JP2001357593A - ディスクローディング装置及びディスクのアダプタ - Google Patents
ディスクローディング装置及びディスクのアダプタInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】カートリッジの厚みばらつきを吸収して、カー
トリッジを正確に位置決めすることが可能である。 【解決手段】ディスクを収納したカートリッジ300及
びディスク単体のいずれをも保持するホルダ100を備
え、このホルダ100は、カートリッジ300の両側を
挟み込む一対のディスクホルダ104を有している。一
対のディスクホルダ104は、カートリッジ300の幅
よりも開かれた入り口部分と、この入り口部分から挿入
された前記カートリッジ300の両側を挟み込む保持部
分とを有し、少なくとも前記保持部分にディスク単体の
両縁が挿入されるそれぞれのスリット104aが形成さ
れている。
トリッジを正確に位置決めすることが可能である。 【解決手段】ディスクを収納したカートリッジ300及
びディスク単体のいずれをも保持するホルダ100を備
え、このホルダ100は、カートリッジ300の両側を
挟み込む一対のディスクホルダ104を有している。一
対のディスクホルダ104は、カートリッジ300の幅
よりも開かれた入り口部分と、この入り口部分から挿入
された前記カートリッジ300の両側を挟み込む保持部
分とを有し、少なくとも前記保持部分にディスク単体の
両縁が挿入されるそれぞれのスリット104aが形成さ
れている。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに情報
を記録および再生する記録再生装置に対して、該光ディ
スクを出し入れするためのディスクローディング装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】オーディオディスクやビデオディスク、
また、コンピュータのデータ記憶装置として、光ディス
クの記録再生装置が広く用いられている。 【0003】光ディスクには、主にデータ記憶用に用い
られる、カートリッジに収納された記録再生可能なもの
と、音楽用CDやCD−ROMの様に、裸で使用される
再生専用のディスクとがある。マルチメディア技術の進
歩により、AV機器のデジタル化とコンピュータのAV
機能の充実が同時進行し、光ディスクにおいても、AV
機器とコンピュータの区別なく、多様な情報の記録再生
に広く適用可能なディスクが要望される。 【0004】さらに、AV機器のみならず、パーソナル
コンピュータの小型化が進むにつれて、光ディスクの記
録再生装置の薄型化が望まれている。 【0005】すなわち、光ディスクの記録再生装置に対
しては、薄型で、多様な形態の媒体に対応した装置が強
く求められるようになっている。 【0006】しかしながら、従来、カートリッジに収納
されたディスクと裸ディスクではローディングの方式が
異なるため、カートリッジ専用、及び裸ディスク専用の
各々のディスクローディング装置が必要であった。 【0007】(従来例1)まず、主にデータ記憶装置と
して用いられている、光ディスク内蔵のカートリッジの
ローディング機構について図面を参照しながら説明す
る。 【0008】一般に、この様なローディング機構持つ光
ディスク装置では、カートリッジを装置内に挿入した
後、カートリッジをスピンドルモータ及び光ピックアッ
プの方向に移動して、ディスクをターンテーブルに装着
し、記録または再生可能な状態にする必要がある。 【0009】図41は、従来例1のディスクローディン
グ機構の構造を示す斜視図、図42A,Bはその動作を
示す側面図、図43は装置内の厚さ方向の寸法関係を表
わす模式図である。 【0010】図41、図42A,Bにおいて、カートリ
ッジ201は、装置前面よりカートリッジホルダ202
に挿入される。この時、カートリッジ201のシャッタ
201aは、カートリッジホルダ202に組みこまれた
シャッタオープナ210と係合して、スライドし、カー
トリッジ201内のディスクの一部を露出する。カート
リッジホルダ202の両側面には4個のガイドローラ2
03があって、これらがスライダ204の両側面に設け
られたガイド溝205に挿入されており、各ガイドロー
ラ203がシャーシ206に植設されたガイドポール2
07に沿って、上下にのみ寸法dだけ移動可能に取り付
けられている。 【0011】スライダ204は、カートリッジホルダ2
02を下からはさみこむような形状で、シャーシ206
に植設されたガイドピン208に沿って矢印A方向に寸
法sだけ摺動可能に取りつけてある。スライダ204
は、シャーシ206に対しスライダばね209により常
にA方向に付勢されており、初期状態では、スライダば
ね209が最も伸びた状態で止まるよう、ロックアーム
(図示せず)により係止されている(図42A参照)。 【0012】クランパ214は、支持アーム215によ
り回動自在に保持され、カートリッジホルダ202の上
面中央の開口202aの位置に、モータ211の軸に連
結されたターンテーブル212に相対するよう配置され
ている。クランパ214とターンテーブル212は、各
々に内蔵した磁石と磁性体片の吸着力によって引き付け
あっている。 【0013】支持アーム215は、スライダ204に設
けたカム(図示せず)により、そのカムの位置に応じて
回動し、クランパ214を昇降する。初期状態では、挿
入されるカートリッジ201と干渉しない位置まで、ク
ランパ214は持ち上げられている(図42A参照)。 【0014】前記ロックアームは、カートリッジ201
の挿入により、カートリッジの1つの角に押されて解除
される。ロックアームが解除されると、スライダ204
は、スライダばね209によりA方向にスライドし、ガ
イド溝205に沿ってガイドローラ203が移動し、カ
ートリッジホルダ202は、シャーシ206の方向(矢
印B)に寸法dだけ移動する。同時に前記支持アーム2
15がスライダ204により回動し、クランパ214は
ターンテーブル212の方向へ移動する。カートリッジ
の降下により、カートリッジ201内のディスクは、タ
ーンテーブル212に乗り、上からクランパ214が吸
着して回転可能な状態に装着され、光ピックアップ21
3に対し、記録再生可能な距離まで接近する(図42B
参照)。 【0015】カートリッジを装置より取り出すときは、
ローディングモータ216により、スライダ204が、
スライダばね209の引張力に逆らって引き戻され、ク
ランパ214とカートリッジホルダ202は、初期状態
の位置まで上昇する。これによりディスクはターンテー
ブルから離され、カートリッジが取り出し可能な状態と
なる。 【0016】図43に示すように、カートリッジ201
の挿入時は、ターンテーブル212とクランパ214の
間に、カートリッジ201の厚さを超える距離(寸法
D)が必要である。 【0017】(従来例2)次に、音楽CDや、CD−R
OMのような裸ディスク用の光ディスク装置のローディ
ング機構について図面を参照しながら説明する。 【0018】第2の従来例を図44から図45A,B,
Cに示す。 【0019】53はメインシャーシであり、ディスクモ
ータ56と、この軸に取り付けられたターンテーブル5
8と、記録円盤であるディスク45の中心穴45aと係
合するターンテーブル58上のセンターコーン58a
と、ガイドシャフト55によってY1−Y2方向に摺動
自在に設けられリニアモータ用のコイル43aが取り付
けられたヘッド43と、リニアモータ用の磁気ヨーク5
4とが取り付けられている。メインシャーシ53の一端
部53aには回動支点用の穴53bが設けられ、その穴
53bに回動支軸51が通されている。 【0020】同じくクランプレバー47の一端部47a
に回動支点用の穴47bが設けられ、その穴47bにも
回動支軸51が通され、この回動支軸51は筐体42内
の突起部52に固定されている。 【0021】トレイ41は裏面に構成されたラック41
aと減速用のギアユニットが取り付けられたローディン
グモータ57の出力歯車が噛み合い運動することによ
り、Y1−Y2方向に平行移動できるように筐体42の
内部に取り付けられている。また、トレイ41にはディ
スク45を載置し保持できる皿状の窪み46が形成され
ている。この窪み46の内側に小径の窪みを形成して、
小径の窪みに小径ディスク60も載置可能にしている。 【0022】さらに、メインシャーシ53とクランプレ
バー47の後部にはカム50が係合している。このカム
50はギヤードモータ49により駆動される。カム50
の回転位置によりメインシャーシ53とクランプレバー
47が回動支軸51を中心に回動し、接近または離反す
るように構成されている。44は挿入口、41bは開
口、48はクランパである。ローディングモータ57、
ギヤードモータ49の動作は通常のマイクロコンピュー
タ制御等で行われる。また、それぞれのモータによって
駆動されるカム50またはトレイ41の位置検出は通常
のマイクロスイッチ等で行われる。これらの詳細は図示
せず、説明も省略する。 【0023】図45A、B、Cに、この従来例のディス
クローディング装置の動作を示す。 【0024】すなわち、ディスク45を円盤記録再生装
置で使用する場合、イジェクト/ロードスイッチ(図示
せず)を押すとマイコン制御によりローディングモータ
57の駆動力でトレイ41がY2方向に移動し、筐体4
2の外部に出て図45Aの状態になる。このときクラン
プレバー47とメインシャーシ53は回動支軸51を中
心にそれぞれ離反した位置にある。 【0025】この状態でディスク45をトレイ41の窪
み46に載置してイジェクト/ロードスイッチ(図示せ
ず)を押すとローディングモータ57の駆動力によりト
レイ41が挿入口44を通して筐体42内に平行移送さ
れ図45Bの状態になる。 【0026】次にカム50が回転しクランプレバー47
とメインシャーシ53は図45Cのように回動支軸51
を中心にそれぞれ接近し、ディスク45がクランパ48
とディスクモータ56のターンテーブル58に挟まれて
センターコーン58aと係合して回転可能になる。この
状態でディスク45からの情報の再生または記録がヘッ
ドによって行われる。 【0027】ディスク45を装置から取り出す時は以上
の動作と全く逆の動作が行われる。 【0028】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のディスクのディスクローディング装置で
は、次のような問題点がある。 【0029】上記従来例1では、カートリッジをいった
ん水平に挿入した後、スピンドルモータの方向に降下さ
せることにより、ディスクをターンテーブル212に載
せ、光ピックアップで記録再生可能な状態にするため、
カートリッジが降下した後の空間は、カートリッジの全
面積にわたって、図43に示す様に寸法Dの厚みが余剰
空間となる。さらに、カートリッジの上方にクランパ2
14を退避する必要があり、装置の薄型化を阻害する。 【0030】また、音楽用CD、情報用CD−ROMの
ような裸ディスクを直接ローディングすることが不可能
であり、裸ディスクをキャディと呼ばれるカートリッジ
に入れてから、このカートリッジをローディングしなけ
ればならない。この場合、ディスク交換の度に、キャデ
ィをディスクローディング装置から取り出す必要があ
り、操作が複雑になってしまう。 【0031】また、カートリッジの規格上、ディスクロ
ーディング装置における該カートリッジの位置決め穴の
位置や大きさ等は共通でも、カートリッジのシャッタ構
造の違いから、カートリッジによっては、シャッタ先端
の寸法が異なることがある。このようなカートリッジを
挿入すると、カートリッジをホルダ202に挿入装着し
ても、シャッタオープナ210が回動経路の終端まで回
動しない。この状態では、シャッタオープナ210が振
動し易く、衝撃を受けると、シャッタオープナ210が
シャッタからはずれ、装置内でシャッタが閉じてしまう
という問題が生じる。 【0032】上記従来例2では、カートリッジに収納さ
れたディスクは使用できない。また、トレイ41の下に
ローディングモータ57を配置するので、光ヘッドやデ
ィスクモータを薄型化しても装置全体を薄型化できな
い。トレイに裸ディスクを乗せるだけでは縦置の姿勢で
は使用できない。 【0033】また、小径のディスクを使用するため、ト
レイ41に大径及び小径の窪みを2段に形成すると、ト
レイ41の厚みが増すので、トレイ41を装置内で搬送
する際、ターンテーブル58が退避する距離が大きくな
り、装置の薄型化を妨げる。 【0034】特にノートサイズのパーソナルコンピュー
タ用のディスクローディング装置としては、厚み20m
m以下のものが要求されるので、上記従来例1および上
記従来例2のいずれに示すトレイであっても、この要求
を満たすことは実現不可能である。 【0035】そこで、本発明の目的は、上記従来の問題
点に鑑みなされたもので、カートリッジ内蔵のディスク
と裸ディスクの両方には対応することができ、かつ装置
内に大きな余剰空間を作る事なく、薄型化が可能なディ
スクローディング装置を提供することにある。 【0036】本発明の目的は、シャッタ先端の寸法が異
なるカートリッジでも、該カートリッジを装着した状態
で、開かれたシャッタを確実に保持して、衝撃を受けて
も、シャッタが閉じることのないディスクローディング
装置を提供することにある。 【0037】本発明の目的は、カートリッジ内蔵のディ
スクはもとより、裸ディスクの交換を容易に行い得るデ
ィスクローディング装置を提供することにある。 【0038】本発明の目的は、ディスクローディング装
置に装着されるディスクのアダプタであって、小径ディ
スクもカートリッジと同様の操作感で直接出し入れでき
るようにし、また、小径ディスクを交換の度に、抜き出
す必要がないディスクのアダプタを提供することにあ
る。 【0039】本発明の目的は、電力が供給されない状態
であっても、カートリッジ内蔵のディスクあるいは裸デ
ィスクを容易に取り出すことが可能なディスクローディ
ング装置を提供することにある。 【0040】本発明の目的は、クランパを備えながら
も、装置内に大きな余剰空間を作る事なく、薄型化が可
能なディスクローディング装置を提供することにある。 【0041】本発明の目的は、カートリッジの厚みばら
つきを吸収して、カートリッジをヘッドユニットに対し
正確に位置決めすることが可能でありながらも、装置内
に大きな余剰空間を作る事なく、薄型化が可能なディス
クローディング装置を提供することにある。 【0042】本発明の目的は、上記の課題を解決するも
ので、水平設置でも垂直設置でも使用可能なディスクロ
ーディング装置を提供することにある。 【0043】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のディスクローディング装置は、カートリッ
ジを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダを搬送す
る搬送手段と、前記カートリッジが前記ホルダに挿入さ
れるときに、該カートリッジのシャッタを開くシャッタ
開閉手段と、前記搬送手段によって所定位置まで搬送さ
れてきた前記カートリッジ内のディスクの中心近傍を保
持する保持部を有し、該保持部によって保持されたディ
スクを回転させる回転駆動手段とを備え、前記搬送手段
による搬送のときには、前記シャッタ開閉手段によって
前記カートリッジのシャッタが開かれた状態で、該シャ
ッタによって閉じられていた該カートリッジの開口部が
前記回転駆動手段の保持部の部位を通過する。 【0044】本発明によれば、ホルダ後部に設けられた
シャッタ開閉手段でカートリッジの先端がクランプ部を
通過するまでに、シャッタの開動作を完了させるので、
クランプ部を通過する時にはすでにシャッタは開状態と
なる。このため、ディスクモータとクランパの退避位置
が接近して設置することができ、クランプ動作の際、デ
ィスクモータ、クランパとカートリッジの相対移動量は
少なくてすむ。カートリッジの全厚みをクランプ部で逃
げる必要はなく薄型のディスクローディング装置が実現
できる。 【0045】1実施形態では、前記シャッター開閉手段
は、前記ホルダに回動自在に支持されたアームであっ
て、前記カートリッジが該ホルダに挿入されるときに、
前記アームの先端が該カートリッジのシャッタに引っか
かって、該シャッタが開かれ、前記搬送手段による搬送
のときには、前記アームが回動され、該アームの先端が
前記回転駆動手段の保持部を避けて移動する。 【0046】この場合、ホルダがカートリッジのアーム
先端は、回転駆動手段の保持部と干渉することがない。
このため、回転駆動手段の保持部であるターンテーブル
とクランパの間隙を小さくできる。 【0047】1実施形態では、前記搬送手段による搬送
のときには、前記アームの部分が該ホルダのガイドに引
っかかり移動することによって、該アームが回動する。 【0048】1実施形態では、前記ホルダによって前記
カートリッジが保持され、前記アームの先端が該カート
リッジのシャッタに引っかかった状態で、該アームの先
端を該カートリッジのシャッタの側に付勢する付勢手段
を備える。 【0049】この場合、アームが該アームの移動経路の
終端まで移動しなくても、アームがカートリッジのシャ
ッターからはずれることなく、確実に、シャッターの開
動作を行う。 【0050】本発明のディスクローディング装置は、デ
ィスクを収納したカートリッジ及びディスク単体のいず
れをも保持するホルダを備え、前記ホルダは、前記カー
トリッジの両側を挟み込む一対の挟持体を有し、前記一
対の挟持体は、前記カートリッジの幅よりも開かれた入
り口部分と、この入り口部分から挿入された前記カート
リッジの両側を挟み込む保持部分とを有し、少なくとも
前記保持部分にディスク単体の両縁が挿入されるそれぞ
れのスリットを形成している。 【0051】本発明によれば、カートリッジは、一対の
挟持体に挟み込まれて挟持され、裸ディスクは、各挟持
体の保持部分のスリットによって保持される。 【0052】1実施形態では、前記一対の挟持体は、一
対の入り口レバーと一対のディスクホルダを備え、前記
一対の入り口レバーの先端が前記カートリッジの幅より
も開かれた状態で、該各入り口レバーの先端を枢支し、
前記一対の入り口レバーの後端と前記一対のディスクホ
ルダの先端を相互に枢支して、該各ディスクホルダを弾
性的に保持し、少なくとも前記一対のディスクホルダ
に、ディスク単体の両縁が挿入されるそれぞれのスリッ
トを形成している。 【0053】この場合、カートリッジの挿入に際し、カ
ートリッジによって、一対の入り口レバーが押し広げら
れる。これに伴い、一対のディスクホルダの先端が広げ
られ、これらのディスクホルダの先端間に、カートリッ
ジを通過させることができる。 【0054】1実施形態では、前記カートリッジ及び前
記ディスク単体のいずれかが前記ホルダに挿入されたこ
とを検出する第1検出手段と、前記一対の挟持体の状態
を検出する第2検出手段とを備える。 【0055】この場合、一対の挟持体の状態は、カート
リッジを保持するときに変化し、この状態が第2検出手
段によって検出される。第1及び第2検出手段の検出出
力に基づいて、カートリッジ及びディスク単体のいずれ
がホルダに挿入されたかを判定することができる。 【0056】本発明のディスクのアダプタは、ディスク
単体を着脱自在に保持するアダプタであって、前記ディ
スクが嵌合する凹部と、前記凹部に前記ディスクを導入
する導入部と、前記凹部と前記導入部間に設けられ、前
記ディスクが前記導入部から前記凹部へと導入されると
きに、前記ディスクの縁によって前記凹部の外側に押さ
れて移動し、前記ディスクが前記凹部に嵌合すると、前
記ディスクの縁の近傍まで復帰する弾性部とを備え、前
記凹部に嵌合した前記ディスクの中央部を外部から保持
し、前記ディスクに対して外部から記録又は再生を行う
ための開口が形成されている。 【0057】本発明によれば、直径の異なるディスクを
使用可能とし、また、アダプタをホルダに装着したまま
で、ディスクの交換を可能とする。 【0058】本発明のディスクローディング装置は、カ
ートリッジを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダ
を移動自在に支持するガイドとを備え、前記ホルダは、
ロック部材を有し、前記ロック部材は、前記ホルダに挿
入されてきた前記カートリッジに連動し該ホルダから突
出して、前記ガイドに引っかかる。 【0059】本発明によれば、カートリッジの挿入に連
動してホルダをガイドにロックする機構を構成し、カー
トリッジ挿入中に、例えばカートリッジのシャッタを開
く動作等による負荷でホルダがガイドに押し込まれるこ
とを防止して、ホルダを固定することができ、カートリ
ッジをホルダに確実に装着することを可能にする。 【0060】1実施形態では、前記ホルダは、前記カー
トリッジの両側を挟み込む一対の挟持体を有し、前記ロ
ック部材を前記一対の挟持体に付設している。 【0061】本発明のディスクローディング装置は、カ
ートリッジを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダ
を移動自在に支持するガイドとを備え、前記ホルダは、
ロック部材を有し、前記ロック部材は、前記ホルダに挿
入されてきた前記カートリッジに連動し該ホルダから突
出して、前記ガイドに引っかかり、該カートリッジが該
ホルダに装着されたときには該カートリッジの凹部に嵌
合して該ホルダに引っ込み、前記ガイドから外れる。 【0062】本発明によれば、カートリッジの挿入に連
動してホルダをガイドにロックする機構を構成し、カー
トリッジ挿入中に、例えばカートリッジのシャッタを開
く動作等による負荷でホルダがガイドに押し込まれるこ
とを防止して、ホルダを固定することができ、カートリ
ッジをホルダに確実に装着することを可能にする。更
に、カートリッジがホルダに装着されたときには、ロッ
ク部材が該カートリッジの凹部に嵌合するので、カート
リッジをホルダ内で正確に位置決めすることができる。
同時に、ロック部材がガイドから外れるので、カートリ
ッジをホルダ内で正確に位置決めした後に、カートリッ
ジをホルダと共に確実にローディングできる。 【0063】1実施形態では、前記ホルダは、前記カー
トリッジの両側を挟み込む一対の挟持体を有し、前記ロ
ック部材を前記一対の挟持体に付設している。 【0064】本発明のディスクローディング装置は、カ
ートリッジを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダ
に設けられ、該ホルダによって保持されている前記カー
トリッジの近傍に配置された弾性部材と、前記弾性部材
を変形させ、この変形された弾性部材を前記カートリッ
ジに引っかける操作部とを備え、前記弾性部材が元の形
に復帰するときの弾性力によって、該弾性部材に引っか
かっている前記カートリッジが前記ホルダより排出され
る。 【0065】本発明によれば、カートリッジを強制的に
排出するための強制イジェクト機能を実現する。この強
制イジェクト機能を用いない通常動作では、弾性部材
は、カートリッジに引っかからない。強制イジェクト機
能を用いるときは、操作部によて、弾性部材を変形さ
せ、この変形された弾性部材をカートリッジに引っかけ
る。この変形した弾性部材が元の形に復帰するときの弾
性力によって、該弾性部材に引っかかっているカートリ
ッジがホルダより排出される。 【0066】この構成により、ディスクローディング装
置の薄型化が実現できる。 【0067】本発明のディスクローディング装置は、カ
ートリッジを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダ
によって保持されている前記カートリッジのシャッタを
開くシャッタ開閉手段と、前記シャッタが開かれた前記
カートリッジ内のディスクの中心近傍を保持する保持部
を有し、該保持部によって保持されたディスクを回転さ
せる回転駆動手段とを備え、前記シャッタによって閉じ
られていた前記カートリッジの開口部に重なる範囲に、
前記回転駆動手段の保持部を作動させるための機構の少
なくとも1部分を配置している。 【0068】本発明によれば、カートリッジの開口部に
重なる範囲に、回転駆動手段の保持部を作動させるため
の機構の少なくとも1部分を配置している。このカート
リッジの開口部の厚みは、該カートリッジの全体の厚み
よりも薄い。このため、カートリッジの開口部に回転駆
動手段の保持部の少なくとも1部分を配置すれば、該保
持部をディスクにより近づけることができ、ディスクロ
ーディング装置の薄型化が実現できる。 【0069】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面を参照し
て詳細に説明する。 【0070】まず、本発明のディスクローディング装置
の実施形態について図を参照しながら構成を説明する。 【0071】本実施形態のディスクローディング装置は
水平および垂直設置での使用が可能であるが、説明の都
合上、ディスクローディング装置を水平設置した状態で
