JP2001512512A - 光重合による(共)重合体 - Google Patents

光重合による(共)重合体

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JP2001512512A JP53621498A JP53621498A JP2001512512A JP 2001512512 A JP2001512512 A JP 2001512512A JP 53621498 A JP53621498 A JP 53621498A JP 53621498 A JP53621498 A JP 53621498A JP 2001512512 A JP2001512512 A JP 2001512512A
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Abstract

(57)【要約】 1,000〜20,000の重量平均分子量(Mw)、3以下の多分散度、及び単量体から重合体への70%以上の転化率を有するアクリラート−若しくはメタクリラート−単独、又はアクリラート−若しくはメタクリラート−共オリゴマーの選択的製造、あるいは1,000〜25,000の重量平均分子量(Mw)、3以下の多分散度、及び単量体から重合体への70%以上の転化率を有するポリ酢酸ビニル、又はその加水分解生成物であるポリビニルアルコールの選択的製造のための方法であって、対応する単量体の混合物を、特定の光開始剤又は光開始剤混合物の存在下、不活性溶媒又は溶媒混合物中、−20〜70℃の温度で、305〜450nmの波長の光で照射し、ここで反応溶液中の単量体の含有量が70%までであることを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】 光重合による(共)重合体 本発明は、特定の分子量範囲のアクリラート−、メタクリラート−又は酢酸ビ ニル−単独及び共重合体を選択的に製造する方法に向けられている。 DE-A-3219121号公報には、特定の反応器で実施され、紫外光での照射によって 開始される乳化重合方法が記載されている。移動する支持体上の単量体への照射 によってアクリル系重合体ゲルを(薄膜の形態で)連続的に製造する方法は、米 国特許第5,004,761号明細書に記載されている。特開平(4)248802号及び(4)24880 3号公報には、光の照射と、反応液供給の速度との調整によって重合率を制御す る、紫外光によって開始される重合方法が開示され、更に、特別に設計された反 応器が記載されている。 特定の技術的用途には、規定された特性を有するオリゴマー又は重合体を得る ことが重要である。望ましいのは、例えば、特定の範囲の数平均分子量、及び多 分散度についての特定の値である。更に、特定の技術的用途のためのオリゴマー や重合体の構造については、特別な要件が満たされなければならない。そのため 、多くの用途に対して、直鎖オリゴマーを用いることが必要である。 したがって、本発明の目的は、特定の分子量、多分散度及び転化率を有する重 合体の製造法を提供することである。 これは、特定の光開始剤及び工程パラメータを用いることによって、達成でき ることが見出されている。 本願の目的は、1,000〜20,000の重量平均分子量(Mw)、3以下の 多分散度、及び単量体から重合体への70%以上の転化率を有するアクリラート −若しくはメタクリラート−単独、又はアクリラート−若しくはメタクリラート −共オリゴマーの選択的製造の方法であって、 少なくとも1種のアクリル若しくはメタクリル単量体、又は該アクリル単量体 類と、スチレン又は酢酸ビニル、ブタジエン、アクリルアミド、アクリロニトリ ル、塩化ビニリデン若しくは塩化ビニルとの混合物を、少なくとも1種のα−ヒ ドロキシケトン光開始剤、若しくは少なくとも1種のリン含有光開始剤、又はα −ヒドロキシケトン光開始剤とリン含有光開始剤の混合物(該光開始剤又は光 開始剤混合物は、305〜450nmの範囲内に、ラジカルの生成に役立つ0.1 〜2,000のモル吸光係数ε及び少なくとも一つの吸収極大値を有する)の存 在下に、−20〜70℃の温度で、溶媒又は溶媒混合物中で、305〜450nm の波長の光で照射し、ここで最終溶液中の重合体の濃度が80%までであること を特徴とする方法である。 本発明のもう一つの目的は、1,000〜30,000の重量平均分子量(M w)、3以下の多分散度、及び単量体から重合体への70%以上の転化率を有す る、ポリ酢酸ビニル、又はその加水分解生成物であるポリビニルアルコールの選 択的製造の方法であって、 酢酸ビニル、又は該酢酸ビニルと他のビニル単量体の混合物を、少なくとも1 種のα−ヒドロキシケトン光開始剤、若しくは少なくとも1種のリン含有光開始 剤、又はα−ヒドロキシケトン光開始剤とリン含有光開始剤の混合物(該光開始 剤又は光開始剤混合物は、305〜450nmの範囲内に、0.1〜2,000の モル吸光係数ε及び少なくとも一つの吸収極大値を有する)の存在下に、20〜 70℃の温度で、溶媒又は溶媒混合物中で、305〜450nmの波長の光で照射 し、ここで最終溶液中の重合体の濃度が80%までであることを特徴とする方法 である。 用いられる光反応器は、Rodoxal、アルミニウム合金で製造されるが、適切な 反応器は、例えば、ステンレス鋼、又は例えばテフロン、褐色ガラス等々のよう な、用いられる単量体類と適合し得るいかなる材料で構成することもできる。反 応器は、紫外光の透過を許すガラス窓を有する。本願のいくつかの実施例を製造 するのに用いた反応器の全照射表面積は、13cm2であり、セルの厚さは、1cm である。ちなみに、反応器の「全照射表面積」とは、反応器の照射される部分、 すなわち窓の表面積を意味し、「セルの厚さ」は、照射される部分での反応器の 内側経路(直径)の厚さである。本方法は、光ベンチと、隔壁を取り付けた吸収 スペクトル用UVセルとを用いて、反応をアルゴン及び磁気攪拌機下で行なわせ て、実施することもできる。このUVセルは、UVスペクトルを測定するのに用 いられるのと類似して、Philipsの100W中圧水銀灯からの均質な光で2cm2の 窓から照射し、冷却は、セルの側壁を通じて実施する。 しかし、例えば、1cmのセルの厚さ(直径)を有する、26cm2の全照射表面 積(窓の大きさ)のような、より大きい反応器の寸法も可能である。この場合、 例えば融合硬化ランプF200〜F600のような、より高い出力と、より大き い照射表面積とを有するランプを用いる。これらの商業的に入手できるランプは 、6インチ(約15.5cm;F200のランプ)又は10インチ(約25cm;F 600のランプ)のバルブ長を有するため、反応器は、この高さを超えてはなら ない。このように、照射表面積は、必要な反応条件に適合させることができる。 当然、本方法のためには、他の寸法の反応器を用いることも可能である。決定的 な点は、反応器全体での光開始剤のラジカルの、制御可能かつ均質な生成を確保 することであって、それは、攪拌、及び適切な照射によって、混合物の流れと、 混合物中のラジカルの分布とを制御することによって達成される。このことは、 反応器の大きさ、又は照射表面積に依存しない。 図1〜3には、本願の実施例を製造するのに用いた反応器が示されている。 異なる2種類の構成を用いた。図1は、構成(A)の側面図を示す。反応器( 1)を通過する、重合させようとする単量体の均質な流れが(6)によって示さ れている。ランプ(3)から放射された光は、反応器の窓(2)から重合可能な 混合物へと到達する。構成(A)のランプは、長さが6インチ(約15.5cm) のH又はDバルブ融合ランプである。(4)は、融合ランプの電源を意味する。 灯火と反応器窓との距離についての値は、変動し、実施例では特定して示されて いる。 図2は、構成(B)の側面図を示す。構成(B)は、構成(A)の改変であり 、要素(1)〜(6)は、図1について説明したとおりである。構成(A)と構 成(B)との違いは、特色(7)にあって、それは、光の出口を囲む銅の缶であ り、ここでは、光のみスロットから出る。 図3は、この包みの正面図を示し、スロットとその寸法を示している。 好都合には、本発明による方法は、例えばアルゴン又は窒素を保護気体として 用いて、不活性気体中で実施する。 溶液を、適正に混合し、均質な様式で照射されるようにするために、例えば、 一定した速度で磁気駆動される歯車ポンプによって、セルの中を循環させる。循 環は、均質な反応混合物を確保するのに適した、いかなる装置によっても調節す ることができる。均質な流れの生成に加え、反応混合物は、攪拌しなければなら ない。本願の実施例において、例えば、100ml/分の流速が用いられる。他の 流速で本方法を働かせることも可能である。循環速度は、ラジカルの形成に関し ては決定的に重要ということはない。攪拌によって、適正な混合、及び均質なラ ジカルの濃度が達成される。しかし、実際には、循環速度は、発熱の原因となる 。すなわち、一定した照射条件下での反応の開始時には、循環速度が遅いほど、 1経路あたり、より多くのラジカルが生成し、より多くの反応と、より高い重合 率を招き、より高い発熱へと移行する。一方、反応の開始時には、速度が速いほ ど、ラジカルの生成は低下し、温度の上昇が低下する。これらの効果は、適切な 冷却によって平均化することができる。 好ましくは、照射に要する光は、均質でなければならない。それは、当業者に 既知の慣用的方法によって、異なる光源を用いて得ることができる。例えば、バ ルブから発光され、反応器に投射される光は、半楕円形の反射鏡によって平行化 される。この光は、本方法には充分に均質であり、照射された窓の表面の異なる 測定点間での強さの10%未満の不一致を許す。光の強さ及び均質度が、反応器 内でのラジカルの均質なポテンシャルの発生を助けるのに充分である限り、また 反応器内でのラジカルの均質な分布が、適切な攪拌によって制御される限り、反 応器を反射鏡の焦点に置くことは、絶対に必要なことではない。 単量体自体による光の吸収を避けるため、場合により、一定の波長未満のすべ ての放射線を遮断するフィルターを、光源と反応器との間に設置してもよい。