JP2001507212A - ガン関連抗原をコードする単離核酸分子、その抗原、およびそれらの利用方法 - Google Patents

ガン関連抗原をコードする単離核酸分子、その抗原、およびそれらの利用方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、(図示したように)ガン関連抗原をコードする核酸分子の単離に関する。その抗原自体、および、前記核酸分子と前記抗原の利用法、そしてそれに由来するペプチドも本発明の一部をなす。

Description

【発明の詳細な説明】 ガン関連抗原をコードする単離核酸分子、その抗原、およびそれらの利用方法関連出願 本出願は、参考文献として本出願にその内容を合体させる、1996年10月 3日出願の第08/725,182号の一部継続出願である。発明の分野 本発明は、ガンに関連する抗原、およびそれをコードする核酸分子、そしてそ れらの利用方法に関する。背景および従来技術 感染症、ガン、自己免疫異常などの多くの病的状態が、特定の分子の不適当な 発現によって特徴づけられるということは非常によく認識されている。これらの 分子は、したがって、特定の病的または異常状態のための“マーカー”として役 立つ。診断上の“標的”、即ちこれら異常状態を診断するために同定される物質 、としての利用の他に、これら分子は診断および/または治療の薬剤を作るため に利用可能な試薬として役立つ。限定されるものではないこの例は、特定のマー カーに対して特異的な抗体を産生するためのガンマーカーの利用である。更に別 の非限定的な例は、異常細胞に対する細胞溶解性T細胞を生じさせるための、M HC分子と複合体を形成するペプチドの利用である。 そのような物質の調製は、もちろん、それらを製造するために用いられる試薬 のソースを必要条件とする。細胞からの精製はそれを行うための1つの方法であ るが、手間がかかり、確実な方法ではない。その他の好適な方法は、特定のマー カーをコードする核酸分子を単離し、その後、単離したコード分子を用いてその 所望の分子を発現させるというものである。 今日までに、例えば、ヒト腫瘍における抗原などの検出のために2つのストラ テジーが用いられてきた。これらを、遺伝的アプローチおよび生化学的アプロー チと称する。遺伝的アプローチは、例えば、参考文献として本出願にその内容を 合体させる、デ・プレーン(dePlaen)他,Proc.Natl.Sci.USA 85:2275(1988 )によって 例証されている。このアプローチでは、腫瘍から得たcDNAライブラリーの数 百プールのプラスミドを、COS細胞などの受容細胞に、または、特定の抗原の 発現についてテストされる腫瘍細胞ラインの抗原−陰性変異体に、トランスフェ クトする。例えば、参考文献として本出願にその内容を合体させる、カワカミ( Kawakami)他,Nature 369:69(1994)によって例証されている、生化学的アプロ ーチは、腫瘍細胞のMHC−クラスI分子に結合したペプチドを酸で溶出し、そ の後逆相高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を行うことに基づくものであ る。抗原ペプチドは、抗原プロセシングに欠陥のある突然変異体細胞ラインの空 の(empty)MHC−クラスI分子に結合し、細胞傷害性Tリンパ球による特異的 反応を誘発した後に同定される。これらの反応には、CTL増殖の誘発、TNF 放出、およびMTTアッセイまたは51Cr放出試験において測定可能な標的細胞 の溶解、が含まれる。 抗原の分子定義のためのこれら2つのアプローチは、以下の欠点を有する。第 1に、これらは途方もなくめんどうであり、時間がかかり、そして高価なもので ある;第2に、これらは、あらかじめ定義された特異性を有する細胞傷害性T細 胞ライン(CTL)の確立に依存するものである。 抗原の同定、および分子定義のための、前記2つの既知のアプローチに固有の 問題点は、今までのところこれら両方の方法は、ヒト腫瘍において非常に少数の 新規な抗原の定義のみにおいてしか成功していないという事実によってよく実証 されている。例えば、ファン・デア・ブルッゲン(van der Bruggen)他,Scien ce 254:1643-1647(1991);ブリチャード(Brichard)他,J.Exp.Med.178:489- 495(1993);クーリエ(Coulie)他,J.Exp.Med.180:35-42(1994);カワカミ(K awakami)他,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1:3515-3519(1994)を参照。 さらに、前記した方法論は、考慮するタイプのガンの確立された永久細胞ライ ンの入手の可能性に依存する。例えば、エットゲン(Oettgen)他,Immunol.Aller g.Clin.North.Am.10:607-637(1990)によって示されているように、特定のタ イプのガンから細胞ラインを確立するのは非常に難しい。ある種の上皮細胞タイ プのガンは、イン・ヴィトロでのCTLに対する感受性が非常に低く、ルーチン 的な分析が適用できないことも知られている。これらの問題点により、当該技術 分野においてガン関連抗原を同定するための別の方法論を開発することが刺激さ れた。 1つの鍵となる方法論は、参考文献として本出願にその内容を合体させる、サ ヒン(Sahin)他,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 92:11810-11913(1995)によって記 載されている。また、それぞれ、1995年6月7日出願および1996年1月 3日出願の、米国特許出願番号第08/580,980号および出願番号第08 /479,328号も参照。これら3つの文献すべてを参考文献として本出願に その内容を合体させる。要約すると、この方法は、原核生物の宿主におけるcD NAライブラリーの発現を含む(ライブラリーは、腫瘍サンプルから確保される ものである)。この発現ライブラリー(expressed libraries)を、次に、高い力価 の体液性応答を誘発するような抗原を検出する目的で、吸収処理および希釈され た血清で、イムノスクリーニングする。この方法論はSEREX方法("Serolog ical identification of antigens by Recombinant Expression Cloning":組換 え発現クローニングによる抗原の血清学的同定)として知られている。この方法 論は、以前に同定された腫瘍関連抗原の発現の確認、および、新規な抗原の検出 のために用いられてきている。上記に引用した特許出願および、サヒン(Sahin )他前出、そしてクルー(Crew)他,EMBO J 144:2333.2340(1995)を参照。 前記SEREX方法を食道ガンサンプルに適用したところ、1つの抗原が今回 同定され、そしてそれをコードする核酸分子が単離およびクローニングされた。 この抗原は、比較的広範なガンに分布していることが判明したが、非ガン性の細 胞においては見られなかった。これが、とりわけ、以下の開示においてより詳細 に記載される本発明の課題である。図面の簡単な説明 図1は、様々な組織タイプにおける、NY−ESO−1抗原のRNAの発現パ ターンを示す。 図2は、NY−ESO−1 mRNAのノザンブロット分析を示す。これ(N Y−ESO−1 mRNA)は、精巣および細胞ラインSK−MEL−19にお いて見られたが、種々の他の細胞および組織サンプルにおいては見られなかった 。 図3は、NY−ESO−1の推定アミノ酸配列の、修飾の可能性のある部位を 示す。 図4は、NY−ESO−1の親水性プロットであり、アミノ末端における親水 性ドメイン、および、カルボキシル末端の近くの長い疎水性の広がりを示す。 