JP2001513480A - サマリウムセスキスルフィドをベースにした組成物、その製造方法及び着色顔料としての使用 - Google Patents

サマリウムセスキスルフィドをベースにした組成物、その製造方法及び着色顔料としての使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、サマリウムセスキスルフィドをベースにした組成物、その製造方法及び着色顔料としての使用に関する。組成物は、サマリウムセスキスルフィドをベースにし、他の希土類金属に関して99%よりも大きなサマリウム純度を示し、少なくとも一種のアルカリ金属又はアルカリ土類金属元素を含み、それの少なくとも一部は該セスキスルフィドの結晶格子中に入れられる。別の実施態様に従えば、組成物は、サマリウム及び三価だけの少なくとも一種の希土類金属のセスキスルフィドをベースにし、少なくとも一種のアルカリ金属又はアルカリ土類金属元素を含み、それの少なくとも一部は該セスキスルフィドの結晶格子中に入れられる。第三の実施態様に従えば、組成物は、セリウム含量が1%よりも少ないようなサマリウム純度を示す。プロセスは、サマリウム、三価の希土類金属及びアルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物を、硫化水素と二硫化炭素とのガス状混合物と反応させることに在る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、サマリウムセスキスルフィドをベースにした組成物、その製造方法
及び着色顔料としての使用に関する。
【0002】 無機の着色顔料は、すでに多くの産業、特にペイント、プラスチック及びセラ
ミックスにおいて広く使用されている。そのような用途では、取り分け熱的及び
/又は化学的安定性、分散性(生成物が所定の媒体中に正確に分散する能力)、
着色すべき媒体との適合性、固有の色、着色力及び隠蔽力である性質は、すべて
、適した顔料を選定する際に考慮に入れるべき特に重要な基準を構成する。
【0003】 遺憾ながら、問題は、上記のような用途について適しかつ現時点で実際に産業
規模で使用されている無機顔料のほとんどが、金属(特に、カドミウム、鉛、ク
ロム及びコバルト)を使用するのが普通であることであり、金属の使用は、多く
の国において法律によりますます厳しく規制され又は禁止さえされるようになっ
ており、これは、それらの金属が、非常に毒性が高いと考えられるためである。
これより、一層特に、クロム酸鉛又は硫化カドミウムタイプの黄色顔料の場合を
例として挙げることができ、これらの例は限定するものではない。
【0004】 これより、新規な無機代替顔料についての大きな要求が存在することが分かる
【0005】 発明の開示 この目的でかつ第一の実施態様に従えば、発明の組成物は、サマリウムセスキ
スルフィドをベースにし、他の希土類金属に対して99%よりも大きなサマリウ
ム純度を示し、少なくとも一種のアルカリ金属又はアルカリ土類金属元素を含み
、それの少なくとも一部は該セスキスルフィドの結晶格子中に入れられることを
特徴とする。
【0006】 第二の実施態様に従えば、発明の組成物は、サマリウム及び三価だけの少なく
とも一種の希土類金属のセスキスルフィドをベースにし、少なくとも一種のアル
カリ金属又はアルカリ土類金属元素を含み、それの少なくとも一部は該セスキス
ルフィドの結晶格子中に入れられることを特徴とする。
【0007】 発明の第三の実施態様に従えば、発明の組成物は、サマリウムセスキスルフィ
ドをベースにし、セリウム含量が1%よりも少ないようなサマリウム純度を示し
、少なくとも一種のアルカリ金属又はアルカリ土類金属元素を含み、それの少な
くとも一部は該セスキスルフィドの結晶格子中に入れられることを特徴とする。
【0008】 発明は、また、第一の実施態様に従う組成物の調製プロセスにも関し、このプ
ロセスは、他の希土類金属に関して99%よりも大きいサマリウム純度を示すサ
マリウム化合物と、アルカリ金属又はアルカリ土類金属元素の少なくとも一種の
化合物とを、硫化水素と二硫化炭素とのガス状混合物と反応させることを特徴と
する。
【0009】 発明は、また、第二の実施態様に従う組成物の調製プロセスにも関し、このプ
ロセスは、サマリウム化合物と、三価の希土類金属の化合物と、アルカリ金属又
はアルカリ土類金属元素の少なくとも一種の化合物とを、硫化水素と二硫化炭素
とのガス状混合物と反応させることを特徴とする。
【0010】 発明は、また、第三の実施態様に従う組成物の調製プロセスにも関し、このプ
ロセスは、セリウム含量が1%よりも少ないようなサマリウム純度を示すサマリ
ウム化合物と、アルカリ金属又はアルカリ土類金属元素の少なくとも一種の化合
物とを、硫化水素と二硫化炭素とのガス状混合物と反応させることを特徴とする
【0011】 発明の組成物は、強い黄色を示す。
【0012】 発明のその他の特徴、詳細及び利点は、下記の記載及び例示する意図の種々の
具体的であるが、制限しない例を読む際に更に一層完全に明らかになるものと思
う。
【0013】 好ましい具体例の説明 発明の第一の実施態様に従う組成物について、今説明することにする。
【0014】 この組成物は、Sm23式のサマリウムセスキスルフィドをベースにする。そ
れは、γタイプのセスキスルフィドである。
【0015】 この第一実施態様に従う組成物の一つの特性は、サマリウムの純度である。組
成物は、他の希土類金属に関して測定して、99%よりも大きいサマリウム純度
を示さなければならない。この純度は、少なくとも99.5%、一層特に少なく
とも99.9%にすることができる。
【0016】 ここでかつ記載全体を通して、純度は、サマリウム、セリウム及びその他の希
土類金属の酸化物の重量として挙げる。
【0017】 希土類金属は、記載全体を通して、イットリウム及び周期分類の原子番号57
〜71(57及び71を含む)を有する元素からなる群より選ぶ元素を意味する
ものと理解される。
【0018】 サマリウムは、それの調製及び分離プロセスから、本質的にその他の希土類金
属である不純物を含有することが知られている。サマリウムは、純度98.5%
を示すのが普通である。そのような純度は、改良された黄色を有する顔料を製造
する本発明の関係で不十分である。
【0019】 発明の組成物は、加えてアルカリ金属又はアルカリ土類金属元素を含む。アル
カリ金属元素は、一層特にリチウム又はナトリウムにすることができる。アルカ
リ土類金属元素は、一層特にストロンチウム又はカルシウムにすることができる
。発明の組成物のセスキスルフィドが、幾種ものアルカリ金属及び/又はアルカ
リ土類金属元素を含むことができ、よって、アルカリ金属又はアルカリ土類金属
に関して後に開示するすべてのものが、また、幾種ものアルカリ金属及び/又は
