JP2001502886A - Helicobacter pyloriのタンパク質、特に膜タンパク質、それらの調製および使用 - Google Patents

Helicobacter pyloriのタンパク質、特に膜タンパク質、それらの調製および使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規なタンパク質、特に膜タンパク質、あるいは膜に固く会合されるタンパク質、Helicobacter pylori(H.pylori)由来のタンパク質、および表1a〜1cの配列番号1、2、3、6、10、11、12、14、15、16、17、18、および19から選択されるペプチド配列の1つ、または最小5アミノ酸の長さを有するそれらの一部もしくはホモログを含むタンパク質、ならびにそれらの調製物、および薬学的組成物、特にワクチン、または診断薬剤としての使用に関する。これらのデータに基づいて、これらをコードする遺伝子および関連するタンパク質はまた、配列番号20、21、22、23、24、25、26、および27に示されるように単離された。

Description

【発明の詳細な説明】 Helicobacter pyloriのタンパク質、特に膜タンパク質、 それらの調製および使用発明の技術分野 本発明は、新規タンパク質、特に膜タンパク質、または膜に堅固に会合されて おり、Helicobacter pylori(H.pylori)に由来し、そして表1a〜1cの配列番 号1、2、3、6、10、11、12、14、15、16、17、18、もしくは19から選択され るペプチド配列の1つ、または最小5アミノ酸の長さを有するその一部もしくは ホモログを含むタンパク質、ならびにそれらの調製物、および薬学的組成物、特 にワクチン、または診断薬剤としての使用に関する。これらのデータに基づいて 、これらおよび関連するタンパク質をコードする遺伝子はまた、配列番号20、21 、22、23、24、25、26、および27に示されるように単離された。発明の背景 Helicobacter pyloriは、ヒトの胃の粘膜にコロニー形成する、グラム陰性の 微好気の螺旋状細菌である。細菌は、慢性の活性胃炎および消化性潰瘍(特に十 二指腸潰瘍)の原因であり、そして胃のガンの発症において役割を果たす;従っ て、Helicobacter pyloriは、重要なヒト病原体である。 そのヘリックス形状および運動性(4〜6の鞭毛に起因する)は、粘液と粘膜 との間の境界層(実質的に中性のpHである)に達するために、細菌が胃の粘膜を 介して移動することを可能にする。アンモニウムイオン(細菌性ウレアーゼによ る尿素の酵素的切断の間に産生される)は、攻撃的な胃酸から病原体を保護する 。細菌は、特異的な付着因子を用いて、胃の内皮細胞に付着する。 粘膜の慢性コロニー形成の結果は、炎症性顆粒球、および引き続いて単球の上 皮の侵入(次いで炎症媒介物として組織破壊に寄与する)であり得る。感染は、 局所および全身の両方の体液性免疫応答を刺激するが、これらの免疫応答は病原 体を効果的に排除し得ない。免疫化は、感染性疾患を予防する従来の方法である 。 それゆえ、H.pylori感染を制御することに関するこの選択を試験することは重 要である。 ワクチンの開発は、病原性または病原体を排除する目的のためのヒト免疫系に 到達し得る構造について重大な要因を同定することに関与する。この性質の抗原 は、細菌の外膜に存在すると仮定されている。従って、19,600Da(P.Doigら、1 992,J.of Bacteriology 174,2539-2547)、20,000Da(D.G.Evansら、1993, J.of Bacteriology 175,674-683)、および63,000Da(C.Lingwoodら、1993, Infection and Immunity 61,2474-2478)の付着因子は、外膜に位置し、その付 着因子は、粘膜表面への細菌の付着を予防する抗体を導入することを目的とする 実験的なワクチンの候補物である。 さらに、外膜は、30,000Da(M.A.Tufanoら、1994,Infection and Immunity 6 2,1392-1399),48,000Da、49,000Da、50,000Da、67,000Da(M.M.Exnerら、199 5,Infection and Immunity 63,1567-1572)および31,000Da(P.Doigら、1995 ,J.of Bacterilology 177,5447-5452)の分子量のポーリン(porin)、また7 7,000Da、50,000Da、および48,000Daの分子量のイオン調節化外膜タンパク質(D .J.Worstら、1995,Infection and Immunity 63,4161-4165)、59,000Daおよ び25,000Daの分子量の赤血球結合抗原(J.Huangら、1992,J.of Gen.Microbi ol.138,1503-1513)、ならびにラミニン、コラーゲンIおよびIV、フィブロネ クチン、およびビトロネクチンに結合するタンパク質(I.Kondoら、1993,Euro pean J.Gastroenterol.Hepatol.5,63-67)を有する。さらに、19,000Da(E. B.Drouetら、1991,J,of Clinical Microbiology 29,1620-1624)、50,000Da (M.M.Exnerら、1995,Infection and Immunity 63,1567-1572)、および30, 000Da タンパク質、また20,000Daのリポタンパク質(M,Kostrzynskaら、1994,J.of Bacteriology 176,5938-5948)、ならびに51,000Da、60,000Da、および80,000D a株特異的に表面に配置された抗原(P.DoigおよびT.J.Trust,1994,Infectio n and Immunity 62,4526-4533)が、記載されている。20,000Da(HpaA)(Evan sら)および20,000Da(lpp20)(M.Kostrzynskaら)の分子量のタンパク質の遺 伝子は、現在単離されている。N-末端タンパク質配列データは、19,600Da(P.D oigら、1992)および63,000Da(C.Lingwoodら)の分子量の付着因子、48,000Da 、49,000Da、50,000Da、67,000Da(M.M.Exnerら)、30,000Da(M.A.Tufano,1 994)、および31,000Da(P.Doigら、1995)の分子量のタンパク質、ならびに50 ,000Daのタンパク質(M.M.Exnerら、1995)について開示されている。発明の要旨 本発明の最初の局面によると、表1a〜1cの配列番号1、2、3、6、10、11 、12、14、15、16、17、18、および19から選択されるペプチド配列の1つ、また は最小5アミノ酸の長さを有するそれの一部もしくはホモログを含むHelicobact er pylori(H.pylori)由来のタンパク質が提供される。好ましくは、タンパク 質のペプチド配列は、N-末端配列である。 本発明の最初の局面によるタンパク質は、好ましくは、表1aの配列番号1を 有するペプチド配列を含み、そして約250kDの分子量を有するか、または好まし くは表1aの配列番号2を有するペプチド配列を含みそして約110kDの分子量を有 するか、または好ましくは表1aの配列番号3を有するペプチド配列を含みそし て約100kDの分子量を有するか、または好ましくは表1aの配列番号6を有するペ プチド配列を含みそして約60kDの分子量を有するか、または好ましくは表1bの 配列番号10を有するペプチド配列を含みそして約42kDの分子量を有するか、また は好ましくは表1bの配列番号11を有するペプチド配列を含みそして約42kDの分 子量を有するか、または好ましくは表1bの配列番号12を有するペプチド配列を 含みそして約32kD〜約36kDの分子量を有するか、または好ましくは表1cの配列 番号14を有するペプチド配列を含みそして約30kDの分子量を有するか、または好 ましくは表1cの配列番号15を有するペプチド配列を含みそして約28kDの分子量 を有するか、または好ましくは表1cの配列番号16を有するペプチド配列を含み そして約28kDの分子量を有するか、または好ましくは表1cの配列番号17を有す るペプチド配列を含みそして約25kDの分子量を有するか、または好ましくは表1 cの配列番号18を有するペプチド配列を含みそして約25kDの分子量を有するか、 または好ましくは表1cの配列番号19を有するペプチド配列を含みそして約17kD の分子量を有する。 