図5は、HLA−A2について陽性、NY−ESO−1について陽性、両方に ついて陽性、またはいずれについても陽性でない、種々の細胞を用いたCTL溶 解研究の結果を示す。 図6は、HLA−A2が、配列番号1由来ペプチドの提示についての提示分子 であるということを証明するデータを示す。好適実施例の詳細説明 例1 トータルRNAを、高度から中程度に分化した食道の扁平上皮ガンの、急凍結 した試料から周知の方法を用いて抽出した。そのような方法については、例えば 、チョムジンスキー(Chomzynski),J.Analyt.Biochem.162:156-159(1987)を参 照。このRNAを用いてcDNAライブラリーを調製し、そしてライブラリーを 、製造業者の指示に従ってλZAPファージベクターにトランスフェクトした。 このλZAPライブラリーを次に大腸菌にトランスフェクトしたところ、1.6 x106の一次単離物(primary isolates)が得られた。 次に、参考文献として本出願にその内容を合体させる、サヒン(Sahin)他,Pr oc.Natl.Acad.Sci.USA 92:11810-11813(1995)の、前記SEREX方法を使用 した。簡単に説明すると、自己の血清から、大腸菌に内在する分子に対する抗体 を除去した。これは、前記血清と、食道ガン細胞からのcDNAクローンを含ま ないファージλZAPでトランスフェクトした大腸菌の溶菌液とを混合すること によって行った。 除去処理した血清を次に希釈し、そしてファージプラークを含むニトロセルロ ースメンブランと混合した。プラークを室温で一晩インキュベートした。次に洗 浄し、そしてフィルターをアルカリホスファターゼ共役(conjugated)ヤギ抗ヒト FCγ二次抗体とともにインキュベートした。そして反応性のファージプラーク を、5−ブロモ−4−クロロ−インドリルホスフェイト(phosphate)およびニト ロブルーテトラ ゾリウムとインキュベートすることによって可視化した。全部で13の陽性クロ ーンが見つかった。例2 同定に続いて、前記の反応性のクローンを希釈クローニングおよびヒト血清で のテストによって単クローン性となるようにサブクローニングした。これらのク ローンを次に精製し、イン・ヴィトロで切り出し、そして製造業者の指示に従っ て、pBK−CMVプラスミドフォームに変換した。挿入されたDNAを次に、 EcoRI−XbaI制限マッピングを用いて評価し、異なるインサートを判定 した。8つの異なるインサートが同定され、それらは、約500から約1.3キ ロベース対のサイズの範囲であった。これらクローンをABI PRISM自動 化シークエンサーを用いて配列決定した。 表1は、結果を要約するものである。1つの遺伝子は4つの重複するクローン によって、第2の遺伝子は3つの重複するクローンによって、そして残りの6つ の遺伝子は1つのクローンのみによつて表されるものであった。 ホモロジーサーチにより、NY−ESO−2、3、6、7と称されるクローン は既知のものであることが明らかになった。エリセイ(Elisei)他,J.Endocrin. Invest.16:533-540(1993);スプリッツ(Spritz)他,Nucl.Acids Res.15:103 73-10391(1987);ラビッツ(Rabbits)他,Nature Genetics 4:175-180(1993);ク ロザット(Crozat)他,Nature 363:640-644(1993);GenBank H18368およびD2560 6を参照。これらクローンの内2つ(NY−ESO−3およびNY−ESO−6 )は以前に、種々の正常ヒト組織において発現することが示されている。系統制 限(lineage restriction)の証拠は見られなかった。NY−ESO−6(cDN A)はFUS/TLS遺伝子の3’−非翻訳部分と考えられる。ここでは報告し ない実験におけるNY−ESO−6のシークエンシングおよびサザンブロット分 析では、ガンにおける転座または点突然変異の証拠は示されなかった。これらク ローンの内4つ、即ちNY−ESO−1、4、5および8は、調査したデータベ ースにおける配列に対して強いホモロジーを示さず、したがってさらに研究した 。 表1.自己血清でのイムノスクリーニングによって食道ガンライブラリーから単 離した遺伝子 例3 NY−ESO−1、4、5および8クローンのmRNA発現を評価するための 研究を行った。これを行うために特異的オリゴヌクレオチドプライマーをそれぞ れの配列に対して、300−400塩基対のcDNAセグメントが増幅できるよ うに、そしてプライマーの融解温度が65−70℃の範囲となるように、デザイ ンした。そして市販の材料および標準的プロトコールを用いて逆転写−PCRを 行った。様々な正常および腫瘍細胞タイプについてテストした。クローンNY− ESO−4およびNY−ESO−8は広範に分布していたので更なる研究は行わ なかった。NY−ESO−5はもとの(original)腫瘍および正常食道組織におい て高レベルの発現を示 し、このことはそれが分化のマーカーであるということを示唆していた。 NY−ESO−1は、腫瘍mRNAおよび精巣において発現しており、正常大 腸、腎臓、肝臓、または脳組織では発現していないということが判明した。この 発現パターンは、その他の腫瘍拒絶抗原前駆体と一致する。例4 前述のRT−PCRアッセイを、より完全な正常および腫瘍組織のセットに対 してNY−ESO−1について行った。表2、3および4はそれらの結果を示す 。簡単に説明すると、NY−ESO−1は正常精巣および卵巣細胞において強く 発現していることが判明した。正常の子宮の子宮筋層においては少量のRT−P CR産物が見られ、子宮内膜においては見られなかった。しかし、この陽性の表 示は一貫性のないものであった。正常食道および皮膚を含む様々な細胞タイプの 扁平上皮も陰性であった。 関連のない細胞系統の腫瘍についてテストした場合、11のメラノーマ細胞ラ インの内2つは強い発現を示し、また、67のメラノーマ試料の内16、33の 乳ガン試料の内6、および4の膀胱ガンの内4つも強い発現を示した。その他の 腫瘍タイプにおいては散発性の発現が見られた。 表2:正常組織におけるNY−ESO−1のmRNA分布 *複数の部分からの組織についてテスト #IL−2およびPHAによる** いくつかの試料では弱い陽性、ノザンブロットによると陰性 表3:メラノーマおよび乳ガン細胞ラインにおけるNY−ESO−1のmRNA 分布 表4:RT−PCRによる様々なヒト腫瘍におけるNY−ESO−1 mRNA 発現 *非−ホジキン、非−バーキットタイプ ガン患者の血清における抗NY−ESO−1抗体の存在を、ELISAによっ て判定することができるか否かを確かめるために更なるセットの実験を行った。 簡単に説明すると、後述する方法によって生産した組換えNY−ESO−1タン パク質を、標準的方法を用いて固体表面にコーティングした。血清サンプルを正 常患者および様々なガンを有する患者から採取した。抗NY−ESO−1抗体は それ(固体表面)に対して結合するはずである。これらを次にアルカリ性ペルオ キシダーゼで標識したヤギー抗ヒトIgGに接触させ、そして基質で可視化した 。結果を以下の表に示す: Eso1+/テストした全部 % ガン患者: メラノーマ 11/127 8.7 卵巣ガン 4/31 12.9 肺ガン 1/24 4.0 血液ドナー: 0/70 0例5 次に、NY−ESO−1転写産物のサイズを調べるため、および組織発現パタ ーンを確かめるためにノザンブロット分析を行った。オースベル(Ausubel)他,C urrent Protocols In Molecular Biology (John Wiley & Sons,1995)の方法を用いた。