JP2001501981A - 樹脂組成物の改良 - Google Patents

樹脂組成物の改良

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Abstract

(57)【要約】 (a)熱硬化性樹脂成分、(b)硬化剤成分、(c)熱可塑性成分の所定量、(d)有機金属硬化触媒成分からなる架橋性組成物、プレプレグ、それらにより成形された製品とその製法,そして成分d)の化合物を使用すること及びそれらの成形時の支持体。形成。成分a)はエポキシ樹脂、付加重合樹脂、ホルムアルデヒド縮合樹脂、シアネート樹脂、イソシアネート樹脂及びそれらの2又はそれ以上の混合物のグループから選択される請求の範囲1記載の組成物要約書

Description

【発明の詳細な説明】 樹脂組成物の改良 本発明は、樹脂組成物に関するの改良に係り、特に、エポキシ架橋性樹脂組成 物等の熱硬化性組成物とその適切な架橋手段により当該架橋樹脂組成物の製造方 法とそれにより得られる架橋生成物に関する。 熱硬化性樹脂、すなわち熱硬化物は、架橋結合により架橋性が生じ、その温度 安定性により特徴づけられる。この生成物のチャー点(charring point)までの 耐熱性は広範囲の応用、典型的には構造プラスチック、ラミネート、表面被覆材 、接着剤などに特に適している。さらに、これらの樹脂の構造的性質は優れた機 械的、電気的強度と耐薬品性(化学性)の基となる。この樹脂は重合時に収縮性 が低い事も特徴の一つである。 架橋性熱硬化性樹脂中での熱可塑性成分は丈夫さ(toughness)と延性(ductil ity)と耐溶剤性を増進してこれらの生成物の有用性の幅を拡大する。 従来の熱硬化物はフェノール、アミノプラスチック、エポキシといくつかのポ リウレタンを含む。その広範囲の有用性にもかかわらず、後架橋工程として一般 に知られている架橋工程での架橋結合をさせるために架橋温度を高くする必要が あるため、これらの樹脂は全て製造コストが高いことで特徴づけられる。ICI コンポジット社のヨーロッパ特許出願番号EP−A−0311349には性質改 善のための熱可塑性樹脂成分とポリアリールスルホン架橋剤を含む熱硬化性樹脂 組成物を含む触媒の存在下で180℃及びそれ以上の温度の架橋温度が必要なエ ポキシ樹脂が記載されている。架橋性樹脂は典型的には120℃のガラス転移温 度を超えて(go through)、ガラス転移温度(Tg)を高めるために後架橋のた めの昇温された180℃又はそれ以上の温度が必要である。典型的には架橋は3 から7バールの範囲での昇圧下で行われ、オートクレーブ又はそれに類似したも のが必要となり、さらに設備費と操作コストが高くなる。 最高温度より低い温度で架橋をしても良いが、この場合には架橋時間を長くし 、架橋結合が完全でなくなる可能性があり、その他の性質が妥協的なものになり 、長い期間、選択された温度を維持するために、ほとんど又は全く経済的利益が なくなる。熱硬化生成物を架橋させるために、最高18時間にわたり加熱するこ と、また、なによりも高価なオートクレープ時間が必要であることは工業的に利 用するには、生産性が大きく低減される。 熱硬化性樹脂は、その物理的又は機械的強度のためよりも、むしろ市場の要求 の変化と外観とデザインのリニューアルにより、限られた数の「デザイナー」製 品が製造され、少ない特殊な市場向けに製造され、また限られたライフサイクル を有する製品の製造のために用いられいる。その製造のために、高い製造温度が 必要であるので、成型法で製造される製品の場合には、高温度に耐える成型体( 鋳)とか道具(moulds or tools)が必要であることから、そのような製品の市 場性が厳しく制限される。180℃を超える必要な温度でのその成型時の強度を 維持することができる最も温度回復性の高い道具は典型的には、金属からなるも のであり、注文主には高価であり、比較的長い期間にわたり償却される事が必要 である。これは、例えば、特殊な宇宙工業又は乗り物、キャラバン、モービルハ ウス、又はモータバイクの車体のセル又はそれに類するものなど、典型的には厳 しい競争の下でなされる移り変わる要求と流行にさらされ、さらに、より流線型 にすること、道路への密着性(road holding)と他の技術的部品との両立性、重 量削減などに合致するボディーのセルの形の変化に対する技術的要求等があると 、なおさら厳しくなる。上記した理由で、他の製造物への応用、例えば、家庭、 オフィスまたは園芸に用品等の家具類の製造が試みられている。 従って、成型材料として使用できて、限られた数の製品及び/又は限られた製 品寿命を有する成形品に用いられる適切な組成物の最高の耐熱温度より低い温度 で架橋する架橋性樹脂に対する要望が強い。さらに、低コストで製造可能な組成 物又は製品(製造物)が得られる熱硬化性樹脂に対する要請が強い。さらに、変 成された架橋性樹脂によりその機械的又は物理的性質が変わらない組成物または 製品の製造に用いられる架橋性熱硬化性樹脂の応用に対する要望があり、したが って、その機械的又は物理的性質に対する高いレベルの信頼性がある。例えば、 以下に記載するパネルの製造に対する応用、また特に宇宙製品、レーシングカー 、自動車とモータバイクパネルなどに使用できる製品に対する要望がある。 我々は驚くべきこと、架橋性熱硬化性樹脂組成物の範囲内であり、より低温で 架橋できるあるクラスの化合物を用いる上記要請に見事に合致した樹脂組成物と その製法を見いだした。 本発明によれば、最も広い観点から、次の組成からなる架橋性組成物が提供で きる。 (a)熱硬化性樹脂成分、 (b)硬化剤成分、 (c)熱可塑性成分の所定量、 (d)有機金属硬化触媒成分 ここで、成分a)、b)、c)及び/又はd)は活性のモノマー化合物、特に 架橋した樹脂前駆体、オリゴマーまたはれそらに類似したもの、官能基が保護さ れて不活性になった均等物又は当技術分野で通常用いられるあらゆる形式のもの である。この発明の性質は架橋性組成物に依存しているが、通常はそれから得ら れる架橋物から明らかになる。 成分a)は、エキポシ樹脂、付加重合樹脂、特にビス−マレイミド樹脂、ホル ムアルデヒド縮合樹脂、特にホルムアルデヒド−フェノール樹脂、シアネート樹 脂、イソシアネート樹脂とそれらの2つ以上の化合物から成るグループから適切 に選択され、そして、芳香族ジアミン、芳香族モノ第一級アミン、アミノフェノ ール、多価フェノール、多価アルコール、ポリカルボン酸及びそれに類するもの 、またはそれらの混合物から成る化合物のグループの1つまたはそれ以上のモノ もしくはポリ−グリシジル誘導体から誘導されたエポキシ樹脂が望ましい。付加 重合樹脂の例はアクリル樹脂、ビニール樹脂、ビス−マレイミド樹脂、不飽和ポ リエステル樹脂である。ホルムアルデヒド縮合樹脂の例は尿素樹脂、メラミン樹 脂、フェノール樹脂である。 さらに成分a)は、50℃で粘度10−20Pa sのN,N,N’,N’− テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン(例えばチバガイギーで販売されて いる“MY9663”、“MY720”もしくは“MY721”);(MY72 1はMY720より粘度を低くした改良品であり、より高い使用温度用である。 );110℃で粘度18−22PoiseのN,N,N’,N’−テトラグリシ ジル−ビス(4−アミノフェニル)−1、4−ジイソ−プロピルベンゼン(例え ばシェルケミカル社で販売されているエポン1071);110℃で粘度30− 40PoiseのN,N,N’,N’−テトラグリシジル−ビス(4−アミノ− 3,5−ジメチルフェニール)−1,4−ジイソ−プロピルベンゼン(例えばシ ェルケミカル社で販売されているエポン1072);25℃で粘度0.55−0 .85Pa sのp−アミノフェノールのトリグリシジルエーテル(例えばチバ ガイギーで販売されている“MY0510”);から選択されていて、例えば公 報番号EP−A−0 311 349、すなわち出願番号PCT/GB/95/ 01303に開示されているような室温で液体であるような少なくとも1つのエ キポシ樹脂の前駆体を含むことが望ましい。さらに望ましいのは、これを少なく とも25%がエキポシ成分である構成とすることである;例えば2,2−ビス( 4,4’−ジハイドロキシフェニル)プロパン(例えばダウ社で販売されている “DE R 661”、もしくはシェル社で販売されている“エピコテ828” )というような物質に基づくビスフェノールAのジグリシジルエーテル、そして 好ましくは25℃で粘度8−20Pa sであるノボラック樹脂;フェノールノ ボラク樹脂のグリシジルエーテル(例えばダウ社で販売されている“DEN43 1”もしくは“DEN438”)、本発明に従い組成物を作る際に良いとされて いる粘度の低い種々のもの;ジグリシジル1、2−フタレート、例えばGLYC EL A−100;粘度の低いジハイドロキシジフェニルメタンのジグリシジル 誘導体(ビスフェノールF)(例えばチバガイギーで販売されている“PY30 6”)などである。他のエキポシ樹脂前駆体には、3’、4’−エポキシシクロ ヘキシル−3、4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(例えばチバガイ ギーで販売されている“CY179”)やユニオンカーバイド社の“ベークライ ト”の中のいずれかなどの脂環式化合物が含まれる。 