フ ィルター、例えばSchottという会社からの、例えばWG305、WG320、W G335又はWG345が、本方法に適する。 本方法における反応混合物の照射には、305k〜450nmの波長の発光放射 線を用いる。好ましくは、本方法は、335〜400nmの波長を用いて実施する 。 一般的には、光開始剤が吸収し、そしてラジカルを生成させる領域内で光を発 するすべてのランプが、本方法に適する。これらは、例えば、中圧水銀ランプ、 又は(金属ハロゲン化物で)ドーピングしたマイクロ波給電融合バルブであるこ とができる。例えば、融合ランプは、1989年のFlorenceでのRadcureコンフ ァレンスでR.W.Stowe(Rockville,Maryland)から説明されたとおり、大面積 の照射用に設計されたものでもあるが、本方法に適する。特に、H−、D−及び M−バルブは、本方法に必要な範囲の光を発する。更に、他のドーピングしたラ ンプ、例えば金属ハロゲン化物ランプであるMO23及びMO61を本方法に用 いることができる。対応する波長のレーザー光を用いて、本方法を働かせること も可能である。 灯火から反応器までの距離は、溶液が受容するW/cm2の量に関係することから 、重要である。十分な量の開始ラジカルを光開始剤から生成することができる均 質な発光を、確保しなければならない。通常、最適な距離は、用いたランプはも とより、反応器の照射面にも依存する。 照射の持続時間は、単量体から重合体への転化の望みの程度に依存する。この 程度は、例えば、ガスクロマトグラフィー分析(GC)によって決定することが できる。望みの程度の転化に達したならば直ちに、照射を停止する。 反応器の窓からのみ溶液の照射が生じるのを確実にするには、反応器の残余部 分の光からの防護を、例えば褐色ガラス、鋼の管材又はアルミニウム箔のような 、通常の手段によって確保しなければならない。 実際に照射しようとする溶液は、例えば、温度を制御するための低温維持装置 又は他の手段を用いることによって、反応器セル内で比較的一定した温度に保つ 。重合体の最終的特性の制御を確実にするには、反応液の温度を望みの反応温度 の2.5℃以内(例えば25℃±2.5℃)に保つ。通常、反応温度は、−20 〜+70℃、例えば0〜+50℃、好ましくは+25〜+50℃に保つ。例えば 、より高い重合率を望むならば、温度を上昇させることも可能である。 本方法で重合させて、単独又は共重合体を形成しようとする単量体は、アクリ ル又はメタクリル単量体、及びその混合物、並びに、スチレンとのそれらの混合 物も包含する。アクリル単量体は、アクリル酸又はメタクリル酸とアルコールと から形成されるエステルであり、酸自体は、アクリル単量体として包含される。 単量体化合物は、オレフィン性二重結合を一つ有してよい。適切な単量体の例は 、アクリル酸やメタクリル酸のアルキル又はヒドロキシアルキルエステル、例え ば、 アクリル酸又はメタクリル酸のメチル、エチル、ブチル、2−エチルヘキシル若 しくは2−ヒドロキシエチル、グリシジル、ラウリル、イソボルニル又はヒドロ キシプロピルエステルである。シリコーンアクリラートも、関心が払われる。単 量体の他の例は、アクリロニトリル、アクリルアミド、N−置換(メタ)アクリ ルアミド、スチレン、アルキルスチレン及びハロスチレンである。 1個より多い二重結合を含むモノマーは、オリゴマーを製造する本願には適さ ないが、それは、1個より多い二重結合により、架橋結合が発生し、より高分子 量の重合体の形成を招くからである。 好適な単量体は、例えば、アクリル酸メチル、ヒドロキシエチルアクリラート 、ヒドロキシプロピルアクリラート及びアクリル酸ブチルである。その他の好適 な単量体は、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、ヒドロキシエチルメタ クリラート、ヒドロキシプロピルメタクリラート、グリシジルメタクリラート、 アクリル酸及びメタクリル酸、アクリロニトリル、及びスチレンである。 一般に、最終重合体液中の固体含量は、80%以下である。 単量体から重合体への転化率は、一般的には70%、好ましくは90%、特に 97%に等しいか又はそれ以上である。 本方法に効果的な光開始剤は、305〜450nmの範囲に光開始剤化合物のα −開裂を生じる、0.1〜2,000の範囲のモル吸光係数εと、少なくとも一 つの吸収最大値とを有する。 これらは、特に、α−ヒドロキシケトン型の、リン含有光開始剤の化合物はも とより、α−ヒドロキシケトン化合物とリン含有光開始剤との混合物である。特 に好適なのは、0.1〜200のモル吸光係数εを有する光開始剤又は光開始剤 混合物を用いる方法である。 好適なのは、光開始剤が式(I): で示されるそれである方法であって、式中、 Arは、非置換フェニル、又はハロゲン、CN、OH、(C1〜C17)アルコ キ シ、フェノキシ、(C2〜C12)アルケニル、−S−(C1〜C12)アルキル、− S−フェニル、−SO2−(C1〜C12)アルキル、−SO2−フェニル、−SO2 NH2、−SO2NH−(C1〜C12)アルキル、−SO2−N((C1〜C12)アルキ ル)2、−NH−(C1〜C12)アルキル、−N((C1〜C12)アルキル)2若しくは NH−CO−フェニルで置換されたフェニル、イソシアナート、又は遮蔽された イソシアナートであるか、あるいはArは、(C1〜C12)アルキルで置換され ていて、ここで、(C1〜C12)アルキルは、非置換であるか、又はハロゲン、 OH、CN、NH2、COOH、イソシアナート、遮蔽イソシアナート、アルケ ニル若しくは遮蔽アルケニルで置換されているか、あるいはArは、チエニル、 ピリジル、フリル、インダニル又はテトラヒドロナフチルであり; R1は、非置換であるか、又はOH、CN、NH2、−NH(C1〜C12)アル キル、N((C1〜C12)アルキル)2、−NH−CO−フェニル、イソシアナート若 しくは遮蔽イソシアナートで置換された(C1〜C8)アルキル、(C2〜C12) アルケニル、ハロゲン、(C1〜C12)アルコキシ、COOH、−(CO)O− (C1〜C12)アルキル、−O−(CO)−(C1〜C8)アルキル又はNR34 であるか、あるいはR1は、(C3〜C5)アルケニル、シクロペンチル、シクロ ヘキシル又はフェニル(C1〜C3)アルキルであり; R2は、R1について与えられた意味の一つを有するか、又は基−CH2CH25 であるか、あるいはR2は、R1と一緒になって、(C2〜C8)アルキレン、( C3〜C9)オキサアルキレン、(C3〜C9)アザアルキレン又はエキソメチレン シクロヘキサン環であって、該(C2〜C8)アルキレン、(C3〜C9)オキサア ルキレン、(C3〜C9)アザアルキレン又はエキソメチレンシクロヘキサン環は 、非置換であるか、又はOH、CN、ハロゲン、(C1〜C12)アルコキシ、− (CO)O−(C1〜C12)アルキル、−O−(CO)−(C1〜C8)アルキル 若しくはNR34で置換されており; R3は、(C1〜C12)アルキル、又はOH、(C1〜C8)アルコキシ若しくは CNで置換された(C2〜C4)アルキルであるか、あるいはR3は、(C3〜C5 )アルケニル、シクロヘキシル、フェニル(C1〜C3)アルキル、非置換フェニ ル、又はCl、(C1〜C4)アルキル、OH、(C1〜C4)アルコキシ若し くは(CO)O−(C1〜C8)アルキルで置換されたフェニルであり; R4は、(C1〜C12)アルキル、又はOH、(C1〜C8)アルコキシ若しくは CNで置換された(C2〜C4)アルキルであるか、あるいはR4は、(C3〜C5 )アルケニル、シクロヘキシル、フェニル(C1〜C3)アルキルであるか、ある いはR4は、R3と一緒になって、−O−若しくはNR6−で中断していてもよい (C4〜C5)アルキレンであるか、あるいはR4は、R2と一緒になって、(C1 〜C9)アルキレン、(C2〜C3)オキサアルキレン若しくは(C2〜C3)アザ アルキレンであり; R5は、−CO−NH2、−CO−NH−(C1〜C8)アルキル、−CO−N(( C1〜C8)アルキル)2、−P(O)(O−(C1〜C8)アルキル)2、2−ピリジル 又は2−オキソ−1−ピロリジニルであり;そして R6は、(C1〜C4)アルキル、−CH2CH2CN又は−CH2CH2(CO) O−(C1〜C8)アルキルである。 (C1〜C17)アルコキシは、直鎖又は分枝鎖であり、例えば、(C1〜C12) アルコキシ、(C1〜C8)−又は(C1〜C6)アルコキシ、特に(C1〜C4)ア ルコキシである。例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n −ブチルオキシ、s−ブチルオキシ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペ ンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、2,4,4−トリメチルペン チルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシ ルオキシ、ドデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘキサ デシルオキシ又はヘプタデシルオキシ、特にメトキシ、エトキシ、プロポキシ、 イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、s−ブチルオキシ、イソブチルオキシ、t −ブチルオキシ、好ましくはメトキシである。 (C1〜C12)アルコキシ、(C1〜C8)アルコキシ及び(C1〜C4)アルコ キシは、適切な数のC原子まで上に示したのと同じ意味を有する。 (C2〜C12)アルケニルは、1回又は2回以上不飽和であり、例えば、(C2 〜C8)アルケニル、(C2〜C6)−又は(C3〜C5)アルケニル、特に(C2〜 C4)アルケニルである。例は、アリル、メタリル、1,1−ジメチルアリル、 1−ブテニル、3−ブテニル、2−ブテニル、1,3−ペンタジエニル、 5−ヘキセニル、7−オクテニル、ノネニル、ドデセニル、特にアリルである。 (C3〜C5)アルケニルは、適切な数のC原子まで上に示したのと同じ意味を 有する。 (C1〜C12)アルキルは、直鎖又は分枝鎖であり、例えば、(C1〜C10)− 、(C1〜C8)−又は(C1〜C6)アルキル、特に(C1〜C4)アルキルである 。 例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イ ソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、2,4,4−トリメチ ルペンチル、2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル又は ドデシル、好ましくはメチル又はブチルである。 (C1〜C8)アルキル及び(C2〜C4)アルキルは、適切な数のC原子まで上 に示したのと同じ意味を有する。 用語−S−(C1〜C12)アルキル、−SO2−(C1〜C12)アルキル、−C OO−(C1〜C12)アルキル、−SO2NH−(C1〜C12)アルキル、−SO2 −N((C1〜C12)アルキル)2、−NH−(C1〜C12)アルキル及び−N((C1〜 C12)アルキル)2中、(C1〜C12)アルキルは、上記の意味を有する。基−O− (CO)−(C1〜C8)アルキル、−CO−NH−(C1〜C8)アルキル、−C O−N((C1〜C8)アルキル)2、−CH2CH2(CO)O−(C1〜C8)アルキ ル及び−P(O)(O−(C1〜C8)アルキル)2中、(C1〜C8)アルキルは、 上記の意味を有する。 (C1〜C12)アルキルがハロゲンで置換されているならば、例えば、1〜3 個、又は1若しくは2個のハロゲン置換基が、アルキルに位置する。 用語「遮蔽(された)イソシアナート」とは、保護されたイソシアナト基、す なわち、特定の反応条件下で除去することができる化学基によってブロックされ た、イソシアナト基を意味する。そのため、オキシムの形成は、遮蔽イソシアナ ト基を生じる。例は、例えばJ.Coatings Technology,Vol.61,No.775(Augus t 1989)に示されている。ブロック/脱ブロックの機序は、例えば、下記の反応 式: R−N−(CO)−X(ブロックされたイソシアナート)⇔ R−N=C=O+HX によって立証される。左辺では、ブロックされたイソシアナートは、配合物中で の反応を生じ難いが、右辺では、温度の影響(>120℃)が、HXを脱ブロッ クし、イソシアナート基を遊離させると、それは、その後の、例えば架橋剤との 反応に参加することができる。適切なブロック剤HXは、例えば、フェノール、 カプロラクタム、メチルエチルケトオキシム及びマロン酸ジエチルである。 フェニル(C1〜C3)アルキルは、例えば、ベンジル、フェニルエチル、α− メチルベンジル、フェニルプロピル又はα,α−ジメチルベンジル、特にベンジ ルである。 (C2〜C8)アルキレンは、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、1− メチルエチレン、1,1−ジメチルエチレン、ブチレン、1−メチルプロピレン 、2−メチルプロピレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン又はオクチレン 、特にヘキシレンのような、直鎖若しくは分枝鎖アルキレンである。 (C4〜C5)アルキレンは、直鎖又は分枝鎖の、例えば、1,1−ジメチルエ チレン、ブチレン、1−メチルプロピレン、2−メチルプロピレン若しくはペン チレンである。 −O−若しくはNR6−で中断されていてもより(C4〜C5)アルキレンは、 例えば、−CH2CH2−O−CH2CH2−、−CH2CH2−(NR6)−CH2C H2−、−CH2−O−CH2CH2CH2−、−CH2−(NR6)−CH2CH2C H2−又は−CH2CH2−O−CH2CH2CH2−である。 (C3〜C9)オキサアルキレンは、例えば1〜3個、又は1若しくは2個のO 原子、特に1個のO原子を有することができ、例えば、−CH2−O−CH2−、 −CH2CH2O−CH2CH2−、−CH2−CH(CH3)O−CH2CH2CH2 −、又は−[CH2CH2O]y[式中、y=1〜4]を意味する。 (C3〜C9)アザアルキレンは、例えば1〜3個、又は1若しくは2個の(N R6)−の基、特に1個のそのような基を有することができ、例えば、−CH2− (NR6)−CH2−、−CH2CH2−(NR6)−CH2CH2−、−CH2−CH (CH3)−(NR6)−CH2CH2CH2−、又は−[CH2CH2(NR6)]y[式 中、y=1〜4、かつR6は上記の意味を有する]を意味する。 エキソメチレンシクロヘキサン環は、下記の構造を有する: ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素、特に塩素及び臭素、好ましくは 塩素である。 好ましくは、式(I)中のArは、非置換フェニルであるか、又は(C1〜C1 2 )アルキルで置換されたフェニル、又はOHで置換された(C1〜C4)アルキ ルで置換されたフェニルである。 R1及びR2は、(C1〜C4)アルキルであるか、又はR2は、R1、及びそれら が結合しているC原子と一緒になって、(C2〜C8)アルキレンである。 適切な式(I)の化合物は、 フェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケトン[Irgacure(登録商標)184; Ciba-Geigy AG]; 4−ドデシルフェニル−2−ヒドロキシプロパ−2−イルケトン; 4−イソプロピルフェニル−2−ヒドロキシプロパ−2−イルケトン; 2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン; [4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2−ヒドロキシプロパ−2−イ ルケトン; 4−メチルフェニル−2−ヒドロキシプロパ−2−イルケトン; [4−(2−カルボキシエチル)フェニル]−2−ヒドロキシプロパ−2−イ ルケトン である。 特に好適なのは、フェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケトン、2−ヒド ロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン、[4−(2−ヒドロキシエチル) フェニル]−2−ヒドロキシプロパ−2−イルケトン及び[4−(2−カルボキ シエチル)フェニル]−2−ヒドロキシプロパ−2−イルケトンである。 式(I)による光開始剤は既知であり、化合物のうちいくつかは、商業的に入 手可能であり、当業者は、それらの製造を熟知している。該化合物、及びそれら の製造は、例えば、米国特許第4,308,400号、第4,315,807号、第4,318,791号、 第4,721,734号、第4,347,111号、第4,477,681号、第4,861,916号及び第5,045,57 3号明細書に開示されている。 更に好適なのは、光開始剤が、式(I)の少なくとも1種の化合物と、式(II a)又は(IIb): で示される少なくとも1種のリン含有光開始剤の混合物である方法であって、式 中、 R7及びR8は、互いに独立に、(C1〜C18)アルキル、シクロヘキシル、シ クロペンチル、フェニル、ナフチル又はビフェニルであって、ここでシクロヘキ シル、シクロペンチル、フェニル、ナフチル又はビフェニルは、非置換であるか 、又はハロゲン、(C1〜C12)アルキル及び/若しくは(C1〜C12)アルコキ シで置換されているか、あるいはR7及びR8は、S若しくはNを含む5又は6員 の複素環であり; R9及びR10は、互いに独立に、それぞれ非置換であるか、又はハロゲン、( C1〜C4)アルキル及び/若しくは(C1〜C4)アルコキシで置換された、シク ロヘキシル、シクロペンチル、フェニル、ナフチル又はビフェニルであるか、あ るいはR9及びR10は、S若しくはNを含む5又は6員の複素環であるか;ある いはR9及びR10は、それらが結合しているP原子と一緒になって、4〜10個 の炭素原子を含み、1〜6個の(C1〜C4)アルキル基で置換されていてもよい 環を形成する。 (C1〜C18)アルキルは、直鎖又は分枝鎖のアルキルであり、例えば、(C1 〜C12)−、(C1〜C10)−、(C1〜C8)−又は(C1〜C6)アルキル、特 に(C1〜C4)アルキルである。例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ ル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ クチル、2−エチルヘキシル、2,4,4−トリメチルペンチル、デシル、ドデ シル、テトラデシル、ヘプタデシル又はオクタデシルである。 (C1〜C12)アルキルは、適切な数のC原子まで上に示したのと同じ意味を 有する。 好ましくは、アルキルとしてのR8は、(C4〜C8)アルキル、例えば、n− ブチル、t−ブチル、イソブチル、s−ブチル、n−オクチル、2,4,4−ト リメチルペンチルである。 (C1〜C12)アルコキシは、直鎖又は分枝鎖であり、例えば、(C1〜C8) −又は(C1〜C6)アルコキシ、特に(C1〜C4)アルコキシである。例は、メ トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、s−ブチ ルオキシ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオ キシ、ヘプチルオキシ、2,4,4−トリメチルペンチルオキシ、2−エチルヘ キシルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ又はドデシルオキ シ、特にメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ 、s−ブチルオキシ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシ、好ましくはメトキ シである。 ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素、特に塩素及び臭素、好ましくは 塩素である。 