JP2019198570A - 洗濯予洗い補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】より少ない時間及び労力で衣類の表面に染み付いた汚れを落とすことができる、洗濯予洗い補助具を提供する。【解決手段】本発明の洗濯予洗い補助具10は、基材14、及び基材14と一体となるようにして基材14の表面上に形成されている、複数の剛性突起部12を具備している。【選択図】図1
Description
本発明は、洗濯予洗い補助具に関する。
洗濯機による洗濯によっては落とすことが難しい汚れや充分に落としきれないような過度の汚れ、例えば機械油の汚れ等の大部分を予め落としておく目的で、予洗いが行われている。予洗いの手段としては、洗濯板が一般に知られている。
しかしながら、従来の一般的な平板状の洗濯板を用いた場合には、予洗い等の洗浄処理に対して労力を要するという問題や、そのために掛ける力によって洗濯液が周囲に飛び散るという問題等の種々の問題点が存在していた。かかる問題に対応するため、種々の手段が提案されている。
特許文献1では、下面にブラシ毛が装着されると共に、上面から下面に貫通する貫通孔を有するベースと、ベースの上面をカバーして、ベースとの間に洗剤を収納する収納空間を形成すると共に、内周縁に係合孔を複数有する取付け孔を上面に具備しているカバーと、カバーにおける複数の係合孔に係入できる複数の突起と、カバーの取付け孔の内周縁の上面に当接されるフランジと、中央部に形成される差し入れ孔とを有する回転カバー部材と、回転カバー部材の差し入れ孔の下面の外周縁に係止されるフランジと、内部下面に押し部材を有するボタンと、ボタンの押し部材に当接され、バネによって常時上方へ付勢され、下端にベースの管通孔に開閉自在に閉鎖される開閉用部材を有するプランジャーとからなることを特徴としたブラシが開示されている。
特許文献2では、片手で持って開閉可能になるように一端が回動可能に連係されその閉時に他端内側に設けた挾持面で洗濯物を挾持可能な一対の挾持体と、各挾持体の他端に外向きに連設され該一対の挾持体の閉時に挾持した洗濯物を受けうる受面を形成した受体とを備え、該受体の受面を凹凸形状に形成したことを特徴とする洗濯用具が開示されている。
特許文献3では、クリーニング対象物に押し当てられる擦り体と、擦り体の表面に形成された複数の突状壁と、擦り体に取付けられたホルダーと、を有することを特徴とする洗濯用具が開示されている。
特許文献4では、握り部若しくは柄の前方部の下面に、各数本の獣毛その他の天然の毛若しくはナイロン等合成樹脂の毛を植付けるか、若しくは多数本の合成樹脂の毛状凸起を一体的に突設してなる各種のブラシにおいて、上記握り部若しくは柄の前方部の上面の、上記多数本の毛若しくは毛状凸起の根本に相対した部分に、上面に見合った形状及び厚さのスポンジを一体的に備えた、スポンジ付ブラシが開示されている。
特許文献5では、側面に開口部が形成され、洗濯面となる内面に複数の凹凸が形成されている筒状体からなる洗濯板と、該洗濯板の洗濯面の内径よりも小さい外径を有する洗い棒とからなる洗濯用道具が開示されている。
特許文献6では、ブラシ部と、ブラシ部を振動させる洗浄装置本体とを備え、前記ブラシ部をブラシ部の植毛方向に振動させ、ブラシ部の先端部を衣類に当てて洗浄処理を行うように構成した衣類等の部分洗い洗浄装置が開示されている。
予洗いは、多くの場合、長時間の擦る行為を伴うため、予洗いのために多くの時間及び労力が費やされていた。したがって、同等の効果をより少ない時間及び労力によって得る予洗い手段が望まれている。
また、従来の予洗いの手段によっては、汚れが付着した部分から、布の厚み方向への強い力が印加されることとなり、その結果、汚れを布の内部に押し込んでしまうことや、布の表面を損傷させてしまうことがあった。
そこで、より少ない時間及び労力で衣類の表面に染み付いた汚れを落とすことができる、洗濯予洗い補助具を提供する必要性が存在する。
本発明者らは、鋭意検討したところ、以下の手段により上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記のとおりである:
〈態様1〉基材、及び
前記基材と一体となるようにして前記基材の表面上に形成されている、複数の剛性突起部
を具備している、洗濯予洗い補助具。
