JP2001514345A - 空気調節型靴下 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 特に、ジョギング、インラインスケート又はスキー等のレジャースポーツに使用するための、部分的に設けられたクッションを備えた空気調節型靴下（１）により、特に靴から外部への汗の導出を可能にしようとする。このことは、足底（２）からトップ（４）にまで達する、空気調節型のメッシュニット織布から成る少なくとも１つの組み込まれた空気通路（３）によって達成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、例えばヨーロッパ特許第０６０６１４０号明細書、ドイツ連邦共和
国特許第９０６２０１号明細書、ドイツ連邦共和国特許第１９６１８９１９号明
細書、ドイツ連邦共和国実用新案第８７０１８３４号明細書又はドイツ連邦共和
国実用新案第９００３３４１号明細書に基づき公知の、特にジョギング、インラ
インスケート又はスキー等のレジャースポーツに使用するための、部分的に設け
られたクッションを備えた空気調節型靴下を目指している。

【０００２】 人間の足が比較的ぴったりとした靴に収納されているあらゆる場合において、
汗の量は増大される。ハイキング、フットボールゲーム又はジョギング等の足を
激しく負荷する走行運動、又はスポーツサイクリングでも、通常の運動量を越え
ると平均以上の汗の量が生ぜしめられる。従って、靴を履く人に、外部への汗の
できるだけ良好な搬出を助成する靴下を提供することが試みられている。

【０００３】 靴から外部へ汗を導出するというこの要求は、本発明の特別な目標であり、こ
の目標は、本発明では足底からトップにまで至る、空気調節型のメッシュニット
織布から成る、少なくとも１つの組み込まれた空気通路によって達成される。

【０００４】 調節型のメッシュニット織布から成る空気調節通路は、皮膚表面の約６０％し
か被覆されず、発生する湿気の大部分は皮膚の非被覆部を介して気化し、残りは
織布によって吸収され得るという利点を有している。更にこのような織布は、汗
の湿気を、靴底域から靴下の自由蒸発が可能な領域にまで搬送するためにも役立
つことができる。

【０００５】 本発明の構成では、靴下の両外面、つまり、靴下を履いている人の脚の外側と
内側とに空気通路が設けられている。

【０００６】 また本発明では、靴下の少なくとも足緊締域に、空気調節型の織布から成るク
ッション若しくはパッドが装着されている。このようなクッションは、靴紐域の
圧力箇所を回避するために使用することができる。それというのも、発生する負
荷が大面積に配分されて、空気調節型の織布が、肌の通気及び汗の湿気の搬出の
ために働くからである。この場合、前記織布は、靴下の使用目的に応じて異なる
密度を有することができる。

【０００７】 ここで述べておくと、例えば一方では直接的な足領域及び他方では下側のふく
らはぎ域で異なる織布を使用しているスキー用靴下は公知である。スキー靴又は
例えばフットボールシューズにおいてより一層良好なクッションを得るために、
すねの領域にクッション若しくは補強材を設けることも公知である。

【０００８】 本発明の別の利点は請求項２以下に記載されており、例えば、ふくらはぎの領
域にも空気調節型の織布から成るクッションが設けられていてよい。これらのク
ッションは、バー形、アーチ形、スパイラル形又は別の形式で、例えばふくらは
ぎを形成する構造体等として配置されていてよい。

【０００９】 本発明による靴下の特徴は、別の構成では、靴下に弾性的な織布バンドから成
る、組み込まれたＸ形クロスバンデージが装着されており、前記の弾性的な織布
バンドが空気調節型の織布から成っているという点にあってもよい。

【００１０】 人間の足底の様々な負荷を考慮した、解剖学的に成形されたフットベッドを形
成するためには、本発明ではクッション又はパッドが、つま先域、触球域及び／
又はかかと域に設けられている。

【００１１】 更に、緊締域において少なくとも部分的に、ストレッチリブ織布を、やはり空
気調節型のリブニッティング形式の織布として設けることが有利であってよい。
このニッティング形式の場合、織布は完全には肌に載着されないので、より多く
の空気が肌に到達し得る。同時に、織布が比較的高い弾性を有しており、これに
より、靴下のしわ形成を、靴下若しくは靴内の足のスリップと同様に防止すると
いうことがリブニッティング形式によって達成され、このことは、まめを形成し
にくくする。