アルカリ土類金属が存在する場合にも当てはまるのはもちろんである。
【0020】 発明の別の特徴に従えば、このアルカリ金属又はアルカリ土類金属元素は、セ
スキスルフィドの結晶格子中に少なくとも一部含まれる。代わりの形態に従えば
、アルカリ金属又はアルカリ土類金属元素は、本質的に又は完全に結晶格子中に
含まれる。
【0021】 発明の組成物のセスキスルフィドは、特にTh34 タイプの立方結晶構造を
持つことができ、これは、格子中のカチオンについてのギャップを示す;この空
隙構造は、セスキスルフィドにM10.66[ ]1.3316式を与えることによって 記号で表わすことができる。
【0022】 発明に従えば、一種又はそれ以上のアルカリ金属又はアルカリ土類金属元素を
これらのカチオン性ギャップ中に、飽和まで又はそうでなく導入することができ
る。これらの元素がセスキスルフィド内に存在することは、簡単な化学分析によ
って立証することができる。その上に、X線回折分析は、セスキスルフィドのT
34 結晶性相が、いくつかの場合に、導入するアルカリ金属又はアルカリ土
類金属元素の性質及び量の両方に応じて、単位セルパラメーターを大きい又は小
さい程度に変更することによって保持されることを示す。
【0023】 発明の第三の実施態様に従う組成物は、サマリウム及び少なくとも一種の他の
三価だけの希土類金属のセスキスルフィドをベースにする。三価だけの希土類金
属とは、この一つの価を示すことができるだけの希土類金属、すなわち二又は四
価状態に変わることができない希土類金属を意味するものと理解される。そのよ
うな三価だけの希土類金属の例として、ランタン、ガドリニウム又はジスプロシ
ウムを挙げることができる。
【0024】 三価の希土類金属/三価の希土類金属及びサマリウム原子比は、広い範囲内で
変えることができる。それは、90%を越えるのが普通である。この比は、一層
特に大きくて50%にすることができる。
【0025】 この第二の実施態様に従う組成物は、その上に、第一の実施態様の記載におい
て述べた純度を示すサマリウムから調製することができる。
【0026】 発明の第三の実施態様について、発明の組成物の特徴は、セリウムに関するサ
マリウムの純度に在る。上に示した通りに、セリウム含量は、1%よりも少なく
なければならない。
【0027】 第一実施態様についてセスキスルフィドの構造、アルカリ金属又はアルカリ土
類金属元素及びそれらをセスキスルフィドの結晶格子に入れることに関して上に
開示したすべてのことは、また、第二実施態様及び第三実施態様にも当てはまる
【0028】 アルカリ金属元素の量は、セスキスルフィドの希土類金属(サマリウム、三価
の希土類金属及びその他の希土類金属)の原子量の多くて30%であるのが普通
であり、多くて20%であるのが好ましい。この量は、少なくとも0.1%に等
しいのが好ましい。
【0029】 アルカリ土類金属元素の量は、上記として表して多くて50%である。
【0030】 発明の種々の実施態様に関係する代わりの態様を、今説明することにする。
【0031】 発明の組成物は、特定の粒子サイズを示すことができる。すなわち、それらは
、本質的に平均サイズが大きくて1.5ミクロン、一層特に大きくて1ミクロン
の全粒(whole grain)で構成されるセスキスルフィドをベースにす
ることができる。全粒とは、破砕又は粉砕されていないグレイン(粗粒)を意味
するものと理解される。これは、グレインが、微粉砕する間に粉砕又は破砕され
得るからである。走査電子鏡検法写真は、グレインが粉砕されていないことを示
すのを可能にする。また、発明の組成物のセスキスルフィドは、解凝集すること
ができる、すなわち、直接全粒の形態で供しなければ、温和な条件下で解凝集す
ることによって全粒にすることができる凝集された及び/又はわずかに焼結され
たグレインで構成することができる凝集物の形態で供することができることに留
意すべきである。その上に、全粒は、単結晶性グレインにすることができる。
【0032】 一層詳細に発明の組成物の粒子サイズに関しては、粒子サイズは、大概2μm
よりも小さい、一層特には0.7〜1.5μmの平均粒子サイズを示すのが普通
である。温和な条件下で解凝集した後に、平均サイズが大きくて1.5μm、有
利には0.6〜0.8μmにすることができる上述したグレインを得ることがで
きる。粒子のサイズは、Cilas HR 850(容積による分布)タイプの
粒子寸法測定器を使用してレーザー回折技術によって測定する。
【0033】 発明の別の代わりの態様に従えば、発明の組成物は、少なくとも一種の透明な
酸化物をベースにした層を、組成物を構成する粒子又はグレインの表面に含む。
そのような層を含むこのタイプの生成物に関しては、出願人の会社を代表するヨ
ーロッパ特許出願EP−A−620,254を参照することができ、同特許出願
の教示を本明細書中に援用する。
【0034】 支持体を被覆するこの周辺層は、完全には連続でも又は均一でもなくてよい。
しかし、この代わりの態様に従う組成物は、均一なかつ調節された厚さの透明な
酸化物のコーティング層を含み、これは、塗被する前の組成物の元の色に悪影響
を与えないのが好ましい。
【0035】 透明な酸化物とは、この場合、一旦多かれ又は少なかれ微細なフィルムの形態
で粒子又はグレイン上に付着されて、可視範囲の光線を非常に小さい程度に吸収
する又は少しも吸収しないだけで、粒子又はグレインの固有の元の色を遮断しな
い又は極めてわずかにだけ遮断する酸化物を意味するものと理解される。加えて
、この代わりの態様に関係する本記述全体を通して便宜上用いる酸化物なる用語
は、また水和されたタイプの酸化物も含むと理解されるべきことに留意すべきで
ある。
【0036】 これらの酸化物又は水和された酸化物は、非晶質及び/又は結晶質にすること
ができる。
【0037】 そのような酸化物の例として、酸化ケイ素(シリカ)、酸化アルミニウム(ア
ルミナ)、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、酸化チタン、ジルコニウムシリケ
ートZrSiO4 (ジルコン)及び希土類金属酸化物を挙げることができる。好
適な代わりの態様に従えば、コーティング層はシリカをベースにする。この層は
、本質的にかつ好ましくは単独でシリカで構成されるのが更に一層有利である。
【0038】 別の代わりの態様に従えば、組成物は、フッ素原子を含むことができる。
【0039】 この場合に、フッ素原子の配列に関しては、、また出願人の会社が代表するヨ
ーロッパ特許出願EP−A−628,608を参照することができ、同特許出願
の教示を本明細書中に援用する。
【0040】 フッ素化組成物は、下記の特徴の内の少なくとも一つを示すことができる; −フッ素原子を、該組成物を構成する粒子又はグレインの表面からコアーに低
下する濃度勾配に従って分布させる、 −フッ素原子を、主に組成物を構成する粒子又はグレインの外周に分布させる