具 体的には、レーン当たり20ugのトータルRNAをホルムアミドおよびホルム アルデヒド含有バッファーに溶解させ、65℃に加熱し、そして3%ホルムアル デヒドとともに1.2%アガロースゲルで分離し、その後ニトロセルロースペー パーにトランスファーした。次にハイブリダイゼーションを32P標識化プローブ を使用して行い、その後高いストリンジェンシーの洗浄を行った。最後の洗浄は 、0.1xSSC、0.1% SDSにて60℃で15分間行った。 前述したアッセイにおいてNY−ESO−1につき陽性であった、精巣および メラノーマ細胞ライン(SK−MEL−19)からのRNAは、約0.8−0. 9kbのRNA転写産物を示した。食道ガンの試料は0.4−0.9kbの範囲 にスメア(なすりつけたようにバンドが尾を引くこと)なバンドを示し、これは 部分的な分解を反映していた。テストしたその他の組織または細胞ラインからの RNAは、転写産物を示さなかった。 全長の転写産物をコードするcDNAを得るために、食道cDNAライブラリ ーを、プラークハイブリダイゼーションにより、もとのcDNAクローンをハイ ブリダイゼーションプローブとして用いて再スクリーニングした。3x105の クローンをスクリーニングしたところ、6つの陽性のものが見つかった。最も長 い3つのクローンについて配列決定した。オープンリーディングフレームの分析 により、3つのすべてがコード領域全体、およびいろいろなサイズの5’−非翻 訳領域を含んでいることが示された。最も長いあるクローンは、755塩基対の 長さであり(ポリAを除く)、543塩基対のコード領域とともに、5’末端にお ける53の非翻訳塩基および3’−末端における151の非翻訳塩基対を含む。 配列番号1を参照(図3も参照)。 この長いORFは、NY−ESO−1タンパク質の推定配列は180アミノ酸 であることを示していた。1つの免疫陽性のクローンはこれらのうち173をコ ードする配列を含むものであった。推定分子量は17,995ダルトンである。 分析によると、N−末端部分においてグリシン残基が豊富に存在する(最初の 80残基の内30、残る100残基の内4)ことが示されている。親水性分析は 、この分子のN−末端側半分において親水性抗原性配列があり、そして交互に現 れる 疎水性と親水性配列が続き、最後に長いC−末端の疎水性尾部(アミノ酸152 −172)とその後に短い親水性尾部があるということを示すものであった。こ のパターンは、膜貫通ドメインを示唆する。いくつかの潜在的N−ミリストイル 化部位、3つのリン酸化部位があるが、N−グリコシル化部位の証拠はない。例6 1995年に、悪性メラノーマを患う患者からメラノーマ細胞ライン“NW− MEL−38”が確立された。この対象(subject患者)から、血清サンプル、 末梢血リンパ球、および腫瘍サンプルを採取し、本出願に記載する研究を行うま で凍結しておいた。この患者における抗腫瘍T細胞応答を評価することを予想し て、この患者をHLA−A1およびHLA−A2であるとしてHLAタイプして おいた。 この患者からのメラノーマがNY−ESO−1を発現するかどうかを判定する ために、腫瘍サンプルおよび細胞ラインNW−MEL−38の両方から、標準的 技術を用いてトータルRNAを単離した。次に各サンプルからトータルRNAの うち2マイクログラムを、標準的技術を用いたcDNA合成のために用いた。 cDNAを次に以下のプライマーを用いたRT−PCR実験において使用した :5’−CACACAGGAT CCATGGATGC TGCAGATGCG G’−3’ (配列番号2)、 および CACACAAAGC TTGGCTTAGC GCCTCTGCCC TG− 3’ (配列番号3) これらのプライマーは配列番号1のヌクレオチド271から599にわたるセグ メントを増幅するはずである。 増幅は、60℃のアニーリング温度を用いて35サイクル以上行った。PCR 産物は、1.5%アガロースゲル上でエチジウムブロミド染色により可視化した 。 結果は、腫瘍および細胞ラインの両方が配列番号1を発現していることを示す ものであった。この細胞ラインと腫瘍サンプルを以後の実験において使用した。例7 前述の単離したcDNA分子を次に組み換えタンパク質を作るために使用した 。具体的には、標準的技術を用いてcDNAをPCR増幅し、そしてHisタグ を含む市販のプラスミドベクター、即ちpQE9にクローニングした。ここでは 詳細には記載しない研究において、第2のベクターであるpQEKも使用した。 これはPQE9とは以下の点において異なる。即ち、アンピシリン耐性ではなく 、カナマイシン耐性がpQE9Kによって与えられる。 プラスミドベクターを大腸菌株XL1−Blueにトランスフォームし、陽性 のトランスフォーマントを制限マッピングおよびDNAシークエンシングによっ て同定した。組換えタンパク質の生産は、イソプロピルβ-D-チオガラクトシド を用いて誘導し、タンパク質をNi2+イオンクロマトグラフィーカラムで周知の 方法に従って精製した。タンパク質を15% SDS−PAGEおよび銀染色で 分析したところ、約22キロダルトンの分子量を有するタンパク質であるとして 同定された。これはその配列から予測されるタンパク質のサイズと一致する。 次に真核生物のトランスフェクタントを作った。これを行うために、NY−E SO−1コード配列を前述のpQE9ベクターから単離し、そして真核生物の発 現ベクターpcDNA3.1のBamHI−HindIIIサイトにクローニン グした。次にこのベクターでCOS−7細胞をトランスフェクトした。これは細 胞サンプルを、150ngの前述のプラスミドと、150ngのHLA−A2. 1に対するcDNAまたはHLA−A1に対するcDNAのいずれかを含むプラ スミドpcDNA1Ampとに接触させることによって行った。周知のDEAE −デキストランクロロキン法を用いた。細胞を次に37℃で48時間インキュベ ートし、その後それらをCTL刺激アッセイにおいてテストした。具体的にはこ のアッセイは、参考文献として本出願にその内容を合体させる、トラヴァーサリ (Traversari)他,Immunogenetics 35:145-148(1992)に従った。簡単に説明す ると、100%ヒト血清および25U/mlの組換えIL−2を追加した100 ulのRPMI中の、2500のCTL(NW38−IVS−1、後述の例9を 参照)を、COS−7トランスフェクタントを含むマイクロウェル(20,00 0細胞/ウェル)に添加し た。24時間後、各ウェルから上清50ulを収集し、そして標準的アッセイ、 即ち、WEHI164クローン13細胞に対する細胞傷害(反応)をテストする MTTを用いたアッセイ、においてTNF−αレベルを測定した。陽性の細胞を 後述の例において記載するウェスタンブロット分析において使用した。 使用したCTLは、参考文献として本出願にその内容を合体させる、クヌート (Knuth)他,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:3511-3515(1984)に従って調製したC TL NW38−IVS−1であった。具体的には、前記対象から採取した105 の自己NW38 MEL−1腫瘍細胞と106の末梢血リンパ球を混合すること によって、混合リンパ球T細胞培養を行った。サイトカインIL−2を添加し、 そして前記混合培養を37℃で1週間インキュベートした。腫瘍細胞を除去し、 そして5x104の腫瘍細胞の新しいアリコットをIL−2とともに添加した。5 1 Cr標識したNW−MEL−38細胞に対してテストした際に強い応答が見ら れるようになるまでこのプロセスを毎週繰り返した。反応T細胞を収集し、さら なる実験において使用するまで凍結しておいた。例8 前述の血清サンプル、前述の細胞ラインNW−MEL−38および前述のCO S−7トランスフェクタントから得た細胞可溶化液、そして前述の精製組換えタ ンパク質を用いてウェスタンブロット分析を行った。