JP2001517887A - パンクチュア・コードのビタビ・デコード方法および装置 - Google Patents

パンクチュア・コードのビタビ・デコード方法および装置

Info

Publication number
JP2001517887A
JP2001517887A JP2000513356A JP2000513356A JP2001517887A JP 2001517887 A JP2001517887 A JP 2001517887A JP 2000513356 A JP2000513356 A JP 2000513356A JP 2000513356 A JP2000513356 A JP 2000513356A JP 2001517887 A JP2001517887 A JP 2001517887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bits
data
encoder
state change
metric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000513356A
Other languages
English (en)
Inventor
ケン・ジャコブセン
Original Assignee
モトローラ・エー・エス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by モトローラ・エー・エス filed Critical モトローラ・エー・エス
Publication of JP2001517887A publication Critical patent/JP2001517887A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/65Purpose and implementation aspects
    • H03M13/6508Flexibility, adaptability, parametrability and configurability of the implementation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/03Error detection or forward error correction by redundancy in data representation, i.e. code words containing more digits than the source words
    • H03M13/23Error detection or forward error correction by redundancy in data representation, i.e. code words containing more digits than the source words using convolutional codes, e.g. unit memory codes
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/37Decoding methods or techniques, not specific to the particular type of coding provided for in groups H03M13/03 - H03M13/35
    • H03M13/39Sequence estimation, i.e. using statistical methods for the reconstruction of the original codes
    • H03M13/41Sequence estimation, i.e. using statistical methods for the reconstruction of the original codes using the Viterbi algorithm or Viterbi processors
    • H03M13/4107Sequence estimation, i.e. using statistical methods for the reconstruction of the original codes using the Viterbi algorithm or Viterbi processors implementing add, compare, select [ACS] operations

Abstract

(57)【要約】 本発明は、データをデコードする方法および装置に関し、このデータは、伝送前に畳み込み符号化されパンクチュア処理されたものである。nビットの所与のグループ(Gt)が特定の時刻(t)において受信された場合、誤差計量のテーブルが用意される。この誤差計量(Mti)は受信したnビットとこのnビットの可能な置換(Pi)とを比較して計算される。これらの誤差計量(Mti)は計量テーブル内に置かれる。次に、各状態変化(Sj)をリスト表示するルックアップ・テーブル(Tt)が構築され、この状態変化は、特定の時刻(t)においてエンコーダがそのビット置換(Pi)とともに従うことの可能なものであり、その状態変化に対してエンコーダにより生成されたものである。ルックアップ・テーブル(Tt)は、特定の時刻(t)のいてエンコーダが使用するパンクチュア処理に関連するものである。その後計量テーブルを利用して、テーブル(Tt)内の各状態変化(Sj)に適切な誤差計量(Mti)をルックアップ・テーブル(Tt)に加える。これらの誤差計量はを利用してデコーダの累積計量を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の属する技術分野) 本発明は符号化されたデータのデコードに関する。特に、畳み込み符号化され
伝送に先立ってパンクチュア処理された(punctured)受信データをデコードする 装置および方法に関する。
【0001】 (発明の背景) 畳み込み符号化は、その符号化によりソース信号からコードを発生させるプロ
セスである。発生したコードは、使用された特定の畳み込み手法に従ってソース
信号から導出されたデータ・ビットより成る。
【0002】 所与の期間内に発生するコードは、その時間におけるソース信号のデータ値お
よび先行する時間におけるソース信号のデータ値の両者に依存する。このコード
は一般に通信システムにおける伝送用に発生させられる。
【0003】 通信システムでは畳み込み符号化を利用し、信号の符号化を行い、受信したビ
ット・エラーに対するそのシステムの感度を減少させる。例えば、グループ・ス
ペシャル移動セルラ通信システム(GSM)でも畳み込み符号化を利用している
【0004】 畳み込み符号化の更なる進展は、パンクチュア処理された畳み込み符号化であ
る。パンクチュア処理は畳み込み符号に適用される付加的なプロセスである。パ
ンクチュア処理は、畳み込み符号化により発生したデータ・ブロックからいくつ
かのビットを省略するものである。パンクチュア畳み込み符号化により生じる出
力データ・ストリームは、同じソース信号を単に畳み込み符号化したものから生
じるであろうデータ・ストリームのものより低いビット・レートを有する。
【0005】 ソース・データを引き出すため、畳み込み符号化により生じるデータ・ブロッ
クは、いくつかの段階においてデコードされる必要がある。このデコードは一般
に、伝送されてきたデータを受信機が受信した後に、受信機により行われる。
【0006】 パンクチュア処理された畳み込み符号は、ビタビ・デコーダでデコードされる
のに最適なものとなり得る。しかし、パンクチュア処理の手法が異なれば、異な
