JP2001356594A - 現像剤量規制ブレード - Google Patents

現像剤量規制ブレード

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JP2001356594A JP2000179331A JP2000179331A JP2001356594A JP 2001356594 A JP2001356594 A JP 2001356594A JP 2000179331 A JP2000179331 A JP 2000179331A JP 2000179331 A JP2000179331 A JP 2000179331A JP 2001356594 A JP2001356594 A JP 2001356594A
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Kazuya Murata
和也 村田
Takahiro Kawagoe
隆博 川越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真方式や静電記録の画像形成装置にお
いて、画像の高品質化やカラー化に伴う現像剤の微粒子
化、あるいは省電力化に伴う現像剤の低軟化点化に関わ
らず、良好な画像を得ることができる現像剤量規制ブレ
ードを提供すること。 【解決手段】 現像剤担持体に圧接して、該現像剤担持
体の外周面で担持される現像剤量を規制する現像剤量規
制ブレードにおいて、少なくとも前記現像剤担持体と当
接する表面に弾性体層を有し、該弾性体層が、ポリオー
ル成分とポリイソシアネート成分を主原料として生成さ
れたポリウレタンエラストマーからなり、ショアA硬度
が30〜90°であり、かつアセトンを溶剤として抽出
される成分が樹脂重量比で10%以下である現像剤量規
制ブレードである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の電子写真方式あるいは静電方式の
画像形成装置の現像装置で使用される現像剤量規制ブレ
ードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機、ファクシミリ、プリンタ
ー等の電子写真方式あるいは静電記録方式の画像形成装
置において使用される現像剤量規制ブレードについて
は、現像剤担持体との当接面において現像剤(トナー)
に与えるダメージが深刻な問題となっている。このよう
な現像剤ダメージは、画像のカラー化や画像品質を向上
させるために行われる現像剤の微粒子化に伴って、ある
いは省電力のために行われる現像剤の低軟化点化に伴っ
て起こる。そこで、このような現像剤ダメージを低減さ
せることを目的として、現像剤量規制ブレードにおける
少なくとも現像剤担持体との当接面を形成する材料の低
硬度化が求められている。
【0003】従来、複写機、ファクシミリ、プリンター
等の画像形成装置の現像装置においては、例えば図1に
示すように、まず、羽根あるいはロール形状の現像剤供
給体1より現像剤担持体2に対して現像剤3が供給さ
れ、次に現像剤担持体2が回転することにより矢印方向
に運ばれた現像剤3が、現像剤担持体2と、現像剤担持
体2と圧接するように配置された現像剤量規制ブレード
4との間を通過することにより、現像剤担持体2上の現
像剤3が適正な厚さに規制され、同時に現像剤量規制ブ
レード4と現像剤3との摩擦帯電により現像剤3に適正
な電荷が帯電され、さらに、現像剤担持体2に対して当
接あるいは一定の距離をもって配置された画像形成部材
5上の、あらかじめ形成された静電潜像に現像剤3が付
着することにより、現像が行われる。なお、現像剤量規
制ブレード4は、リン青銅,ステンレス鋼等の金属、樹
脂,ゴム,エラストマー等の弾性体、あるいはこれらの
複合体により形成されている。特に現像剤担持体2と当
接する部分は、一般に耐摩耗性に優れるポリウレタンエ