血清サンプルは患者の治療 における種々の点から採取した。結果に差異はなかった。 これらのアッセイにおいて、1ugの組換えNY−ESO−1タンパク質また は5ulのいずれかのタイプの細胞可溶化液をSDS中に希釈して5分間ボイル し、そして15%SDSゲルで電気泳動にかけた。ニトロセルロース(0.45 um)への一晩のブロッティングおよび3%BSAでのブロッキングの後、1: 1000、1:10,000、そして1:100,000に希釈した血清ととも に、または、ポジティブコントロールとして1:50に希釈したNY−ESO− 1に対するモノクローナル抗体とともに、ブロットをインキュベートした。この モノクローナル抗体は以下のようにして調製した。BALB/Cマウスを、2− 3週間隔で5回組換えNY−ESO−1タンパク質を皮下注射することによって 免疫した。免疫製剤は、 アジュバント中に50ugの組換えタンパク質を含むものであった。最初の注射 には完全フロイントアジュバントを使用し、その後は不完全フロイントアジュバ ントを使用した。牌臓細胞を前記の免疫したマウスから採取し、マウスミエロー マ細胞ラインSP2/0と融合させてハイブリドーマを作成した。 ハイブリドーマが作成されると、それらをクローン化し、そしてマイクロタイ タープレートでの標準的固相ELISAを用いてそれらの上清を組換えタンパク 質に対してスクリーニングした。アッセイは参考文献として本出願にその内容を 合体させる、ディッポルド(Dippold)他,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:6114-611 8(1980)に従って行った。組換えNY−ESO−1を用いて、一連のネガティブ コントロールも行った。前述のように大腸菌によって生産された組換えタンパク 質に結合した血清抗体を、1:10,000に希釈したアルカリホスファターゼ で標識したヤギ抗−ヒトIgGを使用し、そしてNBT−ホスフェイトにより可 視化した。トランスフェクトされていないCOS−7細胞もコントロールとして 使用した。健康な個体からの血清もコントロールとして使用した。 組換えタンパク質に対する強い反応性が、1:100,000まで希釈した血 清において見られ、またNW−MEL−38の可溶化液に対する反応性もあった 。トランスフェクトされていないCOS−7細胞に対する反応性は無く、健康な 個体からの血清も反応性を示さなかった。例9 前述のCOS−7トランスフェクタントのテストにおいて、およびこの例に記 載するアッセイにおいて、細胞溶解性T細胞ライン“NW38−IVS−1”を 使用した。この“CTL”は、腫瘍細胞ラインNW−MEL−38を用い、前述 した末梢血リンパ球のイン・ヴィトロでの刺激によって作った。これは標準的技 術を用いて行った。 このCTLを、NW−MEL−38(これはHLA−ALA2陽性、NY−E SO−1陽性であった)、NY−ESO−1およびHLA−A2陽性の2つの同 種(異系)細胞ライン(SK−MEL−37とMZ−MEL−19)、MHCクラ スI陰性である細胞ライン(SK−MEL−19)、HLA−A2陽性であるがN Y− ESO−1陰性である細胞ライン(NW−MEL−145)、コントロール細胞ラ インK562、そして自己フィトヘムアグルチニン刺激芽細胞とともに、細胞傷 害試験において使用した。様々なエフェクター/標的比を用い、51Cr標識した 標的細胞の溶解が測定されたパラメーターであった。図5にこれを示す。 結果はCTL NW38−IVS−1が、自己細胞ラインNW MEL−38 と、HLA−A2およびESO−1陽性の同種(異系)細胞ラインとの両方を溶 解するということを示すものであった。従って、このCTLは同種(異系)の物 質に対して反応性であった。図6を参照。例10 患者NW38はHLA−A1およびHLA−A2陽性であったので、どちらの MHC分子が提示分子であるのかを判定するための実験を行った。 COS−7細胞を用いた前述の実験と同様の実験を行った。但し、これらの実 験においては、HLA−A1cDNAまたはHLA−A2cDNAの両方ではな くいずれか一方でトランスフォームされた、共トランスフオーマント(共形質転 換体)の別々のグループを確保するように注意した。これらの結果は、CTL NW38−IVS−1はもっぱらNY−ESO−1とHLA−A2との両方を含 有するCOS−7トランスフェクタントを溶解したということを示している。図 6を参照。この研究はまた、前記CTLの特異性も示している。というのは、例 9に記載したNY−ESO−1陰性、HLA−A2陽性細胞は、HLA−A2に よって提示されるペプチドへとプロセシングされるその他の既知の分子について 陽性であるからである。例11 提示MHC分子がHLA−A2であると同定されたので、参考文献として本出 願にその内容を合体させる、ダマロ(D'Amaro)他,Human Immunol.43:13-18(199 5)およびドレイフホウト(Drijfhout)他,Human Immunol.43:1.12(1995)によっ て示されるモデルを用いて、このモチーフを満足するすべてのペプチドを同定す るために、NY−ESO−1についてアミノ酸配列のスクリーニングを行った。 これに よって推定されるすべてのアミノ酸配列に対応するペプチドを、標準的技術を用 いて合成し、参考文献として本出願にその内容を合体させる、クヌート(Knuth )他,Proc.Natl.Acad.Sci.USA81:3511-3515(1984)による細胞傷害試験におい て使用した。具体的には、細胞ラインCEMX721.174.T2(以後“T 2”と称する)を使用した。なぜならば、それは抗原をMHCと複合するペプチ ドへとプロセシングしないため、ここで記載するタイプの実験にとって理想的で あるからである。標準的方法を用いてT2細胞のサンプルを100uCiのNa (51Cr)O4で標識し、そして3回洗浄し、その後10ug/mlのペプチド と2.5ug/mlのβ2−ミクログロブリンとともにインキュベートした。イ ンキュベーションは一時間室温で行った。次に反応細胞(100ulのCTL NW38−IVS−1の懸濁液)を、エフェクター/標的比90:1にて添加し 、5%CO2を含む水飽和雰囲気中、37℃で4時間インキュベートした。次に 、プレートを200xgで5分間遠心分離し、100ulの上清を取り出して放 射能を測定した。51Cr放出のパーセンテージを周知のストラテジーに従って測 定したところ、ペプチドSLLMWITQCFL(配列番号4)、SLLMWIT QC(配列番号5)、およびQLSLLMWIT(配列番号6)の3つが、最も好 くCTLを刺激するものであることが判明した。先に示したように、NW−ME L−38および細胞ラインSK−MEL−37およびMZ−MEL−19を標的 として使用した場合に匹敵する結果が見られた。 前述の諸例は食道ガン関連抗原をコードする核酸分子の単離について記載する ものである。ここで“関連”という用語を用いたのは、食道ガンによって問題の 分子が発現することは明らかであるが、メラノーマ、乳ガン、前立腺ガン、肺ガ ンなどのその他のガンもこの抗原を発現するからである。 本発明は、ここに記載された抗原をコードする核酸分子およびストリンジェン トな条件下で引用配列、配列番号1にハイブリダイズする核酸分子に関する。こ こで用いた“ストリンジェントな条件”とは、米国特許第5,342,774号 において特定されているような条件、即ち、65℃で18時間のハイブリダイゼ ーション、その後の4回の2xSSC、0.1%SDSでの1時間の洗浄、そし て0.2xSSC、より好ましくは0.1xSSC、0.1%SDSでの30分 間の 最終洗浄のような条件、そして同レベルのストリンジェンシーを与えるその他の 条件、およびよりストリンジェントな条件のことを指す。 