るデコーダを必要とする。このことは、ディジタル信号プロセッサのような装置
における高速処理にあっては、そのデコーダが特定のパンクチュア処理用に具体
的に特定されていることを必要とする。
【0007】 このため、デコード処理における問題を招いてしまう。多くの異なるパンクチ
ュア処理が行われるシステムにあっては、各パンクチュア処理のためにビタビ・
デコーダに手を加えることは、多大な労力さらには資源を必要とする。例えば複
数のデコーダを利用すると、過大なコード・スペースを占有してしまう。
【0008】 公開特許公報GB-A-2308044は、GSMセルラ通信システムにおける伝送のため
のデータの畳み込み符号化を開示している。この符号化されたデータは伝送に先
立ってパンクチュア処理されることが可能である。
【0009】 本発明はパンクチュア処理されたコードのデコードを最適化することを目的と
する。
【0010】 (発明の概要) 本発明による方法は、畳み込み符号化されたデータをデコードする方法であっ
て、データは連続的な複数ビットの複数グループより成り、各グループ(Gt)
はnビットより成り、このnビットの値は特定の時刻(t)において生じるデー
タ・エンコーダの特定の状態変化(St)に依存し、特定の状態変化(St)は
一組の可能な状態変化(Sj)のうちの1つの状態変化であり、この状態変化は
データ・エンコーダが特定の時刻において受けたであろう変化であり、特定の時
刻において受信したnビットのグループ(Gt)に対してデータをデコードする
当該方法は: a)グループ(Gt)のnビットと、nビットの可能な置換の各々(Pi)と
の間で比較を行い、グループ(Gt)と置換(Pi)トの間の誤差計量(Mti
)に対する数値を求める段階; b)一組の可能な状態変化(Sj)を含む予め計算されたルックアップ・テー
ブル(Tt)を調査し、ルックアップ・テーブルは各状態変化(Sj)に対して
その状態変化(Sj)に関連する置換(Pi)のうちの特定の1つを示すもので
あるところの段階であって、状態変化(Sj)に関連する置換(Pi)について
、ルックアップ・テーブル(Tt)内の各状態変化(Sj)に先の段階a)で計
算された計量(Mti)を割り当てる段階;および c)一組の可能な状態変化(Sj)に関連する計量の値を利用して、畳み込み
符号化されたデータをデコードするために累積計量を更新する段階; より成る方法である。
【0011】 さらに、好適実施例に係る方法によれば、特定の時刻(t)において使用され
る前記ルックアップ・テーブル(Tt)が、一組の予め計算されたルックアップ
・テーブルのうちの1つであり、特定の時刻において使用する特定のルックアッ
プ・テーブル(Tt)の選択は、その特定の時刻(t)におけるエンコーダで使
用されたパンクチュア処理に依存して行われる。また、ルックアップ・テーブル
(Tt)内の特定の状態変化(Sj)に関連する置換(Pi)がnビットのグル
ープより成り、これは、エンコーダがその特定の時刻(t)において使用するパ
ンクチュア処理を利用して特定の状態変化(Sj)に関して生成するものである
。さらに、特定のグループ(Gt)におけるビット数nが、特定の時刻(t)に
おいてエンコーダが利用するパンクチュア処理に依存する。
【0012】 次に、データ伝送を行う場合にあっては、畳み込み符号化されたデータをデコ
ードするデータ・デコーダが教示される。このデータ・デコーダにおいて、デー
タは連続的な複数ビットの複数グループより成り、各グループ(Gt)はnビッ
トより成り、このnビットの値は特定の時刻(t)において生じるデータ・エン
コーダの特定の状態変化(St)に依存し、特定の状態変化(St)は一組の可
能な状態変化(Sj)のうちの1つの状態変化であり、この状態変化はデータ・
エンコーダが特定の時刻において受けたであろう変化であり、特定の時刻におい
て受信したnビットのグループ(Gt)に対してデータをデコードする。データ
・デコーダは: a)グループ(Gt)のnビットと、nビットの可能な置換の各々(Pi)と
の間で比較を行い、グループ(Gt)と置換(Pi)トの間の誤差計量(Mti
)に対する数値を求める手段(MT); b)一組の可能な状態変化(Sj)を含む予め計算されたルックアップ・テー
ブル(Tt)を調査し、ルックアップ・テーブルは各状態変化(Sj)に対して
その状態変化(Sj)に関連する置換(Pi)のうちの特定の1つを示すところ
の手段(MT)であって、状態変化(Sj)に関連する置換(Pi)について、
ルックアップ・テーブル(Tt)内の各状態変化(Sj)にの手段a)で計算さ
れた計量(Mti)を割り当てる手段(MT);および c)一組の可能な状態変化(Sj)に関連する計量の値を利用して、畳み込み
符号化されたデータをデコードするために累積計量を更新する手段(BMC); を備えるデータ・デコーダである。
【0013】 本発明の一実施例にあっては、特定の時刻(t)において使用されるルックア
ップ・テーブル(Tt)が、一組の予め計算されたルックアップ・テーブルのう
ちの1つであり、特定の時刻において使用する特定のルックアップ・テーブル(
Tt)の選択は、その特定の時刻(t)におけるエンコーダで使用されたパンク
チュア処理に依存して行われる。また、ルックアップ・テーブル(Tt)内の特
定の状態変化(Sj)に関連する置換(Pi)がnビットのグループより成り、
これは、エンコーダがその特定の時刻(t)において使用するパンクチュア処理
を利用して特定の状態変化(Sj)に関して生成するものである。さらに、特定
のグループ(Gt)におけるビット数nが、特定の時刻(t)においてエンコー
ダが利用するパンクチュア処理に依存する。
【0014】 (実施例) 図1は従来のデコーダを示す。
【0015】 図1のデコード処理のための入力は、パンクチュア処理された符号化信号であ
る。これは例えば受信機が受信した送信機からの信号である。
【0016】 パンクチュア処理、すなわち入力信号を形成するために使用されていたパンク
チュア処理の種別は既知である。しかしながらこのパンクチュア処理は時間が異
なれば異なるものとなり得る。このため、図1の構成にあっては2つのボックス
P1およびP2が図示されており、各々は特定の1つのパンクチュア処理に対し
てのみアクティブである。実際には、符号化器(エンコーダ)が利用する複数の
パンクチュア処理手法が存在するので、このような構成のボックスが多数存在す
る。一度に(ある時刻において)一つのボックスのみがアクティブになる。
【0017】 送信機および受信機の事例をもう一度考察する。特定の時間においてどのパン
クチュア処理手法が送信機で使用されたかを受信機は知っている。このため、受
信機は、そのパンクチュア処理に対応する特定のボックスPiをアクティブにする
。そのパンクチュア処理は、現在受信されたコードの部分に当初適用されたもの
である。
【0018】 例としてボックスP1を考察する。このボックスは、到来したコードを異なる
分岐(branch)における多数の異なる固定信号と比較することによって、その到来
信号を処理する。固定信号は図1におけるF1およびF2である。図1でM1お
よびM2として示された要素は比較を行う。これら各要素は、実行する比較結果
との誤差パターンを計算する。この誤差パターンは、到来コードと固定信号との
間に存在する相違量を表す。
【0019】 誤差パターンを解析し、到来コードと固定信号との間の相違量を表現する数値
を生成する。この数値は、「計量(metric)」と呼ばれる。M1およびM2のよう
な各要素は1つの計量を生成し、これらの要素は計量計算機(metric calculator
)と呼ばれる。
【0020】 各固定信号Fは、到来信号が似ているであろうコード部分を表す。計量は相違
