JP2001356929A - 障害自動通報装置および保守拠点システム - Google Patents

障害自動通報装置および保守拠点システム

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JP2001356929A
JP2001356929A JP2000176060A JP2000176060A JP2001356929A JP 2001356929 A JP2001356929 A JP 2001356929A JP 2000176060 A JP2000176060 A JP 2000176060A JP 2000176060 A JP2000176060 A JP 2000176060A JP 2001356929 A JP2001356929 A JP 2001356929A
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Kenji Kojima
研治 小嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種多数の情報処理装置と機器の障害に対す
る通報処理を1つの自動通報装置に集約する。 【解決手段】 通報情報受信選択部11は、情報処理シ
ステム1からの多種多様な障害信号を受ける。通報情報
解析編集処理選択部15は、情報処理システム1のサー
ビスプロセッサからの解析データを得ると共に、カスト
マイズ情報記憶部16を参照し、またネットワークイン
ターフェイス部12に接続されたネットワーク監視・シ
ステム管理サーバー5や障害装置のコントロールプロセ
ッサにて収集された障害装置のコンソールメッセージと
エラーログを解析して得られたデータを参照する。その
結果、割出しを行った故障部品の在庫口座番号と、通報
の受信者が容易に故障事象を認識できる障害機器名とを
通報メッセージに付加して、また余分なメッセージを削
除して、保守拠点システム19に通報する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置の障
害を自動解析し、保守サービス拠点に自動通報する障害
自動通報装置(以下、「自動通報装置」と記す)に関
し、特に、クライアント・サーバーシステムのように、
マルチベンダー化した情報処理システムに好適な自動通
報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動通報装置は、情報処
理装置に障害が発生すると、その情報処理装置に備えら
れているサービスプロセッサが障害を解析して故障被疑
部品を割出し、それを通信回線を介して保守サービス拠
点に通知することにより、その保守サービス拠点の保守
部品在庫管理システムに伝え、保守部品在庫管理システ
ムが故障被疑部品に対する交換部品を自動的に配送手配
するようにしている。
【0003】例えば、特開平2―113346号公報お
よび特開平3―219334号公報に記載の技術によれ
ば、図9において、情報処理装置901が故障した場
合、サービスプロセッサ902は情報処理装置901の
内部情報を読み出して内部情報の解析を行うことによ
り、故障した部品の割出しを行う。この故障部品の割出
しで成功したときには、故障部品の識別情報を含めた情
報、また割出しに失敗したときには失敗した旨を含めた
情報を障害情報として、通信回線903を介して遠隔保
守手段904に送信する。
【0004】遠隔保守手段904では、障害情報受信手
段905により通信回線903を制御し障害情報を受信
する。受信された障害情報は、在庫管理システム制御手
段906に伝えられる。在庫管理システム制御手段90
6では、図10のフロチャートに示すように、障害情報
に故障部品情報が含まれているか否かが解析され(ステ
ップ1001)、障害情報に故障部品の識別情報が含ま
れているときは、故障部品の識別情報を抽出し(ステッ
プ1002)、故障部品の識別情報を保守部品在庫管理
システム907入力する(ステップ1003)。この入
力により、保守部品在庫管理システム907が保守部品
の自動発送手配を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した汎用型コンピ
ュータと称される部類の情報処理装置においては、サー
ビスプロセッサの機能が充実しており、特定の機種の情
報処理装置を単独に障害管理するには適している。しか
し、上述した従来の自動通報装置では、近年のクライア
ント・サーバーシステムのように、ネットワークを介し
て構築されたシステムに対しては、サービスプロセッサ
からの障害情報を一元的に扱っていることのみでは、障
害通報としての機能を果たさなくなってきたという第1
の問題点がある。
【0006】すなわち、近年では、ネットワーク技術の
進展により、従来のように、アプリケションをホストコ
ンピュータで動かして集中処理するホスト・端末システ
ムに代わって、クライアント・サーバーシステムが普及
してきている。クライアント・サーバーシステムとは、
周知のように、他のコンピュータに対して各種のサービ
スを提供するコンピュータないしはソフトウェアである
サーバーと、サーバーが提供するサービスを利用するコ
ンピュータであるクライアントをネットワークで接続し
たシステムをいう。このクライアント・サーバーシステ
ムによると、ユーザは処理の一部をクライアントで行う
ため、入力に対する速い応答を得ることができる。しか
し、クライアントが増えてくると、サーバーの負担が重
くなるため、処理内容に応じた複数のサーバーを設けて
処理を分散させることが行われる。
【0007】しかしながら、情報処理システムの利用者
が増加(マルチベンダー化)するにしたがって、利用者
にとって単一メーカーの障害自動通報のみでは、マルチ
ベンダーシステム全体としての障害把握が難しくなって
きた。従来の自動通報装置におけるサービスプロセッサ
は、あるメーカーの特定のインターフェイス制御信号に
より、メーカーが独自に開発した通信プログラムを使用
しているため、そのメーカーのサービス拠点に対しての
みの自動通報しかできないためである。
【0008】また、上述した従来技術における第2の問
題点は、従来のサービスプロセッサは、情報処理装置の
中央処理装置,記憶装置,入出力装置等、すなわち本体
系装置に対しての障害情報の収集,解析および故障被疑
部品の特定には優れているが、周辺装置関係の故障に対
しての故障情報の収集能力は劣っているということであ
る。その理由は、情報処理装置の使用状態、すなわち、
ユーザーカストマイズによって周辺処理装置の接続形態
および接続装置が異なっているのであるが、その形態情
報がサービスプロセッサで把握が困難であることに加
え、入出力装置の制御インターフェイス信号ケーブルで
周辺処理装置が接続されているために、サービスプロセ
ッサの機能としてその解析範囲外となっているためであ
る。
【0009】第3の問題点は、情報処理装置の多様化に
より、故障通報情報の内容の詳細が現地における保守対
応条件には、不必要なものとなってきているということ
である。例えば、スーパーコンピュータの障害通報の場
合には、膨大なハードウェアの解析情報として、ハード
ウェアエラー情報レジスタ内容,ファームウェアダンプ
情報,トレース内容などが通信回線を介して、保守サー
ビス拠点に送信される。しかし、その中で現地保守作業
者が障害の第1次対応として必要とする情報は、障害プ
ロセッサ番号と、その部品在庫番号と、その部品が障害
発生時点にどこの部品倉庫に在庫されているかというこ
とである。これは、ハードウェアの電気回路の集積度が
高くなり、現地での交換可能部品単位範囲内に故障事象
が含まれているとの障害解析情報のみが有れば、現地保
守作業者は出動可能となり、障害の詳細解析は故障の修
理と部品交換後に障害データを採取し行えばよいため、
膨大なデータの収集と通信回線によるデータ送信時間と
障害情報の認知時間が無駄となっていることを意味す
る。
【0010】第4の問題点は、障害解析により故障部品
の割出しに成功した場合、保守部品在庫管理システムに
部品識別情報が入力されるが、該当部品の在庫の有無が
保守サービス拠点と保守対応出動者に伝達されないとい
うことである。これと関連する問題点として、せっかく
故障部品が解析されても、装置のモデルタイプと製造時
期により種類の異なる部品実装基板が混在実装されてい
ることがあり、そのいずれが現地の装置に実装されてい
るか判断できないということがある。例えば、メモリシ
ム基板の容量が全部のものと半分のものとが混在して実
装されている場合とか、機能は同一であるが基板の形状
がモデルタイプや実装される位置とかによって異なる場
合がある。さらに、周辺装置チャンネル部のインターフ
ェイスアダプタ基板もシステムの現地での使用形態にて
カストマイズされているので同様のことがいえる。
【0011】このことは、近年の保守体制と関連する。
すなわち、部品の故障率が低下し、部品の価格が高額と
なったため、広い地域を1つの部品でまかなうようにな
ってきているので、現地保守者にとっては、障害内容情
報よりも、部品の在庫場所から情報システムの使用場所
までの運搬時間の把握の方が、システム使用者に対する
障害回復時刻の判断に重要な要素となっている。部品の
在庫場所を把握することは、保守作業者の情報処理装置
使用者に対する保守対応行動の良否にかかわってくるか
らである。しかし、このニーズが適えられないようにな
ってきているのである。
【0012】第5の問題点は、サービスプロセッサによ
る故障部品の割出し情報が得られなかった場合、保守作
業対応者に全く初期行動のための情報が伝わらないとい
うことである。その理由は、従来の障害自動通報装置で
は、障害情報解析にて故障部品情報が得られなかった場
合、故障部品情報の割出しに失敗した旨のみを障害情報
として、サービスプロセッサより通信回線にて在庫部品
管理システムに送付されるのみであるため、在庫部品管
理システムが全く動作できず、該当障害の予測故障部品
を保守対応者が人手にて検索し手配しなければならない
からである。
【0013】第6の問題点は、従来のサービスプロッセ
サは、オペレーティングシステムからのメッセージとエ
ラーログ内容を、障害情報として保守サービス拠点に送
信できないということである。その理由は、通常、サー
ビスプロッセサは装置のハードウェアに依存しているた
め、サービスプロセッサが装備された情報処理装置に対
しての、障害情報収集機能に対しては十分な働きをする
が、システム全体を把握する機能は付加されていないた
めである。
【0014】第7の問題点は、従来のサービスプロセッ
サは、サービスプロセッサ1台に対し、通信回線を1回
線必要としているため、大規模で多様な機器にて構成さ
れている情報処理システムにおいては、複数の通信回線
を必要とし、回線電話番号に対応しシステムの使用者を
区別しなければならいので、回線管理および構成変更作
業の手間と通信回線の使用費用が嵩んでいるということ
である。その理由は、これもサービスプロセッサが情報
処理装置のハードウェアに依存しており、システム全体
の障害把握機能は付加されていないからである。
【0015】第8の問題点は、従来のサービスプロセッ
サは、情報処理装置の障害解析と通報を主目的としてお
り、入力電源設備異常,環境設備異常およびネットワー
ク機器異常を通報できない形態となっているということ
である。その理由は、サービスプロセッサは、情報処理
装置自体に対応し装備されているためであり、情報処理
装置の付帯設備やネットワーク機器に対しては各設備機
器に障害通報機能を個別に持つ形態となっており、情報
処理システム全体を網羅する形となっていないためであ
る。
【0016】第9の問題点は、従来のサービスプロセッ
サは、情報処理システムの保守において本来最重要視さ
れるべき障害防止のための定期点検周期と点検項目につ
いては、故障解析データとして通報することをせず、障
害が無い限りは遊休状態となり、その動作確認を人手に
て試験し送信操作を行わなければならないということで
ある。その理由は、従来のサービスプロッセサは、障害
発生時の情報を通報することのみを役目とし、それ以上
に、点検のための情報の通報機能までをも有していない
ためである。
【0017】第10の問題点は、保守サービス拠点シス
テムに送信される故障部品を解析した後の情報は、サー
ビスプロセッサによる解析結果として、部品特定データ
としての部品名と装置筐体内の実装位置情報しか表示さ
