JP2001503709A - 車両用フロントガラスワイパー装置のワイパーアームアセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、互いに回動自在に結合されているワイパーアーム（１）とワイパーブレード（７）とにより構成され、該ワイパーブレード（７）は支持フレーム（８）と、該支持フレーム（８）に保持かつガイドされたゴム弾性的なワイパーストリップ（１０）とを有し、追加の支持手段（１３）はワイパーアーム（１）と動かないように結合され、ワイパーブレード（７）に作用し、このワイパーブレード（７）を払拭方向に又は払拭と反対方向に支持してなる、車両用フロントガラスワイパー装置のワイパーアームアセンブリに関する。払拭されるガラスの表面上でのワイパーブレードの望ましくないびびり現象の効果的な軽減を簡単かつ安価な措置で達成するために、本発明は、追加の支持手段（１３）がワイパーストリップ（１０）に直接作用すること、を規定している。この場合、更に、支持手段（１３）が、ワイパーストリップ（１０）の、支持フレーム（８）から突出する内側の端部分（１２）に作用し、ワイパーストリップ（１０）が支持手段（１３）において遊びなしにガイドされることも利点である。

Description

【発明の詳細な説明】 車両用フロントガラスワイパー装置のワイパーアームアセンブリ 本発明は請求項１の前段部分の特徴を有する車両用フロントガラスワイパー装 置のワイパーアームアセンブリに関する。 請求項１の前段部分の特徴を有するワイパーアームアセンブリは、既にDE 37 44 237 A1から公知である。ワイパーアームは、ワイパーアームのワイパーロッ ドに動かないように取着されており、ワイパーシャフトに向いた、ワイパーブレ ード用支持フレームの内側の脚部に作用する追加の支持手段を有する。この支持 手段は、ワイパーブレードをワイパーアームの払拭方向に又は払拭方向と逆に支 持して、払拭されるガラスの表面におけるワイパーストリップの好ましくないび びり現象をフロントガラスワイパー装置の作動中に防止するという課題を有する 。これらのびびり現象は、一方では、煩わしいノイズの発生をもたらし、他方で は、かなりな程度視界を妨げることがあるいわゆるびびりマークが車両のガラス に生じる。しかしワイパーブレードフレームは硬質材料からなるので、このよう なワイパーアームアセンブリの場合には、びびりノイズの達成可能な軽減はまだ 不満足である。他方、びびり現象自体の達成可能な軽減も不満足である。何故な らば、払拭されるガラスの表面に載っているワイパーストリップは、自らの弾性 の故に、相応に変形可能であり、更に、機能に従ってある程度の遊びをもって、 ワイパーブレードの支持フレームに保持かつガイドされているからである。 本発明の課題は、請求項１の前提部分の特徴を有するワイパーアームアセンブ リの場合に、簡単かつ安価な措置によって、払拭されるガラスの表面におけるワ イパーブレードの好ましくないびびり現象の効果的な軽減を達成することである 。 この課題は、本発明により、請求項１の特徴を有するワイパーアームアセンブ リによって解決される。ワイパーアームに動かないように結合された追加の支持 手段がワイパーブレードのワイパーストリップに直接作用することによって、払 拭されるガラスの表面上で実質的に垂直にある想定された軸線を中心とした、側 方へのワイパーストリップの振動が効果的に阻止される。追加の利点は、支持要 素が、ゴム弾性材料から製造されたワイパーストリップに直接作用することから 、生じる。一方では支持手段の、他方ではワイパーストリップの、このような材 料の組合せは、従来技術では支持手段とワイパーブレードの支持フレームとの間 の接触によって生じる、妨げとなるノイズの増大を防ぐ。 本発明の好ましい改善は従属請求項から生じる。 請求項２に基づく改善は、ワイパーストリップが、少なくとも部分において、 相対する長手方向側で外側に張り出しており、かつ、支持手段の一部である脚部 の、内側に支持される１つ又は複数の補強リブ又は支持積層体を有することを規 定している。この措置によって、支持手段における、ワイパーストリップの確実 な側方の支持及びガイドが保証されているのは、ワイパーストリップが支持手段 の脚部の内側において遊びなしにガイドされるという請求項３に記載の好ましい 改善が追加的に用いられる特別な場合である。 ノイズの発生の防止の点では、この改善は同様に利点である。何故ならば、中 実な物体を介してよりも、薄いか平坦な補強リブ又は支持積層体を介してのほう が、振動を伝達することが実質的に少ないからである。これと共に、ワイパース トリップが型への鋳込みによって製造されている場合、ワイパーストリップが支 持要素に接触している部分においてのみ補強リブ又は支持積層体を規定する変更 の実施の形態は、材料の節約という意味で利点である。