成分a)は架橋剤や必要に応じて触媒を用いて樹脂前駆体を少なくとも部分的 に架橋している生成物が望ましい。 成分b)は、例えば公報番号EP−A−0 311 349、すなわち出願番 号PCT/GB95/01303で開示されているように既知の架橋剤から選択 されることが望ましい。それは、ここで例として挙げられているアミノグループ 当たり分子量500までのアミノ化合物、例えば芳香族アミンもしくはグアニジ ン誘導体である。顕著な例は3,3’−や4−,4’−ジアミノジフェニルスル フォン、(“DDS”として市販されている)、メチレンジアニリン、ビス(4 −アミノ−3、5−ジメチルフェニル)−1、4−ジイソプロピルベンゼン(シ ェルケミカル社のエポン1062として入手できる);ビス(4−アミノフェニ ル)−1、4−ジイソプロピルベンゼン(シェルケミカル社のEPON1061 として入手できる);4−クロロフェニル−N、N−ジメチル−尿素、例えばモ ヌロン(Monuron);3,4−ジクロロフェニル−N、N−ジメチル−尿 素、例えばジウロン(Diuron)やジシアノジアミド(パシフィックアンカ ーケミカル社の“アミキュアCG1200として入手できる)である。そのよう なアミン架橋剤は、もしアミンを末端に有している熱可塑性のものであれば成分 c)に加えられる;このようにこの組成物は、1つはアミノグループ当たり50 0までの分子量を有し、もう1つはアミノグループ当たり少なくとも分子量50 00を有していて、全体のアミン含有量はエポキシ樹脂前駆体の量論的必要量の 70−110%の範囲で含まれているようなエポキシと反応する2つのタイプの アミンを含んでいるものが好ましい。他の脂肪族ジアミン、アミド、カルボン酸 無水物、カルボン酸、フェノール類というような標準的なエポキシ架橋剤は、必 要に応じて使用し得る。 従来は、そして公報番号EP−A−0 311 349、すなわち出願番号P CT/GB95/01303で記載されているように、エポキシ樹脂構成成分/ 架橋剤との反応の触媒、典型的なものではルイス酸もしくはルイス塩基も使用さ れる。しかしながら本発明によれば、そのような触媒は使わない方が良い。触媒 の代わりに以下に定義しているように成分d)を使用する方が便利である。 成分c)は、例えば公報番号EP−A−0 311 349で定義されている ように、少なくとも1つの熱可塑性ポリアリールスルホン成分単位から成ること が望ましい。熱可塑性ポリアリールスルホン成分単位はエーテル結合の繰り返し 単位からなる少なくとも1つのポリアリールスルホンからなっており、さらに必 要ならばチオエーテル結合の繰り返し単位も含まれ、前記単位は −(PhSO2Ph)n− と、さらに任意に追加される −(Ph)n− からなるグループから選択され、 ここで、Phはフェニレンであり、n=1〜2であり、n=1と2が部分的に 存在していてもよく(can be fractional)、a=1〜3であり、a=1から3 が部分的に存在していてもよく(can be fractional)、平均して少なくとも2 つの前記単位−(PhSO2Ph)n−が各ポリマー鎖に連続して存在ような割合 で前記少なくとも1つのポリアリールスルホン内に繰り返し単位−(PhSO2 Ph)n−が存在するならば、nが1を超えると、前記フェニレンは一価の化学 結合又は−SO2−以外の二価グループにより線状結合しているか、又混在して いる(fused)。ここで、前記少なくとも1つのポリアリールスルホンは、A’ が二価の炭化水素基で、Yが活性水素、エポキシ、シアネート、イソシアネート 、ビニル、アリル、エチニル、マレイミド官能性基を有するグループから選択さ れる化学式−A’−Yの反応性ペンダント基及び/又は末端基を有する化合物で ある。 ポリアリールスルホン構成成分は、好ましくはポリエーテルスルホンから、更 に好ましくは繰り返し単位と結びついたポリエーテルスルホンとポリエーテルエ ーテルスルホンの組み合わせから成る。そして前記単位において、フェニレング ループはメタ−もしくはパラ−、好ましくはパラであるが、フェニレンは一価の 化学結合もしくはスルホン以外の二価グループと線状結合しているか、ないしは 共に混在している(fused)。様々な数値のnないしはaを有する単位を含む、 ここで挙げた高分子鎖の平均的な前記値は、部分的サンプルにより決定される( by fractional reference is made)。 加えて、既に述べられているように、前記少なくとも1つのポリアリールスル ホンにおいて、前記繰り返し単位の相対割合は、平均して少なくとも2つの単位 (PhSO2Ph)nが、各々の高分子鎖の中で隣接位置にあり(immediate mutua l succession)、各々1:99と99:1、特に10:90と90:10の範囲 であることが望ましい。その比は典型的には25−50(Ph)a/(PhSO2 Ph)n(25-50(Ph)a,balance(PhSO2Ph)n)である。好ましいポリ アリールスルホンにおいて、繰り返し単位は I XPhSO2PhXPhSO2Ph(”PES”)と II X(Ph)aSO2PhXPhSO2Ph(”PEES”)と であり、ここでXはO又はSであり、これらは各繰り返し単位の間で異なり、I のIIに対する比は(それぞれ)10:90と80:20の間、特に10:90と 55:45の間である。 好ましいポリアリールスルホンの繰り返し単位の相対割合はSO2の重量%で 表されて、(SO2の重量)/(平均的な繰り返し単位の重量)の100倍とし て定義される。好ましいSO2の含有量は少なくとも22%、好ましくは23− 25% である。これはa=1である時、PES/PEESの比が少なくとも20:80 、好ましくは35:65と65:35の範囲にあることに相当する。 上記比率は既に述べられている繰り返し単位にのみ当てはまる。そのような単 位に加えて、ポリアリールスルホンは他の繰り返し単位の最高50%、特に最高 25%モルまで含まれている。好ましいSO2の含有量の範囲は(必要に応じて )高分子全体に適用される。そのような単位は、例えば以下の構造式で表される 。 ここでAは直接結合(direct link)、酸素、硫黄、−CO−もしくは二価炭 化水素ラジカルである。ポリアリールスルホンが求核的合成(nucleophilic synt hesis)の生成物である場合、その単位は、例えば1つもしくはそれ以上のビスフ ェノール及び/又はハイドロキノン、4,4’−ジハイドロキシビフェニル、レ ゾルシノール、ジハイドロキシナフタレン(2,6−及び他の異性体)、4,4 ’−ジハイドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジ(4−ハイドロキシフェニル )プロパン及び2,2’−ジ(4−ハイドロキシフェニル)−メタンから選択さ れる、対応するビスチオールもしくはフェノール−チオールから誘導される。 仮にビス−チオールが使用される場合には、該チオールに対応するもの(in s itu)が形成される。すなわち、例えば以下に記述されているようなジハライド は、アルカリハライドもしくはポリハライドもしくはチオサルファイトと反応す る可能性がある。 前述の付加した単位の他の例は以下の構造式である。 ここでQとQ’は、同じであるか異なっているが、COもしくはSO2である 。Arは二価の芳香族ラジカルであり、nは0,1,2もしくは3であり、nは QがSO2ある場合にはゼロではない。Arはフェニレン、ビフェニレンもしく はターフェニレンから選択される少なくとも1つの二価の芳香族ラジカルである ことが好ましい。特別な単位は次の構造式を有する。 ここでmは1、2もしくは3である。高分子が求核的台成の生成物である場合 には、そのような単位は、例えば4,4’−ジハロベンゾフェノン、4,4’ビ ス(4−クロロフェニルスルフォニル)ビフェニル、1,4ビス(4−ハロベン ゾイル)ベンゼンと4,4’−ビス(4−ハロベンゾイル)ビフェニールから選 択される1つ以上のジハライドから誘導される。 それらは、もちろん、対応するビフェニールから部分的に誘導される。 ポリアリールスルホンはハロフェノール及び/又はハロチオフェノールからの 求核的合成の生成物である。求核的合成において、塩素もしくは臭素などのハロ ゲンが銅触媒の存在下において活性化される。そのような活性化は、仮にハロゲ ンが電子吸引基により活性化されるのであれば、しばしば不必要である。どのよ うな場合にも、フッ化物は通常塩化物より活性が高い。いかなるポリアリールス ルホンの求核的合成も、化学量論的量を超えて最高10%モルまでの1以上のア ルカリ金属カーボネートの存在下に、150〜350℃の温度範囲で、芳香族ス ルホン溶剤中で行なわれるのが好ましい。 必要に応じて、ポリアリールスルホンは電子求引的な合成の生成物でもよい。 既に述べているように、前記した少なくとも1つのポリアリールスルホンは化学 式−A’−Yの末端基及び/又はペンダント基を有し、ここでのA’は二価の炭 化水素基であり、好ましくは芳香族である。そしてYはエポキシグループもしく は架橋剤もしくは他の高分子の類似したグループと反応するグループである。Y の例は、活性水素、特にOH、NH2、NHRもしくは−SHを有するグループ である。