量の基準となるので、計量計算機から出力される計量は、固定信号が特定の計量
計算機に入力され到来信号が互いにほとんど似ている場合には、より低いものと
なる。
【0021】 図1に示されているように、Pで記されているものの総てに同一の到来コード
が供給され、各ボックス内の計量計算機Mの総てに同一の到来コードが供給され
る。この到来コードは、アクティブである特定のPiボックスにおいて多数の異な
る固定信号と同時に比較される。特定のボックスPiから出力される最少の計量を
選択することによって、図1に示す回路は、入力信号の一部分が最も似ている固
定信号がどれであるかを示す。この選択は、MSで示されている要素によって実
行され、この要素はアクティブなボックスPiから出力される様々な計量のうち最
少のものを選択する。
【0022】 システム内で使用されるp個の異なるパンクチュア処理手法が存在する場合、
p個の異なるボックスPが必要となることは明白である。受信信号をm個の異な
る固定信号Fと比較する場合、m個の異なる計量計算機Mが必要となる。そして
、1つの最少選択要素MSが使用される。
【0023】 任意の時刻においてアクティブである図1に示す特定のボックスの出力を利用
して、デコーダに蓄積される計量を更新する。これは、総ての先行する状態が変
化したことによりデコーダで保持される計量であり、この変化は符号器から通知
される。図1の最右側の出力信号は、この蓄積された計量である。
【0024】 有限長のコード・ブロックが伝送される伝送システムにあっては、デコードは
、図1に示されるような形式で各コード・ブロックに対して連続的に実行される
【0025】 しかしながら実際には、符号化された信号は連続的なビット・ストリームとし
て伝送されるであろう。デコードはその後行われるプロセスである。すなわちデ
コーダは状態装置の形式をとり、符号化されたビットが受信されるように状態が
更新される。任意の時刻におけるデコーダの状態は、その時点までにエンコーダ
で生じた変化に依存する。したがってデコーダの状態はその変化を示す。
【0026】 到来するビットの連続的なストリームを利用するデコーダにあっては、到来ビ
ットの各グループは、それらのビットが取り得る一組の値と比較される。各比較
結果は計量になる。この計量は、ある時点まで累積計量に加算される。したがっ
て、任意のある時刻において、受信信号の一部に対して計量計算が行われ、連続
的な受信信号のデコード処理は多くの計量計算の全体を繰り返すことを含む。各
計量計算はデコーダに影響を与える。これらの計算が行われると、当初のソース
信号は、デコーダの状態がどのように進展してきたかを調べることにより導出さ
れる。 図1の従来の構成では多くの計算を実行しなければならない。すなわち
、ある特定の時点において到来するコードの部分に最も近接する固定信号を見い
出し、到着する新たなコードに対してこれらの計算を繰り返すためである。従来
の手法では、計算結果が有意義であるための時間枠内でデコードを行うのに充分
な計算能力を必要とする。そのような計算能力を利用することができない場合は
、デコードすることが不可能になってしまう。
【0027】 本発明は従来の図1の手法を改善するものである。本発明による各形態は図4
−7に図示されている。
【0028】 本発明によるアルゴリズムは、特に、ほとんどのパンクチュア処理の手法で必
要とされる計算負担を減少させるであろう。さらに、複数のパンクチュア処理に
必要となる符号化の負担も減少させる利益がある。この計算処理負担の軽減は、
TETRAのような通信システムで特に有益であろう。
【0029】 図2および3は、時間とともに状態が変化する「状態装置(state machine)」 であるエンコーダおよびデコーダの原理を図示する。データの符号化が伝送に先
立って行われる通信システムの場合、エンコーダの状態は、符号化のために帰還
させられるビットに依存する。デコーダの状態は、受信機により帰還させられる
ビット・グループに依存する。
【0030】 図2は、単独のエンコーダを示す。このエンコーダは符号化用に生のデータ(r
aw data)を受信し、このデータは図中左側で「ソース・ストリーム」として示さ
れている。各データ・ビットが到来すると、データはシフト・レジスタに入れら
れる。このレジスタは、シフト・レジスタの上側に示されているネットワーク・
タップおよび加算器により選択(tap)される。
【0031】 ネットワークの右側には3つのビットが示されている。これらはネットワーク
から出力されるビットである。例えば、3つの出力ビットの最も上側のものは0
(ゼロ)である。これは、シフト・レジスタの第1,第3,第5および第7ビッ
トに対するタップから生じる。レジスタ内のこれら4つの位置のうち2つは1で
占有され、他の2つの位置は0で占有されている。加算器は、モジュロ2の2進
加算を行って出力0を導出する。
【0032】 ネットワークにより出力される他の2ビットは、ネットワークの中位および低
位の水平な線に付随する加算器およびタップから同様に導出される。
【0033】 図の右側には、単独の並列−直列が変換器が示されている。この変換器は、エ
ンコーダの出力を構成するビット・ストリームを導出する。
【0034】 動作時にあっては、ソース・ストリームの新規データ・ビットが時間経過とと
もに到来する。各新規ビットはシフト・レジスタの最も左側に加えられる。シフ ト・レジスタ内の残りのビットは右側に1つ分だけ移動させられる。このような 事象が生じると、シフト・レジスタ上のネットワークに対する入力も変化するこ とは明白である。ネットワークにより出力される3ビットも対応して変化する。
【0035】 エンコード用に到来するデータの新規ビットの各々に対して、3ビットより成
る1グループがエンコーダにより生成される。3ビットの各々はその値に関して
1以上の最も最近到来するデータ・ビットに依存する。このようにして畳み込み 符号化が実行される。この場合において、エンコード用に到来する各データ・ビ ットに関し、3つのビットがエンコーダにより出力される点に留意すべきである
【0036】 符号化された出力データ・ストリームをパンクチュア処理するプロセスは、出 力データ・ビットのいくつかを省略する(omitting)段階より成る。これは一般に 符号化されたストリームを伝送する前に行われる。パンクチュア処理は、伝送に
必要とされる符号化ビット数を削減し、伝送に必要な帯域幅を減少させる。
【0037】 図2を参照すると、パンクチュア処理は、ネットワークの3つの水平な線のう
ち下側のものによる出力を省略する段階より成る。したがって、この例では上側
の2つのビットのみが伝送され、伝送に必要とされる帯域は1/3だけ減少する
【0038】 符号化されたデータの受信、本実施例では伝送されたデータに対する受信機は
、対象とされている時刻においてエンコーダにより使用されたパンクチュア処理
手法を知っている必要がある。
【0039】 図3は状態装置の状態の進展の様子を示す。図中左側から出発し、図中の最初
の地点は、状態装置の初期状態を示す。この状態装置はエンコーダと考えること
も可能である。
【0040】 図3左側の記号「00」は、対象としている状態を定めるものである。デコー
ダの出力ビットは個の状態に依存する。データ・ビットがエンコードのためにエ ンコーダに到来すると、その出力のおいて生成されるビット値が変化する。
【0041】 2つの地点より成る図3の第2列は、2つの可能な状態を表現し、これらは、
エンコード用に第1データ・ビットが到来した後にエンコーダが取り得る状態で ある。すなわちエンコーダは、エンコード用に1または0が到来することに依存
して、「00」に留まる又は「10」に進むことも可能である。
