JP2001514630A - 抗凝血/抗血栓活性を有する硫酸化オリゴ糖類 - Google Patents
抗凝血/抗血栓活性を有する硫酸化オリゴ糖類Info
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Abstract
(57)【要約】
抗凝血および/または抗血栓処置を必要とするヒトまたは他の温血動物患者への抗凝血および/または抗血栓処置方法であって、少なくとも1種の硫酸化オリゴ糖の有効量を患者に投与することを含み、オリゴ糖が一般式I:
〔式中、R1およびR2および各Rxはそのいずれもが同じでも異なっていてもよい単糖単位を表し、隣接する単糖単位は1→2、1→3、1→4および/または1→6グリコシド結合によって結合されており;nは1〜6の整数である〕で表される方法。
Description
【発明の詳細な説明】
抗凝血/抗血栓活性を有する硫酸化オリゴ糖類
技術分野
本発明は硫酸化オリゴ糖類に関し、特に抗凝血薬および/または抗血栓薬とし
てのある種の硫酸化オリゴ糖類の用途に関する。
背景技術
哺乳動物肥満細胞によって産生される硫酸化グリコサミノグリカンであるヘパ
リンは、この50年間、術後血栓症を防止するためおよび急性静脈血栓症を治療
するための抗凝血薬として広く用いられてきた。ヘパリンは、主としてプロテア
ーゼインヒビターであるアンチトロンビンIIIの能力を増強することによって、
凝血カスケード中の多くのキープロテアーゼ(最も注目すべきはファクターXa
およびトロンビンであり、トロンビンは可溶性フィブリノーゲンを不溶性フィブ
リンに変換するカスケード中の末端酵素である)を脱活性してその抗凝血活性を
発揮する(1、2)。事実、高い親和性をもってアンチトロンビンIIIに結合し
てインヒビター中にコンホメーションの変化を生じる特定のペンタサッカライド
がヘパリン中で同定されている(3)。このペンタサッカライドは、アンチトロ
ンビンIIIによるプロテアーゼ、例えばファクターXa不活性化を増強するには
十分である。これに対して、ヘパリンは、トロンビン不活性化を増強するために
はアンチトロンビンIIIをトロンビンと架橋させる必要がある(3)。
ヘパリンは抗凝血薬としての広い臨床用途があるにもかかわらず、多数の大き
な欠点を持っている。第1に、ヘパリンは構造的に非常に多様であり、その分子
量、単糖の配列および硫酸化様式が変化する(4)。この多様性のために、大部
分の製剤中の50%未満のヘパリン分子が現実にペンタサッカライドと結合して
いるアンチトロンビンIIIを含んでいる(1-3)。したがってヘパリンの異なる
バッチの品質管理は困難である。第2に、ヘパリンは動物の副生物であり、した
がって動物の病原菌の混入の危険性があり、今日規制代理店(regulatory agency
)の大きい問題である。第3に、ヘパリンは、分子量が高いために静脈投
与するしかなく、皮下注射した場合に生体適合性が乏しい(5、6)。また、高
分子量(10〜15kDa)であるために薬の効果的な経口デリバリーも妨害す
る。第4に、臨床効率に関しては、ヘパリンはきわめて傾斜の大きい投与応答曲
線を示す。したがって、薬の過剰投与が生じないことを確認するために患者の血
漿の凝固時間を絶えず追跡しなければならない。更にヘパリンの効き方の点で患
者によってかなり違いがあるためヘパリンの適性投与量は一定しない。これの困
難な問題のために出血が生じ、特にこの薬が長期治療で使用されている場合はヘ
パリン治療を複雑なものにする(5、6)。最後に、長期のヘパリン投与により
かなりの患者が、更なるヘパリン使用をむつかしくする症状である、ヘパリン誘
発性の血小板減少症(HIT)を発生する。
ヘパリンに伴う問題のいくつかを解決する試みとして、低分子量(LMW)(
分子量4000〜6500)の多数のヘパリン製剤が発展し認可されてきた。こ
れらの製剤は元のヘパリンのアンチ-ファクターXaおよび抗血栓活性を保持し
ているが、抗凝血薬としての効力が低い。その結果、LMWヘパリンは患者に出
血問題を誘発する可能性は低い。更に寸法が小さいために生体適合性が改善され
