JP2001513802A - (−)e−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピルメチル−ピペリジンおよび止瀉薬としてのその使用 - Google Patents

(−)e−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピルメチル−ピペリジンおよび止瀉薬としてのその使用

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Abstract

(57)【要約】 式(I)

Description

【発明の詳細な説明】 (−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)− 1−シクロプロピルメチルーピペリジンおよび 止瀉薬としてのその使用 発明の分野 本発明は、(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピル メチル−ピペリジン、その塩、およびヒトにおける止瀉薬としてのその使用に関 する。 先行技術 ほとんどの慢性または急性の下痢では、運動障害を伴う胃腸管の分泌異常に原 因があり、これは1990年には世界の死亡率の二番目の原因、特に発展途上国の子 供人口において、となっていると判断された。 慢性の下痢は、一般に2週間を超える長い持続期間を特徴としている。その知 られているメカニズムおよびその症例を考慮して採用される診断上の方針は、M .CERF-Gastroenterol.Clin.Biol,1992,16,T 12−T 21およびさらに最近で はM.J.G.FARTHING-Eur.J.of Gastroenterol.& Hepatol.1996,8:157−167 に記載されている。そのほとんど大部分が感染性の原因によるものである急性の 下痢についても同様に、M.CERF diarrhoeas of infectious origin).-Editions Techniques-Encycl. 20pp.;およびH.L.DuPONT-Review article:infectious diarrhoea-Aliment.P harmacol.Ther.1994;8:pp 3-13に記載されている。他の原因の中では、細 菌感染中の毒素産生の重要な役割、そして特に、熱に不安定なまたは熱に安定な 細胞毒および腸毒素(これは水素電解質成分によ る分泌性下痢の原因であり、その代表的な生理病理学モデルはコレラのものであ る)の合成による病原能力の発現が議論されている。他の感染性病原体、例えば サルモネラ菌、大腸菌(E.coli)およびClostridium difficile(C.difficile )株はこのタイプの下痢を引き起こすことが知られている。 これらの後者の病原体、そしてさらに特定すると、C.difficileは、しばしば HIV陽性患者のような集中的な抗生物質の治療を受ける患者での、院内を起源 とする慢性および過剰分泌性下痢の原因である。後者では、特に無能力化(inca pacitating)させる下痢では、しばしば吸収不良を伴い、栄養失調の警戒状態を 急速に進行させる。 分泌性下痢の治療には、患者の再水和作用が望ましく、しばしば不可欠である 。いくつかの化合物は、活性(フェノチアジン、クロニジン、ビスマス塩)であ るが、これらの注意深い使用もその二次的な影響のために、これらを普遍化する ことを放棄させた。通常の症候に基づく治療では、吸着化合物(Fuller's earth )、腸内細菌叢の調節剤、および非常に幅広く遅延剤と称する化合物(これは疑 似モルヒネ止瀉薬である):公知の胃腸管の運動阻害剤であるローパーアミド( INN)およびジフェノキシレート(INN)を必要とし、そして実際に、ある 種の病気に対する効用について、勧められないものではなくて議論あるところで はあるが、数ある理由の中でもこの遅延は病原性細菌の自然排泄に寄与する。 さらに最近では、アセトルファン(INN)、抗分泌効果を有する合成エンケ ファリナーゼ阻害剤ジペプチドを用いて、これらの下痢を治療することが提案さ れできており、これは腸管壁の抗分泌性内因性ニューロペプチドであるエンケフ ァリン(これは通常、エンケファリナーゼによってインビボで急速に加水分解さ れて、その効果を弱める)の効果を維持する。 HIVに感染した患者の下痢の治療に関する限りでは、しばしば本格的な方法 、例えば腸内または腸管外経路による再水和作用および再栄養物摂取にたよるこ とが必要であり、これは症候に基づく止瀉薬の治療および考えられる病原体に対 する抗生物質の治療と組み合わせられ、入院患者の環境でしか実施することがで きない。