ここでRは最高8つの炭素原子を含むか、または他の架橋結合反応のあ る、特にエポキシ、シアネート、イソシアネート、アセチレンもしくはビニル、 アリルまたはマレイミドとしてのエチレンを有する炭化水素グループである。 ポリアリールスルホンの数平均分子量は2000から60000の範囲内にあ ることが望ましい。好ましくは9000とくに10000以上、例えば1100 0から25000の範囲がよく、それと同様に架橋結合された複数の熱硬化ゾー ンの間に丈夫な熱可塑性ゾーンを設けることによってのみ、構造的なことだけで なく、化学的相互作用によって、熱硬化樹脂のみの場台と比較して強靱さ(toug hness)が増加する。別の有効な下位概念に相当する分子量の範囲は3000〜 11000、特に3000〜9000であり、この範囲のものは、架橋結合を分 離し、希釈して構造を丈夫にして、熱硬化樹脂の鎖を広げるもの(chain-extend er)として働く。上記ポリアリールスルホンの定義の中で、適切なエポキシ樹脂 前 駆体と相溶性があるものが好ましく、そのようなポリアリールスルホンは、高い 弾性係数(modulus)とTgを持ち、丈夫である。 組成物内の熱可塑性成分の重量割合は典型的には5から90%、特に20から 50%、例えば25から40%の範囲である。 成分d)は熱硬化性樹脂のエポキシもしくはハイドロ基や熱可塑性樹脂のA’ Y基といった、反応性ペンダント(pendant)基及び/又は反応性末端基と架橋 結合を生成可能な有機金属化合物もしくは化合物から選択されるのが望ましく、 望ましくは昇温された望ましい条件下におかれた時にのみ、本発明の樹脂組成物 が有利な反応性を示す。成分(d)は以下の構造式I (I) M(R)n の有機金属錯体化合物のクラスからなり、 ここで、Mは有機配位座の配位子(organic ligand)を配位できる適切な金属 であり、Rは既知のモノ−、ジ−、トリ−有機配位座の配位子(organic ligand )から選択され、nは金属や活性中間生成物もしくはそれらの混合物の配位数で ある。好ましくは、Mは遷移族(transition element)やランタニド、好ましく はチタン、ジルコニウム、ハフニウム、セリウム、バナジウム、ニオブ、更に好 ましくはチタンとジルコニウムから選択され、そのためnは4か6である。 Rは、1またはそれ以上の求核基又は成分、例えば直鎖又は分岐鎖、短鎖又は 長鎖のアルコール、アミン、酸、エステル、リン酸塩(p hosphate)、ケトン及 び無水物又はそれらの類似物から選択され、これらは必要に応じて反応性を付与 され(be additionally functionalised)、そしてモノ−、ジ−、トリ−及び/又 はテトラ−配位座の配位子の組み合わせ、好ましくは1またはそれ以上のジ−、 トリ−またはテトラ−配位座の配位子とモノ−配位座の配位子の混合物からなり 、望ましくは多重配位子座又はキレートの配位子は、例えばグリコール、アルカ ノールアミン、α−ヒドロキシ酸、β−ケト−エステル及び酸フォスフェートと それらの組み合わせである。具体的には成分d)はオルガノチタネートから成り 、その中で有機配位座の配位子の2つはアルコールなどのモノ−配位座の配位子 から成り、さらに2つは以前定義したようにジ−配位座キレート配位子から成っ ている。しかしながら、配位子は多重の組み合わせ(multicity and type)で存 在しても良い。 成分d)は少なくとも一部分は、多重核錯体、オリゴマー的またはそれらの組 み合わせ生成物(multinuclear complex oligometric or combination products) を形成するために予め反応された以前定義した化学式Iの化合物のある量から成 っている。 オルガノチタネートは既知であり、例えばTioxides Specialities社から入手 でき、合成・自然製品の製造及び加工において多くの出願で用いられている。し かしながらそのような化合物の広い範囲の出願は、広い範囲の効用と相関性があ り、それにより詳細な実験を行うことなく、特定の用途におけるそれらの性質も しくはそれらの効果を予想することは不可能である。本発明によれば、適切な方 法で特に以前定義したようにオルガノチタネートを含む場合、適切な方法で成分 d)を用いることで、特に低い温度で、有利に機械的そして物理的特性を悪化さ せることなく好ましい実施の形態で、有利に以前定義した熱硬化性樹脂を架橋す ることができることが発見された。本発明の特に好ましい実施の形態において、 あるオルガノチタネートは熱硬化性樹脂を以前定義したように、オルガノチタネ ートを用いないで製造した対応する樹脂より優れた形態学的特徴(morphologies) を有 すことが可能である。 特に本発明の有利な実施の形態において、有機金属化合物d)は、以前定義し た成分a)、b)そしてc)の性質、もしくは条件に合った製造時の温度・時間 ・機械的もしくは物理的特性などのどちらかにより、その特定の用途に合うもの が選択される。 それゆえ、本発明によれば以前定義されたように成分a)、b)そしてc)そ して成分d)から成る熱硬化性樹脂組成物が用いられる。ここで成分d)は1ま たはそれ以上の化学式IIで表されるオルガノチタネートからなる。 (II) Ti(R’)4 ここで、R’はRを参考に以前定義された有機配位子から選択され、好ましく は例えばn−又はi−プロピル、n−,i−又はt−ブチル,ペンチル、ヘキル 、ヘプチル、もしくはオクチル部分(moieties),そして活性中間生成物もしくは それらの混合生成物などの第1級、第2級及び第3級のC2−C18の部分から選 択される。 本発明の特に好ましい実施の形態においては、以前定義された化学式IIの化合 物は、以前定義されたアルコールやアミンから選択された1またはそれ以上のモ ノ(monodentate)配位座の配位子と任意に以前定義されたようにグリコール、ア ルコール、アミン、α−ヒドロキシ酸、β−ケトエステル及び酸フォスフェート (acid phosphates)から選択される1つまたはそれ以上の二配位座の配位子との 組み合わせから成っている。好ましくは、化合物の他の成分と相性が良く、架橋 結合の望ましい強度(rigidity)とを有しているような、以前定義されたC2−C1 8 の適切なカーボン鎖結合から成る配位子からなることである。 好ましくは成分d)は溶剤や同様のものを加えず活性樹脂として計算して(cal culated)、15部重量までの量の内で、好ましくは0.5部を超えた量で用いら れ、例えば1から12部重量の範囲、さらには成分a)からc)の全重量に対し て3から10重量部の範囲で存在する。成分d)の量は架橋結合している成分a ),b),c)や例えばオルガノチタネートといった特別な成分d)の性質によ り決定される。 本発明の特に有利な実施の形態において、優れた形態学特性(morphological p roperties)、典型的には連続した優れた形態学特性を有する、公報番号EP−A −0 311 349で記載されているような熱可塑性成分のある量を含む熱硬 化性樹脂は、以前定義されたある成分d)の使用で得られる。 さらにガラス転移(transition)温度のような他の特性や、降伏圧力(yield stress)、弾性率(modulus)、延性(ductiliy)、その他の同様の機械的特性は、 本発明により優れたものとなる。特に、以前定義された成分d)から成る化合物 は、優れた機械的・物理的特性を有する架橋生成物を提供することを見出した。 その中で少なくとも1つ、好ましくは2つのグループRが、求核的なキレート配 位子から成り、特にはキレートアルコールアミン、β−ケト酸、−エステル及び −ケト及びそれに類似したものから選択される2又はそれ以上の配位子から成る ものが良い。 以前定義された成分a)からd)は市販されており、又は成分a)からc)の 使用は、既に記述した公報番号EP−A−0 311 349すなわち出願番号 PCT/GB/95/01303で開示されている。 以前定義した成分d)は、例えば市販されているテトラクロロ化合物から、ア ルコールとの置換反応やさらに適当なもので置換することにより入手できる。事 実、化合物n−プロピル、イソプロピル、t−ブチルチタネートは,工業的に製 造される。それにより、望ましい成分d)の製造は以下の反応式により製造され る。 Ti(O−iC374+4ROH→ Ti(OR)4+4iC37OH ここでRは以前定義したように成分d)と同様に定義される。 本発明のさらなる実施の形態において、以前定義したように成分d)で定義し た有機金属化合物からなる成分d)を含む成分a)、b)及びc)で以前定義し た熱硬化性樹脂の架橋に使用される組成物を提供する。 本発明のさらなる実施の形態において、以前定義した熱可塑性樹脂で変性させ た熱硬化性樹脂の架橋に以前定義した成分d)の製造の際に、以前定義した化学 式Iの化合物が使用される。 本発明のさらなる実施の形態において本発明に従い、以前定義した熱可塑性樹 脂で変性した熱硬化性樹脂の架橋に以前定義した成分d)を使用するために、以 前定義した化学式Iの化合物の製造の際に前駆体もしくは中間生成物が使用され る。 その組成物は,荷重、又は耐衝撃性の構造を含む,構造体の組み立てに特に適 している。この目的のために繊維のような増強剤を含んでも良い。繊維は,例え ば約6mm、平均繊維長は2cmを以下、またはさらに短くされうる。