JP2001510398A - カーボンに担持したレニウム含有触媒の再生法 - Google Patents

カーボンに担持したレニウム含有触媒の再生法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、水性媒体で働き且つ可溶性レニウムの消失で急速な触媒の劣化をもたらしたパラジウム又はルテニウム、レニウムをカーボンに担持した水素化触媒の触媒性能を改善する方法に関する。レニウムを担体上に含んでなるレニウム含有水素化触媒は、最初に触媒を水性過レニウム酸または過レニウム酸塩で処理し、続いて触媒を昇温及び昇圧下に還元条件で処理することによって再生される。記述するような触媒の処理は分散された新しい微分割レニウムを元通りにし、これが触媒の活性を高め、同時にこの操作が水素化反応器中のその場でまたは側流反応器で行なうことができ、結果として反応器の停止や貴金属の費用を減じるというかなりの節約がもたらされる。

Description

【発明の詳細な説明】 カーボンに担持したレニウム含有触媒の再生法 技術分野 本発明は、カーボンに担持したレニウム含有触媒及び特にパラジウム又はルテ ニウムのレニウムと組合わせた複合物を活性炭担体上に含んでなる水素化触媒の 触媒性能(即ち、触媒活性の持続性及び/又は再生性)を改善する方法に関する 。更に特に、但し限定を意味するものではないが、本発明は、マレイン酸のテト ラヒドロフラン及び/又は1,4−ブタンジオールへの水素化中、カーボン担体 上の2金属系(bimetallic)パラジウム及びレニウム又はルテニウム 及びレニウム(即ちそれぞれPd,Re/C又はRu,Re/C)の触媒に、新 しい微分割されたレニウム金属を付着させることにより、該2金属触媒又は触媒 前駆体にレニウム金属を付着又は補充する方法に関する。 背景の技術 担持レニウム含有触媒は、技術的によく知られており、多くの重要なプロセス において有用である。そのような触媒は、マレイン酸のテトラヒドロフランへの 水素化におけるパラジウム、レニウム/カーボン触媒及びルテニウム、レニウム /カーボン触媒;白金;オイルのガソリンへのリフォーミングに使用するレニウ ム/アルミナ触媒;及びオレフィンのメタセシス(metathesis)に使 用されるアルミナに担持したレニウム触媒を含む。そのような触媒の触媒活性は 、その使用中に、触媒のレニウム成分が触媒的に活性の低い形に変化するので経 時的に低下する。 マレイン酸又は無水マレイン酸或いは種々の水素化しうる前駆体、例 えばフマル酸、コハク酸(SAC)、マレイン酸(MAC)、コハク酸ジメチル 、ガンマ−ブチロラクトン(GBL)又はこれらの混合物を、接触水素化により テトラヒドロフラン(THF)及び1,4−ブタンジオール(BDO)へ転化す る技術に関する特許は多くある。特に重要な米国特許第4609636号は、T HF、BDO又はこれらの混合物を種々の水素化しうる前駆体から製造するため の、カーボン担体にパラジウム及びレニウムを含んでなる触媒複合物の製造及び 使用法を記述している。この特許は、更に生成物の収率を最大にすることを試み ている特許を引用している。同様に米国特許第5418952号は、同一の用途 に対するカーボン担体にルテニウム及びレニウムを含んでなる触媒複合物の製造 及び使用法を記述している。 米国特許第4609636号及び米国特許第4550185号の触媒は、カー ボンに担持したパラジウム及びレニウムの複合物である。この複合物は全重量に 対してパラジウム約0.5〜10%及びレニウム約1〜10%を含んでなり、そ のパラジウムは平均寸法約10〜25nmの結晶子の形で存在し且つレニウムは 平均寸法約2.5nm以下の結晶子の高分散相の形で存在する。これらの触媒は 本発明の触媒と密接に関係がある。 ニューヨーク科学アカデミー年報、145(1)、68〜71(1967)に 報告された「水素化触媒としてのレニウム及びその化合物」というH.スミス・ ブロードベント(Smith Broadbent)の包括的な研究報告も関連 がある。ブロードベントは、(62ページの最後の節において)レニウムヘプト キシドを、溶媒を用いて又は用いずに添加して、不溶性のレニウムブラックをそ の場で生成させ、ついで水 素化段階で使用することを教示している。ブロードベントは、レニウムブラック がRe(II)のある形、多分水和したモノオキシドであるということを示唆し ている。この触媒は、殆どの化合物の水素化に対してニッケル又は白金金属触媒 よりも活性が低いけれど、カルボン酸の水素化に対して、多分他のレニウム酸化 物を除くすべての他の触媒よりも優れていると判断された。 発明の概略 今回、マレイン酸のテトラヒドロフラン及び/又は1,4−ブタンジオールへ の水素化に使用されるPd,Re/C触媒及びRu,Re/C触媒の触媒活性の 消失は、触媒のレニウム成分の凝集と力学的に並びにレニウムの溶解による直接 的な損失とに関連することが発見された。かくして本発明の1つの目的は、新し いレニウムを触媒的に活性な形で付着させるようにして触媒を処理することであ る。 