JP2001510402A - 輸送可能な丸のこ盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、外側ハウジング（１）内に逆転不可能に配置された工作物支持面（３）を形成するテーブルトップ（４）を備えた外側ハウジング（１）を有し、駆動電動機および下方からのこスロット（９）を通してテーブルトップ（４）中に突き出している丸のこ刃（１０）を備えたテーブルトップ（４）の下方に配置されたのこ引きユニット（７）を有し、その際外側ハウジング（１）が平面図で見て殆んど正方形の形状を有し；のこ引きユニット（７）がテーブルトップ（４）に関連して引張方向に滑動可能であり、その結果丸のこ刃（１０）が引張方向にのこスロット（９）中に移動し；かつ留め継ぎ面の切断面の軸線方向に対してのこ引きユニット（７）が引張方向に、好ましくは少なくとも片側に傾斜されうる、輸送可能な丸のこ盤に関する。本発明は、工作物支持面（３）およびのこスロット（９）を形成するテーブルトップ（４）が工作物支持面（３）に対して垂直の軸線方向に外側ハウジング（１）内、殊に外側ハウジング（１）の包囲上面（１４）内で旋回可能に保持されており；のこ引きユニット（７）がテーブルトップ（４）と一緒に垂直の軸線方向に旋回可能であり；外側ハウジング（１）が、前面から拡がりかつテーブルトップ（４）の下方および必要に応じて包囲上面（１４）の下方で外側ハウジング（１）の全幅に亘って延在する凹所（１５）を有し；その際、テーブルトップ（４）を旋回させるための制御部材（１２、１３）は、左右に自由に旋回されうるように凹所（１５）内に配置されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 輸送可能な丸のこ盤 本発明は、請求項１の特徴部の特徴を有する輸送可能な丸のこ盤に関する。従 って、本発明の教示は、輸送可能な工作機械に関連するが、しかし、手持ち式工 作機械には関連するものではない。 据え付け型の木工機械（または今から述べることとは異なるが、ここでは考慮 されてもよい金属工作機械）の分野においては、種々のタイプの丸のこが存在す る。 木工機械についての完全なプログラムは、本出願人によって提供されたもので ある（本出願人のパンフレット”wood working machines”10/94-EB-F-100.000/ 093 301 2131）。これは、丸のこ刃の高さだけが調整可能である建築業者用丸の ことして丸のこ盤を含む。更に、丸のこ盤の実施形式は、高さの調整が可能なの こ引きユニットを備えているだけでなく、少なくとも片側で無限にかまたは段階 的に高さ方向および横方向への傾斜のための調整部材を備えている（本出願人の パンフレットのcircular table saw TKHS，第３０頁以降ならびにprecision cir cular saw PK300 K，第２４頁以降）。１つの切断面における留め継ぎ面の切断 は、留め継ぎ面の切断面の軸線方向に対して片側にのこ引きユニットを傾斜させ ることができる丸のこ盤を用いて可能である。斜めの留め継ぎ面または複雑な切 断面は、アングルストップに対して工作物支持面上で工作物を望ましい角度で整 合させることによってのみ形成させることができる。 アンダーベンチ（underbench）型横引き丸のこ（例えば、本出願人のパンフレ ットのunderbench circular crosscut saw UK 330，第１６頁以降）は、さらに 改善された丸のこ盤である。アンダーベンチ型横引き丸のこを用いた場合には、 のこ引きユニットは、高さの調整が可能であり、留め継ぎ面の切断面の軸線方向 に対して横方向に傾斜可能であるだけでなく、のこ引きユニットは、付加的に最 後尾の位置の右から前面に向かってテーブルトップののこスロット中に引張るこ とができる。こうして、切断面の長さは、著しく長くなり；工作物は、固定され ることができ、かつ丸のこ刃を工作物を通して引張る間、工作支持面上にそのま ま留めておくことができる。 本発明の教示は、アンダーベンチ型横引き丸のこに基づくものである（欧州特 許出願公開第０６１５８０７号公報）。アンダーベンチ型横引き丸のこを用いた 場合には、斜めの留め継ぎの切断面は、工作物を移動させることによってのみ生 じさせることができる。