JP2002247995A - 新規ffh - Google Patents

新規ffh

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JP2002247995A
JP2002247995A JP2001368802A JP2001368802A JP2002247995A JP 2002247995 A JP2002247995 A JP 2002247995A JP 2001368802 A JP2001368802 A JP 2001368802A JP 2001368802 A JP2001368802 A JP 2001368802A JP 2002247995 A JP2002247995 A JP 2002247995A
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JP
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polynucleotide
ffh
amino acid
acid sequence
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JP2001368802A
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Michael T Black
マイケル・ティ・ブラック
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SmithKline Beecham Corp
Original Assignee
SmithKline Beecham Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ffhポリペプチドおよびffhポリペプチ
ドをコードしているDNA(RNA)、および組み換え
法によるかかるポリペプチドの製造方法、ならびに感
染、詳細には細菌感染に対する防御のためのffhポリ
ペプチドの使用方法を提供する。 【解決手段】 配列番号2のアミノ酸配列を含むポリペ
プチドコードしているポリヌクレオチドに対して少なく
とも90%の同一性を有するポリヌクレオチドならびに
それによりコードされるポリペプチド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新たに同定された
ポリヌクレオチドおよびポリペプチド、ならびにそれら
の製造および使用、ならびにそれらの変種、アゴニスト
およびアンタゴニスト、そしてそれらの使用に関する。
詳細には、これらの点および他の点に関して、本発明
は、ffh(フォフティ−フォーホモログ(Fifty-Four
Homologue))ファミリーの新規ポリヌクレオチドおよ
びポリペプチド(以下、「ffh」という)に関する。
【0002】
【従来の技術】ストレプトコッカス属(Streptococci)
は医学的に重要な微生物属を形成しており、ヒトにおい
て、例えば中耳炎、結膜炎、肺炎、菌血症、髄膜炎、静
脈洞炎、膿胸および心内膜炎、最も詳細には例えば脳脊
髄液の感染のごとき髄膜炎を包含する、いくつかの型の
疾患を引き起こすことが知られている。ストレプトコッ
カス属の単離から100年以上も経過しているため、ス
トレプトコッカス・ニューモニアエ(Streptococcus pn
eumoniae)は、より詳細な研究がなされた微生物の一つ
である。例えば、事実、DNAが遺伝物質であるという
初期の見解の大部分は、この微生物を用いたGriffithな
らびに、Avery、MacleodおよびMcCartyの研究において
述べられた。ストレプトコッカス・ニューモニアエに関
する研究は膨大であるにも関わらず、この微生物の毒性
に関しては多くの疑問が残されている。抗生物質の開発
のための標的としてストレプトコッカス属の遺伝子およ
び遺伝子産物を用いるのはとりわけ好ましいことであ
る。
【0003】ストレプトコッカス・ニューモニアエ感染
の頻度は過去20年間に劇的に上昇している。これは多
重抗生物質耐性株の出現、および免疫系が低下した人の
集団の増加に起因している。いくつかのまたは全ての標
準的な抗生物質に対して耐性を有するストレプトコッカ
ス・ニューモニアエ株を単離することはもはやめずらし
いことではない。この現象がこの生物に対する新しい抗
菌剤、ワクチンおよび診断試験についての必要性を形成
した。
【0004】ffhおよび相同体は細菌の蛋白分泌装置
の成分であり、蛋白を原形質膜に(あるいはおそらくそ
れを越えて)輸送することにおいて必須の役割を果たし
ている。ffhは真核生物のシグナル認識粒子の54k
Daの細菌相同体である。当該蛋白の阻害は細菌細胞に
傷害を与える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】明らかに、抗生物質活
性に関して化合物をスクリーニングするのに有用である
という目下の利益を有する、本発明新規化合物のごとき
因子に対する必要性がある。かかる因子は、感染、機能
不全および疾病の発生におけるそれらの役割を調べるの
にも有用である。感染、機能不全または疾病の予防、改
善または修正において役割を果たしうる、かかる因子な
らびにそれらのアンタゴニストおよびアゴニストに対す
る必要性もある。
【0006】本発明ポリペプチドは、ストレプトコッカ
ス・ミュータンス(Streptococcusmutans)によりコー
ドされる(Genbank受託番号U88582のヌクレオチド96
9から2519まで)既知のffh蛋白に対するアミノ
酸配列相同性を有する。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
表1(配列番号:2)に示すアミノ酸配列および既知ア
ミノ酸配列またはストレプトコッカス・ミュータンス由
来のSapR蛋白のごとき他の蛋白の配列の間の相同性
により、新規ffhポリペプチドであると同定されたポ
リペプチド提供することが本発明の目的である。ffh
ポリペプチドをコードしているポリヌクレオチド、詳細
には本明細書でffhと命名されたポリペプチドをコー
ドしているポリヌクレオチドを提供することが本発明の
さらなる目的である。本発明の特に好ましい具体例にお
いて、ポリヌクレオチドは、表1(配列番号:1)に示
す配列を含むffhポリペプチドをコードする領域を含
み、全長遺伝子またはその変種が包含される。本発明の
もう1つの特に好ましい具体例において、表1(配列番
号:2)のアミノ酸配列を含むストレプトコッカス・ニ
ューモニアエ由来の新規ffh蛋白、またはその変種が
ある。本発明のもう1つの態様によれば、寄託株に含ま
れるストレプトコッカス・ニューモニアエ0100993株に
より発現可能な成熟ポリペプチドをコードしている単離
核酸分子が提供される。
【0008】本発明のさらなる態様は、ffh、詳細に
はストレプトコッカス・ニューモニアエのffhをコー
ドしている単離核酸分子が提供され、それにはmRN
A、cDNA、ゲノムDNAが包含される。本発明のさ
らなる具体例は、生物学的、診断学的、予防的、臨床的
もしくは治療的に有用なその変種、およびそれらを含む
組成物を包含する。本発明のもう1つの態様によれば、
治療または予防を目的とした、特に遺伝学的免疫を目的
とした、本発明ポリヌクレオチドの使用が提供される。
本発明の特に好ましい具体例には、ffhの天然に存在
する対立遺伝子変種およびそれによりコードされるポリ
ペプチドがある。
【0009】本発明のもう1つの態様において、本明細
書においてffhと称されるストレプトコッカス・ニュ
ーモニアエの新規ポリペプチド、ならびに生物学的、診
断学的、予防的、臨床的もしくは治療的に有用なそのフ
ラグメント、変種および誘導体、および前記したフラグ
メントおよびアナログの変種および誘導体、およびそれ
らを含む組成物が提供される。本発明の特に好ましい具
体例には、ffh遺伝子の天然に存在する対立遺伝子に
よりコードされるffhポリペプチドの変種がある。本
発明の好ましい具体例において、上記ffhポリペプチ
ドの製造方法がある。本発明のさらに別の態様によれ
ば、例えば、抗体を含め、抗細菌剤として有用なかかる
ポリペプチドの阻害剤が提供される。
【0010】本発明の特定の好ましい具体例によれば、
ffh発現の評価、疾病の治療、例えば中耳炎、結膜
炎、肺炎、菌血症、髄膜炎、静脈洞炎、膿胸および心内
膜炎、最も詳細には例えば脳脊髄液の感染のごとき髄膜
炎の治療、遺伝学的変異のアッセイ、ならびに細菌、特
にストレプトコッカス・ニューモニアエ細菌に対する免
疫学的応答を生起するための生物へのffhポリペプチ
ドまたはポリヌクレオチドの投与のための、製品、組成
物および方法が提供される。
【0011】本発明のこのおよび他の態様の特定の好ま
しい具体例によれば、特に、厳密な条件下でffhポリ
ヌクレオチド配列にハイブリダイゼーションするポリヌ
クレオチドが提供される。本発明の特定の好ましい具体
例において、ffhポリペプチドに対する抗体が提供さ
れる。本発明の他の具体例において、本発明ポリペプチ
ドまたはポリヌクレオチドの結合、あるいは相互作用し
て、それらの活性を阻害または活性化する化合物の同定
方法が提供され、該方法は、化合物とポリペプチドまた
はポリヌクレオチドとの間の結合あるいは他の相互作用
を可能にする条件下で、本発明ポリペプチドまたはポリ
ヌクレオチドをスクリーニングすべき化合物と接触させ
て、化合物との結合あるいは他の相互作用を評価し(か
かる結合または相互作用は、ポリペプチドまたはポリヌ
クレオチドと化合物との結合あるいは相互作用に応答し
て検出可能なシグナルを提供することのできる第2の化
合物に関連している)、次いで、化合物とポリペプチド
またはポリヌクレオチドとの結合または相互作用から生
じるシグナルの存在または不存在を検出することによ
り、化合物がポリペプチドまたはポリヌクレオチドに結
合あるいは相互作用して、それらの活性を活性化または
阻害するかどうかを決定することを含む。本発明のさら
にもう1つの態様によれば、ffhのアゴニストおよび
アンタゴニスト、好ましくは静細菌性または殺細菌性ア
ゴニストおよびアンタゴニストが提供される。本発明の
さらなる態様において、単細胞または多細胞生物に投与
するための、ffhポリヌクレオチドまたはffhポリ
ペプチドを含む組成物が提供される。開示した本発明の
精神および範囲内での種々の変更および修飾は、以下の
記載を読むこと、および本明細書のその他の部分を読む
ことにより、当業者に容易に明らかとなろう。
【0012】用語 以下の説明は、本明細書、とりわけ実施例において汎用
される特定の用語の理解を容易にするために示すもので
ある。「宿主細胞」は外来性ポリヌクレオチド配列によ
り形質転換もしくはトランスフェクションされた、また
は形質転換またはトランスフェクションすることのでき
る細胞である。
【0013】当該分野にて周知であるように「同一性」
は、配列を比較して測定されるような、二つまたはそれ
以上のポリペプチド配列間または二つまたはそれ以上の
ポリヌクレオチド配列間の関係である。当該分野におい
て、「同一性」とはまた、時には、かかる配列の2つの
鎖の間の合致により決定されるような2つのポリペプチ
ドまたはポリヌクレオチド配列間の関連性の程度をも意
味する。「同一性」および「類似性」はともに既知方法
により容易に算出できる(Computational Molecular Bi
ology,Lesk,A.M.編、オックスフォード・ユニバーシテ
ィー・プレス、ニューヨーク、1988年;Biocomputing:
Informatics and Genome Projects,Smith,D.W.編、ア
カデミック・プレス、ニューヨーク、1993年;Computer
Analysisof Sequence Data,パートI,Griffin,A.M.
