JP2001510034A - 神経系を再生するのに有用な新規なペプチドおよびポリペプチド - Google Patents

神経系を再生するのに有用な新規なペプチドおよびポリペプチド

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ユベール、モンヌリ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、特に、-W-S-A-C-S-A-C-G-(ただし、AおよびAは、1個〜5個 のアミノ酸を含むアミノ酸配列である)のアミノ酸配列を少なくとも含む新規なペプチドおよびポリペプチドであって、神経芽腫細胞腫を処置するために、神経系細胞の再生を含む治療処置における医薬品として有用で、そして神経細胞の培養における添加物としても有用なペプチドおよびポリペプチドに関する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、特に、神経芽細胞腫を処置するために、神経系細胞の再生を含む治
療処置における医薬品として特に有用であり、そして神経細胞の培養における添
加物としても有用である新規ペプチドおよびポリペプチドに関する。
【0002】
【背景技術】
I型トロンボスポンジンユニット(TSR)と呼ばれる反復ユニットを含む多
くのタンパク質が、過去数年間にわたって同定されている。このようなタンパク
質は、それらが関与する生物学的系に依存して非常に異なった活性を有すると言
われている。最もよく研究され、従って最もよく知られている例として、マラリ
ア伝搬の媒介体である熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)スポロゾ
イトの肝細胞への結合を可能にする(スポロゾイト周囲(circumsporozoite)の
)CSタンパク質(国際特許公開WO94/06646)、および血栓症および
血管形成の現象に関与している血中血小板によって分泌されるトロンボスポンジ
ン(欧州特許EP443 404)を挙げることができる。
【0003】 実際、これまでに研究され、そして以前に言及されたすべてのタンパク質にお
いて、このI型トロンボスポンジユニット(TSR)は約60個のアミノ酸(A
A)を含み、そのいくつかのアミノ酸は、システイン(C)、トリプトファン(
W)、セリン(S)、グリシン(G)、アルギニン(R)およびプロリン(P)
と同様に、高度に保存されている(いくつかのタンパク質においてこれらの保存
されたアミノ酸の下記の配列比較を参照のこと)
【0004】 このようなTSRユニットから導かれる合成ペプチドのいくつかは、有益な生
物学的特性を有している。例えば、CSVTCGユニットは、熱帯熱マラリア原
虫が肝細胞に接着することを可能にし、CSVTCGユニットおよびWXXWユ
ニットは他の生物学的モデルにおける細胞付着を可能にし、BBXB(Bは塩基
性アミノ酸である)はヘパリンと結合し、そして最後に、WSXWSはいくつか
の成長因子と結合する。
【0005】 F−スポンジンが明らかにされ、そしてその配列がトロンボスポンジンの配列
と比較された(Klar他(1992)Cell、69、95〜110)。
【0006】 SCO−スポンジンの一般的な特徴は、特に、Monnerie他による論文
(投稿中)およびGobron他(1996)による論文(Journal of Cell Sc
ience、109、1053〜1061、1996)に記載されている。特に、SCO−スポンジン
の配列比較によって、トロンボスポンジン1およびトロンボスポンジン2などの
タンパク質との相同性が明らかにされた(Gobron他(1996)のJ.of Cell Scienc
e、109、1053〜1061(これは参考として援用される)の1057頁の配列、配列
比較を参照のこと)。
【0007】
【発明の開示】
本発明の新規性は、神経系の再生において活性であり、その配列がSCO−ス
ポンジンのTSRの1つに由来する新規なペプチドの同定および選択にある。
【0008】 より詳細には、本発明は、下記の式を有するペプチドまたはポリペプチドに関
する: -W-S-A-C-S-A-C-G-(配列番号1) ただし、AおよびAは1個〜5個のアミノ酸を含むアミノ酸配列であり、下記
の配列のいずれかを有するペプチドまたはポリペプチドを除く: -W-S-P-C-S-V-T-C-G-(配列番号2) -W-S-S-C-S-V-T-C-G-(配列番号3) -W-S-Q-C-S-V-T-C-G-(配列番号4)。
【0009】 本明細書において、一般に、「アミノ酸」は、天然型アミノ酸および非天然型
アミノ酸の両方を意味することが理解されることに注意しなければならない。「
天然型アミノ酸」は、天然のタンパク質において見出され得るL型のアミノ酸を
意味することが理解される:すなわち、アラニン、アルギニン、アスパラギン、
アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジ
ン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリ
ン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、およびバリン。しかし、
本発明はまた非天然型アミノ酸にも関する:すなわち、D型の前記のアミノ酸、
ならびにアルギニン、リシン、フェニルアラニンおよびセリンなどのいくつかの
アミノ酸のホモ型、あるいはロイシンまたはバリンのノル型。
【0010】 他のアミノ酸、例えば、下記のようなアミノ酸の使用もまた包含され得る: Abu:α−アミノ酪酸 Agm:アグマチン Aib:α−アミノイソ酪酸 F−trp:N−ホルミル−trp サルコシン スタチン オルニチン デスアミノチロシン。
【0011】 デスアミノチロシンは上記ペプチドのN末端に取り込まれるが、アグマチンお
よびスタチンは上記ペプチドのC末端に取り込まれる。
【0012】 好ましくは、本発明によるペプチドのAは、プロリンまたはX-W-X-X
配列番号5)である:ただし、X、XおよびXは互いに独立して、G、Sおよび
C(すなわち、小型のアミノ酸)から選択される。
【0013】 さらに好ましくは、AはX-W-S-X(配列番号6)であり、そしてAは、R
S、VS、およびVTから選択される。
【0014】 このような選択が行われる理由は、いくつかの例を理解したときに得られる。
【0015】 好ましくは、本発明によるポリペプチドは下記の構造を有する: -W-S-X-W-S-X-C-S-A-C-G-(配列番号7)。
【0016】 好ましいポリペプチドは下記の構造を有する: -W-S-G-W-S-S-C-S-R-S-C-G-(配列番号8)。
【0017】 好ましくは、本発明によるペプチドおよびポリペプチドは下記の構造を有する
: Y-W-S-A-C-S-A-C-G-Z(配列番号9) ただし、YおよびZは、ペプチドのN末端およびC末端であるか、あるいは6個
未満のアミノ酸を有するアミノ酸鎖を含むか、あるいは非アミノ酸化合物の鎖を
含む。
【0018】 これは、上記のペプチド自身に対応するか、あるいはZ端およびY端によって
、薬理学的活性が高められているか、または活性成分のより良好な浸透性もしく
は生体利用性が確保されているペプチドに対応する。従って、Z端およびY端に
おいて、適切な場合には、いくつかの生物学的障壁を越えることを可能にする親
水性成分を使用することができ、あるいは、これに対して、含まれる産物の溶解
性を改善する親水性のより大きな配列を使用することができる。
【0019】 最後に、両末端の改変は、このような産物が、例えば、リポソームまたはマイ
クロ粒子などの特定のガレノス形態に取り込まれることを容易にし得る。
【0020】 本発明はまた、上記のペプチドまたはポリペプチドを発現し得ることを特徴と
するDNA発現ベクターに関する。
【0021】 上記のペプチドまたはポリペプチドをコードするDNA配列は、アミノ酸配列
から容易に決定することができ、あるいは例えば、本出願において記載されてい
る天然型の配列に基づくことができる。
【0022】 投与されるベクターは、ネイクドDNAベクター、プラスミドベクター、ウイ
ルスベクター、あるいは合成ベクターから構成され得る。
【0023】 これらは、詳しい記載を必要としない知られている技術である。
【0024】 このような発現ベクターを使用することによって、含まれるペプチドまたはポ
リペプチドのインシチュウでの発現が可能になり、そして場合によっては、その
活性を高めることができる。
【0025】 神経細胞は本発明によるポリペプチドの好ましい標的であるために、当然、可
能な場合には、神経細胞に対する特異性を示す構築物が選択される。
【0026】 本発明によるペプチドおよびポリペプチドは、任意の適切な方法で調製するこ
とができる。具体的には、本発明のペプチドおよびポリペプチドは、化学合成に
よって得ることができる。しかし、特に、適切な細胞培養で上記のベクターを使
用する生物学的経路によって得ることも可能である。
【0027】 実際、この点に関して、本発明によるポリペプチドおよびペプチドは、必要な
場合には、脱グリコシル化形態またはグリコシル化形態で得ることができること
に留意しなければならない。さらに、場合により、そして調製方法に依存して、
ペプチドのいくつかの三次構造を再生することが必要であることにもまた留意し
なければならない。
【0028】 最後に、本発明によるポリペプチドは、神経系細胞の再生、より詳細には、そ
の成長およびシナプスの再生を必要とするすべての病理学的状態および外傷にお
いてインビボで投与されることを目的とする医薬品の製造に特に使用することが
できる。