〈態様2〉前記基材及び複数の前記剛性突起部が、剛性熱可塑性樹脂組成物で構成されている、態様1に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様3〉前記剛性突起部の先端部の形状が、略半球状である、態様1又は2に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様4〉複数の前記剛性突起部の先端部の直径が、0.5mm〜4.0mmである、態様3に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様5〉複数の前記剛性突起部の間隔が、1.0mm〜10.0mmである、態様3又は4に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様6〉前記基材と結合されている持ち手部を更に具備している、態様1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様7〉前記持ち手部が、前記基材と一体となるようにして形成されている、態様6に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様8〉前記剛性突起部が、前記持ち手部の長手方向に対して側方に向けられるようにして形成されている、態様6又は7に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様9〉前記剛性突起部が、前記持ち手部の長手方向の少なくとも一方に向けられるようにして形成されている、態様6又は7に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様10〉前記基材が、内部に指を嵌め込むことができるように形成されている、態様1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様11〉洗濯洗剤用容器の一部を構成している、態様1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様12〉洗濯洗剤用容器に取り付け可能である、態様1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様13〉前記洗濯洗剤用容器のキャップとして形成されている、態様12に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様1〉基材、及び
前記基材と一体となるようにして前記基材の表面上に形成されている、複数の剛性突起部
を具備している、洗濯予洗い補助具。
〈態様2〉前記基材及び複数の前記剛性突起部が、剛性熱可塑性樹脂組成物で構成されている、態様1に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様3〉前記剛性突起部の先端部の形状が、略半球状である、態様1又は2に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様4〉複数の前記剛性突起部の先端部の直径が、0.5mm〜4.0mmである、態様3に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様5〉複数の前記剛性突起部の間隔が、1.0mm〜10.0mmである、態様3又は4に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様6〉前記基材と結合されている持ち手部を更に具備している、態様1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様7〉前記持ち手部が、前記基材と一体となるようにして形成されている、態様6に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様8〉前記剛性突起部が、前記持ち手部の長手方向に対して側方に向けられるようにして形成されている、態様6又は7に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様9〉前記剛性突起部が、前記持ち手部の長手方向の少なくとも一方に向けられるようにして形成されている、態様6又は7に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様10〉前記基材が、内部に指を嵌め込むことができるように形成されている、態様1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様11〉洗濯洗剤用容器の一部を構成している、態様1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様12〉洗濯洗剤用容器に取り付け可能である、態様1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