【0042】 ここで、図3は図2の例で使用されたような同一のエンコーダに関連するもの
ではない点に留意すべきである。さらに、図3中各状態を定める2ビットはエン
コーダにより出力されたビットをパンクチュア処理することにより生成され、エ
ンコーダへの入力ビット・シーケンスと単純な関連性を有していない。
【0043】 図3中の矢線は、エンコーダの状態が、所与の状態から出発する場合に新たな
特定の1対の状態のいずれかにのみ変化することが可能であることを示す。これ
らの矢線を図3に付加することにより、各時点における許容可能な状態遷移を示
している。例えば、第2列中の「10」から出発する場合、2つの細い矢線は、
「01」または「11」にのみ変化することが可能である。この遷移の時刻にお
いて、エンコーダは、「10」から「01」への遷移または「10」から「11
」への遷移のいずれかに対応して出力を供給する。図3の矢線は、特定の状態か
ら出発する場合にどのビットがエンコーダから出力されるかについての指標を与
える。
【0044】 図3中の太い線は、エンコーダが時間経過とともに実際にたどった状態間の進
展の様子を示す。符号化され受信機に伝送されたビットは、デコーダがこの状態
の進展を「再構築(re-construct)」することを可能にする。デコーダはエンコー
ダの状態シーケンスを推測することが可能であるので、これらの状態を通じてエ
ンコーダを進展させたソース・ストリームのデータ・ビットを推測することも可能
である。したがって、デコーダはソース・ストリームを再構築することが可能で あり、これを行うことによりデータをデコードすることが可能である。
【0045】 図2,3に関連して、受信機に伝送されたビット・ストリーム内に誤差が生じ 得る。これらの誤差に起因して、デコーダの状態は、エンコーダの状態に対する
近似としての意義を有する。図3がエンコーダの従った厳密な状態遷移を表現す
るものと仮定すると、デコーダは一度に多数の誤差計量を導出し、最小値に関す
る累積計量が、そのエンコーダが占有してきたものに最も近い一組の状態を示す
であろう。
【0046】 本発明を理解するため、ある特定の時刻tにおいて到来するコードの一部がデ
コーダに到着した場合を考察する。このコードの部分はnビットより成る。図1
に示す従来の手法では、この現実の受信コードは、計量計算機M1,M2等にお
いて、それらが取り得る可能な置換と比較される必要があった。これらの比較結
果の各々は誤差パターンとなり、各誤差パターンについて計量が計算される必要
があった。その後図1に示される素子MSが最少計量を見出していた。
【0047】 しかしながら本発明にあっては、異なる手法が実行される。個の手法は主に図
4ないし7に図示されている。時刻tにおいて受信されたコードのnビットと、
このnビット数に対する総ての可能な置換との間で先ず計量Mtiが計算される。 その後各計量Mtiは、計算されたものに対してnビットの置換Piとともに格納さ れる。この格納は「計量テーブル」に対して行われる。
【0048】 受信したビット・グループGt内のnビットは、それらの値に関し、特定の時 刻tにおいて生じたエンコーダの状態変化Stに依存する。しかしながら、受信
ビットは、一般に伝送中に生じるエラーを含んでいる可能性がある。このため、
状態変化Stの値に対する依存性を完全に信用することはできない。
【0049】 次に、ルックアップ・テーブルTtに参照物(リファレンス)が形成される。 これは一組のテーブル中の1つ(T)であり、その各々はエンコーダで使用され
る特定のパンクチュア処理に関連するものである。このテーブルTtの内容は、
時刻tにおいてエンコーダにより使用されたパンクチュア処理に特有のものであ
る。
【0050】 ルックアップ・テーブルTtは、エンコーダが時刻tにおいて従う可能性のあ る総ての状態変化Sjのリストを含む。各状態変化Sjはnビットの特定の置換
Piにより表現され、これはその時刻においてエンコーダが伝送し状態変化が生じ
たものである。テーブルTt内の各置換Piの各々について、対象とされている置
換に対応する計量Mtiの値を計量テーブル内で見出すことが可能である。この時 点において、誤差パターンまたは計量の計算は必要ではない。
【0051】 テーブルTt内の総ての状態変化に対して計量Mtiが割り当てられると、計量 に関するリストが備えられる。これらの計量Mtiを利用してデコーダに対する累 積計量を更新し、すなわち状態を更新することが可能になる。
【0052】 本発明による利点は、大きなnビット数より成る到来コードの部分に対して多
大な計算能力を必要としないことである。また、多くの異なるパンクチュア処理
手法を利用することも容易になるということである。
【0053】 要約すると、計量Mtiの計量テーブルが最初に計算され、これを利用して、デ コーダの状態計量に関する更新をどのようにすべきかを調べる。ある時刻tにお
いて到着するnビットの任意の特定のグループに対して、Mtiが計算されるのは 一度限りである点に留意を要する。
【0054】 効率的なルック・アップ・テーブルTの集合(set)を利用して、任意のパン クチュア用のデコードを調整することが可能である。テーブルTは、テーブルT
に記録された各状態変化Sjに対する計量Mtiを見出すために、計量テーブル中の どの行が診断されるべきかについての情報を与える。可能性のあるパンクチュア
処理の各々に対して1つのテーブルTが存在する。デコーダは、ある時刻tにお
いてどのパンクチュア処理の手法がエンコーダで利用されたかを知っている。こ
のため、特定の時刻において利用するルック・アップ・テーブルTtも分かる。
付加的なパンクチュア処理の各々に対して、唯一必要となることは、付加的なテ
ーブルを備えることである。そのパンクチュア処理がエンコーダで使用されると
、デコーダは単に適切なテーブルTを使用することで対応することができる。こ
の結果、多くの異なるパンクチュア処理に対して共通のデコーダを利用すること
が可能になる。
【0055】 従来の手法にあっては、効率的な手法でデコーダの状態更新に到達するとビタ
ビ・デコード・アルゴリズムを使用することが一般的である。本発明によれば、
各状態更新に先立って状態更新で使用される可能性のある総ての計量Mtiが、最 初に計算される。「状態更新」は、ビタビ・デコーダにおける「加算−比較−選
択」の動作に相当する。
【0056】 この「加算」の部分は、従来の手法によれば、受信信号と対象とされる特定の
分岐における固定信号との間の計量計算を必要とする。本発明によれば、状態更
新の「加算」部分における計量を計算する代りに、計算された計量のテーブルを
調べることによって計量が見出される。本発明によるこのプロセスは、発生する
状態変化およびパンクチュア処理手法の両者に依存して行われ、2段階の参照過
程ないしルックアップ(lookup)により行われる。一方のルックアップは特定のテ
ーブルTtを利用してパンクチュア処理に関する問題を解決し、他方のルックア
ップは計量テーブルから計量Mtiを実際に引き出すものである。
【0057】 計量テーブルは前もって行われた計量計算の結果を含む。すなわち、テーブル
には、受信したnビットのグループGtに対して可能性のある総ての計量の計算
結果が含まれている。
【0058】 ルックアップ・テーブルの計算例が図4に示されている。図4は3つのビット
が各状態変化を表す3ビット遷移に関連する。図示されている2つの行列のうち
大きいもの(以下、「大行列」という。)の中には、ビット値の8つの置換が存
在する。これら8つの置換は、可能性のある総ての3ビット置換であり、各ビッ
ト自身は2値のうちの一方のみをとり得る。これの事例の場合可能な値は1また
は−1のいずれかである。置換数は一般に2のn乗個あり、ここでnは受信した
グループGt内の2進ビット値である。
