JP2001516059A5 - - Google Patents

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【書類名】 明細書
【発明の名称】 センサ装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】 測定回路(10)により、所定の周波数領域内を時間と共に変化する測定量を検出するためのセンサ装置であって、
前記測定回路(10)は、測定信号を送出するための測定素子(1)と、測定量を表す出力電圧を測定信号から形成するための評価手段(4,5)とを有し、
前記出力電圧は当該センサ装置の出力側(11)に印加され、
自己検査装置(15)が設けられており、
該自己検査装置により、時間と共に変化する測定量を検出するのと平行して、前記所定の周波数領域より高い検査周波数(ft)の検査信号が前記測定量に重畳される形式のセンサ装置において、
前記自己検査装置(15)は、検査電圧/力変換器(13)を有し、
該検査電圧/力変換器は、測定素子(1)の電極に当接し、測定量に検査信号を重畳し、
前記検査信号の振幅は、検査振幅発生器により形成された検査振幅(14)に相応し、
前記自己検査装置(15)は周波数選択性の証明手段(6)を有し、
該証明手段(6)は、検査信号に対する測定回路(10)の応答を出力側(11)から、検査周波数(ft)により周波数選択的に復調して取り出し、測定回路が正常に機能していれば検査信号の検査振幅に相応する電圧信号を出力し、
自己検査装置(15)は電圧/力変換器(12)を有し、
該電圧/力変換器(12)は、前記測定素子(1)の電極に当接し、証明手段(6)の出力側を介して前記電圧信号により制御され、これにより測定量に、前記検査信号を相殺するための補償信号が重畳され、
自己検査装置(15)は、前記証明手段(6)の出力端と接続された、ウインドコンパレータを備えた遮断論理回路(17)を有し、
該遮断論路回路(17)は、前記検査信号に対する測定回路(10)の応答が、該検査信号の検査振幅を中心にして、前記ウインドコンパレータにより定められる値領域外にあるか否かを検知し、
値領域外にある場合、前記遮断論理回路(17)は増幅器(5)を遮断するか、または当該遮断論理回路と前記増幅器(5)との間の電気接続を介して前記測定回路(10)の出力側(11)に固定の電圧レベル印加る、
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項2】 前記証明手段(6)は、検査信号を検査周波数(ft)によって復調する復調器(7)と、低域を通過させるI制御器(8)またはローパスフィルタとを有する、請求項1記載の装置。
【請求項3】 前記証明手段(6)は、フィルタ周波数として検査周波数を備えたバンドパスフィルタを有する、請求項1記載の装置。
【請求項4】 発振器周波数(fosz)を備えた発振器(18)が設けられており、該発振器により検査周波数(ft)の検査信号が形成され、該検査信号は前記証明手段(6)に入力される、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
【請求項5】 発振器周波数(fosz)を備えた発振器(18)が設けられており、該発振器により分周器(19)を介して検査周波数(ft)の検査信号が形成され、該検査信号は前記証明手段(6)に入力される、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
【請求項6】 測定回路の入力側(9)、測定素子(1)、評価手段(4,5)および出力側(11)は、開ループを形成する、請求項1から5までのいずれか1項記載の装置。
【請求項7】 評価手段(4,5)は評価回路(4)と後置接続された増幅器(5)を有し、
評価回路は測定量と関連する電圧を形成し、
増幅器は検査周波数よりも高い遮断周波数を有する、請求項1から6までのいずれか1項記載の装置。
【請求項】 発振器(18)を介して、評価手段(4,5)、電圧/力変換器(12)および検査電圧/力変換器(13)はトリガ可能であり、
評価手段のサンプリングレート(fa)は、測定素子の3dBカットオフ周波数よりも大きく、
評価手段(4,5)と、電圧/力変換器(12)と、検査電圧/力変換器(13)とは、交互に順次トリガ可能である、請求項4または5記載の装置。