〈態様13〉前記洗濯洗剤用容器のキャップとして形成されている、態様12に記載の洗濯予洗い補助具。
本発明によれば、より少ない時間及び労力で衣類の表面に染み付いた汚れを落とすことができる、洗濯予洗い補助具を提供することができる。
《洗濯予洗い補助具》
図1に示すように、本発明の洗濯予洗い補助具10は、基材14、及び基材14と一体となるようにして基材14の表面上に形成されている、複数の剛性突起部12を具備している。
図1に示すように、本発明の洗濯予洗い補助具10は、基材14、及び基材14と一体となるようにして基材14の表面上に形成されている、複数の剛性突起部12を具備している。
本発明者らは、上記の構成によれば、衣類の表面に染み付いた汚れをより軽い力で落とすことができることを見出した。このことを、従来の器具を用いた場合と対比して説明する。
図3(a)に示すように、汚れ30が付着した衣類50を、床面60上に配置し、その上に洗剤40をかけた後で、これを従来用いられていたブラシ20で落とそうとした場合、図3(b)に示すように、汚れ30がブラシの移動方向に移動されずに、衣類50の内部へと押し込まれることがあり、その結果、衣類の表面に染み付いた汚れを十分に落とせないことがあった。また、この場合に汚れを十分に落とそうとして過剰に擦過すると、衣類の表面が損傷する虞があった。
これに対し、図2(b)に示すように、汚れ30が付着した衣類50を、床面60上に配置し、これを本発明の洗濯予洗い補助具10で擦って落とそうとした場合、剛性突起部12によって汚れ30が洗剤40の中に円滑に押し出されるため、衣類の表面に染み付いた汚れを十分に落とせることとなる。
上記の作用は、洗濯予洗い補助具の基材で擦った場合にも得られるが、複数の剛性突起部で擦った場合には、密に並んだ剛性突起部によって絶え間なく汚れを押し出しやすくなるため、上記の作用がより良好になると考えられる。
以下では、本発明の洗濯予洗い補助具の種々の態様について説明する。
本発明の洗濯予洗い補助具は、基材と結合されている随意の持ち手部を更に具備していてもよい。この持ち手部は、基材と別体として存在していてもよく、又は剛性基材と一体となるようにして形成されていてもよいが、基材と一体となるようにして形成されていることが、製造上の観点から好ましい。
本発明の洗濯予洗い補助具が持ち手を有する場合、剛性突起部12は、図1(a)及び(b)に示すように、持ち手部16の長手方向とは異なる方向に向けられるようにして形成されていてもよく、又は図5に示すように、持ち手部16の長手方向に向けられるようにして形成されていてもよい。なお、いずれの態様においても、基材14と結合されていない持ち手部16の端部には、他の構成要素が存在していてもよい。他の要素としては、例えばブラシ、スポンジ等が挙げられる。
一態様においては、図4(a)〜(c)に示すように、本発明の洗濯予洗い補助具10は、指70を嵌め込むことができるように形成されている基材14、及び基材14と一体となるようにして基材14の表面上に形成されている、複数の剛性突起部12を具備していてよい。
一態様においては、本発明の洗濯予洗い補助具は、床面上に配置した衣類に線状に当接させることができる線当接部を有していることが、例えば予洗いの仕上げの段階において、洗剤になじませた汚れを最終的にかき出す処理を有効に行う観点から好ましい。この線当接部18は、図1(a)及び(b)のように剛性基材と一体として存在していてもよく、又は図4(a)〜(c)に示すように、剛性基材と別体として存在していてもよい。
一態様においては、図6(a)に示すように、本発明の洗濯予洗い補助具10は、洗濯洗剤用容器の一部を構成していてもよく、又は、洗濯洗剤用容器に取り付け可能であってもよい。本発明の洗濯予洗い補助具が洗濯洗剤用容器に取り付け可能である場合、図6(b)に示すように、本発明の洗濯予洗い補助具10は、洗濯洗剤用容器80に取り付け可能であるキャップとして形成されていてよい。
基材及び複数の剛性突起部は、剛性熱可塑性樹脂組成物、熱硬化性樹脂組成物、純金属、ステンレス等の合金鋼等で構成されていてよいが、剛性熱可塑性樹脂組成物で構成されていることが、製造及び取り扱いを容易にする観点から好ましく、特に下記のポリプロピレン系樹脂で構成されていることが好ましい。