レニウム含有担持触媒、最も好ましくはPd,Re/カーボン又はRu,Re /カーボン担持水素化触媒の触媒活性は、触媒を水溶性過レニウム酸塩(per rhenate)(例えば過レニウム酸HReO4)で処理し、ついで触媒を、 その使用前に又は使用中に還元雰囲気下、昇温及び昇圧において更に処理するこ とによって高められる。本方法は、マレイン酸のTHF/BDOへの水素化に対 する新しく調製したカーボンに担持したPd,Re触媒の活性を高めること、及 び使用したまたは失活した触媒の活性を高めることが発見された。 開示されるように可溶性過レニウム酸塩での処理は、新しい触媒を調製した後 、又は触媒を使用した後に行なうことができる。新しい又は使用したが、依然活 性のある触媒の触媒活性が高められ、また失活した触 媒の活性がその新しい状態(即ち最初の使用開始時に示した活性)にまで又はそ れ以上に回復することができる。触媒性能における所望の向上の程度は、添加す るHReO4の量を決まるであろう。マレイン酸の水素化の場合、触媒性能は、 好適な具合に添加されるReの重量%当たり70〜100STYの向上が発見さ れた。 本発明の目的に対する空間時間収率(STY)は次のように定義される: STY=(THF液体g/時+THF気体g/時)/触媒kg 選択率は次のように定義される: 選択率=(生成物モル/時)/(生成物及び副生物モル/時) 又は 選択率=(THF気体+THF液体+GBL液体+BDO液体モル/ 時)/(THF気体+THF液体+GBL液体+BDO液体 +PrOH液体+BuOH液体+アルカン気体モル/時) 但し、GBLはガンマーブチロラクトン、BDOは1,4−ブタンジオール、P rOHはn−プロピルアルコール、BuOHはn−ブチルアルコール、及びアル カンはメタン、エタン、プロパン、及びブタンである。 注:GBL及びBDOは無視できる量しか気相中に存在しない。パーセントとし て表される質量バランスは、本発明の目的に対して、回収された生成物ミリモル /時を、供給したMACミリモル/時で割って、100倍した値として定義され る。 添加したHReO4は、昇温及び昇温下に水素で処理することにより還元され 、高度に分散した、触媒的に活性な形で担体物質上に付着せしめられる。昇温及 び昇圧下における水素処理は、物質(マレイン酸)供 給物の導入直前に、或いは実際の運転条件下、即ちマレイン酸物質を供給し且つ THFへ水素化している間に同時に、行なうことができる。 本発明の他の具体例は、温度を(上述のように)高くする前に、新しいPd, Re/C−HReO4−H2Oスラリーを、2000psig(1.38x107 Pa)及び室温に約8時間水素流に露呈(低温活性化)した場合、更なる性能の 向上の付与されるという発見に関する。 本発明の、技術的に見て驚くべき特徴は、次の通りである: 1)水中でのレニウム付着によって調製した新しい触媒並びに反応器へ導入前 に調製したパラジウム、レニウムをカーボンに担持した触媒を処理することがで き、かくして普通のレニウムの含浸、乾燥及び還元段階が省略しうる。同業者は 、このことが、触媒業者から予め製造されたPd,Re/C触媒を購入するのと 比較して、触媒の選択(市場では多種類のPd/C触媒が在庫品があってすぐに 手に入る)に柔軟性と潜在的な節約という利点を触媒のユーザーに提供すること を理解しよう。 2)マレイン酸のテトラヒドロフラン及び1,4−ブタンジオールへの水素化 工程中に失活した触媒は、運転条件下に及び殆どゼロから運転濃度までの範囲の 還元されてない物質及び中間体の反応器中濃度下に、新しいレニウムを損傷した 触媒に付着させることによって再生することができる。反応器からの取り出しは 必要がない。また工程は再生中中断せずに進行させることができる。即ち費用の かかる中断期間はない。 3)レニウム含有触媒、最も好ましくはPd又はRu,Re/カーボン担持水 素化触媒の触媒活性は、可溶性過レニウム酸塩源を含む水性スラリー中で触媒を 処理し、ついで使用前に触媒スラリーを、還元雰囲気中昇温及び昇圧下に更に処 理して、新しいレニウムが高度に分散した相 を形成している担持されたパラジウム又はルテニウム、レニウム触媒を与えるこ とによって向上せしめられる。 4)新しい触媒の性能の更なる向上は、「通常の」昇温活性化温度まで温度を 上昇させる前に、Pd,Re/C触媒−HReO4−H2Oスラリーを、2000 psig(1.38x107Pa)及び室温に約8時間水素流に露呈する(低温 活性化)ことにより可能である。 発明の詳細な説明 最も広い観点において、本発明は、レニウム成分が担体材料に担持され、その 触媒の触媒活性が少なくとも一部レニウム成分が担体上に高度に分散されている ことに依存するといういずれかのレニウム含有触媒の処理に用途が見出せる。触 媒中に存在するレニウム以外の成分(例えば他の金属又は担体)は、用いる条件 によって悪影響を受けない。Pd,Re/C触媒のパラジウム成分及びRu,R e/C触媒のルテニウム成分は、処理条件において本質的に不活性であるように 見える。 