本発明の核酸分子をプロモーターに操作可能な連結(即ち、“操作可能にリン クした”)において組み込んだ発現ベクターも、本発明の一部をなす。そのよう なベクターの構築、および、問題の分子をコードする真核細胞ラインまたは原核 細胞株を作るための細胞のトランスフォーメーションまたはトランスフェクショ ンは当業者の技術範囲内のものである。このような方法において利用可能な宿主 細胞の例には、COS細胞、CHO細胞、酵母細胞、昆虫細胞(例えば、Spo doptera frugjperda)、NIH 3T3細胞などがある。大 腸菌およびその他の細菌などの原核細胞も利用できる。 オリジナルのペプチド形態および翻訳後修飾された形態の両方における、ここ に記載した抗原も本発明の一部をなす。この分子は、いかなる翻訳後修飾無しで も抗原性となるのに十分に大きく、したがって、それは前駆体および翻訳後修飾 された形態の両方において、アジュバントと組み合わせて(またはそれ無しで) 免疫原として有用である。この抗原を用いて作られたポリクローナルおよびモノ クローナル両方の抗体、およびモノクローナル抗体を作る雑種(hybridizing)も 、本発明の一部である。それはタンパク質全体として、または以下に記載するよ うに部分として、治療において利用可能である。この抗原に対する抗体は、ポリ クローナル、モノクローナル、Fab、F(ab)2’のような反応性フラグメ ント、その他のフラグメントおよびキメラ抗体、ヒト化抗体、組換えによって産 生された抗体などのどのようなものでもまた、本発明の一部をなす。 前記開示から明らかなように、本発明のタンパク質および核酸分子を診断にお いて利用することもできる。ここで記載したSEREX方法は症状(pathology) 関連抗原に対する免疫応答を前提とする。したがって、問題の症状について、例 えば対象の血清などの体液サンプルを抗原自体との反応性についてテストするこ とによって、アッセイすることができる。反応性は症状の存在の可能性を示すも のと見なされるであろう。そしてまた、当業者に周知であってここで詳細に説明 する必要はない、あらゆる標準的核酸ハイブリダイゼーションアッセイによって 抗原の発現についてアッセイすることもできる。標準的イムノアッセイを用いて 問題の分子に対す る抗体についてアッヤイすることもできる。 配列番号1の分析は、5’および3’非コード領域がそこに存在していること を示している。本発明は、少なくともコードセグメント、即ち配列番号1のヌク レオチド54−593を含む単離核酸分子、および配列番号1のヌクレオチド1 −53および/または594−747のいくつかまたはすべてを含む単離核酸分 子に関する。 前述のように、更なる分析は、前記分子が細胞溶解性T細胞による溶解を引き 起こすペプチドへとプロセシングされるということを示している。例7において HLA−A2分子についてどのようにしてこのタイプのモチーフ分析が行うこと ができるかを示した。ここで適用できる、様々なMHCまたはHLA分子につい てのモチーフについて、非常に多くの研究がなされてきた。したがって、本発明 の更なる側面は治療方法であり、ここで患者の腫瘍細胞の表面上のHLA分子に 結合する1つまたは複数のペプチドを、そのペプチドがMHC/HLA分子に結 合し、T細胞による溶解を引き起こすのに十分な量、患者に投与する。HLA− A2分子について先に示した実例は、利用可能なこの投与の唯一のタイプである わけではない。あらゆる組み合わせのペプチドが利用できる。これらペプチドは 、単独でまたは組み合わせて用いることができ、また、タンパク質全体またはそ の免疫反応性の部分を、静脈内、皮内、皮下、経口、直腸内、および経皮の投与 などの、あらゆる標準的な投与タイプを用いて、それを必要とする対象に投与す ることができる。標準的な製薬のキャリア、サポニン、GM−CSF、およびイ ンターロイキンなどのアジュバントも利用できる。更に、これらペプチドおよび タンパク質を上記にリストした物質とともに製剤してワクチンとすることができ る。関連性のMHC/ペプチド複合体を提示する樹状細胞またはその他の細胞も 同様である。 同様に本発明は、アデノウイルスを基礎とするベクターなどのベクターにNY −ESO−1をコードする核酸分子を組み込んで、ヒト細胞などの真核細胞にそ れをトランスフェクトできるようにすることを含む治療も考慮するものである。 同様に、1つまたは複数のペプチドをコードする核酸分子をこれらのベクターに 組み込むこともでき、それは核酸を基礎とする治療の主要な構成成分である。 これらのアッセイのいずれも進行/退行研究においても使用可能である。NY − ESO−1の発現に関係する異常の経過を、単に前記タンパク質のレベル、その 発現などを前述の方法のいずれかまたはすべてを用いてモニタリングすることに よって、モニターすることができる。 これらの方法は、治療法(therapeutic regime)の有効性を追跡するのにも利用 できることが明らかであろう。基本的に、NY−ESO−1タンパク質のベース ラインの値を前述のいずれかのアッセイを用いて調べ、所与の治療薬を投与し、 そしてその後前記タンパク質のレベルをモニターして、ESO−1レベルの変化 を養生法(regime)の有効性の指標(indicia)として観察することができる。 先に示したように、本発明はとりわけ、NY−ESO分子に対する“統合され た”免疫応答の認識に関する。この1つの効果は、ガンの治療の経過をモニター する能力である。本発明の一部であるこの方法において、治療を必要とする対象 はここに記載したタイプのワクチン接種を受ける。そのようなワクチン接種の結 果、例えば、それら細胞上にHLA/ペプチド複合体を提示する細胞に対するT 細胞応答が起こる。応答は抗体応答も含み、これは恐らくT細胞による細胞の溶 解による、抗体を誘発するタンパク質の放出の結果である。したがって、抗体応 答をモニタリングすることによってワクチンの効果をモニターすることができる 。先に示したように、抗体のタイターの上昇はワクチンによる進歩の指標であり 、逆もまた同じであると考えることができる。したがって、本発明の更なる側面 は、ワクチンの有効性のモニタリング方法であり、これはワクチンの投与後、ワ クチンそれ自体またはワクチンがその一部である大きな分子に対して特異的な、 対象における抗体のレベルを測定することによって行われる。 NY−ESO−1タンパク質がガンなどの病理状態に関係するものであるとい う同定は、上述したものに加えて数多くの治療上のアプローチがあることも示唆 している。前述の実験は前記タンパク質の発現に応答して抗体が産生されるとい うことを確立するものである。したがって、本発明の更なる態様は、NY−ES O−1タンパク質の異常な(aberrant)または特異な(abnormal)レベルによって特 徴づけられる状態の治療であり、これはヒト化抗体、抗体フラグメントなどの抗 体を投与することによって行われる。これらを適切な細胞増殖抑制性または細胞 傷害性の試薬によってタグ付加または標識することができる。 T細胞を投与することもできる。T細胞はイン・ヴィトロで樹状細胞、リンパ 球またはその他の免疫応答性の細胞などの免疫応答性細胞を用いて誘発すること ができ、そして治療される対象に再灌流されることができるということが注目さ れる。 T細胞および/または抗体の生成は、前述したエピトープなどの応答のための 関連するT細胞またはB細胞エピトープを提示する、好ましくは非−増殖性とな るように処理された細胞を投与することによっても達成することができることに 注目されたい。 治療上のアプローチはアンチセンス療法も含む。