JP2001358394A - Qスイッチ固体レーザ発振方法及びその装置 - Google Patents
Qスイッチ固体レーザ発振方法及びその装置Info
- Publication number
- JP2001358394A JP2001358394A JP2000180162A JP2000180162A JP2001358394A JP 2001358394 A JP2001358394 A JP 2001358394A JP 2000180162 A JP2000180162 A JP 2000180162A JP 2000180162 A JP2000180162 A JP 2000180162A JP 2001358394 A JP2001358394 A JP 2001358394A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid
- yag crystal
- state laser
- laser
- oscillation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】パルスレーザ光の発振タイミングが変動しない
こと。 【解決手段】光共振器3内に、Nd3+:YAG結晶4
とCr4+:YAG結晶5とを配置し、かつNd3+:
YAG結晶4を光励起するためのレーザダイオード6を
配置したQスイッチ固体レーザ発振装置におけるCr
4+:YAG結晶5の横に、Cr4+:YAG結晶5に
対してNd3+:YAG結晶4の発振波長1.06μm
のレーザ光を照射するためのレーザダイオード10を配
置した。
こと。 【解決手段】光共振器3内に、Nd3+:YAG結晶4
とCr4+:YAG結晶5とを配置し、かつNd3+:
YAG結晶4を光励起するためのレーザダイオード6を
配置したQスイッチ固体レーザ発振装置におけるCr
4+:YAG結晶5の横に、Cr4+:YAG結晶5に
対してNd3+:YAG結晶4の発振波長1.06μm
のレーザ光を照射するためのレーザダイオード10を配
置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体レーザ媒質と
過飽和吸収体とを光共振器内に配置し、固体レーザ媒質
を光励起することによりビーム広がり角が小さく、かつ
パルス幅が数十nsと短いいわゆるジャンアントパルス
レーザ光を発振させるQスイッチ固体レーザ発振方法及
びその装置に関する。
過飽和吸収体とを光共振器内に配置し、固体レーザ媒質
を光励起することによりビーム広がり角が小さく、かつ
パルス幅が数十nsと短いいわゆるジャンアントパルス
レーザ光を発振させるQスイッチ固体レーザ発振方法及
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5はQスイッチ固体レーザ装置の構成
図である。2枚のミラー1,2により光共振器3が構成
されている。この光共振器3内には、固体レーザ媒質と
してNd3+:YAG結晶4と過飽和吸収体としてCr
4+:YAG結晶5とが配置されている。又、光共振器
3の光軸方向すなわちNd3+:YAG結晶4と直列方
向となるところには、Nd3+:YAG結晶4を光励起
するためのレーザダイオード6が配置されている。な
お、このレーザダイオード6は、光共振器3の横に配置
してもよい。
図である。2枚のミラー1,2により光共振器3が構成
されている。この光共振器3内には、固体レーザ媒質と
してNd3+:YAG結晶4と過飽和吸収体としてCr
4+:YAG結晶5とが配置されている。又、光共振器
3の光軸方向すなわちNd3+:YAG結晶4と直列方
向となるところには、Nd3+:YAG結晶4を光励起
するためのレーザダイオード6が配置されている。な
お、このレーザダイオード6は、光共振器3の横に配置
してもよい。
【0003】このように構成された装置の動作について
図6を参照して説明する。
図6を参照して説明する。
【0004】レーザダイオード6からレーザダイオード
光が出力されると、このレーザダイオード光はN
d3+:YAG結晶4に照射され、このNd3+:YA
G結晶4は光励起される。この光励起によりNd3+:
YAG結晶4への光励起量すなわち蛍光量が次第に増加
すると共に、Cr4+:YAG結晶5の損失が減少す
