JP2001513471A - 洗剤組成物を予備溶解するための手持ち式容器 - Google Patents

洗剤組成物を予備溶解するための手持ち式容器

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JP2001513471A JP2000506874A JP2000506874A JP2001513471A JP 2001513471 A JP2001513471 A JP 2001513471A JP 2000506874 A JP2000506874 A JP 2000506874A JP 2000506874 A JP2000506874 A JP 2000506874A JP 2001513471 A JP2001513471 A JP 2001513471A
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    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L25/00Domestic cleaning devices not provided for in other groups of this subclass 
    • A47L25/08Pads or the like for cleaning clothes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗剤組成物を予備溶解するための手持ち式容器を提供する。 【解決手段】 本容器は、所定量の洗剤14及び溶剤を収容するためのハウジング1を含み、このハウジングは小出し通路11を有し、この小出し通路は先端29を有する。フィルタ6が先端の内側に配置されている。このフィルタは、未溶解の洗剤で小出し通路が目詰まりさせることがない孔径を備えている。フィルタは、小出し中、所定量の洗剤でフィルタが完全に目詰まりし、溶解させた洗剤がフィルタを通過しないようにすることがないように配向される。先端を部分的に閉塞するため、少なくとも一つのバルブ52がフィルタと先端との間に配置されている。この容器は、ガスケットを発生する洗剤組成物を予備溶解するのに適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は容器に関し、更に詳細には洗剤組成物について使用するための容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】
クリーニング組成物、特に顆粒状洗濯洗剤等の顆粒状クリーニング組成物を予
備溶解する習慣が消費者にあることが知られている。しかしながら、この習慣は
周知であり且つ広く行われているけれども、特にクリーニング組成物の予備溶解
の目的でつくられた工具や容器はほとんどない。クリーニング組成物を予備溶解
するために消費者が習慣的に使用する容器は、べたつくことに加え、モップ用バ
ケツや洗面台等の大きく且つ嵩張る容器である。消費者によっては、大きな性能
を得るために洗剤を完全に溶解させなければならないと考え、洗剤を完全に予備
溶解するために大量の水を使用する。従って、このような大型の容器は、使用並
びに収納を行う上で非実際的であり且つ不便である。
【0003】 更に、酷く汚れた部分やしみ及び襟等の衣料の特定の領域を適切にきれいにす
るためにクリーニング製品で予備処理することが一般的に行われていることが知
られている。予備処理は、通常は、特に汚れた部分を商業的に入手可能な予備処
理洗剤で又は漂白剤製品で洗濯することや、擦り洗いすることで行なわれる。特
に予備処理で使用される容器は入手可能である。
【0004】 現在入手可能な予備処理クリーニング組成物には、予備処理器に入れる特定の
予備処理組成物、例えばスプレーアプリケータに入れたスプレー式予備処理組成
物が含まれる。予備処理組成物を使い切ると予備処理器自体が廃棄される。
【0005】 現在商業的に入手可能な予備処理器は、予備処理だけに使用されており、その
後、別の洗剤製品を使用して洗濯サイクルを完了する。例えば、洗濯物を洗濯機
での通常の洗濯サイクルに入れる前に、特に汚れた領域を予備処理する。この場
合、通常の洗濯サイクルに別の洗剤組成物を使用する。ひとたび予備処理プロセ
スを完了した後、予備処理器は、洗濯物を予備処理するために次に必要になると
きまで収納される。
【0006】 上文中に説明した予備溶解容器では、多くの場合、洗剤及び溶剤を震盪等によ
って強力に攪拌し、予備溶解を促すことが行われる。攪拌中、溶剤、溶解させた
材料、及び未溶解の材料が容器内面に溜まり、容器が適切にシールされていない
場合には漏出してしまう。従って、消費者は、漏れ、飛び散り、及びべたつくこ
とが少ない、気密容器及び/又は水密容器等の予備溶解容器及び予備処理器を好
む。消費者は、更に、例えば洗剤組成物を含む酸素系漂白剤等の洗浄力が強力な
クリーニング組成物を好む。これらの組成物は、溶解させて付活した場合に洗浄
力及び漂白力が強力であるため、望ましい。これらの化合物はO2 (酸素)及 び/又は他のガスを発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ガスを発生する漂白性クリーニング組成物をこのような気密容
器及び/又は水密容器内で予備溶解させる場合には問題が生じる。これは、ガス
及び圧力が容器内で発生し、これらを容器から十分に逃がすことができないため
である。このような容器内で発生したガス及び圧力を解放するため、使用者は、
オーバーキャップを取り外すことによって、シールを割ることによって、蓋を捩
じることによって、等の方法のいずれかによって、気密及び/又は水密の容器シ
ールを破らなければならない。このシールが破られると、内部で発生した圧力に
より、溶剤、溶解させた材料、及び/又は容器内面に溜まった未溶解の材料が開
口部(シールが破られている)から放出される。放出されると、溶剤及び材料が
漏れ及び/又はこれらによって汚れる。従って、このような汚れた容器は消費者
にとって魅力的でない。
【0008】 本発明は、洗剤組成物を予備溶解するための手持ち式容器を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本容器は、所定量の洗剤及び溶剤を収容するためのハウジングを含み、このハ
ウジングは小出し通路を有し、この小出し通路は先端を有する。フィルタが先端
の内側に配置されている。このフィルタは、未溶解の洗剤で小出し通路が目詰ま
りさせることがない孔径を備えている。フィルタは、小出し中、所定量の洗剤で
フィルタが完全に目詰まりし、溶解させた洗剤がフィルタを通過しないようにす
ることがないように配向される。先端を部分的に閉塞するため、少なくとも一つ
のバルブがフィルタと先端との間に配置されている。
【0010】 本明細書は、本発明を特定的に指摘し且つ明瞭に特許請求する特許請求の範囲
で終わるけれども、本発明は、好ましい非限定的実施形態の以下の説明を、同じ
参照番号が同じ要素を添付図面を参照して読むことによって、更によく理解され
るであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
本明細書中で使用されている「気密」という用語は、空気に対して実質的に不
透過性の密閉容器に関する。
【0012】 本明細書中で使用されている「ブラシ」及び「ブラシ形アプリケータ」という
用語は、同義語である。
【0013】 本明細書中で使用されている「目詰まり」という用語は、溶解させた洗剤及び
溶剤がフィルタを通過しないようにする閉塞状態に関する。
【0014】 本明細書中で使用されている「洗剤組成物」という用語は、汚れを除去するた
めに従来使用された、合成型又は石鹸型の一般的な家庭用洗剤又は洗濯用洗剤等
の薬剤のうちの任意の薬剤を示そうとするものである。
【0015】 本明細書中で使用されている「小出し配向」、「小出しするための配向」、及
び「小出し中の配向」という用語は、クリーニングされるべき表面に穴が接触す
