JP4600634B2 - 塗布容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗剤の塗布容器、特に、被洗浄物を洗濯機で洗う前に、襟、袖口等の汚れのひどい箇所に予め洗剤を塗布する場合に役立つ洗剤の塗布容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
衣類等の被洗浄物の洗濯方法として、まず、襟、袖口等の汚れのひどい箇所に、プレ洗剤と称される洗剤を塗布し、その後に洗濯機で洗うことがなされている。
【0003】
このような洗剤の塗布方法としては、洗濯機の蓋、洗面台等を塗布台としてそこに被洗浄物を広げ、被洗浄物に洗剤容器の吐出口を押し当てて洗剤を吐出させ、こすり広げることがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般家庭では、通常、洗濯機上のスペースや洗面台が狭いので、上述した洗剤の塗布方法では被洗浄物を広げにくく、また、平坦な箇所が少ないために洗剤を塗布しにくい。さらに、洗剤の塗布後には、塗布台として用いた洗濯機の蓋、洗面台等がべたつくという問題がある。
【0005】
これに対し、本発明は、塗布台を使用することなく、容易に洗剤を被洗浄物に塗布することのできる塗布容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、洗剤の容器の吐出口に対向するように被洗浄物支持台を該プレ洗剤の容器に取り付け、吐出口と被洗浄物支持台とで被洗浄物を挟み、保持できるようにすると、洗濯機の蓋、洗面台等を塗布台として使用することなく、簡便に洗剤を塗布できることを見出した。
【0007】
即ち、本発明は、洗剤を収容する容器本体、容器本体内に収容された洗剤を吐出する吐出口、被洗浄物支持台からなり、吐出口と被洗浄物支持台との間に被洗浄物を保持できるように被洗浄物支持台が吐出口に対向して設けられ、吐出口が、被洗浄物に接触することにより開口して洗剤を吐出し、被洗浄物から離れると閉じる自己閉鎖弁、又は被洗浄物に摺接することにより洗剤を吐出し、被洗浄物から離れると吐出を止めるローラからなり、被洗浄物支持台の吐出口に対向する面の吐出口の外周部に対応する位置に凸部が設けられている洗剤の塗布容器を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
【0009】
図1は、本発明の一実施例の塗布容器1Aの断面図(a)、吐出口付近の正面図(b)及び被洗浄物支持台の作用を表す断面図(c)である。
【0010】
この塗布容器1Aは、洗剤を収容する容器本体2、容器本体2内の口部2aに螺合する容器先端部材3、容器先端部材3に対向する位置に設けられた被洗浄物支持台4A、及び容器先端部材3と被洗浄物支持台4Aの上に着脱自在に被さるキャップ5からなっている。
【0011】
容器本体2は上部に口部2aを有し、その内部には、例えば、粘度100〜1000mPa・sの高粘度のプレ洗剤、漂白剤等が収容される。
【0012】
容器先端部材3は平坦な側面3aを有し、そこに洗剤の吐出口6が設けられている。吐出口6は、それが被洗浄物に接触することにより開口し、被洗浄物から離れると閉じる自己閉鎖弁7からなっている。この自己閉鎖弁7としては、例えば、シリコーン樹脂を山型に成型し、中央部にスリット7aを入れ、この山型部分を押すことによりスリット7aが変形して隙間があくようにした弁体を設けることができる。
【0013】
被洗浄物支持台4Aは、その一端に形成されている取り付け部位8が、容器先端部材3の基部に取り付けられ、その取り付け部位8を中心として矢印A(図1(c))のように回動可能となっている。また、被洗浄物支持台4Aは、吐出口6に対向する面が平坦に形成されているが、被洗浄物支持台4Aを吐出口6側に押し付けたときに、被洗浄物支持台4Aが直接吐出口6と接触することによって吐出口6が開口することのないように、被洗浄物支持台4Aの吐出口6に対向する面の吐出口6の外周部に対応する位置に、凸部9が設けられている。
【0014】
キャップ5は、図1(a)に示すように、被洗浄物支持台4Aを吐出口6側に最も押し付けた状態で、容器先端部材3と被洗浄物支持台4Aの上から被さり、キャップ5の内壁と容器先端部材3と被洗浄物支持台4Aの外周壁とが螺合し、吐出口6が塗布容器1Aの外部からシールされるように形成されている。
【0015】