れず、故障部品の在庫口座の特定は、人手により在庫管
理システムにおいて部品の品名や仕様番号により検索し
ているということである。装置製造工場と保守サービス
会社の体制としては、製造部門では仕様番号のみで管理
され、部品を購入し在庫口座を設定するのは、装置出荷
時期に合わせ、保守サービス会社が部品の購入と現地配
備の計画をする時点にて行われているため、サービスプ
ロセッサのプログラムを作成する装置製造時点で、工場
では在庫部品口座は認識できない。このため、サービス
プロッセサの部品故障解析辞書による故障部品割出し結
果に部品口座番号が網羅できないからである。
【0018】以上の問題点は、従来の自動通報装置にお
けるサービスプロセッサによる遠隔保守および自動通報
では、近年の情報処理システムの多様化とマルチベンダ
ー化に対応し得ず、現地保守者作業者に対しては、その
情報処理システムの異常通報機能が不充分・不都合なも
のになっていることに由来する。保守手法としては、マ
ルチベンダー化に対応し、付帯設備機器とネットワーク
機器の一括保守を請け負う場合は、システム全体として
何かの異常があれば、必ず1次対応を求められ出動しな
ければならないことが多くなっているのに、その障害が
通報できる装置の通報範囲が限定されているということ
が根本的な問題なのである。
【0019】本発明は、以上の多くの問題点に鑑みなさ
れたものであって、その第1の目的は、従来の汎用機シ
ステムとして確立されているサービスプロセッサによる
自動通報装置と共通のインターフェイスを持ち、機能向
上と合わせて、近年のクライアント・サーバーシステム
ないしはマルチベンダー化により構成されたシステム
と、情報処理装置の付帯設備と、ネットワーク設備より
の障害情報とを集約できる自動通報装置を提供すること
にある。
【0020】本発明の第2の目的は、オペレーティング
システムからの情報も、自動通報情報として保守サービ
ス拠点と現地保守対応者に伝えることができる自動通報
装置を提供することにある。
【0021】本発明の第3の目的は、部品解析結果によ
る最終的な故障部品の断定がハードウェアのカストマイ
ズ情報を参照して行うことができる自動通報装置を提供
することにある。
【0022】本発明の第4の目的は、現地保守者が故障
の復旧時刻の見積もりができ、情報処理装置使用者に容
易に伝えられるようにして、現地保守者の負担を軽減す
る自動通報装置を提供することにある。
【0023】本発明の第5の目的は、サービスプロセッ
サが障害情報より故障部品の割出しができなかった場
合、およびサービスプロセッサの機能を持たない情報処
理装置の保守対応の場合において、保守に必要な部品あ
るいは該当装置の全ての部品を、保守部品在庫管理シス
テムに伝え、その情報を保守サービス拠点と現地保守作
業者に伝えるとともに、配送を行うことができる自動通
報装置を提供することにある。
【0024】本発明の第6の目的は、従来はサービスプ
ロッセサ1台に対して1本の通信回線を接続しているの
に対し、現状のネットワーク接続にて構成され各種のサ
ーバーを組み合わせたシステムを構築した場合にも、多
数回線の接続と管理の手間ならびに通信回線の使用料の
削減を図った自動通報装置を提供することにある。
【0025】本発明の第7の目的は、情報処理装置に関
連する付帯環境設備と入力電源設備とネットワーク設備
の障害通報も行い、障害要因が情報処理装置の要因以外
の条件にて発生した場合の保守作業者の障害切分け作業
を容易にする自動通報を提供することにある。
【0026】本発明の第8の目的は、情報装置システム
と、これに関連する空調機器および電源設備機器との定
期点検情報として、指定間隔周期による実施期日および
点検項目を、指定された時期が近づくと自動通報し、点
検作業の準備を確実に行うようことができる自動通報装
置を提供することにある。
【0027】本発明の第9の目的は、サービスプロセッ
サよりの障害データにより、現地保守作業者に対し必要
最小限の有効な情報の解析と編集をし通報することがで
きる自動通報装置を提供することにある。
【0028】本発明の第10の目的は、障害受信と部品
在庫管理と部品発送管理の手段と、保守作業者と障害管
理のコールディスパッチ手段と、保守携帯端末管理手段
とを結合して、保守品質を向上させる保守拠点システム
を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】第1の本発明の自動通報
装置(図1の10)は、情報処理システム(図1の1)の
障害データを自動的に解析し保守拠点システム(図1の
19)に通報メッセージを送信する自動通報装置(1
0)において、情報処理システム(1)の内のサービス
プロセッサを具備する少なくとも一つの装置からの障害
データをサービスプロセッサ信号で受け取るサービスプ
ロセッサ信号受信部(図3の111)と、情報処理シス
テム(1)の内のサービスプロセッサを具備しない装置
からの障害データを汎用インターフェイス信号で受け取
る汎用インターフェイス信号受信部(図3の112)と、
情報処理システム(1)を構成する装置の直流電源盤か
らの障害データを接点信号で受信する接点信号受信部
(図3の113)と、サービスプロセッサ信号受信部(1
11),汎用インターフェイス信号受信部(112)お
よび接点信号受信部(113)が同時に障害データを受
信すると、所定の優先順位に並び変えて通報メッセージ
とする障害情報メッセージ・信号選択部(図3の11
4)とで構成される通報信号受信選択部(図1,図3の
11)を設けたことを特徴とする。
【0030】第2の本発明の自動通報装置(10)は、
情報処理システム(1)の障害データを自動的に解析し
保守拠点システム(19)に通報メッセージを送信する
自動通報装置において、情報処理システム(1)の現地
で設定された装置のカストマイズ情報を記憶するカスト
マイズ情報記憶部(図1の16)を設け、障害データを
基にカストマイズ情報記憶部(16)を読み出して、該
当する論理基板名および在庫部品口座番号を得て通報メ
ッセージに加えることを特徴とする。
【0031】第3の本発明の自動通報装置(10)は、
情報処理システム(1)の障害データを自動的に解析し
保守拠点システム(19)に通報メッセージを送信する
自動通報装置において、情報処理システム(1)の内の
サービスプロセッサを具備する少なくとも一つの装置か
らの障害データを解析し、通報メッセージが、保守作業
者と情報処理システム(1)の使用者にとって障害現象
の理解が容易であり、必要最小限の有効なものとなるよ
うに編集する通報情報解析編集処理部(図1の15)を設
けたことを特徴とする。
【0032】なお、カストマイズ情報記憶部(16)に
は保守拠点システム(19)における情報処理システム
(1)の定期点検実記期日および点検項目を記憶してお
き、通報情報解析編集処理部(15)が所定の日に保守
拠点システム(19)へ自動通報する用にしてもよい。
【0033】第4の本発明の自動通報装置(10)は、
情報処理システム(1)の障害データを自動的に解析し
保守拠点システム(19)に通報メッセージを送信する
自動通報装置において、情報処理システム(1)のオペ
レーティングシステムのエラーメッセージおよびエラー
ログデータを受信し、上述の解析に供するネットワーク
インターフェイス部(図1の12)を設けたことを特徴と
する。
【0034】なお、情報処理システム(1)の内のサー
ビスプロセッサまたはオペレーティングシステムが装置
の障害を感知した後、その障害がその後どのように経過
したかを知るためにネットワークインターフェイス部
(12)に接続され、情報処理システム(19)におい
て自動再試行・自動縮退・自動再立上げが行われたかの
コンソールメッセージを通報メッセージに付加するメー
ルメッセージ情報解析手段(図5の152)を通報情報
解析編集処理部(15)に設けてもよい。
【0035】また、情報処理システム(1)の内のサー
ビスプロセッサが故障部品の割出しができなかったとき
には、このサービスプロセッサと情報処理システム
(1)のオペレーティングシステムからの障害メッセー
ジを基に、カストマイズ情報記憶部(16)から関連予
測部品または当該装置全体の全品種の部品のデータ、並
びに故障部品の割出しができなかったこととタイムアウ
ト障害の可能性を示唆するメッセージを通報メッセージ
に付加するようにしてもよい。
【0036】また、通報メッセージに含まれる故障部品
割出しデータを基に、保守拠点システム(19)が行っ
た一連の作業の状況情報を受信し、操作キーボードディ
スプレイ(図1の13)に逐次表示できるようにしても
よい。
【0037】本発明の保守拠点システム(19)は、情
報処理システム(1)の障害通報および点検メッセージ
を自動通報装置810)から受け、情報処理システム
(1)の保守を行う保守拠点システムにおいて、障害通
報および点検メッセージを受信する障害情報受信手段
(図1の22)と、障害情報に含まれる故障部品割出し
データを基に当該部品の在庫検索を行う保守部品在庫管
理手段(図1の20)と、在庫検索により部品の在庫が判
明したらその部品の搬送状況を自動通報装置(10)に
返信する保守部品発送管理手段(図1の21)と、保守作
業者のアサインと情報処理システム(1)の使用者への
対応を行うコールディスパッチ手段(図1の23)と、保
守作業者が携帯する端末との間で通信と保守情報管理を
行う保守携帯端末管理手段(図1の24)とを備えたこと
を特徴とする。
【0038】なお、情報処理システム(1)は、クライ
アント・サーバーシステムであってよい。
【0039】本発明の自動通報装置は、サービスプロセ
ッサからの障害情報収集に加え、複数の情報処理装置お
よび情報処理装置が設置される場所の関連設備機器から
の障害状態を感知するための通報信号受信選択部(1
1)とネットワークおよびシステム監視サーバーからの
障害通信と障害メールを受け取るためのネットワークイ
ンターフェイス部(12)を有し、多様な障害情報に対
応可能とする。
【0040】また、通報情報解析編集処理部(15)に
オペレーティングシステムメッセージ・エラーログ情報
解析手段(図5の153)、カストマイズ情報記憶部
(16)にオペレーティングシステムエラーメッセージ
・エラーログ情報記憶部(図6の170)をそれぞれ設
けることによって、周辺処理装置における障害情報の通
報内容を高めるようにした。
【0041】また、サービスプロセッサから発せられ通
報信号受信選択部(11)が選択した障害データの内か
ら、現地保守作業者にとって必要最小限の有効な情報の
解析と編集をし通報するための通報情報解析編集処理部
(15)を設けた。
【0042】また、カストマイズ情報記憶部(16)内
に部品在庫口座記憶部(図6の165)を設け、保守部
品口座情報を自動通報受信部門である保守拠点システム
(19)に送信し、その検索結果と部品の現地到着予定
時刻を電話回線網(図1の17)、あるいはインターネッ
ト(図1の18)を介して、自動通報装置(10)に回答
を返信し、操作キーボードディスプレイ(図1の13)
に表示することとした。この結果、保守作業者が現地に
おいて部品手配状況の把握ができ、合わせて作業者側か
ら部品の受領応答と現地到着の時刻と作業者の氏名と情
報処理システム(1)の使用者の被害状況と作業状況の
報告ができるようにした。
【0043】また、通信情報解析編集処理部(15)の
各情報解析手段(図5の151〜157)と、カストマ
イズ情報記憶部(16)内の各装置構成情報記憶部(図
6の161〜169)とオペレーティングシステムエラ
ーメッセージ・エラーログ情報記憶部(図6の170)と
を設け、故障部品の割出に失敗した場合に、障害装置の
一部あるいは全部の部品情報を送信し、その部品の検索
により、保守部品の在庫倉庫場所の回答と発送を行うこ
とを可能とした。
【0044】また、情報処理システム(1)にネットワ
ーク(図1の8)経由で接続されたネットワークインタ
ーフェイス部(12)と通報情報解析編集処理部(1
5)とカストマイズ情報記憶部(16)とによって、オ
ペレーティングシステムによるエラーメッセージとエラ
ーログを自動通報するようにした。
【0045】また、通報信号受信選択部(11)によっ
て複数で多種多様な通報信号を1つにまとめた。
【0046】また、通報信号受信選択部(11)内に、
汎用インターフェイス信号受信部(図2の112)と接
点信号受信部(図2の113)を設けて汎用性を持たせ