以後の説明を行う。 【0072】本実施形態では、直径12cmの音楽用C
DやCD−ROMのような裸ディスク(以下、大型ディ
スクという)、8cmシングルCDのように、大型ディ
スクよりも直径の小さい裸ディスク(以下小型ディスク
という)、カートリッジに収納された大型ディスク(以
下カートリッジという)を対象とする。また、これら3
種類の形態の記録メディアを総称して、単にメディアと
呼ぶ。ローディング機構で考慮するのはメディアの形態
であって、その記録再生方式や記録密度などは、上記の
例に限るものではない。 【0073】まず、ディスクローディング装置の全体の
構成を説明し、続いて各部分の構成を詳しく説明する。 【0074】(ディスクローディング装置の全体の構
成)図1は、本発明の実施形態のディスクローディング
装置の構成を示す分解斜視図、図2は、その内部構成を
示す平面図、図3A〜Dはカートリッジと裸ディスクの
斜視図、図3E、Fはカートリッジの側面図、図4はデ
ィスクローディング装置のホルダの構成を示す分解斜視
図である。 【0075】図1において、本実施形態のディスクロー
ディング装置は、ベース部U1とホルダ部U2とクラン
プ部U3とで構成される。 【0076】図中の、方向を示す座標系は、装置の奥行
き方向をX、幅方向をY、高さ方向をZとしている。 【0077】ベース部U1には、ベース8に、光ヘッド
7やターンテーブル一体化ディスクモータ2を取り付け
たシャーシ3と、これを昇降する昇降機構が組み込まれ
ている。ベース8内の側面のガイド部にホルダ部のホル
ダ100を乗せ、上からクランプ部の天板25を取り付
ける。 【0078】天板25は、クランプ26を備えたクラン
プレバー27が取り付けられ、クランプ部U3を構成す
る。 【0079】ホルダ部U2のホルダ100には、ローデ
ィングモータ111と歯車列112が組み込まれてお
り、歯車列112の最終段の歯車112aが、ベース8
に取り付けたスライドラック13に設けたラック13a
とかみ合って、ホルダ100がX1−X2方向に駆動さ
れる。ローディングモータ111の駆動電流は、フレキ
シブル基板113を通じてベース側より供給される。 【0080】さらに、ホルダ100には、裸ディスクを
案内保持する左右一対のディスク保持機構と、カートリ
ッジのシャッタを開閉するシャッタオープナ103、お
よびカートリッジのロック機構、ホルダのロック機構、
カートリッジ付勢ばねが組み込まれている。 【0081】また、フレキシブル基板113には、スイ
ッチ114およびスイッチ115が設けられ、それぞ
れ、シャッターオープナ103、連結板108によって
ON/OFFされる。 【0082】図2に示す様に、ベース部U1にホルダ部
U2組み込まれている。ホルダ100は、組み込んだロ
ーディングモータ111により、保持されたディスクが
約半分露出するような、図2に示す距離SだけX1方向
に引き出され、メディア交換の待機状態となる。 【0083】(使用するメディア)図3Aは、シャッタ
300aが閉じた状態のカートリッジ300の斜視図で
ある。300cは保持用の切欠きで、300fは位置決
め穴である。 【0084】カートリッジ300をホルダ100に挿入
する途中で、シャッタ300aの先端の凹部300b
に、ホルダ100のシャッタオープナ103の先端が係
合し、そのまま奥まで挿入すると、シャッタ300aが
開いて図3Bの状態になり、中に収納されたディスク3
00eが露出する。この時、カートリッジ300の厚さ
よりも薄い連結部300dも同時に露出する。 【0085】図3Cは、大型ディスク301を示し、図
3Dは小型ディスク302を示している。 【0086】図3Eは、カートリッジ300の側面図を
示し、図3Fは、カートリッジ300の断面図を示して
いる。 【0087】カートリッジ300は、厚みMを有してい
る。カートリッジ300のシャッタ300aを開くと、
その開口部の厚みは、厚みmとなる。mはMよりも小さ
い。 【0088】以下に、ディスクローディング装置の各々
の部分の構成を詳しく説明する。 【0089】(ホルダ部の構成)まず、ホルダ100の
構成を説明する。 【0090】図4は、ホルダ100の内部構成を示す分
解斜視図、図5は、組み立てた状態の斜視図である。 【0091】図4において、ホルダケース101の上に
ホルダカバー102を取り付け、箱状のホルダ100を
構成し、X1側の開口がメディア挿入口となって、X2
方向にメディアが挿入される。その内部空間の高さは、
カートリッジ300の厚さに適当なすき間を加えた高さ
であり、幅は、カートリッジの幅に、後述する裸ディス
クの保持機構が退避する余裕を加えた幅となっている。
ホルダケース101の底面は、下から光ヘッドが挿入さ
れる開口を有し、一番奥の中央部は、上下から切欠かれ
て、厚さの薄い連結部101aとなっている。ホルダカ
バー102は左右に2分割され、前記連結部101aと
同じ幅で、ホルダ中央部に空間を設けている。 【0092】ホルダケース101とホルダカバー102
の挿入口部の形状は、左右の両端がX1方向に突出し、
中央に凹部を持つ。左右の突出部のみ、ホルダケース1
01の底面がホルダカバー102よりも内側へ広げて受
け部101hを設け、カートリッジ300を挿入する
際、この受け部101hにカートリッジ300の先端を
一旦乗せることにより、挿入を容易にする。 【0093】ホルダ100の奥の端には、ローディング
モータ111と、駆動歯車列112を取り付ける部分
と、シャッタオープナ103を取り付ける部分と、連結
板108、ホルダロック109を取り付ける部分、底面
の下側に2つの突起100a、100bがあり、それ以
外は左右対称形である。 【0094】駆動歯車列の最終段の歯車112aは、ホ
ルダケース101の底面の穴101cからホルダ下側に
突出しており、ベース8に組み込まれた駆動機構と連動
する。歯車112aと、2つの突起100a,100b
の動作については、後述する。 【0095】シャッタオープナ103は、ホルダケース
101とホルダカバー102の同位置の穴とボスで形成
される軸100e回りに回動可能に組み込まれ、穴10
0eと同心の円弧溝100fに突起103aが係合し
て、回動角度が規制されている。ばね160によって、
シャッタオープナ103の突起103aが円弧溝100
fのメディア挿入口側の端に付勢されると、先端部10
3bが、ホルダケース101に挿入されたカートリッジ
シャッタ300aの凹部300bに当接する位置にな
る。シャッタオープナ103の先端部103bは、高さ
がカートリッジ300の厚さとほぼ同等の円筒形で、メ
ディアが挿入される側が、上下端を残して切欠かれてい
る。これにより、挿入された裸ディスクの端面が先端部
103bに当接した後、裸ディスクの端面が上下に滑っ
て先端部103bが外れるのを防いでいる。 【0096】シャッタオープナ103の反対の端の突起
103dは、ホルダケース101の側面の穴101dか
ら横へ突出しており、シャッタオープナ103が奥へ回
動すると、突起103dがホルダ内に収納される。ホル
ダ100が装置から引き出されて、メディア交換状態と
なった時には、この穴101dに対応する位置のベース
8の側壁の逃げ穴8eに、該突起103dが逃げて、シ
ャッタオープナ103の先端がX1方向に回動させる。
また、ホルダ100が引き込まれると、突起103dが
ベース8の側壁に押圧されて、この突起103dがホル
ダ内に収納され、これに伴ってシャッタオープナ103
がホルダ奥の端まで速やかに回動する構成となってい
る。 【0097】シャッタオープナ103の腕部103c
は、上下より切欠かれ、厚さがホルダケース101の奥
端の連結部101aとほぼ同じになっている。 【0098】シャッタオープナ103の突起103e
は、シャッタオープナ103の一定角度位置で、フレキ
シブル基板113に設けたスイッチ114をON状態に
する。 【0099】シャッタオープナ103に設けたオープナ
板バネ103fは、シャッタオープナ103の回動動作
の終端でホルダケース101の奥端の壁に当接し、シャ
ッタオープナ103に付勢力を与える。 【0100】次に、ホルダロック機構について説明す
る。 【0101】ホルダロック機構は、入口レバー107、
連結板108、ホルダロック109で構成される。 【0102】ホルダロック109は、両端にフック10
9aと立ち上げ部109bをもち、軸109d回りに回
動可能に、連結板108の下面に取り付けられる。連結
板108は、ホルダケース101の底面に設けた掘込み
101fの中で、軸100e周りに回動可能に取り付け
られる。ホルダロック109は、ばね160により立ち
上げ部109bがホルダ内側へ向かう方向に付勢され
る。 【0103】連結板108の先端の長穴108aは、入
口レバー107の先端の突起107bと係合し連動す
る。入口レバー107は、軸100i回りに円弧溝10
0gの範囲で回動可能に取り付け、ばね105によりデ
ィスクホルダ104とともにホルダ内側へ付勢される。
カートリッジ300が挿入されるとすぐに入口レバー1
07がホルダの外側方向へ押し広げられ、連結板108
も外側へ回動して、ホルダロック109のフック109
aがホルダケース101の側面の穴101gからホルダ
の外へ突出する構成になっている。この状態で、ホルダ
ロック109の立ち上げ部109bは、カートリッジ3
00の進路内に入り込んでおり、カートリッジ300が
奥まで到達すると外側へ押し広げられ、フック109a
は逆に内側へ回動してホルダ内に収納される。すなわ
ち、カートリッジ300の挿入途中のみフック109a
がホルダの外へ突出する構成となっている。 【0104】また、連結板108の突起108bは、通
常、フレキシブル基板113に設けたスイッチ115を
ON状態にしており、入口レバー107の回動により連
結板108が回動すると、直ちにスイッチ115をOF
Fにする。 【0105】次に、カートリッジロック機構について説
明する。 【0106】ディスクホルダ104の後端部は、突起部
104e、104fと腕部104gからなる弾性構造と
なっており、カートリッジ300が挿入されると、内側
の突起104fがカートリッジ300の側面により押し
広げられて、外側の突起部104eがホルダの側面へ一
旦突出する。カートリッジ300の切欠き300cが突
起104fの位置まで到達すると、突起104fが切欠
き300cに入り込み、腕部104gの弾性により突起
部104e、104fは元の位置にもどる。 【0107】最後に、裸ディスクを案内保持するディス
ク保持機構について説明する。 【0108】ディスク保持機構は、ディスクホルダ10
4、ホルダ板バネ105、入口レバー107より構成さ
れる。 【0109】ディスクホルダ104は、ホルダ内側に向
かって斜面を持つスリット104aで裸ディスクの高さ
方向の位置を規制し、スリット104aの両端の保持部
104bで、裸ディスクの半径方向の位置を規制する部
材である。 【0110】ディスクホルダ104は、先端で入口レバ
ー107と回動自在に係合し、上下の2ヵ所に設けた突
起104dが、ホルダーケース101とホルダカバー1
02の各々ガイド溝100hに挿入される。 【0111】入口レバー107は、軸100i回りに回
動自在に取り付けられ、突起107bが円弧溝100g
に挿入され、ホルダ板バネ105によりディスクホルダ
104とともにホルダの内側方向に付勢される。通常
は、突起104d、107bがそれぞれ、ガイド溝10
0h、円弧溝100gのホルダ内側の終端に当接した位
置で止まっている。この時、左右一対のディスクホルダ
104はX方向に平行に保持され、その間隔が、挿入さ
れる裸ディスクの直径よりも小さく配置される。 【0112】挿入された裸ディスクは、シャッターオー
プナ103の先端に当接しシャッターオープナ103を
奥へ回動させながら、入口レバー107およびディスク
ホルダ104の先端を一旦押し広げてからスリット10
4aの間に入り込み、ディスクホルダ104は元の位置
に戻る。 【0113】このとき、シャッターオープナ103は、
前述のスイッチ114がまだOFFの位置で裸ディスク
に当接している。この位置から、ディスクホルダ104
の後端を広げる形で裸ディスクをわずかに押し込むと、
シャッターオープナ103の突起103eがスイッチ1
14をON状態にする。裸ディスクを離せば、ディスク
ホルダ104は、元の位置に戻る。 【0114】裸ディスクの直径に対して、4つの当接部
104bを間隔を開けて広く配置してディスク外周との
間に一定の空隙をもたせ、スリット104aの幅もディ
スクの厚さに対して、一定の空隙をもたせれば、ディス
クホルダ104が元の位置のままでディスクの回転動作
が可能である。 【0115】カートリッジ300が挿入されると、カー
トリッジ300の角部が入口レバー107をホルダ外側
に押し付ける。この当接面にはくぼみを設けて、滑らか
に押し倒す形状となっている。入口レバー107が回動
すると、ディスクホルダ104も移動し、ディスクホル
ダ104の先端が大きく開く。さらにカートリッジ30
0を挿入されるとカートリッジ300によってディスク
ホルダ104も押し倒され、ディスクホルダ104と入
口レバー107が一直線状にホルダの左右両端に収納さ
れ、カートリッジ300の進路が確保される。 【0116】以上の構成から明らかな様に、ディスクホ
ルダ104は、裸ディスクを保持可能な位置に待機して
おり、カートリッジ300が挿入されると、その角部で
入口レバー107を押して、ディスクホルダ104をホ
ルダの左右両端に引っ込めて収納する。 【0117】ホルダケース101には、カートリッジ付
勢バネ120が組み込んであり、挿入されたカートリッ
ジ300の先端角部をホルダカバー102の方向(Z1
方向)に、押し付ける。 【0118】(クランプ部の構成)引き続いて、クラン
プ部の構成を説明する。 【0119】図6A〜Cはディスククランプ機構を示
し、図6Aは平面図、図6Bはクランプ未装着時の立面
断面図、図6Cはクランプ装着時の立面断面図である。
図7はクランプレバーの斜視図である。 【0120】図6A〜Cに於いて301は大型ディス
ク、2はディスクモータ、26はクランプを示す。 【0121】25は天板で25aは支点で、クランプレ
バー27はこの点を中心に回動しクランプを上下させる
(図6B、Cの状態)。 【0122】25bは基準ピン、25cはクランプレバ
ーの回動を規制する折り曲げである。27は本発明のク
ランプレバーで、先端部にはクランプ26が組み込まれ
る穴901があり、他端にはクランプレバーを回動させ
る力fを発生させる作用点902が構成されている。9
03は支点位置からクランプ26の方向に向かって短冊
状にクランプレバーから切り抜かれた片持弾性板ばね
で、その先端部には基準穴904とねじ止め穴905が
設けられ、ねじで天板25に固定される。なお取り付け
方に関しては、かしめ、溶接等の固定方法でも可であ
る。 【0123】906は巾規制の折り曲げで、天板に構成
されたクランプレバーの回動を規制する折り曲げ25c
と係合する。 【0124】片持ち弾性板ばね903の初期状態は、図
6Bの2点鎖線で示す903’で、初期撓みは、天板へ
の押しつけ力F、及び復帰ばね力Fmを発生させてい
る。 【0125】図7は、クランプレバーの斜視図であり、
カートリッジ300のシャッタ300aが開いて出現す
る開口窓の内部に納まるように設けられ、ディスクロー
ディング装置を薄く構成することが可能である。 【0126】図8Aは、クランプ26の構成を示す。磁
性材料から成るクランプレバー27の中心穴内のクラン
パ26bに、磁性体26dとともに磁石26cが格納さ
れ、クランプカバー26aで固定されている。この状態
では、クランプ26がクランプレバー27との間で磁気
的に安定な状態として、磁石26dを挟んで磁性体26
dとクランプレバー27が離れる方向に磁気浮上する。 【0127】図8Bはディスクモータ2がクランプ26
の近傍にある場合を示し、クランプ26がディスクモー
タ2の磁性体に吸引され、クランプレバー27との磁気
浮上が解除されるとともに、ディスクがある場合は、ク
ランプ26でディスクモータ2のターンテーブル上に磁
気吸着する。 【0128】図8Cはクランパ近接部に磁性体を持つデ
ィスクモータ2がクランプ26近傍にない場合を示し、
クランプ26がクランプレバー27との間で磁気的に安
定な状態としてディスクモータ2から離れる方向に磁気
浮上する。 【0129】(ベース部の構成)図9は本発明のディス
クローディング装置のベース部を示す図で、図9Aはベ
ース部のみ示した平面図、図9Bは側面断面図である。 【0130】図9Aにおいて、1はディスクローディン
グ装置の筐体で、記録再生のための回路部品を実装した
プリント基板20、パネル21、およびホルダ100の
収納時に筐体1の前面の開口21aを塞ぐシャッタ22
が設けられている。 【0131】パネル21には、ホルダ100の搬出およ
び収納用のボタン(図示せず)と未通電時のカートリッ
ジ300または裸ディスク(大型ディスク301、およ
び小型ディスク302)を取り出すための強制イジェク
ト用の穴(図示せず)が設けられている。 【0132】8はベースで、筐体1に外部からの振動や
衝撃を緩和するためのダンパ9を介して弾性支持されて
いる。シャーシ3にはトーションリーフ11が固定さ
れ、トーションリーフ11はベース8にシャーシ3の先
端部3aがZ2方向に常時付勢されるよう取り付けられ
ている。 【0133】昇降カム10は、ベース8の軸8aで回動
可能に軸支され、ホルダ100内に設けられた減速装置
112およびローディングモータ111から成る駆動手
段によって昇降カム10が矢印R1方向に回動されたと
きに、斜面10aによってシャーシ3のスリット3bと
係合してシャーシ3の先端部3aをトーションリーフ1
1のばね付勢力に抗してZ1方向に押し上げシャーシ3
を略水平にする。このときシャーシ3は斜面10aの端
部の水平面で支持される。昇降カム10が矢印R2方向
に回動されたときは、昇降カム10の斜面10aに沿っ
て、トーションリーフ11のばね付勢力によってシャー
シ3が水平位置からZ2方向へ傾く。昇降カム10とベ
ース8の間にはヘッドユニット付勢バネ(図示せず)が
設けられ、シャーシ3を介して天板25に対してホルダ
100がバネ付勢される。 【0134】スライドラック13は、上面に駆動歯車1
12aと噛み合うラック形状13aを持ち、溝13b
は、ベース8の突起8bと係合して、X1−X2方向に摺
動自在に保持され、溝部13cで昇降レバー10のピン
10bと係合する。クラッチ12の爪12cとベース8
の突起8cが係合して、スライドラック13が固定され
た時はホルダ100が自走可能であり、クラッチ12の
爪12cとベース8の突起8cの係合が外れた時はスラ
イドラック13が摺動し昇降カム10が回動可能とな
る。スライドラック昇降カム10のリブ10aは、ホル
ダ100が収納完了してシャーシ3が略水平になったロ
ーディング動作完了時に駆動検出スイッチ23bと当接
して、中央処理装置(MPU)が駆動手段の停止を命じ
る。 【0135】強制イジェクトレバー14は、強制イジェ
クトばね15によってX1方向に付勢され、ベース8と
スライドラック13との間で、X1−X2方向に摺動自在
に保持され、先端にホルダ100の下部の係合部100
cと係合する爪14aを持つ。停電等の未通電時に、装
置内のホルダ100に格納されたメディアを取り出す際
には、パネル21の強制イジェクト用の穴(図示せす)
よりピンをX2方向に差し入れて、このピンによって強
制イジェクトばね15を圧縮しながら、爪14aをホル
ダ100の下部の突起100cと係合させる。引き続い
て、強制イジェクトばね15を解放すると、強制イジェ
クトばね15の弾性力によって、爪14aに係合してい
るホルダ100が装置内より排出される。その後、ホル
ダ100を搬出位置まで手で引っ張れば、ホルダ100
に格納されたカートリッジ300あるいは裸ディスクを
取り出すことができる。 【0136】ディスク規制部材29はディスク基材のP
C(ポリカーボネイト)より低硬度のゴムで形成された
ローラ29aとコイルばね29b(図20A〜D及び図
25A〜Dに示す)から成り、ホルダ100の搬出完了
位置から収納完了位置の間で、ホルダ100に格納され
た裸ディスクおよびカートリッジ300内のディスク3
00eと接触して、ベース8に傾斜付勢されたシャーシ
3とこれらのディスクが略平行になるよう姿勢を規制し
て、該各ディスクとシャーシ3上のターンテーブル2と
の接触を防止する。ホルダ100のディスクローディン
グ装置内への収納が完了すると、ホルダ100の下面1
00dとローラ29aが当接してディスク規制部材29
はベース8内へ格納され、これらディスクのディスク規
制部材29による規制は解除される。 【0137】ベース8には他に、スライドラック13の
動きを切り替えるクラッチ12、ホルダ100の搬出完
了を検出するスイッチ23aとホルダ100格納完了を
検出するスイッチ23bを備えた駆動検出回路基板23
が設けてある。 【0138】シャーシ3には、ターンテーブル2aを持
つ一体型ディスクモータ2と、ガイドシャフト6、送り
モータ5、スイッチ回路基板サポート17を介して弾性
支持されるカートリッジ検出回路基板18、およびカー
トリッジの位置決め用のピン16が設けられている。タ
ーンテーブル2aのクランプ26と対向する面には、磁
性体(図示せず)が設けられており、クランプ26内の
磁石(図示せず)との間で吸着力を発生する。 【0139】ガイドシャフト6上には、ヘッド移送レバ
ー4がシャーシ3との間でX1−X2方向に移動可能に、
かつ一端が光学ヘッド7に他端が強制イジェクトレバー
14と当接可能に設けられている。 【0140】光学ヘッド7は、ガイドシャフト6上に取
り付けられ送りモータ5によりX1−X2方向に往復運動
し、記録再生用のレーザ発光部およびディスク(300
e、または301、302)の反射光を受光する受光部
を有する。 【0141】26は天板25に取り付けられたクランプ
であり、クランプ26の内部にはターンテーブル2aに
吸着してディスクを保持するための磁石(図示せず)が
設けられている。クランプ26は、天板25からホルダ
100側に突出したクランプレバー27を介して、クラ
ンプ押圧ばね28によりターンテーブル2aから離れる
方向に付勢されている。天板25は、ベース8に係止爪
等の取り付手段により取り付けられ、ホルダ100が搬
出完了位置から収納完了位置に移動したときにクランプ
レバー27がホルダ100の操作片101aに押され
て、クランプ26がクランプ押圧ばね28に抗して回動
し、各ディスクをターンテーブル2aのセンターコーン
上に押圧する。一方、ホルダ100が搬出位置側に移動
を始めると、操作片101aがクランプレバー27から
離れるので、クランプ26がターンテーブル2aから離
れる。 【0142】なお、ディスク側に磁性体の金属ハブを持
ち、ターンテーブル2a側に磁石を持ち、この磁石によ
り金属ハブを吸着することによってディスクを保持する
方式の場合はクランプ26は不要となるので、それぞれ
の方式に応じて必要な機構をそれぞれ付属させればよ
い。 【0143】図10は本実施形態のディスクローディン
グ装置を適用した記録再生装置を示すブロック図であ
る。この記録再生装置は、メインシャーシ3および回路
基板20に設けられている。 【0144】この記録再生装置においては、レーザ駆動
回路30は、光学ヘッド7を制御して、光学ヘッド7よ
りレーザをディスク(300eまたは301、302)
に照射させ、光ヘッド7の受光部によってディスクの信
号を受光させる。光ヘッド7の出力を再生信号処理回路
31により処理し、再生信号処理回路31の出力を変調
復調回路32によって復調し、この復調によって得られ
たデータをメモリ33を介して外部のパーソナルコンピ
ュータ35に出力する。また、変調復調回路32は、外
部のパーソナルコンピュータ35からメモリ33を介し
てデータを受け取ると、このデータを変調してレーザ駆
動回路30に与える。レーザ駆動回路30は、光学ヘッ
ド7を制御して、光学ヘッド7よりレーザをディスク
(300eまたは301、302)に照射させ、変調復
調回路32からの変調出力をディスクに記録する。中央
処理装置34は、この記録再生装置を統括的に制御して
いる。 【0145】図11は、ホルダ100およびベース8の
各スイッチの結線を示す構成図である。 【0146】ホルダ100のスイッチ114と115は
直列に接続され、ベース8のスイッチ23a、23bと
ともに、中央処理装置34によって監視されており、ホ
ルダ100が搬出完了時(スイッチ23aがON状態の
時)のみ作動する。 【0147】即ち、ホルダ100に裸ディスクが挿入さ
れ、シャッターオープナ103がスイッチ114をON
状態にすると、中央処理装置34は、モータ駆動回路3
6を介してローディングモーター111を駆動制御す
る。 【0148】カートリッジが挿入された場合は、先に入
口レバー107が回動し、連結板108によってスイッ
チ115がOFF状態となるので、カートリッジ挿入途
中にシャッターオープナ103がスイッチ114をON