ナフチルは、α−ナフチル及びβ−ナフチルを意味する。 置換されたシクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ナフチル又はビフェ ニルは、例えば、1〜5個、1〜4個、3個、2個又は1個の置換基を有する。 置換フェニルについては、4−、2,5−、2−、2,6−又は2,4,6−位 での置換が好ましい。そのような基の例は、4−クロロフェニル、2,6−ジク ロロフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、ジフルオロフェニル、2−ト リル、4−トリル、エチルフェニル、t−ブチルフェニル、ドデシルフェニル、 4−メトキシフェニル、2−メトキシフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、 エトキシフェニル、ヘキシルオキシフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2, 4,6−トリメチルフェニル、メチルナフチル、イソプロピルナフチル、クロロ ナフチル又はエトキシナフチルである。更に、そのような基は、例えばメトキシ エチルフェニル、エトキシメチルフェニルである。 R9及びR10は、好ましくは、置換フェニル、例えば2,6−ジメトキシフェ ニル、2,6−ジクロロフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、特に2, 4,6−トリメチルフェニルである。 S若しくはNを含む5又は6員の複素環は、例えば、チエニル、ピリル、ピラ ゾリル、ピリジル、又は1,3−、1,2−若しくは1,4−ジアジル、好まし くはチエニル又はピリルである。 R9及びR10が、それらが結合しているP原子と一緒になって、4〜10個の 炭素原子を含む環を形成するならば、この環は、単環、二環又は三環式である。 R9及びR10がP原子と一緒になって形成する単環は、好ましくはホスファシク ロペンタン環である。R9及びR10がP原子と一緒になって形成する二環は、好 ましくはホスファビシクロヘキサン又はホフファビシクロノナン環である。R9 及びR10がP原子と一緒になって形成する三環は、好ましくは(6H)−ジベン ゾ[c,e][1,2]オキサホスホリン環である。 R9及びR10は、好ましくは2,6−ジメトキシフェニル、2,6−ジメチル フェニル、2,6−ジクロロフェニル、又は特に2,4,6−トリメチルフェニ ルである。 R7及びR9は、好ましくは、(C1〜C18)アルキル、シクロヘキシル、シク ロペンチル、フェニル、又は(C1〜C4)アルキルで置換されたフェニルである 。特に好適なR7及びR9は、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、s−ブチル 、n−オクチル、2,4,4−トリメチルフェニル、フェニル、又は2,5−ジ メチルフェニルである。 式(IIa)及び(IIb)による光開始剤は既知であり、いくつかは、商業的に 入手できる化合物であり、当業者は、それらの製造を熟知している。該化合物、 及びそれらの製造は、例えば、米国特許第4,792,632号、第4,737,593号、第4,29 8,738号、第5,218,009号、第5,399,770号及び第5,472,992号明細書に開示されて いる。 式(IIa)及び(IIb)の適切な化合物は、 2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィン=オキシド; ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,4−ジ(3−メチル−ブタ −1−オキシ)フェニルホスフィン=オキシド; ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,4−ジペントキシフェニル ホスフィン=オキシド; ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2−メチルプロパ−1−イルホ スフィン=オキシド; ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2、4,4−トリメチルペンタ−1 −イルホスフィン=オキシド; ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィン=オキシドで ある。 本方法に適する光開始剤混合物に関する例は、 2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパノンとのビス(2,6−ジ メトキシベンゾイル)−2、4,4−トリメチルペンタ−1−イルホスフィン= オキシドの混合物; (2,4,6−トリメチルベンゾイル)ジフェニルホスフィン=オキシドとの 2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパノンの混合物; ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2、4,4−トリメチルペンタ−1 −イルホスフィン=オキシドとのフェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケト ンの混合物; ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2−メチルプロパ−1−イルホ スフィン=オキシドとのフェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケトンの混合 物; ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィン=オキシドと のフェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケトンの混合物; ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,4−ジペントキシフェニル ホスフィン=オキシドとのフェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケトンの混 合物; ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2−メチルプロパ−1−イルホ スフィン=オキシドとの2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパノン の混合物; ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィン=オキシドと の2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパノンの混合物; ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,4−ジペントキシフェニル ホスフィン=オキシドとの2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパノ ンの混合物 である。 リン含有光開始剤、すなわちそれぞれ式(IIa)又は(IIb)の化合物とのそ れぞれの混合物中でのα−ヒドロキシケトン光開始剤、すなわちそれぞれ式(I )の化合物の範囲は、例えば50〜95重量%である。好ましくは、該混合物中 の式(I)の化合物の量は、(全混合物100重量%を基準にして)50〜75 重量%、特に75重量%である。 関心が払われるのは、式(I)のArが、非置換フェニルであるか、あるいは 非置換であるか、又はOH若しくはCOOHで置換された(C1〜C12)アルキ ルで置換されたフェニルであり、 R1及びR2が、(C1〜C18)アルキルであるか、あるいはR1が、R2と一緒 になって、(C2〜C8)アルキレンであり、そして 式(IIa)又は式(IIb)のR7及びR8が、互いに独立に、(C1〜C12)ア ルキル、あるいは非置換であるか、又は(C1〜C8)アルキル及び/若しくは( C1〜C8)アルコキシで置換されたフェニルであり、 R9及びR10が、互いに独立に、それぞれ非置換であるか、又はハロゲン、( C1〜C4)アルキル及び/若しくは(C1〜C4)アルコキシで置換されたフェニ ルである方法である。 好適なのは、例えば、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2、4,4− トリメチルペンタ−1−イルホスフィン=オキシドとの2−ヒドロキシ−2−メ チル−1−フェニルプロパノンの混合物である。特に好適なのは、75重量%の 量の2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパノンとの上記の混合物で ある。 やはり好適なのは、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホス フィン=オキシドとの2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパノンと の混合物である。特に好適なのは、50重量%の量の2−ヒドロキシ−2−メチ ル−1−フェニルプロパノンとの上記の混合物である。 本方法で(共)重合させようとする組成物は、好都合には、式(I)、(IIa) 若しくは(IIb)の光開始剤、又は全固体含量を基準にして、0.1〜15重量 %、好ましくは0.2〜5重量%の量の式(I)、(IIa)若しくは(IIb)の化 合物の光開始剤混合物を含有する。 関心が払われるのは、光開始剤が長い熱半減期を有する方法である。ちなみに 、用語「半減期」は、光の不在下での光開始剤の熱分解に向けられている。実用 目的のためには、操作条件下で10時間を超える半減期が適切である。したがっ て、関心が払われるのは、70℃で10時間を超える熱「半減期」を有する光開 始剤が用いられる方法である。 やはり重要であるのは、溶媒がアルカン、ケトン、アルコール、エステル、又 はそれらの混合物である方法である。 