適用されたサイズ剤は、繊維−繊維結合を妨害すること
はほとんどない。その理由は、サイズ剤が適用された時に、その結合がすでに形
成されていたからである。
【0007】 反応性サイズ剤及び非反応性サイズ剤の組み合わせ物での紙の処理は、これら
のサイズ剤の単独の使用では達成できなかった最終性質の独特バランスを持った
紙を提供できることが思いがけなく発見された。セルロース反応性サイズ剤及び
セルロース非反応性サイズ剤組み合わせは、そのサイズ剤組成物がセルロース非
反応性サイズ剤のみを含む紙より良好な水保持性を示す紙を提供する。その組み
合わせサイズ剤は、又そのサイズ剤組成物がセルロース反応性サイズ剤又はセル
ロース非反応性サイズ剤のみを含む紙よりより良好なインクジェット印刷を示す
紙を提供する。さらに、その紙は、そのサイズ剤組成物がセルロース反応性サイ
ズ剤のみを含む紙より良好なトナー接着性、高い摩擦係数、低い摩擦係数バンド
幅を示す。その紙は、又最高技術水準の加工装置及び高速最終使用機械に関する
特性に関して加工能力を測定するテストを効率的に実施できる。
【0008】 米国特許第5,498,648は、蒸解したカチオン性澱粉の水性懸濁液と紙
サイズ剤である微粉末水性ポリマー分散体とを混合しそして70oC以下でこの 混合物中でC14〜C22アルキルジケテンを乳化することによって作られた紙サイ
ズ剤混合物を開示している。そのサイズ剤混合物がエンジン(内部)及び表面サ
イズ用に使用できることがこの特許に記載されている。しかしながら、表面サイ
ズ剤の用途は、可能性としてのみ述べられている;全ての実施例及びその議論は
内部サイズ剤に関する。発明の概要 本発明の一つの態様としてサイズされた紙を製造する方法は、a)水性パルプ
サスペンションを提供すること、b)その水性パルプサスペンションをシート化
してそして乾燥すること、c)その紙の少なくとも一つの表面に少なくとも1種
のセルロース反応性サイズ剤及び少なくとも1種のセルロース非反応性サイズ剤
を含むサイズ剤組成物を適用すること、この場合セルロース非反応性サイズ剤は
約1500を超える重量平均分子量のポリマーでありそしてセルロース反応性サ
イズ剤は25oで固体ではなく、そしてd)その紙を乾燥することを含む。
【0009】 工程(c)における他の態様においてそのセルロース反応性サイズ剤は、紙の
乾燥重量に基づいて乾燥基準で約0.005〜0.5重量%の濃度で適用される
。工程(c)における他の態様においてそのセルロース非反応性サイズ剤は、紙
の乾燥重量に基づいて約0.01〜0.5重量%の濃度で適用される。工程(c
)におけるさらに他の態様において、その水性サイズ剤組成物は、紙の乾燥重量
に基づいてセルロース反応性サイズ剤及びセルロース非反応性サイズ剤の全重量
の約0.01〜1wt%の濃度で適用される。
【0010】 さらに別の態様において,表面サイズ剤組成物の製造方法は、a)セルロース
反応性サイズ剤の水性分散物及び約1500を超える分子量のポリマーであるセ
ルロース非反応性サイズ剤の水性分散体を提供することそしてb)その2つの分
散物を混合して室温で8日を超える保存寿命を持つ表面サイズ剤組成物を得るこ
とを含む。発明の詳細な説明 この開示の目的で、「サイズ」がサイズプレスで紙に添加される材料として定
義される。そして、それは、典型的な酸化澱粉(例えば、Grain Processing Cor
poration, Muscatine, IAから得られるD150澱粉)と組み合わされ、乾燥し た紙重量を基準として乾燥基準で4重量%の水準で塗布され、ハーキュリーズサ
イズ度試験(HST)法によって、澱粉のみで同じ4%の水準で処理した同じ紙
と比較したサイズの増加を測定する。特に、この開示の目的で、材料が次の試験
の少なくとも一つにかなえば、その材料はサイズ剤である。
【0011】 1)上述のとおり、澱粉と乾燥紙重量を基準とした乾燥ベースで0.15%の
表面サイズ剤とを、425CSF(カナダ標準フリーネス)を有するようにリフ
ァイニングされた72/25の広葉樹/針葉樹漂白パルプ混合物を含有し、抄紙
機のウェットエンドで添加される次の添加剤を含有する75g/m2のベースシ ートに添加する。
【0012】 15%の沈降性炭酸カルシウム充填剤(Albacar(登録商標) HO、Specialty
Minerals Inc.、Bethlehem, PA)、0.5%のカチオン澱粉(Sta-Lok(登録商 標) 400、Staley Manufacturing Co., Decatur, IL)及び0.05%のアルキ ルケテンダイマー内添サイズ剤(例えば、Hercon(登録商標) 70(Hercules In
corporated, Wilmington, Delaware))、全ての%は、最終乾燥紙重量をベース
とした乾燥活性ベースである。サイズ度の増加は少なくとも20秒でなければな
らない(少なくとも6回の繰り返しの平均)。
【0013】 2)上述のとおり、澱粉と乾燥紙重量を基準とした乾燥ベースで0.25%の
表面サイズ剤とを、425CSFを有するようにリファイニングされた75/2
5の広葉樹/針葉樹漂白パルプ混合物を含有し、抄紙機のウェットエンドで添加
される次の添加剤を含有する75g/m2のベースシートに添加する。
【0014】 15%の沈降性炭酸カルシウム充填剤(Albacar HO、Specialty Minerals Inc
.、Bethlehem, PA)、0.5%のカチオン澱粉(Sta-Lok 400、Staley Manufact
uring Co., Decatur, IL)及び内添サイズ剤不使用。 全ての%は最終乾燥紙重量を基準とした乾燥活性ベースである。サイズ度の増加
は少なくとも5秒(少なくとも6回の繰り返しの平均)である。HSTは、TA
PPI Standard T530 に記載されており、その開示は、それを
参照することにより、本発明の内容に含まれる。
【0015】 セルロース反応性サイズ剤は、セルロースのヒドロキシル基との反応により共
有化学結合を形成することができると信じられているサイズと定義され、セルロ
ース非反応性サイズ剤は、セルロースとそれらの共有結合を形成しないサイズ剤
と定義される。
【0016】 本発明で使用されるセルロース反応性サイズ剤は、ケテンダイマー、マルチマ
ー、アルケニルコハク酸無水物、約12〜約22の炭素原子を含む有機エポキシ
ド、約12〜約22の炭素原子を含むアシルハライド、約12〜約22野炭素原
子を含む脂肪酸からの脂肪酸無水物及び約12〜約22の炭素原子を含む有機イ
ソシアネートを含有する。
【0017】 ケテンダイマー及びマルチマーは式1の物質である。ここで、nは0〜約20
の整数であり、R及びR"は、同一でも異なっていてもよく、飽和又は不飽和の 、直鎖又は分枝鎖の、炭素原子6〜24個を有するアルキル基であり、R'は、 飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝鎖の、炭素原子約2〜約40個を有するアルキ
ル基である。
【0018】
【化2】
【0019】 本発明の方法に使用するケテンダイマーは、式1の構造を有しており、ここで
、nは0であり、R及びR"は、同一でも異なっていてもよく、炭化水素基であ る。好ましくは、R及びR"は、炭素原子6〜24個を有するアルケニル基又は アルキル基、少なくとも6個の炭素原子を有するシクロアルキル、少なくとも6
個の炭素原子を有するアリール、少なくとも7個の炭素原子を有するアルアルキ
ル、少なくとも7個の炭素原子を有するアルカリール、及びそれらの混合物であ
る。より好ましくは、ケテンダイマーは、(a)オクチル、デシル、ドデシル、
テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシル(eicosyl)、ドコシ ル(docosyl)、テトラコシル(tetracosyl)、フェニル、ベンジル、β−ナフ チル及びシクロヘキシルケテンダイマー、並びに(b)モンタン酸、ナフテン酸
、9,10−デシレン酸、9,10−ドデシレン酸、パルミトレイン酸、オレイ
ン酸、リシノール酸、リノール酸、エレオステアリン酸;ココヤシ油、ババスー
油、パーム核油、パーム油、オリーブ油、落花生油、菜種油、牛脂、ラード及び
鯨脂肪層に見いだされる脂肪酸の天然産混合物、並びに上記名称の脂肪酸同士の
混合物、からなる群から選択される。最も好ましいケテンダイマーは、オクチル
、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシル
、ドコシル、テトラコシル、フェニル、ベンジル、β−ナフチル及びシクロヘキ
シルケテンダイマーからなる群から選択される。
【0020】 25℃で固体のケテンダイマーは、長年、商業規模て使用されており、飽和直