皮下投与も可能である。
他の方法として抗血栓薬として関連するグリコサミノグリカン、デルマタン硫
酸が使用されてきた(7)。興味あることに、デルマタン硫酸はヘパリンと異な
り、天然の第二のトロンビンインヒビターであるヘパリンコファクターIIによる
トロンビン妨害を触媒する(8)。しかし、LMWヘパリンおよびデルマタン硫
酸は有効ではあるが、なお動物由来でなく、患者の応答に再現性があり、経口投
与が可能で血小板減少症を誘発する傾向のない、構造が明瞭な抗凝血薬および/
または抗血栓薬に対する要望はかなり根強い。
先願の国際出願No.PCT/AU96/00238には、1→2、1→3、
1→4および/または1→6グリコシド結合によって結合した単糖単位のポリマ
ーを基にし、3〜8個の単糖単位からなる一群の硫酸化オリゴ糖類の製剤、およ
びヒト腫瘍起因性血管形成、腫瘍転移および炎症の強力なインヒビターとしての
これらの硫酸化オリゴ糖類の用途が開示されている。
本発明に導く研究において、グリコサミノグリカンから誘導された抗凝血薬/
抗血栓薬に関係する多数の問題を克服するための抗凝血薬/抗血栓薬としてこれ
らの硫酸化オリゴ糖類を使用してもよいことが分かってきた。特に、硫酸化ペン
タサッカライド類またはヘキササッカライド類は十分構造が定義され、広い治療
領域を持ち、高い患者応答再現性があり、多分HIT様徴候を誘発する機会が少
なく、経口デリバリーの可能性があることが分かってきた。更に、これらの硫酸
化オリゴ糖類はアンチトロンビンIIIを経由しないで作用し、ヘパリンコファク
ターIIを活性化することによって凝血を防止するようである。このように活性な
硫酸化オリゴ糖類は作用の様式においてヘパリンよりもむしろある程度硫酸化多
糖類であるデルマタン硫酸に類似している。このようなオリゴ糖類は、多くの血
栓症および心血管症の予防および治療のいずれにも使用してよく、これらの中の
最も顕著なものは程度の高い静脈血栓、肺塞栓症、血栓性発作、抹消動脈血栓、
不安定な狭心症および心筋梗塞である。更に、硫酸化オリゴ糖類は有効な経口デ
リバリーが可能であるため、強い副作用を持って広く経口抗凝血薬として使用さ
れるワルファリンの代替物となり得る。
発明の要旨
本発明はひとつの面として、抗凝血および/または抗血栓処置を必要とするヒ
トまたは他の温血動物患者に、少なくとも1種の硫酸化オリゴ糖の有効量を患者
に投与することを含む抗凝血および/または抗血栓処置を行うための方法を提供
するものであり、ここでオリゴ糖とは一般式I:
R1-(Rx)n-R2 (I)
〔式中、R1およびR2および各Rxはそのいずれもが同じでも異なっていてもよ
い単糖単位を表し、隣接する単糖単位は1→2、1→3、1→4および/または
1→6グリコシド結合によって結合されており;nは1〜6の整数、好ましくは
3または4である〕
を有する。
好ましくは、硫酸化オリゴ糖類は一般式II:
R-(R)n-R (II)
〔式中、R基は同じものを表し、いずれも単糖を表し、隣接する単糖単位は1→
2、1→3、1→4および/または1→6グリコシド結合によって結合されてお
り;nは1〜5の整数、好ましくは3または4である〕
を有する。
本明細書で用いられる「抗凝血および/または抗血栓処置」という言葉は、こ
のような処置を要する患者への予防および治療処置の両方を含むことを意味して
いる。
発明の詳細な説明
本発明で使用される硫酸化オリゴ糖類は単糖単位の重合体を基礎とするもので
あり、単糖単位は1→2、1→3、1→4および/または1→6グリコシド結合
によつて結合されていてもよく、且つ3〜8個の単糖単位から構成されていても
よい。オリゴ糖類は好ましくは3〜6個の単糖単位(nにして1〜4)から、よ
り好ましくは5〜6個の単糖単位(nにして3〜4)からなる。重合体はただ1
種類の単糖単位のみを含有するホモポリマーを含んでもよいし、または2種類ま
たはそれ以上の単糖単位を含有するヘテロポリマー類を含んでもよい。好ましく
はホモポリマーである。
結合してオリゴ糖を形成する単糖単位は好ましくはヘキソース類であり、フラ
