JP2001513815A - 最低1種のレチノイドを含有する製薬学的もしくは化粧用組成物 - Google Patents
最低1種のレチノイドを含有する製薬学的もしくは化粧用組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、それが、最低1種のレチノイドの、2から6個までの単糖残基を含みかつ非還元末端位置にガラクトースを有する最低1種のオリゴ糖もしくは疎水性残基で置換されたこうしたオリゴ糖の誘導体との組み合わせ剤、および製薬学的にもしくは化粧上許容できる賦形剤を含有することを特徴とする、製薬学的もしくは化粧用組成物に関する。本発明は、老化に関連する皮膚および外骨格の変化を予防および/もしくは治療するよう設計された組成物の製造のためのこうした組み合わせ剤の使用、ならびにこれらの組み合わせ剤を使用する化粧的治療方法にもまた関する。
Description
【発明の詳細な説明】
最低1種のレチノイドを含有する製薬学的もしくは化粧用組成物
本発明は、皮膚の外見を向上させかつ皮膚の老化の影響と戦うよう設計され
た製薬学的もしくは美容術上の組成物に関する。
皮膚は3区画、すなわち、外側層および角質層を包含する表皮、真皮、ならび
により深部の皮下組織から構成される。交換が、これらの多様な真皮と表皮の区
画との間に存在し、これは細胞の再生、密着および外側層の水分補給を確実にす
ることを意図される。
老化は成長の期間の後に続く生理学的現象であることが既知である。
それはとりわけ皮膚の薄化および弾性の喪失により表わされ、深いもしくは微細
なしわの出現につながり;表面の乾燥もまた存在し、かつ、無秩序な色素沈着が
観察されうる。
全部のこれらの兆候は表皮、表皮接合部および真皮の変化を表わす。
真皮は線維芽細胞の生合成作用から生じ、これは細胞外マトリックスの構成要
素を発生させ;後者は、巨大分子の4種の大きな族、すなわちコラーゲン、エラ
スチン、構造糖タンパク質およびプロテオグリカンから形成される。
コラーゲンは真皮の最も重要な構造タンパク質である。なぜならそれは真皮の
乾燥重量の70%に相当するからである。異なった、遺伝子的に別個の型のコラー
ゲンが存在する。主要なコラーゲンのなかで、タイプIコラーゲンは結合組織中
で遭遇され、そして骨および象牙質中のコラーゲンの全部に相当し;タイプIII
コラーゲンは大部分の結合組織中でタイプIコラーゲンを伴うが、しかし骨もし
くは鍵中では見出されない。従って、それは表皮下結合組織のマーカーである。
多くの有効成分が、老化の影響を予防するかもしくは遅延させるために提案さ
れている。レチノイド、およびとりわけレチノールが、皮膚の外見および状態を
高めそして老化の兆候と戦うのに好都合な効果を有することが示されている。
発明者は、今や、別の分類の化合物とのレチノイドの組み合わせ剤が、皮膚を
良好な状態に維持しそしてその外見を向上させるという活性を強化することを可
能にすることを見出した。
従って、本発明の主題は、最低1種のレチノイドと、2から6個までの単糖残
基を含みかつ非還元末端位置にガラクトースを有する最低1種のオリゴ糖もしく
は疎水性残基で置換されたこうしたオリゴ糖の誘導体との組み合わせ剤を含有す
ることを特徴とする製薬学的もしくは美容術上の組成物である。
好ましくは、オリゴ糖は、メリビオース、乳糖および疎水性残基の付加により
得られうるそれらの誘導体から成る群から選ばれる。
疎水性置換基という用語は、とりわけ直鎖もしくは分枝状のC1−C18アルキ
ル、C1−C18アルキルアミン、直鎖もしくは分枝状の場合によっては置換され
るC1−C18カルボン酸、直鎖もしくは分枝状のC1−C18一級、二級もしくは三
級アミド、およびC1−C18アリールアルキルを指すと理解される。
本発明を実施するのに適するオリゴ糖誘導体は、とりわけ、上に挙げられた範
疇の一に属することができ、ここでオリゴ糖は以下の一般式すなわち
ガラクトース−n(αもしくはβ)−(Hex)p
ここで、
nは位置1、2、3、4もしくは6を表わし、
Hexはα−もしくはβ−結合された五炭糖もしくは六炭糖を表わし、
pは1と5との間の数であり;
に対応し、
a)−式すなわち
・(I)オリゴ糖1−O−R、ここでRは1ないし18個の炭素原子の直鎖もし
くは分枝状のアルキル残基であり、
・(II)オリゴ糖1−O−R−O−1−オリゴ糖、ここでR=(CH2)m、m
は2と10との間であり、
に対応する配糖体、
b)−以下の式の一に従ったアシル化オシルアミンであって、ここでオリゴ糖は
好ましくは乳糖、メリビオースもしくはスタキオースであり:
−以下の式の一に対応するアシル化オシルアミン類:
・(III)オリゴ糖1−NH−CO−R、ここでRは0、1もしくは2個の二
重結合を含有する2ないし18個の炭素原子のアルキル残基であり、
・(IV)オリゴ糖1−NH−CO−R−CO−NH−1−オリゴ糖、
ここで
R=(CH2)m、mは2と8との間であり、
c)−オリゴ糖の酸化により得られるアルドン酸でアシル化されたアルキルアミ
ン
・(V)オリゴ糖−CO−NH−R、ここでRは式(III)でと同一の意味を
有し、
・(VI)オリゴ糖CO−NH−R−NH−CO−オリゴ糖、ここでR
は式(III)でと同一の意味を有し、