鎖脂肪酸クロライドから製造されるアルキルケテンの二量化によって調製される
。最も広く使用されるものはパルミチン酸及び/又はステアリン酸から調製され
る。これらの物質の水性分散液は、Hercules Incorporated, Wilmington, DE. からHercon 紙用サイズ剤として利用できる。
【0021】 本発明の方法で使用されるケテンマルチマーは、1996年2月16日に出願
された共願の米国特許出願第08/601,113号に開示されています。それ らは、式1を有しており、ここで、nは少なくとも1の整数、R及びR"は、同 一又は異なってもよく、飽和又は不飽和、直鎖又は分枝鎖の、炭素原子6〜24
を有するアルキル基であり、好ましくは、10〜20の炭素原子を有し、より好
ましくは、14〜16の炭素原子を有し、R'は飽和又は不飽和、直鎖又は分枝 鎖の、炭素原子2〜40、好ましくは、4〜8又は28〜40の炭素原子を有す
るアルキル基である。
【0022】 ケテンマルチマーは、欧州特許出願公開第0,629,741 A1、及び19
94年2月7日出願の同0,666,368 A3(米国特許出願第08/192
,570号(特許成立)に対応、その内容全体を参照することにより本発明に含 む)並びに1996年2月16日に出願の米国特許出願シリアル第08/601
,113号(その内容を参照することにより本発明に含む)に記載されている。
【0023】 本発明で使用される特に好ましい群のケテンダイマー及びケテンマルチマーは
、25℃で固体でないものである(実質的に結晶でなく、半結晶又はワックス状
固体;即ち、溶融熱なしに熱で流動する)。それらは20℃で固体でないことが
より好ましい。25℃で液体であることが、さらにより好ましく、20℃で液体
であることが最も好ましい。これらの液体ダイマー及びマルチマーは、式1の化
合物の混合物であり、ここで、nは好ましくは0〜6、より好ましくは0〜3、
最も好ましくは0であり;R及びR"は、同一でも異なっていてもよく、飽和又 は不飽和、直鎖又は分枝鎖の、6〜24個の炭素原子を有するアルキル基であり
、R'は飽和又は不飽和、直鎖又は分枝鎖の、2〜40個の炭素原子、好ましく は、4〜32個の炭素原子を有するアルキル基であり、化合物の混合物中のR及
びR"の少なくとも25%は不飽和である。
【0024】 その液体ケテンダイマー及びマルチマーは、不飽和モノカルボン酸の脂肪酸を
含む反応混合物の反応生成物であるケテンダイマー又はマルチマー化合物の混合
物を含んでもよい。その反応混合物は、飽和モノカルボン酸の脂肪酸及びジカル
ボン酸をさらに含む。好ましくは、ダイマー又はマルチマー化合物の混合物を調
製するためのその反応混合物は、少なくとも25重量%の不飽和モノカルボン酸
の脂肪酸を含み、より好ましくは少なくとも70重量%の不飽和モノカルボン酸
の脂肪酸を含む。
【0025】 反応混合物中に含まれるその不飽和モノカルボン酸の脂肪酸は、好ましくは、
10〜26個の炭素原子、より好ましくは、14〜22個の炭素原子、最も好ま
しくは、16〜18個の炭素原子を有する。これらの酸は、例えば、オレイン酸
、リノール酸、ドデセン酸、テトラデセン酸(ミリストレイン酸)、ヘキサデセ
ン酸(パルミトレイン酸)、オクタデカジエン酸(リノエライジン酸)、オクタ
デカトリエン酸(リノレン酸)、エイコセン酸(ガドレイン酸)、エイコサテト
ラエン酸(アラキドン酸)、シス−13−ドコセン酸(エルカ酸)、トランス−
13−ドコセン酸(ブラシジン酸)及びドコサペンタエン酸(鰯酸)並びにそれ
らの酸のハライド、好ましくは、クロライドを含む。一つ以上のそのモノカルボ
ン酸が使用できる。好ましい不飽和のモノカルボン酸の脂肪酸は、オレイン酸、
リノール酸、リノレン酸及びパルミトレイン酸並びにそれらの酸ハライドである
。最も好ましい不飽和酸モノカルボン酸の脂肪酸はオレイン酸、リノール酸及び
それらの酸ハライドである。
【0026】 本発明で使用されるケテンダイマー及びマルチマーを調製するのに使用される
飽和モノカルボン酸の脂肪酸は、好ましくは、10〜26個の炭素原子、より好
ましくは、14〜22個の炭素原子、最も好ましくは、16〜18個の炭素原子
を有する。これらの酸は、例えば、ステアリン酸、イソステアリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ペンタデカン酸、デカン酸、ウンデシル
酸、ドデカン酸、トリデカン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸及びそれ
らのハライド、好ましくは、クロライドを含む。一つ以上のその飽和モノカルボ
ン酸の脂肪酸が使用できる。好ましい酸はパルミチン酸とステアリン酸である。
【0027】 本発明で使用するケテンマルチマー化合物を調製するのに使用されるアルキル
ジカルボン酸は、好ましくは、6〜44個の炭素原子、より好ましくは、9〜1
0、22又は36の炭素原子を有する。そのようなジカルボン酸は、例えば、セ
バシン酸、アゼライン酸、1,10−ドデカンジオン酸(dodecanedioic)、スベ
リン酸、ブラジリン酸(brazylic)、ドコサンジオン酸(docosandioic)並びに
36ダイマー酸(例えば、EMPOL 1008、Henkel-Emery, Cincinnati,
OHIO, USA)並びにそれらのハライド、好ましくは、クロライドである。これら のジカルボン酸の一つ以上が使用できる。9〜10個の炭素原子を有するジカル
ボン酸がより好ましい。最も好ましいジカルボン酸は、セバシン酸及びアゼライ
ン酸である。
【0028】 ジカルボン酸が、本発明で使用されるケテンマルチマーの調製に使用されると
き、ジカルボン酸対モノカルボン酸(飽和と不飽和との合計)の最大モル比は、
好ましくは、約5である。より好ましい最大値は、約4である。最も好ましい最
大値は、約2である。ダイマー及びマルチマー化合物の混合物は、標準のケテン
ダイマーの調製に知られた方法を用いて調製できる。その最初の工程において、
酸ハライド、好ましくは、酸クロライドは、PCl3又は他のハロゲン化剤、好 ましくは、塩素化剤を使用して、脂肪酸の混合物又は脂肪酸とジカルボン酸との
混合物から生成される。そして、その酸ハライドは、第三級アミン(トリアルキ
ルアミン及び環状アルキルアミンを含む)、好ましくは、トリエチルアミン、の
存在下にケテンに転化される。そのケテン部位はそれからダイマー化され、その
望ましい化合物を形成する。
【0029】 25℃で固体ではないケテンダイマー及びマルチマーは、米国特許出願第08
/192,570号(特許成立、1994年2月7日出願)、1995年4月2 5日に出願の米国特許出願第08/428,288号及び1996年2月16日 に出願の米国特許出願シリアル第08/601,113号に開示されている。そ れらは全て、その内容全体を参照することにより本発明に含む。25℃で固体で
ないケテンダイマーは、Precis サイズ剤として、入手でき、Hercules Incorpor
ated からも入手できる。
【0030】 さらにセルロース反応性サイズ剤としてアルケニルコハク酸無水物(ASA)
が挙げられる。ASAは無水コハク酸側基を有する不飽和炭化水素鎖から構成さ
れる。ASAは通常αオレフィンから出発して2段階法で作られる。最初、二重
結合をα位からランダムに移動させることによりオレフィンを異性化させる。2
段階目では異性化オレフィンをマレイン酸無水物と反応させて最終生成物である
式2のASAを得る。マレイン酸無水物と反応させるのに用いる典型的なオレフ
ィンとして、約8〜約22の数の炭素原子を有するアルケニル、シクロアルケニ
ル及びアラルケニル化合物が挙げられる。特定の例としては、イソオクタデセニ
ルコハク酸無水物、n−オクタデセニルコハク酸無水物、n−ヘキサデセニルコ
ハク酸無水物、n−ドデシルコハク酸無水物、i−ドデセニルコハク酸無水物、
n−デセニルコハク酸無水物及びn−オクテニルコハク酸無水物である。
【0031】
【化3】
【0032】 アルケニルコハク酸無水物は米国特許第4,040,900号や、C.E.Farley及びR.B.W
asser, The Sizing of Paper, Second Edition, W.F.Reynolds編, Tappi Press,
1989, pp.51-62に開示されており、その全体をここに参照文献として取り込む 。種々のアルケニルコハク酸無水物がAlbemarle Corporation, Baton Rouge, Lo
uisianaから商業的に入手される。本発明に用いるアルケニルコハク酸無水物は 好ましくは25℃で液体である。さらに好ましくは20℃で液体である。