ラストマーで形成され、より好ましくはポリエステル系
ポリウレタンエラストマーで形成されており、この場
合、ポリエステル系ポリウレタンエラストマーは、金属
や樹脂等からなる支持部材と複合化されることにより使
用される。ポリウレタンエラストマーと支持部材とを複
合化する方法としては、あらかじめモールドにより成型
されたポリウレタンエラストマーを所定の大きさに裁断
した後、支持部材と接着する方法、及びモールド中の所
定の位置に支持部材を配置し、この支持部材の周辺の空
間にポリウレタンエラストマーの原料を注入した後、加
熱硬化させ、ポリウレタンエラストマーと支持部材との
接着とポリウレタンエラストマーの成型とを同時に行う
一体成型の方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像剤
量規制ブレードにおける現像剤担持体との当接部をポリ
ウレタンエラストマーで形成した場合、現像剤担持体を
長期間にわたって圧着することにより、ポリウレタンエ
ラストマー原料の未反応部分がブリードアウトして、現
像剤担持体の現像剤量規制ブレードと当接する部分を汚
染してしまい、この汚染により画像不良が引き起こされ
るという問題が発生した。この問題は、現像剤の微粒子
化や低軟化点化に伴って発生する現像剤ダメージを低減
させるために、低硬度化したポリウレタンエラストマー
を用いる場合に特に顕著である。すなわち、ポリウレタ
ンエラストマーの低硬度化を図る場合、あらかじめ反応
基の密度を小さくしたポリウレタンエラストマー原料を
使用するか、あるいは反応条件を調整することにより反
応完結度を抑える方法が用いられるが、後者の場合は当
然のことながら未反応成分が残ることとなり、前者の場
合でも反応系中の反応基密度が低くなるため反応を完結
させることが難しく、結果として両者共未反応成分を増
加させてしまうこととなる。このような問題は、ポリウ
レタンエラストマーに限らず、低硬度のエラストマー材
料に共通の問題である。本発明は、上記事情に鑑みてな
されたもので、電子写真方式や静電記録方式のの画像形
成装置において、画像の高品質化やカラー化に伴う現像
剤の微粒子化、あるいは省電力化に伴う現像剤の低軟化
点化に関わらず、良好な画像を得ることができる現像剤
量規制ブレードを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を行った結果、現像剤担持体
の外周面で担持される現像剤量を規制する現像剤量規制
ブレードにおいて、少なくとも現像剤担持体との当接部
の弾性体層を、ポリオール成分とポリイソシアネート成
分を主原料として生成されたポリウレタンエラストマー
で形成し、このポリウレタンエラストマーのショアA硬
度が特定の範囲にあり、かつアセトンを溶剤として抽出
される成分の割合を特定値以下とすることにより、微粒
子化あるいは低軟化点化された現像剤を用いた場合でも
良好な画像を得ることができることを見出した。本発明
は、かかる知見に基づいて完成したものである。すなわ
ち、本発明は、現像剤担持体に圧接して、該現像剤担持
体の外周面で担持される現像剤量を規制する現像剤量規
制ブレードにおいて、少なくとも前記現像剤担持体と当
接する表面に弾性体層を有し、該弾性体層が、ポリオー
ル成分とポリイソシアネート成分を主原料として生成さ
れたポリウレタンエラストマーからなり、ショアA硬度
が30〜90°であり、かつアセトンを溶剤として抽出
される成分が樹脂重量比で10%以下であることを特徴
とする現像剤量規制ブレード、及びこの現像剤量規制ブ
レードを装着してなる画像形成装置を提供するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の現像剤量規制ブレード
は、少なくとも現像剤担持体と当接する表面に弾性体層
を有するものであり、その形態としては、図2(a)に
