JP2001511880A - シース形グロープラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 シース形グロープラグ（１０）が本発明に基づき従来技術に比べて次のように変更された差込・かしめ式結合部を有しており、即ち、グローコイル（１８）のセンタリング巻条（１８Ａ）が接続ピン（１７）の対応するＵ字形の溝（２０）内に半径方向並でも軸方向でも導入される。溝内でのグローコイルの仮位置決めの後に、グローコイルと接続ピンとの半径方向のかしめが行われ、若しくは溝の幾何学形状の適切な構成では完全に省略される。溝（２０）の、接続ピンの周囲での開口が、溝の内側輪郭への半径方向並びに軸方向でのアクセスを可能にしている。これによって、有機的な潤滑剤の完全な洗浄並びに洗浄の確実な検査が保証される。従って、シース形グロープラグの有機的な汚れに起因する早期の故障が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】 シース形グロープラグ 背景技術 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式のシース形グロープラグに関する 。現在、公知のシース形グロープラグにはグローコイルと接続ピンとの固定若し くは接触結合のためのほぼ２つの手段がある。第１の手段は「ホット・ステーキ ング・結合(hot-staking-Verbindung)」であり、この場合、グローコイルが接続 ピンに溶接される。第２の手段は、本発明の対象とする「差込・かしめ・結合(S teck-Stemm-Verbindung)」である。この種の結合においては、接続ピンの下方の 端部に差込・かしめ・孔が切削成形される。孔内に組立に際してグローコイルの センタリング巻条が挿入され、次いで半径方向のかしめによって所定の位置に確 保される。 接続ピンの差込・かしめ・孔の切削成形は、このために必要な潤滑剤の使用に 基づき孔の汚れを惹起する。洗浄及び検査のために孔にアクセスしにくいことに 基づき、該手段は著しい汚れを伴い、シース形グロープラグが著しく早期に故障 してしまうことになる。 発明の利点 請求項１の特徴を有する本発明に基づくシース形グ ロープラグにおいては利点として、接続ピンの従来切削によって形成された孔が 、横断面Ｕ字形の切欠によって代替されている。これによってグローコイルのセ ンタリング巻条を問題なく差し込むことができる。 本発明の有利な構成が従属請求項、以下の記載及び図面に示してある。 図面 本発明の実施例を図面に示してあり、 図１はシース形グロープラグの部分的な縦断面、 図２は図１のＩＩの箇所の詳細図、 図３は接続ピンの下方の端部の部分図、 図４は図３の部分の断面図、及び 図５は図３の線Ｖ−Ｖに沿った断面図である。 実施例の説明 図１に示すシース形グロープラグ１０のプラグケース１１は、貫通する縦孔１ ２を有している。プラグケースの縦孔の下方部分内にグローピン１４がプレスば めされている。グローピンはグローチューブ１６、接続ピン１７、グローチュー ブ内のグローコイル１８、充填粉末１９及び、グローチューブ１６と接続ピン１ ７との間のパッキン２２とから成っている。 図１の符号のＩＩの箇所に、接続ピン１７とグローコイル１８との間の、従来 公知の差込・かしめ・技術(Steck-Stemm-Technik)による結合部が示してある。 接続ピン１７は下方の端部に孔２３を有している。グ ローコイルは、巻条直径の異なる２つの円筒区分から成っている。グローコイル １８のセンタリング巻条１８Ａの小さい方の円筒区分が軸線方向で接続ピン１７ の孔２３内に挿入される。グローコイルの軸線方向の位置決めが、巻条直径の大 きな円筒形のグローコイル巻条１８Ｂと接続ピンの端面１７Ａとの当接によって 保証される。このようにして仮位置決めされたグローコイルは、組立に際して孔 の相対する２つ若しくは複数の箇所での同時に行われる半径方向のかしめによっ て接続ピン内に接合される。かしめによって孔壁に生じる塑性変形が、該塑性変 形の楕円形状に基づき、かしめ部分における摩擦接続的(kraftschluessig)及び 形状接続的(formschluessig)な結合を生ぜしめる。 図３乃至図５に、本発明に基づく差込・かしめ・結合部の実施例が異なる面で 示してある。グローコイル１８の形状は、図１及び図２に示したものと比べて変 わっていない。