状態にしても、ローディングモーター111は駆動され
ない。 【0149】[実施形態の動作]以上の様に構成された
ディスクローディング装置の動作について説明する。 【0150】図12は、メディア挿入時の様子を示す外
観斜視図である。前述した、ホルダ100の構成によ
り、本ローディング機構は、垂直、水平のいずれの姿勢
でも使用できる。図12A、Bは、カートリッジの挿
入、図12C、Dは、大型ディスクの挿入を示す。 【0151】ローディングの概略動作は、装置前面に設
けたボタンを押すと、ホルダ100が、図に示す位置ま
で引き出されて、メディア挿入の待機状態となる。この
状態から、再びボタンを押すか、ホルダ100を押し込
むと、ホルダ100は、装置内に引き込まれると言うも
のである。 【0152】(I)ホルダにメディアが未装着の時のロ
ーディング動作 図13A,Bから図15A,Bは、ホルダ100内にメ
ディアが装着されていないときのローディング動作の平
面図を示すものである。図13A,Bから図15A,B
は、時系列的な動作状態を示す。 【0153】図16A〜Cから図17A〜Cは、ホルダ
100内にメディアが装着されていないときのディスク
ローディング装置の上部の平面詳細図を示したもので、
図16A〜Cから図17A〜Cは図13A,Bから図1
5A,Bに対応している。 【0154】図18A〜Cから図19A〜Cは、ホルダ
100内にメディアが装着されていないときのディスク
ローディング装置の下部の平面詳細図を示したもので、
図18A〜Cから図19A〜Cは図13A,Bから図1
5A,Bに対応している。 【0155】図20は、ホルダ100内にメディアが装
着されていないときのローディング動作の側面断面図を
示すものである。図20のAからDは、時系列的な動作
状態を示す。 【0156】図13Aは、ホルダ100が搬出完了した
状態を示す。ホルダ100の下面のリブ100aが、駆
動検出スイッチ回路基板23上のスイッチ23aと当接
して、ホルダ100の搬出位置で正確に停止している。
この状態で、裸ディスク、およびカートリッジの何れか
が選択的に装着される。図16Aの状態では、クラッチ
12の爪12cがベース8のリブ8cと係合して、ボス
12aがスライドラック13の摺動を規制し、スライド
ラック13がベース8に固定されている。また、図18
Aで示されるように、シャッタオープナ103の突起1
03dはベース8の側面の穴8eと一致して回動自在に
設けられている。ホルダ100内にカートリッジ300
が装着された際には、ホルダ100へのカートリッジ3
00の挿入に応じて、シャッタオープナ103が回動し
てシャッタ300aを開くことができる。 【0157】この状態では、図20Aで示すように、シ
ャーシ3はベース8に対して傾斜付勢されており、クラ
ンプ26はクランプ押圧ばね28の付勢力によりクラン
プレバー27を介して天板25に押し当てられている。
また、カートリッジ検出回路基板18はスイッチ回路基
板サポート17の付勢力によりベース8の底面側へ押し
当てられている。ディスク規制部材29はコイルばね2
9bの復帰力により、ベース8からホルダ100の中央
の開口へ持ち上がる。 【0158】図13Bは、ホルダ100の収納開始状態
を示す。図16Bで示すように、パネル21のボタン
(図示せず)が押され、ホルダ100内のローディング
モータ111が回転し、ギア群112を経て駆動力が駆
動歯車112aに伝達されると、ベース8に固定された
スライドラック13のラック部13aと係合して、ホル
ダ100がX2方向に移動を開始する。この時、図18
Bに示すように、シャッタオープナ103の突起103
dはベース8の側面の穴8eから離れ、ホルダ100に
大型ディスク301が装着されたとき、またはメディア
未装着の場合には、シャッタオープナ103は大型ディ
スク301と干渉しない位置までR2方向に回動する。
この状態では図20Bで示すように、徐々にホルダ10
0が装置内へ収納されていく。 【0159】図14Aは、ホルダ100がさらにディス
クローディング装置内へ収納された状態を示す。 【0160】図14Bは、ホルダ100のディスクロー
ディング装置内への収納が完了した状態を示す。図17
Aで示すように、ホルダ100下面のリブ100bがク
ラッチ12の爪部12dと当接しベース8のリブ8cと
の係合を外す。これによりスライドラック13のクラッ
チ12による拘束は解除され、以後X1方向への摺動が
可能となる。 【0161】同時に、図17Aで示すようにホルダ10
0の長形穴101bとクラッチ12のボス12bとが係
合する。この状態では、図20Cで示すようにホルダ1
00のリブ101aとクランプレバー27の端27aが
当接して、クランプレバー27はクランプ押圧ばね28
を軸に回動し、クランプ26はターンテーブル2aと対
向する位置まで下降する。またディスク規制部材29の
ローラ29aはホルダ100の下面100dと当接し、
ディスク規制部材29はベース8内へ格納される。 【0162】図15Aは、ホルダ100のディスクロー
ディング装置内への収納完了後のスライドラック13の
動作を示す。図17Bで示すように、駆動歯車112a
の駆動力によりスライドラック13がX1方向に摺動
し、スライドラック13と係合していたクラッチ12の
ボス12bがR1方向に回動して、ホルダ100の長形
穴101b内でホルダ100のX2方向の動作を規制す
るため、ホルダ100はベース8の所定位置に保持され
る。スライドラック13のX1方向の移動に伴い、ボス
10bとスライドラック13の溝13cで係合している
昇降カム10がベース8の軸8aを中心にR1方向に回
動すると、シャーシ3は、傾斜リブ10aとシャーシ3
のスリット3bで当接し、トーションリーフ11の付勢
力に抗しながら徐々に昇降カム10の回動に合わせて傾
斜状態から略水平状態へ持ち上がる。 【0163】図15Bは、スライドラック13の移動完
了状態を示す。図17Cで示すように、駆動歯車112
aの駆動力によるスライドラック13のX1方向への移
動が完了して、昇降カム10のR1方向の回動により傾
斜リブ10aの水平面上にシャーシ3が乗り、シャーシ
3は略水平状態となる。昇降カム10のリブ10aは、
シャーシ3が略水平になるローディング動作の完了時に
駆動検出スイッチ23bと当接して、中央処理装置(M
PU)34がローディングモータ111を停止させる。
この状態では、図20Dで示すようにシャーシ3の回動
が完了するとシャーシ3は略水平になり、シャーシ3上
のターンテーブル2aはクランプ26と対向する位置ま
で上昇するとともに、カートリッジ検出回路基板18は
スイッチ回路基板サポート17の復帰力によりベース8
から上昇してホルダ100内の所定位置まで上昇し、ロ
ーディング動作は完了する。 【0164】ホルダ100の排出動作は、これらの動作
の全く逆の順路で行われる。ローディングモータ111
が前記と逆方向に回転するとスライドラックがX2方向
へ移動して、昇降カム10をR2方向に回動させ、シャ
ーシ3はZ2方向に回動する。スライドラック13のX2
方向への移動が完了すると駆動歯車112a駆動力によ
りホルダ100はX1方向へ移動を開始し、ホルダ10
0の長形穴101bに係合し、該ホルダ100を拘束し
ていたクラッチ12のボス12bは、R2方向へ回動を
始める。クラッチ12のR2方向への回動によりクラッ
チ12の爪部12cはベース8のボス8bと係合して、
スライドラック13はクラッチ12のボス12aにより
ベース8に固定される。以後ホルダ100は、ホルダ1
00の下面側のリブ100aが駆動検出回路基板23の
スイッチ23aと当接するまでディスクローディング装
置から搬出され、図13Aで示されるホルダ搬出完了位
置で停止する。 【0165】(II)ホルダにカートリッジが装着された
時のローディング動作 まず、引き出されたホルダ100に、カートリッジ30
0を挿入するときの動作を説明する。 【0166】図21A〜Cから図22A,Bは、ホルダ
100にカートリッジ300を挿入する場合のホルダ1
00の動作を示す平面図である。図21A〜Cから図2
2A,Bは、時系列的な動作状態を示す。 【0167】図23A〜Eは、カートリッジロック機構
とホルダロック機構の部分の拡大図である。 【0168】図21Aは、ホルダ100が引き出された
待機状態を示す。 【0169】ディスクホルダ104は、大型ディスク3
01を保持できる位置に待機している。このときスイッ
チ115は、連結板108の突起108bによりON状
態になる。 【0170】図21Bは、カートリッジ300をわずか
に挿入した状態である。入り口の端にある入口レバー1
07が軽い力で押し広げられ、連動して連結板108と
ホルダロック109が一体に外側へ回動し、ホルダロッ
ク109のフック109aがベース8の側壁の穴8gに
係合して、ホルダ100がベース8内に引き込まれない
ようロックされる。同時に、連結板108の突起108
bがスイッチ115から外れ、OFF状態になる(図2
3B参照)。 【0171】図21Cにおいて、カートリッジ300を
さらに挿入すると、ディスクホルダ104も外側へ広げ
られる。シャッタオープナ103の先端部103bが、
カートリッジシャッタ300aの凹部300bに当接
し、シャッタ300aが開かれる。 【0172】図22Aでは、カートリッジ300の先端
がディスクホルダ104の後端の突起部104eの位置
まで到達し、突起部104eが押し広げられて、ベース
8の側壁の穴8hに入り込む。オープナー突起103e
がスイッチ114に到達すると、スイッチ114はON
状態になるが、スイッチ115がOFF状態のため、ホ
ルダ100は駆動されない(図23C参照)。 【0173】図22Bでは、カートリッジ300の先端
が、ホルダロック109の立ち上げ部109bを押し広
げ、ホルダロック109が回動して、フック109aは
ホルダ100内に収納される。カートリッジ300が完
全に挿入されると、突起部104eがカートリッジ30
0の切欠き300cに入って元の位置に戻り、ホルダ1
00のロックは、解除される(図23D参照)。 【0174】このとき、シャッタオープナ103は、ホ
ルダ100の奥まで回動しており、突起103dはホル
ダ100内に収納されている。 【0175】この状態で、さらに押し込むか、装置全面
のボタンを押せば、ホルダ100は装置内に引き込まれ
る(図23E参照)。 【0176】ホルダ100が、装置内に引き込まれる
と、ベース8の側壁に穴がなく、カートリッジロック1
10は外側に回動できなくなるので、カートリッジ30
0は抜けることなく保持される。 【0177】図24は、シャッタ先端部の寸法が異なる
カートリッジが装着されたときのホルダの平面図であ
る。 【0178】図24に示すように、位置決め穴300f
からシャッタ300aの先端の凹部300bまでの寸法
がS1のカートリッジに対し、それより短いS2なる寸
法のカートリッジを装着すると、S1ーS2だけ寸法差
が生じ、その分シャッタオープナ103は、終端まで回
動せずに止まる。この時、オープナ板バネ103fは、
ホルダ100の奥の面に当接しており、オープナ103
をホルダ入口側に付勢力を与える。これにより、挿入時
や、動作中の衝撃によって、シャッタオープナ103が
振動して終端位置まで移動し、シャッタ300aとの係
合がはずれるのを防ぐ。 【0179】以後、前述のメディア未装着時の場合と同
様にローディング動作の説明を行う。 【0180】図25A〜Dは、ホルダ100内にカート
リッジ300が装着されたときのローディング動作の側
面断面図を示すものである。図25A〜Dは、時系列的
な動作状態を示す。 【0181】ホルダ100内にカートリッジ300が装
着されると、図25Aで示すように、シャーシ3はベー
ス8に対して傾斜付勢しているためターンテーブル2a
は下降しており、クランプ26はクランプ押圧ばね28
の付勢力によりクランプレバー27を介して天板25に
押し当てられている。このため、ホルダ100へカート
リッジ300を装着した際に、シャッタ300bの開口
部から露出する部材300dとターンテーブル2aとク
ランプ26は接触しない。また、カートリッジ300の
シャッタ300aの開口に伴い、ディス規制部材29と
ディスク300eとが接触し、ベース8に傾斜付勢され
たシャーシ3とディスク300eが略平行になるよう姿
勢を規制して、ディスク300eとシャーシ3上のター
ンテーブル2aとの接触を防止する。 【0182】前述のメディア未装着時の場合と同様に、
イジェクトボタン(図示せず)を押してローディング動
作を開始すると、図25Bで示すようにホルダ100が
装置内へ徐々に収納されるが、カートリッジ300内の
ディスク300eとターンテーブル2aおよびクランプ
26とは接触しない。また、ディスク300eとディス
ク規制部材29のローラ29aが接触するが、該ローラ
29aがディスク300eの基板材料より低硬度でかつ
回転するので、ディスク300eに傷が付くことは無
い。 【0183】図25Cで示すように、ホルダ100のデ
ィスクローディング装置内への収納が完了すると、ディ
スク規制部材29のローラ29aはホルダ100の下面
100dと当接して、ディスク規制部材29はベース8
内へ格納される。また、ホルダ100のリブ101aと
クランプレバー27の端27aが当接して、クランプレ
バー27はクランプ押圧ばね28を軸に回動し、クラン
プ26はターンテーブル2aと対向する位置まで下降
し、クランプ26はディスク300e上で待機する。 【0184】図25Dで示すように、シャーシ3の回動
が完了するとシャーシ3は略水平になり、シャーシ3上
のターンテーブルは2aは上昇しディスク300eの中
心穴と係合する。クランプ26とターンテーブル2aと
の吸着力により、ディスク300eはターンテーブル2
a上に装着される。また、カートリッジ300の位置決
め穴300fとシャーシ3上のピン16は係合して、シ
ャーシ3上においてディスク300eとカートリッジ3
00との位置決めが正確に行われる。 【0185】同時に、カートリッジ検出回路基板18は
スイッチ回路基板サポート17の復帰力によりベース8
から上昇してホルダ100内の所定位置まで上昇し、カ
ートリッジ300の下面側に設けられた検出穴(図示せ
ず)の有無を検出して、ローディング動作は完了する。 【0186】ホルダ100の排出動作は、これらの動作
の全く逆の順路で行われる。ホルダ100からカートリ
ッジ300を取り出す際に、ディスク規制部材29のロ
ーラ29aが円錐形状をしているので、カートリッジ3
00のシャッタ300aとは干渉しない。 【0187】図25A〜Dから明らかな様に、カートリ
ッジ300のシャッタ300aが開かれ、この後にカー
トリッジ300の開口部のディスク300eのみがター
ンテーブル2aおよびクランプ26間を通るので、ター
ンテーブル2aおよびクランプ26間の距離を図3Fに
示すディスク300eの厚さmよりも僅かに開いておけ
ば良い。 【0188】また、クランプ26のクランプレバー27
等をカートリッジ300の開口部の範囲に配置している
ので、クランプレバー27等は、カートリッジ300の
筺体ではなく、カートリッジ300の開口部のディスク
300eに干渉しない様に設ければ良い。 【0189】すなわち、本実施形態のディスクローディ
ング装置においては、カートリッジ300のシャッタ3
00aを開いてから、カートリッジ300をホルダ10
0の奥へと導入しているので、カートリッジ300の筺
体全体がディスクローディング装置の内部機構に干渉す
ることはなく、カートリッジ300の開口部の範囲で
は、ディスク300eのみが干渉し得る。従って、カー
トリッジ300の開口部のディスク300eに干渉しな
い範囲で、ディスクローディング装置の内部空間を有効
に利用することができ、これによって該装置を薄型化す
ることができる。 【0190】これに対して、従来の装置では、カートリ
ッジをホルダの奥へと導入してから、該カートリッジの
シャッターを開いているので、カートリッジの筺体全体
がディスクローディング装置の内部機構に干渉し得、装
置が厚くなった。例えば、ターンテーブル2aおよびク
ランプ26間の距離を図3Eに示すカートリッジ300
の筺体の厚さMよりも開いているので、装置が厚くなっ
た。 【0191】図26A〜Cは、カートリッジ300の厚
みtの公差分の寸法、t−aからt+bまで変化した際
の、厚み吸収機構を示すものである。 【0192】図26Aはカートリッジの厚みt−aの時
を示し、ホルダケース101とホルダカバー102で構
成されるホルダ100の空間内にカートリッジ300が
挿入されると、カートリッジ厚みが公差内で最小となる
ため、ホルダケース101とカートリッジ300との間
に空間が生じる。カートリッジ300は、ホルダケース
101に設けられたカートリッジ付勢バネ120による
付勢力と、シャーシ3に設けられたスイッチ回路基板サ
ポート17の付勢力によりホルダカバー102に押しつ
けられる。ホルダ100はシャーシ3に設けられた位置
決めピン16の下側部分に当接し、シャーシ3をバネ付
勢するヘッドユニット付勢バネ40とトーションリーフ
11によってホルダケース102が天板に接するように
バネ付勢される。従って、前記寸法差による余剰空間を
装置内に保持したまま、カートリッジ300およびホル
ダ100は天板25を基準としてバネ付勢される。 【0193】図26Bはカートリッジの標準厚みtの時
を示し、ホルダ100の空間内にカートリッジ300が
挿入されると、ホルダケース101とカートリッジ30
0との間に空間が生じる。カートリッジ300は、ホル
ダケース101に設けられたホルダ付勢バネ120によ
る付勢力と、シャーシ3に設けられたスイッチ回路基板
サポート17の付勢力と、シャーシ3上に設けられた位
置決めピン16によりホルダカバー102に押しつけら
れる。ホルダ100はシャーシ3に設けられた位置決め
ピン16の下端分部に当接し、シャーシ3をバネ付勢す
るヘッドユニット付勢バネ40とトーションリーフ11
によってホルダケース102が天板に接するようにバネ
付勢される。従って、前記空間を装置内に保持したま
ま、カートリッジ300およびホルダ100は天板25
を基準としてバネ付勢される。 【0194】図26Cはカートリッジの厚みt+bの時
を示し、ホルダ100の空間内にカートリッジ300が
挿入されると、ホルダケース101とカートリッジ30
0との間の空間がほぼ無くなるように設けられている。
カートリッジ300は、ホルダケース101に設けられ
たホルダ付勢バネ120による付勢力と、シャーシ3に
設けられたスイッチ回路基板サポート17の付勢力と、
シャーシ3上に設けられた位置決めピン16によりホル
ダカバー102に押しつけられる。ホルダ100はシャ
ーシ3に設けられた位置決めピン16の下端部分に当接
せず、シャーシ3をバネ付勢するヘッドユニット付勢バ
ネ40とトーションリーフ11によってホルダケース1
02が天板に接するようにバネ付勢される。従って、カ
ートリッジ300およびホルダ100は天板25を基準
としてバネ付勢される。 【0195】上記の構成により、カートリッジの厚みの
差を吸収するために、従来用いられていたカートリッジ
付勢バネの逃げ寸法を装置高さ寸法として設ける必要が
無いため、装置の薄型化が実現できる。図26A〜Cの
いずれの場合もカートリッジ300内のディスク300
eと光学ヘッド7との所定位置は保たれている。 【0196】(III)ホルダに大型ディスクが装着され
た時のローディング動作 次に、引き出されたホルダ100に大型ディスク301
を挿入する場合のホルダ100の動作を説明する。 【0197】図27A〜C及び図28は、ホルダ100
に大型ディスク301を挿入する場合のホルダ100の
動作を示す平面図である。図27A〜C及び図28は、
時系列的な動作状態を示す。 【0198】図27Aは、ホルダ100が引き出された
待機状態を示す。 【0199】ディスクホルダ104は、大型ディスク3
01を保持できるように待機している。 【0200】図27Bは、大型ディスク301を挿入
し、入口レバー107を押し広げた状態である。シャッ
タオープナ103の先端部103bも、大型ディスク3
01の端面に当接して、奥へ排除される。 【0201】図27Cでは、大型ディスク301は、入
口レバー107を乗り越えると、ディスクホルダ104
のスリット部104aに入り込み、入口レバー107お
よび、ディスクホルダ104が元の位置に戻る。 【0202】シャッターオープナ103は先端部103
bが大型ディスク301の外周に当接する位置にあり、
突起103dは、ホルダ100の外に出ている。このと
き、スイッチ114はOFF状態にある。 【0203】図28では、大型ディスク301がさらに
わずかに押し込まれ、シャッターオープナ103もさら
に回動し、スイッチ114がON状態になる。この時、
入口レバー107、連結板108は初期位置にあり、ス
イッチ115はONされているので、ホルダ100の引
き込みが、開始される。 【0204】図29Aは、大型ディスク301を保持し
た状態の平面図、図29Bは、ディスクホルダ104お
よび入口レバー107と大型ディスク301の側面図で
ある。図に示すように、大型ディスク301は、ディス
クホルダ104のスリット部104aの中で、半径方
向、厚み方向に間隙を持って保持される。 【0205】図30は、図29A,Bにおける、断面A
−Aである。図30Aは、ホルダ搬送中、図30Bは、
ローディング完了時を示す。水平設置の場合、ホルダ搬
送中には、図30Aに示すように、大型ディスク301
は、スリット部104aの下端に乗っている。ローディ
ングが完了し、ターンテーブルによってディスクが、持
ち上げられると、図30Bに示すように、大型ディスク
301の半径方向に寸法d1、上下方向に寸法d2が確
保され、この空隙の中で、大型ディスク301は、回転
駆動される。 【0206】図31Aは、ディスクホルダ104と入り
口レバー107の側面図、図31Bは、大型ディスク3
01が挿入される様子を示す側面図である。図31A,
Bに示すように、入口レバー107には、大型ディスク
301を案内する溝107aをホルダ100の底面に対
し角度αを成すよう設けることにより、大型ディスク3
01を挿入または抜き出す際、斜め上方にガイドされる
ようにし、ディスク端面とクランプ部との当接を避ける
とともに操作感向上を果たす。 【0207】以後、前述のメディア未装着時の場合と同
様にローディング動作の説明を行う。 【0208】図32A〜Dは、ホルダ100内に大型デ
ィスク301が装着されたときのローディング動作の側
面断面図を示すものである。図32A〜Dは、時系列的
な動作状態を示す。 【0209】ホルダ100内に大型ディスク301が装
着されると、図32Aで示すように、シャーシ3はベー
ス8に対して傾斜付勢しているためターンテーブル2a
は下降しており、クランプ26はクランプ押圧ばね28
の付勢力によりクランプレバー27を介して天板25に
押し当てられているので、ホルダ100へ装着された大
型ディスク301とクランプ26は接触しない。また、
ディス規制部材29と大型ディスク301とが接触し、
ベース8に傾斜付勢されたシャーシ3と大型ディスク3
01が略平行になるよう姿勢を規制して、大型ディスク
301とシャーシ3上のターンテーブル2aとの接触を
防止する。 【0210】前述のメディア未装着時の場合と同様に、
イジェクトボタン(図示せず)を押してローディング動
作を開始すると、図32Bで示すようにホルダ100が
装置内へ徐々に収納されるが、大型ディスク301とタ
ーンテーブル2aおよびクランプ26とは接触しない。
また、大型ディスク301とディスク規制部材29のロ
ーラ29aが接触するものの、ローラ29aが大型ディ
スク301の基板材料より低硬度でかつ回転するので、
大型ディスク301に傷が付くことは無い。この時、図
18Bに示すように、シャッタオープナ103の突起は
ベース8の側面の穴8eから離れ、シャッタオープナ1
03は大型ディスク301を保持しない位置までR2方
向に回動するので、シャッタオープナ103と大型ディ
スク301は係合しない。 【0211】図32Cで示すように、ホルダ100のデ
ィスクローディング装置内への収納が完了すると、ディ
スク規制部材29のローラ29aはホルダ100の下面
100dと当接して、ディスク規制部材29はベース8
内へ格納される。また、ホルダ100のリブ101aと
クランプレバー27の端27aが当接して、クランプレ
バー27はクランプ押圧ばね28を軸に回動してクラン
プ26はターンテーブル2aと対向する位置まで下降
し、クランプ26は大型ディスク301上で待機する。 【0212】図32Dで示すように、シャーシ3の回動
が完了するとするとシャーシ3は略水平になり、大型デ
ィスク301はシャッタオープナ103およびディスク
ホルダ104による規制がないので、シャーシ3上のタ
ーンテーブルは2aは上昇し大型ディスク301の中心
穴と係合する。クランプ26とターンテーブル2aとの
吸着力により、大型ディスク301はターンテーブル2