た。
【0047】また、カストマイズ情報記憶部(16)内
に定期点検情報記憶部(図6の172)を設けて通報機
能内容を高めた。
【0048】また、本発明の保守拠点システムには、保
守部品発送管理手段(図1の21)を設け、自動通報装
置(10)に部品手配状況を回答返信し、保守者の余分
な部品手配対応工数を削減することを可能とした。
【0049】本発明の自動通報装置では、第1に、多様
な情報処理装置にて構成された情報処理システムに対応
するためサービスプロセッサと、システム監視サーバー
と、ネットワーク監視サーバーと、情報処理装置の設置
関連設備機器からの障害通報データを扱えるようにし
た。このため、システムとして構成された各情報処理装
置および設置関連設備機器の内、保守担当サービス会社
関連メーカー製の機器は当然インターフェイスを合わせ
ることができるが、他社製の情報処理装置と設備関連設
備機器の障害に関しても故障発生の事実を感知できるイ
ンターフェイスを備えているので、マルチベンダー機器
により構成された情報処理システムであっても、障害通
報処理を容易に行うことができる。その結果、通報情報
内容を高度化し、情報処理システムの障害状況判断を早
めることができので、情報処理システムの使用者の不利
益を防止することが可能となる。
【0050】第2に、情報処理装置の周辺機器に関する
障害情報とオペレーティングシステムのメッセージとエ
ラーログとを解析する手段を設けたため、通報できる情
報精度が高まり、保守担当者など人手による障害解析の
手間を省くことが可能となる。
【0051】第3に、情報処理装置のハードウェアの集
積度と複雑な機能が加えられたために膨大化した障害情
報データの内から、現地保守担当者が必要とする最小限
の有効なデータのみを優先して通報する機能を設けたの
で、障害発生の事実情報が僅かの通信時間にて保守担当
者に伝達することができ、余分な情報によって保守対応
行動が惑わされることを無くすることが可能となった。
【0052】第4に、故障部品の手配運搬情報が、自動
通報装置宛にフィードバックされることにより、部品手
配の手間が省け、障害発生から出動までの出動準備時間
短縮となり、移動時間中に部品手配がなされ、現地到着
時には自動通報装置に部品手配運搬情報が表示されてい
ることとなるので、障害復旧時刻の見積もりを容易に判
断できることが可能となる。さらに、現地の保守作業状
況を保守拠点システム通報することにより、状況連絡対
応工数の削減にて障害の早期復旧が可能となる。
【0053】近年の情報処理装置は、故障修理に関して
調整作業はほとんど無く、サービスプロセッサの機能も
優れてきているため、故障部品の特定は高い確率で的中
されるので、現地保守担当者は故障部品の交換作業のみ
で障害修理処置完了となる場合が多い。また、ハードウ
ェアの集積度も高くなったため故障交換を行う部品点数
は少なくなり、障害処理行動において現地保守担当者
は、部品の手配と確保を行うことが保守作業の大半を占
めており、この面での改善の意義は大きいのである。
【0054】第5に、サービスプロセッサで故障部品の
特定ができなかった場合、情報処理装置の特定のブロッ
ク単位と装置の論理回路基板の全て、または故障代替装
置単位での保守部品情報を自動通報通報することによ
り、保守部品の再手配の防止と障害修理時間の長時間化
の防止とが可能となる。
【0055】第6に、オペレーティングシステムからの
エラーメッセージとエラーログとを自動通報することに
より、システムの状況の把握ができ、自動再試行,自動
縮退、自動再立上げ成功などの場合、現地保守者がどの
ように保守対応すべきかの判断が容易となり、無駄な保
守対応と電話での問合わせが不要となる。
【0056】第7に、自動通報用の通信回線を1つにま
とめたことにより、通信回線使用費用,回線設置費用お
よび回線確保・構成変更の管理と手間を削減でき、通報
受信システム側の管理が、サービスプロセッサ単位での
把握と管理からシステム全体としての使用者単位での通
報となるため、通報受信システム側の管理台帳の項目数
が1つとなり、保守拠点システムの装置管理ファイルの
単位が顧客中心となり、障害件数集計が使用者の立場と
してすぐに把握ができるようになり、この結果、情報処
理システム使用者へのトータルサービス対応が容易とな
る。
【0057】第8に、情報処理システムの関連設備機器
の障害も、同時に自動通報を行うため、情報処理装置の
異常が入力電源異常によるものか、設置環境の温度湿度
異常によるものかの判断と、保守対応条件を環境整備に
力を注ぐべきかの判断と、部品の信頼度を高めるべきか
の判断と、各設備機器のメンテナンスを提言するかの判
断とを行うことを容易にし、情報処理機器の安定稼働を
させることが可能となる。
【0058】第9に、情報処理システムと情報処理シス
テムの関連付帯設備の定期点検時期と点検項目を自動通
報することにより点検作業の品質を上げることができ、
特に点検周期の1年を越す付帯設備に対して、担当者の
交替による引継不足などによる点検作業の欠落の防止す
ることにより、システムの安定稼働に貢献することが可
能となる。
【0059】第10に、保守拠点システムに、保守部品
発送管理手段を設け、自動通報メッセージで部品在庫口
座番号も通報されるため、部品の在庫検索の負担を軽減
でき、現地保守作業者がシステムの部品に関する手配と
応答工数の軽減ができ、特に、コールディスパッチ手段
からの出動要請から現地着までの移動の間の保守対応者
に対する割込みでの問合わせと再確認の電話対応工数を
削減し、保守出動者が保守修理作業に関する行動のみに
専念でき、作業ミスの防止が可能となる。
【0060】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0061】[構成の概要]図1は、本発明の自動通報
装置10の障害自動通報システムにおける位置を示すと
ともに、その構成を表すブロック図である。図1におい
て、自動通報装置10は、多種多様な情報処理装置にて
構築され保守の対象となる情報処理システム1と、自動
通報装置10からの自動通報を受信し障害修理に対応す
る保守拠点システム19との間に位置し、障害を感知す
べき情報処理システム1側の設置場所に同居する。自動
通報装置10と保守拠点システム19の間は、電話回線
網17およびインターネット18を介して接続される。
【0062】情報処理システム1は、多種多様な情報処
理装置、すなわち演算サーバー2,ネットワークサーバ
ー3,ファイルサーバー4,ネットワーク監視・システ
ム監視サーバー5およびメールサーバー9を含み、ま
た、これらの各サーバー2〜5がサービスプロセッサを
備えている場合には、そのサービスプロセッサのインタ
ーフェイスにより自動通報装置10の内の通報信号受信
選択部11に接続する。
【0063】演算サーバー2は演算処理を行うサーバー
であって、情報処理システム1では、後述のように2つ
の演算ノードから成る。ネットワークサーバー3はネッ
トワークキューイングの入り口を管轄し、ファイルサー
バー4はネットワークファイルシステムを管轄し、ネッ
トワーク監視・システム監視サーバー5はこれらの監視
を管轄する。また、メールサーバー9は各サーバー2〜
5のオペレーティングシステムのエラーメッセージおよ
びエラーログをネットワーク8を介して受け、自動通報
装置10の内の通報信号受信選択部11に送る。
【0064】情報処理システム1は、また、空調設備機
器・環境監視機器6と入力電源設備機器7を備え、これ
らはそれぞれが備えているインターフェイスに対応でき
る通報信号受信選択部11と接続する。空調設備機器・
環境監視機器6は、情報処理システム1の空調と、空調
状態の監視による装置設置場所の温度と湿度の各上限と
下限からの逸脱の検出と、空調機の運転状態の監視と、
温湿度の常時監視によるグラフ表示等を行い、異常を検
出すると障害情報を自動通報装置10に発信する。入力
電源設備機器7は、自動運転によって電源の切断と投入
を行うとともに、切断と投入が正常行われたかどうかを
確認し、異常があるときには障害信号を自動通報装置1
0に発信する。また、空調設備機器・環境監視機器6の
状態は、ネットワーク8を介してメールサーバー9によ
って自動通報装置10に伝えられる。
【0065】自動通報装置10は、通報信号受信選択部
11,ネットワークインタフェイス部12,操作キーボ
ードディスプレイ部13,ネットワーク制御部14,通
報情報解析編集処理部15およびカストマイズ情報記憶
部16を有する。
【0066】通報信号受信選択部11は、情報処理シス
テム1の各サーバー2,3,4,5,9または機器6,
7からの信号を各インターフェイスの種別により選択し
て通報情報解析編集処理部15に送る。ネットワークイ
ンタフェイス部12は、情報処理システム1のネットワ
ーク8と交信し、受信したデータをネットワーク制御部
14および通報情報解析編集処理部15に送る。操作キ
ーボードディスプレイ部13は、通報情報解析編集処理
部15との間で保守上の情報の入力と表示を行うととも
に、カストマイズ情報記憶部16への入力と、その記憶
内容の表示とを行う。
【0067】自動通報装置10からの通報メッセージの
自動通報送信先である保守拠点システム19は、自動通
報装置10内のネットワーク制御部14から電話回線網
17とインターネット18を介して接続される。保守拠
点システム19は、障害情報受信手段22と保守部品在
庫管理手段20と保守部品発送管理手段21とコールデ
ィスパッチ手段23と保守携帯端末管理手段24とを備
え、これらが相互に連携して機能する。
【0068】[動作の概要]次に、図1に示した実施例
の動作について説明する。
【0069】情報処理システム1にて、ある情報処理装
置または関連機器に障害が発生した場合、自動通報装置
10に障害信号が送られ、通報信号受信選択部11にて
各装置のインターフェイスの種別により障害装置を選択
し、それぞれ受信した障害信号を通報情報解析編集処理
部15に送る。
【0070】情報処理システム1の各装置のオペレーテ
ィングシステムのエラーメッセージとエラーログデータ
はネットワークを介し、直接、あるいはメールサーバー
9の機能を使用してネットワークインターフェイス部1
2で受けるように、情報処理システム1を構築すること
により、受けた障害メッセージを通報情報解析編集処理
部15に送る。
【0071】通報情報解析編集処理部15では送られた
障害信号や障害メッセージ(障害データという)を、カ
ストマイズ情報記憶部16に置かれた内容と照合し、保
守作業者と使用者に対して装置障害現象の理解が容易で
あり、必要最小限の有効なメッセージとなるよう省いた
り追加したりし、保守部品情報も付加して通報メッセー
ジを編集をする。編集された通報メッセージはネットワ
ーク制御部14より保守拠点システム19に電話回線網
17かインターネット18にて送信する。
【0072】保守拠点システム19は送られた通報メッ
セージを基に、障害データの詳細が必要か否かの判断を
するために受信した通報メッセージを、障害情報受信手
段22に表示する。また、通報された保守部品情報によ
り保守部品在庫管理手段20が働き、必要部品の在庫さ
れている倉庫が判明したら、保守部品発送管理手段21
によって部品の現地到着までを監視するとともに、部品
手配と運搬状況を自動通報装置10の操作キーボードデ
ィスプレイ13に表示する。
【0073】保守作業者は、部品が現地に到着しが受け
取った時点で、操作キーボードディスプレイ13にて操
作応答し、自動通報装置10より保守拠点システム19
にその旨の回答を通報する。
【0074】操作キーボードディスプレイ13は、現地
状況とし保守者の現地到着の時刻とと作業者名とシステ
ム使用者の被害状況の保守拠点システム19への通報も
でき、送信した通報メッセージの内容も表示して見るこ
ともできる。
【0075】障害情報受信手段22は、コールディスパ
ッチ手段23と連携し働くとともに、保守作業者が携帯
し移動する保守携帯端末管理手段24にも障害内容と故
障部品手配運搬情報を伝達する。
【0076】定期点検に関する情報は、あらがじめカス
トマイズ情報記憶16に設定された内容に従い通報情報
解析編集処理部15にて、定期点検通報メッセージとし
て編集し、点検期日と内容を通報する。
【0077】以上により、保守作業の効率と精度を高
め、保守サービス品質を向上させる。保守拠点システム
19の各システムは相互に連携し、障害管理と保守作業
