JPH06133569A - 超音波モータ - Google Patents
超音波モータInfo
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- JPH06133569A JPH06133569A JP4276204A JP27620492A JPH06133569A JP H06133569 A JPH06133569 A JP H06133569A JP 4276204 A JP4276204 A JP 4276204A JP 27620492 A JP27620492 A JP 27620492A JP H06133569 A JPH06133569 A JP H06133569A
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- JP
- Japan
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- elastic body
- piezoelectric body
- driving
- ultrasonic motor
- piezoelectric
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 個体間における駆動効率のばらつきを抑え、
好ましくは駆動効率の向上を図る。 【構成】 駆動面12a側に突起部12cおよび溝部1
2dが交互に形成された弾性体12と、弾性体12の駆
動面12aの裏面に設けられ、突起部12cおよび溝部
12dの並び方向に沿って異なる分極方向を有する領域
20が交互に設けられた圧電体11とを備え、この圧電
体11で弾性体12を励振してその駆動面12aに発生
された進行性振動波により弾性体12に加圧接触された
移動体2を駆動する超音波モータにおいて、圧電体11
の各領域20の中央部に弾性体12の突起部12c、あ
るいは溝部12dを配置した。
好ましくは駆動効率の向上を図る。 【構成】 駆動面12a側に突起部12cおよび溝部1
2dが交互に形成された弾性体12と、弾性体12の駆
動面12aの裏面に設けられ、突起部12cおよび溝部
12dの並び方向に沿って異なる分極方向を有する領域
20が交互に設けられた圧電体11とを備え、この圧電
体11で弾性体12を励振してその駆動面12aに発生
された進行性振動波により弾性体12に加圧接触された
移動体2を駆動する超音波モータにおいて、圧電体11
の各領域20の中央部に弾性体12の突起部12c、あ
るいは溝部12dを配置した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、進行性振動波を用いた
超音波モータに関する。
超音波モータに関する。
【0002】
【従来の技術】圧電体により弾性体の駆動面に進行性振
動波(以下、進行波と略す。)を発生させ、この進行波
により駆動面に加圧接触された移動体を駆動する超音波
モータ(特公平1−17353号、特公平1−1735
4号公報等参照)においては、圧電体の振動は弾性体に
より増幅されて駆動面に伝達されている。進行波は圧電
体の屈曲振動により生じるレイリー波により発生する。
圧電体は印加電圧にともなって屈曲するのであるが、弾
性体に剛性があるために同じ印加電圧を加えた時でも弾
性体の厚さにより屈曲振動の振幅の大きさが変わってく
る。これにより圧電体から弾性体に与えられるエネルギ
ー効率が変わってくることがわかる。
動波(以下、進行波と略す。)を発生させ、この進行波
により駆動面に加圧接触された移動体を駆動する超音波
モータ(特公平1−17353号、特公平1−1735
4号公報等参照)においては、圧電体の振動は弾性体に
より増幅されて駆動面に伝達されている。進行波は圧電
体の屈曲振動により生じるレイリー波により発生する。
圧電体は印加電圧にともなって屈曲するのであるが、弾
性体に剛性があるために同じ印加電圧を加えた時でも弾
性体の厚さにより屈曲振動の振幅の大きさが変わってく
る。これにより圧電体から弾性体に与えられるエネルギ
ー効率が変わってくることがわかる。
【0003】弾性体を厚くすれば屈曲振動の振幅は大き
くなるが、その分弾性体を含めた圧電体を駆動するエネ
ルギーが必要となる。そこで、移動体の駆動効率を向上
させるために弾性体を櫛歯状に形成した超音波モータも
提案されている(特開昭59ー201685号公報参
照)。
くなるが、その分弾性体を含めた圧電体を駆動するエネ
ルギーが必要となる。そこで、移動体の駆動効率を向上
させるために弾性体を櫛歯状に形成した超音波モータも
提案されている(特開昭59ー201685号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の超音波
モータにおいては、圧電体はある一部を除いて極性が交
互に反転された分極パターンを有しており、弾性体は駆
動面側と反対側の平坦面が圧電体に貼付されている。し
かしながら、従来の超音波モータにあっては、圧電体の
分極パターンと櫛歯状に形成された弾性体の駆動面との
相対的位置関係を考慮せずに弾性体が圧電体に貼付され
ていた。弾性体の駆動面側を櫛歯状に形成した場合、櫛
歯の突起部と溝部により弾性体には剛性の大きな部分と
小さな部分とが交互に繰り返される。このような弾性体
に圧電体から変位を与えた場合、一様な剛性を持つ弾性
体と比べて弾性体に生じる屈曲振動波の波形が変化す
る。したがって、圧電体の分極パターンに対して弾性体
の突起部および溝部の相対的位置を変えてみると、各位