a上に装着され、ローディング動作は完了する。 【0213】ホルダ100の排出動作は、これらの動作
の全く逆の順路で行われる。 【0214】(IV)未通電時のメディア取り出し操作 これまで通電状態でのローディング動作に関して述べて
きたが、次に、未通電時にディスクローディング装置に
格納されたメディアを取り出す操作の説明を行う。 【0215】図33A,Bから図34A,Bは、未通電
時にディスクローディング装置に格納された大型ディス
ク301を取り出す操作を示す平面図であり、図35A
〜Dは側面断面図である。 【0216】図36A〜Dは、イジェクトピン24の挿
入動作により強制イジェクトレバー14の爪部14a
と、ホルダ100の係合部100cとの係合状態を示す
側面断面図である。 【0217】図33Aで示すように、イジェクトピン2
4をパネル21の強制イジェクト用の穴21aよりディ
スクローディング装置内へ挿入する。イジェクトピン2
4は、強制イジェクトレバー14の端部14aと係合す
る。強制イジェクトレバー14は、スライドラック13
とベース8の間にX1−X2方向へ摺動可能に取り付け
られ、強制イジェクトばね15で軽くX1方向へ付勢さ
れている。光学ヘッド7は、ターンテーブル2aに一番
近い、大型ディスク301の最内周側へ位置した場合を
想定して説明を行う。この状態では図35Aに示すよう
に、シャーシ3は略水平状態である。また、図36Aで
示すように、強制イジェクトバネ15は取付状態であ
り、強制イジェクトレバー14の係合爪14aとホルダ
100の係合部100cは離れている。 【0218】図33Bで示すように、イジェクトばね1
5を圧縮しながらイジェクトピン24がさらにディスク
ローディング装置内(X2方向)へ挿入されると、強制
イジェクトレバー14はX2方向へ押され、強制イジェ
クトレバー14のリブ14bは、シャーシ3にX1−X
2方向に摺動可能に取り付けられたヘッド移送レバー4
の端部4aと当接する。やがて光学ヘッド7の端部7a
とヘッド移送レバー4の端部4bが当接し、イジェクト
ピン24の挿入動作に伴い、X2方向へ移送される。こ
の状態では図35Bに示すように、スライドラック13
の端面13eと強制イジェクトレバーの端面14cとは
未だ当接しないので、光ヘッド7のみがX2方向へ移動
するだけでシャーシ3は略水平の状態を保つ。 【0219】また、図36Bで示すように、強制イジェ
クトバネ15は圧縮されホルダを排出するための力を蓄
えるとともに、強制イジェクトレバー14のホルダ係合
爪14aがホルダの係合部100cと近接する方向にの
み変形を許す開口が設けられているので、強制イジェク
トレバー14の係合爪14aをホルダ100に近接する
向きに変形させる。 【0220】さらに強制イジェクトピン24が挿入され
ると、図34Aで示されるように、光ヘッド7は大型デ
ィスク301の最外周位置まで移送され、強制イジェク
トレバー14の爪部14aは、ホルダ100の係合部1
00cと係合する。同時に、スライドラック13の端面
13eと強制イジェクトレバーの端面14cとが当接
し、スライドラック13のX2方向への移動に伴い昇降
カム10がR2方向へ回動して、シャーシ3は略水平の
状態から傾斜状態に回動する。この状態では図35Cで
示すように、シャーシ3の傾斜完了を光ヘッド7最外周
への退避後となるように構成すれば、光ヘッド7の下面
がベース8の下面側からはみ出すことがなく、ディスク
ローディング装置の薄型化が実現できる。 【0221】また図34Aおよび図36Cで示されるよ
うに、強制イジェクトピン24の挿入ストロークを強制
イジェクトレバー14の爪部14aとホルダ100の係
合部100cが係合する終端位置となるように構成し、
強制イジェクトピン24のX2方向への挿入を止める
と、圧縮された強制イジェクトばね15の復元力によ
り、ホルダ100がX1方向へ移動を開始する。 【0222】この状態で強制イジェクトピン24をディ
スクローディング装置より引き出せば、図34Bで示さ
れるように、ホルダ100の移動に伴い、ホルダ100
の長形穴101bとクラッチ12のボス12bとの係合
が外れてホルダ100のX1方向の移動が可能となると
ともに、クラッチ12の爪部12dはベース8のリブ8
cとが係合しスライドラック13を拘束する。この状態
では図35Dで示すように、ホルダ100はディスクロ
ーディング装置から僅かに搬出され、ホルダ部を手でX
1方向へホルダ搬出完了位置まで引き出せば、ホルダ1
00に格納された大型ディスク301が取り出せる。ま
た、図36Dで示すように、強制イジェクトピン24を
抜くと、強制イジェクトバネ15の付勢力によりホルダ
100が装置外へ排出され、ホルダ100が所定位置ま
で排出されると、強制イジェクトバネ15による強制イ
ジェクトレバー14のホルダ係合爪14aとホルダ10
0の係合部100cとの係合が外れる。 【0223】上記の説明では光ヘッド7が大型ディスク
301の最内周位置にある場合を例にあげたが、光ヘッ
ド7が任意の位置で待機している場合でも必ず最外周に
移送されてからシャーシ3の傾斜動作が完了することは
明らかである。 【0224】また、上記では大型ディスク301の未通
電時の取り出し操作を説明したが、カートリッジ300
および小型ディスク302の場合も同様に取り出すこと
ができる。 【0225】電源再投入時に中央処理装置(MPU)3
4により、ホルダ100を収納しローディング動作完了
後に光ヘッド7を最内周位置まで送りモータ5で移動さ
せれば、ヘッド移送レバー4は光ヘッド7により最内周
側の所定位置まで移動させられ、図33Aで示す初期状
態に復帰できるので、光ヘッド7の動作を邪魔する事は
ない。 【0226】(V)ホルダにアダプタが装着された時の
ローディング動作 図37は、本発明のアダプタの第1実施形態を示す斜視
図である。 【0227】図37において801は、アダプタで、
幅、長さ、厚み寸法および811、812のアライメン
トホールの位置寸法はディスクカートリッジ300と同
一寸法であり、ディスクカートリッジ300対応のロー
ディング装置に搭載できる。813は自動交換装置が保
持するためのグリップ、814は切り欠き部である。こ
れらの形状寸法も、カートリッジ300に準拠してお
り、自動交換装置での使用や、これら切り欠き部を用い
た誤挿入防止も可能である。 【0228】815は光学ヘッド7が、816はターン
テーブル2が進入する開口部でである。 【0229】817は小型ディスク302と同心の小型
ディスク302の外径よりやや大きい円筒面と小型ディ
スク302の挿入方向に平行な垂直面で、818は小型
ディスク302の下面、819は小型ディスク302の
上面を規制する突片で、小型ディスクの302の外周お
よび厚みと隙間を持って小型ディスク302を保持する
保持部を構成している。 【0230】820はアダプタ本体のディスクローディ
ング装置への挿入方向の中心線上の最後部に設けられた
円錐面からなるディスク挿入部で、アダプタ上面と該円
錐面との稜線は小型ディスク302の外形より大きくな
っている。図39Aに示すように、小型ディスク302
は傾斜しながらアダプタ801に格納される。 【0231】821は該挿入部の両側に一対配置され、
小型ディスク302のディスク面に直角な平板状の片持
梁なるディスク案内部材で、ディスク案内部材821の
梁の延長線とアダプタの挿入方向の中心線との交点a2
はディスク保持位置の中心a1より挿入方向に対して前
側に位置し、小型ディスク302が挿入される際に、デ
ィスク案内部材821を押し広げて挿入される位置関係
にあり、小型ディスク302挿入完了後、ディスク案内
部材821の先端は小型ディスク302の外周部と隙間
を開けて、小型ディスク302を保持する。また小型デ
ィスク302の上面を規制する突片821aが設けられ
ている。 【0232】図39A、B、Cは小型ディスク302が
挿入していく状態を示す。図39Aは、小型ディスク3
02の外周が片持梁なるディスク案内部材821の先端
部に接した時で、挿入方向に力Fを加えると、片持梁を
撓ませる方向の分力fは大きいため、軽くディスクを挿
入できる。図39Bは小型ディスク302が挿入され案
内部材が最大限に押し広げられた状態である。図39C
は更に小型ディスク302が挿入され、小型ディスク3
02が保持位置に収納された状態である。小型ディスク
302が保持位置に収納されると、小型ディスク302
が取り出される方向に力F1が作用しても、梁に作用す
る力f1は梁を圧縮する方向に作用し、曲げ方向の分力
は極わずかである。したがって片持梁は撓み難く、また
撓んだとしても小型ディスク302の円周に接する方向
に撓むから小型ディスク302の径方向の変形は極微少
であり、小型ディスク302の位置精度が確保される。 【0233】小型ディスク302を取り出す場合は、片
持ち梁なるディスク案内部材の自由端の延長線と小型デ
ィスク302挿入アダプタの挿入の中心線との交点a2
はディスク保持位置の中心a1より少し挿入方向の前方
にあるため、少し大きめの力F1を加えれば小型ディス
ク302を取り出すことはできる。 【0234】すなわち、ディスク案内部材821が撓ん
で小型ディスク302を軽く挿入することができ、取り
出すときにはディスク案内部材821の撓みによる反発
力があって、小型ディスク302の出し入れ操作の感触
が良い。 【0235】図38は、本発明の第2実施形態のアダプ
タを示す斜視図である。図38において、811〜81
9までは、図37のアダプタと同様であり、これらの説
明を省略する。 【0236】820はアダプタ本体のディスクローディ
ング装置への挿入方向の中心線上の最後部に設けられた
小型ディスク302の挿入部で、アダプタ平面と平行な
面で構成されている。この場合、小型ディスク302
は、アダプタ801の平面に対して平行に格納される。 【0237】アダプタ801はリブ構造で切り抜いた構
造であり、各種の意匠を盛り込んでも良い。 【0238】図40A〜Cは、アダプタ801の使用方
法を示すものである。図40Aはホルダ100がディス
クローディング装置本体より突出しメディア挿入待機の
状態を示し、アダプタ801をカートリッジ300と同
様に挿入する。 【0239】図40Bはホルダ100にアダプタ801
の装着が完了した状態を示す。この状態で、アダプタ8
01に小型ディスク302の装着および脱着が図39A
〜C同様に可能である。 【0240】図40Cは小型ディスク302の挿入が完
了した後、ホルダ100が装置本体に引き込まれローデ
ィング動作が完了した状態を示す。 【0241】 【発明の効果】以上説明した様に、本発明のディスクロ
ーディング装置によれば、ホルダ後部に設けられたシャ
ッタ開閉手段でカートリッジの先端がクランプ部を通過
するまでに、シャッタの開動作を完了させるので、クラ
ンプ部を通過する時にはすでにシャッタは開状態とな
る。このため、ディスクモータとクランパの退避位置が
接近して設置することができ、クランプ動作の際、ディ
スクモータ、クランパとカートリッジの相対移動量は少
なくてすむ。カートリッジの全厚みをクランプ部で逃げ
る必要はなく薄型のディスクローディング装置が実現で
きる。 【0242】1実施形態によれば、ホルダがカートリッ
ジのアーム先端は、回転駆動手段の保持部と干渉するこ
とがない。このため、回転駆動手段の保持部であるター
ンテーブルとクランパの間隙を小さくできる。 【0243】1実施形態によれば、アームの部分がホル
ダのガイドに引っかかり移動することによって、該アー
ムが回動する。 【0244】1実施形態によれば、アームが該アームの
移動経路の終端まで移動しなくても、アームがカートリ
ッジのシャッターからはずれることなく、確実に、シャ
ッターの開動作を行う。 【0245】本発明のディスクローディング装置によれ
ば、カートリッジは、一対の挟持体に挟み込まれて挟持
され、裸ディスクは、各挟持体の保持部分のスリットに
よって保持される。 【0246】1実施形態によれば、カートリッジの挿入
に際し、カートリッジによって、一対の入り口レバーが
押し広げられる。これに伴い、一対のディスクホルダの
先端が広げられ、これらのディスクホルダの先端間に、
カートリッジを通過させることができる。 【0247】1実施形態によれば、一対の挟持体の状態
は、カートリッジを保持するときに変化し、この状態が
第2検出手段によって検出される。第1及び第2検出手
段の検出出力に基づいて、カートリッジ及びディスク単
体のいずれがホルダに挿入されたかを判定することがで
きる。 【0248】本発明のディスクのアダプタによれば、直
径の異なるディスクを使用可能とし、また、アダプタを
ホルダに装着したままで、ディスクの交換を可能とす
る。 【0249】本発明のディスクローディング装置によれ
ば、カートリッジの挿入に連動してホルダをガイドにロ
ックする機構を構成し、カートリッジ挿入中に、例えば
カートリッジのシャッタを開く動作等による負荷でホル
ダがガイドに押し込まれることを防止して、ホルダを固
定することができ、カートリッジをホルダに確実に装着
することを可能にする。 【0250】1実施形態によれば、ホルダは、カートリ
ッジの両側を挟み込む一対の挟持体を有し、ロック部材
を一対の挟持体に付設している。 【0251】本発明のディスクローディング装置によれ
ば、カートリッジの挿入に連動してホルダをガイドにロ
ックする機構を構成しており、カートリッジ挿入中に、
例えばカートリッジのシャッタを開く動作等による負荷
でホルダがガイドに押し込まれることを防止して、ホル
ダを固定することができ、カートリッジをホルダに確実
に装着することを可能にする。更に、カートリッジがホ
ルダに装着されたときには、ロック部材が該カートリッ
ジの凹部に嵌合するので、カートリッジをホルダ内で正
確に位置決めすることができる。同時に、ロック部材が
ガイドから外れるので、カートリッジをホルダ内で正確
に位置決めした後に、カートリッジをホルダと共に確実
にローディングできる。 【0252】1実施形態によれば、ホルダは、カートリ
ッジの両側を挟み込む一対の挟持体を有し、ロック部材
を一対の挟持体に付設している。 【0253】本発明のディスクローディング装置によれ
ば、カートリッジを強制的に排出するための強制イジェ
クト機能を実現する。この強制イジェクト機能を用いな
い通常動作では、弾性部材は、カートリッジに引っかか
らない。強制イジェクト機能を用いるときは、操作部に
よて、弾性部材を変形させ、この変形された弾性部材を
カートリッジに引っかける。この変形した弾性部材が元
の形に復帰するときの弾性力によって、該弾性部材に引
っかかっているカートリッジがホルダより排出されるこ
の構成により、ディスクローディング装置の薄型化が実
現できる。 【0254】本発明のディスクローディング装置によれ
ば、カートリッジの開口部に重なる範囲に、回転駆動手
段の保持部を作動させるための機構の少なくとも1部分
を配置している。このカートリッジの開口部の厚みは、
該カートリッジの全体の厚みよりも薄い。このため、カ
ートリッジの開口部に回転駆動手段の保持部の少なくと
も1部分を配置すれば、該保持部をディスクにより近づ
けることができ、ディスクローディング装置の薄型化が
実現できる。
を記録および再生する記録再生装置に対して、該光ディ
スクを出し入れするためのディスクローディング装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】オーディオディスクやビデオディスク、
また、コンピュータのデータ記憶装置として、光ディス
クの記録再生装置が広く用いられている。 【0003】光ディスクには、主にデータ記憶用に用い
られる、カートリッジに収納された記録再生可能なもの
と、音楽用CDやCD−ROMの様に、裸で使用される
再生専用のディスクとがある。マルチメディア技術の進
歩により、AV機器のデジタル化とコンピュータのAV
機能の充実が同時進行し、光ディスクにおいても、AV
機器とコンピュータの区別なく、多様な情報の記録再生
に広く適用可能なディスクが要望される。 【0004】さらに、AV機器のみならず、パーソナル
コンピュータの小型化が進むにつれて、光ディスクの記
録再生装置の薄型化が望まれている。 【0005】すなわち、光ディスクの記録再生装置に対
しては、薄型で、多様な形態の媒体に対応した装置が強
く求められるようになっている。 【0006】しかしながら、従来、カートリッジに収納
されたディスクと裸ディスクではローディングの方式が
異なるため、カートリッジ専用、及び裸ディスク専用の
各々のディスクローディング装置が必要であった。 【0007】(従来例1)まず、主にデータ記憶装置と
して用いられている、光ディスク内蔵のカートリッジの
ローディング機構について図面を参照しながら説明す
る。 【0008】一般に、この様なローディング機構持つ光
ディスク装置では、カートリッジを装置内に挿入した
後、カートリッジをスピンドルモータ及び光ピックアッ
プの方向に移動して、ディスクをターンテーブルに装着
し、記録または再生可能な状態にする必要がある。 【0009】図41は、従来例1のディスクローディン
グ機構の構造を示す斜視図、図42A,Bはその動作を
示す側面図、図43は装置内の厚さ方向の寸法関係を表
わす模式図である。 【0010】図41、図42A,Bにおいて、カートリ
ッジ201は、装置前面よりカートリッジホルダ202
に挿入される。この時、カートリッジ201のシャッタ
201aは、カートリッジホルダ202に組みこまれた
シャッタオープナ210と係合して、スライドし、カー
トリッジ201内のディスクの一部を露出する。カート
リッジホルダ202の両側面には4個のガイドローラ2
03があって、これらがスライダ204の両側面に設け
られたガイド溝205に挿入されており、各ガイドロー
ラ203がシャーシ206に植設されたガイドポール2
07に沿って、上下にのみ寸法dだけ移動可能に取り付
けられている。 【0011】スライダ204は、カートリッジホルダ2
02を下からはさみこむような形状で、シャーシ206
に植設されたガイドピン208に沿って矢印A方向に寸
法sだけ摺動可能に取りつけてある。スライダ204
は、シャーシ206に対しスライダばね209により常
にA方向に付勢されており、初期状態では、スライダば
ね209が最も伸びた状態で止まるよう、ロックアーム
(図示せず)により係止されている(図42A参照)。 【0012】クランパ214は、支持アーム215によ
り回動自在に保持され、カートリッジホルダ202の上
面中央の開口202aの位置に、モータ211の軸に連
結されたターンテーブル212に相対するよう配置され
ている。クランパ214とターンテーブル212は、各
々に内蔵した磁石と磁性体片の吸着力によって引き付け
あっている。 【0013】支持アーム215は、スライダ204に設
けたカム(図示せず)により、そのカムの位置に応じて
回動し、クランパ214を昇降する。初期状態では、挿
入されるカートリッジ201と干渉しない位置まで、ク
ランパ214は持ち上げられている(図42A参照)。 【0014】前記ロックアームは、カートリッジ201
の挿入により、カートリッジの1つの角に押されて解除
される。ロックアームが解除されると、スライダ204
は、スライダばね209によりA方向にスライドし、ガ
イド溝205に沿ってガイドローラ203が移動し、カ
ートリッジホルダ202は、シャーシ206の方向(矢
印B)に寸法dだけ移動する。同時に前記支持アーム2
15がスライダ204により回動し、クランパ214は
ターンテーブル212の方向へ移動する。カートリッジ
の降下により、カートリッジ201内のディスクは、タ
ーンテーブル212に乗り、上からクランパ214が吸
着して回転可能な状態に装着され、光ピックアップ21
3に対し、記録再生可能な距離まで接近する(図42B
参照)。 【0015】カートリッジを装置より取り出すときは、
ローディングモータ216により、スライダ204が、
スライダばね209の引張力に逆らって引き戻され、ク
ランパ214とカートリッジホルダ202は、初期状態
の位置まで上昇する。これによりディスクはターンテー
ブルから離され、カートリッジが取り出し可能な状態と
なる。 【0016】図43に示すように、カートリッジ201
の挿入時は、ターンテーブル212とクランパ214の
間に、カートリッジ201の厚さを超える距離(寸法
D)が必要である。 【0017】(従来例2)次に、音楽CDや、CD−R
OMのような裸ディスク用の光ディスク装置のローディ
ング機構について図面を参照しながら説明する。 【0018】第2の従来例を図44から図45A,B,
Cに示す。 【0019】53はメインシャーシであり、ディスクモ
ータ56と、この軸に取り付けられたターンテーブル5
8と、記録円盤であるディスク45の中心穴45aと係
合するターンテーブル58上のセンターコーン58a
と、ガイドシャフト55によってY1−Y2方向に摺動
自在に設けられリニアモータ用のコイル43aが取り付
けられたヘッド43と、リニアモータ用の磁気ヨーク5
4とが取り付けられている。メインシャーシ53の一端
部53aには回動支点用の穴53bが設けられ、その穴
53bに回動支軸51が通されている。 【0020】同じくクランプレバー47の一端部47a
に回動支点用の穴47bが設けられ、その穴47bにも
回動支軸51が通され、この回動支軸51は筐体42内
の突起部52に固定されている。 【0021】トレイ41は裏面に構成されたラック41
aと減速用のギアユニットが取り付けられたローディン
グモータ57の出力歯車が噛み合い運動することによ
り、Y1−Y2方向に平行移動できるように筐体42の
内部に取り付けられている。また、トレイ41にはディ
スク45を載置し保持できる皿状の窪み46が形成され
ている。この窪み46の内側に小径の窪みを形成して、
小径の窪みに小径ディスク60も載置可能にしている。 【0022】さらに、メインシャーシ53とクランプレ
バー47の後部にはカム50が係合している。このカム
50はギヤードモータ49により駆動される。カム50
の回転位置によりメインシャーシ53とクランプレバー
47が回動支軸51を中心に回動し、接近または離反す
るように構成されている。44は挿入口、41bは開
口、48はクランパである。ローディングモータ57、
ギヤードモータ49の動作は通常のマイクロコンピュー
タ制御等で行われる。また、それぞれのモータによって
駆動されるカム50またはトレイ41の位置検出は通常
のマイクロスイッチ等で行われる。これらの詳細は図示
せず、説明も省略する。 【0023】図45A、B、Cに、この従来例のディス
クローディング装置の動作を示す。 【0024】すなわち、ディスク45を円盤記録再生装
置で使用する場合、イジェクト/ロードスイッチ(図示
せず)を押すとマイコン制御によりローディングモータ
57の駆動力でトレイ41がY2方向に移動し、筐体4
2の外部に出て図45Aの状態になる。このときクラン
プレバー47とメインシャーシ53は回動支軸51を中
心にそれぞれ離反した位置にある。 【0025】この状態でディスク45をトレイ41の窪
み46に載置してイジェクト/ロードスイッチ(図示せ
ず)を押すとローディングモータ57の駆動力によりト
レイ41が挿入口44を通して筐体42内に平行移送さ
れ図45Bの状態になる。 【0026】次にカム50が回転しクランプレバー47
とメインシャーシ53は図45Cのように回動支軸51
を中心にそれぞれ接近し、ディスク45がクランパ48
とディスクモータ56のターンテーブル58に挟まれて
センターコーン58aと係合して回転可能になる。この
状態でディスク45からの情報の再生または記録がヘッ
ドによって行われる。 【0027】ディスク45を装置から取り出す時は以上
の動作と全く逆の動作が行われる。 【0028】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のディスクのディスクローディング装置で
は、次のような問題点がある。 【0029】上記従来例1では、カートリッジをいった
ん水平に挿入した後、スピンドルモータの方向に降下さ
せることにより、ディスクをターンテーブル212に載
せ、光ピックアップで記録再生可能な状態にするため、
カートリッジが降下した後の空間は、カートリッジの全
面積にわたって、図43に示す様に寸法Dの厚みが余剰
空間となる。さらに、カートリッジの上方にクランパ2
14を退避する必要があり、装置の薄型化を阻害する。 【0030】また、音楽用CD、情報用CD−ROMの
ような裸ディスクを直接ローディングすることが不可能
であり、裸ディスクをキャディと呼ばれるカートリッジ
に入れてから、このカートリッジをローディングしなけ
ればならない。この場合、ディスク交換の度に、キャデ
ィをディスクローディング装置から取り出す必要があ
り、操作が複雑になってしまう。 【0031】また、カートリッジの規格上、ディスクロ
ーディング装置における該カートリッジの位置決め穴の
位置や大きさ等は共通でも、カートリッジのシャッタ構
造の違いから、カートリッジによっては、シャッタ先端
の寸法が異なることがある。このようなカートリッジを