通常の止瀉薬は、ほとんどたいていの場合、比較的に一時的な効能しか 有しない。最近では、これらの下痢およびさらに一般的には慣用の治療に抵抗力 のある症例については、運動性を阻害するペプチドおよび胃腸管の分泌に関連し たソマトスタチンが提案されている(M.CAMILLERI-Digestion 1996;57(suppl 1):90−92およびM.J.G.FARTHING-Digestion 1996;57(suppl 1):107−113)。 この内因性メディエイタの代替合成化合物は、オクトレオチド(INN)および バルトレオチド(INN)であり、両オクタペプチドはAIDSの分泌性下痢の 治療にいくらか成功している。それらの作用の持続時間はソマトスタチンのもの よりも可成り長いが、これらの高価な化合物は腸管外投与を繰り返すことによっ てのみ活性であり、禁止的に治療コストがかかり、それらの投与方法の理由によ って、外来患者の環境でそれらを使用することが実際上は不可能だからである。 さらに、それらに特異性が欠如していると、患者の栄養失調状態を著しく悪化さ せる第二の影響(炭化水素の代謝調節異常および脂肪便の増加)を伴い得ると指 摘されている。 さらに、シグマルセプタに関する特定のリガンドとして定義されているある種 の化合物は、抗分泌性を示し、それを下痢の治療に使用することが示唆されてい る。従って、(+)−N−シクロプロピルメチル−N−メチルジフェニル−1,4− エチル−1−ブテン−3−イル−1−アミン、すなわちイグメシン(INN)お よびその塩酸塩は、欧州特許第0 362 001号中に他の化合物と共に開示されてい る。この特許の化合物は、シグマレセプ ターに関する特定のリガンドとしてインビトロで定義されており、そしてインビ ボではラットにおいてスコポラミンによって引き起こされる健忘症の阻害剤およ びジステアミンの投与によって引き起こされる胃十二指腸潰瘍の阻害剤であるこ とがわかっており、この後者の活性は、麻酔された動物における十二指腸のアル カリ分泌を高める能力に関係がある。一般には、この特許の化合物は胃腸管の機 能不全、例えば蠕動障害、運動障害、食道および胃十二指腸の逆流現象、並びに 胃および胃十二指腸潰瘍の治療に有用であることが示されている。 これらの研究に続いて、中枢神経系および免疫系に局在化することが知られてい るシグマレセプターは、F.ROMANらによってモルモットの胃腸管(Life Science s 1988,42,2217〜2222)、次いでヒトの胃腸管(Gastroenterology 1991,100 ,A662)で立証された。 これらの局在化に関しては種々の実験、とりわけJ.L.JUNIENらによって、ヒ トにおいてストレスによってコルチコトロピン放出ホルモン(CRHまたはCR F)を介して誘発された結腸運動機能亢進におけるイグメシンの阻害作用を立証 している。さらに、P.RIVIEREら(Gastroenterol.Clin.Biol.1991,15(2B) ,A70)は、インビトロでイグメシンがマウス空腸の一部を通して膜内外のイオ ン輸送を加減していることを示している。この効果はハロペリドールと拮抗して おり、シグマレセプターが関与している。V.J.CARLISTら(FASEB J.1992,6(4 ),A1287)は、PGE2による炎症性下痢のモデルのマウスにおいてインビボでイグ メシンの効果を研究した。イグメシンの用量は30mg/kgで、PGE2を腹腔内経路で 同時投与したところ、約15分遅れて下痢になり、ハロペリドールによって拮抗さ れた阻害作用を経口経路で試験して、60mg/kgの用量で0となった。さらに最近 では、G.SHIら(UEGW 1996−Paris-abstract No.0786)は、ヒトにおいて PGE2によって引き起こされた腸内過剰分泌における200mg p.o.の用量でのイグメ シンの効果を示している。 一方、WO 95/15948の明細書は、シグマレセプターのリガンドとして2−アリー ルアルケニルアザシクロアルカンの誘導体、その製造法、その治療法における用 途を開示している。化合物、その異性体、およびその付加塩が抗精神病薬の製造 に提案されており、そして胃腸病に有用である。実験部分の実施例2Eに、ラセ ミ体のE−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピルメチルピペリ ジンおよびその塩酸塩が記載されており、さらに特定の実験結果なしで、その明 細書の化合物がサルモネラ菌のリポ多糖類(LPS)によってマウスで引き起こ された分泌性の下痢に活性であることが記載されており、これは多様な病因の分 泌性下痢の治療での使用を示唆している。 