ここで、本明細書において、剛性熱可塑性樹脂組成物とは、室温において、手による予洗いの使用条件で実質的に変形しない樹脂組成物を意味するものである。かかる剛性熱可塑性樹脂組成物としては、例えばポリプロピレン系樹脂、ポリカーボネート等の単体及び混合物、並びにこれらの樹脂を主成分とする樹脂組成物を用いることができる。ここで「主成分」とは、剛性熱可塑性樹脂組成物全体の質量を基準として、50質量%以上、60質量%以上、70質量%以上、80質量%以上、又は90質量%以上であり、かつ100質量%以下、98質量%以下、又は95質量%以下を占める含有率を意味するものである。
また、本明細書において、ポリプロピレン系樹脂とは、ポリマーの主鎖にプロピレン基の繰返し単位を、30mol%以上、40mol%以上、50mol%以上、60mol%以上、70mol%以上、又は80mol%以上含む樹脂であり、例えば、ポリプロピレン(PP)ホモポリマー、ランダムポリプロピレン(ランダムPP)、ブロックポリプロピレン(ブロックPP)、塩素化ポリプロピレン、カルボン酸変性ポリプロピレン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。
本明細書において、熱硬化性樹脂組成物とは、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂等の単体及び混合物、並びにこれらの樹脂を主成分とする樹脂組成物を用いることができる。ここで「主成分」とは、熱硬化性樹脂組成物全体の質量を基準として、50質量%以上、60質量%以上、70質量%以上、80質量%以上、又は90質量%以上であり、かつ100質量%以下、98質量%以下、又は95質量%以下を占める含有率を意味するものである。
純金属としては、アルミニウム、チタン、金、銀などを用いることができる。
合金鋼としては、ステンレス、真鍮等を用いることができる。
本発明の洗濯予洗い補助具は、例えば射出、ブロー、真空圧空等の、形状に応じた成型方法で製造することができる。
以下では、本発明の洗濯予洗い補助具の各構成要素について説明する。
〈基材〉
基材は、その表面上に複数の剛性突起部が形成されている基材である。
基材は、その表面上に複数の剛性突起部が形成されている基材である。
基材の形状は、平板状であってもよく、又は曲板状であってもよい。
〈剛性突起部〉
剛性突起部は、基材と一体となるようにして基材の表面上に形成されている突起部である。なお、本発明において、「剛性」とは、手による予洗いの使用条件で実質的に塑性変形又は弾性変形しないことを意味している。
剛性突起部は、基材と一体となるようにして基材の表面上に形成されている突起部である。なお、本発明において、「剛性」とは、手による予洗いの使用条件で実質的に塑性変形又は弾性変形しないことを意味している。
剛性突起部の形状は、略半球状であることが、予洗いの対象物の損傷を抑制する観点から好ましい。なお、ここで、「略半球状」とは、完全な半球状のみならず、丸みをもった立体的形状を包括的に意味しているものである。
剛性突起部の形状が略半球状である場合には、各剛性突起部の直径は、例えば0.5mm以上、1.0mm以上、又は1.5mm以上であることが、予洗い時の剛性突起部と汚れとの断続的な接触を可能とし、それによって、予洗いの作用を良好にする観点から好ましく、4.0mm以下、3.5mm以下、3.0mm以下、2.5mm以下、又は2.0mm以下であることが、剛性突起部1つあたりの接触面積を小さくしつつ、総接触面積を大きくする観点から好ましい。
上記の場合、剛性突起部の間隔は、例えば1.0mm以上、1.5mm以上、2.0mm以上、2.5mm以上、3.0mm以上、又は3.5mm以上であってよく、また10.0mm以下、9.0mm以下、8.0mm以下、7.0mm以下、6.0mm以下、5.0mm以下、又は4.0mm以下であってよい。ここで、剛性突起部の間隔は、剛性突起部の中心間の間隔を意味するものである。各々の剛性突起部の間隔は、等しくても異なっていてもよい。
〈容器〉
容器は、液体洗剤を封入している容器であってよい。液体洗剤としては、予洗いすべき対象物に応じた随意の液体洗剤などを用いることができる。
容器は、液体洗剤を封入している容器であってよい。液体洗剤としては、予洗いすべき対象物に応じた随意の液体洗剤などを用いることができる。
容器は、例えばボトル、チューブ等の形態であってよい。
実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
《汚染布サンプルの作製》