１つの工作物をある角度をもって工作物支持面の平面内 で切断することを望むならば、この場合にも工作物は、丸のこ刃に関連して望ま しい角度の位置でアングルストップに対して整合させなければならない。 横引きのこ身および留め継ぎ面の切断のこ身（例えば、本出願人のパンフレッ トのKGS 330，第６頁以降）は、斜めの留め継ぎ面の切断面を工作物の移動なし に形成させることができるという利点を有している。こののこ身においては、の こ引きユニットは、テーブルトップの上面に配置されている。横引きを実施する ために、のこ引きユニットは、水平方向の丁番付け軸線によってテーブルトップ の工作物支持面上で下向きに丁番付けにされていてよい。引出棒でのこ引きユニ ットを引張ることができる場合には、より大きな長さの切断面を達成することが できる。この場合も、留め継ぎ面の切断面の第１の軸線は、工作物支持面の平面 内でほぼ水平方向である。しかし、テーブルトップは、付加的に工作物支持面に 対して垂直の軸線方向に外側ハウジング内または包囲上面内で或る程度旋回可能 であり、この場合旋回は、通常±４５°である。垂直方向の軸線は、留め継ぎ面 の切断面の第２の軸線を表わす。こうして、互いに垂直な２つの切断面内での留 め継ぎ面の切断、即ち斜めの留め継ぎ面の切断は、実施されることができる。 横引きのこ身および留め継ぎ面の切断のこ身は、一様に、切断の長さが不十分 であるために、極めて大きな工作物を切断することができないという欠点を有し ている。のこ引きユニットは、テーブルトップの上方に配置されているので、丸 のこ刃が通り過ぎた後では大きな厚板の形の工作物を押すことができない。 横引きで留め継ぎ面を切断する丸のこ盤（例えば、本出願人のパンフレットの KGT 550，第１４頁以降）は、丸のこ盤の利点と横引きのこ身および留め継ぎ面 の切断のこ身の利点とを兼ね備えている。横引きで留め継ぎ面を切断する丸のこ 盤において、テーブルトップは、１８０°逆転可能であるように外側ハウジング 内に配置されている。のこ引きユニットは、テーブルトップの片側に取り付けら れている。テーブルトップの上面上にのこ引きユニットが位置している場合には 、のこ身は、横引きのこ身および留め継ぎ面の切断のこ身として使用されること ができる。この目的のために、テーブルトップそれ自体は、逆転可能であるよう に包囲上面内に配置されている。のこ盤の位置において、のこ引きユニットは、 テーブルトップの下側に置かれており、丸のこが下方からのこスロットを通して 突き出すようにのこ盤の位置に据え付けられている。この位置でテーブルトップ は、垂直の軸線方向には旋回不可能であり；丸のこ盤は、通常の機能を有してい る。のこ引きユニットは滑動できないので、横引きのこ身の切断長さは、のこ刃 の直径によって制限されている。 切断軸線方向の留め継ぎ面の切断面または斜めの留め継ぎ面の切断面を達成す るために工作物を工作物支持面上に置くことは、殊にスペースが限定される場合 には、問題である。例えば、このようなのこ引きユニットを廊下内に置くとした ならば、本質的には、長手の工作物に対する整合の可能性は、１つのみである。 全ての可能性を求めるならば、工作物に対する丸のこ刃の整合は、工作物の位置 を変えることによるのではなく、丸のこ刃の位置を変えることによって達成でき るべきである。 上記の問題を解決するために、延長された作業台中に組み込まれたのこ身を用 いることが既に試みられた（米国特許第２５１３８７３号明細書）。この場合、 延長された作業台は、４本の折り畳み式の脚部上に立っている。延長された作業 台の右先端で、旋回可能なテーブルトップは、延長された作業台内の滑動軸受ま たはボール軸受上に保持されている。丸のこ刃を有するのこ引きユニットは、テ ーブルトップの下方に配置されている。こののこ引きユニットは、テーブルトッ プに対して引張方向に移動させることができ、丸のこ刃は、テーブルトップの長 さの大部分に沿って延在するのこスロット内で引張方向への運動を生じる。右手 ののこ引きユニットは、突出している作業テーブルの一部分に置かれているので 、引張方向に滑動可能である懸垂状態ののこ引きユニットを有するテーブルトッ プは、工作物支持面に対して垂直の軸線方向に旋回されることができる。 本発明の目的は、導入部分に説明したタイプの公知の輸送可能な丸のこ盤を、 いかなる場合でも、工作物を再位置決めする必要なしに斜めの留め継ぎ面の切断 面を形成させることができるように改善することである。 