本発明の最初の局面によるタンパク質は、好ましくは膜タンパク質または膜に 堅固に会合されているタンパク質である。より好ましくは、このタンパク質は、 本発明の第2の局面において、本発明最初の局面によるタンパク質が提供され る。これは、以下の手順工程に従って得られ得る: (a)差次的可溶化によってタンパク質を単離する工程; (b)ゲル電気泳動法によって、工程(a)に従って単離されたタンパク質を分離 する工程;および (c)工程(b)に従って分離されたタンパク質を単離する工程。 次的可溶化によって得られ得る。タンパク質はまた、1つ以上のSDSポリアクリ ルアミドゲル電気泳動による分離によって、好ましくは異なるポリアクリルアミ ド含量を有するいくつかのSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動(より好ましく はゲル電気泳動のポリアクリルアミドゲル含量が、約8%、10%、または16%で ある)によって得られ得る。 本発明の第3の局面において、表1a〜1cの配列番号1、2、3、6、10、11 、12、14、15、16、17、18、および19に記載のアミノ酸を有するか、または最小 5アミノ酸の長さを有するその一部もしくはホモログを有するペプチドが提供さ れる。 本発明の第4の局面において、本発明の第1もしくは第2の局面による1つ以 上のタンパク質に対する抗体、および/または本発明の第3の局面による1つ以 上のペプチドに対する抗体が提供される。 本発明の第5の局面において、本発明の第1もしくは第2の局面による1つ以 上のタンパク質をコードするポリヌクレオチドまたは本発明の第3の局面による 1つ以上のペプチドをコードするポリヌクレオチドが提供される。 本発明の第6の局面において、本発明の第1または第2の局面によるタンパク 質を調製するためのプロセスが提供され、これは以下の手順工程が行われること によって特徴づけられる: (a)差次的可溶化によってタンパク質を単離する工程; (b)ゲル電気泳動法によって、工程(a)に従って単離されたタンパク質を分離 する工程;および (c)工程(b)に従って分離されたタンパク質を単離する工程。 って単離されることによって特徴づけられる。 本発明の第7の局面において、本発明の第3の局面によるペプチドを調製する ためのプロセスが提供される。これは、化学的ペプチド合成が行われることによ って特徴づけられる。 本発明の第8の局面において、本発明の第1もしくは第2の局面によるタンパ ク質または本発明の第3の局面によるペプチドを調製するためのプロセスが提供 される。これは本発明の第5の局面によるポリヌクレオチドが発現されることに よって特徴づけられる。 本発明の第9の局面において、本発明の第1もしくは第2の局面による1つ以 上のタンパク質、本発明の第3の局面による1つ以上のペプチド、本発明の第4 の局面による1つ以上の抗体、または本発明の第5の局面による1つ以上のポリ ヌクレオチドの、薬学的組成物または診断薬剤を調製するための使用が提供され る。 本発明の第10の局面において、本発明の第1もしくは第2の局面による1つ以 上のタンパク質、および/または本発明の第3の局面による1つ以上のペプチド 、または本発明の第4の局面による1つ以上の抗体、または本発明の第5の局面 による1つ以上のポリヌクレオチド、またはそれらの発現産物を含む薬学的組成 物が提供される。好ましくは、この薬学的組成物は、ワクチンとして使用される 。 本発明の第11の局面において、本発明の第1もしくは第2の局面による1つ以 上のタンパク質、および/または本発明の第3の局面による1つ以上のペプチド 、または本発明の第4の局面による1つ以上の抗体、または本発明の第5の局面 による1つ以上のポリヌクレオチド、またはそれらの発現産物を含む診断薬剤が 提供される。 本発明の第12の局面において、配列番号21、22、23、24、25、26、および27か ら推定されるペプチド配列の1つ、または最小5アミノ酸の長さを有するそれの 一部もしくはホモログを含むH.pylori由来のタンパク質が提供される。 本発明の第13の局面において、配列番号21、22、23、24、25、26、または27か ら推定されるアミノ酸配列を有するペプチド、または最小5アミノ酸の長さを有 するそれらの一部もしくはホモログを有するペプチドが提供される。 本発明の第14の局面において、配列番号20のペプチド配列またはそれらのホモ ログのC-末端領域から選択されるペプチドが提供される。好ましくは、このペプ チドは、RPDKFNLAHIEKEFEVWNWDYRAおよびEKHQKMMKDMHGKDMHHTKKKK、またはそれ らの一部もしくはホモログから選択される。 本発明の第15の局面において、本発明の第12の局面による1つ以上のタンパク 質および/または本発明の第13または第14の局面による1つ以上のペプチドに対 する抗体が提供される。 本発明の第16の局面において、本発明の第12の局面による1つ以上のタンパク 質または本発明の第13または第14の局面による1つ以上のペプチドをコードする ポリヌクレオチドが提供される。 本発明の第17の局面において、本発明の第15または第16の局面によるポリヌク レオチドで形質転換された宿主細胞が提供される。 本発明の第18の局面において、本発明の第17の局面による宿主細胞から発現さ れた発現産物が提供される。 本発明の第19の局面において、本発明の第12の局面による1つ以上のタンパク 質、および/または本発明の第13もしくは第14の局面による1つ以上のペプチド 、または本発明の第15の局面による1つ以上の抗体、または本発明の第16の局面 による1つ以上のポリヌクレオチド、またはそれらの1つ以上の発現産物を含む 薬学的組成物が提供される。好ましくは、この薬学的組成物は、ワクチンとして 使用される。より好ましくは、薬学的組成物がヌクレオチド配列を含む場合に、 この薬学的組成物はDNAワクチンとして使用される。 本発明の第20の局面において、本発明の第12の局面による1つ以上のタンパク 質、および/または本発明の第13もしくは第14の局面による1つ以上のペプチド 、または本発明の第15の局面による1つ以上の抗体、または本発明の第16の局面 による1つ以上のポリヌクレオチド、またはそれらの発現産物を含む診断薬剤が 提 供される。 本発明の第21の局面において、本発明の第12の局面による1つ以上のタンパク 質、または本発明の第13もしくは第14の局面による1つ以上のペプチド、または 本発明の第15の局面による1つ以上の抗体または本発明の第16の局面による1つ 以上のポリヌクレオチド、あるいはそれらの発現産物の、薬学的組成物または診 断薬剤を調整するための使用が提供される。発明の詳細な説明および最良の様式 本出願は、合計で19のタンパク質、詳細には、膜タンパク質または膜に固く会 合するタンパク質(特に完全な膜タンパク質)の単離および決定を記載する。こ れらのタンパク質は、17kD〜約250kDの範囲の分子量である(表1a〜1c)。用 語膜タンパク質は、一般的に、完全および末梢性の膜タンパク質ならびに膜貫通 タンパク質を意味することが理解される。完全な膜タンパク質は、細胞質膜に、 部分的または全体的に挿入されるタンパク質である。対称的に、末梢性膜タンパ ク質は、膜の表面に接着するのみである。膜貫通タンパク質は、膜を完全に通過 する(例えば、B.Albertsら(編)、Membrane Proteinsin“Molecular Biology of the Cell”,第2版、Garland Publishlng,Inc.,New York & London,284 -287,1989を参照のこと)。