JP2001510989A - 新規コーディング配列 - Google Patents

新規コーディング配列

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JP2001510989A JP52147698A JP52147698A JP2001510989A JP 2001510989 A JP2001510989 A JP 2001510989A JP 52147698 A JP52147698 A JP 52147698A JP 52147698 A JP52147698 A JP 52147698A JP 2001510989 A JP2001510989 A JP 2001510989A
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ホッジソン,ジョン・エドワード
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ロネット,マイケル・アーサー
ニコラス,リチャード・オークリー
レイド,ロバート・エイチ・ジュニア
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規に同定されたポリヌクレオチドおよびかかるポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド;かかるポリヌクレオチドおよびポリペプチドの使用、ならびにかかるポリヌクレオチドおよびポリペプチドの製造および本発明ポリヌクレオチドで形質転換された組み換え宿主細胞に関する。また本発明は、かかるポリヌクレオチドまたはポリペプチドの生合成または作用の阻害、ならびに治療におけるかかる阻害剤の使用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 新規コーディング配列 発明の分野 本発明は、新規に同定されたポリヌクレオチドおよびポリペプチド、ならびに それらの製造および使用、ならびにそれらの変種、アゴニストおよびアンタゴニ スト、ならびにそれらの使用に関する。詳細には、これらの点および他の点にお いて、本発明は、表1に示す新規ポリヌクレオチドおよびポリペプチドに関する 。 発明の背景 ストレプトコッカス属(Streptococci)は医学的に重要な微生物属を形成してお り、ヒトにおいて、中耳炎、肺炎および髄膜炎を包含するいくつかのタイプの疾 病を引き起こすことが知られている。ストレプトコッカス属の単離から100年 以上も経過しているため、ストレプトコッカス・ニューモニアエ(Streptococcus pneumoniae)は、より詳細な研究がなされた微生物の1つである。例えば、事実 、DNAが遺伝物質であるという初期の見解の大部分は、この微生物を用いたGr iffithならびに、Avery、MacleodおよびMcCartyの研究において述べられた。ス トレプトコッカス・ニューモニアエに関する研究は膨大であるにも関わらず、こ の微生物の毒性に関しては多くの疑問が残されている。 病原性に関連したある種のストレプトコッカスの因子、例えば、きょう膜多糖 、ペプチドグリカン、ニューモリシン、PspA成分、因子H結合成分、オート リシン、ノイラミニダーゼ、ペプチドパーメアーゼ、過酸化水素、IgA1プロ テアーゼが同定されているが、それらがすべてではない。さらに、哺乳動物宿主 における感染中のかかる遺伝子の一時的発現および疾病の進行についてはほどん どわかっていない。感染の異なる段階において、詳細には感染が確立された場合 に細菌遺伝子のセットが発現している可能性があることを見出すことは、病気の 発生を妨害しうる新規抗生物質のスクリーニングおよび特徴づけのための重要な 情 報を提供する。既知蛋白に関する十分な理解のほかに、かかるアプローチにより 以前未確認であった標的が同定されるであろう。 グラム陽性およびグラム陰性細菌における多数のmRNAに関しては、開始ヌ クレオチドとしてGUGが用いられる。いくつかの細菌種のスタートコドン中の NTGコドン頻度に関する統計は、 http://biochem.otago.ac.nz:800/Transterm/home page.htmlによりオンライン で利用可能である。 ビー・ズブチリス(B.subtilis)の開始コドンに関する議論はVellanoweth,RL .1993、Bacillus subtilis and other Gram Positive Bacteria,Biochemistry ,Physiology and Molecular Genetics,Sonenshein,Hoch,Losick Eds.Amer .Soc.Microbiol,Washington DC.p.699-711中にある。Vellenworthは、ビー ・ズブチリスとグラム陰性生物との間の大きな相違は開始コドンの選択にあるこ とを示している。配列決定されたイー・コリ(E.coli)の遺伝子の91%はA UGから開始する。対照的に、ビー・ズブチリスおよび他のクロストリジウム科 の約30%の遺伝子はUUCまたはGUGから開始する。そのうえ、CUGはビ ー・ズブチリスにおけるスタートコドンとして機能する。AUG開始コドンのG UGまたはUUGへの変異は、しばしば、ビー・ズブチリスおよびイー・コリに おける発現低下を引き起こす。一般的には、翻訳効率はAUG開始コドンのほう が高い。しかしながら、強力なシャイン−ダルガルノリボソーム結合部位は弱い 開始コドンをほとんど完全に補償しうる。グラム陽性生物において発現レベルの 変動を有する遺伝子はATG以外の開始コドンを有することが報告されている(V ellanoweth,RL.1993、Bacillus subtilis and other Gram Positive Bacteria ,Biochemistry,Physiology and Molecular Genetics,Sonenshein,Hoch,Los ick Eds.Amer.Soc.Microbiol,Washington DC.p.699-711)。 本発明において、GUG開始コドンを有する遺伝子由来のORF配列およびそ れらから発現される蛋白、抗微生物化合物のスクリーニングに用いられるそれら に相捕的な配列が提供される。抗微生物化合物のスクリーニングに使用でき、さ らに感染、機能不全および疾病の発生におけるかかる配列の役割を調べるために 使用できるポリペプチドおよびポリヌクレオチド配列に対する必要性が明らかに 存在する。それゆえ、感染、機能不全または疾病の予防、改善または修正におい て役割を果たしうるかかる配列の同定および特徴づけに対する必要性もある。 本発明ポリペプチドは、表1に示す既知蛋白に対して相同性のあるアミノ酸配 列を有する。 発明の概要 表1に示す配列からなる群より選択されるアミノ酸配列と、既知アミノ酸配列 または表1に示す蛋白アイデンティティ(identities)のごとき他の蛋白の配列 との間の相同性により、新規ポリペプチドであると同定されたポリペプチドを提 供するのが本発明の1の目的である。 新規ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、詳細にはストレプトコッカ ス・ニユーモニアエ(Streptococcus pneumoniae)のポリペプチドをコードする ポリヌクレオチドを提供することが本発明のさらなる目的である。 本発明の特に好ましい具体例において、ポリヌクレオチドは、表1に示す配列 からなる群より選択される配列を含むポリペプチド、またはこれらの配列の変種 をコードする領域を含む。 本発明のもう1つの特に好ましい具体例において、表1に示す配列からなる群 より選択されるアミノ酸配列、またはこれらの配列の変種を含むストレプトコッ カス・ニューモニアエ由来の新規蛋白がある。 本発明のもう1つの態様によれば、寄託株中に含まれるストレプトコッカス・ ニューモニアエ0100993株により発現されうる成熟ポリペプチドをコード する単離核酸分子が提供される。 本発明のさらなる態様は、本発明ポリペプチド、詳細にはストレプトコッカス ・ニューモニアエのポリペプチドをコードしている単離核酸分子であって、 mRNA、cDNA、ゲノムDNAを包含する単離核酸分子が提供される。本発 明のさらなる具体例は、生物学的、診断学的、予防的、臨床的もしくは治療的に 有用なその変種、およびそれらを含む組成物を包含する。 本発明のもう1つの態様によれば、治療または予防を目的とした、特に遺伝学 的免疫を目的とした、本発明ポリヌクレオチドの使用が提供される。本発明のこ の態様の特に好ましい具体例には、本発明ポリペプチドの天然の対立遺伝子変種 およびそれによりコードされるポリペプチドがある。 本発明のもう1つの態様は、ストレプトコッカス・ニューモニアエの新規ポリ ペプチドならびに生物学的、診断学的、予防的、臨床的もしくは治療的に有用な その変種、およびそれらを含んでなる組成物が提供される。 本発明の特に好ましい具体例には、それらの遺伝子の天然の対立遺伝子により コードされるポリペプチドの変種がある。 本発明の好ましい具体例において、上記ポリペプチドの製造方法が提供される 。 本発明のさらに別の態様によれば、例えば、抗体を含め、抗菌剤として有用な かかるポリペプチドの阻害物質が提供される。 本発明の特定の好ましい具体例によれば、本発明ポリペプチドおよびポリヌク レオチドの評価、疾病の治療、例えば中耳炎、結膜炎、肺炎、菌血症、髄膜炎、 静脈洞炎、膿胸および心内膜炎、最も詳細には例えば脳脊髄液の感染のごとき髄 膜炎の治療、遺伝学的変異のアッセイ、ならびに細菌、特にストレプトコッカス ・ニューモニアエ細菌に対する免疫学的応答を生起するための生物への本発明ポ リペプチドまたはポリヌクレオチドの投与のための、製品、組成物および方法が 提供される。 本発明のこの態様および他の態様のある種の好ましい具体例によれば、本発明 ポリヌクレオチド配列にハイブリダイゼーションするポリヌクレオチドが提供さ れる。 本発明のある種の好ましい具体例において、本発明ポリペプチドに対する抗体 が提供される。 本発明の他の具体例において、本発明ポリペプチドまたはポリヌクレオチドに 結合、あるいは相互作用して、それらの活性を阻害または活性化する化合物の同 定方法が提供され、該方法は、化合物とポリペプチドまたはポリヌクレオチドと の間の結合あるいは他の相互作用を可能にする条件下で、本発明ポリペプチドま たはポリヌクレオチドをスクリーニングすべき化合物と接触させて、化合物との 結合あるいは他の相互作用を評価し(かかる結合または相互作用は、ポリペプチ ドまたはポリヌクレオチドと化合物との結合あるいは相互作用に応答して検出可 能なシグナルを提供することのできる第2の化合物に関連している)、次いで、 化合物とポリペプチドまたはポリヌクレオチドとの結合または相互作用から生じ るシグナルの存在または不存在を検出することにより、化合物がポリペプチドま たはポリヌクレオチドに結合あるいは相互作用して、それらの活性を活性化また は阻害するかどうかを決定することを含む。 本発明のさらにもう1つの態様によれば、本発明ポリペプチドおよびポリヌク レオチドのアゴニストおよびアンタゴニスト、好ましくは、静菌剤または殺菌剤 でもあるアゴニストおよびアンタゴニストが提供される。 本発明のさらなる態様において、細胞に、または多細胞生物に投与するための 、本発明ポリヌクレオチドまたはポリペプチドを含む組成物が提供される。 開示した本発明の精神および範囲内での種々の変更および修飾は、以下の記載 を読むこと、および本明細書のその他の部分を読むことにより、当業者に容易に 明らかとなろう。 用語 以下の説明は、本明細書、とりわけ実施例において汎用される特定の用語の理 解を容易にするために示すものである。 「疾病」は細菌感染を意味するが、好ましくは、中耳炎、結膜炎、肺炎、菌血 症、髄膜炎、静脈洞炎、膿胸および心内膜炎ならびに脳脊髄液の感染のごときス トレプトコッカスの感染を意味する。 「宿主細胞」は外来性ポリヌクレオチド配列により形質転換もしくはトランス フェクションされた、または形質転換またはトランスフェクションすることので きる細胞である。 当該分野にて周知であるように「同一性」は、配列を比較して測定されるよう な、二つまたはそれ以上のポリペプチド配列間または二つまたはそれ以上のポリ ヌクレオチド配列間の関係である。当該分野において、「同一性」とはまた、時 には、かかる配列の2つの鎖の間の合致により決定されるような2つのポリペプ チドまたはポリヌクレオチド配列間の関連性の程度をも意味する。「同一性」お よび「類似性」はともに既知方法により容易に算出できる(Computational Molec u1ar Biology,Lesk,A.M.編、オックスフォード・ユニバーシティー・プレス、 ニューヨーク、1988年;Biocomputing:Informatics and Genome Projects,Smi th,D.W.編、アカデミック・プレス、ニューヨーク、1993年;Computer Analysis of Sequence Data,パートI,Griffin,A.M.およびGriffin,H.G.編、ヒューマナ・ プレス、ニュージャージー、1994年;Sequence Analysis in Molecu1ar Biology ,von Heinje,G.、アカデミック.プレス、1987年;およびSequence Analysis P rimer,Gribskov,M.およびDevereux,J.編、Mストックトン・プレス、ニューヨ ーク、1991年;およびCarillo,H.,およびLipman,D.,SIAM J.,Applied Math.,4 8:1073(1988)があるがこれらに限らない)。