およびGriffin,H.G.編、ヒューマナ・プレス、ニュージ
ャージー、1994年;Sequence Analysis in Molecular B
iology,von Heinje,G.、アカデミック・プレス、1987
年;およびSequence Analysis Primer,Gribskov,M.お
よびDevereux,J.編、Mストックトン・プレス、ニュー
ヨーク、1991年;およびCarillo,H.,およびLipman,D.,SI
AM J., Applied Math., 48:1073(1988)があるがこれら
に限らない)。同一性を決定するための好ましい方法
は、試験する2つの配列間で最も良く適合するように設
計される。同一性および類似性を測定する方法は、公に
利用できるコンピュータープログラムに集成されてい
る。二つの配列間の同一性および類似性を測定する好ま
しいコンピュータープログラム法は、GCGプログラム
パッケージ(Devereux,J.ら、NucleicAcids Research 1
2(1):387(1984)、BLASTP、BLASTNおよびFASTA(Atsch
ul,S.F.ら、J.Molec.Biol.215:403(1990)))を包含
するが、これらに限定されるものではない。一例とし
て、配列番号:1の対照ヌクレオチド配列に対して、例
えば少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配
列を有するポリヌクレオチドを挙げると、そのポリヌク
レオチド配列が配列番号:1の対照ヌクレオチド酸配列
のヌクレオチド100個ごとに5個までのヌクレオチド
の変化を含みうることを除き、そのポリヌクレオチドの
ヌクレオチド配列は対照配列と同一である。言い換える
と、対照酸配列に対して少なくとも95%同一であるヌ
クレオチド配列を有するポリペプチドを得るためには、
対照配列中の5%までのヌクレオチドが欠失または別の
ヌクレオチドと置換されていてもよく、あるいは対照配
列中の全ヌクレオチドのうち5%までの数のヌクレオチ
ドが対照配列に挿入されたものであってもよい。対照配
列のこれらの変異は、対照ヌクレオチド配列の5’また
は3’末端位置に存在していてもよく、あるいはそれら
の末端位置の間のいずれかの位置に存在していてもく、
対照配列のヌクレオチドに散在していてもよく、あるい
は対照配列内の1個またはそれ以上の一連の群となって
いてもよい。同様に、配列番号:2の対照アミノ酸配列
に対して少なくとも例えば95%の同一性を有するアミ
ノ酸配列を有するポリペプチドを例に挙げると、そのポ
リペプチド配列が配列番号:2の対照アミノ酸配列のア
ミノ酸100個ごとに5個までのアミノ酸の変化を含み
うることを除き、そのポリペプチドのアミノ酸配列は対
照配列と同一である。言い換えると、対照アミノ酸配列
に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を有
するポリペプチドを得るためには、対照配列中のアミノ
酸の5%までが欠失または他のアミノ酸と置換していて
もよく、あるいは対照配列中の全アミノ酸のうち5%ま
での数のアミノ酸が対照配列中に挿入されたものであっ
てもよい。対照配列におけるこれらの変化は、対照アミ
ノ酸配列のアミノまたはカルボキシ末端位置に存在して
もよく、あるいはそれらの末端間のいずれかの位置に存
在してもよく、対照配列中に散在していてもよく、ある
いは対照配列内で1個またはそれ以上の一連の群をなし
ていてもよい。
【0014】「単離」とは、「人の手によって」天然の
状態から変化させられた、すなわち、天然物の場合、そ
の本来の環境から変化または除去あるいはその両方が行
われたことを意味する。例えば、天然において生体に存
在するポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、「単
離」されていないが、その天然状態で共存する物質から
分離された同じポリヌクレオチドまたはポリペプチド
は、本明細書に用いる用語としての「単離」がなされて
いる。
【0015】「ポリヌクレオチド(複数でも可)」は、
一般に、修飾されていないRNAもしくはDNA、また
は修飾されたRNAもしくはDNAであってよい、ポリ
リボヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオチド
をも意味する。従って、「ポリヌクレオチド」は、とり
わけ一本鎖および二本鎖DNA、一本鎖および二本鎖領
域の混合物または一本鎖、二本鎖および三本鎖領域の混
合物であるDNA、一本鎖および二本鎖RNA、ならび
に一本鎖および二本鎖領域の混合物であるRNA、一本
鎖もしくはより典型的には二本鎖もしくは三本鎖、また
は一本鎖および二本鎖領域の混合物であってもよいDN
AおよびRNAを含むハイブリッド分子を包含するがこ
れらに限らない。加えて、本明細書で用いる「ポリヌク
レオチド」は、RNAもしくはDNAまたはRNAとD
NAの両方を含む三本鎖領域を意味する。かかる領域に
おける鎖は同一の分子または異なる分子由来のものでよ
い。この領域はこれらの分子の一つまたはそれ以上の全
てを含んでいてもよいが、より典型的にはいくつかの分
子の一領域のみを含む。三重らせん領域の分子の一つ
は、オリゴヌクレオチドであることがしばしばである。
本明細書で用いる場合、「ポリヌクレオチド」なる用語
は、一つまたはそれ以上の修飾した塩基を含有する、前
記したDNAまたはRNAを包含する。このように、安
定性または他の理由で修飾された骨格を有するDNAま
たはRNAも、本明細書が意図するろところの「ポリヌ
クレオチド」である。さらに、イノシン等の普通でない
塩基、またはトリチル化塩基等の修飾塩基を含むDNA
またはRNA(二つの例だけを示す)も、本明細書での
用語ポリペプチドである。当業者に既知の多くの有用な
目的を提供するDNAおよびRNAに、非常に多くの修
飾がなされていることは、明らかであろう。「ポリヌク
レオチド」なる用語は、本明細書で用いる場合、ポリヌ
クレオチドのこのような化学的、酵素的または代謝的に
修飾した形態、ならびにウイルス、とりわけ単純型細胞
および複雑型細胞を含む、細胞に特徴的なDNAおよび
RNAの化学的形態を包含する。「ポリヌクレオチド」
は、しばしば、オリゴヌクレオチド(複数でも可)と称
される短鎖ポリヌクレオチドを包含する。
【0016】本明細書で用いる「ポリペプチド」は、ペ
プチド結合により直鎖で互いに結合している2個または
それ以上のアミノ酸を含むペプチドまたは蛋白をいうの
に用いる。「ポリペプチド」は、当該分野で通常例えば
ペプチド、オリゴペプチドおよびオリゴマーとも称され
る短鎖、および多くの型があり、当該分野で一般的に蛋
白と称する長鎖の両方を意味する。ポリペプチドは、遺
伝子によりコードされる20種のアミノ酸以外のアミノ
酸を含んでいてもよい。「ポリペプチド」は、プロセッ
シングおよび他の翻訳後修飾のような自然の工程によ
り、ならびに化学修飾によるものを包含する。かかる修
飾は基礎的なテキストおよびさらに詳細な論文ならびに
多数の研究文献にも詳しく記載されており、これらは当
業者に周知である。同じタイプの修飾がポリペプチド中
にいくつかの部位に同程度または種々の程度で存在して
もよいことが理解されるであろう。修飾は、ペプチド骨
格、アミノ酸側鎖、およびアミノもしくはカルボキシ末
端を包含するポリペプチドのいずれの場所にあってもよ
い。修飾としては、例えば、アセチル化、アシル化、A
DP−リボシル化、アミド化、フラビンの共有結合、ヘ
ム部分の共有結合、ヌクレオチドまたはヌクレオチド誘
導体の共有結合、脂質または脂質誘導体の共有結合、ホ
スホチジルイノシトールの共有結合、架橋結合、環化、
ジスルフィド結合形成、脱メチル化、共有結合架橋形
成、シスチン形成、ピログルタミン酸塩形成、ホルミル
化、ガンマー−カルボキシル化、糖鎖形成、GPIアン
カー形成、ヒドロキシル化、ヨード化、メチル化、ミリ
ストイル化、酸化、蛋白加水分解プロセッシング、リン
酸化、プレニル化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、
アルギニル化などの転移RNA媒介の蛋白へのアミノ酸
付加、およびユビキチネーションがある。例えば、Prot
eins-Structure and Molecular Properties、第2版、T.
E.Creighton、W.H.Freeman and Company、ニューヨーク
(1993)に記載されている。例えば、Posttranslationa
l Covalent Modification of Proteins、B.C.Johnson
編、アカデミック・プレス、ニューヨーク(1983)のWo
ld,F., Posttranslational Protein Modifications:Pe
rspective and Prospects、1〜12頁;Seifterら、Meth.
Enzymol. 182:626-646(1990)およびRattanら、Protei
n Synthesis:Posttranslational Modifications and A
ging,Ann. N. Y. Acad. Sci. 663:48-62(1992)参
照。ポリペプチドは分枝状あるいは分枝ありまたはなし
の環状であってもよい。環状、分枝状、および分枝状か
つ環状のポリペプチドは、翻訳後の天然プロセスから生
じるものであってもよく、同様に全く合成的な方法によ
り製造されるものであってもよい。
【0017】本明細書で用いる「変種」なる用語は、対
照ポリヌクレオチドまたはポリペプチドとは各々異なる
ポリヌクレオチドまたはポリペプチドであるが、本質的
な特性は保持している。典型的なポリヌクレオチドの変
種は、別の対照ポリヌクレオチドとはヌクレオチド配列
が異なる。変種のヌクレオチド配列の変化は、対照ポリ
ヌクレオチドによりコードされるポリペプチドのアミノ
酸配列を変化させるものであってもよく、変化させない
ものであってもよい。以下に論じるように、ヌクレオチ
ドの変化は結果的に、対照配列によりコードされるポリ
ペプチドにおけるアミノ酸置換、付加、欠失、融合およ
び末端切断を招く。典型的なポリペプチドの変種は、別
の対照ポリペプチドとはアミノ酸配列が異なる。一般的
には、差異は、対照ポリペプチドおよび変種の配列が、
全体的に非常に類似しており、多くの領域で同一なもの
に限られる。変種および対照ポリペプチドは、1または
それ以上の置換、付加、欠失が任意の組み合わせで起こ
ることにより、アミノ酸配列が変化し得る。置換または
挿入されたアミノ酸残基は、遺伝学的コードによりコー
ドされたものであってもなくてもよい。ポリヌクレオチ
ドまたはポリペプチドの変種は、例えば対立遺伝子変種
のような自然発生的なものでもよく、または自然発生す
ることが知られていない変種でもよい。ポリヌクレオチ
ドおよびポリペプチドの非自然発生変種は、突然変異技
術または直接的合成、および当業者に知られた他の組み
換え法により製造できる。
【0018】本発明は、とりわけ、以下に非常に詳細に
説明する、新規ffhポリペプチドおよびポリヌクレオ
チドに関する。詳細には、本発明は、ストレプトコッカ
ス・ミュータンスによりコードされるffhポリペプチ
ドに対するアミノ酸配列相同性により関連付けられる、
ストレプトコッカス・ニューモニアエのffhのポリペ
プチドおよびポリヌクレオチドに関する。特に本発明
は、それぞれ表1(配列番号:1)および表1(配列番
号:2)に示すヌクレオチド配列およびアミノ酸配列を
有するffhに関し、さらに寄託株中のDNAのffh