好適なPd,Re/C触媒の調製及び使用法は、全体が本発明に参考文献とし て引用される米国特許第4609636号に開示されている。開示されているも のを要約すると、Pd,Re/C触媒は、カーボン担体にパラジウム溶液を含浸 させ、溶媒を除去し、還元条件下に加熱し、レニウムを溶液から含浸させ、そし てこの最終の触媒を還元条件下に加熱することによって調製される。ここに特に 好適なものは、Pd1%及びRe4(w/w)%を含むPd,Re/C触媒であ る。 好適なRu,Re/C触媒の調製及び使用法は、全体が本発明に参考文献とし て引用される米国特許第5478952号に開示されている。開示されているも のを要約すると、Ru,Re/C触媒は、上述のPd, Re/C触媒と同様に連続的に付着及び還元することにより、或いは上述と異な ってRu及びReを同時にカーボン担体上に共付着させ、ついで一緒に還元する ことにより調製される。ここに特に好適なものは、Rul%及びRe4〜6(w /w)%を含むRu,Re/C触媒である。 例えば数100〜約2000m2/gの表面積を有するカーボン担体は特に好 適であり、現在ここに開示される処理に最も有利であると考えられる。適当な及 び好適な担体カーボンの例は、ダルコ(Darco)KB−B活性炭[アメリカ n・ノーリット社(Ameerican Norit Co.)、420AGM AC avenue、Jacksonville、Fl32205]として市販 されている。ダルコKB−Bは、公称表面積1500m2/gを有する木材に由 来する粉末である。 本発明の第1の具体例において、可溶性過レニウム酸塩での処理は、新しい触 媒又は触媒前駆体が反応器に仕込まれている場合、可溶性過レニウム酸塩を触媒 スラリーに添加することによって行なわれる。マレイン酸のテトラヒドロフラン への水素化に使用されるPd,Re/C触媒の場合には、反応器を密閉し、不活 性な気体でパージし、ついで迅速に撹拌しながら2000psig(1.38x 107Pa)下に水素流に露呈させる。ついでマレイン酸供給物流の導入に先立 って又はそれと同時に温度を200℃まで上昇させる。予め還元したPd1%/ C触媒前駆体を含む水性スラリーにRe4%をHReO4として添加することに よって実験室反応器で調製したPd1%,Re4%/C触媒は、その場でなく( ex situ)、即ち上述と同じPd1%/C触媒前駆体に水性HReO4を 含浸させ、そして実験室反応器に仕込み且つ活性化の手順を始める前に固体約6 0%まで乾燥して調製したPd1%,Re4 %/C触媒と比較して、(マレイン酸のTHFへの水素化において)凡そ同等の 性能与えた。Pd,Re/C触媒は、商業的触媒供給者から何時でもある商品と して入手できない独占的品物である。しかしながら多くの種類のPd/C触媒( 種々のPd付加量、付加法、カーボン担体など)は容易に入手できる。かくして 、Reをその場で付着できる可能性は、種々の種類のPd/C前駆体の選択並び に供給者の広い選択において、触媒のユーザーに大きな柔軟性を提供する。新し い触媒仕込み物ができる限り早く必要な危急の場合、この柔軟性は非常に重要で ある。更にHReO4をその場で、何時でも手に入るPd/C触媒前駆体に付着 させるならば、独占的なPd,Re/C触媒を購入する時と比べて、多分価格的 に有利であろう。 本発明の更なる具体例においては、失活したRe含有触媒が可溶性過レニウム 酸塩での処理により再生される。「失活した」触媒は、全体が又は部分的に失活 したいずれかの触媒に関するものであると理解されよう。経時的に、Pd,Re /C触媒は、テトラヒドロフランの低空間/時間収率(STY)によって又はマ レイン酸の転化率の減少によって明らかなように、テトラヒドロフラン生産の触 媒活性を失う傾向を持つ。この活性の消失は典型的には正常な運転条件下に起こ るにつれて増大し、或いは一般に異常な運転条件(例えば水素の不足、撹拌の失 敗など)に起因して破局的になる。開示されているように、触媒の可溶性過レニ ウム酸塩での処理は、以前に観察された触媒活性の最適な程度を回復させること ができる。更に触媒の可溶性過レニウム酸塩での処理は、触媒活性が以前観察さ れたよりも高くなるように活性を高めることができる。再生は水素化反応器中に おいて、運転接触条件下に(本発明の最も重要 な及び驚くべき点の1つ)、導入する反応物供給物を一時的に遮断して又は遮断 しないで行ない得る。かくして殆ど又は全然停止期間は必要ないであろう。工程 の本質は次の通りである: a)必要であるとも、有利であるとも思わないが、反応器液体中の物質及び中 間体の組成を、運転温度及び圧力において連続水素化を行いつつ減少させるよう にして、マレイン酸供給物を運転条件下に数時間予め遮断してもよい。 b)所望の量のHReO4溶液を反応器に供給する。工程a)を省略するなら ば、これをマレイン酸の供給と同時に行なうであろうし、或いは他にHReO4 溶液を添加するのに丁度十分な長さの時間マレイン酸供給物を遮断してもよい。 