2つの配列が、7つの場合(配列番号2および3、 5および6、7および8、10および11、13および14、15および16、ならびに17お よび18)において1つのバンドで同定された。一方、さらなる5つの場合(配列 番号1、4、9、12、および19)において、1つのバンドで1つの配列が同定さ れ得たのみであった。同定された19のペプチド配列からの6つのN-末端配列は、 初期の研究において既に記載されている;これらは、ウレアーゼAおよびウレア ーゼB(B.E.Dunnら、1990,J Biolog.Chem.265,9464-9469)、細胞外酵素S様 タンパク質(C.Lingwoodら)、50kDの膜タンパク質、ならびにポーリンhopBお よびhopC(M.M.Exnerら)の配列であった。これまでに単離されているこれらの 抗原の唯一の遺伝子は、ウレアーゼAおよびウレアーゼB(A.Labigneら、1991, J.Bacteriol.173,1920-1931)の遺伝子である。本発明に記載されている19の 配列の間の分子量、19,600Da(P.Doigら、1992)、48,000Da、67,000Da(M.M. Exnerら、1995)、および31,000Da(P.Doigら、1995)の膜タンパク質のN-末端 配列(既に記載されている)は見つけられ得なかった。従って、配列番号14に記 載されるタンパク質は、31,000Daの分子量を有するタンパク質(P.Doigら、199 5)にも属し得なかった。表1a〜1cに記載の19のアミノ末端タンパク質配列の 残りの13のアミノ末端タンパク質配列は、記載されていない。これらの配列は、 以前に同定されていないHelicobacter pyloriタンパク質に属し得ることが予想 される。 ンパク質を示し得たことは、驚きであった。これらのタンパク質は、おそらく、 外膜の完全なタンパク質または膜に堅固に会合されているタンパク質である。そ れゆえ、それらは、ワクチンまたは診断薬剤を開発するための候補物としての使 用に特に適切である。 本発明は、タンパク質、詳細には膜タンパク質または膜に堅固に会合されてい 完全膜タンパク質(表1a〜1cに記載の配列番号1、2、3、6、10、11、12、1 4、15、17、18、または19から選択されるペプチド配列の1つ、または好ましく は、これらのタンパク質のN-末端配列を構成するこれらのペプチド配列を有する 最小5、好ましくは6アミノ酸の最小の長さを有するそれらの一部もしくはホモ ログを含む)を記載する。配列番号1、2、3、6、10、11、12、14、15、16、 および19を有する配列から選択される少なくとも10の連続したアミノ酸を示す新 規のペプチドが特に好ましい。さらに、明確に特定されるアミノ酸の連続した配 列を含むこれらの一部が特に好ましい。 本発明の「配列の一部(単数または複数)」の文脈における用語「一部」は、 T細胞またはB細胞のエピトープを形成し得るアミノ酸の配列を意味することが 、本明細書中で定義される。このようなアミノ酸配列は、通常、最小約4〜8ア ミノ酸である。本発明の文脈における用語「ホモログ(単数または複数)」は、 H.pyloriの異なる株の同じタンパク質またはペプチドを意味するが、同じ機能 を示すことが本明細書中に定義される。従って、実際のアミノ酸配列は、H.pyl oriの異なる株由来のホモログタンパク質またはペプチドの間で同一であり得る が、 アミノ酸配列間の差異は、株特異的差異を示すに過ぎない;ホモログの機能は同 一である。 特定の実施態様において、表1aの配列番号1を有するペプチド配列を含むタ ンパク質は約250kDの分子量を有し、表1aの配列番号2を有するペプチド配列を 含むタンパク質は約110kDの分子量を有し、表1aの配列番号3を有するペプチド 配列を含むタンパク質は約100kDの分子量を有し、表1aの配列番号6を有するペ プチド配列を含むタンパク質は約60kDの分子量を有し、表1bの配列番号10を有 するペプチド配列を含むタンパク質は約42kDの分子量を有し、表1bの配列番号1 1を有するペプチド配列を含むタンパク質は約42kDの分子量を有し、表1bの配列 番号12を有するペプチド配列を含むタンパク質は約32kD〜約36kDの分子量を有し 、表1cの配列番号14を有するペプチド配列を含むタンパク質は約30kDの分子量 を有し、表1cの配列番号15を有するペプチド配列を含むタンパク質は約28kDの 分子量を有し、表1cの配列番号16を有するペプチド配列を含むタンパク質は約2 8kDの分子量を有し、表1cの配列番号17を有するペプチド配列を含むタンパク質 は約25kDの分子量を有し、表1cの配列番号18を有するペプチド配列を含むタン パク質は約25kDの分子量を有し、そして表1cの配列番号19を有するペプチド配 列を含むタンパク質は約17kDの分子量を有する。 一般的に入手可能なH.Pylori株ATCC番号43504は、例えば、タンパク質を単離 する場合の出発物質として、特に、以下の手順工程を実施することが可能である ものと使用される: 用いて、Blaserらの方法(1983,Infect.Immun.42,276-284)に従って、タン パク質を単離する工程、 (b)ゲル電気泳動法、好ましくはSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動の手段 (特に異なるポリアクリルアミド含量(詳細には約8、10、または16%のポリア クリルアミド)を有するポリアクリルアミドから作成されたものを使用して)に よって、工程(a)に従って単離されたタンパク質を分離する工程、および (c)公知の方法、例えば、溶出または膜での単離によって、工程(b)に従っ て分離されたタンパク質を単離する工程。 本発明に従ってタンパク質を単離および特徴づける目的のために、タンパク質 は、Blaserらの方法(上記を参照のこと)を用いて、まず第一に得られた。細菌 (ガラスビーズホモジナイザーにおいて破壊されている)は、5000gでの遠心分 離によって、インタクトな細菌から分離された;次いで、上清は100,000gで遠心 に、完全な膜タンパク質を含む)が遠心分離され除去される。ペレットは蒸留水 に再懸濁され、そしてSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)によって分 ンパク質を分離するための非常に効果的な方法であることが見いだされた。これ について、ゲルは、メチオニン残基の酸化を防ぐために、メチオニンで前処理さ れた。泳動後、タンパク質は、きわめて不溶性のタンパク質の転写を達成するた めに、陽極緩衝液に添加された0.005% SDSにより、SDSゲルからPVDF膜(Immobil のタンパク質のバンドは、各々の場合についてPVDF膜から切り出され、そしてエ ドマンアミノ酸分解は、477A液相シーケンサー(Applied Biosystems,Inc.(AB I))において、アミノ酸配列を決定するために実施された。1つのバンドで泳動 される(例えば、等電点電気泳動または2次元ゲル電気泳動の手段により)タン パク質をさらに分画することが可能であるが、これは、明確な配列分析のために 必要ではない。なぜなら、この配列は、1つのバンドで泳動されるタンパク質の 異なるタンパク質含有量に基づいて明確に割り当てられ得るからである。 配列表にXaaと標識されるアミノ酸は、以下のように説明され得る: 同一でないアミノ酸は、最初の配列決定の工程における不純物、分析不可能な アミノ酸(例えば、CysまたはTrp)、溶出プログラムにおいて失われる修飾可能 なアミノ酸、または基本的に低配列収量のために決定するのが困難なアミノ酸( 例えば、SerまたはThr)による妨害によって引き起こされ得る。異なるバンドは また、異なる量で、非常に類似した分子量の2つのタンパク質を含み得る。次い で、これは2つの配列を生じ、次いでまた、個々のアミノ酸の異なる頻度により 明確に決定されなければならない。 