示したような先行技術の困難さや不確実性を克服し、本発明は分泌性下痢の徴 候学的治療の目的で、新規な光学活性な化合物(これはシグマレセプターのリガ ンドであり、その抗下痢性の範囲は特に顕著であり、先行技術とは明らかに区別 される)を適当な薬物形態で使用することを提案するものである。 発明の概要 本発明の主題は、新規な化合物として、式 の光学的に純粋な(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロ ピルメチルピペリジン、その医薬上許容しうる酸との付加塩、およ びそれらの製造法である。 同様に、本発明は医薬としての(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)− 1−シクロプロピルメチルピペリジン(I)およびその付加塩、並びに下痢の治 療のための医薬組成物の製剤におけるその使用に関する。また本発明は、活性成 分として(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロビルメチル ピペリジン(I)またはその付加塩を治療上有効な量で含む医薬組成物を含む。 発明の詳述 まず第一に、本発明は、光学的に純粋な(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナ ミル)−1−シクロプロピルメチルピペリジン(I)およびその医薬上許容しう る酸との付加塩に関する。 光学的に純粋というのは、生成物がその光学的な対掌体を実質的に含まず、左 旋性ユートマー(eutomer)では少なくとも95%、好ましくは98%と同じかまたは それより高い光学純度(これは適当な分析手段によって測定される)であると理 解される。 医薬上許容しうる付加塩は、例えばリストがJ.Pharm.Sci.,1977、第66巻、 第1〜19頁に記載されており、治療上慣用の用量で非毒性であることがわかって いるこれらの無機または有機塩およびそれらの可能な異性体のことであると理解 される。限定されない例としては、酢酸、ベンゼンスルホン酸、カンファスルホ ン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、臭化水素酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸 、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモイック酸、リン酸、サリチル酸、ステ アリン酸、コハク酸、硫酸、または酒石酸、および塩酸があり、塩酸が好ましい 。別の態様では、本発明は、WO 95/15948の明細書の実施例2Eに記載された対 応するラセミ化合物を分割するか、または(+)E−2−(3,4−ジクロロシンナ ミル)ピペ リジン(III)(それ自体は、WO 95/15948の明細書に従って、同じ特許明細書 の製造2Eに記載された対応するラセミ化合物の分割によって得られる)から出 発して化学合成するかのいずれかからなる、光学的に純粋な(−)E−2−(3,4− ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピルメチルピペリジン(I)の製造法に 関する。 本発明の生成物に対応するラセミ化合物の分割は、光学的に活性な酸を用いてラ セミ体からジアステレオ異性体の付加塩を得て、これを結晶化によって分離し、 そしてこれから適当な処理によって二つの分割された鏡像異性体を生成する。こ のような塩の製造に現在使用されている酸は、例えばα−フェニルグリシン、α −フェニルアラニン、リンゴ酸、マンデル酸および酒石酸、樟脳酸、またはその 代わりにα−メトキシ−α−トリフルオロメチル酢酸の鏡像異性体であるが、こ れらに限定されない。分割の別法は、例えば固定相としてカルバメート基でグラ フト化されたセルロースポリマー、例えばCHIRACEL OD相(Daicel)を含むカラ ム上で少量のトリエチルアミンを含むヘキサンで溶離を実施する高性能液体クロ マトグラフィーによるラセミ化合物の直接分割である。 しかしながら好ましい方法は、WO 95/15948の明細書に記載された方法を適合 させたものであり、そして(+/−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)ピペ リジンの分割を、N−アセチル−L−フェニルアラニンを用いてユートマーのジ アステレオ異性体の塩を経て実施し、これを精製し、処理して(+)E−2−(3,4 −ジクロロシンナミル)ピペリジン(III)にして、次にシクロプロパンカルボン酸 を用いて(III)をアシル化して(+)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1− シクロプロパンカルボニルピペリジン(II)を得て、それから金属または有機金 属水素化物を用いて(II)を還元して、適切な光学純度で(−)E−2−(3,4−ジ クロロシンナミル)− 1−シクロプロピルメチルピペリジン(I)を得て、そして場合により医薬上許 容しうる塩を製造することからなる。 