JP3085602U - コップ洗浄具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流し台上に吸盤により吸着して取付けた台板
に丸棒芯を立設し、スポンジ材の刷洗子を丸棒芯に挿着
して洗剤を含浸し、片手でコップを把持して下向きの開
口位より刷洗子を内位へ押込めて回動しながら摺り洗い
を行うと共に、コップに付着した汚物により汚染した洗
剤をコップ外へ自然流下して排出することとし、福祉用
具にも適用されるコップ洗浄具を提供しようとするもの
である。 【解決手段】 台板１の下位周縁寄りに、ゴム状弾性体
の吸盤２の複数個を、該吸盤頂位に凸設した柄２ｂによ
り取付けて配設し、吸盤底位には凹状の杯面２ａを形設
しており、同台板上に丸棒芯３を立設すると共に、該丸
棒芯に挿嵌するための芯孔４ａを中心位に具有し、洗浄
対象とするコップ状容器内に押込み可能な大きさに、ス
ポンジ材を用いて円▲とう▼形に形設した刷洗子４を、
同芯孔位において挿着している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、コップ、グラス、マグ及び、ジョッキなど底の深い容器の洗浄手段 であって、また、福祉用具における自助具としての容器洗浄手段に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動食器洗い機を除き、コップ、グラス、マグ及びジョッキなど底の深 いコップ状容器（以下単にコップと呼ぶ）の手作業による洗浄手段としては、片 方の手でコップを把持し、他方の手でコップの開口上位より洗剤を含浸したスポ ンジ又は刷子を挿入して回動しながら擦り洗いを行う洗浄具が普通であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、手作業によるコップの洗浄作業は、片方の手でコップを把持し、他方の 手で洗剤を含浸したスポンジ又は刷子を把持してコップ開口上位より挿入して回 動しながら摺り洗いを行い、コップ内に滞留する洗剤は、汚物により次第に汚染 して洗浄作用を低下し、摺り洗い後に、コップの開口位を下方へ向け、汚染した 洗剤を排出して濯ぎ洗いを行っており、このような両手による作業の動線が混乱 し、作業能率低下の要因となり、ことに多数のコップを短時間内に洗浄するとき 、能率低下傾向が顕著になる。

【０００４】 また、片方の手に障碍を生じたとき、障碍のない他方の手で洗浄作業を行うた めに、福祉用具における自助具としてのコップ洗浄手段が要望される。

【０００５】 本考案は、コップ洗浄作業における上記のような問題点に鑑みてなされもので あり、その目的とするところは、流し台上に吸盤により吸着して取付けた台板に 丸棒芯を立設し、スポンジ材により形設した刷洗子を丸棒芯に挿着して洗剤を含 浸し、片手でコップを把持して下向きの開口位より刷洗子を内位へ押込めて回動 しながら摺り洗いを行うと共に、コップに付着した汚物により汚染した洗剤をコ ップ外へ自然流下して排出することとし、福祉用具にも適用されるコップ洗浄具 を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案コップ洗浄具は、平板状の台板の下位周縁 寄りに、ゴム状弾性体の吸盤複数個を、該吸盤頂位に凸設した柄により取付けて 配設し、該吸盤底位には凹状の杯面を形設しており、同台板上に丸棒芯を立設す ると共に、該丸棒芯に挿嵌するための芯孔を中心位に具有し、洗浄対象とするコ ップ状容器内に押込み可能な大きさに、スポンジ材を用いて円▲とう▼形に形設 した刷洗子を、同芯孔位において挿着している。

【０００７】 そして、上記の丸棒芯には、洗浄作業の際に、芯孔を挿着した中刷洗子の抜け 止めのため、大径端を付設してもよい。

【０００８】 上記のように構成されたコップ洗浄具を使用するとき、台板を流し台に押圧す ると、吸盤の杯面内の空気が圧縮されて排出され、台板の押圧を開放しても杯面 内位は大気圧より低圧となり、大気圧との圧力差により、流し台上に吸着して台 板を定置し、同台板に立設した丸棒芯に挿設した刷洗子に洗剤を含浸し、片方の 手でコップを把持して下向きの開口位より同刷洗子を内位へ押し込み、コップを 回動及び摺動して洗浄し、このときコップに付着した汚物残滓により汚染した洗 剤は、コップ内面と刷洗子との接触面から押し出され、自然流下してコップ外へ 排出される。