【0029】 これらは、神経変性が認められる病理学的状態または外傷性障害(traumas)
であり得るが、中枢神経系(特に、軸索)あるいは末梢神経の再生が必要な病理
学的状態または外傷性障害(traumas)でもあり得る。
【0030】 本発明による化合物によって支援され得る神経変性的病理学的状態の中では、
特に、アルツハイマー病、多発性硬化症、パーキンソン病、および様々なタイプ
の筋障害を挙げることができる。
【0031】 ニューロン成長(特に、軸索)の再生に関して、これには、事故型または外傷
型の問題(脊髄または末梢神経の切断)が特に含まれ得る。
【0032】 同様に、本発明による化合物は、細胞の増殖に関する上記の作用と同じ作用に
よって、いくつかの細胞培養における添加物として使用することができる。
【0033】 より詳細には、本発明による化合物は、大脳皮質ニューロンにおける(軸索を
含む)軸索突起の増殖を増大させる。軸索突起の凝集および脱束形成の阻害が脊
髄ニューロンで認められ、そしてシナプス接触の増大もまた認められている。
【0034】 「軸索突起の増殖」は、伸長として、すなわち、樹状突起または軸索の成長に
よらず、ニューロン成長の増殖として定義される。
【0035】 「凝集」は、クラスターを形成する細胞の集団化として定義される。
【0036】 「脱束形成(defasciculation)」は、ニューロン成長の網目
構造の喪失に至る軸索突起間の接着性が低下した結果として定義される。
【0037】 「シナプス接触」は、ニューロン細胞が別の細胞と情報伝達する能力として定
義される。別の細胞もまたニューロンであり得る。
【0038】 本発明の別の局面において、前記のペプチドまたはポリペプチドは、神経芽細
胞腫における腫瘍形成性を軽減させるのに有用であり得る。
【0039】 本発明のペプチドの配列を記載するために使用されている表記法は、3文字表
記または1文字表記が使用され、そしてアミノ末端が左側に示され、カルボキシ
末端が右側に示される国際的な表記法である。
【0040】 本発明による組成物は、薬学的な投与に関する任意の従来の形態、すなわち、
例えば、ゲルでの液状投与に適する形態で、あるいは例えば、制御された放出を
可能にする任意の他の支持体で提供され得る。
【0041】 使用され得る組成物の中では、より詳細には、髄膜腔およびくも膜下腔への注
射を目的とする注射可能な組成物を特に挙げることができる。
【0042】 最も活性的な本発明によるペプチドは下記の式を有する: Trp-Ser-Gly-Trp-Ser-Ser-Cys-Ser-Arg-Ser-Cys-Gly(配列番号8)。
【0043】 上記のペプチドは塩基性水性媒体に可溶であり、1301Daの分子量および
下記の組成を有する: N N(%) MW MW(%) C Cys システイン 2 16.7 206 15.8 G Gly ク゛リシン 2 16.7 114 8.8 R Arg アルキ゛ニン 1 8.3 156 12.0 S Ser セリン 5 41.7 435 33.4 W Trp トリフ゜トファン 2 16.7 372 28.6
【0044】 上記のペプチドは固相化学化学合成により得られた。
【0045】 しかし、上記に記載されているように、上記のペプチドは、ペプチドが大量に
製造されるように、例えば、縮重を考慮して、ペプチドをコードするDNAを含
む宿主−ベクターシステムを使用する遺伝子工学によって得ることができる。
【0046】 上記のペプチドをコードするcDNAは下記のように表すことができる(配列
番号10): 5' TGG WSN GGN TGG WSN WSN TGY WSN MGN WSN TGY GGN 3' A=アデノシン W=AまたはT C=シトシン S=GまたはC G=グアノシン Y=CまたはT T=チミジン M=AまたはC N=A、C、GまたはT
【0047】 このようにして得られたペプチドは、微量配列決定、HPLC分析、質量分析
法、および相補的DNAの配列決定によって同定された。
【0048】
【実施例】
下記の実験は、上記のペプチド(配列番号8)に対して行われた。
【0049】 〔実施例1〕ニューロンの増殖に対するペプチド(配列番号8)の作用 材料および方法 8日齢のニワトリ胚の大脳半球から解離された細胞の培養 ニューロン培養物は8日齢のニワトリ胚の大脳半球から得られる。髄膜を除い
た後、大脳半球を小片に切断し、そして37℃で15分間、カルシウムおよびマ
グネシウムを含まないPBS生理食塩水緩衝液において0.25%トリプシンで
酵素的に解離させる。
【0050】 トリプシンを不活性化するために20%FCSを含むDMEM培地で、細胞を
200gで5分間遠心分離する。次いで、細胞をナイロンメンブラン(ポアサイ
ズ:48ミクロン)でろ過し、そして血清を含まず、DMEM培地およびハムF
12培地の1/1混合物を含有して、グルタミン(4mM)、グルコース(33