者のアサインをコールディスパッチ手段23にて行い、
現地保守作業者の保守携帯端末に保守点検対応情報を送
信する。また、情報処理システム1と同居する現地にあ
る自動通報装置10に保守点検対応情報をフィードバッ
ク送信し、現地では受信したデータを見て点検内容の確
認とを行い、点検完了時点での回答として、その完了報
告の通報をする。
【0078】[構成の詳細]図2は、図1の情報処理シ
ステム1における演算サーバー2の詳細ブロック図であ
る。
【0079】図2を参照すると、この演算サーバー2
は、2つの演算ノード201と演算ノード202を有す
る。演算ノード201の詳細を見ると、演算,主記憶,
入出力の各処理対応の診断プロセッサとして、高速演算
部診断プロセッサ203,主記憶部診断プロセッサ20
4,入出力制御部診断プロセッサ206を備える。この
3つの診断プロセッサは、サービスプロセッサ205に
より管理され、障害を検出した場合には自動通報装置1
0にエラーメッセージを送出する機能を持つ。演算サー
バー2は、また、周辺装置チャンネル部208と、SC
SIディスク209,HIPPIディスク210および
ネットワーク機器211を含む周辺処理装置212とを
備えている。周辺装置チャンネル部208は、周辺処理
装置212に対する制御を担当することによって入出力
処理を行う。
【0080】情報処理システム1の実際の構築例を挙げ
ると、スーパーコンピュータの場合、演算サーバー2,
ネットワークキューイングのためのネットワークサーバ
ー3,利用者ファイル用のファイルサーバー4,データ
ベース保管用のファイルサーバー4,印字出力用プリン
ターサーバー(図示省略),ネットワーク監視・システ
ム監視サーバー5およびメールサーバー9を有する。こ
の場合、演算サーバー2は、それぞれが高速技術計算の
ための演算ノードとしてベクトル演算用コンピュータが
2台,スカラー演算用コンピュータが1台,パラレル演
算用コンピュータが1台,各演算サーバーに付随するコ
ントロールプロセッサが合わせて4台と合計8台構成と
なる。
【0081】ここで、サーバーを設置する部屋が複数と
なる場合、空調設備機器・環境監視機器6からの汎用イ
ンターフェイスケーブルと、入力電源設備機器7からの
接点信号ケーブルの数は、その部屋の数と同じ数の倍数
となる。また、各サーバーが保守拠点システム19に個
別に障害情報を通報しようとすると、通信回線が多数に
なるが、情報処理システム1を構成する個々の装置の障
害発生はほとんど無いので、無用な通信回線費用と管理
工数がかかることになる。そこで、通報信号受信選択部
11を設けている。
【0082】図3に、本発明の第1の課題解決のための
通報信号受信選択部11の詳細ブロック図を示す。情報
処理システム1からの多種多様な多数の障害信号を受信
するために、通報信号受信選択部11は、それぞれが1
0個以上の接続コネクターを有するサービスプロセッサ
信号受信部111と、汎用インターフェイス信号受信部
112と、接点信号受信部113とを備える。これらの
各受信部111〜113は、受信した信号にそれぞれの
コネクター番号または端子番号を付加し障害情報メッセ
ージ・信号選択部114に送る。障害情報メッセージ・
信号選択部114は、信号の同時発生時の優先順位付け
と通報メッセージデータのバッファリングを行い、複数
の入力信号を1つのライン上における直列データとして
通報情報解析編集処理部15へ送る。
【0083】通報情報解析編集処理部15は、この直列
データをネットワーク制御部14を経由して電話回線網
17により保守拠点システム19に送る。以上のよう
に、多種多様多数でマルチベンダー構成の情報処理シス
テム1の全体の障害情報をまとめ、1つの通信回線にて
自動通報を行うようにしたことにより、本発明の第1の
課題を解決した。
【0084】次に、図4は、図2の演算サーバーにおけ
る周辺装置チャンネル部208と周辺処理装置212の
一例を示す詳細ブロック図であり、本発明の第2の課題
解決のための対象を示す。図4の周辺装置チャンネル部
208は、最近ではPCIA(Peripheral Component I
nterconnect Adapter)と呼ばれる標準インターフェイ
スにて演算ノード201,202に接続されている。第
2の課題は、従来のサービスプロセッサ902では、そ
の機能の特性により周辺装置関係の故障情報の収集能力
が及ばないということであった。
【0085】ここでは一例として、SCSI(Small Co
mputer System Interface)インターフェイス部208
1と、HIPPI(High Performance Parallel Interf
ace)インターフェイス部2082と、ギガビットイー
サインターフェイス部2083と、FDDI(Fiber Di
stributed Data Interface)インターフェイス部208
4が実装され、それぞれにインターフェイスの種別に対
応して、SCSIディスク・SCSI機器2121とH
IPPIディスク・HIPPI機器2122とルーター
2123とループインターフェイスユニット2124
(これらが周辺処理装置を構成する)とが接続されてい
るものとする。
【0086】ここで、図2の入出力制御部診断プロセッ
サ206にて、例えば、SCSIインターフェイス部2
081に関連する障害を検出した場合、従来であればサ
ービスプロセッサ902は、そのチャンネル位置は判断
できるが、そのチャンネルのアダプタ部品として、どの
ようなPCIAインターフェイスアダプタ基板が実装さ
れているかを把握していないため、故障被疑部品情報と
して、PCIAのチャンネル番号のみの通報しかできな
い。そのため、保守担当者または障害受付者は、システ
ム構成一覧表により、接続されている周辺処理装置21
2のコード名と装置名からPCIAアダプタ基板がSC
SIインターフェイス用のものであることを探し出し
て、次に装置内の部品一覧表からPCIAアダプタ基板
の部品口座番号を知り、保守部品在庫管理システム90
7を検索して部品を手配している。
【0087】この第2の問題点を解決するために、自動
通報装置10では、情報処理システム1の各コンピュー
タに使用条件よりカストマイズされているチャンネルイ
ンターフェイス形式と部品名と部品口座とを、カストマ
イズ情報記憶部16に記憶しておき、通報情報解析編集
処理部15がそれを読み出し、通報メッセージとして保
守部品在庫管理手段20に通報するようにした。
【0088】加えて、ネットワーク監視・システム監視
サーバー5におけるネットワーク監視結果、すなわちソ
フトウエアよる特定のコマンドによる情報処理システム
1の構成装置・機器の生死の確認情報を電子メールで受
け取ることと、オペレーティングシステムからのメッセ
ージも受け取ることができるネットワークインターフェ
イス部12を設け、その情報を通報情報解析編集処理部
15に送ることによって、通報内容の精度を高めた。こ
のようにして、第2の課題である従来のサービスプロセ
ッサ902による解析情報の不備な部分を補い、この課
題を解決した。
【0089】ここで、図5と図6について説明する。図
5は自動通報装置10内の通報情報解析編集処理部15
の詳細ブロック図であり、図6は自動通報装置10内の
カストマイズ情報記憶部16の詳細ブロック図である。
【0090】図5の通報情報解析編集処理部15のサー
ビスプロセッサ情報解決手段151は、サービスプロセ
ッサ205より得られた情報から、現地保守作業者が保
守対応行動をするために必要最小限の情報を選んで編集
し、それを最初に保守拠点システム19に通報し、その
通報送信の完了後に詳細なダンプとトレース情報を送信
するための手段である。
【0091】メールメッセージ情報解析手段152は、
各サーバー2〜5からの障害に関係する電子メッセージ
の判読と、運用連絡のためのメールサーバー9とからの
電子メッセージの判読とを行い、保守拠点システム19
に通報するための手段である。
【0092】オペレーティングシステムメッセージ・エ
ラーログ情報解析手段153は、各演算サーバー2のコ
ントロールプロセッサと、ネットワークサーバー3と、
ファイルの各サーバー4等とが備えているコンソールジ
ャーナルファイル(図示省略)をアクセスし障害関連メッ
セージを判読し、保守拠点システム19に通報するため
の手段である。
【0093】ネットワーク情報解析手段154は、ネッ
トワーク監視・システム監視サーバー5からの障害に関
するメッセージを判読し、サーバー2〜4およびネット
ワーク8の応答なしとタイムアウトとループネットワー
クのリングバックの発生等を感知し、保守拠点システム
19に通報するための手段である。
【0094】装置電源情報解析手段155は、情報処理
システム1が備える自動運転装置および自動運転制御盤
(図示省略)におけるサーバー自体の電源故障に関する
接点信号に対して、その旨のメッセージを付記し、汎用
インターフェイス接続の場合は、通信メッセージを判別
し通報するための手段である。
【0095】電源設備情報解析手段156は、入力電源
設備機器7に含まれる無停電電源装置が商用入力電源の
停電のためにバッテリ運転、あるいは自家発電にて動作
している旨と、無停電電源装置に軽微な故障がるがその
機能は働いている旨と、無停電電源装置に重大な故障が
発生したために商用電源にバイパスされている旨、など
を感知し、保守拠点システム19に通報するための手段
である。
【0096】環境設備機器情報手段157は、空調設備
機器・環境監視機器6からの故障・異常信号により、空
調機自身が故障した旨、システム機器を設置してある部
屋の温度湿度の異常判定閾値の上限または下限を超えた
旨、漏水を検出した旨、緊急停止ボタンが押された旨、
地震・火災・不法侵入を検出した旨などを感知し、保守
拠点システム19に通報するための手段である。
【0097】障害メッセージ送受信手段158は、上述
の各情報解析手段151〜157とカストマイズ情報制
御手段159とにて得られた通報メッセージを電話回線
網17とインターネット18により、保守拠点システム
19へ送信することと、保守拠点システム19からの部
品手配運搬の状況回答情報を受信する手段である。
【0098】カストマイズ情報制御手段159は、カス
トマイズ情報記憶16の内容と各情報解析手段151〜
157により得られた情報とを組み合わせて通報メッセ
ージを編集し、障害メッセージ送受信手段158に送る
ことと、各情報解析手段151〜157における解析内
容と通報メッセージ内容の集積と更新管理をカストマイ
ズ情報記憶部16に対して行うことと、操作キーボード
ディスプレイ13に通報データの表示と操作を行わせる
手段である。更に、通報メッセージに含まれる障害情報
により検索された保守部品の手配状況の表示および応答
と、障害履歴の蓄積,集計,削除と、グラフデータ表示
と、定期点検期日,点検項目,定期交換部品表示とを行
わせる手段である。
【0099】次に、図6のカストマイズ情報記憶部16
について説明する。
【0100】システム構成情報記憶部161は、図1の
情報処理システム1を構成するサーバーおよび機器単位
で、それぞれの構成情報を検索のための文字情報と、構
成概要を目視するのための図面表示データとを記憶す
る。
【0101】自社製品他社製品情報記憶部162は、シ
ステム構成情報記憶部161と連結し、構成情報で示さ
れる装置は保守会社関連メーカー製のものか他社メーカ
ー製のものか、1次保守は通報先保守拠点の会社が行う
が2次保守は他社メーカーが行うかの区別情報と、他社
メーカーの障害連絡電話番号,電子メールアドレスなど
を記憶する。
【0102】本体系処理装置構成情報記憶部163は、
図2の演算ノード201内の各診断プロセッサ203,
204,206とサービスプロセッサ205で故障解析
した部品の情報を現地で交換が可能な単位で記憶する。
具体的には、ハードウェアの構成情報として、何番のノ
ードの、どの筐体の、どのエリアの、どのスロットに、
どの論理回路基板が実装されているかの情報を記憶す
る。
【0103】チャンネル構成情報記憶部166は、図4
に示した周辺装置チャンネル部208内の構成状態の情
報と、各インターフェイス部2081〜2084の種別
に対応するPCIAアダプタ基板がサービスプロセッサ
205からの障害チャンネル番号のみを獲得すれば、ど
の種のインターフェイスのものかを判別できる情報とを
記憶し、サーバー2〜5,9側に実装されている直流電
源盤情報をも同様に記憶する。