同一性を決定するための好ましい方 法は、試験する2つの配列間で最も良く適合するように設計される。同一性およ び類似性を測定する方法は、公に利用できるコンピュータープログラムに集成さ れている。二つの配列間の同一性および類似性を測定する好ましいコンピュータ ープログラム法は、GCGプログラムパッケージ(Devereux,J.ら、Nucleic Aci ds Research 12(1):387(1984)、BLASTP、BLASTNおよびFASTA(Atschul,S.F.ら 、J.Molec.Biol.215:403-410(1990)))を包含するが、これらに限定されるも のではない。BLAST XプログラムはNCBIおよび他のソースから公に利用でき る(BLAS TManual,Altschul,S.,et al.,NCBI NLM NIH Bethesda,MD 20894 ;Altshul,S.,et al.,J.Mol.Biol.215:403-410(1990))。一例として、配 列番号:1の対照ヌクレオチド配列に対して、例えば少なくとも95%の同一性 を有するヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを挙げると、そのポリヌク レオチド配列が配列番号:1の対照ヌクレオチド酸配列のヌクレオチド100個 ごとに5個までのヌクレオチドの変化を含みうることを除き、そのポリヌクレオ チドのヌクレオチド配列は対照配列と同一である。言い換えると、対照酸配列に 対して少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を有するポリペプチドを得 るためには、対照配列中の 5%までのヌクレオチドが欠失または別のヌクレオチドと置換されていてもよく 、あるいは対照配列中の全ヌクレオチドのうち5%までの数のヌクレオチドが対 照配列に挿入されたものであってもよい。対照配列のこれらの変異は、対照ヌク レオチド配列の5’または3’末端位置に存在していてもよく、あるいはそれら の末端位置の間のいずれかの位置に存在していてもく、対照配列のヌクレオチド に散在していてもよく、あるいは対照配列内の1個またはそれ以上の一連の群と なっていてもよい。同様に、配列番号:2の対照アミノ酸配列に対して少なくと も例えば95%の同一性を有するアミノ酸配列を有するボリペプチドを例に挙げ ると、そのポリペプチド配列が配列番号:2の対照アミノ酸配列のアミノ酸10 0個ごとに5個までのアミノ酸の変化を含みうることを除き、そのポリペプチド のアミノ酸配列は対照配列と同一である。言い換えると、対照アミノ酸配列に対 して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチドを得るため には、対照配列中のアミノ酸の5%までが欠失または他のアミノ酸と置換してい てもよく、あるいは対照配列中の全アミノ酸のうち5%までの数のアミノ酸が対 照配列中に挿入されたものであってもよい。対照配列におけるこれらの変化は、 対照アミノ酸配列のアミノまたはカルボキシ末端位置に存在してもよく、あるい はそれらの末端間のいずれかの位置に存在してもよく、対照配列中に散在してい てもよく、あるいは対照配列内で1個またはそれ以上の一連の群をなしていても よい。 「単離」とは、「人の手によって」天然の状態から変化させられた、すなわち 、天然物の場合、その本来の環境から変化または除去あるいはその両方が行われ たことを意味する。例えば、天然において生体に存在するポリヌクレオチドまた はポリペプチドは、「単離」されていないが、その天然状態で共存する物質から 分離された同じポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、本明細書に用いる用語 としての「単離」がなされている。 「ポリヌクレオチド(複数でも可)」は、一般に、修飾されていないRNAも しくはDNA、または修飾されたRNAもしくはDNAであってよい、ポリリボ ヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオチドをも意味する。従って、「ポ リヌクレオチド」は、とりわけ一本鎖および二本鎖DNA、一本鎖および二本鎖 領域の混合物または一本鎖、二本鎖および三本鎖領域の混合物であるDNA、一 本鎖および二本鎖RNA、ならびに一本鎖および二本鎖領域の混合物であるRN A、一本鎖もしくはより典型的には二本鎖もしくは三本鎖、または一本鎖および 二本鎖領域の混合物であってもよいDNAおよびRNAを含むハイブリッド分子 を包含するがこれらに限らない。さらに、本明細書で用いる「ポリヌクレオチド 」は、RNAもしくはDNAまたはRNAとDNAの両方を含む三本鎖領域を意 味する。かかる領域における鎖は同一の分子または異なる分子由来のものでよい 。この領域はこれらの分子の一つまたはそれ以上またはすべてを含んでいてもよ いが、より典型的にはいくつかの分子の一領域のみを含む。三重らせん領域の分 子の一つは、オリゴヌクレオチドであることがしばしばである。本明細書で用い る場合、「ポリヌクレオチド」なる用語は、一つまたはそれ以上の修飾した塩基 を含有する、前記したDNAまたはRNAを包含する。このように、安定性また は他の理由で修飾された骨格を有するDNAまたはRNAも、本明細書が意図す るろところの「ポリヌクレオチド」である。さらに、イノシン等の普通でない塩 基、またはトリチル化塩基等の修飾塩基を含むDNAまたはRNA(二つの例だ けを示す)も、本明細書での用語ポリペプチドである。当業者に既知の多くの有 用な目的を提供するDNAおよびRNAに、非常に多くの修飾がなされているこ とは、明らかであろう。「ポリヌクレオチド」なる用語は、本明細書で用いる場 合、ポリヌクレオチドのこのような化学的、酵素的または代謝的に修飾した形態 、ならびにウイルス、とりわけ単純型細胞および複雑型細胞を含む、細胞に特徴 的なDNAおよびRNAの化学的形態を包含する。「ポリヌクレオチド」は、し ばしば、オリゴヌクレオチド(複数でも可)と称される短鎖ポリヌクレオチドを 包含する。 本明細書で用いる「ポリペプチド」は、ペプチド結合により直鎖で互いに結合 している2個またはそれ以上のアミノ酸を含むペプチドまたは蛋白をいうのに用 いる。「ポリペプチド」は、当該分野で通常例えばペプチド、オリゴペプチドお よびオリゴマーとも称される短鎖、および多くの型があり、当該分野で一般的に 蛋白と称する長鎖の両方を意味する。ポリペプチドは、遺伝子によりコードされ る20種のアミノ酸以外のアミノ酸を含んでいてもよい。「ポリペプチド」は、 プロセッシングおよび他の翻訳後修飾のような自然の工程により、ならびに化学 修飾によるものを包含する。かかる修飾は基礎的なテキストおよびさらに詳細な 論文ならびに多数の研究文献にも詳しく記載されており、これらは当業者に周知 である。同じタイプの修飾がポリペプチド中にいくつかの部位に同程度または種 々の程度で存在してもよいことが理解されるであろう。修飾は、ペプチド骨格、 アミノ酸側鎖、およびアミノもしくはカルボキシ末端を包含するポリペプチドの いずれの場所にあってもよい。修飾としては、例えば、アセチル化、アシル化、 ADP−リボシル化、アミド化、フラビンの共有結合、ヘム部分の共有結合、ヌ クレオチドまたはヌクレオチド誘導体の共有結合、脂質または脂質誘導体の共有 結合、ホスホチジルイノシトールの共有結合、架橋結合、環化、ジスルフィド結 合形成、脱メチル化、共有結合架橋形成、シスチン形成、ピログルタミン酸塩形 成、ホルミル化、ガンマー−カルボキシル化、糖鎖形成、GPIアンカー形成、 ヒドロキシル化、ヨード化、メチル化、ミリストイル化、酸化、蛋白加水分解プ ロセッシング、リン酸化、プレニル化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、アル ギニル化などの転移RNA媒介の蛋白へのアミノ酸付加、およびユビキチネーシ ョンがある。例えば、Proteins-Structure and Molecular Properties、第2版 、T.E.Creighton、W.H.Freeman and Company、ニューヨーク(1993)に記載され ている。例えば、Posttranslational Covalent Modification of Proteins、B.C .Johnson編、アカデミック・プレス、ニューヨーク(1983)のWold,F.,Posttra nslational Protein Modifications:Perspective and Prospects、1〜12頁;Sei fterら、Meth.Enzymol.182:626-646(1990)およびRattanら、Protein Synthes is:Posttranslational Modifications and Aging,Ann.N.Y.Acad.Sci.663: 48-62(1992)参照。ポリペプチドは分枝状あるいは分枝ありまたはなしの環状で あってもよい。環状、分枝状、および分枝状かつ環状のポリペプチドは、翻訳後 の天然プロセスから生じるものであってもよく、同様に全く合成的な方法により 製造されるものであってもよい。 本明細書で用いる「変種」なる用語は、対照ポリヌクレオチドまたはポリペプ チドとは各々異なるポリヌクレオチドまたはポリペプチドであるが、本質的な特 性は保持している。典型的なポリヌクレオチドの変種は、別の対照ポリヌクレオ チドとはヌクレオチド配列が異なる。変種のヌクレオチド配列の変化は、対照ポ リヌクレオチドによりコードされるポリペプチドのアミノ酸配列を変化させるも のであってもよく、変化させないものであってもよい。以下に論じるように、ヌ クレオチドの変化は結果的に、対照配列によりコードされるポリペプチドにおけ るアミノ酸置換、付加、欠失、融合および末端切断を招く。典型的なポリペプチ ドの変種は、別の対照ポリペプチドとはアミノ酸配列が異なる。一般的には、差 異は、対照ポリペプチドおよび変種の配列が、全体的に非常に類似しており、多 くの領域で同一なものに限られる。変種および対照ポリペプチドは、1またはそ れ以上の置換、付加、欠失が任意の組み合わせで起こることにより、アミノ酸配 列が変化し得る。置換または挿入されたアミノ酸残基は、遺伝学的コードにより コードされたものであってもなくてもよい。ポリヌクレオチドまたはポリペプチ ドの変種は、例えば対立遺伝子変種のような自然発生的なものでもよく、または 自然発生することが知られていない変種でもよい。ポリヌクレオチドおよびポリ ペプチドの非自然発生変種は、突然変異技術または直接的合成、および当業者に 知られた他の組み換え法により製造できる。 発明の説明 本明細書に示される各ポリヌクレオチドおよびポリペプチドを、抗微生物化合 物の発見および開発において使用してもよい。適当な開始コドンおよび終止コド ンを伴う配列が発現されると、コードされたポリペプチドを抗微生物薬剤スクリ ーニングのための標的として使用することができる。さらに、好ましくはコード される蛋白のアミノ末端領域またはシャイン−ダルガルノ領域をコードするDN A配列を用いてアンチセンス配列を構築し、目的コーディング配列の発現を制御 することもできる。さらにそのうえ、本明細書に開示する多くの配列はコーディ ング配列の上流および下流の領域も提供する。これらの配列は細菌遺伝子発現の 制御のための調節エレメントの源として有用である。便利には、制限酵素の作用 に より、あるいは化学合成によりかかる配列を単離し、例えばプロモーター同定株 中に導入する。これらの株は、制限部位の下流に存在するリポーター構造遺伝子 配列を含んでおり、その結果、プロモーターが導入された場合、リポーター遺伝 子が発現されるであろう。 各配列を上記のごとく使用してもよいが、本発明は、特に有用な標的遺伝子を 同定するためのいくつかの手段を提供する。これらのアプローチの最初のものは 、関連生物中の配列の合致を検索する適当なデータベースを用いる。よって、ホ モログが存在する場合、この遺伝子のストレプトコッカス様形態は類似の役割を 果たす可能性があるだろう。例えば、別の生物の細胞表面蛋白に相同的であると 確認されたストレプトコッカスの蛋印まワクチン候補として有用であろう。本明 細書開示の配列に関してかかる相同性が確認された場合、それらをコーディング 配列とともに報告する。 本明細書に示す各DNA配列を抗微生物化合物の発見および開発に用いてもよ い。各配列は適当な開始コドンおよび終止コドンを伴った読み枠(ORF)を含 むので、コードされた蛋白が発現された場合、抗微生物薬剤スクリーニングのた めの標的として役立つ可能性がある。さらに、コードされる蛋白のアミノ末端領 域をコードするDNA配列を用いてアンチセンス配列を構築し、目的コーディン グ配列の発現を制御すこともできる。さらにそのうえ、本明細書に開示する多く の配列はコーディング配列の上流および下流の領域も提供する。これらの配列は 細菌遺伝子発現の制御のための調節エレメントの源として有用である。便利には 、かかる配列を制限酵素の作用により単離するか、あるいは化学合成し、例えば プロモーター同定株中に導入する。これらの株は制限部位の下流に存在するリポ ーター構造遺伝子配列を含んでおり、その結果、プロモーターが導入された場合 にリポーター遺伝子が発現されるであろう。 細菌は遺伝子発現レベルを、特に微妙な程度に調節する多くの方法を有してお り、これらの遺伝子に関して、この目的のためにリボソーム結合部位と開始コド ンとの相互作用が用いられると考えられる。