例示するように、金属あるいは樹脂からなる支持部材6
aの少なくとも現像剤担持体と当接する表面に弾性体層
7aを形成したものが挙げられる。支持部材6a表面に
弾性体層7aを形成する手段としては、一般には塗布、
一体成形、あるいはあらかじめシート状に成形され、適
当な形状に裁断された弾性体を支持部材6aに接着する
などの方法が採られている。支持部材6aと弾性体層7
aとの間には、必要に応じて接着剤層を設けてもよい。
また、図2(b)に例示するように、金属あるいは樹脂
からなる支持部材6bの先端の現像剤担持体と当接する
位置に弾性体層7bを形成したものも挙げられる。支持
部材6b表面に弾性体層7bを形成する手段としては、
一般には一体成形などの方法が採られている。支持部材
6bと弾性体層7bとの間には、必要に応じて接着剤層
を設けてもよい。支持部材6a,6bを形成する金属と
しては、鉄,銅,洋白,ステンレス,リン青銅などが挙
げられ、樹脂としては、ポリエチレン,ポリプロピレ
ン,ポリスチレン,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデ
ン,ポリウレタン,ポリアミド,ポリアセタール,ポリ
カーボネート,ポリエチレンテレフタレート,ポリイミ
ド,ポリアミドイミド,ポリエステル,フェノール樹
脂,メラミン樹脂,シリコーン樹脂,エポキシ樹脂,ア
クリル樹脂,メタクリル樹脂,尿素樹脂等の合成樹脂が
挙げられる。また、弾性体層7a,7bは、ショアA硬
度が30〜90°であり、かつアセトンを溶剤として抽
出される成分が樹脂重量比で10%以下のポリウレタン
エラストマーにより形成される。本発明において、ポリ
ウレタンエラストマーのショアA硬度は30〜90°で
あるが、好ましくは45〜90°である。このショアA
硬度が30°未満であると、現像剤担持体との圧接によ
り、充分な現像剤量規制を行うための面圧を確保するこ
とができなくなるという不都合が生じ、ショアA硬度が
90°を超えると現像剤ダメージを低減させることがで
きないため、印刷耐久を行った際に破壊された現像剤粒
子が増加し、あるいは摩擦熱による現像剤の融着が引き
起こされ、これらの増加や融着により画像不良が発生す
るという不都合が生じる。ここで、ショアA硬度は、A
STM D2240に準拠して測定した値である。
【0007】本発明において、アセトンを溶剤として抽
出される成分(アセトン抽出成分)とは、アセトンを溶
剤とし、ソックスレー抽出法により8時間加熱還流させ
て抽出した成分をいう。本発明で用いるポリウレタンエ
ラエトマーのアセトン抽出成分の樹脂(ポリウレタンエ
ラストマー)重量比(アセトン抽出率)は10%以下で
あるが、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下
である。アセトン抽出率を10%以下とすることによ
り、ポリウレタンエラストマーが生成する際に発生する
未反応成分のブリードアウト、すなわち特に弾性体を低
硬度化した場合に顕著に発生する未反応成分のブリード
アウトを抑えることができ、現像剤量規制ブレードに長
期間圧着されることにより生じる現像剤担持体の汚染を
防ぐことができるので、現像剤担持体の汚染を原因とす
る画像不良の発生を防ぐことができる。ポリウレタンエ
ラストマーのアセトン抽出成分を10%以下とする方法
としては種々の方法あるが、例えば反応の完結度を上げ
る方法を用いることができる。反応の完結度を上げるに
は、後述する反応触媒を、ポリウレタンエラストマーの
アセトン抽出成分が10%以下となるように増量する方
法が最も簡易な方法である。
【0008】本発明の現像剤量規制ブレードの少なくと
も表面を形成するポリウレタンエラストマーは、ポリオ
ール成分とポリイソシアネート成分を主原料として生成
されるものである。ポリウレタン原料を構成するポリイ
ソシアネートとしては、芳香族イソシアネート又はその
誘導体、脂肪族イソシアネート又はその誘導体、脂環族