【0104】周辺処理装置構成情報記憶部168は、図
4に示した周辺処理装置212内部の部品が、どの単位
にてどのように、各周辺機器2121〜2124と各イ
ンターフェイス部2081〜2084に接続されている
かの構成情報を記憶する。例えば、障害メッセージがS
CSIインターフェイスパリティエラーの場合、保守と
して必要な部品はSCSIインターフェイス部2081
の論理回路基板と、接続先の周辺処理装置であるSCS
Iディスク・SCSI機器2121自身の側のインター
フェイス部の論理回路基板が故障被疑部品であることを
記憶する。更に、この故障被疑部品と、装置全体を代替
交換する手法が保守手順にて有るか否かの情報と、装置
構成部品の全ての種類の論理回路基板に関する情報とを
記憶する。また、障害メッセージが例えばアレイディス
クの縮退障害の場合、HDA(Hard Disk Array)の縮
退情報メッセージより、それが、どの種の装置の、どの
位置に実装されている、どの種のHDAであるかの情報
を記憶する。
【0105】ネットワーク構成情報記憶部168は、図
1のネットワーク8に接続されている機器2〜6および
9のIPアドレスと、接続機器の種別一覧を検索するた
めのネットワーク端末機器名の文字データと、目視確認
のための構成図面データとを記憶する。
【0106】設備環境構成情報記憶部169は、入力電
源設備機器7と空調設備機器・環境監視機器6の各設置
構成と、これらに接続されている装置の信号端子番号
(これらの機器は汎用インターフェイスまたは接点信号
にて障害が感知されるため)と、その装置の物理名と論
理名とを、通報メッセージに付加する内容として記憶
し、また、サーバー2〜5,9や機器6,7が設置され
ている部屋の空調の温湿度の現在値と、警報のための温
度湿度の上限・下限値と、温度と湿度のグラフデータ用
のための経過履歴データと、そのグラフ表示図面データ
と、入力電源設備機器7内の無停電電源装置のバッテリ
の消耗による保守定期交換期日と、入力商用電源の瞬断
履歴を記憶する。
【0107】オペレーティングシステムエラーメッセー
ジ・エラーログ情報記憶部170は、コンソールメッセ
ージの中のシステムチェック,I/Oエラー,ワーニン
グ,ホルト,アラーム等のエラーに関する文字を含んだ
メッセージ情報と、障害メッセージの解析と判別のため
の情報と、オペレーティングシステムの入出力制御管理
プログラムとして備わるエラーロギング機能による周辺
処理のエラーログデータとを記憶をする。
【0108】障害集計・障害履歴記憶部171は、発生
した障害の通報内容と、部品交換履歴と、その時の各装
置の障害メッセージ内容とエラーログ内容と、障害件数
の集計値とを記憶する。特に、原因不明障害における予
測部品交換履歴情報と、部品のロット番号と、リビジョ
ンデータと、互換交換可能部品の情報と、部品交換して
も解決しないハードウェアバグ関連情報と、間欠障害に
対しその処置がなされたか否かの情報とが、すぐに検索
ができて画面表示され、保守作業者対応者が交替しても
障害関連の情報の詳細をすぐに見ることができ、処置判
断がすぐにできるように障害情報内容を記憶する。
【0109】定期点検情報記憶部172は、情報処理シ
ステム1を構成する全ての機器2〜9の定期点検周期,
定期点検期日,点検項目,点検履歴,定期交換必要な部
品情報および定期交換部品の交換履歴を記憶する。
【0110】部品名記憶部164と部品在庫口座記憶部
165は、上述の記憶部163〜172に記憶された構
成情報の内容と、各解析手段151〜157における解
析内容とにより、部品の現物を特定する最終情報とし
て、カストマイズされた現実の装置の部品情報を記憶す
る。これは、保守担当者が、現地にてそれぞれ部品名と
部品在庫口座を確認して入力するのである。
【0111】以上に説明した、図5の通報情報解析編集
処理部15の詳細ブロック図と図6のカストマイズ情報
記憶部16の詳細ブロック図を用いて、第3の課題を解
決するための構成の詳細を説明する。
【0112】第3の課題は、ハードウェアの集積度と機
能の高度化に伴って、障害解析のための障害通報データ
が膨大となっているため、障害通報のデータ送信に時間
を要し、保守担当者に故障の発生の事実が伝わるのまで
に時間がかるとともに、その膨大な量のメッセージのた
めに、障害通報メッセージの肝心な部分の見逃しとなる
ことや、特に夜間休日の通報の場合にては、通報元のシ
ステム機器構成に精通した保守技術者が対応できる場合
は少なく、専門外の通報受信者は、その膨大データを見
る方法が解らず、困惑し、保守担当者に障害コールが入
って、障害内容をコールを受けた担当者が聞いたとき、
障害事象の説明が全く要領を得ないものとなることが多
くなっているということであった。
【0113】この第3の課題に対して、自動通報装置1
0は、通報情報解析編集処理部15内のサービスプロセ
ッサ情報解析手段151により、保守担当者が必要で最
小限の情報を持ったメッセージに編集し、送信すること
とした。
【0114】この処理について、演算装置ノード201
内の主記憶装置の故障情報の場合を例にとって具体的に
説明する。主記憶装置でエラーを検出すると、主記憶部
診断プロセッサ204とサービスプロセッサ205と
で、多数の多大な値を格納しているエラーシンドローム
レジスタ,エラーインディケーションレジスタ,ファー
ムウエア関連レジスタおよびソフトウェア関連レジスタ
の内容をダンプしたものと、自動解析にて得られた被疑
部品通報とを、サービスプロセッサ205が送信する。
【0115】自動通報装置10の通報情報解析編集処理
部15は、サービスプロセッサ205から送られてきた
膨大なデータをサービスプロッセサ情報解析手段151
にて解析し、故障被疑部品解析結果としての部品の装置
内の実装情報と、各エラー情報を格納しているレジスタ
の内容が含まれてオールゼロでないレジスタのみの、レ
ジスタ名とその内容を抽出し、もしエラーレジスタの全
ての内容がオールゼロの場合は、全てのレジスタのダン
プデータと、トレースデータを保守拠点システム19に
送る。部品の装置内の実装情報とは、どの筐体番号の、
どの記憶ユニット番号の、どのメインボード番号の、ど
のボード内の位置番号の部品、例えば、メモリシム基板
が故障であることを示す値である。このように、必要最
小限で有効な通報情報を送信するようことにより第3の
課題を解決したのである。
【0116】第4の課題は、障害解析にて故障部品が特
定された場合、自動的に発送手配が行われるが、その状
況が現地に自動的に伝えられない形態であること、ハー
ドウェアのモデル条件にて異種の部品基板が実装される
ていること、チャンネルアダプタ基板は周辺処理装置2
12の構成がシステムごとに異なること、現地設定され
たハードウェアのカストマイズ情報が反映されていない
こととにより、故障部品の特定精度が低いことを解決す
ることであった。
【0117】この課題に対し、自動通報処理装置10の
ネットワーク制御部14から電話回線網17とインター
ネット18を介し保守拠点システム19に接続されるよ
うにした。保守拠点システム19には、障害情報受信手
段22と保守部品在庫管理手段19と保守部品発送管理
手段21と保守携帯端末管理手段24とコールディスパ
ッチ手段23とを備え、これらが相互に連携し働く機能
を持たせる。
【0118】自動通報装置10が障害情報を受け取る
と、通報情報解析編集処理部15は、その障害情報とカ
ストマイズ情報記憶部16の記憶内容からハードウェア
のカストマイズデータを参照し、障害メッセージを編集
処理する。また、この障害メッセージ内に、特定された
故障部品の品名と部品口座番号を含ませて、通報メッセ
ージをネットワーク制御部14経由で電話回線網17あ
るいはインターネット18により保守拠点システム19
の障害情報受信手段22に送る。
【0119】障害情報受信手段22が障害メッセージを
受信すると、コールディスパッチ手段23が保守対応者
をアサインするとともに、障害メッセージ内の部品名と
在庫口座番号が、保守部品在庫管理手段20に伝えられ
て、在庫が検索される。必要な保守部品が見つかると、
保守部品発送管理手段21が実際の部品の動きと同期し
て、現地への発送および運搬した旨のメッセージを自動
通報装置10に送信するとともに、発送および運搬の監
視と管理を行う。
【0120】この保守部品の在庫倉庫から現地までの積
送の情報を逐次、現地の自動通報装置10の操作キーボ
ードディスプレイ13に表示する。現地の保守作業者は
操作キーボードディスプレイ13にて、現地の保守状
況、すなわち作業者の現地到着時刻と作業者名と、シス
テム使用者に対する障害による被害状況と、部品受取り
時刻と作業完了時刻と処置結果と修理依頼予定とを応答
通報する。
【0121】また、従来のサービスプロセッサ902の
故障解析の不備を補うため、カストマイズ情報制御手段
159は、カストマイズ情報記憶部16内のシステム構
成情報記憶部161,本体系処理装置構成情報記憶部1
63,チャンネル構成情報記憶部166および周辺処理
装置構成情報記憶部167によるハードウェアのカスト
マイズ情報を、各解析手段151−157からの情報に
加味した。これによって、従来のような故障部品のチャ
ンネル番号と周辺装置番号のみの通報から、現地の装置
に実際に実装されている論理回路基板名と保守部品口座
番号までをも付加した通報としたため、通報メッセージ
に含まれる故障部品の特定精度(部品割出し精度)を高
めることにより第4の課題を解決した。
【0122】第5の課題は、従来のサービスプロセッサ
902は、部品の割出しができなかった場合、割出し不
可の旨しか通報しないため、故障が予想される部品割出
しを人手により行なわなければならなかったことであっ
た。これに対して、自動通報装置10は、より多くの採
取可能な故障情報から部品を特定することができる。
【0123】そのための手段として、ハードウェアのカ
ストマイズ情報を記憶するカストマイズ情報記憶部16
内のシステム構成情報記憶部16の本体系処理装置構成
情報記憶部163,ャンネル構成情報記憶部166およ
び理装置構成情報記憶部167の内容に、さらに、ネッ
トワーク構成情報記憶部168,備環境構成情報記憶部
169,ペレーティングシステムエラーメッセージ・エ
ラーログ情報記憶部170,害集計・障害履歴記憶部1
71および定期点検情報記憶部172の情報と、通報情
報解析編集処理部15内の各解析手段151〜157の
情報とを加えた。
【0124】そして、カストマイズ情報制御手段149
は、例えば、オペレーティングシステムのコンソールメ
ッセージ内のエラーメッセージと周辺装置エラーロギン
グデータを解析参照することにより周辺装置自身の故障
部品を特定し通報すること、またはエラーログデータと
コンソールメッセージを解析することにより障害装置の
一部あるいは全部の部品あるいは代替装置を手配するよ
うに通報すること、またはハードウェアのバグと基本ソ
フトウェアのバグとアプリケーションログラムのバグと
の可能性を示唆し通報すること、またはネットワーク機
器の更新時での通信のデッドロックとネットワークケー
ブル断線事故と通信事業者の障害情報の予測とを加味し
て通報をすること、または障害発生時における装置側の
電源盤と入力電源設備側の機器の状況情報と機器設置場
所の温度湿度の状況情報とを合わせ通報することができ
るようになった。このようにして、第5の課題を解決し
た。
【0125】第6の課題は、オペレーティングシステム
からのエラーメッセージとエラーログを得られず、それ
を通報できないことであった。これを解決するために
は、オペレーティングシステムとの通信インターフェイ
スを持つ必要がある。そのために、自動通報装置10
に、ネットワークインターフェイス部12と通報情報解
析編集処理部15を設け、更に通報情報解析編集処理部
15内にメールメッセージ情報解析手段152を設け
た。
【0126】通報情報解析編集処理部15は、情報処理
システム1内のネットワーク監視・システム監視サーバ
ー5との運用連絡ためのメールサーバー9と通信をする
ためのネットワークインターフェイス部12に接続され
ている。ネットワーク監視・システム監視サーバー5に
システム監視のためのプログラム、すなわちシステムに
異常が発生した場合、その異常メッセージを運用管理者
にメールによって通信するように構成し、またはメッセ
ージ監視機能を作成し装備すのは容易である。この監視
機能は運用連絡用のメールサーバー9に持たせてもよい