【0059】 図4に示す例は、特定の時刻tにおいて受信した3つのビット、ビット(1)
、ビット(2)およびビット(3)に対する計量計算を示す。図4に示す例では
、より大きい行列内の3ビットの1つのグループに対してのみ、計量は最大値3
をとる。これは時刻tにおいて実際に受信した3つのビットに完全に一致する場
合である。大行列中の他の7つの総ての置換は、より小さい値の計量となる。な
ぜなら、それらは受信ビットの対応する位置における値と同一ではない少なくと
も1つのビットを有するためである。図4に示す例は、最高の計量値を有する受
信ビット・グループに最も対応する置換を与えるのであるが、受信したnビット
のグループに対応する置換と同一視できることは、それが最高の計量値を有する
ことから明らかである。この図における「最も下側の計量値」に対する参照値は
、対象とされている置換および受信したビット・グループの間で最もふさわしい
ものを示す計量を意味する。
【0060】 図4に示されているような計算テーブルは、デコーダの状態更新を実行するの
に必要な情報を提供する。
【0061】 状態更新を実行する装置は図5に見られるようなものである。図4は図5にお
ける要素MTの動作を示す。要素MTでは、受信信号のnビットの最新グループ
Gtに対して計量テーブルが計算される。
【0062】 TGで示される要素は、テーブル・ガイド更新(table-guide update)を示す。
テーブルTtは、時刻tにおいてエンコーダで使用する特定のパンクチュア処理
に対して、エンコーダの可能な状態変化Sjを含み、それとともに、各々生成さ
れるであろうビットPiの置換を含む。手段TGは、可能な状態変化Sjの各々に
対して、要素MTで生成された計量テーブルから計量Mtiを取得する。要素TG に示されている2つの枝は、一度に2つの付加(addition)が行われることを示す
。個の場合において、2つの計量の値は、ルックアップ・テーブルから一度に取
得され、それぞれが累積計量に加えられる。この手順は可能な状態変化Sjの各
々に対して繰り返す必要があり、図示されている例では説明の便宜上一度に2つ
の加算を実行する場合を示している。これにより、多数の異なる累積計量が得ら
れる。
【0063】 ボックスBMCは、エンコーダで占有された可能な状態変化と、デコーダで受
信されたnビットのグループとの間の最良の適合性を表現する累積計量を選択す
る。この最良の計量は、可能な状態変化のシーケンスより成り、エンコーダの従
う状態変化のシーケンスに最も似ているものを表す。
【0064】 図5の右側の出力は累積された計量値である。これは、従来の手法を示す図1
の最右側の地点の出力に相当する。しかしながらこの出力を得るために、必要と
される計算能力は極めて小さい。また、図1の手法を利用する場合よりも多くの
パンクチュア処理手法の可能性がある場合でもほとんど困難性を生じないであろ
う。
【0065】 図6は、計量テーブルを構築し、本発明による手法を実行する方法を一般化し
たものを示す。これは、例えばDSPで高速処理をすることに適している。これ
は、テーブル・ルックアップを利用する代りに可能な場所ならどこでも計算を置
き換えるものである。
【0066】 図6の左側の2列は、2つの異なるパンクチュア処理に関連するものである。
各列内の1つの行におけるエントリは、その列のパンクチュア処理がその列に対
応する時間においてアクティブであることを示す。2つの列内の一連の各行は、
時刻tの後の連続的なパンクチュア処理に対してアクティブ/インアクティブで
あることの指標になる。
【0067】 図6の左側の2列からの情報は、計量を計算するために「計量計算関数」およ
び図中中央の「計量指標テーブル」のどの部分が選択されるかを定める。これら
の計量は、図6の右側のボックスに集められる。「計量指標テーブル」は、各特
定の時刻においてどのパンクチュア処理が使用されるかのリストを掲げる。
【0068】 「ACSコード」として記されている図6中の下側のボックスは、「加算ー比較 ー選択」の動作を表現する。この動作は、各蓄積された計量を更新する。蓄積さ
れた計量は、エンコーダにおける状態変化のヒストリ(履歴)を提供する。これ
らを利用して、サーチ・バック・コードを提供することが可能であり、これは、
伝送されたデータ・ビットをデコードすることが可能なエンコーダ内の変化の記
録である。
【0069】 図7は、本発明によるルック・アップ・テーブルTを構築するための詳細な方
法を説明するためのものである。この方法は、エンコード手法およびエンコーダ
で使用されるパンクチュア処理手法の両者に関する知識を要する。
【0070】 左上のボックスは、エンコードの段階において所与の入力ビットの組に対して
、どの状態が出力を変化させるかを調べるために、エンコーダが使用する1つの
テーブルより成る。このテーブルおよび、図中右側のボックスからのパンクチュ
ア処理似関する情報から、図7の中央左側の複数のテーブルTが導出される。こ
れらのテーブルをデコーダで利用して状態変化を決定し、この状態変化は、その
時刻において選択されたパンクチュア処理手法を使用し、所与の入力データの組
に対する出力となるものである。この情報は、そのパンクチュア処理に対して適
切なテーブルTtを生成するには充分なものであり、各状態変化に対する出力と
なるであろうビット・パターンをリストに掲げるものである。テーブルTを生成
することは、単に情報を並べ替えるようにして得られる。そのような1つのテー
ブルTが、各パンクチュア処理手法に対して生成される。
【0071】 本発明によれば、各テーブルTにおける情報は、デコーダの状態更新を実行す
るために、受信データのnビットの各到来グループGtに対して計算された計量
テーブルとともに使用される。
【0072】 図7は要するに、マザー・コード定義(mother code definision)およびパンク
チュア処理手法からテーブルTが導出される。
【0073】 本発明による方法は、様々装置で実行することが可能である。特に、ディジタ
ル信号プロセッサが適切であろう。重要なことは、格納されたデータに迅速にア
クセスすることが可能であるように選択されたハードウエアの能力である。これ
は、従来の手法が必要とする膨大な量の計算を実行せずに、計量テーブル内の計
量値を参照する本発明の方法および装置で強調される点である。
【0074】 ある特定の時刻tにおける計算の主な要請は、計量テーブルを生成することで
あろう。この計量テーブルは、その時刻において使用するパンクチュア処理に適
切なルックアップ・テーブルTtに格納された値に依存して、その後反復的にア
クセスされる。
【0075】 (具体例) 図8は、本発明の手法による具体的数値例を示す。図8(A)は、単一の計量テ ーブルの具体例を示す。図8(B)は、ビット置換(Pi)のルックアップ・テーブル Ttの具体例を示し、これは、ある特定のパンクチュア処理に対するエンコーダ
の可能な状態変化(Sj)に対応するものである。図8(c)は、異なるパンクチ ュア処理に対応するルックアップ・テーブルTtのリストを示し、これはエンコ
ーダが使用可能なものであり、そのパンクチュア処理が使用された時刻において
ともにリスト表示されたものである。
【0076】 図8の例において、任意の時刻tにおいてデコーダにより2つの符号化された
ビットが受信される。上述した図4で使用された用語に関連して、ここではn=
2である。
【0077】 図8(A)のテーブルの中央列は、2ビットの4つの可能な置換を示し、任意の 時刻においてデコーダが受信することのできるものである。
【0078】 図8の事例で考慮されている時刻tにおいて、デコーダはビット「00」を実
際に受信する。これら2つのビットはその後図8中央列中の4つの可能な置換の