置により屈曲振動波形が変わり、屈曲の歪エネルギーも
変わってくる。屈曲による歪エネルギーに差が生じるこ
とは、圧電体に与えた電気エネルギーの変換効率的に差
が生じることである。この差は、屈曲振動によるレイリ
ー波のエネルギー及び進行波のエネルギーの差にも影響
されるために、最終的には移動子から取り出せる駆動の
効率の差となってくる。したがって、従来の超音波モー
タでは圧電体の分極パターンと弾性体の突起部および溝
部との相対的位置関係の変化により個体間における駆動
効率のばらつきが生じ、駆動効率の適正化が困難であっ
た。
モータにおいては、圧電体はある一部を除いて極性が交
互に反転された分極パターンを有しており、弾性体は駆
動面側と反対側の平坦面が圧電体に貼付されている。し
かしながら、従来の超音波モータにあっては、圧電体の
分極パターンと櫛歯状に形成された弾性体の駆動面との
相対的位置関係を考慮せずに弾性体が圧電体に貼付され
ていた。弾性体の駆動面側を櫛歯状に形成した場合、櫛
歯の突起部と溝部により弾性体には剛性の大きな部分と
小さな部分とが交互に繰り返される。このような弾性体
に圧電体から変位を与えた場合、一様な剛性を持つ弾性
体と比べて弾性体に生じる屈曲振動波の波形が変化す
る。したがって、圧電体の分極パターンに対して弾性体
の突起部および溝部の相対的位置を変えてみると、各位
置により屈曲振動波形が変わり、屈曲の歪エネルギーも
変わってくる。屈曲による歪エネルギーに差が生じるこ
とは、圧電体に与えた電気エネルギーの変換効率的に差
が生じることである。この差は、屈曲振動によるレイリ
ー波のエネルギー及び進行波のエネルギーの差にも影響
されるために、最終的には移動子から取り出せる駆動の
効率の差となってくる。したがって、従来の超音波モー
タでは圧電体の分極パターンと弾性体の突起部および溝
部との相対的位置関係の変化により個体間における駆動
効率のばらつきが生じ、駆動効率の適正化が困難であっ
た。
【0005】本発明の目的は、個体間における駆動効率
のばらつきを抑え、好ましくは駆動効率の向上を図るこ
との可能な超音波モータを提供することにある。
のばらつきを抑え、好ましくは駆動効率の向上を図るこ
との可能な超音波モータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1〜図
5に対応付けて説明すると、本発明は、駆動面12a側
に小剛性な凹部12dと大剛性な凸部12cとが交互に
形成された弾性体12と、前記弾性体12の前記駆動面
12aの裏面に設けられ、前記凸部12cおよび凹部1
2dの並び方向に沿って異なる分極方向を有する領域2
0が交互に設けられた圧電体11とを備え、前記圧電体
11で前記弾性体12を励振してその駆動面12aに発
生された進行性振動波により前記弾性体12に加圧接触
された移動体2を駆動する超音波モータに適用される。
そして、請求項1の発明は、前記圧電体11の前記各領
域20の中央部に前記弾性体12の凹部12dを配置す
ることにより、上述の目的を達成している。また、請求
項2の発明は、前記圧電体11の前記各領域20の中央
部に前記弾性体12の凸部12cを配置することによ
り、上述の目的を達成している。さらに、請求項3の発
明は、前記移動体2の駆動方向に沿った幅の広い第1の
凹部12d1と幅の狭い第2の凹部12d2とを設け、前
記一対の凸部12cの間に位置する前記第2の凹部12
d1を前記圧電体11の前記各領域20の中央部に配置
することにより、上述の目的を達成している。
5に対応付けて説明すると、本発明は、駆動面12a側
に小剛性な凹部12dと大剛性な凸部12cとが交互に
形成された弾性体12と、前記弾性体12の前記駆動面
12aの裏面に設けられ、前記凸部12cおよび凹部1
2dの並び方向に沿って異なる分極方向を有する領域2
0が交互に設けられた圧電体11とを備え、前記圧電体
11で前記弾性体12を励振してその駆動面12aに発
生された進行性振動波により前記弾性体12に加圧接触
された移動体2を駆動する超音波モータに適用される。
そして、請求項1の発明は、前記圧電体11の前記各領
域20の中央部に前記弾性体12の凹部12dを配置す
ることにより、上述の目的を達成している。また、請求
項2の発明は、前記圧電体11の前記各領域20の中央
部に前記弾性体12の凸部12cを配置することによ
り、上述の目的を達成している。さらに、請求項3の発
明は、前記移動体2の駆動方向に沿った幅の広い第1の
凹部12d1と幅の狭い第2の凹部12d2とを設け、前
記一対の凸部12cの間に位置する前記第2の凹部12
d1を前記圧電体11の前記各領域20の中央部に配置
することにより、上述の目的を達成している。
【0007】
【作用】弾性体12は大剛性な凸部12cと小剛性な凹
部12dとを有するため、圧電体11の分極領域20と
これら凸部12c、凹部12dとの相対的位置関係によ
り弾性体12の屈曲振動の波形が変化し、それにともな
って圧電体11から与えられる弾性体12の歪エネルギ
ーに差が生じる。そこで圧電体11の各領域20の位置
と弾性体12の凸部12cおよび凹部12dの位置との
間にある一定の関係を持たせることにより、各超音波モ
ータでの屈曲振動波形を一様にすることで圧電体11か
らの与えられるエネルギー効率を一様にして、進行波の
エネルギーを各超音波モータで一様にする。また、請求
項2の発明においては、弾性体12の凸部12cを圧電
体11の各領域20の中央部に配置したので、圧電体か
ら与えられるエネルギー効率を向上することができ、進