るように、又はクリーニングされるべき表面の平面と穴が実質的に平行であるよ
うな位置と定義される。
【0016】 本明細書中で使用されている「溶解させた洗剤」という用語は、溶剤に溶解さ
せた洗剤、並びに溶剤中で未溶解であるが小出し通路を、フィルタが存在する場
合にフィルタを目詰まりさせない洗剤を説明する。本発明で使用されたクリーニ
ング組成物及び/又は洗剤は、溶剤中に完全に溶解する必要はない。
【0017】 本明細書中で使用されている「被推進(propelled)材料」という用
語は、溶剤、溶解させた材料、及び容器を攪拌して予備溶解を促進する場合に容
器の内側に溜まる未溶解の材料に関する。この用語は、実際に放出される全ての
非気体材料、並びに内部で発生したガス圧力のために放出できる全ての非気体材
料を含み、ガス圧力は、容器の気密シール及び/又は水密シールが破られたとき
に解放される。
【0018】 本明細書中で使用されている「バルブを通して」という用語は、バルブを通過
して、バルブを通って、及びバルブに亘って等の用語を含む。
【0019】 本明細書中で使用されている「水密」という用語は、水、溶剤、溶剤に溶解さ
せた洗剤溶液に対して実質的に不透過性の密閉容器を説明する。この用語は、本
明細書中で使用されているように、水が溶剤である場合に限定されない。
【0020】 本発明及び本明細書中に開示した好ましい実施形態には多くの利点がある。本
発明は、洗剤組成物を予備溶解するための手持ち式容器に関する。所定量の洗剤
組成物及び溶剤を容器に入れる。好ましい実施形態では、溶剤及び洗剤を攪拌例
えば震盪によって容易に且つ効果的に混合できるようにするため、容器の容積内
に所定量の非充填空間がある。他の溶剤を使用できるけれども、好ましい溶剤は
水である。
【0021】 本発明は、その大きさが小さいため、大型の容器を用いた予備溶解よりも便利
である。更に、本発明は、小型であるため、収納が容易である。洗剤組成物を予
備溶解するように設計されているため、本発明には、便利に且つ適正に予備溶解
を行うことができるという特徴がある。例えば、好ましい実施形態は、容器の充
填を容易にするための広い口部、及び漏れを防ぐための水密ハウジングを有する
【0022】 本発明には、特に予備溶解に使用されることに加え、多くの用途がある。本発
明は、更に、所望の場合に、前置フィルタとしても使用できるように設計されて
いる。容器内部でひとたび予備溶解した後、洗剤組成物を使用し、しみの付いた
、油汚れが付いた、又は酷く汚れた領域を予備処理できる。これにより、予備処
理プロセスを更に安価に行うことができる。これは、容器内で予備溶解させたの
と同じ洗剤組成物を予備処理及び洗濯サイクルの両方に使用できるためである。
使用者は、別の予備処理製品の購入、収納、及び使用の費用及び手間を節約する
。更に、容器は、好ましくは、新たな洗剤及び溶剤を内部に入れることができる
という点で再使用可能である。これは、更に、予備処理剤を「使い終えた」とき
に使用者が交換の予備処理製品を購入する費用及び手間を節約する。更に、任意
の洗剤を容器とともに使用できるため、容器を使用することによって実際上任意
の洗剤組成物を予備処理組成物として使用できる。
【0023】 容器が気密であり及び/又は水密であり、ガスを発生する洗剤組成物が容器内
で溶解させてある場合には、内部圧力が容器内で発生する。しかしながら、気密
シール及び/又は水密シールが最初に破られたとき、容器内面に溜まった被推進
材料が実質的に容器から出ないように設計されている。更に、バルブは、容器を
小出し配向に整合したとき、予備溶解させた洗剤を小出しできるように設計され
ている。かくして、容器は、溶解させた洗剤を、使用者が望むときにだけ容器か
ら出すように設計されている。
【0024】 容器内部で形成された流体の粘度と小出し通路との間の関係により、使用者は
、容器から小出しされる流体の量を容易に制御できる。更に、小出し通路により
、使用者は、施与する必要がある場所にだけ流体を容易に小出しできる。更に、
容器は、アプリケータ、例えばブラシを有する。ブラシは、油汚れ、しみ汚れ、
及び汚れ等の汚い表面を直接擦り洗いする上で有用である。これと同時に、流体
もまた汚れた表面に小出しされる。
【0025】 ひとたび洗剤組成物を予備溶解し、随意の任意の予備処理を完了した後、予備
溶解した洗剤組成物を使用して洗濯を行うことができる。例えば、予備溶解させ
た洗剤組成物を洗濯機の洗濯槽に注ぎ込むことができる。更に、残りの洗剤が入
った容器を洗濯機の洗濯槽内に置くことができ、その結果、洗剤は洗濯機の機械
的攪拌時に洗濯槽内に流入する。この方法には、労力を実際上要せずに、容器を
別にクリーニングすることなく、容器がクリーニングされるという追加の利点を
有する。次いで、容器を必要に応じて再充填でき且つ再使用できる。
【0026】 この容器は、主要構造構成要素として、所定量の洗剤組成物及び溶剤を保持す
るハウジングと、先端を持つ小出し通路と、先端の内側に配置されたフィルタと
、先端を部分的に閉塞するためにフィルタと先端との間に配置された少なくとも
一つのバルブとを含む。フィルタは、未溶解の洗剤で小出し通路を目詰まりさせ
ることがない所定の孔径を有する。更に、フィルタは、小出しを行うように容器
を配向した場合に、容器内に配置された所定量の洗剤でフィルタが完全に目詰ま
りしてしまい、溶解した洗剤がフィルタを通過できなくなることが起こらないよ
うに配置されていなければならず且つ配向されていなければならない。従って、
目詰まりを最少にし且つ洗剤の流れを最大にするため、容器が小出しを行うよう
に配向された場合に、第1端を通過する溶解させた洗剤のほぼ全てが先ず最初に
フィルタを通過するのが好ましい。小出し通路を通過する溶解させた洗剤のほぼ
全てがフィルタを通過するのが好ましい。
【0027】 好ましくは、所定量の洗剤組成物及び所定量の溶剤を容器内に置いたとき、こ
れらは、約21℃で計測した粘度が約500センチポアズ(cP)以下、好まし
くは約250cP以下の流体を形成する。センチポアズは、cgs単位系の粘度
の単位であり、ダイン・秒/cm2 又はg/cm・sの次元を有する。好ましく
は、小出し通路はこの粘度に合わせてあり、手が容器に圧力を全く及ぼしておら
ず且つ容器が小出し配向にある場合には、通路を通る流体の流量は約0ml/分
乃至約300ml/分であり、好ましくは約60ml/分であり、更に好ましく
は約0ml/分乃至約20ml/分以下である。しかしながら、弾性側壁が存在
する場合には、容器に手で圧力を及ぼすことによって流量を300ml/分以上
に増大させることができる。
【0028】 バルブは、先端を少なくとも部分的に閉塞するため、フィルタ表面と先端との
間に配置されるように位置決めされる。理論によって括ろうとするものではない
が、バルブを配置することによって、被推進材料の直接的経路を部分的に閉塞す
る物理的障壁をバルブが形成するものと考えられる。この場合も、理論によって
括ろうとするものではないが、フィルタ表面は、これらの「被推進材料」の大部
分がその解放前に溜まる場所であると考えられる。特定の好ましい実施形態では
、バルブはフィルタと一体であり、これによって被推進材料が溜まることができ
るフィルタ表面積を小さくし、被推進材料と関連した問題点を更に緩和する。従
って、そうでない場合に、シールが破られると先端から放出される被推進材料の
量が大幅に減少し、そうでない場合には容器から出ないようにされる。しかしな
がら、これと同時に、バルブは、容器内で発生したガスを、容器を出る被推進材
料と関連した汚れ及び不便さをなくす手段で解放できる。
【0029】 ハウジングの形状は様々に変化させることができる。好ましくは、形状及び材
料は、容器を容易に且つ便利に取り扱うことができるように選択され、これによ
って、手で快適に掴むことができる人間工学的大きさ及び形状を提供する。容器
は、好ましくは、シールが容易であり、流体が漏れ出さないように使用中にシー
ルされた状態を保つ。ハウジングの好ましい材料には、プラスチック、ポリマー
、フィルムや積層紙等の可撓性材料、ゴム、ガラス、金属、及びこれらの組み合