特に、病原性遺伝子は発病プロセス において遺伝子発現の調節を受けるので、かかる遺伝子は抗微生物薬剤の発見の ための重要な標的であるとも考えられる。それゆえ、本発明は、GTG(GUG )開始コドンを有するORF配列およびそれより発現される蛋白標的を提供する 。 各配列を上記のごとく使用してもよいが、本発明は、特に有用な標的遺伝子を 同定するためのいくつかの手段を提供する。これらのアプローチの最初のものは 、関連生物中の配列の合致を検索する適当なデータベースを用いる。よって、ホ モログが存在する場合、この遺伝子のストレプトコッカス様形態は類似の役割を 果たす可能性があるだろう。例えば、別の生物の細胞表面蛋白に相同的であると 確認されたストレプトコッカスの蛋白はワクチン候補として有用であろう。本明 細書に開示の配列に関してかかる相同性が確認された場合、それらをコーディン グ配列とともに報告する。 ORF遺伝子発現 近年の方法は、細菌における一時的遺伝子発現の評価に使用できるようになっ ており、特に、研究室的条件および感染条件における生存性について適用されて いる。多くの方法を用いて生存そのものに必要な遺伝子、または感染の確立/維 持に必要な遺伝子を同定することができる。これらの方法の1つによる未知OR Fの同定によってその機能に関するさらなる情報が得られ、スクリーニング標的 としてさらに開発すべきORFの選択が可能になる。簡単に説明すると、これら の方法は以下のものを包含する: 1)シグナチャータグ化突然変異法(Signature Tagged Mutagenesis,STM) この技法は、Henselら、Science269:400-403(1995)に記載されており、その 内容を出典明示により本明細書の一部とする。シグナチャータグ化突然変異誘発 は、所定感染モデルにおける感染の確立/維持に必要な遺伝子を同定するもので ある。 この技法は、種々の手段(例えばトランスポゾン)により、標的生物にランダ ムに突然変異を誘発し、独特なDNA配列タグを突然変異部位に非常に近接して 挿入することに基づく。細菌性突然変異体および感染宿主から回収した細菌の混 合集団からのタグは、増幅、放射性標識化およびハイブリダイゼーション分析に より検出される。毒性を減じた突然変異体は、感染宿主から回収した細菌のプー ルのタグの欠如により表される。 ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)においては 、トランスポゾンシステムはあまり発達していないので、タグ化突然変異体を作 るためのより有効な方法は、その内容を出典明示により本明細書の一部とする、 Morrisonら、J.Bacteriol.159:870(1984)に記載される挿入-複製突然変異法を 用いる。 2)インビボ発現法(In Vivo Expression Technology,IVET) この技術はCamilliら、Proc.Nat’l.Acad.Sci.USA.91:2634-2638(1994)お よびMahanら、Infectious Agents and Diseases 2:263-268(1994)に記載され ており、各々の内容を出典明示により本明細書の一部とする。IVETは、実験培養 と比較した場合、感染において重要な役割を有する、感染中にアップレギュレー ションする遺伝子を同定する。この技法により同定される配列は感染の確立/維 持に重要な役割を有する。 この技法では、標的生物のランダムな染色体フラグメントは、プラスミドベク ターのプロモーター不含リポーター遺伝子の上流でクローン化される。プールを 宿主に導入し、感染後の種々の時間に細菌を回収し、リポーター遺伝子発現の存 在を評価できる。発現したリポーター遺伝子の上流に担持される染色体フラグメ ントは、感染中に正常なアップレギュレーションをうけるプロモーターまたは遺 伝子部分を担持するはずである。組換え酵素遺伝子の上流を配列決定すると、ア ップレギュレーションされた遺伝子を同定できる。 3)引き算ディスプレイ この技法は、その内容を出典明示により本明細書の一部とする、Chuangら、J. Bacteriol.175:2026-2036(1993)に記載されている。この方法はランダムプラ イムRT−PCRを用いてmRNAの存在を同定することにより、生体に発現す る遺伝子を同定する。感染前および感染後のプロフィールを比較することにより 、感染中にアップレギュレーションおよびダウンレギュレーションされる遺伝子 を同定でき、RT−PCR生成物が配列決定され、ライブラリー配列に適合させ ら れる。 4)トランスポゾン突然変異誘発による条件致死変異体の発生 この技法は、de Lorenzo,V.ら、Gene 123:17-24(1993);Neuwald,A.F.ら、 Gene 125:69-73(1993)およびTakiff,H.E.ら、J.Bacteriol.174:1544-1553(1992) に記載されており(その内容を出典明示により本明細書の一部とする)、発現が細 胞の生存に必須である遺伝子を同定する。 この技法では、一方向または両方向でトランスポゾンから外側への転写を提供 する、調節可能なプロモーターを担持するトランスポゾンを得る。これらのトラ ンスポゾンを標的生物にランダムに挿入し、続いてプロモーター活性のインデュ ーサーの存在下で挿入突然変異体を単離すると、発現が細胞の生存に必須である 遺伝子のコーディング領域とプロモーターとを分離するインサートが回収される ことが確認される。このインサートは生存できないので、引き続いてインデュー サー不含のレプリカ平板法でかかるインサートを同定する。トランスポゾンに隣 接する領域の配列決定により挿入部位を同定し、分断された遺伝子を同定する。 インデューサー不存在下での成長中の細胞の過程/形態の変化を正確にモニター し、遺伝子の可能な機能に関する情報を得る。このようなモニター観察には、フ ローサイトメトリー(細胞分割、溶解、酸化還元能、DNA複製)、DNA、R NA、蛋白、脂質、ペプチドグリカンへの放射性化学的標識前駆体の取り込み、 既知の細胞性ストレスに反応するリポーター酵素遺伝子融合物のモニター等があ る。 5)化学的突然変異法による条件致死突然変異体の発生 この技法は、出典明示により本明細書の一部とする、Beckwith,J.Methods i n Enzymology 204:3-18(1991)に記載されている。この技法では標的生物のラ ンダム化学的突然変異を誘発し、生理学的温度(許容温度)とは異なる温度で増 殖させ、続いてレプリカ平板法を行い、異なる温度(例えばts同定のためには 42℃、cs同定のためには25℃)で増殖させ、その時成長できなかった単離 物(条件付き突然変異体)を同定する。前記のように、非許容温度での増殖にお ける変化を正確にモニターし、突然変異遺伝子の機能に関する情報を得る。標的 生物からのライブラリーにより条件致死突然変異を相補し、相補的遺伝子を配列 決定することにより、ライブラリー配列と適合させることができる。 これらの技法の各々は、特定の適用に応じて有利であったり、不利であったり する。当業者は意図する特定の使用目的に最も関連する研究法を選択する。例え ば、いくつかの遺伝子は感染に必須であると認識されているが、実際には感染の 開始にのみ必要であり、そのためそれらの産物は、確立された慢性の感染の治療 のために開発された抗細菌物質にとってはそれほど魅力的な標的ではない。 6)RT−PCR 細菌のメッセンジャーRNA、好ましくはストレプトコッカス・ニューモニア エのものを、細菌感染した組織、例えば48時間ネズミ・肺感染の組織から単離 し、ランダムヘキサヌクレオチドでプライムしたRNAサンプルの逆転写により 、続いて遺伝子特異的プライマー対でのPCRにより、mRNA種の各々の量を 評価する。得られたPCR生成物の定量化により特定のmRNA種の存在および 量を決定し、感染した組織に転写された細菌遺伝子に関する情報を得る。遺伝子 転写の分析は、感染の種々の時間で実施でき、細菌による発病における遺伝子制 御に関する詳細な知識を得ることができ、遺伝子産物が新規な抗菌物質をスクリ ーニングする標的に相当することが明快に理解できるようになる。使用PCRプ ライマーの遺伝子特異的特性のために、細菌性mRNA調製物は遊離の哺乳動物 RNAである必要はないことが理解されるべきである。これにより研究者は、感 染組織から簡単かつ迅速にRNAを調製して、細菌中で非常に短時間しか生育で きない(半減期2分程度)細菌性mRNA種を得ることができる。最適には、T RIゾール(ギブコ−BRL)を非常に短時間存在させ、機械的に破壊すること により、細菌性mRNAを感染ネズミ肺組織から調製し、続いてTRIゾール試 薬の製造者の指示に従ってプロセッシングし、DNAase処理して夾雑DNA を除去する。好ましくは、適宜標識した配列特異的オリゴヌクレオチドプローブ を用いてノーザンをプロービングすることにより検出されるようなストレプトコ ッカス・ニューモニアエの16SリボソームRNA、好ましくはストレプトコッ カス・ニューモニアエの16SリボソームRNAの最大量を得る条件を見出すこ とによりプロセッシングが最適化される。典型的には、最適には8から 25サイクルで終了するPCR反応における各PCRプライマー対には5’色素 標識プライマーを用いる。PCR生成物は6%ポリアクリルアミドゲルで分離し 、GeneScanner(ABI製)を用いて検出および定量する。 これらの各手法は個々の適用により有利または不利なものとなりうる。当業者 は個々の使用目的に最適のアプローチを選択するであろう。 本発明のORFに適用する場合、これらの技法を用いると、感染中に発現する 細菌性蛋白の種類、抗細菌治療に利用できる阻害物質の直接的同定が可能になる 。 本発明は、後でさらに詳細に説明する新規ポリペプチドおよびポリヌクレオチ ドに関する。詳細には、本発明は、ストレプトコッカス・ニューモニアエのポリ ペプチドおよびポリヌクレオチドに関し、それらは表1に示す既知ポリペプチド に対するアミノ酸配列相同性により関連づけられる。本発明は特に、表1に示す 配列からなる群より選択されるヌクレオチド配列およびアミノ酸配列を有する化 合物に関し、また、寄託株中のDNAのヌクレオチド配列およびそれらによりコ ードされるアミノ酸配列に関する。 寄託材料 寄託は、特許手続き上の微生物寄託の国際承認に関するブダペスト条約の条件 下で行われている。特許が発行されると何らの制限または条件もなく、最終的に は株は分譲される。寄託は当業者の便宜のためにのみ提供され、35U.S.C. 112条のもとに要求されるような、寄託が実施可能要件であることを承認する ものではない。 ストレプトコッカス・ニューモニアエ細菌株含む寄託物は、ナショナル・コレ クション・オブ・インダストリアル・アンド・マリン・バクテリア・リミテッド (NCIMB)、スコットランド、アバディーンAB2 1RY、マーカー・ド ライブ23ストリートに1996年4月11日に寄託され、NCIMB受託番号 40794を付された。そのストレプトコッカス・ニューモニアエ細菌クローン 寄託菌を、以下、「寄託細菌株」または「寄託細菌株のDNA」と称する。 寄託材料は、寄託により「NCIMB 40794」と称される。 寄託材料に含まれるポリヌクレオチドの配列、ならびにそれによりコードされ るポリペプチドのアミノ酸配列は、本明細書の配列の記載と矛盾する事象におい て支配的である。 寄託材料を製造、使用または販売するためにはライセンスが必要であるが、そ のようなライセンスはここで付与されるものではない。 寄託株は、表1に示すポリヌクレオチドを含む全長の遺伝子を含む。寄託株中 に含まれるポリヌクレオチドの配列ならびにそれらによりコードされるアミノ酸 配列は、本明細書の配列の記載と矛盾する事象において支配的である。 ポリペプチド 本発明ポリペプチドは表1に示すポリペプチド(詳細には、成熟ポリペプチド) 、ならびにポリペプチドおよびフラグメント、詳細には本発明ポリペプチドの生 物学的活性を有するものを包含し、さらに表1に示す配列からなる群より選択さ れるポリペプチド配列に対して少なくとも70%、好ましくは表1に示す配列か らなる群より選択されるポリペプチド配列に対して少なくとも80%の同一性を 有するポリペプチドおよびフラグメント、より好ましくは表1に示す配列からな る群より選択されるポリペプチド配列に対して少なくとも90%の類似性を有し (より好ましくは、少なくとも90%の同一性を有し)、さらにより好ましくは表 1に示す配列からなる群より選択されるポリペプチド配列に対して少なくとも9 5%の類似性を有する(さらにより好ましくは少なくとも95%の同一性を有す る)ポリペプチドおよびフラグメント、さらに通常には少なくとも30個、より 好ましくは少なくとも50個のアミノ酸を含むかかるポリペプチドの部分を包含 する。 また本発明は X−(R1n−(R2)−(R3n−Y で示されるポリペプチドを包含し、式中、アミノ末端においてXは水素であり、 カルボキシル末端においてYは水素または金属であり、R1およびR3はアミノ酸 残基、nは1ないし2000の整数であり、R2は本発明アミノ酸配列、特に表 1に示す群より選択されるアミノ酸配列である。上記R2において、アミノ末端 残基が左にあってR1に結合し、カルボキシ末端残基が右にあってR3に結合する 。いずれかのR基(Rは1個よりも多い)により示されるアミノ酸残基の伸長部 分はヘテロポリマーであってもホモポリマーであってもよく、好ましくはヘテロ ポリマーである。好ましい具体例において、nは1ないし1000または200 0の整数である。 フラグメントは、前述のポリペプチドのアミノ酸配列のすべてではなく一部に 対して全く同一であるアミノ酸配列を有する変種ポリペプチドである。