行波が持つエネルギーを向上することができる。
部12dとを有するため、圧電体11の分極領域20と
これら凸部12c、凹部12dとの相対的位置関係によ
り弾性体12の屈曲振動の波形が変化し、それにともな
って圧電体11から与えられる弾性体12の歪エネルギ
ーに差が生じる。そこで圧電体11の各領域20の位置
と弾性体12の凸部12cおよび凹部12dの位置との
間にある一定の関係を持たせることにより、各超音波モ
ータでの屈曲振動波形を一様にすることで圧電体11か
らの与えられるエネルギー効率を一様にして、進行波の
エネルギーを各超音波モータで一様にする。また、請求
項2の発明においては、弾性体12の凸部12cを圧電
体11の各領域20の中央部に配置したので、圧電体か
ら与えられるエネルギー効率を向上することができ、進
行波が持つエネルギーを向上することができる。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】ー実施例共通の説明ー まず、本発明が適用される超音波モータの概要を図4お
よび図5を参照して説明する。固定子1は、図4に示す
ように、平板リング状の圧電体11と、この圧電体11
の一面に接合されている弾性体12と、弾性体12に形
成された薄板状の支持部12bを固定する固定環14お
よび押さえ環15とを備えている。
よび図5を参照して説明する。固定子1は、図4に示す
ように、平板リング状の圧電体11と、この圧電体11
の一面に接合されている弾性体12と、弾性体12に形
成された薄板状の支持部12bを固定する固定環14お
よび押さえ環15とを備えている。
【0010】圧電体11は、図5に示すように、圧電体
11の振動を検出する部分21dとグランド部21cと
を除いて、周方向に沿ってλ/2(λは進行波の波長)
ピッチの複数の領域20に分割され、これら各領域20
内の圧電体11は、極性が交互に反転するようにその厚
さ方向に沿った特定方向に分極されている。領域20は
A相21aとB相21bとの2群に分けられており、A
相21aとB相21bとはλ/4(λは進行波の波長)
だけずらして配置されている。これら領域20によりλ
/2ピッチの分極パターンが形成される。A相21aお
よびB相21bに属する各領域20の圧電体11には、
相21a、21b間でπ/2(90゜)だけ時間的位相
差がずれた駆動信号がそれぞれ印加される。
11の振動を検出する部分21dとグランド部21cと
を除いて、周方向に沿ってλ/2(λは進行波の波長)
ピッチの複数の領域20に分割され、これら各領域20
内の圧電体11は、極性が交互に反転するようにその厚
さ方向に沿った特定方向に分極されている。領域20は
A相21aとB相21bとの2群に分けられており、A
相21aとB相21bとはλ/4(λは進行波の波長)
だけずらして配置されている。これら領域20によりλ
/2ピッチの分極パターンが形成される。A相21aお
よびB相21bに属する各領域20の圧電体11には、
相21a、21b間でπ/2(90゜)だけ時間的位相
差がずれた駆動信号がそれぞれ印加される。
【0011】弾性体12は、圧電体11の接合面と反対
側の駆動面側12aに、比較的剛性の大きい突起部12
cと比較的剛性の小さい溝部12dとが交互に形成さ
れ、全体として櫛歯状に形成されている。弾性体12の
突起部12cおよび溝部12dと各領域20との相対的
位置関係(つまり分極パターンとの関係)は後述する。
側の駆動面側12aに、比較的剛性の大きい突起部12
cと比較的剛性の小さい溝部12dとが交互に形成さ
れ、全体として櫛歯状に形成されている。弾性体12の
突起部12cおよび溝部12dと各領域20との相対的
位置関係(つまり分極パターンとの関係)は後述する。
【0012】移動子2は、図4に示すように移動子母材
17と、弾性体の駆動面12aに生じる駆動力を効率的
に伝達する摺動材16とから構成される。圧電体11は
駆動信号により励振され、弾性体12は圧電体11の励
振によって屈曲振動し、これにより駆動面12aに進行
波が発生する。したがって、駆動面12aに加圧接触さ
れた移動子2は進行波により回転駆動される。
17と、弾性体の駆動面12aに生じる駆動力を効率的
に伝達する摺動材16とから構成される。圧電体11は
駆動信号により励振され、弾性体12は圧電体11の励
振によって屈曲振動し、これにより駆動面12aに進行
波が発生する。したがって、駆動面12aに加圧接触さ
れた移動子2は進行波により回転駆動される。
【0013】ー第1実施例ー 図1は、本発明による超音波モータの第1実施例を示す
図であって、弾性体12の突起部12cおよび溝部12
dと各領域20との位置関係を示す概略図である。な
お、本実施例では圧電体11の分極パターンと弾性体1
2の突起部12cおよび溝部12dとの位置関係を分か
り易くするために、図4のP点で切断して円環状である
圧電体11と弾性体12を直線状にして図示してある。
本実施例では、1つの領域20に対して2つの突起部1
2cおよび溝部12dがそれぞれ対応し、かつ、領域2
0の長さ方向(図中左右方向)の中央には弾性体12の
溝部12dが必ず位置している。
図であって、弾性体12の突起部12cおよび溝部12
dと各領域20との位置関係を示す概略図である。な
お、本実施例では圧電体11の分極パターンと弾性体1
2の突起部12cおよび溝部12dとの位置関係を分か
り易くするために、図4のP点で切断して円環状である
圧電体11と弾性体12を直線状にして図示してある。