この療法において、好ましく は10から100ヌクレオチドの長さのアンチセンス分子が、“正味(混合物を 含まない)”で、または、細胞への取り込みを促進するためにリポソームなどの キャリア中にて対象に投与され、その後タンパク質の発現が阻害される。そのよ うなアンチセンス配列を、ウイルス性のベクター(例えば、ワクシニア)、既知の BCGワクチンの変異体などの細菌性のコンストラクトなどの、適切なワクチン に組み込むこともできる。 以下のコア配列を有するものとして規定される、ノナマー、デカマー、または ウンデカマーのいずれでもよいペプチドも本発明の一部をなす: LLMWIT(配列番号7) これは、最初のL残基の末端側に少なくとも1つのさらなる残基を有し、それは 好ましくはセリンであり、そして3残基まで有するものであってよく、そこにお いてヤリンはLに対して−SL−を形成するように結合し、そしてC−末端側に 0−4のさらなるアミノ酸を有するものである。そしてこれは、先に示したよう にHLA−A2分子に結合し、それによってCTL応答を引き起こすものである 。これらのペプチドは、HLA−A2陽性であって症状に関連してNY−ESO −1を発現する患者に投与することによって治療において利用可能であり、そし て診断においても、即ちHLA−A2陽性細胞が存在するか、または、関連性の あるCTLが存在するかなどを判定するために利用可能である。 HLA−A2分子はMHCクラスI分子であり、ペプチドとクラスI分子との 複合体に応答するT細胞は一般的にCD8+細胞である。もう1つのサブセット のT細胞はCD4+細胞であり、これはMHC−クラスII分子とペプチドとの 複合体に応 答し、そして自己培養樹状細胞によって提示される、組換えNY−ESO−1に 対するMHC−クラスIIに制限されたCD4+細胞応答は、メラノーマ患者に おいて検出されている。具体的には、ここでは記載しない結果において、CD4+ 細胞は周知の技術を用いてPBLまたは血清サンプルから、その他の細胞から 分離された。そしてそれらはNY−ESO−1タンパク質でパルスしておいた樹 状細胞と混合された。CD4+細胞の増殖が観察され、それはここで記載した統 合された免疫応答の更なる局面をもたらすものであった。したがって、本発明の 更なる側面は、これらCD4+T細胞、MHC−クラスII分子に結合するペプ チド、そしてそれらの治療における利用である。 本発明のその他の特徴および適用は当業者に明らかであり、ここで記載する必 要はない。 ここで使用した用語および表現は、限定ではなく記載のための用語として用い たのであり、そのような用語および表現を使用するにあたって図示および記載さ れた特徴構成またはその部分のいかなる均等物も除外する意図はなく、本発明の 枠内で様々な改変が可能であることが認識されるべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年4月23日(1998.4.23) 【補正内容】請求の範囲 : 1. ガン関連抗原をコードする単離核酸分子であって、前記単離核酸分子は、 その相補的配列がストリンジェントな条件下で配列番号1のヌクレオチド54− 593に示すヌクレオチド配列からなる核酸分子にハイブリダイズするヌクレオ チド配列を有するものである、ガン関連抗原をコードする単離核酸分子。 2. 配列番号1のヌクレオチド54−593からなる、請求項1の単離核酸分 子。 3. 配列番号1の概してヌクレオチド1からヌクレオチド747からなる請求 項1の単離核酸分子であって、但し前記単離核酸分子が少なくとも配列番号1の ヌクレオチド54−593を含む、請求項1の単離核酸分子。 4. プロモーターに操作可能にリンクした、請求項1の単離核酸分子を含む発 現ベクター。 5. プロモーターに操作可能にリンクした、請求項3の単離核酸分子を含む発 現ベクター。 6. 請求項4の発現ベクターでトランスフォームまたはトランスフェクトされ た、真核細胞ラインまたは原核細胞株。 7. 請求項5の発現ベクターでトランスフォームまたはトランスフェクトされ た、真核細胞ラインまたは原核細胞株。 8. 配列番号1のヌクレオチド54−593によってコードされるアミノ酸配 列の全部または一部を有する単離ガン関連抗原。 44.サンプルにおけるガンについてスクリーニングする方法であって、前記サ ンプルを、配列番号1の全部または一部と特異的にハイブリダイズする核酸分子 と接触させる工程、および前記サンプルにおけるガン細胞の指標として、配列番 号1とのハイブリダイゼーションを判定する工程を有する、サンプルにおけるガ ンについてスクリーニングする方法。 45.サンプルにおけるガンについてスクリーニングする方法であって、前記サ ンプルを、請求項42の単離抗体と接触させる工程、およびガンの指標として、 前記抗体の標的に対する結合を判定する工程を有する、サンプルにおけるガンに ついてスクリーニングする方法。 46.対象におけるガン状態を診断する方法であって、前記対象の免疫反応性の 細胞を含有するサンプルを、請求項1の単離核酸分子でトランスフェクトされた 細胞ラインに接触させる工程と、前記トランスフェクトされた細胞ラインと前記 免疫反応性の細胞の相互作用を判定する工程を有し、前記相互作用が前記ガン状 態を示す、対象におけるガン状態を診断する方法。 47.ガン状態の退行、進行、発症を判定する方法であって、前記ガン状態を有 する患者からのサンプルについて、 (i)NY−ESO−1タンパク質、 (ii)NY−ESO−1タンパク質に由来するペプチド、および (iii)前記ペプチドおよびそれと非−共有結合的に複合体を形成するMH C分子に対して特異的な細胞溶解性T細胞、 からなるグループから選択されるパラメーターをモニタリングする工程を有し、 ここで前記パラメーターの量が前記ガン状態の進行または退行または発症を示す 、ガン状態の退行、進行、発症を判定する方法。 48.前記サンプルが体液または浸出液である、請求項47の方法。 49.前記サンプルが組織である、請求項47の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 5/10 C12Q 1/68 A C12Q 1/68 G01N 33/574 A G01N 33/574 A61K 31/7088 // A61K 31/7088 39/00 H 39/00 A61P 35/00 A61P 35/00 C12P 21/02 C12P 21/02 21/08 21/08 C12N 5/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ギュア,アリ アメリカ合衆国 ニューヨーク 10021 ニューヨーク ヨーク・アベニュー 1275 (72)発明者 オールド,ロイド,ジェイ アメリカ合衆国 ニューヨーク 10105 ニューヨーク アベニュー・オブ・ジ・ア メリカズ 1345 (72)発明者 ジェイガー,エルケ ドイツ連邦共和国 デー―60488 フラン クフルト・アム・マイン シュタインバッ ハー・ホール 2―28 (72)発明者 クヌート,アレキサンダー ドイツ連邦共和国 デー―60488 フラン クフルト・アム・マイン シュタインバッ ハー・ホール 2―28 (72)発明者 ドレイフホウト,ヤン,ダブリュ オランダ国 エヌエル―2300 アールシー ライデン ピー・オー・ボックス 9600 ユニバーシティ・ホスピタル・ライデン ディパートメント・オブ・イミュノヘマ トロジー・アンド・ブラッド・バンク