まず、白Tシャツ生地を200mm×200mmの大きさに切り分け、これを洗濯機中で、10%ポリオキシアルキレンアルキルエーテル水溶液を洗濯機中で10g/30Lの使用量で洗濯し、これを吊り干し乾燥させた。次いで、白Tシャツ生地のホワイトバランス(WB)値を、色差計(COLORMETER ZE6000、日本電色社)を用いて測定した。白Tシャツのホワイトバランス値は、67.80であった。
まず、白Tシャツ生地を200mm×200mmの大きさに切り分け、これを洗濯機中で、10%ポリオキシアルキレンアルキルエーテル水溶液を洗濯機中で10g/30Lの使用量で洗濯し、これを吊り干し乾燥させた。次いで、白Tシャツ生地のホワイトバランス(WB)値を、色差計(COLORMETER ZE6000、日本電色社)を用いて測定した。白Tシャツのホワイトバランス値は、67.80であった。
次いで、この白Tシャツ生地に、汚れとしての廃エンジンオイルを3箇所に付着させ、そしてこれを24時間放置して、汚染布サンプルを作製した。同様にして、廃エンジンオイルを口紅に置き換えた汚染布サンプルも作製した。
作製した汚染布サンプルの、汚れを付着させた部分のホワイトバランス(WB)値を、上記の色差計を用いて測定した。
《予洗い》
〈実施例1〉
まず、図1に示すような、基材14、基材14と一体となるようにして基材14の表面上に形成されている、複数の剛性突起部12、基材14と結合されている持ち手部16を具備している、洗濯予洗い補助具10を準備した。詳細は以下のとおりである。
材質:ポリプロピレン
剛性突起部の形状:略半球状
剛性突起部の直径:2mm
剛性突起部の間隔:3〜5mm
〈実施例1〉
まず、図1に示すような、基材14、基材14と一体となるようにして基材14の表面上に形成されている、複数の剛性突起部12、基材14と結合されている持ち手部16を具備している、洗濯予洗い補助具10を準備した。詳細は以下のとおりである。
材質:ポリプロピレン
剛性突起部の形状:略半球状
剛性突起部の直径:2mm
剛性突起部の間隔:3〜5mm
また、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル30質量部、エタノール10質量部、増粘剤1質量部、及び水70質量部を混合させ、ここに粘度が約120mPasとなるまで、27質量%水酸化ナトリウム水溶液を添加して、高粘度洗剤を作製した。
作製した汚染布サンプルを、床面としてのステンレスバット上に敷き、次いで汚染布サンプルの汚れを付着させた部分に、洗剤を0.5g滴下し、ここに洗浄器具としての上記の洗濯予洗い補助具の剛性突起部を当て、そして、汚染布サンプルの厚さ方向に荷重を意図的に印加しないようにして、汚染布サンプルの面方向に円を描くようにこの洗濯予洗い補助具30秒間運動させ、汚染布サンプルの洗浄処理を行った。
次いで、洗浄した部分を擦らないようにして、流水によって、汚染布サンプルを30秒間すすぎ、二槽式洗濯機の脱水槽で1分間脱水し、吊り干し乾燥を行った。
乾燥後、洗浄した部分のホワイトバランス値を、上記の色差計を用いて測定し、洗浄処理前後のホワイトバランス値の差、及び洗浄処理後のホワイトバランス値と白Tシャツ生地とのホワイトバランス値の差を計算した。
別途で、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル30質量部、エタノール10質量部、及び水70質量部を混合させ、低粘度洗剤を作製し、上記と同様の洗浄処理を行った。
〈比較例1〉
洗浄器具として、馬毛ブラシを用いたことを除き、実施例1と同様にして、洗浄処理を行った。
洗浄器具として、馬毛ブラシを用いたことを除き、実施例1と同様にして、洗浄処理を行った。
〈比較例2〉
洗浄器具として、ポリエチレンテレフタレート製の硬質ブラシを用いたことを除き、実施例1と同様にして、洗浄処理を行った。
洗浄器具として、ポリエチレンテレフタレート製の硬質ブラシを用いたことを除き、実施例1と同様にして、洗浄処理を行った。
〈比較例3〉
洗浄器具として、突起部付きシリコーンゴム製洗濯補助具を用いたことを除き、実施例1と同様にして、洗浄処理を行った。
洗浄器具として、突起部付きシリコーンゴム製洗濯補助具を用いたことを除き、実施例1と同様にして、洗浄処理を行った。
〈比較例4〉
洗浄器具として、ポリプロピレン製の洗濯板を用い、洗剤を滴下した汚染布サンプルを、実施例1と同程度の力でこの洗濯板に当て、そしてこの汚染布サンプルを実施例1と同等の力で30秒間往復運動させたことを除き、実施例1と同様にして、洗浄処理を行った。