本実施例では、1つの領域20に対して2つの突起部1
2cおよび溝部12dがそれぞれ対応し、かつ、領域2
0の長さ方向(図中左右方向)の中央には弾性体12の
溝部12dが必ず位置している。
【0014】次に、図6および図7を参照して、本発明
者による数値解析結果について説明する。本発明者は図
6に示すように、変位を与える圧電体61の分極パター
ンに対して弾性体62の突起部62cおよび溝部62d
の位置を3通りに変えてみたモデルを考え、各モデルで
屈曲振動波形がどの様に変化するか計算した。屈曲は等
分布荷重が掛かったものとして、下記の式(1)を解く
ことにより求めた。まず、圧電体61の両端に支持63
を持たせ、圧電体61に対する櫛歯の位置は、 (1) 圧電体61の中央に弾性体62の溝部62dを位
置させた場合、 (2) 圧電体61の中央に弾性体62の突起部62cを
位置させた場合 (3) 圧電体61の中央に弾性体62の突起部62cと
溝部62dとの境界を位置させた場合 にした。
者による数値解析結果について説明する。本発明者は図
6に示すように、変位を与える圧電体61の分極パター
ンに対して弾性体62の突起部62cおよび溝部62d
の位置を3通りに変えてみたモデルを考え、各モデルで
屈曲振動波形がどの様に変化するか計算した。屈曲は等
分布荷重が掛かったものとして、下記の式(1)を解く
ことにより求めた。まず、圧電体61の両端に支持63
を持たせ、圧電体61に対する櫛歯の位置は、 (1) 圧電体61の中央に弾性体62の溝部62dを位
置させた場合、 (2) 圧電体61の中央に弾性体62の突起部62cを
位置させた場合 (3) 圧電体61の中央に弾性体62の突起部62cと
溝部62dとの境界を位置させた場合 にした。
【数1】 ここに ω:たわみ量 E:縦弾性係数 P:単位長さ当たりの
荷重 I:断面2次モーメント L:全長(支持から支持ま
で) MA,MB:支持部63で生じる荷重以外の曲げモーメン
ト Cn1,Cn2:n域での定数 この計算のモデルでは、溝部62dの幅と突起部62c
の幅とを等しくし、溝部62dの断面2次モーメントと
突起部62cの断面2次モーメントとの比を1:4とし
た。図7にその結果を示す。各々の場合により屈曲振動
の振幅や波形が異なり、これらは圧電体61と弾性体6
2の突起部62cおよび溝部62dとの相対的位置関係
により定まることが理解できる。
荷重 I:断面2次モーメント L:全長(支持から支持ま
で) MA,MB:支持部63で生じる荷重以外の曲げモーメン
ト Cn1,Cn2:n域での定数 この計算のモデルでは、溝部62dの幅と突起部62c
の幅とを等しくし、溝部62dの断面2次モーメントと
突起部62cの断面2次モーメントとの比を1:4とし
た。図7にその結果を示す。各々の場合により屈曲振動
の振幅や波形が異なり、これらは圧電体61と弾性体6
2の突起部62cおよび溝部62dとの相対的位置関係
により定まることが理解できる。
【0015】さらに各々の圧電体から弾性体に与えられ
るエネルギーを計算してみた。その方法は、曲げモーメ
ントによる歪エネルギーを求めることで行った。その結
果、(1):(2):(3)≒1:1.04:1.02となっているこ
とがわかった。つまり、(1)圧電体61の中央に弾性体
62の溝部62dを位置させた場合、(2)圧電体61の
中央に弾性体62の突起部62cを位置させた場合、
(3)圧電体61の中央に弾性体62の突起部62cと溝
部62dとの境界を位置させた場合とで歪エネルギー差
を比較した時、(2)が最も大きく、電気エネルギーが効
率的に変換されていることが理解できる。
るエネルギーを計算してみた。その方法は、曲げモーメ
ントによる歪エネルギーを求めることで行った。その結
果、(1):(2):(3)≒1:1.04:1.02となっているこ
とがわかった。つまり、(1)圧電体61の中央に弾性体
62の溝部62dを位置させた場合、(2)圧電体61の
中央に弾性体62の突起部62cを位置させた場合、
(3)圧電体61の中央に弾性体62の突起部62cと溝
部62dとの境界を位置させた場合とで歪エネルギー差
を比較した時、(2)が最も大きく、電気エネルギーが効
率的に変換されていることが理解できる。
【0016】したがって、本実施例では領域20の中央
に弾性体12の溝部12dを必ず位置させ、圧電体11
の分極パターンと弾性体12の溝部12dとの相対的位
置関係を常に一定にしたので、弾性体12の駆動面12
aにおける屈曲振動波形を各個体間で一様にすることが
でき、超音波モータの駆動効率を常に適正なものにする
ことが可能となる。
に弾性体12の溝部12dを必ず位置させ、圧電体11
の分極パターンと弾性体12の溝部12dとの相対的位
置関係を常に一定にしたので、弾性体12の駆動面12
aにおける屈曲振動波形を各個体間で一様にすることが
でき、超音波モータの駆動効率を常に適正なものにする
ことが可能となる。
【0017】ー第2実施例ー 図2は、本発明による超音波モータの第2実施例を示す
図であって、弾性体12の突起部12cおよび溝部12
dと各領域20との位置関係を示す概略図である。な
お、本実施例においても圧電体11の分極パターンと弾
性体12の突起部12cおよび溝部12dとの位置関係
を分かり易くするために、図4のP点で切断して円環状
である圧電体11と弾性体12を直線状にして図示して
ある。本実施例では、1つの領域20に対して2つの突
起部12cおよび溝部12dがそれぞれ対応し、かつ、
領域20の長さ方向(図中左右方向)の中央には弾性体
12の突起部12cが必ず位置している。