d)−または、脂肪族モノもしくはジアミンとともにオリゴ糖により形成されか
つ以下の式すなわち
・(VII)Gal−(Hex)n−X−HN−R、
・(VIII)Gal−(Hex)n−X−HN−R−NH−X−(HeX)n−G
al、
の一に対応するシッフ塩基の還元の生成物であって、
ここで:
Hexは六炭糖もしくは五炭糖であり、
n=0、1もしくは2、
X=1−NH2−ヘキシトール、そして
Rは(III)でと同一の意味を有する。
こうしたオリゴ糖は、とりわけ、エラスターゼの産生を改変することによる組
織の老化の予防におけるそれらの使用についてWO 95/05155明細書に
記述されている。
本発明に関し、老化の影響と戦うための他の機構が強化されうることが示され
ている。とりわけ、線維芽細胞によるコラーゲンの合成がメリビオースにより増
大されることが見出され;それはレチノールによってもまた増大され、そして、
これらの活性の相乗効果が2種の分子の存在下で存在する。
本発明の組成物中に入るレチノイドは、好ましくは、レチノイン酸もしくはト
レチノイン、レチノール、レチンアルデヒド、それらの塩およびそれらのエステ
ルから成る群から選ばれる。典型的な塩はアルカリ金属、アンモニウムおよびC2
−C30アンモニウム塩である。ナトリウム、
カリウム、トリエタノールアンモニウムおよびアンモニウム塩がとりわけ好まし
い。全部の上の化合物の組み合わせ剤が当該組成物中に存在してよい。加えて、
「レチノール」および「レチノイン酸」という用語は、9−cis−レチノール
、ジデヒドロレチノール、13−cis−レチノイン酸、13−trans−レ
チノイン酸およびジデヒドロレチノイン酸のような水素化および非水素化異性体
を包含するとして理解されるべきである。
本発明を実施するのにとりわけ適する組成物はレチノールおよびメリビオース
の組み合わせ剤を包含する。
それらはまた、外用の局所投与に適する賦形剤、とりわけ皮膚科的に許容でき
る賦形剤も含んで成る。
本発明の別の態様に従えば、当該組成物は経口投与に適する賦形剤を含有する
。
当該処方に適する賦形剤は当業者に既知であり、そしてとりわけ増粘剤、乳化
剤、保存剤、色素、香料などを含んで成る。
当該組成物は、例えば、溶液、ゲル、ローション、クリーム、水中油、油中水
もしくは多重乳濁液の形態、またはリポソームの形態にあってよい。
当該組成物はまた、他の水分補給剤もしくは軟化剤も含有してよい。
レチノイドおよびオリゴ糖、とりわけレチノールのメリビオースおよび/もし
くは乳糖との組み合わせ剤の相乗的活性によって、本発明の組成物は、有効性お
よび作用の速度に関して老化の主要な兆候に対する改良された効果を有する。第
一の結果は当該組成物での治療の6週間後に得られることができ、そして深部で
発揮される。これらの効果は、しわ
の数および/もしくは深さの減少、皮膚の引き締め(firming)ならびにより良好
な水分補給を含んで成り;本発明の組成物はまた、肌色を一様にすることおよび
/または年齢の痕(age marks)の出現を予防するもしくは減少させることもでき
る。本発明の組成物はしわおよび組織の緩み(slackening)と戦うのにとりわけ適
することができる。それらは、皮膚を環境の攻撃、とりわけUV、および汚染に
対してもまた保護する。それらは一様にされた外見を与え、そして皮膚を他の化
粧用およびメーキャップ製品を受容するよう準備する。
本発明の組成物は、顔もしくは手で朝および/もしくはタ方に使用されるよう
選ばれてよい。手の表皮では、それらは、色素沈着を改善しかつ加齢痕の出現と
戦う、ならびにこの領域(年齢とともにたるんだようになる傾向を有する)の組
織の硬さを増大させるのにとりわけ適切であることができる。
本発明の組成物はまた、爪がもろくなることを予防することによりそれらが強
化されることを可能にし、また、とりわけ条痕および/もしくは痕の出現と戦う
ことによりそれらの外見が向上されることを可能にする。
本発明の組成物は目および唇の周囲の領域を治療するのにとりわけ適切である
。この領域は非常に弱くかつしわおよび皮膚の緩みの出現を高度に受けやすい。
本発明の組成物はこの敏感領域で非常に良好に耐えられ、ここでは、多様な成分
の間の相乗効果によりそれらの抗老化活性が適用以降6週間から発揮されること
ができる。それらは目の下のしわの数および嚢(pocket)を目に見えて減少させる
ことを可能にし;それらは目および口の周囲のとりわけ感受性の皮膚を引き締め
る。
当該組成物はまた外骨格、およびとりわけ毛髪にも適用されてよい。
有利には、レチノイド、とりわけレチノールの濃度は、当該組成物の総重量に
関して約0.0001%より大きいもしくはこれと等しくかつ3%より小さい。それは
、好ましくは0.001%と約1重量%との間、そしてなおより好ましくは約0.5%よ
り小さいもしくはこれと等しい。メリビオースは約0.0001%と約5%との間の濃
度で存在し;有利には、その濃度は、当該組成物の総重量に関して約0.001%よ
り大きいもしくはこれと等しくかつ約2重量%より小さいもしくはこれと等しい
、好ましくは約1%より小さいかもしくはこれと等しいことができる。
別の局面によれば、本発明の主題は、
皮膚の弾性を向上させ、そして/もしくは老化による皮膚の変化と戦うよう設計
された組成物の製造のための、