mM)、ペニシリンG(50U/ml)、ストレプトマイシン硫酸塩(50μg
/ml)およびN2補充物(BottensteinおよびSato、1979
)を補充した化学的に定義された培地に回収する。N2補充物は、プトレシン(
100μM)、亜セレン酸ナトリウム(30nM)、ヒトトランスフェリン(5
0μg/ml)、プロゲステロン(20nM)、インスリン(5μg/ml)お
よびβ−エストラジオール(1pM)である。N2補充物のすべてをシグマ(S
igma)から購入した。
【0051】 細胞を24ウエルのプラスチックプレートに7.5x104細胞/cm2の密
度で置床する。いくつかの実験に関して、プラスチックプレートをフィブロネク
チン(24μg/ml)またはトロンボスポンジン(20μg/ml)のいずれ
かでコーティングする。培養物を、37℃および10%CO2を含有する空気の
もとでインキュベーションする。実験期間中、培地を交換しない。このような培
養物はほぼ95%のコンフルエンスからなる。
【0052】 脊髄ニューロンの細胞培養 6日齢のニワトリ胚の脊髄を切開し、髄膜を除き、そしてカルシウムおよびマ
グネシウムを含まないリン酸緩衝液(PBS)中で小片に切断する。0.25%
トリプシンを用いて37℃で10分間インキュベーションした後、組織を、トリ
プシン処理を停止させるために20%ウシ胎児血清を含有する増殖培地中で4分
間、200gで遠心分離する。次いで、細胞を、パスツールピペットを使用して
繰り返し粉砕することによって解離させ、上記のように血清を含まない化学的に
定義された培地に再懸濁する。
【0053】 細胞を24ウエルのプラスチックプレートに7.5x104細胞/cm2の密
度で置床する。培養物を、37℃および10%CO2を含有する空気のもとでイ
ンキュベーションする。実験期間中、培地を交換しない。このタイプの細胞集団
は93%を超えるニューロンを含有したことが既に明らかにされている。
【0054】 試験したペプチドは、本発明による上記のペプチド(配列番号8)に加えて、
下記の構造を有する本発明による第2のペプチド: W-G-P-C-S-V-S-C-G-(配列番号11) 次いで、比較用の3つのペプチド; D-C-K-D-G-S-D-E-(配列番号12) R-K-A-R-(配列番号13) および上記ペプチド(配列番号8)の混合した配列: S-S-C-R-S-G-C-W-G-S-S-W-(配列番号14) である。
【0055】 これらのすべてのペプチドを合成によって得た。
【0056】 結果 ペプチド(配列番号8)の存在下で5日間培養した後、ニューロンは凝集して
、長くて厚い軸索突起の束により本質的には接触している。さらに、これらの細
胞は、凝集物の剥離を伴うことなく、このペプチドがコーティングされた基質に
十分に付着している。対照的に、このペプチドが存在しないコントロールの細胞
培養は、培養の5日目でプラスチック基質から迅速に剥離する。しかし、プラス
チック表面においては、皮質ニューロンが、軸索突起をほとんど認めることがで
きない凝集物から形成されているだけである。このことは、この基質は付着には
不十分であることを示している。ニューロン凝集物の数は、コントロール培養物
と本発明によるペプチドで処理された培養物との間で9.3%増大している。
【0057】 形態計測分析により、凝集物あたりの軸索突起の数と、凝集物あたりの軸索突
起の長さとの両方において著しい増大が明らかにされる。さらに、BSAでコー
ティングされたプラスチックウエルは、ニューロン細胞に対して非常にわずかな
付着性を示すだけである。
【0058】 ペプチド(配列番号8)との比較において、無作為に他のペプチドを用いて行
った試験からは、何ら有意な結果は得られない。
【0059】 配列番号11のペプチドは、より低いが、それにもかかわらず、有意な結果を
もたらす。
【0060】 同様に、ヘパリンに結合する非常に多くのタンパク質に存在するグリコサミノ
グリカンの接着に必要なコンセンサス配列であるペプチド(配列番号13)を用
いて行った試験からは、A型LDLレセプターに対応するペプチドと同様に、明
らかな結果は得られない。
【0061】 さらに、低密度の培養物に対する本発明によるペプチド(配列番号8および配
列番号11)の作用を調べた。実際、大きな凝集は、基質に対する細胞の付着強
度と同じように、軸索突起の増殖に影響し得ることが既に明らかにされている。
【0062】 低密度で行った試験により、凝集物の非存在下、この2つのペプチドは、軸索
突起を有するニューロン細胞の割合を著しく増大させることが明らかにされた。
コントロールでは、付着性細胞のわずかに24.4%が、培養の4日目において
軸索突起を有しただけであったが、配列番号8および配列番号11のペプチドが
存在するもとでは、それぞれ、2倍および2.5倍もの多くが現れた。
【0063】 形態測定分析によって、配列番号8のペプチドの存在下で、それらのそれぞれ