適切な溶媒の例は、石油エーテル(反応温度より高い沸騰範囲を有する)、ある いは純アルカン、例えばペンタン、ヘキサン、オクタン、イソオクタン、ヘプタ ン、又は酢酸エチル、酢酸プロピル、イソプロピル、ブチル若しくはヘキシル、 アセトン、メチルエチルケトン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、 又は水である。 本方法で特に好適なのは、「有害空気汚染性溶媒(Hazardous Air Polluting S olvents)」(HAPS)のリストに掲載されていない溶媒である。すなわち、本方 法は、HAPS無含有反応混合物中で実施するのが好ましい。 本方法を、乳化重合として実施することも可能である。この場合、単量体を水 に希釈し、乳化剤を反応混合物に加える。場合により、溶媒を用いることができ る。 したがって、本発明のもう一つの目的は、乳化重合として実施する、上記の方 法である。 本方法を、連鎖移動剤の存在下で実施することが、更に可能である。 したがって、本発明のもう一つの目的は、連鎖移動剤を加える請求項1又は2 に記載の方法である。 連鎖移動剤の役立つ例は、N−フェニルグリシン、トリメチルバルビツール酸 、 2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、N,N −ジメチル−2,6−ジイソプロピルアニリン、N,N−2,4,6−ペンタメ チルアニリン及び他のラジカルよって容易に引抜かれ得る水素を有する化合物を 包含する。特に適するのは、例えばメルカプトエタノール、ドデカンチオール、 チオグリコール酸、3−メルカプトプロピオン酸、2−アミノエタンチオールの ような、メルカプタン化合物である。 好適なのは、連鎖移動剤がメルカプトエタノール、ドデカンチオール、t−ブ チルメルカプタン、チオグリコール酸、3−メルカプトプロピオン酸又は2−ア ミノエタンチオールである、方法である。 上記の方法を用いて、1,000〜20,000、例えば1,000〜15, 000又は1,000〜13,500、好ましくは3,500〜13,500の 重量平均分子量(Mw)を有する単独−若しくは共オリゴマーが製造される。 本方法によって製造されるオリゴマーは、様々な目的に、例えば、印刷用イン ク、ワニス、白色塗料、とりわけ紙、木材、金属若しくはプラスチックのための 被覆組成物の製造に、着色した顔料入り塗料、建築物及び路上標識用の昼光硬化 性被覆の製造に、透明又は顔料入り水性分散物の製造に、印刷板の製造に、スク リーン印刷用マスクの製造に、歯科用充填材料として、接着剤、食刻レジスト又 は永久レジスト、プリント電子回路用はんだ止めマスクの製造に、バルク硬化( 透明な成形用型でのUV硬化)による三次元的物品の製造、又は例えば米国特許 第4,575,330号明細書に記載されたような、立体石版印刷に用いられる配合物の 製造に、複合材料(例えば、ガラス繊維その他の助剤を含んでよい、スチレン系 ポリエステル)その他の厚層組成物の製造に、電子部品のカプセル封入用被覆の 製造に、あるいは光ファイバー用被覆の製造に用いることができる。 本発明のその他の目的は、上記の方法によって得られるオリゴマー、並びに被 覆配合物、好ましくは高固型分塗料の製造のためのこれらのオリゴマーの用途、 あるいは上記の方法によって得られるオリゴマーが用いられる、被覆配合物、好 ましくは高固型分塗料の製造法である。 下記の実施例は、本発明を更に例示するのに役立つ。部及び百分率は、説明の 残余、及び特許クレーム中で別途指定されない限り、重量による。 3個を超える炭素原子を有するアルキル基の指定の際に、特定の異性体が全く 示されない場合、これらの基は、それぞれの場合でn−異性体である。 下記の実施例では、下記の光開始剤、及び光開始剤混合物を用いる: A:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン[Irgacure 184;Ciba-Geigy AG]、 B:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン[Darocur(登録商標) 1173;Ciba-Geigy AG]、 C:25%のビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2、4,4−トリメチル ペンチルホスフィン=オキシド+75%の2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ ェニルプロパン[Irgacur(登録商標)1700;Ciba-Geigy AG]、 D:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−メチルフェニル)プロパノン、 E:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(3−カルボキシプロピル)フェ ニル]プロパノン、 F:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニ ル]プロパノン、 G:15%のビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2、4,4−トリメチル ペンチルホスフィン=オキシド+85%の2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ ェニルプロパン、 H:15%のビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2、4,4−トリメチル ペンチルホスフィン=オキシド+85%の1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ ルケトン、 I:ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2、4,4−トリメチルペンチル ホスフィン=オキシド。 残留単量体含量の決定のためのガスクロマトグラフィー分析(GC)は、Hewl ett-Packardクロマトグラフ[HP3396シリーズIIのインテグレーターを備 えたHP5890シリーズII、カラム特性:30mのDBSカラム、J&W Scient ific,No.122-503、0.25mx30m(薄膜厚1μm)]で実施する。 Mw及び分散度の決定のためのゲル透過クロマトグラフィー分析(GPC)も 、 RI検出器HP1037又は1047を備えたHewlett-Packard HP1090で 実施する。用いたカラムは、Ultrastyragel103〜106オングストロームであ る。実施例1: 光開始剤A1.8g(溶液に対して3%)、メタクリル酸ブチル25.2g、酢 酸ブチル8.1g中のヒドロキシプロピルアクリラート(2−及び3−ヒドロキ シプロピルアクリラートの混合物)16.8g、及び溶媒としての石油エーテル (沸騰範囲110〜140℃;PE110−140)8.1gの混合物を調製し 、上記のような13cm2反応器内で6インチ融合Hバルブを用い、不活性気体下 、25℃で90分間照射した。光源と、構成(B)を用いた反応器との距離は、 6cmに固定した。更に、345nmカットオフのフィルターを用いた。 反応の終点で消灯し、酢酸ブチルに溶解した多少のヒドロキシメチルヒドロキ ノン(HMHQ)を加えて、それ以上の重合反応を防止した。次いで、得られた 無色の溶液を、GC分析に付して残留単量体含量を、かつGPC分析に付して分 子量をそれぞれ決定した。得られたオリゴマーの数平均分子量(Mw)は14, 400であり、多分散度の値(Mw/Mn)は2.9である。GCによって決定 した、単量体の転化度は99%であった。実施例2: 酢酸エチル24.3g中に光開始剤A2.7g(溶液に対して3%)、メタクリ ル酸ブチル37.8g、ヒドロキシプロピルアクリラート(2−及び3−ヒドロ キシプロピルアクリラートの混合物)25.2gを含有する溶液90gを、実施 例1に記載したような26cm2反応器内で、6インチ融合Dバルブを用い、不活 性気体下、25℃で75分間照射した。光源と、構成(B)の反応器の窓との距 離は、12cmに固定した。得られたオリゴマーは、9,200の重量平均分子量 (Mw)、2.1の多分散度値(Mw/Mn)、及び98.5%の単量体転化度を有 した。実施例3: 実施例2に記載した重合可能混合物を、構成(A)を用い、反応器とランプと の距離を23cmとして照射した。反応温度は、25℃であり、照射は、80分 間実施した。得られたオリゴマーは、8,000の分子量(Mw)、及び2.5の 多分散値(Mw/Mn)を有した。単量体の転化度は99%であった。実施例4〜11: 下記の実施例4〜11では、実施例1に記載の工程を反復した。実施例1のと 同じ単量体を用いたが、その他の成分及び工程パラメータを変えた。それぞれの 反応条件及び結果を、表1に列挙した。 実施例12: 光開始剤A1.8g、メルカプトエタノール1.8g、メタクリル酸ブチル2 5.2g、酢酸ブチル7.8g中のヒドロキシプロピルアクリラート(2−及び 3−ヒドロキシプロピルアクリラートの混合物)16.8g、及び溶媒としての 7.8gのPE110−140の混合物を調製し、上記の13cm2反応器内で6 インチ融合H無電極灯を用い(融合スーパー6)、不活性気体下、25℃で90分 間照射した。 光源と、構成(B)を用いた反応器との距離は、6cmに固定した。更に、345 nmカットオフのフィルターを用いた。 反応の終点で消灯し、酢酸ブチルに溶解した多少のヒドロキシメチルヒドロキ ノン(HMHQ)を加えて、それ以上の重合反応を防ぐ。得られたオリゴマーの 重量平均分子量(Mw)は4,700であり、多分散度の値(Mw/Mn)は1 .8であった。GCによって決定した、単量体の転化度は98.3%であった。実施例13: 実施例1に記載した方法で、アクリル酸メチル12.0g、光開始剤I0.6 g、及び酢酸性酢酸エチル47.4gを、Hバルブの光で25℃で90分間照射 した。得られたオリゴマーは、15,400の重量平均分子量、及び2.7の多 分散度値を有した。単量体の転化率は、定量的であった。