JP2001505268A - 地面圧縮のためのローラのバンデージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 地面圧縮のためのローラ、特に振動ローラのバンデージ（５）が、平らな套壁区分からなる１つの套壁を有している。該バンデージは特徴として、套壁区分（７）が三角形若しくは台形の形を有しており、この場合、隣接の套壁区分（７）が三角形の同じ長さの辺若しくは台形の同じ長さの脚を共有していてかつ、バンデージ（５）の端面側でバンデージの周方向に、先行の套壁区分の三角形の角と、続く套壁区分の三角形の角に相対する辺とを交互に並べるように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】 地面圧縮のためのローラのバンデージ 本発明は地面圧縮のための請求項１の上位概念に記載の形式の、ローラ、特に 振動ローラのバンデージに関する。 円筒形の套壁を備えた一般的な公知のローラバンデージにおいては、特に斜面 並びに不利な地面状態では牽引作用が悪化し、このような悪化した運転条件のも とではスリップの傾向があるのに対して、請求項１の上位概念に記載の形式のバ ンデージにおいては利点として、悪化した運転条件のもとで確実な牽引作用が得 られる。 従来もっぱら静力学的なローラにのみ使用されている前記形式のバンデージに おいては、バンデージ套壁が正方形の套壁区分から組み合わされており、套壁区 分の長い縁部がバンデージの回転軸線に対して平行に延びている。このような形 状の套壁は、平らな表面区分間の、バンデージ幅にわたって延びる折り目ライン が常に地面に食い込むので、所望の確実な牽引作用を生ぜしめるものの、高めら れた牽引作用は折り目ラインが地面に食い込んでいる間にしか生じていないのに 対して、折り目ラインに続いて長方形の平らな表面区分が地面に平面的に接触す る場合にはスリップのおそ れが増大する。このような理由から、方形の平面区分によって形成されたバンデ ージは、振動発生装置によってバンデージを振動させる形式の振動ローラへの使 用には適していない。 方形の平らな区分(rechteckiger ebener Abschnitt)によって形成された套壁 を備える公知のバンデージは、さらに欠点として著しく衝撃的な走行を生ぜしめ 、この場合、衝撃性は套壁を形成する方形の数が少なければ少ないほど大きくな る。 牽引作用を改善するためにさらに公知の技術では、バンデージ表面が滑り止め 突起(Stollen)を備えている。突起付きバンデージ(Stollenbandage)は、圧縮す べき地面を不都合に変形させてしまうことはともかく、大きな欠点を有しており 、圧縮物が突起間に付着して、突起付きバンデージが、滑らかな若しくは、平ら な区分から形成された表面を備えたバンデージよりも清掃しにくい。 前述の公知技術から出発して本発明の課題は、特に振動ローラへの使用にも適 したバンデージを提供して、円筒形のバンデージ及び平らな区分から成る套壁を 備えた公知のバンデージに対して著しく改善された牽引作用、及び最後に述べた 公知のバンデージに対して著しく改善された円滑走行、並びに著しく容易な清掃 を達成することである。 前記課題が請求の範囲１項に記載の特徴によって解 決される。 本発明に基づくバンデージ構造によって、バンデージの作動に際して実質的に バンデージのすべての角度位置(Winkelstellung)で、バンデージ幅にわたって延 びるエッジ状の折り目ライン(abgewinkelte Knicklinie)の少なくとも一部分(Te illaenge)が地面と係合していて、従って、上り道でも中断されないかつほぼス リップのない牽引作用を生ぜしめる。平面的(ebenflaechig)な套壁区分間の連続 (aufeinander folgend)するバンデージ・折り目ラインの連続的に移っていく地 面食い込み(ineinander uebergehender Bodeneingriff)が、方形の套壁区分（平 面区分）から成っていて該個別の套壁区分を順次に衝撃的に地面に打ち着け(kla ppen)るように作動する公知のバンデージに比べて、バンデージの著しく一様な 円滑な走行を生ぜしめ、かつ振動発生装置の使用の場合には平面的な套壁区分が 振動力を高い効率で地面に伝達する。この場合、面荷重(Flaechenauflast)は振 動プレートと同じである。さらに、個別の平らな套壁区分間の当接箇所の高い線 荷重(Linienlast)が圧縮過程を助長する。 有利には、三角形若しくは台形の平らな套壁区分は互いに同じ形であり、かつ 二等辺の三角形若しくは台形の形を有していて、同じ長さの辺若しくは脚で互い に隣接している。 本発明に基づくバンデージの有利な別の構成では、 互いに隣接(aneinandergrenzen)する複数の外套区分が、共通の１つのプレート から該プレートの折り曲げによって形成されており、このために、レーザー光を 用いる曲げ手段が特に良好に適している。 圧縮ローラ(Verdichtungswalze)で通常そうであるように、１つのローラにお いて本発明に基づくバンデージがローラ幅全体にわたって配置されているか、若 しくは個別の複数の軸が回転軸線を互いに合致させた状態で互いに配置されてい てよい。 次ぎに本発明を図示の実施例に基づき詳細に説明する。 