JP2001501508A - ユーザが活性化させるイオン導入装置およびその活性化方法 - Google Patents

ユーザが活性化させるイオン導入装置およびその活性化方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明のユーザが活性化させるイオン導入装置(10)は、電極アセンブリ(16)、電極貯蔵器(18)、および少なくとも1つの薬剤貯蔵器(20)を含んでいる。装置は、分割されているか、あるいは少なくとも2つの部分に分離され、一方の部分は、電極貯蔵器(18)を含み、もう一方の部分は薬剤貯蔵器(20)を含み、この薬剤貯蔵器は、乾燥形態の薬物を含むことができる。電極貯蔵器および薬剤貯蔵器は、バリア(32)により、封止分離されており、バリアを除去して、貯蔵器を相互に流体導通接触させることができる。装置を活性化させる方法は、2つの部分を相互に流体導通接触させ、少なくとも部分的に貯蔵器の一方を水和させる段階を含む。これは、2つの部分を分離しているバリア(32)を除去することによって達成できる。このように、本装置は、水溶液中での安定性に限度がある薬剤をデリバリーするのに適している。

Description

【発明の詳細な説明】 ユーザが活性化させるイオン導入装置およびその活性化方法発明の分野 本発明は、一般には、患者に薬剤、薬品、薬物などを経皮的に、すなわち皮膚 を介してデリバリーするイオン導入ドラッグデリバリーシステムに関し、特に、 ユーザが活性化させることができるイオン導入装置および操作方法に関する。発明の背景 近年、経皮ドラッグデリバリーシステムが、薬剤など、治療剤を投与する手段 として益々重要になっている。 現在、ドラッグデリバリーシステムには、「受動」システムと「能動」システ ムの二種類がある。受動システムは、ユーザの皮膚を介して補助なしで薬剤をデ リバリーするもので、その例として、米国特許第3,814,095号(Lubens )に開示されているように、局所緩和を行うための局所麻酔の適用などがある。 一方、能動システムは、例えば、イオン導入を受けるユーザの皮膚を介して薬剤 をデリバリーするシステムである。イオン導入とは、ステッドマン医学事典によ れば、「選択した薬物のイオンを、電流によって組織に導入すること」と定義さ れている。このようなシステムは、たとえば胃腸管を介せずに薬剤を導入したり 、皮膚の穿刺しないですむなど、その他の投与方法では達成できない利点をもた らす。 米国特許第4,820,263号(Spevakら)、第4,927,408号(Ha akら)、第5,084,008号(Phipps)などに開示されている従来のイオン 導入装置の開示を参照により本明細書に組み込むが、イオン導入により薬剤や薬 品を経皮的にデリバリーするこれら従来のイオン導入装置は、基本的に2つの電 極で構成され、この電極は、患者の体の一部に接触している。第1の電極は一般 に活性電極と呼ばれ、イオン導入により、イオン性物質すなわち薬剤を人体にデ リバリーする。第2の電極は一般に対電極と呼ばれ、第1の電極および患者の体 を 含む電気回路を閉じる。一般に、電気回路は、バッテリなど、電気エネルギー源 を含む。患者の体に注入されるイオン性物質は、正に帯電していても、または負 に帯電していてもよい。正に帯電したイオン性物質の場合、イオン導入装置の陽 極(anode)が活性電極となり、陰極(cathode)が回路を完成するための対電極 として働く。あるいは、イオン導入デリバリーするイオン性物質が負に帯電して いる場合、陰極が活性電極、陽極が対電極となる。 実際には、溶液またはゲル状のイオン性薬剤を担体上に配置し、薬剤含有担体 、例えば薬剤を含ませた粘着性パッチ形態などを皮膚に接触させてイオン導入を 行うのが普通である。一対の電極は、皮膚および担体に接触させて配置する。2 つの電極間に電流を印加する。電界の影響により、薬剤分子は、皮膚を通って移 動する。皮膚上の離れた位置に配置された2つの電極の間に電流が流れると、電 流の経路には、電流とともに薬剤が流れる。 しかし、特に、ペプチドやペプチド様物質(peptidomimetics)など、薬剤の 使用が増大するとともに、このような薬剤をデリバリーするイオン導入装置の使 用に関連して、問題点や限界が生じた。一例として、水溶液中での安定性に限界 があるために、薬剤が、製品の保存期間を確保するのに適した形態にならず、そ の結果、貯蔵安定性が低下するといった問題がある。長期間保存すると治療薬は 劣化し、効力が低下することもある。さらに、このような装置では、有効な量の 薬剤をデリバリーできず、したがって効果が低く、大量の薬剤が必要になり、そ れが投与完了時には無駄となる。したがって、製品の保存期間が不十分であり、 患者も開業医も所望の効果が得られるまで時間を費やしたくないため、一般に、 このような装置は、外来患者に使用したり、診療所で使用するには非実用的であ った。 従来のシステムの一部では、例えば、米国特許第4,722,726号(Sande rsonら)、同第4,842,577号(Konnoら)、同第4,911,707号(Hei berら)同第4,917,676号(Heiberら)、同第5,087,242号(Pente lenzら)、同第5,158,537号(Haakら)、同第5,310,404号(G yoryら)、および同第5,385,543号(Haakら)に開示されているように 、使用前に装置に薬剤を追加するか、薬剤および/または電極を活性化前に乾燥 状態 に維持することによって、このような限界を解消、またはできるだけ抑えようと してきた。これら特許の開示全体を、参照により本明細書に組み込む。しかし、 このような装置の使用、特に活性化し易さについては、いまだに限界がある。ま た、コンパートメント間の移動および平衡が遅いことにより、薬剤の配合が希釈 され、装置の投与量効率が低下することがある。 したがって、上記従来の装置と関連した問題および限界を解消する、ユーザが 活性化するイオン導入装置が必要になる。最重要な問題は、装置の活性化のし易 さと関連している。発明の概要 上記従来の装置と対照して、ユーザが簡単に活性化させて薬剤を投与でき、水 性の環境において安定性に限度がある薬剤をデリバリーするのに特に適したイオ ン導入装置は、本発明にしたがって構成することができることが明らかになって いる。ユーザとしては、医師、看護婦などと同様に患者が考えられる。 皮膚や粘膜など、患者の適用領域を介して少なくとも1つの薬物をデリバリー するのに使用する、本発明のユーザが活性化するイオン導入装置は、第1の部分 および第2の部分を備え、第1の部分は、電極アセンブリおよび電極貯蔵器を含 み、第2の部分は、薬剤貯蔵器を含む。電極アセンブリは、患者の体に吸収され るように薬物を患者に導入する電極手段と、患者の適用領域にデリバリーする活 性化合物を含む薬剤貯蔵器とを含む。また装置は、前記第1の部分および第2の 部分を相互に封止分離するためのバリア手段、電極貯蔵器と電気的導通関係に維 持された電極アセンブリと、活性化前に第1の部分に対して分離状態に維持され た薬剤貯蔵器に含まれる活性化合物を含み、したがって、バリア手段を取り除く と、電極貯蔵器および薬剤貯蔵器が、相互に流体導通接触し、その結果、前記薬 剤が前記電極貯蔵器に含まれる水溶液に溶解する。 