本発明はまた、表1a〜1cの配列番号1、2、3、6、10、11、12、14、16、 17、18、もしくは19に記載の配列によって示されるペプチド、または最小5アミ ノ酸の長さ、特に6アミノ酸を有するそれらの一部もしくはホモログを記載する 。これらは、例えば、周知の化学的ペプチド合成(Barani,G.およびMerrifield ,R.B.“The Peptides;Analysis,Synthesis and Biology”(Gross E.,編)、第 2巻、Academic Press,1980,Johannes Meyenhofer Verlag;Bodanszky,M.およ びBodanszky,A.“The practice of peptide synthesis”,Springer Verlag, 1984)によって調製され得る。配列番号1、2、3、6、10、11、12、14、15、 16、および19を有する配列から選択される、少なくとも10の連続したアミノ酸を 有する新規のペプチドが特に好ましい。さらに、特に、配列番号12、14、および 15からの配列の場合のように、明確に決定されたアミノ酸の連続した配列を含む これらのペプチドが好ましい。 本出願はまた、当業者に周知の方法(例えば、B.A.Diamondら(1981),The Ne w England Journal of Medicine,1344-1349を参照のこと)によって調製され得 る抗体、および1つ以上の新規のタンパク質またはペプチドに対して指向される 抗体を記載する。 当業者はまた、J.Sambrookら(1989,”Molecular Cloning,A Laboratory M anual”第2版、Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,N.Y) から、新規のタンパク質またはペプチドをコードするポリヌクレオチドを調整す る方法に精通している。特に、当業者は、遺伝コードに基づいて、配列表に記載 のペプチドをコードするヌクレオチド配列を知っている。特に、Helicobacter p yloriにおける異なるコドンの使用頻度についての規則に従って、最も頻繁に生 じるヌクレオチド配列が好ましい。これらのヌクレオチド配列は、例えば、化学 ポリヌクレオチド合成(例えば、E.UhlmannおよびA.Peyman(1990),Chemical Reviews,543-584,第90巻、第4号を参照のこと)の手段によって調製され得る 。 例えば、これらの規則に従って調製されているオリゴヌクレオチドは、公知の 方法(J.Sambrookら、1989,“Molecular Cloning,A Laboratory Manual”, 第2版、Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,NY)を用いて 、Helicobacter pylori遺伝子ライブラリーをスクリーニングするために使用さ れ得る。さらに、基準として配列データを得て、抗血清を得るために使用される ペプチド が合成され得る。次いで、遺伝子発現ライブラリーは、これらの抗血清を用いて スクリーニングされ得る。次いで、これらの異なるスクリーニング方法から得ら れるクローンは、挿入されたDNAフラグメントを単離しそして配列決定すること によって、タンパク質のN-末端の配列決定されたタンパク質セグメントをコード するDNA配列セグメントを同定するために、使用され得る。挿入されたDNAフラグ メントが、任意の特定のタンパク質をコードする完全な遺伝子を含まない場合、 これらのDNAフラグメントは、他の遺伝子ライブラリーをスクリーニングするこ とによって、完全な遺伝子を単離するために使用され得る。次いで、この様式で 完全に単離された遺伝子が、当該分野に従って、対応するタンパク質を得るため に種々の周知の系において発現され得る。 配列番号5、7、8、10、12、および15のN-末端配列から推定されるオリゴヌ クレオチドを用いて、配列番号5、8、10、12、および15に対応する遺伝子が単 離され、そして配列番号20(カタラーゼ)、24(50kDの膜タンパク質)、25(42 kDのタンパク質)、26(36/35/32kDのタンパク質)、および23(28kDのタンパク 質)として特定される。HopCをコードする遺伝子は、オリゴヌクレオチド7を用 いて単離され得なかった。しかし、オリゴヌクレオチド7は、配列番号21(HopX )として特定される相同の遺伝子とハイブリダイズする。このファミリーに所属 する2つのさらなる遺伝子が単離され得、そして配列番号21(HopY)および配列 番号22(HopZ)として特定される。 別のアプローチは、例えば、配列番号27の同定を可能にする、インターネット 上のH.pyloriの完全なゲノム配列への最近のアクセスによって得られる。 新規のタンパク質、ペプチド、抗体、およびポリヌクレオチド、ならびにそれ らの発現産物が、当業者に公知の方法に従って、薬学的組成物(特にワクチン) または診断薬剤を調製するために、現在使用され得る。 一方において、可能な場合、全てのH.pylori株において生じ、また他方にお いて、感染防御抗体の形成についてもたらされるタンパク質のこれらの領域は、 ワクチンを調製するのに特に適している。細菌の表面から突出する領域に与えら れることが、特に好ましい。 このようなワクチンは、予防薬(感染を予防するため)または治療薬(感染後 の疾患を処置するため)のいずれかであり得る。これらのワクチンは、抗原、ま たは通常「薬学的に受容可能なキャリア」と組み合わせた抗原を含む。これは、 それ自身が組成物を受ける個体に有害な抗体の産生を誘導しない任意のキャリア を含む。適切なキャリアは、代表的には、大きなゆっくりと代謝される巨大分子 (例えば、タンパク質、多糖類、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリマー性アミ ノ酸、アミノ酸コポリマー、脂質凝集体(例えば、オイル滴またはリポソーム) )、および不活性ウイルス粒子である。このようなキャリアは、当業者に周知で ある。さらに、これらのキャリアは、免疫刺激剤(「アジュバント」)として機 能し得る。さらに、抗原は、細菌性トキソイド(例えば、ジフテリア、破傷風、 コレラ、H.pyloriなどの病原体由来のトキソイド)に結合され得る。 組成物の効果を増大させる好ましいアジュバントは、以下を含むがこれらに限 定されない:(1)アルミニウム塩(alum)(例えば、水酸化物アルミニウム、 リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウムなど);(2)水中油エマルジョン処方 物(ムラミルペプチド(以下を参照のこと)または細菌細胞壁成分のような他の 特定の免疫刺激剤を有するかまたは有さない)。例えば、(a)110Y型微小流動 化装置(Microfluidics,Newton,MA)のような微小流動化装置を用いてサブミ クロン粒子に処方された、MF59(5%Squalene、0.5%Tween 80,および0.5%Sp an 85(必要に応じて種々の量のMTP-PE(以下を参照のこと)を含むが、必要と されない)を含むがこれに限定されないPCT公開第WO 90/14837号に記載されるこ れらの処方物、(b)サブミクロンエマルジョンまたは作製するためのボルテッ クスされた巨大な粒子サイズのエマルジョンのいずれかに微小流動された、SAF (10%Squalane、0.4%Tween 80、5%pluronicブロック化ポリマーL121を含む )、およびthr-MDP(以下を参照のこと)、ならびに(c)2%Squalene、0.2%T ween 80、およびモノリン脂質A(MPL)、トレハロースジミコール酸(TDM)、お よび細胞壁骨格(CWS)、好ましくはMPL+CWS(DetoxTM)からなる群由来の1つ 以上の細菌細胞壁成分を含むRibiTMアジュバント系(RAS)(Ribi Immunochem, Hamilton,MT);(3)使用され得るStimulonTM(Cambridge Bioscience,Worc ester,MA)またはISCOM(免疫刺激複合体)のようなものから作製される粒子の ようなサポニンアジュバント;(4)完全フロイントアジュバント(CFA)お よび不完全フロイントアジュバント(IFA);(5)インターロイキン(例えば 、IL-1、IL-2、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-12など)、インターフェロン(例 えば、γインターフェロン)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、腫 瘍壊死因子(TNF)などのようなサイトカイン;ならびに(6)組成物の有効性 を増大させるために、免疫刺激剤として作用する他の物質。