JP2001513176A - 管路軸周りに回動可能な流体連結具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 装置（10）の流体導通口（11Ａ，11Ｂ)に連結する流体連結具（14）である。連結具（14）は、基部（22Ａ，22Ｂ）を有する流体管路を備えている。固定具（34）により、ヨーク（12）は基部（22Ａ，22Ｂ）を装置（10）に固着する。基部（22Ａ，22Ｂ）と装置（10）との間には、連結具（14）を装置（10）に密封係合するための封止部（26Ａ，26Ｂ）が設けられる。固定具（34）を緩めると、連結具（14）は管路を所望の方向に回動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 管路軸周りに回動可能な流体連結具 ［発明の背景］ 本発明は、装置に対する流体を連結するための連結具に関するものである 。 例えば、ある装置においては液体のような流体源に連結されなければならず 、これには流入口を備えている。また別の装置では、流出口に連結される必要が ある。さらに別の装置では、例えば冷却流体を循環することにより、装置の冷却 効果をもたらす開口として、流出口と流入口とを備えている。 多くの場合、こうした連結具は一つの装置に設けられており、流体が装置 に進むように、流体連結具は流体の方向を変える曲げ部を備えている。一般にこ うした連結具は、単一の直線部分が用いられる２つの部分に代わって、お互いが 90°に屈曲した２つの部分からなるエルボ部を備えている。こうした連結具は、 溶接，ろう付け，半田付け，ねじ切り若しくはこれに類似するもので、装置に固 着されるのが慣例的である。こうした連結具では、装置に対し連結具の向いてい る角度が固定されており、これはすなわち角度を調整できないことになる。多く の場合は空間を考慮するために、方向角度は装置の供給や空間を考慮したものに 対し合っていない。これは装置の供給のみならず、装置の取付けや装置への連結 の両方で問題を引き起こす。 従来技術として存在する他の問題としては、例えば連結具を固定したオイ ルクーラに連結具が真空ろう付けされるときに、真空炉が60％までにしか充満さ れず、全く効果を発揮しなくなる。 従って、厳密に密封した連結を装置にもたらす一方で、正確な方向を得る ための、装置に対して流体連結具の曲げ部を回動できる流体連結具を提供するこ とが望まれている。また、ろう付け若しくはこれに類似するもので装置を組立て た後でも、連結具を装置に組み合わせることのできるものが望まれている。 ［発明の概要］ 本発明における連結具は、基部を有する屈曲した流体管路を備えている。 装置に対し流体管路を固着するために、ヨークが基部と組み合わさる。連結 具はさらに、装置に連結具を密封するための封止部を備えている。固定具を緩め ると、流体管路を所望のあらゆる方向に回動することができ、その後で固定具を 再度固着すると、装置に対し流体連結具を密封状態で係合することができる。 流体連結具は、装置の流体導通口に連結する。連結具は、第１および第２ の互いに連結する部分を有する。これらの各部分は、お互いが180°若しくはそ れ未満の角度に向いており、これにより流体管路を通過する流体の流れる方向が 変わる。第１の部分は、装置の流体導通口と流体を導通する状態で係合するよう に形成される基部を備えている。基部は封止部を収容する封止チャンバを備えて いる。固定具により基部を装置と密封係合して固着すると、流体管路の第２の部 分を装置に対しある方向に向けることができる。 ［図面の簡単な説明］ 本発明における上述および他の特徴と利益、並びにそれらを達成する手法 が、より明らかになるであろう。また、添付図面と関連した発明の実施態様にお ける以下の記述を参照することで、本発明をより理解するであろう。 図１は、本発明に基づく連結具の上部平面図である。 図２は、図１の連結具の２−２線に沿った断面図である。 図３は、図１の連結具の３−３線に沿った部分断面図である。 