ユーザが活性化させるイオン導入装置の好ましい実施例においては、活性化時 に、活性化合物が、2つの貯蔵器の境界面で溶解する。また、活性化合物は、初 め乾燥形態であり、第1の部分の電極貯蔵器と第2の部分に含まれる薬剤貯蔵器 を封止しているバリア手段とで電極貯蔵器から分離されている。さらに、乾燥形 態の活性化合物は、担体材料中に均等に分布しており、よって活性化合物は乾燥 形態に保たれ、保存中、電極貯蔵器内の水溶液をそのままの状態に維持すること ができるバリア手段で電極貯蔵器から分離されている。活性化合物は、様々な血 栓塞栓障害の治療用の細胞接着分子、GPIIb/IIIa受容体拮抗剤を含む グループから選択される。電極貯蔵器は、電導性ゲルなどの電解質を含む。バリ ア手段は、上部レリーズ部材と下部レリーズ部材とを含み、したがって、バリア 手段を操作すると、電極貯蔵器および薬剤貯蔵器が、相互に流体導通接触し、上 部レリーズ部材と下部レリーズ部材とが、第1の部分および第2の部分から延び るプルタブ部材によって相互に接続されているので、タブ部材を引いて、第1の 部分と第2の部分との間から、少なくとも部分的にバリアを取り除くと、電極貯 蔵器と薬剤貯蔵器とが相互に接触する。さらに、第1の部分は、少なくとも電極 貯蔵器を含むコンパートメントを備え、第2の部分は、薬剤貯蔵器を含むコンパ ートメントを備えており、前記コンパートメントがバリア手段によって分離され ているため、活性化合物が、電極貯蔵器から分離され、前記バリア手段を除去す ることにより装置が活性化され、電極貯蔵器と薬剤貯蔵器とが相互に電気的流体 導通する。 少なくとも1つの薬物を、皮膚、粘膜など、患者の適用領域を介してイオン導 入デリバリーする本発明の方法は、第1のレリーズ部材を操作して、電極アセン ブリおよび電極貯蔵器を含む、装置の第1の部分を露出させる段階と、第2のレ リーズ部分を操作して、患者にデリバリーする活性化合物を含む薬剤貯蔵器を含 んだ、装置の第2の部分を露出する段階と、装置の第1の部分の電極貯蔵器を、 装置の第2の部分の薬剤貯蔵器に流体導通接触させて、貯蔵器の一方を少なくと も部分的に水和させ、結合貯蔵器を形成し、装置の結合部分を治療対象である患 者の領域に適用し、装置を介して適用領域に電流を流し、薬剤を患者の体内に導 入する段階とを備える。 本方法の好ましい実施例では、2つの部分を相互に接触させる段階が、タブ部 材を引いて、第1の部分を第2の部分から分離している装置から上部レリーズ部 材および下部レリーズ部材を同時に除去し、電極貯蔵器と薬剤貯蔵器とを相互に 接触させる段階を含む。また、この方法では、患者の皮膚に適用するために、第 1の部分からパッチを除去する段階をさらに備える。さらに、電極貯蔵器と薬剤 貯蔵器とを相互に接触させる段階が、薬剤貯蔵器を水和させる段階または薬剤貯 蔵器に含まれる薬剤を電極貯蔵器中に溶解させる段階を含む。図面の簡単な説明 本発明の様々な特徴、目的、利点、および優位点は、以下に示す、図面と共に 、添付の請求の範囲に加えて、好ましい実施例に関する詳細な説明を読めばさら に明らかになる。図中、同じ参照番号は、対応する構成要素を示す。 図1は、本発明のパッチの略側断面図である。 図2は、バリアを操作した場合の、図1のパッチの略側断面図である。 図3は、支持構造物に取り付けたコントローラと相互に接続したパッチの略側 断面図である。 図4は、患者の皮膚への取り付け用の支持構造物からパッチおよびコントロー ラを外した場合の略側断面図である。 図5A、図5B、図5C、および図5Dは、パッチおよびコントローラを含む 、患者の皮膚に適用するために活性化させたイオン導入システムの略斜視図であ る。好ましい実施例の詳細な説明 図1から図5に、本発明の、ユーザが活性化させるイオン導入システムを示す 。このシステムは、一般に指示番号10を含む。図1から図4、特に図3および 図4を参照して説明すると、本発明の装置またはシステム10は、パッチ12お よびコントローラ14を含み、これは、好ましい実施例では、再使用可能であり 、パッチに着脱可能に取り付けてある(図1および図2を参照)。 図1から図4に示した好ましい実施例では、パッチ12が、電極アセンブリ1 6を含み、このアセンブリは、少なくとも1つの電極、電極貯蔵器18、および 少なくとも1つの薬剤貯蔵器20を備え、これらが、適当な支持構造物22によ って一体に保持されている。電極は、電極貯蔵器に接着することが好ましい。当 技術分野では周知であり、例えば「IONTOPHORETIC DRUG DELIVERY SYSTEM AND M ETHOD FOR USING SAME」という名称の米国特許出願第08/541,058号お よび米 国特許第5,540,669号に開示されているように、戻り電極(return ele ctrode)は、電極アセンブリ16内で結合するか、独立して設けるものと理解さ れたい。前記開示全体を参照により本明細書に組み込む。 支持構造物22は、分割されているか、あるいは2つの部分24および26に 分離されている。一方の部分24(第1)は、電極アセンブリ16および電極貯 蔵器18を少なくとも含むか、または収容するためのコンパートメント24Aを 含み、電極貯蔵器は、電極アセンブリに隣接し、電解質を保持している。もう一 方の部分26(第2)は、イオン導入デリバリーされる、好ましくはイオン化ま たはイオン化可能な形態の薬物または薬剤30を保持する薬剤貯蔵器20を少な くとも含むか、または収容するコンパートメント26Aを含む。特定の電解質は 、本発明にとって必ずしも不可欠ではなく、単に選択の問題である。しかし、本 実施例では、例えば、「IONTOPHORETIC DRUG DELIVERY DEVICE AND RESERVOIR AN D METHOD OF MAKING SAME」という名称の米国特許出願第08/533,979号 に開示されているように、電解質が、塩化ナトリウム水溶液または水膨潤架橋水 溶性ポリマーを含む。前記開示全体を、参照により本明細書に組み込む。 図1および図2を参照して説明すると、2つの部分24および26は、バリア 32で分離されている。バリア32は、構造物22から延びるプルタブ部材38 によって、相互に接続された上部レリーズ部材34および下部レリーズ部材36 を含む。好ましい実施例では、レリーズ部材34、36が、隣接するコンパート メントの周囲に折り畳まれている。バリアが、貯蔵器18、20の隣接部分に付 着しないように、また各貯蔵器18、20を囲む周辺領域をシールするために、 レリーズ面が設けられている。このようにして、薬剤貯蔵器20に含まれる薬剤 30を、保存するか、あるいは使用前の水和用に、乾燥状態で、またはマトリッ クス中もしくは支持体上の配合物として、第1の部分24にある電極貯蔵器18 から、封止分離できる。また、薬剤は、低分子量のポリエチレングリコールまた はグリセリンなど、非水溶性溶媒内に保存することもできる。薬剤は、このよう な非水溶性溶媒の形では安定しており、(イオン化薬剤またはイオン化可能薬剤 を含む)溶液は、薬剤または薬剤の組み合わせ次第では、適切な電解質となる。 このような溶媒も、ゲルマトリックス内で湿潤剤として使用される。 また第1の部分24または第2の部分26あるいはその両方は、バリア32の 除去時に、2つの部分を一緒に封止するための電極貯蔵器18を囲む接着剤層4 0を含むことが好ましい。