ポリペプ チドについては、フラグメントは「独立して存在(free standing)」している か、または一部分もしくは領域を形成することにより、大型のポリペプチド内に 含まれていてもよく、最も好ましくは単一の連続した領域、すなわち大型の単一 ポリペプチドとして含まれる。 好ましいフラグメントは、表1のアミノ酸配列の一部分を有する末端切断され たポリペプチド、またはそれらの変種を包含するが、その例としてはアミノ末端 を含む一連の残基を切断、またはカルボキシル末端を含む一連の残基を切断した ものがある。宿主、とりわけストレプトコッカス・ニューモニアエにおける、本 発明のポリペプチドの分解形態もまた好ましい。また、構造的または機能的属性 により特徴づけられたフラグメント、例えばアルファーヘリックスおよびアルフ ァーヘリックス形成領域、ベータシートおよびベータシート形成領域、ターンお よびターン形成領域、コイルおよびコイル形成領域、親水性領域、疎水性領域、 アルファー両親媒性領域、ベータ両親媒性領域、可変領域、表面形成領域、基質 結合領域、および高抗原性指標領域を含むフラグメントなども好ましい。 本発明ポリペプチドの活性を媒介し、あるいは活性を改善し、望ましくない活 性を減じられたフラグメントである生物学的に活性のあるフラグメントも好まし い。動物、とりわけヒトにおいて抗原的または免疫原的なフラグメントもまた含 まれる。個体、特にヒトにおけるストレプトコッカス・ニューモニアエの生存に 必須の機能、あるいは疾病を開始または維持する能力を付与する酵素の受容体ま たはドメインを含むフラグメントが特に好ましい。 本発明ポリペプチドのフラグメントである変種を、ペプチド合成による対応全 長ポリペプチドの製造に使用してもよく、それゆえ、これらの変種を全長のポリ ペプチド製造のための中間体として用いてもよい。本発明ポリヌクレオチドのフ ラグメントである変種を用いて本発明の全長のポリヌクレオチドを合成してもよ い。 アミノ酸に関する標準的1文字および3文字表記に加えて、「X」または「X aa」なる語もまた、本発明のあるポリペプチドを記載するのに用いられる。「 X」および「Xaa」は、20種の天然に存在するいずれかのアミノ酸がポリペ プチド配列のそのように指定される位置にあってもよいことを意味する。 ポリヌクレオチド 当該分野で知られた合成化学的手法により、あるいは本明細書開示の特定の配 列から構築されたプローブを用いてDNA調合物を探索することによりストレプ トコッカス・ニューモニアエ0100993株から本明細書開示のヌクレオチド 配列を得ることができる。別法として、細菌遺伝子源由来の配列のPCRによる クローニングプロセスにおいて、開示配列由来のオリゴヌクレオチドをPCRプ ライマーとして作用させることもできる。かかる配列は病原体の感染段階および 感染タイプの診断にも有用であることが認識される。 蛋白をコードしている本発明ポリヌクレオチド配列を得るために、イー・コリ またはいくつかの他の適切な宿主におけるストレプトコッカス・ニューモニアエ 0100993の染色体DNAのクローンの典型的なライブラリーを、部分的配 列に由来する、好ましくは17量体またはそれ以上の長さの放射性標識化オリゴ ヌクレオチドを用いてプローブする。プローブのDNAに同一であるDNAを担 持するクローンは厳密な条件を用いて区別できる。元の配列から設計した配列決 定プライマーを用いてこのように同定した個々のクローンを配列決定することに より、両方向で配列が伸長できるようになり、全遺伝子配列を決定できる。便利 には、このような配列決定はプラスミドクローンから調製した変性二本鎖DNA を用いて実施する。適切な技法については、Maniatis,T.、Fitsch,F.F.およびSa mbrookら、Molecular Cloning,A Laboratory Manual、第2版;コールド・ス プリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス、コールド・スプリング・ハーバー 、ニューヨーク(1989)に記載されている(Screening By Hybridization 1.90 およびSequencing Denatured Double-Stranded DNA Templates 13.70参照)。 そのうえ、本発明のもう1つの態様は、表1の配列からなる群より選択される 推定アミノ酸配列を有する本発明ポリペプチドをコードする単離ポリヌクレオチ ドおよびそれらに密接に関連したポリヌクレオチドならびにそれらの変種に関す る。 表1に示すポリヌクレオチド配列のごとき本明細書に提供される情報を用いて 、出発物質ストレプトコッカス・ニューモニアエ0100993細胞からの染色体DN Aフラグメントをクローニングおよび配列決定するために用いるような標準的な クローニングおよびスクリーニングを用いて、ポリペプチドをコードする本発明 ポリヌクレオチドを得て、次いで、全長のクローンを得てもよい。本発明ポリヌ クレオチド配列、例えば表1に示す配列を得るために、典型的にはイー・コリ(E .coli)またはいくつかの他の適切な宿主におけるストレプトコッカス・ニューモ ニアエ0100993の染色体DNAのクローンの典型的なライブラリーを、部分的配 列に由来する、好ましくは17量体またはそれ以上の長さの放射性標識オリゴヌ クレオチドにてプローブする。プローブのDNAに同一であるDNAを担持する クローンは厳密な条件を用いて区別できる。元の配列から設計した配列決定プラ イマーを用いてこのように同定した個々のクローンを配列決定することにより、 両方向で配列が伸長できるようになり、全遺伝子配列を決定できる。便利には、 このような配列決定はプラスミドクローンから調製した変性二本鎖DNAを用い て実施する。適切な技法については、Maniatis,T.、Fitsch,F.F.およびSambrook ら、Molecular Cloning,A Laboratory Manual、第2版;コールド・スプリング ・ハーバー・ラボラトリー・プレス、コールド・スプリング・ハーバー、ニュー ヨーク(1989)に記載されている(Screening By Hybridization 1.90およびSeq uencing Denatured Double-Stranded DNA Templates 13.70参照)。本発明の典 型例において、表1に示すポリヌクレオチドが、ストレプトコッカス・ニューモ ニアエ0100993由来のDNAライブラリー中に見いだされた。 表1に示すDNA配列は、少なくとも表1に示すアミノ酸残基数とほぼ同数の アミノ酸を有する蛋白をコードしている読み枠を含む。各読み枠(ORFという) のDNAのスタートコドンおよびストップコドンは、表1に示す各ポリヌクレオ チドの最初の3個のヌクレオチドおよび最後の3個のヌクレオチドである。 本発明の特定のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、表1に示す既知蛋白 に対して構造的に関連している。これらの蛋白は、既知蛋白のなかでも表1に示 すホモログに対して最大の相同性を示す。 本発明は、表1のコーディング配列に対して全長にわたり同一であるポリヌク レオチド配列を提供する。成熟ポリペプチドのコーディング配列またはそれらの フラグメント、ならびにその他のコーディング配列を有する読み枠中の成熟ポリ ペプチドのコーディング配列またはそのフラグメント、例えばリーダーまたは分 泌配列、プレ、プロ、プレプロ蛋白配列をコードする配列も本発明により提供さ れる。ポリヌクレオチドは、例えば、転写された非翻訳配列、終止シグナル、リ ボソーム結合部位、mRNAを安定化する配列、イントロン、ポリアデニル化シ グナル等の転写非翻訳配列、および付加アミノ酸をコードする付加コーディング 配列等の非コーディング5'および3'配列等の非コーディング配列をも含有しう るが、これらに限定するのではない。例えば、融合ポリペプチドの精製を促すマ ーカー配列をコードすることもできる。本発明のある好ましい態様において、マ ーカー配列は、pQEベクター(Qiagen,Inc.)中に提供されるようなへキサ−ヒ スチジンペプチド(Gentzら、Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,86:821-824(1989) に記載される)またはHAタグ(Wilsonら、Cell,37:767(1984))である。本 発明のポリヌクレオチドはまた、構造遺伝子および遺伝子発現を調節する天然の 配列をも含むが、これらに限定するものではない。 また本発明は式: X−(R1n−(R2)−(R3n−Y で示されるポリヌクレオチドを包含し、式中、分子のの5’末端においてXは水 素であり、3’末端においてYは水素または金属であり、R1およびR3は核酸残 基、nは1ないし3000の整数であり、R2は本発明核酸配列、特に、表1に 示す群より選択される核酸配列である。上記R2のポリヌクレオチドにおいて、 その5’末端残基は左にあってR1に結合し、その3’末端残基は右にあってR3 に結合する。いずれかのR基(Rは1個よりも多い)により示される核酸残基の 伸長部分はヘテロポリマーであってもホモポリマーであつてもよく、好ましくは ヘテロポリマーである。好ましい具体例において、nは1ないし1000、また は2000または3000の間の整数である。 上記した本明細書の用語「ポリペプチドをコードしているポリヌクレオチド」 は、本発明ポリペプチド配列をコードする配列を含むポリヌクレオチドを包含し 、詳細には、細菌のポリペプチド、より詳細には表1に示すアミノ酸配列を有す るストレプトコッカス・ニューモニアエのポリペプチドをコードする配列を含む ポリヌクレオチドを包含する。該用語は、コーディング配列および/または非コ ーディング配列を含んでいてもよいさらなる領域を伴った、ポリペプチドをコー ドしている単一の連続領域または不連続領域(例えば、組み込まれたファージま たは配列の挿入または配列の編集により分断されたもの)を含むポリヌクレオチ ドを包含する。 さらに本発明は、表1の推定アミノ酸配列を有するポリペプチドの変種をコー ドする上記ポリヌクレオチドの変種にも関する。本発明ポリヌクレオチドのフラ グメントである変種を用いて本発明の全長ポリヌクレオチドを合成してもよい。 さらに特に好ましい具体例は、表1のポリペプチドのアミノ酸配列を有する変 種をコードするポリヌクレオチドであり、その中には、いくつか、少しの、5な いし10、1ないし5、1ないし3、2、1または0個のアミノ酸残基を置換、欠 失または付加を任意の組み合わせで施したアミノ酸配列を有する。中でもとりわ け好ましいものは、かかるポリヌクレオチドの特性および活性を変化させないサ イレント置換、付加および欠失である。 本発明のさらに好ましい具体例は、表1に示すアミノ酸配列を有するポリペプ チドをコードしているポリヌクレオチドに対して、その全長にわたり少なくとも 70%の同一性があるポリヌクレオチド、およびかかるポリヌクレオチドに対し て相補的なポリヌクレオチドである。あるいはまた、寄託株のポリペプチドをコ ー ドしているポリヌクレオチドに対してその全長にわたり少なくとも80%同一で ある領域を含むポリヌクレオチド、およびそれに対して相補的なポリヌクレオチ ドが最も非常に好ましい。この点に関して、全長で少なくとも90%同一である ポリヌクレオチドがとりわけ好ましく、中でも少なくとも95%の同一性を有す るものが特に好ましく、さらに少なくとも95%の同一性を有するものの中でも 少なくとも97%であるのがより好ましく、中でも少なくとも98%および少な くとも99%であるのが特に好ましく、さらに少なくとも99%であるのがより 好ましい。 好ましい具体例は、表1のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするボリ ヌクレオチドに対して少なくとも50%の同一性を有するポリヌクレオチドであ って、エス・ニューモニアエ以外の原核生物種から得られるポリヌクレオチド; ならびに表1のアミノ酸配列に対して少なくとも50%の同一性を有するアミノ 酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、エス・ニュ ーモノアエ以外の原核生物種から得られるポリヌクレオチドからなる群より選択 されるポリヌクレオチド配列を含む単離ポリヌクレオチドである。 好ましい具体例は、表1のDNAによりコードされる成熟ポリペプチドと実質 的に同じ生物学的機能または活性を保持するポリペプチドをコードしているポリ ヌクレオチドである。 本発明はさらに本明細書上述の配列にハイブリダイズするポリヌクレオチドに 関する。この点に関して、本発明は特に厳密な条件で本明細書上述のポリヌクレ オチドにハイブリダイズするポリヌクレオチドに関する。本明細書で用いる「厳 密な条件」および「厳密なハイブリダイゼーション条件」なる用語は、配列間の 同一性が少なくとも95%、好ましくは少なくとも97%である場合のみに起こ るハイブリダイゼーションを意味する。厳密なハイブリダイゼーション条件の例 としては、50%ホルムアミド。5xSSC(150mM NaCl、15mM クエン酸三ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5xデン ハーツ溶液、10%硫酸デキストラン、および20μg/mlの変性し、剪断さ れたサケ精子DNAを含有する溶液中、42℃で一晩インキュベーションし、続 いて 約65℃で0.1xSSC中でフィルターを洗浄するものである。