JP2001502324A - シアノ桂皮酸アミド類の製造方法 - Google Patents

シアノ桂皮酸アミド類の製造方法

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JP2001502324A JP10518364A JP51836498A JP2001502324A JP 2001502324 A JP2001502324 A JP 2001502324A JP 10518364 A JP10518364 A JP 10518364A JP 51836498 A JP51836498 A JP 51836498A JP 2001502324 A JP2001502324 A JP 2001502324A
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、シアノ桂皮酸アミド類の製造方法を提供する。より特定的には、本発明は、シアノ酢酸アミドをカルボニル含有化合物と縮合させてシアノ桂皮酸アミド類を良好な収率で製造する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 シアノ桂皮酸アミド類の製造方法 発明の分野 この発明は、シアノ桂皮酸アミド類の製造方法に関する。より特定的には、本 発明は、シアノ酢酸アミドをカルボニル含有化合物と縮合させてシアノ桂皮酸ア ミド類を良好な収率で製造する方法を提供する。 発明の背景 シアノ桂皮酸アミド類は、ポリカーボネート、ポリエステル、及びポリアミド を包含するポリマーのための紫外線安定剤として有用であることが知られている 。シアノ桂皮酸アミド類の多くの製造方法が公知である。例えば、1つの方法で は、ベンゾフェノンをシアノ酢酸エステルと縮合させて対応するシアノ桂皮酸エ ステルを生成させてから、そのエステルをケン化により酸に変換する。この酸と 塩化チオニルとの反応により酸クロリドを調製してから、アミンと反応させてア ミドを生成させる。別法では、シアノ酢酸エステルとベンゾフェノンを縮合させ た後、ケン化により転化されたシアノ桂皮酸をそのイソシアネートとの反応によ り直接に対応するアミドに転化する。 これら方法は、多工程方法でありかつ酸クロリド、塩化チオニル、及びイソシ アネートのような中間化合物及び試薬を取り扱う難しさを包含している点で不利 である。かくして、これら公知の方法の欠点の幾つかを回避するシアノ桂皮酸ア ミド類の効率的製造方法の必要性が存在している。 発明の詳細な説明及び好ましい態様 本発明の方法は、シアノ桂皮酸アミド化合物を良好な収率で製造する効率的で 経済的な方法を提供する。本発明の方法は、シアノ酢酸アミドを、有効量のカル ボニル含有有機化合物、触媒量の縮合触媒、及び十分な量の溶媒と、シアノ桂皮 酸アミド化合物を生成するのに適する条件下で接触させることを含む。 シアノ桂皮酸アミド化合物により、式:〔式中、nは1又は2であり、Rは水素、C1〜C6直鎖状又は分枝状アルキル、 C3〜C7シクロアルキル、C2〜C12アルケニル、又はR'で置換されているか置 換されていないフェニル基であり、R’はC1〜C6直鎖状又は分枝状アルキル、 C1〜C6アルコキシ、C1〜C6チオアルキル、シアノ、ハロゲン、又はC1〜C2 ジアルキルアミノ基であり、そしてn=1のときは、R”は水素であり、そして R"'はC1〜C6直鎖状又は分枝状アルキル、C3〜C7シクロアルキル、又はC2 〜C6アルケニルであり、そしてn=2のときは、R”は水素であり、そしてR" 'はC1〜C20直鎖状又は分枝状アルキレン、C3〜C7シクロアルキレン、又はC2 〜C20アルケニレンであり、そしてR”がメチレン基であるときは、R"'は6 員環を形成するエチレン基である。〕の化合物が意味される。 