図４は、本発明に基づく連結具の第２実施例における平面図である． 図５は、図４の連結具の５−５線に沿った部分断面図である。 図６は、本発明に基づく連結具の第３実施例における平面図である． 図７は、図６の連結具の７−７線に沿った部分断面図である。 対応する参照符号が、各図を通して対応する部分に示される。ここで説明 する実例は、一つの構成における一つの好ましい実施態様を明らかにする。 こうした実例は、あらゆる手法において、本発明の範囲を限定して解釈する ためのものではない。 ［好ましい実施態様の詳細な説明］ 図１〜３を参照すると、連結具１４はヨーク（上枠）12および２つの同一 形状の流体導通管路17Ａ，17Ｂを備えている。これらの管路は、各部分16，18を それぞれ備えている。各連結具は、２つの流体ポート（出入口）11Ａ，11Ｂを備 えた装置10に固着される。特にここで示した装置10では、ポート11Ａが流体入口 で、ポート11Ｂが流体出口となる。例えば流体で冷却される装置10では、ポート 11Ａ，11Ｂが、流体入口ポートおよび流体出口ポートとして利用されるであろう 。 管路17Ａは、連結部16Ａの終端20Ａに近接して、連結部16Ａに固着された 基部22Ａを備えている。Ｏリングシールのような封止部26Ａを収容するために、 チャンバ26Ａが基部22に設けられる。また、プラスチックやゴムで形成される可 撓性ホースに連結部18Ａを連結できるように、連結具14の連結部18Ａは慣習とし て隆起部30Ａを備えていることが判るであろう。 ヨーク12は、表面13およびフランジ15を備えている。ヨークは、管路17Ａ の基部22Ａおよび管路17Ｂの基部22Ｂを覆うように装着される。図３からも理解 できるように、装置10はここでもヨーク12のフランジ部38によって覆われた直立 スペーサ部36を備えている。ヨーク12は固定具34に対応して孔を備えている。直 立スペーサ部36は孔35が設けてあり、固定具34がこの孔35に螺入するようになっ ている。 そしてその動作は、固定具34を固着する前に、装置10の取付けと供給が容 易になることを望んで、連結部18Ａと連結部18Ｂを回動し、管路17Ａと管路17Ｂ を向ける。管路17Ａおよび管路17Ｂの向きが一度選択されると、固定具34は固定 され、ヨーク12が装置10の表面上部に向けて引き寄せられて、管路17Ａを装置10 と液密に係合する封止部26Ａおよび封止部26Ｂを圧縮する。同様にして、固定具 34の固定により圧縮される封止部が、管路17Ｂにも設けられる。ヨークは、各連 結具14Ａ，14Ｂの流体圧力による力を受け止めなければならない。さらに、封止 部26Ａおよび封止部26Ｂの圧縮は、各Ｏリングに 対する適正な弾性反発力を生ずるのに十分なものでなければならない。これは、 ヨーク12とスペーサ部36のみならず各管路17Ａ，17Ｂとの寸法を適正にすること で達成されるであろう。 図３に示すようなスペーサ部36を設ける代わりに、装置10の表面上部と係合す る直立部をヨーク12に備え、ネジ付き固定具と組み合わさる一致した孔を装置10 に設けることも注目すべきである。 ここで図４および図５を参照すると、本発明における第２実施例が示されてい る。この実施例では、単一の管路だけがヨーク40により固着される。ヨーク40の 一方の終端は装置で直接保持されるのに対し、ヨーク40の他方の終端は管路17の 基部で保持される。この装置では、固定具34と組み合わさる孔42を装置10が備え ている。 開示される実施例では、管路17の連結部16Ａに対する連結部18Ａの角度方向が 90°となっている。しかし、当業者であれば、他の配置でも可能であることが理 解されるであろう。 加えて、ここに開示されるＯリングの配置に代わり、別の封止部を利用するこ ともできる。 ここで図６および図７を参照すると、本発明における別の実施例が示されてい る。この実施例では、管路17が直線状の単一部分44だけを備えている。装置10に 連結具14を密封するための配置は、図４および図５に開示されるものと同一であ る。