alumおよびMF59が好 ましい。 上記のように、ムラミルペプチドは、N-アセチル-ムラミル-L-スレオニル-D -イソグルタミン(thr-MDP)、N-アセチル-ノルムラミル-1-アラニル-d-イソ グルタミン(nor-MDP)、N-アセチルムラミル-1-アラニル-d-イソグルタミニ ル-1-アラニン-2-(1'-2'-ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ヒドロキシホスホ リロキシ)-エチルアミン(MTP-PE)などを含むがこれらに限定されない。 免疫原生組成物(例えば、抗原、薬学的に受容可能なキャリア、およびアジュ バント)は、代表的には、希釈剤(例えば、水、生理食塩水、グリセロール、エ タノールなど)を含む。さらに、補助物質(例えば、湿潤剤または乳化剤、pH緩 衝化物質など)が、このようなビヒクル中に存在し得る。 代表的には、免疫原生組成物は、液体溶液または懸濁物のいずれかのような注 射剤として調製される;注射前の、その中の溶液または懸濁物に適切な固体形態 、液体ビヒクルもまた調製され得る。調製物はまた、薬学的に受容可能なキャリ アの下で上記で議論されたように、アジュバント効果を増大させるために、リポ ソーム中に乳化または包膜化され得る。 ワクチンとして使用される免疫原性組成物は、免疫学的に有効な量の抗原ポリ ペプチド、ならびに必要に応じて、他の上記の成分のいずれかを含む。「免疫学 的に有効な量」は、その量の個体への投与(一回用量または一連の部分のいずれ かで)が、処置または予防に有効であることを意味する。この量は、処置される べき個体の健康および体調、処置されるべき個体の分類群(例えば、非ヒト霊長 類、霊長類など)、個体の免疫系の抗体を合成する能力、所望される保護の程度 、ワクチンの処方、医学的状況の処置医の評価、および他の関連する要因に依存 して変化する。量は、日常的な試行を介して決定され得る、比較的広範な範囲に 落ち着くことが期待される。 免疫原生組成物は、通常非経口的に(例えば、皮下または静脈内のいずれかの 注射によって)投与される。投与の他の様式に適したさらなる処方物としては、 口腔および肺の処方物、坐薬、ならびに経皮的塗布が挙げられる。投薬処置は、 単回用量スケジュールまたは複数回用量スケジュールであり得る。ワクチンは、 他の免疫調節剤と組み合わせて投与され得る。 それゆえ、本発明は、1つ以上の新規なタンパク質、および/または1つ以上 の新規なペプチド、または1つ以上の新規な抗体、または1つ以上の新規なポリ ヌクレオチド、または1つ以上の新規なポリヌクレオチドの発現産物を含む、薬 学的組成物、特にワクチン、ならびに診断薬剤を記載する。 例えば、本発明によって、DNAワクチンはポリヌクレオチドに基づいて調製さ れ得るか、または診断薬剤はポリメラーゼ連鎖反応に基づいて調製され得る(PC R診断)か、または免疫試験(例えば、ウエスタンブロット試験または酵素免疫 試験(ELISA))は、抗体に基づいて調製され得る。さらに、新規なタンパク質 もしくはペプチド、またはそれらの免疫原性部分は、特に、それらが明瞭に決定 されたアミノ酸の連続した配列を含み、最小5アミノ酸の長さ、好ましくは6ア ミノ酸を有する場合、そして特に、配列番号1、2、3、6、10、11、12、14、 15、16、および19を有する新規なペプチドならびに配列番号20、21、22、23、24 、25、26、および27のDNA配列によってコードされるペプチドまたはタンパク質 (少なくとも10の連続するアミノ酸)の場合、免疫する哺乳動物のための抗原と して使用され得る。この文脈において、H.pyloriカタラーゼに特異的な2つのC -末端領域C1およびC2(実施例6を参照のこと)はまた、免疫源として使用され 得る。免疫化によって形成される抗体、または組換えDNA法によって調製される 抗体(例えば、Winter G.およびMilstein C.(1991)Nature,293-299,第349巻を 参照のこと)は、特に、粘膜表面への細菌の付着を阻害し得、細菌を除去する目 的のマクロファージを誘引し得、そして細菌を溶解させる目的の補体系を活性化 させ得る。 以下の実施例は、本発明の明確化を意図される。実施例 実施例1 : Helicobacter pyloriの培養 H.pylori株ATCC43504を、微小好気条件下で(Beton & DickinsonからのBBL J ar/Campy Pak Plus)、5%ウマ血液を含むColumbia寒天プレートで継代した(4 8時間インキュベーション、37℃)。3つのプレートを、500mlフロースポイラー (flow-spoiler)フラスコ(100mlのColumbia培地、7%FCS)に播種する際に洗 い落とした;インキュベーション(BBL Jar/Campy Pak Plus;48時間、37℃、90 rpm)の間、OD590は0.3から2.0に上昇した。細菌を、10,000rpmでの遠心分離に よって収集し、そして生理的塩化ナトリウム溶液で2回洗浄した。実施例2 : Helicobacter pyloriの外膜タンパク質の単離 び外膜タンパク質を有する外膜タンパク質画分の調製を、Blaserらの方法を用い て行った。この方法において、細菌培養物を後期対数増殖期に収集し、10mM Tri ologie und Analytik(IMA),Germany)中で、4℃にてガラスビーズとともに、4 000rpmで15分間破壊する。その後、ガラスビーズを濾過によって除去し、そして 細菌懸濁物を、インタクトな細胞を除去するために、5000gで20分間遠心分離す る。細胞壁を、100,000gで60分間、および4℃にて遠心分離することによって上 清を除いてペレット化する。得られたペレットを、7mM EDTA中の1% Sarkos 4℃にて遠心分離することによってペレット化し、そしてペレットを滅菌蒸留水 に再懸濁する;次いで、上清を-20℃で保存する。実施例3 : SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動およびブロッティング ゲル調製および電気泳動を、BioRad(Munich)Protean II xiスラブセル装置 で行った。使用した化学物質、およびポリアクリルアミドモノマー(0.8%ビス アクリルアミドを含む30%溶液として)を、Oxford GlycoSystems(Oxford,UK )から入手した。10%の標準ゲルに加えて、8%および16%のポリアクリルアミ ド含有量を含むゲルもまた、それぞれ、高分子量および低分子量の範囲の分離を 行うために特別に使用した。ゲルの厚さは1mmであった。 ゲルの調製に使用される過硫酸アンモニウムの所望されない酸化特性を排除す るために、ゲルの全てのウェルを、50pM L-メチオニン/μlを含む溶液で満た し、そして一晩放置した。溶液を次の日に吸い出した後、そして各ウェルを各場 合において10μlのこの溶液に再び1回満たした後、予備的な電気泳動を開始す る。この予備的処理は、タンパク質のメチオニン残基が酸化されるのを防ぎ、そ れにより必要ならば実施されるべきBrCNでのタンパク質切断(Met切断部位)を 可能にする。膜タンパク質画分出発物質を、63mmol/l Tris緩衝液(pH6.8)中の 1.5%SDS、2.5%メルカプトエタノール、5%グリセロール、およびブロモフェ ノールブルーに溶解させ、そしてSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によって 分画する。 