本発明の方法に有用なシアノ酢酸アミド類は、式: 〔式中、nは1又は2であり、そしてn=1のときは、RIVは水素でRVはC1〜 C6直鎖状又は分枝状アルキル、C3〜C7シクロアルキル、又はC2〜C6アルケ ニルであり、そしてn=2のときは、RIVは水素でRVはC2〜C20直鎖状又は分 枝状アルキレン、C3〜C7シクロアルキレン、又はC2〜C20アルケニレンであ り、そしてRIVがメチレン基であるときは、RVは6員環を形成するエチレン基 である。〕の化合物である。好ましくは、シアノ酢酸アミドはα,ω−ヘキサメ チレンビスシアノ酢酸アミドである。 この発明に有用なシアノ酢酸アミド類は、周知のアミノリシス法によるシアノ 酢酸エステルのアミンでのアミノリシスにより都合よく合成することができる。 一般に、シアノ酢酸アミドは、アミンと式: 〔式中、RIVはC1〜C6直鎖状又は分枝状アルキル基である。〕の有効量のシア ノ酢酸エステルのアミノリシスにより生成させることができる。アミンは、式H2 NRVII(式中、RVIIはC1〜C6直鎖状又は分枝状アルキル、C3〜C7シクロ アルキル、又はC2〜C6アルケニルである。)のモノアミンであっても、ピペラ ジンであるか又は式H2N(RVIII)NH2(式中、RVIIIはC2〜C20直鎖状又 は分枝状アルキレン、C3〜C7シクロアルキレン、又はC2〜C20アルケニレン 基である。)のジアミンであってもよい。好ましくはジアミン、より好ましくは α,ω−ヘキサメチレンジアミンが用いられる。 用いられるエステルの量は、所望のシアノ酢酸アミドの生成をもたらすのに有 効な量である。一般に約1〜約3、好ましくは約1.5モル当量のエステルをモ ル当量のモノアミンに対して使用し、約2〜約4、好ましくは約3モル当量のエ ステルを当量のジアミンに使用する。シアノ酢酸アミド類は、メタノール、エタ ノール、トルエン、キシレン又はそれらの混合物のようなあらゆる適する非極性 のプロトン性又は非プロトン性溶媒中で容易に生成させることができる。好まし くは、トルエン又はキシレンのような非プロトン性溶媒が使用される。アミノリ シスは室温で行うことができるが、アミン又はジアミンの構造に依存して、約2 0〜約110℃といった高温が有用であり得る。圧力は重要ではない。 本発明の方法に従ってシアノ酢酸アミドをカルボニル含有有機化合物と接触さ せることにより、シアノ桂皮酸アミド化合物が良好な収率で簡単かつ効率的に生 成することが発見された。カルボニル含有有機化合物により、ケトン又はアルデ ヒドが意味される。本発明の方法に有用なケトンには、ベンゾフェノン;アルキ ルベンゾフェノン、アルキルチオベンゾフェノン、アルコキシベンゾフェノン、 シアノベンゾフェノン、ハロベンゾフェノン、N,N−ジアルキルアミノベンゾ フェノンのような置換ベンゾフェノン;アセトフェノン;及びアルキルアセトフ ェノン、アルキルチオアセトフェノン、アルコキシアセトフェノン、シアノアセ トフェノン、ハロアセトフェノン、N,N−ジアルキルアミノアセトフェノンの ような置換アセトフェノンが含まれるが、これらに限定されない。好ましくは置 換又は未置換の、より好ましくは未置換のベンゾフェノンが用いられる。ケトン の用いられるシアノ酢酸アミド又はビスシアノ酢酸アミドに対するモル当量は、 約1:1〜約4:1である。好ましくは約1.2:1のケトンのシアノ酢酸アミ ドに対するモル当量、又は好ましくは約2.4:1のケトンのビスシアノ酢酸ア ミドに対するモル当量が用いられる。 また、この縮合をアルデヒドを用いて行ってもよい。有用なアルデヒドには、 ベンズアルデヒド;アルキルベンズアルデヒド、アルキルチオベンズアルデヒド 、アルコキシベンズアルデヒド、シアノベンズアルデヒド、ハロベンズアルデヒ ド、N,N−ジアルキルアミノベンズアルデヒドを含むがこれらに限定されない 置換ベンズアルデヒドが含まれるが、これらに限定されない。好ましくは、ベン ズアルデヒドが用いられる。アルデヒドの用いられるシアノ酢酸アミド又はビス シアノ酢酸アミドに対するモル当量は、約1:1〜約4:1である。好ましくは 約1.2:1のアルデヒドのシアノ酢酸アミドに対するモル当量、又は好ましく は約2.4:1のアルデヒドのビスシアノ酢酸アミドに対するモル当量が用いら れる。 