わせが含まれる。更に好ましいハウジング材料には、ゴムや、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、及びポリエチレンテレフタレート等のプラスチックが含まれる。
容器の部品は、選択された材料に適した当該技術分野で周知の任意のプロセスで
製作できる。好ましい製造プロセスは、吹込成形、射出成形、射出吹込成形、真
空成形、及びこれらの組み合わせである。
【0030】 フィルムや積層紙材料で形成されている場合には、ハウジングは、シール可能
な又は再シール可能な袋状形態に形成できる。容器は、保持するため及び小出し
される流体の量を制御するため、十分な構造的剛性を持たなければならない。消
費者にとって、円形及び楕円形断面を持つ比較的剛性の容器が一般的であり、及
びかくして本明細書中で好ましいが、収納性を向上させるため、例えば正方形や
矩形等の他の形状を使用してもよい。取り扱い、保持、、震盪等を容易にするた
め、使用者の手に容易に馴染むようにハウジングを設計するのが好ましい。対称
平面を持つ断面を備えたハウジングは握り易く、人間工学的に優れているという
ことがわかっている。本明細書では、このような形状を持つハウジングを使用す
るのが好ましい。ハウジングは、更に、洗剤組成物及び溶剤を加えるための口部
及びキャップ部材を含む。例えば図1及び図2でわかるようにハウジングの口部
が広い場合には、ハウジングの断面積を図1に参照番号5で示すように口部から
遠ざかる方向で減少させることによって人間工学的大きさ及び形状のハウジング
を得ることができる。
【0031】 便利に使用するため、口部は、洗剤組成物及び溶剤をハウジング内に零さずに
容易に加えるのに十分広幅でなければならない。口部の好ましい大きさ及び形状
は、容器内で使用しようとする洗剤組成物の種類等の多くの要因で決まる。例え
ば、通常は何等かの種類の計量装置例えばスコップやキャップで入れられる顆粒
状洗剤組成物について使用されるようになった容器では、口部は、スコップを、
場合によっては「山盛りの」スコップを受け入れるのに十分広幅でなければなら
ない。従って、このような容器についての好ましい口部の大きさは、口部の最も
広幅の箇所で計測して約35mm乃至約120mmの幅であり、好ましくは約5
0mm乃至約105mmの幅であり、更に好ましくは約60mm乃至約95mm
の幅である。液状又はペースト状の洗剤組成物で使用するための容器の口部の好
ましい大きさは、これよりも小さく、口部の最も広幅の箇所で計測して約20m
m乃至約95mmの幅であり、好ましくは約35mm乃至約80mmの幅であり
、更に好ましくは約45mm乃至約70mmの幅である。
【0032】 ハウジング及び容器は再使用可能な種類のものであるのが好ましく、従って、
再使用、再充填、及びクリーニングを容易に行うことができる設計でなければな
らない。更に、容器は、平らな面上に置いたときに直立状態を保持するように形
成されており且つバランスがとられているのが好ましい。
【0033】 小出し通路により、使用者は、ハウジング内で形成された流体を小出しして洗
濯、予備処理、又はその両方に使用できる。通路は、剛性であっても可撓性であ
ってもよく、或いはその組み合わせであってもよい。小出し通路は先端を有する
。小出し通路に流れ制限部分が設けられているのが好ましい。流れ制限部分は、
小出し通路を通過する流体の流量を制御する。使用者は、弾性側壁が存在する場
合にこの弾性側壁に手で圧力を加えることによってこの流量を大幅に増大できる
。流れ制限部分は、小出し通路を通過する流体の流量を制御する任意の手段であ
るのがよい。例えば、チューブ状構造又は流体圧力レギュレータを使用して流量
を制御できる。本発明の好ましい実施形態では、流れ制限部分には、穴、好まし
くは少なくとも一つの穴が設けられている。
【0034】 本明細書中で使用されている「穴」という用語は、スポンジのような連続気泡
構造や多孔質構造を含まない。このような連続気泡構造や多孔質構造は、本発明
の範疇に含まれない。これは、このような構造が、手で圧力を加えることによっ
て流量を大幅に増大させることが出来ないためである。例えば、流れ制限部分と
してスポンジを持つ容器の流量は、手で圧力を加えたとき、圧力は僅かに増大す
るにしろ大幅には増大しない。好ましくは、穴は点であり、この点のところで容
器内の流体が容器を出る。穴は、ハウジングに設けられていてもよいし、キャッ
プ部材に設けられていてもよいし、これらの両方に設けられていてもよい。以下
に説明するように、穴はアプリケータに連結された関係にあるのが好ましいが、
このことは本発明にとって必要なことではない。しかしながら、穴及びアプリケ
ータがそのように連結されており、容器を予備処理に使用する場合には、穴を出
る洗剤がアプリケータと関連し、処理されるべき表面に容易に且つ正確に狙いを
定めて提供される。穴の数及び大きさは、小出しされるべき洗剤溶液の特定の物
理的性質、使用された溶剤、及び消費者の好みに合わせて調節でき、調節される
べきである。例えば、極めて高粘度の流体は、小出しを容易に且つ効果的に行う
ため、穴を更に大きくするか或いは穴の数を増やすかのいずれかを必要とする。
逆に、非常に低粘度の流体は、溶剤が出過ぎないようにするため、穴を小さくす
るか或いは穴の数を比較的少数にするかのいずれかを必要とする。本発明では、
穴の大きさの好ましい範囲は、面積で、約0.0019mm2 乃至約16mm2
、好ましくは約0.2mm2 乃至約5mm2 、更に好ましくは約0.3mm2
至約3.2mm2 である。多数の穴を所定のパターンで、又は場合によっては別
に配置できる。穴は、以下に論じるアプリケータに対して連結された関係で配置
されているのが好ましい。
【0035】 本明細書中に説明した発明は、先端の内側に配置されたフィルタ又はスクリー
ンを有する。本明細書中で使用されている「内側に」という用語は、溶剤及びハ
ウジング内で形成された溶解された洗剤が、穴を通過する前にフィルタを通過す
る位置に関する。例えば、フィルタは、図1に参照番号6で示すように、穴とハ
ウジングとの間に配置できる。更に、フィルタは、ネック部材の内側のネック部
材から内方等の多くの可能な場所に配置できるが、この場所に限定されない。フ
ィルタは、未溶解の洗剤で穴が目詰まりしないようにすると同時に、溶解済の洗
剤即ち目詰まりを起こさない洗剤及び溶剤を通すのに役立つ。フィルタは、未溶
解の洗剤と小出し通路の先端との間に配置されるように位置決めされていなけれ
ばならない。本発明の一実施形態では、メッシュサイズが同じ又は異なる一つ以
上のフィルタが設けられる。
【0036】 フィルタの大きさ(即ちフィルタの直径)、形状、及び配向は、好ましくは、
穴を通って出るほぼ全ての洗剤が最初にフィルタを通過しなければならないよう
になっている。フィルタの形状は、好ましくは、円形、楕円形、又は正方形であ
る。フィルタは、傾けられていてもよく、任意の角度で配向されていてもよい。
好ましくは、フィルタの平面は、例えば図3でわかるように、ハウジングを通し
て引いた長さ方向線に対して垂直である。フィルタは、容器の他の部品と一体に
形成されていてもよく、又は別体の部品として成形した後、容器に取り付けられ
てもよい。フィルタは、別体の部品として成形されている場合には、成形後、接
着、ヒートシール、超音波シール、所定位置にクランプ止めすること、又はこれ
らの方法の組み合わせ等の当該技術分野で周知の様々な方法で所望の場所に取り
付けることができる。好ましい実施形態では、フィルタは容器に永久的に取り付
けることができ、又は取り外し自在にし、容器の組み立て及びクリーニングを容
易にすることができる。取り外し自在のフィルタは、完全に取り外すことができ
るフィルタであってもよいし、部分的に取り外すことができるフィルタであって
もよい。部分的に取り外すことができるフィルタは、例えば、一つの箇所が容器
にしっかりと固定されているが容器から完全に取り外すことなく変位させること
ができるフィルタを含み、この場合、フィルタは、ヒンジ止めされており且つ所