最低1種のレチノイドの、2から6個までの単糖残基を含みかつ非還元末端位置
にガラクトースを眉する最低1種のオリゴ糖もしくは疎水性残基で置換されたこ
うしたオリゴ糖の誘導体との組み合わせ剤の使用である。
より具体的には、本発明の皮膚化粧用組成物は、皮膚の粘弾性の特性を向上さ
せそしてしわの形成を予防もしくは抑制するよう設計され、そして、これは、発
明者が、レチノールが抗エラスターゼ活性(メリビオースの既知の効果を増強す
る)を保有することを立証したため、達成される。
コラーゲン合成を刺激することにより、当該レチノール/メリビオース組み合
わせ剤は、コラーゲン束(collagen bundle)のより良好な組織化を伴う当該束の
稠密化(densification)に導く。
真皮中への陥入による上皮の広がり(expansion)の形態での粘液性物質(mucous
sabstance)の濃厚化もまた観察される。
上述されたような組成物を適用することに存する、皮膚、粘膜もしくは外骨格
、とりわけ顔および手の光老化および固有の老化の化粧的治療方法もまた本発明
中に包含される。
後に続く実施例は本発明のある局面を具体的に説明するよう設計される。
実施例1:コラーゲンおよび線維芽細胞のmRNAの発現に対するレチノール、
レチノイン酸、メリビオースもしくはレチノール−メリビオース組み合わせ剤の
効果
コラーゲン格子(collagen lattices)(真皮同等物)中で培養されたヒト真皮
線維芽細胞の使用を基礎とするインビトロモデルを、レチノール、メリビオース
およびレチノール+メリビオース組み合わせ剤の効果を評価するのに選択した。
選択された検討レベルは、プロコラーゲンIII(下でコラーゲンIIIと称される
であろう)をコードするメッセンジャーRNA(mRNA)のものであった。こ
のmRNAを逆転写/熱感受性増幅の方法により検出した。この技術は、とりわ
け、感受性およびこの効果の定量の可能性(半定量的)に関してRNAを研究す
るための他の方法を上回る利点を有する。
1−設備および方法
試験系
線維芽細胞培養培地(FCM)は、ペニシリン(100IU/ml)、ストレプトマイ
シン(100μg/ml)、グルタミン(2mM)および炭酸水素ナト
リウム(0.2%、v/v)を補充されたMEM/199(3/4、1/4;v/
v)から構成した。
試験系を洗浄するための溶液はリン酸緩衝生理的食塩水(PBS)、すなわち
8g/l塩化ナトリウム;1.15g/lリン酸水素ニナトリウム;0.2g/lリン酸水素−カ
リウム;0.2g/l塩化カリウム;0.1g/l塩化カルシウム;0.1g/l塩化マグネシウム
;pH7.4であった。
線維芽細胞を、34歳の女性で実施された乳房形成術から単離した。細胞は皮膚
外植片を培養することにより得;それらを第7継代で使用した。
線維芽細胞を、コラーゲンI(2mg/ml)、FCM培地および5%(v/v)
FCSを含有する溶液に懸濁した。懸濁液を6穴培養プレートのなかで分割し、
そしてプレートを5%CO2を含有する雰囲気中37℃においた。試験系は、96時
間培養した後の線維芽細胞とともに収縮された(contracted)格子から成った。
メリビオース(M)を0.01;0.1および1μg/ml(すなわち0.01、0.1および1
ppm)で試験した。
レチノール(R)は10-6、10-5および10-4%(すなわち0.01;0.1および1ppm
)で試験した。
レチノイン酸(RA)は10-6;10-5および10-4%(すなわち0.01;0.1および
1ppm)で試験した。
MおよびR生成物の組み合わせ剤をそれぞれ0.1ppm+0.01ppmおよび0.1ppm+0
.1ppmで試験した。
メリビオースおよびレチノールをMCF培地に直接溶解した。レチノイン酸は
DMSOに0.1%(w/v)で溶解し、そしてその後FCM培地で希釈した。
陽性対照として利用されるビタミンCはFCM培地中1mMで試験した。
コラーゲン格子を、5%CO2を含有する雰囲気中37℃で試験生成物もしくは
参照生成物とともに96時間インキュベーションした。
全RNAを、インスタプール(Instapur)RNAキット(ユーロジェンテック(E
urogentec)、バッチ17)を使用して、コラーゲン格子中に包含された線維芽細
胞から抽出かつ精製した。
抽出されたRNAの完全性および汚染するゲノムDNAの非存在を、10μg/ml
のBETを含有する1%(w/v)アガロースゲル上でのRNAの分離により確
かめた。
RNA調製物の濃度および純度をλ=260nmおよび280nmでの分光側光法により
測定した。OD260/OD280比は2より大きいことを必要とした。
メッセンジャーRNAを、500ngのランダムプライマー、0.5mMの各dNTP、
22Uのリボヌクレアーゼ阻害剤、酵素のための緩衝液および200UのMmLV逆転
写酵素(プロメガ(Promega))を含有する全体積20μlの反応混合物中での逆転
写によりcDNAに転換した。この反応は42℃で1時間実施した。
熱感受性増幅
研究された各mRNAについて、遺伝子をコードする配列に相補的な2種のオ
リゴヌクレオチド(いわゆる「プライマー」)を、以下の基準、すなわち
−プライマーの大きさ、20ヌクレオチド、
−300と1000塩基対との間のプライマー間の距離、