しかし、患者に装置を適用する前に、バリア32を除 去するか、またはタブ部材38を引いて操作し、第1および第2の部分24、2 6の間からバリア32、特にレリーズ部材34、36を少なくとも部分的に除去 する。別の方法では、適切なパッケージ(図示せず)に、単にプルタブ部材を取 り付け、パッケージの開封時にこのタブを操作するようにしていることもある。 コントローラ14は、パッチ12(図3)に取り付けることが好ましく、充分 な時間経過後パッチ12は、例えば、構造物(図4)の第1の部分上面から引き 剥がすことによって除去される。第1の部分24の上面にパッチ12を接着させ るために、上面が、その間に接着層42を含むか、または電極貯蔵器18に含ま れるゲルが、第1の部分上に残留する接着剤42と共に接着剤として機能する。 この接着層は、パッチを患者の皮膚に付着させるために使用されることもある。 また、コントローラ14をパッチ12に付着させる方法を利用して、さらに力を 発生させ、電極貯蔵器18と薬剤貯蔵器20とを相互に接触させることが好まし い。このようにして、活性化時に、電極貯蔵器18および薬剤貯蔵器20は、相 互に接触し、薬剤は、水溶性があるため、貯蔵器の境界面で溶解し、および/ま たは薬剤貯蔵器18が水和し、電極貯蔵器の境界面に付着する。 図3および図4に示すように、コントローラをファスナ44に取り付けるか、 はめ込むことで、パッチ12をコントローラ14に着脱可能に取り付けることが 好ましい。特定のコントローラが本発明に不可欠ではなく、例えば、「IONTOPHO RESIS PATCH/CONTROLLER INTERCONNECTION USING A CONDUCTIVE ELASTOMER TO P ROVIDE NOISE-FREE ELECTRICAL CONTACT BETWEEN PATCH AND CONTROLLER」とい う名称の米国特許出願第08/315,532号、「IONTOPHORESIS ASSEMBLY I NCLUDING CLEANABLE ELECTRICAL CONTACTS」という名称の同第08/315,5 33号、「APPARATUS AND METHOD FOR ENSURING COMPATIBILITY OF A REUSABLE IONTOPHORETIC CONTROLLER WITH AN IONTOPHORETIC PATCH」という名称の同第0 8/315,372号、および「IONTOPHORETIC DRUG DELIVERY SYSTEM,INCLUD ING REUSABLE DEVICE」という名称の同第08/534, 897号、および米国特許第5,498,235号(Flower)に開示されている コントローラを含む。前記明細書および特許の開示全体を参照により本明細書に 組み込む。パッチ12に着脱可能にコントローラ14を取り付ける特定の手段は 、本発明にとって不可欠ではなく、単に選択の問題であると理解されたい。 当分野で周知のように、本装置は、患者の皮膚の適当な領域に取り付けること ができ、薬剤を含むパッチは、皮膚と導電接触し、電極アセンブリ16の電極間 に電圧が印加され、患者の皮膚を介して電流が流れ、薬剤が皮膚に浸透し、所望 の時間、組織が患者の体に吸収される。本発明の装置は、所望の治療およびデリ バリー薬剤によっては、粘膜など、体のその他の部分にも適用できるものと理解 されたい。 また、適用前に、2つの部分の2つの貯蔵器18、20を分離し、例えば、貯 蔵器間のゆっくりした移動もしくは平衡を介して、あるいは、薬剤処方が水溶液 中で希釈もしくは溶解するという結果になるその他の作用を介して、装置の投与 効率は低下するが、活性化後の貯蔵器間に導電接触ができ、薬剤の劣化が防止さ れるならば、その他の形態のバリアを使用することができることを理解されたい 。この実施例では、バリアが、蒸気/液体不浸透性のバリアであり、取り除くこ とによってこのバリアを操作するか、少なくとも移動させて、装置を活性化させ る。 好ましい実施例では、薬剤を乾燥形態(活性化合物)に維持し、電極貯蔵器1 8から封止分離して、保存時、水溶液をそのままの状態に維持し、また、薬剤が 乾燥状態に保たれている場合、保存中に、電極貯蔵器に含まれる電解溶液から分 離する。薬剤は、担体材料(例えば、綿糸、織物プラスチック糸、薬剤フィルム 、ヒドロキシメチルプロピルセルロースなど)内に均等に分布した乾燥形態に維 持し、電極貯蔵器18と同一表面積に薬剤を含むことが好ましい。 限定ではなく一例として挙げると、薬剤30には、糖タンパク質IIb/II Ia受容体拮抗剤(GPIIb/IIIa)、およびGPIc/IIa、v3( Lefkovitz J.ら、「Platelet glycoprotein IIb/IIIa receptors in cardiovas cular medicine」、New Eng.J.Med.332(1995)1553-9)など、その他のイン テグリン受容体拮抗剤などの細胞接着分子があり、再狭窄、不安定狭心症、脳溢 血、二次心筋梗塞の防止など、様々な疾病の治療に有効である。GPI Ib/IIIa受容体拮抗剤は、「NOVEL ISOXAZOLINE AND ISOXAZOLE FIBRINOG EN RECEPTOR ANTAGONISTS」という名称のPCT国際公開第WO95/1468 3号の明細書に開示されている拮抗剤と同じく、血小板上のGPIIb/III a受容体に結合し、フィブリノゲンの結合を阻止し、したがって、血小板凝集を 抑制する。前記明細書の開示全体を参照により本明細書に組み込む。したがって 、これらの薬剤は、血栓塞栓症など、様々な疾病の治療に絶大な可能性がある。 また、乾燥形態の成長ホルモン、すなわち、単位長さ当たり所定量の薬剤を含浸 させた綿糸や織物プラスチック糸。その他、多層にした薬剤などを使用する場合 もある。 したがって、本発明は、活性化合物や薬剤を分離する必要がある場合に使用で きる。しかし、電極貯蔵器は、水溶液中で安定であり、薬剤30と並行デリバリ ーされる一種以上の薬剤を含む場合もあるものと理解されたい。本明細書では、 治療用化合物、診断薬など、医薬品を指すものとして、薬剤、薬物、活性化合物 という言葉を使用した。操作および使用法 以上、使い捨てパッチ12および再使用可能なコントローラ14を含む、本発 明のイオン導入ドラッグデリバリーシステム10の実施態様について述べてきた 。以下、図5A、図5B、図5C、および図5Dを参照して、システムの操作お よび使用法について説明する。 図5Aおよび図5Bに示すように、まず薬剤を水和化するために、支持構造物 からプルタブ部材38を引き、貯蔵器を露出させる。特に、引張動作により、上 部レリーズ部材34および下部レリーズ部材36が、前方に引かれて電極貯蔵器 18および患者にデリバリーする活性化合物を含む薬剤貯蔵器20が露出する。 これにより、境界面で、貯蔵器が相互に接触する。次にコントローラ14をパッ チ10(図5C)に固定すると、電極貯蔵器が薬剤貯蔵器と流体導通接触し、貯 蔵器の一方が、少なくとも部分的に水和化され、結合された貯蔵器部分が形成さ れる。