挿入すると、カートリッジをホルダ202に挿入装着し
ても、シャッタオープナ210が回動経路の終端まで回
動しない。この状態では、シャッタオープナ210が振
動し易く、衝撃を受けると、シャッタオープナ210が
シャッタからはずれ、装置内でシャッタが閉じてしまう
という問題が生じる。 【0032】上記従来例2では、カートリッジに収納さ
れたディスクは使用できない。また、トレイ41の下に
ローディングモータ57を配置するので、光ヘッドやデ
ィスクモータを薄型化しても装置全体を薄型化できな
い。トレイに裸ディスクを乗せるだけでは縦置の姿勢で
は使用できない。 【0033】また、小径のディスクを使用するため、ト
レイ41に大径及び小径の窪みを2段に形成すると、ト
レイ41の厚みが増すので、トレイ41を装置内で搬送
する際、ターンテーブル58が退避する距離が大きくな
り、装置の薄型化を妨げる。 【0034】特にノートサイズのパーソナルコンピュー
タ用のディスクローディング装置としては、厚み20m
m以下のものが要求されるので、上記従来例1および上
記従来例2のいずれに示すトレイであっても、この要求
を満たすことは実現不可能である。 【0035】そこで、本発明の目的は、上記従来の問題
点に鑑みなされたもので、カートリッジ内蔵のディスク
と裸ディスクの両方には対応することができ、かつ装置
内に大きな余剰空間を作る事なく、薄型化が可能なディ
スクローディング装置を提供することにある。 【0036】本発明の目的は、シャッタ先端の寸法が異
なるカートリッジでも、該カートリッジを装着した状態
で、開かれたシャッタを確実に保持して、衝撃を受けて
も、シャッタが閉じることのないディスクローディング
装置を提供することにある。 【0037】本発明の目的は、カートリッジ内蔵のディ
スクはもとより、裸ディスクの交換を容易に行い得るデ
ィスクローディング装置を提供することにある。 【0038】本発明の目的は、ディスクローディング装
置に装着されるディスクのアダプタであって、小径ディ
スクもカートリッジと同様の操作感で直接出し入れでき
るようにし、また、小径ディスクを交換の度に、抜き出
す必要がないディスクのアダプタを提供することにあ
る。 【0039】本発明の目的は、電力が供給されない状態
であっても、カートリッジ内蔵のディスクあるいは裸デ
ィスクを容易に取り出すことが可能なディスクローディ
ング装置を提供することにある。 【0040】本発明の目的は、クランパを備えながら
も、装置内に大きな余剰空間を作る事なく、薄型化が可
能なディスクローディング装置を提供することにある。 【0041】本発明の目的は、カートリッジの厚みばら
つきを吸収して、カートリッジをヘッドユニットに対し
正確に位置決めすることが可能でありながらも、装置内
に大きな余剰空間を作る事なく、薄型化が可能なディス
クローディング装置を提供することにある。 【0042】本発明の目的は、上記の課題を解決するも
ので、水平設置でも垂直設置でも使用可能なディスクロ
ーディング装置を提供することにある。 【0043】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のディスクローディング装置は、カートリッ
ジを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダを搬送す
る搬送手段と、前記カートリッジが前記ホルダに挿入さ
れるときに、該カートリッジのシャッタを開くシャッタ
開閉手段と、前記搬送手段によって所定位置まで搬送さ
れてきた前記カートリッジ内のディスクの中心近傍を保
持する保持部を有し、該保持部によって保持されたディ
スクを回転させる回転駆動手段とを備え、前記搬送手段
による搬送のときには、前記シャッタ開閉手段によって
前記カートリッジのシャッタが開かれた状態で、該シャ
ッタによって閉じられていた該カートリッジの開口部が
前記回転駆動手段の保持部の部位を通過する。 【0044】本発明によれば、ホルダ後部に設けられた
シャッタ開閉手段でカートリッジの先端がクランプ部を
通過するまでに、シャッタの開動作を完了させるので、
クランプ部を通過する時にはすでにシャッタは開状態と
なる。このため、ディスクモータとクランパの退避位置
が接近して設置することができ、クランプ動作の際、デ
ィスクモータ、クランパとカートリッジの相対移動量は
少なくてすむ。カートリッジの全厚みをクランプ部で逃
げる必要はなく薄型のディスクローディング装置が実現
できる。 【0045】1実施形態では、前記シャッター開閉手段
は、前記ホルダに回動自在に支持されたアームであっ
て、前記カートリッジが該ホルダに挿入されるときに、
前記アームの先端が該カートリッジのシャッタに引っか
かって、該シャッタが開かれ、前記搬送手段による搬送
のときには、前記アームが回動され、該アームの先端が
前記回転駆動手段の保持部を避けて移動する。 【0046】この場合、ホルダがカートリッジのアーム
先端は、回転駆動手段の保持部と干渉することがない。
このため、回転駆動手段の保持部であるターンテーブル
とクランパの間隙を小さくできる。 【0047】1実施形態では、前記搬送手段による搬送
のときには、前記アームの部分が該ホルダのガイドに引
っかかり移動することによって、該アームが回動する。 【0048】1実施形態では、前記ホルダによって前記
カートリッジが保持され、前記アームの先端が該カート
リッジのシャッタに引っかかった状態で、該アームの先
端を該カートリッジのシャッタの側に付勢する付勢手段
を備える。 【0049】この場合、アームが該アームの移動経路の
終端まで移動しなくても、アームがカートリッジのシャ
ッターからはずれることなく、確実に、シャッターの開
動作を行う。 【0050】本発明のディスクローディング装置は、デ
ィスクを収納したカートリッジ及びディスク単体のいず
れをも保持するホルダを備え、前記ホルダは、前記カー
トリッジの両側を挟み込む一対の挟持体を有し、前記一
対の挟持体は、前記カートリッジの幅よりも開かれた入
り口部分と、この入り口部分から挿入された前記カート
リッジの両側を挟み込む保持部分とを有し、少なくとも
前記保持部分にディスク単体の両縁が挿入されるそれぞ
れのスリットを形成している。 【0051】本発明によれば、カートリッジは、一対の
挟持体に挟み込まれて挟持され、裸ディスクは、各挟持
体の保持部分のスリットによって保持される。 【0052】1実施形態では、前記一対の挟持体は、一
対の入り口レバーと一対のディスクホルダを備え、前記
一対の入り口レバーの先端が前記カートリッジの幅より
も開かれた状態で、該各入り口レバーの先端を枢支し、
前記一対の入り口レバーの後端と前記一対のディスクホ
ルダの先端を相互に枢支して、該各ディスクホルダを弾
性的に保持し、少なくとも前記一対のディスクホルダ
に、ディスク単体の両縁が挿入されるそれぞれのスリッ
トを形成している。 【0053】この場合、カートリッジの挿入に際し、カ
ートリッジによって、一対の入り口レバーが押し広げら
れる。これに伴い、一対のディスクホルダの先端が広げ
られ、これらのディスクホルダの先端間に、カートリッ
ジを通過させることができる。 【0054】1実施形態では、前記カートリッジ及び前
記ディスク単体のいずれかが前記ホルダに挿入されたこ
とを検出する第1検出手段と、前記一対の挟持体の状態
を検出する第2検出手段とを備える。 【0055】この場合、一対の挟持体の状態は、カート
リッジを保持するときに変化し、この状態が第2検出手
段によって検出される。第1及び第2検出手段の検出出
力に基づいて、カートリッジ及びディスク単体のいずれ
がホルダに挿入されたかを判定することができる。 【0056】本発明のディスクのアダプタは、ディスク
単体を着脱自在に保持するアダプタであって、前記ディ
スクが嵌合する凹部と、前記凹部に前記ディスクを導入
する導入部と、前記凹部と前記導入部間に設けられ、前
記ディスクが前記導入部から前記凹部へと導入されると
きに、前記ディスクの縁によって前記凹部の外側に押さ
れて移動し、前記ディスクが前記凹部に嵌合すると、前
記ディスクの縁の近傍まで復帰する弾性部とを備え、前
記凹部に嵌合した前記ディスクの中央部を外部から保持
し、前記ディスクに対して外部から記録又は再生を行う
ための開口が形成されている。 【0057】本発明によれば、直径の異なるディスクを
使用可能とし、また、アダプタをホルダに装着したまま
で、ディスクの交換を可能とする。 【0058】本発明のディスクローディング装置は、カ
ートリッジを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダ
を移動自在に支持するガイドとを備え、前記ホルダは、
ロック部材を有し、前記ロック部材は、前記ホルダに挿
入されてきた前記カートリッジに連動し該ホルダから突
出して、前記ガイドに引っかかる。 【0059】本発明によれば、カートリッジの挿入に連
動してホルダをガイドにロックする機構を構成し、カー
トリッジ挿入中に、例えばカートリッジのシャッタを開
く動作等による負荷でホルダがガイドに押し込まれるこ
とを防止して、ホルダを固定することができ、カートリ
ッジをホルダに確実に装着することを可能にする。 【0060】1実施形態では、前記ホルダは、前記カー
トリッジの両側を挟み込む一対の挟持体を有し、前記ロ
ック部材を前記一対の挟持体に付設している。 【0061】本発明のディスクローディング装置は、カ
ートリッジを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダ
を移動自在に支持するガイドとを備え、前記ホルダは、
ロック部材を有し、前記ロック部材は、前記ホルダに挿
入されてきた前記カートリッジに連動し該ホルダから突
出して、前記ガイドに引っかかり、該カートリッジが該
ホルダに装着されたときには該カートリッジの凹部に嵌
合して該ホルダに引っ込み、前記ガイドから外れる。 【0062】本発明によれば、カートリッジの挿入に連
動してホルダをガイドにロックする機構を構成し、カー
トリッジ挿入中に、例えばカートリッジのシャッタを開
く動作等による負荷でホルダがガイドに押し込まれるこ
とを防止して、ホルダを固定することができ、カートリ
ッジをホルダに確実に装着することを可能にする。更
に、カートリッジがホルダに装着されたときには、ロッ
ク部材が該カートリッジの凹部に嵌合するので、カート
リッジをホルダ内で正確に位置決めすることができる。
同時に、ロック部材がガイドから外れるので、カートリ
ッジをホルダ内で正確に位置決めした後に、カートリッ
ジをホルダと共に確実にローディングできる。 【0063】1実施形態では、前記ホルダは、前記カー
トリッジの両側を挟み込む一対の挟持体を有し、前記ロ
ック部材を前記一対の挟持体に付設している。 【0064】本発明のディスクローディング装置は、カ
ートリッジを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダ
に設けられ、該ホルダによって保持されている前記カー
トリッジの近傍に配置された弾性部材と、前記弾性部材
を変形させ、この変形された弾性部材を前記カートリッ
ジに引っかける操作部とを備え、前記弾性部材が元の形
に復帰するときの弾性力によって、該弾性部材に引っか
かっている前記カートリッジが前記ホルダより排出され
る。 【0065】本発明によれば、カートリッジを強制的に
排出するための強制イジェクト機能を実現する。この強
制イジェクト機能を用いない通常動作では、弾性部材
は、カートリッジに引っかからない。強制イジェクト機
能を用いるときは、操作部によて、弾性部材を変形さ
せ、この変形された弾性部材をカートリッジに引っかけ
る。この変形した弾性部材が元の形に復帰するときの弾
性力によって、該弾性部材に引っかかっているカートリ
ッジがホルダより排出される。 【0066】この構成により、ディスクローディング装
置の薄型化が実現できる。 【0067】本発明のディスクローディング装置は、カ
ートリッジを着脱自在に保持するホルダと、前記ホルダ
によって保持されている前記カートリッジのシャッタを
開くシャッタ開閉手段と、前記シャッタが開かれた前記
カートリッジ内のディスクの中心近傍を保持する保持部
を有し、該保持部によって保持されたディスクを回転さ
せる回転駆動手段とを備え、前記シャッタによって閉じ
られていた前記カートリッジの開口部に重なる範囲に、
前記回転駆動手段の保持部を作動させるための機構の少
なくとも1部分を配置している。 【0068】本発明によれば、カートリッジの開口部に
重なる範囲に、回転駆動手段の保持部を作動させるため
の機構の少なくとも1部分を配置している。このカート
リッジの開口部の厚みは、該カートリッジの全体の厚み
よりも薄い。このため、カートリッジの開口部に回転駆
動手段の保持部の少なくとも1部分を配置すれば、該保
持部をディスクにより近づけることができ、ディスクロ
ーディング装置の薄型化が実現できる。 【0069】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面を参照し
て詳細に説明する。 【0070】まず、本発明のディスクローディング装置
の実施形態について図を参照しながら構成を説明する。 【0071】本実施形態のディスクローディング装置は
水平および垂直設置での使用が可能であるが、説明の都
合上、ディスクローディング装置を水平設置した状態で
以後の説明を行う。 【0072】本実施形態では、直径12cmの音楽用C
DやCD−ROMのような裸ディスク(以下、大型ディ
スクという)、8cmシングルCDのように、大型ディ
スクよりも直径の小さい裸ディスク(以下小型ディスク
という)、カートリッジに収納された大型ディスク(以
下カートリッジという)を対象とする。また、これら3
種類の形態の記録メディアを総称して、単にメディアと
呼ぶ。ローディング機構で考慮するのはメディアの形態
であって、その記録再生方式や記録密度などは、上記の
例に限るものではない。 【0073】まず、ディスクローディング装置の全体の
構成を説明し、続いて各部分の構成を詳しく説明する。 【0074】(ディスクローディング装置の全体の構
成)図1は、本発明の実施形態のディスクローディング
装置の構成を示す分解斜視図、図2は、その内部構成を
示す平面図、図3A〜Dはカートリッジと裸ディスクの
斜視図、図3E、Fはカートリッジの側面図、図4はデ
ィスクローディング装置のホルダの構成を示す分解斜視
図である。 【0075】図1において、本実施形態のディスクロー
ディング装置は、ベース部U1とホルダ部U2とクラン
プ部U3とで構成される。 【0076】図中の、方向を示す座標系は、装置の奥行
き方向をX、幅方向をY、高さ方向をZとしている。 【0077】ベース部U1には、ベース8に、光ヘッド
7やターンテーブル一体化ディスクモータ2を取り付け
たシャーシ3と、これを昇降する昇降機構が組み込まれ
ている。ベース8内の側面のガイド部にホルダ部のホル
ダ100を乗せ、上からクランプ部の天板25を取り付
ける。 【0078】天板25は、クランプ26を備えたクラン
プレバー27が取り付けられ、クランプ部U3を構成す
る。 【0079】ホルダ部U2のホルダ100には、ローデ
ィングモータ111と歯車列112が組み込まれてお
り、歯車列112の最終段の歯車112aが、ベース8
に取り付けたスライドラック13に設けたラック13a
とかみ合って、ホルダ100がX1−X2方向に駆動さ
れる。ローディングモータ111の駆動電流は、フレキ
シブル基板113を通じてベース側より供給される。 【0080】さらに、ホルダ100には、裸ディスクを
案内保持する左右一対のディスク保持機構と、カートリ
ッジのシャッタを開閉するシャッタオープナ103、お
よびカートリッジのロック機構、ホルダのロック機構、
カートリッジ付勢ばねが組み込まれている。 【0081】また、フレキシブル基板113には、スイ
ッチ114およびスイッチ115が設けられ、それぞ
れ、シャッターオープナ103、連結板108によって
ON/OFFされる。 【0082】図2に示す様に、ベース部U1にホルダ部
U2組み込まれている。ホルダ100は、組み込んだロ
ーディングモータ111により、保持されたディスクが
約半分露出するような、図2に示す距離SだけX1方向
に引き出され、メディア交換の待機状態となる。 【0083】(使用するメディア)図3Aは、シャッタ
300aが閉じた状態のカートリッジ300の斜視図で
ある。300cは保持用の切欠きで、300fは位置決
め穴である。 【0084】カートリッジ300をホルダ100に挿入
する途中で、シャッタ300aの先端の凹部300b
に、ホルダ100のシャッタオープナ103の先端が係
合し、そのまま奥まで挿入すると、シャッタ300aが
開いて図3Bの状態になり、中に収納されたディスク3
00eが露出する。この時、カートリッジ300の厚さ
よりも薄い連結部300dも同時に露出する。 【0085】図3Cは、大型ディスク301を示し、図
3Dは小型ディスク302を示している。 【0086】図3Eは、カートリッジ300の側面図を
示し、図3Fは、カートリッジ300の断面図を示して
いる。 【0087】カートリッジ300は、厚みMを有してい
る。カートリッジ300のシャッタ300aを開くと、
その開口部の厚みは、厚みmとなる。mはMよりも小さ
い。 【0088】以下に、ディスクローディング装置の各々
の部分の構成を詳しく説明する。 【0089】(ホルダ部の構成)まず、ホルダ100の
構成を説明する。 【0090】図4は、ホルダ100の内部構成を示す分
解斜視図、図5は、組み立てた状態の斜視図である。 【0091】図4において、ホルダケース101の上に
ホルダカバー102を取り付け、箱状のホルダ100を
構成し、X1側の開口がメディア挿入口となって、X2
方向にメディアが挿入される。その内部空間の高さは、
カートリッジ300の厚さに適当なすき間を加えた高さ
であり、幅は、カートリッジの幅に、後述する裸ディス
クの保持機構が退避する余裕を加えた幅となっている。
ホルダケース101の底面は、下から光ヘッドが挿入さ
れる開口を有し、一番奥の中央部は、上下から切欠かれ
て、厚さの薄い連結部101aとなっている。ホルダカ
バー102は左右に2分割され、前記連結部101aと
同じ幅で、ホルダ中央部に空間を設けている。 【0092】ホルダケース101とホルダカバー102
の挿入口部の形状は、左右の両端がX1方向に突出し、
中央に凹部を持つ。左右の突出部のみ、ホルダケース1
01の底面がホルダカバー102よりも内側へ広げて受
け部101hを設け、カートリッジ300を挿入する
際、この受け部101hにカートリッジ300の先端を
一旦乗せることにより、挿入を容易にする。 【0093】ホルダ100の奥の端には、ローディング
モータ111と、駆動歯車列112を取り付ける部分
と、シャッタオープナ103を取り付ける部分と、連結
板108、ホルダロック109を取り付ける部分、底面
の下側に2つの突起100a、100bがあり、それ以
外は左右対称形である。 【0094】駆動歯車列の最終段の歯車112aは、ホ
ルダケース101の底面の穴101cからホルダ下側に
突出しており、ベース8に組み込まれた駆動機構と連動
する。歯車112aと、2つの突起100a,100b
の動作については、後述する。 【0095】シャッタオープナ103は、ホルダケース
101とホルダカバー102の同位置の穴とボスで形成
される軸100e回りに回動可能に組み込まれ、穴10
0eと同心の円弧溝100fに突起103aが係合し
て、回動角度が規制されている。ばね160によって、
シャッタオープナ103の突起103aが円弧溝100
fのメディア挿入口側の端に付勢されると、先端部10
3bが、ホルダケース101に挿入されたカートリッジ
シャッタ300aの凹部300bに当接する位置にな
る。シャッタオープナ103の先端部103bは、高さ
がカートリッジ300の厚さとほぼ同等の円筒形で、メ
ディアが挿入される側が、上下端を残して切欠かれてい
る。これにより、挿入された裸ディスクの端面が先端部
103bに当接した後、裸ディスクの端面が上下に滑っ
て先端部103bが外れるのを防いでいる。 【0096】シャッタオープナ103の反対の端の突起
103dは、ホルダケース101の側面の穴101dか
ら横へ突出しており、シャッタオープナ103が奥へ回
動すると、突起103dがホルダ内に収納される。ホル
ダ100が装置から引き出されて、メディア交換状態と
なった時には、この穴101dに対応する位置のベース
8の側壁の逃げ穴8eに、該突起103dが逃げて、シ
ャッタオープナ103の先端がX1方向に回動させる。
また、ホルダ100が引き込まれると、突起103dが
ベース8の側壁に押圧されて、この突起103dがホル
ダ内に収納され、これに伴ってシャッタオープナ103
がホルダ奥の端まで速やかに回動する構成となってい
る。 【0097】シャッタオープナ103の腕部103c
は、上下より切欠かれ、厚さがホルダケース101の奥
端の連結部101aとほぼ同じになっている。 【0098】シャッタオープナ103の突起103e
は、シャッタオープナ103の一定角度位置で、フレキ
シブル基板113に設けたスイッチ114をON状態に
する。 【0099】シャッタオープナ103に設けたオープナ
板バネ103fは、シャッタオープナ103の回動動作
の終端でホルダケース101の奥端の壁に当接し、シャ
ッタオープナ103に付勢力を与える。 【0100】次に、ホルダロック機構について説明す
る。 【0101】ホルダロック機構は、入口レバー107、
連結板108、ホルダロック109で構成される。 【0102】ホルダロック109は、両端にフック10
9aと立ち上げ部109bをもち、軸109d回りに回
動可能に、連結板108の下面に取り付けられる。連結
板108は、ホルダケース101の底面に設けた掘込み
101fの中で、軸100e周りに回動可能に取り付け
られる。ホルダロック109は、ばね160により立ち
上げ部109bがホルダ内側へ向かう方向に付勢され
る。 【0103】連結板108の先端の長穴108aは、入
口レバー107の先端の突起107bと係合し連動す
る。入口レバー107は、軸100i回りに円弧溝10
0gの範囲で回動可能に取り付け、ばね105によりデ
ィスクホルダ104とともにホルダ内側へ付勢される。
カートリッジ300が挿入されるとすぐに入口レバー1
07がホルダの外側方向へ押し広げられ、連結板108
も外側へ回動して、ホルダロック109のフック109
aがホルダケース101の側面の穴101gからホルダ
の外へ突出する構成になっている。この状態で、ホルダ
ロック109の立ち上げ部109bは、カートリッジ3
00の進路内に入り込んでおり、カートリッジ300が
奥まで到達すると外側へ押し広げられ、フック109a
は逆に内側へ回動してホルダ内に収納される。すなわ
ち、カートリッジ300の挿入途中のみフック109a
がホルダの外へ突出する構成となっている。 【0104】また、連結板108の突起108bは、通
常、フレキシブル基板113に設けたスイッチ115を
ON状態にしており、入口レバー107の回動により連
結板108が回動すると、直ちにスイッチ115をOF
Fにする。 【0105】次に、カートリッジロック機構について説
明する。 【0106】ディスクホルダ104の後端部は、突起部
104e、104fと腕部104gからなる弾性構造と
なっており、カートリッジ300が挿入されると、内側
の突起104fがカートリッジ300の側面により押し
広げられて、外側の突起部104eがホルダの側面へ一
旦突出する。カートリッジ300の切欠き300cが突
起104fの位置まで到達すると、突起104fが切欠
き300cに入り込み、腕部104gの弾性により突起
部104e、104fは元の位置にもどる。 【0107】最後に、裸ディスクを案内保持するディス
ク保持機構について説明する。 【0108】ディスク保持機構は、ディスクホルダ10
4、ホルダ板バネ105、入口レバー107より構成さ
れる。 【0109】ディスクホルダ104は、ホルダ内側に向
かって斜面を持つスリット104aで裸ディスクの高さ
方向の位置を規制し、スリット104aの両端の保持部
104bで、裸ディスクの半径方向の位置を規制する部
材である。 【0110】ディスクホルダ104は、先端で入口レバ
ー107と回動自在に係合し、上下の2ヵ所に設けた突
起104dが、ホルダーケース101とホルダカバー1
02の各々ガイド溝100hに挿入される。 【0111】入口レバー107は、軸100i回りに回
動自在に取り付けられ、突起107bが円弧溝100g
に挿入され、ホルダ板バネ105によりディスクホルダ
104とともにホルダの内側方向に付勢される。通常
は、突起104d、107bがそれぞれ、ガイド溝10
0h、円弧溝100gのホルダ内側の終端に当接した位
置で止まっている。この時、左右一対のディスクホルダ
104はX方向に平行に保持され、その間隔が、挿入さ
れる裸ディスクの直径よりも小さく配置される。 【0112】挿入された裸ディスクは、シャッターオー
