JP2001509435A - クランプ装置、工具及び工具の取り付け方法 - Google Patents

クランプ装置、工具及び工具の取り付け方法

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JP2001509435A JP2000501643A JP2000501643A JP2001509435A JP 2001509435 A JP2001509435 A JP 2001509435A JP 2000501643 A JP2000501643 A JP 2000501643A JP 2000501643 A JP2000501643 A JP 2000501643A JP 2001509435 A JP2001509435 A JP 2001509435A
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clamping device
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ボア・ウィレム・アドリアン デ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、プレス内で電子部品のキャリアを加工するための、互いに対して可動な少なくとも二つの工具部品を締めるための装置に関し、さらに、このクランプ装置と共作用するプレスに関する。また、本発明は、クランプ装置と共作用する工具部品、そして工具部品から組み立てた工具を提供し、さらに、プレス内に工具を取り付けるための方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス内で電子部品のキャリアを加工するための、相互に対して移
動する少なくとも二つの工具部品を締めるための装置に関する。本発明は、また
、このようなクランプ装置と共に作動するプレスに関する。本発明は、さらに、
工具部品、そして工具部品から組み立てられた、クランプ装置と共に作動する工
具に関する。さらに、本発明は、プレス内に工具を取り付けるための方法に関す
る。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
リード・フレームの切断そして／あるいは変形等のリード・フレームの加工は
、その大部分がプレス装置内で行われるため、プレス装置内には特定の工具を取
り付ける必要がある。リード・フレームの加工効率を増すため、単一のプレス内
に複数のツールが配置できるように大きなプレスが製作される。所望の工程及び
加工品に応じて、プレス装置内には、すべての必要な工具を収容するモジュール
が取り付けられる。したがって、プレスを比較的に素早く切り換えて設定するこ
とが可能である。しかしながら、切り換えの選択肢が限られており、柔軟性が欠
けている。
【０００３】 したがって、本発明は、クランプ装置、プレス、工具そしてプレス内に工具を
取り付けるための方法を提供することによって、切り換えの選択肢に関する柔軟
性を向上させ、比較的に素早くプレスの転換が行えるようにする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、プレス内で電子部品のキャリアを加工するための、相互
に対して可動な二つの工具部品を締めるための装置を提供する。この装置は、二
つのクランプ部材からなり、両クランプ部材には、各々がプレスのラム部に相互
に対向する状態で取り付けられるように取付手段が設けられている。この場合、
クランプ部材は、少なくとも一つの工具部品が各クランプ部材に結合できるよう
に、カプリング手段と相互に対向させて側面に設けられる。
【０００５】 クランプ部材には、共作用する往復形ガイド手段を備えることが好ましい。ク
ランプ部材は、単一の工具あるいは工具部品に必要な切り換えることを、あるい
はすべての工具をまとめて切り換えることを可能にする。この選択肢によって、
クランプ部材から工具あるいは工具部品を取り除き、もう一つの工具あるいは工
具部品を取り付ける、または、工具が付いたままのクランプ部材をプレスから取
り外すことも可能である。後者の場合は、他の工具が付いた新しいクランプ部材
をプレスに取り付ける。異なる製品の加工への切り換えを素早く行える、そして
、工具が故障した場合には、個別に新しい工具に取り換えることが可能であると
いう利点がある。すべての工具の寿命は必ずしも同じではないため、予防的な理
由で特定な工具を取り換えることも可能である。
【０００６】 少なくとも一つのクランプ部材には、取り付けた工具部品を識別するための識
別手段が設けられることが好ましい。もう一つの好適実施例においては、少なく
とも一つのクランプ部材内に、クランプ部材から、それに結合した工具部品へ情