ヌクレオチド配列およびそれによりコードされるアミノ
酸配列に関する。
【0019】 表1 ffhポリヌクレオチドおよびポリペプチド配列 (A) ストレプトコッカス・ニューモニアエのffhポリヌクレオチド配列由来 の配列 [配列番号:1]. 5'-ATGGCATTTGAAAGTTTAACAGAACGTTTGCAGAACGTCTTTAAAAATCTACGTAAAAAAGGAAAAATC T CTGAATCTGATGTCCAAGAGGCAACCAAAGAAATTCGCTTGGCCTTGCTCGAGGCCGACGTTGCCTTGCC TGTTGTAAAGGACTTTATCAAGAAAGTTCGTGAGCGTGCAGTCGGGCATGAGGTCATTGATACACTTAAT CCTGCGCAACAGATTATTAAAATCGTTGATGAGGAACTGACAGCCGTTTTAGGTTCTGATACGGCAGAAA TTATCAAGTCACCTAAGATTCCAACCATCATCATGATGGTTGGTTTACAAGGGGCTGGTAAAACAACCTT TGCTGGTAAATTGGCCAACAAACTCAAGAAAGAAGAAAATGCTCGTCCTTTGATGATTGCGGCGGATATT TATCGTCCAGCTGCCATTGACCAGCTTAAGACCTTGGGACAACAGATTGATGTGCCTGTCTTTGCACTTG GAACAGAAGTACCAGCTGTTGAGATTGTACGTCAAGGTTTGGAGCAAGCCCAAACTAATCATAACGACTA TGTCTTGATTGATACTGCGGGTCGTTTGCAGATTGATGAGCTCCTCATGAATGAGCTTCGTGATGTGAAA GTATTGGCTCAACCAAATGAAATCTTGCTTGTCGTTGATGCTATGATTGGTCAGGAAGCAGCCAATGTTG CGCGTGAGTTTAATGCTCAGTTGGAAGTGACTGGGGTCATCCTTACCAAGATTGATGGTGATACTCGTGG TGGTGCTGCTCTGTCTGTTCGTCACATCACTGGAAAACCAATCAAGTTCACTGGTACAGGTGAAAAAATT ACAGATATCGAAACCTTCCACCCAGACCGTATGTCTAGCCGTATCCTTGGCATGGGGGATATGCTCACTT TGATTGAGAAAGCTTCTCAGGAATACGATGAACAAAAAGCCCTTGAAATGGCTGAGAAGATGCGCGAAAA CACCTTTGATTTTAATGATTTCATCGATCAATTAGATCAGGTGCAAAATATGGGGCCGATGGAAGACTTG CTCAAGATGATTCCAGGTATGGCCAACAATCCAGCACTTCAAAACATGAAGGTGGATGAACGCCAGATTG CTCGTAAACGTGCCATTGTGTCTTCGATGACATCTGAAGAACGTGAAAACCCAGATTTGTTAAATCCAAG CCGTCGCCGTCGTATTGCTGCTGGTTCTGGAAATACATTCGTCGAAGTCAATAAATTCATCAAGGACTTT AACCAGGCTAAACAGCTCATGCAGGGTGTTATGTCTGGGGATATGAATAAAATGATGAAGCAAATGGGGA TTAATCCAAATAACCTTCCTAAAAATATGCCAAATATGGGAGGAATGGATATGTCTGCCCTTGAAGGAAT GATGGGACAAGGCGGTATGCCTGACTTATCAGCTCTCGGAGGAGCAGGAATGCCAGATATGAGCCAGATG TTTGGTGGCGGTTTGAAAGGTAAAATTGGTGAATTTGCCATGAAACAGTCCATGAAACGTATGGCTAACA AAATGAAGAAAGCGAAGAAGAAACGCAAG-3' 1569
【0020】 (B) この表中のポリヌクレオチド配列から推定されるffhポリペプチド配列 [配列番号:2]. NH2-MAFESLTERLQNVFKNLRKKGKISESDVQEATKEIRLALLEADVALPVVKDFIKKVRERAVGHEVIDT LN PAQQIIKIVDEELTAVLGSDTAEIIKSPKIPTIIMMVGLQGAGKTTFAGKLANKLKKEENARPLMIAADI YRPAAIDQLKTLGQQIDVPVFALGTEVPAVEIVRQGLEQAQTNHNDYVLIDTAGRLQIDELLMNELRDVK VLAQPNEILLVVDAMIGQEAANVAREFNAQLEVTGVILTKIDGDTRGGAALSVRHITGKPIKFTGTGEKI TDIETFHPDRMSSRILGMGDMLTLIEKASQEYDEQKALEMAEKMRENTFDFNDFIDQLDQVQNMGPMEDL LKMIPGMANNPALQNMKVDERQIARKRAIVSSMTSEERENPDLLNPSRRRRIAAGSGNTFVEVNKFIKDF NQAKQLMQGVMSGDMNKMMKQMGINPNNLPKNMPNMGGMDMSALEGMMGQGGMPDLSALGGAGMPDMSQM FGGGLKGKIGEFAMKQSMKRMANKMKKAKKKRK-COOH
【0021】 (C) ポリヌクレオチド配列の具体例 [配列番号:1]. X-(R1)n-ATGGCATTTGAAAGTTTAACAGAACGTTTGCAGAACGTCTTTAAAAATCTACGTAAAAAAGGAA AAATCT CTGAATCTGATGTCCAAGAGGCAACCAAAGAAATTCGCTTGGCCTTGCTCGAGGCCGACGTTGCCTTGCC TGTTGTAAAGGACTTTATCAAGAAAGTTCGTGAGCGTGCAGTCGGGCATGAGGTCATTGATACACTTAAT CCTGCGCAACAGATTATTAAAATCGTTGATGAGGAACTGACAGCCGTTTTAGGTTCTGATACGGCAGAAA TTATCAAGTCACCTAAGATTCCAACCATCATCATGATGGTTGGTTTACAAGGGGCTGGTAAAACAACCTT TGCTGGTAAATTGGCCAACAAACTCAAGAAAGAAGAAAATGCTCGTCCTTTGATGATTGCGGCGGATATT TATCGTCCAGCTGCCATTGACCAGCTTAAGACCTTGGGACAACAGATTGATGTGCCTGTCTTTGCACTTG GAACAGAAGTACCAGCTGTTGAGATTGTACGTCAAGGTTTGGAGCAAGCCCAAACTAATCATAACGACTA TGTCTTGATTGATACTGCGGGTCGTTTGCAGATTGATGAGCTCCTCATGAATGAGCTTCGTGATGTGAAA GTATTGGCTCAACCAAATGAAATCTTGCTTGTCGTTGATGCTATGATTGGTCAGGAAGCAGCCAATGTTG CGCGTGAGTTTAATGCTCAGTTGGAAGTGACTGGGGTCATCCTTACCAAGATTGATGGTGATACTCGTGG TGGTGCTGCTCTGTCTGTTCGTCACATCACTGGAAAACCAATCAAGTTCACTGGTACAGGTGAAAAAATT ACAGATATCGAAACCTTCCACCCAGACCGTATGTCTAGCCGTATCCTTGGCATGGGGGATATGCTCACTT TGATTGAGAAAGCTTCTCAGGAATACGATGAACAAAAAGCCCTTGAAATGGCTGAGAAGATGCGCGAAAA CACCTTTGATTTTAATGATTTCATCGATCAATTAGATCAGGTGCAAAATATGGGGCCGATGGAAGACTTG CTCAAGATGATTCCAGGTATGGCCAACAATCCAGCACTTCAAAACATGAAGGTGGATGAACGCCAGATTG CTCGTAAACGTGCCATTGTGTCTTCGATGACATCTGAAGAACGTGAAAACCCAGATTTGTTAAATCCAAG CCGTCGCCGTCGTATTGCTGCTGGTTCTGGAAATACATTCGTCGAAGTCAATAAATTCATCAAGGACTTT AACCAGGCTAAACAGCTCATGCAGGGTGTTATGTCTGGGGATATGAATAAAATGATGAAGCAAATGGGGA TTAATCCAAATAACCTTCCTAAAAATATGCCAAATATGGGAGGAATGGATATGTCTGCCCTTGAAGGAAT GATGGGACAAGGCGGTATGCCTGACTTATCAGCTCTCGGAGGAGCAGGAATGCCAGATATGAGCCAGATG TTTGGTGGCGGTTTGAAAGGTAAAATTGGTGAATTTGCCATGAAACAGTCCATGAAACGTATGGCTAACA AAATGAAGAAAGCGAAGAAGAAACGCAAG-(R2)n-Y
【0022】 (D) ポリペプチド配列の具体例 [配列番号:2]. X-(R1)n-MAFESLTERLQNVFKNLRKKGKISESDVQEATKEIRLALLEADVALPVVKDFIKKVRERAVGHE VIDTLN PAQQIIKIVDEELTAVLGSDTAEIIKSPKIPTIIMMVGLQGAGKTTFAGKLANKLKKEENARPLMIAADI YRPAAIDQLKTLGQQIDVPVFALGTEVPAVEIVRQGLEQAQTNHNDYVLIDTAGRLQIDELLMNELRDVK VLAQPNEILLVVDAMIGQEAANVAREFNAQLEVTGVILTKIDGDTRGGAALSVRHITGKPIKFTGTGEKI TDIETFHPDRMSSRILGMGDMLTLIEKASQEYDEQKALEMAEKMRENTFDFNDFIDQLDQVQNMGPMEDL LKMIPGMANNPALQNMKVDERQIARKRAIVSSMTSEERENPDLLNPSRRRRIAAGSGNTFVEVNKFIKDF NQAKQLMQGVMSGDMNKMMKQMGINPNNLPKNMPNMGGMDMSALEGMMGQGGMPDLSALGGAGMPDMSQM FGGGLKGKIGEFAMKQSMKRMANKMKKAKKKRK-(R2)n-Y
【0023】寄託物質 ストレプトコッカス・ニューモニアエ 0100993株を含有
する寄託物は、ナショナル・コレクション・オブ・イン
ダストリアル・アンド・マリン・バクテリア・リミテッ
ド(NCIMBという)、23ストリート、マッカード
ライブ、アベルディーンAB21RY、スコットランド
に1996年4月11日寄託し、NCIMB受託番号4
0794が付与された。寄託したことにより、寄託株を
ストレプトコッカス・ニューモニアエ 0100993株とい
う。1996年4月17日に、イー・コリ(E. coli)
中のストレプトコッカス・ニューモニアエ0100993DN
AライブラリーをNCIMBに同様に寄託し、受託番号
40800を付与された。ストレプトコッカス・ニュー
モニアエ株寄託物を、本明細書では「寄託株」または
「寄託株のDNA」という。寄託株は全長のffh遺伝
子を含んでいる。寄託株中に含まれるポリヌクレオチド
配列ならびにそれによりコードされるポリペプチドのア
ミノ酸配列は、本明細書の配列に関する任意の記載に矛
盾する事象において支配的である。寄託株の寄託は、特
許手続き上の微生物寄託の国際承認に関するブダペスト
条約の条件下でなされている。特許が発行されると何ら
の制限または条件もなく、最終的に株は分譲される。寄
託は当業者の便宜のためにのみ提供され、35U.S.