BioRad(Munich)Trans Blot SD装置で、改変された条件下で行う。 タンパク質転移を完全にするために、0.005%SDSを陽極緩衝液に添加し、それ によりゲル中のSDSの迅速すぎる低下を相殺する。陽極側での6つのフィルター 紙(この緩衝液で浸漬する)の使用を、この点について至適な結果を与えること を見いだす。 次いで、ブロットを、R.Westermeierのプロトコル(Elektrophorese Praktik um(Electrophresis Laboratory Manual)VCH Verlag Weinheim,1990,ISBN 3-52 7-28172-X)を用いて、アミドブラックで染色した。実施例4 : N-末端エドマン分解 エドマンアミノ酸分解、およびPTHアミノ酸の決定を、オンライン120A HPLCア ナライザーを有する477 A液相シーケンサー(ABI)において行った。 分析のために、各場合において、4つのトラックからの対応するバンドをPVDF 膜に切り出し、そして洗浄工程の後に、ABIによって推奨されるように、配列決 定した。 配列決定工程の数は、5〜25であった(配列決定のために入手可能な物質の量 に依存する)。 CysおよびTrp PTHアミノ酸は、選択された条件下では検出され得ない。実施例5 : サザンブロット分析を介して遺伝子ライブラリーをスクリーニングするため、お よびDNAフラグメントを同定するためのオリゴヌクレオチドの推定 以下のオリゴヌクレオチドを、配列番号5、7、8、10、12、および15の得ら れたN-末端配列から推定した: オリゴヌクレオチドを、Helicobacter pyloriの種特異的コドン使用頻度(19 の公知のH.pylori遺伝子から決定されている)を用いて、ならびに塩基アデニ ン(A)、シトシン(C)およびチミン(T)と安定に塩基対合し得る塩基イノシ ン(I)(各場合において2本の水素架橋を有する)を用いて推定した。推定を 行う場合、コドンの縮重を可能な限り低く保った。実施例6 : 配列番号5、7、8、10、12、および15のペプチド配列から推定されるオリゴヌ クレオチドを用いる遺伝子の単離および特徴付け 配列番号5、7、8、10、12、および15のペプチド配列から推定されているオ リゴヌクレオチドを、Boehringer Mannheimによって製造されたキット(DIG Oli gonucleotide 3'-End Labelling Kit)を用いてジゴキシゲニン(DIG)で標識し 、そしてStratageneによって製造されたキット(Predigested ZAP ExpressTM Ba mHI/CIAP Vector Cloning Kit)を用いて調製されているH.pylori遺伝子ライブ ラリーを32℃にて標準的な条件下でスクリーニングするのに使用した。オリゴヌ クレオチド1、3、および6を用いて、配列番号5、8、および15のペプチド配 列をコードする配列を含むDNAフラグメントを有するクローンを同定することが 可能であった。オリゴヌクレオチド2は、配列番号7の相同配列をコードするDN Aフラグメントとハイブリダイズした。 オリゴヌクレオチド4および5を用いて、そのDNAフラグメントが配列番号10 および12をコードしないクローンを単離することが唯一可能であった。このこと は、これらのオリゴヌクレオチドおよびλZAP発現遺伝子ライブラリーから単離 されているクローンを、サザンブロット分析に使用した理由である。サザンブロ ット分析、オリゴヌクレオチドとハイブリダイズするがスクリーニングから得ら れたDNAフラグメントとはハイブリダイズしないDNAフラグメントの明確な同定を 可能にした。これらのDNAフラグメントとともに、各場合において、1つのサブ 遺伝子ライブラリーを、λZAP発現ベクターにおいて調製し、そして各サブ遺伝 子ライブラリーを、オリゴヌクレオチド4および5でスクリーニングした。この ことは、配列番号10および12の配列をコードするDNAフラグメントを有するクロ ーンの同定を可能にした。 制限酵素Sau3AI、AluI、およびHaeIIIを用いるH.pylori DNAの部分消化は、 ベクターλTriplex(Clontech)における遺伝子ライブラリーを確立するために 使用したDNAを生じた。これらの遺伝子ライブラリーを、標準的な方法を用いて 上記のDNAフラグメントの完全な遺伝子を単離するための開始物質として使用し た。 配列番号20は、H.pyloriのカタラーゼをコードするDNA配列を記載する。ヌク レオチド領域337〜378は、オリゴヌクレオチド1とのハイブリダイゼーション部 位を記載する。H.pyloriのカタラーゼ遺伝子は、1996年に、Stefan Odenbreit 載されており、それゆえ新規ではない。しかし、Escherichia coli、Bacillus f irmus、B.subtilis A、B.subtilis B、ラット、マウス、ウシ、ヒト、Staphyl ococcus violaceus、Haemophilus influenzae、B.fragilis、Pseudomonas mira bilis、B.pertussis、およびP.syringaeのカタラーゼのアミノ酸配列と、H.p yloriのアミノ酸配列とを比較した場合、2つのC-末端領域C1(RDPKFNLAHIEKEFE VWNWDYRA)およびC2(EKHQKMMKDMHGKDMHHTKKKK)を同定することが可能である。 これらの領域は、H.pyloriカタラーゼに特異的である。これらの2つのペプチ ドを、標準的な技術を用いて合成し、KLHにカップリングさせ、そしてウサギを 免疫化するのに使用した。これらのウサギは、2つのペプチドに対する抗体を生 じた。この抗体は、ウエスタンブロット分析において、組換え技術によって産生 されたH.pyloriカタラーゼと反応した。これらのH.pyloriカタラーゼ特異的領 域は、おそらく、自己免疫反応の複合問題を回避するワクチンを開発するため、 またはH.pyloriカタラーゼと特異的に反応する診断薬剤の開発に使用され得る 。 配列番号21は、オリゴヌクレオチド2とのハイブリダイゼーションによって同 定されたヌクレオチド配列を記載する。このオリゴヌクレオチドは、ヌクレオチ ド1240〜1284の配列とハイブリダイズした。これは、ポーリンHopC(Exnerら、1 995)に相同であり、そして公開されたアミノ末端配列EDDGGFFTVGYQLGQVMQDVQNP Gと1、2、3、4、9、10、11,12、14、18、および22の位置で同一である配 列をコードする。 ポーリンHopA、HopB、HopC、およびHopDは、20のN-末端アミノ酸の9位で同一 のアミノ酸を有する(Exnerら、1995)。これらの位置のうちの8つにおいて、 本明細書に記載される配列においてもまた同一の位置が存在する:9番目の位置 において、保存されたアミノ酸の交換が存在する(Val→Ile)。従って、本明細 書に記載されるタンパク質はこの群のポーリンの同等の部分であると仮定され得 る;それゆえ、このタンパク質をHopXと称した。 相同性データに基づいて、そして決定したN-末端配列に基づいて、そして核酸 配列から推定したN-末端タンパク質配列の疎水性に基づいて、推定したタンパク 質はシグナル配列を有すると結論し得る。428アミノ酸を有する成熟タンパク質 は、47.3kDの分子量および10.0の等電点を有する。 さらなるオープンリーディングフレームが、HopXをコードする遺伝子の上流に 見い出された。このさらなるオープンリーディングフレームは、HopXに相同であ る(34%の同一性)タンパク質をコードする。それゆえ、これをHopYと称した。 今日までに見いだされた遺伝子領域は、このタンパク質の361のC-末端アミノ酸 をコードする。未だ未知の遺伝子領域は、現在、標準的な技術を用いて単離して いる。 従って、本発明者らは、直列に連結される、少なくとも2つのポーリンをコー ドするH.pyloriの遺伝子領域を同定した。 