本発明に基づく実施例として図３乃至図５に示してあるように、 接続ピン１７の下方の端部、もっぱら切欠き(Ausnehmung)若しくは溝(Sicke)２ ０を形成してあり、切欠き若しくは溝は接続ピンの縦軸線に対して同軸的に延び ている。切欠若しくは溝は横断面Ｕ字形であり、即ち、片側に向かって開口２０ Ａを有していて、これによってグローコイル１８のセンタリング巻条１８Ａの挿 入に際して半径方向の仮位置ぎめを保証している。この場合、グローコイルの組 立方向は選択的に溝２０の縦軸線を基準にして軸線方向若しくは半径方向に選ば れてよい。 グローコイルの軸線方向の位置決めが、図２及び図４に示すように、円筒形の グローコイル巻条の巻条直径の大きな区分１８Ｂと接続ピン１７の端面１７Ａと の当接によって保証される。グローコイルの、このようにして接続ピンの縦軸線 に対して同軸的に仮位置決めされたセンタリング巻条１８Ａは、同時に行われる 半径方向の２つ若しくは複数のかしめ１７Ｂ，１７Ｃ（図５、参照）によって接 合される。外側から中央へＵ字形の溝２０の外側輪郭に向けられた半径方向のか しめ運動(Verstemmbewegung)が、両方の脚部１７Ｂ，１７Ｃの塑性変形を生ぜし め、その結果、接続ピン１７とグローコイル１８のセンタリング巻条１８Ａとの 間の摩擦接続的及び形状接続的な結合がかしめ部分で生じる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュテフェン ショット ドイツ連邦共和国 Ｄ―71701 シュヴィ ーバーディンゲン シユツツトガルター シュトラーセ 69／２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．空気圧縮式の内燃機関の燃焼室内に配置するためのシース形グロープラグ（ １０）であって、金属製の管状のプラグケース（１１）を備えており、プラグケ ースの縦孔（１２）内に、グローピン（１４）が長さの一部分でシールされた状 態で挿入されており、さらに、部分的にグローピン内に位置して電流供給のため に役立つ接続ピン（１７）を備えており、接続ピン内に、グローピン先端側に配 置されて軸方向に延びる切欠が形成されており、該切欠内での差込・かしめ式結 合によって接続ピン（１７）とグローコイル（１８）のセンタリング巻条（１８ Ａ）とが結合されている形式のものにおいて、接続ピン（１７）の、グローピン 先端に向いた端部に、接続ピンの軸線方向に延びかつ片側で開いた長い切欠若し くは溝（２０）が形成されており、切欠き若しくは溝の、接続ピンの周囲での内 法幅がグローコイル（１８）のセンタリング巻条（１８Ａ）の直径の寸法にほぼ 相応していることを特徴とするシース形グロープラグ。 ２．切欠若しくは溝（２０）が横断面Ｕ字形であって、接続ピン（１７）の端面 にも周囲にも開口（２０Ａ）を有しており、該開口が半径方向及び／又は軸方向 で組立、切欠の洗浄及び検査を可能にしている 請求項１記載のシース形グロープラグ。 ３．切欠若しくは溝（２０）の、接続ピン（１７）の縦軸線と同軸的な内側輪郭 が、切削加工、例えばフライス削り、研削若しくは類似の手段、又は変形加工、 例えば圧延、ホビング加工若しくは類似の手段によって形成されている請求項１ 又は２記載のシース形グロープラグ。 ４．Ｕ字形の切欠（２０）の、接続ピン（１７）の縦軸線と同軸的な内側輪郭が 、グローコイル（１８）のセンタリング巻条（１８Ａ）の半径方向の仮位置決め を保証している請求項１から３までのいずれか１項記載のシース形グロープラグ 。 ５．仮位置決めされたグローコイル（１８）が、組立に際して接続ピンの溝（２ ０）の互いに相対して位置する複数の箇所（１７Ｂ，１７Ｃ）での同時に行われ る半径方向のかしめによって、接続ピン内に接合されて、この場合、溝の塑性変 形部が該塑性変形分に生じる楕円形状に基づき、接続ピンとグローコイルのセン タリング巻条との間の摩擦接続的及び形状接続的な結合部を形成している請求項 １から４までのいずれか１項記載のシース形グロープラグ。 ６．溝（２０）の開口（２０Ａ）が半径方向で内側から外側へ向かって、グロー コイルのセンタリング巻条直径の寸法よりも小さな寸法に狭くなっており、かつ 、溝の内側輪郭が、グローコイルのセンタリン グ巻条を半径方向で接続ピン（１７）の開口（２０）内へ押し込むことによって 幾何学的な過剰寸法に基づきスナップ結合を生ぜしめて、かしめの組立過程を不 要にできるように形成されている請求項１から５までのいずれか１項記載のシー ス形グロープラグ。