し、自動通報装置10自身に持たせてもよい。
【0127】情報処理システム1のコンソールメッセー
ジを自動通報装置10で受信し、通報情報解析編集処理
部15内のメールメッセージ情報解析手段152は、ハ
ードエラーに関連する文字列を含んだメールメッセージ
をカストマイズ情報制御手段159に送る。カストマイ
ズ情報制御手段159は、このメールメッセージをカス
トマイズ情報記憶部16内のオペレーティングシステム
エラーメッセージ・エラーログ情報記憶部170の内容
および記憶部161〜169の内容と照らし合わせ、該
当する故障部品情報を付加し通報する。
【0128】また、自動再試行と自動再縮退と自動立ち
上げが成功したか否かも通報する。このオペレーティン
グシステムからの通報メッセージの具体例は、アレイデ
ィスクの自動縮退が発生した場合、お客様名「A社」
“ワーニング アレイディスクC1D3 ディグレー
ド”[アレイディスク自動縮退成功]システム「ファイ
ルサーバー#2」装置型式名「NE−0325」部品名
「HDA―ASSY」部品口座は「1208」実装位置
「D−C3−5」「業務被害なし」といったものでる。
【0129】これを保守拠点システム19が受信する
と、保守拠点システム19から部品運搬の状況が自動通
報装置10に回答返信される。また、通報信号受信選択
部11は汎用インターフェイス信号受信部112を有し
ており、外部記憶装置の接続が可能である。外部記憶装
置を接続すれば、自動通報装置10自身をシステム監視
サーバーとして、または、その他のサーバーとしても利
用することも可能となる。以上のようにして第6の課題
を解決した。
【0130】第7の課題は、通信回線を多数占有するこ
とをなくすることであった。これを解決するには、通信
回線を集約することである。そのために、自動通報装置
10の通報信号受信選択部11に、サービスプロッセサ
信号受信部111と汎用インターフェイス信号受信部1
12と接点信号受信部113を設けて、多種多様の通報
元のインターフェイスに対応できるようにした。そし
て、これらの信号受信部111〜113からの信号を受
ける障害情報メッセージ・信号選択部114に、同時通
報信号が発生した場合の優先度バッファを設け、並列に
入力された障害メッセージと接点信号を直列に並べ替え
るようにした。直列化された信号は、通報情報信号解析
編集処理部15が、ネットワーク制御部14を経て、電
話回線網17とインターネット18を介し、保守拠点シ
ステム19に送信する。
【0131】第8の課題は、従来はサービスプロセッサ
を備えている装置の障害に対する通報を行うだけであ
り、入力電源設備と空調環境設備機器の障害に対する通
報ができなかった。これに対して、本発明は、自動通報
をする装置機器とのインターフェイスに汎用性を持たせ
ることにより、この課題を解決した。そのために、情報
処理システム1の空調設備機器・環境監視機器6と入力
電源設備機器7からの通報信号を、多種多様のインター
フェイスに対応できる通報信号受信選択部11で受信
し、保守拠点システムに19に通報することとした。
【0132】第9の課題は、定期保守点検情報の自動通
報がなされないことであった。これに対して、本発明
は、保守点検に関する情報は、あらかじめカストマイズ
情報記憶16にし、通報情報解析編集処理部15が、こ
の記憶内容に従って点検期日と内容を保守拠点システム
19に通報するようにした。保守拠点システム19の各
手段20〜24は、相互に連携して機能する。すなわ
ち、コールディスパッチ手段23は保守点検作業者のア
サインを行い、現地保守作業者の保守携帯端末に保守点
検情報を送信する。保守部品在庫管理手段20と保守部
品発送管理21は、保守定期交換部品を現地保守サービ
ス担当拠点に送付し、定期点検部品を受領した現地保守
サービス担当拠点は、保守部品発送管理手段20に受領
の応答をする。このようにして第9の課題を解決した。
【0133】第10の課題は、従来の障害自動通報装置
は、故障通報情報により部品検索手配を行う保守部品在
庫管理システム907は有しているが、部品の現品がど
のように現地に発送され、部品の到着と修理返却される
かを、人手にて電話連絡しなければならず、運搬状況確
認が現地保守対応者の負担となっていたことを解決する
ことであった。これに対して、本発明における保守サー
ビス拠点システム19は、自動通報装置10と、電話回
線網17およびインターネット18を介し接続され、保
守拠点システム19には、障害情報受信手段22,保守
部品在庫管理手段20,保守部品発送管理手段21およ
び保守携帯端末管理手段24とを有し、これらは相互に
連携して働く。これにより、障害通報を受信した時、部
品手配運搬に関することは、保守拠点システム19で管
理監督し、現地保守作業者は出動前の準備作業の必要が
無く、障害の事象の確認するのみでよくなる。部品に関
しては、自動通報装置10の操作キーボードディスプレ
イ13、または保守対応作業者が持ち歩く携帯端末か
ら、必要とする時に保守携帯端末管理手段24を起動操
作することにより、部品運搬状況確認ができるように
し、保守作業者の現地への移動時にての問い合わせと再
確認対応工数をなくすようにした。これにより第10の
課題を解決した。
【0134】[動作の詳細]次に、本実施例の動作につ
いて、図7(前半)および図8(後半)に示す流れ図を参
照して説明する。図7の各ステップにはA、図8の各ス
テップにはBを付している。
【0135】先ず、情報処理システム1が正常に運転さ
れ、障害信号の通報が無いとき(図7のステップA1のN
O)は、自動通報装置10は待機モードにて通報を待ち
続ける。情報処理システム1において、サーバー2〜
5,9または機器6,7に障害が発生した場合、自動通
報装置10に障害信号が送られてくる。自動通報装置1
0内の通報信号受信選択部11では、その障害信号がサ
ーバー2〜5,9のサービスプロセッサからのものか、
あるいは空調設備機器・環境監視機器6か、あるいは入
力電源設備機器7からのものかに応じて、それぞれサー
ビスプロッセサ信号受信部111,汎用インターフェイ
ス信号受信部112,接点信号受信部113で受けと
る。障害メッセージ・信号選択部114は、その障害信
号の種別、すなわち、サービスプロッセサ信号か、汎用
インターフェイス信号か、接点信号信号かを判断し、通
報があったこと(ステップA1のYES)を検出する。
【0136】このとき、障害の通報事象が同時に重複発
生したとき(ステップA2のYES)は、障害情報メッセー
ジ・信号選択部114は、通報信号ケーブルの各信号受
信部接続位置番号の順位による優先度により、同時並列
に入力された障害通報信号を直列に並べ変える(ステッ
プA3)。一方、通報事象が単独の場合(ステップA2のN
O)は、その必要がない。いずれにせよ、自動通報装置
10に外部から信号が入力されたときは、障害通報であ
るので(ステップA4のYES)、障害内容の解析を行う。
【0137】また、自動通報装置10自身にて通報を発
信するとき(ステップA4のNO)は、定期点検通報(ステ
ップA5)であるので、定期点検情報記憶部172の内容
を、カストマイズ情報制御手段159で見て、定期点検
項目より定期交換部品が必要があるとき(ステップA7の
YES)、部品名記憶部164と在庫部品口座記憶部16
5とから部品名と口座番号と使用数量の情報を付加して
(ステップA8)、定期点検通報とし、あらかじめ決めら
れた期日に保守サービス拠点システム19に自動通報す
る(ステップA9)。定期点検通報にて、定期交換部品が
必要でないとき(ステップA7のNO)は、通報処理を行う
(ステップA9)だけである。
【0138】自動通報装置10に外部から信号が入力さ
れたときは障害通報である(ステップA4のYES)。その
障害通報がサービスプロセッサからのとき(ステップA6
のYES)は、例えばスーパーコンピュータなどのハード
ウェア量が多大の装置における障害の場合には、エラー
時の採取データ、すなわち、ハードウェアエラーインデ
ィケータレジスタとファームウェアレジスタのダンプ情
報、およびトレースデータが膨大なものとなる。
【0139】そこで、この障害データの容量を見て、そ
の量が一定以上で大量の場合は(図8のステップB1のYE
S)、エラーレジスタのなかで、値がゼロでないものを
抽出しサービスプロセッサのエラーメッセージと障害発
生装置番号と、故障部品の装置内の実装位置と部品の品
名と、もし部品在庫口座が網羅されていれば保守部品の
在庫口番号といった、現地保守対応者が必要最低限の有
効情報を含む少量の通報データとし、エラーレジスタの
内容がすべてゼロの場合はタイムアウト障害とのコメン
トを付加する(ステップB2)。
【0140】更に、サービスプロッセサの解析にて割出
された部品の故障被疑率が高く断定されたかどうかを見
て、部品の割出し済みかを判断し、割出し済みのとき
(ステップB3のYES)は、それを通報データとする。
【0141】一方、サービスプロッセサの解析によっ
て、障害が周辺装置チャンネル部208関連のインター
フェイスエラーであるときは、現地にて装置使用形態に
合わせカストマイズされているため、障害チャンネル番
号と各インターフェイス部2081〜2084の論理基
板の実装物理位置しか特定できないので、部品割出しが
できない(ステップB3のNO)。この場合、自動通報装置
10の通報情報解析編集集処理部15は、カストマイズ
情報記憶部16のチャンネル構成情報記憶部166の内
容を基に、周辺装置チャンネル部208のインターフェ
イス部2081〜2084にどの種類の論理基板が実装
されているかのを割出し、通報メッセージに付加する
(ステップB4)。
【0142】また、汎用インターフェイスからの障害通
報があった場合(図7のステップA10のYES)、それがサ
ーバーからのときは、通報情報解析編集集処理部15は
システム構成情報記憶部161と自社製品他社製品記憶
部162と本体系処理装置構成記憶部163との情報に
よって、通報メッセージにサーバー名・機器名を付加
し、部品情報が有ればそれも付加する(図8のステップ
B5)。なお、汎用インターフェイスとは、通報対象のサ
ーバーがサービスプロセッサを持たないが、ソフトウェ
アなどにて通報機能を持つ場合のインターフェイス、ま
たは空調設備機器・環境設備機器6と入力電源設備機器
7とが、インテリジェント機能を有し、異常通報と監視
情報の通報を行うインターフェイスをいう。
【0143】また、障害通報信号が接点インターフェイ
スからの信号のとき(図7のステップA11のYES)は、通
常は、空調設備機器・環境設備機器6と入力電源設備機
器7か、サーバー2〜5,9の直流電源盤からの信号で
あり、このような信号はオンかオフかだけのものであ
る。そこで、通報情報解析編集集処理部15は通報信号
受信選択部11の接点接続端子番号に対応し、設備環境
構成情報記憶部169の内容により、信号のオンかオフ
かの単純情報に対してサーバー名および機器名と障害内
容を示した文字を通報メッセージに変換したものとを付
け加え、更に、間欠障害の予測交換すべき部品情報があ
れば、それも付加する(図8のステップB5)。
【0144】次に、カストマイズ情報記憶部16の内容
を参照して論理基板名を割出し通報情報に付加したこと
(ステップB4)、またはサーバー名・機器名と部品名と
を付加したこと、または接点信号機器からの信号に文字
メッセージを付加した(ステップB5)ことによっても、
部品の割出しができなかったとき(ステップA12のNO)
は、オペレーティングシステムメッセージ・エラーログ
情報記憶部170の内容を基に、ネットワーク監視・シ
ステム監視サーバー5と運用連絡用のメールサーバー9
からのメールメッセージをも参照して障害を解析する。
また、障害集計・障害履歴記憶部171と定期点検情報
記憶部172の情報も加えて、さらに保守担当者が、サ
ービスプロッセサのエラーログとオペレーティングシス
テムのエラーログより故障が予想されるため、予備的に
部品を確保するために、自動通報装置10の操作キーボ
ードディスプレイ13から登録した部品情報も、探索し
通報メッセージに付加する(ステップB7)。
【0145】ここで、通報情報がサービスプロセッサか
らでなく(ステップA6のNO)、汎用インターフェイスか
らでもなく(ステップA10のNO)、接点インターフェイ
スからでもない(ステップA11のNO)ときは、この通報
は誤動作通報か、通報装置のソフトウェアバグか、ハー