プナ103の先端に当接しシャッターオープナ103を
奥へ回動させながら、入口レバー107およびディスク
ホルダ104の先端を一旦押し広げてからスリット10
4aの間に入り込み、ディスクホルダ104は元の位置
に戻る。 【0113】このとき、シャッターオープナ103は、
前述のスイッチ114がまだOFFの位置で裸ディスク
に当接している。この位置から、ディスクホルダ104
の後端を広げる形で裸ディスクをわずかに押し込むと、
シャッターオープナ103の突起103eがスイッチ1
14をON状態にする。裸ディスクを離せば、ディスク
ホルダ104は、元の位置に戻る。 【0114】裸ディスクの直径に対して、4つの当接部
104bを間隔を開けて広く配置してディスク外周との
間に一定の空隙をもたせ、スリット104aの幅もディ
スクの厚さに対して、一定の空隙をもたせれば、ディス
クホルダ104が元の位置のままでディスクの回転動作
が可能である。 【0115】カートリッジ300が挿入されると、カー
トリッジ300の角部が入口レバー107をホルダ外側
に押し付ける。この当接面にはくぼみを設けて、滑らか
に押し倒す形状となっている。入口レバー107が回動
すると、ディスクホルダ104も移動し、ディスクホル
ダ104の先端が大きく開く。さらにカートリッジ30
0を挿入されるとカートリッジ300によってディスク
ホルダ104も押し倒され、ディスクホルダ104と入
口レバー107が一直線状にホルダの左右両端に収納さ
れ、カートリッジ300の進路が確保される。 【0116】以上の構成から明らかな様に、ディスクホ
ルダ104は、裸ディスクを保持可能な位置に待機して
おり、カートリッジ300が挿入されると、その角部で
入口レバー107を押して、ディスクホルダ104をホ
ルダの左右両端に引っ込めて収納する。 【0117】ホルダケース101には、カートリッジ付
勢バネ120が組み込んであり、挿入されたカートリッ
ジ300の先端角部をホルダカバー102の方向(Z1
方向)に、押し付ける。 【0118】(クランプ部の構成)引き続いて、クラン
プ部の構成を説明する。 【0119】図6A〜Cはディスククランプ機構を示
し、図6Aは平面図、図6Bはクランプ未装着時の立面
断面図、図6Cはクランプ装着時の立面断面図である。
図7はクランプレバーの斜視図である。 【0120】図6A〜Cに於いて301は大型ディス
ク、2はディスクモータ、26はクランプを示す。 【0121】25は天板で25aは支点で、クランプレ
バー27はこの点を中心に回動しクランプを上下させる
(図6B、Cの状態)。 【0122】25bは基準ピン、25cはクランプレバ
ーの回動を規制する折り曲げである。27は本発明のク
ランプレバーで、先端部にはクランプ26が組み込まれ
る穴901があり、他端にはクランプレバーを回動させ
る力fを発生させる作用点902が構成されている。9
03は支点位置からクランプ26の方向に向かって短冊
状にクランプレバーから切り抜かれた片持弾性板ばね
で、その先端部には基準穴904とねじ止め穴905が
設けられ、ねじで天板25に固定される。なお取り付け
方に関しては、かしめ、溶接等の固定方法でも可であ
る。 【0123】906は巾規制の折り曲げで、天板に構成
されたクランプレバーの回動を規制する折り曲げ25c
と係合する。 【0124】片持ち弾性板ばね903の初期状態は、図
6Bの2点鎖線で示す903’で、初期撓みは、天板へ
の押しつけ力F、及び復帰ばね力Fmを発生させてい
る。 【0125】図7は、クランプレバーの斜視図であり、
カートリッジ300のシャッタ300aが開いて出現す
る開口窓の内部に納まるように設けられ、ディスクロー
ディング装置を薄く構成することが可能である。 【0126】図8Aは、クランプ26の構成を示す。磁
性材料から成るクランプレバー27の中心穴内のクラン
パ26bに、磁性体26dとともに磁石26cが格納さ
れ、クランプカバー26aで固定されている。この状態
では、クランプ26がクランプレバー27との間で磁気
的に安定な状態として、磁石26dを挟んで磁性体26
dとクランプレバー27が離れる方向に磁気浮上する。 【0127】図8Bはディスクモータ2がクランプ26
の近傍にある場合を示し、クランプ26がディスクモー
タ2の磁性体に吸引され、クランプレバー27との磁気
浮上が解除されるとともに、ディスクがある場合は、ク
ランプ26でディスクモータ2のターンテーブル上に磁
気吸着する。 【0128】図8Cはクランパ近接部に磁性体を持つデ
ィスクモータ2がクランプ26近傍にない場合を示し、
クランプ26がクランプレバー27との間で磁気的に安
定な状態としてディスクモータ2から離れる方向に磁気
浮上する。 【0129】(ベース部の構成)図9は本発明のディス
クローディング装置のベース部を示す図で、図9Aはベ
ース部のみ示した平面図、図9Bは側面断面図である。 【0130】図9Aにおいて、1はディスクローディン
グ装置の筐体で、記録再生のための回路部品を実装した
プリント基板20、パネル21、およびホルダ100の
収納時に筐体1の前面の開口21aを塞ぐシャッタ22
が設けられている。 【0131】パネル21には、ホルダ100の搬出およ
び収納用のボタン(図示せず)と未通電時のカートリッ
ジ300または裸ディスク(大型ディスク301、およ
び小型ディスク302)を取り出すための強制イジェク
ト用の穴(図示せず)が設けられている。 【0132】8はベースで、筐体1に外部からの振動や
衝撃を緩和するためのダンパ9を介して弾性支持されて
いる。シャーシ3にはトーションリーフ11が固定さ
れ、トーションリーフ11はベース8にシャーシ3の先
端部3aがZ2方向に常時付勢されるよう取り付けられ
ている。 【0133】昇降カム10は、ベース8の軸8aで回動
可能に軸支され、ホルダ100内に設けられた減速装置
112およびローディングモータ111から成る駆動手
段によって昇降カム10が矢印R1方向に回動されたと
きに、斜面10aによってシャーシ3のスリット3bと
係合してシャーシ3の先端部3aをトーションリーフ1
1のばね付勢力に抗してZ1方向に押し上げシャーシ3
を略水平にする。このときシャーシ3は斜面10aの端
部の水平面で支持される。昇降カム10が矢印R2方向
に回動されたときは、昇降カム10の斜面10aに沿っ
て、トーションリーフ11のばね付勢力によってシャー
シ3が水平位置からZ2方向へ傾く。昇降カム10とベ
ース8の間にはヘッドユニット付勢バネ(図示せず)が
設けられ、シャーシ3を介して天板25に対してホルダ
100がバネ付勢される。 【0134】スライドラック13は、上面に駆動歯車1
12aと噛み合うラック形状13aを持ち、溝13b
は、ベース8の突起8bと係合して、X1−X2方向に摺
動自在に保持され、溝部13cで昇降レバー10のピン
10bと係合する。クラッチ12の爪12cとベース8
の突起8cが係合して、スライドラック13が固定され
た時はホルダ100が自走可能であり、クラッチ12の
爪12cとベース8の突起8cの係合が外れた時はスラ
イドラック13が摺動し昇降カム10が回動可能とな
る。スライドラック昇降カム10のリブ10aは、ホル
ダ100が収納完了してシャーシ3が略水平になったロ
ーディング動作完了時に駆動検出スイッチ23bと当接
して、中央処理装置(MPU)が駆動手段の停止を命じ
る。 【0135】強制イジェクトレバー14は、強制イジェ
クトばね15によってX1方向に付勢され、ベース8と
スライドラック13との間で、X1−X2方向に摺動自在
に保持され、先端にホルダ100の下部の係合部100
cと係合する爪14aを持つ。停電等の未通電時に、装
置内のホルダ100に格納されたメディアを取り出す際
には、パネル21の強制イジェクト用の穴(図示せす)
よりピンをX2方向に差し入れて、このピンによって強
制イジェクトばね15を圧縮しながら、爪14aをホル
ダ100の下部の突起100cと係合させる。引き続い
て、強制イジェクトばね15を解放すると、強制イジェ
クトばね15の弾性力によって、爪14aに係合してい
るホルダ100が装置内より排出される。その後、ホル
ダ100を搬出位置まで手で引っ張れば、ホルダ100
に格納されたカートリッジ300あるいは裸ディスクを
取り出すことができる。 【0136】ディスク規制部材29はディスク基材のP
C(ポリカーボネイト)より低硬度のゴムで形成された
ローラ29aとコイルばね29b(図20A〜D及び図
25A〜Dに示す)から成り、ホルダ100の搬出完了
位置から収納完了位置の間で、ホルダ100に格納され
た裸ディスクおよびカートリッジ300内のディスク3
00eと接触して、ベース8に傾斜付勢されたシャーシ
3とこれらのディスクが略平行になるよう姿勢を規制し
て、該各ディスクとシャーシ3上のターンテーブル2と
の接触を防止する。ホルダ100のディスクローディン
グ装置内への収納が完了すると、ホルダ100の下面1
00dとローラ29aが当接してディスク規制部材29
はベース8内へ格納され、これらディスクのディスク規
制部材29による規制は解除される。 【0137】ベース8には他に、スライドラック13の
動きを切り替えるクラッチ12、ホルダ100の搬出完
了を検出するスイッチ23aとホルダ100格納完了を
検出するスイッチ23bを備えた駆動検出回路基板23
が設けてある。 【0138】シャーシ3には、ターンテーブル2aを持
つ一体型ディスクモータ2と、ガイドシャフト6、送り
モータ5、スイッチ回路基板サポート17を介して弾性
支持されるカートリッジ検出回路基板18、およびカー
トリッジの位置決め用のピン16が設けられている。タ
ーンテーブル2aのクランプ26と対向する面には、磁
性体(図示せず)が設けられており、クランプ26内の
磁石(図示せず)との間で吸着力を発生する。 【0139】ガイドシャフト6上には、ヘッド移送レバ
ー4がシャーシ3との間でX1−X2方向に移動可能に、
かつ一端が光学ヘッド7に他端が強制イジェクトレバー
14と当接可能に設けられている。 【0140】光学ヘッド7は、ガイドシャフト6上に取
り付けられ送りモータ5によりX1−X2方向に往復運動
し、記録再生用のレーザ発光部およびディスク(300
e、または301、302)の反射光を受光する受光部
を有する。 【0141】26は天板25に取り付けられたクランプ
であり、クランプ26の内部にはターンテーブル2aに
吸着してディスクを保持するための磁石(図示せず)が
設けられている。クランプ26は、天板25からホルダ
100側に突出したクランプレバー27を介して、クラ
ンプ押圧ばね28によりターンテーブル2aから離れる
方向に付勢されている。天板25は、ベース8に係止爪
等の取り付手段により取り付けられ、ホルダ100が搬
出完了位置から収納完了位置に移動したときにクランプ
レバー27がホルダ100の操作片101aに押され
て、クランプ26がクランプ押圧ばね28に抗して回動
し、各ディスクをターンテーブル2aのセンターコーン
上に押圧する。一方、ホルダ100が搬出位置側に移動
を始めると、操作片101aがクランプレバー27から
離れるので、クランプ26がターンテーブル2aから離
れる。 【0142】なお、ディスク側に磁性体の金属ハブを持
ち、ターンテーブル2a側に磁石を持ち、この磁石によ
り金属ハブを吸着することによってディスクを保持する
方式の場合はクランプ26は不要となるので、それぞれ
の方式に応じて必要な機構をそれぞれ付属させればよ
い。 【0143】図10は本実施形態のディスクローディン
グ装置を適用した記録再生装置を示すブロック図であ
る。この記録再生装置は、メインシャーシ3および回路
基板20に設けられている。 【0144】この記録再生装置においては、レーザ駆動
回路30は、光学ヘッド7を制御して、光学ヘッド7よ
りレーザをディスク(300eまたは301、302)
に照射させ、光ヘッド7の受光部によってディスクの信
号を受光させる。光ヘッド7の出力を再生信号処理回路
31により処理し、再生信号処理回路31の出力を変調
復調回路32によって復調し、この復調によって得られ
たデータをメモリ33を介して外部のパーソナルコンピ
ュータ35に出力する。また、変調復調回路32は、外
部のパーソナルコンピュータ35からメモリ33を介し
てデータを受け取ると、このデータを変調してレーザ駆
動回路30に与える。レーザ駆動回路30は、光学ヘッ
ド7を制御して、光学ヘッド7よりレーザをディスク
(300eまたは301、302)に照射させ、変調復
調回路32からの変調出力をディスクに記録する。中央
処理装置34は、この記録再生装置を統括的に制御して
いる。 【0145】図11は、ホルダ100およびベース8の
各スイッチの結線を示す構成図である。 【0146】ホルダ100のスイッチ114と115は
直列に接続され、ベース8のスイッチ23a、23bと
ともに、中央処理装置34によって監視されており、ホ
ルダ100が搬出完了時(スイッチ23aがON状態の
時)のみ作動する。 【0147】即ち、ホルダ100に裸ディスクが挿入さ
れ、シャッターオープナ103がスイッチ114をON
状態にすると、中央処理装置34は、モータ駆動回路3
6を介してローディングモーター111を駆動制御す
る。 【0148】カートリッジが挿入された場合は、先に入
口レバー107が回動し、連結板108によってスイッ
チ115がOFF状態となるので、カートリッジ挿入途
中にシャッターオープナ103がスイッチ114をON
状態にしても、ローディングモーター111は駆動され
ない。 【0149】[実施形態の動作]以上の様に構成された
ディスクローディング装置の動作について説明する。 【0150】図12は、メディア挿入時の様子を示す外
観斜視図である。前述した、ホルダ100の構成によ
り、本ローディング機構は、垂直、水平のいずれの姿勢
でも使用できる。図12A、Bは、カートリッジの挿
入、図12C、Dは、大型ディスクの挿入を示す。 【0151】ローディングの概略動作は、装置前面に設
けたボタンを押すと、ホルダ100が、図に示す位置ま
で引き出されて、メディア挿入の待機状態となる。この
状態から、再びボタンを押すか、ホルダ100を押し込
むと、ホルダ100は、装置内に引き込まれると言うも
のである。 【0152】(I)ホルダにメディアが未装着の時のロ
ーディング動作 図13A,Bから図15A,Bは、ホルダ100内にメ
ディアが装着されていないときのローディング動作の平
面図を示すものである。図13A,Bから図15A,B
は、時系列的な動作状態を示す。 【0153】図16A〜Cから図17A〜Cは、ホルダ
100内にメディアが装着されていないときのディスク
ローディング装置の上部の平面詳細図を示したもので、
図16A〜Cから図17A〜Cは図13A,Bから図1
5A,Bに対応している。 【0154】図18A〜Cから図19A〜Cは、ホルダ
100内にメディアが装着されていないときのディスク
ローディング装置の下部の平面詳細図を示したもので、
図18A〜Cから図19A〜Cは図13A,Bから図1
5A,Bに対応している。 【0155】図20は、ホルダ100内にメディアが装
着されていないときのローディング動作の側面断面図を
示すものである。図20のAからDは、時系列的な動作
状態を示す。 【0156】図13Aは、ホルダ100が搬出完了した
状態を示す。ホルダ100の下面のリブ100aが、駆
動検出スイッチ回路基板23上のスイッチ23aと当接
して、ホルダ100の搬出位置で正確に停止している。
この状態で、裸ディスク、およびカートリッジの何れか
が選択的に装着される。図16Aの状態では、クラッチ
12の爪12cがベース8のリブ8cと係合して、ボス
12aがスライドラック13の摺動を規制し、スライド
ラック13がベース8に固定されている。また、図18
Aで示されるように、シャッタオープナ103の突起1
03dはベース8の側面の穴8eと一致して回動自在に
設けられている。ホルダ100内にカートリッジ300
が装着された際には、ホルダ100へのカートリッジ3
00の挿入に応じて、シャッタオープナ103が回動し
てシャッタ300aを開くことができる。 【0157】この状態では、図20Aで示すように、シ
ャーシ3はベース8に対して傾斜付勢されており、クラ
ンプ26はクランプ押圧ばね28の付勢力によりクラン
プレバー27を介して天板25に押し当てられている。
また、カートリッジ検出回路基板18はスイッチ回路基
板サポート17の付勢力によりベース8の底面側へ押し
当てられている。ディスク規制部材29はコイルばね2
9bの復帰力により、ベース8からホルダ100の中央
の開口へ持ち上がる。 【0158】図13Bは、ホルダ100の収納開始状態
を示す。図16Bで示すように、パネル21のボタン
(図示せず)が押され、ホルダ100内のローディング
モータ111が回転し、ギア群112を経て駆動力が駆
動歯車112aに伝達されると、ベース8に固定された
スライドラック13のラック部13aと係合して、ホル
ダ100がX2方向に移動を開始する。この時、図18
Bに示すように、シャッタオープナ103の突起103
dはベース8の側面の穴8eから離れ、ホルダ100に
大型ディスク301が装着されたとき、またはメディア
未装着の場合には、シャッタオープナ103は大型ディ
スク301と干渉しない位置までR2方向に回動する。
この状態では図20Bで示すように、徐々にホルダ10
0が装置内へ収納されていく。 【0159】図14Aは、ホルダ100がさらにディス
クローディング装置内へ収納された状態を示す。 【0160】図14Bは、ホルダ100のディスクロー
ディング装置内への収納が完了した状態を示す。図17
Aで示すように、ホルダ100下面のリブ100bがク
ラッチ12の爪部12dと当接しベース8のリブ8cと
の係合を外す。これによりスライドラック13のクラッ
チ12による拘束は解除され、以後X1方向への摺動が
可能となる。 【0161】同時に、図17Aで示すようにホルダ10
0の長形穴101bとクラッチ12のボス12bとが係
合する。この状態では、図20Cで示すようにホルダ1
00のリブ101aとクランプレバー27の端27aが
当接して、クランプレバー27はクランプ押圧ばね28
を軸に回動し、クランプ26はターンテーブル2aと対
向する位置まで下降する。またディスク規制部材29の
ローラ29aはホルダ100の下面100dと当接し、
ディスク規制部材29はベース8内へ格納される。 【0162】図15Aは、ホルダ100のディスクロー
ディング装置内への収納完了後のスライドラック13の
動作を示す。図17Bで示すように、駆動歯車112a
の駆動力によりスライドラック13がX1方向に摺動
し、スライドラック13と係合していたクラッチ12の
ボス12bがR1方向に回動して、ホルダ100の長形
穴101b内でホルダ100のX2方向の動作を規制す
るため、ホルダ100はベース8の所定位置に保持され
る。スライドラック13のX1方向の移動に伴い、ボス
10bとスライドラック13の溝13cで係合している
昇降カム10がベース8の軸8aを中心にR1方向に回
動すると、シャーシ3は、傾斜リブ10aとシャーシ3
のスリット3bで当接し、トーションリーフ11の付勢
力に抗しながら徐々に昇降カム10の回動に合わせて傾
斜状態から略水平状態へ持ち上がる。 【0163】図15Bは、スライドラック13の移動完
了状態を示す。図17Cで示すように、駆動歯車112
aの駆動力によるスライドラック13のX1方向への移
動が完了して、昇降カム10のR1方向の回動により傾
斜リブ10aの水平面上にシャーシ3が乗り、シャーシ
3は略水平状態となる。昇降カム10のリブ10aは、
シャーシ3が略水平になるローディング動作の完了時に
駆動検出スイッチ23bと当接して、中央処理装置(M
PU)34がローディングモータ111を停止させる。
この状態では、図20Dで示すようにシャーシ3の回動
が完了するとシャーシ3は略水平になり、シャーシ3上
のターンテーブル2aはクランプ26と対向する位置ま
で上昇するとともに、カートリッジ検出回路基板18は
スイッチ回路基板サポート17の復帰力によりベース8
から上昇してホルダ100内の所定位置まで上昇し、ロ
ーディング動作は完了する。 【0164】ホルダ100の排出動作は、これらの動作
の全く逆の順路で行われる。ローディングモータ111
が前記と逆方向に回転するとスライドラックがX2方向
へ移動して、昇降カム10をR2方向に回動させ、シャ
ーシ3はZ2方向に回動する。スライドラック13のX2
方向への移動が完了すると駆動歯車112a駆動力によ
りホルダ100はX1方向へ移動を開始し、ホルダ10
0の長形穴101bに係合し、該ホルダ100を拘束し
ていたクラッチ12のボス12bは、R2方向へ回動を
始める。クラッチ12のR2方向への回動によりクラッ
チ12の爪部12cはベース8のボス8bと係合して、
スライドラック13はクラッチ12のボス12aにより
ベース8に固定される。以後ホルダ100は、ホルダ1
00の下面側のリブ100aが駆動検出回路基板23の
スイッチ23aと当接するまでディスクローディング装
置から搬出され、図13Aで示されるホルダ搬出完了位
置で停止する。 【0165】(II)ホルダにカートリッジが装着された
時のローディング動作 まず、引き出されたホルダ100に、カートリッジ30
0を挿入するときの動作を説明する。 【0166】図21A〜Cから図22A,Bは、ホルダ
100にカートリッジ300を挿入する場合のホルダ1
00の動作を示す平面図である。図21A〜Cから図2
2A,Bは、時系列的な動作状態を示す。 【0167】図23A〜Eは、カートリッジロック機構
とホルダロック機構の部分の拡大図である。 【0168】図21Aは、ホルダ100が引き出された
待機状態を示す。 【0169】ディスクホルダ104は、大型ディスク3
01を保持できる位置に待機している。このときスイッ
チ115は、連結板108の突起108bによりON状
態になる。 【0170】図21Bは、カートリッジ300をわずか
に挿入した状態である。入り口の端にある入口レバー1
07が軽い力で押し広げられ、連動して連結板108と
ホルダロック109が一体に外側へ回動し、ホルダロッ
ク109のフック109aがベース8の側壁の穴8gに
係合して、ホルダ100がベース8内に引き込まれない
ようロックされる。同時に、連結板108の突起108
bがスイッチ115から外れ、OFF状態になる(図2
3B参照)。 【0171】図21Cにおいて、カートリッジ300を
さらに挿入すると、ディスクホルダ104も外側へ広げ
られる。シャッタオープナ103の先端部103bが、
カートリッジシャッタ300aの凹部300bに当接
し、シャッタ300aが開かれる。 【0172】図22Aでは、カートリッジ300の先端
がディスクホルダ104の後端の突起部104eの位置
まで到達し、突起部104eが押し広げられて、ベース
8の側壁の穴8hに入り込む。オープナー突起103e
がスイッチ114に到達すると、スイッチ114はON
状態になるが、スイッチ115がOFF状態のため、ホ
ルダ100は駆動されない(図23C参照)。 【0173】図22Bでは、カートリッジ300の先端
が、ホルダロック109の立ち上げ部109bを押し広
げ、ホルダロック109が回動して、フック109aは
ホルダ100内に収納される。カートリッジ300が完
全に挿入されると、突起部104eがカートリッジ30
0の切欠き300cに入って元の位置に戻り、ホルダ1
00のロックは、解除される(図23D参照)。 【0174】このとき、シャッタオープナ103は、ホ
ルダ100の奥まで回動しており、突起103dはホル
ダ100内に収納されている。 【0175】この状態で、さらに押し込むか、装置全面
のボタンを押せば、ホルダ100は装置内に引き込まれ
る(図23E参照)。 【0176】ホルダ100が、装置内に引き込まれる
と、ベース8の側壁に穴がなく、カートリッジロック1
10は外側に回動できなくなるので、カートリッジ30
0は抜けることなく保持される。 【0177】図24は、シャッタ先端部の寸法が異なる
カートリッジが装着されたときのホルダの平面図であ
る。 【0178】図24に示すように、位置決め穴300f
からシャッタ300aの先端の凹部300bまでの寸法
がS1のカートリッジに対し、それより短いS2なる寸
法のカートリッジを装着すると、S1ーS2だけ寸法差
が生じ、その分シャッタオープナ103は、終端まで回
動せずに止まる。この時、オープナ板バネ103fは、
ホルダ100の奥の面に当接しており、オープナ103
をホルダ入口側に付勢力を与える。これにより、挿入時
や、動作中の衝撃によって、シャッタオープナ103が
振動して終端位置まで移動し、シャッタ300aとの係
合がはずれるのを防ぐ。 【0179】以後、前述のメディア未装着時の場合と同
様にローディング動作の説明を行う。 【0180】図25A〜Dは、ホルダ100内にカート
リッジ300が装着されたときのローディング動作の側
面断面図を示すものである。図25A〜Dは、時系列的
な動作状態を示す。 【0181】ホルダ100内にカートリッジ300が装