報を送信するための送信器が設けられる。間違った工具あるいは工具部品がクラ
ンプ部材へ結合されるのを防ぐために、少なくとも一つのクランプ部材内に識別
手段を設け、結合が認識されない場合に信号を発生させる。もう一つの可能性と
しては、クランプ装置に連結され識別された工具へ、プレスの作動を自動的に連
動させることができる。もう一つの選択肢としては、クランプ装置から、それに
取り付けた工具へ情報を送信することである。例えば、工具の用途に関するデー
タを、この工具へ送信することができる。
【０００７】 もう一つの好適実施例においては、クランプ部材内の少なくとも一つのライン
を、プレス内の少なくとも一つのラインに連結するために、少なくとも一つのク
ランプ部材に少なくとも一つの結線が設けられる。したがって、プレス内にクラ
ンプ部材を取り付けると瞬間的に、少なくとも一つのラインが結線する。これは
、信号線及び電力線の結線を例示するものである。
【０００８】 プレスによってクランプ部材を識別するための識別手段を少なくとも一つのク
ランプ部材に設けた場合、モニタリングのためのもう一つの選択肢が得られる。
また、取り付けたクランプ部材に対してプレスの作動を自動的に適合させること
も可能である。少なくとも一つのクランプ部材内に、書き込み可能なメモリを組
み込めば、このクランプ部材のメモリ内へ、送信器を用いてプレスから、例えば
、所定クランプ部材の使用に関するデータを記憶させることが可能である。した
がって、所定クランプ部材の作動記録を読み込むことが可能であるため、予防的
なメンテナンスを比較的に単純なやり方で計画することができる。これは、また
、故障の原因の解明の可能性を増すものである。
【０００９】 本発明は、また、上記クランプ装置と共に作動するプレスを提供する。この場
合、取り付けられたクランプ部材を識別するための識別手段がプレスに組み込ま
れる。プレスには、取り付けた工具部品へプレスから情報を送信するための送信
器を含むことが好ましい。このようなプレスを用いれば、例えば、クランプ装置
が誤って取り付けられている場合、そのことを判定することが可能である。この
好適実施例によれば、クランプ装置の作動記録に関する情報をクランプ装置へ提
供することが可能である。この利点については既に先に説明している。
【００１０】 本発明は、プレス内で電子部品のキャリアを加工するための工具部品を提供す
る。この場合、上記のようなクランプ部材のカプリング手段と共作用するカウン
タ・カプリング手段が設けられる。工具部品の好適実施例は、読み取り可能なＩ
Ｄそして／あるいは書き込み可能なメモリから構成される。このような工具部品
は上記クランプ装置へ結合することが可能であり、比較的に単純なカプリング手
段を備えることによって、工具部品を結合する、また、その結合を解くことが容
易になる。外した工具部品は、個別に修理、加工、保管等が可能である。比較的
に限られた数の工具でも、工具の付いたクランプ装置から非常に多くのアセンブ
リを構成することが可能であるという重要な利点がある。限られた数の工具だけ
でも非常に多様な設定が可能であるが、読み取り可能なＩＤそして／あるいは書
き込み可能なメモリを備えることによって、さらに品質管理の可能性が増す。既
に先に説明したが、誤った設定が起こる機会を制限することができると共に、所
定工具の作動記録を調べることもできる。
【００１１】 本発明は、また、上記のような二つの共作用可能な工具部品からなる工具を提
供する。この場合、工具部品には、共作用する往復形ガイドが設けられる。共作
用する往復形ガイドは、複数の工具部品を一緒に保持することを可能にするもの
で、クランプ装置から外した状態にある工具部品でも一緒に保つことが可能にな
る。これによって、工具に損傷が起こる機会が制限することができる。もう一つ
の利点は、共作用する工具部品が物理的に一緒に保持されるため、工具部品を、
もう一つの別の工具の工具部品で交換してしまうということが比較的に起こりに
くい。
【００１２】 また、本発明は、プレス内で電子部品のキャリアを加工する、少なくとも二つ
の部品からなる工具を取り付けるための方法を提供する。この方法は、次のステ
ップからなる。 ａ）プレス内の分離したラム部に二つの共作用するクランプ部材を取り付ける。
ｂ）分離したクランプ部材に、二つの共作用する工具部品を取り付ける。そして
、 ｃ）取り付けるべき工具がすべて取り付けられるまで、ステップｂ）を繰り返す
。
【００１３】 この場合、プレスのラム部にクランプ部材が取り付けられることによって、少
なくとも一つのクランプ部材がプレスによって識別されることが好ましい。もう
一つの望ましい方法においては、クランプ部材に工具部品が結合されることによ
って、少なくとも一つの工具部品が識別される。述べるまでもないが、工具部品
