JP2001505513A

JP2001505513A - 容器の充填閉鎖方法及び装置並びにその方法により得られた容器

Info

Publication number: JP2001505513A
Application number: JP51352698A
Authority: JP
Inventors: サフレイ・ドロステ，フレット・ウィレム; カンプ―ストルーケン，マリア・コルネリア・ヘンドリカ
Original assignee: インプレス・メタル・パッケージング・ベスローテン・フェンノートシャップ
Priority date: 1996-09-11
Filing date: 1997-09-11
Publication date: 2001-04-24
Also published as: DE69717684D1; EP1021337B1; AU720563B2; DE69717684T2; WO1998010988A1; NL1004001C2; CA2265602A1; AU4224397A; EP1021337A1; BR9711756A

Abstract

(57)【要約】容器の充填閉鎖方法は次の工程から構成される；（ａ）開放容器を準備し、該容器の開口が頂部に位置するように配置し、（ｂ）上記開放容器に、例えば、食物とか飲料材等の包装物を、該容器の開口と充填物の表面間に隙間が残るように装填し、（ｃ）上記隙間に選定した滅菌液体窒素を装入し、（ｄ）上記容器の開口縁部に緩く蓋体を配置するとともに上記開口縁部に上記蓋体を緩く配置した状態を所定時間保持し、及び（ｅ）上記容器の開口縁部に上記蓋体の周縁部を密封状に結合する。