イソシアネート又はその誘導体が用いられる。これらの
中で芳香族イソシアネート又はその誘導体が好ましく、
特にトリレンジイソシアネート又はその誘導体、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート又その誘導体が好適に用い
られる。トリレンジイソシアネート又はその誘導体とし
ては、粗製トリレンジイソシアネート,2,4−トリレ
ンジイソシアネート,2,6−トリレンジイソシアネー
ト,2,4−トリレンジイソシアネートと2,6−トリ
レンジイソシアネートとの混合物,これらのウレア変性
物,ビュレット変性物,カルボジイミド変性物等が用い
られる。ジフェニルメタンジイソシアネート又はその誘
導体としては、例えばジアミノジフェニルメタン又はそ
の誘導体をホスゲン化して得られたジフェニルメタンジ
イソシアネート又はその誘導体が用いられる。ジアミノ
ジフェニルメタンの誘導体としては多核体などがあり、
ジアミノジフェニルメタンから得られた純ジフェニルメ
タンジイソシアネート、ジアミノジフェニルメタンの多
核体から得られたポリメリック・ジフェニルメタンジイ
ソシアネートなどを用いることができる。ポリメリック
・ジフェニルメタンジイソシアネートの官能基数につい
ては、通常純ジフェニルメタンジイソシアネートと様々
な官能基数のポリメリック・ジフェニルメタンジイソシ
アネートとの混合物が用いられ、平均官能基数が好まし
くは2.05〜4.00、より好ましくは2.50〜3.50の
ものが用いられる。またこれらのジフェニルメタンジイ
ソシアネート又はその誘導体を変性して得られた誘導
体、例えばポリオール等で変性したウレタン変性物,ウ
レチジオン形成による二量体,イソシアヌレート変性
物,カルボジイミド/ウレトンイミン変性物,アロハネ
ート変性物,ウレア変性物,ビュレット変性物なども用
いることができる。また、数種類のジフェニルメタンジ
イソシアネートやその誘導体をブレンドして用いること
もできる。
【0009】本発明においては、ポリイソシアネート成
分が、ポリオールの水酸基をあらかじめポリイソシアネ
ートと反応させたプレポリマーを含むものである場合、
反応完結度をより高めて未反応成分のブリードアウトを
抑えることができる。その理由は、このプレポリマー化
により、反応活性が低くなる可能性の高い高分子量成分
(例えば低硬度化用高分子量ポリオール)の反応基を、
自己反応性のあるイソシアネート基とすることができる
からである。ポリオールをポリイソシアネートによりあ
らかじめプレポリマー化する方法としては、ポリオール
とポリイソシアネートを適当な容器に入れ、充分に攪拌
し、30〜90℃、より好ましくは40〜70℃に、6
〜240時間、より好ましくは24〜72時間保温する
方法が挙げられる。この場合、ポリオールとポリイソシ
アネートの分量の比率は、得られるプレポリマーのイソ
シアネート含有率が4〜30重量%となるように調節す
ることが好ましく、より好ましくは6〜15重量%であ
る。イソシアネートの含有率が4重量%未満であると、
プレポリマーの安定性が損なわれ、貯蔵中にプレポリマ
ーが硬化してしまい、使用に供することができなくなる
おそれがある。また、イソシアネートの含有率が30重
量%を超えると、プレポリマー化されていないポリイソ
シアネートの含有量が増加し、このポリイソシアネート
は、後のポリウレタン硬化反応において用いるポリオー
ル成分と、プレポリマー化反応を経ないワンショット製
法に類似の反応機構により硬化するため、プレポリマー
法を用いる効果が薄れる。得られたプレポリマーを鎖延
長剤により硬化させる場合、用いる鎖延長剤としてはエ
チレングリコール,ジエチレングリコール,1,4−ブ
タンジオール,分子量200〜1000のポリエチレン
グリコール,分子量400〜3000のポリテトラメチ
レンエーテルグリコール,グリセリン,トリメチロール