図６および図７に関連して、本発明の利点は、装置10に対する連結具14の連 結および密封の方法が非常に簡単になることにある。 本発明は、好ましい設計を有するものとしてこれまで記述したが、ここに開示 される精神および範囲内で、本発明をさらに変更することが可能である。したが って、ここでの応用例は、その広範囲にわたる原理を用いて、本発明におけるあ らゆる変化，利用または適応を包含することを意図する。さらには、この応用例 は、本発明に適合し添付する各請求項の限度内に収まる公知若しくは通例の慣習 技術を含むものとして、ここに開示されるものから発展したものを意図する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 装置（10）の流体導通口（11Ａ，11Ｂ）に管路を連結する流体連結具（14 ）であって、この連結具（14）は、 第１および第２の互いに連結する部分（16，18）を有し、前記各部分（16 ，18）はお互いが180°未満の角度に向いており、これにより通過する流体の流 れる方向が変わる流体管路（17Ａ，17Ｂ）と、 基部（22Ａ，22Ｂ）を備え、この基部（22Ａ，22Ｂ）は前記装置（10）の 前記開口（11Ａ，11Ｂ）と流体を導通する状態で係合するように適合し、前記基 部（22Ａ，22Ｂ）は封止チャンバを有する前記第１の部分（16Ａ，16Ｂ）と、 前記封止チャンバに配置される封止部（26Ａ，26Ｂ）と、 前記基部（22Ａ，22Ｂ）を前記装置（10）と密封係合して固着するヨーク （12）と、 前記装置（10）に前記ヨーク（12）を固着する単一の固定具（34）とから なり、前記固定具（34）を緩めた状態で、前記流体管路（17Ａ，17Ｂ）は前装置 （10）に対し回動可能に調整できるものであることを特徴とする流体連結具。 ２． 複数の流体管路（17Ａ，17Ｂ）を備え、これらの流体管路（17Ａ，17Ｂ） は各々基部（22Ａ，22Ｂ）を備えており、前記流体管路（17Ａ，17Ｂ）は前記装 置（10）に対し個々に調整可能であることを特徴とする請求項１記載の連結具 ３． 前記連結具（14）が前記装置（10）の入口および出口のそれぞれに連結す るように適合されることを特徴とする請求項２記載の装置。 ４． 前記固定具（34）は前記流体管路（17Ａ，17Ｂ）の間に配置されることを 特徴とする請求項２記載の装置。 ５． 基部（22Ａ，22Ｂ）を備え、この基部は封止チャンバを備えているエルボ 部を規定した流体管路（17Ａ，17Ｂ）と、 前記封止チャンバに配置される封止部（26Ａ，26Ｂ）と、 装置（10）に前記エルボ部を固着するために、前記エルボ部に作用して組 み合わさるヨーク（12）部と、 前記ヨーク（12）を固着する単一の固定具（34）とからなり、 前記ヨーク（12）を装置（10）に固着する前には、前記エルボ部が回動可 能であるとともに、 前記固定具（34）を緩め取り外した状態では、前記ヨーク（12）および前 記装置（10）の各々から前記流体管路（17Ａ，17Ｂ）が分離できるものであるこ とを特徴とする流体連結具。 ６． 装置（10）の各流体導通口（11Ａ，11Ｂ）に管路を連結する流体連結具（ 14）であって、この連結具（14）は、 各流体管路（17Ａ，17Ｂ）はそれぞれ基部（22Ａ，22Ｂ）を備え、この各 基部（22Ａ，22Ｂ）は前記装置（10）の前記各開口（11Ａ，11Ｂ）とそれぞれ流 体を導通する状態で係合するように適合し、前記各基部（22Ａ，22Ｂ）はそれぞ れ封止チャンバを有する複数の流体管路（17Ａ，17Ｂ）と、 前記各封止チャンバにそれぞれ配置される封止部（26Ａ，26Ｂ）と、 前記各流体管路（17Ａ，17Ｂ）を前記装置（10）と密封係合して固着する ヨーク（12）と、 前記各流体管路（17Ａ，17Ｂ）間に位置して、前記装置（10）に前記ヨー ク（12）を固着する前記固定具（34）とからなり、前記固定具（34）を緩めた状 態で、前記各流体管路（17Ａ，17Ｂ）は前記装置（10）に対し、各々独立して回 動可能に調整できるものであることを特徴とする流体連結具。