において、細胞あたりの軸索突起の数および軸索突起の長さの両方における著し
い増大が明らかにされたが、配列番号11のペプチドでは認められなかった。こ
のような条件のもとにおいて、このことは、ニューロンが凝集しないときでさえ
、配列番号8のペプチド、およびそれよりも小さい程度であるが、配列番号11
のペプチドは、皮質ニューロン細胞の接着および軸索突起の増殖を促進させ得る
ことを明らかにしている。
【0064】 本発明のペプチド(配列番号8)の作用もまた、様々な実験条件下で調べた。
【0065】 様々な基質の存在下、例えば、本発明によるペプチドにより、コントロールと
比較して、トロンボスポンジンおよびフィブロネクチンでコーティングされた十
分に含有されるプレートにおける凝集物あたりの軸索突起の数が、凝集物あたり
の軸索突起の長さと同様に著しく増大することを明らかにすることができた。
【0066】 脊髄細胞培養物に対するペプチド(配列番号8)の活性により、コントロール
と比較して、ニューロンが、インビトロで少なくとも1週間拡がり続けることが
明らかにされる。ニューロンは、軸索突起の束形成を伴うことなく、網目構造を
形成する顕著な軸索突起の増殖を示す。軸索突起間のシナプス接触数の増大が認
められる。これとは対照的に、コントロールのニューロン細胞は、一般に、長い
フィラメントによって相互に連結した小さな凝集物を形成する。凝集物から増殖
する軸索突起は、本質的には単純で二極または三極のニューロンが観測され得る
比較的堅い束を形成する。
【0067】 同じ条件下で試験した他のペプチドは、コントロールと比較して、何ら特筆す
べき違いを示していない。
【0068】 実施例2:NIB104に由来する神経芽細胞腫に対するペプチド(配列番号
8)の作用 材料および方法 NIB104神経芽細胞腫に由来する細胞を、ポリ−L−リシンのフィルムで
前もってコーティングした24ウエルのプラスチックプレートで、初代培養物の
条件と類似する条件のもとで培養した。
【0069】 結果 本発明によるペプチド(配列番号8)の存在下、NIB104神経芽細胞腫細
胞の数は、コントロール培養物よりもかなり少ない。細胞の出現は、特徴的なニ
ューロン表現型が必要とされるためにかなり変化している。形態測定分析によっ
て、培養培地中のペプチド濃度を増加させたときに、軸索突起の増殖は徐々に増
大することが明らかにされる。従って、この応答は用量依存的であり、そして特
異的な生理学的作用であることを示し得る。
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:8アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:3 他の情報:Xaaは、1個〜5個のアミノ酸を含むアミノ酸配列を意味する。 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:6 他の情報:Xaaは、1個〜5個のアミノ酸を含むアミノ酸配列を意味する。 配列 Trp Ser Xaa Cys Ser Xaa Cys Gly 1 5 配列番号:2 配列の長さ:9アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Trp Ser Pro Cys Ser Val Thr Cys Gly 1 5 配列番号:3 配列の長さ:9アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Trp Ser Ser Cys Ser Val Thr Cys Gly 1 5 配列番号:4 配列の長さ:9アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Trp Ser Gln Cys Ser Val Thr Cys Gly 1 5 配列番号:5 配列の長さ:8アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:3 他の情報:Xaaは、ProまたはX-W-X-X(ただし、X、XおよびX
、G、SおよびCから選択される)を意味する。 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:6 他の情報:Xaaは、1個〜5個のアミノ酸を含むアミノ酸配列を意味する。 配列 Trp Ser Xaa Cys Ser Xaa Cys Gly 1 5 配列番号:6 配列の長さ:8アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:3 他の情報:Xaaは、X−W−S−X(ただし、XおよびXは、G、Sおよ びCから選択される)を意味する。 