定位置に固定されているが、クリーニングを容易に行うため、固定状態を解除し
て揺動させることにより開放できる。
【0037】 フィルタを容積が比較的大きな領域に配置することによって、例えば、狭幅の
ネック部分の内側でなくネック部分の前にフィルタを配置することによって、フ
ィルタの目詰まりを更に少なくできる。好ましい実施形態では、フィルタは、ネ
ックのベースのところに配置されている。所望であれば、フィルタを部分的に閉
塞してもよい。フィルタは、例えば、フィルタに不透過性区分及びメッシュ区分
を形成することによって、マスクをフィルタに被せること等々によって、部分的
に閉塞できる。従って、部分的に閉塞されたフィルタは、溶剤及び溶解させた洗
剤に対して不透過性の部分及び溶剤及び溶解させた洗剤を通過させることができ
る部分を有する。
【0038】 フィルタは、プラスチック、ゴム、薄いフィルム、紙、フォーム等の様々な種
類の材料で製造できる。ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン、及びステンレス鋼が好ましい材料である。本明
細書中で使用されている「メッシュ」という用語は、均等な形状の通路を持つフ
ィルタに関し、「孔」という用語は、規則的形状又は不規則な形状のいずれかの
形状を持つフィルタに関する。メッシュの大きさ及び孔の大きさは、洗剤組成物
粒子の大きさ、及び小出し通路の性質について最適化できる。本発明で有用なメ
ッシュの好ましい大きさは、幅が、平均で300μm以下であり、好ましくは約
250μm乃至約20μmであり、更に好ましくは約225μm乃至約35μm
であり、最も好ましくは約200μm乃至約50μmである。しかしながら、使
用されたフィルタの孔径は、必ずしも均等でなくてもよく、及びかくして平均孔
径が約0.09mm2 以下、好ましくは約0.0625mm2 乃至約0.000
2mm2 、更に好ましくは約0.05mm2 乃至約0.0012mm2 であり、
最も好ましくは約0.04mm2 乃至約0.0025mm2 のフィルタが有用で
ある。
【0039】 本明細書中に記載した容器は、フィルタと先端との間に配置されたバルブを含
む。添付図面には、バルブの様々な非限定的実施形態が示してある。バルブは、
先端を部分的に閉塞するように配置されなければならず、配向されなければなら
ない。
【0040】 気密及び/又は水密シールが破られたとき、バルブにより、容器内で発生した
ガスを逃がすことができると同時に被推進材料が容器から漏出しないようにする
。理論によって括ろうとするものではないが、被推進材料の大部分は、攪拌中に
フィルタ表面に溜まり、次いで、容器のシールが破られたときに内圧と外圧とを
等しくしようとするガスによってフィルタ表面から運び去られるものと考えられ
る。バルブが先端を部分的に閉塞するため、バルブは、被推進材料が容器を出る
ために移動しなければならない(及び従って、ガスによって懸濁されたままの)
距離/経路長を大きくするための手段として役立つ。従って、ハウジング内で形
成された溶解させた洗剤は、例えば図13Bで示すように、容器を出る前にフィ
ルタを通過しなければならず、その後バルブを通過しなければならない。経路長
を大きくし、物理的障壁を提供することによって、被推進材料を容器内に止める
と同時に発生したガスを漏出させるものと考えられる。更に、容器を整合させて
小出しを行うとき、バルブは、例えば、撓ませることによって、又は溶解させた
洗剤が何等かの方法でバルブを通って及び/又はバルブを通して流れることがで
きるようにするのに十分な空間を提供する何等かの方法のいずれかによって、溶
解させた洗剤を通すことができる。
【0041】 従って、バルブは様々な場所に配置できる。例えば、バルブはフィルタと一体
であってもよいし、フィルタの近くに置いてもよいし、場合によっては小出し通
路と一体であってもよい。フィルタと一体のバルブは、フィルタの永久的な部品
であるか或いは、取り外し自在であって、容器が組み立てられていつでも使用で
きる状態にあるときにフィルタと接触しているに過ぎないかのいずれかである。
同様に、小出し通路と一体のバルブは、小出し通路の一部に永久的に取り付けら
れているか或いは、取り外し自在であって、容器がいつでも使用できる状態にあ
るときに小出し通路と接触しているに過ぎないかのいずれかである。バルブを所
定位置に永久的に或いは一時的に固定する手段を、本明細書中、バルブ取り付け
体という。好ましい実施形態では、バルブは、例えば図14でわかるように、フ
ィルタと一体である。別の好ましい実施形態では、バルブは、図2Bの参照番号
52でわかるように、小出し通路と一体である。所望であれば、図15に示すよ
うに、一つ以上のバルブを使用できるが、このような多数のバルブは、本発明で
は必要とされない。
【0042】 バルブの大きさは、その位置に応じて変えることができる。バルブは、フィル
タと向き合ったバルブ面の表面積であるバルブ表面積を有する。上文中に説明し
たように、好ましいバルブはフィルタと一体であるか或いは小出し通路と一体で
ある。バルブがフィルタと一体である場合には、又はフィルタの近くに配置され
ている場合には、好ましいバルブのバルブ表面積のフィルタ表面積に対する比は
、少なくとも約2:5であり、更に好ましくは少なくとも約3:5であり、場合
によっては、更に好ましくは約1:1である。部分的に閉塞されたフィルタにつ
いては、閉塞されていないフィルタ領域は、図7Aの参照番号50によって例示
したように、「開放フィルタ表面積」であると考えられる。従って、部分的に閉
塞されたこのようなフィルタとともに使用するため、好ましいバルブのバルブ表
面積の開放フィルタ表面積に対する比は、少なくとも約2:5であり、更に好ま
しくは少なくとも約3:5であり、場合によっては、更に好ましくは約1:1で
ある。しかしながら、バルブが小出し通路と一体である場合には、好ましいバル
ブのバルブ表面積の小出し通路断面積に対する比は、少なくとも約2:5であり
、更に好ましくは少なくとも約3:5乃至約1:1であり、場合によっては、更
に好ましくは約1:1である。上述の場合では、バルブの最大の大きさは、バル
ブ表面積の小出し断面積に対する1:1の比と対応する。バルブが小出し通路と
接触する箇所でのバルブの平面内で小出し通路断面積を計測する。
【0043】 ひとたび特定の位置に固定された後、被推進材料をフィルタ(又は他の蓄積領
域)から先端に取り出す最も直接的な経路を部分的に閉塞するようにバルブを整
合させなければならない。従って、好ましい整合状態は、先端を出るために被推
進材料が移動しなければならない距離を最大にする図14に例示する整合状態で
ある。従って、バルブは、例えばフィルタと同じ形状又はフィルタと異なる形状
等の多くの形状で形成できる。様々な非限定的バルブ形状を図7乃至図12に例
示する。
【0044】 更に、好ましい実施形態では、バルブは、図16に例示するように可撓性であ
る。可撓性のバルブの長さに沿った少なくとも一つの箇所が湾曲している。この
ようなバルブの可撓性は、被推進材料によってバルブに及ぼされる力が、このよ
うな被推進材料の大部分を通過させることができるには不十分であるような可撓
性でなければならない。しかしながら、容器を小出しを行うように整合させたと
き、溶解させた洗剤により、溶解させた洗剤がバルブを通過できるのに十分なだ
けバルブを湾曲させる。従って、このようなバルブには、バルブにより被推進材
料が先端から出ないようにする第1位置、及び溶解させた洗剤を小出しできるよ
うにする第2位置の少なくとも二つの位置がある。これらの位置を図13Aに参
照番号60a及び60bで例示する。
【0045】 バルブが可撓性である場合には、バルブがヒンジ止めされている場合のように
一つの箇所が可撓性であるのがよく、及び/又はバルブがその全長に沿って可撓
性であるのがよい。例えば図13A及びBに示すようにヒンジ止めされたバルブ
は、フィルタ又は部分的に閉塞されたフィルタへの取り付け箇所、小出し通路へ
の取り付け箇所等の少なくとも一つのヒンジ箇所で大きく屈曲する。更に、ヒン