分割段階では、中間化合物(III)の(−)対掌体の回収および精製を同じ方法 に従って行い、製造すべき本発明の化合物のジストマー(distomer)、すなわち比 較生成物として合成された(+)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シク ロプロピルメチルピペリジンにした。 本発明の主題となる化合物およびその塩は、顕著な薬理学的性質を有し ており、ヒトにおける分泌性下痢の治療のための医薬の形態でそれらの有用性を 示している。そのインビトロでのシグマレセプターに関する親和性は、立体特異 的ではなく、その対掌体のものと匹敵する強度であるが、全体として予期せぬこ とに(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピルメチルピ ペリジンユートマー(I)は、インビボでは毒素産生の分泌性下痢の種々の代表 的なモデルにおいて、非常に強力で立体選択的な抗下痢活性を示す。 従って、左旋性のユートマーは、サルモネラ菌のリポ多糖類(LPS)、E.col iの熱安定な毒素並びにC.difficileのAおよびB毒素によって生じる分泌性下 痢のモデルにおいて、トランシット(transit)上で作用させないで、マウスにお ける経口経路では元のラセミ体よりも4〜50倍以上もより活性であることがわか った。同様にユートマーは、コレラの毒素によって生じる腸管分泌の阻害ではラ ットにおける経口経路によってラセミ体よりも50倍近くより活性であることがわ かった。 マウスでは、ちょうどここに記載した経口経路による毒素産生の分泌性下痢の モデルでは、公示された化合物またはおそらく分泌性下痢を治療することができ る化合物と比べた時に、本発明の主題であるユートマーは、‐ローパーアミド( loperamide)よりも66倍から4000倍以上もより活性である、 ‐イグメシンよりも75倍から1400倍以上もより活性である、 ‐そして、LPSによって生じる下痢では、アセトルファンよりも6000倍以上も より活性である ことがわかった。 最後に、WO 95/15948の明細書に記載されている鏡像異性体と比べると、これ はインビボでのLPSによって引き起こされた下痢においては同等の 活性であることがわかり、用量の関数としての研究は比較生成物(−)E−2−シ ンナミル−1−シクロプロピルメチルピロリジン(WO 95/15948の実施例1.3) および(−)E−2−シンナミル−1−シクロプロピルメチルピペリジン(実施例 2A.3)については漸進的な効果を示し、これが最大になった後著しく減少した が、一方これとは異なり、ユートマーでは漸進的な効果を示し、これに続く段階 ではこの活性が維持されており、このことは医薬用途および治療助剤としての安 全性を示しているが、これに対して比較生成物では活性な濃度の領域、すなわち 治療の窓口が狭く取り扱いが困難な用量になり、効能がなくなる危険性がある。 実験部分で詳述しているこれらの研究は、(−)E−2−(3,4−ジクロロシン ナミル)−1−シクロプロピルメチルピペリジン(I)およびその塩の特に興味 深い抗下痢活性、並びに病理学および患者の状態に適した経路で、ヒトを含む動 物に投与することができる医薬形態の製剤におけるその有用性を示している。従 って、医薬は慣用的に知られている形態で非経口、経皮的、または経粘膜的経路 で投与することができる。しかしながら、外来患者の治療に合わせた医薬形態、 特に経口経路によって投与するようにしたものが好ましい。 治療上有効な量の化合物(I)またはその塩の一つを含んだ本発明による医薬 組成物は、下痢の治療に適しており、普通の、例えば幼児または旅行者の下痢で あることができ、そしてこれは急性および/または持続性であることができ、多 様な病因のものであることもあり、分泌性成分は吸収において減少するものと腸 管での過剰分泌とはちょうど同じくらいの結果になる。 従って化合物(I)の組成物は、炎症性起源(クローン病、放射線治療後の腸 炎)の下痢、リンパ系の増殖による閉塞症または別の抗ガン化学療 法の治療のためのものであることが示される。 同様にこれらの組成物は、分泌過剰の下痢、例えば神経内分泌系の腫瘍状態の 後にくるもの(ゾリンジャーエリソン症候群、ビポーマ、ソマトスタチノーマ、 カルチノイド症候群)、HIVもしくは細菌感染を含むウイルス、もしくは先天 性の機能障害、または下剤によっておよび腸管炎症性症候群の分泌過多中に引き 起こされるもの、の症侯的な治療に適している。 