【請求項9】 評価手段(4,5)、発振器(18)および自己検査装置(15)は1つのチップに配置されている、請求項1からまでのいずれか1項記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
従来の技術
本発明は、請求項1の上位概念によるセンサ装置から出発する。すでに検査装置を備えたセンサ装置は公知であり、この検査装置はセンサ装置を誤機能について検査する(DE4447005)。この検査装置は外部から検査入力側の操作によりアクティブにしなければならない。ここで検査フェーズでは、センサが障害信号を介して離調される。この障害信号は測定すべき測定量の所定の値に相当する。
【0002】
発明の利点
請求項1の特徴部分の構成を有する本発明の装置は、センサを離調することなしに測定機能を制御し、自己検査の実行を常時可能にし、従って障害を機構内および/または電子回路内で識別できるという利点を有する。ここでは外部のトリガおよび外部の付加的な接続が必要ない。これは3ピン端子(電圧供給+信号出力)により実現される。これにより自己検査装置を備えていなくても、このような端子を有する既存のセンサに対する上位互換性が得られる。またこのようなセンサを本発明の装置により有利に置換することができる。
【0003】
請求項1に記載の装置の有利な改善形態および実施形態は従属請求項から明らかである。
【0004】
図面
本発明の実施例は図面に示されており、以下詳細に説明する。
【0005】
図1は、第1の実施例のブロック回路図、
図2は、第1の実施例における周波数関係を示す線図、
図3は、第2の実施例のブロック回路図
図4は、第2の実施例における周波数関係を示す線図である。
【0006】
実施例の説明
図1は、測定入力側9と出力側11を備えた測定回路10を示す。自己検査装置15は測定回路10と電気的に接続されている。測定回路10は測定素子1を有し、この測定素子は入力側9と加算点3を介して接続している。測定素子1はセンサ伝送関数2を備えており、これは値K1を有する。測定素子の出力側は、評価伝送関数K2を備えた評価回路4と接続されている。評価回路4の出力側は増幅器5と電気的に接続されている。増幅器は増幅率Koutと上側遮断周波数f2を有する。増幅器5の出力端は出力側11と接続されている。自己検査装置15は、同期復調器として構成された周波数選択性の証明手段6を有し、これは出力側11と接続されている。証明手段6は、復調器7とI制御器8を有し、ここでI制御器は上側遮断周波数f1を有する。さらに発振器18が設けられており、この発振器は分周器9を介して検査周波数ftの信号を復調器7に供給する。復調器7はその出力信号をI制御器8に送出する。I制御器はまた帰還線路16を介して、ウインドコンパレータを有する遮断論理回路17と電気的に接続されている。遮断論理回路17もまた、測定回路10の増幅器5と電気的に接続されている。証明手段6の出力側は遮断論理回路17の他に、静電的電圧/力変換器12と接続されている。電圧/力変換器12は、後で説明する検査電圧を相殺するための補償信号を加算点3に送出する。実施例では、測定素子は例えば加速センサであり、その入力側9には測定すべき加速度に比例する慣性力が印加される。自己検査装置15は図1に図示しない検査振幅発生器を有しており、この検査振幅発生器は検査振幅14を静電的検査電圧/力変換器13にさらに送出する。静電的検査電圧/力変換器13は検査電圧を加算点3に給電する。電圧/力変換器12と検査電圧/力変換器13は分周器19から信号周波数ftを受け取る。発振器18は、発振器周波数foszの信号を評価回路4、電圧/力変換器12および検査電圧/力変換器13に送出する。
【0007】
容量性加速度センサとして構成された測定素子1は、測定素子の可動要素の撓みを介して加速度に比例する慣性力を検出する。慣性力の測定素子1に及ぼす作用は図1の入力側9により示されている。センサ伝送関数の値K1は可動要素の位置変化と作用する慣性力との商である。可動要素の位置変化は評価回路4で評価され、電圧に変換される。このための尺度は評価伝送関数K2であり、この関数は可動要素の撓みに比例する。ここで可動要素は2つのキャパシタの一部であり、可動要素の撓みの結果であるそのキャパシタンス変化は評価回路4で電圧信号に変換される。ここで評価は、第1実施例の第1の実施形態では、スイッチドキャパシタ技術(SC技術)でサンプル&ホールド回路で行われる。評価回路4がキャパシタンス変化を走査するサンプリング周波数は、ここでは例えば発振器18の発振器周波数の四分の一である。評価回路4の電圧信号は後続の増幅器5で増幅率Koutにより増幅される。増幅された電圧信号は出力側11から取り出される。発振器周波数は例えば200kHzであり、サンプリング周波数faは相応して50kHzである。