−50%と80%との間の配列中の[グアニン+シトシン]のパーセント、
の関数(function)として選んだ。
使用されたオリコヌクレオチドの特徴を以下の表に描写する。 得られたcDNAの標的配列を、1mMのそれぞれのオリゴヌクレオチド(5’
→3’および3’→5’)、0.25mMの各nNTP、1.5mMの塩化マグネシウム、
酵素のための緩衝液および0.1UのTaqポリメラーゼ(ユーロジェンテック(Eur
ogentec))を含有する20μlの反応混合物中で増幅した。
初期量のcDNAに比例する反応を可能にする周期の数を各cDNAについて
決定した。あるcDNAすなわちβ−アクチンのものを内部標準として各増幅に
包含した。至適ハイブリダイゼーション温度および増幅された断片の大きさによ
り異なる2組のプライマーをβ−アクチンについて使用した。すなわち、これは
、研究された多様な標的配列について正確な分離もしくは反応を可能にした。加
えて、増幅を、各実験の連続(series)で、相補的対照として非逆転写物RNAお
よびゲノムDNA
を用いて開始して同時に実施した。各増幅反応は全く同一に実施した。
熱感受性増幅から得られた生成物(アンプリコン(amplicon)と称される)を、
10μg/mlのBETすなわちアンプリコンのための色素を含有する2%(w/v)
アガロースゲル上での電気泳動により分離した。研究されたアンプリコンに対応
するバンドの強度を、デンシラブ(Densylab)プログラムに結合された密度計スキ
ャナーを使用して測定した。この結果を、バンド強度として、および標準品mR
NAから得られたアンプリコンのバンドの強度との間の比の形態でもまた表わし
た。
2−結果
標的mRNAの発現を逆転写−熱感受性増幅の技術により研究した。
いくつかの制御を、標的mRNAの発現のレベルを比較しかつ(半)定量するこ
とが可能であるために各段階で実施した。
これらの制御は、とりわけ以下、すなわち
−抽出されたRNAの質、
−ゲノムDNA汚染の非存在、
−プライマーの特異性、
−増幅反応の直線性、
−内部標準の包含
であった。
結果を標的mRNA/標準品mRNA比に関して表わした。係数1.5より大き
な差異を有意とみなした。
コラーゲンIII
1mMで試験された、参照生成物(ビタミンC)の存在下で培養された線維芽細
胞について観察された強度の比は、2.6という係数だけ対照の
ものより大きかった(表2)。
0.01ppmで試験された、メリビオース(M)の存在下で培養された線維芽細胞
について観察された強度の比は、1.5という係数だけ対照のものより大きかった
。他の試験濃度では、得られた強度比は対照のものと比較できた(表2)。
0.01および0.1ppmで試験された、レチノール(R)の存在下で培養された線維
芽細胞について観察された強度比は、それぞれ1.5および1.9という係数だけ対照
のものより大きかった(表2)。
0.01ppmで試験された、レチノイン酸(RA)の存在下で培養された線維芽細
胞について観察された強度の比は、2.4という係数だけ対照のものより大きかっ
た(表2)。
0.1ppm+0.01ppmおよび0.1ppm+0.1ppmで試験された、生成物M+Rの存在下
で培養された線維芽細胞について観察された強度比は、それぞれ3.4および2.7と
いう係数だけ対照のものより大きかった(表2)。
標的mRNA/標準品mRNAの濃度測定の強度比の比較は、コラーゲン格子
上で培養されたヒト真皮線維芽細胞によるコラーゲンIIIをコードするmRNA
の発現に対するM、R、RAおよびM+R試験生成物の効果を立証する。
当該試験生成物はコラーゲンIIIをコードするmRNAの発現を増大させる。
この効果の強度は生成物に依存して変動した。最大の効果はM+R生成物、次い
でRAおよびR生成物で観察された。M、RAおよびM+R生成物は用量効果の
関係を表わし;最も有意の効果は試験された最低濃度で観察された。実施例2:単独もしくはメリビオースと共同してのレチノールのヒト皮膚に対す
る効果
正常ヒト皮膚に対する3種の化粧用クリームの効果を適用の28日後に分析する
。
これのため、器官培養により生存して保たれたヒト皮膚のモデルを使用する。
1−設備および方法
器官培養を以下の手順に従って実施する。第一段階で、皮膚断片(起源:形成
手術)を、それら自身培養ウェル上に位置を定められる挿入物(inserts)中にお
く。3種の生成物を皮膚上に直接おく。培養培地(抗生物質、FCS)をウェル
の底部に添加し、1回の移動(passage)を多孔性メンブレン(0.45μm)を介する
2区画間のゆっくりの拡散によりイ丁つ。
この集成体(assembly)を28日間器官培養条件下で維持する。ウェル中の培養培
地もまた週3回取り替える。3種のクリームを皮膚上で週3回取り替える。すな
わち
−クリーム1:レチノール
−クリーム2:レチノール+メリビオース
−クリーム3:賦形剤
未処理の皮膚を28日間生存して保つことが培養操作の対照を与える(allow)。
1−1−上皮組織およびコラーゲンの研究
a)上皮組織の分析
−ブアン(Bouin)液中での固定およびエオシン−ヘマルム(eosin-haem
alum)を使用する染色を伴うパラフィン中への封入後の組織学的分析による。こ
れは、