【００１２】 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。

【００１３】 図１に全体的に符号１で示した本発明による靴下は、矢印２で示した足底から
出発する空気通路３を有しており、この空気通路３はトップ４にまで達していて
、空気調節型のメッシュニット織布から形成されている。この空気通路３を介し
て、湿気が足底域から上部に向かって導出される。このような空気通路３は、靴
下の脚の内側にも設けられていてよい（詳しくは図示せず）。

【００１４】 靴下の内側については、靴下１には足緊締用クッション若しくはパッド５が装
着されており、すねの領域にはすね用クッション６が装着されている。この場合
は、相応の輪郭が単に破線で示されているに過ぎない。

【００１５】 足緊締用クッション５もすね用クッション６も空気調節型の織布から成ってお
り、この場合、それぞれ異なる織布密度が規定されていてよい。

【００１６】 アキレス腱の領域もクッション７により保護されている。このクッション７も
、靴上縁部の摩擦によりこの領域に生ぜしめられる恐れのある擦過傷及びまめを
防止するために、空気調節型の織布から成っている。

【００１７】 図面から判るように、ふくらはぎの領域にもクッションが設けられており、図
示の実施例ではバーパッド８が設けられている。但し、本発明はこの形状に限定
されるものではなく、アーチ形等の別の形状が規定されていてもよい。

【００１８】 図面から判るように、靴下１にはＸ形クロスバンデージ９も装着されている。
このＸ形クロスバンデージ９は、弾性的な温度調節型の織布から形成されており
、脚及び足間の移行域における運動機構を支持する。

【００１９】 解剖学的に成形されたフットベッドを保証するためには、靴下の底に付加的な
クッション又はパッド１０，１１が、特にかかとの領域、足の触球の領域及び／
又はつま先の領域に装着されている。

【００２０】 図２〜７には、本発明による靴下の変化実施例が示されている。即ち、図２は
Ｘ形クロスバンデージを備えたテニス用靴下、図３は足首の関節が保護された日
常用靴下、図４はサイクリスト用の靴、図５は図１に拡大して示したスキー用靴
下、図６はランニング用靴下及び図７は特にスケーター用に構想されて製作され
た靴下を示している。クッション用織布、パッド及びその他の構成は、靴下の種
類に応じて図１に示した実施例と比較して僅かに異なっており、ここでは特に足
首の関節のＸ形クロスバンデージも重要である。

【００２１】 図８には付加的なバンデージ、即ち、くるぶしの上位の環状バンデージ１２と
、その下の別のバンデージ１３とが示されており、これらのバンデージは、それ
ぞれ異なる伸長性と弾性とを有していてよい。付加的に、触球及びかかと間の足
底を支持する斜めバンデージ１４が設けられていてよいということが示されてお
り、このことは多くの場合に走行及び支持快適性を高める。

【００２２】 更に述べると、靴下のクッションは、ウール又は木綿で被覆された中空繊維か
ら成っていてよい。この中空合成ヤーンは、特に著しく衝撃及び圧力緩衝性であ
る。

【００２３】 フットベッドは、特に柔軟性があり且つ摩耗／肌摩耗を防ぐ、被覆されたマイ
クロ繊維から編まれている。つま先及びかかとの領域でも、要求に応じてフット
ベッドは１００％マイクロ繊維から成っている。合成ヤーン、コンパウンド織布
及びヤーン又は別の材料から成るアキレス腱プロテクタは、アキレス腱を保護す
る。バンデージは、高い安定性を得るために、弾性ヤーンと非弾性ヤーンとから
も織られるか又は編まれる。

【００２４】 空気通路内のメッシュ織布／ニットは、空気調節型の中空室合成ヤーンから成
っており、この中空合成ヤーンも、別の合成ヤーン、ウールヤーン及び／又は木
綿ヤーンによって被覆される。このコンパウンドヤーンからは、湿気を吸収して
この湿気を搬送する織布／ニットが得られる。このメッシュ織布／ニット（空気
通路）は、肌を完全に覆うのではなく、要求に応じて肌部分を被覆しないので、
汗滴が肌に生じる可能性がある。この場合、この汗滴はメッシュに滴下して、こ
のメッシュから搬出される。増大された気化寒さ／冷却が生ぜしめられる。異な
るフットゾーンに設けられたマイクロ繊維パッド、ポリエステルパッド及びアク
リルパッドは、機械的、熱的な負担の軽減又は緩衝及び遮断のために働く。

【００２５】 勿論、本発明の上記の実施例は、基本思想から逸脱することなく、様々な点に
おいて変化され得る。従って、当該靴下は左／右靴下として形成されていてよく
、クッションの形状は、図示の形状と異なっていてよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による靴下の１実施例の側面図である。