る。そして、Nd3+:YAG結晶4の蛍光量が所定の
量に達し、Cr4+:YAG結晶5の損失がなくなる
と、ビーム広がり角が小さく、かつパルス幅が数十ns
と短いいわゆるジャンアントパルスレーザ光が出力され
る。
光が出力されると、このレーザダイオード光はN
d3+:YAG結晶4に照射され、このNd3+:YA
G結晶4は光励起される。この光励起によりNd3+:
YAG結晶4への光励起量すなわち蛍光量が次第に増加
すると共に、Cr4+:YAG結晶5の損失が減少す
る。そして、Nd3+:YAG結晶4の蛍光量が所定の
量に達し、Cr4+:YAG結晶5の損失がなくなる
と、ビーム広がり角が小さく、かつパルス幅が数十ns
と短いいわゆるジャンアントパルスレーザ光が出力され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
ダイオード6からレーザダイオード光の強度(レーザダ
イオード強度)が例えば強度a1又はa2のように変動
すると、これに対応してNd3+:YAG結晶4の蛍光
量もレーザダイオード強度a1のときに蛍光量b 1、レ
ーザダイオード強度a2のときに蛍光量b2のようにそ
の増加する時間が変動し、かつCr4+:YAG結晶5
の損失もレーザダイオード強度a1のときに損失c1、
レーザダイオード強度a2のときに損失c2のようにそ
の減少する時間が変動する。
ダイオード6からレーザダイオード光の強度(レーザダ
イオード強度)が例えば強度a1又はa2のように変動
すると、これに対応してNd3+:YAG結晶4の蛍光
量もレーザダイオード強度a1のときに蛍光量b 1、レ
ーザダイオード強度a2のときに蛍光量b2のようにそ
の増加する時間が変動し、かつCr4+:YAG結晶5
の損失もレーザダイオード強度a1のときに損失c1、
レーザダイオード強度a2のときに損失c2のようにそ
の減少する時間が変動する。
【0006】このため、ジャンアントパルスレーザ光の
発振は、高いレーザダイオード強度a1のときに時間的
に早く発生し(時刻t1)、低いレーザダイオード強度
a2のときに時間的に遅く発生する(時刻t2)。
発振は、高いレーザダイオード強度a1のときに時間的
に早く発生し(時刻t1)、低いレーザダイオード強度
a2のときに時間的に遅く発生する(時刻t2)。
【0007】このようにレーザダイオード6のレーザダ
イオード強度が変動すると、ジャンアントパルスレーザ
光の発振タイミングが変動してしまい、例えばレーザ加
工を行うと、正確にレーザ加工できない。
イオード強度が変動すると、ジャンアントパルスレーザ
光の発振タイミングが変動してしまい、例えばレーザ加
工を行うと、正確にレーザ加工できない。
【0008】そこで本発明は、パルスレーザ光の発振タ
イミングが変動することがないQスイッチ固体レーザ発
振方法及びその装置を提供することを目的とする。
イミングが変動することがないQスイッチ固体レーザ発
振方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、固体レーザ媒
質と過飽和吸収体とを光共振器内に配置し、前記固体レ
ーザ媒質を光励起することによりパルスレーザ光を発振
させるQスイッチ固体レーザ発振方法において、前記過
飽和吸収体に対して前記固体レーザ媒質の発振波長の光
を照射することを特徴とするQスイッチ固体レーザ発振
方法である。
質と過飽和吸収体とを光共振器内に配置し、前記固体レ
ーザ媒質を光励起することによりパルスレーザ光を発振
させるQスイッチ固体レーザ発振方法において、前記過
飽和吸収体に対して前記固体レーザ媒質の発振波長の光
を照射することを特徴とするQスイッチ固体レーザ発振
方法である。
【0010】又、本発明は、上記Qスイッチ固体レーザ
発振方法において、前記固体レーザ媒質としてN
d3+:YAG結晶を用い、前記過飽和吸収体としてC
r4+:YAG結晶を用いた場合、前記Cr4+:YA
G結晶に対して前記Nd3+:YAG結晶の発振波長
1.06μmの光を照射することを特徴とするものであ
る。
発振方法において、前記固体レーザ媒質としてN
d3+:YAG結晶を用い、前記過飽和吸収体としてC
r4+:YAG結晶を用いた場合、前記Cr4+:YA
G結晶に対して前記Nd3+:YAG結晶の発振波長
1.06μmの光を照射することを特徴とするものであ