ジ止めされたバルブはその長さの部分に沿って屈曲できるが、主としてヒンジ箇
所で屈曲する。従って、このようなバルブには、例えば、薄い材料に刻み目を付
けることによって形成したバルブが含まれる。かくして、バルブ取り付け部自体
でヒンジ箇所を形成できる。ヒンジ止めされたバルブを取り付けるための及び/
又はバルブを形成するための好ましい手段には、接着、テーピング、ヒートシー
ル、超音波シール、刻み目形成、クランプ止め、及びこれらの組み合わせが含ま
れる。好ましい実施形態では、バルブはその長さに沿って可撓性であり且つヒン
ジ止めされている。
【0046】 バルブは、バルブの所望の性質に応じて、多くの可撓性材料及び非可撓性材料
から形成できる。好ましいバルブ材料には、プラスチック、紙、セラミックス、
及びこれらの組み合わせが含まれる。比較的好ましい材料の非限定的例には、ポ
リエステル、ポリマー、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ナイロン、紙、プラスチックでコーティングした紙、及びこれら
の組み合わせが含まれる。
【0047】 ハウジング、小出し通路等の容器の構造構成要素は、十分な構造的剛性及び耐
溶剤性を提供する任意の材料で形成されているのがよい。容器の材料の随意の好
ましい特徴には、半透明性、透明性、又は不透明性、所望の形状に容易に形成で
きること、洗剤溶液に対する抵抗性、及び適当なpH範囲、耐久性、着色性、過
度の騒音を発することなく洗濯サイクルに容器を加えることができる柔らかさが
含まれる。容器を洗濯サイクルの内側に置こうとする場合には、選択される材料
は耐水性であり、洗剤溶液が使用される温度、代表的には約5℃乃至約60℃の
温度に対して耐熱性でなければならない。理想的には、選択された材料は、凍結
温度以下の温度から衣料乾燥機の作動温度以上の温度までの範囲の温度に対して
耐熱性でなければならない。これらの最適の範囲は、例えば、消費者が冬季に洗
濯物を屋外に置く場合や容器を故意に又は意図せずに衣料乾燥機に入れる場合と
関連している。
【0048】随意の容器構成要素 随意の構成要素として、キャップ部材をハウジングに取り付けるための、例え
ば図1で参照番号3を附したファスナを適用できる。これらのファスナは、好ま
しくは水密シールを形成し、穴カバーが設けられている場合にはこの穴カバーに
取り付けることができ、水密シールが望ましい場合にこの穴カバーを覆う。好ま
しいファスナの非限定的例は、ねじ式閉鎖体、スナップ型閉鎖体、ヒンジ型シー
ル、摺動シール、及びこれらの組み合わせである。水密シールが望ましい場合に
設けることができる随意の特徴は、内プラグシール及び/又は多くの周知の接触
リングシールのうちの任意のシールである。これらの種類のガスケット無しシー
ルは、驚く程水密である。内プラグシールは、これが設けられている場合には、
シールされるべき雌部材のほぼ全内周に亘って延びており、雄シール部材に相互
嵌着によって受け入れられる。この種のシールの非限定的例を図3に参照番号2
0で示す。接触リングシールが雌部材の内面に沿って延びており、雄部材のまさ
に先端とシールを形成し、これが好ましい。
【0049】 好ましい実施形態では、使用者が手で圧力を加えることによって、小出しされ
る洗剤の量を制御することができる弾性側壁をハウジングの少なくとも一部が形
成する。存在する場合には、弾性側壁は、任意の適切な配向でハウジングの様々
な位置に配置できる。例えば、弾性側壁は、側部、底部、頂部、小出し通路、等
に配置できる。更に、弾性側壁は、様々な形態をとることができる。弾性側壁の
非限定的例は、実際のハウジング壁、ハウジングに取り付けられたボタン、及び
ハウジングに設けられたウィンドウである。
【0050】 クリーニングされるべき表面と接触するためのアプリケータは、小出し通路の
先端に取り付けられているのが好ましい。存在する場合には、使用者は、アプリ
ケータにより、溶解させた洗剤を問題の特定の領域、例えば布片のしみに、又は
襟汚れに特定的に付けることができる。アプリケータは、キャップ部材及び/又
はハウジングのいずれかに取り付けられているのが好ましい。アプリケータは、
ブラシ、ローラーボール、スポンジ、ノズル、ブリストル、及びこれらの組み合
わせを含む多くの設計のうちの任意の設計のアプリケータであるのがよいが、こ
れに限定されない。これらの設計のうち、ブラシ、ノズル、及びブリストルが好
ましい。本発明では、少なくとも一つのアプリケータを使用するのが好ましいが
、好ましくは、一つ又は二つのアプリケータを使用する。アプリケータは、プラ
スチック、毛皮、布、ポリマー、ゴム、及びこれらの組み合わせ等の任意の適当
な材料でできている。アプリケータ用の好ましい材料には、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、プラスチック、及びこれらの組み合わせが含まれる。
【0051】 本発明でブラシを好ましいアプリケータとして使用する場合、行われるべきク
リーニングの種類に合わせてブリストルの強度及び長さを注文製作できる。例え
ば、布のクリーニングを行う場合には、ブリストルの剛性が大き過ぎると、クリ
ーニングを受ける布を傷付けてしまい、特に絹等のデリケートな布を傷付けてし
まう。従って、長いブリストル又は柔らかなブリストルが好ましい。布について
は、好ましいブラシのブリストル強度は約200N/cm2 以下であり、好まし
くは約150N/cm2 以下である。ブリストル強度は、本明細書中に記載した
ように、プレスヘッドの速度が12.5mm/分であり、ブリストル面積が約5
.5cm2 であることを除き、JIS S 3016の方法を使用して計測する
。JIS S 3016は、歯ブラシのブリストル強度を計測するための日本工
業規格である。本明細書中で使用した圧縮試験機は、日本国大阪府のトヨテスタ
ー社が製造しているYLM−5型圧縮試験機である。他の用途又は傷付き難い表
面については、比較的剛性のブリストルが望ましい。
【0052】 随意の構成要素として、小出し通路は、例えば図2Aの参照番号12でわかる
ように、ネック部分を更に含む。随意であるが、ネック部分もまた、存在する場
合には、ハウジングと小出し通路との間に配置されるのがよい。好ましい実施形
態では、ネック部分は穴の内側に配置されている。好ましい実施形態では、ネッ
ク部分は、約90°乃至約180°の少なくとも一つのネック角度を有する。ネ
ック角度は、ハウジングを通して引いた長さ方向線から計測される。本明細書中
で使用するための好ましいネック角度の範囲は、約120°乃至約150°であ
る。ネック角度が120°以下である場合には製造が困難であるのに対し、ネッ
ク角度が150°以上の場合にはフィルタ及び穴が目詰まりを引起し易くなるた
めに不便になる。更に好ましいネック角度の範囲は、約120°乃至140°で
ある。随意であるが、本明細書中、一つ以上のネック角度を使用でき、場合によ
っては、図3の参照番号12でわかるように湾曲したネック部分を使用してもよ
い。理想的には、このネック角度は、ハウジングが所定量の洗剤及び溶剤で充填
されており、容器全体が傾けられて小出し配向に整合させてある場合に、未溶解
の洗剤がフィルタを完全に目詰まりさせることがないような角度である。好まし
い実施形態では、ネック部分は穴から遠方のネックベースを有し、フィルタがネ
ックベースに配置される。
【0053】 フィルタの好ましい固定方法は、例えば図3の参照番号23でわかるように、
一つ又はそれ以上のフィルタ突部を使用する方法である。これらのフィルタ突部
は、フィルタが配置されるべき場所の周囲に亘って配置された盛り上がった突部
であり、これらの突部内にフィルタがスナップ嵌めされる。フィルタ突部は、フ
ィルタがクリーニングを容易にするために取り外し自在であるか或いは所定位置
に永久的に固定されているかのいずれかであるように形成できる。更に、フィル
タ突部は、フィルタの目詰まりを助長したり、容器から流出する洗剤を捕捉した
りすることによって、フィルタ突部が穴を出る洗剤の流れを妨げることがないよ