プロパン,ソルビトール等が挙げられる。
【0010】ポリウレタン原料を構成するポリオール成
分としては、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドとを付加重合したポリエーテルポリオール,テトラヒ
ドロフランを開環重合したポリテトラメチレンエーテル
グリコール,酸成分とグリコール成分を縮合したポリエ
ステルポリオール,カプロラクトンを開環重合したポリ
エステルポリオール,ポリカーボネートジオール等を用
いることができる。ポリウレタン原料には、必要に応じ
てカーボンブラック等の充填剤、オイル等の可塑剤、帯
電制御剤等の添加剤などを、弾性体層として上記アセト
ン抽出成分の樹脂重量比を超えない範囲で添加すること
ができる。
【0011】ポリウレタン原料の硬化反応に用いる触媒
としては、トリエチルアミン,ジメチルシクロヘキシル
アミン等のモノアミン類、テトラメチルエチレンジアミ
ン,テトラメチルプロパンジアミン,テトラメチルヘキ
サンジアミン等のジアミン類、ペンタメチルジエチレン
トリアミン,ペンタメチルジプロピレントリアミン,テ
トラメチルグアニジン等のトリアミン類、トリエチレン
ジアミン,ジメチルピペラジン,メチルエチルピペラジ
ン,メチルモルホリン,ジメチルアミノエチルモルホリ
ン,ジメチルイミダゾール等の環状アミン類、ジメチル
アミノエタノール,ジメチルアミノエトキシエタノー
ル,トリメチルアミノエチルエタノールアミン,メチル
ヒドロキシエチルピペラジン,ヒドロキシエチルモルホ
リン等のアルコールアミン類、ビス(ジメチルアミノエ
チル)エーテル,エチレングリコールビス(ジメチル)
アミノプロピルエーテル等のエーテルアミン類、スタナ
スオクトエート,ジブチル錫ジアセテート,ジブチル錫
ジラウレート,ジブチル錫マーカプチド,ジブチル錫チ
オカルボキシレート,ジブチル錫ジマレエート,ジオク
チル錫マーカプチド,ジオクチル錫チオカルボキシレー
ト,フェニル水銀プロピオン酸塩,オクテン酸鉛等の有
機金属化合物などが挙げられる。これらの触媒は単独で
用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
このようにして得られる本発明の現像剤量規制ブレード
は、平均粒径が10μm以下、軟化点が105℃以下の
現像剤を用いた場合でも、良好な画像を得ることがで
き、かつ印刷耐久後にも画像不良を起こさないものであ
る。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1 下記の配合1のウレタンエラストマー原料を混合し、こ
の混合物を内側片面を鏡面加工した金属モールドに注型
し、90℃で4時間加熱硬化させて厚さ1.5mmのシー
トを作製した。このシートのショアA硬度は72°であ
り、このシートをアセトンで抽出した抽出成分は樹脂重
量比で5.2%であった。このアセトン抽出率は以下のよ
うにして求めた(以降の例においても同様)。すなわ
ち、ウレタンエラストマーシート(この重量をAとす
る)を、アセトンを溶剤として、ソックスレー抽出法に
より8時間加熱還流させて抽出を行い、抽出残として残
ったエラストマーを充分加熱、乾燥してその重量を計り
(これをBとする)、〔(A−B)/A〕×100
(%)により求めた。このウレタンエラストマーシート
を所定の大きさに裁断し、両面テープを用いて、亜鉛メ
ッキされたステンレス鋼板からなる支持部材に接着し、
図2(a)に示す形状の現像剤量規制ブレードを作製し
た。 (配合1) PTG−1000SN(保土ヶ谷化学工業社製,ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール) 75.13g ルプラネート MB301(BASFINOACポリウ
レタン社製,低分子量ポリイソシアネート) 24.87
g ネオスタン U−100(日東化成製,錫系触媒) 0.