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:6 他の情報:Xaaは、1個〜5個のアミノ酸を含むアミノ酸配列を意味する。 配列 Trp Ser Xaa Cys Ser Xaa Cys Gly 1 5 配列番号:7 配列の長さ:11アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:3 他の情報:Xaaは、G、SおよびCから選択される。 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:6 他の情報:Xaaは、G、SおよびCから選択される。 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:9 他の情報:Xaaは、1個〜5個のアミノ酸を含むアミノ酸配列を意味する。 配列 Trp Ser Xaa Trp Ser Xaa Cys Ser Xaa Cys Gly 1 5 10 配列番号:8 配列の長さ:12ミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Trp Ser Gly Trp Ser Ser Cys Ser Arg Ser Cys Gly 1 5 10 配列番号:9 配列の長さ:10アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:1 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:4 他の情報:Xaaは、1個〜5個のアミノ酸を含むアミノ酸配列を意味する。 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:7 他の情報:Xaaは、1個〜5個のアミノ酸を含むアミノ酸配列を意味する。 配列の特徴 特徴を表す記号:specific feature 存在位置:10 配列 Xaa Trp Ser Xaa Cys Ser Xaa Cys Gly Xaa 1 5 10 配列番号:10 配列の長さ:36塩基対 配列の型:ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 TGGWSNGGNT GGWSNWSNTG YWSNMGNWSN TGYGGN 36 配列番号:11 配列の長さ:9アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Trp Gly Pro Cys Ser Val Ser Cys Gly 1 5 配列番号:12 配列の長さ:8アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Asp Cys Lys Asp Gly Ser Asp Glu 1 5 配列番号:13 配列の長さ:4アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Arg Lys Ala Arg 1 配列番号:14 配列の長さ:12アミノ酸 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Ser Cys Arg Ser Gly Cys Trp Gly Ser Ser Trp 1 5 10
【配列表】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月17日(2000.1.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/00 A61P 25/28 25/16 43/00 25/28 C07K 14/78 43/00 C12N 15/00 ZNAA C07K 14/78 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 アンスティテュ、ナショナル、ド、ラ、サ ント、エ、ド、ラ、ルシェルシュ、メディ カル(アンセルム) INSTITUT NATIONAL D E LA SANTE ET DE LA RECHERCHE MEDICAL (INSERM) フランス国パリ、リュ ド トルビアク、 101 (72)発明者 アニー、メニエル フランス国クルノン、アンパス、ド、ロゾ ン、12 (72)発明者 ユベール、モンヌリ フランス国ロアンヌ、リュ、ド、ラ、ベル ジュ、2 (72)発明者 ステファーヌ、ゴブロン フランス国クレルモン‐フェラン、リュ、 フィリップ、ルボン、33 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA80 CA05 EA04 GA11 4C084 AA01 AA02 AA07 AA13 BA02 ZA012 ZA022 ZA162 ZB262 4C087 AA01 AA02 BC83 CA12 ZA01 ZA02 ZA16 ZB26 4H045 AA10 AA30 BA13 BA15 BA16 CA42 CA45 DA51 EA28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも下記のアミノ酸配列を有するペプチドまたはポリペプチド: -W-S-A-C-S-A-C-G-(配列番号1) ただし、AおよびAは1個〜5個のアミノ酸を含むアミノ酸配列であり、 下記の配列の一つを有するペプチドまたはポリペプチドを除く: -W-S-P-C-S-V-T-C-G-(配列番号2) -W-S-S-C-S-V-T-C-G-(配列番号3) -W-S-Q-C-S-V-T-C-G-(配列番号4)。