うに形成されているのが重要である。フィルタ突部の数が多過ぎる場合やフィル
タ突部が大き過ぎる場合には、洗剤が溜まる棚部を形成することによって、フィ
ルタを通る洗剤の流れが妨げられてしまい、最終的にはフィルタを完全に目詰ま
りさせてしまう。好ましい実施形態では、キャップ部材には、フィルタの周方向
に等間隔で間隔が隔てられた三つの別々のフィルタ突部が設けられている。
【0054】 消費者の好みに従って、及び使用中に汚れないようにするため、多くの場合、
任意の穴及び任意のアプリケータに穴カバー及びカバリングの夫々を設けるのが
望ましい。アプリケータが穴を取り囲んでいる場合には、穴カバー及びカバリン
グは同じである。好ましい実施形態では、図3でわかるように、水密シールを形
成することによって洗剤の漏出を阻止する水密穴カバーによって穴からの漏れを
阻止する。この水密シールは、穴カバーと、穴自体との間に形成でき、アプリケ
ータ、キャップ部材、又は任意の他の適当な構造であるのがよい。穴カバーと同
様に、好ましい実施形態では、カバリングは、多くの場合、任意の適当な容器構
成要素と水密シールを形成するが、必ずしも形成しなくてもよい。
【0055】 随意の特徴として、キャップ部材とハウジングとの間のシールが実質的に水密
であるときを示す一組のストップマークが挙げられる。これらのストップマーク
は、矢印、色彩コード、線等の任意の種類のマークであるのがよい。容器に設け
られた別の随意の特徴は、一組の使用上の注意である。ストップマーク及び使用
上の注意は、両方とも、設けられている場合には、製造プロセス中に、キャップ
部材、ハウジング、又はこれらの両方等の任意の構造構成要素上に成形できる。
別の態様では、これらは、ラベル貼付、シルクスクリーン、容器自体に直接的に
印刷すること、ホットスタンピング等の当該技術分野で周知の方法で加えること
ができる。
【0056】 随意の特徴として、使用者が容器を掴み易くするため、美観上の理由により、
又は任意の他の理由により、ハウジング、キャップ部材、ネック部分、穴カバー
、カバリング、又は任意の他の容器構成要素に少なくとも一つの摩擦面を設ける
ことができる。例えば、図1の参照番号8を参照されたい。洗剤又は流体を容器
の外側に零したとき、摩擦面は使用者が掴み続けるのを補助する。摩擦面は、設
けられている場合には、容器構成要素と一体に形成された、又は別に加えられた
、突部、窪み、ゴムグリップ、別体の構成要素等の当該技術分野で周知の任意の
種類の摩擦向上面であるのがよい。摩擦面は、設けられる場合には、ハウジング
及びキャップ部材の両方に設けられているのが特に好ましい。これは、容器のこ
れらの部分が使用中に滑り易くなるためである。更に、一つ又は複数の摩擦面は
、キャップ部材の取り外し及びシールを容易に且つ便利にするのを助ける。好ま
しい実施形態では、穴カバーには、シール及びシール除去を容易にできるように
する摩擦面が設けられている。同様に、好ましい実施形態では、カバリングは、
設けられる場合には、摩擦面を含む。好ましい実施形態では、使用上の注意は、
二つの目的で即ち摩擦面としても役立つ。
【0057】 別の好ましい随意の特徴は、図1に参照番号4で示す少なくとも一つのレベル
表示器である。これは、洗剤及び/又は溶剤を容器にどれ程入れればよいのかを
使用者に知らせるのに役立つ。好ましい実施形態では、レベル表示器は、製造プ
ロセス時にハウジングに成形される。好ましい実施形態では、容器には、一つ以
上の、好ましくは二つ以上のレベル表示器が設けられている。好ましい実施形態
では、本発明の容器は、普通に汚れた表面を処理するための一組のレベル表示器
、及び酷く汚れた表面を処理するための別の組のレベル表示器を備えている。好
ましい実施形態では、レベル表示器は、二つの目的で即ち摩擦面としても役立つ
【0058】 別の随意の特徴は、構造上の剛性を改善するためにハウジングの周囲に沿って
延びるリップである。リップの一例に図6で参照番号33が附してある。このリ
ップは、ハウジングの断面が全体に亘って均等でない場合に特に有用である。例
えば、断面が口部のところで円をなして開始し、末端で楕円形をなして終了する
場合には、二つの形状が出会う界面に設けられたリップにより、容器の剛性を向
上し、口部の変形を抑える。このリップがハウジングの外側に配置されている場
合には滴の捕捉で役立ち、並びに摩擦面として作用する。
【0059】 別の随意の特徴は、ハウジングの内部で発生した任意の圧力をゆっくりと周囲
圧力と等しくする圧力解放機構である。これは、小さな解放バルブ、水密である
が気密でないシール、外すのに何回も回転させなければならないねじ山を備えた
穴カバー、又は当該技術分野で周知の任意の手段によって行うことができる。
【0060】 図1は、ファスナ3の上方に口部2が設けられたハウジング1を示す。図示の
ファスナ3は、ねじ型ファスナである。ファスナ3は、零れ及び漏れを最少にす
るため、ハウジング1とキャップ部材7(以下に説明する)との間に水密シール
を形成するのが非常に望ましい。ファスナがこのようなシールを形成できる多く
の場所及び多くの方法があるということは当業者には理解されよう。好ましくは
、ハウジング1とキャップ部材7との間の製造許容差は、ファスナ3によって接
合したときにこれらがその間に実質的に水密シールを形成するような製造許容差
である。ハウジング1は、更に、二つのレベル表示器4を有し、側壁5の所期の
形状が示す人間工学的な手に馴染む形状を有する。図1は、更に、キャップ部材
7とハウジング1との間に配置されたフィルタ6を示す。フィルタ6とキャップ
部材7との間にはマスク51が配置されており、このマスクには、バルブ取り付
け体53を介してバルブ52が連結されている。キャップ部材7は、縁部に沿っ
た一組の盛り上がった突部からなる摩擦面8を有する。
【0061】 この実施形態では透明な穴カバー9の内側には、この図でブラシとして示すア
プリケータ10が取り付けられている。穴カバー9は、キャップ部材7、本体部
材1、アプリケータ10、又は任意の他の適当な容器構成要素と水密シールを形
成できる。アプリケータ10には、多数の穴11が設けられている。
【0062】 図2Aは、ネック12がアプリケータ10まで延びる、キャップ部材7の別の
詳細を示す。更に、図2Aは、ネック角度13の一例を示す。この図では、ネッ
ク角度はαとして示してある。ネック角度13は、ハウジング1を通って長さ方
向に引いた線から計測した角度である。この線は、図2Aに垂線として示してあ
る。理想的には、このネック角度13は、ハウジング1を洗剤14でレベル表示
器4まで充填し、容器全体を傾ける等により小出し配向に整合して使用するとき
に、洗剤がフィルタを完全に目詰まりさせることがない角度である。これを図2
Bに示す。この図では、ブラシ型アプリケータ10を使用するために図2Aの容
器が傾けてある。図2Bの断面図は、容器を上文中に説明したように小出し配向
に整合させたとき、未溶解の洗剤14がフィルタ6を完全に目詰まりさせること
がなく、かくして、溶解させた洗剤が穴11に到達できることを示す。この図に
はバルブ52が更に示してあり、このバルブは、バルブ取り付け体53を介して
ネック12と一体となっている。バルブ52は、バルブ表面積56を有する。
【0063】 図3は、試料キャップ部材7及びハウジング1の詳細断面図を示す。ファスナ
3はねじ型ファスナであり、キャップ部材7の相補的閉鎖体19と水密シールを
形成できる。図3は、内プラグシール20を更に示す。このシールは、更に、ハ
ウジング1とキャップ部材7との間に水密シールを確保するのを助けることがで
きる。好ましい実施形態では、内プラグシール20とハウジング1との間の嵌着
許容差及び製造許容差は、これらが水密シールを形成するような許容差である。
キャップ部材7とハウジング1との間に水密シールを形成する別の非限定的位置
に参照番号21が附してある。図3では、フィルタ6は、複数のフィルタ突部2
3によってネックベースのところの所定位置に保持される。一連の盛り上がった