。外周とは、この場合、粒子の表面から測定して数百オングストローム程度の物
質の厚さを意味するものと理解される。加えて、主とは、セスキスルフィド中に
存在するフッ素原子の50%よりも多くが該外周囲に見出されることを意味する
ものと理解される、 −組成物中に存在するフッ素原子の重量パーセンテージは、10%、好ましく
は5%を越えない、 −フッ素原子は、フッ素化又はスルホフッ素化化合物の形態で、特に希土類金
属フルオリド又は希土類金属スルホフルオリド(チオフルオリド)の形態で存在
する。
【0041】 別の代わりの態様に従えば、発明の組成物は、加えて亜鉛化合物を含むことが
でき、この亜鉛化合物は、一層特にこれらの組成物を構成する粒子又はグレイン
の表面に付着させることが可能である。この代わりの態様に関しては、また出願
人の会社が代表するフランス国特許出願FR−A−2,741,629を参照す
ることができ、同特許出願の教示を本明細書中に援用する。
【0042】 この亜鉛化合物は、亜鉛プリカーサーとアンモニア水及び/又はアンモニウム
塩とを反応させることによって得ることができる。この亜鉛化合物が組成物中に
存在する形態は、正確には知られていない。しかし、いくつかの場合には、亜鉛
は、Zn(NH3x (A)y 式(式中、Aは、OH- 、Cl- 、アセテートア
ニオン又はアニオンの混合物を表わし、xは大きくて4に等しく、yは2に等し
い)の亜鉛−アンモニア錯体の形態で存在すると考えられ得る。
【0043】 発明が、また上記した代わりの態様の組合せにも関するのはもちろんである。
すなわち、粒子又はグレインが酸化物層を、加えてフッ素原子と共に含む組成物
をもくろむことが可能であり、これらの組成物は、加えて亜鉛を含むことが可能
である。特に、酸化物の層を含む組成物については、亜鉛を酸化物の層中に入れ
る又は酸化物の層の表面に位置させることができる。
【0044】 発明の組成物を調製するプロセスを、今開示することにする。
【0045】 そのプロセスは、出発化合物を硫化水素と二硫化炭素とのガス状混合物と反応
させることに在る。第一の実施態様に従う組成物を調製する場合には、サマリウ
ム化合物は、要求されるサマリウム純度を示さなければならない、すなわち所望
する組成物に従って、純度が99%よりも大きい、少なくとも99.5%、一層
特に少なくとも99.9%の化合物である。第二の実施態様に従う組成物を調製
する場合には、サマリウム化合物に加えて、三価の希土類金属の化合物を使用す
る。第三の実施態様の場合には、要求されるセリウム含量(<1%)を示すサマ
リウム化合物を使用する。3つの場合において、加えてアルカリ金属及び/又は
アルカリ土類金属元素を利用する。
【0046】 サマリウム及び希土類金属化合物は、酸化物或はオキサレート、アセテート、
マロネート又はタルトレートのようなカルボキシレート化合物にすることができ
る。アルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物は、同じタイプのものにすること
ができるが、加えて、スルフィド又はポリスルフィド、又はスルフェートにする
ことができる。
【0047】 好適な代わりの態様に従えば、カーボネート又はヒドロキシカーボネートをサ
マリウムの化合物及び随意に三価の希土類金属の化合物として使用する。また、
アルカリ金属又はアルカリ土類金属カーボネートを使用することも有利である。
そのような出発化合物は、一層微細な粒子サイズを有するまたは本質的に上記し
た通りの全粒で構成される組成物を得ることを可能にする。適するならば、サマ
リウム及び三価の希土類金属の混合カーボネート又はヒドロキシカーボネートを
採用することができる。
【0048】 また、サマリウム及び/又は希土類金属カーボネート又はヒドロキシカーボネ
ートにアルカリ金属又はアルカリ土類金属元素を予備含浸させて使用することも
可能である。この場合に、アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩又はヒドロキシ
ドの水溶液を形成し、サマリウム及び/又は希土類金属カーボネート又はヒドロ
キシカーボネートに溶液を含浸させ、次いで乾燥を実施する。
【0049】 硫化用ガスの混合物を、アルゴン又は窒素のような不活性ガスと共に用いるこ
とができる。
【0050】 加熱を、温度500°〜1200℃、一層特に600°〜900℃で実施する
ことができる。
【0051】 加熱の期間は、所望するセスキスルフィドを得るのに必要な時間に一致し、こ
の期間は、温度が上がるにつれて短くなる。この期間は、例として、温度500
℃についておよそ2時間から温度800℃についておよそ1時間の範囲にするこ
とができる。
【0052】 反応は、硫化水素及び二硫化炭素の分圧0.1×105〜1×105Paで実施
するのが普通である。
【0053】 最後に、プロセスは、開放反応装置で実施することができる。
【0054】 加熱の終結時に得られる生成物は、顔料として使用するのに適した粒子サイズ
を示すのが普通である。しかし、一層微細な粒子サイズを得ることを所望するな
らば、生成物を解凝集させることができる。すでに上述した通りに、温和な条件
下での解凝集、例えばエアジェットタイプの微粉砕が、1.5μmよりも小さく
することができる、例えば大きくて1μm、有利には0.6〜0.8μmの平均
サイズを得るのに十分である。
【0055】 上に開示しかつ組成物が透明な酸化物、フッ素及び/又は亜鉛化合物を含む代
わりの態様について、これらの組成物は、上述した特許出願EP−A−620,
254、EP−A−628,608及びFR−A−2,741,629に開示さ
れているプロセスを採用することによって調製する。
【0056】 透明な酸化物を含む組成物を調製する場合には、そのプロセスは、本質的に、
初期の組成物を上述した透明な酸化物のプリカーサーに接触させて透明な酸化物
を沈殿させることに在る。初めの組成物とは、ここでかつ残りの記載において、
サマリウム、随意に三価希土類金属化合物及びアルカリ金属又はアルカリ土類金
属化合物に硫化用ガス状混合物を反応させた後にかつ随意の解凝集の後に得られ
る通りの組成物意味するものと理解される。
【0057】 種々のタイプの透明な酸化物についてプロセスの例を下記に挙げることにする
【0058】 シリカの場合に、水、アルコール、組成物、及び必要に応じて塩基、アルカリ
金属フッ化物又はフッ化アンモニウムを混合することによって反応混合物を形成
することによって、アルキルシリケートを加水分解してシリカを調製することを
挙げることができ、組成物は、混合する際に、次いで懸濁され、アルカリ金属フ
ッ化物又はフッ化アンモニウムは、シリケートを縮合させる触媒として作用する
ことができる。次いで、アルキルシリケートを導入する。また、組成物、シリケ