実施例14: 実施例1に記載した方法で、アクリル酸メチル18.0g、光開始剤A0.9 g、及び酢酸エチル70.2gを、Dバルブの光で(構成(B)の、6.5cmの 距離で26cm2の照射表面を有する反応器内で)25℃で75分間照射した。得 られたオリゴマーは、9,700の重量平均分子量、及び2.9の多分散度値を 有した。単量体の転化率は、定量的であった。実施例15: 実施例1に記載した方法で、アクリル酸メチル18.0g、光開始剤F0.9 g(溶液に対して1%)、及び酢酸エチル70.2gを、Dバルブの光で(構成( B)を用いた、6.5cmの距離で26cm2の照射表面を有する反応器内で)25 ℃で75分間照射した。得られたオリゴマーは、10,400の重量平均分子量 、及び2.5の多分散度値を有した。単量体の転化率は、定量的であった。実施例16: 実施例1に記載した方法で、アクリル酸メチル18.0g、光開始剤F0.4 5g(溶液に対して0.5%)、及び酢酸エチル71.1gを、Dバルブの光で( 構成(B)の、12cmの距離で26cm2の照射表面を有する反応器内で)25℃ で45分間照射した。得られたオリゴマーは、14,400の重量平均分子量、 及び1.8の多分散度値を有した。単量体の転化率は、97%であった。実施例17: 実施例1に記載した方法で、アクリル酸メチル12.0g、光開始剤A0.6 g、メルカプトエタノール0.12g(溶液に対して0.2%)、及び酢酸エチ ル47.3gを、Hバルブの光で、構成(B)を用いて、6cmの距離で25℃で 90分間照射した。得られたオリゴマーは、2,400の重量平均分子量(Mw) 、及び2.0の多分散度値(Mw/Mn)を有した。単量体の転化率は、定量的 であった。実施例18: 実施例1に記載した方法で、アクリル酸メチル12.0g、光開始剤A0.6 g、メルカプトエタノール0.6g(1%/溶液)、及び酢酸エチル46.8g を、Hバルブの光で、構成(B)を用いて、6cmの距離で25℃で90分間照射 した。得られたオリゴマーは、2,500の重量平均分子量(Mw)、及び1.7 の多分散度値(Mw/Mn)を有した。単量体の転化率は、定量的であった。実施例19: 実施例1に記載した方法で、アクリル酸メチル18.0g、光開始剤F0.9 g(溶液に対して1%)、メルカプトエタノール0.9g、及び酢酸エチル70. 2gを、Dバルブの光で、構成(B)を用いて、12cmの距離で25℃で48分 間照射した。得られたオリゴマーは、2,500の重量平均分子量(Mw)、及び 1.6の多分散度値(Mw/Mn)を有した。単量体の転化率は、97.5%で あった。実施例20: 実施例1に記載した方法で、酢酸ビニル63.0g、光開始剤A2.0g(溶 液に対して3%)、及び酢酸エチル24.3gを、Dバルブの光で、構成(B) を用いて、13cmの距離で25℃で55分間照射した。得られたオリゴマーは、 27,400の重量平均分子量(Mw)、及び2.5の多分散度値(Mw/Mn) を有した。単量体の転化率は、98%であった。実施例21: 実施例1に記載した方法で、メタクリル酸ブチル59.85g、アクリル酸3 .15g、酢酸エチル23.4g、及び光開始剤A3.6gを、Dバルブの光 で、構成(A)を用いて、22cmの距離で50℃で80分間照射した。得られた 無色のオリゴマーは、5,100の重量平均分子量(Mw)、及び2.4の多分散 度値(Mw/Mn)を有した。単量体の転化率は、94%であった。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年2月20日(1999.2.20) 【補正内容】 明細書 光重合による(共)重合体 本発明は、特定の分子量範囲のアクリラート−、メタクリラート−又は酢酸ビ ニル−単独及び共重合体を選択的に製造する方法に向けられている。 DE-A-3219121号公報には、特定の反応器で実施され、紫外光での照射によって 開始される乳化重合方法が記載されている。移動する支持体上の単量体への照射 によってアクリル系重合体ゲルを(薄膜の形態で)連続的に製造する方法は、米 国特許第5,004,761号明細書に記載されている。特開平(4)248802号及び(4)24880 3号公報には、光の照射と、反応液供給の速度との調整によって重合率を制御す る、紫外光によって開始される重合方法が開示され、更に、特別に設計された反 応器が記載されている。 特定の技術的用途には、規定された特性を有するオリゴマー又は重合体を得る ことが重要である。望ましいのは、例えば、特定の範囲の数平均分子量、及び多 分散度についての特定の値である。更に、特定の技術的用途のためのオリゴマー や重合体の構造については、特別な要件が満たされなければならない。そのため 、多くの用途に対して、直鎖オリゴマーを用いることが必要である。 したがって、本発明の目的は、特定の分子量、多分散度及び転化率を有する重 合体の製造法を提供することである。 これは、特定の光開始剤及び工程パラメータを用いることによって、達成でき ることが見出されている。 本願の目的は、1,000〜20,000の重量平均分子量(Mw)、3以下の 多分散度、及び単量体から重合体への70%以上の転化率を有するアクリラート −若しくはメタクリラート−単独、又はアクリラート−若しくはメタクリラート −共オリゴマーの製造の方法であって、 少なくとも1種のアクリル若しくはメタクリル単量体、又は該アクリル単量体 類と、スチレン又は酢酸ビニル、ブタジエン、アクリルアミド、アクリロニトリ ル、塩化ビニリデン若しくは塩化ビニルとの混合物を、少なくとも1種のα−ヒ ドロキシケトン光開始剤、若しくは少なくとも1種のリン含有光開始剤、又はα −ヒドロキシケトン光開始剤とリン含有光開始剤の混合物(該光開始剤又は光開 始剤混合物は、305〜450nmの範囲内に、ラジカルの生成に役立つ0.1〜 2,000のモル吸光係数ε及び少なくとも一つの吸収極大値を有する)の存在 下に、−20〜70℃の温度で、溶媒又は溶媒混合物中で、305〜450nmの 波長の光で照射し、ここで最終溶液中の重合体の濃度が80%までであることを 特徴とする方法である。 本発明のもう一つの目的は、1,000〜30,000の重量平均分子量(M w)、3以下の多分散度、及び単量体から重合体への70%以上の転化率を有す る、ポリ酢酸ビニル、又はその加水分解生成物であるポリビニルアルコールの製 造の方法であって、 酢酸ビニル、又は該酢酸ビニルと他のビニル単量体の混合物を、少なくとも1 種のα−ヒドロキシケトン光開始剤、若しくは少なくとも1種のリン含有光開始 剤、又はα−ヒドロキシケトン光開始剤とリン含有光開始剤の混合物(該光開始 剤又は光開始剤混合物は、305〜450nmの範囲内に、0.1〜2,000の モル吸光係数ε及び少なくとも一つの吸収極大値を有する)の存在下に、20〜 70℃の温度で、溶媒又は溶媒混合物中で、305〜450nmの波長の光で照射 し、ここで最終溶液中の重合体の濃度が80%までであることを特徴とする方法 である。 用いられる光反応器は、Rodoxal、アルミニウム合金で製造されるが、適切な 反応器は、例えば、ステンレス鋼、又は例えばテフロン、褐色ガラス等々のよう な、用いられる単量体類と適合し得るいかなる材料で構成することもできる。反 応器は、紫外光の透過を許すガラス窓を有する。本願のいくつかの実施例を製造 するのに用いた反応器の全照射表面積は、13cm2であり、セルの厚さは、1cm である。ちなみに、反応器の「全照射表面積」とは、反応器の照射される部分、 すなわち窓の表面積を意味し、「セルの厚さ」は、照射される部分での反応器の 内側経路(直径)の厚さである。本方法は、光ベンチと、隔壁を取り付けた吸収 スペクトル用UVセルとを用いて、反応をアルゴン及び磁気攪拌機下で行なわせ て、実施することもできる。このUVセルは、UVスペクトルを測定するのに用 いられるのと類似して、Philipsの100W中圧水銀灯からの均質な光で2cm2の 窓から照射し、冷却は、セルの側壁を通じて実施する。 Mw及び分散度の決定のためのゲル透過クロマトグラフィー分析(GPC)も 、RI検出器HP1037又は1047を備えたHewlett-Packard HP1090 で実施する。用いたカラムは、Ultrastyragel103〜106オングストロームで ある。実施例1: 光開始剤A1.8g(溶液に対して3%)、メタクリル酸ブチル25.2g、酢 酸ブチル8.1g中のヒドロキシプロピルアクリラート(2−及び3−ヒドロキ シプロピルアクリラートの混合物)16.8g、及び溶媒としての石油エーテル (沸騰範囲110〜140℃;PE110−140)8.1gの混合物を調製し 、上記のような13cm2反応器内で6インチ(約15.5cm)融合Hバルブを用 い、不活性気体下、25℃で90分間照射した。光源と、構成(B)を用いた反 応器との距離は、6cmに固定した。更に、345nmカットオフのフィルターを用 いた。 反応の終点で消灯し、酢酸ブチルに溶解した多少のヒドロキシメチルヒドロキ ノン(HMHQ)を加えて、それ以上の重合反応を防止した。次いで、得られた 無色の溶液を、GC分析に付して残留単量体含量を、かつGPC分析に付して分 子量をそれぞれ決定した。得られたオリゴマーの数平均分子量(Mw)は14, 400であり、多分散度の値(Mw/Mn)は2.9である。GCによって決定 した、単量体の転化度は99%であった。実施例2: 酢酸エチル24.3g中に光開始剤A2.7g(溶液に対して3%)、メタクリ ル酸ブチル37.8g、ヒドロキシプロピルアクリラート(2−及び3−ヒドロ キシプロピルアクリラートの混合物)25.2gを含有する溶液90gを、実施 例1に記載したような26cm2反応器内で、6インチ(約15.5cm)融合D バルブを用い、不活性気体下、25℃で75分間照射した。光源と、構成(B) の反応器の窓との距離は、12cmに固定した。得られたオリゴマーは、9,20 0の重量平均分子量(Mw)、2.1の多分散度値(Mw/Mn)、及び98.5% の単量体転化度を有した。実施例3: 実施例2に記載した重合可能混合物を、構成(A)を用い、反応器とランプと の距離を23cmとして照射した。反応温度は、25℃であり、照射は、80分間 実施した。得られたオリゴマーは、8,000の分子量(Mw)、及び2.5の多 分散値(Mw/Mn)を有した。