JP2001514491A - デンプン分枝酵素発現のアンチセンスイントロン阻害 - Google Patents

デンプン分枝酵素発現のアンチセンスイントロン阻害

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Abstract

(57)【要約】 遺伝子発現の阻害方法が記載される。植物において酵素活性に影響を及ぼすこの方法は、植物(またはその細胞、組織、もしくは器官)中でのヌクレオチド配列を発現させる工程を包含し、ここで、このヌクレオチド配列は、クラスAのSBEのイントロンをアンチセンス方向に、部分的または完全にコードし;そしてここでこのヌクレオチド配列は、イントロンに正常に結合したエキソン配列に対してアンチセンスである配列を含まない。

Description

【発明の詳細な説明】 デンプン分枝酵素発現のアンチセンスイントロン阻害 本発明は、遺伝子発現の阻害(特に、植物における遺伝子発現の阻害)の方法に 関する。本発明はまた、本方法において有用なヌクレオチド配列にも関する。さ らに、本発明は、ヌクレオチド配列の発現のために有用なプロモーターに関する 。 デンプンは、植物(特に、高等植物)における主な貯蔵炭水化物の1つである。 デンプンの構造は、アミロースおよびアミロペクチンからなる。アミロースは、 本質的には、α-1-4結合されたグリコシル残基の直鎖からなる。アミロペクチン は、いくつかのα-1-6分枝を有するα-1-4結合されたグリコシル残基の鎖を含む 。アミロペクチンの分枝する性質は、とりわけデンプン分枝酵素(「SBE」)として 一般に公知である酵素の作用により達成される。SBEは、α-1,6グルコシド分枝 結合を介したα-1,4グルカンの付加によりアミロペクチン分子の分枝点の形成を 触媒する。アミロースおよびアミロペクチンの生合成は、図1に模式的に示され 、一方、α-1-4結合およびα-1-6結合は、図2に示される。 ジャガイモ(potato)では、2つのクラスのSBEの存在が公知である。本発明者 らの係属国際特許出願PCT/EP96/03052およびPCT/EP96/03053では、クラスBのジ ャガイモSBEおよびそれをコードする遺伝子が、議論されている。国際特許出願W O96/34968では、クラスAのジャガイモSBE、およびそれをコードするcDNAが開示 されている。 デンプンは重要な原料であることが公知である。デンプンは、食品産業、製紙 産業、および化学産業において広く使用される。しかし、これらの産業への適応 において使用される大部分のデンプンは、必要とされる特定の機能特性を有する デンプンを得るために、化学的、物理的、または酵素学的手法により、収穫後改 変される。 過去数年以内に、収穫後改変されたデンプンと同じであり得る、改変デンプン の産生が可能である遺伝的に改変された植物を作製することが所望されるように なった。アンチセンスヌクレオチドをコードする配列の発現により、このような 遺伝的に改変された植物の作製が可能であり得ることもまた公知である。これに 関して、June Bourqueは、植物における遺伝子操作のためのアンチセンスストラ テジーの詳細な要旨を提供している(Bourque 1995 Plant Science 105 125-149) 。この段階において、提唱されるアンチセンス-RNA阻害機構の1つの模式図であ る図3を参照し得る。 詳細には、WO/92/11375は、アミロース型のデンプンを形成するためにジャガ イモを遺伝的に改変する方法について報告している。この方法は、ジャガイモに おける分枝酵素の形成をコードする遺伝子の発現を、種々の程度で明らかに阻害 し得るアンチセンス構築物の使用を含む。WO 92/11375に記載のアンチセンス構 築物は、塊茎特異的なプロモーター、転写開始配列、およびアンチセンス方向に おける分枝酵素の最初のエキソンからなる。しかし、WO 92/11375は、アンチセ ンス配列のいかなるデータも提供していない。さらに、WO 92/11375は、ジャガ イモGBSSプロモーターの使用を開示するのみである。 WO 92/14827は、植物のゲノムに挿入を行った後に、再生植物における炭水化 物濃度および炭水化物組成(例えば、アミロースおよびアミロペクチンの濃度な らびに組成)において明らかに変化を引き起こし得るプラスミドについて報告し ている。プラスミドは、アンチセンス方向に分枝酵素のコード配列の一部分を含 む。 EP-A-0647715は、観用植物の特徴および代謝経路を変化させるための内因性の アンチセンスmRNAをコードするDNAの使用について報告している。 EP-A-0467349は、遺伝子発現を制御するためのプロモーター上流の配列に対し てアンチセンスである配列の発現について報告している。 EP-A-0458367および米国特許第5107065号は、植物における遺伝子発現を調節 するためのヌクレオチド配列の発現について報告している。ヌクレオチド配列は mRNAの遺伝子配列に相補的であり、遺伝子の非コード領域の全てまたは一部を包 含し得る。換言すれば、EP-A-0458367および米国特許第5107065号に記載のヌク レオチド配列は、コード領域に対して相補的である配列を少なくとも含まなけれ ばならない。EP-A-0458367および米国特許第5107065号は、最小の配列情報を含 む。 W096/34968は、ジャガイモ植物におけるSBEの発現をダウンレギュレートする ためのクラスAおよびクラスBのジャガイモSBEをコードする配列に対して相補的 なアンチセンス配列の使用を議論する。使用される配列は、SBEコード配列に相 補的である。 KuipersらのMol.Gen.Genet.[1995]246 745-755は、ジャガイモの顆粒結合デ ンプンシンテターゼのゲノムイントロン配列の部分に対してアンチセンスである 一連のヌクレオチドの発現について報告している。ここでアンチセンスイントロ ン配列は、アンチセンスエキソン配列の一部に付着され、ここで、イントロン配 列とエキソン配列は、当然にお互いと結合する。さらに、発現されたアンチセン スイントロン配列は、せいぜい231bp長である。 同様に、KullらのJ.Genet.&Breed.[1995]49 69-76は、ジャガイモの顆粒結合 デンプンシンテターゼのゲノムイントロン配列の部分に対してアンチセンスであ る一連のヌクレオチドの発現について報告している。同様に、ここでアンチセン スイントロン配列はアンチセンスエキソン配列の一部分に付着され、ここでイン トロン配列とエキソン配列は、当然にお互いと結合する。さらに、同様に、発現 されたアンチセンスイントロン配列はせいぜい231bp長である。 SimadaらのTheor.Appl.Genet.[1993]86 665-672は、イネ顆粒結合デンプン シンテターゼのゲノムイントロン配列の部分に対してアンチセンスである一連の ヌクレオチドの発現につい報告している。ここで、アンチセンスイントロン配列 は、アンチセンスエキソン配列の一部に付着され、ここで、イントロン配列とエ キソン配列は、当然にお互いと結合する。さらに、発現されたアンチセンスイン トロン配列は、350bp未満の長さである。 特定のヌタレオチド配列の発現により、どのようにして酵素活性が影響を及ぼ され得るかについての総説は、FinneganおよびMcElroy[1994]Biotechnology 128 83-888;ならびにMatazkeおよびMatazke[1995]TIG 11 1-3の教示に見出され得る 。 酵素活性が、特定のヌクレオチド配列の発現により影響を及ぼされ得ることが 公知であるが、より確実に、および/またはより効率的に、および/またはより特 異的に、酵素活性に影響を及ぼし得る方法がなお必要である。 本発明の第1の局面により、植物(またはその細胞、組織、もしくは器官)中で 酵素活性に影響を及ぼす方法が提供される。本方法は、植物中(またはその細胞 、組織、もしくは器官)でヌクレオチド配列を発現する工程を包含し、ここで、 このヌクレオチド配列は、クラスAのジャガイモのSBE遺伝子のイントロンをア ンチセンス方向に部分的もしくは完全にコードし(そのようなイントロンであり) 、必要に応じて、クラスBのデンプン分枝酵素のイントロンを、アンチセンス方 向またはセンス方向に部分的もしくは完全にコードするヌクレオチド配列を有す る;そして、ここでヌクレオチド配列は、イントロンに正常に結合するエキソン 配列に対してアンチセンスである配列を含まない。 本発明の第2の局面により、デンプン産生生物(またはその細胞、組織、もし くは器官)における酵素活性に影響を及ぼす方法が提供され、本方法は、デンプ ン産生生物(またはその細胞、組織、もしくは器官)においてヌクレオチド配列を 発現する工程を包含する。ここで、このヌクレオチド配列は、クラスAのジャガ イモのSEB遺伝子のイントロンをアンチセンス方向に部分的または完全にコード し、必要に応じて、アンチセンスまたはセンス方向に、クラスBのデンプン分枝 酵素のイントロンを部分的または完全にコードするヌクレオチド配列を有する; そして、ここでデンプン分枝酵素の活性は影響を受け、および/またはアミロペ クチンレベルは影響を受け、および/またはデンプンの組成は変化する。 