【0033】 本発明で用いる好適なセルロース反応性サイズ剤は、構造1のケテンダイマー
及びケテンマルチマーである。さらに好適なセルロース反応性サイズ剤は25℃
で固体でない(実質的に結晶、半結晶又はワックス状固体ではない、すなわち融
解まで加熱することなく流動する)ケテンダイマー及びケテンマルチマーである
。さらに好適には20℃で固体でなく、さらにより好適には25℃で液体であり
、最も好適には20℃で液体である。
【0034】 セルロース非反応性サイズ剤は約1500より大きい分子量を有するポリマー
材料である。分子量が約5000を超えるものが好適であり、さらに約1000
0を超えるものが好適である。
【0035】 本発明で用いるポリマー性セルロース非反応性サイズ剤は、さらに2つのグル
ープに分けられる:(1)pH約6未満で水不溶性であり、pH約6超で水溶性
のもの;及び(2)pH約6超で水不溶性であり、好適には、セルロース反応性
サイズ剤とそのまま(neat)ブレンドしたときにサイズ組成物の1次ガラス転移
温度(TG)が約100℃未満であるもの;である。セルロース反応性サイズ剤 /セルロース非反応性サイズ剤をそのままブレンドしたものの一次ガラス転移温
度は好適には約60℃未満であり、最も好適には約40℃未満である。「一次ガ
ラス転移温度」とは、TGの測定の際、最も大きい熱容量変化に対応するガラス 転移温度である。
【0036】 グループ(1)の水溶性ポリマーは、好適にはアニオン性ポリマー及び少なく
とも1のカルボキシル基を有する少なくとも1のモノマーから作られるものであ
る。かかるポリマーとして、スチレン又はカルボキシル基を有するビニルモノマ
ーで置換されたスチレンのコポリマーが挙げられる。かかるモノマーとしては、
マレイン酸無水物、アクリル酸、メタクリル酸、及びイタコン酸が挙げられるが
これらに限定されない。さらにかかるポリマーの部分エステル化形も挙げられる
。グループ(1)の水溶性ポリマーとしてスチレン/マレイン酸無水物樹脂及び
それらの部分エステル化物が好適である。本発明に用いる水溶性ポリマー性セル
ロース非反応性サイズ剤の例としては、Scripset(登録商標)樹脂[スチレン/
マレイン酸無水物樹脂(Hercules Incorporated, Wilmington Delaware)]、及
びCypress(登録商標)210[ポリ(スチレン/アクリル酸)樹脂(Cytec Indust
ries, WestPaterson, NJ)]がある。
【0037】 水不溶性ポリマーのクラスとしては、スチレン又はビニルモノマーで置換され
たスチレンのコポリマーが挙げられるがこれに限らない。そのようなビニルモノ
マーの例としては、マレイン酸無水物、アクリル酸又はそのアルキルエステル、
メタクリル酸又はそのアルキルエステル、イタコン酸、ジビニルベンゼン、アク
リルアミド、アクリロニトリル、シクロペンタジエン及びそれらの混合物が挙げ
られるがこれらに限られない。またポリウレタン類及びエチレンと酢酸ビニル、
アクリル酸及びメタクリル酸などのコモノマーとのコポリマーも挙げられる。
【0038】 水不溶性ポリマーとしてはスチレン若しくは置換スチレン、アルキルアクリレ
ート若しくはアルキルメタクリレート及びエチレン性不飽和カルボン酸を含むモ
ノマーから作られるコポリマーが好適であり、ここでスチレン又は置換スチレン
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン及びそれらの混合物からな
る群より選択され、アルキルアクリレート目はアルキルメタクリレートのアルキ
ル基は1〜約12の炭素原子を有し、エチレン性不飽和カルボン酸はアクリル酸
、メタクリル酸、マレイン酸またはマレイン酸無水物、フマル酸、イタコン酸及
びそれらの混合物からなる群より選択される。かかるコポリマーは、共に係属す
る特許出願No.08/847,841号(1997年4月28日出願)に記載され、その
全体をここに参照文献として取り込む。かかるコポリマーの例として、Chromase
t(登録商標)600[表面サイズ処理剤(Hercules Incorporated, Wilmington DE )]が好適である。他の市販の水不溶性ポリマーの例としては、Carboset(登録 商標)1086[ポリ(スチレン/アクリル酸/2−エチルヘキシルアクリレートラ テックス(B.F.Goodrich Co., Akron,OH)]、Basoplast(登録商標)250D[ポリ (アクリロニトリル/ブチルアクリレート)のラテックス(BASF Corporation,
Charlotte, NC)]、Jetsize(登録商標)Plus[カチオン性ポリ(スチレン/アク
リレート)ラテックス(Eka-Nobel, Marietta, GA)]、Flexbond(登録商標)38
1[ポリ(エチレン/酢酸ビニル)ラテックス(Air Products Corporation, Alle
ntown, PA)]、及びFlexbond(登録商標)325[ポリ(エチレン/酢酸ビニル)ラ
テックス(Air Products Corporation)]がある。
【0039】 本発明に適した水不溶性セルロース非反応性サイズ剤の1つのクラスとして、
澱粉で安定化したものが挙げられる。澱粉安定化非反応性サイズ剤のクラスとし
て、澱粉の存在下に乳化重合により形成して得た、澱粉にグラフト化したポリマ
ーが好適である。かかる材料の例は、米国特許第4,301,017号、第4,560,724号、
第4,835,212号及び第4,855,343号に開示され、それらの全体をここに参照文献と
して取り込む。澱粉にグラフト化したポリマーのクラスにおける組成物として、
スチレン、及び/又はアクリロニトリルとアクリレートエステル又はメタクリレ
ートエステルとを組みわせたものを含むモノマー類から作られるものが好適であ
る。かかる材料の例として、Basoplast(登録商標)250D及びBasoplast(登録商
標)335D(BASF Corporation, Charlotte, NC)がある。サイジングによる改良 されたトナー接着性を得るためには、少なくとも45%のスチレンと少なくとも
20%のアクリレートエステル、例えばブチルアクリレート及び2/エチルヘキ
シルアクリレートとを含む澱粉グラフト化ポリマーが特に好適である。従って澱
粉にグラフト化されたポリマーは典型的には45〜80%のスチレンとアクリロ
ニトリル、及び20%〜55%のアクリレートエステルとを含むことになる。
【0040】 水溶性非澱粉分散物又は安定剤にグラフト化されたポリマーを含む他のポリマ
ー性ラテックスは、本発明に用いる水不溶性セルロース非反応性サイズ剤として
も適切に用いることができる。適切な材料は例えば米国特許第4,281,082号、第5
,591,489号に記載されており、ともにそれらの全体をここに参照文献として取り
込む。
【0041】 セルロース反応性サイズ剤及び水不溶性セルロース非反応性サイズ剤は通常水
性エマルション又は分散物として用いられるだろう。pH約6未満で水不溶性で
pH約6超で水溶性のセルロース非反応性サイズ剤は、水に溶解するpHでは水
溶液として用いることができ、あるいは水に溶けない低pHでは水分散液として
用いることができる。
【0042】 両方のサイズ成分が水性分散物として存在する水性サイズ組成物は,個々の成
分の分散物を混合することにより、あるいは、セルロース反応性サイズをセルロ
ース非反応性サイズの分散物中へ分散させることにより、製造できる。二つのサ
イズの分散物同士を混合することは、好ましい方法である。混合は、個々の分散
成分をサイズプレスに加えることにより、サイズプレスのところで起こり得るし
、あるいはサイズプレスで使用する数時間あるいはさらには数日前に混合を行っ
てもよい。この点に関して、予備混合分散物が良好な貯蔵安定性を有すること、
例えば固形物の分離または形成が実質的にないこと、そして室温で8日以上もの
間サイジングのための使用可能性を維持することは、本発明の一利点である。好
ましくは予備混合分散物は、約20日以上、更に好ましくは約60日以上そして
最も好ましくは約180日以上の間、良好な保存安定性を有する。
【0043】 方法の工程(a)の水性パルプサスペンションは、公知のメカニカル、ケミカ
ル、及びセミケミカル等のパルプ化法のような、当業において周知の手段によっ
て、得られる。通常、メカニカル破砕、及び/またはケミカルパルプ化工程後に
、パルプは、残留パルプ化薬剤及び可溶化木材成分を除去するために洗浄される
。漂白または未漂白パルプ繊維のいずれも、本発明の方保父において使用され得
る。リサイクルパルプ繊維も使用に適している。
【0044】 パルプサスペンションの抄紙および乾燥も、当業において周知の方法で実施さ