ハイブリダイ ゼーションおよび洗浄条件は周知であり、Sambrookら、Molecular Cloning,A La boratory Manual、第2版;コールド・スプリング・ハーバー、ニューヨーク(1 989)、とりわけその第11章に実例が示されている。 本発明はまた、厳密なハイブリダイゼーション条件下で、表1に示すポリヌク レオチド配列に関する完全遺伝子を含む適当なライブラリーを、上記ポリヌクレ オチド配列またはそのフラグメントの配列を有するプローブでスクリーニングし 、DNA配列を単離することにより得ることのできるポリヌクレオチド配列を必 須として含むポリヌクレオチドをも提供する。かかるポリヌクレオチドを得るた めに有用なフラグメントには、例えば本明細書の別の箇所において説明するプロ ーブおよびプライマー等がある。 本発明のポリヌクレオチドアッセイに関してここでさらに論じるが、例えば上 述の本発明のポリヌクレオチドを、ポリペプチドをコードするcDNA全長およ びゲノムクローンを単離するための、そして表1に示すポリヌクレオチドに対し て高度な配列類似性を有するその他の遺伝子のcDNAおよびゲノムクローンを 単離するための、RNA、cDNAおよびゲノムDNA用のハイブリダイゼーシ ョンプローブとして使用することができる。このようなプローブは通常少なくと も15塩基を含む。好ましくはこのようなプローブは少なくとも30塩基を有し 、少なくとも50塩基を有していてもよい。とりわけ好ましいプローブは少なく とも30塩基を有し、50塩基またはそれ以下である。 例えば、表1に示すポリヌクレオチドを含む、あるいは表1に示すポリヌクレ オチドに含まれる各遺伝子のコーディング領域は、表1に示すDNA配列を用い てオリゴヌクレオチドプローブを合成してスクリーニングすることにより単離で きる。次いで、本発明の遺伝子の配列に相補的な配列を有する標識オリゴヌクレ オチドを、cDNA、ゲノムDNAまたはmRNAのライブラリーのスクリーニ ングに用い、プローブがライブラリーのいずれのメンバーにハイブリダイゼーシ ョンするのかを決定する。 本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、例えば、疾病とりわけヒト の疾病の治療法および診断法の発見のための研究試薬および材料として使用でき 、とりわけポリヌクレオチドアッセイに関連して本明細書でさらに論じる。 表1に示すポリヌクレオチド配列またはポリペプチド配列由来のオリゴヌクレ オチドである本発明ポリヌクレオチドを本明細書記載の方法に使用してもよいが 、好ましくはPCRに使用して、本明細書で同定したポリヌクレオチドの全体ま たは一部が感染した組織に転写されるかどうかを決定する。かかる配列が、病原 体が達成した感染段階および感染型の診断にも有用であることが理解される。 また本発明は、さらなるアミノもしくはカルボキシル末端アミノ酸、または成 熟ポリペプチドに内在するアミノ酸を加えた成熟蛋白であるポリペプチドをコー ドできるポリヌクレオチドも提供する(例えば成熟形態が一つ以上のポリペプチ ド鎖を有する場合)。このような配列は、前駆体から成熟形態への蛋白のプロセ ッシングに役割を担い、蛋白の輸送を可能にし、蛋白の半減期を延長もしくは短 縮し、またはとりわけアッセイもしくは製造のための蛋白の操作を容易にするこ とができる。一般的にインビボの場合、付加アミノ酸は、細胞性酵素によりプロ セッシングされ、成熟蛋白から取り除かれる。 1またはそれ以上のプロ配列と融合した成熟形態のポリペプチドを有する前駆 蛋白は、ポリペプチドの不活性形態でありうる。プロ配列が除去されると、通常 にはこのような不活性前駆体が活性化される。プロ配列のいくつかまたはすべて を活性化の前に除去できる。通常、このような前駆体はプロ蛋白と称される。 核酸塩基に関する標準記号A、G、C、T/Uに加えて、また「N」なる語を 、本発明の特定のポリヌクレオチドを記載するのに用いることができる。「N」 は、隣接するヌクレオチド位置と一緒になって作用する場合、正確な読み枠を読 中で読まれる場合で、Nがそのような読み枠において未成熟終止コドンを形成す る効果を有する塩基でないことが好ましい場合を除き、4種のDNA塩基または RNA塩基のいずれかがDNAまたはRNA配列のその指定位置にあることを意 味する。 要するに、本発明のポリヌクレオチドは成熟蛋白、リーダー配列を加えた成熟 蛋白(プレ蛋白と称することができる)、プレ蛋白のリーダー配列ではない1ま たはそれ以上のプロ配列を有する成熟蛋白の前駆体、またはリーダー配列および 1またはそれ以上のプロ配列を有するプロ蛋白の前駆体であるプレプロ蛋白をコ ードしていてもよく、プロ配列は通常ポリペプチドの活性および成熟形態を生成 するプロセッシング段階で除去される。 ベクター、宿主細胞、発現 本発明はまた、ポリヌクレオチドまたは本発明のポリヌクレオチドを含むベク ター、本発明ベクターで遺伝子操作される宿主細胞および組換え技法による本発 明のポリペプチドの製造にも関する。本発明DNA構築物に由来するRNΛを用 い、無細胞翻訳系を用いてこのような蛋白を製造できる。 組換え体を製造するために、宿主細胞を遺伝子操作して、発現系もしくはそれ らの一部、または本発明のポリヌクレオチドを組み込むことができる。ポリヌク レオチドの宿主細胞への導入は、例えば、Davisら、Basic Methods in Molecula r Biology(1986);Sambrookら、Molecular Cloning;A Laboratory Manual、第 2版;コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス、コールド・ス プリング・ハーバー、ニューヨーク(1989)のように、多くの標準的な実験マニ ュアルに記載される方法により行うことができ、例えばリン酸カルシウムトラン スフェクション、DEAE−デキストラン媒介トランスフェクション、トランス ベクション、マイクロインジェクション、陽イオン脂質媒介トランスフェクショ ン、エレクトロポレーション、トランスダクション、スクレープ負荷、バリステ ィック導入および感染等がある。 適当な宿主の代表的なものには、細菌細胞、例えばストレプトコッカス属(St reptococci)、スタフィロコッカス属(Staphylococci)、エンテロコッカス属 (Enterococci)、イー・コリ(E.coli)、ストレプトミセス(Streptomyces) およびバチルス・ズブチリス(Bacillus subtiis)細胞;真菌細胞、例えば酵母 細胞およびアスペルギルス属(Aspergillus)細胞;昆虫細胞、例えばドロソフィ ラS2(Drosophila S2)およびスポドプテラSf9(Spodoptera Sf9)細胞; 動物細胞、例えばCHO、COS、HeLa、C127、3T3、BHK、 293およびボウズ(Bows)黒色腫細胞;ならびに植物細胞等がある。 本発明のポリペプチドを製造するために非常に多くの発現系を使用できる。こ のようなベクターには、染色体、エピソームおよびウイルス由来のベクター、例 えば細菌プラスミド由来、バクテリオファージ由来、トランスポゾン由来、酵母 エピソーム由来、挿入エレメント由来、酵母染色体エレメント由来、例えばバキ ュロウイルス、パポバウイルス、例えばSV40、ワクシニアウイルス、アデノ ウイルス、鶏痘ウイルス、仮性狂犬病ウイルスおよびレトロウイルス等のウイル ス由来のベクター、ならびにそれらを組み合わせたものに由来するベクター、例 えばプラスミドおよびバクテリオファージの遺伝学的エレメント由来のベクター 、例えばコスミドおよびファージミド等がある。発現系の構築物は発現を制御お よび引き起こす調節領域を含有していてもよい。この点に関して、一般的には、 宿主中にポリヌクレオチドを保持、伸長または発現するのに、および/またはポ リペプチドを発現するのに適した任意の系またはベクターを発現に使用できる。 周知のおよび通常的な種々の任意の技術により、適当なDNA配列を発現系に挿 入してもよく、例えばSambrookら、Molecular Cloning,A Laboratory Manual( 上述)に記載されている。 翻訳蛋白を、小胞体内腔、ペリプラスミックスペースまたは細胞外環境へ分泌 させるために、適当な分泌シグナルを発現するポリペプチドに組み込むことがで きる。これらのシグナルはポリペプチドに本来的なものであってもく、あるいは 異種性のシグナルでもよい。 本発明のポリペプチドは周知の方法により、組換え細胞培養物から回収および 精製でき、その方法には、例えば硫酸アンモニウムまたはエタノール沈殿、酸抽 出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマ トグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、親和性クロマトグラフィー 、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィーおよびレクチンクロマトグラフィ ー等がある。高速液体クロマトグラフィーを精製に用いるのが最も好ましい。ポ リペプチドが単離および/または精製中に変性した場合、再び活性なコンホーメ ーションにするために、蛋白再生のための周知の技法を用いることができる。 診断アッセイ 本発明はまた診断試薬として使用するための本発明ポリヌクレオチドの使用に も関する。真核生物とりわけ哺乳動物、特にヒトにおけるかかるポリヌクレオチ ドの検出は、疾患の診断のための診断法を提供する。本発明遺伝子を含む生物に 感染した真核生物(本明細書において「個体」とも称する)とりわけ哺乳動物、 特にヒトを種々の方法によりDNAレベルで検出できる。 診断用の核酸は、感染した個体の細胞および組織、例えば骨、血液、筋肉、軟 骨および皮膚より得ることができる。ゲノムDNAを直接検出に使用してもよく 、あるいは分析の前にPCRもしくはその他の増幅法を用いることにより酵素的 に増幅できる。RNAまたはcDNAもまた同じ方法で用いることができる。増 幅法を用いると、真核生物とりわけ哺乳動物、特にヒトに存在する原核生物株を 、原核生物遺伝子の遺伝子型の分析により特徴づけすることができる。対照配列 の遺伝子型と比較した場合の増幅産物の大きさの変化により、欠失および挿入を 検出できる。点突然変異は、増幅DNAを標識本発明ポリヌクレオチド配列にハ イブリダイズさせることにより同定できる。完全に対合した配列はRNアーゼ消 化により、または融解温度の差により、誤対合二重らせんから区別できる。変性 剤含有または不含ゲル中のDNAフラグメントの電気泳動の移動度の変化を検出 することにより、または直接的なDNAの配列決定により、DNA配列の差を検 出してもよい。例えばMeyersら、Science,230:1242(1985)参照。また、特異 的な位置での配列の変化を、ヌクレアーゼ保護アッセイ、例えばRNアーゼおよ びS1保護または化学的切断法によつて明らかにしてもよい。例えばCottonら、 Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,85:4397-4401(1985)参照。 本発明の遺伝子の突然変異または多型性を担持する細胞を、種々の技術により 、DNAレベルで、例えばセロタイピングすることにより検出してもよい。例え ば、RT−PCRを用いて突然変異を検出することができる。RT−PCRは自 動検出系、例えばGeneScan等と組み合わせて用いるのがとりわけ好ましい。RN AまたはcDNAを同じ目的でPCRまたはRT−PCRに用いてもよい。例を 挙げ ると、本発明ポリペプチドをコードする核酸に相補的なPCRプライマーは、突 然変異を同定および分析するのに用いることができる。これらのプライマーを、 とりわけ、個体由来の試料から単離された本発明DNAの増幅に用いてもよい。 プライマーを用いて、感染個体から単離された遺伝子を増幅してもよく、次いで 、該遺伝子をDNA配列を調べるための種々の技法に供してもよい。このように 、DNA配列における突然変異を検出し、感染の診断および感染性物質のセロタ イピングおよび/または分類に使用することができる。 本発明はまた、疾患、好ましくは細菌感染、より好ましくはストレプトコッカ ス・ニューモニアエによる感染、および最も好ましくは疾病の診断方法を提供し 、該方法は、表1の配列を有するポリヌクレオチドのの発現レベルの上昇を個体 由来の試料から検出することを特徴とする。本発明ポリヌクレオチドの発現の増 加または低下は、ポリヌクレオチドの定量法として当該分野でよく知られたいず れかの方法、例えば増幅、PCR、RT−PCR、RNアーゼ保護、ノーザンブ ロッティングおよびその他のハイブリダイゼーション法を用いて測定できる。 さらに、正常対照組織サンプルと比較して、本発明ポリペプチドの過剰発現を 検出するための本発明診断アッセイを用いて、例えば感染の存在を検出してもよ い。宿主由来のサンプル中の蛋白レベルを決定するために用いることができるア ッセイ技法は、当業者に周知である。かかるアッセイ法には、ラジオイムノアッ セイ、競争結合アッセイ、ウェスタンブロット分析およびELISAアッセイ等 がある。 抗体 本発明のポリペプチドもしくはそれらの変種、またはそれらを発現する細胞を 免疫源として用いて、かかるポリペプチドに免疫特異的な抗体を得ることができ る。本明細書で用いる「抗体」には、モノクローナルおよびポリクローナル抗体 、キメラ、一本鎖、サル化抗体およびヒト化抗体、ならびにFabフラグメント が包含され、さらに免疫グロブリン発現ライブラリーの産物等のFabフラグメ ントも包含される。 本発明のポリペプチドに対して生じる抗体は、ポリペプチドまたはエピトープ が付いたフラグメント、アナログまたは細胞を、好ましくはヒトはでない動物に 通常の実験法を用いて投与することにより得ることができる。