【0008】
図1の装置に対して重要な周波数値による周波数スペクトルが図2に示されている。測定すべき加速度値はここで例えば周波数領域0から50Hzの間で変化し、図2にはfnにより最大有効周波数が示されている。この最大有効周波数fnは、時間経過中に測定素子が検出すべき加速度変化の最大周波数である。測定回路10は開ループである。なぜなら測定すべき加速度信号の評価のために、測定素子から評価回路4を介し増幅器5へ至る経路に帰還結合路が設けられていないからである。ここで増幅器5の上側遮断周波数f2は最大有効周波数fnよりも大きくなければならない(図2参照。ここには開ループ構成での周波数関係28が示されている)。上側遮断周波数f2はまた例えば400Hzである検査周波数ftよりも大きくなければならない。従ってここでも最大有効周波数fnよりも大きい。ここで測定素子の3dBカットオフ周波数は、例えば増幅器5の上側遮断周波数f2よりも高い(図2参照。ここには3dBカットオフ周波数に対して例として1kHzの値が示されており、これは上側遮断周波数f2より右にある)。ここで検査周波数ftは、静電的検査電圧/力変換器13により測定量に重畳される検査信号の周波数である。検査振幅発生器は、検査電圧/力変換器13で使用される検査振幅14を送出する。この検査振幅14により、最大有効周波数fnよりも高い検査周波数ftを備えた検査電圧信号が測定量に重畳される。このことは、測定量すなわち慣性力に付加的な力を重畳することにより行われる。増幅器5の上側遮断周波数f2は検査周波数ftよりも高いから、電圧信号に変換される検査信号は増幅器5を通過し、証明手段6により検出することができる。復調器7は増幅器5の出力信号を周波数選択的に検査周波数ftによって復調する。I制御器は遮断周波数f1のローパスフィルタとして作用する。その出力信号は電圧信号であり、静電的電圧/力変換器12の制御に使用される。この電圧/力変換器12は測定量に補償信号を重畳する。これは前に説明したように、入力される検査信号を相殺するためである。電圧/力変換器12は検査電圧/力変換器13のように、容量性加速度センサの電極に当接する回路部分として実現される。この電圧/力変換器12は、電圧信号に相応して、容量性加速度センサの可動要素の適切な撓みないし補償撓みを発生させる。測定回路10が正常であれば、検査信号は補償信号により完全に相殺され、I制御器8の出力側に直流電圧が印加される。この直流電圧は検査振幅14に相応する。例えば機械的測定素子が損傷している、または電子回路が正常に機能しないなどの理由で測定回路10が正常でなければ、出力側11で検査周波数ftの信号成分が増幅される。この増幅は、証明手段6および電圧/力変換器12により形成されるループを介して行われる。このループは、測定回路10の開ループへの、検査周波数信号成分に対する帰還結合ループである。I制御器8は積分器として作用するから、比較的に長い時間にわたって出力側11に発生する検査周波数ftの信号振幅を積分し、I制御器8の出力側にはこの場合(測定回路10が正常でない場合)、極値(最大電圧値または最小電圧値)が発生する。この極値は帰還信号線路16を介して遮断論理回路17を制御する。遮断論理回路17に所属するウインドコンパレータは、帰還信号線路の電圧値が所定のウインド内にないことを検出する。これは測定回路10が正常に機能していないことを意味する。相応にして遮断論理回路17は増幅器5を遮断するか、または遮断論理回路17と増幅器5との間の電気接続路を介して測定回路10の出力側11に所定の固定電圧値を印加する。この電圧値は出力側11に接続された外部の電子回路によりエラー信号として識別される。測定回路10が正常に機能していればI制御器の出力側には、検査振幅発生器により形成された検査振幅14に相応する電圧値が印加される。相応にして遮断論理回路17のウインドコンパレータは、I制御器の出力側に印加される電圧値が検査振幅14を中心にして、ウインドコンパレータにより定められる値領域内にない場合に直ちに、測定回路10の誤機能を識別するように構成されている。