はクランプ部材から外すこともでき、また、クランプ部材もプレスから外すこと
ができる。ａ、ｂ、ｃの順にステップを進行させる必要はなく、クランプ部材を
工具部品に取り付け、その後、プレス内にクランプ部材を取り付けることも同様
に可能である。この場合、工程順はｂ、ｃ、ａとなる。状況に応じて、クランプ
部材をプレス内に取り付けたままにして、工具部品だけを取り外したり取り付け
たりするというもう一つの選択肢もある。この方法はステップｂ及びステップｃ
からなる。このように多くの可能な組み合わせがあるため、プレス内に工具を取
り付ける本方法は、柔軟性があり、状況に応じて、最も望ましい方法を選択する
ことが可能である。
【００１４】
【発明の実施の形態】
図１は、プレス（図示せず）内に取り付けるためのクランプ装置２及び工具３
のアセンブリ１を、分解状態に示す。クランプ装置２は、キー溝６及びボルト７
によってプレスのラム部に固定が可能な二つの板状のクランプ部材４及び５から
なる。上側クランプ部材４には、スリーブ８が受容され、これらスリーブを通し
て、クランプ部材５に取り付けられたガイド・ロッド９は、往復運動が可能であ
る。スリーブ８とガイド・ロッド９とが往復形ガイド手段を形成し、これによっ
て、クランプ部材４及び５は相互に連結されている。下側クランプ部材５にはス
トッパ１０が設けられており、これによって、クランプ部材４及び５間の最小相
互距離が決まる。クランプ部材４及び５内には、プレス装置内のソケット（図示
せず）と係合するプラグ１１が配置されているため、クランプ部材４及び５をプ
レス内に取り付ける場合、プラグ１１を用いて、クランプ部材４及び５内に配置
された電力線及び信号線を、プレス内の配線へ直接的に接続することができる。
【００１５】 上側クランプ部材４には吊り具１２が固定されている。この吊り具は、この図
では分離して示されているが、実際は、クランプ部材４の下側に位置する。これ
ら吊り具１２は、溝１４が設けられた上側工具部品１３を固定するためのもので
ある。上側工具部品１３をロックするには、ストップ１６に当接するまで吊り具
１２を押した後、クランプ部材４内へ錠ピン１７を挿入する。下側クランプ部材
５上には、下側工具部品１５を配置するための合わせピン１８が設けられている
。下側工具部品を取り付けるには、クランプ部材５から固定用小板１９を取り除
く必要がある。固定用小板１９には、下側工具部品１５の溝２１に係合するエッ
ジ２０が設けられている。溝２１から離れている、下側工具部品１５の側面には
、クランプ部材５の一部を形成するキー（図示せず）に係合するための分割溝（
図示せず）を設けることもできる。
【００１６】 加工すべきリード・フレームを搬送するために、ローラコンベヤ２２が設けら
れる。例えば、四つのローラコンベヤを、クランプ部材５上の、破線を用いて示
した長方形部分２３の位置に取り付ける。工具３には、リード・フレームの搬送
中にローラコンベヤ２２の搬送高さと同じ高さに位置するリード・フレーム・ガ
イド２４が設けられる。
【００１７】 上側工具部品１３は、往復形ガイド手段２５を介して下側工具部品１５に連結
されている。これらガイド手段によって、工具部品１３及び１５間の位置関係が
決定される。このため、上側工具部品１３は、吊り具１２によって限られたあそ
びで吊られている。クランプ装置２へ結合した工具３の識別のために、クランプ
部材４及び５には、各々、工具３のコードを読むことが可能な読取りユニット２
６及び２７が設けられている。この目的のために特に有利なのが、工具部品１３
及び１５に内蔵したＥＥＰＲＯＭの使用である。ＥＥＰＲＯＭは、単にＩＤを読
むだけではなく、プログラム可能なデータキャリアとして用いることができる。
したがって、読取りユニット２６及び２７を用いて、工具３の使用に関する情報
をＥＥＰＲＯＭに書き込むことが可能である。また、ＥＥＰＲＯＭ２８をクラン
プ装置２にも備えることができる。そうすれば、プレスは、クランプ部材４及び
５を認識し、クランプ装置２へ使用記録に関するデータを提供することができる
。
【００１８】 リード・フレームの加工から生じるはんぱ切れを通過させるために、クランプ
部材５内に凹部２９が配置されている。
【００１９】 図２は、三つの工具３を含むクランプ部材４及び５のアセンブリ３０を示す。
このアセンブリ３０は、図１に示すアセンブリ１に類似している。したがって、
対応する構成要素は同じ符号で示している。最も重要な違いは、アセンブリ３０
が、三つの工具３を含んで組み立てられていることである。図１を参照しながら
説明した状態とは異なって、アセンブリ３０内には、図１に示す四つのローラコ
ンベヤ２２の代わりに、僅かに二つのローラコンベヤ２２が配置されている。