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ガン関連抗原をコードする単離核酸分子であって、前記単離核酸分子は、 その相補的配列がストリンジェントな条件下で配列番号1のヌクレオチド54− 593に示すヌクレオチド配列からなる核酸分子にハイブリダイズするヌクレオ チド配列を有するものである、ガン関連抗原をコードする単離核酸分子。 2. 配列番号1のヌクレオチド54−593からなる、請求項1の単離核酸分 子。 3. 配列番号1の概してヌクレオチド1からヌクレオチド747からなる請求 項1の単離核酸分子であって、但し前記単離核酸分子が少なくとも配列番号1の ヌクレオチド54−593を含む、請求項1の単離核酸分子。 4. プロモーターに操作可能にリンクした、請求項1の単離核酸分子を含む発 現ベクター。 5. プロモーターに操作可能にリンクした、請求項3の単離核酸分子を含む発 現ベクター。 6. 請求項4の発現ベクターでトランスフォームまたはトランスフェクトされ た、真核細胞ラインまたは原核細胞株。 7. 請求項5の発現ベクターでトランスフォームまたはトランスフェクトされ た、真核細胞ラインまたは原核細胞株。 8. 配列番号1のヌクレオチド54−593によってコードされるアミノ酸配 列の全部または一部を有する単離ガン関連抗原。 9. 請求項1の単離核酸分子でトランスフォームまたはトランスフェクトされ た、 真核細胞ラインまたは原核生物細胞株。 10.前記細胞ラインが、サイトカインをコードする核酸分子によってもトラン スフェクトされた、請求項9の真核細胞ライン。 11.前記細胞ラインが、更にHLA分子をコードする核酸分子によってトラン スフェクトされた、請求項10の真核細胞ライン。 12.前記サイトカインがインターロイキンである、請求項10の真核細胞ライ ン。 13.前記インターロイキンがIL−2、IL−4またはIL−12である、請 求項12の生物学的に純粋な培養物(culture)。 14.前記細胞ラインが非−増殖性にされている、請求項9の真核細胞ライン。 15.前記細胞ラインが線維芽細胞ラインである、請求項9の真核細胞ライン。 16.変異または弱毒化されたウイルスおよび請求項1の単離核酸分子を有する 発現ベクター。 17.前記ウイルスがアデノウイルスである、請求項16の発現ベクター。 18.さらにMHCまたはHLAをコードする核酸分子を有する、請求項4の発 現ベクター。 19.さらにサイトカインをコードする核酸分子を有する、請求項4の発現ベク ター。 20.前記サイトカインがインターロイキンである、請求項4の発現ベクター。 21.前記インターロイキンがIL−2、IL−4またはIL−12である、請 求項20の発現ベクター。 22.前記ウイルスがワクシニアウイルスである、請求項16の発現ベクター。 23.(i)請求項8の単離ガン関連抗原をコードする核酸分子を有する第1の ベクター、および (ii)(a)前記ガン関連抗原に由来する抗原を提示するMHCまたはHL A分子をコードする核酸分子を有するベクターおよび(b)インターロイキンを コードする核酸分子を有するベクターからなるグループから選択される第2のベ クター、を有する、細胞をトランスフェクトするのに有用な発現システム。 24.配列番号1のヌクレオチド54−593によってコードされるアミノ酸配 列を有する単離ガン関連抗原。 25.請求項24の単離抗原および薬学で許容されるアジュバントを有する免疫 原性組成物。 26.前記アジュバントが、サイトカイン、サポニン、またはGM−CSFであ る、請求項25の免疫原性組成物。 27.請求項24の単離ガン関連抗原において互いにつながった8から12アミ ノ酸のアミノ酸配列からなる少なくとも1つのペプチド、および薬学で許容され るアジュバントを有する免疫原性組成物。 28.前記アジュバントが、サポニン、サイトカイン、またはGM−CSFであ る、請求項27の免疫原性組成物。 29.前記組成物が特異的なMHC分子と複合体を形成する複数のペプチドを有 する、請求項27の免疫原性組成物。 30.前記MHC分子がHLA−A2である、請求項29の免疫原性組成物。 31.配列番号1によってコードされるアミノ酸配列に由来する単離ペプチドで あって、前記単離ペプチドがHLA分子に結合し、ノナマー、デカマーまたはウ ンデカマーであり、そして配列番号7のアミノ酸配列と、1から3のさらなるN −末端側のアミノ酸と、4までのさらなるC−末端側のアミノ酸を有する、配列 番号1によってコードされるアミノ酸配列に由来する単離ペプチド。 32.前記HLA分子がHLA−A2である、請求項31の単離ペプチド。 33.配列番号4、配列番号5および配列番号6からなるグループから選択され る、請求項31の単離ペプチド。 34.配列番号1によってコードされるアミノ酸配列に由来するペプチドをコー ドする少なくとも1つの発現ベクター、およびアジュバントまたはキャリアを有 する免疫原性組成物。 35.前記少なくとも1つの発現ベクターが複数のペプチドをコードする、請求 項34の免疫原性組成物。 36.請求項11の単離細胞ラインおよび薬理学的に許容されるアジュバントを 有する、ガン状態を患う対象を治療するのに有用なワクチン。 37.前記細胞ラインが非−増殖性にされている、請求項36のワクチン。 38.前記細胞ラインがヒト細胞ラインである、請求項37のワクチン。 39.配列番号1によってコードされるアミノ酸配列に由来するペプチドをその 表面上に発現している非−増殖性の細胞ラインを有する、ガン状態を治療するの に有用な組成物。 40.前記細胞ラインがヒト細胞ラインである、請求項39の組成物。 41.(i)配列番号1によってコードされるアミノ酸配列に由来するペプチド 、 (ii)MHCまたはHLA分子、および (iii)薬学で許容されるキャリアを有する、ガン状態を治療するのに有用 な組成物。 42.請求項24の抗原に対して特異的な単離抗体。 43.前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項42の単離抗体。 44.サンプルにおけるガンについてスクリーニングする方法であって、前記サ ンプルを、配列番号1の全部または一部と特異的にハイブリダイズする核酸分子 と接触させる工程、および前記サンプルにおけるガン細胞の指標として、配列番 号1とのハイブリダイゼーションを判定する工程を有する、サンプルにおけるガ ンについてスクリーニングする方法。 45.サンプルにおけるガンについてスクリーニングする方法であって、前記サ ンプルを、請求項42の単離抗体と接触させる工程、およびガンの指標として、 前記抗体の標的に対する結合を判定する工程を有する、サンプルにおけるガンに ついてスクリーニングする方法。 46.対象におけるガン状態を診断する方法であって、前記対象の免疫反応性の 細胞を含有するサンプルを、請求項1の単離核酸分子でトランスフェクトされた 細胞 ラインに接触させる工程と、前記トランスフェクトされた細胞ラインと前記免疫 反応性の細胞の相互作用を判定する工程を有し、前記相互作用が前記ガン状態を 示す、対象におけるガン状態を診断する方法。 47.ガン状態の退行、進行、発症を判定する方法であって、前記ガン状態を有 する患者からのサンプルについて、 (i)NY−ESO−1タンパク質、 (ii)NY−ESO−1タンパク質に由来するペプチド、および (iii)前記ペプチドおよびそれと非−共有結合的に複合体を形成するMH C分子に対して特異的な細胞溶解性T細胞、 からなるグループから選択されるパラメーターをモニタリングする工程を有し、 ここで前記パラメーターの量が前記ガン状態の進行または退行または発症を示す 、ガン状態の退行、進行、発症を判定する方法。 48.前記サンプルが体液または浸出液である、請求項47の方法。 49.前記サンプルが組織である、請求項47の方法。 50.前記サンプルを前記タンパク質またはペプチドに特異的に結合する抗体と 接触させる工程を有する、請求項47の方法。 51.前記抗体が放射性標識または酵素で標識されている、請求項50の方法。 52.前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項50の方法。 53.