−粘液性物質中の層の数および角質層の厚さの算出
を可能にする;
−全サイトケラチンに対し生しられた抗体を使用する上皮分化の免疫組織化学
的分析による。
b)コラーゲンの研究
−マッソン(Masson)緑色トリクローム染色で染色した後の組織学的分析による
。
−タイプIおよびIIIコラーゲンのゲル電気泳動分析。
別の一連の皮膚を収集し、そしてコラーゲンをペプシンでの処理後に抽出する
。β−メルカプトエタノールを使用する還元を伴うゲル電気泳動(7.5%アクリ
ルアミドでのSDS−PAGE)が、他の皮膚タンパク質に関して、タイプIお
よびIIIの特定のコラーゲン鎖をそれらの分子量の機能として単離かつ定量する
ことを可能にする(サイクス(Sykes)らの技術)。
1−2−エクスビボで生存して保たれたヒト皮膚中での弾性線維の保護を研究す
ることによる抗エラスターゼ活性の分析
ヒト皮膚モデルを使用し、これに、多核白血球およびマクロファージからのエ
ラスターゼによる弾性線維網状構造の破壊の実験手順を使用する。
これのため、ヒト白血球エラスターゼ(HLE)を週3回皮膚表面に添加し、
抗エラスターゼの目的上有効成分を場合によっては含有するクリームを同時に週
3回表皮上におく。
28日の培養の終了時に皮膚断片をブアン(Bouin)液中で固定し、そして弾性線
維を(+)−カテキンで染色することにより示す。弾性線維の保存を分析する。
すなわち
−組織学的に、
−弾性線維の表面の画像分析による定量により。
2−結果
2.1−組織学的および免疫組織化学的技術による上皮組織の研究
a)上皮組織および角質層の厚さの組織学的分析
28日間エクスビボ培養した後の層の数を粘液性物質について、ならびに、角質
層の厚さ(平均±SD)をヘマルム−エオシン(haemalum-eosin)(HE)で染色
された組織学的薄片を使用して算出した。粘液性物質の層(真皮の広がり)の最
小および最大数を計数した。b)角質層に関する結果:
クリーム1、2および3で処理された皮膚は角質層の厚さの有意の変化を示さ
ない。
粘液性物質に関する結果:
クリーム1および2で処理された皮膚の場合には、クリーム3(賦形剤)に関
しての上皮の広がりの形態の粘液性物質の濃厚化(thickening)の存在が示される
。
この広がりはクリーム番号2(レチノール+メリビオース)についてより長い
。
c)全サイトケラチンに対し生じられた抗体を使用する上皮分化の免疫組織化学
的分析
クリーム2で処理された皮膚で、本質的に同一の外見の標識の強度の増大(分
化の改善を表わす)が8例のうち6個で観察される。
2.2−コラーゲンの組織学的および生化学的分析
a)組織学的分析(マッソン(Masson)トリクローム染色での染色)
各クリームについて、コラーゲン束の標識の強度および組織化の光学顕微鏡に
よる評価を比較上行う。
以下が全例で観察される。すなわち
−クリーム番号2>クリーム番号1>クリーム番号3。
かように細胞間空隙を減少させるコラーゲン束の厚さおよびそれらの数の増大
を伴う束の稠密化がクリーム番号2ではっきり観察され;この現象はとりわけ基
底膜と接触する上部真皮(upper dermis)で見える。束の組織化でのこの改変(mod
ification)がトリクローム染色での標識の強度の増大の原因である。束はまたよ
り良好に組織化されるようでもある。
b)タイプIおよびIIIコラーゲンのゲル電気泳動による分析
ゲル電気泳動は、クリーム1および2で処理された皮膚についてのコラーゲン
の合成の増大を立証することを可能にした。なぜなら、タイプIおよびIIIコラ
ーゲンに対応して示されるタンパク質バンドはクリーム3のものより大きな標識
強度を有するからである。合成の増大はタイプIIIコラーゲンについてよりタイ
プIコラーゲンについてより大きいようであることが注目されるべきである。ク
リーム3で処理された皮膚のコラーゲン(タイプIおよびII)の量は正常皮膚の
ものと異ならない。2−3 生存して保たれた皮膚でHLEにより誘導される弾
性線維の有害な変化の評価、および抗老化機能を有する3種のクリームでの処理
後のそれらの保護の評価
a)弾性線維の組織学的分析
分析された6種の皮膚で、HLEを使用して弾性線維を破壊するという実験手
順が、弾性線維網状構造の部分的分解が得られることを可能にした。この破壊は
皮膚ごとに変動する。
従って、弾性線維の保護パーセントの比較を、HLEで処理された生検とクリ
ームで処理されたものとの間で実施することができる。2番目に、このパーセン
トの平均を6種の皮膚で得る。
クリーム番号1で処理された皮膚については、半定量的に評価される保護は40
%に等しい。クリーム番号2で処理された皮膚については、得られた保護は41.2
5%である。最後に、クリーム番号3で処理されたものについては、保護は0%
であり;弾性線維の破壊はヒト白血球エラスターゼ単独で得られたものと同一で
ある。
b)弾性線維の画像分析による定量
真皮の弾性網状構造の定量分析を、4種の試験クリームの存在もしく
は非存在下にHLE酵素で処理された皮膚上で実施した。
(+)−カテキンで染色される弾性線維により占有される真皮の面積のパーセ
ントを測定した。
分析された6例の平均で得られた結果は:
である。
クリーム1および2は、ヒト白血球エラスターゼによる破壊に対し真皮の弾性