しかし、押出成形によっ て安価に製造されたワイパーストリップがワイパーブレード用に定められている ときは、側方の補強リブ又は支持積層体がワイパーストリップの全長に亘って延 びている、という他の変更の実施の形態が好ましい。 今の視点からは、請求項４に記載の本発明の改善は特に好都合と見做される。 この請求項によれば、支持手段が、ワイパーストリップの内側の端部分に作用す ることが規定されている。ワイパーストリップの内側の端部分は、ワイパースト リップのワイパーシャフトに向いた端部にあり、ワイパーブレードの支持フレー ムから突き出ている端部分と理解することができる。フロントガラスワイパー装 置の作動中に、ワイパーストリップは、払拭されるガラスの表面上で、円弧状の 動きを行なう。この場合、周速はワイパーストリップの内端で最小であり、ワイ パーシャフトからの距離が増えるにつれて、周速は益々大きくなり、当然ながら 、 ワイパーストリップの外端で最大である。ワイパーストリップの内端の周速が最 小であるので、びびり現象の発生へのこの内端の影響が最大であることが明らか になった。従って、支持手段が、ワイパーストリップの内側のこの端部分に直接 作用し、その際、一番良いのは、ワイパーストリップの端部に直接作用すること によって、びびり現象の発生を妨げることができる。 更に、支持手段がワイパーアームのリンクと結合されていることを規定してい る、請求項５に記載の本発明の構成は利点である。更に、請求項６に記載のよう に、支持手段がワイパーアームのリンクと一体成形されている場合には、とりわ け利点がある。支持手段とリンクとの一体成形は、追加の支持手段の特に大きな 安定性を保証する。他方では、この措置を安価に実施することができるが、リン クがプラスチック材料でかつ好ましくは射出成形品とし製造されていようが、リ ンクが薄板製の打抜き・曲げ製品(Stanz-und-Biegeteil)として製造されていよ うが、重要ではない。 追加の支持手段が、ワイパーアームと又はワイパーアームのリンクと動かない ように結合されている別個の成形品である、という請求項７に記載の改善が利点 である得る。この改善は、他の利点以外にも、特に、既存のワイパーアームアセ ンブリに別個の支持手段を増備する可能性を有する。 以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述する。 図１はワイパーアームアセンブリの部分断面図である。 図２は図１の拡大詳細部分断面図である。 車両用フロントガラスワイパー装置の、図１に示したワイパーアームアセンブ リは、車両のフロントガラス及びバックウインドウの洗浄のために定められてい ることができる。ワイパーアームアセンブリは、取付部２及びリンク(Gelenktei l)３によって形成されているワイパーアーム１を有し、リンク３は取付部２に回 動自在に結合されている。取付部２及びリンク３はプラスチック材料で製造され ているが、図示しない往復駆動可能なワイパーシャフトの端部用の錐形の収容孔 ４の領域で、中間金属層５を有する。射出成形品として製造されたリンク２の自 由端は、ワイパーブレード７と回動自在に結合するための結合部６自体として形 成されている。ワイパーブレード７は、主ブラケットと、回動自在に 互いに結合されている複数の副ブラケット及び／又は爪ブラケットと、により構 成されている支持フレーム８を有する。知られているように、緩衝片９が取り付 けられかつゴム弾性材料からなろワイパーストリップ１０は支持フレーム８にお いて保持されかつガイドされている。ワイパーストリップ１０は支持フレーム８ よりも長いので、特に、ワイパーシャフトに隣り合った内端１１には、ワイパー ストリップ１０の端区域１２が支持フレーム８から突出している。ワイパーアー ム１のリンク３と一体成形されている追加の支持手段１３が、端区域１２に直接 作用する。 図２からは、追加の支持手段１３が、２つの互いに離隔している平行な脚部１ ４を有し、これらの脚部１４はリンク３の端部に一体成形され、実質的に、払拭 されるガラスの方向に延びていることが分かる。ワイパーストリップ１０の端区 域１２は、直接脚部１４の内側に支持され、これによって、これらの脚部１４に おいてガイドされている。このような事情から、端区域１２の、相対する長手方 向側において、ワイパーストリップ１０の部分１５、つまり、支持手段１３の２ つの脚部１４の内側において直接支持される部分１５があることとなる。図２に は、ワイパーストリップ１０の相対する長手方向側が、各々補強リブ１６を有し ており、該補強リブ１６は外側へ張り出しており、緩衝片９が取り付けられたワ イパーストリップ１０の残りの輪郭部分が側方に突出していることも認められる 。補強リブ１６は、僅かな弾性的な復元力（Vorspannung）によって、脚部１４ の内側において支持される。