配列番号22は、スクリーニングプロセスの間に付随して単離しそして配列決定 したヌクレオチド配列を記載する。推定したアミノ酸配列は、HopX(33%の同一 性)およびHopY(28%の同一性)との高い相同性を示すタンパク質の392のC−末 端残基をコードする。それゆえ、これをHopZと称した。このタンパク質のN-末端 部分をコードする遺伝子領域を、現在単離している。 配列番号23は、今までに記載されていないタンパク質をコードするDNA配列を 記載する。ヌクレオチド領域696〜767は、オリゴヌクレオチド6とのハイブリダ イゼーション部位を記載する。決定されているN-末端タンパク質配列(最初の2 つの位置のアミノ酸を明白に決定できなかった)に基づいて、そして核酸から推 定したN-末端タンパク質配列の疎水性に基づいて、推定したタンパク質は、17ア ミノ酸のシグナル配列を有すると結論し得る。231アミノ酸の成熟タンパク質は 、26.4kDの分子量および10.3の等電点を有する。従って、分子量は、SDSゲル電 気泳動によって決定された28kDの分子量と非常に近い。推定したアミノ酸配列は 、タンパク質HopX、HopY、およびHopZの配列と相同であり、GCG Bestfit Progra mmeで決定した同一性の値はそれぞれ、41%、38%、および41%である。従って 、28kDのタンパク質はまた、ポーリンまたはポーリン様タンパク質のファミリー の一部であるようである。 配列番号24は、非熱変性性の50kDの膜タンパク質をコードするDNA配列を記載 する。このタンパク質は、Exnerら(1995)によって最初に記載され、このタン パク質のN-末端配列が決定された。次いで、本発明者らによって記載されるアプ ローチを用いて、本発明者らは、配列番号8で、Exnerら(1995)によって記載 された配列と同一であるN-末端配列を示し得た。次いで、オリゴヌクレオチド3 (これは、実施例5に例示される方法を用いて推定し、そして上記の方法を用い てH.pylori遺伝子ライブラリーをスクリーニングするのに使用した)の助けを 借りて、50kDの膜タンパク質をコードするDNAフラグメントを同定し得た。次い で、他の標準的な方法を用いて、配列番号24(これは、56.3kDの分子量および9. 75の等電点を有する499アミノ酸の成熟タンパク質をコードする)に記載した核 酸配列を決定し得た。N-末端配列決定手順のデータおよびN-末端配列の疎水性に 起因して、29アミノ酸のシグナル配列を仮定する。アミノ酸残基236〜254は、膜 貫通領域として作用するに十分大きな疎水性領域を含む。このようなデータに基 づいて、そしてエピトープ分析のための標準的な方法を用いて、細菌の表面に示 され得る領域を同定し得る。このような領域は、ワクチンまたは診断薬剤の開発 に使用され得る。 配列番号25は、オリゴヌクレオチド4とのハイブリダイゼーションの手段によ って同定した2825bpのサイズのDNA配列を記載する。オリゴヌクレオチド4は、 配列番号10から推定した。オリゴヌクレオチド4は、配列番号25の記載された配 列のヌクレオチド領域897〜923とハイブリダイズした。このタンパク質はシグナ ル配列を有さない。配列番号25のコード領域は、43.6kDの分子量および5.0の等 電点を有する399アミノ酸のタンパク質をコードする。BLASTPプログラム(S.F. Altschulら、1990,J.Mol.Biol.215,403-410)を用いる相同な配列について の検索は、延長因子TUとしてH.pyloriの42kDの抗原を同定した。同一性の最大 のパーセンテージ(89%)を、Wolinella succinogenes(W.Ludwigら、1993,A ntonie van Leeuwenhoek 64,285-305)由来の延長因子TUで見いだした。 配列番号26は、オリゴヌクレオチド5とハイブリダイズする2182bpのサイズの DNA配列を記載する。オリゴヌクレオチド5は配列番号12から推定した。オリゴ ヌクレオチド5は、524位から始まる遺伝子ライブラリーのSau3AIフラグメント (1〜575位)とハイブリダイズした。異なるDNAライブラリーの特異的なオリゴ ヌクレオチドでのスクリーニングは、配列番号26に記載される完全な遺伝子の単 離を可能にした。配列番号12からのアミノ酸と同一であるアミノ酸配列を、配列 番号26から推定し得る。タンパク質配列決定および推定されるN-末端配列の疎水 性の両方は、抗原がシグナル配列を有すると結論するのを可能にする。成熟タン パク質は、36.1kDの分子量および9.95の等電点を有する328アミノ酸残基からな る。相同なタンパク質は、BLASTPプログラム(S.F.Altschulら、1990)を用い て同定されなかった。 配列番号20〜26に記載される配列は、H.pylori株ATCC 43504の抗原をコード するヌクレオチド配列を示す。しかし、H.pyloriについては、同一の抗原間の 異種性は種々の株間で存在し得ることが知られている。それゆえ、本発明者らは 、配列番号21〜26に記載される配列のみでなく、本明細書中に記載される配列と 相同である他のH.pylori株の配列もまたさらに請求する。実施例7 ゲノム配列へのアクセスを用いた、表1a〜1cに列挙されるペプチド配列に対応 するH.pylori由来の遣伝子の同定および単離 The Institute for Genomic Reserch(TIGR)は、1997年6月24日に、H.pylo ri由来のDNA配列を公開した。この新たな情報は、インターネット上で「www.tig r.org」でアクセスされ得る。TBLASTNプログラム(Altschulら、1997,Nucleic Acids Research 25(印刷中))を用いて、表1a〜1cに列挙されるペプチド配 列を、H.pylori株26695の全ての6つのリーディングフレームから推定されるア ミノ酸配列データに整列し得る。ゲノムDNA配列にアクセスすると、整列したア ミノ酸配列に対応するDNA配列を、GCG(Genetic Computer Group)プログラムを 用いて同定し得る。このアプローチは、例えば、配列番号19について示される。 配列番号19の配列は、TBLASTNプログラムを用いて、非常に類似の配列に整列し た。配列番号27は、ゲノム配列の843212位と843691位との間に配置されたH.pyl ori遺伝子(26695株)のコード領域からの核酸配列および推定アミノ酸配列を記 載する。このタンパク質はシグナル配列を有さない。配列番号19のN-末端配列は 、アミノ酸残基1〜15の推定アミノ酸配列のN-末端領域に高度に相同である。1 つの異なるアミノ酸残基のみが、4位に存在する:整列化によって見いだされる ヌクレオチド配列は、N-末端配列決定によって決定されたAsn残基の代わりにこ の位置にSer残基をコードする。このことは、株特異的差異によって説明され得 る。配列番号27中の同定した核酸配列は、18.2kDの分子量および7.2の等電点を 有する159アミノ酸残基のタンパク質をコードする。この分子量は、SDSポリアク リルアミドゲル電気泳動から決定された17kDの分子量と非常に近い。BLASTPプロ グラム(S.F.Altschulら、1990)を用いての相同配列についての検索は、17kD の抗原が、異なる細菌由来の「ヒドロキシミリストール(hydroxymyristol)( アシルキャリアタンパク質)デヒドラターゼ」に非常に相同であることを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 39/395 A61K 48/00 48/00 A61P 1/04 A61P 1/04 35/00 35/00 C07K 14/205 C07K 14/205 16/12 16/12 C12P 21/08 C12P 21/08 G01N 33/53 D G01N 33/53 A61K 37/02