I制御器8の遮断周波数f1は、測定回路10の開ループと帰還結合ループとにより形成される自己検査制御回路の頑強性を、検査周波数ftにおいて発生する有効信号に関して定める。なぜならI制御器8は、検査周波数を備えて出力側11に発生する電圧成分だけを積分して通過させるからである。ここで遮断周波数f1はできるだけ小さくする。これは加速度力信号成分が検査周波数と共に積分されるのを排除するためである。所期のように遮断周波数が小さければ(0<f1<fn)、このような積分が排除される。なぜなら通常、測定すべき加速度力は最大有効周波数fnにより定められる有効帯域内にあり、400Hzの信号成分を備える加速度力が、I制御器8の出力側で検知できるほど測定素子に十分に長時間印加されたり、十分に大きくなったりすることはないからである。
【0009】
上記の実施例から、自己検査装置15により実施された自己検査が、測定回路10の開ループにより実行される測定値検出である本来の動作に重畳され、測定値検出には影響を及ぼさないことが明らかである。なぜなら、測定すべきパラメータの周波数成分は最大有効周波数fnにより与えられる対象周波数領域にあり、したがって検査周波数ftより下にあり、検査信号は自己検査制御回路により相殺されるからである。したがってここでは、測定回路の機能に影響を及ぼさず、外部トリガも必要のない周波数選択性の監視方法が提案される。
【0010】
センサ出力側11には制御偏差が非常に小さくなっても検査信号は出力されない。すなわち外部には自己検査は見えない。単に誤機能の場合だけ、出力側11には所定の電圧レベルが印加される。キャパシタンス変化を評価回路により評価し、静電力を電圧/力変換器12ないし検査電圧/力変換器13を介して及ぼすことは時分割多重法で行われる。すなわち、機械的測定素子はサンプリング周波数に相応する時間と比較して慣性が大きいという事実を利用する。時分割多重法に対する条件は、例えば発振器周波数foszの四分の一、すなわち50kHzであるサンプリング周波数faが測定素子の3dBカットオフ周波数と比較して大きいことである。ここで測定素子の3dBカットオフ周波数は、信号成分の確実に測定できる周波数領域を設定する(実施例では周波数1kHzまでの加速度力成分)。いえ器19を介して検査周波数の信号(この信号は復調器7で復調され、電圧/力変換器で補償信号の形成に使用され、検査電圧/力変換器で検査信号の形成に使用される)を送出する発振器18はさらに、評価回路4ならびに電圧/力変換器12と検査電圧/力変換器13をトリガする。第1の時点で検査電圧/力変換器13がトリガされ、第2の時点で評価回路4がトリガされ、第3の時点で補償信号が電圧/力変換器12により印加される。測定値走査、すなわち評価回路4の発振器18による制御は前記のサンプリング周波数、すなわち50kHzにより行われる。サンプリング周波数が測定素子の3dBカットオフ周波数と比較して大きいことにより、通常の測定値検出を検査信号の印加直後に行うことができる。これは増幅器5が検査周波数の信号成分を取り出しろ波していなくても行うことができる。なぜなら測定素子は、サンプリング周波数のクロックで印加された検査信号に応答するには慣性が大きすぎるからである。
【0011】
サンプリング周波数の4周期を越えて初めて、出力側11には場合により発生した異常動作状態が指示される。すなわちゼロから格段に異なる、検査周波数の信号成分が現れる。時分割多重評価法に対して択一的に、搬送周波数評価法も使用できる。この場合図1で、発振器18と検査電圧/力変換器13ないし電圧/力変換器12との間の接続が省略される。発振器18と評価回路4との間の接続はそのまま残る。なぜならこの場合、すなわち第1実施例の第2実施形態では、発振器が評価回路4に対して搬送周波数を送出し、この搬送周波数に有効信号が変調されるからである(振幅変調)。この場合、評価と検査とを同時に行うことができ、検査電圧/力変換器13による検査信号の適用と評価回路4による測定値の取り出しとが、機械的測定素子の可動要素の同じタップで行われてもかまわない。なぜなら搬送周波数評価により、検査信号適用と評価とは相互に影響を及ぼさないからである。ここでは図1の加算点は概略的に、物理的測定量、検査信号および補償信号の重畳を示すことに注意すべきである。回路技術的に検査信号適用ならびに補償信号適用および評価は機械的測定素子1の同じ端子を介して実現される。