組織を保護することを可能にした。他方、保護はクリーム番号3で得られなかっ
た。
弾性線維の大きさの評価は、いくつかの領域で最長の(μm)弾性線維の平均
を測定することを可能にする。 クリーム1および2で処理された皮膚は、最長の線維について、対照皮膚に長
さが類似の線維を有する。
HLEでの処理後に、弾性線維について組織学的に観察された断片化された外
見が画像分析により確認される。すなわち、弾性線維は36μmという最大長さを
有し、この結果は対照皮膚のものと有意に異なる(p<0.05;スチューデント(S
tudent)検定)。
クリーム3で処理された皮膚は、弾性線維がヒト白血球エラスターゼにより誘
導される断片化に対し保護されることを可能にしなかった。得られた長さは、実
際、最長の線維についてせいぜい35μmである。
実施例3:正常ヒト皮膚の薄片での抗エラスターゼ活性に対するレチノールおよ
びメリビオースの影響
設備および方法
8μm厚さの凍結薄片を形成手術で得られたサンプルから作成した。
ヒト白血球エラスターゼ(10μg/mlのHLE)を、レチノールもしくはメリビオ
ースとともにもしくは伴わずに室温かつ湿気の多い雰囲気中で皮膚薄片に2時間
適用した。従って弾性線維は酵素の作用に直接さらされた。
アセトン中での固定および70℃でのエタノール中での脱水後に、処理後に存続
した弾性線維を(+)−カテキンで染色した。弾性線維の半定量的評価を画像分
析によっての定量により完了した。
レチノールおよびメリビオースの抗エラスターゼ活性を、強力なエラスターゼ
阻害剤PMSF(フッ化フェニルメチルスルホニル)のものと比較した。
実験の結果を以下の表に突き合わせる。すなわち
レチノールはかようにかなりの抗エラスターゼ活性を有する。この効果は用量
依存性である。
メリビオースもまた抗エラスターゼ活性を有するが、しかしこの効果は用量依
存性でない。
実施例4:本発明の組み合わせ剤を含有する組成物
処方A:O/W乳濁液
%
−グリセロール 5
−EDTA二ナトリウム 0.2
−メチルパラベン/フェノキシエタノール/プロピルパラベン
1
−水 65.3
−ポリアクリルアミドおよびC13-14イソパラフィンおよびラウレス(laureth)−
7 2
−ジメチコン 2
−セテアリルアルコール 0.5
−シクロメチコン 1.5
−イソプロピルバルミテート 2
−BHF 0.1
−トリC14−C15アルキルシトレート 4
−90°アルコール 6
−カフェイン 2
−メリビオース 0.5
−レチノール 0.3
−ブチレングリコール 2
−乳糖 4.5
−ステアリン酸 1.0
−水酸化ナトリウム 0.1
処方B:O/W乳濁液
%
−水 67.473
−カーボマー 0.300
−グリセロール 5.000
−PEG8 2.000
−EDTA二ナトリウム 0.200
−水酸化ナトリウム 0.135
−水 1.000
−メリビオース 0.500
−乳糖 4.50
−フェノキシエタノール/メチルパラベン/プロピルパラベン
0.200
−グリセリルステアレート/PEG100ステアレート 5.000
−セテアリルオクタノエート/イソプロピルミリステート 3.000
−C12-15アルキルベンゾエート 3.500
−グリセリルステアレート 3.000
−ステアリルアルコール 0.500
−セトステアリルアルコール 0.500
−セチルパルミテート 0.500
−タルク 0.200
−BHT 0.100
−フェノキシエタノール/メチルパラベン/プロピルパラベン
0.800
−C12-15アルキルベンゾエート 0.500
−レチノール 0.092
−ジメチコン 1.000
合計 100.-
処方C:O/W乳濁液
%
−水 64.808
−カーボマー 0.100
−架橋アクリレート/架橋C10−C30アルキルアクリレートポリマー
0.500
−ポロキサマー(Poloxamer)407 0.500
−グリセロール 5.000
−ポリグリセリルメタクリレート/水性プロピレングリコール
5.000
−EDTA二ナトリウム 0.200
−水酸化ナトリウム 0.200
−水 1.000
−メリビオース 0.500
−乳糖 4.50
−フェノキシエタノール/メチルパラベン/プロピルパラベン
0.200
−セテアリルオクタノエート/イソプロピルミリステート 5.000
−オクチルメトキシシンナメート 8.000
−ブチルメトキシジベンゾイルメタン 1.500
−タルク 1.000
−BHT 0.100
−フェノキシエタノール/メチルパラベン/プロピルパラベン
0.800
−酢酸トコフェリル 0.500
−セテアリルオクタノエート/イソプロピルミリステート 0.500
−レチノール 0.092
合計 100.-
処方D:O/W乳濁液
%
−キサンタンガム 0.100
−水 57.802
−グリセロール 3.000
−PEG8 5.000
−EDTA二ナトリウム 0.200
−乳糖 5.000
−ポリグリセリルメタクリレート/水性プロピレングリコール
5.000
−グリシン 0.200
−メリビオース 0.500
−尿素 2.000
−フェノキシエタノール/メチルパラベン/プロピルパラベン
0.200
−セテアリルアルコール、セテアリルグルコシド 5.000
−イソセチルステアレート 4.500