突部を含む摩擦面8がキャップ部材7上に示してある。
【0064】 図3は、更に、水密穴カバー18の断面図を示す。好ましい実施形態では、水
密穴カバー18は、水密シールを形成することによって洗剤の漏出を防ぐ。この
シールは、アプリケータ10、キャップ部材7、又は任意の他の適当な構造との
間に形成される。このようなシールを形成するための非限定的位置を、水密穴カ
バー18がネック部分12と出会う図3の箇所24及び25、及び水密穴カバー
18がアプリケータ10と出会う箇所26で示す。ネック部分12は、参照符号
αを附したネック角度13を持つ湾曲したネックである。本発明のアプリケータ
は、ブリストル27を持つブラシである。ネック部分12の先端29にはアプリ
ケータ10が取り付けられる。一連の盛り上がった突部を含む摩擦面8が水密穴
カバー18のところに示してある。更に、この図では、バルブ52がバルブ取り
付け体53によってキャップ部材7に取り付けられている。
【0065】 図4を参照すると、参照符号αを附したネック角度13及び参照符号α’を附
したネック角度13’の二つの別々のネック角度を持つ実施形態が示してある。
図5は、アプリケータ10及び水密穴カバー18の一実施形態が示してある。こ
こでは、水密穴カバー18にはキャップ部材7にヒンジ型ファスナ41を介して
取り付けられている。アプリケータ10は、穴11を持つ小さなノズルである。
【0066】 図6は、一実施形態の分解図である。ハウジング1は、広幅の口部2を含む。
ハウジング1の断面は、口部2での円形から底部30の平らな端部の楕円形まで
変化する。リップ33が追加の構造的剛性を提供し、更に、滴を捕捉するのに役
立つ。ハウジング1は、更に、多数のレベル表示器4、弾性側壁32、及び摩擦
面8を有する。
【0067】 図6は、更に、複数のフィルタ突部(図示せず)によってキャップ部材7に取
り外し自在に取り付けられており、ネックベース22を実質的に覆うフィルタ6
を示す。キャップ部材7は、更に、バルブ52が取り付けられた湾曲したネック
部分12を有する。バルブは、ネック部分12とブラシ型アプリケータ43との
間にクランプされる。穴11は、ブラシ型アプリケータ43によって取り囲まれ
ている。ネック部分12には、水密穴カバー18が取り外し自在に連結されてい
る。キャップ部材7及びハウジング1がファスナ3を介して水密シールを形成す
る。これは、180°閉鎖体であり、これにより、使用のために容器を組み立て
たとき、ブラシ型アプリケータ43及び穴11が、容器が形成する対称平面内に
ある。
【0068】 図7A乃至Eは、一体のフィルタ−バルブの様々な形状及び組み合わせを示す
。図7Aは矩形のフィルタ6を示し、このフィルタは、開放フィルタ表面積50
を有し、マスク51によって部分的に閉塞されている。更に、バルブ取り付け体
53によってマスク51に取り付けられたバルブ52が示してある。図7Bは、
楕円形フィルタ6を示し、このフィルタもまたマスク51によって部分的に閉塞
されており、開放フィルタ表面積50を有する。バルブ52は、ヒンジ54を介
してマスク51に取り付けられている。図7Cは、バルブ取り付け体53を介し
てバルブ52に取り付けられた、フィルタ表面積55を持つ正方形フィルタ6を
示す。図7Dは、バルブ取り付け体53を介して半円形バルブ52に取り付けら
れた半円形フィルタ6を示す。図7Eは、バルブ取り付け体53を介して三角形
バルブ52に取り付けられた三角形フィルタ6を例示する。
【0069】 図8Aは、フィルタ表面積55を持つ円形フィルタ6及びバルブ表面積56を
持つ円形バルブ52の夫々を示す。バルブ取り付け体53が更に示してある。図
8Bは、バルブ表面積が少なくともフィルタ表面積とほぼ同じであることを示す
、図8A平面図である。バルブ取り付け体53が更に示してある。
【0070】 図9Aは、二つのバルブ52、52’及びフィルタ6の斜視図を示す。図9B
は、図9Aと同じバルブ−フィルタ装置の平面図であり、二つのバルブ52、5
2’を示す。
【0071】 図10Aは、開放フィルタ表面積50を持つフィルタ6及びバルブ表面積56
を持つバルブ52の斜視図を示す。フィルタ6を部分的に閉塞するマスク51及
びバルブ取り付け体53が更に示してある。図10Bは図10Aの平面図であり
、この場合、開放フィルタ表面積50がバルブ52のバルブ表面積56よりも大
きいことを示す。
【0072】 図11Aは、開放フィルタ表面積50、マスク51、及びバルブ表面積56を
持つバルブ52を含むフィルタ6の斜視図である。この図では、バルブ表面積5
6は開放フィルタ表面積50よりも小さい。図11Bは、バルブ52、フィルタ
6、及び開放フィルタ表面積50の一部を示す、図11Aの平面図である。
【0073】 図12Aは、開放フィルタ表面積50を持つフィルタ6及びバルブ表面積56
を持つバルブ52の斜視図である。図12Bは、バルブ52のバルブ表面積56
がフィルタ6の開放フィルタ表面積50よりも小さいことを示す図12のAの平
面図である。
【0074】 図13Aは、キャップ部材7に設置されたフィルタ6及びバルブ52の断面図
である。バルブ52はヒンジ54を中心として撓み、第1位置60aで示してあ
る。第2位置60bは、破線で示してある。バルブ52は、第1位置60aにあ
るとき、穴11が配置された先端29を部分的に閉塞する。フィルタ6は、マス
ク51によって部分的に閉塞されている。図13Bは、図13Aの断面図である
。この図では、容器は、上文中に説明したように小出し配向に整合させてある。
この配向では、バルブ52は第2位置60bにあり、溶解させた洗剤をフィルタ
6にバルブ52を通して及び穴11に容易に通過させることができる。
【0075】 図14は、開放フィルタ表面積50を持つフィルタ6を示すキャップ部材7の
断面図である。この図には、バルブ表面積56を持つ実質的に非可撓性のバルブ
52が示してある。バルブ52は、バルブ取り付け体53を介してマスク51に
取り付けられている。バルブ52はフィルタ6と一体である。
【0076】 図15は、二つのバルブ52及び52’を持つキャップ部材7の断面図である
。バルブ52はマスク51に取り付けられており、フィルタ6と一体に位置決め
されている。第1バルブ52は、第1位置60a及び第2位置60bによって示
すように、可撓性である。第2バルブ52’は可撓性でなく、先端29のところ
で小出し通路と一体である。第2バルブは、バルブ取り付け体53を介してネッ
ク12に取り付けられている。両バルブ52及び52’は、先端29を部分的に
閉塞する。
【0077】 図16は、フィルタ6と一体のバルブ52を示す、キャップ部材7の断面図で
ある。このバルブ52はヒンジ54を有し、第1位置60a及び第2位置60b
のところのバルブ52の湾曲した輪郭によって示すように、その長さに沿って可
撓性である。バルブ52は、先端29を部分的に閉塞する。
【0078】 図17は、先端29を閉塞するようにネック12のところで小出し通路と一体
のバルブ52を持つキャップ部材7の断面図である。
【0079】 図18は、第1位置60a及び第2位置60bのところのバルブ52の湾曲し
た輪郭によって示すように、その長さに沿って可撓性のバルブ52を持つキャッ
プ部材7の断面図である。このバルブ52は、バルブ取り付け体53のところに
ヒンジを持たない。
【0080】 図19は、マスク51に取り付けられた、フィルタ6を部分的に閉塞する別体
のバルブ52を示すキャップ部材7の断面図である。フィルタ6及びバルブ52
は、別の部品で形成されているけれども、使用するために容器を組み立てたとき
、接触する。従って、バルブ52はフィルタ6と一体であると考えられる。
【0081】 図20は、フィルタ6を部分的に閉塞するマスク51に取り付けられた別体の
バルブ52を示すキャップ部材7の断面図である。バルブ52は、バルブ取り付
け体53を介してマスク51に取り付けられている。図19と同様に、バルブ5
2はフィルタ6と一体であると考えられる。
【0082】 図21は、先端29を部分的に閉塞する二つの別体のバルブ52、52’を示