る。
【0011】又、本発明は、固体レーザ媒質と過飽和吸
収体とを光共振器内に配置し、かつ前記固体レーザ媒質
を光励起するための励起光源を備えたQスイッチ固体レ
ーザ発振装置において、前記過飽和吸収体に対して前記
固体レーザ媒質の発振波長の光を照射するための照射光
源を具備したことを特徴とするQスイッチ固体レーザ発
振装置である。
収体とを光共振器内に配置し、かつ前記固体レーザ媒質
を光励起するための励起光源を備えたQスイッチ固体レ
ーザ発振装置において、前記過飽和吸収体に対して前記
固体レーザ媒質の発振波長の光を照射するための照射光
源を具備したことを特徴とするQスイッチ固体レーザ発
振装置である。
【0012】又、本発明は、上記Qスイッチ固体レーザ
発振装置において、前記光源は、前記光共振器の横又は
直列方向となるところに配置されることを特徴とするも
のである。
発振装置において、前記光源は、前記光共振器の横又は
直列方向となるところに配置されることを特徴とするも
のである。
【0013】又、本発明は、上記Qスイッチ固体レーザ
発振装置において、前記固体レーザ媒質としてN
d3+:YAG結晶を用い、前記過飽和吸収体としてC
r4+:YAG結晶を用いた場合、前記光源は、前記C
r4+:YAG結晶に対して前記Nd3+:YAG結晶
の発振波長1.06μmのレーザダイオード光を照射す
るレーザダイオードであることを特徴とするものであ
る。
発振装置において、前記固体レーザ媒質としてN
d3+:YAG結晶を用い、前記過飽和吸収体としてC
r4+:YAG結晶を用いた場合、前記光源は、前記C
r4+:YAG結晶に対して前記Nd3+:YAG結晶
の発振波長1.06μmのレーザダイオード光を照射す
るレーザダイオードであることを特徴とするものであ
る。
【0014】又、本発明は、上記Qスイッチ固体レーザ
発振装置において、前記Nd3+:YAG結晶に照射す
る前記レーザダイオード光のビーム径を、前記光共振器
でのTEM00モードのビーム径又はこのビーム径より
も小さく集光することを特徴とするものである。
発振装置において、前記Nd3+:YAG結晶に照射す
る前記レーザダイオード光のビーム径を、前記光共振器
でのTEM00モードのビーム径又はこのビーム径より
も小さく集光することを特徴とするものである。
【0015】又、本発明は、上記Qスイッチ固体レーザ
発振装置において、前記レーザダイオードは、シングル
モードのレーザダイオード光を出力することを特徴とす
るものである。
発振装置において、前記レーザダイオードは、シングル
モードのレーザダイオード光を出力することを特徴とす
るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】(1)以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。なお、図5と同
一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略す
る。
形態について図面を参照して説明する。なお、図5と同
一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略す
る。
【0017】図1はQスイッチ固体レーザ発振装置の構
成図である。過飽和吸収体としてのCr4+:YAG結
晶5の横には、このCr4+:YAG結晶5に対してN
d3 +:YAG結晶4の発振波長の光を照射するための
レーザダイオード10が配置されている。このレーザダ
イオード10は、Nd3+:YAG結晶4の発振波長
1.06μmのレーザ光を出力するものとなっている。
成図である。過飽和吸収体としてのCr4+:YAG結
晶5の横には、このCr4+:YAG結晶5に対してN
d3 +:YAG結晶4の発振波長の光を照射するための
レーザダイオード10が配置されている。このレーザダ
イオード10は、Nd3+:YAG結晶4の発振波長
1.06μmのレーザ光を出力するものとなっている。
【0018】次に、上記の如く構成された装置の動作に
ついて図2に示す動作タイミング図を参照して説明す
る。
ついて図2に示す動作タイミング図を参照して説明す
る。
【0019】レーザダイオード6から励起光が出力され
ると、この励起光はNd3+:YAG結晶4に照射さ