【０００９】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明すると、図１及び図 ３において、平板状の台板１の下位周縁寄りに、ゴム又は合成樹脂材によるゴム 状弾性体の吸盤２の複数個を、該吸盤頂位に凸設した柄２ｂにより、取付けて配 設し、該吸盤底位には凹状の杯面２ａを形設しており、同台板上に丸棒芯３を立 設すると共に、該丸棒芯に挿嵌するための芯孔４ａを中心位に具有し、洗浄対象 とするコップ状容器内に押込み可能な大きさに、多孔質ゴム状弾性体のゴム又は 合成樹脂のスポンジ材を用いて円▲とう▼形に形設した刷洗子４を、同芯孔位に おいて、挿着している。

【００１０】 そして、上記の刷洗子４は、コップ状容器の直径及び底の深さに応じて該容器 内に押込み可能な大きさに設定し、丸棒芯３の大径端３ａ位より同刷洗子の芯孔 ４ａへ押し込み挿着し、コップ洗浄中は、同大径端により刷洗子の脱落を防止し 、また、刷洗子４を取外すときは、強制的に引き抜くことができる。

【００１１】 上記のように構成されたコップ洗浄具を使用するとき、台板１を流し台Ｓに押 圧すると、吸盤２の杯面２ａ内の空気が圧縮されて腔外へ排出され、台板１の押 圧を開放しても同杯面内は大気圧より低圧となり、大気圧との圧力差により、流 し台Ｓ上に吸着して台板１を定置し、同台板に立設した丸棒芯３に挿設した刷洗 子４に洗剤を含浸し、片方の手でコップＣを把持して下向きの開口位より、同刷 洗子を内位へ押し込み、コップを回動及び摺動して洗浄し、このときコップに付 着した汚物残滓により、汚染した洗剤は、コップ内面と刷洗子との接触面から押 し出されて自然流下し、コップ外へ排出され、洗剤の汚染による洗浄作用の低下 を防止している。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１３】 請求項１のコップ洗浄具においては、台板下位の吸盤を流し台に押圧して吸着 することにより、洗浄作業に適する任意の位置に、容易に台板を定着し、また、 吸着状態の吸盤の杯面内へ大気圧を導通する操作により流し台上より容易に台板 を取外し、収納することができる。

【００１４】 そして、台板に立設した丸棒芯に挿設した刷洗子に洗剤を含浸し、片方の手で 把持したコップの下向きの開口位より該刷洗子を内位へ押込んで洗浄し、この片 手による洗浄作業により、通常の両手による洗浄作業に比して動作を単純化し、 動作線の乱れを防止して作業能率を向上することができる。

【００１５】 また、上記のように片方の手で洗浄作業を行うことにより、一方の手に障碍を 生じたとき、障碍のない他方の手による洗浄作業が可能であって、本考案のコッ プ洗浄具を福祉用具における自助具として提供することができる。

【００１６】 そして、上記の刷洗子は、直径及び底の深さの異なる各種のコップに対応する 大きさに設定しており、丸棒芯には大径端位より同刷洗子の芯孔へ押し込み挿着 し、コップ洗浄中は、同大径端により刷洗子の脱落を防止し、また、刷洗子を取 外すときは、強制的に引き抜くことができる。

【００１７】 また、洗浄作業過程において、コップに付着した汚物残滓により汚染した洗剤 は、コップ内面と刷洗子との接触面から押し出され、自然流下してコップ外へ排 出され、洗剤の汚染による洗浄作用の低下を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】コップ洗浄具の断面図である。

【図２】コップ洗浄具の使用状態における断面図であ
る。

【図３】コップ洗浄具の平面図である。

【符号の説明】

１ 台板 ２ 吸盤 ２ａ 杯面 ２ｂ 柄 ３ 丸棒 ３ａ 大径端 ４ 刷洗子 ４ａ 嵌合孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 台板（１）の下位周縁寄りに、ゴム状弾
   性体の吸盤（２）の複数個を、該吸盤頂位に凸設した柄
   （２ｂ）により取付けて配設し、該吸盤底位には凹状の
   杯面（２ａ）を形設しており、同台板上に丸棒芯（３）
   を立設すると共に、該丸棒芯に挿嵌するための芯孔（４
   ａ）を中心位に具有し、洗浄対象とするコップ状容器内
   に押込み可能な大きさに、スポンジ材を用いて円▲とう
   ▼形に形設した刷洗子（４）を、同芯孔位において挿着
   してなるコップ洗浄具。