本発明の方法においては、シアノ酢酸アミド、ケトン又はアルデヒド、及び縮 合触媒が、約5〜約20%アミドの溶液を形成するのに十分な溶媒量で混合され る。溶媒は、トルエン、キシレン又はそれらの混合物であってよい。あらゆる適 する縮合触媒を用いることができ、約5〜約30%の、好ましくは約18%の酢 酸アンモニウムの酢酸溶液が含まれるが、これらに限定されない。概してシアノ 酢酸アミドとカルボニル含有有機化合物との間の縮合反応を触媒するのに十分な 量である触媒量の触媒が用いられる。好ましくは、シアノ酢酸アミド当量に対し て約0.6モル当量の触媒が用いられる。 シアノ酢酸アミド、ケトン又はアルデヒド、及び触媒を一緒に混合して、その 混合物を攪拌しながら、選んだ溶媒が縮合反応中に生成する水を留出する温度ま で加熱する。反応時間は、用いられるシアノ酢酸アミド及びケトン又はアルデヒ ドに依存する。一般に、反応時間は約2〜約30時間、好ましくは約10〜約2 5時間であろう。 場合により、生成したシアノ桂皮酸アミド化合物を簡便な手段により精製して もよい。例えば、シアノ桂皮酸アミドをメタノール、エタノール、n−プロパノ ール、イソプロパノール、酢酸エチル等で洗浄して乾燥してもよい。 以下の非限定的実施例により本発明が更に明確にされる。 実 施 例 実施例1 550gのトルエン中の420gのヘキサメチレンジアミン(3.6モル)を 機械的攪拌器及び窒素管と連絡したコンデンサーを装着した5L三頸丸底フラス コに仕込んだ。753.5gのシアノ酢酸メチル(7.6モル)をこのフラスコに 加えて、その混合液を室温で20時間攪拌した。生成した固体を中型の焼結ガラ ス漏斗で吸引濾過して生成物を単離した。この結晶性生成物を4600gの新鮮 なトルエンで洗浄して40℃のオーブン中で減圧乾燥した。ヘキサメチレンビス シアノ酢酸アミドが872gの白色結晶として収率98%でmp150℃を有す るものとして得られた。 24gのヘキサメチレンビスシアノ酢酸アミド(0.096モル)、52.4g のベンゾフェノン(0.288モル)、28.8gの25%酢酸アンモニウムの酢 酸溶液を269gのトルエンと共に、機械的攪拌器、温度計、滴下漏斗、及び還 流コンデンサーが取り付けられたDean-Stark水分離器を装着した1L四頸丸底フ ラスコに仕込んだ。この反応混合液を、4mLの25%酢酸アンモニウムの酢酸 溶液を滴下漏斗から2時間毎に添加しながら、28時間還流させた。次いで、反 応内容物を室温まで冷やし、濾過により得られた固体を50℃で水(100mL )次いでメタノール(110g×2)で洗浄した。乾燥した後、生成物、つまり ヘキサメチレンビス(2−シアノ−3−フェニル)桂皮酸アミド(45.2g) が白色結晶として収率81.7%及びmp232〜233℃で得られた。 実施例2 200mLのトルエン中の7.4g,0.1モルのエチレンジアミンを機械的攪 拌器及び窒素管と連絡したコンデンサーを装着した500mL三頸丸底フラスコ に仕込んだ。20.8g,0.21モルのシアノ酢酸メチルをこのフラスコに加え て、その混合液を室温で20時間攪拌した。生成した固体を中型の焼結ガラス漏 斗で吸引濾過して生成物を2×100mLのトルエンで洗浄して40℃のオーブ ン中で減圧乾燥した。18.47gのエチレンビスシアノ酢酸アミドが白色結晶 として収率88.7%及びmp74〜78℃で得られた。その化学構造をNMR により確認した。 40gのトルエン中の9.72g,0.05モルのエチレンビスシアノ酢酸アミ ド、20.1g,0.11モルのベンゾフェノン、28.3gの18%酢酸アンモ ニウムの酢酸溶液を実施例1の操作に従って反応させた。乾燥した後、エチレン ビス(2−シアノ−3−フェニル)桂皮酸アミドがくすんだ白色結晶として収率 48%で得られ、その構造をNMRにより確認した。 実施例3 320mLのトルエン中の20.5g,0.2モルの2,2−ジメチル−1,3− プロパンジアミンを機械的攪拌器及び窒素管と連絡したコンデンサーを装着した 500mL三頸丸底フラスコに仕込んだ。