れる。商業的製紙の業務において紙に変える前の水性パルプ懸濁物に一般的に添
加され、また本発明方法において使用され得る多様な材料が有る。これらは、限
定的ではないが、湿潤強度増強用樹脂、内部サイズ剤、乾燥強度増強用樹脂、保
留酸、ミョウバン、繊維、顔料および染料が包含される。
【0045】 本発明の方法でサイズ処理された紙は、表面サイズ紙として一般的に知られて
いる。好ましくは、表面サイズ処理過程において、サイズ剤はサイズプレスから
紙の表面へ塗布され、そのサイズプレスはコーティングまたはスプレー装置のい
ずれのタイプであってもよいが、最も一般的にはパドル、ゲートローラーまたは
計量ブレードタイプのサイズプレスである。
【0046】 紙コーティングも紙の表面へ塗布されるが、それらは機能及び組成において表
面サイズ剤と完全に異なる。紙コーティング組成物は、表面サイズ組成物よりも
非常に高い粘度を有し、従って典型的な製紙機械のサイズプレスによっては、容
易に塗布できない。紙コーティングは高分子バインダーのものよりも3ないし2
0倍高いレベルで顔料を含むが、典型的サイズ剤において顔料は任意である。好
ましくは、それらは、水性サイズ組成物の全固形分レベルの0〜約50重量%、
更に好ましくは0〜30重量%のレベルで使用される。
【0047】 本発明のサイジング過程のためには、サイジング組成物は、好ましくは、それ
が紙に塗布される前に、澱粉または澱粉誘導体の溶液と混合される。澱粉はいず
れのタイプのものであってもよく、限定されないが、酸素化、エチル化、カチオ
ン性及びパール澱粉を包含し、好ましくは水性溶液として使用される。
【0048】 典型的なサイズプレス澱粉溶液は、好ましくは水に最低約1重量%の澱粉を含
み、約6〜9の間のpHをもつ。より好ましい最低澱粉レベルは約2%であり、
最も好ましい最低レベルは約3%である。サイズ組成物中の好ましい最高澱粉レ
ベルは、約20重量%である。より好ましい最高レベルは約16重量%、そして
最も好ましい最高レベルは約16重量%である。少量のその他の添加物、例えば
光学的光沢剤及び消泡剤も同じく存在してよい。サイズプレスコンパウンドを作
るために、澱粉溶液へ加えられるサイズ組成物の量は、最終サイズプレスコンパ
ウンド中のセルロース反応性及びセルロース非反応性サイズ固形分の最低合計が
好ましくはサイズ組成物の合計重量に基づいて約0.01重量%であるような量
である。より好ましい最低合計は約0.02重量%である。最終サイズプレスコ
ンパウンド中のセルロース反応性及びセルロース非反応性サイズ固形分レベルの
最高合計は、好ましくは約2重量%、より好ましくは約1重量%である。
【0049】 水性サイズ組成物中のセルロース反応性サイズ剤:セルロース非反応性サイズ
剤の乾燥基準での比は、好ましくは、約0.2:1の最低値を有する。より好ま
しくはその最低値は約0.5:1、最も好ましくは約1:1である。最高比は好
ましくは約50:1、より好ましくは約40:1、そして最も好ましくは約30
:1である。
【0050】 サイズプレスで塗布される表面サイズの量は、紙の乾燥重量に基づき乾燥基準
で約1重量%の好ましい最低レベルで澱粉を与えるようなものである。より好ま
しい最低レベルは約2重量%、そして最も好ましい最低レベルは約3重量%であ
る。塗布される澱粉の最高レベルは、紙の乾燥重量に基づき乾燥基準で、好まし
くは約8%であり、より好ましくは約7重量%そして最も好ましくは約6重量%
である。
【0051】 好ましくは、表面サイズ剤は、サイズプレスのところで、紙の乾燥重量に基づ
き乾燥基準で約0.01重量%のサイズ組成物最低量、すなわち非セルロース反
応性及びセルロース反応性サイズ剤の合計、を与えるような量で塗布される。よ
り好ましい最低量は約0.03重量%、そして最も好ましい最低量は約0.05
重量%である。好ましくはサイズ組成物最高量は紙の乾燥重量に基づき乾燥基準
で約1重量%、より好ましくは約0.7重量%、そして最も好ましくは約0.5
重量%である。
【0052】 塗布される表面サイズ剤の量は、紙の乾燥重量に基づき乾燥基準で約0.00
5重量%のセルロース反応性サイズ剤の最低量をも与えることになる。より好ま
しい最低量は約0.01重量%、そして最も好ましい最低量は紙の乾燥重量に基
づき乾燥基準で約0.02重量%である。好ましくは、塗布されるセルロース反
応性サイズ剤の最高量は約0.5重量%、より好ましくは約0.3重量%、そし
て最も好ましくは約0.2重量%である。
【0053】 塗布される表面サイズ剤の量は、紙の乾燥重量に基づき乾燥基準で約0.01
重量%のセルロース非反応性サイズ剤の最低量をも与えることになる。より好ま
しい最低量は約0.02重量%、そして最も好ましい最低量は紙の乾燥重量に基
づき乾燥基準で約0.04重量%である。好ましくは、塗布されるセルロース非
反応性サイズ剤の最高量は約0.5重量%、より好ましくは約0.4重量%、そ
して最も好ましくは約0.3重量%である。
【0054】 表面サイズ剤の塗布後、シートは当業において周知の慣用乾燥操作のいずれか
を用いて乾燥される。
【0055】 本発明方法の一利点は、内部サイズ剤が必要とされないことである。しかし、
内部サイズ処理は表面サイズ剤がシートの中へ浸入するのを防止し、かくして最
大の効果を発揮する表面に表面サイズ剤を留めておく助けをなすので、場合によ
っては、内部サイズ処理するのが望ましい。本発明の方法でサイズ処理される紙
は、パルプ懸濁物が紙シートに加工される前に、それにサイジング剤を添加する
ことによって、内部サイズ処理されて良い。
【0056】 内部サイズ剤は、ファイン製紙機の湿潤端部で一般的に使用されるものを包含
する。これらは、ロジンサイズ剤、強化ロジンサイズ剤、ケテンのダイマー及び
マルチマー、ならびにアルケニル無水コハク酸を包含する。ここに開示されたセ
ルロース反応性及びセルロース非反応性サイズ剤は、内部サイズ処理のためにも
使用され得る。内部サイズ剤は好ましくは、乾燥紙シートの重量に基づき重量基
準で約0.05重量%から約0.3重量%のレベルで使用される。より好ましい
レベルは約0.01重量%から約0.2重量%そして最も好ましいレベルは約0
.01重量%から約0.1重量%である。
【0057】 ロジンでの内部サイズ処理のために用いられる方法及び材料は、E.ストラツ
ジンスによって、W.F.レイノルズ編TAPPIプレス、1989年発行Th
e Sizing of Paper 第2版、第1〜33頁において検討され
ている。
【0058】 内部サイジングのために適当なケテンのダイマー及びマルチマー、ならびにア
ルケニル無水コハク酸は、セルロース反応性サイズ剤との関係において、上記検
討されているものと同じである。
【0059】 本発明のもう一つの利点は、本発明方法で製造される紙が、セルロース反応性
またはセルロース非反応性サイズ剤のいずれかを単独で使用することによっては
得られない独特な性質を有することである。一般に、これらの性質は反応性サイ
ズ剤の高効率と改善されたトナー付着性、高速移送またはリプログラフィー操作
における使用能力、カラー及び黒インキジェットプリントの良好なバランス、サ
イズ剤無逆行、及びセルロース反応性サイズ剤にしばしば関係する摩擦係数の無
低減とを結び付ける。
【0060】 特に、本発明のサイズ処理された紙は、プリントが光学密度、にじみ(フェザ
ーリング)、ウイッキング(wicking)、端部粗度(edge roug
hness)及びブリード(bleed)からなる群より選定される少なくとも
一つの性質に就いて評価される時に、サイズ組成物がセルロース反応性サイズ剤
のみを含むことを除いて同一の紙よりも良好なインクジェットプリント性能であ
る。本発明サイズ処理紙は、また、サイズ組成物がセルロース反応性サイズ剤の
みを含むことを除いて同一の紙よりも、高い摩擦係数及び低い摩擦バンド幅係数
を有する。バンド幅は、動的摩擦係数曲線におけるスティック・スリップ応答の
平均最大と平均最小との差として定義される。
【0061】 本発明の表面サイズ処理紙がインクジェットプリントに使用される場合に、イ
ンクジェットプリントの品質が、表面サイズ組成物中に約pH7から約pH9で
水に溶解する種々のカチオン性金属イオンの塩類を含めることによって、向上さ
れることが判明した。この用途のために有効な塩の例は、塩化ナトリウム、硫酸
ナトリウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、塩化マグネシウム、臭化マグネ
シウム、硫酸アルミニウム及びポリ塩化アルミニウムである。好ましい塩は、塩
化カルシウム、臭化カルシウム、塩化マグネシウム及び臭化マグネシウムである
。更に好ましい塩は、カルシウム及びマグネシウムの塩化物である。サイズ組成