クトースのようなフラノース類またはグルコース、マンノース、アルトロース、
タロース、ガラクトース、イドースまたはグロースのようなピラノース類であっ
てもよい。特に好ましいヘキソース類はグルコースおよびマンノースである。ヘ
キソース類はD-コンフィグレーションであってもよいしまたはL-コンフィグレ
ーションであってもよい。
各単糖単位はヘキソース、ヘクスロン、ヘキソサミンまたはN-アセチルヘキ
ソサミンであってもよい。
一般式IまたはIIのオリゴ糖類は単糖単位が誘導体化されていてもよく、特に
その単糖単位は単糖のリン酸エステル、酢酸エステルまたは他のエステル誘導体
である。
一般に、本発明の硫酸化オリゴ糖類は、相当するO-硫酸化誘導体を生成する
ことが当業者に公知の方法を用いてオリゴ糖類を硫酸化することによって調製し
てもよい。適切な硫酸化方法は国際出願PCT/AU96/00238に記載さ
れており、その内容は本発明の一部とする。硫酸化されるべきオリゴ糖類は、天
然の多糖類(例えば、アミロース、デキストラン、セルロース、ラミナラン、ペ
クチン、キチン、キトサン、マンナン、および酵母ピチア・ホルスチイ由来のホ
スホマンナンエキソポリサッカライド)を酵素的または化学的に分解して調製し
たオリゴ糖類を含む天然製品であってもよい。または、オリゴ糖類は国際特許P
CT/AU96/00238に記載の方法によって合成的に調製しても良い。
先に記載したように、本発明の範囲に属する硫酸化オリゴ糖類は、抗凝血およ
び/または抗血栓活性を有することが明らかになり、したがって本発明はもうひ
とつの面として、温血動物(ヒトを含む)患者の処置における抗凝血および/ま
たは抗血栓薬としての上記硫酸化オリゴ糖の使用に及ぶ。
本発明はまた、ヒトまたは他の温血動物患者の抗凝血および/または抗血栓処
置用医薬の製造における上記硫酸化オリゴ糖の少なくとも1種の使用に及ぶ。
更に、本発明はまた、上記硫酸化オリゴ糖の少なくとも1種を薬学的におよび
獣医学的に許容できるキャリアまたは希釈剤とともに含む抗凝血および/または
抗血栓処置用の薬学または獣医学組成物を提供する。
活性成分は治療有効量が投与される。治療有効量とは、少なくとも部分的に必
要な効果を得る、または処置されるべきそれぞれの症状の開始を遅らせ、進行を
妨害し、または開始または進行をともに半減するに必要な量を意味する。このよ
うな量はもちろん処置されるべきそれぞれの症状、症状の強さ、年齢、肉体的条
件、大きさ、体重を含む個々の患者のパラメータおよび同時に行う治療に依存す
る。これらのファクターは当業者には公知であり、単なる日常的実験法の手法に
よって取り扱うことができる。一般には最大投与量、すなわちしっかりした医学
的判断による最高安全投与量を用いるのが好ましい。しかし、医学的理由、心理
的理由によって、または実際には他の理由によってより低いまたは許容できる投
与量を投与してもよい。
治療組成物の製剤は当業者にとって十分公知である。好適な薬学または獣医学
的に許容できるキャリアおよび/または希釈剤には、従来の溶媒、分散媒、フィ
ラー、固体キャリア、水溶液、コーティング、抗菌剤および抗黴剤、等張剤およ
び吸収遅延剤等のいずれもおよびすべてが含まれる。このような薬学的および獣
医学的に活性な物質のための媒体および薬剤使用は当業者に公知であり、例えば
レミントンズ・ファーマシューティカル・サイエンシズ(Remington's Pharmace
utical Sciences)、第18版、マック・パブリッシング社出版(アメリカ合衆国
、ペンシルバニア)に記載されている。従来の媒体または剤が活性原料と合い容
れない場合を除いて、それらを本発明の医薬的および獣医学的組成物中に用いる
ことは問題ない。補助的活性原料も本発明の組成物に組み込んでよい。
特に、投与の容易性および投与量を一様にするために組成物を投与単位形で処
方することが好ましい。本発明で使用する投与量単位形とは、治療されるべきヒ
トまたは動物のために単位投与量として適した物理的に分離した単位をいう;各