42.0g,0.42モルのシアノ酢酸 メチルをこのフラスコに加えて、その混合液を室温で20時間攪拌した。生成し た固体を中型の焼結ガラス漏斗で吸引濾過して、単離された結晶性生成物を新鮮 なトルエン(2×100mL)で洗浄して40℃のオーブン中で減圧乾燥した。 2,2−ジメチル−1,3−プロパンジアミンビスシアノ酢酸アミドが43.6g の白色結晶として収率92.3%及びmp149℃で得られた。その構造をNM Rにより確認した。 40gのトルエン中の10.5g,0.05モルの2,2−ジメチル−1,3−プ ロパンジアミンビスシアノ酢酸アミド、20.1g,0.11モルのベンゾフェノ ン、28.3gの18%酢酸アンモニウムの酢酸溶液を実施例1の操作に従って 反応させた。乾燥した後、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジアミンビス(2 −シアノ−3−フェニル)桂皮酸アミドがくすんだ白色結晶として収率54%で 得られ、その構造をNMRにより確認した。 実施例4 260gのトルエン中の43g,0.5モルのピペラジンを機械的攪拌器及び 窒素管と連絡したコンデンサーを装着した1L三頸丸底フラスコに仕込んだ。1 40g,1.4モルのシアノ酢酸メチルをこのフラスコに加えて、その混合液を 還流下74〜89℃で20時間攪拌した。反応で生成したメタノールをDean-Sta rk蒸留により除去した。生成した固体生成物を中型の焼結ガラス漏斗での吸引に より単離した。その生成物を2×100mLのトルエンで洗浄して40℃のオー ブン中で減圧乾燥した。106.2gのピペラジンビスシアノ酢酸アミドが定量 的収率でmp238℃で得られた。この生成物の構造をNMRにより確認した。 240gのトルエン中の11.1g,0.05モルのピペラジンビスシアノ酢酸 アミド、20.1g,0.11モルのベンゾフェノン、28.3gの18%酢酸ア ンモニウムの酢酸溶液を実施例1の操作に従って反応させた。還流時間は約31 時間であった。乾燥後、9.3gのピペラジンビス(2−シアノ−3−フェニル )桂皮酸アミドがmp275℃を有するくすんだ白色結晶として収率33.8% で得られ、その構造をNMRにより確認した。 実施例5 102gのトルエン中の9.5g,0.08モルのヘキサメチレンジアミンを機 械的攪拌器及び窒素管と連絡したコンデンサーを装着した500mL三頸丸底フ ラスコに仕込んだ。22.62g,0.20モルのシアノ酢酸エチルをこのフラス コに加えて、その混合液を室温で20時間攪拌した。生成した固体を中型の焼結 ガラス漏斗で吸引濾過してその生成物を単離した。この結晶性生成物を新鮮なト ルエン(60g×2)で洗浄して40℃のオーブン中で減圧乾燥した。ヘキサメ チレンビスシアノ酢酸アミドが白色結晶(20.7g)として定量的収率で及び 150℃のmpで得られた。 25g,0.1モルのヘキサメチレンビスシアノ酢酸アミド、40.1g,0. 22モルのベンゾフェノン、56gの18%酢酸アンモニウムの酢酸溶液を80 gのトルエンと共に、機械的攪拌器、温度計、滴下漏斗、及び還流コンデンサー が取り付けられたDean-Stark水分離器を装着した内蔵バッフルを有する500m L三頸丸底フラスコに仕込んだ。この反応混合液を21時間還流させた。次いで 、その反応内容物を室温まで冷やして固体生成物を濾過した。この生成物を5 0℃でメタノール(11g×2)で洗浄した。乾燥した後、生成物、つまりヘキ サメチレンビス(2−シアノ−3−フェニル)桂皮酸アミド(5.2g)が白色 結晶として収率81.7%及びmp232〜233℃で得られた。 実施例6 300mLのトルエン中の14.4g,0.1モルのオクタメチレンジアミンを 機械的攪拌器及び窒素管と連絡したコンデンサーを装着した500mL三頸丸底 フラスコに仕込んだ。20.8g,0.21モルのシアノ酢酸メチルをこのフラス コに加えて、その混合液を室温で20時間攪拌した。生成した固体を中型の焼結 ガラス漏斗で吸引濾過してその生成物を単離した。この結晶性生成物を新鮮なト ルエン2×100mLで洗浄して40℃のオーブン中で減圧乾燥した。