着されると、図25Aで示すように、シャーシ3はベー
ス8に対して傾斜付勢しているためターンテーブル2a
は下降しており、クランプ26はクランプ押圧ばね28
の付勢力によりクランプレバー27を介して天板25に
押し当てられている。このため、ホルダ100へカート
リッジ300を装着した際に、シャッタ300bの開口
部から露出する部材300dとターンテーブル2aとク
ランプ26は接触しない。また、カートリッジ300の
シャッタ300aの開口に伴い、ディス規制部材29と
ディスク300eとが接触し、ベース8に傾斜付勢され
たシャーシ3とディスク300eが略平行になるよう姿
勢を規制して、ディスク300eとシャーシ3上のター
ンテーブル2aとの接触を防止する。 【0182】前述のメディア未装着時の場合と同様に、
イジェクトボタン(図示せず)を押してローディング動
作を開始すると、図25Bで示すようにホルダ100が
装置内へ徐々に収納されるが、カートリッジ300内の
ディスク300eとターンテーブル2aおよびクランプ
26とは接触しない。また、ディスク300eとディス
ク規制部材29のローラ29aが接触するが、該ローラ
29aがディスク300eの基板材料より低硬度でかつ
回転するので、ディスク300eに傷が付くことは無
い。 【0183】図25Cで示すように、ホルダ100のデ
ィスクローディング装置内への収納が完了すると、ディ
スク規制部材29のローラ29aはホルダ100の下面
100dと当接して、ディスク規制部材29はベース8
内へ格納される。また、ホルダ100のリブ101aと
クランプレバー27の端27aが当接して、クランプレ
バー27はクランプ押圧ばね28を軸に回動し、クラン
プ26はターンテーブル2aと対向する位置まで下降
し、クランプ26はディスク300e上で待機する。 【0184】図25Dで示すように、シャーシ3の回動
が完了するとシャーシ3は略水平になり、シャーシ3上
のターンテーブルは2aは上昇しディスク300eの中
心穴と係合する。クランプ26とターンテーブル2aと
の吸着力により、ディスク300eはターンテーブル2
a上に装着される。また、カートリッジ300の位置決
め穴300fとシャーシ3上のピン16は係合して、シ
ャーシ3上においてディスク300eとカートリッジ3
00との位置決めが正確に行われる。 【0185】同時に、カートリッジ検出回路基板18は
スイッチ回路基板サポート17の復帰力によりベース8
から上昇してホルダ100内の所定位置まで上昇し、カ
ートリッジ300の下面側に設けられた検出穴(図示せ
ず)の有無を検出して、ローディング動作は完了する。 【0186】ホルダ100の排出動作は、これらの動作
の全く逆の順路で行われる。ホルダ100からカートリ
ッジ300を取り出す際に、ディスク規制部材29のロ
ーラ29aが円錐形状をしているので、カートリッジ3
00のシャッタ300aとは干渉しない。 【0187】図25A〜Dから明らかな様に、カートリ
ッジ300のシャッタ300aが開かれ、この後にカー
トリッジ300の開口部のディスク300eのみがター
ンテーブル2aおよびクランプ26間を通るので、ター
ンテーブル2aおよびクランプ26間の距離を図3Fに
示すディスク300eの厚さmよりも僅かに開いておけ
ば良い。 【0188】また、クランプ26のクランプレバー27
等をカートリッジ300の開口部の範囲に配置している
ので、クランプレバー27等は、カートリッジ300の
筺体ではなく、カートリッジ300の開口部のディスク
300eに干渉しない様に設ければ良い。 【0189】すなわち、本実施形態のディスクローディ
ング装置においては、カートリッジ300のシャッタ3
00aを開いてから、カートリッジ300をホルダ10
0の奥へと導入しているので、カートリッジ300の筺
体全体がディスクローディング装置の内部機構に干渉す
ることはなく、カートリッジ300の開口部の範囲で
は、ディスク300eのみが干渉し得る。従って、カー
トリッジ300の開口部のディスク300eに干渉しな
い範囲で、ディスクローディング装置の内部空間を有効
に利用することができ、これによって該装置を薄型化す
ることができる。 【0190】これに対して、従来の装置では、カートリ
ッジをホルダの奥へと導入してから、該カートリッジの
シャッターを開いているので、カートリッジの筺体全体
がディスクローディング装置の内部機構に干渉し得、装
置が厚くなった。例えば、ターンテーブル2aおよびク
ランプ26間の距離を図3Eに示すカートリッジ300
の筺体の厚さMよりも開いているので、装置が厚くなっ
た。 【0191】図26A〜Cは、カートリッジ300の厚
みtの公差分の寸法、t−aからt+bまで変化した際
の、厚み吸収機構を示すものである。 【0192】図26Aはカートリッジの厚みt−aの時
を示し、ホルダケース101とホルダカバー102で構
成されるホルダ100の空間内にカートリッジ300が
挿入されると、カートリッジ厚みが公差内で最小となる
ため、ホルダケース101とカートリッジ300との間
に空間が生じる。カートリッジ300は、ホルダケース
101に設けられたカートリッジ付勢バネ120による
付勢力と、シャーシ3に設けられたスイッチ回路基板サ
ポート17の付勢力によりホルダカバー102に押しつ
けられる。ホルダ100はシャーシ3に設けられた位置
決めピン16の下側部分に当接し、シャーシ3をバネ付
勢するヘッドユニット付勢バネ40とトーションリーフ
11によってホルダケース102が天板に接するように
バネ付勢される。従って、前記寸法差による余剰空間を
装置内に保持したまま、カートリッジ300およびホル
ダ100は天板25を基準としてバネ付勢される。 【0193】図26Bはカートリッジの標準厚みtの時
を示し、ホルダ100の空間内にカートリッジ300が
挿入されると、ホルダケース101とカートリッジ30
0との間に空間が生じる。カートリッジ300は、ホル
ダケース101に設けられたホルダ付勢バネ120によ
る付勢力と、シャーシ3に設けられたスイッチ回路基板
サポート17の付勢力と、シャーシ3上に設けられた位
置決めピン16によりホルダカバー102に押しつけら
れる。ホルダ100はシャーシ3に設けられた位置決め
ピン16の下端分部に当接し、シャーシ3をバネ付勢す
るヘッドユニット付勢バネ40とトーションリーフ11
によってホルダケース102が天板に接するようにバネ
付勢される。従って、前記空間を装置内に保持したま
ま、カートリッジ300およびホルダ100は天板25
を基準としてバネ付勢される。 【0194】図26Cはカートリッジの厚みt+bの時
を示し、ホルダ100の空間内にカートリッジ300が
挿入されると、ホルダケース101とカートリッジ30
0との間の空間がほぼ無くなるように設けられている。
カートリッジ300は、ホルダケース101に設けられ
たホルダ付勢バネ120による付勢力と、シャーシ3に
設けられたスイッチ回路基板サポート17の付勢力と、
シャーシ3上に設けられた位置決めピン16によりホル
ダカバー102に押しつけられる。ホルダ100はシャ
ーシ3に設けられた位置決めピン16の下端部分に当接
せず、シャーシ3をバネ付勢するヘッドユニット付勢バ
ネ40とトーションリーフ11によってホルダケース1
02が天板に接するようにバネ付勢される。従って、カ
ートリッジ300およびホルダ100は天板25を基準
としてバネ付勢される。 【0195】上記の構成により、カートリッジの厚みの
差を吸収するために、従来用いられていたカートリッジ
付勢バネの逃げ寸法を装置高さ寸法として設ける必要が
無いため、装置の薄型化が実現できる。図26A〜Cの
いずれの場合もカートリッジ300内のディスク300
eと光学ヘッド7との所定位置は保たれている。 【0196】(III)ホルダに大型ディスクが装着され
た時のローディング動作 次に、引き出されたホルダ100に大型ディスク301
を挿入する場合のホルダ100の動作を説明する。 【0197】図27A〜C及び図28は、ホルダ100
に大型ディスク301を挿入する場合のホルダ100の
動作を示す平面図である。図27A〜C及び図28は、
時系列的な動作状態を示す。 【0198】図27Aは、ホルダ100が引き出された
待機状態を示す。 【0199】ディスクホルダ104は、大型ディスク3
01を保持できるように待機している。 【0200】図27Bは、大型ディスク301を挿入
し、入口レバー107を押し広げた状態である。シャッ
タオープナ103の先端部103bも、大型ディスク3
01の端面に当接して、奥へ排除される。 【0201】図27Cでは、大型ディスク301は、入
口レバー107を乗り越えると、ディスクホルダ104
のスリット部104aに入り込み、入口レバー107お
よび、ディスクホルダ104が元の位置に戻る。 【0202】シャッターオープナ103は先端部103
bが大型ディスク301の外周に当接する位置にあり、
突起103dは、ホルダ100の外に出ている。このと
き、スイッチ114はOFF状態にある。 【0203】図28では、大型ディスク301がさらに
わずかに押し込まれ、シャッターオープナ103もさら
に回動し、スイッチ114がON状態になる。この時、
入口レバー107、連結板108は初期位置にあり、ス
イッチ115はONされているので、ホルダ100の引
き込みが、開始される。 【0204】図29Aは、大型ディスク301を保持し
た状態の平面図、図29Bは、ディスクホルダ104お
よび入口レバー107と大型ディスク301の側面図で
ある。図に示すように、大型ディスク301は、ディス
クホルダ104のスリット部104aの中で、半径方
向、厚み方向に間隙を持って保持される。 【0205】図30は、図29A,Bにおける、断面A
−Aである。図30Aは、ホルダ搬送中、図30Bは、
ローディング完了時を示す。水平設置の場合、ホルダ搬
送中には、図30Aに示すように、大型ディスク301
は、スリット部104aの下端に乗っている。ローディ
ングが完了し、ターンテーブルによってディスクが、持
ち上げられると、図30Bに示すように、大型ディスク
301の半径方向に寸法d1、上下方向に寸法d2が確
保され、この空隙の中で、大型ディスク301は、回転
駆動される。 【0206】図31Aは、ディスクホルダ104と入り
口レバー107の側面図、図31Bは、大型ディスク3
01が挿入される様子を示す側面図である。図31A,
Bに示すように、入口レバー107には、大型ディスク
301を案内する溝107aをホルダ100の底面に対
し角度αを成すよう設けることにより、大型ディスク3
01を挿入または抜き出す際、斜め上方にガイドされる
ようにし、ディスク端面とクランプ部との当接を避ける
とともに操作感向上を果たす。 【0207】以後、前述のメディア未装着時の場合と同
様にローディング動作の説明を行う。 【0208】図32A〜Dは、ホルダ100内に大型デ
ィスク301が装着されたときのローディング動作の側
面断面図を示すものである。図32A〜Dは、時系列的
な動作状態を示す。 【0209】ホルダ100内に大型ディスク301が装
着されると、図32Aで示すように、シャーシ3はベー
ス8に対して傾斜付勢しているためターンテーブル2a
は下降しており、クランプ26はクランプ押圧ばね28
の付勢力によりクランプレバー27を介して天板25に
押し当てられているので、ホルダ100へ装着された大
型ディスク301とクランプ26は接触しない。また、
ディス規制部材29と大型ディスク301とが接触し、
ベース8に傾斜付勢されたシャーシ3と大型ディスク3
01が略平行になるよう姿勢を規制して、大型ディスク
301とシャーシ3上のターンテーブル2aとの接触を
防止する。 【0210】前述のメディア未装着時の場合と同様に、
イジェクトボタン(図示せず)を押してローディング動
作を開始すると、図32Bで示すようにホルダ100が
装置内へ徐々に収納されるが、大型ディスク301とタ
ーンテーブル2aおよびクランプ26とは接触しない。
また、大型ディスク301とディスク規制部材29のロ
ーラ29aが接触するものの、ローラ29aが大型ディ
スク301の基板材料より低硬度でかつ回転するので、
大型ディスク301に傷が付くことは無い。この時、図
18Bに示すように、シャッタオープナ103の突起は
ベース8の側面の穴8eから離れ、シャッタオープナ1
03は大型ディスク301を保持しない位置までR2方
向に回動するので、シャッタオープナ103と大型ディ
スク301は係合しない。 【0211】図32Cで示すように、ホルダ100のデ
ィスクローディング装置内への収納が完了すると、ディ
スク規制部材29のローラ29aはホルダ100の下面
100dと当接して、ディスク規制部材29はベース8
内へ格納される。また、ホルダ100のリブ101aと
クランプレバー27の端27aが当接して、クランプレ
バー27はクランプ押圧ばね28を軸に回動してクラン
プ26はターンテーブル2aと対向する位置まで下降
し、クランプ26は大型ディスク301上で待機する。 【0212】図32Dで示すように、シャーシ3の回動
が完了するとするとシャーシ3は略水平になり、大型デ
ィスク301はシャッタオープナ103およびディスク
ホルダ104による規制がないので、シャーシ3上のタ
ーンテーブルは2aは上昇し大型ディスク301の中心
穴と係合する。クランプ26とターンテーブル2aとの
吸着力により、大型ディスク301はターンテーブル2
a上に装着され、ローディング動作は完了する。 【0213】ホルダ100の排出動作は、これらの動作
の全く逆の順路で行われる。 【0214】(IV)未通電時のメディア取り出し操作 これまで通電状態でのローディング動作に関して述べて
きたが、次に、未通電時にディスクローディング装置に
格納されたメディアを取り出す操作の説明を行う。 【0215】図33A,Bから図34A,Bは、未通電
時にディスクローディング装置に格納された大型ディス
ク301を取り出す操作を示す平面図であり、図35A
〜Dは側面断面図である。 【0216】図36A〜Dは、イジェクトピン24の挿
入動作により強制イジェクトレバー14の爪部14a
と、ホルダ100の係合部100cとの係合状態を示す
側面断面図である。 【0217】図33Aで示すように、イジェクトピン2
4をパネル21の強制イジェクト用の穴21aよりディ
スクローディング装置内へ挿入する。イジェクトピン2
4は、強制イジェクトレバー14の端部14aと係合す
る。強制イジェクトレバー14は、スライドラック13
とベース8の間にX1−X2方向へ摺動可能に取り付け
られ、強制イジェクトばね15で軽くX1方向へ付勢さ
れている。光学ヘッド7は、ターンテーブル2aに一番
近い、大型ディスク301の最内周側へ位置した場合を
想定して説明を行う。この状態では図35Aに示すよう
に、シャーシ3は略水平状態である。また、図36Aで
示すように、強制イジェクトバネ15は取付状態であ
り、強制イジェクトレバー14の係合爪14aとホルダ
100の係合部100cは離れている。 【0218】図33Bで示すように、イジェクトばね1
5を圧縮しながらイジェクトピン24がさらにディスク
ローディング装置内(X2方向)へ挿入されると、強制
イジェクトレバー14はX2方向へ押され、強制イジェ
クトレバー14のリブ14bは、シャーシ3にX1−X
2方向に摺動可能に取り付けられたヘッド移送レバー4
の端部4aと当接する。やがて光学ヘッド7の端部7a
とヘッド移送レバー4の端部4bが当接し、イジェクト
ピン24の挿入動作に伴い、X2方向へ移送される。こ
の状態では図35Bに示すように、スライドラック13
の端面13eと強制イジェクトレバーの端面14cとは
未だ当接しないので、光ヘッド7のみがX2方向へ移動
するだけでシャーシ3は略水平の状態を保つ。 【0219】また、図36Bで示すように、強制イジェ
クトバネ15は圧縮されホルダを排出するための力を蓄
えるとともに、強制イジェクトレバー14のホルダ係合
爪14aがホルダの係合部100cと近接する方向にの
み変形を許す開口が設けられているので、強制イジェク
トレバー14の係合爪14aをホルダ100に近接する
向きに変形させる。 【0220】さらに強制イジェクトピン24が挿入され
ると、図34Aで示されるように、光ヘッド7は大型デ
ィスク301の最外周位置まで移送され、強制イジェク
トレバー14の爪部14aは、ホルダ100の係合部1
00cと係合する。同時に、スライドラック13の端面
13eと強制イジェクトレバーの端面14cとが当接
し、スライドラック13のX2方向への移動に伴い昇降
カム10がR2方向へ回動して、シャーシ3は略水平の
状態から傾斜状態に回動する。この状態では図35Cで
示すように、シャーシ3の傾斜完了を光ヘッド7最外周
への退避後となるように構成すれば、光ヘッド7の下面
がベース8の下面側からはみ出すことがなく、ディスク
ローディング装置の薄型化が実現できる。 【0221】また図34Aおよび図36Cで示されるよ
うに、強制イジェクトピン24の挿入ストロークを強制
イジェクトレバー14の爪部14aとホルダ100の係
合部100cが係合する終端位置となるように構成し、
強制イジェクトピン24のX2方向への挿入を止める
と、圧縮された強制イジェクトばね15の復元力によ
り、ホルダ100がX1方向へ移動を開始する。 【0222】この状態で強制イジェクトピン24をディ
スクローディング装置より引き出せば、図34Bで示さ
れるように、ホルダ100の移動に伴い、ホルダ100
の長形穴101bとクラッチ12のボス12bとの係合
が外れてホルダ100のX1方向の移動が可能となると
ともに、クラッチ12の爪部12dはベース8のリブ8
cとが係合しスライドラック13を拘束する。この状態
では図35Dで示すように、ホルダ100はディスクロ
ーディング装置から僅かに搬出され、ホルダ部を手でX
1方向へホルダ搬出完了位置まで引き出せば、ホルダ1
00に格納された大型ディスク301が取り出せる。ま
た、図36Dで示すように、強制イジェクトピン24を
抜くと、強制イジェクトバネ15の付勢力によりホルダ
100が装置外へ排出され、ホルダ100が所定位置ま
で排出されると、強制イジェクトバネ15による強制イ
ジェクトレバー14のホルダ係合爪14aとホルダ10
0の係合部100cとの係合が外れる。 【0223】上記の説明では光ヘッド7が大型ディスク
301の最内周位置にある場合を例にあげたが、光ヘッ
ド7が任意の位置で待機している場合でも必ず最外周に
移送されてからシャーシ3の傾斜動作が完了することは
明らかである。 【0224】また、上記では大型ディスク301の未通
電時の取り出し操作を説明したが、カートリッジ300
および小型ディスク302の場合も同様に取り出すこと
ができる。 【0225】電源再投入時に中央処理装置(MPU)3
4により、ホルダ100を収納しローディング動作完了
後に光ヘッド7を最内周位置まで送りモータ5で移動さ
せれば、ヘッド移送レバー4は光ヘッド7により最内周
側の所定位置まで移動させられ、図33Aで示す初期状
態に復帰できるので、光ヘッド7の動作を邪魔する事は
ない。 【0226】(V)ホルダにアダプタが装着された時の
ローディング動作 図37は、本発明のアダプタの第1実施形態を示す斜視
図である。 【0227】図37において801は、アダプタで、
幅、長さ、厚み寸法および811、812のアライメン
トホールの位置寸法はディスクカートリッジ300と同
一寸法であり、ディスクカートリッジ300対応のロー
ディング装置に搭載できる。813は自動交換装置が保
持するためのグリップ、814は切り欠き部である。こ
れらの形状寸法も、カートリッジ300に準拠してお
り、自動交換装置での使用や、これら切り欠き部を用い
た誤挿入防止も可能である。 【0228】815は光学ヘッド7が、816はターン
テーブル2が進入する開口部でである。 【0229】817は小型ディスク302と同心の小型
ディスク302の外径よりやや大きい円筒面と小型ディ
スク302の挿入方向に平行な垂直面で、818は小型
ディスク302の下面、819は小型ディスク302の
上面を規制する突片で、小型ディスクの302の外周お
よび厚みと隙間を持って小型ディスク302を保持する
保持部を構成している。 【0230】820はアダプタ本体のディスクローディ
ング装置への挿入方向の中心線上の最後部に設けられた
円錐面からなるディスク挿入部で、アダプタ上面と該円
錐面との稜線は小型ディスク302の外形より大きくな
っている。図39Aに示すように、小型ディスク302
は傾斜しながらアダプタ801に格納される。 【0231】821は該挿入部の両側に一対配置され、
小型ディスク302のディスク面に直角な平板状の片持
梁なるディスク案内部材で、ディスク案内部材821の
梁の延長線とアダプタの挿入方向の中心線との交点a2
はディスク保持位置の中心a1より挿入方向に対して前
側に位置し、小型ディスク302が挿入される際に、デ
ィスク案内部材821を押し広げて挿入される位置関係
にあり、小型ディスク302挿入完了後、ディスク案内
部材821の先端は小型ディスク302の外周部と隙間
を開けて、小型ディスク302を保持する。また小型デ
ィスク302の上面を規制する突片821aが設けられ
ている。 【0232】図39A、B、Cは小型ディスク302が
挿入していく状態を示す。図39Aは、小型ディスク3
02の外周が片持梁なるディスク案内部材821の先端
部に接した時で、挿入方向に力Fを加えると、片持梁を
撓ませる方向の分力fは大きいため、軽くディスクを挿
入できる。図39Bは小型ディスク302が挿入され案
内部材が最大限に押し広げられた状態である。図39C
は更に小型ディスク302が挿入され、小型ディスク3
02が保持位置に収納された状態である。小型ディスク
302が保持位置に収納されると、小型ディスク302
が取り出される方向に力F1が作用しても、梁に作用す
る力f1は梁を圧縮する方向に作用し、曲げ方向の分力
は極わずかである。したがって片持梁は撓み難く、また
撓んだとしても小型ディスク302の円周に接する方向
に撓むから小型ディスク302の径方向の変形は極微少
であり、小型ディスク302の位置精度が確保される。 【0233】小型ディスク302を取り出す場合は、片
持ち梁なるディスク案内部材の自由端の延長線と小型デ
ィスク302挿入アダプタの挿入の中心線との交点a2
はディスク保持位置の中心a1より少し挿入方向の前方
にあるため、少し大きめの力F1を加えれば小型ディス
ク302を取り出すことはできる。 【0234】すなわち、ディスク案内部材821が撓ん
で小型ディスク302を軽く挿入することができ、取り
出すときにはディスク案内部材821の撓みによる反発
力があって、小型ディスク302の出し入れ操作の感触
が良い。 【0235】図38は、本発明の第2実施形態のアダプ
タを示す斜視図である。図38において、811〜81
9までは、図37のアダプタと同様であり、これらの説
明を省略する。 【0236】820はアダプタ本体のディスクローディ
ング装置への挿入方向の中心線上の最後部に設けられた
小型ディスク302の挿入部で、アダプタ平面と平行な
面で構成されている。この場合、小型ディスク302
は、アダプタ801の平面に対して平行に格納される。 【0237】アダプタ801はリブ構造で切り抜いた構
造であり、各種の意匠を盛り込んでも良い。 【0238】図40A〜Cは、アダプタ801の使用方
法を示すものである。図40Aはホルダ100がディス
クローディング装置本体より突出しメディア挿入待機の
状態を示し、アダプタ801をカートリッジ300と同
様に挿入する。 【0239】図40Bはホルダ100にアダプタ801
の装着が完了した状態を示す。この状態で、アダプタ8
01に小型ディスク302の装着および脱着が図39A
〜C同様に可能である。 【0240】図40Cは小型ディスク302の挿入が完
了した後、ホルダ100が装置本体に引き込まれローデ
ィング動作が完了した状態を示す。 【0241】 【発明の効果】以上説明した様に、本発明のディスクロ
ーディング装置によれば、ホルダ後部に設けられたシャ
ッタ開閉手段でカートリッジの先端がクランプ部を通過
するまでに、シャッタの開動作を完了させるので、クラ
ンプ部を通過する時にはすでにシャッタは開状態とな
る。このため、ディスクモータとクランパの退避位置が
接近して設置することができ、クランプ動作の際、ディ
スクモータ、クランパとカートリッジの相対移動量は少
なくてすむ。カートリッジの全厚みをクランプ部で逃げ
る必要はなく薄型のディスクローディング装置が実現で
きる。 【0242】1実施形態によれば、ホルダがカートリッ
ジのアーム先端は、回転駆動手段の保持部と干渉するこ
とがない。このため、回転駆動手段の保持部であるター
ンテーブルとクランパの間隙を小さくできる。 【0243】1実施形態によれば、アームの部分がホル
ダのガイドに引っかかり移動することによって、該アー
ムが回動する。 【0244】1実施形態によれば、アームが該アームの
移動経路の終端まで移動しなくても、アームがカートリ
ッジのシャッターからはずれることなく、確実に、シャ