単位は必要な治療効果をもたらすために計算された活性原料の予め定められた量
を必要な医薬的または獣医学的キャリアおよび/または希釈剤とともに含む。本
発明の新規な投与量単位形の仕様書は、(a)活性原料の特有の特性およびもた
らされるべき個々の治療効果、および(b)それぞれの処置のためにこのような
活性原料を混合する技術に固有の限界によっておよび直接に依存して指示される
。
投与ルートは種々のものを使用できるが経日デリバリは患者にとって便利であ
るため好ましい。選ばれるそれぞれの様式は、もちろん処置されているそれぞれ
の条件および治療効率のために必要な投与量に依存しよう。一般的に言えば、本
発明の方法は医学的に許容し得るいかなる投与様式を用いて実施してもよく、こ
れは臨床的に受け入れることのできない副作用を引き起こすことなく本発明の活
性成分の治療効果をもたらす任意の方法を意味する。このような投与方式には経
口、大腸、局所、鼻、経皮的、または非経口(例えば、皮下、筋肉内および静脈
内)ルートが含まれる。経口投与の製剤にはカプセル、錠剤、トローチ剤等の単
離した単位が含まれる。他のルートには脊髄液への直接くも膜下投与、当業者に
よく知られている種々のカテーテルやバルーンの血管形成装置を用いるような直
接導入、および目的領域への実質組織内(intraparenchymal)注射が含まれる。
経口投与に好適な本発明の組成物は、カプセル、カシェ剤、錠剤またはトロー
チ剤のような別々の単位として提供してもよく、それぞれ予め定められた量の活
性成分を、リポソーム中にまたは水性リカーまたはシロップのような非水性液体
中に溶液または懸濁液として、エリキシルまたはエマルジョンとして含む。
非経口投与に好適な組成物には、好ましくは受容個体の血液と等張の、活性成
分の滅菌水性製剤を含むことが便利である。この水性製剤は、適切な分散剤また
は湿潤剤および懸濁剤を使用する公知の方法によって処方してもよい。滅菌注射
用製剤は、また非毒性の非経口用として許容される希釈剤または溶媒中の滅菌し
た注射用溶液または懸濁液、例えばポリエチレングリコールまたは乳酸中の溶液
であってもよい。使用してもよいビヒクルおよび溶媒の中では、水、リンゲル液
および等張性食塩溶液である。加えて、溶媒または懸濁媒体として滅菌した、不
揮発性油を用いるのが便利である。この目的のために合成モノ-またはジ-グリセ
ライドを含めてどのような低刺激性の不揮発油を使用してもよい。加えてオレイ
ン酸のような脂肪酸は注射可能物質の調製に使用することができる。
他のデリバリーシステムには持続放出デリバリーシステムが含まれる。好まし
い持続放出デリバリーシステムは持続放出ペレットまたはカプセルとして本発明
の活性成分を放出できるものである。多くの持続放出デリバリーシステムが利用
可能である。これには次のものが含まれるがこれに限定されるものではない:(
a)活性成分がマトリックス中に含まれる崩壊(erosional)系、および(b)活
性成分がポリマーを通して制御された速度で浸透してくる拡散系。加えて、ポン
プ系ハードウエアーデリバリー系を使用することができ、そのいくつかは植え込
み用に適用できる。
先に記載したように、本発明では、硫酸化オリゴ糖類は多くの血栓症および心
臓血管疾患の処置に使用することができ、これらのうち最も顕著なものは程度の
高い静脈血栓、肺塞栓症、血栓性発作、抹消動脈血栓、不安定な狭心症および心
筋梗塞である。
本発明明細書では、断らない限り、「含む(comprises)」または「含む(compri
sing)」のような変形を含む「を含む(comprise)」という語は述べられたそのも
のまたはその群を含むことを意味し、他のintegerまたはintegerの群の排除を意
味するものではない。
本発明のさらに別の特徴は、以下の実施例においてより十分に記載されている
。しかし、この詳細な記述は本発明を例示する目的で含まれているのであって、
上記で説明した本発明の広い記載を決して制限するものでない。
添付図について説明する:
図1は、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)試験によって測定し