002g
【0013】得られた現像剤量規制ブレードを図1に示
す現像装置に組み込み、高温高湿下(温度30℃,湿度
85%、以下同様)で30日間放置したところ、現像剤
担持体表面における現像剤量規制ブレードとの当接部に
汚染は認めらなかった。この現像装置を画像形成装置に
組み込み、平均粒径7.4μmのトナー(軟化点98℃)
を用いて印刷を行ったところ、画像不良の発生が無い良
好な画像が得られた。また、同様にして得られた現像剤
量規制ブレードを図1に示す現像装置を持つ画像形成装
置に組み込み、上記と同様のトナーを用いて10000
枚の印刷耐久試験を行ったところ、耐久試験終了まで、
画像ムラ、画像不良の発生が無い良好な画像が得られ
た。耐久試験終了後の現像剤量規制ブレードにも顕著な
摩耗は観察されなかった。
【0014】実施例2 下記の配合2のウレタンエラストマー原料を混合し、実
施例1と同様にして厚さ1.5mmのシートを作製した。
このシートのショアA硬度は80°であり、このシート
をアセトンで抽出した抽出成分は樹脂重量比で2.2%で
あった。このウレタンエラストマーシートを所定の大き
さに裁断し、両面テープを用いて、亜鉛メッキされたス
テンレス鋼板からなる支持部材に接着し、図2(a)に
示す形状の現像剤量規制ブレードを作製した。 (配合2) コロネート 4387(日本ポリウレタン製,ポリエス
テル系プレポリマー)93.98g ニッポラン 4038(日本ポリウレタン製,低分子量
ポリオール) 6.02gネオスタン U−100(日東
化成製,錫系触媒) 0.002g
【0015】得られた現像剤量規制ブレードを図1に示
す現像装置に組み込み、高温高湿下で30日間放置した
ところ、現像剤担持体表面における現像剤量規制ブレー
ドとの当接部に汚染は認めらなかった。この現像装置を
画像形成装置に組み込み、平均粒径7.4μm(軟化点9
8℃)のトナーを用いて印刷を行ったところ、画像不良
の発生が無い良好な画像が得られた。また、同様にして
得られた現像剤量規制ブレードを図1に示す現像装置を
持つ画像形成装置に組み込み、上記と同様のトナーを用
いて10000枚の印刷耐久試験を行ったところ、耐久
試験終了まで、画像ムラ、画像不良の発生が無い良好な
画像が得られた。耐久試験終了後の現像剤量規制ブレー
ドにも顕著な摩耗は観察されなかった。
【0016】比較例1 下記の配合3のウレタンエラストマー原料のうちPTG
−1000SNとコスモネート NDを110℃におい
て攪拌混合し、30分間反応させてプレポリマーを得、
さらにニッポラン 4038を混合し、実施例1と同様
にして厚さ1.5mmのシートを作製した。このシートの
ショアA硬度は96°であり、このシートをアセトンで
抽出した抽出成分は樹脂重量比で3.1%であった。この
ウレタンエラストマーシートを所定の大きさに裁断し、
両面テープを用いて、亜鉛メッキされたステンレス鋼板
からなる支持部材に接着し、図2(a)に示す形状の現
像剤量規制ブレードを作製した。 (配合3) PTG−1000SN(保土ヶ谷化学工業社製,ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール) 75.13g コスモネート ND(三井化学社製,ナフタレンジイソ
シアネート) 93.98g ニッポラン 4038(日本ポリウレタン製,低分子量
ポリオール) 6.02g
【0017】得られた現像剤量規制ブレードを図1に示
す現像装置に組み込み、高温高湿下で30日間放置した
ところ、現像剤担持体表面における現像剤量規制ブレー
ドとの当接部に汚染は認めらなかった。この現像装置を
画像形成装置に組み込み、平均粒径7.4μmのトナー
(軟化点98℃)を用いて印刷を行ったところ、画像不
良の発生が無い良好な画像が得られた。しかし、同様に
して得られた現像剤量規制ブレードを図1に示す現像装
置を持つ画像形成装置に組み込み、上記と同様のトナー
を用いて印刷耐久試験を行ったところ、3000枚の印
刷あたりから、トナーダメージによって破壊された不良
トナーの増加に起因する画像ムラが発生し、耐久試験を
中断した。中断後の現像剤量規制ブレードには顕著な摩
耗は観察されなかった。
【0018】比較例2 下記の配合4のウレタンエラストマー原料を混合し、実
施例1と同様にして厚さ1.5mmのシートとした。この
シートのショアA硬度は60°であり、このシートをア
セトンで抽出した抽出成分は樹脂重量比で11.0%であ
った。このウレタンエラストマーシートを所定の大きさ
に裁断し、両面テープを用いて、亜鉛メッキされたステ
ンレス鋼板からなる支持部材に接着し、図2(a)に示
す形状の現像剤量規制ブレードを作製した。 (配合4) PTG−1000SN(保土ヶ谷化学工業社製,ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール) 77.89g ルプラネート MB301(BASFINOACポリウ
レタン社製,低分子量ポリイソシアネート) 22.11
g ネオスタン U−100(日東化成製,錫系触媒) 0.