図面において、 図１は、各軸にそれぞれ本発明に基づく２つのバンデージを備えた２軸式の地面 圧縮ローラを概略斜視図で示し、 図２ａ乃至図２ｃは、異なる数の二等辺三角形によって形成された３つのバンデ ージ套壁をそれぞれ左側に同じ長さの斜視図で、及び右側に端面図で示し、 図３ａ乃至図３ｃは、異なる数の二等辺三角形によって形成された別の３つのバ ンデージ套壁を、下側の３つの図において平面図で、当該のバンデージが回転軸 線を中心とした異なる角度位置で示し、及び最も上側の図において端面図で示し ており、かつ 図４は、二等辺の台形の形の平らな套壁区分によって套壁を形成して成るバンデ ージの実施例の斜視図であ る。 図１に概略的に示すローラはローラシャシ(Walzengestell)１を有しており、 ローラシャシ内に通常の駆動装置及び制御装置が配置されている。ローラシャシ の下側に、それぞれローラ中心で片持ち式に支承された２対のローラバンデージ (Walzenbandage)がそれぞれ同軸的に配置されており、少なくとも１つの軸のバ ンデージ(Bandege)が公知の形式でローラシャシ１内の主駆動ユニットによって 駆動されるようになっており、軸に公知の形式で振動発生装置(Schwingungserre ger)を配置してあってよく、振動発生装置がバンデージ２ａ，２ｂ，３ａ（図面 では見えず），３ｂを振動させる。個別のバンデージ２ａ，２ｂ，３ａ，３ｂは バンデージ套壁(Bandagenmantel)５及び両側に支承シールド(Lagerschild)４を 有していて、車軸６を中心として回転可能に、図面には示してないもののローラ 中央に位置しかつ場合によっては操舵可能なバンデージ支持体に支承されている 。 図１に示す実施例においては、各バンデージ套壁５が平らな１０の套壁区分(e bener Mantelabschnitt)７から組み合わされていおり、各套壁区分は二等辺三角 形であり、互いに隣接の套壁区分が同じ長さの辺を共有している。三角形の平ら な套壁区分７は、バンデージの各端面でバンデージの周方向に角７ａと辺７ｂと を交互に並べ、かつ一方のバンデージ端面の角７ａを 他方のバンデージ端面の辺７ｂの中央に位置させるように配置されている。 図２ａ乃至図２ｃはそれぞれ左側に異なる套壁の斜視図及び右側に端面を示し ており、この場合、図２ｃに示す套壁が原理的に、図１のバンデージに用いられ た套壁に相応するものの、該套壁よりも長い寸法を有していて、ローラ幅全体に わたって延びて両方の端面で支承されるバンデージに使用され得る。 別の可能なバンデージ套壁形状が図３ａ乃至図３ｃに示してあり、この場合、 バンデージ套壁５がそれぞれ辺の二分の一にわたって回動させられた３つの角度 位置で平面並びに端面を示されている。 図２ａ乃至図２ｃ及び図３ａ乃至図３ｃの端面図から明らかなように、各三角 面(Flaechendreieck)の対称線とバンデージの回転軸線Ｄとの間の距離が三角形 の、一方のバンデージ套壁端面側の辺７ｂから出発して他方のバンデージ套壁端 面側の角７ａまで直線的に増大しており、その結果、三角面７間の折り目ライン (Knicklinie)が地面上のバンデージの転動に際して一方の端面側から他方の端面 側へ地面内に押し込まれ、次いで再び取り出される。これによって、通常はスリ ップのない中断されない高い牽引作用が保証され、振動発生装置の使用の場合に も振動力が最適に地面内に導入される。 図４に示す実施例においては、平らな套壁区分(ebe ner Mantelabschnitt)７’が二等辺の台形から成っており、即ちこの場合、図１ 乃至図３ｃに示す実施例に比べて三角形の角７ａが切り取られており、従って対 応するバンデージ端面側に短い底７ｃが生じている。このような形のバンデージ 套壁は容易に成形可能であり、套壁材料を折り目ラインで折り曲げることによっ て複数の平面区分(Flaechenabschnitt)７’を１つの部材片(Stueck)から形成す るか、台形の個別の平面区分を、当接する縁部で溶接することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．地面圧縮のためのローラ、特に振動ローラのバンデージ（５）であって、バ ンデージ套壁が平らな套壁区分から形成されている形式のものにおいて、套壁区 分（７）が三角形若しくは台形の形を有しており、この場合、隣接の套壁区分（ ７）が三角形の同じ長さの辺若しくは台形の同じ長さの脚を共有していてかつ、 バンデージ（５）の端面側でバンデージの周方向に、先行の套壁区分の三角形の 角若しくは台形の短い底と、続く套壁区分の三角形の角に相対する辺若しくは台 形の短い底に相対する長い底とを交互に並べるように配置されていることを特徴 とする、地面圧縮のためのローラのバンデージ。 ２．互いに合同の外套区分が二等辺の三角形若しくは台形の形を有していて、同 じ長さの辺若しくは脚で互いに隣接している請求項１記載のバンデージ。 ３．複数の外套区分が共通の１つのプレートから該プレートの折り曲げによって 形成されている請求項１又は２記載のバンデージ。 ４．地面圧縮のための、請求項１又は２記載のバンデージを備えた単軸式若しく は複軸式のローラにおいて、それぞれ複数のバンデージが個別の軸に支承されて 、回転軸線を互いに合致した状態で並べて配置されていることを特徴とする、地 面圧縮のための単 軸式若しくは複軸式のローラ。