単量体の転化度は99%であった。実施例4〜11: 下記の実施例4〜11では、実施例1に記載の工程を反復した。実施例1のと 同じ単量体を用いたが、その他の成分及び工程パラメータを変えた。それぞれの 反応条件及び結果を、表1に列挙した。 実施例12: 光開始剤A1.8g、メルカプトエタノール1.8g、メタクリル酸ブチル2 5.2g、酢酸ブチル7.8g中のヒドロキシプロピルアクリラート(2−及び 3−ヒドロキシプロピルアクリラートの混合物)16.8g、及び溶媒としての 7.8gのPE110−140の混合物を調製し、上記の13cm2反応器内で6 インチ(約15.5cm)融合H無電極灯を用い(融合スーパー6)、不活性気体 下、25℃で90分間照射した。 光源と、構成(B)を用いた反応器との距離は、6cmに固定した。更に、34 5nmカットオフのフィルターを用いた。 反応の終点で消灯し、酢酸ブチルに溶解した多少のヒドロキシメチルヒドロキ ノン(HMHQ)を加えて、それ以上の重合反応を防ぐ。得られたオリゴマーの 重量平均分子量(Mw)は4,700であり、多分散度の値(Mw/Mn)は1 .8であった。GCによって決定した、単量体の転化度は98.3%であった。 請求の範囲 1.1,000〜20,000の重量平均分子量(Mw)、3以下の多分散度、及 び単量体から重合体への70%以上の転化率を有するアクリラート−若しくはメ タクリラート−単独、又はアクリラート−若しくはメタクリラート−共オリゴマ ーの製造方法であって、 少なくとも1種のアクリル若しくはメタクリル単量体、又は該アクリル単量体 類と、スチレン又は酢酸ビニル、ブタジエン、アクリルアミド、アクリロニトリ ル、塩化ビニリデン若しくは塩化ビニルとの混合物を、少なくとも1種のα−ヒ ドロキシケトン光開始剤、若しくは少なくとも1種のリン含有光開始剤、又はα −ヒドロキシケトン光開始剤とリン含有光開始剤の混合物(該光開始剤又は光開 始剤混合物は、305〜450nmの範囲内に、ラジカルの生成に役立つ0.1〜 2,000のモル吸光係数ε及び少なくとも一つの吸収極大値を有する)の存在 下に、−20〜70℃の温度で、溶媒又は溶媒混合物中で、305〜450nmの 波長の光で照射し、ここで最終溶液中の重合体の濃度が80%までであることを 特徴とする方法。 2.1,000〜30,000の重量平均分子量(Mw)、3以下の多分散度、及 び単量体から重合体への70%以上の転化率を有する、ポリ酢酸ビニル、又はそ の加水分解生成物であるポリビニルアルコールの製造の方法であって、 酢酸ビニル、又は該酢酸ビニルと他のビニル単量体の混合物を、少なくとも1 種のα−ヒドロキシケトン光開始剤、若しくは少なくとも1種のリン含有光開始 剤、又はα−ヒドロキシケトン光開始剤とリン含有光開始剤の混合物(該光開始 剤又は光開始剤混合物は、305〜450nmの範囲内に、0.1〜2,000の モル吸光係数ε及び少なくとも一つの吸収極大値を有する)の存在下に、−20 〜70℃の温度で、溶媒又は溶媒混合物中で、305〜450nmの波長の光で照 射し、ここで最終溶液中の重合体の濃度が80%までであることを特徴とする方 法。 3.単量体から重合体への転化率が、90%以上である請求項1又は2記載の方 法。 4.単量体から重合体への転化率が、97%以上である請求項1又は2記載の方 法。 5.光開始剤が、式(I): [式中、Arは、非置換フェニル、又はハロゲン、CN、OH、(C1〜C17) アルコキシ、フェノキシ、(C2〜C12)アルケニル、−S−(C1〜C12)アル キル、−S−フェニル、−SO2−(C1〜C12)アルキル、−SO2−フェニル 、−SO2NH2、−SO2NH−(C1〜C12)アルキル、−SO2−N((C1〜C12 )アルキル)2、−NH−(C1〜C12)アルキル、−N((C1〜C12)アルキル)2 若しくは−NH−CO−フェニルで置換されたフェニル、イソシアナート、又は 遮蔽されたイソシアナートであるか、あるいはArは、(C1〜C12)アルキル で置換されていて、該(C1〜C12)アルキルは、非置換であるか、又はハロゲ ン、OH、CN、NH2、COOH、イソシアナート、遮蔽イソシアナート、ア ルケニル若しくは遮蔽アルケニルで置換されているか、あるいはArは、チエニ ル、ピリジル、フリル、インダニル又はテトラヒドロナフチルであり; R1は、非置換であるか、又はOH、CN、NH2、−NH(C1〜C12)アルキ ル、−N((C1〜C12)アルキル)2、−NH−CO−フェニル、イソシアナート若 しくは遮蔽イソシアナートで置換された(C1〜C8)アルキル、(C2〜C12) アルケニル、ハロゲン、(C1〜C12)アルコキシ、COOH、−(CO)O− (C1〜C12)アルキル、−O−(CO)−(C1〜C8)アルキル又はNR34 であるか、あるいはR1は、(C3〜C5)アルケニル、シクロペンチル、シクロ ヘキシル又はフェニル(C1〜C3)アルキルであり; R2は、R1について与えられた意味の一つを有するか、又は基−CH2CH25 であるか、あるいはR2は、R1と一緒になって、(C2〜C8)アルキレン、( C3〜C9)オキサアルキレン、(C3〜C9)アザアルキレン又はエキソメチレン シクロヘキサン環であり、ここで該(C2〜C8)アルキレン、(C3〜C9)オ キサアルキレン、(C3〜C9)アザアルキレン又はエキソメチレンシクロヘキサ ン環は、非置換であるか、又はOH、CN、ハロゲン、(C1〜C12)アルコキ シ、−(CO)O−(C1〜C12)アルキル、−O−(CO)−(C1〜C8)ア ルキル若しくはNR34で置換されており; R3は、(C1〜C12)アルキル、又はOH、(C1〜C8)アルコキシ若しくは CNで置換された(C2〜C4)アルキルであるか、あるいはR3は、(C3〜C5 )アルケニル、シクロヘキシル、フェニル(C1〜C3)アルキル、非置換フェニ ル、又はCl、(C1〜C4)アルキル、OH、(C1〜C4)アルコキシ若しくは −(CO)O−(C1〜C8)アルキルで置換されたフェニルであり; R4は、(C1〜C12)アルキル、又はOH、(C1〜C8)アルコキシ若しくは CNで置換された(C2〜C4)アルキルであるか、あるいはR4は、(C3〜C5 )アルケニル、シクロヘキシル、又はフェニル(C1〜C3)アルキルであるか、 あるいはR4は、R3と一緒になって、−O−若しくはNR6−で中断されていて もよい(C4〜C5)アルキレンであるか、あるいはR4は、R2と一緒になって、 (C1〜C9)アルキレン、(C2〜C3)オキサアルキレン若しくは(C2〜C3) アザアルキレンであり; R5は、−CO−NH2、−CO−NH−(C1〜C8)アルキル、−CO−N(( C1〜C8)アルキル)2、−P(O)(O−(C1〜C8)アルキル)2、2−ピリジル 又は2−オキソ−1−ピロリジニルであり;そして R6は、(C1〜C4)アルキル、−CH2CH2CN又は−CH2CH2(CO)O −(C1〜C8)アルキルである] で示される請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。 6.式(I)中のArが、非置換フェニル、又は(C1〜C12)アルキルで置換 されたフェニル、又はOHで置換された(C1〜C4)アルキルで置換されたフェ ニルであり、R1及びR2が、(C1〜C4)アルキルであるか、又はR2は、R1及 びそれらが結合するC−原子と一緒になって、(C2〜C8)アルキレンである、 請求項5記載の方法。 7.光開始剤が、式(I)の少なくとも1種の化合物及び式(IIa)又は(IIb) : [式中、R7及びR8は、互いに独立に、(C1〜C18)アルキル、シクロヘキシ ル、シクロペンチル、フェニル、ナフチル又はビフェニルであり、ここで、該シ クロヘキシル、シクロペンチル、フェニル、ナフチル又はビフェニルは、非置換 であるか、又はハロゲン、(C1〜C12)アルキル及び/若しくは(C1〜C12) アルコキシで置換されているか、あるいはR7及びR8は、S若しくはNを含む5 又は6員の複素環であり; R9及びR10は、互いに独立に、それぞれ非置換であるか、又はハロゲン、( C1〜C4)アルキル及び/若しくは(C1〜C4)アルコキシで置換された、シク ロヘキシル、シクロペンチル、フェニル、ナフチル又はビフェニルであるか、あ るいはR9及びR10は、S若しくはNを含む5又は6員の複素環であるか;ある いはR9及びR10は、それらが結合しているP原子と一緒になって、4〜10個 の炭素原子を含み、1〜6個の(C1〜C4)アルキル基で置換されていてもよい 環を形成する] で示される少なくとも1種のリン含有光開始剤との混合物である請求項1又は2 記載の方法。 8.式(I)のArが、非置換フェニルであるか、あるいは非置換であるか、又 はOH若しくはCOOHで置換された(C1〜C12)アルキルで置換されたフェ ニルであり、 R1及びR2が、(C1〜C18)アルキルであるか、あるいはR1が、R2と一緒 に、(C2〜C8)アルキレンであり、そして 式(IIa)又は式(IIb)のR7及びR8が、互いに独立に、(C1〜C12)ア ルキル又はフェニルであり、ここでフェニルは、非置換であるか、又は(C1〜 C8)アルキル及び/若しくは(C1〜C8)アルコキシで置換されたフェニルで あり、そして R9及びR10が、互いに独立に、フェニル、又はハロゲン、(C1〜C4)アル キル及び/若しくは(C1〜C4)アルコキシで置換されたフェニルである請求項 5記載の方法。 9.光開始剤が、70℃で10時間を超える熱「半減期」を有する、請求項1又 は2記載の方法。 10.溶媒が、アルカン、ケトン、アルコール、エステル、又はそれらの混合物 である請求項1又は2記載の方法。 11.該方法を乳化重合として実施する、請求項1又は2記載の方法。 12.0.1〜200のモル吸光係数εを有する光開始剤又は光開始剤混合物を 用いる、請求項1又は2記載の方法。 13.連鎖移動剤を加える請求項1又は2記載の方法。 14.連鎖移動剤が、メルカプトエタノール、ドデカンチオール、t−ブチルメ ルカプタン、チオグリコール酸、3−メルカプトプロピオン酸又は2−アミノエ タンチオールである、請求項13記載の方法。 15.請求項1又は2記載の方法により得ることができるオリゴマー。 