−トリオアクタノイン(trioactanoine) 2.000
−ジ(C12−C13)アルキルマレート 5.000
−ジメチコン 1.000
−シクロメチコン 2.000
−BHT 0.100
−フェノキシエタノール/メチルパラベン/プロピルパラベン
0.800
−イソセチルステアレート 0.500
−レチノール 0.092
処方E:ゲル
%
−グリセロール 5
−EDTA二ナトリウム 0.2
−メチルパラベン/フェノキシエタノール/プロピルパラベン
1
−水 66.4
−ポリアクリルアミドおよびC13-14イソパラフィンおよびラウレス(laureth)−
7 2
−ジメチコン 2
−セテアリルアルコール 0.5
−シクロメチコン 1.5
−イソプロピルバルミテート 2
−BHT 0.1
−アルキルトリC14−C15シトレート 4
−90°アルコール 6
−カフェイン 2
−メリビオース 0.5
−レチノール 0.3
−ブチレングリコール 2
−乳糖 4.5
処方F:O/W乳濁液
%
−グリセロール 5
−EDTA二ナトリウム 0.2
−メチルパラベン/フェノキシエタノール/プロピルパラベン
1
−水 65.4
−ポリアクリルアミドおよびC13-14イソパラフィンおよびラウレス(laureth)−
7 2
−ジメチコン 2
−セテアリルアルコール 0.5
−シクロメチコン 1.5
−イソプロピルバルミテート 2
−BHT 0.1
−アルキルトリC14−C15シトレート 4
−90°アルコール 6
−カフェイン 2
−メリビオース 0.5
−レチノール 0.3
−ブチレングリコール 2
−乳糖 4.5
−ステアリン酸 1.0
−水酸化ナトリウム 0.1
−セテアリルアルコール/セテアリルグルコシド 1.0
処方G:O/W乳濁液
%
−水 60.491
−カーボマー 0.300
−水 1.000
−水酸化ナトリウム 0.135
−コンドルス クリスプス(Chondrus crispus) 1.000
−ケイ酸アルミニウムマグネシウム 0.250
−EDTA二ナトリウム 0.200
−乳糖 4.000
−カオリン 1.000
−PEG8 1.000
−グリチルレチン酸 0.500
−メリビオース 1.00
−ソルビトール 2.000
−フェノキシエタノール/メチルパラベン/プロピルパラベン
0.200
−イソセチルステアレート 5.500
−セテアリルオクタノエート/イソプロピルミリステート 4.000
−ステアリン酸ソルビタン 4.080
−PEG20ステアレート 7.920
−セテアリルアルコール 2.000
−BHT 0.100
−フェノキシエタノール/メチルパラベン/プロピルパラベン
0.800
−イソセチルステアレート 0.500
−レチノール 0.024
−アメリカマンサク(Hamamelis virginiana) 2.000
─────────────────────────────────────────────────────
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.最低1種のレチノイドと、2から6個までの単糖残基を含みかつ非還元末端 位置にガラクトースを有する最低1種のオリゴ糖もしくは疎水性残基で置換され たこうしたオリゴ糖の誘導体との組み合わせ剤、 および、製薬学的にもしくは美容術上許容できる賦形剤、 を含有することを特徴とする、製薬学的もしくは美容術上の組成物。 2.オリゴ糖が、以下の一般式すなわち ガラクトース−n(αもしくはβ)−(Hex)p (A) ここで、 nは位置1、2、3、4もしくは6を表わし、 Hexはαもしくはβ結合にある五炭糖もしくは六炭糖を表わし、 pは1と5との間の数であり、 に対応すること、 ならびに、オリゴ糖誘導体が、以下の範疇の化合物すなわち a)−式すなわち ・(I)オリゴ糖1−O−R、ここでRは1ないし18個の炭素原子の直鎖もし くは分枝状のアルキル残基であり、 ・(II)オリゴ糖1−O−R−O−1−オリゴ糖、ここでR=(CH2)m、m は2と10との間であり、 に対応する配糖体、 b)−以下の式の一に従ったアシル化オシルアミンであって、ここでオリゴ糖は 好ましくは乳糖、メリビオースもしくはスタキオースであり: −以下の式の一に対応するアシル化オシルアミン類: ・(III)オリゴ糖1−NH−CO−R、ここでRは0、1もしくは 2個の二重結合を含有する2ないし18個の炭素原子のアルキル残基であり、 ・(IV)オリゴ糖1−NH−CO−R−CO−NH−1−オリゴ糖、 ここで R=(CH2)m、mは2と8との間であり、 c)−オリゴ糖の酸化により得られるアルドン酸でアシル化されたアルキルアミ ン ・(V)オリゴ糖−CO−NH−R、ここでRは式(III)でと同一の意味を 有し、 ・(VI)オリゴ糖CO−NH−R−NH−CO−オリゴ糖、ここでRは式(II I)でと同一の意味を有し、 d)−脂肪族モノもしくはジアミンとともにオリゴ糖により形成されかつ以下の 式すなわち ・(VII)Gal−(Hex)n−X−HN−R、 ・(VIII)Gal−(Hex)n−X−HN−R−NH−X−(HeX)n−G al、 の一に対応するシッフ塩基の還元生成物であって、 ここで: Hexは六炭糖もしくは五炭糖であり、 n=0、1もしくは2、 X=1−NH2−ヘキシトール、そして Rは(III)でと同一の意味を有する、 から成る群から選ばれ、ここでオリゴ糖が一般式(A)に対応することを特徴と する、請求の範囲1に記載の製薬学的もしくは美容術上の組成 物。 