物中に含まれる塩:その他の固体の重量比は約1:20〜約20:1である。更
に好ましくは、その比は約1:5〜約5:1、そして最も好ましくは約1:3〜
約3:1である。
【0062】 また本発明の紙は、最高技術水準の加工装置でのその加工性、及び高速の最終
使用機でのその性能を測定する試験において、有効に機能しうる。殊に、約30
〜60ポンド/3000フィート2(48.7〜95.5g/m2)、好ましくは
約40〜50 ポンド/3000フィート2(64.5〜81.0g/m2)の坪
量を有する折り重ね連続フォーム・ボンドに作られ得る本発明の紙は、IBMモ
デル3800高速連続フォーム用レーザープリンターで走行可能であり、10分
の運転時間後に、その冷却セクション(ヒューザーセクション後、引取りセクシ
ョン前)において約5インチ(12.7cm)より大きな、好ましくは約3イン
チ(7.6cm)またはそれ以下、より大きな波立ち(billowing)を
起こすことがない。
【0063】 さらに、約15〜24ポンド/1300フィート2(56.1〜90.0g/ m2)の坪量を有する8.5×11インチ(21.6cm×28cm)のリプロ グラフィー紙シートに製造できる本発明による好ましい紙は、IBMモデル38
25高速複写機で走行可能であり、10,000で5またはそれ以下の割合で、
好ましくは10,000で1またはそれ以下の割合で誤給紙を起こすことがない
。これと比較して、標準的なアルキルダイマーでサイズ処理された紙は、IBM
モデル3825高速複写機ではるかに高い2重給紙の割合を持つ(14250枚
で14の2重給紙)。慣用複写機操作において、10000で10回の2重給紙
は許容できない。機械製造者は、10000枚で1回の2重給紙は許容できない
と考える。
【0064】 約20〜24ポンド/3000m2(32.6〜39.1g/m2)の坪量を有
する連続フォーム・ボンドのロールの形の本発明の紙は、毎分少なくとも約17
75フィート(541m)、好ましくは毎分少なくとも約1900フィート(5
79m)のプレス速度でハミルトン・スティーブンス連続フォーム・プレスで標
準的なパーフォレーテット連続フォームに変換され得る。
【0065】 本発明の紙は、また、ウインクラー・アンド・ダンネビアーCH封筒ホルダー
機で毎分少なくとも約900の封筒、好ましくは毎分少なくとも約1000の封
筒に転化され得る約20〜24ポンド/1300フィート2(72.5〜90. 1g/m2)の坪量を有する封筒用紙ロールに作ることができる。
【0066】 この発明の紙は高速IBM3825シート供給複写機で少なくとも毎分約58
枚のスピードで走行することができ、10000で1回よりも少ない2重給紙ま
たは詰りである。
【0067】 本発明を以下の実施例により説明するが、これらは例示のみであり、限定的で
あるとは意図されていない。全ての百分率、部等は、特に指示しない限り、乾燥
パルプの重量に基づく重量基準である。
【0068】 手順 以下の実施例の全てについて、サイズ処理に使用される紙は、前もって作られ
、貯蔵され、次いで記載の材料を用いて実験室用パドル・サイズプレスで処理さ
れた。全ての場合に、ベース紙は、その製造中にサイズプレスにおいて処理を適
用されなかった。サイズプレスにおける材料の塗布は、澱粉を水の中で攪拌し、
約95℃に少なくとも30分間過熱することからなった。次いでその澱粉溶液を
使用されるまで、通常は数時間65℃に維持した。若干の場合に、塩化ナトリウ
ム(約0.7重量%まで)を添加した。塩化ナトリウムは、製紙工場サイズプレ
スでの典型的な添加剤であり、紙の導電度を増加させ、それによって静電気の蓄
積を低減するのに使用される。澱粉溶液pHは、使用前に、約pH8に調節され
、次いでサイズプレス添加剤をその澱粉へ添加した。若干の場合に、以下に記す
ように、pHはこの点に調節した。材料は、数分間混合され、次いでパドル・サ
イズプレスの2つのロールのニップへ加えられた。
【0069】 未処理紙は、一時にそれらのロールを通して供給されて、ニップ内で紙に溶液
を塗布した。特定の条件下で、特定の澱粉溶液によって紙に塗布される溶液の量
を測定して、所望の紙処理レベルを与えるために澱粉溶液中の添加剤のレベルを
設定するのに使用した。
【0070】 サイズプレス組成物の塗布に直ぐに引き続いて、紙を93−105℃に加熱し
たドラム乾燥機で乾燥させた。紙を次いで調質し、試験した。
【0071】 ハーキュリーズ・サイズ度試験 ハーキュリーズ・サイズ度試験は、業界で認められたサイズ性能測定のための
試験であり、J.P.Casey編Pulp and Paper Chemi
stry andChemical Technology, Vol.3,p
1553〜1554(1981)に、そしてTAPPTI標準T530に記載さ
れている。ハーキュリーズ・サイズ度試験は、染料の水性溶液が反対側表面から
浸入する時の紙の表面の反射率の変化を測定することにより、紙において得られ
た水サイジング度を決定する。その水性染料溶液、例えば1%ぎ酸中のナフトー
ルグリーン染料、は紙の上表面の上のリング内に含まれ、反射率の変化が下表面
から光電的に測定される。
【0072】 試験時間は、便宜な終点、例えば80%の反射率に相当する20%の反射光の
減少、を選定することによって限定される。タイマーが、達成されるべき試験終
点についての時間(秒単位)を測定する。より長い時間は、向上したサイジング
性能、すなわち水浸入に対する抵抗増加と相関する。
【0073】 インクジェット印刷評価: インクジェット印刷は、ヒュウレット・パッカードのDeskjet 560
Cプリンターで試験される。ヒュウレット・パッカード3.4テストパターン及
び方法を用いて印刷の品質を評価した。
【0074】 試験前に紙を23℃及び50%相対湿度で最小1日間調質した。A.黒インキ印刷品質の評価 光学密度−光学密度計を印刷されたシートの黒色テスト矩形片上に置き、そし
てくろの光学密度を記録した。これを矩形片の別の区域で繰り返し、全部で6つ
の読みを行った。黒インキ拡散(フェザーリング:feathering) −黒インキ拡散は、イ
ンキが印刷領域から広がり出る性向である。拡大鏡を用いて文字「E」の列から
なるテストパターンの領域を検査し、印刷品質を、許容し得るフェザーリング、
良好なフェザーリング及び許容し得ないフェザーリングの各標準例と比較した。
検査された特定領域は文字の角端部の丸みの度合;文字の中心ストロークと右端
部とのあいだの分離の量;線の大よそのの幅、等であった。線成長の同様な検査
を、テストパターン中の垂直及び水平な黒線を用いて行った。黒端部粗度(wicking) −黒端部粗度またはにじみ(wicking)は
、インキが印刷領域から繊維または一つの方向に沿ってにじみ出て、印刷領域の
周囲で粗いエッジ、あるいは長い「放射状」の線を生じさせることさえある性向
である。拡大鏡を用いて、白地に黒線が印刷されたテストパターンの領域全てを
、検査し、許容し得るにじみ、良好なにじみ及び許容し得ないにじみの各標準例
と比較した。B.カラー印刷品質の評価 光学密度 −印刷されたシートの複合黒矩形片上に光学密度計を置き、黒色光学密
度値を記録した。複合黒印刷は、シアン、マゼンタ及び黄インキの組合せから構
成された。操作を矩形片の異なる領域でも繰り返し、合計6回の読みを行い、こ
れらを平均して、複合黒光学密度として報告した。色−色・端部粗度 − 色−色端部粗度は、二つの色が重なり合う領域における線
の粗度を測定する。複合黒及び黄領域が重なり合うテストパターンの領域を、拡
大鏡を用いて検査し、印刷品質が許容し得るか、良好か、または許容し得ないか
を判定するために標準例と比較した。色−色・ライン生長 − 色−色ライン生長は別の色に触れまたは重なっている一
つの色の印刷されたものの寸法を意図された寸法に対して試験する。拡大鏡を用
いてテストパターンの重なり合いカラーテキスト領域を試験し、そして許容し得
るか、良好かまたは許容し得ないか標準例とそれらを比較した。特定的には、黄
地上の黒文字及び黒地上の黄文字の寸法を比較した。トナー付着性 ;相対的トナー接着性は、複写機で塗布されたトナーの一面の黒領
域を透けて見える白紙の相対的な量(折り曲げられる紙からもたらされる)であ
る。試験のために、紙を制御された仕方で折り曲げ(折り曲げの内側にトナー)
、折り曲げを解き、次いで緩いトナーを再生可能な仕方で取り除いた。トナーが
失われた亀裂領域の百分率を、顕微鏡またはトナーの亀裂及び周囲領域の光学密
度測定によって推定し、トナーの付着値として報告した。したがって、小さい値
は、少ないトナーが失われていることを意味し、従ってより高いトナー付着性を
示す。加工試験 ;サイジング剤が加工操作における困難性の原因になるかどうかを調べ