好ましくは、クラスAのSBE遺伝子のアンチセンスのイントロン構築物は、PCT /EP96/03052に規定されるジャガイモのクラスBのSBE遺伝子のアンチセンスのイ ントロンの構築物と組み合わせて使用される。しかし、これはまた、ジャガイモ 植物におけるデンプンの性質をさらに操作するために、クラスAのSBE単独、ま たは他の導入遺伝子と組み合わせて標的化にするために、独立して使用され得る 。 従って、本発明の第3の局面により、配列番号15〜配列番号27および配列番号 38の相補体のいずれか1つで示されるヌクレオチド配列またはそれらの改変体、 誘導体もしくはホモログを含むアンチセンス配列が提供される。 本発明の第4の局面により、配列番号14で示される配列、またはその改変体、 誘導体、もしくはホモログを含むプロモーターが提供される。 本発明の第5の局面により、本発明を含むか、または発現し得る構築物が提供 される。 本発明の第6の局面により、本発明を含むか、または発現するベクターが提供 される。 本発明の第7の局面により、本発明を含むか、または発現する、細胞、組織、 または器官が提供される。 本発明の第8の局面により、本発明を含むか、または発現するトランスジェニ ックデンプン産生生物が提供される。 本発明の第9の局面により、本発明から得られたデンプンが提供される。 本発明の第10の局面により、pSS17およびpSS18が提供される。 本発明の第11の局面により、クラスAのSBEから入手可能なイントロン配列の任 意の1つ以上に対して、および特に配列番号38で示されるクラスA SBEのイント ロン1から入手可能なイントロン配列に対してアンチセンスであるヌクレオチド 配列を提供する。 本発明の重要な利点は、デンプンの収穫後改変の必要性に依存しない改変デン プンの調製方法を提供することである。従って、本発明の方法は、デンプンの収 穫後改変において通常に用いられる危険な化合薬品の使用の必要性を取り除く。 さらに、本発明は、とりわけ、種々の産業的必要性を満たす性質を有する、改 変されたおよび/または新規および/または改善されたデンプンの産生が可能な遺 伝的に改変された植物を提供する。 従って、本発明は、収穫後改変されたデンプンと代替可能である、あつらえた (tailor-made)デンプンを植物中で調製する方法を提供する。 本発明はまた、危険な化学薬品および大量のエネルギーの使用に依存する公知 の収穫後改変の方法よりも、環境に対してより有益な効果を有し得る方法により 改変デンプンの調製を可能にする方法を提供する。 本発明の他の重要な利点は、酵素活性に影響を及ぼす公知の方法と比較した場 合に、酵素活性に、より確実に、および/またはより効率的に、および/またはよ り特異的に、影響を及ぼし得る方法を提供することである。本発明のこの利点に 関して、SBEをコードする領域間の相同性が、ある程度存在することが注目され るべきである。しかし、SBEのイントロン配列との相同性は、ほとんどないか、 または全くない。 従って、アンチセンスのイントロン発現は、特定のクラスAのSBEの発現に選択 的に影響を及ぼすための機構を提供する。この有利な局面は、例えば、特定のSB E酵素、特にクラスAのSBE酵素を減少または消去させるために、およびその酵素 を別の分枝酵素であり得る別の酵素、または影響される酵素の組み換え型もしく はハイブリッド酵素(例えば、1つの供給源由来のSBE酵素の一部、および別の供 給源由来の別のSBE酵素の少なくとも一部を含み得る)でさえあり得る別の酵素と 置換するために使用され得る。本発明の特定の特徴は、以下でより詳細に議論さ れる本発明の組み合わせの局面により、包含される。 従って、本発明は、選択的にクラスAのSEB活性に影響を及ぼす機構を提供する 。これは、例えば、アンチセンスエキソンの発現の使用に依存する先行技術の方 法(これにより、その活性にも影響を与えずには新しいSBE活性を誘導することは できない)とは対照的である。 本発明の文脈において、クラスBのSBEは、SBE Iと同義である:クラスAのSB Eは、SBE IIと同義である。クラスAのSBEは本明細書中で参考として援用される WO96/34968に規定される。好ましくは、使用されるアンチセンスイントロンの構 築物は、クラスAのSBEのイントロン1を含み、これは2.0kb長であり、そしてク ラスAのSBEのコード配列の残基45で開始する位置にある。イントロンの境界は 、コンセンサスイントロンの境界配列の検索により計算され得、そして、添付の 図13に示される。クラスBのSEBは、実質的には、本明細書中に与えられる配列 、およびPCT/EP96/03053において規定される。 好ましくは本発明の第1の局面により、デンプン分枝酵素の活性は影響を受け 、そして/またはアミロペクチンのレベルは影響を受け、そして/またはデンプン の組成は変化する。 好ましくは本発明の第2の局面により、ヌクレオチド配列は通常イントロンに 結合したエキソン配列に対してアンチセンスである配列を含まない。 好ましくは本発明の第4の局面により、プロモーターは目的の遺伝子(「GOI」) との組み合わせである。 好ましくは、酵素活性は、減少または消去される。 好ましくは、ヌクレオチド配列は、アンチセンス方向において少なくとも1つ イントロンの、少なくとも実質的に全てをコードする。 好ましくは、ヌクレオチド配列は、2以上のイントロンを部分的にまたは完全 にコードし、そしてここで各イントロンはアンチセンス方向である。 好ましくは、ヌクレオチド配列は、少なくとも350ヌクレオチド(例えば、少な くとも350bp)、より好ましくは少なくとも500ヌクレオチド(例えば、少なくとも 500bp)を含む。 好ましくは、ヌクレオチド配列は、配列番号38として示される配列の相補体ま たはそのフラグメントを含む。 好ましくは、ヌクレオチド配列は、配列番号14で示される配列、またはその改 変体、誘導体もしくはホモログを有するプロモーターにより発現される。 好ましくは、トランスジェニックのデンプン産生生物は植物である。 従って、本発明の好ましい局面は、植物(またはその細胞、組織もしくは器官) において酵素活性に影響を及ぼす方法に関する。この方法は、植物(またはその 細胞、組織もしくは器官)中でヌクレオチド配列を発現させる工程を包含し、こ こで、ヌクレオチド配列は、イントロンをアンチセンス方向で、部分的にまたは 完全にコードする。そして、このヌクレオチド配列は、このイントロンに通常結 合するエキソン配列に対してアンチセンスである配列を含まず、そして、デンプ ン分枝酵素の活性が影響され、そして/またはアミロペクチンのレベルが影響さ れ、そして/またはデンプンの組成が変化される。 従って、本発明のより好ましい局面は、植物(またはその細胞、組織もしくは 器官)中でヌクレオチド配列を発現する工程を包含する、植物(またはその細胞、 組織もしくは器官)において酵素活性に影響を及ぼす方法に関する。ここで、ヌ クレオチド配列は、イントロンをアンチセンス方向で、部分的にまたは完全にコ ードし、そして、このヌクレオチド配列は、イントロンに通常結合するエキソン 配列に対してアンチセンスである配列を含まず、ここで、デンプン分枝酵素活性 が影響され、そして/またはアミロペクチンレベルが影響され、そして/またはデ ンプンの組成が変化され、そして、ヌクレオチド配列は、配列番号15〜配列番号 27のいずれかに示される配列またはその改変体、誘導体、もしくはホモログ(こ れらの組み合わせを含む)を含む。 本発明に関連する用語「ヌクレオチド」は、DNAおよびRNAを含む。好ましくは、 DNAを意味し、より好ましくは、組換えDNA技術の使用により調製されるDNAを意 味する。 用語「イントロン」は、通常の意味において、転写されるが、発現されるタンパ ク質もしくは酵素の部分または全てをコードしないヌクレオチド(通常、DNA)の セグメントを意味するものとして使用される。 用語「エキソン」は、通常の意味において、発現されるタンパク質もしくは酵素 の部分または全てをコードするヌクレオチド(通常、DNA)のセグメントを意味す るものとして使用される。 従って、用語「イントロン」は、RNA分子に転写されるが、RNAがタンパク質に翻 訳される前にRNAの外にスプライシングされる遺伝子領域をいう。対照的に、用 語「エキソン」は、RNAに転写され、続いてタンパク質に翻訳される遺伝子領域を いう。 本発明のヌクレオチド配列に関連して、用語「改変体」または「ホモログ」または「 フラグメント」は、それぞれのヌクレオチド配列からのまたはこれに対する、1 つまたはそれ以上の核酸の置換、改変、修飾、交換、欠失または付加のいずれか を含み、ただし、得られるヌクレオチド配列は、植物、またはその細胞、もしく は組織中で酵素活性に影響し得、好ましくは、得られたヌクレオチド配列は、少 なくとも、配列番号38に示される配列の相補体と同じ効果を有する。詳細には、 用語「ホモログ」は、構造類似性および/または機能類似性に関して相同性を包含 する。ただし得られるヌクレオチド配列は、本発明に従って酵素活性に影響する 能力を有する。