薬剤が溶解するまで、例えば、数秒から15分、十分時間を置いたのち、コ ントローラ14が固定されたパッチ12を含む、装置の結合部分を支持構造物2 2(図5D)から除去し、装置を介して電流を適用領域に流すことにより治療を 行う患者の治療対象領域に適用し、患者の体に薬剤を浸透させる。 本明細書においては、活性剤、薬剤、処方、医薬品、薬物、薬品活性化合物と いった言葉は、治療化合物、診断薬、麻酔薬など、少なくとも1つの医薬品を指 すものとして使用している。 本発明の場合、特定の材料マトリックスまたは製造方法が、不可欠となること はない。ナイロン、ポリエチレン、およびポリプロピレンなどの、非織物材料、 スクリーンもしくはスクリム、または各種微孔支持体などの不活性支持体上に、 薬剤を吹き付け乾燥させることができる。さらには、薬剤を軟膏または液体に分 散させ、支持体上に塗布、乾燥させることもできる。また、薬剤を分散剤や水溶 性ポリマーと混合し、圧縮するかまたは蒸発させて、水に急速に溶解する乾燥ウ ェーハやペレットにすることもできる。また、薬剤は、添加された水源で急速に 水和できる脱水ゲルに均等に分布させることができる。 当業者が、本発明の装置を実現できるように、本発明の好ましい実施例につい て述べたが、以下の請求の範囲に述べた本発明の範囲および意図から逸脱するこ となく、様々な変形、修正が可能であるものと理解されたい。前記の説明は、例 として行ったものであり、発明の範囲を限定するものではない。発明の範囲は、 あくまで以下の請求の範囲により決まるものである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年12月10日(1998.12.10) 【補正内容】 原文明細書 ユーザが活性化させるイオン導入装置およびその活性化方法発明の分野 本発明は、一般には、患者に薬剤、薬品、薬物などを経皮的に、すなわち皮膚 を介してデリバリーするイオン導入ドラッグデリバリーシステムに関し、特に、 ユーザが活性化させることができるイオン導入装置および操作方法に関する。発明の背景 近年、経皮ドラッグデリバリーシステムが、薬剤など、治療剤を投与する手段 として益々重要になっている。 現在、ドラッグデリバリーシステムには、「受動」システムと「能動」システ ムの二種類がある。受動システムは、ユーザの皮膚を介して補助なしで薬剤をデ リバリーするもので、その例として、米国特許第3,814,095号(Lubens )に開示されているように、局所緩和を行うための局所麻酔の適用などがある。 一方、能動システムは、例えば、イオン導入を受けるユーザの皮膚を介して薬剤 をデリバリーするシステムである。イオン導入とは、ステッドマン医学事典によ れば、「選択した薬物のイオンを、電流によって組織に導入すること」と定義さ れている。このようなシステムは、たとえば胃腸管を介せずに薬剤を導入したり 、皮膚の穿刺しないですむなど、その他の投与方法では達成できない利点をもた らす。 米国特許第4,820,263号(Spevakら)、第4,927,408号(Haak ら)、第5,084,008号(Phipps)などに開示されている、イオン導入に より薬剤や薬品を経皮的にデリバリーする、これら従来のイオン導入装置は、基 本的に2つの電極で構成され、この電極は、患者の体の一部に接触している。第 1の電極は一般に活性電極と呼ばれ、イオン導入により、イオン性物質すなわち 薬剤を人体にデリバリーする。第2の電極は一般に対電極と呼ばれ、第1の電極 および患者の体を含む電気回路を閉じる。一般に、電気回路は、バッテリなど、 電気エネルギー源を含む。患者の体に注入されるイオン性物質は、正に帯電して いても、または負に帯電していてもよい。正に帯電したイオン性物質の場合、イ オン導入装置の陽極(anode)が活性電極となり、陰極(cathode)が回路を完成 するための対電極として働く。あるいは、イオン導入デリバリーするイオン性物 質が負に帯電している場合、陰極が活性電極、陽極が対電極となる。 実際には、溶液またはゲル状のイオン性薬剤を担体上に配置し、薬剤含有担体 、例えば薬剤を含ませた粘着性パッチ形態などを皮膚に接触させてイオン導入を 行うのが普通である。一対の電極は、皮膚および担体に接触させて配置する。2 つの電極間に電流を印加する。電界の影響により、薬剤分子は、皮膚を通って移 動する。皮膚上の離れた位置に配置された2つの電極の間に電流が流れると、電 流の経路には、電流とともに薬剤が流れる。 しかし、特に、ペプチドやペプチド様物質(peptidomimetics)など、薬剤の 使用が増大するとともに、このような薬剤をデリバリーするイオン導入装置の使 用に関連して、問題点や限界が生じた。一例として、水溶液中での安定性に限界 があるために、薬剤が、製品の保存期間を確保するのに適した形態にならず、そ の結果、貯蔵安定性が低下するといった問題がある。長期間保存すると治療薬は 劣化し、効力が低下することもある。さらに、このような装置では、有効な量の 薬剤をデリバリーできず、したがって効果が低く、大量の薬剤が必要になり、そ れが投与完了時には無駄となる。したがって、製品の保存期間が不十分であり、 患者も開業医も所望の効果が得られるまで時間を費やしたくないため、一般に、 このような装置は、外来患者に使用したり、診療所で使用するには非実用的であ った。 従来のシステムの一部では、例えば、米国特許第4,722,726号(Sande rsonら)、同第4,842,577号(Konnoら)、同第4,911,707号(Hei berら)同第4,917,676号(Heiberら)、同第5,087,242号(Pente lenzら)、同第5,158,537号(Haakら)、同第5,310,404号(Gyor yら)、および同第5,385,543号(Haakら)およびPCT国際公開第WO9 6/05884号に開示されているように、使用前に装置に薬剤を追加するか、 薬剤および/または電極を活性化前に乾燥状態に維持することによって、このよ うな限界を解消、またはできるだけ抑えようとしてきた。しかし、このような装 置の使用、特に活性化し易さについては、いまだに限界がある。また、コンパー トメント間の移動および平衡が遅いことにより、薬剤の配合が希釈され、装置の 投与量効率が低下することがある。 したがって、上記従来の装置と関連した問題および限界を解消する、ユーザが 活性化するイオン導入装置が必要になる。最重要な問題は、装置の活性化のし易 さと関連している。発明の概要 上記従来の装置と対照して、ユーザが簡単に活性化させて薬剤を投与でき、水 性の環境において安定性に限度がある薬剤をデリバリーするのに特に適したイオ ン導入装置は、本発明にしたがって構成することができることが明らかになって いる。ユーザとしては、医師、看護婦などと同様に患者が考えられる。 皮膚や粘膜など、患者の適用領域を介して少なくとも1つの薬物をデリバリー するのに使用する、本発明のユーザが活性化するイオン導入装置は、第1の部分 および第2の部分を備え、第1の部分は、電極アセンブリおよび電極貯蔵器を含 み、第2の部分は、薬剤貯蔵器を含む。電極アセンブリは、患者の体に吸収され るように薬物を患者に導入する電極手段と、患者の適用領域にデリバリーする活 性化合物を含む薬剤貯蔵器とを含む。