ート、アルカリ金属シリケートタイプ、及び酸を反応させることによって調製を
実施ことも可能である。
【0059】 アルミナをベースにした層の場合に、組成物、アルミネート及び酸を反応させ
ることができ、それによりアルミナが沈殿される。この沈殿は、また、組成物、
アルミニウム塩及び塩基を一緒にして反応させることによって得ることもできる
【0060】 最後に、アルミニウムアルコキシドを加水分解することによってアルミナを形
成することができる。
【0061】 酸化チタンに関しては、一方でTiCl4 、TiOCl2 又はTiOSO4
ようなチタン塩をかつ他方で塩基を組成物の水性−アルコール性懸濁液中に導入
することによって酸化チタンを沈殿させることができる。また、例えばアルキル
チタネートを加水分解することにより又はチタンゾルを沈殿させることによって
調製を実施ことも可能である。
【0062】 最後に、酸化ジルコニウムをベースにした層の場合に、組成物の懸濁液をオル
ガノ金属ジルコニウム化合物、例えばジルコニウムイソプロポキシドのようなジ
ルコニウムアルコキシドの存在において共加水分解又は共沈させることによって
沈殿を実施ことが可能である。
【0063】 フッ素を含む組成物は、初期の組成物にフッ素化処理を施すことによって得る
【0064】 このフッ素化処理は、それ自体知られている任意の技術に従って実施すること
ができる。
【0065】 特に、フッ素化剤は、液状、固体状又はガス状にすることができる。フッ素化
処理は、フッ素化剤が液状又はガス状である処理条件下で実施するのが好ましい
【0066】 その処理を実施するために適したフッ素化剤の例として、一層特に下記を挙 げることができる:フッ素F2 、アルカリ金属フッ化物、フッ化アンモニウム、
希ガスフッ化物、フッ化窒素NF3 、フッ化硼素BF3 、テトラフルオロメタン
又はフッ化水素酸HF。
【0067】 フッ素化雰囲気下で処理する場合に、フッ素化剤は、純で又は天然ガス、例え
ば窒素中に希釈して用いることができる。
【0068】 反応条件は、該処理がフッ素化を組成物を構成する粒子又はグレインの表面に
もたらすだけにする(温和な条件)ように選ぶのが好ましい。これに関し、フッ
素化を粒子又はグレインのコアーへ実施することは、本質的に表面のフッ素化に
比べて実質的に改良された結果を生じない。実施において、フッ素化反応の進行
の度合を、例えば物質の質量の増大(フッ素を徐々に導入することによってもた
らされる質量の増大)の変化を測定することによって、実験的にモニターしかつ
調節することが可能である。
【0069】 亜鉛を含む組成物は、初期の組成物、亜鉛プリカーサー並びにアンモニア水及
び/又はアンモニウム塩を一緒にすることによって得ることができる。この一緒
にする作業は、亜鉛化合物を組成物を構成する粒子又はグレイン上に沈殿させる
ことを可能にする。
【0070】 亜鉛プリカーサーは、酸化亜鉛又は水酸化亜鉛にすることができ、これらは懸
濁状態で用いる。このプリカーサーは、また亜鉛塩、好ましくは可溶性塩にする
こともできる。これは、塩化物のような無機酸の塩、又はアセテートのような有
機酸の塩にすることができる。
【0071】 粒子又はグレインが亜鉛を酸化物及び/又はフッ素の層と共に含む組成物を調
製するプロセスの種々の代わりの態様をもくろむことができる。
【0072】 第一の代わりの態様に従えば、初期の組成物、亜鉛プリカーサー、アンモニア
水及び/又はアンモニウム塩、適するならば透明な酸化物のプリカーサー並びに
フッ素化剤を接触させ、亜鉛化合物を初期の組成物上に付着させかつ適する場合
には、透明な酸化物を該初期の組成物上に沈殿させる。
【0073】 第二の代わりの態様に従えば、第一段階で、フッ素化処理を実施し、次いで第
二段階で、そのようにして処理した初期の組成物、亜鉛プリカーサー、アンモニ
ア水及び/又はアンモニウム塩並びに適するならば透明な酸化物のプリカーサー
を接させ、亜鉛化合物を初期の組成物上に付着させかつ適する場合には、透明な
酸化物を該初期の組成物上に沈殿させる。
【0074】 また、プロセスの第三の代わりの態様ももくろむことができる。この場合に、
第一工程で、初期の組成物、亜鉛プリカーサー、アンモニア水及び/又はアンモ
ニウム塩並びに適するならば透明な酸化物のプリカーサーを接触させ、亜鉛化合
物を初期の組成物上に付着させかつ適する場合には、透明な酸化物を該初めの組
成物上に沈殿させ、次いで第二工程で、フッ素化処理を実施する。
【0075】 また、プロセスの別の代わりの態様も可能である。この場合に、第一工程で、
初期の組成物及び透明な酸化物のプリカーサーを接触させて透明な酸化物を該初
期の組成物上に沈殿させ、次いで第二工程で、このようにして処理した初期の組
成物を亜鉛プリカーサー、アンモニア水及び/又はアンモニウム塩と接触させ、
亜鉛化合物を初めの組成物上に付着させる。
【0076】 後者の代わりの態様の場合に、フッ素化処理は、上述した工程の内の一つの間
に又は第一工程の前に又は第二工程の後に実施することができる。
【0077】 プロセスの別の有利な代わりの態様に従えば、組成物、亜鉛プリカーサー、ア
ンモニア水及び/又はアンモニウム塩、適するならば透明な酸化物のプリカーサ
ー並びにフッ素化剤を接触させる作業を、アルコールの存在において実施する。
用いるアルコールは、例えばブタノール又はエタノールのような脂肪族アルコー
ルから選ぶのが普通である。アルコールは、特にアルコール性亜鉛溶液の形態の
亜鉛プリカーサーと共に導入することができる。
【0078】 プロセスのなお別の有利な代わりの態様に従えば、組成物、亜鉛プリカーサー
、アンモニア水及び/又はアンモニウム塩、適するならば透明な酸化物のプリカ
ーサー並びにフッ素化剤を分散剤の存在において接触させる。この分散剤の目的
は、上記の処理を行うためにそれらを懸濁状態に置く間に組成物の粒子又はグレ
インが凝集するのを防ぐにある。分散剤は、また、一層濃厚な混合物中で作業す
るのも可能にする。分散剤は、透明な酸化物の均一な層を粒子すべてにわたって
形成するのを助成する。
【0079】 この分散剤は、立体効果によって分散する分散剤、特に非イオン性の水溶性又
はオルガノ可溶性ポリマーの群から選ぶことができる。分散剤として、下記を挙
げることができる:セルロース及びその誘導体、ポリアクリルアミド、ポリ(エ
チレンオキシド)、ポリ(エチレングリコール)、ポリオキシエチレン化ポリ(
プロピレングリコール)、ポリアクリレート、ポリオキシエチレン化アルキルフ
ェノール、ポリオキシエチレン化長鎖アルコール、ポリ(ビニルアルコール)、
アルカノールアミド、ポリビニルピロリドンタイプの分散剤又はキサンタンガム
をベースにした化合物。
【0080】 加えて、反応体の混合物から得られる懸濁液を超音波によって処理するのが有
利になり得ることに留意すべきである。