オクタメ チレンビスシアノ酢酸アミドが25.4gの白色結晶として91.4%及びmp1 36℃で得られた。その化学構造をNMRにより確認した。 80gのトルエン中の26.0g,0.1モルのオクタメチレンビスシアノ酢酸 アミド、40.1g,0.22モルのベンゾフェノン、56gの18%酢酸アンモ ニウムの酢酸溶液を実施例1の操作に従って反応させた。乾燥後、45.4gの オクタメチレンビス(2−シアノ−3−フェニル)桂皮酸アミドが白色結晶とし て収率70.6%及びmp249℃で得られた。 実施例7 80gのトルエン中の8.4g,0.1モルの2−シアノ酢酸アミド及び20g ,0.11モルのベンゾフェノンを機械的攪拌器、温度計、滴下漏斗、及び還流 コンデンサーが取り付けられたDean-Stark水分離器を装着した500mL四頸フ ラスコに仕込んだ。31gの18%酢酸アンモニウムの酢酸溶液を室温で添加し た後、この混合液を還流させた。約111〜112℃での還流の間、その溶液は 不透明となり固体が生成した。還流下での全攪拌時間は17時間であった。冷却 後、その固体を濾過してメタノールで洗浄した。この固体生成物、つまり2−シ アノ−3−フェニル桂皮酸アミドをNMRにより確認した。収率は、89%(2 2g)、mp246℃であった。 実施例8 8.4g,0.1モルの2−シアノ酢酸アミド、11.7g,0.11モルのベ ン ズアルデヒド、及び80gのトルエンをフラスコに仕込んで、実施例7における 通りに酢酸アンモニウムの酢酸溶液を添加した。生成したスラリーは、110〜 111℃での還流下で淡褐色になった。還流下での全攪拌時間は18時間であっ た。冷却後、最終溶液中のトルエンをロータリーエバポレーターにより除去して 粗製固体をメタノールで2回洗浄した。この固体生成物、つまり2−シアノ−桂 皮酸アミドをNMRにより確認し、53.5%(9.2g)収率、mp129℃で あった。 実施例9 8.4g,0.1モルの2−シアノ酢酸アミド、13.2g,0.11モルのアセ トフェノン、及び85gのトルエンをフラスコに仕込んで、実施例7における通 りに酢酸アンモニウムの酢酸溶液を添加した。生成したスラリーは111℃での 還流下で黄色になった。還流下での全攪拌時間は18時間であった。冷却後、2 層の暗色液体が観察され、2,3時間後にそれら層の間に出発原料(4.5g) が出現したので除去した。トルエンをその液体から留去した。生成物2−シアノ −3−メチル桂皮酸アミドを含有する暗色の粘稠な液体をNMRにより確認した 。 実施例10 40gのトルエン中の12.5g,0.05モルのヘキサメチレンビスシアノ酢 酸アミド、11.6g,0.11モルのベンズアルデヒド、及び28.3gの18 %酢酸アンモニウムの酢酸溶液を実施例1の操作に従って反応させた。乾燥後、 11.5gのヘキサメチレンビス−2−シアノ桂皮酸アミドがくすんだ白色結晶 として収率54%で得られ、その構造をNMRにより確認した。 実施例11 40gのトルエン中の12.5g,0.05モルのヘキサメチレンビスシアノ酢 酸アミド、15.7g,0.11モルの4−クロロベンズアルデヒド、及び28. 3gの18%酢酸アンモニウムの酢酸溶液を実施例1の操作に従って反応させた 。乾燥後、13.3gのオクタメチレンビス(2−シアノ)−4'−クロロ桂皮酸 アミドが白色結晶として収率62.1%で得られ、その構造をNMRにより確認 した。 実施例12 80gのトルエン中の25g,0.1モルのヘキサメチレンビスシアノ酢酸ア ミド、33.5g,0.22モルの4−メトキシアセトフェノン、及び56gの1 8%酢酸アンモニウムの酢酸溶液を実施例1の操作に従って反応させた。乾燥後 、29.5gのオクタメチレンビス(2−シアノ−3−メチル)−4'−メトキシ 桂皮酸アミドがくすんだ白色結晶として収率57.0%で得られ、その構造をN MRにより確認した。 実施例13 80gのトルエン中の25g,0.1モルのヘキサメチレンビスシアノ酢酸ア ミド、46.5g,0.22モルの4,4'−ジメチルベンゾフェノン、及び56g の18%酢酸アンモニウムの酢酸溶液を実施例1の操作に従って反応させた。