C.112条のもとに要求されるような、寄託が実施可
能要件であることを承認するものではない。寄託物を製
造、使用または販売するためにはライセンスが必要であ
るが、そのようなライセンスはここでは賦与されていな
い。
【0024】ポリペプチド 本発明ポリペプチドは表1[配列番号:2]のポリペプ
チド(詳細には、成熟ポリペプチド)ならびにポリペプ
チドおよびフラグメント、詳細にはffhの生物学的活
性を有するものを包含し、さらに表1[配列番号:2]
のポリペプチドまたはその重要部分に対して少なくとも
90%、好ましくは表1[配列番号:2]のポリペプチ
ドに対して少なくとも95%の同一性を有するポリペプ
チドおよびフラグメント、より好ましくは表1[配列番
号:2]のポリペプチドに対して少なくとも95%の類
似性を有し(より好ましくは、少なくとも97.5%の
同一性を有し)、さらにより好ましくは表1[配列番
号:2]のポリペプチドに対して少なくとも97.5%
の類似性を有する(さらにより好ましくは少なくとも9
9%の同一性を有する)ポリペプチドおよびフラグメン
ト、さらに通常には少なくとも30個、より好ましくは
少なくとも50個のアミノ酸を含むかかるポリペプチド
の部分を包含する。
【0025】また本発明は表1(D)に示す式のポリペ
プチドを包含し、式中のアミノ末端においてXは水素で
あり、カルボキシル末端においてYは水素または金属で
あり、RおよびRはアミノ酸残基、nは1ないし1
000の整数である。いずれかのR基(Rは1個よりも
多い)により示されるアミノ酸残基の伸長部分はヘテロ
ポリマーであってもホモポリマーであってもよく、好ま
しくはヘテロポリマーである。
【0026】フラグメントは、前述のポリペプチドのア
ミノ酸配列のすべてではなく一部に対して全く同一であ
るアミノ酸配列を有する変種ポリペプチドである。ff
hポリペプチドについては、フラグメントは「独立して
存在(free standing)」しているか、または一部分も
しくは領域を形成することにより、大型のポリペプチド
内に含まれていてもよく、最も好ましくは単一の連続し
た領域、すなわち大型の単一ポリペプチドとして含まれ
る。好ましいフラグメントは、表1[配列番号:2]の
アミノ酸配列の一部分を有する末端切断されたポリペプ
チド、またはそれらの変種を包含するが、その例として
はアミノ末端を含む一連の残基を切断、またはカルボキ
シル末端を含む一連の残基を切断したものがある。宿
主、とりわけストレプトコッカス・ニューモニアエにお
ける、本発明のポリペプチドの分解形態もまた好まし
い。また、構造的または機能的属性により特徴づけられ
たフラグメント、例えばアルファーヘリックスおよびア
ルファーヘリックス形成領域、ベータシートおよびベー
タシート形成領域、ターンおよびターン形成領域、コイ
ルおよびコイル形成領域、親水性領域、疎水性領域、ア
ルファー両親媒性領域、ベータ両親媒性領域、可変領
域、表面形成領域、基質結合領域、および高抗原性指標
領域を含むフラグメントなども好ましい。ffh活性を
媒介し、あるいは活性を改善し、望ましくない活性を減
じられたフラグメントである生物学的に活性のあるフラ
グメントも好ましい。動物、とりわけヒトにおいて抗原
的または免疫原的なフラグメントもまた含まれる。個
体、特にヒトにおけるストレプトコッカス・ニューモニ
アエ の生存に必須の機能、あるいは疾病を開始または
維持する能力を付与する酵素の受容体またはドメインを
含むフラグメントが特に好ましい。本発明ポリペプチド
のフラグメントである変種を、ペプチド合成による対応
全長ポリペプチドの製造に使用してもよく、それゆえ、
これらの変種を全長のポリペプチド製造のための中間体
として用いてもよい。本発明ポリヌクレオチドのフラグ
メントである変種を用いて本発明の全長のポリヌクレオ
チドを合成してもよい。
【0027】ポリヌクレオチド 本発明の別の態様は単離ポリヌクレオチドに関するもの
であり、それには表1[配列番号:2]の推定アミノ酸
配列を有するffhポリペプチドをコードする全長遺伝
子およびそれに密接に関連するポリヌクレオチドおよび
それらの変種が包含される。本明細書に提供される情報
を用いて、例えば表1[配列番号:1]に示すポリヌク
レオチド配列を用い、出発物質ストレプトコッカス・ニ
ューモニアエ 0100993細胞からの染色体DNAフラグメ
ントをクローニングおよび配列決定するために用いるよ
うな標準的なクローニングおよびスクリーニングを用い
て、ffhポリペプチドをコードしている本発明ポリヌ
クレオチドを得て、次いで、全長のクローンを得てもよ
い。例えば、本発明ポリヌクレオチド配列、例えば表1
[配列番号:1]に示す配列を得るために、イー・コリ
(E.coli)またはいくつかの他の適切な宿主におけるス
トレプトコッカス・ニューモニアエ 0100993の染色体D
NAのクローンの典型的なライブラリーを、部分的配列
に由来する、好ましくは17量体またはそれ以上の長さ
の放射性標識化オリゴヌクレオチドにてプローブする。
プローブのDNAに同一であるDNAを担持するクロー
ンは厳密な条件を用いて区別できる。元の配列から設計
した配列決定プライマーを用いてこのように同定した個
々のクローンを配列決定することにより、両方向で配列
が伸長できるようになり、全遺伝子配列を決定できる。
このような配列決定は便宜的にプラスミドクローンから
調製した変性二本鎖DNAを用いて実施する。適切な技
法については、Maniatis,T.、Fitsch,F.F.およびSambro
okら、Molecular Cloning,ALaboratory Manual、第2
版;コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・
プレス、コールド・スプリング・ハーバー、ニューヨー
ク(1989)に記載されている(Screening By Hybridiza
tion 1.90およびSequencing Denatured Double-Strande
d DNA Templates 13.70参照)。本発明の典型例におい
て、表1[配列番号:1]に示すポリヌクレオチドが、
ストレプトコッカス・ニューモニアエ 0100993由来のD
NAライブラリー中に見いだされた。
【0028】表1[配列番号:1]に示すDNA配列
は、表1[配列番号:2]に示すアミノ酸残基数とほぼ
同数のアミノ酸からなる蛋白をコードしている読み枠を
含んでおり、蛋白の推定分子量は、当該分野でよく知ら
れたアミノ酸の分子量を用いて算出できる。ヌクレオチ
ド番号1から1569の間の配列番号:1のポリヌクレ
オチドは配列番号:2のポリペプチドをコードする。停
止コドンは配列番号:1のヌクレオチド番号1570か
ら開始する。本発明ffh蛋白は、寄託株のffhをコ
ードしているDNAの配列決定結果により示されるよう
に、ffh(フィフティ−フォーホモログ)ファミリー
の他の蛋白に構造的に関連している。本発明蛋白は、知
られた蛋白の中でもストレプトコッカス・ミュータンス
のGenbank受託番号U88582のヌクレオチド969から2
519までによりコードされるffhに対して最大の相
同性を示す。表1[配列番号:2]のffh蛋白は、ス
トレプトコッカス・ミュータンスによりコードされるf
fhのアミノ酸配列に対して、その全長にわたり約86
%の同一性、そしてその全長にわたり約92%の類似性
を示す。
【0029】本発明は、表1[配列番号:1]のコーデ
ィング配列に対して全長にわたり同一であるポリヌクレ
オチド配列を提供する。成熟ポリペプチドのコーディン
グ配列またはそれらのフラグメント、ならびにその他の
コーディング配列を有する読み枠中の成熟ポリペプチド
のコーディング配列またはそのフラグメント、例えばリ
ーダーまたは分泌配列、プレ、プロ、プレプロ蛋白配列
をコードする配列も本発明により提供される。ポリヌク
レオチドは、例えば、転写された非翻訳配列、終止シグ
ナル、リボソーム結合部位、mRNAを安定化する配
列、イントロン、ポリアデニル化シグナル等の転写非翻
訳配列、および付加アミノ酸をコードする付加コーディ
ング配列等の非コーディング5'および3'配列等の非コ
ーディング配列をも含有しうるが、これらに限定するの
ではない。例えば、融合ポリペプチドの精製を促すマー
カー配列をコードすることもできる。本発明のある好ま
しい態様において、マーカー配列は、pQEベクター
(Qiagen, Inc.)中に提供されるようなヘキサ−ヒスチ
ジンペプチド(Gentzら、Proc. Natl. Acad. Sci., US
A, 86:821-824(1989)に記載される)またはHAタグ
(Wilsonら、Cell,37:767(1984))である。本発明の
ポリヌクレオチドはまた、構造遺伝子および遺伝子発現
を調節する天然の配列をも含むが、これらに限定するも
のではない。
【0030】本発明の好ましい具体例は、ffhポリペ
プチドをコードいしている、表1の配列番号:1に示す
ヌクレオチド1から1569までを含むポリヌクレオチ
ドである。
【0031】また本発明は、表1(C)に示す式のポリ
ヌクレオチドを包含し、式中の5’末端においてXは水
素であり、3’末端においてYは水素または金属であ
り、R およびRは核酸残基、nは1ないし1000
の整数である。いずれかのR基(Rは1個よりも多い)
により示される核酸残基の伸長部分はヘテロポリマーで
あってもホモポリマーであってもよく、好ましくはヘテ
ロポリマーである。
【0032】上記した本明細書の用語「ポリペプチドを
コードしているポリヌクレオチド」は、本発明ポリペプ
チド配列をコードする配列を含むポリヌクレオチドを包
含し、詳細には、細菌のポリペプチド、より詳細には表
1[配列番号:2]に示すアミノ酸配列を有するストレ
プトコッカス・ニューモニアエのffhのポリペプチド
を包含する。該用語は、コーディング配列および/また
は非コーディング配列を含んでいてもよいさらなる領域
を伴った、ポリペプチドをコードしている単一の連続領
域または不連続領域(例えば、組み込まれたファージま
たは配列の挿入または配列の編集により分断されたも
の)を含むポリヌクレオチドを包含する。さらに本発明
は、表1[配列番号:2]の推定アミノ酸配列を有する
ポリペプチドの変種をコードする上記ポリヌクレオチド
の変種にも関する。本発明ポリヌクレオチドのフラグメ
ントである変種を用いて本発明の全長ポリヌクレオチド
を合成してもよい。
【0033】さらに特に好ましい具体例は、表1[配列
番号:2]のffhポリペプチドのアミノ酸配列を有す
るffh変種をコードするポリヌクレオチドであり、そ
の中には、いくつか、少しの、5ないし10、1ないし
5、1ないし3、2、1または0個のアミノ酸残基を置
換、欠失または付加を任意の組み合わせで施したアミノ
酸配列を有する。中でもとりわけ好ましいものは、ff
hの特性および活性を変化させないサイレント置換、付
加および欠失である。
【0034】本発明のさらに好ましい具体例は、表1
[配列番号:2]に示すアミノ酸配列を有するffhポ
リペプチドをコードしているポリヌクレオチドに対し
て、その全長にわたり少なくとも70%の同一性がある
ポリヌクレオチド、およびかかるポリヌクレオチドに対
して相補的なポリヌクレオチドである。あるいはまた、
寄託株のffhポリペプチドをコードしているポリヌク
レオチドに対してその全長にわたり少なくとも80%同
一である領域を含むポリヌクレオチド、およびそれに対
して相補的なポリヌクレオチドが最も非常に好ましい。
この点に関して、全長で少なくとも90%同一であるポ
リヌクレオチドがとりわけ好ましく、中でも少なくとも
95%の同一性を有するものが特に好ましく、さらに少
なくとも95%の同一性を有するものの中でも少なくと
も97%であるのがより好ましく、中でも少なくとも9
8%および少なくとも99%であるのが特に好ましく、
さらに少なくとも99%であるのがより好ましい。特に
好ましい具体例は、表1[配列番号:1]のDNAによ
りコードされる成熟ポリペプチドと実質的に同じ生物学
的機能または活性を保持するポリペプチドをコードして
いるポリヌクレオチドである。
【0035】本発明はさらに本明細書上述の配列にハイ
ブリダイズするポリヌクレオチドに関する。この点に関
して、本発明は特に厳密な条件で本明細書上述のポリヌ
クレオチドにハイブリダイズするポリヌクレオチドに関
する。本明細書で用いる「厳密な条件」および「厳密な
ハイブリダイゼーション条件」なる用語は、配列間の同
一性が少なくとも95%、好ましくは少なくとも97%
である場合のみに起こるハイブリダイゼーションを意味
する。厳密なハイブリダイゼーション条件の例として
は、50%ホルムアミド。5xSSC(150mM N
aCl、15mMクエン酸三ナトリウム)、50mMリ
ン酸ナトリウム(pH7.6)、5xデンハーツ溶液、
10%硫酸デキストラン、および20μg/mlの変性
し、剪断されたサケ精子DNAを含有する溶液中、42
℃で一晩インキュベーションし、続いて約65℃で0.