るため、パイロット抄紙機で紙を作り、フォームに変換し、次いでIBM380
0高速プリンターで印刷した。IBM3800での走行性を、変換性能の尺度と
して用いた。特定的には、IBM3800での2つの別個のロール間で紙が渦巻
く高さを加工性能を定量するのに用いた。シートがより速くそしてより高く渦巻
けば、加工性能はより悪い。材料 セルロース非反応性サイズ剤 ChromasetTM600表面サイジング処理;デラウエアー州ウイルミン
トンのハーキュリーズ社から入手できるポリ(スチレン/アクリル酸/アクリル
酸エステル)ラテックス。
【0075】 Carboset(R)1086;オハイオ州アクロンのB.F.グッドリッチ 社〜入手できるポリ(スチレン/アクリル酸/アクリル酸2−エチルヘキシル)
ラテックス。
【0076】 Scripset(R)740サイジング剤;デラウエアー州ウイルミントンの ハーキュリーズ社から入手できるエステル化ポリ(スチレン/無水マレイン酸)
の水酸化アンモニウムベースの溶液。
【0077】 Basoplast(R)250D及びBasoplast(R)335D;ノース
カロライナ州シャリオットのBASF社から入手できるポリ(アクリロニトリル
/アクリル酸エステル)のラテックス。
【0078】 Cypress(R)210;ニュージャジィー州ウエストパターソンのサイテ ック社から入手できるポリ(スチレン/アクリル酸)樹脂の高pH溶液。
【0079】 Jetsize(R)Plus;ジョージア州マリエッタのエカ−ノーベル社か ら入手できるカチオン性ポリ(スチレン/アクリレート)ラテックス。
【0080】 Flexbond(R)381;ペンシルベニア州アーレンアウンのエア・プロ ダクツ社から入手できるポリ(エチレン/酢酸ビニル)ラテックス。
【0081】 Flexbond(R)325;ペンシルベニア州アーレンタウンのエア・プロ ダクツ社から入手できるポリ(エチレン/酢酸ビニル)ラテックス。
【0082】 セルロース反応性サイズ剤 Precis(R)2000サイズ剤;デラウエア州ウイルミントンのハーキュ リーズ社からの、25℃で液体の、アルケニルケテンダイマーの水性エマルジョ
ン。
【0083】 Hercon(R)70サイズ剤;デラウエア州ウイルミントンのハーキュリー ズ社からの、25℃で固体の、アルキルケテンダイマーの水性分散物。実施例1 本実施例は、セルロース反応性サイズ剤およびセルロース非反応性サイズ剤を
サイズプレスで混合し、その後サイズされていないベースシートを処理するため
に混合物を使用することを説明する。
【0084】 セルロース反応性サイズ剤はPrecis(登録商標)2000で、セルロー
ス非反応性サイズ剤はChromaset(登録商標)600だった。
【0085】 調製された澱粉溶液は、4%澱粉(Grain Processing Co
rporation,Muscatine,IA製D150)と、0.65%塩
化ナトリウムと、下記表1に示される量のセルロース反応性サイズ剤およびセル
ロース非反応性サイズ剤とを含んでいた。最終的な混合物のpHを7.5〜8に
調整し、前記手順により紙に塗付した。紙を、425CSFにリファイニングし
た75%の硬木と25%の軟木からなるパルプから平方メートル当たり75gの
坪量で作った。紙は、Specialty Minerals Inc.,Be
thlehem,PA製10%沈降炭酸カルシウム充填剤Albacar(登録
商標)HOと、A.E.Staley Manufacturing Co.,
Decatur,IL製0.5%Sta−Lok(登録商標)400陽イオン澱
粉と、0.25%みょうばんとを含んでおり、それらはすべて紙の調製中に内部
に添加された。
【0086】 表面サイズ組成物での処理後、紙をドラム乾燥機で93℃の温度で5%未満の
湿分に乾燥させ、評価に先立って少なくとも5日間熟成および状態調節した。サ
イズを、80%の反射率およびpH2のインキを用いてハーキューリーズサイズ 度試験により測定した。結果を表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】 これらの結果は、Chromaset(登録商標)600のみ、もしくはPr
ecis(登録商標)2000のみで達成されたサイズに比べて、少量のPre
cis(登録商標)2000をChromaset(登録商標)600に添加す
ることにより生じる予想外に大きなサイズの増大を示す。実施例2 本実施例は、セルロース反応性サイズ剤およびセルロース非反応性サイズ剤を
サイズプレスで混合し、その後該混合物を用いてサイズ処理されていないベース
シートをサイズプレスで処理することを説明する。
【0089】 セルロース反応性サイズ剤はHercon(登録商標)70で、セルロース非
反応性サイズ剤はCarboset(登録商標)1086だった。調製された澱
粉溶液は、8%澱粉(Staley Manufacturing Co.,D
ecatur,IL製Ethylex(登録商標)2025)と、下記表2に示
される量のセルロース反応性サイズ剤およびセルロース非反応性サイズ剤とを含
んでいた。最終的な混合物のpHを7.5〜8に調整し、前記手順により紙に塗
付した。紙を、390cfsにリファイニングした70%の硬木と30%の軟木
からなるパルプから平方メートル当たり65gの坪量で作った。紙は、15%沈
降炭酸カルシウム充填剤(AlbacarHO)と、0.5%Sta−Lok(
登録商標)400陽イオン澱粉と、0.1%みょうばんと、0.15%Prec
is(登録商標)2000サイズ剤とを含んでおり、それらはすべて内部に添加
された。表面サイジング組成物での処理後、紙をドラム乾燥機で104℃の温度
で3%未満の湿分に乾燥させ、評価に先立って少なくとも1日熟成および状態調
節した。サイジングを、80%の反射率およびpH2のインキを用いてハーキュ リーズサイズ度試験により測定した。結果を表2に示す。
【0090】
【表2】
【0091】 これらのデータは、Carboset(登録商標)1086とHercon(
登録商標)70の組合せがCarboset(登録商標)1086のみよりも高
レベルのサイズを与えることを示す。
【0092】 実施例2A〜2Dで得られた紙も、前記手順によりHewlett Pack
ard Deskjet 560Cプリンターで得られた黒インクジェット印刷
の質について評価した。
【0093】 表3は、Hewlett Packardにより特定された黒およびカラー印
刷の質を評価するために用いた4つの評点を示す。
【0094】
【表3】
【0095】 p=劣もしくは不合格 f=可もしくは合格 g=優 f〜g=可〜優 表3のデータは、Carboset(登録商標)1086とHercon(登
録商標)70との使用が、Carboset(登録商標)1086のみで得られ
た場合に比べて印刷の質を向上させたことを示す。実施例3 本実施例は、セルロース反応性サイズ剤および水溶性セルロース非反応性サイ
ズ剤をサイズプレスで混合し、その後該混合物で、サイジングされていないベー
スシートをパドルサイズプレスで処理することを説明する。
【0096】 セルロース反応性サイズ剤はHercon(登録商標)70で、セルロース非
反応性サイズ剤はScripset(登録商標)740、すなわち、エステル化
ポリ(スチレン/無水マレイン酸)の水酸化アンモニウム溶液だった。
【0097】 実施例2と同じ条件および手順が続いた。データを表4に示す。
【0098】
【表4】
【0099】 これらのデータは、Scripset(登録商標)740およびHercon
(登録商標)70がScripset(登録商標)740のみよりも高レベルの
サイジングを与えたことを示す。実施例4 本実施例は、種々のポリマーセルロース非反応性サイズ剤とともにPreci
s(登録商標)2000セルロース反応性サイズ剤を用いたサイジングを説明す
る。
【0100】 条件および手順は、澱粉溶液中の塩化ナトリウムの量が0.65%でなく0.
3%であったことを除いて、実施例1で用いたものと同じだった。結果を表5に
示す。
【0101】
【表5】
【0102】 これらの結果は、非反応性サイズ剤のみ、もしくはPrecis(登録商標)
2000のみで成就したサイジングに比べて、少量のPrecis(登録商標)
2000を種々の非反応性サイズ剤に添加することにより生じる予想外に大きな
サイズの増大を示し、さらに本発明が種々のポリマーセルロース非反応性紙サイ
ズ剤に使用可能であることを示す。実施例5 本実施例は、内部サイズ剤を含まないベースシート上に用いる場合の、表面サ
イズ剤でないポリマー材料を利用する比較例である。
【0103】 条件および手順は、澱粉溶液中の塩化ナトリウムの量が0.65%でなく0.