【0081】 最後に、上記した作業の後りに得られる生成物を水又はアルコールで洗浄す ることができる。それは、また空気中で又は真空下で乾燥させることもできる。
【0082】 発明は、また、発明に従う組成物を、物質を着色するための着色用顔料として
使用することにも関する。
【0083】 これは、発明の組成物が良好な着色力及び良好な被覆力を有し、このためプラ
スチック、ペイント、等のような多くの物質を着色するために適しているからで
ある。
【0084】 すなわち、かつ一層詳細には、発明の組成物は、熱可塑性タイプ又は熱硬化性
タイプにすることができるプラスチック用ポリマーを着色する際に用いることが
できる。
【0085】 亜鉛を含む組成物は、比較的高い温度で及びおそらく硫黄を含む化合物の部分
加水分解の結果H2 Sが放出される危険がある条件下で用いられる用途について
非常に特に適している。一層詳細には、亜鉛を含む組成物は、熱可塑性タイプ又
は熱硬化性タイプにすることができるプラスチック用ポリマーを着色する際に用
いることができ、これらのポリマーは微量の水を含有することができる。
【0086】 発明に従って着色することができる熱可塑性樹脂として、単に例示として、下
記を挙げることができる:ポリ(塩化ビニル)、ポリ(ビニルアルコール)、ポ
リスチレン、スチレン−ブタジエン、スチレン−アクリロニトリル及びアクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン(A.B.S.)コポリマー、アクリル系ポリ
マー、特にポリ(メチルメタクリレート)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン又はポリメチルペンテンのようなポリオレフィン、例えばセルロースア
セテート、セルロースアセトブチレート又はエチルセルロースのようなセルロー
ス誘導体、或はポリアミド6−6を含むポリアミド。
【0087】 発明に従う組成物がまた適している熱硬化性樹脂に関しては、例えば下記を挙
げることができる:フェノプラスチック、アミノプラスト、特に尿素−ホルムア
ルデヒド又はメラミン−ホルムアルデヒドコポリマー、エポキシ樹脂及び熱硬化
性ポリエステル。
【0088】 発明の組成物は、また、フッ素化ポリマー、特にポリテトラフルオロエチレ ン(P.T.F.E.)、ポリカーボネート、シリコーンエラストマー又はポリ
イミドのような特殊なポリマーにおいて用いることもできる。
【0089】 プラスチックを着色するこの特別な用途では、発明の組成物は、粉末の形態で
直接用いることができる。それは、また、好ましくは、分散された形態で、例え
ば樹脂の一部とのプレミックスとして、又は濃厚なペースト又は液の形態で用い
ることも可能であり、これは、それを樹脂の製造において任意の段階に導入する
ことを可能にする。
【0090】 これより、発明に従う生成物を上述したようなプラスチックに、大概0.01
〜5%(最終の生成物に対して)又はコンセントレートの場合に20〜70%の
範囲の重量割合で組み込むことができる。
【0091】 発明の組成物は、また、ペイントやワニスの分野、一層特には下記の樹脂にお
いても用いることができる:アルキド樹脂、それらの最も一般的なものはグルセ
リルフタレート樹脂と命名される;長鎖又は短鎖油で改質された樹脂;必要に応
じてエチル、2−エチルヘキシル又はブチルアクリレートで共重合されるアクリ
ル酸(メチル又はエチル)及びメタクリル酸のエステルから誘導されるアクリル
系樹脂;例えばポリ(ビニルアセテート)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(ビニル
ブチラール)、ポリ(ビニルホルマール)及び塩化ビニルとビニルアセテート又
は塩化ビニリデンとのコポリマーのようなビニル樹脂;フェノール系又はアミノ
プラスト樹脂、これらは通常改質される;ポリエステル樹脂;ポリウレタン樹脂
;エポキシ樹脂;或はシリコーン樹脂。
【0092】 組成物は、ペイントの5〜30重量%、及びワニスの0.1〜5重量%の割合
で用いるのが普通である。
【0093】 加えて、発明に従う組成物は、また、ゴム工業、特に床仕上げ材、紙及び印刷
インク工業、化粧品分野における用途、及び例えばレザーにおける、レザー並び
に、キッチンやその他の作業表面用の積層コーティング、セラミックスやグレー
ズを仕上げるための染料(これに限定しない)のようなその他の多数の使用用に
も適することができる。
【0094】 発明の組成物は、また、少なくとも一種の無機バインダーをベースにした又は
少なくとも一種の無機バインダーから得られる物質を着色するのに用いることも
できる。
【0095】 この無機バインダーは、水硬性バインダー、エア−キュアド(air−cu red)(常温加硫)バインダー、プラスター及び無水の又は一部水和された硫
酸カルシウムタイプのバインダーから選ぶことができる。
【0096】 水硬性バインダーとは、水を加えた後に硬化して水不溶性水和物を形成するこ
とにより固化する又は硬化する性質を有する物質を言うものと理解される。発明
の生成物は、極めて特に、セメント、及びもちろん、これらのセメントから水、
砂及び/又は砂利をセメントに加えることによって作られるコンクリートを着色
するのに適用する。
【0097】 本発明の関係では、セメントは、例えばアルミナタイプにすることができる。
これは、アルミナ自体又はアルミネート又は両方のいずれかを高い割合で含有す
る任意のセメントを意味するものと理解される。例として、カルシウムアルミネ
ートをベースにしたセメント、特にSecamタイプのものを挙げることができ
る。
【0098】 セメントは、また、シリケートタイプ、一層特にはカルシウムシリケートをベ
ースにしたものにすることができる。挙げることができる例は、ポルトランドセ
メントであり、このタイプのセメントでは、速硬性又は非常に速硬性のポルトラ
ンドセメント、ホワイトセメント、耐硫酸塩セメント並びに高炉スラグ及び/又
はフライアッシュ及び/又はメタカオリンを含むものである。
【0099】 また、硫酸カルシウムヘミ水和物をベースにしたセメント、及びソーレルセメ
ントとして知られているマグネシアセメントも挙げることができる。
【0100】 発明の組成物は、また、エア−キュアドバインダー、すなわちカルシウム又は
マグネシウム酸化物又は水酸化物タイプの、野外でCO2 の作用によって硬化す
るバインダーを着色する際にも用いる。
【0101】 最後に、発明の組成物は、無水の又は一部水和された硫酸カルシウムタイプ(
CaSO4 及びCaSO4 ・1/2H2 O)のプラスター及びバインダーを着色
する際に用いる。
【0102】 最終的に、発明は、発明に従う組成物を着色用顔料として含む、物質、特にプ
ラスチック、ペイント、ワニス、ゴム、セラミックス、グレーズ、紙、インク、