【００２０】 この図では、送信器をも含む読取りユニット２６及び２７が、上側工具部品１
３と下側工具部品１５とに当接しているのが良く分かる。したがって、情報転送
が可能である。
【図面の簡単な説明】
次の図に示す非制限的な実施例を参照しながら、さらに本発明を説明する。
【図１】 クランプ装置及び工具の分解斜視図である。
【図２】 三つの工具を含むクランプ装置のアセンブリを示す破断斜視図である。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】プレス内で電子部品のキャリアを加工するための、相互に対して
    可動な二つの工具部品を締めるための装置であって、プレスの異なるラム部に相
    互に対向して取り付けられるように取付手段が設けられた二つのクランプ部材か
    らなり、これらクランプ部材には、相互に対向する側面に、各クランプ部材に少
    なくとも一つの工具部品を取り付けるためのカプリング手段が設けられているこ
    とを特徴とするクランプ装置。
  2. 【請求項２】前記クランプ部材には、共作用する往復形ガイド手段が設けられ
    ている請求項１に記載のクランプ装置。
  3. 【請求項３】少なくとも一つのクランプ部材内には、取り付けた工具部品を識
    別するための識別手段が設けられている請求項１あるいは請求項２に記載のクラ
    ンプ装置。
  4. 【請求項４】少なくとも一つのクランプ部材には、そのクランプ部材に取り付
    けられた工具部品へ情報を送信するための送信器が設けられている前述の請求項
    のいずれかに記載のクランプ装置。
  5. 【請求項５】少なくとも一つのクランプ部材には、そのクランプ部材内の少な
    くとも一つのラインを、プレス内の少なくとも一つのラインへ接続する少なくと
    も一つの結線が設けられている前述の請求項のいずれかに記載のクランプ装置。
  6. 【請求項６】少なくとも一つのクランプ部材には、取り付けられたクランプ部
    材のプレスによる識別が可能なように識別手段が設けられている前述の請求項の
    いずれかに記載のクランプ装置。
  7. 【請求項７】少なくとも一つのクランプ部材には、書き込み可能なメモリが組
    み込まれている前述の請求項のいずれかに記載のクランプ装置。
  8. 【請求項８】請求項１から請求項７のいずれかに記載のクランプ装置と共作用
    するプレスであって、取り付けられたクランプ部材を識別するための識別手段が
    組み込まれていることを特徴とするプレス。
  9. 【請求項９】請求項１から請求項７のいずれかに記載のクランプ装置と共作用
    するプレスであって、結合された工具部品へ情報を送信するための送信器を含む
    ことを特徴とするプレス。
  10. 【請求項１０】プレス内で電子部品のキャリアを加工するための工具部品であ
    って、請求項１から請求項７のいずれかに記載のクランプ部材のカプリング手段
    と共作用するカウンタ・カプリング手段が設けられていることを特徴とする工具
    部品。
  11. 【請求項１１】読み取り可能なＩＤを含む請求項１０に記載の工具部品。
  12. 【請求項１２】書き込み可能なメモリを含む請求項１０あるいは請求項１１に
    記載の工具部品。
  13. 【請求項１３】請求項１０から請求項１２のいずれかに記載の二つの共作用す
    る工具部品からなる工具。
  14. 【請求項１４】前記工具部品には、共作用する往復形ガイドが設けられている
    請求項１３に記載の工具。
  15. 【請求項１５】請求項１３あるいは請求項１４に記載の少なくとも一つの工具
    を持つ請求項１から請求項７のいずれかに記載のクランプ装置のアセンブリ。
  16. 【請求項１６】プレス内で電子部品のキャリアを加工するのための少なくとも
    二つの部分からなる工具を取り付けるための方法であって、 ａ）プレス内の分離したラム部に、二つの共作用するクランプ部材を取り付ける
    ステップ、 ｂ）分離したクランプ部材に、二つの共作用する工具部品を取り付けるステップ
    、そして ｃ）取り付けるべきすべての工具を取り付け終わるまで、ステップｂ）を繰り返
    すステップからなる方法。
  17. 【請求項１７】前記プレスの前記ラム部に前記クランプ部材を取り付けること
    を介して、少なくとも一つのクランプ部材が前記プレスによって識別される請求
    項１６に記載の方法。
  18. 【請求項１８】前記クランプ部材に前記工具部品を結合することを介して、少
    なくとも一つの工具部品が識別される、請求項１６あるいは請求項１７に記載の
    方法。
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