れ、このNd3+:YAG結晶4は光励起される。この
光励起によりNd3+:YAG結晶4への光励起量すな
わち蛍光量が次第に増加すると共に、Cr4+:YAG
結晶5の損失が減少する。
ると、この励起光はNd3+:YAG結晶4に照射さ
れ、このNd3+:YAG結晶4は光励起される。この
光励起によりNd3+:YAG結晶4への光励起量すな
わち蛍光量が次第に増加すると共に、Cr4+:YAG
結晶5の損失が減少する。
【0020】このとき、レーザダイオード6からの励起
光強度が例えば強度a1又はa2のように変動すると、
これに対応してNd3+:YAG結晶4の蛍光量も励起
光強度a1のときに蛍光量b1、励起光強度a2のとき
に蛍光量b2のようにその増加する時間が変動し、かつ
Cr4+:YAG結晶5の損失も励起光強度a1のとき
に損失c1、励起光強度a2のときに損失c2のように
その減少する時間が変動する。
光強度が例えば強度a1又はa2のように変動すると、
これに対応してNd3+:YAG結晶4の蛍光量も励起
光強度a1のときに蛍光量b1、励起光強度a2のとき
に蛍光量b2のようにその増加する時間が変動し、かつ
Cr4+:YAG結晶5の損失も励起光強度a1のとき
に損失c1、励起光強度a2のときに損失c2のように
その減少する時間が変動する。
【0021】ここで、レーザダイオード10からNd
3+:YAG結晶4の発振波長1.06μmのレーザ光
を出力すると、このレーザ光は、Cr4+:YAG結晶
5に照射される。
3+:YAG結晶4の発振波長1.06μmのレーザ光
を出力すると、このレーザ光は、Cr4+:YAG結晶
5に照射される。
【0022】このレーザ光の照射によりCr4+:YA
G結晶5の損失は短い時間で引き下げられ、これによっ
てQスイッチ動作が起こる。この結果、ビーム広がり角
が小さく、かつパルス幅が数十nsと短いいわゆるジャ
ンアントパルスレーザ光が出力される。すなわち、レー
ザダイオード6の励起光強度の変動に関係なく、励起光
のCr4+:YAG結晶5への照射の直後に、ジャンア
ントパルスレーザ光が出力される。
G結晶5の損失は短い時間で引き下げられ、これによっ
てQスイッチ動作が起こる。この結果、ビーム広がり角
が小さく、かつパルス幅が数十nsと短いいわゆるジャ
ンアントパルスレーザ光が出力される。すなわち、レー
ザダイオード6の励起光強度の変動に関係なく、励起光
のCr4+:YAG結晶5への照射の直後に、ジャンア
ントパルスレーザ光が出力される。
【0023】このように上記第1の実施の形態において
は、Cr4+:YAG結晶5の横に、Cr4+:YAG
結晶5に対してNd3+:YAG結晶4の発振波長1.
06μmのレーザ光を照射するためのレーザダイオード
10を配置したので、レーザダイオード6の励起光強度
が変動したとしても、ジャンアントパルスレーザ光の発
振タイミングは、レーザダイオード10からCr4+:
YAG結晶5へのレーザ光の入射タイミングで決定で
き、ジャンアントパルスレーザ光の発振タイミングを時
間的に前後に変動させずに、一定の発振タイミングでジ
ャンアントパルスレーザ光を出力できる。
は、Cr4+:YAG結晶5の横に、Cr4+:YAG
結晶5に対してNd3+:YAG結晶4の発振波長1.
06μmのレーザ光を照射するためのレーザダイオード
10を配置したので、レーザダイオード6の励起光強度
が変動したとしても、ジャンアントパルスレーザ光の発
振タイミングは、レーザダイオード10からCr4+:
YAG結晶5へのレーザ光の入射タイミングで決定で
き、ジャンアントパルスレーザ光の発振タイミングを時
間的に前後に変動させずに、一定の発振タイミングでジ
ャンアントパルスレーザ光を出力できる。
【0024】従って、ジャンアントパルスレーザ光の発
振タイミングを一定のタイミングで発振でき、レーザ加
工に適用すれば、正確なレーザ加工ができる。なお、レ
ーザダイオード10からのレーザ光の出力タイミングを
制御すれば、所望のタイミングでジャンアントパルスレ
ーザ光を発振できる。
振タイミングを一定のタイミングで発振でき、レーザ加
工に適用すれば、正確なレーザ加工ができる。なお、レ
ーザダイオード10からのレーザ光の出力タイミングを
制御すれば、所望のタイミングでジャンアントパルスレ
ーザ光を発振できる。
【0025】又、レーザダイオード10からの波長1.