配列の相同性(すなわち、類似性)に関して、好ましくは、80%を 超える相同性があり、より好ましくは少なくとも85%の相同性、より好ましくは 少なくとも90%の相同性、よりなお好ましくは少なくとも95%の相同性、より好 ましくは少なくとも98%の相同性がある。上記の用語はまた、配列の対立遺伝子 改変体と同義である。 同様に、本発明のプロモーターに関連する用語「改変体」または「ホモログ」また は「フラグメント」は、それぞれのプロモーター配列からのまたはそれぞれのプロ モーター配列への、1またはそれ以上の核酸の任意の置換、改変、修飾、交換、 欠失、付加を含むが、ただし、得られたプロモーター配列は、GOIの発現を可能 にし、好ましくは、得られたプロモーター配列は、少なくとも、配列番号14と同 様の効果を有する。詳細には、用語「ホモログ」は、構造類似性および/または機 能類似性に関する相同性を包含し、ただし、得られるプロモーター配列が、GOI を発現させる能力(例えば、本発明によるヌクレオチド配列)を有する。配列相同 性(すなわち、類似性)に関して、好ましくは80%を超える相同性、より好ましく は少なくとも85%の相同性、より好ましくは少なくとも90%の相同性、さらによ り好ましくは少なくとも95%の相同性、より好ましくは少なくとも98%の相同性 が存在する。上記の用語はまた、配列の対立遺伝子改変体と同義である。 用語「アンチセンス」は本発明のイントロン配列(その部分配列を含む)の任意の 1つまたは全てと相補的であり、従ってハイブリダイズし得るヌクレオチド配列 を意味する。 本発明に関して、アンチセンスイントロンは、阻害されるべき遺伝子のイント ロン全体に対して相補的であり得る。しかし、いくつかの環境において部分的な アンチセンス配列が使用され得(すなわち、全相補的配列ではないか、または全 相補的配列を含まない配列)、ただし、部分配列は酵素活性に影響を及ぼす。部 分配列の適切な例は、配列番号38の全相補体よりも短いが、それぞれのエキソン に隣接するセンスイントロン配列に対して少なくともアンチセンスであるヌクレ オチドを含む配列を含む配列を含む。 本発明の第2の局面(すなわち、SBE活性に特異的に影響すること)に関して、 本発明のヌクレオチド配列は、SBE遺伝子の1つ以上のセンスエキソン配列また はアンチセンスエキソン配列(その完全配列または部分配列を含む)を含み得る。 ただし、このヌクレオチド配列はSBE活性に影響し得、好ましくは、このヌクレ オチド配列は、SBE活性を低下させるか、または消去する。好ましくは、本発明 の第2の局面のヌクレオチド配列は、アンチセンスエキソン配列を含まない。 用語「ベクター」は、発現ベクターおよび形質転換ベクターを含む。用語「発現 ベクター」は、インビボ発現またはインビトロ発現し得る構築物を意味する。用 語「形質転換ベクター」は、ある種から他の種へ(例えば、E.coliプラスミドから 真菌もしくは植物細胞へ、またはAgrobacteriumから植物細胞へ)移入され得る構 築物を意味する。 用語「構築物」は、「結合体」、「カセット」および「ハイブリッド」のような用語と 同義であり、本発明のアンチセンスヌクレオチド配列の局面に関して、直接的ま たは間接的にプロモーターに結合した本発明によるヌクレオチド配列を含む。間 接的結合の例としては、本発明のプロモーターおよびヌクレオチド配列の間に介 在するイントロン配列(例えば、ShlイントロンまたはADHイントロン)のような適 切なスペーサー基の提供が挙げられる。直接的なまたは間接的な結合を含む、本 発明に関する用語「融合された」についても同様である。天然環境において野生型 SBE遺伝子プロモーターと結合している場合、これらの用語は、野生型SBE遺伝子 の天然の組み合わせを包含しない。 構築物は、例えば、構築物が移入された植物細胞において、遺伝子構築物の選 択を可能にするマーカーをさらに含み得るか、または発現し得る。例えば、植物 において使用され得る、種々のマーカー、例えばマンノース、が存在する。マー カーの他の例には、抗生物質耐性(例えば、G418、ハイグロマイシン、ブレオマ イシン、カナマイシンおよびゲンタマイシン耐性)を提供するマーカーが挙げら れる。 本発明の構築物は、好ましくはプロモーターを含む。用語「プロモーター」は、 当該分野の通常の意味(例えば、遺伝子発現のJacob-Monod理論におけるRNAポリ メラーゼ結合部位)において使用される。適切なプロモーターの例は、本発明の ヌクレオチド配列の効率的な発現を指向し得るプロモータであるか、および/ま たは特定の細胞型におけるものである。組織特異的なプロモーターのいくつかの 例は、WO 92/11375に開示される。 プロモーターはさらに、PribnowボックスまたはTATAボックスのような保存領 域を含み得る。プロモーターは、本発明のヌクレオチド配列の発現レベルに影響 (例えば、保持、増強、低下)する他の配列をさらに含み得る。このような配列の 適切な例には、ShlイントロンまたはADHイントロンが挙げられる。他の配列は、 温度、化学薬品、光またはストレス誘導性エレメントのような誘導性エレメント が挙げられる。また、転写または翻訳を増強するために適切なエレメントが、存 在し得る。後者のエレメントの例としては、TMV5'リーダー配列がある(Sleat、G ene 217[1987]217-225;およびDawson、Plant Mol.Blol.23[1993]97を参照)。 記述したように、本発明の構築物および/またはベクターは、調節された発現 または構成的発現を提供し得る転写開始領域を含み得る。任意の適切なプロモー ター(例えば、組織特異的プロモーター)は、転写開始領域のために使用され得る 。1つの局面において、好ましくはプロモーターは、パタチンプロモーターまた はE35Sプロモーターである。別の局面において、好ましくは、プロモーターはSB Eプロモーターである。 例えば、生物が植物である場合、このときプロモーターは、種子、塊茎、茎、 芽、根および葉の1以上の任意の組織(好ましくは、塊茎)における、ヌクレオチ ド配列の発現に影響するプロモーターであり得る。例として、本発明のヌクレオ チド配列についてのプロモーターは、1994年10月21日に出願された本発明者らの 同時係属中のイギリス特許出願第9421292.5号に記載されるように、α-Amy 1プ ロモーター(別名、Amy 1プロモーター、Amy 637プロモーターまたはα-Amy 637 プロモーターとして公知)であり得る。あるいは、本発明のヌクレオチド配列に ついてのプロモーターは、本発明者らの1994年10月21日に出願された同時係属中 のイギリス特許出願第9421286.7号に記載されるα-Amy 3プロモーター(別名、Am y 3プロモーター、Amy 351プロモーターまたはα-Amy 351プロモーターとして公 知)であり得る。 本発明はまた、本発明によるヌクレオチド配列を発現させるためのプロモータ ーの使用を包含する。ここで、プロモーターの一部分は不活化されているが、そ のプロモーターはなお、プロモーターとして機能し得る。プロモーターの部分的 な不活化は、いくつかの場合において有利である。特に前述のAmy 351プロモー ターを用いる場合、部分的に不活化されたプロモーターが、例えば、ただ1つの 特異的な組織型または器官においてのように、より特異的な様式で本発明のヌク レオチド配列を発現するように、プロモーターの一部分を不活性化することが可 能である。用語「不活化された」は、プロモーターの発現パターンは改変されるが 、部分的に不活化されたプロモーターはなおプロモーターとして機能するという 意味において、部分的な不活化を意味する。しかし、前述のように、改変された プ ロモーターは、元のプロモーターの少なくとも1つの(しかし全てではない)特異 的組織において、本発明の酵素をコードする遺伝子を発現し得る。部分的な不活 化の例は、プロモーター配列の折りたたみパターンの変化、またはヌクレオチド 配列の部分に対する結合種の変化を含み、その結果、ヌクレオチド配列の一部は 、例えば、RNAポリメラーゼにより認識されない。別のそして好ましい、プロモ ーターの部分的な不活化方法は、プロモータを短縮化し、そのフラグメントを形 成することである。別の方法は、配列の少なくとも一部分を変異させ、その結果 、RNAポリメラーセが、その部分にも別の部分にも結合し得なくすることである 。別の改変は、調節タンパク質、例えば、糸状真菌由来で炭素異化代謝産物抑制 を発揮するとして公知のCreAタンパク質についての結合部位を変異させ、したが って、天然プロモーターの異化代謝産物抑制を消去することである。 本発明の構築物および/またはベクターは、転写終結領域を含み得る。 本発明によるヌクレオチドは、さらなる構築物との組み合わせ(しかし、必ず しも同時ではない)で発現され得る。したがって、本発明はまた、第1のプロモ ーターに作動可能に連結された本発明によるヌクレオチド配列を含む第1の構築 物を含む構築物;および第2のプロモーター(第1のプロモーターと同じである 必要はない)に作動可能に連結されたGOIを含む第2の構築物の組み合わせを提供 する。