あるいは 、そしてむしろ、繊維は連続的であり,例えば、一方向に方向付けられた繊維、 ま たは織り繊維である。即ち、この複合物はプレプレグから成る。短い、及び/又 は、さらに短くされた繊維と、連続的繊維との組み合わせは有用である。この繊 維は、サイズ化又は非サイズ化される。繊維は大抵5〜35重量%濃度で、好ま しくは最低20重量%で添加される。構造体に応用するには、例えばガラス繊維 又はカーボン繊維のような連続繊維を使うことが望ましく、特に30から70容 量%、50から70容量%の濃度が望ましい。 その繊維は、特にポリパラフェノレンチレフタルアミドのような硬いポリマー からなる有機物でありうる。或いは無機物でもありうる。無機繊維ガラスのなか で、「E」や「S」のような繊維、又はアルミナ、ジルコニア、シリコンカーバ イドや他のセラミクスや金属などの化合物が使用可能である。もっとも相応しい 強化繊維は、カーボン、特にグラファイト繊維である。この発明において特に有 用であることが発見されたグラファイト繊維は、アムコ社の商品名T650−3 5、T650−42、T300;東レによる商品名T800−HB;及びヘラキ ュールスによる商品名AS4、AU4、IM8及びIM7がある。 有機繊維又はカーボン繊維は望ましくはサイズ化されないか、もしくは望まし くない反応をすることなく液体前駆体組成物に溶け、本発明の熱硬化性/熱可塑 性組成物の両方に結合するという意味で、本発明の組成物と相性(compatible) な物質でサイズ化される。特に、非サイズ化されたまたはエポキシ前駆体又はポ リアリールサルフォンのような熱可塑性物でサイズ化されたカーボン繊維又はグ ラフィト繊維が好ましい。無機繊維は好ましくは、繊維とポリマー組成物の両方 に結合した物質でサイズ化されたものである;例えばガラス繊維に適用される有 機−シランカップリング剤がある。 その組成物は、例として反応性グループをもつ液体ゴムのような従来の強化剤 (toughening agents)を含み、ガラスビーズ、ゴム粒子、ゴムで覆われたグラ スビーズ、ポリテトラフルオレチレンのような充填剤、シリカ、グラファイト、 ボロンナイトライド、マイカ、タルクとバーミキュライト,顔料、求核剤(nucl eating agent)、またフォスフェートのような安定剤が含まれる。ポリスルフ ォン/熱硬化性混合物の合計の容量%として、そのような物質のグループ及びい かなる繊維状の増強剤も、少なくとも20容量%になっていなければならない。 繊維とそのような他の物質の割合は、以下に定義される温度で架橋された後の組 成物の合計で計算される。 第一の前駆体組成物はポリスルフォンと熱硬化性前駆体と(場合によっては) 繊維性増強剤と他の物質を混合して得られる。溶剤も使用される。その溶剤とそ の配合割合は選択され、ポリマーと樹脂前駆体の混合物は少なくとも安定したエ マルジョン、好ましくは安定した外見上は単一の相溶液が形成される。ポリスル フォンに対する溶剤の重量割合は5:1から20:1の間が好ましい。溶剤の混 合物を使用することが好ましく、例えばハロゲン化された炭化水素とアルコール を99:1から85:15の間の割合で使用する。そのような混合物の中の溶剤は1気 圧、100℃のもとで沸騰させ、また使用される混合割合では、相互に溶けて混 ざり合わせなければならない。それに代えて、ポリサルフォンと熱硬化性又は前 駆体は、ホットメルト及び/又は高せん断(high shear mixing)により混合 される。 その混合物は充分均一に混合されるまでかき混ぜられる。従って、濃縮された 第一組成物前駆体を作り出すため、蒸発によりすべての溶剤は取り除かれる。蒸 発は50〜200℃が適し、その最終段階では、例えば13.33Paから13 33Pa(0.1から10mmHg)の範囲の大気圧に近い気圧 (subatmospheric pressure)でよい。濃縮された第一組成物前駆体は、繊維が 成分として含まれる場合の混合物の流れを補助するため、最高5%w/wの揮発 性溶媒を含んでいることが好ましい。この残りの溶媒は混合機(impregnating m achine)のホットローラから接触させることで取り除ける。 安定したエマルジョンは適切に貯蔵される。次に、適切な状態(suitable nat ure)と量で架橋剤の添加及び/又は温度の変化や溶剤の付加又は除去によって 、エマルジョンは望ましい程度にまで非安定化(destabilized)されなければな らない。そこで、架橋触媒成分d)が添加される。その液体は、両成分の統一さ れた分配を確保するためかき混ぜられ、そして冷やされて安定したエマルジョン として貯蔵される。 以上、成分d)が室温で又は室温に近い温度で大抵液状であるということが、 本発明の利点である。 既知の方法により、この発明の組成物は架橋される。樹脂液体の形を取るその 組成物は、パネル、プレプレグかそれに類似したものの製造のために、適当な脱 気温度に予め温められた適当な鋳型か器具に移されることが好ましい。 その安定したエマルジョンは、増強(reinforcing),強化(toughening)、充 填,求核用の物質か剤かまたはそれに類似したものと混ぜ合わされ、そして温度 は架橋温度まで上げられる。適度な架橋は最高150℃まで昇温して行われ、好 ましくは100から130℃の範囲が好ましく、さらには約120から125℃ がより好ましい。また、ガスの抜けによる変形効果を抑えるため、また空隙がで きるのを抑制するため、最高10バールまで、望ましくは3〜7バール(abs) まで 昇圧される。 好ましくは架橋温度は、例えば2℃から3℃/秒のように、最高5℃/秒で高 められ、そして例えば3〜4時間など、最高9時間、好ましくは6時間その温度 を保つ。例えば3℃/秒など、最高5℃/秒の割合で冷されて、その間に圧力も 低下される。大気圧において150℃〜180℃の範囲の温度で、後架橋が行わ れる。生成物のガラス化温度その他を改善するために適度な加熱速度が保たれる 。 すでに存在するか又は新たに添加された揮発性溶剤を含んでいる可能性のある 濃縮された第一組成物前駆体は、発泡状態で成形することにより、例えば接着剤 又は表面被被覆剤又は固形構造体を作るのに使用される。短い繊維増強剤は、そ れらの架橋より前に組成物前駆体と混合される。繊維により増強された組成物は 、本質的に連続した繊維を、前記前駆体組成物と接触させながら通すことにより 製造される。その結果生成された繊維を含む増強剤は、単独もしくは、例えば同 一又は異なったポリマー、又は樹脂前駆体又は混合物などの他の物質と共に、成 形品を形成するために使用される。この技術は、EP−A−56703,102 158又は102159により詳しく記述されている。 更なる方法は、完全には架橋されていない組成物を以下のようにフィルムにす ることから成る。例えば、圧力成形、押し出し成形,溶融成形,又はベルト成形 (belt−casting)をし、混合物を流動化し、繊維を含ませ、また最後に得られ るラミネートを架橋させるために充分な温度と圧力のもとに、例えば比較的短い 繊維の不織マット、織布又は実質的に連続した繊維などの形にして、繊維により 補強された剤(agent)の形にしたフィルムをラミネートする。 特にEP−A56703,102158,102159の一つ,又はそれ以上 の製法により製造された、繊維で増強された剤(agent)の層(plies)は、例え ばオートクレーブ、バキューム又は圧力成型器又は温められたローラーによって 、熱硬化性樹脂の架橋温度より高い温度で、もしくは架橋がすでに行われている 場合であれば混合物のガラス化温度より高温で、継続して少なくとも120℃、 特に150℃で、特に1バール、好ましくは1から10バールの範囲のもとで、 熱と圧力によりラミネート化される。 得られた多重層のラミネートは異方性(anisotropic)であり、その中で繊維 は連続性を持ち、一方向性であり、実質的に互いに平行に向くか又は疑似等方性 (quasi-isotropic)に方向付けられ、大抵の疑似等方性ラミネートでは、繊維が 、上下の層の中で互いに、望ましくは45°の角度に方向付けられ、しかし、例 えば30°か60°か90°、又は中間の角度もとりうるように配向されている。 異方性と疑似等方性の中間、又はラミネートの組み合わせの方向性を持つように することができる。 ラミネートは少なくとも4、好ましくは少なくとも8つ層を含む。層の数はラ ミネートの用途に依存するものであり、例えば強さが必要であれば、32かそれ 以上、例えば数百のような層を含むラミネートが望ましい。ラミネートの中(in terlaminar regions)では上記に述べたように,集合が起こり得る(be aggrega te)。織布繊維は、疑似等方性、又は異方性と等方性の中間の例である。 本製法により入手された安定なエマルジョンは、商業的に取り扱われ得る寿命 長さのポットライフを持つ。 したがって、本発明の架橋性樹脂組成物の製造方法に従い、成分a)とc)が 適当な方法により組み合わされ、次に成分b)が適当な方法で混合され、続いて 適切な溶剤,希釈剤(diluents),加熱及びそれに類似した適切な条件下での成 分d)の混合が行われる。場合により、増強剤又は強化剤(reinforcing agentor strengthening agent)、充填剤及びその他の添加物が適切な方法で混合される 。 