添加すべき所望の量のHReO4は次の計算から推定できる: 添加すべきHReO4の重量(選択した単位)=(X/Y)*×0.01*Z*R 、但し X=所望のSTYブースト(boost)(STY単位) Y=測定された上昇ブースト/添加したRe重量%=70STY単位/Re重 量% Z=反応器中の触媒重量(選択した単位) 0.01は重量%を小数に変換 R=(HReO4モル重量)/(Reモル重量) c)(随時)マレイン酸の供給を遮断して、反応器内容物を2000psig (1.38x107Pa)の水素流で数時間、250℃下に水素化する。 d)マレイン酸の供給を再び始める。 この使用済み触媒の再生に対する具体例において、商業的規模の水素化反応装置 に運転接触条件(再び導入する反応物供給物を遮断せずに)で当てはめる場合、 所望の量(上述に従って計算)のHReO4を、水溶液として、運転している水 素化反応器にゆっくりと秤入れることができる。好適な添加速度は、観察される 触媒活性の低下の割合で決定される。即ち例えば、一定のSTYの維持を達成し たいならば、低下の割合を相殺するのに丁度十分なHReO4を添加する。典型 的には、触媒担体上に付着されるRe金属の相対量において、24時間当たりH ReO4添加の約0.01〜0.5重量%増加を達成するようなゆっくりとした 秤入が、十分であり、また好適である。 本発明の他の観点は次のものを含む: パラジウム担持カーボン触媒又は触媒前駆体を水性条件下に調製し、可溶性過 レニウム酸塩源を添加し、そして水素で還元して担持したパラジウム、レニウム 触媒を製造することを含んでなる担持パラジウム、レニウム触媒のワン−ベッセ ル又はワンポット法。 担持されたパラジウム触媒及び触媒前駆体並びに過レニウム酸塩の可溶性源を 反応容器に仕込み、ついで水及び水素を加圧下に仕込み、そして水素で還元して 担持パラジウム、レニウム触媒を含む水素化反応混合物を与えることを含んでな る担持パラジウム、レニウム触媒を製造するための単一の高圧反応容器法。 失活した担持触媒、水及び水素化物質及び/又は生成物を含む水素化反応器に 過レニウム酸塩の可溶性源を仕込み、そして水素で還元して再活性化した担持パ ラジウム、レニウム触媒を含む水素化反応混合物を与えることを含んでなる担持 されたパラジウム、レニウム触媒を再生する ための単一の高圧反応容器法。 新しいPd,Re/C触媒(HReO4を予め担持してあるが、還元してない) 又は可溶性過レニウム酸塩とスラリーにしたPd/C前駆体の性能は、温度を反 応の運転条件(マレイン酸のTHFへの水素化の場合250℃)に上昇させる前 に約8時間、触媒スラリーを昇圧下及び「大気」温度(15〜30℃)で水素流 に更に露呈することによって向上せしめられる(「低温活性化」)。低温活性化 中に、Reが溶液から触媒上に付着すること、及びReがいくらか還元すること が分かっている。低温活性化は、(昇温での活性化に比べて)触媒上のPd粒子 のごく近傍にReを付着させ、かくしてPd,Reの相乗性を高め且つ触媒性能 を高めると考えられる。 本発明の好適な具体例を次の実施例で例示するが、これは例示であって、限定 としての意図はない。 本発明は、次の実施例において、マレイン酸を、Pd,Re/カーボン担持触 媒の存在下に水素化してテトラヒドロフラン及び1,4−ブタンジオールを製造 する方法に関して例示される。 実施例で使用される一般的な方法及び装置 実施例1及び2は、水150ml中の触媒スラリー7〜15g(乾燥基準)を 、撹拌機、熱電対、水素及びマレイン酸の供給導管、及び生成物を過剰な水素と 水蒸気で流し出す出口導管を備えた300mlのハスタロイ(Hastallo y)Cオートクレーブ中に仕込むことにより、バック混合(back−mixe d)反応器で行なった。反応に先立って、触媒スラリーを、2000psig( 1.38x107Pa)の水素流1000ml/分で1時間、250℃下に活性 化した。ついでマレ イン酸を40重量%水溶液として13〜36ml/時の範囲の供給物速度で供給 し、反応器を2000psig(1.38x107Pa)及び250℃に維持し た。揮発性生成物及び水を、水素供給物速度で調節される速度で反応器から流し だした。水素供給物速度は、出てくる水素に運搬される水の量がマレイン酸供給 物と共に添加される水の量及び反応で生成する量と均衡するように調節した。反 応器の量を100〜200mlの一定に維持した。すべての場合に、反応で消費 される量に比べて過剰な水素を供給し、従って水素供給物速度は触媒性能に影響 しなかった。 各触媒試験においては、マレイン酸をいくつかの異なる供給物速度で使用した 。供給物速度は、最大のSTY性能が達成されるまで実験毎に増加させた。つい で最大STY性能の再現性は、同一条件下に2回又はそれ以上の実験でチェック した。 実施例1 新しいPd/C触媒へのHReO4の添加 新しいPd/C触媒スラリーへのHReO4の添加、続く添加したReの触媒 上への反応器中での付着という概念を、1%Pd/C前駆体15gを反応器に仕 込むことによって示す。Pd/C前駆体は予め次のように製造した: a)Pd原料溶液(HCl/H2O中PdCl2としてPd14.0%)3.1 5ccを、脱イオン水127ccに添加し、良く混合した。 