前記タンパク質をコードするRNAを増幅する工程を有する、請求項47 の方法。 54.前記増幅がポリメラーゼ連鎖反応を行う工程を有する、請求項53の方法 。 55.前記サンプルを、前記タンパク質をコードまたは発現する核酸分子に特異 的にハイブリダイズする核酸分子と、接触させる工程を有する、請求項47の方 法。 56.前記サンプルを前記タンパク質についてアッセイする工程を有する、請求 項47の方法。 57.ガン状態を診断する方法であって、対象から採取したサンプルを、NY− ESO−1由来であってMHC分子と複合体を形成したペプチドに対して特異的 な免疫反応性の細胞についてアッセイする工程を有し、前記免疫反応性の細胞の 存在が前記ガン状態を示す、ガン状態を診断する方法。 58.ガン状態を患う対象を治療する方法であって、以下の工程: (i)前記対象から免疫反応性の細胞を含有するサンプルを取り出す工程、 (ii)免疫反応性の細胞を含有するサンプルを、前記免疫反応性の細胞の増 殖に好適な条件下でESO−1をコードする遺伝子でトランスフェクトされた細 胞ラインと接触させる工程、および (iii)前記免疫反応性の細胞を前記対象に、前記ガンを緩和するのに十分 な量導入する工程、 を有するガン状態を患う対象を治療する方法。 59.前記免疫反応性の細胞を含有するサンプルが血液または血清を含む、請求 項46の方法。 60.ガン状態を有する対象を治療する方法であって、前記対象に前記ガン状態 を緩和するのに十分な量の、 (i)NY−ESO−1をコードする核酸配列、および (ii)NY−ESO−1に由来するペプチドを提示するMHCまたはHLA 分子をコードする核酸配列、 でトランスフェクトされた細胞を投与する工程を有し、ここで前記ペプチドが前 記ガン状態に関連する細胞によって提示される、ガン状態を有する対象を治療す る方法。 61.更に前記細胞を非−増殖性にするように処理する工程を有する、請求項6 0の方法。 62.ガン状態を患う対象を治療する方法であって、前記対象に、本質的に、M HC分子とESO−1由来のペプチドとして非−共有結合性の複合体をその表面 上に発現している非−増殖性の細胞からなるある量の試薬を投与する工程を有す る、ガン状態を患う対象を治療する方法。 63.ガン状態を患う対象を治療する方法であって、前記対象に、前記ガン状態 を治療するのに十分な量の、前記状態に関連するガン細胞上に発現しているES O−1由来のペプチドに対して特異的に結合する抗体を投与する工程を有し、前 記抗体が抗ガン剤に結合している、ガン状態を患う対象を治療する方法。 64.ガン状態を患う対象を治療する方法であって、前記対象に、前記ガン状態 を治療するのに十分な量の、ESO−1に対して特異的に結合する抗体を投与す る工程を有し、前記抗体が抗ガン剤に結合している、ガン状態を患う対象を治療 する方法。 65.対象におけるガン状態の発症を防止する方法であって、前記対象における 前記ガン状態の発症を防止するのに十分な量の請求項25の免疫原性組成物を投 与する工程を有する、対象におけるガン状態の発症を防止する方法。 66.対象におけるガン状態の発症を防止する方法であって、前記対象における 前記ガン状態の発症を防止するのに十分な量の請求項27の免疫原性組成物を投 与する工程を有する、対象におけるガン状態の発症を防止する方法。 67.対象におけるガン状態の発症を防止する方法であって、前記対象における 前記ガン状態の発症を防止するのに十分な量の請求項29の免疫原性組成物を投 与する工程を有する、対象におけるガン状態の発症を防止する方法。 68.対象におけるガン状態の発症を防止する方法であって、前記対象における 前記ガン状態の発症を防止するのに十分な量の請求項34の免疫原性組成物を投 与する工程を有する、対象におけるガン状態の発症を防止する方法。 69.対象におけるガン状態の発症を防止する方法であって、前記対象における 前記ガン状態の発症を防止するのに十分な量の請求項36のワクチンを投与する 工程を有する、対象におけるガン状態の発症を防止する方法。 70.対象におけるガン状態の発症を防止する方法であって、前記サンプルにお ける前記ガン状態の発症を防止するのに十分な量の請求項39の組成物を投与す る工程を有する、対象におけるガン状態の発症を防止する方法。 71.対象におけるガン状態の発症を防止する方法であって、前記対象における 前記ガン状態の発症を防止するのに十分な量の請求項35の免疫原性組成物を投 与する工程を有する、対象におけるガン状態の発症を防止する方法。 72.ガンを有する患者を治療する方法であって、前記患者に治療的に有効な量 の請求項24の単離ガン関連抗原を投与する工程を有する、ガンを有する患者を 治療する方法。 73.対象にワクチンを投与した後のワクチンの有効性を判定する方法であって 、前記ワクチンまたは前記ワクチンを含む分子に結合する、前記対象から採取し たサンプルにおける抗体を測定する工程を有し、ここで、投与前のレベルと比べ た前記ワクチンの投与後の前記抗体のレベルにおける変化が、有効性またはその 欠如を示 す、対象にワクチンを投与した後のワクチンの有効性を判定する方法。 74.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有 する、請求項58の方法。 75.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有 する、請求項60の方法。 76.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有 する、請求項62の方法。 77.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有 する、請求項63の方法。 78.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有 する、請求項64の方法。 79.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプ チドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有する 、請求項65の方法。 80.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有 する、請求項66の方法。 81.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有 する、請求項67の方法。 82.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有 する、請求項68の方法。 83.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有 する、請求項69の方法。 84.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有 する、請求項70の方法。 85.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ て コードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来するペ プチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有す る、請求項71の方法。 86.前記対象が、前記対象における体液中に、請求項1の単離核酸分子によっ てコードされるタンパク質に対する抗体またはHLA分子と前記対象に由来する ペプチドとの複合体に対して特異的な細胞溶解性T細胞の、少なくとも1つを有 する、請求項72の方法。
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