製法は、その成分と望ましい結果に相応しいように行われる方がよい。例えば 、架橋結合に先立ち、2つ又はそれ以上の成分と残る成分とを前もって反応させ ておくことが望ましい。しかしながら、前に定義したよう方法を採用することに より最善の結果が得られる。 前に定義されたように成分a)とc)を含む組成物と、前に定義された成分b )とd)を含む組成物又はその他追加的な物質又は剤(agents)から成る組成物 とその架橋を始めることが、本発明の更なる実施の形態として挙げられる。 好ましくは、前に定義した方法は成分a)、b)及びc)だけからなる対応す る組成物に必要な温度以下で、しかし架橋に必要な時間と等しい時間の間、架橋 するすることで、架橋樹脂組成物を得る事に特徴がある。特にその中又は上で樹 脂組成物を架橋させる成型体(鋳型)又は道具を構成する物質はどのような場合 でも熱に敏感になる温度より低い温度で架橋させることが望ましく、昇圧下に1 50℃と等しいかそれ以下の温度で、さらに3〜7バールの範囲の圧力で135 ℃と等しいかそれ以下の温度で架橋させる事が望ましい。 前記組成物は、6時間又はそれ以下、好ましくは4時間又はそれ以下、最も好 ましくは3時間又はそれ以下の時間の間架橋されることが望ましい。 本発明の他の実施の形態では、適切な成型体(鋳型:mould)又は器具(tool) の中、又は、例えば、大気圧と必要な時間、温度を維持するなど、適当な圧力で 望ましい架橋温度に組成物をおくことで架橋させるに等しい状態において、架橋 性の樹脂組成物を得ることからなる架橋した熱硬化性樹脂を製造する方法を提供 する。望ましくは、架橋温度は前に定義したように、昇圧下で150℃と等しい かそれ以下とすることが好ましいが、使用される成型体又はそれに類似したもの の感熱度に基づき選択される。望ましくは、架橋時間は前に定義したようにして 決められる。 前述の架橋の間は前に定義したように,本発明による組成物を含むか又は支持 するための混成成型体(composite mould)又は器具(tool)の使用を提供するこ とが、本発明の更なる実施の形態である。そのような混成器具(composite too l)は、高すぎる架橋温度が用いられた時の高すぎる架橋温度に対する耐熱性が 施されたエポキシ又はビス−マレイドなどの適当な不飽和ポリエステル又は熱硬 化性樹脂により構成されていることが望ましい。ガラス繊維を加えて強度を高め る。本発明による通常の使用形態で混成成型体が製造される。 本発明の更なる実施の形態は、前に定義した方法により、前に定義し得られた 組成物を含むプレプレグを生成することである。 本発明の更なる実施の形態は、前に定義した方法により得られた熱可塑性変性 の熱硬化性樹脂の成形された製造物である。そのような製造物は,前に定義され た車、モーターバイク、キャラバン又はモービルホームパネルから選択され、又 は限定された数又は限定された期間のみ製造される、前に定義した家具組成から 選択される。さらに好ましいのはそのような物質が例えばレーシングカーの車体 のように、乗り物の本体であることである。 本発明は,以下の実施例を参照しながら説明するが、これらの実施例だけに制 限されたものでない方法として、説明される。 実施例1−本発明の樹脂組成物成分(neat resin)の製造 適切な樹脂組成物は、重量部単位で表される以下の方法に従い製造された。各 エポキシ樹脂成分のMY0510とPY306のそれぞれ24.8部と25.8部が500 cm3のスズ容器(tin)内で約40℃に温められる。溶解の過程において、 以下に述べる方法により生成された、40:60のPES:PEESの割合、RV0 .26と−NH2末端のポリアリルスルフォンを含んだ熱可塑性樹脂成分の30 部は、ジクロロメタンにあらかじめ溶解しており、これは前記2つの混ぜ合わさ れたエポキシに加えられた。そして沈殿したポリマーの溶解を促進させるために 温められた。分散を助けるため、他のいくつかの溶剤とともに、触媒成分DDS の19.6部が加えられた。樹脂溶液の製造のため、この段階で溶剤量を減少さ せ、チタネート架橋成分(活性重量)の5部が混合された。 280℃まで上昇させた温度のもとで、場合によっては炭酸ナトリウムと共に炭 酸カリウムの存在下に、ハイドロキイノン(10〜40部)と4,4‘-ジヒドロ キシジフェニルスルフォン(40〜10モル部)が4,4‘-ジクロロジフェニル スルフォン(DCDPS)(50モル部)で例示されるように、適当な芳香族ジ ハロ-化合物とジハイドリックフェノールを互いに反応させることにより、この 実施例で使用されるポリアリールスルフォンは合成された。過剰のDCDPSが 使用された合成物と前述の生産物は、アミノ末端グループを生成するため、m− アミノフェノールとさらに反応させた。ポリアリルスルフォンは、40:60R ES :PEES割合と0.26RVとアミノ末端グループが特徴である。 以下に示す有機チタネートを使用して実施例1の製法によって、必要ならば溶 剤を加えて、それぞれ活性な5重量部ずつの、実施例1の架橋成分としての組成 物が得られた。 1a. Tilcom TIPT(テトライソプロピルチタネート) 1b. Tilcom I0T (イソオクチルチタネート) 1c. Tilcom TNBT(テトラ-n-ブチルチタネート) 1d. Tilcom OGT (オクチレングリコールチタネート) 1e. Tilcom TET (トリエタノールアミンチタネート) 1f. Tilcom AT23(アルカノールアミンチタネート) 1g. Tilcom TAA (チタニウムアセチルアセトン) 1h. Tilcom IA10(チタニウムキレート溶液) 1i. Tilcom P12 (チタニウムアセチルアセトン(非結晶)) 実施例2. 本発明による後架橋樹脂成形物の製造である。 実施例1で述べた樹脂は、望ましいガス抜き温度に前もって温められた15 cm×10cmの金属鋳型に流し込まれる。そして樹脂液体は真空下で45分間 ガス抜きされ、その後オーブンの温度は125℃の架橋温度まで高められ、真空 状態から解放する。 樹脂の架橋は、スパチョラでその表面を突くことにより、30分おきに確認され る。樹脂の表面がゲル状になったことをもって、架橋が完了したものとする。 実施例2の方法は、組成物1aから1iにすべて実施された。 比較例1 実施例1の過程は、前に定義した有機金属成分d)を除いて、繰り返された。 このようにして得られた組成物は、実施例2の方法に従い、125℃の架橋温 度で、比較対象の樹脂成分の製造のために使用された。180℃の架橋温度の下 にこの比較例が繰り返された。 組成物1a−1i、また比較例1のために得られた架橋温度と架橋時間を説明 する以下の表1に、結果が示される。 表1において使用されたチタネート量は、チタネート成分に関し、活性を与え る5重量部となるように計算された値が使用されている。 表1から,工業的的生産上、多大な可能性を秘めた劇的に架橋時間を短縮する ことを示しているという点において、本発明の組成物が比較例のそれよりも優れ ているということは明らかである。 例1e、1fおよび1gにより得られた架橋物質は、既知の実験に従い昇温下 で架橋された比較例のそれと比較され得る、又は区別不可能なほど、品質の完全 さを示している。 実施例3 組成物1e、1fおよび1gの使用とともに実施例2の方法が繰り返されたが 、各有機金属成分d)の量は変えた。得られた組成物は実施例2の方法に従い1 25℃の温度で架橋され、また樹脂パネルを架橋する際、その変化が監視された 。 表2にその結果を示す。 実施例4 多様な機械的、熱的性質を測定するため架橋時間を種々変化させて、組成物1 e、1f、1gおよび比較例を使用し、実施例2の方法が繰り返された。表3と 表4にその結果を示す。 表3より、成分d)と架橋時間の適切な選択により、ガラス転移温度が影響さ れることは明らかである。好都合なことにガラス転移温度(Tg)は相応しい成 分d)の選択をすることで架橋温度とは関連性がなくなる(decoupled)。成分d )をそれぞれ含む組成物を125℃で6時間架橋した後の組成物1eと1gの架 橋 樹脂成分はそれぞれ133℃と139℃のTgを示す。 表4より、架橋された樹脂の降伏応力(yield stress)、弾性係数(modulus )、Kc,Gcおよび延性(ductility)の機械的性質の変化は使用する成分d) に典型的で依存し、架橋時間についてはほとんど変化を示していないことが明ら かである。このことにより実質的に架橋は、より短時間で完成され、また連続し た熱にさらされてもほとんどあるいは全く劣化することがないことが示されてい る。 実施例5 既知のようにTEMを使用することにより、組成物の形態学的性質(morpholo gy)が決定される。形態学的性質(morphology)は共連続性(co-continuous) 、相転化(phase inverted)およびそれらの組合せ、さらに架橋樹脂の強度(toug hness)効果として分類される。 図1と図2には、本発明によるそれぞれ比較例1と組成物1eの形態学的性質 が示される。比較例1の樹脂の共連続性(co-continuous)に関する形態学的性 質に、成分d)が何の変化も引き起こさなかったということは明らかである。し かしながら、そのなかに含まれる相転化(phase inverted)タイプのミクロ構造に 基づく別の(additional)魅力的な特徴が導きだされた。 