本発明のこの局面において、構築物の組み合わせは、同じベクター、プラ スミド、細胞、組織、器官または生物に存在し得る。本発明のこの局面はまた、 構築物の組み合わせを、好ましくは生物(代表的には植物)の特定の細胞または組 織において発現させる方法(例えば、ただ1つの特定の細胞または組織における 発現)を包含する。本発明のこの局面において、第2の構築物は、野生型遺伝子 プロモーターに通常結合される酵素をコードする遺伝子の天然の組み合わせを、 それらの両方が天然環境中に存在する場合には、包含しない。 適切な組み合わせの例は、本発明のヌクレオチド配列および本発明のプロモー ターのようなプロモーターを含む第1の構築物、ならびに本発明のプロモーター のようなプロモーターおよびGOIを含む第2の構築物であり、ここで、GOIは、セ ンスまたはアンチセンス方向のいずれかで、別のデンプン分枝酵素をコードする 。 本発明のアンチセンスヌクレオチドの局面についての用語「構築物」に関する上 記の所見は、本発明のプロモーターの局面についての用語「構築物」に等しく適応 できる。この点に関して、この用語は、直接的または間接的にGOIに結合した本 発明によるプロモーターを含む。 本発明のプロモーターの局面または本発明の組み合わせの局面に関する用語「G OI」は、目的の任意の遺伝子を意味し、これは以後に説明されるように、タンパ ク質または酵素をコードすることを必ずしも必要としない。GOIは、問題の生物( 例えば植物)に対して、外来性または天然性のいずれかである任意のヌクレオチ ド配列であり得る。 GOIの代表的な例は、代謝および異化代謝プロセスを改変する他のタンパク質 または酵素をコードする遺伝子を含む。GOIは、病原体耐性を導入または増加す る因子をコードし得る。 GOIは、関連組織に存在する天然の転写物の発現を改変するためのアンチセン ス構築物でさえあり得る。このようなGOIの例は、本発明によるヌクレオチド配 列である。 GOIは、宿主生物(例えば、植物)に対して非天然であるタンパク質さえコードし 得る。GOIは、動物またはヒトに対して有益である化合物をコードし得る。例え ば、GOIは、薬学的に活性なタンパク質または酵素(例えば、治療化合物であるイ ンシュリン、インターフェロン、ヒト血清アルブミン、ヒト成長因子および血液 凝固因子のいずれか)をコードし得る。GOIは、食物、食餌または穀物に、追加的 な栄養価を与えるタンパク質さえコードし得る。代表的な例は、抗栄養因子の形 成を阻害し得る植物タンパク質およびより望ましいアミノ酸組成(例えば、非ト ランスジェニック植物より高いリシン含量)を有する植物タンパク質を含む。G0I は、キシラナーゼおよびα-ガラクトシダーゼのように食物加工に使用され得る 酵素をコードしさえし得る。GOIは、ペスト毒素、アンチセンス転写物(例えば、 α-アミラーゼのアンチセンス転写物)、プロテアーゼ、またはグルカナーゼのい ずれかをコードする遺伝子であり得る。あるいは、GOIは、本発明によるヌクレ オチド配列であり得る。 GOIは、本発明者らの同時係属中のイギリス特許出願第9505479.7号の主題であ るアラビノフラノシダーゼ酵素をコードするヌクレオチド配列であり得る。GOI は、本発明者らの同時係属中のイギリス特許出願第9505475.5号の主題であるグ ルカナーゼ酵素をコードするヌクレオチド配列であり得る。GOIは、本発明者ら の同時係属中のイギリス特許出願第9413439.2号の主題であるα-アミラーゼ酵素 をコードするヌクレオチド配列であり得る。GOIは、本発明者らの同時係属中の イギリス特許出願第9421290.9号の主題であるα-アミラーゼ酵素をコードするヌ クレオチド配列であり得る。GOIは、本発明者らの同時係属中のPCT特許出願PCT/ EP94/03397に記載されるα-グルカンリアーゼ酵素をコードするヌクレオチド配 列のいずれかであり得る。 1つの局面において、GOIは、本発明によるヌクレオチド配列でさえあり得る( ただし、異なるプロモーターに作動可能に連結されている場合)。 GOIは、キシラーゼ、アラビナーゼ、アセチルエステラーゼ、ラムノガラクツ ロナーゼ、グルカナーゼ、ペクチナーゼ、分枝酵素または別の炭水化物改変酵素 もしくはプロテイナーゼの1つ以上をコードする配列を含み得る。あるいは、GO Iは、配列のいずれかに対してアンチセンスである配列であり得る。 上記の通り、本発明は特定の酵素活性に選択的に影響を与える機構を提供する 。本発明の重要な適用において、ゲノムタンパタ質またはゲノム酵素のアンチセ ンスイントロン構築物の発現、および(例えば、同時に)そのゲノム酵素またはゲ ノムタンパク質組換え体の発現によって(換言すれば、GOIはゲノム酵素またはゲ ノムタンパク質をコードする組換えヌクレオチド配列である)、その特定のゲノ ムタンパク質またはゲノム酵素をコードするゲノムヌクレオチド配列の発現を減 少または除去することが、今や可能になる。この適用により、各々のゲノム酵素 またはゲノムタンパク質の非存在下で(または減少したレベルで)、所望の組換え 酵素および組換えタンパク質の発現が可能である。従って、所望の組換え酵素お よび組換えタンパク質は、宿主生物から容易に分離および精製され得る。本発明 のこの特定の局面は、例えば、その方法がまた、組換え酵素の発現に影響を与え るような、アンチセンスエキソン発現の使用に依存する先行技術の方法を超えて 、非常に有利である。 従って、本発明のさらなる局面は、宿主生物内における組換えタンパク質また は組換え酵素の発現の方法に関する。その方法は、組換えタンパク質または組換 え酵素をコードするヌクレオチド配列を発現する工程;およびさらなるヌクレオ チド配列を発現する工程であって、ここで、さらなるヌクレオチド配列は、部分 的にまたは完全に、アンチセンス方向でイントロンをコードし;ここで、イント ロンが、組換えタンパク質または組換え酵素に対応するタンパク質または酵素を コードするゲノム遺伝子と通常結合しているイントロンであり;そしてここでさ らなるヌクレオチド配列はイントロンと通常結合しているエキソン配列に対して アンチセンスである配列を含まない、工程を包含する。さらなる局面は、構築物 、ベクター、細胞、組織およびトランスジェニック生物へのそれらの配列の組み 込みを含む、ヌクレオチド配列の組み合わせを含む。 それゆえに、本発明はまた、ヌクレオチド配列の組み合わせに関する。このヌ クレオチド配列は、組換え酵素をコードする第1のヌクレオチド配列;およびア ンチセンス方向のイントロンに対応する第2のヌクレオチド配列であって;ここ でイントロンが、組換え酵素に対応する酵素をコードしているゲノム遺伝子と結 合しているイントロンであり;そして第2のヌクレオチド配列がイントロンと通 常結合しているエキソン配列に対してアンチセンスである配列を含まない配列を 、含有する。 GOIは、例えば添付の配列表に示す任意の一つ以上のイントロン配列のような 、1つ以上のイントロンでさえもコードし得る。例えば、本発明はまた、好まし くはアンチセンスイントロン配列と相補的ではない、例えば、センスイントロン (例えば、配列番号2または別のクラスA SBEイントロン)と組み合わせた、例えば アンチセンスイントロン(例えば、配列番号38の相補体)の発現を含む。 用語「細胞」、「組織」および「器官」は、細胞、組織、および器官自体を含み、そ して生物内にある場合を含む。 用語「生物」は本発明に関連して、本発明に従ったヌクレオチド配列を含み得る 任意の生物、および/または生物中に存在する場合に、本発明に従ったヌクレオ チド配列が発現され得る任意の生物を含む。好ましくはこの生物はデンプン産生 生物(例えば、植物、藻類、真菌、酵母および細菌の任意の1つ、ならびにそれ らの細胞株)である。好ましくは、生物は植物である。 用語「デンプン産生生物」は、デンプンを生合成し得る任意の生物を含む。好ま しくは、デンプン産生生物は植物である。 本明細書で使用される用語「植物」は、任意の適切な被子植物、裸子植物、単子 葉植物および双子葉植物を含む。適切な植物の代表例としては、ジャガイモのよ うな野菜;コムギ、トウモロコシおよびオオムギのような穀物;果実;樹木;花 ;および他の植物作物を含む。好ましくは、この用語は「ジャガイモ」を意味する 。 用語「トランスジェニック生物」は本発明に関連して、本発明に従ったヌクレオ チド配列および/またはそれから得られる産物を含む任意の生物、および/または ここで本発明に従ったヌクレオチド配列がその生物内で発現され得る任意の生物 を含む。好ましくは本発明のヌクレオチド配列は生物のゲノムに組み込まれる。 好ましくはトランスジェニック生物は植物であり、さらに好ましくはジャガイモ である。 宿主生物を調製するために、原核生物または真核生物を使用し得る。適切な原 核生物宿主の例は、E.coliおよびBacillus Subtilisを含む。原核生物宿主の形 質転換についての教示は、当該分野においてよく考証されている。例えば、Samb rookら(Sambrookら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第2版、1989、 Cold Spring Harbor Laboratory Press)を参照。 