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.Helicobacter pylori(H.pylori)由来のタンパク質であって、表1a〜1c の配列番号1、2、3、6、10、11、12、14、15、16、17、18、および19から選 択されるペプチド配列の1つ、または最小5アミノ酸の長さを有するそれらの一 部もしくはホモログを含む、タンパク質。 2.前記ペプチド配列がN-末端配列であることによって特徴づけられる、請求項 1に記載のタンパク質。 3.請求項1または2に記載のタンパク質であって、表1aの配列番号1を有す るペプチド配列を含むタンパク質が約250kDの分子量を有し、表1aの配列番号2 を有するペプチド配列を含むタンパク質が約110kDの分子量を有し、表1aの配列 番号3を有するペプチド配列を含むタンパク質が約100kDの分子量を有し、表1a の配列番号6を有するペプチド配列を含むタンパク質が約60kDの分子量を有し、 表1bの配列番号10を有するペプチド配列を含むタンパク質が約42kDの分子量を 有し、表1bの配列番号11を有するペプチド配列を含むタンパク質が約42kDの分 子量を有し、表1bの配列番号12を有するペプチド配列を含むタンパク質が約32k d〜約36kDの分子量を有し、表1cの配列番号14を有するペプチド配列を含むタン パク質が約30kDの分子量を有し、表1cの配列番号15を有するペプチド配列を含 むタンパク質が約28kDの分子量を有し、表1cの配列番号16を有するペプチド配 列を含むタンパク質が約28kDの分子量を有し、表1cの配列番号17を有するペプ チド配列を含むタンパク質が約25kDの分子量を有し、表1cの配列番号18を有す るペプチド配列を含むタンパク質が約25kDの分子量を有し、そして表1cの配列 番号19を有するペプチド配列を含むタンパク質が約17kDの分子量を有することに よって特徴づけられる、タンパク質。 4.前記タンパク質が膜タンパク質であるか、または膜と堅固に会合されている ことによって特徴づけられる、請求項1〜3のいずれか1つに記載のタンパク質 。 ク質であることによって特徴づけられる、請求項1〜4のいずれか1つに記載の タンパク質。 6.請求項1〜5のいずれか1つに記載のタンパク質であって、以下の手順工程 : (a)差次的可溶化(differential solubilization)によってタンパク質を単離 する工程; (b)ゲル電気泳動法によって工程(a)で単離されたタンパク質を分離する工程 ;および (c)工程(b)で分離されたタンパク質を単離する工程、 によって得られ得る、タンパク質。 によって特徴づけられる、請求項6に記載のタンパク質。 8.1つ以上のSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動による分離によって得られ 得ることによって特徴づけられる、請求項6または7に記載のタンパク質。 9.異なるポリアクリルアミド含量を有するいくつかのSDSポリアクリルアミド ゲル電気泳動によって得られ得ることによって特徴づけられる、請求項8に記載 のタンパク質。 10.前記ポリアクリルアミドゲル含量が、約8%、10%、または16%であるこ とによって特徴づけられる、請求項8または9に記載のタンパク質。 11.表1a〜1cの配列番号1、2、3、6、10、11、12、14、15、16、17、18 、または19に記載のアミノ酸を有するか、または最小5アミノ酸の長さを有する そ れらの一部もしくはホモログを有する、ペプチド。 12.請求項1〜10のいずれか1つに記載の1つ以上のタンパク質および/ま たは請求項11に記載の1つ以上のペプチドに対する、抗体。 13.請求項1〜10のいずれか1つに記載の1つ以上のタンパク質または請求 項11に記載の1つ以上のペプチドをコードする、ポリヌクレオチド。 14.請求項1〜5のいずれか1つに記載のタンパク質を調製するプロセスであ って、以下の手順工程: (a)差次的可溶化によって該タンパク質を単離する工程; (b)工程(a)で単離されたタンパク質をゲル電気泳動法によって分離する工程 ;および (c)工程(b)で分離されたタンパク質を単離する工程、 が行われることによって特徴づけられる、プロセス。 によって特徴づけられる、請求項14に記載のプロセス。 16.化学的ペプチド合成が行われることによって特徴づけられる、請求項11 に記載のペプチドを調製するプロセス。 17.請求項13に記載のポリヌクレオチドが発現されることによって特徴づけ られる、請求項1〜10のいずれか1つに記載のタンパク質または請求項11に 記載のペプチドを調製するプロセス。 18.薬学的組成物または診断薬剤を調製するための、請求項1〜10のいずれ か1つに記載の1つ以上のタンパク質、請求項11に記載の1つ以上のペプチド 、請求項12に記載の1つ以上の抗体、または請求項13に記載の1つ以上のポ リ ヌクレオチドの使用。 19.請求項1〜10のいずれか1つに記載の1つ以上のタンパク質、および/ または請求項11に記載の1つ以上のペプチド、または請求項12に記載の1つ 以上の抗体、または請求項13に記載の1つ以上のポリヌクレオチド、あるいは それらの発現産物を含む、薬学的組成物。 20.前記薬学的組成物がワクチンとして使用されることによって特徴づけられ る、請求項19に記載の薬学的組成物。 21.請求項1〜10のいずれか1つに記載の1つ以上のタンパク質、および/ もしくは請求項11に記載の1つ以上のペプチド、請求項12に記載の抗体、ま たは請求項13に記載の1つ以上のポリヌクレオチド、あるいはそれらの発現産 物を含む、診断薬剤。 22.配列番号21、22、23、24、25、26、および27から推定されるペプチド配列 の1つ、または最小5アミノ酸の長さを有するそれらの一部もしくはホモログを 含む、H.pylori由来のタンパク質。 23.配列番号21、22、23、24、25、26、または27から推定されるペプチド配列 の1つ、または最小5アミノ酸の長さを有するそれらの一部もしくはホモログを 有する、ペプチド。 24.配列番号20のペプチド配列またはそのホモログのC-末端領域から選択され る、ペプチド。 25.前記ペプチドが、RDPKFNLAHIEKEFEVWNWDYRAおよびEKHQKMMKDMHGKDMHHTKKK K、またはそれらの一部もしくはホモログから選択される、請求項24に記載の ペプチド。 26.請求項22に記載の1つ以上のタンパク質および/または請求項23〜2 5のいずれか1つに記載の1つ以上のペプチドに対する、抗体。 27.請求項22に記載の1つ以上のタンパク質または請求項23〜25のいず れか1つに記載の1つ以上のペプチドをコードする、ポリヌクレオチド。 28.請求項13または27に記載のポリヌクレオチドで形質転換された、宿主 細胞。 29.請求項28に記載の宿主細胞から発現される、発現産物。 30.請求項22に記載の1つ以上のタンパク質、および/もしくは請求項23 〜25のいずれか1つに記載の1つ以上のペプチド、または請求項26に記載の 1つ以上の抗体、または請求項27に記載の1つ以上のポリヌクレオチド、ある いはそれらの1つ以上の発現産物を含む、薬学的組成物。 31.前記薬学的組成物がワクチンとして使用されることによって特徴づけられ る、請求項30に記載の薬学的組成物。 32.前記薬学的組成物がヌクレオチド配列を含む場合に、該薬学的組成物がDN Aワクチンとして使用されることによって特徴づけられる、請求項30または3 1に記載の薬学的組成物。 33.請求項22に記載の1つ以上のタンパク質、および/または請求項23〜 25のいずれか1つに記載の1つ以上のペプチド、もしくは請求項26に記載の 1つ以上の抗体、または請求項27に記載の1つ以上のポリヌクレオチド、また はそれらの1つ以上の発現産物を含む、診断薬剤。 34.請求項22に記載の1つ以上のタンパク質、請求項23〜25のいずれか 1つに記載の1つ以上のペプチド、請求項26に記載の1つ以上の抗体、または 請求項27に記載の1つ以上のポリヌクレオチド、またはそれらの1つ以上の発 現産物の、薬学的組成物または診断薬剤としての使用。
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