予備試験で示された生成物の良好な許容性は、2から3週間の治療については 1日当たりの用量5〜50mgで、そして例外的な場合で短い期間の果敢な治療では 100mgまでが許容される。しかしながら、治療される大部分の下痢の症状は、1 日当たり10〜30mgの用量で改善され、生成物は24時間当たり2〜4回の投与に分 けて経口経路によって投与される。生成物は単位当たり化合物(I)またはその 塩の一つ1.25〜25mgを含む種々の医薬形態、特にその塩酸塩の形態で投与され、 これらの形態は例えば錠剤、コーティングされた錠剤、カプセル剤、ゲル剤(gel ules)、散剤、溶液、懸濁液またはゲルであるが、これらに限定されない。 いわゆる固体形態については化合物(I)またはその塩は、完成形態の1〜90 重量%を示すことができ、医薬上許容しうる賦形剤が99〜10%を示す。液体形態 またはそうであると考えられるものについては、活性成分は完成形態の0.1〜10 重量%を示すことができ、液相は99.9〜90重量%を示す。 実施例 実施例1:(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピルメ チルピペリジン(I)およびその塩酸塩 a)段階:(+)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)ピペリジン(III) この化合物は、(+/−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)ピペリジンの 分割を、N−アセチル−L−フェニルアラニンを用いて得たユートマーのジアス テレオ異性体の塩を経ることによって製造される。撹拌機および還流部位に冷却 器を備えた500m1丸底フラスコ中で、23.00g(85.1ミリモル)のラセミ混合物(W O 95/15948の製造E2)および8.82g(42.6ミリモル)のN−アセチル−L−フ ェニルアラニンを325mlのアセトン中に入れた。 混合物を撹拌しながら還流に加熱し、そして溶液を得て、これを徐々に冷却し 、次いで20℃で撹拌しながら16時間保持した。ユートマー塩を濾過し(乾燥重量 :15.50g、融点=134〜141℃)、濾液をアルカリ性にし、そしてジクロロメタン で抽出し、そして濃縮物から残った油状物を上記と同様に6.25g(30.1ミリモル )のN−アセチル−D−フェニルアラニンを含む200mlアセトンで塩化した。ジ ストマー塩を除去し、濾液をアルカリ性にすることによって処理して、7.15g(2 6.5ミリモル)の残留生成物を得て、3.57g(17.2ミリモル)のN−アセチル−L −フェニルアラニンを含む150mlのアセトンで塩化した。従ってユートマー塩6.0 0g、m.p=150〜152℃の第二の供給は濾過の後である。 合わせたユートマー塩(21.50g)の精製のため、沸騰水60mlで再結晶させたと ころ4.30gの生成物が20℃で再結晶した(m.p=151〜152℃)。 不溶性物質が60mlの沸騰水中で再結晶し、10.9gの生成物(m.p.=153〜154℃) が20℃で再結晶した。塩を水中に懸濁し、水酸化ナトリウムの溶液でアルカリ性 にし、そしてジクロロメタンで抽出した。真空下、水浴上でで蒸留して溶媒を除 去した。6.10gの生成物を淡黄色油状物の形態で得た。収率53% [α]D 20=+9.6°(C=0.5;ジクロロメタン) TLCとNMRは一致した(ラセミ体の出発物質と同一) b)段階:(+)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロパンカ ルボニルピペリジン(II) 撹拌機を備え、湿気から保護された250ml反応器中で、前段階で得た6.00g(22 .2ミリモル)の(+)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)ピペリジン(III)を窒 素雰囲気下でモレキュラーシーブ上で乾燥した100mlのジクロロメタン中に入れ た。淡黄色の溶液に3.40mlすなわち2.47g(24.4ミリモル)のトリエチルア ミンを添加し、10℃に冷却した後、2.20mlすなわち2.55g(24.4ミリモル)のシク ロプロパンカルボニルクロリドを10分かけて添加した。混合物を20〜25℃で30分 撹拌しながら保持し、次いで順に100mlの10%アンモニア、100mlの10%塩酸、10 0mlの飽和重炭酸ナトリウム溶液そして最後に100mlの水で抽出した。硫酸ナトリ ウム上で乾燥した後、真空下、水浴上で蒸留によってジクロロメタンを除去した 。残留生成物を黄色油状物として純粋な状態で得た。