図であって、弾性体12の突起部12cおよび溝部12
dと各領域20との位置関係を示す概略図である。な
お、本実施例においても圧電体11の分極パターンと弾
性体12の突起部12cおよび溝部12dとの位置関係
を分かり易くするために、図4のP点で切断して円環状
である圧電体11と弾性体12を直線状にして図示して
ある。本実施例では、1つの領域20に対して2つの突
起部12cおよび溝部12dがそれぞれ対応し、かつ、
領域20の長さ方向(図中左右方向)の中央には弾性体
12の突起部12cが必ず位置している。
【0018】したがって、本実施例においても領域20
の中央に弾性体12の突起部12cを必ず位置させ、圧
電体11の分極パターンと弾性体12の突起部12cと
の相対的位置関係を常に一定にしたので、弾性体12の
駆動面12aにおける屈曲振動波形を各個体間で一様に
することができ、超音波モータの駆動効率を常に適正な
ものにすることが可能となる。特に、本実施例は図6、
図7の(2)に対応する実施例であり、(2)の場合は上述
のごとく他の場合に比較して弾性体に与えられるエネル
ギーが最大であるため、従来と比較して駆動効率が向上
した超音波モータを常に提供することができる。これ
は、圧電体20に与えられる電気エネルギーから屈曲の
歪エネルギーへの変換効率が向上されることである。
の中央に弾性体12の突起部12cを必ず位置させ、圧
電体11の分極パターンと弾性体12の突起部12cと
の相対的位置関係を常に一定にしたので、弾性体12の
駆動面12aにおける屈曲振動波形を各個体間で一様に
することができ、超音波モータの駆動効率を常に適正な
ものにすることが可能となる。特に、本実施例は図6、
図7の(2)に対応する実施例であり、(2)の場合は上述
のごとく他の場合に比較して弾性体に与えられるエネル
ギーが最大であるため、従来と比較して駆動効率が向上
した超音波モータを常に提供することができる。これ
は、圧電体20に与えられる電気エネルギーから屈曲の
歪エネルギーへの変換効率が向上されることである。
【0019】なお、図6の場合、圧電体の1つの領域の
長さに対して溝部62dと突起部62cの数をそれぞれ
2個ずつとしたが、例として圧電体の1つの領域の長さ
に対して溝部62dと突起部62cの数をそれぞれ4個
ずつとしても同様な結果となる。(1)圧電体61の中
央部に弾性体62の溝部62dを位置させた場合と、
(2)圧電体61の中央部に弾性体62の突起部62c
を位置させた場合と、(3)圧電体61の中央部に弾性
体62の突起部62cと溝部62dとの境界を位置させ
た場合との曲げモーメントによる歪エネルギーを計算し
ても、(2)>(3)>(1)となり、前記した結果と
同様に(2)において電気エネルギーが効率的に変換さ
れていることがわかる。また、溝部62dの幅と突起部
62cの幅との比を変えても同様な結果となる。図6の
場合、溝部62dの幅と突起部62cの幅とを等しくし
たが、例として溝部62dの幅と突起部62cの幅との
比を1:2として、(1)圧電体61の中央部に弾性体
62の溝部62dを位置させた場合と、(2)圧電体6
1の中央部に弾性体62の突起部62cを位置させた場
合と、(3)圧電体61の中央部に弾性体62の突起部
62cと溝部62dとの境界を位置させた場合との曲げ
モーメントによる歪エネルギーを計算しても、(2)>
(3)>(1)となり、前記した結果と同様に(2)に
おいて電気エネルギーが効率的に変換されていることが
わかる。さらに、溝部62dの断面2次モーメントと突
起部62cの断面2次モーメントとの比を変えてみても
同様な結果となる。図6の場合、溝部62dの断面2次
モーメントと突起部62cの断面2次モーメントとの比
を1:4としたが、例として、溝部62dの断面2次モ
ーメントと突起部62cの断面2次モーメントとの比を
1:8として、(1)圧電体61の中央部に弾性体62
の溝部62dを位置させた場合と、(2)圧電体61の
中央部に弾性体62の突起部62cを位置させた場合
と、(3)圧電体61の中央部に弾性体62の突起部6
2cと溝部62dとの境界を位置させた場合との曲げモ
ーメントによる歪エネルギーを計算しても、(2)>
(3)>(1)となり、前記した結果と同様に(2)に
おいて電気エネルギーが効率的に変換されていることが
わかる。
長さに対して溝部62dと突起部62cの数をそれぞれ
2個ずつとしたが、例として圧電体の1つの領域の長さ
に対して溝部62dと突起部62cの数をそれぞれ4個
ずつとしても同様な結果となる。(1)圧電体61の中
央部に弾性体62の溝部62dを位置させた場合と、
(2)圧電体61の中央部に弾性体62の突起部62c
を位置させた場合と、(3)圧電体61の中央部に弾性
体62の突起部62cと溝部62dとの境界を位置させ
た場合との曲げモーメントによる歪エネルギーを計算し
ても、(2)>(3)>(1)となり、前記した結果と
同様に(2)において電気エネルギーが効率的に変換さ
れていることがわかる。また、溝部62dの幅と突起部
62cの幅との比を変えても同様な結果となる。図6の
場合、溝部62dの幅と突起部62cの幅とを等しくし
たが、例として溝部62dの幅と突起部62cの幅との
比を1:2として、(1)圧電体61の中央部に弾性体
62の溝部62dを位置させた場合と、(2)圧電体6
1の中央部に弾性体62の突起部62cを位置させた場
合と、(3)圧電体61の中央部に弾性体62の突起部
62cと溝部62dとの境界を位置させた場合との曲げ