濾 過及び乾燥後、34.9gのヘキサメチレンビス(2−シアノ−3,4”−トリル )−4'−メチル桂皮酸アミドが白色結晶として収率54.8%で得られ、その構 造をNMRにより確認した。 実施例14 80gのトルエン中の25g,0.1モルのヘキサメチレンビスシアノ酢酸ア ミド、48.1g,0.22モルの4,4'−ジフルオロベンゾフェノン、及び56 gの18%酢酸アンモニウムの酢酸溶液を実施例1の操作に従って反応させた。 濾過及び乾燥後、11.05gのヘキサメチレンビス(2−シアノ−3,4"−フ ルオロフェニル)−4'−フルオロ桂皮酸アミドがmp250℃を有するくすん だ白色結晶として収率17.6%で得られ、その構造をNMRにより確認した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AU,BB ,BG,BR,CA,CN,CU,CZ,EE,GE, GH,HU,IL,IS,JP,KP,KR,LK,L R,LS,LT,LV,MG,MK,MN,MW,MX ,NZ,PL,RO,RU,SD,SG,SI,SK, SL,TR,TT,UA,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 マシュー,チェムポリル・トーマス アメリカ合衆国ニュージャージー州07869, ランドルフ,オペナキ・ロード 19

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.シアノ桂皮酸アミド化合物の製造方法であって、式: 〔式中、n=1又は2であり、そしてn=1のときは、RIVは水素でRVはC1〜 C6直鎖状又は分枝状アルキル、C3〜C7シクロアルキル、又はC2〜C6アルケ ニルであり、そしてn=2のときは、RIVは水素でRVはC2〜C20直鎖状又は分 枝状アルキレン、C3〜C7シクロアルキレン、又はC2〜C20アルケニレンであ り、そしてRIVがメチレン基であるときは、RVは6員環を形成するエチレン基 である。〕のシアノ酢酸アミドを、有効量のカルボニル含有有機化合物、触媒量 の縮合触媒、及び十分な量の溶媒と、シアノ桂皮酸アミド化合物を生成するのに 適する条件下で接触させる工程を含む方法。 2.式: 〔式中、RIVはC1〜C6直鎖状又は分枝状アルキル基である。〕の有効量のシア ノ酢酸エステルをプロトン性又は非プロトン性溶媒の存在下でアミンでのアミノ リシスにより、シアノ酢酸アミドを合成することを更に含む、請求項1記載の方 法。 3.シアノ桂皮酸アミド化合物の製造方法であって、式: 〔式中、n=1又は2であり、そしてn=1のときは、RIVは水素でRVはC1〜 C6直鎖状又は分枝状アルキル、C3〜C7シクロアルキル、又はC2〜C6アルケ ニルであり、そしてn=2のときは、RIVは水素でRVはC2〜C20直鎖状又は分 枝状アルキレン、C3〜C7シクロアルキレン、又はC2〜C20アルケニレンであ り、そしてRIVがメチレンであるときは、RVは6員環を形成するエチレン基で ある。〕のシアノ酢酸アミドを、アルデヒド又はケトンのシアノ酢酸アミドに対 するモル比が約1:1〜約4:1のアルデヒド又はケトン、触媒量の約5〜約3 0%酢酸アンモニウムの酢酸溶液、及び十分な量のトルエン、キシレン又はそれ らの混合物と接触させる工程を含み、該接触が、該シアノ酢酸アミド、アルデヒ ド又はケトン、及び酢酸アンモニウム溶液が加熱されて還流下で約2〜約30時 間攪拌されながら行われる方法。 4.式: 〔式中、RIVはC1〜C6直鎖状又は分枝状アルキル基である。〕の有効量のシア ノ酢酸エステルの、トルエン、キシレン及びそれらの混合物からなる群から選択 される非プロトン性溶媒の存在下でのアミンでのアミノリシスにより、シアノ酢 酸アミドを合成することを更に含む、請求項3記載の方法。
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