それぞれと比較される。これら4つの比較の各々について、計量が計算される。
これらの計量は図8(A)の右列に示されている。中央列内の置換「00」に対す る計量「2」は、受信した2ビットと中央列中のそれらのビットとの間での適切
な対応物であることを示す。
【0079】 置換「01」および「10」はともに計量1を導出し、これは、各々の1ビッ
トが受信した「00」に一致するが、他方の1ビットは一致しないためである。
中央列中の「11」の組み合わせは、受信したビットに一致しないので計量は0
である。
【0080】 図8(A)の事例における計量計算は、デコーダが受信したビットの対応物とそ のビット数の可能な置換のものとを単に調べることにより行われる。なお、他の
計算手法も可能である。
【0081】 図8(B)の左列は、エンコーダの8つの可能な状態遷移を示す。これらの状態 遷移は時刻tにおいて行われる。これらは、図3の例によるものである。図示し
ているものは図3の状況を生成する。図3においてある時点tが記されている。
時刻tにおいて示されているものは、エンコーダが時刻tにおいて自身を見出す
ことが可能な初期状態である。これらはA, B, C, Dで示されている。図8(B)の 左列における8つの状態は、4つの可能な初期状態A, B, C, Dから許容される8
つの遷移に相当する。8つの遷移の各々は、A, B, C, Dの地点のうちの1つと、
右側の次の列内の地点の1つとの間に描かれた細い矢線の1つに相当する。
【0082】 図8(B)におけるルックアップ・テーブルの中央列は、2ビットの特定の組み 合わせを与え、これは、エンコーダが左列内の8つの状態変化の各々に対して生
成するであろうものである。この特定の組み合わせは、エンコード用のマザー・
コード定義および時刻tにおいて使用されたパンクチュア処理に依存するもので
ある。
【0083】 説明の便宜上、図8(B)の中央列に2ビットの3つの置換のみが描かれている 。図8(B)の右列において、中央列中の2ビットの組み合わせに対応する計量が 示されている。既に述べたようにこれらの計量は、図8(A)の計量テーブルの右 列内のものからコピーされる。
【0084】 図8(C)は、テーブルTのリストの最終的なものを示し、デコーダで使用され るべき時刻とともにそれぞれリストに掲げられている。このテーブルのリストは
、図8(C)の右列内のものである。各テーブルが使用され任意の装置内で引き出 されるべき時刻は、図8(C)の左列内に示されている。例えば、時刻1では第5 テーブルが利用されるべきである。その時刻において第5テーブルに適したパン
クチュア処理がエンコーダで使用されるためである。左列内で重要な時刻は、エ
ンコーダの状態変化が生じる時刻および状態変化に関連するnビットの新規グル
ープが受信機ないしデコーダで受信される時刻である。
【0085】 以上により本発明の利点は明白になったであろう。エンコーダが多数の状態か
ら出発することが可能である場合、図8(B)のルックアップ・テーブルの左列に おいて多数の状態遷移が大きく変化するであろう。しかしながら、本発明の手法
によれば、置換に対する計量を含む計量テーブルの行に単にアクセスすることに
より、これらの各状態遷移に対する計量を導出することが可能である。ルックア
ップを行うことにより、図1における計量計算を使用するような従来の手法で必
要とされていた計算を排除することが可能になる。
【0086】 さらに本発明によれば、多くの異なるパンクチュア処理をエンコーダで利用す
ることが可能である。各パンクチュア処理に対して、異なるテーブルTが必要と
なる。しかしながら、この作業は、従来の手法のような異なるパンクチュア処理
の各々について新たなデコード・アルゴリズムを完全に実行することを要するも
のよりも、極めて簡潔なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のデコーダを示す。
【図2】 単独のデコーダ例を示す。
【図3】 状態装置内の可能な状態および状態の実際の進展を示す。
【図4】 3ビットの可能な8つの置換に対する計算基準を示す。
【図5】 本発明によるデコーダを示す。
【図6】 本発明による受信データをデコードする手法を示す。
【図7】 本発明で使用するテーブルの構成手法を示す。
【図8】 本発明によるテーブルにおける具体的数値例を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳み込み符号化されたデータをデコードする方法であって、
    前記データは連続的な複数ビットの複数グループより成り、各グループ(Gt)
    はnビットより成り、このnビットの値は特定の時刻(t)において生じるデー
    タ・エンコーダの特定の状態変化(St)に依存し、前記特定の状態変化(St
    )は一組の可能な状態変化(Sj)のうちの1つの状態変化であり、この状態変
    化は前記データ・エンコーダが前記特定の時刻において受けたであろう変化であ
    り、前記特定の時刻において受信したnビットの前記グループ(Gt)に対して
    データをデコードする当該方法は: a)前記グループ(Gt)のnビットと、nビットの可能な置換の各々(Pi
    )との間で比較を行い、前記グループ(Gt)と前記置換(Pi)トの間の誤差
    計量(Mti)に対する数値を求める段階; b)前記一組の可能な状態変化(Sj)を含む予め計算されたルックアップ・
    テーブル(Tt)を調査し、前記ルックアップ・テーブルは各状態変化(Sj)
    に対してその状態変化(Sj)に関連する前記置換(Pi)のうちの特定の1つ
    を示すものであるところの段階であって、前記状態変化(Sj)に関連する前記
    置換(Pi)について、前記ルックアップ・テーブル(Tt)内の各状態変化(
    Sj)に先の段階a)で計算された前記計量(Mti)を割り当てる段階;およ
    び c)前記一組の可能な状態変化(Sj)に関連する前記計量の値を利用して、
    前記畳み込み符号化されたデータをデコードするために前記累積計量を更新する
    段階; より成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記特定の時刻(t)において使用される前記ルックアップ
    ・テーブル(Tt)が、一組の予め計算されたルックアップ・テーブルのうちの
    1つであり、特定の時刻において使用する前記特定のルックアップ・テーブル(
    Tt)の選択は、その特定の時刻(t)における前記エンコーダで使用された前
    記パンクチュア処理に依存して行われることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ルックアップ・テーブル(Tt)内の特定の状態変化(
    Sj)に関連する前記置換(Pi)がnビットの前記グループより成り、これは
    、前記エンコーダがその特定の時刻(t)において使用する前記パンクチュア処
    理を利用して前記特定の状態変化(Sj)に関して生成するものであるところの
    請求項1または2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記特定のグループ(Gt)における前記のビット数nが、
    前記特定の時刻(t)において前記エンコーダが利用する前記パンクチュア処理
    に依存することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記符号化されたデータが、符号化の後に伝送され、デコー
    ドに先立って受信機により受信されることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 畳み込み符号化されたデータをデコードするデータ・デコー