ドウェア故障かの疑いが高いので、一応、その旨を示唆
したメッセージを付加する(ステップB6)。自動通報装
置10では、通報信号受信選択部11からの信号を基に
動作を開始するからである。
【0146】以上により、通報情報解析編集処理部15
では、送られてきた障害データに解析結果と付加情報を
加え、カストマイズ情報記憶部16に記憶されている内
容と照合し、保守作業者と装置使用者に対して装置障害
現象の理解が容易であり、必要最小限の有効なメッセー
ジとなるよう、通報メッセージを省いたり追加したりす
るとともに、解析によって得られた保守部品情報によ
り、保守部品の在庫口座番号を付加して編集をする(ス
テップA13)。
【0147】編集された障害メッセージはネットワーク
制御部14より保守拠点システム19に電話回線網17
かインターネット18にて送信する(ステップA14)。
保守拠点システム19は送られた障害メッセージと定期
点検メッセージとを受信し(ステップA15)、障害デー
タの詳細が必要か否かの判断をするために障害情報受信
手段22に表示し、通報データの保守部品情報にて保守
部品在庫管理手段20が働く。保守在庫部品口座は自動
通報装置10にて可能なかぎり解析と割出しがなされて
いるので、口座情報を基にして容易に検索と手配ができ
る(ステップA16)。
【0148】保守対応に必要な部品の在庫倉庫が判明し
たら、保守部品発送管理手段21により、障害のときの
緊急運搬部品として、現地到着までを監視するととも
に、手配部品の運搬状況を自動通報装置10に返信する
(ステップA17)。これを受信した自動通報装置10で
は、その運搬状況を操作キーボードディスプレイ13に
表示する。部品が現地に到着し保守作業者が緊急運搬部
品を受け取った時点で、保守作業者が操作キーボードデ
ィスプレイ13により保守拠点システム19にその旨の
回答を通報する(ステップA18)。
【0149】操作キーボードディスプレイ13は、現地
障害処理の状況として、保守者の現地到着の時刻と作業
者名とシステム使用者の被害状況を保守拠点システム1
9へ通報をする(ステップA18)。障害情報受信手段2
2は、コールディスパッチ手段23と連携し働くととも
に、保守作業者が携帯し移動する保守携帯端末管理手段
24にも障害内容と故障部品手配運搬情報を伝達する。
【0150】このように、いずれせよ通報動作機能にて
情報の伝達を行うので、現地主体での作業遂行が可能と
なり、保守交換作業途中の割り込みの確認と問い合わせ
による中断を無くし作業ミスも防止できる。定期保守点
検に関する情報は、あらがじめカストマイズ情報記憶1
6に設定された定期点検情報記憶部172の内容に従い
通報情報解析処理部14にて、点検期日と点検項目を引
き出して通報することにより、点検作業の準備効率と精
度とを高める。保守拠点システム19の各手段20〜2
4は、相互に連携し、障害管理と保守点検作業者のアサ
インをコールディスパッチ手段23にて行い、現地保守
作業者の保守携帯端末に保守点検内容を送信するととも
に、情報処理システム1と同居する形で現地にある自動
通報装置10にもフィードバック送信(ステップA17)
する。
【0151】定期点検の完了情報は、自動通報装置10
の操作キーボードディスプレイ13を操作することによ
り報告するか、または、保守作業者が携帯する端末シス
テム24にて報告する(ステップA18)。
【0152】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、自動通報装置に
多種多様な入力インターフェイスを多数装備したことに
より、情報処理システムに係わる全ての障害に対し、シ
ステム使用者と保守担当者と障害管理者が、全体を統括
して運用と把握ができるようになり、システムを使用す
る顧客に対して、安心と信頼と満足を与えることができ
るようになるということである。
【0153】従来の自動通報装置は、サービスプロセッ
サの機能によって、ハードウェア装置単体の障害のみを
通報しているため、近年のネットワーク構成によるクラ
イアント・サーバーシステムに対しては、障害の使用者
への影響と被害がはっきり認識され難くなっている。例
えば、ファイルサーバーがシステムダウンした場合、通
報情報としては、ある装置が故障停止した事実はすぐに
認識できるが、ファイルサーバーがダウンすると、構成
された全部の処理サーバーが働かなくなり情報処理シス
テム全体が機能停止に陥って、完全なシステム全面運用
停止となっている状態を明確に示すことができない。こ
の障害をハードウェアの障害記録として見ると、ある装
置のあるモデルの障害が1件としてカウントされるのみ
であり、そのモデルが他のサーバーとして多数使用され
ている場合にも、障害率としては低い値となってしまう
ため、故障原因の究明がしっかり実施されないことにな
る可能性がある。
【0154】また、設備環境関係は、通常は、装置使用
者側の管理にて故障修理がなされるため故障の履歴管理
がはっきり見えず、装置故障が装置設備場所の付帯設備
機器によるものか、装置自身のハードウェア素子の弱点
の問題によるものかであるかがはっきりせず論争の対象
になる可能性もある。このような問題にに対し、本発明
によれば、システム使用者に対する一括窓口化が容易に
できることも含め、マルチベンダー機器にて構成された
場合も統括的管理と保守対応ができ、環境関連機器と入
力電源関連機器とも合わせて保守を請け負うことがで
き、保守サービス会社の利益と合わせ、システム機器使
用顧客の信頼と満足が得られるようになるのである。
【0155】第2の効果は、情報処理システムの周辺処
理装置のエラーの情報を自動通報にて送信することによ
り、保守作業のおける故障探索の効率を高めたというこ
とである。従来のサービスプロッセサは、情報処理装置
の、いわゆる本体系の障害は詳しくデータを収集する
が、周辺処理装置側の障害ステータスデータの採取機能
は、持ち合わせておらず、オペレーティングシステム基
本部分の周辺装置の例外処理プログラムによって収集さ
れているため、通報メッセージとしては、入出力プロセ
ッサにて感知できる簡易なメッセージ、例えば、「ディ
スクの5番がリードエラー」としてしか通報されない。
この場合、保守作業者が現地へ出動し、オペレーティン
グシステムのコマンドにてエラーログデータを採取し、
紙によるファクス送信か電子メールにて解析部門に送付
している。本発明では、この機能を自動通報装置に持た
せ、入出力プロセッサでのエラーメッセージ通報信号に
て、周辺装置のエラーログデータ収集プログラムを起動
させ、通報するようにした。
【0156】第3の効果は、通常の障害に関しては不必
要と考える通報データを削除することにより、障害対応
出動のレスポンス時間を早めることができ、情報処理シ
ステムの停止による不利益を減少できるということであ
る。サービスプロセッサのプログラムの特性と故障装置
のハードウェアが複雑な場合、その障害データは多量と
雑多とになる。この多量、かつ雑多なデータが、多岐に
わたる関連保守担当部門がに順次に配送されるが、従来
は、その何段もの送信処理に時間が取られ、最終の保守
担当者に障害発生の事実が伝わるまでに時間がかかって
いる。特に、休日や夜間の場合、多量で雑多なデータに
惑わされ、障害事象の内容が不明の障害コールが保守担
当者に来ることがあり、静養すべき自宅等において技術
支援部門に問合わせ確認の電話が必要となり、障害が発
生してから、障害受付者に伝わるまでの通信時間に障害
内容の確認の問合わせ時間が加わり、さらに保守者の出
動から現地到着までの移動時間が加わって、障害停止時
間が長引いている。そこで、本発明は、保守担当者に必
要な最小限の有効なメッセージに障害データを編集して
送信し、通信時間を削減するとともに、通報受信者が容
易に障害内容を理解でき、それが保守担当者に確実伝え
ることを可能にした。
【0157】第4の効果は、部品割出し効率を向上さ
せ、保守作業者が関連情報を集め、故障部品割出しと保
守部品手配の作業することの負担を軽減したということ
である。これは、カストマイズデータを自動通報装置に
記憶させて、部品の実装位置番号から、保守作業者が実
装されている論理基板名を知り、その基板の在庫口座番
号を得ることによって実現した。
【0158】サービスプロセッサにて割出される現地カ
ストマイズ部分の部品情報は、サービスプロッセサの解
析プログラムにての把握は難しい。それは、現地での使
用条件にて構築されるハードウェアのチャンネル構成を
装置出荷ごとにプログラムに組み込んでも、顧客の要望
がいつ変更となるかもしれないので、確定できないため
である。現地で実際に実装されている部品名を得るため
には、現地の現物を見て、現地の保守担者が認識したデ
ータがもっとも確実であり、担当者の知識としても頭に
残る利点がある。本発明は、このカストマイズ部分の部
品情報を自動通報装置に記憶させたのである。
【0159】また、このカストマイズデータを、情報シ
ステム設置側の自動通報装置側に持つことによって、そ
のデータを保守拠点の顧客システム管理装置内に持った
場合に保守拠点側のデータ容量が増えることによる、顧
客データ検索の時間などが長くなることが防止ができ
る。さらに、設置システム側にカストマイズデータを置
くことにより、それが更新された場合、必ずハードウェ
ア構成更新時には、保守担当者が現地に出向くわけであ
るから、遅滞なくデータが更新される。カストマイズデ
ータの精度はそのまま、故障対応時にての部品の割出し
精度に係わるから、保守担当者自身が、カストマイズデ
ータ内容の精度を高める努力を自然にするようになり、
ひいては保守サービス対応品質の向上に貢献することが
できる。
【0160】第5の効果は、カストマイズデータを基
に、必要であろう部品を予測し通報することによって、
保守者の部品手配の工数を削減し、効率的行動ができる
ようにしたということである。サービスプロセッサが部
品の割出しに成功しなかった場合、従来は、その旨のみ
の通報をし、保守対応者が人手により予測故障部品を検
索し手配しているが、これを排除したのである。
【0161】第6の効果は、障害装置は自動縮退、また
は自動立ち上げにより当面の運用稼働が可能か否かが把
握でき、保守担当者の障害対応条件、すなわち緊急出動
の是非が容易に判断できるようになったということであ
る。従来は、サービスプロセッサでは、オペレーティン
グシステムの機能に依存する、情報処理装置のコンソー
ルメッセージの内容を通報できないため、障害の発生の
事実は通報されても、障害のリカバリー機能が有効に働
いたかの判断ができず、顧客使用者に電話等による問合
わせにて確認していたのである。
【0162】第7の効果は、情報処理システムの用継続
費用を削減し、通報機能維持に関する経費の削減をした
ということである。近年増加しているネットワーク構成
の下、多数の情報処理装置、したがって、多数のサービ
スプロセッサを有する情報システムが構築された場合、
その装置の増設と撤去時には、その都度、電話会社に手
続きをすることと、顧客の電話担当部門との協議連絡,
構内回線の確保,抹消の処理等に手間がかかることと、
障害通報はほとんど発生しないのに回線料金が必要にな
っていることの無駄がある。本発明は、この無駄をなく
すために、多数の入力信号が接続可能であり、出力発信
の信号は1本にするようにした。また、通報の出口がひ
とつになったため、構成システム全体の保守状況の把握
と集計が、自動通報装置自身で、または通報受け口シス
テムで、従来のように装置単位ではなく1人の顧客使用
者単位で管理可能となりトータルな保守サービスを提供
できるようになった。
【0163】第8の効果は、入力電源機器と空調環境機
器の不良に対して、早めに対応と処置を行うことによっ
て、情報処理システム装置への悪影響を防止し、各機器
の安定稼働に貢献きるようにしたということである。従
来は、入力電源機器と空調環境機器の障害通報は、特注
にて設計製作された、運転制御盤とかページャーにて通
報する等の個別対応で処理している。これに対し、本発
明は、通信信号コネクタと接点端子を備え、単純に警報
ブザーを鳴らすのみならず、通報メッセージに障害事象
説明の文字データを付加して送信することにより、顧客
担内の担当者の不在と現地保守担当者とが不在でも、障
害状況が容易に判断できるようにしたことにより、誰で
も容易に判断できようにしたのである。
【0164】第9の効果は、従来の自動通報は、障害が
発生したことを通報するのを、その役割としているた