ッターの開動作を行う。 【0245】本発明のディスクローディング装置によれ
ば、カートリッジは、一対の挟持体に挟み込まれて挟持
され、裸ディスクは、各挟持体の保持部分のスリットに
よって保持される。 【0246】1実施形態によれば、カートリッジの挿入
に際し、カートリッジによって、一対の入り口レバーが
押し広げられる。これに伴い、一対のディスクホルダの
先端が広げられ、これらのディスクホルダの先端間に、
カートリッジを通過させることができる。 【0247】1実施形態によれば、一対の挟持体の状態
は、カートリッジを保持するときに変化し、この状態が
第2検出手段によって検出される。第1及び第2検出手
段の検出出力に基づいて、カートリッジ及びディスク単
体のいずれがホルダに挿入されたかを判定することがで
きる。 【0248】本発明のディスクのアダプタによれば、直
径の異なるディスクを使用可能とし、また、アダプタを
ホルダに装着したままで、ディスクの交換を可能とす
る。 【0249】本発明のディスクローディング装置によれ
ば、カートリッジの挿入に連動してホルダをガイドにロ
ックする機構を構成し、カートリッジ挿入中に、例えば
カートリッジのシャッタを開く動作等による負荷でホル
ダがガイドに押し込まれることを防止して、ホルダを固
定することができ、カートリッジをホルダに確実に装着
することを可能にする。 【0250】1実施形態によれば、ホルダは、カートリ
ッジの両側を挟み込む一対の挟持体を有し、ロック部材
を一対の挟持体に付設している。 【0251】本発明のディスクローディング装置によれ
ば、カートリッジの挿入に連動してホルダをガイドにロ
ックする機構を構成しており、カートリッジ挿入中に、
例えばカートリッジのシャッタを開く動作等による負荷
でホルダがガイドに押し込まれることを防止して、ホル
ダを固定することができ、カートリッジをホルダに確実
に装着することを可能にする。更に、カートリッジがホ
ルダに装着されたときには、ロック部材が該カートリッ
ジの凹部に嵌合するので、カートリッジをホルダ内で正
確に位置決めすることができる。同時に、ロック部材が
ガイドから外れるので、カートリッジをホルダ内で正確
に位置決めした後に、カートリッジをホルダと共に確実
にローディングできる。 【0252】1実施形態によれば、ホルダは、カートリ
ッジの両側を挟み込む一対の挟持体を有し、ロック部材
を一対の挟持体に付設している。 【0253】本発明のディスクローディング装置によれ
ば、カートリッジを強制的に排出するための強制イジェ
クト機能を実現する。この強制イジェクト機能を用いな
い通常動作では、弾性部材は、カートリッジに引っかか
らない。強制イジェクト機能を用いるときは、操作部に
よて、弾性部材を変形させ、この変形された弾性部材を
カートリッジに引っかける。この変形した弾性部材が元
の形に復帰するときの弾性力によって、該弾性部材に引
っかかっているカートリッジがホルダより排出されるこ
の構成により、ディスクローディング装置の薄型化が実
現できる。 【0254】本発明のディスクローディング装置によれ
ば、カートリッジの開口部に重なる範囲に、回転駆動手
段の保持部を作動させるための機構の少なくとも1部分
を配置している。このカートリッジの開口部の厚みは、
該カートリッジの全体の厚みよりも薄い。このため、カ
ートリッジの開口部に回転駆動手段の保持部の少なくと
も1部分を配置すれば、該保持部をディスクにより近づ
けることができ、ディスクローディング装置の薄型化が
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態のディスクローディ
ング装置の構成を示す分解斜視図である。 【図2】図2は、本実施形態のディスクローディング装
置の内部構成を示す平面図である。 【図3A】図3Aは、カートリッジの要部を示す斜視図
である。 【図3B】図3Bは、カートリッジの要部を示す斜視図
である。 【図3C】図3Cは、裸ディスクの斜視図である。 【図3D】図3Dは、裸ディスクの斜視図である。 【図3E】図3Eは、カートリッジの側面図である。 【図3F】図3Fは、カートリッジの断面図である。 【図4】図4は、本実施形態のディスクローディング装
置におけるホルダの内部構成を示す分解斜視図である。 【図5】図5は、図4のホルダの組み立てた状態の斜視
図である。 【図6】図6A〜図6Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるディスククランプ機構を示す2面
図である。 【図7】図7は、図6A〜Cのディスククランプ機構に
おけるクランプレバーを示す斜視図である。 【図8】図8A〜Cは、図6A〜Cのディスククランプ
機構の動作を説明するための図である。 【図9】図9A,Bは、本実施形態のディスクローディ
ング装置におけるベース部の構成を示す平面図である。 【図10】図10は、本実施形態のディスクローディン
グ装置を適用した記録再生装置を示すブロック図であ
る。 【図11】図11は、本実施形態のディスクローディン
グ装置におけるスイッチ周辺の回路図である。 【図12】図12A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるメディア挿入時の様子を示す外観
斜視図である。 【図13】図13A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す平面図
(その1)である。 【図14】図14A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す平面図
(その2)である。 【図15】図15A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す平面図
(その3)である。 【図16】図16A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す上部平面
詳細図(その1)である。 【図17】図17A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す上部平面
詳細図(その2)である。 【図18】図18A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す下部平面
詳細図(その1)である。 【図19】図19A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す下部平面
詳細図(その2)である。 【図20】図20A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す側面断面
図(メディア未装着)である。 【図21】図21A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるカートリッジ挿入時のホルダ動作
を示す平面図(その1)である。 【図22】図22A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるカートリッジ挿入時のホルダ動作
を示す平面図(その2)である。 【図23】図23A〜Eは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるカートリッジロック機構とホルダ
ロック機構の部分の拡大図である。 【図24】図24は、本実施形態のディスクローディン
グ装置におけるシャッタ先端部の寸法が異なるカートリ
ッジが装着されたときのホルダの平面図である。 【図25】図25A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す側面断面
図(カートリッジ装着時)である。 【図26】図26A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるカートリッジ厚み公差吸収機構を
示す原理図である。 【図27】図27A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置における大型ディスク挿入時のホルダ動作
を示す平面図(その1)である。 【図28】図28は、本実施形態のディスクローディン
グ装置における大型ディスク挿入時のホルダ動作を示す
平面図(その2)である。 【図29】図29Aは本実施形態のディスクローディン
グ装置における大型ディスクを保持した状態の部分拡大
図であり、図29Bはディスクホルダとディスクの側面
図である。 【図30】図30A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるディスク保持部の部分断面図であ
る。 【図31】図31Aは本実施形態のディスクローディン
グ装置におけるディスクホルダとディスクの側面図であ
り、図31Bはディスクが挿入される様子を示す側面図
である。 【図32】図32A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す側面断面
図(大型ディスク装着時)である。 【図33】図33A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置における未通電時のカートリッジ取り出し
操作を示す上部平面詳細図(その1)である。 【図34】図34A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置における未通電時のカートリッジ取り出し
操作を示す上部平面詳細図(その2)である。 【図35】図35A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置における未通電時のカートリッジ取り出し
操作を示す側面断面図である。 【図36】図36A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置における未通電時のカートリッジ取り出し
操作係合部を示す側面断面図である。 【図37】図37は、本発明のアダプタの第1実施形態
を示す斜視図である。 【図38】図38は、本発明のアダプタの第2実施形態
を示す斜視図である。 【図39】図39A〜Cは、図37のアダプタにディス
クが挿入されていく状態を示す平面図及び断面図であ
る。 【図40】図40A〜Cは、図37のアダプタをホルダ
に装着する様子を示す平面図である。 【図41】図41は、従来例1のディスクローディング
機構を示す斜視図である。 【図42】図42A,Bは、図41のディスクローディ
ング機構を示す側面図である。 【図43】図43は、図41のディスクローディング機
構の厚さ方向の寸法関係を表わす模式図である。 【図44】図44は、従来例2のディスクローディング
機構を示す斜視図である。 【図45】図45A〜Cは、従来例2のディスクローデ
ィング機構を示す側面図である。 【符号の説明】 U1 ベース部 U2 ホルダ部 U3 クランプ部 3 シャーシ 7 光ヘッド 8 ベース 26 クランプ 27 クランプレバー 100 ホルダ 300 カートリッジ
ング装置の構成を示す分解斜視図である。 【図2】図2は、本実施形態のディスクローディング装
置の内部構成を示す平面図である。 【図3A】図3Aは、カートリッジの要部を示す斜視図
である。 【図3B】図3Bは、カートリッジの要部を示す斜視図
である。 【図3C】図3Cは、裸ディスクの斜視図である。 【図3D】図3Dは、裸ディスクの斜視図である。 【図3E】図3Eは、カートリッジの側面図である。 【図3F】図3Fは、カートリッジの断面図である。 【図4】図4は、本実施形態のディスクローディング装
置におけるホルダの内部構成を示す分解斜視図である。 【図5】図5は、図4のホルダの組み立てた状態の斜視
図である。 【図6】図6A〜図6Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるディスククランプ機構を示す2面
図である。 【図7】図7は、図6A〜Cのディスククランプ機構に
おけるクランプレバーを示す斜視図である。 【図8】図8A〜Cは、図6A〜Cのディスククランプ
機構の動作を説明するための図である。 【図9】図9A,Bは、本実施形態のディスクローディ
ング装置におけるベース部の構成を示す平面図である。 【図10】図10は、本実施形態のディスクローディン
グ装置を適用した記録再生装置を示すブロック図であ
る。 【図11】図11は、本実施形態のディスクローディン
グ装置におけるスイッチ周辺の回路図である。 【図12】図12A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるメディア挿入時の様子を示す外観
斜視図である。 【図13】図13A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す平面図
(その1)である。 【図14】図14A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す平面図
(その2)である。 【図15】図15A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す平面図
(その3)である。 【図16】図16A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す上部平面
詳細図(その1)である。 【図17】図17A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す上部平面
詳細図(その2)である。 【図18】図18A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す下部平面
詳細図(その1)である。 【図19】図19A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す下部平面
詳細図(その2)である。 【図20】図20A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す側面断面
図(メディア未装着)である。 【図21】図21A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるカートリッジ挿入時のホルダ動作
を示す平面図(その1)である。 【図22】図22A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるカートリッジ挿入時のホルダ動作
を示す平面図(その2)である。 【図23】図23A〜Eは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるカートリッジロック機構とホルダ
ロック機構の部分の拡大図である。 【図24】図24は、本実施形態のディスクローディン
グ装置におけるシャッタ先端部の寸法が異なるカートリ
ッジが装着されたときのホルダの平面図である。 【図25】図25A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す側面断面
図(カートリッジ装着時)である。 【図26】図26A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるカートリッジ厚み公差吸収機構を
示す原理図である。 【図27】図27A〜Cは、本実施形態のディスクロー
ディング装置における大型ディスク挿入時のホルダ動作
を示す平面図(その1)である。 【図28】図28は、本実施形態のディスクローディン
グ装置における大型ディスク挿入時のホルダ動作を示す
平面図(その2)である。 【図29】図29Aは本実施形態のディスクローディン
グ装置における大型ディスクを保持した状態の部分拡大
図であり、図29Bはディスクホルダとディスクの側面
図である。 【図30】図30A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるディスク保持部の部分断面図であ
る。 【図31】図31Aは本実施形態のディスクローディン
グ装置におけるディスクホルダとディスクの側面図であ
り、図31Bはディスクが挿入される様子を示す側面図
である。 【図32】図32A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置におけるローディング動作を示す側面断面
図(大型ディスク装着時)である。 【図33】図33A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置における未通電時のカートリッジ取り出し
操作を示す上部平面詳細図(その1)である。 【図34】図34A,Bは、本実施形態のディスクロー
ディング装置における未通電時のカートリッジ取り出し
操作を示す上部平面詳細図(その2)である。 【図35】図35A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置における未通電時のカートリッジ取り出し
操作を示す側面断面図である。 【図36】図36A〜Dは、本実施形態のディスクロー
ディング装置における未通電時のカートリッジ取り出し
操作係合部を示す側面断面図である。 【図37】図37は、本発明のアダプタの第1実施形態
を示す斜視図である。 【図38】図38は、本発明のアダプタの第2実施形態
を示す斜視図である。 【図39】図39A〜Cは、図37のアダプタにディス
クが挿入されていく状態を示す平面図及び断面図であ
る。 【図40】図40A〜Cは、図37のアダプタをホルダ
に装着する様子を示す平面図である。 【図41】図41は、従来例1のディスクローディング
機構を示す斜視図である。 【図42】図42A,Bは、図41のディスクローディ
ング機構を示す側面図である。 【図43】図43は、図41のディスクローディング機
構の厚さ方向の寸法関係を表わす模式図である。 【図44】図44は、従来例2のディスクローディング
機構を示す斜視図である。 【図45】図45A〜Cは、従来例2のディスクローデ
ィング機構を示す側面図である。 【符号の説明】 U1 ベース部 U2 ホルダ部 U3 クランプ部 3 シャーシ 7 光ヘッド 8 ベース 26 クランプ 27 クランプレバー 100 ホルダ 300 カートリッジ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G11B 17/04 511 G11B 17/04 511R
511T
23/00 23/00 A
(72)発明者 江澤 弘造
大阪府交野市幾野4丁目10−302
Fターム(参考) 5D046 AA12 BA17 CB07 CC02 DA08
EA15 EB02 FA01 GA02 HA06
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ディスクを収納したカートリッジ及びデ
ィスク単体のいずれをも保持するホルダを備え、 前記ホルダは、前記カートリッジの両側を挟み込む一対
の挟持体を有し、 前記一対の挟持体は、前記カートリッジの幅よりも開か
れた入り口部分と、この入り口部分から挿入された前記
カートリッジの両側を挟み込む保持部分とを有し、少な
くとも前記保持部分にディスク単体の両縁が挿入される
それぞれのスリットを形成したディスクローディング装
置。 【請求項2】 前記一対の挟持体は、一対の入り口レバ
ーと一対のディスクホルダを備え、 前記一対の入り口レバーの先端が前記カートリッジの幅
よりも開かれた状態で、該各入り口レバーの先端を枢支
し、 前記一対の入り口レバーの後端と前記一対のディスクホ
ルダの先端を相互に枢支して、該各ディスクホルダを弾
性的に保持し、 少なくとも前記一対のディスクホルダに、ディスク単体
の両縁が挿入されるそれぞれのスリットを形成した請求
項1に記載のディスクローディング装置。 【請求項3】 前記カートリッジ及び前記ディスク単体
のいずれかが前記ホルダに挿入されたことを検出する第
1検出手段と、 前記一対の挟持体の状態を検出する第2検出手段とを備
える請求項1に記載のディスクローディング装置。 【請求項4】 ディスク単体を着脱自在に保持するアダ
プタであって、 前記ディスクが嵌合する凹部と、 前記凹部に前記ディスクを導入する導入部と、 前記凹部と前記導入部間に設けられ、前記ディスクが前
記導入部から前記凹部へと導入されるときに、前記ディ
スクの縁によって前記凹部の外側に押されて移動し、前
記ディスクが前記凹部に嵌合すると、前記ディスクの縁
の近傍まで復帰する弾性部とを備え、 前記凹部に嵌合した前記ディスクの中央部を外部から保
持し、前記ディスクに対して外部から記録又は再生を行
うための開口が形成されたディスクのアダプタ。 【請求項5】 カートリッジをホルダに着脱自在に保持
し、前記ホルダをガイドに沿ってドライブ装置内に移動
することによって、前記カートリッジを前記ドライブ装
置内に運ぶディスクローディング装置において、 前記ホルダ部は、前記カートリッジが挿入される該ホル
ダ部通路の入り口近傍に軸支された入り口レバーと、該
ホルダ部通路の終端近傍に配置されたロック部材と、前
記入り口レバーと前記ロック部材を連結する連結板とを
備え、 前記入り口レバーは、前記カートリッジが挿入される該
ホルダ部通路側に付勢されており、該通路に挿入された
該カートリッジによって該通路外側に押し退けられて回
動し、 前記連結板は、前記入り口レバーの回動に連動して、前
記通路外側に前記ロック部材と共に移動し、 前記ロック部材は、フック部と当接部を備え、該ロック
部材の前記通路外側への移動に伴い前記フック部が前記
ガイドに引っ掛かり、前記ホルダ部が前記ガイドに係止
され、該通路終端近傍まで更に挿入された該カートリッ
ジによって前記当接部が押し退けられると、これに連動
して該フック部が該ガイドから外れ、これによって前記
通路への前記カートリッジの挿入動作に際しては該ホル
ダの移動を禁止するディスクローディング装置。 【請求項6】 カートリッジを着脱自在に保持し、出し
入れ可能なホルダと、前記ホルダの近傍に配置された弾
性部材と、前記弾性部材を変形させ、この変形された弾
性部材を前記ホルダに引っかける操作部とを備え、 前記弾性部材が元の形に復帰するときの弾性力によっ
て、該弾性部材に引っかかっている前記ホルダが排出さ
れるディスクローディング装置。 【請求項7】 カートリッジを着脱自在に保持するホル
ダと、 前記ホルダによって保持されている前記カートリッジの
シャッタを開くシャッタ開閉手段と、 前記シャッタが開かれた前記カートリッジ内のディスク
の中心近傍を保持する保持部を有し、該保持部によって
保持されたディスクを回転させる回転駆動手段とを備
え、 前記シャッタによって閉じられていた前記カートリッジ
の開口部に重なる範囲に、前記回転駆動手段の保持部を
作動させるための機構の少なくとも1部分を配置したデ
ィスクローディング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001136752A JP2001357593A (ja) | 1997-05-08 | 2001-05-07 | ディスクローディング装置及びディスクのアダプタ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-117866 | 1997-05-08 | ||
JP11786697 | 1997-05-08 | ||
JP2001136752A JP2001357593A (ja) | 1997-05-08 | 2001-05-07 | ディスクローディング装置及びディスクのアダプタ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54791898A Division JP3228947B2 (ja) | 1997-05-08 | 1998-05-01 | ディスクローディング装置及びディスクのアダプタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001357593A true JP2001357593A (ja) | 2001-12-26 |
Family
ID=26455907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001136752A Pending JP2001357593A (ja) | 1997-05-08 | 2001-05-07 | ディスクローディング装置及びディスクのアダプタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001357593A (ja) |
-
2001
- 2001-05-07 JP JP2001136752A patent/JP2001357593A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050208 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050607 |