    ダであって、前記データは連続的な複数ビットの複数グループより成り、各グル
    ープ(Gt)はnビットより成り、このnビットの値は特定の時刻(t)におい
    て生じるデータ・エンコーダの特定の状態変化(St)に依存し、前記特定の状
    態変化(St)は一組の可能な状態変化(Sj)のうちの1つの状態変化であり
    、この状態変化は前記データ・エンコーダが前記特定の時刻において受けたであ
    ろう変化であり、前記特定の時刻において受信したnビットの前記グループ(G
    t)に対してデータをデコードする当該データ・デコーダは: a)前記グループ(Gt)のnビットと、nビットの可能な置換の各々(Pi
    )との間で比較を行い、前記グループ(Gt)と前記置換(Pi)トの間の誤差
    計量(Mti)に対する数値を求める手段(MT); b)前記一組の可能な状態変化(Sj)を含む予め計算されたルックアップ・
    テーブル(Tt)を調査し、前記ルックアップ・テーブルは各状態変化(Sj)
    に対してその状態変化(Sj)に関連する前記置換(Pi)のうちの特定の1つ
    を示すところの手段(MT)であって、前記状態変化(Sj)に関連する前記置
    換(Pi)について、前記ルックアップ・テーブル(Tt)内の各状態変化(S
    j)に前記の手段a)で計算された前記計量(Mti)を割り当てる手段(MT
    );および c)前記一組の可能な状態変化(Sj)に関連する前記計量の値を利用して、
    前記畳み込み符号化されたデータをデコードするために前記累積計量を更新する
    手段(BMC); を備えることを特徴とするデータ・デコーダ。
  7. 【請求項7】 前記特定の時刻(t)において使用される前記ルックアップ
    ・テーブル(Tt)が、一組の予め計算されたルックアップ・テーブルのうちの
    1つであり、特定の時刻において使用する前記特定のルックアップ・テーブル(
    Tt)の選択は、その特定の時刻(t)における前記エンコーダで使用された前
    記パンクチュア処理に依存して行われることを特徴とする請求項6記載のデータ
    ・デコーダ。
  8. 【請求項8】 前記ルックアップ・テーブル(Tt)内の特定の状態変化(
    Sj)に関連する前記置換(Pi)がnビットの前記グループより成り、これは
    、前記エンコーダがその特定の時刻(t)において使用する前記パンクチュア処
    理を利用して前記特定の状態変化(Sj)に関して生成するものであるところの
    請求項6または7のいずれか一項に記載のデータ・デコーダ。
  9. 【請求項9】 前記特定のグループ(Gt)における前記のビット数nが、
    前記特定の時刻(t)において前記エンコーダが利用する前記パンクチュア処理
    に依存することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか一項に記載のデータ・
    デコーダ。
  10. 【請求項10】 符号化されパンクチュア処理されたデータを受信する受信
    機であって、請求項6ないし9のいずれか一項に記載のデータ・デコーダより成
    る受信機。
JP2000513356A 1997-09-19 1998-09-15 パンクチュア・コードのビタビ・デコード方法および装置 Pending JP2001517887A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9720046A GB2329557B (en) 1997-09-19 1997-09-19 Method and apparatus for viterbi decoding of punctured codes
GB9720046.3 1997-09-19
PCT/EP1998/005847 WO1999016174A1 (en) 1997-09-19 1998-09-15 Method and apparatus for viterbi decoding of punctured codes

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001517887A true JP2001517887A (ja) 2001-10-09

Family

ID=10819401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000513356A Pending JP2001517887A (ja) 1997-09-19 1998-09-15 パンクチュア・コードのビタビ・デコード方法および装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6510538B1 (ja)
EP (1) EP1016223B1 (ja)
JP (1) JP2001517887A (ja)
AT (1) ATE242938T1 (ja)
DE (1) DE69815541T2 (ja)
ES (1) ES2201540T3 (ja)
GB (1) GB2329557B (ja)
WO (1) WO1999016174A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002003605A1 (en) * 2000-07-04 2002-01-10 Koninklijke Philips Electronics N.V. Substitution-box for symmetric-key ciphers
US6701483B1 (en) * 2000-08-18 2004-03-02 Alantro Communications, Inc. Fast search-based decoding scheme
GB0104036D0 (en) * 2001-02-19 2001-04-04 Radioscape Ltd Trellis decoder
GB2405562B (en) * 2003-08-28 2006-03-08 Evangelos Papagiannis Improved iterative decoder with performance approximating to a maximum likelihood decoder
US20100077642A1 (en) * 2008-09-28 2010-04-01 Cary Kay Kraft Adornment of framed displays

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4015238A (en) * 1975-11-24 1977-03-29 Harris Corporation Metric updater for maximum likelihood decoder
US5151904A (en) * 1990-09-27 1992-09-29 The Titan Corporation Reconfigurable, multi-user viterbi decoder
US5220570A (en) * 1990-11-30 1993-06-15 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Programmable viterbi signal processor
BE1004814A3 (nl) * 1991-05-08 1993-02-02 Bell Telephone Mfg Decodeerinrichting.