【図２】 種々様々な使用目的のための靴下の択一的な実施例を示した図である。

【図３】 種々様々な使用目的のための靴下の択一的な実施例を示した図である。

【図４】 種々様々な使用目的のための靴下の択一的な実施例を示した図である。

【図５】 種々様々な使用目的のための靴下の択一的な実施例を示した図である。

【図６】 種々様々な使用目的のための靴下の択一的な実施例を示した図である。

【図７】 種々様々な使用目的のための靴下の択一的な実施例を示した図である。

【図８】 別の実施例の、図１と同様の側面図である。

【符号の説明】

１ 靴下、 ２ 足底、 ３ 空気通路、 ４ トップ、 ５ 足緊締用クッ
ション、 ６ すね用クッション、 ７ クッション、 ８ バーパッド、 ９
Ｘ形クロスバンデージ、 １０，１１ クッション又はパッド、 １２ 環状
バンデージ、 １３ バンデージ、 １４ 斜めバンデージ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 Ｕｎｔｅｒｅｒ Ａｈｌｅｎｂｅｒｇｗｅ ｇ 13， Ｈｅｒｄｅｃｋｅ， Ｇｅｒｍ ａｎｙ

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 特にジョギング、インラインスケート又はスキー等のレジャ
   ースポーツに使用するための、部分的に設けられたクッションを備えた空気調節
   型靴下（１）において、 足底（２）からトップ（４）にまで達する、空気調節型のメッシュニット織布
   から成る、少なくとも１つの組み込まれた空気通路（３）が設けられていること
   を特徴とする、空気調節型靴下。
2. 【請求項２】 空気通路（３）が、靴下（１）の両外面に設けられている、
   請求項１記載の空気調節型靴下。
3. 【請求項３】 靴下（１）の少なくとも足緊締域に、空気調節型の織布から
   成るクッション（５）若しくはパッドが装着されている、請求項１又は２記載の
   空気調節型靴下。
4. 【請求項４】 前記緊締域に部分的なストレッチリブ織布が設けられており
   、該リブ織布が、リブニッティング形式の空気調節型の織布として形成されてい
   る、請求項１から３までのいずれか１項記載の空気調節型靴下。
5. 【請求項５】 靴下のアキレス腱の領域及び／又はすねの領域に、空気調節
   型の織布から成るクッション（６，７）若しくはパッドが装着されている、請求
   項１から４までのいずれか１項記載の空気調節型靴下。
6. 【請求項６】 靴下のふくらはぎの領域に、空気調節型の織布から成るクッ
   ション（８）が装着されている、請求項１から５までのいずれか１項記載の空気
   調節型靴下。
7. 【請求項７】 ふくらはぎの領域のクッション（８）が、バー形、アーチ形
   又はスパイラル形等に配置されている、請求項６記載の空気調節型靴下。
8. 【請求項８】 特に請求項１から７までのいずれか１項記載の、特にジョギ
   ング、インラインスケート又はスキー等のレジャースポーツに使用するための、
   部分的に設けられたクッションを備えた空気調節型靴下（１）において、 靴下に、空気調節型の織布から製作された弾性的な織布バンドから成る、組み
   込まれたＸ形クロスバンデージ（９）が装着されていることを特徴とする、空気
   調節型靴下。
9. 【請求項９】 靴下に、つま先及びかかとの領域に設けられたクッション（
   １１，１０）又はパッドから形成された、解剖学的に成形されたフットベッドが
   設けられている、請求項１から８までのいずれか１項記載の空気調節型靴下。
10. 【請求項１０】 ウール又は木綿によって被覆された中空繊維から成るクッ
    ション（５）が形成されている、請求項１から９までのいずれか１項記載の空気
    調節型靴下。
11. 【請求項１１】 フットベッドが、被覆されたマイクロ繊維から編まれてい
    る、請求項１から１０までのいずれか１項記載の空気調節型靴下。
12. 【請求項１２】 アキレス腱の領域のクッション（７）が、合成ヤーン及び
    ／又はコンパウンド織布から形成されている、請求項１から１１までのいずれか
    １項記載の空気調節型靴下。
13. 【請求項１３】 靴下の関節域に、少なくとも１つの環状バンデージが設け
    られている、請求項１から１２までのいずれか１項記載の空気調節型靴下。
14. 【請求項１４】 足底領域に斜めの支持織布（１４）が設けられている、請
    求項１から１３までのいずれか１項記載の空気調節型靴下。