化粧品、染料、レザー又は積層被覆タイプ或は少なくとも一種の無機バインダー
をベースにした又は少なくとも一種の無機バインダーから得られるタイプの物質
の有色組成物に関する。
【0103】 例を、今挙げることにする。 下記に挙げる例のすべてにおいて、下記の定義及び手順が適用する。 生成物の調製 溶解したアルカリ金属のカーボネートを含浸させておいたサマリウムヒドロキ
シカーボネート又は混合サマリウム及び三価希土類金属ヒドロキシカーボネート
10gを出発原料として使用する。反応体の量は、所望する最終生成物の化学量
論の関数として決める。次いで、出発原料を、アルゴン、硫化水素及び二硫化炭
素(容積により、Ar50%、H2S20%及びCS230%)を含有するガス状
混合物を流量6リットル/時で連続して流しながら1時間800℃にもたらす。
【0104】 か焼の完了時に、生成物をエアジェットミルを使用して温和な条件下で解凝集
させる。
【0105】 粒子サイズ 粒子サイズは、上述したCilas技術に従って求めた。加えて、その測定は
、あらかじめ超音波プローブ(直径13mmを有するチップを備えたプローブ、
20KHz、120W)の作用を3分間施した0.05重量%ナトリウムヘキサ
メタホスフェート水溶液中の生成物の分散液に関して実施したことを詳細に述べ
る。分散指数は、下記の比を意味するものと理解される: σ/m=(d90−d10)/2d50 式中: − d90は、粒子の90%がd90よりも小さい直径を有する粒子の直径であり
、 − d10は、粒子の10%がd10よりも小さい直径を有する粒子の直径であり
、 − d50は、粒子の平均直径である。
【0106】 比色座標 比色座標L* 、a* 及びb* は、ここでかつ記載全体を通して、Commis
sion Ineternationale d’Eclairage[Ine
ternational Commission on Illuminati
on]によって規定されかつRecueil des Normes Fran
caises[Compendium of French Standard
s](AFNOR)、比色色番号X08−12、X08−14(1983)に載
せられるCIE 1976システム(L* 、a* 及びb* )で与える。生成物及
びプラスチックについて実施される測定値に関しては、それらは、Pacifi
c Scientific社により販売される比色計によって求める。光源の性
質はD65である。観測表面は、表面積12.5cm2 を有する円形ペレットであ
る。観測条件は、アパーチュア角10°で見ることに相当する。挙げる測定値に
おいて、鏡面成分は、粉末については除き、小さいプレートについては含む。
【0107】 R400及びR700は、上述した測定条件下での400nm及び700nm
における反射能である。
【0108】 プラスチック中への注入: 生成物を、回転容器中のEltex(登録商標)PHV001参考ポリプロピ
レン中に、重量割合1%で組み込む。次いで、混合物を、Kapsa注入成形機
、モデルProtoject 10/10をサイクル41秒で使用して220℃
で注入する。金型を温度35℃に保つ。
【0109】 こうして、平行六面形二重厚さ(2および4mm)テスト片を得る。
【0110】 比色座標を、小さいプレートの厚い部分に関しかつ白色バックグラウンドに関
して測定する。
【0111】 例1 本例は、リチウムでドープした硫化物であるγ−Sm23の調製に関する。L
i/Sm比は0.15であり、純度99.9%を有するサマリウムから得られた
サマリウムヒドロキシカーボネートを使用する。
【0112】 得られた粒子サイズは、0.7μm(σ/m=1.7)である。
【0113】 CIE Labシステムで求めた比色座標は、下記である: L* /a* /b*/R400/R700 =84.7/−2.6/77.2/5
.9/82.7。
【0114】 ポリプロピレン中(顔料含量=1%)に注入した後に、比色座標は、下記にな
った: L* /a* /b* =84.5/−2.7/78.3。
【0115】 例2 本例は、ナトリウムでドープした硫化物であるγ−Sm23の調製に関する。
Na/Sm比は0.2であり、純度99.9%を有するサマリウムから得られた
サマリウムヒドロキシカーボネートを使用する。
【0116】 得られた粒子サイズは、0.6μm(σ/m=0.5)である。
【0117】 CIE Labシステムで求めた比色座標は、下記である: L* /a* /b*/R400/R700 =87.2/−4.1/76.3/5
.9/86.4。
【0118】 ポリプロピレン中(顔料含量=1%)に注入した後に、比色座標は、下記にな
った: L* /a* /b* =86.9/−4.3/78.8。
【0119】 例3 本例は、リチウムでドープした硫化物であるγ−(Sm0.9La0.123の調
製に関する。Li/Sm比は0.15であり、純度98.5%を有するサマリウ
ムから得られた混合サマリウム及びランタン(Sm90%/La10%)ヒドロ
キシカーボネートを使用する。
【0120】 得られた粒子サイズは、1.1μm(σ/m=1.7)である。
【0121】 CIE Labシステムで求めた比色座標は、下記である: L* /a* /b*/R400/R700 =86.1/−2.9/78.2/5
.7/86.9。
【0122】 ポリプロピレン中(顔料含量=1%)に注入した後に、比色座標は、下記にな
った: L* /a* /b* =85/−1.4/78.4。
【0123】 例4 本例は、リチウムでドープした硫化物であるγ−(Sm0.5La0.523の調
製に関する。Li/Sm比は0.15であり、純度99.9%を有するサマリウ
ムから得られた混合サマリウム及びランタン(Sm50%/La50%)ヒドロ
キシカーボネートを使用する。
【0124】 得られた粒子サイズは、1.8μm(σ/m=1.2)である。
【0125】 CIE Labシステムで求めた比色座標は、下記である: L* /a* /b*/R400/R700 =86.4/−2.5/76.6/6
.2/85.8。
【0126】 ポリプロピレン中に注入した後に、比色座標は、下記になった: L* /a* /b* =85.4/−4/76.1。
【0127】 下記の例は、調製した後に、透明な酸化物の層を得るために、亜鉛及び随意に
フッ素を導入するために、更なる処理を施した生成物に関する。
【0128】 酸化物層を付着させかつ亜鉛を導入する処理は、下記の通りである。
【0129】 ポリビニルピロリドン(PVP)をエタノールに溶解する。
【0130】 随意にフッ素化した硫化サマリウムをこの溶液に加えた後に、アンモニア水 溶液、最後に亜鉛プリカーサーを加える。エチルシリケートを連続して2時間か
けて導入する。エチルシリケートの導入を終えた後に、熟成を2時間実施する。