また装置は、前記第1の部分および第2の 部分を相互に封止分離するためのバリア手段、電極貯蔵器と電気的導通関係に維 持された電極アセンブリと、活性化前に第1の部分に対して分離状態に維持され た薬剤貯蔵器に含まれる活性化合物を含み、したがって、バリア手段を取り除く と、電極貯蔵器および薬剤貯蔵器が、相互に流体導通接触し、その結果、前記薬 剤が前記電極貯蔵器に含まれる水溶液に溶解する。 ユーザが活性化させるイオン導入装置の好ましい実施例においては、活性化時 に、活性化合物が、2つの貯蔵器の境界面で溶解する。また、活性化合物は、初 め乾燥形態であり、第1の部分の電極貯蔵器と第2の部分に含まれる薬剤貯蔵器 を封止しているバリア手段とで電極貯蔵器から分離されている。さらに、乾燥形 態の活性化合物は、担体材料中に均等に分布しており、よって活性化合物は乾燥 形態に保たれ、保存中、電極貯蔵器内の水溶液をそのままの状態に維持すること ができるバリア手段で電極貯蔵器から分離されている。活性化合物は、様々な血 栓塞栓障害の治療用の細胞接着分子、GPIIb/IIIa受容体拮抗剤を含む グループから選択される。電極貯蔵器は、電導性ゲルなどの電解質を含む。バリ ア手段は、上部レリーズ部材と下部レリーズ部材とを含み、したがって、バリア 手段を操作すると、電極貯蔵器および薬剤貯蔵器が、相互に流体導通接触し、上 部レリーズ部材と下部レリーズ部材とが、第1の部分および第2の部分から延び るプルタブ部材によって相互に接続されているので、タブ部材を引いて、第1の 部分と第2の部分との間から、少なくとも部分的にバリアを取り除くと、電極貯 蔵器と薬剤貯蔵器とが相互に接触する。さらに、第1の部分は、少なくとも電極 貯蔵器を含むコンパートメントを備え、第2の部分は、薬剤貯蔵器を含むコンパ ートメントを備えており、前記コンパートメントがバリア手段によって分離され ているため、活性化合物が、電極貯蔵器から分離され、前記バリア手段を除去す ることにより装置が活性化され、電極貯蔵器と薬剤貯蔵器とが相互に電気的流体 導通する。 少なくとも1つの薬物を、皮膚、粘膜など、患者の適用領域を介してイオン導 入デリバリーする本発明の方法は、第1のレリーズ部材を操作して、電極アセン ブリおよび電極貯蔵器を含む、装置の第1の部分を露出させる段階と、第2のレ リーズ部分を操作して、患者にデリバリーする活性化合物を含む薬剤貯蔵器を含 んだ、装置の第2の部分を露出する段階と、装置の第1の部分の電極貯蔵器を、 装置の第2の部分の薬剤貯蔵器に流体導通接触させて、貯蔵器の一方を少なくと も部分的に水和させ、結合貯蔵器を形成し、装置の結合部分を治療対象である患 者の領域に適用し、装置を介して適用領域に電流を流し、薬剤を患者の体内に導 入する段階とを備える。 本方法の好ましい実施例では、2つの部分を相互に接触させる段階が、タブ部 材を引いて、第1の部分を第2の部分から分離している装置から上部レリーズ部 材および下部レリーズ部材を同時に除去し、電極貯蔵器と薬剤貯蔵器とを相互に 接触させる段階を含む。また、この方法では、患者の皮膚に適用するために、第 1の部分からパッチを除去する段階をさらに備える。さらに、電極貯蔵器と薬剤 貯蔵器とを相互に接触させる段階が、薬剤貯蔵器を水和させる段階または薬剤貯 蔵器に含まれる薬剤を電極貯蔵器中に溶解させる段階を含む。図面の簡単な説明 本発明の様々な特徴、目的、利点、および優位点は、以下に示す、図面と共に 、添付の請求の範囲に加えて、好ましい実施例に関する詳細な説明を読めばさら に明らかになる。図中、同じ参照番号は、対応する構成要素を示す。 図1は、本発明のパッチの略側断面図である。 図2は、バリアを操作した場合の、図1のパッチの略側断面図である。 図3は、支持構造物に取り付けたコントローラと相互に接続したパッチの略側 断面図である。 図4は、患者の皮膚への取り付け用の支持構造物からパッチおよびコントロー ラを外した場合の略側断面図である。 図5A、図5B、図5C、および図5Dは、パッチおよびコントローラを含む 、患者の皮膚に適用するために活性化させたイオン導入システムの略斜視図であ る。好ましい実施例の詳細な説明 図1から図5に、本発明の、ユーザが活性化させるイオン導入システムを示す 。このシステムは、一般に指示番号10を含む。図1から図4、特に図3および 図4を参照して説明すると、本発明の装置またはシステム10は、パッチ12お よびコントローラ14を含み、これは、好ましい実施例では、再使用可能であり 、パッチに着脱可能に取り付けてある(図1および図2を参照)。 図1から図4に示した好ましい実施例では、パッチ12が、電極アセンブリ1 6を含み、このアセンブリは、少なくとも1つの電極、電極貯蔵器18、および 少なくとも1つの薬剤貯蔵器20を備え、これらが、適当な支持構造物22によ って一体に保持されている。電極は、電極貯蔵器に接着することが好ましい。当 技術分野では周知であり、例えば「IONTOPHORETIC DRUG DELIVERY SYSTEM AND M ETHOD FOR USING SAME」という名称の米国特許出願第08/541,058号お よび米国特許第5,540,669号に開示されているように、戻り電極(retu rn electrode)は、電極アセンブリ16内で結合するか、独立して設けるものと理 解されたい。 支持構造物22は、分割されているか、あるいは2つの部分24および26に 分離されている。一方の部分24(第1)は、電極アセンブリ16および電極貯 蔵器18を少なくとも含むか、または収容するためのコンパートメント24Aを 含み、電極貯蔵器は、電極アセンブリに隣接し、電解質を保持している。もう一 方の部分26(第2)は、イオン導入デリバリーされる、好ましくはイオン化ま たはイオン化可能な形態の薬物または薬剤30を保持する薬剤貯蔵器20を少な くとも含むか、または収容するコンパートメント26Aを含む。特定の電解質は 、本発明にとって必ずしも不可欠ではなく、単に選択の問題である。しかし、本 実施例では、例えば、「IONTOPHORETIC DRUG DELIVERY DEVICE AND RESERVOIR AN D METHOD OF MAKING SAME」という名称の米国特許出願第08/533,979号 に開示されているように、電解質が、塩化ナトリウム水溶液または水膨潤架橋水 溶性ポリマーを含む。 図1および図2を参照して説明すると、2つの部分24および26は、バリア 32で分離されている。バリア32は、構造物22から延びるプルタブ部材38 によって、相互に接続された上部レリーズ部材34および下部レリーズ部材36 を含む。好ましい実施例では、レリーズ部材34、36が、隣接するコンパート メントの周囲に折り畳まれている。バリアが、貯蔵器18、20の隣接部分に付 着しないように、また各貯蔵器18、20を囲む周辺領域をシールするために、 レリーズ面が設けられている。このようにして、薬剤貯蔵器20に含まれる薬剤 30を、保存するか、あるいは使用前の水和用に、乾燥状態で、またはマトリッ クス中もしくは支持体上の配合物として、第1の部分24にある電極貯蔵器18 から、封止分離できる。また、薬剤は、低分子量のポリエチレングリコールまた はグリセリンなど、非水溶性溶媒内に保存することもできる。薬剤は、このよう な非水溶性溶媒の形では安定しており、(イオン化薬剤またはイオン化可能薬剤 を含む)溶液は、薬剤または薬剤の組み合わせ次第では、適切な電解質となる。 このような溶媒も、ゲルマトリックス内で湿潤剤として使用される。 