【0012】
証明手段6は後置接続された振幅評価部を備えたバンドパスフィルタにより置換できる。この場合、バンドパス周波数は検査周波数と同じである。
【0013】
有利には評価回路4,増幅器5,自己検査装置15および発振器18を1つのチップに集積することができる。この実施例は、慣性力ないし加速度測定に制限されず、一般的に時間と共に変化する測定量に適用できる。したがって変換器12ないし13は相応に適切な電圧変換を行うように構成しなければならない。
【0014】
図3は、測定回路10の第2実施例を示し、自己検査装置15も相応に変形されている。測定回路10はこの第2実施例では、図1の第1実施例の開ループとは異なり閉ループである。同じまたは類似の回路部材には同じ参照符号が付してあり、もう一度説明はしない。評価回路4はパルス幅変調器34と接続されており、パルス幅変調器は静電的信号電圧/力変換器35(信号変換関数Kr)を制御する。この信号電圧/力変換器もまた加算点3で、外部慣性力と同時に力を機械的測定素子1に及ぼす。機械的測定素子1,評価回路4,パルス幅変調器34および信号電圧/力変換器35による閉じた回路構成により閉ループ構成が得られる。入力側に印加される物理的測定量、すなわち慣性力に比例する有効信号はパルス幅変調器34の出力側で取り出され、増幅器5での増幅の後、出力側11に出力される。
【0015】
制御偏差が小さくなるまで、加速度センサとして構成された測定素子1の機械的可動要素は常に同じ位置に留まる。慣性力の作用による機械的要素の撓みを補償するための電気量はここでは同時に、出力側11で取り出され、慣性力に比例する電気信号である。パルス幅変調器は信号電圧/力変換器を発振器18の周波数の信号、すなわち200kHzにより制御する。この信号のパルス幅は評価回路4の出力信号により変化する。ここで発振器周波数は、図3の構成の他の全ての特徴的周波数に対して同様に大きい(図4参照、ここには閉ループ構成の周波数関係29が示されている)。図1と比較して図3の第2実施例では、別の加算点36が設けられており、この加算点は測定素子1の出力側と評価回路4の入力側との間に配置されている。センサ伝送関数部2はこの実施例では値K1を有し、この値は測定素子1に生じた出力電圧と所属の物理量、例えば加速度との商に相応する。通常動作時、すなわち全ての回路構成部材が正常であるとき、その検査信号もこの閉ループ構成により、有効信号と全く同じように制御される。有効信号が検査信号と異なるのは、検査信号が例えば1kHzの検査周波数を有するのに対して、有効信号は0から最大有効周波数fnとしての50Hzまでの周波数を有することである(図4)。測定回路10の出力側11には測定すべき物理量に比例する電圧だけが印加される。なぜなら、出力側11に前置接続された増幅器5は遮断周波数f2を有しており、この周波数は最大有効周波数fnに相応するからである(図4)。すなわちパルス幅変調器の出力側に印加される、検査周波数ftの信号成分は取り出しろ波される。測定素子1と加算点36との間で復調器7は測定素子の出力側に印加される電圧を取り出す。通常動作ではこの電圧は反転検査信号に完全に相当する。したがって加算器36の出力側には検査周波数の信号は印加されない。証明手段6はこの場合、遮断論理回路17を制御せず、出力側11は測定量に比例する電圧信号を送出する。しかしループ構成が分離されるか、または測定素子が機械的に損傷するか、または測定回路10の他の電子構成部材が機能しない場合には、機械的測定素子1の出力側における検査周波数の信号成分は検査振幅と異なるようになり、このことを証明手段6は、ローパスフィルタ8の出力側に印加される、検査信号とは異なる信号により検出する。そしてこの値が所定の公差領域の外にある限り、遮断論理回路17を介して増幅器5は遮断され、出力側11には固定の電圧レベルが印加される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、第1実施例のブロック回路図、
【図2】
図2は、第1実施例における周波数関係を示す線図、
【図3】
図3は、第2実施例のブロック回路図
【図4】
図4は、第2実施例における周波数関係を示す線図である。
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