このようにして得られた粒子を、ろ過によってエタノールで洗浄し、次いで50
℃で12時間乾燥させる。
【0131】 例5 本例は、純度99.9%を有するサマリウムを有する、ナトリウムでドープし
たγ−Sm23(Na/Sm=0.2)に関する。
【0132】 反応体を、下記の割合で使用する:
【表1】
【0133】 使用した硫化サマリウムは、ナトリウムによりNa/Sm原子比0.2でドー
プした、γ立方構造(Th34)を有する硫化サマリウムである。この硫化物 を、あらかじめ下記のようにしてフッ素化した。生成物10gを、フッ化アンモ
ニウム溶液(Sm23に関して質量により5%)100mlに導入する。
【0134】 混合物のpHを、アンモニア水溶液を加えることによって8にもたらし、混合
物を1時間攪拌したままにする。次に、生成物をろ別し、次いでデシケーター中
で真空下で乾燥させる。
【0135】 このようにして得られた生成物を、アンモニア水を用いて、上に挙げる作業条
件を採用することによって処理する。
【0136】 得られた生成物は、下記の比色座標を有する: L* /a* /b*/R400/R700 =82/−1.4/71.6/7/7
6.3 及び粒子サイズ1.7μm(σ/m=1.2)。
【0137】 ポリプロピレン中に注入した後に、比色座標は、下記になる: L* /a* /b* =83.4/−2.8/77.8。
【0138】 例6 本例は、純度99.9%を有するサマリウムを有する、ナトリウムでドープし
た硫化物であるγ−Sm23(Na/Sm=0.2)に関する。
【0139】 反応体を、下記の割合で使用する:
【表2】
【0140】 使用した硫化サマリウムは、ナトリウムによりNa/Sm原子比0.2でドー
プした、γ立方構造(Th34)を有する硫化サマリウムである。この硫化物 は、あらかじめフッ素化しなかった。生成物を、アンモニア水を用いて、上に挙
げる作業条件を採用することによって処理する。
【0141】 得られた生成物は、下記の比色座標を示す: L* /a* /b*/R400/R700 =82.5/−2.2/71.5/6
.7/76.7 及び粒子サイズ1.1μm(σ/m=1.1)。
【0142】 ポリプロピレン中に注入した後に、比色座標は、下記になる: L* /a* /b* =83.1/−1.3/77.8。
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月8日(2000.2.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 サマリウムセスキスルフィドをベースにし、セリウム含量が
1%よりも少ないようなサマリウム純度を示し、少なくとも一種のアルカリ金属
又はアルカリ土類金属元素を含み、それの少なくとも一部は該セスキスルフィド
の結晶格子中に入れられることを特徴とする組成物。
【請求項】 セスキスルフィドが、本質的に平均サイズが大きくて1.5
μmの全粒で構成されることを特徴とする先の請求項のいずれか一の組成物。
【請求項】 少なくとも一種の透明な酸化物をベースにした層を、組成物
を構成する粒子の表面に含むことを特徴とする先の請求項のいずれか一の組成物
【請求項】 加えてフッ素原子を含み、フッ素原子は、一層特に組成物を
構成する粒子の表面から心に減少する勾配に沿って分布されることが可能である
ことを特徴とする先の請求項のいずれか一の組成物。
【請求項10】 加えて亜鉛化合物を含み、この亜鉛化合物は、一層特に組
成物を構成する粒子の表面に付着されることが可能であることを特徴とする先の
請求項のいずれか一の組成物。
【請求項11】 亜鉛化合物が、亜鉛プリカーサーとアンモニア水及び/又
はアンモニウム塩とを反応させることによって得られたことを特徴とする請求項 10 の組成物。
【請求項12】 所望する組成物に従って、他の希土類金属に対して99%
よりも大きい、少なくとも99.5%又は少なくとも99.9%のサマリウム純
度を示すサマリウム化合物と、アルカリ金属又はアルカリ土類金属元素の少なく
とも一種の化合物とを、硫化水素と二硫化炭素とのガス状混合物と反応させるこ
とを特徴とする請求項1、2又は3の組成物の調製方法。
【請求項13】 サマリウム化合物と、三価の希土類金属の化合物と、アル
カリ金属又はアルカリ土類金属元素の少なくとも一種の化合物とを、硫化水素と
二硫化炭素とのガス状混合物と反応させることを特徴とする請求項4又は5の
成物の調製方法。
【請求項14】 セリウム含量が1%よりも少ないようなサマリウム純度を
示すサマリウム化合物と、アルカリ金属又はアルカリ土類金属元素の少なくとも
一種の化合物とを、硫化水素と二硫化炭素とのガス状混合物と反応させることを
特徴とする請求項の組成物の調製方法。
【請求項15】 カーボネート又はヒドロキシカーボネートをサマリウムの
化合物及び随意に三価の希土類金属の化合物として使用することを特徴とする請
求項1213又は14の方法。
【請求項16】 初期の組成物を上記の透明な酸化物のプリカーサーと接触
させ、透明な酸化物を沈殿させることを特徴とする請求項の組成物の調製方法
【請求項17】 初期の組成物にフッ素化処理を施すことを特徴とする請求
の組成物の調製方法。
【請求項18】 初めの組成物、亜鉛プリカーサー並びにアンモニア水及び
/又はアンモニウム塩を一緒にさせることを特徴とする請求項10又は11の組
成物の調製方法。
【請求項19】 請求項1〜11の内の一の組成物を着色顔料として使用す
ることを特徴とする物質の着色方法。
【請求項20】 前記組成物を、プラスチック、ペイント、ワニス、ゴム、
セラミックス、グレーズ、紙、インク、化粧品、染料、レザー、積層被覆及び少
なくとも一種の無機バインダーをベースにした又は少なくとも一種の無機バイン
ダーから得られる物質において顔料として使用することを特徴とする請求項19 の方法。
【請求項21】 特にプラスチック、ペイント、ワニス、ゴム、セラミック
ス、グレーズ、紙、インク、化粧品、染料、レザー又は積層被覆タイプ或は少な
くとも一種の無機バインダーをベースにした又は少なくとも一種の無機バインダ
ーから得られるタイプの物質の有色組成物であって、請求項1〜11の内の組成
物を着色顔料として含むことを特徴とする有色組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピエール マコーディエール フランス国 エフ92600 アニエール ス ュール セーヌ、リュ ド レグリース、 9 Fターム(参考) 4G076 AA02 AA03 AA18 AB02 AB11 AC04 BA09 BA14 BA46 BA50 BC02 BC08 BD02 BD04 BF05 BG06 CA26 CA29 CA33 CA36 DA15 4J002 AA001 DG026 FB076 FD096 GB00 GH01 4J038 CD021 CE061 CE071 CF021 CG141 CH031 DA031 DA111 DB001 DD001 DD121 DG001 DL031 HA016 HA216 HA356 HA446 KA08 KA20 LA02 NA27 4J039 BA13 BA17 BA21 BA29 BA30 BA31 BA32 BA35 BA39 BC33 BE01 EA44