Description

【発明の詳細な説明】容器の充填閉鎖方法及び装置並びにその方法により得られた容器本発明は容器の充填閉鎖方法に関する。この発明の目的は、容器に、特に食物とか飲料材等を充填するとともに閉鎖するにあたり、その充填閉鎖時に当該容器の缶における内容物の細菌汚染の危険性を最小限のものとすることにある。また、本発明の目的とすることは、当該缶内の酸素含有量が大いに低減するように該缶を充填閉鎖することにある。上記目的に関して、本発明は、次の工程から構成される、容器の充填閉鎖方法を提供するものである：（ａ）開放容器を準備し、該容器の開口が頂部に位置するように配置し；（ｂ）上記開放容器に、例えば、食物とか飲料材等の包装物を、該容器の開口と充填物の表面間に隙間が残るように装填し；（ｃ）上記隙間に選定した滅菌液体窒素を装入し；（ｄ）上記容器の開口縁部に緩く蓋体を配置するとともに上記開口縁部に上記蓋体を緩く配置した状態を所定時間保持し；及び（ｅ）上記容器の開口縁部に上記蓋体の周縁部を密封状に結合する。従来知られている方法とは違って、缶に装填された液体窒素は、その煮沸蒸発時に、当該缶の開口縁部とそこに緩く配置された蓋体間に当該ガス流によって部分的に生じた隙間を通して外部に、確実に、流出するようにされる。これにより周辺部の細菌による細菌性汚染を有効に防止することができる。缶へアクセスするこれらの細菌は、上記ガス流により吹き飛ばされる。十分な量の液体窒素を利用することにより、容器に初めから存在する空気は、当該窒素の蒸発により有効に排出される。これにより、缶内の酸素含有量が有効に低減する。これは、特に、酸素による食材の酸化を防止する観点から、非常に好ましいものである。本発明は、上記（ａ）の缶が金属容器とすることができることを特徴とする。上述した方法では、好ましくは、上記工（ｅ）における結合は継ぎ目を折り畳んで行われる。一般的な缶にあっては、上記工程（ｃ）における選定された量は１〜１０液滴とされる。本発明の非常に実用的な実施例、特に、自動操作式装置とされるものでは、上記選定された所定の時間間隔は、容器が工程（ｄ）の実行ステーションから工程（ｅ）の実行ステーションまで移送される時間に対応するという特徴を有する。上述したように特定される本発明の方法は、容器の充填閉鎖用の、例えば、自動操作式装置により実施され、該装置は：開放容器であって、該容器の開口を頂部に位置するように設置する手段；上記開放容器に、例えば、食物とか飲料材等の包装物を、該容器の開口と充填物の表面間に隙間が残るように装填する手段；上記隙間に選定した滅菌液体窒素を装入する手段；上記容器の開口縁部に緩く蓋体を配置するとともに上記開口縁部に上記蓋体を緩く配置した状態を所定時間保持する手段；及び上記容器の開口縁部に上記蓋体の周縁部を密封状に結合する手段により構成される。更に、本発明は、上述したように特定されるいずれかの方法を適用して得られる、食物とか飲料材等の物及び所定量の窒素ガスを充填した容器に関する。さて、本発明を、添付図面を参照して説明する。ここで、図１は、容器を充填閉鎖するための、従来方式の代表的な１例を示す、概略説明図であり、図２は、上記図１に対応する、本発明方法の概略説明図である。図１は、（図示しない）底部及び起立本体部から構成される、金属容器１を示す。この容器は、その頂部に、開口縁部３とともに開口２を有する。矢印４にしたがって移送された後、上記缶１に、矢印５をもって示されるように、食品６の充填が行われる。明示されるように、上記食品の表面と上記開口３間に、隙間７が設けられる。更に、移送された後、分配器具７を介して所定量（例えば、数滴）の液体窒素８が上記表面６に滴下される。この窒素の温度は概略−２００℃とされるとともに、常態において当該液体が沸騰する状態とされ、これにより迅速に蒸発しながらガス状窒素の放出を行う。積み重ねられた蓋体１０から成るスタック９から、１つの蓋体が、概略的に図示する継ぎ目折り畳み器具１２の回転操作１１により、開口縁部３に接合して封止される。このようにして充填された容器内に発生された圧力は、例えば、当該充填容器全体の剛性に寄与するが、外部からの細菌の侵入をいささかも防止しないばかりか、酸素を排出することに寄与しないことが明らかである。分配器具７と継ぎ目折り畳み器具１２間の移送にはある程度の時間が掛かり、この期間中に問題の危険が発生することとなることに注意しなければならない。図１と違って、図２は、蓋体１０が開口縁部３に緩く仮止めされ、このようにして蓋体１０が緩く取付けられた後に、隙間７内の窒素ガス圧により部分的に形成された間隙１４を介して矢印１４で示されるように、窒素ガスを逃すようにした方式を示す。ここでは、細菌性汚染が有効に防止され、上記隙間７に存在する空気、それに含まれる酸素が排出される。選定された所定時間だけが経過した後、図２の最後の段階に示される、継ぎ目折り畳み作業が行なわれる。本発明は、勿論、実施例としての金属容器及び／又は缶に限定されないことに注意されなければならない。例えば、ねじ付蓋体を備えたガラス容器とか、それと同類のものも、本発明の範囲内のものである。また、図１の先行技術に使用される液体窒素量は、一般に、本発明の方法が適用される、図２の装置におけるものよりも少量であることに注意しなければならない。本発明によれば、窒素の一部分は、とにかく蒸発するが、細菌性汚染を防止するとともに酸素を排出するのに有効なガス流を発生する。最後に、図２の方法が実施される装置において、蓋体が緩く取付けられるステーションと上記蓋体が所定位置に継ぎ目を折り畳まれるステーションとの間隔は、矢印４のように移送される速度と見合わせて所望に選定された時間に対応するものとし、これにより液体窒素が所定の作用を行うようにされる。即ち、継ぎ目折り畳み後に、ある量の液体窒素を残存させてその後に蒸発することにより充填された容器内に過圧を生ずるようにすることができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】平成１０年１１月９日（１９９８．１１．９）【補正内容】明細書容器の充填閉鎖方法及び装置並びにその方法により得られた容器本発明は、次の工程：（ａ）開放容器を準備し、該容器の開口が頂部に位置するように配置し；（ｂ）上記開放容器に、例えば、食物とか飲料材等の包装物を、該容器の開口と充填物の表面間に隙間が残るように装填し；（ｃ）上記隙間に選定した滅菌液体窒素を装入し；（ｄ）上記容器の開口縁部に緩く蓋体を配置し；及び（ｅ）上記容器の開口縁部に上記蓋体の周縁部を密封状に結合するにより構成される、容器の充填閉鎖方法に関する。この方法は、ＥＰ−Ａ−０４２１５９７ヨーロッパ特許公開公報により知られている。この発明の目的は、容器に、特に食物とか飲料材等を充填するとともに閉鎖するにあたり、その充填閉鎖時に当該容器の缶における内容物の細菌汚染の危険性を最小限のものとすることにある。また、本発明の目的とすることは、当該缶内の酸素含有量が大いに低減するように該缶を充填閉鎖することにある。これらの目的は、上記容器の開口縁部に緩く蓋体を配置するとともに上記開口縁部に上記蓋体を緩く配置した状態を所定時間保持することにより達成される。請求の範囲１．次の工程：（ａ）開放容器（１）を準備し、該容器（１）の開口（２）が頂部に位置するように配置し；（ｂ）上記開放容器（１）に、例えば、食物とか飲料材等の包装物（６）を、該容器の開口（３）と充填物（６）の表面間に隙間（７）が残るように装填し；（ｃ）上記隙間（７）に選定した滅菌液体窒素（８）を装入し；（ｄ）上記容器の開口縁部（３）に緩く蓋体（１０）を配置するとともに上記開口縁部（３）に上記蓋体（１０）を緩く配置した状態を所定時間保持し；及び（ｅ）上記容器の開口縁部に上記蓋体の周縁部（３）を密封状に結合するを含む、容器の充填閉鎖方法。２．工程（ａ）における缶（１）が金属容器とされる、請求項１に記載の方法。３．工程（ｅ）における結合が継ぎ目を折り畳んで行われる、請求項２に記載の方法。４．工程（ｃ）における選定された量が１〜１０液滴とされる、請求項１に記載の方法。５．選定された所定の時間間隔が容器（１）を、工程（ｄ）の実行ステーションから工程（ｅ）の実行ステーション（１２）まで移送する時間に対応している、請求項１に記載の方法。６．開放容器（１）であって、該容器の開口（２）を頂部に位置するように配置する手段；上記開放容器（１）に、例えば、食物とか飲料材等の包装物（６）を、該容器の開口（３）と充填物（６）の表面間に隙間（７）が残るように装填する手段；上記隙間（７）に選定した滅菌液体窒素（８）を装入する手段；上記容器の開口縁部（３）に緩く蓋体（１０）を配置するとともに上記開口縁部（３）に上記蓋体（１０）を緩く配置した状態を所定時間保持する手段；及び上記容器（１）の開口縁部（３）に上記蓋体（１０）の周縁部を密封状に結合する手段により構成した、容器の充填閉鎖装置。７．請求項１〜５のいずれかに記載の方法を用いて得られた、食物とか飲料材等の物及び所定量の窒素ガスを充填した容器。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者カンプ―ストルーケン，マリア・コルネリア・ヘンドリカオランダ、エヌエル―8271アーエル・アイセルマイデン、ブルゲメーステル・ファン・エンゲレンウェッヒ49番