本発明に従う酵素およびそれをコードするヌクレオチド配列が、EP-B-0470145 およびCA-A-2006454において開示されていないとしても、これら2つの文書は、 本発明に従ってトランスジェニック植物を調製するために使用され得る技術の型 qに対するいくつかの有益な背景の説明を提供する。これらの背景の教示のいく つかは、ここで以下の説明中に含まれる。 遺伝的に改変される植物の構築の基本原理は、植物ゲノムの中に遺伝情報を挿 入し、その結果挿入された遺伝物質の安定な維持を得ることである。 遺伝情報を挿入するためには、いくつかの技術が存在しており、2つの主要な 原理は、遺伝情報の直接導入、およびベクター系の使用による遺伝情報の導入で ある。一般的な技術の概説は、Potrykus(Annu Rev Plant Physiol Plant Mol Bi ol[1991]42:205-225)による論文、およびChristou(Agro-Food-Industry Hi-Tec h March/April 199417-27)による論文に見いだされ得る。 このように、1つの局面において、本発明はベクター系に関する。このベクタ ー系は、本発明に従ったヌクレオチド配列または構築物を有し、そしてヌクレオ チド配列または構築物を、植物のような生物のゲノムに導入し得る。 ベクター系は1つのベクターを含み得るが、2つのベクターを含み得る。2つ のベクターの場合、ベクター系は、通常バイナリーベクター系と呼ばれる。バイ ナリーベクター系は、Gynheung Anら(1980),Binary Vectors,Plant Molecular Biology Manual A3,1-19にさらに詳細に記載されている。 所定のプロモーターまたはヌクレオチド配列または構築物での植物細胞の形質 転換のために、広範に使用されている系の1つは、Agrobacterium tumefaciens 由来のTiプラスミドまたはAgrobacterium rhizogenes由来のRiプラスミドの使用 に基づいている(Anら(1986)、Plant Physiol.81,301-305およびButcher D.N.ら (1980)、Tissue Culture Methods for Plant Pathologists、D.S.Ingramsおよび J.P.Helgeson編、203-208頁)。上記の植物または植物細胞構築物の構築に適する 、いくつかの異なるTiおよびRiプラスミドが構築されている。そのようなTiプラ スミドに非限定例は、pGV3850である。 本発明のヌクレオチド配列または構築物は、T-DNAボーダー(border)に隣接し た周囲の配列の破壊を避けるために、好ましくはTiプラスミドにT-DNAの末端配 列の間またはT-DNA配列に隣接して挿入されるべきである。なぜなら、少なくと も1つのこれらの領域が植物ゲノムへの改変したT-DNAの挿入に必須であるよう だからである。 上記の説明から理解されるように、生物が植物である場合、本発明のベクター 系は、好ましくは植物への感染に必須の配列(例えば、vir領域)およびT-DNA配列 の少なくとも1つのボーダー部分(このボーダー部分は遺伝的構築物と同じベク ターに位置する)を含むベクター系である。 さらに、ベクター系は、好ましくはAgrobacterium tumefaciens Tiプラスミド またはAgrobacterium rhizogenes Riプラスミドまたはそれらの誘導体を含む。 これらのプラスミドは、周知で、そしてトランスジェニック植物の構築に広く使 用されているため、これらのプラスミドまたはその誘導体を基礎とした、多くの ベクター系が存在する。 トランスジェニック植物の構築において、本発明のヌクレオチド配列または構 築物は、まず微生物中に構築され得る。この微生物中でベクターは複製し得、そ して微生物は、植物に挿入する前に操作することが容易である。有用な微生物の 1例はE.coliであるが、上記の特性を有する他の微生物が使用され得る。上で 定義したようなベクター系のベクターが、E.coli中で構築された場合、必要に 応じて、適切なAgrobacterium株、例えばAgrobacterium tumefaciensに移される 。従って、本発明のヌクレオチド配列または構築物を有するTiプラスミドは、好 ましくは適切なAgrobacterium株、例えばA.tumefaciensに移され、その結果、 本発明のプロモーターまたはヌクレオチド配列または構築物を有するAgrobacter ium細胞を得、そのDNAは続いて改変されるべき植物細胞に移される。 例えば、形質転換のために、植物細胞のTiプラスミドまたはRiプラスミドが使 用される場合、TiプラスミドおよびRiプラスミドのT-DNAの少なくとも右側の境 界、しかし、しばしば右側および左側の境界が、導入する遺伝子の隣接する領域 として連結され得る。植物細胞の形質転換のための、T-DNAの使用は、徹底的に 研究されており、そしてEP-A-120516:Hoekema,The Binary Plant Vector Syste m Offset-drukkerij Kanters B.B.,Alblasserdam,1985,第5章;Fraleyら、Crl t.Rev.Plant Sci.,4:1-46;およびAnら、EMBO J.(1985)4:277-284に記載さ れている。 Agrobacteriumによる植物組織の直接感染は、広く用いられ、そしてButcher D .N.ら、(1980)Tissue Culture Methods for Plant Pathologists,D.S.Ingrams およびJ.P.Helgeson編,203-208によって記載されている、単純な技術である。 この話題に関するさらなる教示について、Potrykus(Annu Rev Plant Physiol Pl ant Mol Biol[1991]42:205-225)およびChristou(Agro-Food-Industry Hi-TechM arch/April 1994 17-27)を参照。この技術を用いて、植物の特定の部分または組 織の中または上(すなわち、葉、根、茎の一部または植物の別の部分の上)で、植 物の感染が行われ得る。 代表的には、GOI(例えば、本発明によるヌクレオチド配列)および必要に応じ てプロモーターを有するAgrobacteriumによる植物組織の直接感染では、(例えば 、カミソリの刃で植物を切り刻むか、または針で植物に穴を開けるか、またはヤ ス リで植物を擦ることにより)感染されるべき植物は傷つけられる。次いで傷にAgr obacteriumを接種する。次いで、接種された植物または植物の部分を、適切な培 養培地中で増殖させ、そして成熟植物に生長させる。 植物細胞が構築される場合、これらの細胞は、例えば、アミノ酸、植物ホルモ ン、ビタミン等のような必要な成長因子が供給された、適切な培養培地中で細胞 を培養することにより、周知の組織培養方法に従って増殖および維持され得る。 細胞または組織培養から植物を再生させるための公知の方法を用いて、例えば 、形質転換されたシュートを抗生物質を用いて選抜することによって、およびシ ュートを適切な栄養素、植物ホルモン等を含む培地で継代培養することによって 、形質転換された細胞の、遺伝的に改変された植物への再生は達成され得る。 植物形質転換についてのさらなる教示はEP-A-0449375に見い出され得る。 CA-A-2006454に報告されるように、E.coliの複製系および形質転換細胞の選 択を可能にするマーカーを含む、クローニングベクターが大量に利用可能である 。このベクターは、例えばpBR 322、pUCシリーズ、M13 mpシリーズ、pACYC 184 等を含む。このような方法で、本発明のヌクレオチドまたは構築物はベクター中 の適切な制限位置に導入され得る。次いで含まれたプラスミドはE.coli中で形 質転換のために使用される。E.coli細胞は適切な栄養培地中で培養され、次い で採集および溶解される。次にプラスミドが回収される。分析の方法として、一 般的に使用される配列分析、制限分析、電気泳動、およびさらなる生化学的−分 子生物学的方法がある。各々の操作の後、使用したDNA配列は制限(酵素切断)さ れそして次のDNA配列と連結され得る。各々の配列は同じまたは異なるプラスミ ドにクローニングされ得る。 本発明に従うヌクレオチド配列または構築物の植物への導入後、さらなるDNA 配列の存在および/または挿入が(例えば、上記で要約した組合せ系(例えば、構 築物の組合せを含む生物)を作製するために)必要であり得る。 本発明のヌクレオチド配列を用いる、原核生物および植物の形質転換に対する 上記の注釈は、本発明のプロモーターを用いるこれらの生物の形質転換に対して も、等しく適用可能である。 要約すれば、本発明は、アンチセンスイントロン配列を発現することにより、 酵素活性に影響を与えることに関する。 また、本発明は、これらのアンチセンスイントロン配列の発現のために有用な プロモーターに関する。 