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サマリウムセスキスルフィドをベースにし、他の希土類金属
    に対して99%よりも大きなサマリウム純度を示し、少なくとも一種のアルカリ
    金属又はアルカリ土類金属元素を含み、それの少なくとも一部は該セスキスルフ
    ィドの結晶格子中に入れられることを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 他の希土類金属に関して少なくとも99.5%のサマリウム
    純度を示すことを特徴とする請求項1の組成物。
  3. 【請求項3】 他の希土類金属に関して少なくとも99.9%のサマリウム
    純度を示すことを特徴とする請求項1又は2の組成物。
  4. 【請求項4】 サマリウム及び三価だけの少なくとも一種の希土類金属のセ
    スキスルフィドをベースにし、少なくとも一種のアルカリ金属又はアルカリ土類
    金属元素を含み、それの少なくとも一部は該セスキスルフィドの結晶格子中に入
    れられることを特徴とする組成物。
  5. 【請求項5】 三価の希土類金属/三価の希土類金属及びサマリウム原子比
    が、大きくて90%、一層特に大きくて50%であることを特徴とする請求項4
    の組成物。
  6. 【請求項6】 前記の三価の希土類金属がランタン、ガドリニウム又はジス
    プロシウムであることを特徴とする請求項4又は5の組成物。
  7. 【請求項7】 サマリウムセスキスルフィドをベースにし、セリウム含量が
    1%よりも少ないようなサマリウム純度を示し、少なくとも一種のアルカリ金属
    又はアルカリ土類金属元素を含み、それの少なくとも一部は該セスキスルフィド
    の結晶格子中に入れられることを特徴とする組成物。
  8. 【請求項8】 アルカリ金属元素がリチウム又はナトリウムであることを特
    徴とする先の請求項のいずれか一の組成物。
  9. 【請求項9】 セスキスルフィドが、本質的に平均サイズが大きくて1.5
    μmの全粒で構成されることを特徴とする先の請求項のいずれか一の組成物。
  10. 【請求項10】 少なくとも一種の透明な酸化物をベースにした層を、組成
    物を構成する粒子の表面に含むことを特徴とする先の請求項のいずれか一の組成
    物。
  11. 【請求項11】 透明な酸化物をシリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタ
    ン、ジルコン及び希土類金属酸化物から選ぶことを特徴とする請求項10の組成
    物。
  12. 【請求項12】 加えてフッ素原子を含み、フッ素原子は、一層特に組成物
    を構成する粒子の表面から心に減少する勾配に沿って分布されることが可能であ
    ることを特徴とする先の請求項のいずれか一の組成物。
  13. 【請求項13】 加えて亜鉛化合物を含み、この亜鉛化合物は、一層特に組
    成物を構成する粒子の表面に付着されることが可能であることを特徴とする先の
    請求項のいずれか一の組成物。
  14. 【請求項14】 亜鉛化合物が、亜鉛プリカーサーとアンモニア水及び/又
    はアンモニウム塩とを反応させることによって得られたことを特徴とする請求項
    13の組成物。
  15. 【請求項15】 所望する組成物に従って、他の希土類金属に対して99%
    よりも大きい、少なくとも99.5%又は少なくとも99.9%のサマリウム純
    度を示すサマリウム化合物と、アルカリ金属又はアルカリ土類金属元素の少なく
    とも一種の化合物とを、硫化水素と二硫化炭素とのガス状混合物と反応させるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3の組成物の調製方法。
  16. 【請求項16】 サマリウム化合物と、三価の希土類金属の化合物と、アル
    カリ金属又はアルカリ土類金属元素の少なくとも一種の化合物とを、硫化水素と
    二硫化炭素とのガス状混合物と反応させることを特徴とする請求項4、5又は6
    の組成物の調製方法。
  17. 【請求項17】 セリウム含量が1%よりも少ないようなサマリウム純度を
    示すサマリウム化合物と、アルカリ金属又はアルカリ土類金属元素の少なくとも
    一種の化合物とを、硫化水素と二硫化炭素とのガス状混合物と反応させることを
    特徴とする請求項7の組成物の調製方法。
  18. 【請求項18】 カーボネート又はヒドロキシカーボネートをサマリウムの
    化合物及び随意に三価の希土類金属の化合物として使用することを特徴とする請
    求項15、16又は17の方法。
  19. 【請求項19】 初期の組成物を上記の透明な酸化物のプリカーサーと接触
    させ、透明な酸化物を沈殿させることを特徴とする請求項10又は11の組成物
    の調製方法。
  20. 【請求項20】 初期の組成物にフッ素化処理を施すことを特徴とする請求
    項12の組成物の調製方法。
  21. 【請求項21】 初めの組成物、亜鉛プリカーサー並びにアンモニア水及び
    /又はアンモニウム塩を一緒にさせることを特徴とする請求項13又は14の組
    成物の調製方法。
  22. 【請求項22】 請求項1〜14の内の一の組成物を着色顔料として使用す
    ることを特徴とする物質の着色方法。
  23. 【請求項23】 前記組成物を、プラスチック、ペイント、ワニス、ゴム、
    セラミックス、グレーズ、紙、インク、化粧品、染料、レザー、積層被覆及び少
    なくとも一種の無機バインダーをベースにした又は少なくとも一種の無機バイン
    ダーから得られる物質において顔料として使用することを特徴とする請求項22
    の方法。
  24. 【請求項24】 特にプラスチック、ペイント、ワニス、ゴム、セラミック
    ス、グレーズ、紙、インク、化粧品、染料、レザー又は積層被覆タイプ或は少な
    くとも一種の無機バインダーをベースにした又は少なくとも一種の無機バインダ
    ーから得られるタイプの物質の有色組成物であって、請求項1〜14の内の組成
    物を着色顔料として含むことを特徴とする有色組成物。
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