連続的細胞系培養 により産生される抗体を提供する、当業者周知の技術を用いて、モノクローナル 抗体を調製することができる。例としては、Kohler,G.およびMilstein,C.,Na ture,256:495-497(1975);Kozborら、Immunology Today,4:72(1983);Col eら、Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan R Liss,Inc.、77-96 頁(1985)に記載されるような種々の技法がある。 一本鎖抗体の産生のために記載された技術(米国特許第4946778号)を 適用して、本発明ポリペプチドに対する一本鎖抗体を得ることができる。また、 トランスジェニックマウスまたはその他の生物、例えばその他の哺乳動物を用い てヒト化抗体等の抗体を発現させてもよい。 別法として、ファージディスプレイ技法を用いて、抗−ポリペプチドを有する ことにつきスクリーニングされたヒト・リンパ球のPCR増幅されたv−遺伝子 のレパートリーから、本発明ポリペプチドを認識することについてスクリーニン グされたヒトから、あるいは無処理のライブラリーから、ポリペプチドに対する 結合活性を有する抗体遺伝子を選別することもできる(McCafferty,J.ら、Natu re 348:552-554(1990);Marks,J.ら、Biotechnology 10:779-783(1992))。 これらの抗体の親和性はチェインシャフリング(chain shuffling)により改善 することもできる(Clackson,T.ら、Nature 352:624-628(1991))。 二つの抗原結合ドメインが存在する場合、各ドメインは「二特異性」抗体と称 する異なるエピトープに対して指向される。 上記抗体を用いてポリペプチドを発現するクローンを単離または同定してもよ く、上記抗体を親和性クロマトグラフィーにより精製することができる。 従って、とりわけ本発明ポリペプチドに対する抗体を疾病の治療に用いてもよ い。 ポリペプチド変種には抗原的、エピトープ的または免疫学的に等価な変種等が あり、本発明の特定の態様である。本明細書で用いる「抗原的に等価な誘導体」 なる用語は、本発明により蛋白またはポリペプチドに対して生成した場合、病原 体と哺乳動物宿主との間の即時的な身体的相互作用を妨害する特定の抗体により 特異的に認識されるポリペプチドまたはその同等物を包含する。本明細書で用い る「免疫学的に等価な誘導体」なる用語は、脊椎動物において抗体を産生させる のに適した処方を用いた場合、抗体が病原体と哺乳動物宿主との間の即時的な身 体的相互作用を妨害するように作用するペプチドまたはその等価物を包含する。 ポリペプチド、例えば抗原的、免疫学的に等価な誘導体、またはそれらの融合 蛋白は、マウスまたはその他の動物例えばラットもしくはニワトリを免疫するた めの抗原として使用できる。融合蛋白はポリペプチドに安定性を付与できる。抗 原は、例えば抱合することにより、免疫原性キャリヤ蛋白、例えばウシ血清アル ブミン(BSA)またはキーホール・リンペット・ヘモシアニン(keyhole limp et haemocyanin:KLH)に結合することができる。あるいはまた、蛋白もしく はポリペプチド、またはそれらに抗原的もしくは免疫学的に等価なポリペプチド の多重コピーを含む多重抗原ペプチドは、免疫原性を改良するための十分な抗原 性を有しているので、キャリヤーを使用しなくてすむ。 好ましくは、抗体またはそれらの変種を、個体における免疫原性を減じるため に修飾する。例えば、個体がヒトである場合、最も好ましくは、抗体は「ヒト化 」されており;この場合、ハイブリドーマ由来の抗体の相補性決定領域がヒト・ モノクローナル抗体に移植されており、例えばJones,P.ら、Nature 321:522-525 (1986)またはTempestら、Biotechnology 9:266-273(1991)に記載されている 。 本発明のポリヌクレオチドを遺伝学的免疫において使用する場合、例えばプラ スミドDNAの筋肉への直接注射(Wolffら、Hum.Mol.Genet.1:363(1992);Ma nthorpeら、Hum.Gene Ther.4:419(1963))、特異的蛋白キャリヤーとDNAと の複合体の送達(Wuら、J.Biol.Chem.264:16985(1989))、リン酸カルシウム とのDNA共沈(Benvenisty & Reshef、PNAS 83:9551(1986))、種々の形態 のリポソーム中へのDNA封入(Kanedaら、Science 243:375(1989))、微粒 子爆撃(Tangら、Nature 356:152(1992);Eisenbraunら、DNA Cell Bio1.12:791 (1993))およびクローン化レトロウイルスベクターを用いたインビボ感染(Seeger ら、PNAS 81:5849(1984))等の適切な送達方法を用いるのが好ましい。 アンタゴニストおよびアゴニスト−アッセイおよび分子 本発明ポリペプチドを用いて、例えば、細胞、無細胞標品、化学ライブラリー 、および天然産物混合物中における小型分子基質およびリガンドの結合を評価し てもよい。これらの基質およびリガンドは天然基質およびリガンドであってもよ く、構造上または機能上の模倣物であってもよい。例えば、Coligan et al.,Cur rent Protocols in Immunology l(2):Chapter5(1991)参照。 また本発明は、本発明ポリペプチドまたはポリヌクレオチドの作用を増強(ア ゴニスト)または阻害(アンタゴニスト)する化合物、詳細には、静菌性および /または殺菌性化合物を同定するための、化合物のスクリーニング方法をも提供 する。該スクリーニング方法は高処理量の方法である。例えば、アゴニストまた はアンタゴニストをスクリーニングするために、合成反応混合物、膜、細胞エン ベロープもしくは細胞壁のごとき細胞コンパートメント、または本発明ポリペプ チドおよび標識基質もしくはかかるポリペプチドのリガンドを含むそれらの調合 物を、本発明ポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストである可能性のあ る候補化合物の不存在下または存在下でインキュベーションする。候補分子が本 発明ポリペプチドにアゴナイズまたはアンタゴナイズする能力は、標識化リガン ドの結合の低下またはこのような基質からの生成物の産生の低下に反映される。 結合しても影響を及ぼさない分子、すなわち本発明ポリペプチドの効果を誘導し ない分子は、最も良好なアンタゴニストである可能性がある。結合性が良好で、 基質からの生成物の生成速度を高める分子はアゴニストである。基質からの生成 物の生成速度またはレベルはリポーターシステムを用いることにより強調できる 。この点に関して有用なリポーターシステムには、生成物に転換される比色測定 用標識化基質、本発明ポリヌクレオチドまたはポリペプチド活性の変化に応答す るリポーター遺伝子、および当該分野で周知の結合アッセイ等があるが、これら に限定するものではない。 本発明ポリペプチドのアンタゴニストについてのアッセイのもう1っの例は競 争アッセイであり、競争阻害アッセイに適した条件下で、かかるポリペプチドお よび潜在的アンタゴニストを、かかるポリペプチドに結合する化合物、天然基質 またはリガンド、あるいは基質またはリガンドの模倣物と混合する。例えば放射 活性または比色測定用化合物により本発明ポリペプチドを標識し、結合分子に結 合した、または生成物に変換されたかかるポリペプチド分子の数を正確に決定し て、潜在的なアンタゴニストの効果を評価できる。 潜在的アンタゴニストには、本発明ポリペプチドに結合し、そのことによりそ の活性を阻害し消失させる小型有機分子、ペプチド、ポリペプチドおよび抗体な どがある。また、潜在的アンタゴニストは、密接に関連した蛋白または抗体のご とき小型有機分子、ペプチド、ポリペプチドであってもよく、それらは結合分子 の同じ部位に結合するが、本発明ポリペプチドにより誘導される活性を誘導せず 、それゆえかかるポリペプチドを結合から排除することによりその作用を妨害す る。 潜在的アンタゴニストには、ポリペプチドの結合部位に結合し、およびそれを 占領し、それにより細胞性結合分子への結合を妨害して、正常の生物学的活性を 妨害する小型分子等がある。小型分子の例としては、小型有機分子、ペプチド、 ペプチド様分子等があるが、これらに限定するものではない。その他の潜在的ア ンタゴニストにはアンチセンス分子等がある(これらの分子についての記載に関 してはOkano,J.,Neurochem.56:560(1991);Oligodeoxy-nucleotides as Anti sense Inhibitors of Gene Expression,CRCプレス、ボッカラートン、フロ リダ州(1988)参照)。好ましい潜在的アンタゴニストには、本発明ポリペプチ ドに関連した化合物および本発明ポリペプチドの変種等がある。 本明細書に示す各DNA配列を、抗細菌化合物の発見および開発に使用しても よい。コードされている蛋白は、発現した場合、抗細菌剤のスクリーニングのた めの標的として使用されうる。さらに、コードされている蛋白のアミノ末端領域 または各mRNAのシャイン−ダルガルノ配列または他の翻訳容易化配列をコー ドしているDNA配列を用いてアンチセンス配列を構築し、目的コーディング配 列の発現を制御することもできる。 また本発明は、感染の続発症に関与する病因および哺乳動物宿主間の最初の身 体的相互作用を妨害するための本発明ポリペプチド、ポリヌクレオチドまたは阻 害物質の使用を提供する。とりわけ本発明分子を、内在デバイス上の哺乳動物細 胞外マトリックス蛋白または傷における細胞外マトリックス蛋白への細菌の付着 、詳細にはグラム陽性細菌の付着の防止;例えば、哺乳動物チロシンキナーゼの ホスホリレーションを開始することによる、蛋白により媒介される哺乳動物細胞 への侵入のブロック(Rosenshine et al.,Infect.Immunol.60:2211(1992)) ;哺乳動物細胞外マトリックス蛋白と細菌蛋白との間の、組織ダメージを媒介す る細菌付着のブロック;内在デバイスの移植または他の外科的方法以外により開 始される、感染における通常の病状の進行のブロックに使用することができる。 本発明アンタゴニストおよびアゴニストを、例えば、疾病の抑制および治療に 用いてもよい。 ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)(本明細書中、エッチ・ピ ロリともいう)菌は、胃癌、潰瘍、胃炎を発病している世界中の人々の3分の1 以上の胃に感染している(国際癌研究機関(International Agency for Researc h on Cancer)(1994)Schistomoses,Liver Flukes and Helicobacter Pylori (International Agency for Research on Cancer,Lyon,France;http://ww w.uicc.ch/ecp/ecp2904.htm))。さらに、この国際癌研究機関は、最近に なって、ヘリコバクター・ピロリと胃腺癌の間の因果関係を認識し、その細菌を グループI(限定的)発癌物質と分類した。本発明により提供されるスクリーニ ング法を用いて見出される本発明の好ましい抗菌化合物(本発明ポリペプチドお よび/またはポリヌクレオチドのアゴニストおよびアンタゴニスト)、特に広ス ペクトルの抗生物質は、ヘリコバクター・ピロリ感染の治療に有用である。この ような治療はヘリコバクター・ピロリ誘発性癌、例えば胃腸癌の出現を減少させ る。かかる治療はまた胃潰瘍および胃炎も治癒する。 ワクチン 本発明の別の態様は、個体とりわけ哺乳動物における免疫学的反応を誘導する 方法に関し、該方法は、感染、詳細には細菌感染、最も詳細にはストレプトコッ カス・ニューモニアエ感染から個体を防御するための抗体および/またはT細胞 免疫応答を生じさせるに十分な本発明ポリペプチドまたはそのフラグメントもし くは変種を個体に接種することを特徴とする。かかる免疫学的応答が細菌の複製 を遅らせる方法も提供される。本発明のさらにもう1つの態様は、個体における 免疫学的応答の誘導方法に関し、該方法は、疾病が個体においてすでに確立され ているか否かにかかわらず、インビボで本発明ポリヌクレオチドまたはポリペプ チド、またはそのフラグメントもしくは変種を発現させるためにかかるポリヌク レオチドまたはポリペプチド、またはそのフラグメントもしくは変種の発現を指 令する核酸ベクターをかかる個体に送達して、例えば、抗体および/またはT細 胞免疫応答(例えば、サイトカイン産生T細胞または細胞毒性T細胞)を生じさ せる免疫学的応答を誘導し、該個体を疾病から防御する抗体を産生させることを 特徴とする。迅速に遺伝子を所望細胞中に投与する方法としては、粒子上にコー ディングすること等がある。かかる核酸ベクターはDNA、RNA、修飾核酸、 またはDNA/RNAハイブリッドを含んでいてもよい。 本発明のさらなる態様は、免疫学的反応を宿主内に誘導できる、または誘導さ れたた宿主に導入した場合、本発明ポリヌクレオチドまたはそれによりコードさ れる蛋白に対する免疫学的反応を該宿主に誘導する免疫学的組成物に関し、その 組成物は組換えポリヌクレオチドまたはそれによりコードされる蛋白を含み、該 ポリヌクレオチドまたはそれによりコードされている蛋白に対する抗原をコード し発現するDNAを含む。