図2は、上述の塗布容器1Aの使用方法の説明図である。この塗布容器1Aを用いて衣類等の被洗浄物Sにプレ洗剤あるいは漂白剤等を塗布する場合、キャップ5を外し、容器本体2を握り、容器先端部材3と被洗浄物支持台4Aとの間に被洗浄物Sを挟むように保持する。被洗浄物支持台4Aを吐出口6側に押し付けると、被洗浄物Sが吐出口6に押し付けられ、吐出口6が開口し、吐出口6からプレ洗剤等が吐出される。この状態で、容器先端部材3と被洗浄物支持台4Aとで被洗浄物Sを挟む位置をずらすと、それに応じて被洗浄物Sでのプレ洗剤等の塗布領域を広げることができる。したがって、この塗布容器1Aを使用すると、洗濯機の蓋や洗面台等を塗布台として使用することなく、任意の場所で容易にプレ洗剤等を被洗浄物Sに塗布することができ、例えば、蓋を開けた洗濯槽上で衣類にプレ洗剤等を塗布し、そのまま洗濯槽内に被洗浄物を投入することができる。
【0016】
被洗浄物Sにプレ洗剤等を塗布した後は、容器先端部材3と被洗浄物支持台4Aとの間から被洗浄物Sを抜き取る。これにより吐出口6が閉じるので、洗剤の不要な吐出を防止することができる。また、キャップ5を、容器先端部材3と被洗浄物支持台4Aの上から嵌め、容器先端部材3と被洗浄物支持台4Aに螺合させることにより、吐出口6から容器本体2外へ洗剤が液漏れすることを確実に防止できる。
【0017】
本発明は、種々の態様をとることができる。例えば、容器先端部材3と被洗浄物支持台4Aとで被洗浄物Sを挟んだ場合に、確実に被洗浄物Sを吐出口6に押し付けられるように、被洗浄物支持台4Aの取り付け部位8にバネ材を配し、被洗浄物支持台4Aが容器先端部材3の側面3a方向に付勢されるようにしてもよい。
【0018】
また、図3に示す塗布容器1Bのように、被洗浄物支持台4Aに把持部10を連接し、把持部10と容器本体2を同時に握り、把持部10を容器本体2に矢印Bのように押し付けることにより、被洗浄物支持台4Aが、矢印Cのように容器先端部材3の側面3aに押し付けられるようにしてもよい。このように把持部10を設けると、随時、被洗浄物を容器先端部材3と被洗浄物支持台4Aとで強く挟むことができるので、より確実に被洗浄物を保持することができ、また、被洗浄物の所望の部位にスポット的にプレ洗剤等を塗布することも容易となる。
【0022】
本発明の塗布容器において、吐出口6の形成態様は、上述の自己閉鎖弁7を使用した態様、あるいは自己閉鎖弁を使用することなく開口部から形成した態様に限らず、例えば、図に示す塗布容器1Eのように、吐出口6にローラ11を設けてもよい。これにより、被洗浄物が吐出口6に強く押圧されても、プレ洗剤等を被洗浄物の所定領域に塗布することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明の塗布容器によれば、プレ洗剤等の洗剤を、塗布台を使用することなく、容易に被洗浄物に塗布することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の塗布容器の断面図(a)、吐出口付近の正面図(b)及び被洗浄物支持台の作用を表す断面図(c)である。
【図2】 本発明の塗布容器の使用方法の説明図である。
【図3】 本発明の塗布容器の異なる態様の断面図である
】 本発明の塗布容器の異なる態様の断面図である
符号の説明】
1A、1B、1E 塗布容器
2 容器本体
3 容器先端部材
3a 容器先端部材の側面
被洗浄物支持台
5 キャップ
6 吐出口
7 自己閉鎖弁
8 被洗浄物支持台の取り付け部位
10 把持部
S 被洗浄物

Claims (4)

  1. 洗剤を収容する容器本体、容器本体内に収容された洗剤を吐出する吐出口、被洗浄物支持台からなり、吐出口と被洗浄物支持台との間に被洗浄物を保持できるように被洗浄物支持台が吐出口に対向して設けられ、吐出口が、被洗浄物に接触することにより開口して洗剤を吐出し、被洗浄物から離れると閉じる自己閉鎖弁、又は被洗浄物に摺接することにより洗剤を吐出し、被洗浄物から離れると吐出を止めるローラからなり、被洗浄物支持台の吐出口に対向する面の吐出口の外周部に対応する位置に凸部が設けられている洗剤の塗布容器。
  2. 吐出口が容器本体から突出した容器先端部材の被洗浄物支持台に対向する側面に設けられ、被洗浄物支持台の一端が前記容器先端部材の基部に回動可能に取り付けられている請求項1記載の塗布容器。
  3. 吐出口と被洗浄物支持台との間に保持された被洗浄物が前記容器先端部材の側面に押し付けられるように、被洗浄物支持台が付勢されている請求項記載の塗布容器。
  4. 被洗浄物支持台に把持部が連設され、把持部を容器本体に押し付けることにより、吐出口と被洗浄物支持台との間に保持された被洗浄物が前記容器先端部材の側面に押し付けられる請求項2記載の塗布容器。
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