次のサンプルは、ブダペスト条約に従って、認定された寄託機関であるThe Na tional Collections of Industrial and Marine Bacteria Limited(NCIMB),23S t Machar Drive,Aberdeen,Scotland,AB2 1RY,United Kingdomに1995年7月13 日に寄託された。 NCIMB 40753(本明細書中ではpBEA 8と呼ぶ); NCIMB 40751(本明細書中ではλ-SBE3.2と呼ぶ)、および NCIMB 40752(本明細書中ではλ-SBE3.4と呼ぶ); 次のサンプルは、ブダペスト条約に従って、認定された寄託機関であるTheNat ional Collections of Industrial and Marine Bacteria Limited(NCIMB),23St Machar Drive,Aberdeen,Scotland,AB2 1RY,United Kingdomに1996年7月9日 に寄託された。 NCIMB 40815(本明細書中ではpBEA 9と呼ぶ)。 それゆえ、本発明の非常に好ましい実施態様は、植物(またはその細胞、組織 または器官)において酵素活性に影響を与える方法に関し、この方法は、植物(ま たはその細胞、組織または器官)においてヌクレオチド配列を発現する工程であ って、ここでこのヌクレオチド配列が部分的にまたは完全に、アンチセンス方向 でイントロンをコードし;ここでこのヌクレオチド配列は、このイントロンに通 常結合しているエキソン配列に対してアンチセンスである配列は含有せず;ここ でデンプン分枝酵素活性が影響を受け、そして/またはアミロペクチンのレベル が影響を受け、そして/またはデンプンの組成が変化し;ならびに、ここでこの ヌクレオチド配列が、配列番号38に示したクラスA SBEのイントロン1、または クラスA SBEの任意の他のイントロン(これは、そのフラグメントを含み、かつク ラスAアンチセンスイントロン配列およびクラスBアンチセンスイントロン配列の 組合せを含む)に対してアンチセンスである工程、を包含する。イントロン1以 外のクラスA SBEのイントロンの配列は、例えば、当該分野で周知で、かつ、例 えばSambrookら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harb or,1989に示す方法に従ってWO96/34968によって得られ得るクラスA SBE cDNAを 用いた、ゲノムDNAライブラリーのハイブリダイゼーションスクリーニングによ り単離可能な、ジャガイモクラスA SBEゲノムDNAの配列決定により得られ得る。 本発明はここで例示の目的のみにより記載され、次の添付図が引用される。 図1は、アミロースおよびアミロペクチンの生合成の模式図である; 図2は、アミロペクチンのα-1-4結合およびα-1-6結合の図である; 図3は、可能性のあるアンチセンスRNA阻害機構の図である; 図4は、ゲノムSBEクローンのエキソン−イントロン構造の図である; 図5は、3936bpのサイズである、pPATA1のプラスミド地図である; 図6は、5106bpのサイズである、pABE6のプラスミド地図である; 図7は、7080bpのサイズである、pVictorIV Manのプラスミド地図である; 図8は、9.54kbのサイズである、pBEA8のプラスミド地図である; 図9は、9.54kbのサイズである、pBEA9のプラスミド地図である; 図10は、10.32kbのサイズである、pBEP2のプラスミド地図である; 図11は、9.12kbのサイズである、pVictor5aのプラスミド地図である; 図12は、プロモーター、エキソンおよびイントロンを含む、SBEの完全ゲノ ムヌクレオチド配列を示す; 図13は、クラスAおよびクラスB SBE遺伝子中のイントロン1の位置を示す; 図14は、ジャガイモタラスA SBEのイントロン1の配列を示す; 図15は、pSS17の構造を示す;および 図16は、pSS18の構造を示す。 図1および図2を、上記でデンプンに関する序論的な記載において一般的に言 及した。図3は、上記でアンチセンス発現に関する序論的な記載において言及し た。 先に述べたように、図4は、図12にその配列を示す、ゲノムSBEクローンの エキソン-イントロン構造の図である。このクローンは、約11.5k塩基対を有し、 14個のエキソンおよび13個のイントロンを含む。イントロンは、5'末端から3'末 端に向かって昇順で番号を付け、そして、それぞれ配列番号1〜13に対応する 。それらのそれぞれのアンチセンスイントロン配列を、配列番号15〜27に示 す。 より詳細には、図4および図12は、ジャガイモSBE遺伝子の11478塩基対の情 報を提示する。ヌクレオチド1〜2082の5'領域は、SBE遺伝子のプロモーター領域 を含む。ヌクレオチド2048〜2051のTATAボックスの候補は枠で囲まれている。ジ ャガイモSBE cDNAクローン(PoulsenおよびKreiberg(1993)Plant Physiol 102: 1053-1054)とエキソンDNAとの間の相同性は、2083bpで始まり、9666bpで終わる 。 cDNAとエキソンDNAとの間の相同性は大文字のヌクレオチドで示し、一方、翻 訳されるアミノ酸配列はエキソンDNAの下に一文字コードで示す。イントロン配 列は小文字で示す。 図5〜7は以下で議論する。先に述べたように、図8は、9.54k塩基対のサイ ズである、pBEA8のプラスミド地図である;そして図9は、9.54k塩基対のサイズ である、pBEA9のプラスミド地図である。pBEA8およびpBEA9の各々が、ジャガイ モのSBE遺伝子の第1のイントロン配列にアンチセンスな配列を含む。この1177 塩基対を有する第1のイントロン配列は、図4に示され、そして第1のエキソン と第2のエキソンとの間に存在する。 本発明のこれらの実験および局面は、これから、より詳細に議論する。実験プロトコール ゲノムクラスB SBEクローンの単離、プラスミドへのサブクローニングおよび配 列決定 ジャガイモサブクラスB SBE遺伝子を含む種々のクローンを、放射能標識した ジャガイモSBEcDNA(PoulsenおよびKreiberg(1993)Plant Physiol.102:1053-10 54)をプローブとして使用して、Desireeジャガイモゲノムライブラリー(Clontec h Laboratories Inc.,Palo Alto CA,USA)より単離する。SBE DNAを含む、単離 されたλ-ファージのフラグメント(λSBE 3.2-NCIMB 40751-およびλSBE-3.4-NC IMB 40752)を、サザン分析によって同定し、次いでpBluescript IIベクター(Clo ntech Laboratories Inc.,Palo Alto CA,USA)にサブクローニングする。λSBE 3.2は15kbジャガイモDNA挿入断片を含み、そしてλSBE-3.4は13kbジャガイモDNA 挿入断片を含む。得られたプラスミドはpGB3、pGB11、pGB15、pGB16およびpGB25 と呼ぶ(下の議論を参照)。次いで、それぞれの挿入断片を、Pharmacia Autor ead Sequencing Kit(Pharmacia,Uppsala)およびA.L.F.DNAシークエンサー(Phar macia,Uppsala)を用いて、配列決定する。 全体では、クラスB SBE遺伝子の11.5kbのストレッチを配列決定した。配列は 、上記のプラスミドより推定され、そこでは:pGB25は1bp〜836bpの配列を含み 、pGB15は735bp〜2580bpの配列を含み、pGB16は2580bp〜5093bpの配列を含み、p GB11は3348bp〜7975bpの配列を含み、そしてpGB3は7533bp〜11468bpの配列を含 む。 より詳細には、pGB3を、λSBE 3.2より単離した4kbのEcoRIフラグメントをpBl uescript II SK(+)のEcoRI部位へ挿入することにより構築する。pGB11を、λSBE 3.4より単離した4.7kbのXhoIフラグメントをpBluescript II SK(+)のXboI部位 へ挿入することにより構築する。pGB15を、λSBE 3.4より単離した1.7kbのSpeI フラグメントをpBluescript II SK(+)のSpeI部位へ挿入することにより構築する 。pGB16を、λSBE 3.4より単離した2.5kbのSpeIフラグメントをpBluescript II SK(+)のSpeI部位へ挿入することにより構築する。pGB25の構築のために、PCRフ ラグメントをプライマー 5' GGA ATT CCA GTC GCA GTC TAC ATT AC 3'(配列番号30) および 5' CGG GAT CCA GAG GCA TTA AGA TTT CTG G 3'(配列番号31) ならびにλSBE 3.4を鋳型として用いて、産生する。 PCRフラグメントをBamHIおよびEcoRIで消化し、そして同じ制限酵素で消化し たpBluescript II SK(+)に挿入する。 クラスA SBEクローンを同様にして得る。 