た鎖長の異なる一連のマルトース系硫酸化オリゴ糖類の抗凝血活性の解析である
。ヘパリン(抗凝血活性120U/mg)が比較として含まれている。90のド
ナーからのプールした血漿について得られたデータである血漿凝固時間はインヒ
ビタが存在しない場合は30.8秒である。結果は4回の各実験の代表値である
。
図2は、APTT法で測定した異なる硫酸化ペンタサッカライド類の抗凝血活
性の比較を示しており、比較としてヘパリンが含まれている。他の詳細は図1と
同じである。
図3は、ヘパリン、LMWヘパリン(フラグミン)および硫酸化オリゴ糖マン
ノペントースホスフェート硫酸(PI−88)のアンチ-トロンビンIII媒介アン
チ-ファクターXa活性を示している。ファクターXaの活性は色素再生(ヘレ
ナ)アンチ-Xaアッセイをロッシェ・コバス・フェイラ(Roche COBAS Fara)バ
イオケミストリアナライザ上で行って測定した。実施例1
〔硫酸化オリゴ糖類の調製〕
本発明実施例では、硫酸化用としてオリゴ糖類の2種類の原料を用いた。第1
の原料は天然の多糖類由来のオリゴ糖類である。通常の調製方法として酵素また
は化学的手段による多糖の部分解重合および得られたオリゴ糖の寸法分別が含ま
れる。オリゴ糖類が生成される原料となる多糖類の例として、アミロース、デキ
ストラン、セルロース、ラミナリン、ペクチン、キチン、キトサン、マンナンお
よび酵母ピチア・ホルスチイ由来のホスホマンナンエクソポリサッカライド類が
挙げられる。第2の原料は、ヘキソースモノマーの化学重合によって調製した完
全合成のヘキソース含有オリゴ糖である。先行する国際特許出願PCT/AU9
6/00238にはこれらの完全合成オリゴ糖類の製造方法が開示されている。
この出願には酵母ピチア・ホルスチイのエクソポリサッカライド由来のP-6-マ
ンノース-α-(1→3)-マンノース-α-(1→3)-マンノース-α-(1→3)-マン
ノース-α-(1→2)-マンノースの構造を有するマンノペンタオースホスフェー
トを単離する方法がを記載されている。他の天然のオリゴ糖類はセイカガク社(
日本、東京)から購入した。最後にオリゴ糖類はすべて先行の国際特許出願P
CT/AU96/00238に開示された方法によって硫酸化した。実施例2
〔硫酸化オリゴ糖類の非凝血活性〕
表1は活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)試験によって測定した
19個の硫酸化オリゴ糖類の抗凝血活性のまとめである。同じ結果はトロンビン
時間試験によって得られている。ヘパリンおよびフラグミン(LMWヘパリン)
と較べて、開始時点では試験した硫酸化オリゴ糖類の11種類がかなりの抗凝血
活性を示すことがはっきししている。鎖長、単糖の構成および結合はすべて重要
な要因であるように見える。鎖長の影響は特にマルトース系では顕著であり、マ
ルトペンタオース、マルトヘキサオースおよびマルトヘプタオース硫酸は極めて
効果的な抗凝血剤であるのに対して、ジ-、トリ-、およびテトラサッカライドは
低い活性を示している(表1、図1)。更に、マルトース系の顕著な特徴は、マ
ルトテトラオースからマルトペンタオースへは残基1個付加して鎖延長すること
によって抗凝血活性が19倍増加する。単糖組成の重要性は、β1-4結合グル
コサミンからなるキトサン6量体の硫酸エステルによって強調されており、これ
はβ1-4結合したグルコヘキサオース(セロヘキサオース、表1)較べて無視
し得るほどの抗凝血活性しか示さない。グルコース系のオリゴ糖類は活性に及ぼ
す単糖の結合の重要性を強調している。このように硫酸化ラミナリンシリーズ(
β1−3結合したグルコース)は硫酸化したα1-4、α1-6およびβ1-4結
合したグルコース含有オリゴ糖類よりはるかに低い抗凝血活性を示している(表
1)。抗凝血活性に及ぼす更なるより名状し難い単糖の結合の影響が存在する。
一般にα1-2、α1-3、α1-4およびα1-6結合したグルコースまたはマン
