JPH0683706U - スポーツ用靴下 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気性を高めて靴下内の状態を優良化し、且
つフィット性を高めて優れた装着感が得られるようにし
たスポーツ用靴下を提供する。 【構成】 靴下本体の少なくとも足首以下の殆どの部分
はパイル編み部によって形成されており、適宜幅の平編
み部またはメッシュ部をインサイド、アウトサイドの両
サイド位置に形成し、パイル編みの間に適宜幅の平編み
またはメッシュ編みが配置される如く編成したことを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、通気性、フィット性に優れ、登山、スキー、テニス、サッカー等の スポーツ用として主に用いられるスポーツ用靴下に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、足の保護、緩衝、吸汗等を考慮してなる厚手のスポーツ用靴下は、全 体ないし足首部分以下をパイル編みにしており、これによって靴下に適宜厚みを 形成させ、運動時における指先、足裏等の擦れにより生じる損傷を防止したり、 足が受ける衝撃を緩和したり、汗などの水分をパイル地に含ませるといった効果 を図っているものである。尚、従来より、かかと部、足裏部、爪先部に補強部を 形成して靴下自身の耐久性を高めているものは多数見受けられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の靴下の場合、通気性が非常に悪いため靴下内が常に蒸れ たような状態となって不快感を持つものであり、又、パイル編みのためダブつい た感じがしたり、足との一体感が全く得られず、又、使用中にずれた状態となる こともしばしばあった。

【０００４】 本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、運動中（使用中）に生じた汗 を吸収すると共に当該汗を外部に十分に発散させることで良好な内部状態を得る ことが出来、且つ部分的に伸縮性の高い箇所を形成して全体の装着性を高めて優 れたフィット感が得られるようにしたスポーツ用靴下を提供することを目的とす る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の要旨とするところは、靴下本体の少なくと も足首以下の殆どの部分はパイル編み部によって形成されており、適宜幅の平編 み部またはメッシュ編み部をインサイド、アウトサイドの両サイド位置に形成し 、パイル編みの間に適宜幅の平編みまたはメッシュ編みが配置される如く編成し たことを特徴とするスポーツ用靴下にある。

【０００６】

【作用】

以上の如く本考案のスポーツ用靴下であれば、従来のスポーツ用靴下と同様に パイル編みされた部分により水分は吸収され、適宜幅に平編み又はメッシュ編み された部分により通気性が向上して靴下内部の蒸れを防止することが出来る。尚 、平編み部またはメッシュ部はパイル編み部に対してイン、アウトの両サイド位 置に形成しているだけであるから、ほぼ全体的にパイル編みされた靴下の本来の 機能はそのまま残すものであって、靴下内部環境を優良化ならしむことが出来る 。又、平編み部またはメッシュ部を形成することによって靴下全体の形状を保つ 作用を奏することとなり、本靴下を装着した場合、当該箇所が足形状に即した状 態にフィットし、これによってパイル編み部分も足形状に適合する形状を保持す ることが出来、靴下全体が足にフィットした状態となって、ダブついたり、ずれ たりすることはなくなり、従来のスポーツ用靴下に比して装着性を数段に高め得 るものである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】 図１は本考案の靴下を裏返した状態を示す平面図、図２は靴下の表面側の状態 を示す平面図である。

【０００９】 図面において、１は靴下本体で、登山、スキー、テニス、サッカー等の各種ス ポーツに使用される厚手のスポーツ用靴下であり、足首以下を全体的にパイル編 みすることで緩衝性、足各部位の保護、吸汗性を考慮し、部分的に平編みやメッ シュ編みすることで通気性や装着性を考慮した靴下である。尚、本実施例では足 首以下にパイル編みを施したが、無論、靴下の種類によって上部（開口部）まで パイル編み等によって本体を形成することも考えられる。

【００１０】 ２はパイル編み部で、靴下本体１の足首以下において平編み部３を除いた略全 体をパイル編みによって形成した箇所であり、靴下本体１の編成の基礎を成す芯 糸に対して表糸を裏面側に長寸のパイルが順次表出する如く編み込んだものであ る。尚、爪先部、足裏部、かかと部などのパイル編み部２は補強糸をからめて各 箇所の補強を図っている。

【００１１】 平編み部３は、縦方向に適宜幅（例えば１ｃｍ程度）を以て足首位置から爪先 手前位置まで平編みにより形成した箇所であり、インサイド、アウトサイドの両 サイド位置に各１筋ずつ形成し、甲部分は全面をパイル編み部２として、甲部に おける緩衝、保護を図ると共に靴下本体１の全体に係るフィット性を向上ならし む構成としたが、無論、両サイドに２筋ずつ形成しても構わず、靴下の通気性や 装着性を考慮して、平編み部３の幅、数などを決定すれば良く、これらは特に限 定されるべきものではない。尚、スポーツ用靴下としての機能を低下させない範 囲であれば甲部にも平編み部３を形成することも考えられ、又、平編み部３は縦 方向だけでなく、横方向（左右方向）に１筋ないし数筋だけパイル編み部２の間 に配置される如く編成することも考えられる。又、本実施例の靴下の場合、図２ の如く、表面側からは、甲部パイル編み部２と平編み部３との区切りは分からず 、外観上、従来の靴下とは何ら変わるものではない。尚、逆に平編み部３に別の 表糸を用いることで筋状のワンポイント模様を作り出すことも可能であり、本靴 下であれば装飾的な効果を付加することも出来る。

【００１２】 又、本実施例では図示しなかったが、平編み部３に替えてメッシュ部を形成す ることも有効であり、この場合、通気性を更に向上せしめることが出来、当該箇 所は飛び編みすることとなるから通常の状態でワンポイント模様を施すことが出 来る。

【００１３】

【考案の効果】 以上説明した如く本考案によれば、パイル編みを基本とする従来のスポーツ用 靴下に比べて、通気性、装着性といった点で格段に優れており、従来の靴下では 得ることの出来なかった装着感をもたらすものであり、スポーツ愛好家にとって その利用価値は非常に高く、今日のスポーツ愛好家の増加に伴う靴下の需要増加 に対して十分に満足できる靴下を提供し得るものであって、その商品的価値も非 常に高いと言える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の靴下を裏返した状態を示す平面図。

【図２】靴下の表面側の状態を示す平面図。

【符号の説明】

１ 靴下本体 ２ パイル編み部 ３ 平編み部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 靴下本体の少なくとも足首以下の殆どの
   部分はパイル編み部によって形成されており、適宜幅の
   平編み部またはメッシュ編み部をインサイド、アウトサ
   イドの両サイド位置に形成し、パイル編みの間に適宜幅
   の平編みまたはメッシュ編みが配置される如く編成した
   ことを特徴とするスポーツ用靴下。