JP3068762U - コップ洗い器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コップを、スポンジを使って手で洗うこと
は、面倒で、底部まで綺麗に洗うことが困難であり、ま
た怪我をすることもあるので、こうした問題を解決し、
子どもでも簡単に洗えることのできるコップ洗い器を提
供する。 【解決手段】 把持板１１の中心部から垂下設した軸棒
１２の下部に、コップ２０の周壁２１内面および底壁２
２内面に弾接するスポンジ製の内面洗浄部材１３を設け
ると共に、把持板１１の両端部から垂下設した弾力性に
富む側板１４の下部内側に、コップ２０の周壁２１外面
に弾接するスポンジ製の外面洗浄部材１５を設け、把持
板１１とコップ２０とを相対逆方向に回転させて内面洗
浄部材１３と外面洗浄部材１５とでコップ２０を洗浄す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】 本考案は、コップを容易に綺麗かつ安全に洗う ことのできるコップ洗い器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】 一般に、コップの洗浄は、スポンジを使って手で行うこと が多い。しかし、コップは、丈が長く口径も小さいので、丈が短くて口径が大き く全面に手の届く茶碗やお椀等と異なり、手で洗うのが面倒であり、底部まで綺 麗に洗うことが難しい。また、コップの上端部にヒビや割れ等がある場合は、怪 我をすることもある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 コップをスポンジを使って手で洗うこと は、面倒で、底部まで綺麗に洗うことが困難であり、また怪我をすることもある ので、こうした問題を解決し、子どもでも簡単に洗えることのできるコップ洗い 器を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 図１乃至図３を参照して説明する。本考案 は、把持板１１の中心部から垂下設した軸棒１２の下部に、コップ２０の周壁２ １内面および底壁２２内面に弾接するスポンジ製の内面洗浄部材１３を設けると 共に、把持板１１の両端部から垂下設した弾力性に富む側板１４の下部内側に、 コップ２０の周壁２１外面に弾接するスポンジ製の外面洗浄部材１５を設けて、 コップ２０の周壁を内面洗浄部材１３と外面洗浄部材１５とで強く挟み付け、把 持板１１とコップ２０とを相対逆方向に回転可能に構成したものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】 本考案の一実施形態を、図１乃至図３に示す。この コップ洗い器１０は、コップ２０の口径よりやや長く設定した樹脂製または金属 製の把持板１１の中心部から、軸棒１２を垂下設し、その下部に、コップ２０の 周壁２１内面および底壁２２内面に弾接するスポンジ製の内面洗浄部材１３を設 けている。また、把持板１１の両端部のそれぞれから弾力性に富む合成樹脂製あ るいは金属製の側板１４を垂下設し、その下部内側に、コップ２０の周壁２１外 面に弾接するスポンジ製の外面洗浄部材１５を設けている。これらによって、コ ップ２０の周壁２１を、内面洗浄部材１３と外面洗浄部材１５とで強く挟み付け ている。そして、把持板１１とコップ２０とを相対逆方向に回転させて、内面洗 浄部材１３と外面洗浄部材１５とでコップ２０を洗浄することとしている。

【０００６】 本実施形態においては、内面洗浄部材１３を、平面形状が略十字状とすると共 に、その最大外径をコップ２０の口径より十分に大きなものとし、スポンジ製の 内面洗浄部材１３が持つ弾力によってコップ２０の周壁２１内面に強く弾接する ように設定している。また、外面洗浄部材１５は、側板１４のコップ２０を挟み 付けるように作用する弾力および外面洗浄部材１５が有する弾力によって当該コ ップ２０の周壁２１外面に強く弾接させている。これらによって、コップ２０に は手で洗う場合と同等の力が加わり、よって綺麗に洗浄することができる。