洗浄器具として、ポリプロピレン製の洗濯板を用い、洗剤を滴下した汚染布サンプルを、実施例1と同程度の力でこの洗濯板に当て、そしてこの汚染布サンプルを実施例1と同等の力で30秒間往復運動させたことを除き、実施例1と同様にして、洗浄処理を行った。
結果を表1に示す。
いずれの条件においても、実施例1で用いた本発明の洗濯予洗い補助具は、比較例1〜4で用いた洗浄器具よりも、予洗い前後でのホワイトバランス値の差が大きいことから、本発明の洗濯予洗い補助具は、より少ない時間及び労力で衣類の表面に染み付いた汚れを落とす作用を有することが理解できよう。
また、実施例1で用いた本発明の洗濯予洗い補助具は、比較例1〜4で用いた洗浄器具よりも、白Tシャツ生地とのホワイトバランス値の差が小さいことから、本発明の洗濯予洗い補助具は、少ない時間及び労力で汚れを付着させる前の状態に近づけることができることが理解できよう。
また、比較例1で用いた洗浄器具(軟質ブラシ)は、汚れが廃エンジンオイルである場合と、汚れが口紅である場合とを比較すると、汚れが口紅である場合の洗浄処理前後のホワイトバランス値の差が小さく、白Tシャツ生地とのホワイトバランス値の差が大きかった。また、比較例2で用いた洗浄器具(硬質ブラシ)は、両者に有意な差がなかった。
これに対し、実施例1で用いた本発明の洗濯予洗い補助具は、汚れが口紅である場合の洗浄処理前後のホワイトバランス値の差が有意に大きく、白Tシャツ生地とのホワイトバランス値の差が有意に小さかった。このことから、本発明の洗濯予洗い補助具の上記の作用は、汚れの種類によらずに得られるものであることが推測できよう。
なお、表には記載していないが、比較例1、2及び4で用いた洗浄器具を用いて、各洗浄器具の通常の使用において印加される力で洗浄処理をした場合、洗浄処理時に飛沫を生じさせることがしばしばあった一方で、実施例1で用いた本発明の洗濯予洗い補助具は、飛沫を殆ど生じさせなかった。このことから、本発明の洗濯予洗い補助具は、場所を選ばずに使用可能であることが理解できよう。
10 洗濯予洗い補助具
12 剛性突起部
14 基材
16 持ち手部
18 線当接部
20 ブラシ
22 ブラシの毛
30 汚れ
40 洗剤
50 衣類
60 床面
70 指
80 容器
12 剛性突起部
14 基材
16 持ち手部
18 線当接部
20 ブラシ
22 ブラシの毛
30 汚れ
40 洗剤
50 衣類
60 床面
70 指
80 容器
Claims (13)
- 基材、及び
前記基材と一体となるようにして前記基材の表面上に形成されている、複数の剛性突起部
を具備している、洗濯予洗い補助具。 - 前記基材及び複数の前記剛性突起部が、剛性熱可塑性樹脂組成物で構成されている、請求項1に記載の洗濯予洗い補助具。
- 前記剛性突起部の先端部の形状が、略半球状である、請求項1又は2に記載の洗濯予洗い補助具。
- 複数の前記剛性突起部の先端部の直径が、0.5mm〜4.0mmである、請求項3に記載の洗濯予洗い補助具。
- 複数の前記剛性突起部の間隔が、1.0mm〜10.0mmである、請求項3又は4に記載の洗濯予洗い補助具。
- 前記基材と結合されている持ち手部を更に具備している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
- 前記持ち手部が、前記基材と一体となるようにして形成されている、請求項6に記載の洗濯予洗い補助具。
- 前記剛性突起部が、前記持ち手部の長手方向に対して側方に向けられるようにして形成されている、請求項6又は7に記載の洗濯予洗い補助具。
- 前記剛性突起部が、前記持ち手部の長手方向の少なくとも一方に向けられるようにして形成されている、請求項6又は7に記載の洗濯予洗い補助具。
- 前記基材が、内部に指を嵌め込むことができるように形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
- 洗濯洗剤用容器の一部を構成している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
- 洗濯洗剤用容器に取り付け可能である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗濯予洗い補助具。
- 前記洗濯洗剤用容器のキャップとして形成されている、請求項12に記載の洗濯予洗い補助具。
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