この目的は、請求項１の上位概念部の特徴を有する輸送可能な丸のこ盤を、請 求項１の特徴部の特徴に適合させることによって達成される。 本発明によれば、平面図でほぼ正方形の形状を有する、輸送可能な丸のこ盤の 外側ハウジングは、逆転不可能なテーブルトップを有している。しかし、このテ ーブルトップは、工作物支持面に対して垂直に整合された垂直な軸線方向に旋回 可能であり、この場合には、外側ハウジングの包囲上面内に保持されている。 本発明による丸のこ盤は、テーブルトップの旋回により、工作物支持面上の工 作物の角度の位置を変化させる必要なしに、工作物中に（９０°の角度の設定で ）角度をもった横引きおよび斜めの留め継ぎ面の切断ならびに長手方向の切断を 実施することができる。この位置的な結果として、本発明による丸のこ盤は、任 意の拡大取付け物または延長取付け物と一緒に制限された空間内、殊に狭いホー ルおよび廊下内で使用されることもできる。 本発明による輸送可能な丸のこ盤の概念は、専ら側面で見て丸のこ盤がＵ字形 であることにより可能になる。テーブルトップを左右に自由に旋回させるための 制御部材は、こうして形成された凹所内に適合させることができ；外側ハウジン グの全幅に亘って前面から延在する凹所は、テーブルトップの下方にある。 輸送可能な丸のこ盤の好ましい実施態様および改善は、従属請求項に示されて いる。 次に、以下のように、本発明を唯１つの実施態様のみを示す図面につき、より いっそう詳細に説明する： 図１は、横引き機能、留め継ぎ面を切断する機能、作業台機能およびアンダー ベンチ型横引き丸のこ機能を有する本発明による丸のこ盤の１つの好ましい実施 形式を簡易化して示す斜視図であり； 図２は、丸のこ盤の基本概念を説明する目的で、アンダーベンチ型横引き丸の この形での公知技術水準を示す略図であり； 図３は、本発明による輸送可能な丸のこ盤の他の実施形式を示す斜視図であり ； 図４は、図３からの輸送可能な丸のこ盤の制御部材を示す、凹所領域を拡大し た部分的な略図であり； 図５は、図１の丸のこ盤の変形した実施形式を示す、図１と同様の斜視図であ り； 図６は、本発明による輸送可能な丸のこ盤のテーブルトップの延在を示す略図 であり； 図７は、のこ屑排出機を有する本発明による丸のこ盤の丸のこ刃領域を示す部 分的な略図であり； 図８は、図３の表示に相応する、丸のこ刃の代わりにこの場合にはチェーンソ ー刃を有する、輸送可能な丸のこ盤の他の実施形式を示す略図である。 基本概念を説明するために、まず、図２について説明する。図２は、公知技術 水準から公知のアンダーベンチ型横引き丸のことして形成された輸送可能な丸の こ盤（欧州特許出願公開第０６１５８０７号公報）を示す。 図示されているように、一方向に折り畳むことができる二次フレーム２上に静 置されている外側ハウジング１は、自体公知である。この形式の場合、丸のこ盤 全体は、よりいっそう簡単に輸送可能になる。 外側ハウジング１は、工作物支持面３を形成するテーブルトップ４を有し、こ の工作物支持面は、側面パネル５および底面で２枚の側面パネル５を結合してい る少なくとも２本の横棒６と一緒に、外側ハウジング１の捩り剛性を保証する構 造部材を有している。 外側ハウジング１のテーブルトップ４の下方には、図２のみに示されておりか つ任意に駆動電動機および下方からテーブルトップ４を通りのこスロット９を通 して突き出す丸のこ刃１０を有しているのこ引きユニット７が配置されている。 丸のこ刃１０は、駆動電動機の軸に直接フランジ取付けされていてよいが、しか し、伝導部材を介して若干の距離をもって駆動電動機によって駆動されてもよい 。 図２に既に示したように、のこスロット９は、本質的にテーブルトップ４の全 長に亘って延在し、したがって丸のこ盤の長手方向を規定する（ここで示された 実施形式においては、側面パネル５と並行の方向）。のこ引きユニット７は、長 手方向に整合された案内レール上で長手方向に滑動可能である。滑動は、引張棒 １２により行なわれ、この場合図２は、最初にノッブ１３を示す。それというの も、のこ引きユニット７は、後部に位置しているからである。 のこ引きユニット７の長手方向での滑動可能性は、典型的には、アンダーベン チ型横引き丸のこにとって、丸のこ刃１０がのこスロット９内で長手方向に移動 可能であるようにする。