3%であったことを除いて、実施例1で用いたものと同じだった。セルロース反
応性サイズ剤はPrecis(登録商標)2000で、ポリマー材料はFlex
bond(登録商標)381、すなわち、ポリ(エチレン/酢酸ビニル)ポリマ
ーだった。Flexbond(登録商標)381がPrecis(登録商標)2
000なしで0.25%の量で紙の存在したときは、HSTサイズは1秒だった
。Flexbond(登録商標)381が0.025%Precis(登録商標
)2000とともに0.25%の量で紙の存在したときは、HSTサイジングは
1秒のままであり、したがってサイズにおける測定上の向上を示さなかった。0
.025%の量でのPrecis(登録商標)2000のみは、HSTテストに
おいて1秒未満のサイズを示す紙をもたらした。実施例6 本実施例は、セルロース反応性サイズ剤およびセルロース非反応性サイズ剤を
サイズプレスへの添加前にプレミックスできることを示す。実施例3におけるよ
うに、Carboset(登録商標)1086およびScripset(登録商
標)740セルロース非反応性サイズ剤を、Hercon(登録商標)70反応
性サイズ剤と組み合わせて用いた。しかし、実施例2および3におけるようにサ
ズ処理直前に澱粉溶液に混合させるのではなく、材料を使用前に少なくとも24
時間プレミックスさせた。他のすべての条件は実施例2および3におけるものと
同じだった。結果を表6に示す。
【0104】
【表6】
【0105】 データは、プレミックスさせたCarboset(登録商標)1086および
Precis(登録商標)2000の組合せは、Carbosetのみの添加よ
りも大きなサイズを与えたことを示す。しかし、Scripset(登録商標)
740とPrecis(登録商標)2000の組合せは、プレミックスしたとき
効果がなかった。実施例3は、それらはサイズプレスで混合したときに効果的だ
ったことを示す。実施例7 本実施例は、セルロース反応性サイズ剤およびセルロース非反応性サイズ剤の
の組合せの、セルロース反応性サイズ剤のみの摩擦係数(COF)の悪影響を克
服する効果を説明する。
【0106】 紙ベースシートを70/30の硬木/軟木混合物から作り、それは0.15%
アルキルケテンダイマー(Hercules Incorporated,Wi
lmington,DE製Hercon(登録商標)76)と、内部添加された
12%炭酸カルシウム充填剤とを含んでいた。
【0107】 セルロース反応性サイズ剤はHercon(登録商標)70で、セルロース非
反応性サイズ剤はChromaset(登録商標)600だった。表面サイジン
グ化合物は、D150澱粉を含み、澱粉が乾量基準で3.2重量%の量でベース
シートに添加されるようなレベルで用いられた。
【0108】 結果を表7に示す。
【0109】
【表7】
【0110】 表7のデータは、表面サイズについてHercon(登録商標)70のみの使
用はCOFを下げ、他方Hercon(登録商標)70とChromaset(
登録商標)600の組合せはHercon(登録商標)70のみ、もしくはCh
romaset(登録商標)600のみよりも高いCOFをもたらした。サイズ
剤の組合せで観察された比較的低いバンド幅も有利であるが、それは高いバンド
幅は高速度リプログラフィー装置において紙の供給ミスおよびロックを生じるこ
とと関連があるからである。実施例8 本実施例は、セルロース反応性サイズ剤およびセルロース非反応性サイズ剤の
分散物同士を混合することによるサイズ組成物の調製を説明し、結果として得ら
れる分散液の8日間よりも長い安定性、すなわち、固形物の実質的な分離もしく
は形成がないこと、およびサイズ能力の維持を示す。
【0111】 アルケニルケテンダイマーの水性分散液であるPrecis(登録商標)20
00サイズ剤を、ポリマー分散液Basoplast(登録商標)333Dと混
合し、分散サイジング組成物を形成した。2つの異なる混合率を用いた。「プレ
ミックス1」は、乾燥固形分基準で3:1の割合でBasoplast(登録商
標)333DとPrecis(登録商標)2000を含み、「プレミックス2」
は、乾燥固形分基準で10:1の割合でBasoplast(登録商標)333
DとPrecis(登録商標)2000を含んでいた。
【0112】 プレミックスを室温で熟成し、ついで固形物の分離もしくは形成を調べ、表8
に列挙した特定の時間で紙サイズのテストを実施した。本例ではベースシートが
15%Albacar(登録商標)HO沈降炭酸カルシウム充填剤を含むことを
除いて、実施例1に記載されるように紙をサイジングした。
【0113】 表8に示される熟成期間のすべてに関し、固形物の分離もしくは形成が観察さ
れなかった。HSTサイズデータ(pH2のインキおよび80%の反射率を利用
)を表8に示す。
【0114】
【表8】
【0115】 表8のデータは、受容できるサイズが20日間熟成させたサイズ剤で生じたこ
とを示す。実施例9 本実施例は、表面サイズ紙用の表面サイズ組成物に溶解させた塩化カルシウム
の使用、および表面サイズした紙に塗付したインクジェット印刷の黒の光学濃度
を強化する塩化カルシウムの効果を説明する。
【0116】 ベースペーパーシートを、425CSFに調整した75:25の漂白硬木:軟
木パルプ混合物から調製し、これは内部に10%Albacar HO沈降炭酸
カルシウムと、0.05%アルケニル無水コハク酸サイズ剤と、0.75%St
a−Lok(登録商標)400陽イオン澱粉と、0.25%みょうばんとを含ん
でいた。
【0117】 紙を、下記の成分を含むサイズ組成物で表面サイジングした:a)澱粉のみ; b)澱粉およびPrintrite(登録商標)594ポリマーラテックス(B
.F.Goodrich Co.,Akron,OHより入手可能)、100℃
未満の一次TGを有するラテックスに含まれるポリマー;c)澱粉、Preci s(登録商標)2000サイズ剤、Printrite(登録商標)594ポリ
マーラテックス、および塩化カルシウム;d)澱粉、Precis(登録商標)
2000サイズ剤、およびPrintrite(登録商標)594ポリマーラテ
ックス。どの場合も、澱粉は8重量%の量で存在した。塩化カルシウム、Pre
cis(登録商標)2000サイジング剤、およびPrintrite(登録商
標)594ポリマー(すべて乾量基準)の量を、下記表9に示す。サイジング組
成物を、紙を処理するためにサイズプレス中で用い、澱粉に添加する材料の量は
、紙に吸収される澱粉溶液の量に基づいて調整した。紙を、80%の反射率およ
びpH2のインキを用いてハーキュリーズサイズ度試験によりサイジングについ
て評価し、黒ジェット印刷については上記方法により評価した。
【0118】 結果を表9に示す。
【0119】
【表9】
【0120】 表の結果は、塩化カルシウムをセルロース反応性サイズ剤およびセルロース非
反応性サイズ剤の両方を含むサイズ組成物に添加すると、サイズ処理された紙の
インクジェット印刷の性能をかなり高めることを示す。
【0121】 ここに示す実施例が本発明を限定すると解釈されることは意図しておらず、む
しろそれらは本発明の特定の実施態様のいくつかを説明するため提示されている
。本発明の種々の改変および変形が、添付した特許請求項の範囲から逸脱するこ
となくしてなされ得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ヘンセマ,エドウィン・レネ アメリカ合衆国デラウェア州19808,ウィ ルミントン,ライムストウン・ヒルズ,チ ャールストン・ドライブ 220 (72)発明者 メアーズ,アンドリュー イギリス国ケント エムイー15 9エック スジー,メイドストウン,エディントン・ クロース 31 (72)発明者 ヴァーネル,ダニエル・フェリクス アメリカ合衆国デラウェア州19808,ウィ ルミントン,シャーウッド・パーク・ザ・ セカンド,バーデル・ドライブ 1103 Fターム(参考) 4L055 AA02 AA03 AG12 AG34 AG35 AG40 AG41 AG47 AG59 AG63 AG64 AG70 AG71 AG74 AG87 AG89 AH13 BE08 EA14 EA20 EA24 EA30 EA31 EA32 FA11 GA08 GA09 GA11

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)水性パルプサスペンションを与えること、 b)水性パルプサスペンションをシート化及び乾燥して紙を得ること、 c)紙に水性サイズ組成物を適用すること、並びに d)紙を乾燥することを含む方法であって、 該サイズ組成物が、少なくとも1つのセルロース反応性サイズ剤及び少なくと
    も1つのセルロース非反応性サイズ剤を含み、そしてセルロース非反応性サイズ
    剤が1500よりも大きい重両平均分子量のポリマーであり、そしてセルロース
    反応性サイズ剤が25℃で固体でない、 前記の方法。
  2. 【請求項2】 a)水性パルプサスペンションを与えること、 b)水性パルプサスペンションをシート化及び乾燥して紙を得ること、 c)紙の少なくとも1表面に水性サイズ組成物を適用すること、並びに d)紙を乾燥することを含む方法であって、 該サイズ組成物が、少なくとも1つのセルロース反応性サイズ剤及び少なくと
    も1つのセルロース非反応性サイズ剤を含み、そしてセルロース非反応性サイズ
    剤が1500よりも大きい重両平均分子量のポリマーであり、そしてセルロース
    反応性サイズ剤が紙の乾燥重量を基準として乾燥基準で0.005〜0.5%の
    レベルで適用される、 前記の方法。
  3. 【請求項3】 a)水性パルプサスペンションを与えること、 b)水性パルプサスペンションをシート化及び乾燥して紙を得ること、 c)紙の少なくとも1表面に水性サイズ組成物を適用すること、並びに d)紙を乾燥することを含む方法であって、 該サイズ組成物が、少なくとも1つのセルロース反応性サイズ剤及び少なくと
    も1つのセルロース非反応性サイズ剤を含み、そしてセルロース非反応性サイズ
    剤が1500よりも大きい重両平均分子量のポリマーであり、そしてセルロース
    反応性サイズ剤が紙の乾燥重量を基準として乾燥基準で0.01〜0.5重量%
    のレベルで適用される、 前記の方法。
  4. 【請求項4】 a)水性パルプサスペンションを与えること、 b)水性パルプサスペンションをシート化及び乾燥して紙を得ること、 c)紙の少なくとも1表面に水性サイズ組成物を適用すること、並びに d)紙を乾燥することを含む方法であって、 該サイズ組成物が、少なくとも1つのセルロース反応性サイズ剤及び少なくと
    も1つのセルロース非反応性サイズ剤を含み、そしてセルロース非反応性サイズ
    剤が1500よりも大きい重両平均分子量のポリマーであり、そして水性サイズ