b)この混合物にダルコ(Darco)KBBカーボン50gを添加し、室温 で3時間、時々撹拌した。 c)スラリーを夜通し115℃で乾燥した。生成物38.63gを回 収した。(公称Pd付加量1.1%). d)この生成物を水素流中300℃で還元した。 このPd/C前駆体に、KClの水溶液75ml(KCl0.28g、触媒上 にK1%付加)を添加し、室温で15分間撹拌した。ついでこれに触媒へRe4 %を付加させるのに十分な過レニウム酸を含むRe溶液75mlを添加した。こ れを数分間撹拌し、反応器を閉じ、触媒を通常のように(即ち、2000psi g(1.38x107Pa)のH2、250℃、1時間)活性化させた。反応を標 準状態(2000psig(1.38x107Pa)、250℃、1200rp m,.H21800cc/分、40%MAC供給物、即ちマレイン酸供給物0. 4cc/分)で開始した。5日間の試験の残りは、実験室用連続式バック混合反 応器で使用する典型的な方法に従った。達成された最良の性能は1日の実験当た りで平均して510YSPであった。物質収支は122%であった。 比較の目的で、同一の担体上に及びHReO4の付着前にPdを付着させ且つ 反応器に充填する前に予めReを付着させ(そしていくつかの場合には還元し) て調製した同様のPd,Re/C触媒は、同様にして(平均)440YSPの性 能基準が達成されることが分かった。かくして実施例1からは、HReO4を新 しい1%Pd/C触媒に反応器中で添加し、ついで還元する方法は、反応器へ充 填する前にReを付着させる同様の触媒と少なくとも同じく良好な触媒を与える ということが明らかである。 実施例2 失活した触媒の再活性化 マレイン酸のTHFへの水素化中初期の実験において、運転の問題の ために、Pd,Re/C触媒が破局的に失活した。この触媒を回収し、水洗し、 乾燥し、ついで実験室規模のスラリー反応器、即ち300mlの連続撹拌オート クレーブで再試験した。この実験室反応器での試験は、触媒が殆ど不活性であり 、空間時間収率(STY)が約40であることを確認する結果を与えた。この実 験で使用したものと同一の新しい触媒の他の多くの試料(基準触媒)は、普通の 実験室での反応器操作において、400〜450STYの性能を示す。 このひどく不活性化された触媒試料の特性化は、非常に有用であった。レニウ ムのいくらかの消失(50%まで)がX線螢光で観察された。STEM(走査型 透過電子顕微鏡)における特性化(像及び微小解析)では、パラジウム粒子が「 新しく」見える、即ち新しい触媒の、又は使用しているが、以前活性にある触媒 試料の微細構造に似ているということを示した。しかしながら、同一のSTEM 装置で観察したレニウムの多くは、大きな凝集物の形で存在し、米国特許第46 09636号に記述されているような新しい触媒に、また使用されているが、不 活性化されていないPd,Re/C触媒に観察される高度に分散したReの微細 構造と劇的に異なった。 次の水溶液を調製した: (a)塩化カリウム0.28gを水75mlに溶解した。 (b)レニウム原料水溶液(HReO4としてRe8.00%)を水70ml に添加した。 不活性化された触媒の乾燥試料15gを、撹拌機、熱電対、水素及びマレイン 酸の供給導管、及び生成物THFを留出させる出口導管を備えた300mlのハ ステロイCオートクレーブに仕込んだ。このオートク レーブに上の塩化カリウム水溶液(a)を添加し、15分間撹拌した。ついでレ ニウム原料溶液(b)を添加した。オートクレーブを閉じた。触媒を、水素流( 2000psig(1.38x107Pa)、1000ml/分)中で250℃ まで加熱し、ついで250℃に1時間保った。続いて従前の条件を維持しつつ、 マレイン酸を40%水溶液として且つ0.4ml/分の供給速度でオートクレー ブに供給した。有機生成物及び水を、対応する速度で反応器から留出させた。生 成物の取り出し速度は、水素供給速度で調節した。反応を毎日約12時間、そし て翌日再開始して行なった。 次は連続5日間の実験の結果である: 第1日目。上述の方法に従った。カリウム(KClとして)及びレニウム(水 中Re27として)を添加してない「死んだ」触媒を用いた上記の試験と対比し て、この触媒は明らかに活性であり、この日はTHF+GBL収率64%及びT HF収率62%で、THFのSTY155を与えた。酸の量は3%及びGBLは 6%であった。物質収支は86%であった。ついで反応器は、本発明の240m l量に対して最終液体量が50mlにすぎないことで示されるように、頭部ガス ケットに主な漏れのあることが分かった。 第2日目。頭部ガスケットの漏れを補修し、同一の条件を用いて第1日目の実 験を繰り返した。この日のSTYは255であり、THF+GBL収率は83% 及びTHF収率は77%であった。酸の量は2〜3%及びGBLは6%であった 。物質収支は78%であった。 第3日目。供給速度を0.5mlまで上昇させて、第2日目の実験を継続した 。STYは380まで上昇し、THF+GBL収率は89%及 びTHF収率は77%であった。