アンダーベンチ型横引き丸のこの利点は、丸のこ盤の原 理的な設計の特徴にあり、この場合には、丸のこ刃１０の突出部分だけが工作物 支持面３上でテーブルトップ４の上方に現われ、したがって大面積の工作物は、 丸のこ刃１０の通過後に押出されうる。 丸のこ盤の機能により、工作物支持面３上での工作物の角度の位置を変えるこ とによって、留め継ぎ面の二重の切断（斜めの留め継ぎ面の切断）を実施するこ とも可能になる。こうすることにより、引張機能は、有利に利用されることがで きる。それというのも、この形式で工作物は、丸のこ刃１０に対して傾斜した位 置で移動させる必要はなく、その代わりに丸のこ刃１０は、工作物を通して引張 られることができるからである。 全てこのことは、全般的に本明細書中の前記の一般的な記載の部分および導入 部分に記載されたことである。 横引き丸のこと比較した横引きのこ身、留め継ぎ面の切断のこ身および丸のこ 盤の利点は、本明細書中の一般的な記載の部分に記載されている。 図１は、実際に固定されたテーブルトップ４またはそれぞれのアンダーベンチ 型横引き丸のこを有する丸のこ盤において、横引きのこ身、留め継ぎ面の切断の こ身および丸のこ盤の機能が組み込まれた輸送可能な丸のこ盤を示す。従って、 テーブルトップ４は、外側ハウジング内に逆転可能には配置されていない。しか し、のこスロット９を備えているテーブルトップ４は、好ましくは外側ハウジン グ１の固定された包囲上面１４内で、工作物支持面３に対して垂直であるように 整合された垂直軸線方向で外側ハウジング１内で旋回可能であるように保持され ている。のこ引きユニット７およびテーブルトップ４は、垂直の軸線方向に対し てテーブルトップ４の任意の角度の位置で丸のこ刃１０がのこスロット９内で引 張方向に移動可能であるように垂直の軸線方向で一緒に旋回可能である。 のこ引きユニット７は、外側ハウジング１内ののこ引きユニット自体の回転軸 受上で運転することができ、テーブルトップ４と結合されていてもよいが、しか し、テーブルトップ４それ自体で軸受上に支持されていてもよく、したがってテ ーブルトップ４の回転軸受と一緒に旋回可能である。 この基準によれば、全ての上記機能は、１つの単独の丸のこ盤に組み込まれて いる。純粋なアンダーベンチ型横引き丸のこと比較した場合、本発明による丸の こ盤は、角度をもった横断面であってもテーブルトップ４を旋回させることによ って、工作物の角度の位置を変えることなしに斜めの留め継ぎ面の切断および長 手方向の切断が可能であるという利点を提供する。この本発明による丸のこ盤は 、制限された空間内、殊に狭いホールおよび廊下内であっても任意の拡大取付け 物または延長取付け物と一緒に本発明による丸のこ盤４の使用を可能にする。こ の本発明による丸のこ盤は、殊に引張機能の使用に適用される。横引きのこ身、 留め継ぎ面の切断のこ身および丸のこ盤と比較して、本発明による丸のこ盤は、 設計が著しく簡単であるという利点を提供する。それというのも、テーブルトッ プ４は、逆転可能であるように外側ハウジング１に取り付けられる必要はないか らである。その代わりに、のこ引きユニット７の位置により、丸のこ盤は、体系 的に使用者によりいっそう親切であり、のこ引きユニットがテーブルトップ４の 上方に置かれているのこ身よりも著しく安定している。 図示された実施形式において、のこ引きユニット７は、引張方向に滑動可能で あるようにテーブルトップ４上に保持されている。この目的のために、こののこ 引きユニットは、テーブルトップ４と一緒に旋回可能であるように案内レールに よりテーブルトップ４から懸吊されている。のこ引きユニット７の滑動部材は、 上方からネジをテーブルトップ４に埋め込むか或いは下方からテーブルトップ４ 中にネジを回転させてネジ止めすることによって取り付けられた案内レールまた はそれ自体がテーブルトップ４の組み込み部分である案内レールと一緒に懸吊さ れるように取り付けられている。 図１および３は、包囲上面１４を有する外側ハウジング１が上面から見て殆ん ど正方形の寸法を有することを明らかに示す。”殆んど正方形の寸法”とは、正 方形の寸法からの僅かな偏倚が教示の範囲内で許容されうることを意味する。本 質において、外側ハウジング１は、基本的に密閉されたハウジングである。