クラスB SBEアンチセンスイントロンプラスミドpBEA8およびpBEA9の構築 SBEイントロン1を、オリゴヌクレオチド 5' CGG GAT CCA AAG AAA TTC TCG AGG TTA CAT GG 3'(配列番号32) および 5' CGG GAT CCG GGG TAA TTT TTA CTA ATT TCA TG 3'(配列番号33) ならびに、SBE遺伝子を含むλSBE 3.4ファージを鋳型として用いてPCRにより増 幅する。 PCR産物をBamHIで消化し、そしてプラスミドpPATA1(WO 94/24292に記載)のパ タチン(patatin)プロモーターおよび35Sターミネーター間のBamHI部位に、アン チセンス方向に挿入する。この構築物pABE6を、KpnIで消化し、そして2.4kbの「 パタチンプロモーター-SBEイントロン1-35Sターミネーター」KpnIフラグメントを 単離し、そして植物形質転換ベクターpVictorIV ManのKpnI部位に挿入する。Kpn Iフラグメントを2つの方向に挿入し、プラスミドpBEA8およびpBEA9を得る。pVi ctorIV Manを図7に示し、このプラスミドは、プラスミドpVictorIV SGiN Man(W O 94/24292)より単離されたE35Sプロモーター-manA-35Sターミネーターカセット を含む充填されたXbaIフラグメントを、pVictorIVの充填されたXhoI部位へ挿入 することにより、形成されている。pVictorIV ManのpVictor領域は、座標2.52bp 〜0.32bpの間に含まれていた(図7を参照)。 クラスA SBEアンチセンスイントロンプラスミドpSS17およびpSS18の構築 プラスミドpSS17の構築 ジャガイモSBEII遺伝子の2122bpのイントロン1配列を、プライマー5'-CGG GA T CCC GTA TGT CTC ACT GTG TTT GTG GC-3'(配列番号34)および5'-CGG GAT CC C CCT ACA TAC ATA TAT CAG ATT AG-3'(配列番号35)を用いて、ゲノムSBE II サブクローンからPCRにより増幅する。PCR産物をBamHIで消化し、そして、NPT I I遺伝子が選択マーカーとして使用される植物形質転換ベクターのBamHI部位のパ タチンプロモーターの後方に、アンチセンス方向に挿入する(図15を参照)。 プラスミドpSS18の構築 ジャガイモSBEII遺伝子の2122bpのイントロン1配列を、プライマー5'-CGG GA T CCC GTA TGT CTC ACT GTG TTT GTG GC-3'(配列番号34)および5'-CGG GAT CC C CCT ACA TAC ATA TAT CAG ATT AG-3'(配列番号35)を用いて、ゲノムSBE II サブクローンからPCRにより増幅する。PCR産物をBamHIで消化し、そして、manA 遺伝子が選択マーカーとして使用される植物形質転換ベクターのBamHI部位のパ タチンプロモーターの後方に、アンチセンス方向に挿入する(図16を参照)。 トランスジェニックジャガイモ植物の産生無菌貯蔵培養物 Solanum tuberosum「Bintje」および「Dianella」のシュート培養物を、Linsmaler ,E.U.およびSkoog,F.(1965),Physiol.Plant.18:100-127に従う処方に、さ らに2μMチオ硫酸銀を含む基質(LS)上で、25℃および16時間明/8時間暗条件で 維持する。 培養物を約40日後継代培養する。次いで、葉をシュートから切り落とし、そし てそれぞれが1つの節を含むように、節のセグメント(約0.8cm)に切断する。ジャガイモ組織の接種 約40日齢のシュート培養物(高さ約5〜6cm)由来のシュートを節間のセグメント (約0.8cm)に切断する。このセグメントを目的のバイナリーベクターを含む、形 質転換されたAgrobacterium tumefaciensを含む液体LS-基質上に置く。Agrobact eriumを、適切な抗生物質(Agrobacterium株の耐性遺伝子に対応する)を含むYMB- 基質(リン酸水素二カリウム三水和物(0.66g/l);硫酸マグネシウム六水和物(0.2 0g/l);塩化ナトリウム(0.10g/l);マンニトール(10.0g/l);および酵母抽出物( 0.40g/l))中で一晩、660nmにおける光学密度(OD-660)が約0.8になるまで増殖さ せ、遠心分離し、そしてOD-660が0.5になるようにLS-基質に再懸濁する。 セグメントを30分間、Agrobacteriumの懸濁液に残し、次いで、セグメントを 滅菌した濾紙にブロットして余分の細菌を除去する。同時培養 シュートセグメントを寒天(8.0g/l)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2.0mg/l) およびトランスゼアチン(trans-zeatin)(0.5mg/l)を含むLS-基質上で、細菌と共 に48時間直接的に同時培養する。基質および外植片もまた、滅菌した濾紙で覆い 、ペトリ皿を25℃および16時間明/8時間暗条件に置く。 洗浄」手順 同時培養基質上に48時間置いた後、セグメントを800mg/lカルベニシリンを含 む液体LS-基質を含む容器に移す。容器は穏やかに振盪させ、そしてこの手順に よってAgrobacteriumの大部分をセグメントから洗い流し、そして/または死滅さ せる。選択 洗浄手順の後、セグメントをLS-基質、寒天(8g/l)、トランス-ゼアチン(1〜5m g/l)、ジベレリン酸(0.1mg/l)、カルベニシリン(800mg/l)、および硫酸カナマイ シン(50〜100mg/l)またはホスフィノトリシン(phosphinotricin)(1〜5mg/l)、ま たはマンノース(5g/l)(使用するベクター構築物に依存する)を含むプレートに、 移す。毎にセグメントを新鮮な基質に各3〜4週間継代培養する。 3〜4週間で、シュートはセグメントから発生し、そして3〜4ケ月間新しい シュートの形成が続く。再生シュートの根付け 再生シュートを、LS-基質、寒天(8g/l)およびカルベニシリン(800mg/l)から構 成される根付け基質に移す。 再生シュートのトランスジェニック遺伝子型を硫酸カナマイシン(200mg/l)を 含む上記の基質上での根付けの可能性を試験することにより、NPTIIアッセイ(Ra dke,S.E.ら、Theor.Appl.Genet.(1988),75:685-694)を行うことにより、 またはWangら(1993,NAR 21 4153-4154頁)に従うPCR分析を行うことにより、確 認する。これらのアッセイのいずれかで陽性でない植物を、廃棄するか、または コントロールとして使用する。あるいは、トランスジェニック植物は、Hodal,L. ら(Pl.Sci.(1992)87:115-122)に従って、同時導入されるβ-グルクロダーゼ遺 伝子のGUSアッセイを行うことにより確認され得る。土への移動 新しく根付いた植物(高さ約2〜3cm)を根付け基質から土へ植えかえ、そして生 長チャンバーに置く(21℃、16時間光200-400μE/m2/秒)。植物がうまく定着する 場合、温室に移し、ここで塊茎が発達し、そして植物の上部が老化するまで生長 させる。収穫 ジャガイモを約3ヶ月後に収穫し、次いで分析する。 分枝酵素分析 トランスジェニックジャガイモ系統中のクラスAおよびクラスB SBE発現を、Bl ennowおよびJohanssonによって記載されたSBEアッセイ(Phytochemistry(1991)30 :437-444)を用いて、およびジャガイモSBEに対して指向される抗体を用いる、 標準的なウェスタン手順によって測定する。 デンプン分析 デンプンをジャガイモの塊茎から単離し、そしてアミロース:アミロペクチン 比を分析する(Hovenkamp-Hermelinkら、(1988)Potato Reseach 31:241-246)。 アミロペクチンの鎖の長さの分布を、さらに、Dionex HPAECによるイソアミラー ゼ消化デンプンの分析により決定する。 イソアミラーゼ消化デンプンにおける減少した末端の数は、N.Nelson(1944)J .Biol.Chem.153:375-380によって記載された方法によって決定する。 結果は、トランスジェニック植物において、SBEの合成のレベルおよび/または SBEの活性のレベルおよび/またはデンプンSBEの組成が減少していることを示す 。 SBEプロモーター構築物の構築 SBEプロモーターフラグメントを、λ-SBE 3.4から、プライマー 5' CCA TCG ATA CTT TAA GTG ATT TGA TGG C 3'(配列番号36) および 5' CGG GAT CCT GTT CTG ATT CTT GAT TTC C 3'(配列番号37) を用いて増幅する。 PCR産物を、ClaIおよびBamHIで消化する。次いで、得られる1.2kbフラグメン トをClaIおよびBglIIで線状化したpVictor5a(図11を参照)に挿入し、pBEP2を 得る(図10を参考のこと)。