しかし、このことによっては、リンク３と共通の回 動軸１７を中心とするワイパーブレード７の必要な回動可能性は損なわれない。 補強リブ１６のこのような弾性的な復元力は、ワイパーアームアセンブリのあら ゆる作動状態において支持手段１３の脚部１４におけるワイパーストリップ１０ の確実なかつ遊びのないガイドを保証する。フロントガラスワイパー装置の作動 中に、弾性的なワイパーストリッブ１０はガラスの輪郭に適合し、ワイパーブレ ード７は凹動軸１７を中心にリンク３の方へ回動される。このことは、支持手段 １３との関連で、フロントガラスワイパー装置の作動中に、ワイパーストリップ １０が、支持手段１３の２つの脚部１４の間で、矢印（図２）の方向に上下動す ることを意味する。 図１からは、支持手段１３がワイパーストリップ１０に係合してなる端区域１ ２が、ワイパーブレード７がリンク３と結合されている回動軸１７から、出来る 限り大きな間隔にあることも認められる。このことによって、非常に大きなレバ ーアームが形成され、これによって、支持手段１３従ってそれの脚部１４に作用 する諸力が相応に小さい。 図１からは、その他の点では一般普通の配置とは異なって、ワイパーストリッ プ１０が、外端１８において、支持フレーム８の外側の爪対１９によって、長手 方向に、支持フレーム８に取着されていることが明らかである。このことは、爪 対９の爪がワイパーストリップ１０の長手方向側に設けられた対応のリセスに係 合することによってなされる。 参照符号のリスト： １ ワイパーアーム ２ 取付部 ３ リンク ４ 収容孔 ５ 金属製中間層 ６ 結合部 ７ ワイパーブレード ８ 支持フレーム ９ 緩衝片 １０ ワイパーストリップ １１ 内端 １２ 端区域 １３ 支持手段 １４ 脚部 １５ 部分 １６ 補強リブ １７ 回動軸 １８ 外端 １９ 外側の爪対

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 互いに回動自在に結合されている、ワイパーシャフトに取着可能なワイパ ーアーム（１）と、ワイパーブレード（７）とにより構成され、該ワイパーブレ ード（７）は支持フレーム（８）と、該支持フレーム（８）に保持かつガイドさ れたゴム弾性的なワイパーストリップ（１０）とを有し、追加の支持手段（１３ ）はワイパーアーム（１）と動かないように結合され、該ワイパーアーム（１） と前記ワイパーブレード（７）との間に形成された回動軸（１７）から間隔をあ けて前記ワイパーブレード（７）に作用し、このワイパーブレード（７）を払拭 方向に又は払拭と反対方向に支持してなる、車両用フロントガラスワイパー装置 のワイパーアームアセンブリにおいて、 前記追加の支持手段（１３）は前記ワイパーストリップ（１０）に作用するこ と、を特徴とするワイパーアームアセンブリ。 ２． 前記支持手段（１３）が２つの平行な脚部（１４）を有し、これらの脚部 （１４）の自由端は払拭されるガラスの方向に延びており、前記ワイパーストリ ップ（１０）の相対する長手方向側における部分（１５）が、前記脚部（１４） の内側に支持される、ワイパーアームアセンブリにおいて、 前記ワイパーストリップ（１０）は、少なくとも前記部分（１５）において、 しかし好ましくは全長に亘って、相対する長手方向側で、外側に張り出しており かつ記支持手段（１３）の前記脚部（１４）の内側に支持される１つ又は複数の 補強リブ（１６）又は支持積層体を有すること、を特徴とする請求項１に記載の ワイパーアームアセンブリ。 ３． 前記ワイパーストリップ（１０）は前記支持手段（１３）の脚部（１４） の内側において遊びなしにガイドされること、を特徴とする請求項２に記載のワ イパーアームアセンブリ。 ４． 前記ワイパーストリップ（１０）は前記支持フレーム（８）よりも長くて 、少なくとも、前記ワイパーシャフトに向いた、前記ワイパーブレード（７）の 内端（１１）において、前記ワイパーストリップ（１０）の内側の端部分（１２ ）が、前記支持フレーム（８）を長手方向に突き出ている、ワイパーアームアセ ンブリにおいて、 前記追加の支持手段（１３）は、前記ワイパーストリップ（１０）の前記内側 の端部分（１２）に作用すること、を特徴とする請求項１乃至３のいずれか１に 記載のワイパーアームアセンブリ。 ５． 前記追加の支持手段（１３）は、前記ワイパーアーム（１）のリンク（３ ）と動かないように結合されていること、を特徴とする請求項１乃至４のいずれ か１に記載のワイパーアームアセンブリ。 ６． 前記追加の支持手段（１３）は前記ワイパーアーム（１）の前記リンク（ ３）と一体成形されていること、を特徴とする請求項５に記載のワイパーアーム アセンブリ。 ７． 前記追加の支持手段（１３）は別個の成形品であること、を特徴とする請 求項５に記載のワイパーアームアセンブリ。