モーメントによる歪エネルギーを計算しても、(2)>
(3)>(1)となり、前記した結果と同様に(2)に
おいて電気エネルギーが効率的に変換されていることが
わかる。さらに、溝部62dの断面2次モーメントと突
起部62cの断面2次モーメントとの比を変えてみても
同様な結果となる。図6の場合、溝部62dの断面2次
モーメントと突起部62cの断面2次モーメントとの比
を1:4としたが、例として、溝部62dの断面2次モ
ーメントと突起部62cの断面2次モーメントとの比を
1:8として、(1)圧電体61の中央部に弾性体62
の溝部62dを位置させた場合と、(2)圧電体61の
中央部に弾性体62の突起部62cを位置させた場合
と、(3)圧電体61の中央部に弾性体62の突起部6
2cと溝部62dとの境界を位置させた場合との曲げモ
ーメントによる歪エネルギーを計算しても、(2)>
(3)>(1)となり、前記した結果と同様に(2)に
おいて電気エネルギーが効率的に変換されていることが
わかる。
【0020】ー第3実施例ー 上述の第1〜第2実施例では、全ての溝部12dの円周
方向(図1、図2において左右方向)の幅が一定である
が、複数種類の幅を有する溝部がある一定の規則で並ん
でいる場合でも、それぞれの溝部や突起部の位置と圧電
体との相対的位置関係が同じであれば同様な効果を得る
ことができる。
方向(図1、図2において左右方向)の幅が一定である
が、複数種類の幅を有する溝部がある一定の規則で並ん
でいる場合でも、それぞれの溝部や突起部の位置と圧電
体との相対的位置関係が同じであれば同様な効果を得る
ことができる。
【0021】図3は、本発明による超音波モータの第2
実施例を示す図であって、弾性体12の突起部12cお
よび溝部12dと各領域20との位置関係を示す概略図
である。なお、本実施例においても圧電体11の分極パ
ターンと弾性体12の突起部12cおよび溝部12dと
の位置関係を分かり易くするために、図4のP点で切断
して円環状である圧電体11と弾性体12を直線状にし
て図示してある。本実施例では、2種類の幅を有する溝
部12d1、12d2が形成され(溝部12d1の幅をW
1、溝部12d2の幅をW2とするとW1>W2)、溝部1
2d1と溝部12d2とが交互に並べられてその間に突起
部12cが配置された構成になっている。したがって、
巨視的には隣り合う2つの突起部12cで形成される凸
部12eと広い溝部12d1とが交互に列設されてい
る。図3に示すように、1つの領域20に対しては4つ
の突起部12cおよび2つの溝部12d1、12d2がそ
れぞれ対応し、かつ、領域20の中央には凸部12e
(詳しくは2つの突起部12cに挾まれた溝部12d
2)が必ず位置している。したがって、本実施例におい
ても領域20の中央に弾性体12の大剛性部12eを必
ず位置させ、圧電体11の分極パターンと弾性体12の
大剛性部12eとの相対的位置関係を常に一定にしたの
で、弾性体12の駆動面12aにおける屈曲振動波形を
各個体間で一様にすることができ、超音波モータの駆動
効率を常に適正なものにすることが可能となる。加え
て、凸部12eは巨視的には第1、第2実施例の突起部
12cに等しいと考えることができるため、上述の第2
実施例と同様に、従来と比較して駆動効率が向上した超
音波モータを常に提供することができる。
実施例を示す図であって、弾性体12の突起部12cお
よび溝部12dと各領域20との位置関係を示す概略図
である。なお、本実施例においても圧電体11の分極パ
ターンと弾性体12の突起部12cおよび溝部12dと
の位置関係を分かり易くするために、図4のP点で切断
して円環状である圧電体11と弾性体12を直線状にし
て図示してある。本実施例では、2種類の幅を有する溝
部12d1、12d2が形成され(溝部12d1の幅をW
1、溝部12d2の幅をW2とするとW1>W2)、溝部1
2d1と溝部12d2とが交互に並べられてその間に突起
部12cが配置された構成になっている。したがって、
巨視的には隣り合う2つの突起部12cで形成される凸
部12eと広い溝部12d1とが交互に列設されてい
る。図3に示すように、1つの領域20に対しては4つ
の突起部12cおよび2つの溝部12d1、12d2がそ
れぞれ対応し、かつ、領域20の中央には凸部12e
(詳しくは2つの突起部12cに挾まれた溝部12d
2)が必ず位置している。したがって、本実施例におい
ても領域20の中央に弾性体12の大剛性部12eを必
ず位置させ、圧電体11の分極パターンと弾性体12の
大剛性部12eとの相対的位置関係を常に一定にしたの
で、弾性体12の駆動面12aにおける屈曲振動波形を
各個体間で一様にすることができ、超音波モータの駆動
効率を常に適正なものにすることが可能となる。加え
て、凸部12eは巨視的には第1、第2実施例の突起部
12cに等しいと考えることができるため、上述の第2
実施例と同様に、従来と比較して駆動効率が向上した超
音波モータを常に提供することができる。
【0022】圧電体の1つの領域の中央に大剛性部を位
置させた場合に、電気エネルギーが効率的に変換される
ことを実証するために、(1)小剛性部である溝部12
d2が圧電体の1つの領域20の中央に位置する場合
と、(2)大剛性部12eである2つの突起部12cに
挟まれた溝部12d1が圧電体の1つの領域20の中央
に位置する場合(図3に対応する)との歪エネルギーを
計算してみた。計算は溝部12d1、12d2の断面2次
モーメントと突起部12cの断面2次モーメントとの比
を1:4とし、溝部12d1の幅:12d2の幅:突起部