実施例6―本発明の組成物のプレプレグの製造 各エポキシ樹脂成分のMY0510とPY306のそれぞれ24.8部と25.8部 と40:60のPES:PEESの割合、RV0.26と-NH2末端のポリアリルス ルフォン30部(全固体重量に対して)を含んだメチレンクロライド55%(固体含 有量)溶液はポリアリルスルフォンの溶液をメチレンクロライド中で撹拌するこ とで、2つのエポキシ樹脂前駆体と80〜120℃で溶融溶解(melt-mixing)し て製造される。 余計な溶剤を取り除き、透明な液体が得らるために80〜120℃に温められ る。そこで架橋剤DDSの19.6部が加えられ,均一に分散するまで撹拌され 、5部の活性重量部と同等のティタネート架橋成分6.66部が加えられる。得 られた粘性のある液体混合物は冷やされ、そして使用されるまで0℃で貯蓄され る。 サイズ化されていない連続性のコリメート(continuous collimated)カーボ ン繊維(ハレキュール社のAS4グレードと同様に入手できる)には、36%w /wの樹脂を含み、また1%w/w%以下の揮発性のプレプレグテープを生成す るために、この液体と蒸発させた溶剤を含ませる。プレプレグは基準の真空袋技 術と以下のような架橋サイクルを使用し、適切な積み重ね技術(lay-up)を用い て、オートクレーブ中でパネルへ成形される。 3〜7バール(abs)に保たれた圧力で2℃/分、125℃で熱する; 真空袋を通気した状態で3−7バール(abs)に保たれた圧力で125℃に6 時間保つ; 3℃/分以下で室温まで冷やす。 実施例6の架橋成分としての次の有機チタネートを使用して実施例6の方法に より、架橋された組成物が得られた。 6: 6e:チルコンTFT(トリエタノールアミン チタネート) 6g:TAA(チタネート アセチルアセトン) 6i:P12(チタニュームアセツルアセトン(非結晶)) 比較例2 本発明によらない比較の架橋生成物を得るために、以前定義した有機金属成分 d)を用いないで実施例6と同様の方法を実施した。 実施例7 種々の機械的及び熱的性質を決定するために、使用するチタネートの量と架橋 時間を変えて成分6eと6iを使用して実施例6の方法を繰り返した。 一方向性の組成物(uni-directional composites)の機械的、熱的性質が決定 される。組成物(composites)は125℃で5時間の条件で架橋され(以下架橋 1とする)、試験結果が得られた。組成物は更に180℃で2時間の条件で後架 橋され(以下架橋2とする)、更に試験結果が得られた。その結果は表5と6に 示される。 TFS(Trans Flexural Strength)とSBS(Short Beam Shear)の値はマ トリックス樹脂の樹脂間結合(interfacial bonding)と密着力(cohesive stren gth)が共に低いことを示している。40から50の間のMPaSBSの値は弱い 樹脂間結合(被膜間(inter laminar)のクラッキングの原因となる)とマトリッ クス樹脂のもろさを示す。これは架橋1に属する生成物が不完全に架橋されてい るということである。明らかに比較例と組成物6eのSBSの値は低い。このシス テムでは、組成物6iのチタネートの量が増加するにつれ、被膜間の強度の増加を 示唆するSBSの値も増加する。 よって、この結果は組成物6iは対応する比較例2よりも架橋1の後に、さらに 急激にゲル化ポイントへ到達することを示している。 全ての例から得られるこの弾性係数値(modulus values)は同様である。 架橋2の後の弾性係数とTFSの値に関しては、全ての場合において弾性係数 が増加していることは、架橋結合密度(cross-linked density)が後架橋で増加 することを強く示唆していることは明白である。TFSの値は、また、後架橋の 間に架橋の程度と架橋結合密度が非常に増加することを示唆して、全ての場合で 十分に高くなっている。この架橋の程度の増加はマトリックスの密着力(cohesi ve strength)と繊維マトリックスの樹脂間結合(interfacial bond)を促進す る。 従って、この発明の組成物は、好ましい機械的性質を持つ架橋システムを提供 するために第一段階、第二段階の架橋と後架橋をすることが適していることは明 らかである。注目すべきは架橋1の後に得られる中間の性質で、これはこの発明 の組成物がオートクレーブから取り除かれるように十分にゲル化され、通常の気 圧下での架橋装置で後架橋されることを意味する。これに対し、比較例の組成物 は、樹脂や組成物の構造を悪化させることなしにオートクレーブから取り除かれ るにはゲル化が不十分である。 表6を参照すると、ガラス転移点(Tg)は125℃で5時間の架橋された組 成物の組織(composite systems)でDMTAを使用することで決定された。こ の発明の組成物は比較例2の触媒を用いないものより高いガラス転移点を示す。 しかしながら、一般に、組成物6i/5の例外はあるが、このガラス転移点は低い 。これは従来のデータと一致し、不完全な架橋とエポキシネットワークの架橋結 合の程度が低いことを示唆する。 さらに、TFSの後架橋された樹脂の機械的特性の変化は使用される成分d) によるところが多く、成分d)の量が変わっても少ししか変化せず、前架橋とオ ートクレーブを用いない後架橋の組み合わせで十分に完了することを示すように 思われる。後架橋された弾性係数の特性は同じ条件のもとで架橋された比較例と 比べて、悪化が無いかあるいは少なく、これは商業ベースの適用に十分に適する ことを示している。 よって、ガラス転移温度が架橋時間と成分d)の性質と量の適切な選択に影響 されることは明らかである。好都合なことにガラス転移温度は適切な成分d)の 選択すれば、架橋温度とは関連づけなくする(decoupled)ことができる。強固 に架橋した樹脂6iは、125℃で5時間架橋した後には、それぞれ成分d)の1 から5重量部からなる組成物において、約20度のガラス転移温度の変化を示す 。 実施例 8 既知の方法によって、前の実施例の組成物の形態学的特徴(morphology)はT EMを使って決定された。形態学的特徴(morphology)は相互連続性(co-conti nuous)と相転化(phase inverted)とそれらの組合せに分類され、それからは 架橋された樹脂の強さに影響を及ぼす。図1と図2はそれぞれ比較例2とこの発 明による組成物6eの形態を示す。SEMは、成分d)の結合が、比較例2と比較 した時に、組成物6i/1の樹脂の相互連続性(co-continuous)に関しては変化 を引き起こさないということを示しているが、さらに魅力ある機械的特徴が、そ の中に相転化(phase inverted)タイプが含まれる微細構造(microstructure) によって誘導される。 組成物6iの3重量または5重量の形態学的特徴(morphology)は熱可塑性が多 い相が連続して存在するようにすべての相が転化していることである。これは連 続して存在する熱可塑性が多い相中に存在する多くのエポキシの粒子の形態学的 特徴(morphology)からなるものと推定される。これらの構成では連続して存在 する熱可塑性が多い相がマトリックスの機械的特性を支配する傾向がある。この 結果、弾性係数(modulus)は低下し、マトリックスの密着強度は低くなる。相 が転化した形態学的特徴(morphology)は溶剤に対する抵抗の弱さを示す。 しかしながら架橋2における組成物の機械的特性の進化(advance)が、その 形態学的特徴の進化と改良(advancing and improvement)に影響することは注 目すべきことと思われる。従って、通常の気圧でのフリースタンディングオーブ ンにおけるこの発明の組成物を後架橋する能力は、形態学的特徴(morphology) の発展を阻害することなしに成し遂げられようである。 従って、以前に定義されたようなこの発明による組成物と、実施例による組成 物は、5時間に及んで180℃以上の、あるいはさらに15時間にまで延長され た期間、例えば5時間を超えて、125℃の熱抵抗を持つ、組成物を鋳型中で作 るのに非常にふさわしいということが明らかであろう。これはこの発明の新しい 特徴である。