06μmのレーザ光をCr4+:YAG結晶5に入射す
る際に、モードマッチングするように入射させるように
すれば、発振光のシード光となり、横モードを制御でき
る。
06μmのレーザ光をCr4+:YAG結晶5に入射す
る際に、モードマッチングするように入射させるように
すれば、発振光のシード光となり、横モードを制御でき
る。
【0026】又、レーザダイオード10からCr4+:
YAG結晶5に入射するレーザ光をシングルモードにす
ることで、縦モードもシングルモードにすることが可能
である。
YAG結晶5に入射するレーザ光をシングルモードにす
ることで、縦モードもシングルモードにすることが可能
である。
【0027】(2)次に、本発明の第2の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
いて図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0028】図3はQスイッチ固体レーザ発振装置の構
成図である。このQスイッチ固体レーザ発振装置は、N
d3+:YAG結晶4を光励起するためのレーザダイオ
ード6を、このNd3+:YAG結晶4の横に配置した
ものである。
成図である。このQスイッチ固体レーザ発振装置は、N
d3+:YAG結晶4を光励起するためのレーザダイオ
ード6を、このNd3+:YAG結晶4の横に配置した
ものである。
【0029】このような構成であっても、Nd3+:Y
AG結晶4の光励起する励起光の入射方向が異なるだけ
で、上記第1の実施の形態と同様に、レーザダイオード
6の励起光強度が変動したとしても、ジャンアントパル
スレーザ光の発振タイミングは、レーザダイオード10
からCr4+:YAG結晶5へのレーザ光の入射タイミ
ングで決定でき、ジャンアントパルスレーザ光の発振タ
イミングを時間的に前後に変動させずに、一定の発振タ
イミングでジャンアントパルスレーザ光を出力できる。
AG結晶4の光励起する励起光の入射方向が異なるだけ
で、上記第1の実施の形態と同様に、レーザダイオード
6の励起光強度が変動したとしても、ジャンアントパル
スレーザ光の発振タイミングは、レーザダイオード10
からCr4+:YAG結晶5へのレーザ光の入射タイミ
ングで決定でき、ジャンアントパルスレーザ光の発振タ
イミングを時間的に前後に変動させずに、一定の発振タ
イミングでジャンアントパルスレーザ光を出力できる。
【0030】(3)次に、本発明の第3の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
いて図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0031】図4はQスイッチ固体レーザ発振装置の構
成図である。このQスイッチ固体レーザ発振装置は、C
r4+:YAG結晶5に対してNd3+:YAG結晶4
の発振波長1.06μmのレーザ光を照射するためのレ
ーザダイオード10を、光共振器3の直列方向となると
ころに配置したものである。
成図である。このQスイッチ固体レーザ発振装置は、C
r4+:YAG結晶5に対してNd3+:YAG結晶4
の発振波長1.06μmのレーザ光を照射するためのレ
ーザダイオード10を、光共振器3の直列方向となると
ころに配置したものである。
【0032】このような構成であっても、Cr4+:Y
AG結晶5に対して発振波長1.06μmのレーザ光を
照射する方向が異なるだけで、上記第1の実施の形態と
同様に、レーザダイオード6の励起光強度が変動したと
しても、ジャンアントパルスレーザ光の発振タイミング
は、レーザダイオード10からCr4+:YAG結晶5
へのレーザ光の入射タイミングで決定でき、ジャンアン
トパルスレーザ光の発振タイミングを時間的に前後に変
動させずに、一定の発振タイミングでジャンアントパル
スレーザ光を出力できる。
AG結晶5に対して発振波長1.06μmのレーザ光を
照射する方向が異なるだけで、上記第1の実施の形態と
同様に、レーザダイオード6の励起光強度が変動したと
しても、ジャンアントパルスレーザ光の発振タイミング
は、レーザダイオード10からCr4+:YAG結晶5
へのレーザ光の入射タイミングで決定でき、ジャンアン
トパルスレーザ光の発振タイミングを時間的に前後に変
動させずに、一定の発振タイミングでジャンアントパル
スレーザ光を出力できる。
【0033】なお、本発明は、上記第1乃至第3の実施
の形態に限定されるものでなく次の通りに変形してもよ
い。
の形態に限定されるものでなく次の通りに変形してもよ
い。
【0034】例えば、Nd3+:YAG結晶4に照射す
るレーザダイオード10のビーム径を、光共振器4での
TEM00モードのビーム径又はこのビーム径よりも小
さく集光してCr4+:YAG結晶5に照射してもよ
い。このようにすればCr4+:YAG結晶5の共振器
損失は、励起光を照射した中心部分のみが低減され、高