JPH0555932A (ja) * 1991-08-23 1993-03-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誤り訂正符復号化装置
US5159608A (en) * 1991-08-28 1992-10-27 Falconer David D Method and apparatus for using orthogonal coding in a communication system
US5469452A (en) * 1991-09-27 1995-11-21 Qualcomm Incorporated Viterbi decoder bit efficient chainback memory method and decoder incorporating same
US5432803A (en) * 1992-04-30 1995-07-11 Novatel Communications, Ltd. Maximum likelihood convolutional decoder
US5396518A (en) * 1993-05-05 1995-03-07 Gi Corporation Apparatus and method for communicating digital data using trellis coding with punctured convolutional codes
ZA947317B (en) * 1993-09-24 1995-05-10 Qualcomm Inc Multirate serial viterbi decoder for code division multiple access system applications
US5566189A (en) * 1994-08-31 1996-10-15 Hughes Aircraft Co. Method and device for puncturing data
US5497401A (en) * 1994-11-18 1996-03-05 Thomson Consumer Electronics, Inc. Branch metric computer for a Viterbi decoder of a punctured and pragmatic trellis code convolutional decoder suitable for use in a multi-channel receiver of satellite, terrestrial and cable transmitted FEC compressed-digital television data
US5668820A (en) * 1995-01-23 1997-09-16 Ericsson Inc. Digital communication system having a punctured convolutional coding system and method
GB2308044B (en) * 1995-10-02 2000-03-15 Motorola Ltd Method of decoding punctured codes and apparatus therefor
KR100498752B1 (ko) * 1996-09-02 2005-11-08 소니 가부시끼 가이샤 비트메트릭스를 사용한 데이터 수신장치 및 방법
US5970104A (en) * 1997-03-19 1999-10-19 Cadence Design Systems, Inc. Method and apparatus for generating branch metrics and branch indices for convolutional code Viterbi decoders
US5931966A (en) * 1997-05-19 1999-08-03 Carnegie Mellon University Viterbi detector with a pipelined look-up table of squared errors
WO1999023762A1 (en) * 1997-11-03 1999-05-14 Harris Corporation Reconfigurable radio system architecture
US6205187B1 (en) * 1997-12-12 2001-03-20 General Dynamics Government Systems Corporation Programmable signal decoder
SG80035A1 (en) * 1999-05-27 2001-04-17 Inst Of Microelectronics Viterbi decoding of punctured convolutional codes without real-time branch metric computation

Also Published As

Publication number Publication date
EP1016223B1 (en) 2003-06-11
EP1016223A1 (en) 2000-07-05
GB2329557B (en) 2002-05-01
US6510538B1 (en) 2003-01-21
WO1999016174A1 (en) 1999-04-01
GB2329557A (en) 1999-03-24
DE69815541D1 (de) 2003-07-17
ATE242938T1 (de) 2003-06-15
ES2201540T3 (es) 2004-03-16
DE69815541T2 (de) 2003-12-24
GB9720046D0 (en) 1997-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3017379B2 (ja) 符号化方法、符号化装置、復号方法、復号器、データ圧縮装置及び遷移マシン生成方法
US5930272A (en) Block decoding with soft output information
EP0671817A1 (en) Soft symbol decoding for use in an MLSE-equaliser or convolutional decoder
JPH10107651A (ja) ビタビ復号装置
KR20090009892A (ko) 라딕스-4 비터비 디코딩
US5594742A (en) Bidirectional trellis coding
US5150369A (en) High-speed convolutional decoder
KR20010014990A (ko) 디지털 데이터용 저 디스패리티 코딩 방법
JP2001517887A (ja) パンクチュア・コードのビタビ・デコード方法および装置
KR20040044589A (ko) 다수결 논리를 이용한 rm 부호의 연판정 복호 방법 및그 장치
US7437657B2 (en) High speed add-compare-select processing
KR100799147B1 (ko) 디코딩 방법 및 장치
JP2798123B2 (ja) ビタビ復号装置
KR20010067413A (ko) 브랜치 메트릭 계산 처리에서 감소된 비트수를 갖는비터비 디코더
AU717161B2 (en) Method for forming transition metrics and a receiver of a cellular radio system
US7852960B2 (en) Method of computing path metrics in a high-speed Viterbi detector and related apparatus thereof
JP3987153B2 (ja) マンハッタンあるいはハミングメトリックスキームに基づくビタビデコーダのための信号のデコード
JP2591332B2 (ja) 誤り訂正復号装置
EP0674397A2 (en) Viterbi decoder comprising downsized circuits
JPS63299412A (ja) シ−ケンシャル復号装置
JP3259343B2 (ja) ビタビ復号器
KR100531840B1 (ko) 비터비 디코더의 가지 메트릭 계산 방법 및 그 회로
JPH0510850B2 (ja)
JP2020170880A (ja) 符号化装置及び符号化方法
KR100213038B1 (ko) 바이터비 복호기의 가산비교 선택장치