  2. 【請求項2】 AはProまたは-X-W-X-X-(配列番号5)であり、X、XおよびXは 互いに独立して、G、SおよびCから選択されることを特徴とする、請求項1に記 載のペプ チド。
  3. 【請求項3】 AはX-W-S-X(配列番号6)であることを特徴とする、請求項2に記載の
    ペ プチドまたはポリペプチド。
  4. 【請求項4】 Aは、R-S、V-S、およびV-Tから選択されることを特徴とする、請求項1〜3
    のいずれか1項に記載のペプチドまたはポリペプチド。
  5. 【請求項5】 少なくとも、-W-S-X-W-S-X-C-S-A-C-G-(配列番号7)の配列を含むこ とを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のペプチドまたはポリペプ
    チド。
  6. 【請求項6】 -W-S-G-W-S-S-C-S-R-S-C-G-(配列番号8)であることを特徴とする、請求項
    1〜5のいずれか1項に記載のペプチドまたはポリペプチド。
  7. 【請求項7】 式Y-W-S-A-C-S-A-C-G-Z(配列番号9)の請求項1〜5のいずれか1項に 記 載のペプチドまたはポリペプチド: ただし、YおよびZは、ペプチドのN末端およびC末端であるか、あるいは6
    個未満のアミノ酸を有するアミノ酸鎖を含むか、あるいは非アミノ酸化合物の鎖
    を含む。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のペプチドまたはポリペプチドの少なくと
    も1つと、薬学的に受容可能な賦形剤とを含む薬学的組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のペプチドまたはポリペプチドの、または
    配列番号2、配列番号3または配列番号4の配列を有するペプチドまたはポリペ
    プチドの少なくとも一つの使用であって、神経系細胞の再生を目的とする医薬品
    を製造するための使用。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のペプチドまたはポリペプチドの、または
    配列番号2、配列番号3または配列番号4の配列を有するペプチドまたはポリペ
    プチドの少なくとも一つの使用であって、神経変性疾患の治療を目的とする医薬
    品を製造するための使用。
  11. 【請求項11】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のペプチドまたはポリペプチドの、または
    配列番号2、配列番号3または配列番号4の配列を有するペプチドまたはポリペ
    プチドの少なくとも一つの使用であって、神経系細胞の再生、より詳細にはその
    シナプス成長の再生を必要とする病理学的状態および外傷の治療を目的とする医
    薬品を製造するための使用。
  12. 【請求項12】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のペプチドまたはポリペプチドの、または
    配列番号2配列番号3または配列番号4の配列を有するペプチドまたはポリペプ
    チドの少なくとも一つの使用であって、神経芽細胞腫の治療を目的とする医薬品
    を製造するための使用。
  13. 【請求項13】 神経細胞の細胞培養のための添加物であって、請求項1〜7のいずれか1項に
    記載のペプチドまたはポリペプチド、または配列番号2、配列番号3または配列
    番号4の配列を有するペプチドまたはポリペプチドを含むことを特徴とする添加
    物。
  14. 【請求項14】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のペプチドまたはポリペプチドを発現する
    核酸配列を含むことを特徴とする細胞発現ベクター。
  15. 【請求項15】 特に配列番号10の配列を含むことを特徴とする、請求項13に記載の細胞発
    現ベクター。
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