【手続補正書】 【提出日】平成11年2月4日(1999.2.4) 【補正内容】 (1)請求の範囲を別紙(1)の通りに補正する。 (2)明細書第7頁第13行目の「−(Ph)n−」を「−(Ph)a−」に補 正する。 (3)明細書第7頁第15行目から同頁第17行目の「n=1と2が部分的に・ ・・・・・が部分的に存在していてもよく」を削除し、「nは分数として存在し ていてもよく(can be fractional)、a=1〜3であり、aは分数として存在し ていてもよく」を挿入する。 (4)明細書第8頁第20行目の「II X(Ph)aSO2PhXPhSO2Ph (”PEES”)」を「II X(Ph)aXPhSO2Ph(”PEES”)」に 補正する。 (5)明細書第13頁第7行目から同頁第8行目の「配位子は多重の組み合わせ (multicity and type)で存在しても良い。」を「配位子は多様なタイプと組み 合わせ(multiplicity and type)で存在しても良い。」に補正する。 別紙(1) 「請求の範囲 1. (a)熱硬化性樹脂成分、 (b)硬化剤成分、 (c)熱可塑性成分の所定量、 (d)有機金属硬化触媒成分を含み、 成分d)は熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂の反応性のペンダント基及び/又は 末端基と架橋結合を生成可能であり、構造式I (I) M(R)n の有機金属錯体化合物を含み、 ここで、Mはチタン、ジルコニウム、ハフニウム、セリウム、バナジウム、ニ オブから選択され、Rはモノ−、ジ−、トリ−配位座の有機配位子(organic li gand)から選択され、nは4または6であり、 成分a)はカチオン性の重合性エポキシモノマーであるときは、成分c)は本 質的に求核グループ又は金属錯体グループからなることを特徴とする架橋性組成 物。 2. 成分c)は少なくとも1つの熱可塑性ポリアリールスルホン成分を含む請 求の範囲1記載の組成物。 3. 成分c)は少なくとも1つのエーテル結合の繰り返し単位を含み、さらに 必要ならばチオエーテル結合の繰り返し単位からなる少なくとも1つのポリアリ ールスルホンを含み、前記単位は −(PhSO2Ph)n− とさらに任意に追加される −(Ph)a− からなるグループから選択され、 ここで、Phはフェニレンであり、n=1〜2であり、nは分数として存在し ていてもよく(can be fractional)、a=1〜3であり、aは分数として存在 していてもよく(can be fractional)、aが1を超えると、前記フェニレンは 一価の化学結合又は−SO2−以外の二価グループにより線状結合しているか、 又共に混在しており(fused)、 前記少なくとも1つのポリアリールスルホン内に前記単位−(PhSO2Ph )n−が各々の高分子鎖中に連続して(sequence)、平均して少なくとも2つの 割合で存在しているような割合で前記繰り返し単位−(PhSO2Ph)n−が 存在し、前記少なくとも1つのポリアリールスルホンは、A’が二価の炭化水素 基で、Yが活性水素、エポキシ、シアネート、イソシアネート、ビニル、アリル 、エチニル、マレイミド官能性基を有するグループから選択される化学式−A’ −Yの反応性ペンダント基及び/又は末端基を有する請求の範囲2記載の組成物 。 4. 前記繰り返し単位の相対割合は平均して少なくとも2つの単位(PhSO2 Ph)nが、存在する各々の高分子鎖の中で隣接位置にあり(immediate mutual succession)、各々1:99と99:1の範囲である請求の範囲3記載の組成物 。 5. 繰り返し単位が I XPhSO2PhXPhSO2Ph(”PES”)と II X(Ph)aXPhSO2Ph(”PEES”)と ここでXはO又はSであり、各繰り返し単位の間で異なり、IのIIに対する 比は、それぞれ10:90と80:20の間である請求の範囲3または4記載の 組成物。 6. ポリアリールスルホンは他の繰り返し単位の最高50モル%まで含まれる 請求の範囲2ないし5のいずれかに記載の組成物。 7. ポリアリールスルホンの数平均分子量は2000から60000の範囲内 にある請求の範囲2ないし6のいずれかに記載の組成物。 8. 成分a)はエポキシ樹脂、付加重合樹脂、ホルムアルデヒド縮合樹脂、シ アネート樹脂、イソシアネート樹脂及びそれらの2又はそれ以上の混合物の群か ら選択される請求の範囲1ないし7のいずれかに記載の組成物。 9. 成分a)は芳香族ジアミン、芳香族モノ第1級アミン、アミノフェノール 、多価フェノール、多価アルコール、ポリカルボン酸及びそれらの混合物からな るグループの1又はそれ以上のモノ−又はポリ−グリシジル誘導体から誘導され るエポキシ樹脂である請求の範囲1ないし8のいずれかに記載の組成物。 10. 成分b)はアミノ基当たり500までの分子量を有するアミノ化合物を 含む請求の範囲1ないし9のいずれかに記載の組成物。 11. Mがチタンとジルコニウムから選択された請求の範囲1ないし9のいず れかに記載の組成物。 12. Rは、付加的に反応性が付与された直鎖又は分岐した、短鎖又は長鎖の アルコール、アミン、酸、エステル、フォスフェート、ケトン及び無水物から選 択された1又はそれ以上の求核的単位か部分(nucleophilic units or moieties )。及びこれらのモノ−、ジ−、トリ−及び/又はテトラ−配位座の配位子の形 の組み合わせ体を含む独立した有機配位子である請求の範囲1ないし11のいず れかに記載の組成物。 13. Rは、モノ−配位子と1またはそれ以上のジ−、トリ−またはテトラ− 配位座の配位子との組み合わせからなり、グリコール、アルキルアミン、アルフ ァ−ヒドロキシ酸、ケト−エステル及び酸フォスフェートとそれらの組み合わせ から選択される請求の範囲1ないし12のいずれかに記載の組成物。 14. 成分d)は、配位子は多様なタイプと組み合わせ(multiplicity and t ype) で存在し、請求の範囲13に定義した有機配位子の2つはモノ−配位座の配位子 から成り、さらに2つはジ−配位座のキレート配位子を含む有機チタネートから 成る請求の範囲13記載の組成物。 15. 成分d)は、その少なくとも一部分は、多重核錯体、オリゴマー的また は組み合わせ生成物を形成するために予め反応され、以前定義した化学式Iの化 合物を含む請求の範囲11ないし14のいずれかに記載の組成物。 16. 成分d)は、化学式IIで表され、 (II) Ti(R’)4 ここで、R’は以前請求の範囲13又は14でRで定義された有機配位子から 選択され、第1級、第2級及び第3級のC2−C18の部分から選択される1また はそれ以上のオルガノチタネートを含む請求の範囲1ないし15のいずれかに記 載の組成物。 17. 成分d)は、以前請求の範囲13又は14で定義されたアルコールとア ミンから選択された1またはそれ以上のモノ配位座の配位子と、任意にグリコー ル、アルコール、アミン、α−ヒドロキシ酸、ケトンエステル及び酸フォスフエ ートから選択される1つまたはそれ以上の2配位座の配位子との組み合わせを含 む請求の範囲16記載の組成物。 18. 追加的に繊維増強剤(reinforcement)を含む請求の範囲1ないし17 のいずれかに記載の組成物。 19.追加的に、ポリテトラフルオロエチレン、シリカ、グラファイト、ボロン ナイトライド、雲母、タルク及びバーミキュライト、ピグメント、求核剤(nucl eating agent)、安定剤から選択される、反応性グループを有する液体ゴム、骨 材(増量剤;aggragates)、ガラスビーズ、ゴム粒子、ゴム被覆ガラスビーズ、 充填剤から選択される増強剤(toughning agent)を含む請求の範囲1ないし1 7のいずれかに記載の組成 物。 20. 請求の範囲1ないし19のいずれかに記載の組成物と連続的な(contin uous)繊維増強剤(reinforcement)を含むプレプレグ。 21. 請求の範囲20に記載されたプレプレグからなる架橋性組成物。 22. 架橋性組成物、プレプレグ又は請求の範囲1ないし21のいずれかに記 載された組成物を含む成形された製造物。 23. 成分a)、b)、c)及び任意に追加の物質と、成分d)との組み合わ せを含む請求の範囲1ないし20のいずれかに記載の組成物又はプレプレグの組 み合わせの製造方法。 24. 請求の範囲1ないし20のいずれかに記載の組成物又はプレプレグの組 み合わせをより高い温度で架橋させることからなる請求の範囲21に記載された 組成物の製造方法。 25. 請求の範囲1ないし20のいずれかに記載の組成物又はプレプレグの組 み合わせを適切な支持体に接触させるか又は含ませて架橋させることを含む、組 成物が成形される請求の範囲24に記載された組成物の製造方法。 26. 最初により高い温度と圧力で実質的にゲル状態になるまで架橋し、第2 のより高い温度と実質的に大気圧で組成物または樹脂を架橋することを含む請求 の範囲23ないし25のいずれかに記載の製造方法。 27. 架橋が最高150℃までのより高い温度で行われ、後架橋が最高180 ℃までの温度で行われる請求の範囲23ないし25のいずれかに記載の製造方法 。 28. 架橋は100〜130℃の範囲のより高い温度で行われ、後架橋が15 0〜180℃の温度で行われる請求の範囲27記載の製造方法。 29. 支持体は実質的に180℃を超えない温度でその成形強度を維持するこ とができる請求の範囲23ないし28のいずれかに記載の製造方法。」
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 マックギル パトリック テレンス 英国 クリーブランド,TS13 5LX ソルトバーン―バイ―ザ―シー,マイクル バイ,ホワイトホール ファーム