酸の含量は4〜8%及びGBLは16%であっ た。物質収支は116%であった。 第4日目。供給速度を0.4mlまで低下させて、第3日目の実験を継続した 。この実験のSTYは385まで上昇し、THF+GBL収率は89%及びTH F収率は85%であった。酸の量は7%及びGBLは16%であった。物質収支 は130%であった。 第5日目。供給速度を変化させないで、第4日目の実験を継続した。STYは 340で、THF+GBL収率は90%であった。THF収率は83%であった 。酸の量は10〜5%及びGBLは20〜12%であり、これらの低い方の値は 実験の終わりと関連するものであった。物質収支は105%であった。実験を停 止し、触媒を濾過で反応混合物から回収し、ついで水洗した。触媒13.1gを 回収した。 本実施例は、不活性化された触媒を、加圧容器中その場で、水素を2000p sig(1.38x107Pa)及び250℃で用い且つKCl及びレニウムH ReO4を添加して再活性化するという新規な可能性を明白に確認した。再活性 化された触媒の最良の性能評価は、上記試験で測定されるように5日間の実験を 平均して、380STYであり、物質収支は116%であった。 実施例3 新しい触媒の低温活性化: Pd1%、Re4%/C触媒(先の実施例で挙げた標準の基準触媒23g(乾 燥基準10g)を、実験室用バック混合スラリー反応器に仕込んだ。水100c cを添加した。次に反応器を2000psig(1.38x107Pa)のH2で 加圧した。反応器のガス漏れの割合を検知す るために、次の18時間静置雰囲気を維持した。ついで標準的な一連の活性化を 開始した。水素流速度を、依然2000psig(1.38x107Pa)の圧 力を保ちながら、0から300cc/分まで上昇させた。混合物を1200rp mで撹拌した。また反応器の温度を、次の45分にわたって、室温から250℃ まで上昇させた。ついで続く時間、これらの条件(250℃、H2流2000p sig(1.38x107Pa))を維持した。ついでマレイン酸の供給を始め 、標準的な触媒性能試験を開始した。この6日の試験中に記録された触媒性能の 最良の測定値は、1日の実験で平均してSTY585であった。その日の物質収 支は114%であった。645という高いSTYも測定されたが、物質収支は約 130%であった。STY585は、触媒性能の控え目な測定値である。 対照実施例 新しい触媒の標準的な活性化 Pd1%、Re4%/C触媒(実施例3で用いた標準的な基準触媒)34.5 g(乾燥基準15g)を、実験室用バック混合スラリー反応器に仕込んだ。水1 50ccを添加した。2000psig(1.38x107Pa)のH2下での静 止圧は、非常に短い約1時間であった。ついで標準的な一連の活性化を開始した 。水素流速度を、依然2000psig(1.38x107Pa)の圧力を保ち ながら、0から300cc/分まで上昇させた。混合物を1200rpmで撹拌 した。また反応器の温度を、次の45分にわたって、室温から250℃まで上昇 させた。ついで次の時間、これらの条件(250℃、H2流2000psig( 1.38x107Pa))を維持した。ついでマレイン酸の供給を始 め、標準的な触媒性能試験を開始した。この7日の試験中に記録された触媒性能 の最良の測定値は、12時間実験を平均してSTY450であった。その日の物 質収支は89%であった。本対照実験で測定した性能は、この基準触媒を用いる 多くの標準的な実験の平均値に非常に近かった。即ち実施例3によって示される 優れた性能は、低温活性化の結果であるということは明白である。 実施例4 水150ml中のPd1%、Re4%をカーボンに担持した触媒3.5gを、 撹拌機、熱電対、水素及びマレイン酸の供給導管、及び生成物を過剰の水素及び 水蒸気で留出させる出口導管を備えた300mlのハステロイCオートクレーブ に仕込むことによって、連続実験をバック混合スラリー反応器で行なった。反応 に先立ち、触媒スラリーを、水素流2000psig(1.38x107Pa) 1000ml、250℃で1時間活性化した。ついでマレイン酸を、40重量% 水溶液として、種々の速度で供給し、反応器を2000psig及び250℃に 保った。揮発性生成物及び水を、水素供給速度で制御して反応器から取り出した 。水素供給速度は、出る水素ガスにより運ばれる水の量が、マレイン酸と共に添 加される水の量及び反応で生成する量とバランスするように調節した。反応器量 は100〜200ccの一定に保った。すべての場合、反応で消費される量に対 して過剰の水素を供給したが、水素の供給速度は触媒の性能に影響しないことが 分かった。 マレイン酸溶液を、低初期供給速度で供給し、反応器中の酸量が8%に達する まで凡そ8時間毎に2〜3cc/時だけ増量した。 10週間中断しないで実験を行ない、定常状態運転中のある時間間隔、 一般に8〜24時間期間の間隔で分析を行なった。定常状態中に得られる生成物 の組成を平均して、THF(テトラヒドロフラン)、BDO(1,4−ブタンジ オール)、GBL(ガンマブチロラクトン)、PrOH(n−プロピルアルコー ル)、BuOH(n−ブチルアルコール)、及びアルカン(主にブタン及びメタ ン)の平均生成速度(g/時)を得た。