すキャップ部材7の断面図である。図19と同様に、バルブ52、52’はフィ
ルタ6と一体であると考えられる。
【0083】 好ましい実施形態を図6で説明する。この実施形態は以下の追加の特徴を備え
ている。即ち、約65mmの口部、ネック角度が約135°の単一の穴、及びメ
ッシュサイズが約180μmのフィルタを備えている。
【0084】 本発明の一実施形態では、ハウジング及びキャップ部材は互いに永久的に固定
されている。ハウジングは可撓性フィルムでできており、キャップ部材から遠方
に開放可能なシールを備えている。溶剤及び洗剤は、この開放可能なシールから
加えられる。
【0085】 好ましい実施形態を図20で説明する。この実施形態は以下の追加の特徴を備
えている。即ち、バルブ及びマスクの両方が厚さ0.2mmの可撓性ポリプロピ
レンから製造されている。バルブは、マスクに取り付けられた箇所がヒンジ止め
されている。バルブはその長さに沿って可撓性であり、MIT試験機(試験方法
:日本工業規格(JIS)P−8115;負荷:1.0kgf)による紙及び板
紙の折り畳み耐久性に従って折畳み数が50000回である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による容器の分解斜視図である。
【図2A】 第1レベル表示器のところまで洗剤組成物で充填した本発明による容器の側面
図である。
【図2B】 洗剤がフィルタを完全には詰まらせないことを示す、使用時の図2Aの容器の
断面図である。
【図3】 キャップ部材の詳細側断面図である。
【図4】 小さな穴カバー及びブラシ型アプリケータを持つ実施形態を示す側面図である
【図5】 ノズル型アプリケータ及びヒンジ止めされた穴カバーを示す斜視図である。
【図6】 ハウジング及びキャップ部材の分解斜視図である。
【図7】 図7A乃至図7Eは、フィルタ及びバルブの様々な実施形態の斜視図である。
【図8】 図8Aはフィルタ及びバルブの斜視図であり、図8Bは同じフィルタ及びバル
ブの平面図である。
【図9】 図9Aはフィルタ及びバルブの斜視図であり、図9Bは同じフィルタ及びバル
ブの平面図である。
【図10】 図10Aはフィルタ及びバルブの斜視図であり、図10Bは同じフィルタ及び
バルブの平面図である。
【図11】 図11Aはフィルタ及びバルブの斜視図であり、図11Bは同じフィルタ及び
バルブの平面図である。
【図12】 図12Aはフィルタ及びバルブの斜視図であり、図12Bは同じフィルタ及び
バルブの平面図である。
【図13A】 バルブがヒンジ止めされている場合のフィルタ及びバルブの断面図である。
【図13B】 小出し配向の図13Aの容器の断面図である。
【図14】 フィルタ及びバルブの断面図である。
【図15】 フィルタ及び二つのバルブの断面図である。
【図16】 フィルタ及びその長さに沿って可撓性であり且つヒンジ止めされたバルブの断
面図である。
【図17】 フィルタ及び小出し通路と一体のバルブの断面図である。
【図18】 フィルタ及びその長さに沿って可撓性のバルブの断面図である。
【図19】 部分的に閉塞されたフィルタ及びバルブの断面図である。
【図20】 部分的に閉塞されたフィルタ及びバルブの断面図である。
【図21】 フィルタ及び二つのバルブの断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 口部 3 ファスナ 4 レベル表示器 5 側壁 6 フィルタ 7 キャップ部材 8 摩擦面 9 穴カバー 10 アプリケータ 12 ネック 13 ネック角度 14 洗剤 18 水密穴カバー 19 相補的閉鎖体 20 内プラグシール 23 フィルタ突部 51 マスク 52 バルブ 53 バルブ取り付け体 56 バルブ表面積
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA Fターム(参考) 3B155 AA01 AA21 BB08 BB14 CD11 MA01 MA02 3B202 AA19 AA41 AB30 BA01 BB08 CA07 CB06 FA04 3E082 AA01 BB10 CC10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗剤組成物を予備溶解するための手持ち式容器において、 a.所定量の洗剤及び溶剤を収容するための、小出し通路を持つハウジングと、 b.前記小出し通路は、先端を有し、 c.前記先端の内側に配置されたフィルタであって、未溶解の洗剤で前記小出し
    通路が目詰まりすることがない孔径を持ち、小出し中、所定量の洗剤でフィルタ
    が完全に目詰まりし、溶解させた洗剤がフィルタを通過しないようにすることが
    ないように配向されるフィルタと、 d.前記フィルタと前記先端との間に配置された少なくとも一つのバルブとを有
    し、 前記バルブは前記先端を部分的に閉塞する、ことを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 前記バルブは、溶解させた洗剤が前記バルブを通過するように可撓性である、
    請求項1に記載の容器。
  3. 【請求項3】 前記バルブは前記フィルタと一体である、請求項1に記載の容器。
  4. 【請求項4】 前記バルブは前記小出し通路と一体である、請求項1に記載の容器。
  5. 【請求項5】 前記バルブはヒンジ止めされている、請求項2に記載の容器。
  6. 【請求項6】 a.前記バルブはバルブ表面積を更に有し、 b.前記フィルタは、開放フィルタ表面積を更に有し、 前記バルブ表面積の前記開放フィルタ表面に対する比は少なくとも約2:5で
    ある、請求項3に記載の容器。
  7. 【請求項7】 前記バルブはバルブ表面積を有し、前記バルブ表面積の小出し通路の断面積に
    対する比は少なくとも約2:5である、請求項4に記載の容器。
  8. 【請求項8】 洗剤組成物を予備溶解するための手持ち式容器において、 a.所定量の洗剤及び溶剤を収容するための、小出し通路を持つハウジングと、 b.前記小出し通路は先端を有し、 c.前記先端の内側に配置されたフィルタであって、未溶解の洗剤で前記小出し
    通路が目詰まりすることがない孔径を持ち、小出し中、所定量の洗剤でフィルタ
    が完全に目詰まりし、溶解させた洗剤がフィルタを通過しないようにすることが
    ないように配向されるフィルタと、 d.前記フィルタと前記先端との間に配置された少なくとも一つのバルブであっ
    て、前記フィルタと一体であり、溶解させた洗剤がバルブを通過するように可撓
    性であり、前記先端を部分的に閉塞するバルブとを有する、ことを特徴とする容
    器。
JP2000506874A 1997-08-05 1997-11-12 洗剤組成物を予備溶解するための手持ち式容器 Withdrawn JP2001513471A (ja)

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WO9713730 1997-08-05
PCT/US1997/013731 WO1998016148A1 (en) 1996-10-15 1997-08-05 Hand-held container for predissolving detergent composition
PCT/US1997/013730 WO1998016438A1 (en) 1996-10-15 1997-08-05 Hand-held container for predissolving detergent composition
WO9713731 1997-08-05
PCT/US1997/020777 WO1999007275A1 (en) 1997-08-05 1997-11-12 Improved hand-held container for predissolving detergent composition

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