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)熱硬化性樹脂成分、 (b)硬化剤成分、 (c)熱可塑性成分の所定量、 (d)有機金属硬化触媒成分からなり、 からなることを特徴とする架橋性組成物。 2. 成分a)はエポキシ樹脂、付加重合樹脂、ホルムアルデヒド縮合樹脂、シア ネート樹脂、イソシアネート樹脂及びそれらの2又はそれ以上の混合物のグ ループから選択される請求の範囲1記載の組成物。 3. 成分a)は芳香族ジアミン、芳香族モノ第1級アミン、アミノフェノール、 多価フェノール、多価アルコール、ポリカルボン酸及びそれらの混合物から なるグループの1又はそれ以上のモノ−又はポリ−グリシジル誘導体から誘 導されるエポキシ樹脂である請求の範囲1記載の組成物。 4. 成分b)はアミノ基当たり500までの分子量を有するアミノ化合物からな る請求の範囲1ないし3のいずれかに記載の組成物。 5. 成分c)はエーテル結合の繰り返し単位からなり、さらに必要ならばチオエ ーテル結合の繰り返し単位からなり、前記単位は −(PhSO2Ph)n− とさらに任意に追加される −(Ph)n− からなるグループから選択され、 ここで、Phはフェニレンであり、n=1〜2であり、n=1と2が部 分的に存在していてもよく(can be fractional)、a=1〜3であり、 a=1〜3が部分的に存在していてもよく(can be fractional)、1を 超えると、前記フェニレンは一価の化学結合又は−SO2−以外の二価グ ループにより線状結合しているか、又共に混在しており(fused)、 繰り返し単位−(PhSO2Ph)n−が前記少なくとも1つのポリア リールスルホン内に前記単位−(PhSO2Ph)n−が各々の高分子鎖 中に連続して(sequence)、平均して少なくとも2つの割合で存在してい るような割合であり、前記少なくとも1つのポリアリールスルホンは、A ’が二価の炭化水素基で、Yが水素、エポキシ、シアネート、イソシアネ ート、ビニル、アリル、エチニル、マレイミド官能性基を有するグループ から選択される化学式−A’−Yの反応性ペンダント基及び/又は末端基 を有する請求の範囲1ないし4のいずれかに記載の組成物。 6. 前記繰り返し単位の相対割合は平均して少なくとも2つの単位(PhSO 2Ph)nが、存在する各々の高分子鎖の中で隣接位置にあり(immediate mutual succession)、各々1:99と99:1の範囲である請求の範囲 5記載の組成物。 7. 繰り返し単位が I XPhSO2PhXPhSO2Ph(”PES”)と II X(Ph)aSO2PhXPhSO2Ph(”PEES”)と ここでXはO又はSであり、これは各繰り返し単位の間で異なり、Iの IIに対する比は(それぞれ)10:90と80:20,好ましくは10: 90と55:45の間である請求の範囲5または6記載の組成物。 8. ポリアリールスルホンは他の繰り返し単位の最高50モル%、好ましく 最高25%含まれる請求の範囲5ないし7のいずれかに記載の組成物。 9. ポリアリールスルホンの数平均分子量は2000から60000の範囲 内にある請求の範囲1ないし8のいずれかに記載の組成物。 10. 成分d)は、例えばエポキシ又はヒドロキシグループまたはA’Yグル ープなどの、熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂の反応性ベンダント基/ま たは反応性末端基と架橋結合を生成可能である有機金属錯体化合物から 選択された請求の範囲1ないし9のいずれかに記載の組成物。 11. 成分d)は、構造式I (I) M(R)n ここで、Mは有機配位子(organic ligand)を配位することができる 金属であり、Rは既知のモノ−、ジ−、トリ−有機配位子(organic li gand)から選択され、nは金属の配位数である有機金属錯体化合物、お よびそれらの活性中間体又は組み合わせ生成物である請求の範囲1ない し10のいずれかに記載の組成物。 12. Mは遷移金属とランタニド、好ましくはチタン、ジルコニウム、ハフ ニウム、セリウム、バナジウム、ニオブ、さらに好ましくはチタン、ジ ルコニウムから選択され、nは4から6である請求の範囲11記載の組 成物。 13. Rは、例えば必要に応じて付加的に反応性が付与された直鎖又は分岐し た、短鎖又は長鎖のアルコール、アミン、酸、エステル、フォスフェー ト、ケトン及び無水物またはそれに類似したものまたはこれらの組み合 わせから選択され、例えば、好ましくはグリコール、アルカノールアミ ン、アルファ−ヒドロキシ酸、ベーターケト−エステル及び酸フォスフ ェート及びそれらの組み合わせから選択される多配位座又はキレート配 位子からなる、モノ−、ジ−、トリ−及び/又はテトラ配位座配位子又 はそれらの組み合わせの形で、好ましくはモノ配位座の配位子と1また はそれ以上のジ−、トリ−又はテトラ配位座の配位子との組み合わせか ら選択される、求核的単位または部分(nucleophilice unit or moieti es)からなる有機配位子から選択される、請求の範囲11または12記 載の組成物。 14. 成分d)は、有機チタネートからなり、これは、請求の範囲13に定 義した、多重の組み合わせ(multicity and type)で存在し、2つの有 機配位子がモノ配位子と、さらに2つのビ(bi)−配位座キレート配 位座配位子からなる請求の範囲11ないし13記載の組成物。 15. 成分d)は、オリゴマー的または組み合わせ生成物である多重核錯体 (multinuclear complex)を形成するために予め反応され、以前定義し た化学式Iの化合物のある量の少なくとも一部分からなる請求の範囲1 1ないし14のいずれかに記載の組成物。 16. 成分d)は、化学式IIで表され、 (II) Ti(R’)4 ここで、R’は請求の範囲13でRで定義した有機配位子から選択さ れ、第1級、第2級及び第3級のC2−C18の部分、例えばn−又はi −プロピル、n−、i−、又はt−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オク チル部分及びそれらの活性中間体又は組み合わせから選択される1また はそれ以上のオルガノチタネートからなる請求の範囲1ないし15のい ずれかに記載の組成物。 17. 成分d)は、請求の範囲13で定義されたアルコールとアミンから選 択された1またはそれ以上のモノ(denate)配位子からなり、任意にグリ コール、アルコール、アミン、α−ヒドロキシ酸、β−ケトエステル及び 酸フォスフェートから選択される1つまたはそれ以上の二配位座配位子( bidenate)の配位子との組み合せからなり、好ましくは組成物の他の成分 と相溶性(compatible)が良く、望ましい強固な(rigid)な架橋結合が 得られる炭素鎖C2−C18からなる配位子からなる、請求の範囲16記載 の組成物。 18. 請求の範囲1又は10ないし17のいずれかに定義された有機金属化 合物からなる請求の範囲1ないし9のいずれかに定義された成分a)、b )、c)からなる樹脂の架橋剤に使用する組成物。 19. 請求の範囲1ないし9のいずれかに定義された樹脂の架橋に使用さ れる請求の範囲10ないし17のいずれかに定義された構造式Iまたは II又はそれらの前駆体又は中間体である化合物。 20. 迫加的に用いる繊維の増強剤(reinforcement)からなる請求の範 囲1ないし17のいずれかの組成物。 21. 追加的に、反応性グループを有する液体ゴムから選択される増強剤( toughning agent)、ガラスビーズ、ゴム粒子、ゴム被覆ガラスビーズ 、充填剤から選択される増量剤(aggragates)、ポリテトラフルオロエ チレン、シリカ、グラファイト、ボロンナイトライド、雲母、タルク及 びバーミキュライト、ピグメント、求核剤(nucleating agent)などの 充填剤(fillers)、フォスファイトなどの安定剤からなる請求の範囲 1ないし17のいずれかに記載の組成物。 22. 請求の範囲1ないし17又は20ないし21のいずれかに記載の組成物 と連続的な(continuous)繊維増強剤(reinforcement)からなるプレ プレグ。 23. 請求の範囲22に記載されたプレプレグからなる架橋性組成物。 24. 架橋性組成物、プレプレグ又は請求の範囲1ないし23のいずれかに記 載された組成物からなる成形された製造物。 25. 成分a)、b)、c)及び任意に追加の物質と、成分d)との組み合わ せからなる請求の範囲1ないし17または20ないし22のいずれかに 記載の組成物又はプレプレグの組み合わせの製造方法。 26. 請求の範囲1ないし17または20ないし22のいずれかに記載の組成 物又はプレプレグを昇温下に架橋させることからなる請求の範囲23に 記載された組成物の製造方法。 27. 請求の範囲1ないし17または20ないし22のいずれかに記載の組成 物又はプレプレグを適切な支持体に接触させるか含ませて架橋させるこ とからなる、組成物が成形される請求の範囲24に記載された組成物の 製造方法。 28. 最初に昇温と昇圧下に実質的にゲル状態になるまで架橋し、第2のよ り高い温度と実質的に大気圧で組成物または樹脂を架橋することからな る請求の範囲26ないし27のいずれかに記載の組成物の製造方法。 29. 架橋が最高150℃まで、好ましくは100〜130℃の昇温下で行 われ、後架橋が最高180℃までの温度、好ましくは100〜130℃ の温度で行われる請求の範囲26ないし28のいずれかに記載の組成物 の製造方法。 30. 請求の範囲27ないし29のいずれかに記載の組成物の製造方法を使 用して請求の範囲24で定義した成形製品を製造するために使用する鋳 型又は道具などの支持体。 31. 実質的に180℃を超えない温度で鋳型の強度を維持することができ る請求の範囲29記載の支持体。
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