16.被覆配合物の製造のための、請求項1又は2記載の方法によって得ること ができるオリゴマーの使用。 17.被覆配合物が、高固型分塗料である、請求項16記載の用途。 18.請求項1又は2記載の方法によって得られるオリゴマーを用いることを特 徴とする被覆配合物の製造方法。 19.被覆配合物が、高固型分塗料である請求項18記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.1,000〜20,000の重量平均分子量(Mw)、3以下の多分散度、及 び単量体から重合体への70%以上の転化率を有するアクリラート−若しくはメ タクリラート−単独、又はアクリラート−若しくはメタクリラート−共オリゴマ ーの選択的製造の方法であって、 少なくとも1種のアクリル若しくはメタクリル単量体、又は該アクリル単量体 類と、スチレン又は酢酸ビニル、ブタジエン、アクリルアミド、アクリロニトリ ル、塩化ビニリデン若しくは塩化ビニルとの混合物を、少なくとも1種のα−ヒ ドロキシケトン光開始剤、若しくは少なくとも1種のリン含有光開始剤、又はα −ヒドロキシケトン光開始剤とリン含有光開始剤の混合物(該光開始剤又は光開 始剤混合物は、305〜450nmの範囲内に、ラジカルの生成に役立つ0.1〜 2,000のモル吸光係数ε及び少なくとも一つの吸収極大値を有する)の存在 下に、−20〜70℃の温度で、溶媒又は溶媒混合物中で、305〜450nmの 波長の光で照射し、ここで最終溶液中の重合体の濃度が80%までであることを 特徴とする方法。 2.1,000〜30,000の重量平均分子量(Mw)、3以下の多分散度、及 び単量体から重合体への70%以上の転化率を有する、ポリ酢酸ビニル、又はそ の加水分解生成物であるポリビニルアルコールの選択的製造の方法であって、 酢酸ビニル、又は該酢酸ビニルと他のビニル単量体の混合物を、少なくとも1 種のα−ヒドロキシケトン光開始剤、若しくは少なくとも1種のリン含有光開始 剤、又はα−ヒドロキシケトン光開始剤とリン含有光開始剤の混合物(該光開始 剤又は光開始剤混合物は、305〜450nmの範囲内に、0.1〜2,000の モル吸光係数ε及び少なくとも一つの吸収極大値を有する)の存在下に、−20 〜70℃の温度で、溶媒又は溶媒混合物中で、305〜450nmの波長の光で照 射し、ここで最終溶液中の重合体の濃度が80%までであることを特徴とする方 法。 3.単量体から重合体への転化率が、90%以上である請求項1又は2記載の方 法。 4.単量体から重合体への転化率が、97%以上である請求項1又は2記載の方 法。 5.光開始剤が、式(I): [式中、Arは、非置換フェニル、又はハロゲン、CN、OH、(C1〜C17) アルコキシ、フェノキシ、(C2〜C12)アルケニル、−S−(C1〜C12)アル キル、−S−フェニル、−SO2−(C1〜C12)アルキル、−SO2−フェニル 、−SO2NH2、−SO2NH−(C1〜C12)アルキル、−SO2−N((C1〜C12 )アルキル)2、−NH−(C1〜C12)アルキル、−N((C1〜C12)アルキル)2 若しくは−NH−CO−フェニルで置換されたフェニル、イソシアナート、又は 遮蔽されたイソシアナートであるか、あるいはArは、(C1〜C12)アルキル で置換されていて、該(C1〜C12)アルキルは、非置換であるか、又はハロゲ ン、OH、CN、NH2、COOH、イソシアナート、遮蔽イソシアナート、ア ルケニル若しくは遮蔽アルケニルで置換されているか、あるいはArは、チエニ ル、ピリジル、フリル、インダニル又はテトラヒドロナフチルであり; R1は、非置換であるか、又はOH、CN、NH2、−NH(C1〜C12)アルキ ル、−N((C1〜C12)アルキル)2、−NH−CO−フェニル、イソシアナート若 しくは遮蔽イソシアナートで置換された(C1〜C8)アルキル、(C2〜C12) アルケニル、ハロゲン、(C1〜C12)アルコキシ、COOH、−(CO)O− (C1〜C12)アルキル、−O−(CO)−(C1〜C8)アルキル又はNR34 であるか、あるいはR1は、(C3〜C5)アルケニル、シクロペンチル、シクロ ヘキシル又はフェニル(C1〜C3)アルキルであり; R2は、R1について与えられた意味の一つを有するか、又は基−CH2CH25 であるか、あるいはR2は、R1と一緒になって、(C2〜C8)アルキレン、( C3〜C9)オキサアルキレン、(C3〜C9)アザアルキレン又はエキソメチレン シクロヘキサン環であり、ここで該(C2〜C8)アルキレン、(C3〜C9)オキ サアルキレン、(C3〜C9)アザアルキレン又はエキソメチレンシクロヘキサ ン環は、非置換であるか、又はOH、CN、ハロゲン、(C1〜C12)アルコキ シ、−(CO)O−(C1〜C12)アルキル、−O−(CO)−(C1〜C8)ア ルキル若しくはNR34で置換されており; R3は、(C1〜C12)アルキル、又はOH、(C1〜C8)アルコキシ若しくは CNで置換された(C2〜C4)アルキルであるか、あるいはR3は、(C3〜C5 )アルケニル、シクロヘキシル、フェニル(C1〜C3)アルキル、非置換フェニ ル、又はCl、(C1〜C4)アルキル、OH、(C1〜C4)アルコキシ若しくは −(CO)O−(C1〜C8)アルキルで置換されたフェニルであり; R4は、(C1〜C12)アルキル、又はOH、(C1〜C8)アルコキシ若しくは CNで置換された(C2〜C4)アルキルであるか、あるいはR4は、(C3〜C5 )アルケニル、シクロヘキシル、又はフェニル(C1〜C3)アルキルであるか、 あるいはR4は、R3と一緒になって、−O−若しくはNR6−で中断されていて もよい(C4〜C5)アルキレンであるか、あるいはR4は、R2と一緒になって、 (C1〜C9)アルキレン、(C2〜C3)オキサアルキレン若しくは(C2〜C3) アザアルキレンであり; R5は、−CO−NH2、−CO−NH−(C1〜C8)アルキル、−CO−N(( C1〜C8)アルキル)2、−P(O)(O−(C1〜C8)アルキル)2、2−ピリジル 又は2−オキソ−1−ピロリジニルであり;そして R6は、(C1〜C4)アルキル、−CH2CH2CN又は−CH2CH2(CO)O −(C1〜C8)アルキルである] で示される請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。 6.式(I)中のArが、非置換フェニル、又は(C1〜C12)アルキルで置換 されたフェニル、又はOHで置換された(C1〜C4)アルキルで置換されたフェ ニルであり、R1及びR2が、(C1〜C4)アルキルであるか、又はR2は、R1及 びそれらが結合するC−原子と一緒になって、(C2〜C8)アルキレンである、 請求項5記載の方法。 7.光開始剤が、式(I)の少なくとも1種の化合物及び式(IIa)又は(IIb) :[式中、R7及びR8は、互いに独立に、(C1〜C18)アルキル、シクロヘキシ ル、シクロペンチル、フェニル、ナフチル又はビフェニルであり、ここで、該シ クロヘキシル、シクロペンチル、フェニル、ナフチル又はビフェニルは、非置換 であるか、又はハロゲン、(C1〜C12)アルキル及び/若しくは(C1〜C12) アルコキシで置換されているか、あるいはR7及びR8は、S若しくはNを含む5 又は6員の複素環であり; R9及びR10は、互いに独立に、それぞれ非置換であるか、又はハロゲン、( C1〜C4)アルキル及び/若しくは(C1〜C4)アルコキシで置換された、シク ロヘキシル、シクロペンチル、フェニル、ナフチル又はビフェニルであるか、あ るいはR9及びR10は、S若しくはNを含む5又は6員の複素環であるか;ある いはR9及びR10は、それらが結合しているP原子と一緒になって、4〜10個 の炭素原子を含み、1〜6個の(C1〜C4)アルキル基で置換されていてもよい 環を形成する] で示される少なくとも1種のリン含有光開始剤との混合物である請求項1又は2 記載の方法。 8.式(I)のArが、非置換フェニルであるか、あるいは非置換であるか、又 はOH若しくはCOOHで置換された(C1〜C12)アルキルで置換されたフェ ニルであり、 R1及びR2が、(C1〜C18)アルキルであるか、あるいはR1が、R2と一緒 に、(C2〜C8)アルキレンであり、そして 式(IIa)又は式(IIb)のR7及びR8が、互いに独立に、(C1〜C12)ア ルキル又はフェニルであり、ここでフェニルは、非置換であるか、又は(C1〜 C8)アルキル及び/若しくは(C1〜C8)アルコキシで置換されたフェニルで あり、そして R9及びR10が、互いに独立に、フェニル、又はハロゲン、(C1〜C4)アル キル及び/若しくは(C1〜C4)アルコキシで置換されたフェニルである請求項 5記載の方法。 9.光開始剤が、70℃で10時間を超える熱「半減期」を有する、請求項1又 は2記載の方法。 10.溶媒が、アルカン、ケトン、アルコール、エステル、又はそれらの混合物 である請求項1又は2記載の方法。 11.反応温度を−20〜+70℃に保つ、請求項1又は2記載の方法。 12.反応混合物の照射のために、305〜450nmの波長の発光放射線を用い る請求項1又は2記載の方法。 13.該方法を乳化重合として実施する、請求項1又は2記載の方法。 14.0.1〜200のモル吸光係数εを有する光開始剤又は光開始剤混合物を 用いる、請求項1又は2記載の方法。 15.連鎖移動剤を加える請求項1又は2記載の方法。 16.連鎖移動剤が、メルカプトエタノール、ドデカンチオール、t−ブチルメ ルカプタン、チオグリコール酸、3−メルカプトプロピオン酸又は2−アミノエ タンチオールである、請求項15記載の方法。 17.請求項1又は2記載の方法により得ることができるオリゴマー。 18.被覆配合物の製造のための、請求項1又は2記載の方法によって得ること ができるオリゴマーの使用。 19.被覆配合物が、高固型分塗料である、請求項18記載の用途。 20.請求項1又は2記載の方法によって得られるオリゴマーを用いることを特 徴とする被覆配合物の製造方法。 21.被覆配合物が、高固型分塗料である請求項20記載の方法。
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