1xSSC中でフィルターを洗浄するものである。ハイ
ブリダイゼーションおよび洗浄条件は周知であり、Samb
rookら、Molecular Cloning,A Laboratory Manual、第
2版;コールド・スプリング・ハーバー、ニューヨーク
(1989)、とりわけその第11章に実例が示されてい
る。
【0036】本発明はまた、厳密なハイブリダイゼーシ
ョン条件で、配列番号:1に示すポリヌクレオチド配列
に関する完全遺伝子を含む適当なライブラリーを、配列
番号:1に示す上記ポリヌクレオチド配列またはそのフ
ラグメントの配列を有するプローブでスクリーニング
し、DNA配列を単離することにより得ることのできる
ポリヌクレオチド配列を本質的に含むポリヌクレオチド
をも提供する。かかるポリヌクレオチドを得るために有
用なフラグメントには、例えば本明細書の別の箇所にお
いて説明するプローブおよびプライマー等がある。
【0037】本発明のポリヌクレオチドアッセイに関し
てここでさらに論じるが、例えば上述の本発明のポリヌ
クレオチドを、ffhをコードするcDNA全長および
ゲノムクローンを単離するための、およびffh遺伝子
に高度な配列類似性を有するその他の遺伝子のcDNA
およびゲノムクローンを単離するための、RNA、cD
NAおよびゲノムDNA用のハイブリダイゼーションプ
ローブとして使用することができる。このようなプロー
ブは通常少なくとも15塩基を含む。好ましくはこのよ
うなプローブは少なくとも30塩基を有し、少なくとも
50塩基を有していてもよい。とりわけ好ましいプロー
ブは少なくとも30塩基を有し、50塩基またはそれ以
下である。例えば、ffh遺伝子のコーディング領域
は、配列番号:1に示すDNA配列を用いてオリゴヌク
レオチドプローブを合成してスクリーニングすることに
より単離できる。次いで、本発明の遺伝子の配列に相補
的な配列を有する標識オリゴヌクレオチドを、cDN
A、ゲノムDNAまたはmRNAのライブラリーのスク
リーニングに用い、プローブがライブラリーのいずれの
メンバーにハイブリダイゼーションするのかを決定す
る。
【0038】本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプ
チドは、例えば、疾病とりわけヒトの疾病の治療法およ
び診断法の発見のための研究試薬および材料として使用
でき、とりわけポリヌクレオチドアッセイに関連して本
明細書でさらに論じる。配列番号:1および/または2
の配列由来のオリゴヌクレオチドである本発明ポリヌク
レオチドを本明細書記載の方法に使用してもよいが、好
ましくはPCRに使用して、本明細書で同定したポリヌ
クレオチドの全体または一部が感染した組織に転写され
るかどうかを決定する。かかる配列が、病原体が達成し
た感染段階および感染型の診断にも有用であることが理
解される。
【0039】また本発明は、さらなるアミノもしくはカ
ルボキシル末端アミノ酸、または成熟ポリペプチドに内
在するアミノ酸を加えた成熟蛋白であるポリペプチドを
コードできるポリヌクレオチドも提供する(例えば成熟
形態が一つ以上のポリペプチド鎖を有する場合)。この
ような配列は、前駆体から成熟形態への蛋白のプロセッ
シングに役割を担い、蛋白の輸送を可能にし、蛋白の半
減期を延長もしくは短縮し、またはとりわけアッセイも
しくは製造のための蛋白の操作を容易にすることができ
る。一般的にインビボの場合、付加アミノ酸は、細胞性
酵素によりプロセッシングされ、成熟蛋白から取り除か
れる。1またはそれ以上のプロ配列と融合した成熟形態
のポリペプチドを有する前駆蛋白は、ポリペプチドの不
活性形態でありうる。プロ配列が除去されると、通常に
はこのような不活性前駆体が活性化される。プロ配列の
いくつかまたはすべてを活性化の前に除去できる。通
常、このような前駆体はプロ蛋白と称される。要する
に、本発明のポリヌクレオチドは成熟蛋白、リーダー配
列を加えた成熟蛋白(プレ蛋白と称することができ
る)、プレ蛋白のリーダー配列ではない1またはそれ以
上のプロ配列を有する成熟蛋白の前駆体、またはリーダ
ー配列および1またはそれ以上のプロ配列を有するプロ
蛋白の前駆体であるプレプロ蛋白をコードしていてもよ
く、プロ配列は通常ポリペプチドの活性および成熟形態
を生成するプロセッシング段階で除去される。
【0040】ベクター、宿主細胞、発現 本発明はまた、ポリヌクレオチドまたは本発明のポリヌ
クレオチドを含むベクター、本発明ベクターで遺伝子操
作される宿主細胞および組換え技法による本発明のポリ
ペプチドの製造にも関する。本発明DNA構築物に由来
するRNAを用い、無細胞翻訳系を用いてこのような蛋
白を製造できる。組換え体を製造するために、宿主細胞
を遺伝子操作して、発現系もしくはそれらの一部、また
は本発明のポリヌクレオチドを組み込むことができる。
ポリヌクレオチドの宿主細胞への導入は、例えば、Davi
sら、Basic Methods in Molecular Biology(1986);S
ambrookら、Molecular Cloning;A Laboratory Manua
l、第2版;コールド・スプリング・ハーバー・ラボラ
トリー・プレス、コールド・スプリング・ハーバー、ニ
ューヨーク(1989)のように、多くの標準的な実験マニ
ュアルに記載される方法により行うことができ、例えば
リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デ
キストラン媒介トランスフェクション、トランスベクシ
ョン、マイクロインジェクション、陽イオン脂質媒介ト
ランスフェクション、エレクトロポレーション、トラン
スダクション、スクレープ負荷、バリスティック導入お
よび感染等がある。
【0041】適当な宿主の代表的なものには、細菌細
胞、例えばストレプトコッカス属(Streptococci)、ス
タフィロコッカス属(Staphylococci)、エンテロコッ
カス属(Enterococci)、イー・コリ(E.coli)、スト
レプトミセス(Streptomyces)およびバチルス・ズブチ
リス(Bacillus subtiis)細胞;真菌細胞、例えば酵母
細胞およびアスペルギルス属(Aspergillus)細胞;昆
虫細胞、例えばドロソフィラS2(Drosophila S2)お
よびスポドプテラSf9(Spodoptera Sf9)細胞;動物
細胞、例えばCHO、COS、HeLa、C127、3
T3、BHK、293およびボウズ(Bows)黒色腫細
胞;ならびに植物細胞等がある。
【0042】本発明のポリペプチドを製造するために非
常に多くの発現系を使用できる。このようなベクターに
は、染色体、エピソームおよびウイルス由来のベクタ
ー、例えば細菌プラスミド由来、バクテリオファージ由
来、トランスポゾン由来、酵母エピソーム由来、挿入エ
レメント由来、酵母染色体エレメント由来、例えばバキ
ュロウイルス、パポバウイルス、例えばSV40、ワク
シニアウイルス、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、仮性
狂犬病ウイルスおよびレトロウイルス等のウイルス由来
のベクター、ならびにそれらを組み合わせたものに由来
するベクター、例えばプラスミドおよびバクテリオファ
ージの遺伝学的エレメント由来のベクター、例えばコス
ミドおよびファージミド等がある。発現系の構築物は発
現を制御および引き起こす調節領域を含有していてもよ
い。この点に関して、一般的には、宿主中にポリヌクレ
オチドを保持、伸長または発現するのに、および/また
はポリペプチドを発現するのに適した任意の系またはベ
クターを発現に使用できる。周知のおよび通常的な種々
の任意の技術により、適当なDNA配列を発現系に挿入
してもよく、例えばSambrookら、Molecular Cloning,A
Laboratory Manual(上述)に記載されている。
【0043】翻訳蛋白を、小胞体内腔、ペリプラスミッ
クスペースまたは細胞外環境へ分泌させるために、適当
な分泌シグナルを発現するポリペプチドに組み込むこと
ができる。これらのシグナルはポリペプチドに本来的な
ものであってもく、あるいは異種性のシグナルでもよ
い。
【0044】本発明のポリペプチドは周知の方法によ
り、組換え細胞培養物から回収および精製でき、その方
法には、例えば硫酸アンモニウムまたはエタノール沈
殿、酸抽出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラ
フィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性
相互作用クロマトグラフィー、親和性クロマトグラフィ
ー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィーおよび
レクチンクロマトグラフィー等がある。高速液体クロマ
トグラフィーを精製に用いるのが最も好ましい。ポリペ
プチドが単離および/または精製中に変性した場合、再
び活性なコンホーメーションにするために、蛋白再生の
ための周知の技法を用いることができる。
【0045】診断アッセイ 本発明はまた診断試薬として使用するための本発明のf
fhポリヌクレオチドの使用にも関する。真核生物とり
わけ哺乳動物、特にヒトにおけるffhの検出は、疾患
の診断のための診断法を提供する。ffh遺伝子を含む
生物に感染した真核生物(本明細書において「個体」と
も称する)とりわけ哺乳動物、特にヒトを種々の方法に
よりDNAレベルで検出できる。診断用の核酸は、感染
した個体の細胞および組織、例えば骨、血液、筋肉、軟
骨および皮膚より得ることができる。ゲノムDNAを直
接検出に使用してもよく、あるいは分析の前にPCRも
しくはその他の増幅法を用いることにより酵素的に増幅
できる。RNAまたはcDNAもまた同じ方法で用いる
ことができる。増幅法を用いると、真核生物とりわけ哺
乳動物、特にヒトに存在する原核生物株を、原核生物遺
伝子の遺伝子型の分析により特徴づけすることができ
る。対照配列の遺伝子型と比較した場合の増幅産物の大
きさの変化により、欠失および挿入を検出できる。点突
然変異は、増幅DNAを標識化ffhポリヌクレオチド
配列にハイブリダイズさせることにより同定できる。完
全に対合した配列はRNアーゼ消化により、または融解
温度の差により、誤対合二重らせんから区別できる。変
性剤含有または不含ゲル中のDNAフラグメントの電気
泳動の移動度の変化を検出することにより、または直接
的なDNAの配列決定により、DNA配列の差を検出し
てもよい。例えばMeyersら、Science,230:1242(198
5)参照。また、特異的な位置での配列の変化を、ヌク
レアーゼ保護アッセイ、例えばRNアーゼおよびS1保
護または化学的切断法によって明らかにしてもよい。例
えばCottonら、Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 85:439
7-4401 (1985)参照。
【0046】本発明の遺伝子の突然変異または多型性を
担持する細胞を、種々の技術により、DNAレベルで、
例えばセロタイピングすることにより検出してもよい。
例えば、RT−PCRを用いて突然変異を検出すること
ができる。RT−PCRは自動検出系、例えばGeneScan
等と組み合わせて用いるのがとりわけ好ましい。RNA
またはcDNAを同じ目的でPCRまたはRT−PCR
に用いてもよい。例を挙げると、ffhをコードする核
酸に相補的なPCRプライマーは、突然変異を同定およ
び分析するのに用いることができる。
【0047】本発明はまた、5'および/または3'末端
から1、2、3または4個のヌクレオチド除去したプラ
イマーをも提供する。該プライマーを用いて、感染個体
から単離された遺伝子を増幅してもよく、次いで、該遺
伝子をDNA配列を調べるための種々の技法に供しても
よい。このように、DNA配列における突然変異を検出
し、感染の診断および感染性物質のセロタイピングおよ
び/または分類に使用することができる。
【0048】本発明はまた、疾患、好ましくは細菌感
染、より好ましくはストレプトコッカス・ニューモニア
エによる感染、および最も好ましくは、中耳炎、結膜
炎、肺炎、菌血症、髄膜炎、静脈洞炎、膿胸および心内
膜炎、最も詳細には例えば脳脊髄液の感染のごとき髄膜
炎のような疾病の診断方法を提供し、該方法は、表1
[配列番号:1]の配列を有するポリヌクレオチドのの
発現レベルの上昇を個体由来の試料から検出することを
特徴とする。ffhポリヌクレオチドの発現の増加また
は低下は、ポリヌクレオチドの定量法として当該分野で
よく知られたいずれかの方法、例えば増幅、PCR、R
T−PCR、RNアーゼ保護、ノーザンブロッティング
およびその他のハイブリダイゼーション法を用いて測定
できる。
【0049】さらに、正常対照組織サンプルと比較し
て、ffh蛋白の過剰発現を検出するための本発明診断
アッセイを用いて、例えば感染の存在を検出してもよ
い。宿主由来のサンプル中のffh蛋白のレベルを決定
するために用いることができるアッセイ技法は、当業者
に周知である。かかるアッセイ法には、ラジオイムノア
ッセイ、競争結合アッセイ、ウェスタンブロット分析お
よびELISAアッセイ等がある。
【0050】抗体 本発明のポリペプチドもしくはそれらの変種、またはそ
れらを発現する細胞を免疫源として用いて、かかるポリ
ペプチドに免疫特異的な抗体を得ることができる。本明
細書で用いる「抗体」には、モノクローナルおよびポリ
クローナル抗体、キメラ、一本鎖、サル化抗体およびヒ
ト化抗体、ならびにFabフラグメントが包含され、さ
らに免疫グロブリン発現ライブラリーの産物等のFab
フラグメントも包含される。本発明のポリペプチドに対
して生じる抗体は、ポリペプチドまたはエピトープが付
いたフラグメント、アナログまたは細胞を、好ましくは
ヒトはでない動物に通常の実験法を用いて投与すること
により得ることができる。連続的細胞系培養により産生
される抗体を提供する、当業者周知の技術を用いて、モ
ノクローナル抗体を調製することができる。例として
は、Kohler, G.およびMilstein, C.,Nature, 256:49
5-497 (1975); Kozborら、Immunology Today, 4:72
(1983);Coleら、Monoclonal Antibodies and Cance
r Therapy, Alan R Liss, Inc.、77-96頁(1985)に記
載されるような種々の技法がある。一本鎖抗体の産生の
ために記載された技術(米国特許第4946778号)
を適用して、本発明ポリペプチドに対する一本鎖抗体を
得ることができる。また、トランスジェニックマウスま
たはその他の生物、例えばその他の哺乳動物を用いてヒ
ト化抗体等の抗体を発現させてもよい。
【0051】別法として、ファージディスプレイ技法を
用いて、抗−ポリペプチドを有することにつきスクリー
ニングされたヒト・リンパ球のPCR増幅されたv遺伝
子のレパートリーから、抗−ffhを有することについ
てスクリーニングされたヒトから、あるいは無処理のラ
イブラリーから、ポリペプチドに対する結合活性を有す
る抗体遺伝子を選別することもできる(McCafferty, J.