【０００７】 なお、この外面洗浄部材１５の内面および側板１４の下部はコップ２０の周壁 ２１外面に対応した円弧状とし、外面洗浄部材１５が広範囲にわたってコップ２ ０の周壁２１外面に弾接して摺動し、汚れを効果的に除去できるように構成して いる。また、把持板１１の上面からはフック１６を立設し、当該フック１６を引 っ掛けて収納できるようにしている。

【０００８】 当該コップ洗い器１０の作用について説明する。このコップ洗い器１０を使用 してコップ２０を洗うには、まず、一方の手でコップ２０を持つと共に他方の手 で把持板１１を持ち、コップ２０内に内面洗浄部材１３を挿入して、当該内面洗 浄部材１３をコップ２０の周壁２１内面に弾接させると共に、コップ２０の周壁 ２１外面に外面洗浄部材１５を弾接させ、コップ２０の周壁２１を内面洗浄部材 １３と外面洗浄部材１５とで挟持した状態とする。この状態から、コップ２０を 固定したまま把持板１１を回転させ、又はその逆に把持板１１を固定したままコ ップ２０を回転させ、或いは把持板１１及びコップ２０の両者を逆方向に回転さ せる。

【０００９】 こうすることによって、コップ２０の周壁２１を強く挟み付けた状態にある内 面洗浄部材１３が、コップ２０の周壁２１内面に弾接した状態で摺動し当該周壁 ２１内面の汚れを落とし、同様に、外面洗浄部材１５が、コップ２０の周壁２１ 外面に弾接したまま摺動し、当該周壁２１外面の汚れを取り除く。ここで、内面 洗浄部材１３をコップ２０の底部まで達するまで押し進め、そこで回転させるこ とによって、内面洗浄部材１３の下端面１３ａがコップ２０の底壁２２内面２２ ａに弾接した状態で摺動し、コップ２０底部の汚れを除去する。

【００１０】 このように、把持板１１をコップ２０と相互逆方向に回転することのみによっ てコップ２０の周壁２１内面と外面および底壁２２内面をきわめて容易かつ綺麗 に洗浄することができる。また、手を直接コップ２０に接触させる必要がないの で、コップ２０の上端部にヒビや割れ等があっても怪我をすることがない。

【００１１】 なお、本考案に係るコップ洗い器１０は、丈の長いコップ２０や丈の短いコッ プ２０の洗浄は勿論のこと、コップ２０の形状に似た容器である例えば広口瓶等 の洗浄にも使用することができる。

【００１２】

【考案の効果】 本考案は、把持板１１をコップ２０と相互逆方向に回転す ることのみによってコップ２０の周壁２１内面と外面および底壁２２内面をきわ めて容易かつ綺麗に洗浄することができる。また、手を直接コップ２０に接触さ せる必要がないので、コップ２０の上端部にヒビや割れ等があっても怪我をする ことがない。従って、本考案に係るコップ洗い器１０を使用すれば、大人はもと より、子どもでも簡単に、怪我をすることなく綺麗に洗うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施形態を示す垂直断面図であ
る。

【図２】 図１に示す本考案の平面図である。

【図３】 図１におけるＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１０ コップ洗い器 １１ 把持板 １２ 軸棒 １３ 内面洗浄部材 １３ａ 下端面 １４ 側板 １５ 外面洗浄部材 １６ フック ２０ コップ ２１ 周壁 ２２ 底壁 ２２ａ 内面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 把持板（１１）の中心部から垂下設した
   軸棒（１２）の下部に、コップ（２０）の周壁（２１）
   内面および底壁（２２）内面に弾接するスポンジ製の内
   面洗浄部材（１３）を設けると共に、把持板の両端部か
   ら垂下設した弾力性に富む側板（１４）の下部内側に、
   コップの周壁外面に弾接するスポンジ製の外面洗浄部材
   （１５）を設けて、コップの周壁を内面洗浄部材と外面
   洗浄部材とで強く挟み、把持板とコップとを相対逆方向
   に回転可能に構成してなるコップ洗い器。