免疫学的応答を治療的または予防的に用いてもよく、 また免疫学的応答はCTLまたはCD4+T細胞から生じるような抗体免疫また は細胞性免疫の形態であってもよい。 本発明ポリペプチドまたはそれらのフラグメントを、それ自身は抗体を産生し ないが、第1の蛋白を安定化し、免疫原的および保護特性を有する融合蛋白を産 生する能力のある共存蛋白(co-protein)と融合させてもよい。好ましくは、か かる融合組換え蛋白は、抗原補蛋白、例えばモフィルス・インフルエンザエ(He mophilus influenzae)由来のリポ蛋白D、グルタチオン−S−トランスフェ ラーゼ(GST)またはベーターガラクトシダーゼのごとき共存蛋白、蛋白を可 溶化してそれらの産生および精製を促進する比較的大きな共存蛋白等を含む。さ らに、共存蛋白は免疫系において普遍的な刺激を提供するという意味で、アジュ バントとして作用することができる。共存蛋白は第1の蛋白のアミノまたはカル ボキシいずれの末端に結合していてもよい。 本発明は、本発明ポリペプチドまたはポリヌクレオチドおよびSato Y.ら、Sci ence 273:352(1966)に記載されているような免疫刺激DNA配列を含む組成物、 とりわけワクチン組成物、および方法を提供する。 また、本発明は、ストレプトコッカス・ニューモニアエに感染した動物モデル において、かかる遺伝的免疫化実験に用られるDNA構築物中の細菌細胞表面蛋 白の不変領域をコードすることが示されている、説明したポリヌクレオチドまた はそれらの個々のフラグメントを用いる方法を提供し、これらはとりわけ予防的 または治療的免疫反応を刺激することができる蛋白エピトープを同定するのに有 用である。この研究は、哺乳動物、とりわけヒトにおける細菌感染とりわけスト レプトコッカス・ニューモニアエ感染の予防薬または治療的処置の開発のために 、感染に抵抗しこれを一掃するのに成功した動物の必須器官から特に価値あるモ ノクローナル抗体をうまく調製することを可能にすると思われる。 ポリペプチドを宿主接種用抗原として用いて、例えば損傷組織への細菌の付着 を阻害することにより細菌の侵入に対して防御する特異的抗体を得てもよい。組 織損傷の例としては、例えば機械的、化学的もしくは熱的ダメージにより、また は内在デバイスの埋め込みにより引き起こされた皮膚または結合組織の創傷、ま たは粘膜、例えば口、乳腺、尿道または膣の創傷等がある。 また本発明は、適切な担体と一緒になった免疫原性組換え蛋白を含有するワク チン処方を包含する。蛋白は胃で分解されうるので、非経口的に、例えば皮下、 筋肉内、静脈内または皮膚内等に投与するのが好ましい。非経口投与に適した処 方には、抗酸化剤、緩衝液、静細菌剤、および処方を個体の体液(好ましくは血 液)と等張にする溶質を含有していてもよい水性または非水性滅菌注射液、およ び懸濁化剤または増粘剤を含有していてもよい水性または非水性滅菌懸濁液等が ある。処方は1回投与または多回投与用容器、例えばシールしたアンプルおよび バイアルに入れてよく、使用直前に滅菌液体担体の添加のみを必要とする凍結乾 燥状態として保存してもよい。ワクチン処方は処方の免疫原性を高めるアジュバ ント系を含有していてもよく、例えば水中油系または当該分野で周知のその他の 系等がある。投与量はワクチンの特異的活性に依存し、通常の実験法により容易 に決定できる。 本発明を特定の蛋白、例えば表1に示す蛋白に関して説明したが、本発明は天 然に存在する蛋白および、実質的に組換え蛋白の免疫原特性に影響しない付加、 欠失または置換を施した類似の蛋白のフラグメントを包含することが理解されよ う。 組成物、キットおよび投与 本発明はまた、上述のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、またはそれら のアゴニストもしくはアンタゴニストを含む組成物にも関する。本発明ポリペプ チドを、細胞、組織もしくは生物に用いられる未滅菌もしくは滅菌済み担体と混 合して、例えば対象への投与に適した医薬的担体と混合して用いることができる 。このような組成物は、例えば溶媒添加物または治療上有効量の本発明ポリペプ チド、および医薬的に許容できる担体または賦形剤を含む。このような担体には 生理食塩水、緩衝化生理食塩水、デキストロース、水、グリセロール、エタノー ルおよびそれらの組み合わせ等があるが、これらに限定するものではない。処方 は投与法に適したものにすべきである。さらに本発明は、1またはそれ以上の上 記本発明組成物成分を充填した1またはそれ以上の容器を含む診断用および医薬 用パックおよびキットにも関する。 本発明ポリペプチドおよびその他の化合物を、単独で、あるいは治療用化合物 等のその他の化合物と組み合わせて用いてもよい。 いずれかの有効かつ便利な方法、例えば、とりわけ局所、経口、経膣、静脈内 、腹膜腔内、筋肉内、皮下、鼻腔内、または皮膚内の経路で医薬組成物を投与し てもよい。 治療において、または予防薬として、活性作用剤を注射用組成物として、例え ば好ましくは等張の滅菌水性分散物として個体に投与できる。 別法として、組成物を局所適用用、例えば軟膏、クリーム、ローション、眼軟 膏、点眼液、点耳液、洗口剤、含浸包帯および縫合用の糸、ならびにエアロゾー ル等の形態に処方してもよく、適当な慣用的な添加物、例えば保存剤、薬物の浸 透を補助する溶媒、ならびに軟膏およびクリームには軟化剤を含有していてもよ い。かかる局所用処方は、適合した慣用的な担体、例えばクリームまたは軟膏基 剤、およびローションにはエタノールまたはオレイルアルコールを含有していて もよい。このような担体は重量で処方の約1%から約98%であってよく、より 通常には重量で処方の約80%までとする。 哺乳動物とりわけヒトに投与するために、活性作用剤の1日あたりの投与量は 、0.01mg/kgから10mg/kgであり、典型的には約1mg/kgで ある。医者はあらゆる場合、個体に最も適した実際の投与量を決定し、年齢、体 重および特に個体の反応性に応じて変化させる。上述の投与量は、平均的なケー スの典型例である。もちろん、高用量および低用量の範囲が適合する個々の例も あり、かかる例は本発明の範囲内である。 内在デバイスには外科的インプラント、補てつデバイスおよびカテーテル等が あり、即ち個体の体内に導入され、長時間その位置に存在するものである。この ようなデバイスには、例えば人工関節、心臓弁、ペースメーカー、血管移植片、 血管カテーテル、脳脊髄液シャント、尿道カテーテル、継続的歩行可能腹膜透析 (continuous ambulatory peritoneal dialysis:CAPD)カテーテル等があ る。 本発明の組成物を注射により投与し、内在デバイスの挿入の直前に、関連細菌 に対する全身的な効果を得てもよい。手術後、デバイスが体内に存在する期間中 、処置を続けてもよい。さらに、外科的手技中に広げるカバーに用いて、細菌性 創傷感染、とりわけストレプトコッカス・ニューモニアエの創傷感染を防御する こともできる。 多くの整形外科医は、補てつ関節を有するヒトについては、菌血症を生じうる 歯科的処置の前に抗生物質予防法を考慮すべきであると考えている。遅延性の重 篤な感染は、時々補てつ関節を失うに至る深刻な合併症であり、有意性のある罹 病率および死亡率を伴う。それゆえ、この状況において、予防的な抗生物質に代 わるものとして、活性物質の使用を拡張することが可能である。 上述の治療に加え、一般的には本発明組成物を創傷の治療薬として使用して、 創傷組織において曝露されたマトリックス蛋白に細菌が付着するのを防いでもよ く、歯科治療においては抗生物質による予防法に代えて、またはそれと組み合わ せて予防的に使用してもよい。 別法として、本発明の組成物を用いて挿入直前の内在デバイスを浸してもよい 。創傷または内在デバイスを浸すためには、活性作用剤は1μg/mlから10 mg/mlの濃度であるのが好ましい。 ワクチン組成物を便宜的に注射可能な形態にする。慣用的なアジュバントを用 いて免疫反応を高めてもよい。ワクチン化に適した単位投与量は、抗原0.5〜 5μg/kgであり、このような投与量は1〜3週間隔で1〜3回投与するのが 好ましい。本発明化合物については、指示した投与量範囲では、適切な個体への 投与を妨げるような不利な毒性効果は観察されない。 本明細書に開示した各文献を、参照によりその全体が本明細書に記載されてい るものとみなす。本願が優先権を主張しているいずれの特許出願も、参照により その全体が本明細書に記載されているものとみなす。 表 本発明の好ましいポリペプチドおよびポリヌクレオチドの具体例に関する特定 の適切なデータを表1および表2にまとめる。 本発明の特定の好ましいポリヌクレオチド(「アッセンブリー」として表示) およびそれらによりコードされる本発明ポリペプチドに関する特徴づけのデータ を提供する配列検索結果を表1に示す。表1の各ポリヌクレオチドについて、か かるポリヌクレオチド中の各ORFによりコードされる各ポリペプチドに最も近 いホモログを示す。相同性の決定は、表1の配列と権利消滅して利用可能な配列 との比較に基づく(ホモログ名については「説明」の項目参照)。有意なホモロ グが検出されない場合、用語「不明」を「説明」の項目の次に示す。本発明OR Fによりコードされる好ましいポリペプチド、詳細にはかかるORFを用いて得 られるかまたはかかるORFにより全体的にコードされる全長蛋白は、示された ホモログの機能のなかでも生物学的機能を有する蛋白である。表1に示す各ホモ ログを決定するために用いた分析はBlastPおよび/またはBlastXおよび/または MPSearchであり、それぞれよく知られたものであった。各OFRによりコードさ れるアミノ酸配列も表1に示す。「アッセンブリーID」番号は、ポリヌクレオ チド配列をORFおよびこれらのORFによりコードされるポリペプチドと関係 づけ、さらにかかる配列を表1および表2に示す他の関連情報と関係づけるため の便利な方法である。「ORF予想」の項目の次に、ORF配列の始めと終わり のヌクレオチドを示す(それぞれ「開始」および「終了」と表示)。示されたポ リペプチド上の翻訳方向を、順方向なら「F」、逆方向なら「R」(逆とは、示 された鎖が逆向けに翻訳される)と表示する。各アミノ酸配列の長さを「長さ」 の欄に示す。これらのデータの下に、ORFによりコードされるアミノ酸配列を 示す。ポリヌクレオチドが1のORFを含む場合、「ORF数」の欄に数字1を 表示する。ORFが2つの場合、その欄に数字1および2を表示する(等)。 いての情報を表2に示す。各ORFについて、スタートコドンおよびストップコ ドンの位置も示す(「スタート」および「ストップ」と表示されたヌクレオチド コードを掲載した欄を参照)。各スタートコドンおよびストップコドンについて のトリプレットコドン配列も示す。これらのコドンは、例えばスタートコドンに ついてはGTGおよびCACのように、それぞれセンス方向またはアンチセンス 方向で示されうる。「長さ」の欄は各ポリヌクレオチドアッセンブリーの長さを 開示する。示されたポリヌクレオチド上の翻訳方向を、順方向なら「F」、逆方 向なら「R」(逆とは、示された鎖が逆向けに翻訳される)と表示する。上記の ごとく、「アッセンブリーID」番号は、表1のORFに付された番号であり、 表1および表2のデータを関係づける。 実施例 下記実施例は標準的方法を用いて行われ、該標準的方法は、詳細に説明する場 合を除き、当業者によく知られた常套的なものである。実施例は説明であって、 本発明を限定するものではない。 実施例1 ストレプトコッカス・ニューモニアエ中の毒性遺伝子をコードするDNAの単離 上記のごとく、本明細書開示の各DNAは、インタクト(intact)な読み枠を 含んでいるという事実により、抗微生物化合物の同定のためのスクリーニングに 多かれ少なかれ有用である。スクリーニングの開発に好ましいDNA配列を選択 するための有用なアプローチは、挿入−複製変異法(insertion-duplication mut agenesis)による評価である。Morrison et al.,J.Bacteriol.159:870(1984) により開示されたこの系を下記のごとく適用する: 簡単に説明すると、ストレプトコッカス・ニューモニアエ0100993株の 任意のDNAフラグメントを、酵素的(制限エンドヌクレアーゼ消化による)ま たは物理的(超音波処理による剪断による)に得て、ついで、ゲル分画し、T4 DNAポリメラーゼを用いて末端修復する。そのようにして得られたDNAフラ グメントが200〜400塩基対の範囲であることが好ましく、かかるサイズは 均質な組み換えを確実にし、イー・コリ中の典型的なライブラリーを保証する。 ついで、Hensel et al.,Science 269:400-403(1995)に記載されたような適当に タグを付したプラスミドにフラグメントを挿入する。多くのプラスミドをこの目 的に使用できるが、特に有用なプラスミドはPearce et al.,Mol.Microbiol.9 :1037(1993)に記載されたpJDC9であり、それはポリリンカークローニング 部位の1つにDNA配列を取り込むことによりすでに修飾されており、erm遺 伝子を担持していて、イー・コリまたはエス・ニューモニアエ(S.pneumoniae)の いずれかにおけるエリスロマイシン選択を容易となる。とりわけ、ニューモコッ カス肺炎のネズミモデルにおいてセロタイプおよび毒性に基づいて選択された適 当なエス・ニューモニアエ株にタグを付したプラスミドを導入する。 17種のアミノ酸コンピテンス因子が存在し(Havastein et al.,Proc.Nat' l.Acad.Sci.USA 92:11140-44(1995))、これらをこのプロトコルにうまく使 用して形質転換頻度を上昇させてもよいことが理解される。