Claims

【特許請求の範囲】１．次の工程：（ａ）開放容器を準備し、該容器の開口が頂部に位置するように配置し；（ｂ）上記開放容器に、例えば、食物とか飲料材等の包装物を、該容器の開口と充填物の表面間に隙間が残るように装填し；（ｃ）上記隙間に選定した滅菌液体窒素を装入し；（ｄ）上記容器の開口縁部に緩く蓋体を配置するとともに上記開口縁部に上記蓋体を緩く配置した状態を所定時間保持し；及び（ｅ）上記容器の開口縁部に上記蓋体の周縁部を密封状に結合するを含む、容器の充填閉鎖方法。２．工程（ａ）における缶が金属容器とされる、請求項１に記載の方法。３．工程（ｅ）における結合が継ぎ目を折り畳んで行われる、請求項２に記載の方法。４．工程（ｃ）における選定された量が１〜１０液滴とされる、請求項１に記載の方法。５．選定された所定の時間間隔が容器を、工程（ｄ）の実行ステーションから工程（ｅ）の実行ステーションまで移送する時間に対応している、請求項１に記載の方法。６．開放容器であって、該容器の開口を頂部に位置するように配置する手段；上記開放容器に、例えば、食物とか飲料材等の包装物を、該容器の開口と充填物の表面間に隙間が残るように装填する手段；上記隙間に選定した滅菌液体窒素を装入する手段；上記容器の開口縁部に緩く蓋体を配置するとともに上記開口縁部に上記蓋体を緩く配置した状態を所定時間保持する手段；及び上記容器の開口縁部に上記蓋体の周縁部を密封状に結合する手段により構成した、容器の充填閉鎖装置。７．請求項１〜５のいずれかに記載の方法を用いて得られた、食物とか飲料材等の物及び所定量の窒素ガスを充填した容器。