また第1の部分24または第2の部分26あるいはその両方は、バリア32の 除去時に、2つの部分を一緒に封止するための電極貯蔵器18を囲む接着剤層4 0を含むことが好ましい。しかし、患者に装置を適用する前に、バリア32を除 去するか、またはタブ部材38を引いて操作し、第1および第2の部分24、2 6の間からバリア32、特にレリーズ部材34、36を少なくとも部分的に除去 する。別の方法では、適切なパッケージ(図示せず)に、単にプルタブ部材を取 り付け、パッケージの開封時にこのタブを操作するようにしていることもある。 コントローラ14は、パッチ12(図3)に取り付けることが好ましく、充分 な時間経過後パッチ12は、例えば、構造物(図4)の第1の部分上面から引き 剥がすことによって除去される。第1の部分24の上面にパッチ12を接着させ るために、上面が、その間に接着層42を含むか、または電極貯蔵器18に含ま れるゲルが、第1の部分上に残留する接着剤42と共に接着剤として機能する。 この接着層は、パッチを患者の皮膚に付着させるために使用されることもある。 また、コントローラ14をパッチ12に付着させる方法を利用して、さらに力を 発生させ、電極貯蔵器18と薬剤貯蔵器20とを相互に接触させることが好まし い。このようにして、活性化時に、電極貯蔵器18および薬剤貯蔵器20は、相 互に接触し、薬剤は、水溶性があるため、貯蔵器の境界面で溶解し、および/ま たは薬剤貯蔵器18が水和し、電極貯蔵器の境界面に付着する。 図3および図4に示すように、コントローラをファスナ44に取り付けるか、 はめ込むことで、パッチ12をコントローラ14に着脱可能に取り付けることが 好ましい。特定のコントローラが本発明に不可欠ではなく、例えば、「IONTOPHO RESIS PATCH/CONTROLLER INTERCONNECTION USING A CONDUCTIVE ELASTOMER TO P ROVIDE NOISE-FREE ELECTRICAL CONTACT BETWEEN PATCH AND CONTROLLER」とい う名称の米国特許出願第08/315,532号、「IONTOPHORESIS ASSEMBLY I NCLUDING CLEANABLE ELECTRICAL CONTACTS」という名称の同第08/315,5 33号、「APPARATUS AND METHOD FOR ENSURING COMPATIBILITY OF A REUSABLE IONTOPHORETIC CONTROLLER WITH AN IONTOPHORETIC PATCH」という名称の同第0 8/315,372号、および「IONTOPHORETIC DRUG DELIVERY SYSTEM,INCLUD ING REUSABLE DEVICE」という名称の同第08/534,897号、および米国 特許第5,498,235号(Flower)に開示されている コントローラを含む。パッチ12に着脱可能にコントローラ14を取り付ける特 定の手段は、本発明にとって不可欠ではなく、単に選択の問題であると理解され たい。 当分野で周知のように、本装置は、患者の皮膚の適当な領域に取り付けること ができ、薬剤を含むパッチは、皮膚と導電接触し、電極アセンブリ16の電極間 に電圧が印加され、患者の皮膚を介して電流が流れ、薬剤が皮膚に浸透し、所望 の時間、組織が患者の体に吸収される。本発明の装置は、所望の治療およびデリ バリーされる薬剤によっては、粘膜など、体のその他の部分にも適用できるもの と理解されたい。 また、適用前に、2つの部分の2つの貯蔵器18、20を分離し、例えば、貯 蔵器間のゆっくりした移動もしくは平衡を介して、あるいは、薬剤処方が水溶液 中で希釈もしくは溶解するという結果になるその他の作用を介して、装置の投与 効率は低下するが、活性化後の貯蔵器間に導電接触ができ、薬剤の劣化が防止さ れるならば、その他の形態のバリアを使用することができることを理解されたい 。この実施例では、バリアが、蒸気/液体不浸透性のバリアであり、取り除くこ とによってこのバリアを操作するか、少なくとも移動させて、装置を活性化させ る。 好ましい実施例では、薬剤を乾燥形態(活性化合物)に維持し、電極貯蔵器1 8から封止分離して、保存時、水溶液をそのままの状態に維持し、また、薬剤が 乾燥状態に保たれている場合、保存中に、電極貯蔵器に含まれる電解溶液から分 離する。薬剤は、担体材料(例えば、綿糸、織物プラスチック糸、薬剤フィルム 、ヒドロキシメチルプロピルセルロースなど)内に均等に分布した乾燥形態に維 持し、電極貯蔵器18と同一表面積に薬剤を含むことが好ましい。 限定ではなく一例として挙げると、薬剤30には、糖タンパク質IIb/II Ia受容体拮抗剤(GPIIb/IIIa)、およびGPIc/IIa、v3( Lefkovitz J.ら、「Platelet glycoprotein IIb/IIIa receptors in cardiovas cular medicine」、New Eng.J.Med.332(1995)1553-9)など、その他のイン テグリン受容体拮抗剤などの細胞接着分子があり、再狭窄、不安定狭心症、脳溢 血、二次心筋梗塞の防止など、様々な疾病の治療に有効である。GPIIb/I IIa受容体拮抗剤は、「NOVEL ISOXAZOLINE AND ISOXAZOLE FIBRINOGEN RECEPTOR ANTAGONISTS」という名称のPCT国際公開第WO95/14683号 の明細書に開示されている拮抗剤と同じく、血小板上のGPIIb/IIIa受 容体に結合し、フィブリノゲンの結合を阻止し、したがって、血小板凝集を抑制 する。したがって、これらの薬剤は、血栓塞栓症など、様々な疾病の治療に絶大 な可能性がある。また、乾燥形態の成長ホルモン、すなわち、単位長さ当たり所 定量の薬剤を含浸させた綿糸や織物プラスチック糸、その他、多層にした薬剤な どを使用する場合もある。 したがって、本発明は、活性化合物や薬剤を分離する必要がある場合に使用で きる。しかし、電極貯蔵器は、水溶液中で安定であり、薬剤30と共にデリバリ ーされる一種以上の薬剤を含む場合もあるものと理解されたい。本明細書では、 治療用化合物、診断薬など、医薬品を指すものとして、薬剤、薬物、活性化合物 という言葉を使用した。操作および使用法 以上、使い捨てパッチ12および再使用可能なコントローラ14を含む、本発 明のイオン導入ドラッグデリバリーシステム10の実施態様について述べてきた 。以下、図5A、図5B、図5C、および図5Dを参照して、システムの操作お よび使用法について説明する。 図5Aおよび図5Bに示すように、まず薬剤を水和化するために、支持構造物 からプルタブ部材38を引き、貯蔵器を露出させる。特に、引張動作により、上 部レリーズ部材34および下部レリーズ部材36が、前方に引かれて電極貯蔵器 18および患者にデリバリーする活性化合物を含む薬剤貯蔵器20が露出する。 これにより、境界面で、貯蔵器が相互に接触する。次にコントローラ14をパッ チ10(図5C)に固定すると、電極貯蔵器が薬剤貯蔵器と流体導通接触し、貯 蔵器の一方が、少なくとも部分的に水和化され、結合された貯蔵器部分が形成さ れる。