重量:7.50g、収率=100 % [α]D 20=+22.60°(c=0.5;ジクロロメタン) TLC(CH2Cl2/10%MeOHアンモニア含有90/10v/v):Rf=0.90〜1.00 c)段階:(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピル− メチルピペリジン(I) 窒素雰囲気下、湿気から保護し、0℃を超えないようにして一方では40mlの乾 燥THF中で2.65g(69.5ミリモル)のリチウムアルミニウムハイドライド(LAH)の 懸濁液を製造し、もう一方では、40mlの乾燥ジエチルエーテル中2.99g(22.4ミ リモル)の塩化アルミニウムの溶液を製造した。それぞれ製造したものについて 30分濃縮した後、LAH/THF懸濁液を、0℃で10分かけてエーテルを含んだAlCl3 の溶液中に入れ、次いで30mlの乾燥THF中の前段階で得た7.40g(21.9ミリモル )のアミド(II)の溶液をこの温 度で10分かけて入れた。0℃で30分後、混合物を10分間還流させ、次いで急速に 0℃に冷却した。4.6mlの15%(w/v)NaOH溶液、次いで4.6mlの水を注意深く滴加 した。30分接触させた後、滴虫土の床を施したブフナー上で混合物を濾過した。 真空下、水浴上で濾液を濃縮し、黄色油状物の形態で(−)E−2−(3,4−ジクロ ロシンナミル)−1−シクロプロピルメチルピペリジン(I)を得たところ、こ れはTLCによって純粋であることがわかった。重量:3.2g、収率:84.6% [α]D 20=−67.2°(MeOH、c=8.0) TLC(CH2Cl2/MeOH 10%アンモニア含有90/10v/v):Rf=0.65〜0.80 1H-NMR(CDI3-TMS):δ(ppm)0.00〜0.20(m,2H);0.40〜0.70(m,2H);0.70〜1.1 0(m,1H);1.10〜1.80(m,6H);2.10〜2.80(m,6H);2.90〜3.20(m,1H);6.20 〜6.40(m,2H);7.10〜7.50(m,3H) 光学純度>98%、HPLCカラム4.6×150mm Chiracel ODH 5μm(Daicel)によっ て測定、0.1%のトリエチルアミンを含むヘキサンで溶出、t°=30℃塩酸塩 :塩基を60mlのジクロロメタンに溶解し、7.0mlの5.5N塩酸エーテルを添 加し、次いで蒸留によって溶媒を除去した。固体残留物をイソプロパノール/ジ エチルエーテル混合物中に溶解することによって結晶化させた。白色の不溶性物 質を濾過し一定の重量になるまで真空下で乾燥した。 重量:5.40g、収率=68%、m.p.=182〜183℃ [α]D 20=−19.20°(c=0.5;CH2Cl2) 分析(C18H24Cl3N):%C、H、Cl、Nは一致した IR(KBr):3400、2900、2500、1450、1130、1020、990、820、800cm-1 この方法に従って、段階a)の分割で除去したジストマー塩から出発して回収 および精製して、回収すべき中間化合物(III)の対応する(−)対掌 体にし、これから本発明の化合物のジストマー、すなわち(+)E−2−(3,4− ジクロロジンナミル)−1−シクロプロピルメチルピペリジンを製造し、比較生 成物として合成した。 実施例2:毒性研究 動物でマウスにおける経口経路によって毒性研究を実施した。研究での最も強 い用量、すなわち300mg/kgまでは死亡率は認められなかった。100mg/kgよりも 低い用量では中毒症状は現れなかった。この用量から、呼吸抑制、震え、痙攣、 虚脱または無気力状態のような症状が観察され始め、これらは治療後24時間経過 すると元に戻った。 実施例3:インビトロ薬理学研究:シグマレセプターについての親和性 本発明 の主題のユートマー、その対掌体、およびその元のラセミ化合物のシグマレセプ ターと相互作用する能力の研究を、予めシグマレセプターに特異的な標識化され たリガンド、この場合、(+)[3H]−SKF 10,047を装填されたラット脳膜の組織標 本へのその結合を測定することによって実施した。使用した技術(Largent,B.L .ら、J.Pharmacol.Exp.Ther.,1986.第238巻、第739〜748頁に記載)は、様 々な濃度の試験生成物の溶液に、予め(+)[3H]-SKF 10,047を装填された膜の組 織標本をインキュベートすることからなる。濾過した後、試験生成物によってリ ガンドが置き換えられたことを表す溶液の放射能を測定した。結果を試験生成物 のIC50として表したが、これはトリチウム化されたリガンドを膜組織標本中のそ の結合部位で50%置き換えさせる濃度である。 結果:得られた値は、表1に示した。