12cの幅を3:1:1としてみた。その結果、(2)
>(1)となり、圧電体の1つの領域の中央に大剛性部
を位置させた場合には、電気エネルギーが効率的に変換
されることがわかる。
置させた場合に、電気エネルギーが効率的に変換される
ことを実証するために、(1)小剛性部である溝部12
d2が圧電体の1つの領域20の中央に位置する場合
と、(2)大剛性部12eである2つの突起部12cに
挟まれた溝部12d1が圧電体の1つの領域20の中央
に位置する場合(図3に対応する)との歪エネルギーを
計算してみた。計算は溝部12d1、12d2の断面2次
モーメントと突起部12cの断面2次モーメントとの比
を1:4とし、溝部12d1の幅:12d2の幅:突起部
12cの幅を3:1:1としてみた。その結果、(2)
>(1)となり、圧電体の1つの領域の中央に大剛性部
を位置させた場合には、電気エネルギーが効率的に変換
されることがわかる。
【0023】以上説明した実施例と請求の範囲との対応
において、突起部12cは大剛性な凸部を、溝部12d
は小剛性な凹部をそれぞれ構成している。なお、本発明
の超音波モータは、その細部が上述の各実施例に限定さ
れず、種々の変形が可能である。一例として、第1、第
2実施例では進行波の半波長(λ/2)に対してそれぞ
れ2つの突起部と2つの溝部を形成した弾性体を用いた
が、突起部及び溝部の個数に限定はなく、個数の多少に
よらず同様な効果が生じる。また、弾性体の形状は上述
の各実施例のような櫛歯状に限定されず、剛性の大きい
凸部と剛性の小さい凹部とが交互に形成されているもの
であればよい。また、図6の(3)のように弾性体の突起
部と溝部との境界を圧電体の要素の真ん中にした場合で
も、各超音波モータで同一になるように貼れば、屈曲振
動波形を一様にすることができ同様の効果が表れる。
において、突起部12cは大剛性な凸部を、溝部12d
は小剛性な凹部をそれぞれ構成している。なお、本発明
の超音波モータは、その細部が上述の各実施例に限定さ
れず、種々の変形が可能である。一例として、第1、第
2実施例では進行波の半波長(λ/2)に対してそれぞ
れ2つの突起部と2つの溝部を形成した弾性体を用いた
が、突起部及び溝部の個数に限定はなく、個数の多少に
よらず同様な効果が生じる。また、弾性体の形状は上述
の各実施例のような櫛歯状に限定されず、剛性の大きい
凸部と剛性の小さい凹部とが交互に形成されているもの
であればよい。また、図6の(3)のように弾性体の突起
部と溝部との境界を圧電体の要素の真ん中にした場合で
も、各超音波モータで同一になるように貼れば、屈曲振
動波形を一様にすることができ同様の効果が表れる。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、圧電体の各領域の位置と弾性体の凸部および凹部
の位置との間にある一定の関係を持たせたので、各超音
波モータでの屈曲振動波形を一様にして圧電体からの与
えられるエネルギー効率の差をなくし、それにともなっ
て屈曲振動によるレイリー波のエネルギー及び進行波の
エネルギーの差に減少することができ、個体間における
駆動効率のばらつきを抑えることができる。また、請求
項2の発明によれば、弾性体の凸部を圧電体の各領域の
中央部に配置したので、圧電体から与えられる屈曲振動
へのエネルギー変換効率を向上させることができ、屈曲
振動によるレイリー波のエネルギー及び進行波のエネル
ギーを向上させて超音波モータの駆動効率の向上を図る
ことができる。
れば、圧電体の各領域の位置と弾性体の凸部および凹部
の位置との間にある一定の関係を持たせたので、各超音
波モータでの屈曲振動波形を一様にして圧電体からの与
えられるエネルギー効率の差をなくし、それにともなっ
て屈曲振動によるレイリー波のエネルギー及び進行波の
エネルギーの差に減少することができ、個体間における
駆動効率のばらつきを抑えることができる。また、請求
項2の発明によれば、弾性体の凸部を圧電体の各領域の
中央部に配置したので、圧電体から与えられる屈曲振動
へのエネルギー変換効率を向上させることができ、屈曲
振動によるレイリー波のエネルギー及び進行波のエネル
ギーを向上させて超音波モータの駆動効率の向上を図る
ことができる。
【図1】本発明の第1実施例である超音波モータを示す
図であって、弾性体と圧電体との位置関係を示す概略図
である。
図であって、弾性体と圧電体との位置関係を示す概略図
である。
【図2】本発明の第2実施例である超音波モータを示す
図であって、弾性体と圧電体との位置関係を示す概略図
である。
図であって、弾性体と圧電体との位置関係を示す概略図
である。
【図3】本発明の第3実施例である超音波モータを示す
図であって、弾性体と圧電体との位置関係を示す概略図
である。
図であって、弾性体と圧電体との位置関係を示す概略図
である。
【図4】本発明の超音波モータの概要を示す一部断面斜
視図である。
視図である。
【図5】圧電体の分極パターンを示す斜視図である。
【図6】弾性体の形状と圧電体の分極パターンとの位置
関係を示す模式図である。
関係を示す模式図である。
【図7】弾性体の屈曲の計算結果を示す図である。
1 固定子 2 移動子 11 圧電体 12 弾性体 12a 駆動面 12c 突起部 12d 溝部 20 領域
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動面側に小剛性な凹部と大剛性な凸部
とが交互に形成された弾性体と、前記弾性体の前記駆動
面の裏面に設けられ、前記凸部および凹部の並び方向に