生成物の組成は、出口ガス中の揮発した 生成物及び水の一部を凝縮させ、液体生成物を集めることによって測定した。時 間毎に集められた液体生成物の容量を測定し、フレーム・イオン化検出器を備え た、補正したガスクロマトグラフ(GC)を用いて組成を分析した。依然出口ガ ス中に存在する残っている凝縮してない生成物(THF及びアルカン)は、ガス 流速を測定し、ついでガス流の組成を液体分析に使用するものと同様のGC法に より2時間毎に分析することによって分析した。反応器内容物は、4時間毎に試 料採取し、GCと滴定により分析した。反応器中の酸濃度の監視には水酸化ナト リウムでの滴定を使用し、その結果をコハク酸の重量%として報告した。GC分 析は、スーパ−コワックス(Supercowax)10キャピラリーカラム( 30m×0.052mm)を用いて行った。これは、注入後5分間75℃に保ち 、ついで毎分10℃で最終200℃まで加熱することにより操作した。これらの 3つの分析を組合わせて、空間時間収率(STY)(THFg/触媒kg・時と して計算)、生成物選択率、及び物質収支に関して、触媒性能を実験毎に計算し た。 実験の開始時に、触媒はTHFを1000STYで生成するのに十分な活性を 有した。実験の後期の、触媒がその活性をいくらか失った後、それはTHFを5 50STYで生成した。この時点で反応器を停止し、 触媒上に更なる2%のReを与えるのに十分な過レニウム酸を反応器に添加した 。反応器を始動させた時、触媒はTHFを760STYで生成するのに十分な活 性を有した。 実施例5 Ru1%、Re6%/C触媒6.5gを、内径1インチ、長さ40インチの連 続バブル塔反応器により250℃及び2000psig(1.38x107Pa )で試験した。反応器底部での供給物は、40%マレイン酸(MAC)水溶液約 25cc/時及びH21000標準cc/分からなった。112時間後THFの STY(THFg/時−触媒kg)は約600であり、248時間においてTH FのSTYは450であった。112〜248時間の期間中、THFのSTYは 約26STY/日の凡そ直線的な割合で減少した。248から304時間までは 、供給物を、Re0.044g/lをRe27として含む40%MAC溶液で置 き換えた。304時間後供給物溶液を普通の40%MAC溶液に戻し、312時 間におけるTHFのSTYは577であった。Reの添加速度は、(触媒質量の )約0.41%/日(即ち0.044g/l×0.0251/時×24時間/日 /触媒6.5g×100)であった。Reを添加しないと、THFのSTYは3 12時間において(THFのSTYを、測定された26/時の減少速度で外挿す ることによれば)約375まで低下すると推定される。即ち、248〜304時 間の間に添加した1/08%のReのために上昇したTHFのSTYは約202 (即ち577−375)であり、Re1%添加当たり約187のTHFのSTY 増加に相当した。 実施例6 Ru1%、Re4%/C触媒6.5gを、実施例5と同一の装置及び同一の条 件でで試験した。48時間後THFのSTY(THFg/時−触媒kg)は約4 91であり、144時間においてTHFのSTYは424であった。48〜14 4時間の期間中、THFのSTYは約17/日の凡そ直線てきな割合で減少した 。160時間においてMAC供給物を止め、触媒質量の約2%のReの塊(Re27として)を約12分で添加した。Reの添加後、MAC供給物を、192時 間後のTHFのSTYが425となるようにして始動した。Reを添加しないと 、THFのSTYは192時間において(THFのSTYを、測定された17/ 時の減少速度で外挿することによれば)約390まで低下すると推定される。即 ち、2%Reの短時間での添加による上昇したTHFのSTYは約35(即ち4 25−390)であり、Re1%添加当たり約187のTHFのSTTY増加に 相当した。それゆえに、実施例5及び6を比較することにより、ゆっくりとRe 添加を行なえば、塊の又は短時間でのRe添加よりもRe添加%当たりのTHF のSTYの増加は非常に大きいと結論できる。連続的なRe添加の他の利点は、 MACの供給を停止しないで行なうことができる(かくして生産工程が触媒再生 工程と同時に続けられる)ということである。 以上、ある程度の特別な例で本発明を記述し且つ例示したが、次の請求の範囲 はそのように限定されるのではなくて、請求の範囲及びその同等物の各構成分の 表現と等しい範囲で示されているということを理解すべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年1月21日(1999.1.21) 【補正内容】 7.