め、定期点検に関する通報機能を持ち合わせていないの
に対し、本発明は、現地のハードウエアのカストマイズ
データにを基に定期点検項目と予定期日を自動通報する
ことにより、点検交換部品の自動手配と保守担当者の定
期点検に対する認識を高め、障害予防のための定期作業
の品質の向上と、その準備の作業負担を軽減させたとい
うことである。なお、従来は、通報のための回線と伝送
機器が正常に機能しているかの通報試験をサービスプロ
セッサを操作して人手にて行っているのに対し、本発明
によれば、上述の定期点検通報をこの通報試験に当てる
ことができるようになるという効果もある。
【0165】第10の効果は、情報処理システムと同じ
現地に設置されている自動通報装置に、ハードウェアの
カストマイズデータを持たせ、障害通報メッセージに保
守部品の在庫口座番号を付加したため、現地保守作業者
は、現地に早く到着することのみに専念すればよくなっ
たので、本来の意味の障害発生時の緊急出動を可能とし
たということである。
【0166】従来、装置の製造会社と保守会社の関係で
は、部品管理の担当区分と分担により、保守部品の在庫
口座番号がサービスプロッセサのプログラム作成時に網
羅されておらず、また、サービスプロッセサ側でのデー
タ更新管理にて一括更新するとなると、現地ではプログ
ラムのオブジェクトデータしかなく、また、出荷された
全ての機種の全てのモデルの全てのデータのメンテナン
スを、現地担当システム以外に係わるデータに対しても
同時に更新が必要となるため、故障割出データに部品在
庫口座番号は付加されてないのが現実である。したがっ
て、保守技術者は、部品の品名にて機能を把握している
が、いざ、保守部品在庫を検索し部品を手に入れようと
するときは、在庫部品口座が一番重要なキーとなり、実
物の論理基板を見ても、その番号は記載されていないた
め、技術資料を漁ったり、在庫管理システムを別のキー
で検索したり、技術支援部門に問い合わせたりすること
になる。故障修理出動するときの現地保守者の仕事のほ
とんどが、このような作業に占められており、装置専門
技術者以外が部品を手配しても、結局は間違ったり、確
認の問い合わせが緊急対応で出動し移動中の現地保守担
当者にくるのが現実である。
【0167】これに対し、本発明によれば、現地の自動
通報装置内に現地保守担当者が見て、必要な部品の一覧
に在庫口座番号を付加したデータを登録して持たせるこ
とをできるようにしたことと、そのデータの更新と管理
を行うこととしたので、現地保守作業者が、ほとんどシ
ステム全体を包括して対応するために手作業で行ってい
ることが自動通報装置にて解決され、その結果、保守サ
ービス品質が向上し、顧客の満足を高めることができる
という効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動通報システムの一実施例を示す全
体ブロック図
【図2】図1の演算サーバー2の詳細ブロック図
【図3】図1の自動通報装置10内の通報信号受信選択
部11の詳細ブロック図
【図4】図2の演算サーバーシステム2内の周辺装置チ
ャンネル部208の詳細ブロック図
【図5】図1の自動通報装置10内の通報情報編集解析
処理部15の詳細ブロック図
【図6】図1の自動通報装置10内のカストマイズ情報
記憶部16の詳細ブロック図
【図7】図1の実施例の前半の動作を示す流れ図
【図8】図1の実施例の後半の動作を示す流れ図
【図9】従来の障害通報装置の一例を示すブロック図
【図10】従来の障害解析通報と遠隔保守を示す流れ図
【符号の説明】
1 情報処理システム 2 演算サーバー 3 ネットワークサーバー 4 ファイルサーバー 5 ネットワーク監視・システム監視サーバー 6 空調設備機器・環境設備機器 7 入力電源設備機器 8 ネットワーク 9 メールサーバー 10 自動通報装置 11 通報信号受信選択部 12 ネットワークインターフェイス部 13 操作キーボードディスプレイ 14 ネットワーク制御部 15 通報情報解析編集処理部 16 カストマイズ情報記憶部 17 電話回線網 18 インターネット 19 保守拠点システム 20 保守部品在庫管理手段 21 保守部品発送管理手段 22 障害情報受信手段 23 コールディスパッチ手段 24 保守携帯端末管理手段 111 サービスプロセッサ信号受信部 112 汎用インターフェイス信号受信部 113 接点信号受信部 114 障害情報メッセージ・信号選択部 151 サービスプロセッサ情報解析手段 152 メールメッセージ情報解析手段 153 オペレーティングシステムメッセージ・エラ
ーログ情報解析手段 154 ネットワーク情報解析手段 155 装置電源情報解析手段 156 電源設備情報解析手段 157 環境設備情報解析手段 158 障害メッセージ送受信手段 159 カストマイズ情報制御手段 161 システム構成情報記憶部 162 自社製品他社製品情報記憶部 163 本体系処理装置構成情報記憶部 164 部品名記憶部 165 部品在庫口座記憶部 166 チャンネル構成情報記憶部 167 周辺処理装置構成情報記憶部 168 ネットワーク構成情報記憶部 169 設備環境構成情報記憶部 170 オペレーティングシステムエラーメッセージ
・エラーログ情報記憶部 171 障害集計・障害履歴記憶部 172 定期点検情報記憶部 201 演算ノード 202 演算ノード 203 高速演算部診断プロセッサ 204 主記憶部診断プロセッサ 205 サービスプロセッサ 206 入出力制御部診断プロセッサ 207 サービスプロッセサ 208 周辺装置チャンネル部 209 SCSIディスク 210 HIPPIディスク 211 ネットワーク機器 212 周辺処理装置 901 情報処理装置 902 サービスプロセッサ 903 通信回線 904 遠隔保守手段 905 障害情報受信手段 906 在庫管理システム管理手段 907 保守部品在庫管理システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 311 H04Q 9/00 311K 321 321D 321E Fターム(参考) 5B042 GA12 HH02 JJ02 KK02 KK05 KK07 KK13 KK14 KK15 KK17 MC15 MC17 5B048 AA18 BB01 CC15 CC17 DD11 FF02 5K048 BA21 DA07 DC07 EB08 EB13

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理システムの障害データを自動的
    に解析し保守拠点システムに通報メッセージを送信する
    障害自動通報装置において、 前記情報処理システムの内のサービスプロセッサを具備
    する少なくとも一つの装置からの前記障害データをサー
    ビスプロセッサ信号で受け取るサービスプロセッサ信号
    受信部と、 前記情報処理システムの内のサービスプロセッサを具備
    しない装置からの前記障害データを汎用インターフェイ
    ス信号で受け取る汎用インターフェイス信号受信部と、 前記情報処理システムを構成する装置の直流電源盤から
    の前記障害データを接点信号で受信する接点信号受信部
    と、 前記サービスプロセッサ信号受信部,前記汎用インター
    フェイス信号受信部および前記接点信号受信部が同時に
    前記障害データを受信すると、所定の優先順位に並び変
    えて前記通報メッセージとする障害情報メッセージ・信
    号選択部とで構成される通報信号受信選択部を設けたこ
    とを特徴とする障害自動通報装置。
  2. 【請求項2】 情報処理システムの障害データを自動的
    に解析し保守拠点システムに通報メッセージを送信する
    障害自動通報装置において、 前記情報処理システムの現地で設定された装置のカスト
    マイズ情報を記憶するカストマイズ情報記憶部を設け、
    前記障害データを基に前記カストマイズ情報記憶部を読
    み出して、該当する論理基板名および在庫部品口座番号
    を得て前記通報メッセージに加えることを特徴とする障
    害自動通報装置。
  3. 【請求項3】 情報処理システムの障害データを自動的
    に解析し保守拠点システムに通報メッセージを送信する
    障害自動通報装置において、 前記情報処理システムの内のサービスプロセッサを具備
    する少なくとも一つの装置からの前記障害データを解析
    し、前記通報メッセージが、保守作業者と前記情報処理
    システムの使用者にとって障害現象の理解が容易であ
    り、必要最小限の有効なものとなるように編集する通報
    情報解析編集処理部を設けたことを特徴とする障害自動
    通報装置。
  4. 【請求項4】 前記保守拠点システムにおける前記情報
    処理システムの定期点検実記期日および点検項目を請求
    項2のカストマイズ情報記憶部に記憶しておき、前記通
    報情報解析編集処理部が所定の日に前記保守拠点システ
    ムへ自動通報することを特徴とする請求項3に記載の障
    害自動通報装置。
  5. 【請求項5】 情報処理システムの障害データを自動的
    に解析し保守拠点システムに通報メッセージを送信する
    障害自動通報装置において、 前記情報処理システムのオペレーティングシステムのエ
    ラーメッセージおよびエラーログデータを受信し、前記
    解析に供するネットワークインターフェイス部を設けた
    ことを特徴とする障害自動通報装置。
  6. 【請求項6】 前記情報処理システムの内のサービスプ
    ロセッサまたは前記オペレーティングシステムが前記装
    置の障害を感知した後、その障害がその後どのように経
    過したかを知るために前記ネットワークインターフェイ
    ス部に接続され、前記情報処理システムにおいて自動再
    試行・自動縮退・自動再立上げが行われたかのコンソー
    ルメッセージを前記通報メッセージに付加するメールメ
    ッセージ情報解析手段を前記通報情報解析編集処理部に
    設けたことを特徴とする請求項5に記載の障害自動通報
    装置。
  7. 【請求項7】 前記情報処理システムの内のサービスプ
    ロセッサが故障部品の割出しができなかったときには、
    該サービスプロセッサと前記情報処理システムのオペレ
    ーティングシステムからの前記障害メッセージを基に、
    前記カストマイズ情報記憶部から関連予測部品または当
    該装置全体の全品種の部品のデータ、並びに故障部品の
    割出しができなかったこととタイムアウト障害の可能性
    を示唆するメッセージを前記通報メッセージに付加する
    ことを特徴とする請求項6に記載の障害自動通報装置。
  8. 【請求項8】 前記通報メッセージに含まれる故障部品
    割出しデータを基に、前記保守拠点システムが行った一
    連の作業の状況情報を受信し、操作キーボードディスプ
    レイに逐次表示できることを特徴とする請求項1ないし
    請求項7のいずれかに記載の障害自動通報装置。
  9. 【請求項9】 情報処理システムの障害通報および点検
    メッセージを障害自動通報装置から受け、前記情報処理
    システムの保守を行う保守拠点システムにおいて、 前記障害通報および点検メッセージを受信する障害情報
    受信手段と、 前記障害情報に含まれる故障部品割出しデータを基に当
    該部品の在庫検索を行う保守部品在庫管理手段と、 前記在庫検索により部品の在庫が判明したらその部品の
    搬送状況を前記障害通報装置に返信する保守部品発送管
    理手段と、 保守作業者のアサインと前記情報処理システムの使用者
    への対応を行うコールディスパッチ手段と、 保守作業者が携帯する端末との間で通信と保守情報管理
    を行う保守携帯端末管理手段とを備えたことを特徴とす
    る保守拠点システム。
  10. 【請求項10】 前記情報処理システムは、クライアン
    ト・サーバーシステムであることを特徴とする請求項1
    ないし請求項8に記載の障害自動通報装置。
  11. 【請求項11】 前記情報処理システムは、クライアン
    ト・サーバーシステムであることを特徴とする請求項9
    に記載の保守拠点システム。
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