本発 明は、この輸送可能な丸のこ盤について密閉されたハウジングの形に及ぶもので あり、この場合外側ハウジング１は、前面から拡がりかつテーブルトップ４およ び包囲上面１４の下方で外側ハウジング１の全幅に亘って延在する凹所１５なら びにテーブルトップ４を左右に自由に旋回させるために、図１においてノッブ１ ３を有する引張棒１２として形成された制御部材１２、１３を有している。図３ は、横方向に見て凹所１５が水平方向でＵ字形の形を外側ハウジング１に与えて いることを特に明示する。 図１は、有利な形状の制御部材１２、１３を用いて片手での操作を実現させる ことができることを示す。この実施例の場合には、ロックは、その中心軸上のノ ッブ１３を回転させることによって行なわれる。丸のこ刃１０の横方向への傾斜 を設定するために、接続リンク１１は横方向に整合される。 本発明は、先に説明されたのこ型の全ての利点を１つに纏めることに成功して いる。 １つの有利な実施形式は、テーブルトップ４の旋回中央位置（垂直の軸線方向 で）に関連して、好ましくは他の重要な旋回位置でもロックすることができるテ ーブルトップ４を提供している。テーブルトップ４のロックの解除は、制御部材 １２、１３を引き出すことによって作用を生じるロック解除機構によって達成さ せることができる。これは、作業順序”引き出し、回転、手放し（下向きの戻し ばねの作用）、ひいては鉤引”を有する人間工学的に有利な設計を表わす。 図３および４は、これを選択的に示すものであり、この場合には、テーブルト ップ４は、制御部材１２に配置されたロックレバー１３’によりロックを解除さ せることができる。更に、点滅スイッチ１３’’が制御部材１２に配置されてい ることは、１つの特殊な特徴である。 この実施形式の場合、制御部材１２それ自体は、外側回転ノッブ１２’を有し 、この外側回転ノッブは、横方向への傾斜ならびに丸のこ刃１０の迅速な高さの 調節を保証するクランク１２’’を節制するために使用される。 これは、制御部材１２に極めて接近して全ての制御装置を有する高度にコンパ クトな配置を提供する。 この機構は、高速制御および高速表示に特に好適である（ドイツ特許第２９７ １２８９２号明細書Ｕ）。 更に、のこ引きユニット７は、中央の滑動位置および／または最後尾の滑動位 置ならびに好ましくは他の滑動位置でもロック可能であることを提供しうる。 基本的に、このような丸のこ盤の一定の実施形式にとって選択的に好適あるこ とは、のこ引きユニット７がテーブルトップ４の中央の滑動位置でのみ引張方向 に滑動可能であることである。一般に、アンダーベンチ型横引き丸のこは、のこ 引きユニット７が最後尾の滑動位置の方向でばね張力下にあることによって特徴 付けられる。 横引きのこ、留め継ぎ面の切断のこおよび丸のこ盤における公知技術水準の記 載から、包囲板１４内で１つのスロットがテーブルトップ４の中央滑動位置に配 置されており、このテーブルトップにのこスロット９が延在していることは、自 体公知である。勿論、このような設計は、本発明による丸のこ盤においても実現 させることができる。更に、幾つかのかかるスロット（図１には図示されていな い）は、幾つかの角度をもった位置で切断の有効長さを増大させるために、幾つ かの角度をもった位置に備えられていてよい。 図５は、丸のこ刃１０の側面に平定規を有する、本発明による丸のこ盤の変更 された１つの実施形式を示し；この場合、平定規は、互いに４５°の角度で配置 されている。こうして、のこ引きの長さは、分度器をも備えているテーブルトッ プ４上で直接に設定されることができる。 また、図５は、輸送可能な丸のこ盤の特に好ましい１つの実施形式を示し、こ の場合には、工作物支持面３を形成するテーブルトップ４は、中央の垂直の軸線 方向に関連して分度器１６’を有し、包囲上面１４は、このような分度器１６’ ’を有している。一方または双方が備えられていてよいこれらの分度器１６’、 １６’’は、丸のこ刃１０に関連して工作物の特殊な整合を許容するか、或いは 包囲上面１４に関連してテーブルトップ４の特殊な旋回位置に対する特殊な中間 角度の読取りを許容する。 更に、図５は、丸のこ刃１０と一緒に高さの調節が可能であるライビングナイ フ（riving knife）が丸のこ刃１０のそれぞれの切断高さを示す高さの目盛１０ ’’を有していることを示す。 