薬剤が溶解するまで、例えば、数秒から15分、十分時間を置いたのち、コ ントローラ14が固定されたパッチ12を含む、装置の結合部分を支持構造物2 2(図5D)から除去し、装置を介して電流を適用領域に流すことにより治療を 行う患者の治療対象領域に適用し、患者の体に薬剤を浸透させる。 本明細書においては、活性剤、薬剤、処方、医薬品、薬物、薬品活性化合物と いった言葉は、治療化合物、診断薬、麻酔薬など、少なくとも1つの医薬品を指 すものとして使用している。 本発明の場合、特定の材料マトリックスまたは製造方法が、不可欠となること はない。ナイロン、ポリエチレン、およびポリプロピレンなどの、非織物材料、 スクリーンもしくはスクリム、または各種微孔支持体などの不活性支持体上に、 薬剤を吹き付け乾燥させることができる。さらには、薬剤を軟膏または液体に分 散させ、支持体上に塗布、乾燥させることもできる。また、薬剤を分散剤や水溶 性ポリマーと混合し、圧縮するかまたは蒸発させて、水に急速に溶解する乾燥ウ ェーハやペレットにすることもできる。また、薬剤は、添加された水源で急速に 水和できる脱水ゲルに均等に分布させることができる。 当業者が、本発明の装置を実現できるように、本発明の好ましい実施例につい て述べたが、以下の請求の範囲に述べた本発明の範囲および意図から逸脱するこ となく、様々な変形、修正が可能であるものと理解されたい。前記の説明は、例 として行ったものであり、発明の範囲を限定するものではない。発明の範囲は、 あくまで以下の請求の範囲により決まるものである。原文請求の範囲 1.少なくとも1つの薬物を、皮膚、粘膜など、患者の適用領域を介してデリバ リーする場合に使用する、ユーザが活性化させるイオン導入装置(10)であっ て、患者の適用領域にデリバリーする活性化合物を含む薬剤貯蔵器(20)から 電極貯蔵器(18)を封止分離するバリア手段(32)を備え、 電極アセンブリ(16)および前記電極貯蔵器(18)を含む第1の部分(2 4)と前記薬剤貯蔵器(20)を含む第2の部分(26)とを備え、前記電極ア センブリ(16)が、患者の体が吸収するように、患者に薬物を注入する電極手 段を含み、電極貯蔵器(18)と電気的連通関係に維持され、薬剤貯蔵器(20 )に含まれる活性化合物が、活性化前に第1の部分(24)に対して分離状態に 維持され、したがって、前記バリア手段(32)を取り除くと、電極貯蔵器(1 8)および薬剤貯蔵器(20)が、相互に流体導通接触し、その結果、前記薬剤 (30)が、前記電極貯蔵器(18)に含まれる水溶液に溶解することを特徴と するユーザが活性化させるイオン導入装置(10)。 2.活性化時に、活性化合物が2つの貯蔵器の境界面で溶解することができるこ とを特徴とする請求項1に記載のユーザが活性化させるイオン導入装置(10) 。 3.前記活性化合物は、最初、乾燥形態にあり、前記第1の部分(24)に前記 電極貯蔵器(18)を封止し、および前記第2の部分(26)に含まれる前記薬 剤貯蔵器(20)を封止するバリア手段(32)によって、電極貯蔵器(18) から分離されていることを特徴とする請求項1に記載のユーザが活性化させるイ オン導入装置(10)。 4.活性化合物が乾燥形態で担体材料内に均一に分散され、その結果、活性化合 物が乾燥形態に保持され、保存時に、電極貯蔵器(18)内の水溶液をそのまま の状態に維持するバリア手段(32)によって、電極貯蔵器(18)から分離さ れることを特徴とする請求項1に記載のユーザが活性化させるイオン導入装置 (10)。 5.電極貯蔵器(18)は、電導性ゲルなどの電解質を含むことを特徴とする請 求項1に記載のユーザが活性化させるイオン導入装置(10)。 6.少なくとも1つの薬物を、皮膚、粘膜など、患者の適用領域を介しデリバリ ーする場合に使用する、ユーザが活性化させるイオン導入装置(10)であって 、患者の適用領域にデリバリーする活性化合物を含む薬剤貯蔵器(20)から電 極貯蔵器(18)を封止分離するバリア手段(32)を備え、 電極アセンブリ(16)および前記電極貯蔵器(18)を含む第1の部分(2 4)と前記薬剤貯蔵器(20)を含む第2の部分(26)とを備え、前記電極ア センブリ(16)が、患者の体が吸収するように、患者に薬物を注入する電極手 段を含み、電極貯蔵器(18)と電気的連通関係に維持され、薬剤貯蔵器(20 )に含まれる活性化合物が、様々な血栓塞栓障害の治療用の細胞接着分子および GPIIb/IIIa受容体拮抗剤などを含む群から選択され、薬剤貯蔵器(2 0)が、活性化前に第1の部分(24)に対して分離状態に維持され、したがっ て、前記バリア手段(32)を取り除くと、電極貯蔵器(18)および薬剤貯蔵 器(20)が、相互に流体導通接触し、その結果、前記薬剤(30)が、前記電 極貯蔵器(18)に含まれる水溶液に溶解することを特徴とするユーザが活性化 させるイオン導入装置(10)。 7.前記バリア手段(32)が、上部レリーズ部材(34)および下部レリーズ 部材(36)を含み、したがって、前記バリア手段(32)を操作すると、電極 貯蔵器(18)および薬剤貯蔵器(20)が、相互に流体導通接触することを特 徴とする請求項1に記載のユーザが活性化させるイオン導入装置(10)。 8.前記上部レリーズ部材(34)および下部レリーズ部材(36)が、第1の 部分(24)および第2の部分(26)から延びるプルタブ部材(38)により 相互に接続され、よって、前記タブ部材(38)を引いて、第1の部分と第2の 部分との間から、少なくとも部分的にバリア(32)を取り除くと、電極貯蔵器 (18)と薬剤貯蔵器(20)とが相互に接触することを特徴とする請求項7に 記載のユーザが活性化させるイオン導入装置(10)。 9.前記第1の部分(24)が、少なくとも電極貯蔵器(18)を含むコンパー トメントを含み、前記第2の部分(26)が、前記薬剤貯蔵器(20)を含むコ ンパートメントを含み、前記コンパートメントは、前記バリア手段(32)によ り分離されており、よって前記活性化合物が、電極貯蔵器(18)と分離され、 前記バリア手段(32)を除去することにより装置(10)が活性化され、電極 貯蔵器(18)と薬剤貯蔵器(20)とが相互に電気的流体導通することを特徴 とする請求項1に記載のユーザが活性化させるイオン導入装置(10)。 10.装置(10)の活性化前に、活性化合物が乾燥状態に維持されることを特 徴とする請求項1に記載のユーザが活性化させるイオン導入装置(10)。 11.少なくとも1つの薬物を、皮膚、粘膜など、患者の適用領域を介してイオ ン導入デリバリーする方法であって、 第1のレリーズ部材(34)を操作して、電極アセンブリ(16)および電極 貯蔵器(18)を含む、装置(10)の第1の部分(24)を露出させる段階と 、 第2のレリーズ部材(36)を操作して、患者にデリバリーする活性化合物を 含む薬剤貯蔵器(20)を含んだ、装置(10)の第2の部分(26)を露出す る段階と、 装置(10)の第1の部分(24)の電極貯蔵器(18)を、装置(10)の 第2の部分(26)の薬剤貯蔵器(20)に流体導通接触させて、前記貯蔵器の 一方を少なくとも部分的に水和させ、結合貯蔵器部分を形成し、治療対象である 患者の領域に装置(10)の結合部分を適用し、装置(10)を介して適用領域 に電流を流し、薬剤を患者の体内に注入する段階と を備えることを特徴とする少なくとも1つの薬物をイオン導入デリバリーする方 法。 