    組成物がセルロース反応性サイズ剤及びセルロース非反応性サイズ剤の全部の0
    .01〜1重量%のレベルで紙の乾燥重量を基準として乾燥基準で適用される、
    前記の方法。
  5. 【請求項5】 水性サイズ組成物がさらに、水性サイズ組成物の全固体分の
    0〜50重量%の量の含量を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 セルロース反応性サイズ剤が20℃で固体ではない、セルロ
    ース1〜4のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 セルロース反応性サイズ剤が20℃で液体である、請求項1
    〜4にいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 セルロース反応性サイズ剤が、ケテンダイマー、ケテンマル
    チマー、無水アルケニルコハク酸、12〜22の炭素原子を含む有機エポキシド
    、12〜22の炭素原子を含むアシルハライド、12〜22の炭素原子を含む脂
    肪酸からの無水脂肪酸、及び12〜22の炭素原子を含む有機イソシアネートよ
    り成る群から選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 セルロース反応性サイズ剤が、次式 【化1】 (式中、nは0〜20の整数であり、R及びR”は同じでも異なっていてもよく
    、炭素原子数6〜24の飽和または不飽和の直鎖若しくは分岐のアルキル基であ
    り、そしてR’は炭素原子数2〜40の飽和または不飽和の直鎖若しくは分岐の
    アルキル基であり、そしてR及びR”の少なくとも25%が不飽和である) の構造を有する化合物の混合物である、25℃で固体でないケテンダイマーまた
    はマルチマーを含む、セルロース1〜4のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】セルロース反応性サイズ剤が、サイズ組成物のセルロース反
    応性サイズ剤と混合したときに100℃未満の一次Tgを有する水不溶性ポリマ
    ーを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 セルロース非反応性サイズ剤が、 スチレン若しくは置換スチレンと、無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル
    酸、イタコン酸、アクリレートエステル、メタクリレートエステル、ジビニルベ
    ンゼン、アクリルアミド、シクロペンタジエン及びアクリロニトリルより成る群
    から選択される少なくとも1種のモノマーとのコポリマー を含む水不溶性ポリマーである、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 セルロース反応性サイズ剤が水溶性ラテックス分散剤また
    は安定剤にグラフトされた水不溶性ポリマーを含むセルロース非反応性サイズ剤
    であり、セルロース1〜4のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 水溶性ラテックス分散剤または安定剤が澱粉である、請求
    項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 セルロース非反応性サイズ剤が、スチレン若しくは置換ス
    チレン、アルキルアクリレート若しくはアルキルメタクリレート、及びエチレン
    性不飽和カルボン酸を含むモノマーからつくられた水不溶性ポリマーであり、ス
    チレン若しくは置換スチレンは、スチレン若しくは置換スチレンは、スチレン、
    α−メチルスチレン、ビニルトルエン及びそれらの混合物からなる群より選択さ
    れ、アルキルアクリレート若しくはメタクリレートのアルキル基は1〜約12の
    炭素原子を含み、エチレン性不飽和カルボン酸はアクリル酸、メタクリル酸、マ
    レイン酸またはマレイン酸無水物、フマル酸、イタコン酸及びそれらの混合物か
    らなる群より選択される。 請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  15. 【請求項15】 セルロース非反応性サイズ組成物がpH6未満で水に不溶
    性であるが、6より大きいpHにおいて水溶性であるポリマーを含む、請求項1
    〜4のいずれかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 セルロース反応性サイズ剤及びセルロース非反応性サイズ
    剤が両者とも水中に分散している、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 水性サイズ組成物が、セルロース反応性サイズ剤及びセル
    ロース非反応性サイズ剤を混合することによって調製される、請求項16に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 水性サイズ組成物が、固体の実質的な分離または形成なし
    に、8日を超えて安定である、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 水性サイズ組成物が、固体の実質的な分離または形成なし
    に、20日を超えて安定である、請求項17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 サイズ組成物中のセルロース非反応性サイズ剤のセルロー
    ス反応性サイズ剤に対する乾燥基準での比が0.2:1〜50:1である、請求
    項1〜4のいずれかに記載の方法。
  21. 【請求項21】 水性サイズ組成物が、カチオン性金属イオンの少なくとも
    1つの水溶性塩をさらに含み、該塩がpH7〜pH9で水中に可溶性であり、請
    求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  22. 【請求項22】 水性サイズ組成物がさらに澱粉を含む、請求項1〜4のい
    ずれかに記載の方法。
  23. 【請求項23】 水性サイズ組成物中の澱粉が水性サイズ組成物の全重量を
    基準として乾燥基準で1重量%〜20重量%の量である、請求項22に記載の方
    法。
  24. 【請求項24】 水性サイズ組成物中のセルロース反応性サイズ剤及びセル
    ロース非反応性サイズ剤の全量が、水性サイズ組成物の全重量を基準として乾燥
    基準で0.02重量%〜0.1重量%の量である、請求項1〜4のいずれかに記
    載の方法。
  25. 【請求項25】 水性サイズ組成物が、乾燥紙の重量を基準として、乾燥基
    準でセルロース反応性サイズ剤及びセルロース非反応性サイズ剤の0.01重量
    %〜1重量%の全量を与える量で適用される、セルロース1〜4のいずれかに記
    載の方法。
  26. 【請求項26】 サイズ剤が、紙の乾燥重量を基準として、乾燥基準で1重
    量%〜8重量%の澱粉を与える量で適用される、請求項22に記載の方法。
  27. 【請求項27】 水性サイズ組成物が、乾燥紙の重量基準で、乾燥基準で、
    適用されたセルロース反応性サイズ剤の量が0.005〜0.5重量%であるよ
    うな量で適用される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  28. 【請求項28】 水性サイズ組成物が、乾燥紙の重量基準で、乾燥基準で、
    適用されたセルロース非反応性サイズ剤の量が0.01〜0.5重量%であるよ
    うな量で適用される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  29. 【請求項29】 工程(c)の適用がサイズプレスにおいて実施される、請
    求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  30. 【請求項30】 少なくとも1つのサイズ剤を工程(b)の前に水性パルプ
    サスペンションに加えることをさらに含む、請求項1〜4のいずれかに記載の方
    法。
  31. 【請求項31】 セルロース反応性サイズ剤の水性分散物とセルロース非反
    応性サイズ剤の水性分散物がサイズプレスにおいて混合されてサイズ組成物を形
    成する、請求項29に記載の方法。
  32. 【請求項32】 請求項1〜4のいずれかに記載の方法によって製造された
    サイジングされた紙。
  33. 【請求項33】 サイズ組成物がセルロース非反応性サイズ組成物のみを含
    むことを除いて同じ紙よりも良好なホールドアウトを示す、請求項32に記載の
    サイズされた紙。
  34. 【請求項34】 印刷が、光学密度、拡散(フェザーリング)、吸上げ(ウ
    イッキング)、端部の粗さ、及びブリードより成る群から選択される少なくとも
    1つの性質について評価されたとき、サイズ剤がセルロース反応性サイズ剤のみ
    またはセルロース非反応性サイズ剤のみを含むことを除き同じである紙よりも良
    好なインクジェット印刷を行う、請求項32に記載のサイズされた紙。
  35. 【請求項35】 サイズ組成物がセルロース反応性サイズ剤のみを含むこと
    を除き同じである紙よりもより高いトナー接着を有する、セルロース32に記載
    のサイズされた紙。
  36. 【請求項36】 サイズ組成物がセルロース反応性サイズ剤のみを含むこと
    を除き同じ紙よりも高い静的または動的摩擦係数(COF)を有する、請求項3
    2に記載のサイズされた紙。
  37. 【請求項37】 サイズ組成物がセルロース反応性サイズ剤を含むことを除
    き同じ紙よりも低いCOFを有する請求項32に記載のサイズされた紙。
  38. 【請求項38】 a)セルロース反応性サイズ剤の水性分散物及びセルロー
    ス非反応性サイズ剤の水性分散物を与えること、並びに b)分散物を混合して表面サイズ組成物分散物を得ること を含む、表面サイジングされた組成物の製造方法であって、 セルロース非反応性サイズ剤が1500より大きい重量平均分子量のポリマー
    であり、そして表面サイズ分散物が室温で8日を超える保存寿命を有する、 前記の製造方法。
  39. 【請求項39】 表面サイズ分散物が室温で8日を超える保存寿命を有する
    、請求項38に記載の方法。
  40. 【請求項40】 表面サイズ分散物が、室温で20日を超える保存寿命を有
    する、請求項38に記載の方法。
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