表1:インビトロ研究−σ親和性 実施例4:インビボ薬理学研究 4-1) 実験的に毒素産生性の下痢を阻害する方法 a)サルモネラリポ多糖類(LPS)によって生じた下痢 試験はM.J.CANCIOら、Gastroenterology Nov.1992,103(5),1437-43によっ て示されている実行方法(これはラットにおいて内毒素によって結腸での水と電 解質の輸送の変化を引き起こす)に従ってマウスで実施した。 実行方法:体重20〜25gのdBA2雄マウス(Iffa-credo,les Oncins,France)を 個別の檻にいれた。動物がそれらの環境に適応した後、溶液または水性懸濁液で 経口経路で試験生成物を投与し、次いで1時間後(試験のt0)、Salmonella ent eriditis(Sigma ref.L6761)のリポ多糖類(LPS)の注射を15mg/kgの比率で尾 静脈に実施した。次いで前秤量したフィルター紙を各檻の下に置き、2時間の間 (t120)に動物によって排泄された糞便の重量を測定した。試験生成物の影響を 測定し、そして同じ条件下でLPSしか摂取しなかった対照動物の一群の糞便の量 に対する、所定用量での糞便重量の阻害のパーセントとして表した。これらの結 果から化合物のED50を計算したが、これは下剤の投与によって生じた糞便重量の 50%を阻害するのに有効な用量である。 b)E.coliの熱安定な毒素によって引き起こされた下痢 滋養物を与えられた雄NMRIマウス(30〜35g)を秤量し、そして予め糞便物が 見えないように白紙で覆われている個別の檻に入れた。糞便をできるだけすみや かに回収し、120分の間、30分の間隔でまとめた。このようにして糞便を合わせ 、120℃で24時間乾燥する前(生重量)と後(乾燥重量)に秤量した。糞便中に存在 する水の量を差(生重量−乾燥重量)として計算した。Escherichia coli(Sigm a,E5763)の熱安定な毒素を時間0の時に600U/マウスの用量で経口経路によ って投与した。対照群の動物たちは時間0の時に生理食塩水を経口投与された。 試験生成物の投与は毒素の投与1時間前に経口経路によって実施した。結果を時 間120分で集めた糞便水の量として表示し、化合物のED50を計算したが、これは 試験生成物の作用下で糞便の水の重量の50%を阻害するのに有効な用量である。 c)C.difficileのAおよびB毒素によって生じる下痢 実験のプロトコール、計算および結果の表示は上記記載したものと同じである 。C.difficileのAおよびB毒素は、時間0の時に6ng/マウスの用量で経口経 路によって投与した。結果 i)マウスのp.o.投与における、左旋性のユートマー(I)の阻害活性の(+/−) 元のラセミ体との比較 表2:阻害活性 *:ナロキソンによって逆転しなかった阻害効果 ii)マウスのp.o.投与における、左旋性のユートマー(I)の阻害活性のローパー アミド(INN)、イグメシン(INN)およびアセトルファン(INN)との比較 表3:阻害活性:ED50(mg/kg) iii)Salmonella LPSによって引き起こされた下痢:マウスのp.o.投与における左 旋性ユートマー(I)の阻害活性と、(−)E−2−シンナミル−1−シクロブロピ ルメチルピロリジン(WO 95/15948の実施例1.3)および(−)E−2−シンナミル −1−シクロプロピルメチルピペリジン(実施例2A.3)との比較 表4:下痢の阻害(%) これらの結果は本発明の化合物によって得られる治療上の利点を示しており、 これは0.003mg/kg(46.1%)の用量で著しい効果があり、この効果は0.1mg/kgの 用量までそしてそれを超えても続く。これとは別に比較化合物では狭い用量の範 囲でしか、良好な活性を示さなかった。 ‐実施例1.3の化合物については、0.003〜0.03mg/kg(63.8〜46.7%) ‐実施例2A.3の化合物については、0.00003〜0.001mg/kg(45〜36.8%) これら二つの化合物では、より高い用量では活性が著しく低下した。 4-2)コレラ毒素によって引き起こされる腸内分泌の阻害:いわゆる腸内プール 法 雌ウイスターラット(160〜180g)に、試験前24時間、固形食物の絶食をさせ た。時間0で、動物はコレラ毒素(Sigma,C3012)を0.1mg/kg経口経路で摂取し た。3時間後、頸部を脱臼させて動物を殺した。中央部を開腹した後、幽門と回 盲接合部で腸を縛った。次いで、これを除去し(十二指腸から盲腸まで)、そし て満たされた状態と空の状態で秤量した。 試験生成物の投与は、コレラ毒素の投与の1時間前に経口経路によって実施し た。結果は腸内容物の重量によって示し、そして化合物のED50を計算したが、こ れは試験生成物の作用下で腸内容物の重量を50%阻害するのに有効な用量である 。