ら、Nature 348:552-554 (1990); Marks, J.ら、Bio
technology 10:779-783 (1992))。これらの抗体の親
和性はチェインシャフリング(chain shuffling)によ
り改善することもできる(Clackson, T.ら、Nature 35
2:624-628 (1991))。
【0052】二つの抗原結合ドメインが存在する場合、
各ドメインは「二特異性」抗体と称する異なるエピトー
プに対して指向される。
【0053】上記抗体を用いてポリペプチドを発現する
クローンを単離または同定してもよく、上記抗体を親和
性クロマトグラフィーにより精製することができる。従
って、とりわけffhに対する抗体を、感染、とりわけ
細菌感染、特に中耳炎、結膜炎、肺炎、菌血症、髄膜
炎、静脈洞炎、膿胸および心内膜炎、最も詳細には例え
ば脳脊髄液の感染のごとき髄膜炎のような疾病の治療に
用いてもよい。
【0054】ポリペプチド変種には抗原的、エピトープ
的または免疫学的に等価な変種等があり、本発明の特定
の態様である。本明細書で用いる「抗原的に等価な誘導
体」なる用語は、本発明により蛋白またはポリペプチド
に対して生成した場合、病原および哺乳動物宿主間での
即時的な物理的相互作用を妨害する特定の抗体により特
異的に認識されるポリペプチドまたはその同等物を包含
する。本明細書で用いる「免疫学的に等価な誘導体」な
る用語は、脊椎動物において抗体を産生させるのに適し
た処方を用いた場合、抗体が病原および哺乳動物宿主間
での即時的な物理的相互作用を妨害するように作用する
ペプチドまたはその等価物を包含する。
【0055】ポリペプチド、例えば抗原的、免疫学的に
等価な誘導体、またはそれらの融合蛋白は、マウスまた
はその他の動物例えばラットもしくはニワトリを免疫す
るための抗原として使用できる。融合蛋白はポリペプチ
ドに安定性を付与できる。抗原は、例えば抱合すること
により、免疫原性キャリヤ蛋白、例えばウシ血清アルブ
ミン(BSA)またはキーホール・リンペット・ヘモシ
アニン(keyholelimpet haemocyanin:KLH)に結合
することができる。あるいはまた、蛋白もしくはポリペ
プチド、またはそれらに抗原的もしくは免疫学的に等価
なポリペプチドの多重コピーを含む多重抗原ペプチド
は、免疫原性を改良するための十分な抗原性を有してい
るので、キャリヤーを使用しなくてすむ。
【0056】好ましくは、抗体またはそれらの変種を、
個体における免疫原性を減じるために修飾する。例え
ば、個体がヒトである場合、最も好ましくは、抗体は
「ヒト化」されており;この場合、ハイブリドーマ由来
の抗体の相補性決定領域がヒト・モノクローナル抗体に
移植されており、例えばJones,P.ら、Nature 321:522-5
25(1986)またはTempestら、Biotechnology 9:266-273
(1991)に記載されている。本発明のポリヌクレオチド
を遺伝学的免疫において使用する場合、例えばプラスミ
ドDNAの筋肉への直接注射(Wolffら、Hum.Mol.Gene
t.1:363(1992);Manthorpeら、Hum.Gene Ther.4:419
(1963))、特異的蛋白キャリヤーとDNAとの複合体
の送達(Wuら、J.Biol.Chem.264:16985(1989))、リ
ン酸カルシウムとのDNA共沈(Benvenisty & Reshe
f、PNAS 83:9551(1986))、種々の形態のリポソーム
中へのDNA封入(Kanedaら、Science 243:375(198
9))、微粒子爆撃(Tangら、Nature 356:152(199
2);Eisenbraunら、DNA Cell Biol.12:791(1993))
およびクローン化レトロウイルスベクターを用いたイン
ビボ感染(Seegerら、PNAS 81:5849(1984))等の適切
な送達方法を用いるのが好ましい。
【0057】アンタゴニストおよびアゴニスト−アッセ
イおよび分子 本発明ポリペプチドを用いて、例えば、細胞、無細胞標
品、化学ライブラリー、および天然産物混合物中におけ
る小型分子基質およびリガンドの結合を評価してもよ
い。これらの基質およびリガンドは天然基質およびリガ
ンドであってもよく、構造上または機能上の模倣物であ
ってもよい。例えば、Coligan et al.,Current Protoco
ls in Immunology 1(2):Chapter 5 (1991)参照。
【0058】また本発明は、ffhポリペプチドまたは
ポリヌクレオチドの作用を増強(アゴニスト)または阻
害(アンタゴニスト)する化合物、詳細には、静菌性お
よび/または殺菌性化合物を同定するための、化合物の
スクリーニング方法をも提供する。該スクリーニング方
法は高処理量の方法である。例えば、アゴニストまたは
アンタゴニストをスクリーニングするために、合成反応
混合物、膜、細胞エンベロープもしくは細胞壁のごとき
細胞コンパートメント、またはffhポリペプチドおよ
び標識基質もしくはかかるポリペプチドのリガンドを含
むそれらの調合物を、ffhゴニストまたはアンタゴニ
ストである可能性のある候補化合物の不存在下または存
在下でインキュベーションする。候補分子がffhポリ
ペプチドにアゴナイズまたはアンタゴナイズする能力
は、標識化リガンドの結合の低下またはこのような基質
からの生成物の産生の低下に反映される。結合しても影
響を及ぼさない分子、すなわちffhの効果を誘導しな
い分子は、最も良好なアンタゴニストである可能性があ
る。結合性が良好で、基質からの生成物の生成速度を高
める分子はアゴニストである。基質からの生成物の生成
速度またはレベルはリポーターシステムを用いることに
より強調できる。この点に関して有用なリポーターシス
テムには、生成物に転換される比色測定用標識化基質、
ffhポリヌクレオチドまたはポリペプチド活性の変化
に応答するリポーター遺伝子、および当該分野で周知の
結合アッセイ等があるが、これらに限定するものではな
い。
【0059】ffhンタゴニストのアッセイのもう1つ
の例は競争アッセイであり、競争阻害アッセイに適した
条件下で、ffhおよび潜在的アンタゴニストを、ff
h結合分子、組換えffh結合分子、天然基質もしくは
リガンド、または基質もしくはリガンド模倣物と混合す
る。例えば放射活性または比色測定用化合物によりff
h蛋白を標識し、結合分子に結合した、または生成物に
変換されたffh分子の数を正確に決定して、潜在的な
アンタゴニストの効果を評価できる。
【0060】潜在的アンタゴニストには、本発明ポリペ
プチドに結合し、そのことによりその活性を阻害し消失
させる小型有機分子、ペプチド、ポリペプチドおよび抗
体などがある。また、潜在的アンタゴニストは、密接に
関連した蛋白または抗体のごとき小型有機分子、ペプチ
ド、ポリペプチドであってもよく、それらは結合分子の
同じ部位に結合するが、ffhにより誘導される活性を
誘導せず、それゆえffhを結合から排除することによ
りffhの作用を妨害する。潜在的アンタゴニストに
は、ポリペプチドの結合部位に結合し、およびそれを占
領し、それにより細胞性結合分子への結合を妨害して、
正常の生物学的活性を妨害する小型分子等がある。小型
分子の例としては、小型有機分子、ペプチド、ペプチド
様分子等があるが、これらに限定するものではない。そ
の他の潜在的アンタゴニストにはアンチセンス分子等が
ある(これらの分子についての記載に関してはOkano,
J.,Neurochem.56:560(1991);Oligodeoxy-nucleotid
es as Antisense Inhibitors of Gene Expression,C
RCプレス、ボッカラートン、フロリダ州(1988)参
照)。好ましい潜在的アンタゴニストには、ffh関連
化合物およびffh変種等がある。
【0061】本明細書に示す各DNA配列を、抗細菌化
合物の発見および開発に使用してもよい。コードされて
いる蛋白は、発現した場合、抗細菌剤のスクリーニング
のための標的として使用されうる。さらに、コードされ
ている蛋白のアミノ末端領域または各mRNAのシャイ
ン−ダルガノ配列または他の翻訳容易化配列をコードし
ているDNA配列を用いてアンチセンス配列を構築し、
目的コーディング配列の発現を制御することもできる。
【0062】本発明は、感染の続発症に関与する病因お
よび哺乳動物宿主間の最初の物理的相互作用を妨害する
ための本発明ポリペプチド、ポリヌクレオチドまたは阻
害物質の使用を提供する。とりわけ本発明分子を、内在
デバイス上の哺乳動物細胞外マトリックス蛋白または傷
における細胞外マトリックス蛋白への細菌の付着、詳細
にはグラム陽性細菌の付着の防止;例えば、哺乳動物チ
ロシンキナーゼのホスホリレーションを開始することに
よる、ffh蛋白により媒介される哺乳動物細胞への侵
入のブロック(Rosenshine et al., Infect. Immunol.