次モードの発振が抑制され、基本モードのみのジャンア
ントパルスレーザ光を発振できる。これは、アパーチャ
を挿入したのと同様な作用が得られる。
るレーザダイオード10のビーム径を、光共振器4での
TEM00モードのビーム径又はこのビーム径よりも小
さく集光してCr4+:YAG結晶5に照射してもよ
い。このようにすればCr4+:YAG結晶5の共振器
損失は、励起光を照射した中心部分のみが低減され、高
次モードの発振が抑制され、基本モードのみのジャンア
ントパルスレーザ光を発振できる。これは、アパーチャ
を挿入したのと同様な作用が得られる。
【0035】又、上記第1乃至第3の実施の形態では、
固体レーザ媒質としてNd3+:YAG結晶4、過飽和
吸収体としてCr4+:YAG結晶5を用いた場合につ
いて説明したが、これに限らず他の物質を用いてもよ
い。
固体レーザ媒質としてNd3+:YAG結晶4、過飽和
吸収体としてCr4+:YAG結晶5を用いた場合につ
いて説明したが、これに限らず他の物質を用いてもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、パ
ルスレーザ光の発振タイミングが変動することがないQ
スイッチ固体レーザ発振方法及びその装置を提供でき
る。
ルスレーザ光の発振タイミングが変動することがないQ
スイッチ固体レーザ発振方法及びその装置を提供でき
る。
【図1】本発明に係わるQスイッチ固体レーザ発振装置
の第1の実施の形態を示す構成図。
の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明に係わるQスイッチ固体レーザ発振装置
の第1の実施の形態の動作タイミング図。
の第1の実施の形態の動作タイミング図。
【図3】本発明に係わるQスイッチ固体レーザ発振装置
の第2の実施の形態を示す構成図。
の第2の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明に係わるQスイッチ固体レーザ発振装置
の第3の実施の形態を示す構成図。
の第3の実施の形態を示す構成図。
【図5】従来のQスイッチ固体レーザ装置の構成図。
【図6】同装置の動作タイミング図。
1,2:ミラー 3:光共振器 4:Nd3+:YAG結晶 5:Cr4+:YAG結晶 6:レーザダイオード 10:レーザダイオード
Claims (5)
- 【請求項1】 固体レーザ媒質と過飽和吸収体とを光共
振器内に配置し、前記固体レーザ媒質を光励起すること
によりパルスレーザ光を発振させるQスイッチ固体レー
ザ発振方法において、 前記過飽和吸収体に対して前記固体レーザ媒質の発振波
長の光を照射することを特徴とするQスイッチ固体レー
ザ発振方法。 - 【請求項2】 前記固体レーザ媒質としてNd3+:Y
AG結晶を用い、前記過飽和吸収体としてCr4+:Y
AG結晶を用いた場合、前記Cr4+:YAG結晶に対
して前記Nd3+:YAG結晶の発振波長1.06μm
の光を照射することを特徴とする請求項1記載のQスイ
ッチ固体レーザ発振方法。 - 【請求項3】 固体レーザ媒質と過飽和吸収体とを光共
振器内に配置し、かつ前記固体レーザ媒質を光励起する
ための励起光源を備えたQスイッチ固体レーザ発振装置
において、 前記過飽和吸収体に対して前記固体レーザ媒質の発振波
長の光を照射するための照射光源、を具備したことを特
徴とするQスイッチ固体レーザ発振装置。 - 【請求項4】 前記光源は、前記光共振器の横又は直列
方向となるところに配置されることを特徴とする請求項
3記載のQスイッチ固体レーザ発振装置。 - 【請求項5】 前記固体レーザ媒質としてNd3+:Y
AG結晶を用い、前記過飽和吸収体としてCr4+:Y
AG結晶を用いた場合、前記光源は、前記Cr4+:Y
AG結晶に対して前記Nd3+:YAG結晶の発振波長
1.06μmの光を照射するレーザダイオードであるこ
とを特徴とする請求項3記載のQスイッチ固体レーザ発
振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000180162A JP2001358394A (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | Qスイッチ固体レーザ発振方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000180162A JP2001358394A (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | Qスイッチ固体レーザ発振方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001358394A true JP2001358394A (ja) | 2001-12-26 |
Family