形質転換体の割合を 分析して均質な組み込みを証明し、安定性をチェックする。複製領域が短い(2 00〜400bp)ので、望ましくないレベルの復帰突然変異が最少化されるが 、有意な復帰突然変異の割合が認められる場合には、培養中の形質転換体の増殖 期間中および/または動物中での増殖期間中において抗生物質選択圧を維持する ことにより復帰突然変異の割合を変化させてもよい。 エス・ニューモニアエ形質転換体をマウス、例えばSwissおよび/またはC57Bl/ 6への摂取用にプールする。予備実験を行って最適なプールの複雑性および摂取 レベルを確立する。特に有用なモデルはVeber et al.(J.Antimicrobiol.Chem other.32:432(1993))により記載されており、該モデルでは105cfuの摂取 サイ ズが口から気管へと導入される。例えば、Swissマウスでは発症に3〜4日、C57 B1/6マウスでは8〜10日かかり、株の相違が観察される。血流感染を媒介する 遺伝子を評価する場合には腹腔内投与も可能である。感染モデルのパラメーター の最適化後、通常には数千株を含む変異株バンクについて毒性テストを行う。He nsel et al.,Science269:400-403(1995)に記載のように、「インプット(input )」および「回収された(recovered)」プールからの標識タグをプローブとして 使用するハイブリダイゼーション分析により、毒性が弱まった変異株を同定する 。エス・ニューモニアエDNAをコロニーブロットまたはドットブロットし、組 み込まれたプラスミドに隣接するDNAをイー・コリにおけるプラスミドレスキ ュー(plasmid rescue)(Morrison et al.,J.Bacteriol.159:870(1984))によ りクローン化し、配列決定する。配列決定後、DNAを本明細書記載のヌクレオ チド配列と比較し、適当なORFを同定し、例えばノックアウトの研究(knock-o ut studies)により機能を確認する。選択蛋白を提供する発現ベクターを調製し 、抗微生物剤の同定のための適当なスクリーニングに用いる。別法として、組み 込まれたプラスミドに隣接する制限フラグメントを用いてゲノムライブラリーを プローブして全長のクローン化された毒性遺伝子を単離し、ノックアウトの研究 または他の方法によりその機能を確認することができ、ついで、遺伝子を発現さ せ、上記のごとくスクリーニングに使用する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 11/00 A61P 27/16 27/02 31/04 27/16 37/04 31/04 C07K 14/315 37/04 16/12 C07K 14/315 C12N 1/15 16/12 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 C12P 21/02 C 1/21 G01N 33/15 Z 5/10 33/50 Z C12P 21/02 C12N 15/00 ZNAA G01N 33/15 5/00 A 33/50 A61K 37/02 (72)発明者 ブラック,マイケル・テレンス アメリカ合衆国19425ペンシルベニア州 チェスター・スプリングズ、ミルハウス・ ウェイ502番 (72)発明者 ホッジソン,ジョン・エドワード アメリカ合衆国19355ペンシルベニア州 マルバーン、ラップ・ロード260番 (72)発明者 ノールズ,デイビッド・ジャスティン・チ ャールズ イギリス、アールエイチ1・6エルワイ、 サリー、レッドヒル、クロンクス・ヒル・ ロード45番、ダウンズビュー・ハウス (72)発明者 ロネット,マイケル・アーサー アメリカ合衆国19426ペンシルベニア州 カレッジビル、ビクトリア・サークル18番 (72)発明者 ニコラス,リチャード・オークリー アメリカ合衆国19426ペンシルベニア州 カレッジビル、カーメン・ドライブ355番 (72)発明者 レイド,ロバート・エイチ・ジュニア アメリカ合衆国19401ペンシルベニア州 イースト・ノリトン、ペイサー・レイン8 番 (72)発明者 ザーフォス,フィリップ・エヌ アメリカ合衆国19403ペンシルベニア州 ノリスタウン、ヨークタウン・ノース1907 番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)表1のアミノ酸配列を含むポリペプチドコードしているポリヌクレ オチドに対して少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレオチド; (b)寄託株のエス・ニューモニアエ中に含まれる遺伝子により発現される成 熟ポリペプチドをコードしており、配列決定されて表1のポリヌクレオチド配列 が得られたポリヌクレオチドに対して少なくとも70%の同一性を有するポリヌ クレオチド; (c)表1のアミノ酸配列に対して少なくとも70%の同一性を有するアミノ 酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド; (d)(a)、(b)または(c)のポリヌクレオチドに対して相捕的なポリ ヌクレオチド;および (e)(a)、(b)、(c)または(d)のポリヌクレオチドの少なくとも 15個の連続した塩基を含むポリヌクレオチド からなる群より選択されるポリヌクレオチド配列を含む単離ポリヌクレオチド。 2.ポリヌクレオチドがDNAである請求項1のポリヌクレオチド。 3.ポリヌクレオチドがRNAである請求項1のポリヌクレオチド。 4.表1に示す核酸配列からなる群より選択される核酸配列を含む請求項2の ポリヌクレオチド。 5.表1に示すアミノ酸配列からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むポ リペプチドをコードする請求項2のポリヌクレオチド。 6.請求項1のポリヌクレオチドを含むベクター。 7.請求項6のベクターを含む宿主細胞。 8.請求項7の宿主細胞から上記DNAによりコードされているポリペプチド を発現させることを含む、ポリペプチドの製造方法。 9.ポリペプチドまたはフラグメントの製造方法であって、該ポリペプチドま たはフラグメントの生成に十分な条件下で請求項7の宿主を培養することを含む 方法。 10.表1に示すアミノ酸配列からなる群より選択されるアミノ酸配列に対し て少なくとも70%の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド。 11.表1に示すアミノ酸配列からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む ポリペプチド。 12.請求項10のポリペプチドに対する抗体。 13.請求項10のポリペプチドの活性または発現についてのアンタゴニスト またはアゴニスト。 14.治療上有効量の請求項10のポリペプチドを個体に投与することを含む 、個体の疾病の治療または予防方法。 15.治療上有効量の請求項13のアンタゴニストを個体に投与することを含 む、細菌ポリペプチドの阻害を必要とする個体の治療方法。 16.個体における請求項10のポリペプチドの発現または活性に関連した疾 病の診断方法であって、 (a)該ポリペプチドをコードしている核酸配列を決定すること、および/ま たは (b)個体由来の試料中の該ポリペプチドの存在または量について分析するこ と を含む方法。 17.請求項10のポリペプチドと相互作用して、その活性を阻害または活性 化する化合物の同定方法であって、 化合物とポリペプチドとの間の相互作用を可能にする条件下で、ポリペプチド とスクリーニングすべき化合物とを接触させて化合物の相互作用を評価し(かか る相互作用はポリペプチドと化合物との相互作用に応答した検出可能シグナルを 提供しうる第2の成分に関連したものである)、 次いで、化合物とポリペプチドとの相互作用により生じるシグナルの存在また は不存在を検出することにより、化合物がポリペプチドと相互作用して、その活 性を活性化または阻害するかどうかを決定する ことを含む方法。 18.哺乳動物における免疫学的応答を誘導する方法であって、抗体および/ またはT細胞免疫応答を生じさせて動物を疾病から防御するに十分な請求項10 のストレプトコッカスのポリペプチドまたはそのフラグメントもしくは変種を哺 乳動物に接種することを含む方法。 19.哺乳動物における免疫学的応答を誘導する方法であって、請求項10の ストレプトコッカスのポリペプチドまたはそのフラグメントもしくは変種をイン ビボで発現させて、抗体および/またはT細胞免疫応答を生じさせる免疫学的応 答を誘導して該動物を疾病から防御するするために、請求項10のストレプトコ ッカスのポリペプチドまたはそのフラグメントもしくは変種の発現を指令する核 酸ベクターを送達することを含む方法。 20.表1の最初の10個のポリヌクレオチド配列からなる群より選択される ポリヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド。 21.請求項20のポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチドを含む ポリペプチド。 22.該ヌクレオチドが (a)表1のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド; (b)寄託株のエス・ニューモニアエ中に含まれる遺伝子により発現される成 熟ポリペプチドをコードしており、配列決定されて表1のポリヌクレオチド配列 が得られたポリヌクレオチドに対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌ クレオチド; (c)表1のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ 酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド; (d)(a)、(b)または(c)のポリヌクレオチドに対して相捕的なポリ ヌクレオチド;および (e)(a)、(b)、(c)または(d)のポリヌクレオチドの少なくとも 15個の連続した塩基を含むポリヌクレオチド からなる群より選択される、請求項1の単離ポリヌクレオチド。 23.該ヌクレオチドが (a)表1のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド; (b)寄託株のエス・ニューモニアエ中に含まれる遺伝子により発現される成 熟ポリペプチドをコードしており、配列決定されて表1のポリヌクレオチド配列 が得られたポリヌクレオチドに対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌ クレオチド; (c)表1のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミ ノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド; (d)(a)、(b)または(c)のポリヌクレオチドに対して相捕的なポ リヌクレオチド;および (e)(a)、(b)、(c)または(d)のポリヌクレオチドの少なくと も15個の連続した塩基を含むポリヌクレオチド からなる群より選択される、請求項1の単離ポリヌクレオチド。 24.(a)表1のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレ オチドに対して少なくとも50%の同一性を有するポリヌクレオチドであって、 エス・ニューモニアエ以外の原核生物種から得られるポリヌクレオチド; (b)表1のアミノ酸配列に対して少なくとも50%の同一性を有するアミノ 酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、エス・ニュ ーモニアエ以外の原核生物種から得られるポリヌクレオチド;および (c)(a)または(b)のポリヌクレオチドに対して相捕的なポリヌクレオ チド からなる群より選択されるポリヌクレオチド配列を含む単離ポリヌクレオチド。 25.表1に示すアミノ酸配列の1つを有する、単離されたストレプトコッカ スのポリペプチド。 26.請求項1のアミノ酸配列の1つをコードする単離核酸および厳密な条件 下でそれにハイブリダイゼーションしうる核酸配列。 27.請求項26の核酸配列を含む組み換えベクターおよびそれを用いて形質 転換またはトランスフェクションされた宿主細胞。 28.候補化合物を請求項1のポリペプチドと接触させ、ついで、該ポリペプ チドの生物学的活性を阻害しうる化合物を選択することを含む、抗微生物化合物 の同定方法。 29.請求項28の方法により同定される抗微生物化合物。 30.表1に示すアミノ酸配列の1つを有する、単離されたストレプトコッカ スのポリペプチド。 31.請求項30のアミノ酸配列の1つをコードする単離核酸および厳密な条 件下でそれにハイブリダイゼーションしうる核酸配列。 32.請求項31の核酸配列を含む組み換えベクターおよびそれを用いて形質 転換またはトランスフェクションされた宿主細胞。 33.候補化合物を請求項30のポリペプチドと接触させ、ついで、該ポリペ プチドの生物学的活性を阻害しうる化合物を選択することを含む、抗微生物化合 物の同定方法。 34.請求項33の方法により同定される抗微生物化合物。
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