60: 2211 (1992));哺乳動物細胞外マトリックス蛋白
と細菌ffh蛋白との間の、組織ダメージを媒介する細
菌付着のブロック;内在デバイスの移植または他の外科
的方法以外により開始される、感染における通常の病状
の進行のブロックに使用することができる。
【0063】本発明アンタゴニストおよびアゴニスト
を、例えば、感染、とりわけ細菌感染、特に中耳炎、結
膜炎、肺炎、菌血症、髄膜炎、静脈洞炎、膿胸および心
内膜炎、最も詳細には例えば脳脊髄液の感染のごとき髄
膜炎のような疾病の抑制および治療に用いてもよい。
【0064】ワクチン 本発明の別の態様は、個体とりわけ哺乳動物における免
疫学的反応を誘導する方法に関し、該方法は、感染、詳
細には細菌感染、最も詳細にはストレプトコッカス・ニ
ューモニアエ感染から個体を防御するための抗体および
/またはT細胞免疫応答を生じさせるに十分なffhま
たはそのフラグメントもしくは変種を個体に接種するこ
とを特徴とする。かかる免疫学的応答が細菌の複製を遅
らせる方法も提供される。本発明のさらにもう1つの態
様は、個体における免疫学的応答の誘導方法に関し、該
方法は、疾病が個体においてすでに確立されているか否
かにかかわらず、インビボでffh、またはそのフラグ
メントもしくは変種を発現させるためにffhまたはそ
のフラグメントもしくは変種の発現を指令する核酸ベク
ターをかかる個体に送達して、例えば、抗体および/ま
たはT細胞免疫応答(例えば、サイトカイン産生T細胞
または細胞毒性T細胞)を生じさせる免疫学的応答を誘
導して、該個体を疾病から防御する抗体を産生させるこ
とを特徴とする。迅速に遺伝子を所望細胞中に投与する
方法としては、粒子上にコーディングすること等がある。
かかる核酸ベクターはDNA、RNA、修飾核酸、また
はDNA/RNAハイブリッドを含んでいてもよい。
【0065】本発明のさらなる態様は、免疫学的反応を
宿主内に誘導できる、または誘導されたた宿主に導入し
た場合、ffhまたはそれによりコードされている蛋白
に対する免疫学的反応を該宿主に誘導する免疫学的組成
物に関し、その組成物は組換えffhまたはそれにより
コードされている蛋白を含み、ffhまたはそれにより
コードされている蛋白に対する抗原をコードし発現する
DNAを含む。免疫学的応答を治療的または予防的に用
いてもよく、また免疫学的応答はCTLまたはCD4
T細胞から生じるような抗体免疫または細胞性免疫の形
態であってもよい。
【0066】ffhポリペプチドまたはそれらのフラグ
メントを、それ自身は抗体を産生しないが、第1の蛋白
を安定化し、免疫原的および保護特性を有する融合蛋白
を産生する能力のある共存蛋白(co-protein)と融合さ
せてもよい。好ましくは、かかる融合組換え蛋白は、抗
原補蛋白、例えばヘモフィルス・インフルエンザエ(He
mophilus influenzae)由来のリポ蛋白D、グルタチオ
ン−S−トランスフェラーゼ(GST)またはベーター
ガラクトシダーゼのごとき共存蛋白、蛋白を可溶化して
それらの産生および精製を促進する比較的大きな共存蛋
白等を含む。さらに、共存蛋白は免疫系において普遍的
な刺激を提供するという意味で、アジュバントとして作
用することができる。共存蛋白は第1の蛋白のアミノま
たはカルボキシいずれの末端に結合していてもよい。
【0067】本発明は、本発明のポリペプチドまたはポ
リヌクレオチドおよびSato Y.ら、Science 273:352 (19
66)に記載されているような免疫刺激DNA配列を含む
組成物、とりわけワクチン組成物、および方法を提供す
る。
【0068】また、本発明は、ストレプトコッカス・ニ
ューモニアエに感染した動物モデルにおいて、かかる遺
伝的免疫化実験に用られるDNA構築物中の細菌細胞表
面蛋白の不変領域をコードすることが示されている、説
明したポリヌクレオチドまたはとりわけそれらのフラグ
メントを用いる方法を提供し、これらはとりわけ予防的
または治療的免疫反応を刺激することができる蛋白エピ
トープを同定するのに有用である。この研究は、哺乳動
物、とりわけヒトにおける細菌感染とりわけストレプト
コッカス・ニューモニアエ感染の予防薬または治療的処
置の開発のために、感染に抵抗しこれを一掃するのに成
功した動物の必須器官から特に価値あるモノクローナル
抗体をうまく調製することを可能にすると思われる。
【0069】ポリペプチドを宿主接種用抗原として用い
て、例えば損傷組織への細菌の付着を阻害することによ
り細菌の侵入に対して防御する特異的抗体を得てもよ
い。組織損傷の例としては、例えば機械的、化学的もし
くは熱的ダメージにより、または内在デバイスの埋め込
みにより引き起こされた皮膚または結合組織の創傷、ま
たは粘膜、例えば口、乳腺、尿道または膣の創傷等があ
る。
【0070】また本発明は、適切な担体と一緒になった
免疫原性組換え蛋白を含有するワクチン処方を包含す
る。蛋白は胃で分解されうるので、非経口的に、例えば
皮下、筋肉内、静脈内または皮膚内等に投与するのが好
ましい。非経口投与に適した処方には、抗酸化剤、緩衝
液、静細菌剤、および処方を個体の体液(好ましくは血
液)と等張にする溶質を含有していてもよい水性または
非水性滅菌注射液、および懸濁化剤または増粘剤を含有
していてもよい水性または非水性滅菌懸濁液等がある。
処方は1回投与または多回投与用容器、例えばシールし
たアンプルおよびバイアルに入れてよく、使用直前に滅
菌液体担体の添加のみを必要とする凍結乾燥状態として
保存してもよい。ワクチン処方は処方の免疫原性を高め
るアジュバント系を含有していてもよく、例えば水中油
系または当該分野で周知のその他の系等がある。投与量
はワクチンの特異的活性に依存し、通常の実験法により
容易に決定できる。本発明を特定のffh蛋白に関して
説明したが、本発明は天然に存在する蛋白および、実質
的に組換え蛋白の免疫原特性に影響しない付加、欠失ま
たは置換を施した類似の蛋白のフラグメントを包含する
ことが理解されよう。
【0071】組成物、キットおよび投与 本発明はまた上述のポリヌクレオチドもしくはポリペプ
チド、またはそれらのアゴニストもしくはアンタゴニス
トを含む組成物にも関する。本発明ポリペプチドを、細
胞、組織もしくは生物に用いられる未滅菌もしくは滅菌
済み担体と混合して、例えば対象への投与に適した医薬
的担体と混合して用いることができる。このような組成
物は、例えば溶媒添加物または治療上有効量の本発明ポ
リペプチド、および医薬的に許容できる担体または賦形
剤を含む。このような担体には生理食塩水、緩衝化生理
食塩水、デキストロース、水、グリセロール、エタノー
ルおよびそれらの組み合わせ等があるが、これらに限定
するものではない。処方は投与法に適したものにすべき
である。さらに本発明は、1またはそれ以上の上記本発
明組成物成分を充填した1またはそれ以上の容器を含む
診断用および医薬用パックおよびキットにも関する。
【0072】本発明ポリペプチドおよびその他の化合物
を、単独で、あるいは治療用化合物等のその他の化合物
と組み合わせて用いてもよい。いずれかの有効かつ利便
的な方法、例えば、とりわけ局所、経口、経膣、静脈
内、腹膜腔内、筋肉内、皮下、鼻腔内、または皮膚内の
経路で医薬組成物を投与してもよい。治療において、ま
たは予防薬として、活性物質を注射用組成物として、例
えば好ましくは等張の滅菌水性分散物として個体に投与
できる。別法として、組成物を局所適用用、例えば軟
膏、クリーム、ローション、眼軟膏、点眼液、点耳液、
洗口剤、含浸包帯および縫合用の糸、ならびにエアロゾ
ール等の形態に処方してもよく、適当な慣用的な添加
物、例えば保存剤、薬物の浸透を補助する溶媒、ならび
に軟膏およびクリームには軟化剤を含有していてもよ
い。かかる局所用処方は、適合した慣用的な担体、例え
ばクリームまたは軟膏基剤、およびローションにはエタ
ノールまたはオレイルアルコールを含有していてもよ
い。このような担体は重量で処方の約1%から約98%
であってよく、より通常には重量で処方の約80%まで
とする。哺乳動物とりわけヒトに投与するために、活性
物質の1日あたりの投与量は、0.01mg/kgから
10mg/kgであり、典型的には約1mg/kgであ
る。医者はあらゆる場合、個体に最も適した実際の投与
量を決定し、年齢、体重および特に個体の反応性に応じ
て変化させる。上述の投与量は、平均的なケースの典型
例である。もちろん、高用量および低用量の範囲が適合
する個々の例もあり、かかる例は本発明の範囲内であ
る。
【0073】内在デバイスには外科的インプラント、補
てつデバイスおよびカテーテル等があり、即ち個体の体
に導入し、長時間その位置に存在するものである。この
ようなデバイスには、例えば人工関節、心臓弁、ペース
メーカー、血管移植片、血管カテーテル、脳脊髄液シャ
ント、尿カテーテル、継続的歩行可能腹膜透析(contin
uous ambulatory peritoneal dialysis:CAPD)カ
テーテル等がある。本発明の組成物を注射により投与
し、内在デバイスの挿入の直前に、関連細菌に対する全
身的な効果を得てもよい。手術後、デバイスが体内に存
在する期間中、処置を続けてもよい。さらに、外科的手
技中に広げるカバーに用いて、細菌性創傷感染、とりわ
けストレプトコッカス・ニューモニアエの創傷感染を防
御することもできる。
【0074】多くの整形外科医は、補てつ関節を有する
ヒトについては、菌血症を生じうる歯科的処置の前に抗
生物質予防法を考慮すべきであると考えている。遅延性
の重篤な感染は、時々補てつ関節を失うに至る深刻な合
併症であり、有意性のある罹病率および死亡率を伴う。
それゆえ、この状況において、予防的な抗生物質に代わ
るものとして、活性物質の使用を拡張することが可能で
ある。
【0075】上述の治療に加え、一般的には本発明組成
物を創傷の治療薬として使用して、創傷組織において曝
露されたマトリックス蛋白に細菌が付着するのを防いで
もよく、歯科治療においては抗生物質による予防法に代
えて、またはそれと組み合わせて予防的に使用してもよ
い。
【0076】別法として、本発明の組成物を用いて挿入
直前の内在デバイスを浸してもよい。創傷または内在デ
バイスを浸すためには、活性物質は1μg/mlから1
0mg/mlの濃度であるのが好ましい。ワクチン組成
物を便宜的に注射可能な形態にする。慣用的なアジュバ
ントを用いて免疫反応を高めてもよい。ワクチン化に適
した単位投与量は、抗原0.5〜5μg/kgであり、
このような投与量は1〜3週間隔で1〜3回投与するの
が好ましい。本発明化合物については、指示した投与量
範囲では、適切な個体への投与を妨げるような不利な毒
性効果は観察されない。本明細書に開示した各文献を、
参照によりその全体が本明細書に記載されているものと
みなす。本願が優先権を主張しているいずれの特許出願
も、参照によりその全体が本明細書に記載されているも
のとみなす。
【0077】
【実施例】以下の実施例は、詳細に説明したこと以外
は、当業者に周知で通常的な標準的な技法を用いて実施
する。実施例は説明のためにのみ示すもので、本発明を
限定するものではない。 実施例1:菌株の選択、ライブラリーの製造および配列
決定 配列番号:1に示すDNA配列を有するポリヌクレオチ
ドを、イー・コリ(E.coli)中のストレプトコッカス・
ニューモニアエの染色体DNAのクローンのライブラリ
ーから得た。重複するストレプトコッカス・ニューモニ
アエのDNAを含有する2個またはそれ以上のクローン
からの配列決定データを用いて配列番号:1の隣接DN
A配列を構築した場合もある。通常の方法、例えば以下
の方法1および2によりライブラリーを製造できる。全
細胞DNAは、ストレプトコッカス・ニューモニアエ 0
100993から、標準法に準じて単離し、二つの方法のどち
らかによりサイズ分画する。
【0078】方法1 標準法に準じてサイズ分画化するために、全細胞DNA
を注射針に通して機械的に剪断する。11kbpまでの
大きさのフラグメントを、エクソヌクレアーゼおよびD
NAポリメラーゼで処理することにより、平滑末端化
し、EcoRIリンカーを加える。フラグメントを、E
coRIで切断されているベクターラムダZapIIに
連結し、標準法によりライブラリーをパッケージング
し、次いでパッケージングしたライブラリーでE. coli
を感染させる。ライブラリーは標準法により増幅する。
【0079】方法2 全細胞DNAは、ライブラリーベクター(例えば、Rs
aI、PalI、AluI、Bshl235I)にクロ
ーニングするための一連のフラグメントを適切に生じる
1の制限酵素または制限酵素の組み合わせで部分的加水
分解し、かかるフラグメントを標準法に準じてサイズ分
画化する。EcoRIリンカーをDNAおよびフラグメ
ントに連結し、次いでEcoRIで切断されているベク
ターラムダZapIIに連結し、標準法によりライブラ
リーをパッケージングし、次いでパッケージングしたラ
イブラリーでE. coliを感染させる。ライブラリーを標
準法により増幅する。
【0080】
【配列表】 <110> SmithKline Beecham Corporation <120> novel ffh <130> 181694 <150> US 08/923,772 <151> 1997-09-02 <160> 2 <210> 1 <211> 1569 <212> DNA <213> <400> 1 atggcatttg aaagtttaac agaacgtttg cagaacgtct ttaaaaatct acgtaaaaaa 60 ggaaaaatct ctgaatctga tgtccaagag gcaaccaaag aaattcgctt ggccttgctc 120 gaggccgacg ttgccttgcc tgttgtaaag gactttatca agaaagttcg tgagcgtgca 180 gtcgggcatg aggtcattga tacacttaat cctgcgcaac agattattaa aatcgttgat 240 gaggaactga cagccgtttt aggttctgat acggcagaaa ttatcaagtc acctaagatt 300 ccaaccatca tcatgatggt tggtttacaa ggggctggta aaacaacctt tgctggtaaa 360 ttggccaaca aactcaagaa agaagaaaat gctcgtcctt tgatgattgc ggcggatatt 420 tatcgtccag ctgccattga ccagcttaag accttgggac aacagattga tgtgcctgtc 480 tttgcacttg gaacagaagt accagctgtt gagattgtac gtcaaggttt ggagcaagcc 540 caaactaatc ataacgacta tgtcttgatt gatactgcgg gtcgtttgca gattgatgag 600 ctcctcatga atgagcttcg tgatgtgaaa gtattggctc aaccaaatga aatcttgctt 660 gtcgttgatg ctatgattgg tcaggaagca gccaatgttg cgcgtgagtt taatgctcag 720 ttggaagtga ctggggtcat ccttaccaag attgatggtg atactcgtgg tggtgctgct 780 ctgtctgttc gtcacatcac tggaaaacca