図６は、テーブルトップ４の下方ののこ屑捕集箱１７と、排出管１８と、保護 ガードを備えたのこ屑排出機フードとして形成された、付随した排出管１９をも つライビングナイフ８とを有するもう１つの実施形式を示す。双方の排出管１８ 、１９は、排出ファン（図示されていない）に結合されている。 図６は、排出管１８がのこ屑捕集箱１７で閉鎖されていることを示す。これは 、このようにして排出管１８が場合によっては閉鎖可能であることにより実現さ れる。通常、双方の排出管１８、１９は、開放されている。適当な操作のために 、それぞれの排出管１８、１９は、運び出すべきのこ屑のために一定量の空気の 流れを必要とする。これは、吸引装置に比較的高いエネルギー費用を必要とする 。 本発明によれば、通常、全てののこ屑はのこ屑排出機８およびその排出管１９ を介して満足に排出されることができ、したがって通常、排出管１８は、のこ屑 捕集箱１７で閉鎖されていることが確認された。広範に隠蔽された切断は、丸の こ刃１０が工作物を通って右方向に貫通しないように実施される場合にのみ、排 出管１８をのこ屑捕集箱１７で開放することが必要とされる。 図６は、排出管１８がのこ屑捕集箱１７でエアダクトストリップ２０によって 閉鎖されていることを示し、この場合このエアダクトストリップは、同時にのこ 屑のための卓越した上向きの案内部材を提供する。図示された実施態様において 、エアダクトストリップ２０は、テーブルトップ４に取り付けられており、のこ 屑捕集箱１７の輪郭に簡単に適合するようにばね鋼から形成されている。 排出管１８を開放させる目的で、エアダクトストリップ２０は、側面に旋回さ せることができるが、しかし、のこ屑捕集箱１７全体を下向きに再配置すること もでき、こうして排出管１８は開放される。これを達成するために、種々の設計 が存在する。 図３は、取付け部材２１、より詳述すれば、テーブル延長部２２のための取付 け溝（図７に示されている）は、包囲上面１４に前面および側面の双方に備えら れている。テーブル延長部２２は、折り畳み式脚部２３ならびに延長可能な止め および平定規目盛を備えた止め平定規を有している。このテーブル延長部２２が 任意の取付け部材２１に取り付けられうることは、重要なことである。それとい うのも、包囲上面１４を有する外側ハウジング１は、本質的に正方形であり、の こ引きユニット７は、任意の方向に整合させることができるからである。 図８は、のこ引きユニット７の丸のこ刃がチェーンソー刃２４によって代替さ れており、このチェーンソー刃の長手方向の軸線が、工作物支持面３に対してほ ぼ垂直方向であるように整合されている１つの特殊な実施形式を示す。１つの好 ましい実施形式によれば、チェーンソー刃２４の切断長さは、工作物支持面３と 並行方向に１００〜２００ｍｍであることができ、工作物支持面３と垂直方向に １５０〜４００ｍｍであることができる。葉形状のチェーン支持体２５および包 囲するのこチェーン２６を有するチェーンソー刃２４は、丸のこ刃の代わりに工 作物支持面３に対して垂直方向に切断長さが著しく長く、即ち最大の切断高さが 比較的増大されているという利点を提供する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年５月３日（１９９９．５．３） 【補正内容】 請求の範囲 １．外側ハウジング（１）内に逆転不可能に配置された工作物支持面（３）を形 成するテーブルトップ（４）、側面パネル（５）および横棒（６）を備えた外側 ハウジング（１）を有し、 駆動電動機および下方からのこスロット（９）を通してテーブルトップ（４）中 に突き出している丸のこ刃（１０）を備えたテーブルトップ（４）の下方で外側 ハウジング（１）内に配置されたのこ引きユニット（７）を有し； 外側ハウジング（１）が平面図で見て殆んど正方形の形状を有し； のこ引きユニット（７）がテーブルトップ（４）に対して引張方向に滑動可能で あり、その結果丸のこ刃（１０）が引張方向にのこスロット（９）中を移動する 、輸送可能な丸のこ盤において、 工作物支持面（３）を形成するテーブルトップ（４）が工作物支持面（３）に対 して垂直の軸線上に外側ハウジング（１）内、殊に外側ハウジング（１）の包囲 上面（１４）内で旋回可能に保持されており； のこ引きユニット（７）がテーブルトップ（４）と一緒に垂直の軸線上を旋回可 能であり； 外側ハウジング（１）が、前面から拡がりかつテーブルトップ（４）の下方およ び必要に応じて包囲上面（１４）の下方で外側ハウジング（１）の全幅に亘って 延在する凹所（１５）を有し；その際、テーブルトップ（４）を旋回させるため の制御部材（１２、１３）は、左右に自由に旋回されうるように凹所（１５）内 に配置されていることを特徴とする、輸送可能な丸のこ盤。 