ジャガイモ塊茎のデンプン分枝酵素測定 pBEA8、pBEA9、pSS17、またはpSS18で形質転換したジャガイモ植物由来のジャ ガイモを小片に切断し、そして抽出緩衝液(50mM Tris-HCl pH7.5、ジチオナイト ナトリウム(0.1g/l)および2mM DTT)中で、Ultra-Turaxホモジナイザーを用 いて均質化する;塊茎10gあたり1gのDowex xl.を加える。粗ホモジネートをミラ クロスフィルター(miracloth filter)を通して濾過し、そして4℃において10分 間、24,700gで遠心分離する。上清をデンプン分枝酵素アッセイに使用する。 デンプン分岐酵素アッセイを、25℃で、0.1Mクエン酸ナトリウム緩衝液pH7.0 、0.75mg/mlアミロース、5mg/mlウシ血清アルブミンおよびジャガイモ抽出物か ら構成される、400μlの容量で行う。0、15、30および60分後に50μlのアリコー トを反応から除去し、20μ2の3N HClに移す。1mlのヨウ素溶液を添加し、そして 620nmでの吸光度の減少をELISA分光光度計を用いて測定する。 プラスミドpBEA8、pSS17、およびpSS18で形質転換した、34のトランスジェニ ックDianellaジャガイモ植物由来の塊茎抽出物中のデンプン分枝酵素(SBE)レベ ルを測定する。 形質転換されたトランスジェニック系統は、形質転換していないDianella植物 で見い出される適切なクラスAおよびクラスBのSBEレベルの10%から15%のSBEレ ベルを有する塊茎を産生する。 さらなる実験において、上記のように、プラスミドpSS17およびpBEA8を、ジャ ガイモ植物に同時トランスフェクトする。同時トランスフェクトにおいては、上 記のように分析する場合、クラスA SBEレベルおよびクラスB SBEレベルの同時減 少が観察される。 要約 上記の実施例は、ジャガイモクラスAおよびクラスB SBEの遺伝子に由来するア ンチセンスイントロン構築物の単離、配列決定、および利用に関する。これらの SBEイントロンアンチセンス構築物は、ジャガイモ植物のような植物に導入され 得る。導入後、SBE合成のレベルおよび/またはSBE活性のレベルおよび/または植 物中のデンプンの組成の減少が達成され得る。 理論に縛られることを望むことなく、本発明の発現されたアンチセンスヌクレ オチド配列は、プレ-mRNAのセンスイントロンに結合し、そしてそれによってプ レ-mRNAスプライシングおよび/または引き続くmRNAの翻訳を防止している、と考 えられる。それゆえに、この結合は、植物酵素活性(特にクラスAおよびクラスB SBE活性)のレベルを下げると考えられ、次にはSBE活性はアミロース:アミロペ クチン比に影響を与え、従ってアミロペクチンの分枝パターンに影響を与えると 考えられる。 従って、本発明は、ジャガイモ塊茎のような、植物、またはその組織もしくは 細胞において、アンチセンスイントロン配列を使用して、アンチセンス-RNA技術 を用いることによって、SBE活性のレベルの減少によって、デンプン組成の操作 を可能にする方法を提供する。 2重に形質転換したジャガイモ植物由来の、クラスAおよびB SBE配列の同時減 少または除去は、さらに、異なるSBE遺伝子で意のままにそのような植物を形質 転換する可能性を提供し、従って、所望の結果に従ってデンプンにおける分枝操 作を可能にする。 本発明の他の改変は、本発明の範囲から逸脱することなく、同業者には明らか である。 続く頁は、配列番号1〜配列番号38と連続的に番号を付けた、多くの配列表 を示す。手短に言えば、配列番号1〜配列番号13はセンスイントロン配列(ゲ ノムDNA)を示す;配列番号14はSBEプロモーター配列(ゲノム配列)を示す;配 列番号15〜配列番号27はアンチセンスイントロン配列を示す;および配列番 号28はSBEプロモーター配列に相補的な配列-すなわち、アンチセンス方向のSB Eプロモーター配列を示す。プロモーター、エキソンおよびイントロンを含む、 クラスB SBEの完全なゲノムヌクレオチド配列は、配列番号29に示され、そし て特定の遺伝子の特色を強調する図4および図12に説明される。配列番号30 〜37は、上記の方法で使用したプライマーを示す。配列番号38は、クラスA SBEのイントロン1の配列を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.植物(またはその細胞、組織、もしくは器官)において酵素活性に影響を及ぼ す方法であって、該植物(またはその細胞、組織、もしくは器官)中でヌクレオチ ド配列を発現させる工程を包含し、ここで該ヌクレオチド配列は、クラスAのジ ャガイモのデンプン分枝酵素のイントロンをアンチセンス方向に部分的にまたは 完全にコードし、必要に応じて、クラスBのデンプン分枝酵素のイントロンをア ンチセンス方向またはセンス方向に部分的にまたは完全にコードするヌクレオチ ド配列を有し;そしてここで該ヌクレオチド配列は、該イントロンに正常に結合 したエキソン配列に対してアンチセンスである配列を含まない、方法。 2.デンプン分枝酵素の活性が影響を受け、および/またはアミロペクチンのレ ベルが影響を受け、および/またはデンプンの組成が変化される、請求項1に記 載の方法。 3.デンプン産生生物(またはその細胞、組織、もしくは器官)において酵素活性 に影響を及ぼす方法であって、該デンプン産生生物(またはその細胞、組織、も しくは器官)中で、ヌクレオチド配列を発現させる工程を包含し、ここで該ヌク レオチド配列は、クラスAのデンプン分枝酵素のイントロンをアンチセンス方向 に部分的にまたは完全にコードし、必要に応じて、クラスBのデンプン分枝酵素 のイントロンをアンチセンスまたはセンス方向に部分的にまたは完全にコードす るヌクレオチド配列を有し;そしてここで、デンプン分枝酵素の活性が影響を受 け、および/またはアミロペクチンのレベルが影響を受け、および/またはデンプ ンの組成が変化される、方法。 4.前記ヌクレオチド配列が、前記イントロンに正常に結合されるエキソン配列 に対してアンチセンスである配列を含まない、請求項3に記載の方法。 5.前記酵素活性が減少または消去される、請求項1〜4のいずれか1項に記載 の方法。 6.前記ヌクレオチド配列が、アンチセンス方向に少なくとも1つのイントロン の、少なくとも実質的に全てをコードする、請求項1〜5のいずれか1項に記載 の方法。 7.前記ヌクレオチド配列が、アンチセンス方向に少なくとも1つのイントロン の全てをコードする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。 8.前記ヌクレオチド配列が配列番号38の相補体、またはそのフラグメントを含 む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。 9.前記ヌクレオチド配列が、配列番号14で示される配列を有するプロモーター 、またはその改変体、誘導体、もしくはホモログにより発現される、請求項1〜 8のいずれか1項に記載の方法。 10.請求項8に記載のヌクレオチド配列、またはその改変体、誘導体、もしく はホモログを含む、アンチセンス配列。 11.配列番号14に示される配列を有する、プロモーター、またはその改変体、 誘導体もしくはホモログ。 12.目的の遺伝子(「GOI」)と組み合わせる、請求項11に記載のプロモーター 。 13.請求項10〜12のいずれか1項に記載の本発明を含み得るか、または発 現し得る、構築物。 14.請求項10〜13のいずれか1項に記載の本発明を含むか、または発現す る、ベクター。 15.組換え酵素をコードする第1のヌクレオチド配列、およびアンチセンス方 向でイントロンに対応する第2のヌクレオチド配列を含む、ヌクレオチド配列の 組み合わせであって;ここで、該イントロンは該組換え酵素に対応する酵素をコ ードするゲノム遺伝子に結合されるイントロンであり;そしてここで該第2のヌ クレオチド配列は、該イントロンに正常に結合したエキソン配列に対してアンチ センスである配列を含まない、ヌクレオチド配列の組み合わせ。 16.請求項10〜15のいずれか1項に記載の本発明を含むか、または発現す る、細胞、組織、または器官。 17.請求項10〜16のいずれか1項に記載の本発明を含むか、または発現す る、トランスジェニックデンプン産生生物。 18.前記生物が植物である、請求項17に記載のトランスジェニックデンプン 産生生物。 19.請求項1〜18のいずれか1項に記載の本発明から得られる、デンプン。 20.クラスAのSBEのイントロンに対してアンチセンスである、ヌクレオチド 配列。 21.生物におけるデンプン産生を改変するための方法であって、該方法は、ク ラスAのSBEに関するアンチセンスイントロン配列を発現し得る導入遺伝子およ びクラスBのSBEに関するアンチセンスイントロン配列を発現し得る導入遺伝子 を用いて該生物を形質転換し、これにより内因性のクラスAおよびクラスBの産 生を減少または消去し、そして異種供給源由来のSBEをコードするさらなる配列 を用いて該生物を形質転換すること、を包含する、方法。
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