結果 表5:コレラ毒素によって引き起こされた腸内分泌の阻害 実施例5:医薬形態 説明のため単位当たり40mgの活性成分を含むカプセル剤および錠剤の形 態の本発明の左旋性ユートマー(I)の塩酸塩の処方物および製剤を示した。 5-1)カプセル剤および製剤の単位処方物 ユートマー(I)の塩酸塩 40.0mg ラクトース 59.3mg コロイド状シリカ 0.2mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg 総量 100mg 粉末をよく混合し、次いで単位当たり100mgの比率で適当なサイズのカプセル 剤に配分した。 5-2)錠剤および製剤の単位処方物 ユートマー(I)の塩酸塩 40.0mg ラクトース 72.0mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC) 3.6mg 架橋されたカルボキシメチルセルロース(CMC) 3.6mg コロイド状シリカ 0.24mg ステアリン酸マグネシウム 0.6mg 総量 120mg 活性成分をラクトース中に混合し、次いで溶液中のHPMCと共に粒状化した。顆 粒を乾燥し、1mmメッシュの格子にふるいにかけた。CMCとシリカを混合し、次 いで顆粒に加えた。次いで混合物をステアリン酸マグネシウムとよく混合し、そ れから溝をつけた錠剤当たり120mgの比率で圧縮した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ダール,スヴェイン・ゲー フランス国 エフ―91190 ジフ―シュル ―イヴェット.アレ・ドゥラピエスドゥテ ール45 (72)発明者 ジャコベル,アンリ フランス国 エフ―91550 パレ―ヴィエ イ―ポスト.アヴェニュ・デュジェネラル ドゥゴール65 (72)発明者 リヴィエール,ピエール アメリカ合衆国カリフォルニア州92122. サンディエゴ.ノーベルドライブナンバー 131 4345 (72)発明者 テオドル,ヴァシリア フランス国 エフ―31120 ポルテ―シュ ル―ガロン.リュールドゥレンク12

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I) の(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピルメチルピペ リジンおよび医薬上許容しうる酸を用いたその付加塩。 2.(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピルメチルピ ペリジン(I)の塩酸塩。 3.N−アセチル−L−フェニルアラニンを用いて(+/−)E−2−(3.4−ジク ロロシンナミル)ピペリジンを分割してユートマーのジアステレオ異性体の塩を 経て、(+)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)ピペリジン(III)にし、 シクロプロパンカルボニルクロリドを用いて化合物(III)をアシル化し、(+ )E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロパンカルボニルピペリジ ン(II)を得て、そして次に 金属または有機金属水素化物を用いて化合物(II)を還元し、(−)E−2−(3,4 −ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピルメチルピペリジン(I)を得て、 そして場合により医薬上許容しうる酸を用いて付加塩を製造する ことからなる、(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピ ルメチルピペリジン(I)の製造法。 4.医薬としての(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロピ ルメチルピペリジン(I)およびその医薬上許容しうる酸との付加 塩。 5.活性成分である(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シクロプロ ピルメチルピペリジン(I)およびその医薬上許容しうる酸との付加塩を含む治療 組成物。 6.止瀉薬を製造するための(−)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル)−1−シ クロプロピルメチルピペリジン(I)またはその医薬上許容しうる塩の一つの使用 。 7.新規な産業生成物としての、請求項3で製造した(+)E−2−(3,4−ジク ロロシンナミル)ピペリジン(III)および(+)E−2−(3,4−ジクロロシンナミル )−1−シクロプロパンカルボニルピペリジン(II)。
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