【手続補正書】 【提出日】平成１２年８月２３日（２０００．８．２３） 【補正内容】 請求の範囲 １．外側ハウジング（１）内に逆転不可能に配置された工作物支持面（３）を形 成するテーブルトップ(４)、側面パネル(５)、および横棒（６）を備えた外側ハ ウジング（１）を有し、 駆動電動機および下方からのこスロット（９）を通じてテーブルトップ（４）内 に突き出している丸のこ刃（１０）を備えたテーブルトップ（４）の下方で外側 ハウジング（１）内に配置されたのこ引きユニット（７）を有し； 外側ハウジング（１）が平面図で見て殆んど正方形の形状を有し； のこ引きユニット（７）がテーブルトップ（４）に対して引張方向に滑動可能で あり、その結果丸のこ刃（１０）が引張方向にのこスロット（９）中を移動する 、輸送可能な丸のこ盤において、 工作物支持面（３）を形成するテーブルトップ（４）が工作支持面（３）に対し て垂直の軸線上に外側ハウジング（１）内、殊に外側ハウジング（１）の包囲上 面（１４）内で旋回可能に保持されており； のこ引きユニット（７）がテーブルトップ（４）と一緒に垂直の軸線上を旋回可 能であり； 外側ハウジング（１）が、前面から拡がりかつテーブルトップ（４）の下方およ び必要に応じて包囲上面（１４）の下方で外側ハウジング（１）の全幅に亘って 延在する凹所（１５）を有し；その際、テーブルトップ（４）を旋回させるため の制御部材（１２、１３）は、左右に自由に旋回させうるように凹所（１５）内 に配置されていることを特徴とする、輸送可能な丸のこ盤。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ２９７２１０９１．２ (32)優先日 平成９年11月28日(1997．11．28) (33)優先権主張国 ドイツ（ＤＥ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＴ，ＡＵ，Ｂ Ｒ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＨＵ，ＩＤ，ＪＰ，ＬＵ，ＭＸ，ＮＯ，ＰＬ， ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＲ，Ｕ Ｓ (72)発明者 ラーシュ，クラウス ドイツ国、Ｄ―49744、ゲーステ、フリー トラントシュトラーセ、42 (72)発明者 アフティング，アンドレアス ドイツ国、Ｄ―48488、エムスビューレン、 ミランヴェーク、３ 【要約の続き】 一緒に垂直の軸線方向に旋回可能であり；外側ハウジン グ（１）が、前面から拡がりかつテーブルトップ（４） の下方および必要に応じて包囲上面（１４）の下方で外 側ハウジング（１）の全幅に亘って延在する凹所（１ ５）を有し；その際、テーブルトップ（４）を旋回させ るための制御部材（１２、１３）は、左右に自由に旋回 されうるように凹所（１５）内に配置されていることを 特徴とする。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．外側ハウジング（１）内に逆転不可能に配置された工作物支持面（３）を形 成するテーブルトップ（４）を備えた外側ハウジング（１）を有し、 駆動電動機および下方からのこスロット（９）を通してテーブルトップ（４）中 に突き出している丸のこ刃（１０）を備えたテーブルトップ（４）の下方に配置 されたのこ引きユニット（７）を有し； 外側ハウジング（１）が平面図で見て殆んど正方形の形状を有し； のこ引きユニット（７）がテーブルトップ（４）に対して引張方向に滑動可能で あり、その結果丸のこ刃（１０）が引張方向にのこスロット（９）中を移動し； かつ 留め継ぎ面の切断面の軸線方向に対してのこ引きユニット（７）が引張方向に、 好ましくは少なくとも片側に傾斜されうる、輸送可能な丸のこ盤において、 工作物支持面（３）およびのこスロット（９）を形成するテーブルトップ（４） が工作物支持面（３）に対して垂直の軸線上に外側ハウジング（１）内、殊に外 側ハウジング（１）の包囲上面（１４）内で旋回可能に保持されており； のこ引きユニット（７）がテーブルトップ（４）と一緒に垂直の軸線上を旋回可 能であり； 外側ハウジング（１）が、前面から拡がりかつテーブルトップ（４）の下方およ び必要に応じて包囲上面（１４）の下方で外側ハウジング（１）の全幅に亘って 延在する凹所（１５）を有し；その際、テーブルトップ（４）を旋回させるため の制御部材（１２、１３）は、左右に自由に旋回されうるように凹所（１５）内 に配置されていることを特徴とする、輸送可能な丸のこ盤。 ２．少なくとも旋回の中央位置でのテーブルトップ（４）の旋回がロックされる ことができ、好ましくは本質的な旋回角度を有する他の位置でもロックされるこ とができることを特徴とする、請求項１記載の丸のこ盤。 ３．テーブルトップ（４）のロックは制御部材（１２、１３）を上昇させること によって逆転させることができることを特徴とする、請求項１または２に記載の 丸のこ盤。 ４．テーブルトップ（４）のロックは制御部材（１２）上に配置されたロックレ バー（１３’）により逆転させることができることを特微とする、請求項１また は２に記載の丸のこ盤。 ５．点滅スイッチ（１３’’）が制御部材（１２）上に配置されていることを特 徴とする、請求項１から４までのいずれか１項に記載の丸のこ盤。 ６．のこ引きユニット（７）は、中央の滑動位置および／または最後尾の滑動位 置ならびに好ましくは他の滑動位置でもロック可能であることを特徴とする、請 求項１から５までのいずれか１項に記載の丸のこ盤。 ７．のこ引きユニット（７）が最後尾の滑動位置でばね張力下にあることを特徴 とする、請求項１から６までのいずれか１項に記載の丸のこ盤。 ８．包囲上面（１４）がテーブルトップ（４）の中央旋回位置でのこスロット（ ９）を拡大するスロットを有していることを特徴とする、請求項１から７までの いずれか１項に記載の丸のこ盤。 ９．包囲上面（１４）がテーブルトップ（４）の幾つかの角度をもった旋回位置 でのこスロット（９）を拡大するスロットを有していることを特徴とする、請求 項８記載の丸のこ盤。 １０．工作物支持面（３）を形成するテーブルトップ（４）が、殊に丸のこ刃（ １０）の平面に対して直角および／または別の重要な角度で整合された丸のこ刃 （１０）の片側で少なくとも１つの線形の測定目盛（１６）を有していることを 特徴とする、請求項１から９までのいずれか１項に記載の丸のこ盤。 １１．工作物支持面（３）および／または包囲上面（１４）を形成するテーブル トップ（４）が中央の垂直な軸線方向に関連して角度をもった目盛（１６’；１ ６’’）を有していることを特徴とする、請求項１から１０までのいずれか１項 に記載の丸のこ盤。 １２．丸のこ刃（１０）と一緒に高さの調節が可能であるライビングナイフ（１ ０’）が高さの目盛（１０’’）を有していることを特徴とする、請求項１から １１までのいずれか１項に記載の丸のこ盤。 １３．丸のこ刃（１０）の下方で、テーブルトップ（４）の下方には、排出管（ １８）を備えたのこ屑捕集箱（１７）が存在し、テーブルトップ（４）の上方に は、排出管（１９）を備えたのこ屑排出フード（８）が存在し；その際、双方の 排出管（１８、１９）は、排出ファンに結合され、排出管（１８）は、場合によ ってはのこ屑捕集箱（１７）で閉鎖されていてよいことを特徴とする、請求項１ から１２までのいずれか１項に記載の丸のこ盤。 １４．好ましくはばね鋼から形成されたエアダクトストリップ（２０）がのこ屑 捕集箱（１７）に排出管（１８）を閉鎖させるために備えられていることを特徴 とする、請求項１３記載の丸のこ盤。 １５．テーブル延長部（２２）のための位置決め部材（２１）が外側ハウジング （１）上または包囲上面（１４）に前面および側面ならびに必要に応じて後部に 備えられていることを特徴とする、請求項１から１４までのいずれか１項に記載 の丸のこ盤。 １６．丸のこ刃の代わりののこ引きユニット（７）が工作物支持面（３）に対し てほぼ垂直であるように整合されているチェーンソー刃（２４）を有しているこ とを特徴とする、請求項１から１５までのいずれか１項に記載の丸のこ盤。 １７．チェーンソー刃（２４）の切断長さが、工作物支持面（３）と並行方向に １００〜２００ｍｍであり、工作物支持面（３）と垂直方向に１５０〜４００ｍ ｍであることを特徴とする、請求項１６記載の丸のこ盤。