ノースのペンターおよびヘキササッカライドの硫酸エステルはかなりの抗凝血活
性を有する。ひとつの例外はイソマルトペンタオース硫酸であり、これは実質的
にマルトペンタオースおよびマンノペンタオース硫酸よりも抗凝血効果が低い(
表1、図2)。これは抗凝血活性がα1-6グルコースポリマーより短い鎖α1-
4によって発現されることを示唆している。同様に、グルコースがβ1-4結合
している場合はより短鎖の硫酸化オリゴ糖類でさえ活性を有し、この場合にはテ
トラサッカライドであるセロテトラオースは合理的に強力な抗凝血活性を有す
る(表1)。最後に、硫酸化の程度がわずかに異なる2種類のマンノペンタオー
スホスフェート硫酸(PI-88’s)は本質的に等活性であり、これはオリゴ
糖類の硫酸化が50%を越えると抗凝血活性が確実となることを示唆している。
表1および図1および2で表されたデータによると、活性硫酸化オリゴ糖類は
かなりの抗凝血活性を示し、最も活性の高い7種についての投与量応答曲線の勾
配はヘパリンの勾配の1/4.5〜1/5.9である。このように、これらのオリ
ゴ糖系抗凝血薬はヘパリンよりもずっと広い治療領域を有しており、患者の抗凝
血状態をしっかり制御することを要する場合には好ましい性質である。
硫酸化オリゴ糖系抗凝血薬のもうひとつの特性は、その投与量応答曲線が極め
て直線的であり、大抵の場合、直線状回帰直線の相関係数は0.99より大きい
(表1)。このように応答性における顕著な直線性はヘパリンでは見られない。
この応答性の再現性はマンノペンタオースホスフェート硫酸(PI-88)の抗
凝血活性を20の異なるドナーから採取した血漿について試験したことで確認さ
れた。ヘパリンおよびPI-88を同程度加えて血漿を抗凝血した場合に、総合
的にPI-88は凝血時間をヘパリンよりも再現性よく延長した、すなわちヘパ
リンでは77.5±20.8秒であるのに対して88.3±11.9秒であった
(表2)。事実、1ドナー(#13)はヘパリンでは応答しなかったが、PI-
88では期待通り応答した(表2)。
次に硫酸化オリゴ糖類が凝血カスケードを妨害する挙動を研究した。初期の研
究ではPI-88はアンチートロンビンIIIがトロンビンを妨害する能力を強めな
いことを示した。事実、2種類の異なる発色(chromogenic)アッセイにより、ア
ンチ-トロンビンIII媒介アンチトロンビン活性を強化するにおいてPI-88は
ヘパリンよりも700〜7000倍活性が低いことが明らかとなった(データは
示していない)。アンチートロンビンIII媒介ファクターXa妨害活性を試験し
た結果、PI-88はヘパリンまたはLMWヘパリン(フラグミン)よりも少な
くとも100〜1000倍活性が低いことが分かった(図3)。これらの結果は
、PI-88そして恐らく他の活性硫酸化オリゴ糖類もアンチ-トロンビンIII経
由ではその抗凝血活性を呈しないことを意味する。しかし、その後の研究で、抗
凝血活性を持つ硫酸化オリゴ糖類は多分ヘパリンコファクターII、したがってそ
の抗凝血
活性において類似するデルマタン硫酸経由で作用することが示された。精製ヘパ
リンコファクターIIをトロンビンおよび発色性トロンビン基質に添加した血漿を
含まない系で、PI-88は、ヘパリンおよびデルマタン硫酸同様、ヘパリンコ
ファクターIIのトロンビンを妨害する能力を効果的に強化することがわかった(
データは示していない)。
まとめとして、これらのデータは、PI-88のような硫酸化オリゴ糖はデル
マタン硫酸と類似しており、したがって抗血栓薬としてかなりの能力を有するか
もしれないことを示している。硫酸化オリゴ糖類のひとつであるPI-88の更
にいくつかの生物学的特性を明らかにした。これはコラーゲンに起因するおよび
ADPに起因する血小板凝集の非常に弱いインヒビターであり(表3)、更に凝
血系に及ぼす硫酸化オリゴ糖類の作用の特異性を強調する。プロタミンはヘパリ
ンおよびフラグミンの抗凝血作用を弱めるためにしばしば臨床で使用される。プ
ロタミンはPI-88の抗凝血活性をも効果的に不活性化することができること