加圧容器反応器中において大気条件下に、水溶性レニウム化合物をパラジ ウム/カーボン担体触媒又はルテニウム/カーボン担体触媒に添加し、続いて反 応器から空気をパージして水素以外のすべてのガスを除去し、ついで水素を流し 始め且つ反応器を1000〜3000psig(6.89×106〜2.17× 107Pa)で0.5〜3.0時間150〜300℃に加熱し、そしてマレイン 酸の反応器への供給を開始することを含んでなる、パラジウム、レニウムをカー ボンに担持した触媒又はルテニウム、レニウムをカーボンに担持した触媒の製造 法。 8.該水溶性レニウム化合物が、添加される可溶性レニウムの単位当たりの相 対的触媒効果を高めるために、触媒の使用期間にわたって少量ずつ添加される、 請求の範囲7の方法。 9.(a)過レニウム酸、過レニウム酸カリウム又はこれらの混合物からなる 水溶性レニウム化合物を、該カーボンに担持したパラジウム触媒、ルテニウム触 媒又は触媒前駆体を含む加圧容器に、大気条件で添加し、 (b)反応器を水素でパージし、且つ室温下に8時間まで水素1000〜300 0psig(6.89×106〜2.17×107Pa)で加圧し、 (c)反応器を150〜300℃に加熱しながら、水素を1000〜3000p sig(6.89×106〜2.17×107Pa)で0.5〜3.0時間流し始 め、ついでマレイン酸の反応器への供給を開始し、そして (d)テトラヒドロフランの水性流を生成物として、マレイン酸の反応器への供 給速度で決まる速度で回収する、 工程を含んでなる、カーボンに担持したパラジウム触媒、ルテニウム触媒又は触 媒前駆体上に担持したにレニウム金属を用いてマレイン酸を水素化する水性法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル,ジヨン・ビー アメリカ合衆国ペンシルベニア州19382ウ エストチエスター・レボリユーシヨナリー ドライブ1013

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.水性媒体中においてマレイン酸をテトラヒドロフランに水素化するために 使用されて失活したレニウム含有触媒を再生する際して、水溶性のレニウム化合 物を運転中の水素化反応器に添加する工程を含んでなる、該失活したレニウム含 有触媒の再生法。 2.該水溶性レニウム化合物が、添加される可溶性レニウムの単位当たりの相 対的触媒効果を高めるために、触媒の使用期間にわたって少量ずつ添加される、 請求の範囲1の方法。 3.該水溶性レニウム化合物が過レニウム酸、過レニウム酸カリウム及びこれ らの混合物からなる群から選択される、請求の範囲1の方法。 4.該レニウム含有触媒がパラジウム、レニウムをカーボンに担持した触媒又 はルテニウム、レニウムをカーボンに担持した触媒からなる群から選択される、 請求の範囲1の方法。 5.水性媒体中においてマレイン酸をテトラヒドロフランに水素化するために 使用されるレニウム含有触媒の失活を防止し且つその触媒活性を維持するために 、水溶性のレニウム化合物を運転中の水素化反応器に添加する工程を含んでなる 、該触媒の失活防止及び活性維持法。 6.該水溶性レニウム化合物が、添加される可溶性レニウムの単位当たりの相 対的触媒効果を高めるために、触媒の使用期間にわたって少量ずつ添加される、 請求の範囲5の方法。 7.加圧容器反応器中において大気条件下に、水溶性レニウム化合物をパラジ ウム/カーボン担体触媒又はルテニウム/カーボン担体触媒に添加し、続いて反 応器から空気をパージして水素以外のすべてのガスを除去し、ついで水素を流し 始め且つ反応器を1000〜3000psi g(6.89×106〜2.17×107Pa)で0.5〜3.0時間150〜3 00℃に加熱し、そしてマレイン酸の反応器への供給を開始することを含んでな る、パラジウム、レニウムをカーボンに担持した触媒又はルテニウム、レニウム をカーボンに担持した触媒の製造法。 8.該水溶性レニウム化合物が、添加される可溶性レニウムの単位当たりの相 対的触媒効果を高めるために、触媒の使用期間にわたって少量ずつ添加される、 請求の範囲7の方法。 9.(a)過レニウム酸、過レニウム酸カリウム又はこれらの混合物からなる 水溶性レニウム化合物を、該カーボンに担持したパラジウム触媒、ルテニウム触 媒又は触媒前駆体を含む加圧容器に、大気条件で添加し、 (b)反応器を水素でパージし、且つ室温下に8時間まで水素1000〜300 0psig(6.89×106〜2.17×107Pa)で加圧し、 (c)反応器を150〜300℃に加熱しながら、水素を1000〜3000p sig(6.89×106〜2.17×107Pa)で0.5〜3.0時間流し始 め、ついでマレイン酸の反応器への供給を開始し、そして (d)テトラヒドロフランの水性流を生成物として、マレイン酸の反応器への供 給速度で決まる速度で回収する、 工程を含んでなる、カーボンに担持したパラジウム触媒、ルテニウム触媒又はそ の触媒前駆体上レニウム金属を用いてマレイン酸を水素化する水性法。 10.該水溶性レニウム化合物が、添加される可溶性レニウムの単位 当たりの相対的触媒効果を高めるために、触媒の使用期間にわたって少量ずつ添 加される、請求の範囲9の方法。
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