3.オリゴ糖が、メリビオース、乳糖および疎水性残基の付加により得られうる それらの誘導体から成る群から選ばれることを特徴とする、請求の範囲1もしく は2に記載の製薬学的もしくは美容術上の組成物。 4.オリゴ糖が、メリビオース、乳糖およびそれらの混合物から成る群から選ば れることを特徴とする、請求の範囲1もしくは2に記載の製薬学的もしくは美容 術上の組成物。 5.オリゴ糖がメリビオースであることを特徴とする、請求の範囲1もしくは2 に記載の製薬学的もしくは美容術上の組成物。 6.レチノイドが、レチノール、レチノイン酸、それらの塩およびそれらのエス テルから成る群から選ばれることを特徴とする、請求の範囲1ないし5の一に記 載の製薬学的もしくは美容術上の組成物。 7.それがレチノールおよびメリビオースの組み合わせ剤を含有することを特徴 とする、請求の範囲1ないし6の一に記載の製薬学的もしくは美容術上の組成物 。 8.それが皮膚科的に許容できる賦形剤を含有することを特徴とする、請求の範 囲1ないし7の一に記載の製薬学的組成物。 9.それが経口投与に適する賦形剤もまた含有することを特徴とする、請求の範 囲1ないし7の一に記載の製薬学的組成物。 10.レチノイドが、組成物の総重量に関して、0.0001と5重量%との間の濃度 のメリビオースと共同して、0.0001と3重量%との間の濃度で存在することを特 徴とする、請求の範囲1ないし9の一に記載の組成物。 11.レチノールが0.0001%と3%との間の濃度で存在すること、および、メリ ビオースが0.001%と2%との間の濃度で存在することを特徴 とする、請求の範囲1ないし9の一に記載の組成物。 12.皮膚の弾性を向上させ、そして/もしくは老化による皮膚および外骨格の 変化を予防もしくは治療するよう設計された組成物の製造のための、最低1種の レチノイドの、2から6個までの単糖残基を含みかつ非還元末端位置にガラクト ースを有する最低1種のオリゴ糖もしくは疎水性残基で置換されたこうしたオリ ゴ糖の誘導体との組み合わせ剤の使用。 13.オリゴ糖が、以下の一般式すなわち ガラクトース−n(αもしくはβ)−(Hex)p (A) ここで、 nは位置1、2、3、4もしくは6を表わし、 Hexはαもしくはβ結合にある五炭糖もしくは六炭糖を表わし、 pは1と5との間の数であり、 に対応すること、 ならびに、オリゴ糖誘導体が、以下の範疇の化合物すなわち a)−式すなわち ・(I)オリゴ糖1−O−R、ここでRは1ないし18個の炭素原子の直鎖もし くは分枝状のアルキル残基であり、 ・(II)オリゴ糖1−O−R−O−1−オリゴ糖、ここでR=(CH2)m、m は2と10との間であり、 に対応する配糖体、 b)−以下の式の一に従った1種のアシル化オシルアミンであって、ここでオリ ゴ糖は好ましくは乳糖、メリビオースもしくはスタキオースであり: −以下の式の一に対応するアシル化オシルアミン類: ・(III)オリゴ糖1−NH−CO−R、ここでRは0、1もしくは2個の二 重結合を含有する2ないし18個の炭素原子のアルキル残基であり、 ・(IV)オリゴ糖1−NH−CO−R−CO−NH−1−オリゴ糖、 ここで R=(CH2)m、mは2と8との間であり、 c)−オリゴ糖の酸化により得られるアルドン酸でアシル化されたアルキルアミ ン ・(V)オリゴ糖−CO−NH−R、ここで Rは式(III)でと同一の意味を有し、 ・(VI)オリゴ糖CO−NH−R−NH−CO−オリゴ糖、ここでRは式(II I)でと同一の意味を有し、 d)−脂肪族モノもしくはジアミンとともにオリゴ糖により形成されかつ以下の 式すなわち ・(VII)Gal−(Hex)n−X−HN−R、 ・(VII)Gal−(Hex)n−X−HN−R−NH−X−(HeX)n−Ga l、 の一に対応するシッフ塩基の還元生成物であって、 ここで: Hexは六炭糖もしくは五炭糖であり、 n=0、1もしくは2、 X=1−NH2−ヘキシトール、そして Rは(III)でと同一の意味を有する、 から成る群から選ばれ、ここでオリゴ糖が一般式(A)に対応することを特徴と する、請求の範囲12に記載の使用。 14.レチノイドがレチノールでありかつオリゴ糖がメリビオースもしくは疎水 性残基の付加により得られうるその誘導体であることを特徴とする、請求の範囲 12もしくは13に記載の組み合わせ剤の使用。 15.オリゴ糖がメリビオースであることを特徴とする、請求の範囲12ないし 14の一に記載の使用。 16.皮膚の粘弾性の特性を向上させ、そしてしわの形成を予防もしくは抑制す るよう設計された皮膚化粧用組成物の製造のための、請求の範囲12ないし15 の一に記載の使用。 17.結合組織中の弾性線維の分解と戦うことを可能にする組成物の製造のため のレチノイドの使用。 18.請求の範囲1ないし7、10および11の一に記載の組成物が皮膚および /もしくは外骨格に適用されることを特徴とする、皮膚および/もしくは外骨格 の老化に関連する変化の化粧的治療方法。
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