ID=18681312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000180162A Pending JP2001358394A (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | Qスイッチ固体レーザ発振方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001358394A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102044836A (zh) * | 2010-10-28 | 2011-05-04 | 福州高意通讯有限公司 | 一种可调谐输出脉宽的微片激光器 |
WO2016117870A1 (ko) * | 2015-01-20 | 2016-07-28 | 김남성 | 고효율 레이저 점화장치 |
WO2020235222A1 (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | ソニー株式会社 | 受動qスイッチレーザ装置、制御方法、及びレーザ加工装置 |
-
2000
- 2000-06-15 JP JP2000180162A patent/JP2001358394A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102044836A (zh) * | 2010-10-28 | 2011-05-04 | 福州高意通讯有限公司 | 一种可调谐输出脉宽的微片激光器 |
WO2016117870A1 (ko) * | 2015-01-20 | 2016-07-28 | 김남성 | 고효율 레이저 점화장치 |
US10554009B2 (en) | 2015-01-20 | 2020-02-04 | Nam Seong Kim | Highly efficient laser ignition device |
WO2020235222A1 (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | ソニー株式会社 | 受動qスイッチレーザ装置、制御方法、及びレーザ加工装置 |
US11894652B2 (en) | 2019-05-21 | 2024-02-06 | Sony Group Corporation | Passive Q switching laser device, control method, and laser processing device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11347758A (ja) | 超精密加工装置 | |
JP2007523499A (ja) | レーザ装置 | |
JP2005313195A (ja) | 二波長重畳型レーザ出射ユニット及びレーザ加工装置 | |
JP2010045147A (ja) | モード同期レーザ装置、パルスレーザ光源装置、及び顕微鏡装置 | |
JP3715800B2 (ja) | レーザ照射装置 | |
KR100884512B1 (ko) | 고-전력 Er:YAG 레이저 | |
JPH09298332A (ja) | 波長可変レーザーにおける波長選択可能なレーザー発振装置 | |
JP2011238792A (ja) | 固体レーザ装置 | |
JP2001358394A (ja) | Qスイッチ固体レーザ発振方法及びその装置 | |
JPH1126858A (ja) | Qスイッチ発振固体レーザ装置の制御方法及びqスイッチ発振固体レーザ装置 | |
JP2007081065A (ja) | レーザ装置、レーザ加工装置及び測定装置 | |
JP2000208846A (ja) | 単一モ―ドレ―ザ光のパルス化増幅装置および方法 | |
JP3303309B2 (ja) | レーザ発振器 | |
JPH09298331A (ja) | 波長可変レーザーにおける波長選択可能なレーザー発振装置 | |
CN115280608A (zh) | 光振荡器、光振荡器的设计方法和激光装置 | |
JP2006203117A (ja) | 固体レーザ装置 | |
JP2004354781A (ja) | スキャナ駆動回路、レーザ加工装置及びスキャナ駆動回路の調整方法 | |
JP2005209910A (ja) | 再生増幅器の調整方法 | |
JP2002368312A (ja) | 極短パルスレーザ | |
JP3845687B2 (ja) | ラマン・レーザー発振装置 | |
JPH0653577A (ja) | 波長可変固体レーザ発振装置 | |
CN108199250B (zh) | 选择放大装置 | |
JPH04346484A (ja) | パルスレーザー発振器 | |
JP2672520B2 (ja) | 色素レーザ装置 | |
JP2008153323A (ja) | レーザ発振器 |