が明らかになり(表4)、プロタミンを硫酸化オリゴ糖類の抗凝血特性に対する
インビボでの効果的な解毒薬として使用することができることを示している。最
後に、PI-88を、ある範囲の呻乳動物種における抗凝血薬としての作用能力
について試験した。この化合物はヒト、マーモセット、羊、犬、ラットおよびマ
ウスの血漿の効果的な抗凝血薬であるが、ウサギの血漿においては弱い活性でし
かないことがわかった(表5)。このように硫酸化オリゴ糖類はヒトだけでなく
広い範囲の哺乳動物種においても抗凝血薬/抗血栓薬として使用することができ
る可能性を秘めている。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.抗凝血および/または抗血栓処置を必要とするヒトまたは他の温血動物患者 への抗凝血および/または抗血栓処置方法であって、少なくとも1種の硫酸化オ リゴ糖の有効量を患者に投与することを含み、オリゴ糖が一般式I: R1-(Rx)n-R2 (I) 〔式中、R1およびR2および各Rxはそのいずれもが同じでも異なっていてもよ い単糖単位を表し、隣接する単糖単位は1→2、1→3、1→4および/または 1→6グリコシド結合によって結合されており;nは1〜6の整数である〕 で表される方法。 2.一般式Iのオリゴ糖中、nが3または4である請求項1に記載の方法。 3.一般式Iのオリゴ糖中、単糖単位がフラクトース、グルコース、、マンノー ス、アルトロース、アロース、タロース、ガラクトース、イドースおよびグロー スからなる群から選ばれるヘキソース類である請求項1または2に記載の方法。 4.オリゴ糖が一般式II: R-(R)n-R (II) 〔式中、各R基は同じで、いずれも単糖単位を表し、隣接する単糖単位は1→2 、1→3、1→4および/または1→6グリコシド結合によって結合されており ;nは1〜5の整数である〕 で表される請求項1に記載の方法。 5.一般式IIのオリゴ糖中、nが3または4である請求項4に記載の方法。 6.一般式IIのオリゴ糖中、Rがグルコース、マンノース、アルトロース、アロ ース、タロース、ガラクトース、イドースおよびグロースからなる群から選ばれ るヘキソースである単糖単位を表す請求項4または5に記載の方法。 7.一般式IIのオリゴ糖中、Rがグルコース、マンノースを表す請求項6に記載 の方法。 8.オリゴ糖が天然のポリ単糖の酵素または化学分解によって調製される請求項 1に記載の方法。 9.オリゴ糖がアミロース−、デキストラン−、セルロース−、ラミナリン−、 ペクチン−、キチン−、キトサン−またはマンナン−のオリゴ糖である請求項8 に記載の方法。 10.オリゴ糖がマルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオー ス、イソマルトペンタオース、イソマルトヘキサオース、セロテトラオース、セ ロペンタオース、セロヘキサオース、ラミナリテトラオースおよびマンノペンタ オースから選ばれる請求項9に記載の方法。 11.オリゴ糖が酵母ピチア・ホルスチイ(Pichiaholstii)由来のマンノペンタ オースホスフェートである請求項8に記載の方法。 12.処置が血栓症または心臓血管症の処置を含む請求項1〜11のいずれかに 記載の方法。 13.処置が程度の高い静脈血栓、肺塞栓症、血栓性発作、抹消動脈血栓、不安 定な狭心症および心筋梗塞の処置を含む請求項12に記載の方法。 14.請求項1で規定する硫酸化オリゴ糖の、温血動物(ヒトを含む)患者の処 置における抗凝血薬および/または抗血栓薬としての用途。 15.請求項1で規定した少なくとも1種の硫酸化オリゴ糖を、薬学的および獣 医学的に許容できる抗凝血および/または抗血栓処置のためのキャリアまたは希 釈剤とともに含む抗凝血および/または抗血栓処置のための薬学または獣医学組 成物。 16.請求項1で規定する少なくとも1種の硫酸化オリゴ糖の、ヒトまたは他の 温血動物患者の抗凝血および/または抗血栓処置用医薬の製造における用途。
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