沿って異なる分極方向を有する領域が交互に設けられた
圧電体とを備え、前記圧電体で前記弾性体を励振してそ
の駆動面に発生された進行性振動波により前記弾性体に
加圧接触された移動体を駆動する超音波モータにおい
て、 前記圧電体の前記各領域の中央部には前記弾性体の凹部
を配置したことを特徴とする超音波モータ。 - 【請求項2】 駆動面側に小剛性な凹部と大剛性な凸部
とが交互に形成された弾性体と、前記弾性体の前記駆動
面の裏面に設けられ、前記凸部および凹部の並び方向に
沿って異なる分極方向を有する領域が交互に設けられた
圧電体とを備え、前記圧電体で前記弾性体を励振してそ
の駆動面に発生された進行性振動波により前記弾性体に
加圧接触された移動体を駆動する超音波モータにおい
て、 前記圧電体の前記各領域の中央部には前記弾性体の凸部
を配置したことを特徴とする超音波モータ。 - 【請求項3】 駆動面側に小剛性な凹部と大剛性な凸部
とが交互に形成された弾性体と、前記弾性体の前記駆動
面の裏面に設けられ、前記凸部および凹部の並び方向に
沿って異なる分極方向を有する領域が交互に設けられた
圧電体とを備え、前記圧電体で前記弾性体を励振してそ
の駆動面に発生された進行性振動波により前記弾性体に
加圧接触された移動体を駆動する超音波モータにおい
て、 前記凹部は、前記移動体の駆動方向に沿った幅の広い第
1の凹部と幅の狭い第2の凹部とを備え、 前記圧電体の前記各領域の中央部には前記一対の凸部の
間に位置する前記第2の凹部を配置したことを特徴とす
る超音波モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4276204A JPH06133569A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 超音波モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4276204A JPH06133569A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 超音波モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06133569A true JPH06133569A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=17566140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4276204A Pending JPH06133569A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 超音波モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06133569A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017108619A (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-15 | キヤノン株式会社 | 超音波モータ、駆動制御システム、光学機器および振動子 |
JP2017108616A (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-15 | キヤノン株式会社 | 超音波モータ、駆動制御システム、光学機器および振動子 |
JP2017108617A (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-15 | キヤノン株式会社 | 超音波モータ、駆動制御システム、光学機器および振動子 |
JP2017108618A (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-15 | キヤノン株式会社 | 超音波モータ、駆動制御システム、光学機器および振動子 |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP4276204A patent/JPH06133569A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017108619A (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-15 | キヤノン株式会社 | 超音波モータ、駆動制御システム、光学機器および振動子 |
JP2017108616A (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-15 | キヤノン株式会社 | 超音波モータ、駆動制御システム、光学機器および振動子 |
JP2017108617A (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-15 | キヤノン株式会社 | 超音波モータ、駆動制御システム、光学機器および振動子 |
JP2017108618A (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-15 | キヤノン株式会社 | 超音波モータ、駆動制御システム、光学機器および振動子 |
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