atcaagttca ctggtacagg tgaaaaaatt 840 acagatatcg aaaccttcca cccagaccgt atgtctagcc gtatccttgg catgggggat 900 atgctcactt tgattgagaa agcttctcag gaatacgatg aacaaaaagc ccttgaaatg 960 gctgagaaga tgcgcgaaaa cacctttgat tttaatgatt tcatcgatca attagatcag 1020 gtgcaaaata tggggccgat ggaagacttg ctcaagatga ttccaggtat ggccaacaat 1080 ccagcacttc aaaacatgaa ggtggatgaa cgccagattg ctcgtaaacg tgccattgtg 1140 tcttcgatga catctgaaga acgtgaaaac ccagatttgt taaatccaag ccgtcgccgt 1200 cgtattgctg ctggttctgg aaatacattc gtcgaagtca ataaattcat caaggacttt 1260 aaccaggcta aacagctcat gcagggtgtt atgtctgggg atatgaataa aatgatgaag 1320 caaatgggga ttaatccaaa taaccttcct aaaaatatgc caaatatggg aggaatggat 1380 atgtctgccc ttgaaggaat gatgggacaa ggcggtatgc ctgacttatc agctctcgga 1440 ggagcaggaa tgccagatat gagccagatg tttggtggcg gtttgaaagg taaaattggt 1500 gaatttgcca tgaaacagtc catgaaacgt atggctaaca aaatgaagaa agcgaagaag 1560 aaacgcaag 1569 <210> 2 <211> 523 <212> PRT <213> <400> 2 Met Ala Phe Glu Ser Leu Thr Glu Arg Leu Gln Asn Val Phe Lys Asn 1 5 10 15 Leu Arg Lys Lys Gly Lys Ile Ser Glu Ser Asp Val Gln Glu Ala Thr 20 25 30 Lys Glu Ile Arg Leu Ala Leu Leu Glu Ala Asp Val Ala Leu Pro Val 35 40 45 Val Lys Asp Phe Ile Lys Lys Val Arg Glu Arg Ala Val Gly His Glu 50 55 60 Val Ile Asp Thr Leu Asn Pro Ala Gln Gln Ile Ile Lys Ile Val Asp 65 70 75 80 Glu Glu Leu Thr Ala Val Leu Gly Ser Asp Thr Ala Glu Ile Ile Lys 85 90 95 Ser Pro Lys Ile Pro Thr Ile Ile Met Met Val Gly Leu Gln Gly Ala 100 105 110 Gly Lys Thr Thr Phe Ala Gly Lys Leu Ala Asn Lys Leu Lys Lys Glu 115 120 125 Glu Asn Ala Arg Pro Leu Met Ile Ala Ala Asp Ile Tyr Arg Pro Ala 130 135 140 Ala Ile Asp Gln Leu Lys Thr Leu Gly Gln Gln Ile Asp Val Pro Val 145 150 155 160 Phe Ala Leu Gly Thr Glu Val Pro Ala Val Glu Ile Val Arg Gln Gly 165 170 175 Leu Glu Gln Ala Gln Thr Asn His Asn Asp Tyr Val Leu Ile Asp Thr 180 185 190 Ala Gly Arg Leu Gln Ile Asp Glu Leu Leu Met Asn Glu Leu Arg Asp 195 200 205 Val Lys Val Leu Ala Gln Pro Asn Glu Ile Leu Leu Val Val Asp Ala 210 215 220 Met Ile Gly Gln Glu Ala Ala Asn Val Ala Arg Glu Phe Asn Ala Gln 225 230 235 240 Leu Glu Val Thr Gly Val Ile Leu Thr Lys Ile Asp Gly Asp Thr Arg 245 250 255 Gly Gly Ala Ala Leu Ser Val Arg His Ile Thr Gly Lys Pro Ile Lys 260 265 270 Phe Thr Gly Thr Gly Glu Lys Ile Thr Asp Ile Glu Thr Phe His Pro 275 280 285 Asp Arg Met Ser Ser Arg Ile Leu Gly Met Gly Asp Met Leu Thr Leu 290 295 300 Ile Glu Lys Ala Ser Gln Glu Tyr Asp Glu Gln Lys Ala Leu Glu Met 305 310 315 320 Ala Glu Lys Met Arg Glu Asn Thr Phe Asp Phe Asn Asp Phe Ile Asp 325 330 335 Gln Leu Asp Gln Val Gln Asn Met Gly Pro Met Glu Asp Leu Leu Lys 340 345 350 Met Ile Pro Gly Met Ala Asn Asn Pro Ala Leu Gln Asn Met Lys Val 355 360 365 Asp Glu Arg Gln Ile Ala Arg Lys Arg Ala Ile Val Ser Ser Met Thr 370 375 380 Ser Glu Glu Arg Glu Asn Pro Asp Leu Leu Asn Pro Ser Arg Arg Arg 385 390 395 400 Arg Ile Ala Ala Gly Ser Gly Asn Thr Phe Val Glu Val Asn Lys Phe 405 410 415 Ile Lys Asp Phe Asn Gln Ala Lys Gln Leu Met Gln Gly Val Met Ser 420 425 430 Gly Asp Met Asn Lys Met Met Lys Gln Met Gly Ile Asn Pro Asn Asn 435 440 445 Leu Pro Lys Asn Met Pro Asn Met Gly Gly Met Asp Met Ser Ala Leu 450 455 460 Glu Gly Met Met Gly Gln Gly Gly Met Pro Asp Leu Ser Ala Leu Gly 465 470 475 480 Gly Ala Gly Met Pro Asp Met Ser Gln Met Phe Gly Gly Gly Leu Lys 485 490 495 Gly Lys Ile Gly Glu Phe Ala Met Lys Gln Ser Met Lys Arg Met Ala 500 505 510 Asn Lys Met Lys Lys Ala Lys Lys Lys Arg Lys 515 520
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61P 9/00 4C084 48/00 11/00 4C085 A61P 9/00 25/00 4H045 11/00 27/02 25/00 27/16 27/02 31/04 27/16 C07K 14/315 31/04 16/12 C07K 14/315 C12N 1/15 16/12 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 C12P 21/02 C 1/21 C12Q 1/68 A 5/10 G01N 33/15 Z C12P 21/02 33/50 Z C12Q 1/68 C12N 15/00 ZNAA G01N 33/15 5/00 A 33/50 A61K 37/02 (72)発明者 マイケル・ティ・ブラック アメリカ合衆国19425ペンシルベニア州チ ェスター・スプリングズ、ミルハウス・ウ ェイ502番 Fターム(参考) 2G045 AA34 AA35 BB50 FB02 FB03 4B024 AA01 AA13 BA31 CA04 CA09 CA11 HA14 4B063 QA01 QA08 QA19 QQ08 QQ43 QQ52 QR32 QR35 QR55 QR62 QR77 QS25 QS34 QX02 QX07 4B064 AG31 BA15 CA19 DA02 DA15 4B065 AA49Y AB01 CA24 CA45 CA46 4C084 AA02 AA07 AA13 AA17 BA01 BA08 BA22 CA04 CA53 NA14 ZA02 ZA33 ZA34 ZA36 ZA59 ZB01 ZB05 ZB35 4C085 AA01 AA13 AA14 BA14 BB11 CC07 CC21 DD62 EE01 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 CA11 DA75 DA86 EA29 EA52 FA74 HA06

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)配列番号2のアミノ酸配列を含むポ
    リペプチドコードしているポリヌクレオチドに対して少
    なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド; (b)寄託株のストレプトコッカス・ニューモニアエ中
    に含まれるffh遺伝子により発現されるのと同じ成熟
    ポリペプチドをコードしているポリヌクレオチドに対し
    て少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレオチ
    ド; (c)配列番号:2のアミノ酸配列に対して少なくとも
    90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコ
    ードしているポリヌクレオチド; (d)(a)、(b)または(c)のポリヌクレオチド
    に対して相捕的であるポリヌクレオチド;および (e)(a)、(b)または(c)のポリヌクレオチド
    の少なくとも15個の連続した塩基を含むポリヌクレオ
    チドからなる群より選択されるポリヌクレオチド配列を
    含む単離ポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 DNAである請求項1のポリヌクレオチ
    ド。
  3. 【請求項3】 RNAである請求項1のポリヌクレオチ
    ド。
  4. 【請求項4】 配列番号1に示す核酸配列を含む請求項
    2のポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 配列番号1に示すヌクレオチド1から1
    569までを含む請求項2のポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 配列番号:2のアミノ酸配列を含むポリ
    ペプチドをコードしている請求項2のポリヌクレオチ
    ド。
  7. 【請求項7】 請求項1のポリヌクレオチドを含むベク
    ター。
  8. 【請求項8】 請求項7のベクターを含む宿主細胞。
  9. 【請求項9】 請求項8の宿主細胞から上記DNAによ
    りコードされているポリペプチドを発現させることを含
    む、ポリペプチドの製造方法。
  10. 【請求項10】 ffhポリペプチドまたはフラグメン
    トの製造方法であって、該ポリペプチドまたはフラグメ
    ントの生成に十分な条件下で請求項8の宿主を培養する
    ことを含む方法。
  11. 【請求項11】 配列番号:2のアミノ酸配列に対して
    少なくとも70%同一であるアミノ酸配列を含むポリペ
    プチド。
  12. 【請求項12】 配列番号:2に示すアミノ酸配列を含
    むポリペプチド。
  13. 【請求項13】 請求項11のポリペプチドに対する抗
    体。
  14. 【請求項14】 治療上有効量の請求項11のポリペプ
    チドを個体に投与することを含む、ffhポリペプチド
    を必要とする個体の治療方法。
  15. 【請求項15】 配列番号:2のアミノ酸配列に対して
    少なくとも70%同一であるアミノ酸配列を含むポリペ
    プチドに対する治療上有効量のアンタゴニストを個体に
    投与することを含む、ffhポリペプチドの阻害を必要
    とする個体の治療方法。
  16. 【請求項16】 個体における請求項11のポリペプチ
    ドの発現または活性に関連した疾病の診断方法であっ
    て、 (a)該ポリペプチドをコードしている核酸配列を決定
    すること、および/または(b)個体由来の試料中の該
    ポリペプチドの存在または量について分析することを含
    む方法。
  17. 【請求項17】 請求項11のポリペプチドと相互作用
    して、その活性を阻害または活性化する化合物の同定方
    法であって、 化合物とポリペプチドとの間の相互作用を可能にする条
    件下で、ポリペプチドとスクリーニングすべき化合物と
    を接触させて化合物の相互作用を評価し(かかる相互作
    用はポリペプチドと化合物との相互作用に応答した検出
    可能シグナルを提供しうる第2の成分に関連したもので
    ある)、 次いで、化合物とポリペプチドとの相互作用により生じ
    るシグナルの存在または不存在を検出することにより、
    化合物がポリペプチドと相互作用して、その活性を活性
    化または阻害するかどうかを決定することを含む方法。
  18. 【請求項18】 哺乳動物における免疫学的応答を誘導
    する方法であって、抗体および/またはT細胞免疫応答
    を生じさせて動物を疾病から防御するに十分な請求項1
    1のffhポリペプチドまたはそのフラグメントもしく
    は変種を哺乳動物に接種することを含む方法。
  19. 【請求項19】 哺乳動物における免疫学的応答を誘導
    する方法であって、ffhポリペプチドまたはそのフラ
    グメントもしくは変種をインビボで発現させて、抗体お
    よび/またはT細胞免疫応答を生じさせる免疫学的応答
    を誘導して該動物を疾病から防御するするために、請求
    項11のffhポリペプチドまたはそのフラグメントも
    しくは変種の発現を指令する核酸ベクターを送達するこ
    とを含む方法。
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