002g
【0019】得られた現像剤量規制ブレードを図1に示
す現像装置に組み込み、高温高湿下で30日間放置した
ところ、現像剤担持体表面における現像剤量規制ブレー
ドとの当接部に明らかな汚染が認められた。この現像装
置を画像形成装置に組み込み、平均粒径7.4μmのトナ
ー(軟化点98℃)を用いて印刷を行ったところ、画像
不良が発生した。
【0020】
【発明の効果】本発明の現像剤量規制ブレードは、電子
写真方式や静電記録の画像形成装置において用いた場
合、画像の高品質化やカラー化に伴う現像剤の微粒子化
や、省電力化に伴う現像剤の低軟化点化に関わらず、良
好な画像品質を実現し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の現像剤量規制ブレードを組み込む画
像形成装置の一例を示す概略断面図である。
【図2】 本発明の現像剤量規制ブレードの一例を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
1 現像剤供給体 2 現像剤担持体 3 現像剤 4 現像剤量規制ブレード 5 画像形成部材 6a 支持部材 6b 支持部材 7a 弾性体層 7b 弾性体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AD06 AD13 AD23 FA13 FA22 FA25 4F071 AA53 AF25Y AH16 BB01 BC07 4J034 CA01 CA04 CB03 CB04 CB05 CC02 CD04 DA01 DB04 DB05 DF01 DF02 DF12 DG06 HA01 HA07 HC12 HC22 HC46 HC52 HC64 HC67 HC71 JA42 KA01 KB02 KC08 KC17 KC18 KD02 KD12 KE02 QC10 RA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体に圧接して、該現像剤担持
    体の外周面で担持される現像剤量を規制する現像剤量規
    制ブレードにおいて、少なくとも前記現像剤担持体と当
    接する表面に弾性体層を有し、該弾性体層が、ポリオー
    ル成分とポリイソシアネート成分を主原料として生成さ
    れたポリウレタンエラストマーからなり、ショアA硬度
    が30〜90°であり、かつアセトンを溶剤として抽出
    される成分が樹脂重量比で10%以下であることを特徴
    とする現像剤量規制ブレード。
  2. 【請求項2】 ポリイソシアネート成分が、ポリオール
    の水酸基をあらかじめポリイソシアネートと反応させた
    プレポリマーを含むものである請求項1記載の現像剤量
    規制ブレード。
  3. 【請求項3】 弾性体層と支持部材とが一体化された形
    状を有するものである請求項1又は2記載の現像剤量規
    制ブレード。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の現像剤
    量規制ブレードを装着してなる画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014029557A (ja) * 2006-10-17 2014-02-13 Bridgestone Corp 現像剤量規制ブレード及びそれを備えた画像形成装置
EP3051359A1 (en) 2015-01-30 2016-08-03 Canon Kabushiki Kaisha Developer quantity control blade and image forming apparatus

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CN105843015A (zh) * 2015-01-30 2016-08-10 佳能株式会社 显影剂量控制刮板和图像形成设备
CN105843015B (zh) * 2015-01-30 2019-11-05 佳能株式会社 显影剂量控制刮板和图像形成设备

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