12.2つの部分を相互に接触させる段階が、第1の部分(24)を第2の部分 (26)から分離しているタブ部材(38)を引いて、装置(10)から上部レ リーズ部材(34)および下部レリーズ部材(36)を同時に除去し、電極貯蔵 器(18)と薬剤貯蔵器(20)とを相互に接触させる段階を含むことを特徴と する請求項11に記載の少なくとも1つの薬物をイオン導入デリバリーする方法 。 13.患者の皮膚に適用するために、前記第1の部分(24)からパッチ(12 )を除去する段階をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の少なくと も1つの薬物をイオン導入デリバリーする方法。 14.前記電極貯蔵器(18)と前記薬剤貯蔵器(20)とを相互に接触させる 前記段階が、前記薬剤貯蔵器(20)を水和させる段階を含むことを特徴とする 請求項11に記載の少なくとも1つの薬物をイオン導入デリバリーする方法。 15.前記電極貯蔵器(18)と前記薬剤貯蔵器(20)とを相互に接触させる 前記段階が、前記薬剤貯蔵器(20)に含まれる薬剤(30)を前記電極貯蔵器 (18)中に溶解させる段階を含むことを特徴とする請求項11に記載の少なく とも1つの薬物をイオン導入デリバリーする方法。 16.患者の皮膚に適用するために、前記第1の部分(24)からパッチ(12 )およびコントローラ(14)を除去する段階をさらに備えることを特徴とする 請求項11に記載の少なくとも1つの薬物をイオン導入デリバリーする方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1つの薬物を、皮膚、粘膜など、患者の適用領域を介してデリバ リーする場合に使用する、ユーザが活性化させるイオン導入装置であって、 第1の部分および第2の部分と、 ここで前記第1の部分は電極アセンブリおよび電極貯蔵器を含み、前記第2 の部分は薬剤貯蔵器を含み、 前記電極アセンブリは、患者の体が吸収するように、患者に薬物を注入する 電極手段を含み、 前記薬剤貯蔵器が、患者の適用領域にデリバリーされる活性化合物を含み 前記第1の部分および第2の部分を相互に封止分離するバリア手段とを備え、 ここで、電極アセンブリが、電極貯蔵器と電気的導通関係に維持され、薬剤 貯蔵器に含まれる活性化合物が、活性化前に第1の部分に対して分離状態に維持 されるため、前記バリア手段を取り除くと、電極貯蔵器および薬剤貯蔵器が、相 互に流体導通接触し、その結果、前記薬剤が、前記電極貯蔵器に含まれる水溶液 に溶解することを特徴とするユーザが活性化させるイオン導入装置。 2.活性化時に、活性化合物が2つの貯蔵器の境界面で溶解することができるこ とを特徴とする請求項1に記載のユーザが活性化させるイオン導入装置。 3.前記活性化合物は、最初、乾燥形態にあり、前記第1の部分に前記電極貯蔵 器を封止し、および前記第2の部分に含まれる前記薬剤貯蔵器を封止するバリア 手段によって、電極貯蔵器から分離されていることを特徴とする請求項1に記載 のユーザが活性化させるイオン導入装置。 4.活性化合物が乾燥形態で担体材料内に均一に分散され、その結果、活性化合 物が乾燥形態に保持され、保存時に、電極貯蔵器内の水溶液をそのままの状態に 維持するバリア手段によって、電極貯蔵器から分離されることを特徴とする請求 項1に記載のユーザが活性化させるイオン導入装置。 5.電極貯蔵器は、電導性ゲルなどの電解質を含むことを特徴とする請求項1に 記載のユーザが活性化させるイオン導入装置。 6.活性化合物は、様々な血栓塞栓障害の治療用の細胞接着分子、GPIIb/ IIIa受容体拮抗剤を含むグループから選択することができることを特徴とす る請求項1に記載のユーザが活性化させるイオン導入装置。 7.前記バリア手段が、上部レリーズ部材および下部レリーズ部材を含み、した がって、前記バリア手段を操作すると、電極貯蔵器および薬剤貯蔵器が、相互に 流体導通接触することを特徴とする請求項1に記載のユーザが活性化させるイオ ン導入装置。 8.前記上部レリーズ部材および下部レリーズ部材が、第1の部分および第2の 部分から延びるプルタブ部材により相互に接続され、よって、タブ部材を引いて 、第1の部分と第2の部分との間から、少なくとも部分的にバリアを取り除くと 、電極貯蔵器と薬剤貯蔵器とが相互に接触することを特徴とする請求項7に記載 のユーザが活性化させるイオン導入装置。 9.前記第1の部分が、少なくとも電極貯蔵器を含むコンパートメントを含み、 前記第2の部分が、前記薬剤貯蔵器を含むコンパートメントを含み、前記コンパ ートメントは、前記バリア手段により分離されており、よって前記活性化合物が 、電極貯蔵器と分離され、前記バリア手段を除去することにより装置が活性化さ れ、電極貯蔵器と薬剤貯蔵器とが相互に電気的流体導通することを特徴とする請 求項1に記載のユーザが活性化させるイオン導入装置。 10.装置の活性化前に、活性化合物が乾燥状態に維持されることを特徴とする 請求項1に記載のユーザが活性化させるイオン導入装置。 11.少なくとも1つの薬物を、皮膚、粘膜など、患者の適用領域を介してイオ ン導入デリバリーする方法であって、 第1のレリーズ部材を操作して、電極アセンブリおよび電極貯蔵器を含む、装 置の第1の部分を露出させる段階と、 第2のレリーズ部材を操作して、患者にデリバリーする活性化合物を含む薬剤 貯蔵器を含んだ、装置の第2の部分を露出する段階と、 装置の第1の部分の電極貯蔵器を、装置の第2の部分の薬剤貯蔵器に流体導通 接触させて、前記貯蔵器の一方を少なくとも部分的に水和させ、結合貯蔵器部分 を形成し、治療対象である患者の領域に装置の結合部分を適用し、装置を介して 適用領域に電流を流し、薬剤を患者の体内に注入する段階と を備えることを特徴とする少なくとも1つの薬物をイオン導入デリバリーする方 法。 12.2つの部分を相互に接触させる段階が、第1の部分を第2の部分から分離 しているタブ部材を引いて、装置から上部レリーズ部材および下部レリーズ部材 を同時に除去し、電極貯蔵器と薬剤貯蔵器とを相互に接触させる段階を含むこと を特徴とする請求項11に記載の少なくとも1つの薬物をイオン導入デリバリー する方法。 13.患者の皮膚に適用するために、前記第1の部分からパッチを除去する段階 をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の少なくとも1つの薬物をイ オン導入デリバリーする方法。 14.前記電極貯蔵器と前記薬剤貯蔵器とを相互に接触させる前記段階が、前記 薬剤貯蔵器を水和させる段階を含むことを特徴とする請求項11に記載の少なく とも1つの薬物をイオン導入デリバリーする方法。 15.前記電極貯蔵器と前記薬剤貯蔵器とを相互に接触させる前記段階が、前記 薬剤貯蔵器に含まれる薬剤を前記電極貯蔵器中に溶解させる段階を含むことを特 徴とする請求項11に記載の少なくとも1つの薬物をイオン導入デリバリーする 方法。 16.患者の皮膚に適用するために、前記第1の部分からパッチおよびコントロ ーラを除去する段階をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の少なく とも1つの薬物をイオン導入デリバリーする方法。
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