JP2001356335A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JP2001356335A
JP2001356335A JP2000174126A JP2000174126A JP2001356335A JP 2001356335 A JP2001356335 A JP 2001356335A JP 2000174126 A JP2000174126 A JP 2000174126A JP 2000174126 A JP2000174126 A JP 2000174126A JP 2001356335 A JP2001356335 A JP 2001356335A
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Japan
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forming
photomask
exposure
light
region
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JP2000174126A
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English (en)
Inventor
Satoru Kishimoto
覚 岸本
Kazuhiko Tsuda
和彦 津田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し露光における境界部分を目立たなく
させ、面内均一の凹凸形状を形成して良好な反射特性を
実現できる、画素電極の少なくとも一部に反射機能を備
えた液晶表示装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 第1フォトマスク103(1回目の露光
領域)の右端部領域103bと、第2フォトマスク10
4(2回目の露光領域)の左端部領域104aとの設置
領域は互いに重なり合う。この重ね合わせ領域102に
おいて、1回目と2回目との両方の露光時に露光される
領域が存在しないように、すなわち、重ね合わせ領域1
02において、円形パターン(透光部103f,104
f)が重なる領域が存在しないように、透光部103
f、104fが配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画素電極の少なく
とも一部に反射機能が設けられている、液晶表示装置の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等のOA
(Office Automation)機器のポータブル化が進み、表示
装置の低コスト化が重要な課題となってきている。該表
示装置は、電極が各々形成された一対の基板間に電気光
学特性を有する表示媒体が挟持され、該電極間に電圧を
印加することにより表示を行う構成である。このような
表示媒体としては、液晶、エレクトロルミネッセンス、
プラズマ、エレクトロクロミック等が使用されている。
特に、表示媒体として液晶を用いた液晶表示装置(LC
D:Liquid Crystal Display)は、低消費電力で表示が
可能であるため、現在最も実用化が進んでいる表示装置
であるといえる。
【0003】上記液晶表示装置の表示モードおよび駆動
方法について考えると、超捩れネマティック(STN:
Super Twisted Nematic )をはじめとする単純マトリク
ス方式は、最も低コスト化を実現できるものであるとい
える。しかし、今後、情報のマルチメディア化が進むに
つれ、ディスプレイの高解像度化、高コントラスト化、
多階調(マルチカラー、フルカラー)化、および広視野
角化が要求されるようになるため、単純マトリクス方式
では対応が困難であると考えられる。
【0004】そこで、個々の画素にスイッチング素子
(アクティブ素子)を設けて、駆動可能な走査線の本数
を増加させるアクティブマトリクス方式が提案されてい
る。この技術により、表示装置の高解像度化、高コント
ラスト化、多階調化、および広視野角化が達成されつつ
ある。
【0005】上記アクティブマトリクス方式の液晶表示
装置は、マトリクス状に設けられた画素電極と、該画素
電極の近傍を通る走査線とが、アクティブ素子を介して
電気的に接続された構成となっている。該アクティブ素
子としては、2端子の非線形素子、あるいは3端子の非
線形素子がある。現在、広く採用されているアクティブ
素子は、3端子素子の薄膜トランジスタ(TFT:Thin
Film Transistor)である。
【0006】さらに、近年では、より低消費電力化の要
求が高まっているため、通常バックライトを必要とする
透過型液晶表示装置に代わり、反射型液晶表示装置の開
発が盛んに行われている。
【0007】反射型液晶表示装置として明るい表示を得
るためには、あらゆる角度からの入射光に対し、表示画
面に垂直な方向へ散乱する光の強度を増加させることが
必要である。そのためには、最適な反射特性を有する反
射板の作製が必要となる。そこで、ガラス等からなる基
板上に、最適な反射特性を有するように制御された微細
な凹凸を形成し、その上に銀等の薄膜を形成した反射板
を形成する必要がある。
【0008】特開平5−323371号公報に開示され
ている反射型液晶表示装置の製造方法では、まず基板上
に感光性樹脂が塗布され、次に円形の遮光領域が配列さ
れた遮光手段を介して上記感光性樹脂が露光および現像
される。その後、熱処理を行うことにより複数の凸部が
形成されて、該凸部上に金属薄膜からなる反射層(反射
板)が形成される。また、反射板を外側に形成する構成
では、ガラス基板の厚みの影響による二重映りの発生が
問題となる。これに対し、上記公報に開示されている反
射型液晶表示装置は、反射板を内部に形成して画素電極
を兼ねる構造とすることで、この二重映りの問題を解決
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の反射型液晶表示装置において明るい表示を得るため
に、あらゆる角度からの入射光に対して、表示画面に垂
直な方向に散乱する光の強度を増加させるような、最適
な反射特性を有する反射板を形成するためには、制御さ
れた凹凸形状を再現性良く、均一に形成する必要があ
る。
【0010】上記凹凸形状は、円形のものがランダムに
配置されて形成されており、その直径は1μm〜30μ
mである。また、各凹凸が互いに隣接する間隔も、1μ
m〜30μmと非常に微小であることから、高精細なフ
ォトリソグラフィーが要求される。従って、大面積に精
度良く上記のような凹凸形状を形成するために、大型一
括露光機やステッパ露光機等を用いて露光を行うことが
一般的である。
【0011】大型一括露光機では、一度に広い面積を露
光することはできるが、光線の照射強度や平行度のバラ
ツキが大きいという問題がある。従って、大型一括露光
機で凹凸形状を有する反射板を形成した場合、計画どお
りの凹凸形状が形成できないため、明るさが画面全体で
一様にならない。すなわち、中央付近が明るく、周辺部
は暗い反射特性になる場合があり、良好な表示品位を得
ることができない。
【0012】一方、ステッパ露光機は、レンズ系で光源
光を平行光に近づけることができる装置であるため、大
型一括露光機よりも明るさが面内で均一となる。しか
し、一度に露光できる領域が最大で対角6インチ程度で
あるため、これ以上の面積に対して露光する場合は、数
ショットに分けて繰り返し露光を行わなければならな
い。このような繰り返し露光を行う場合、互いに隣接す
る領域の境界部分を、下層に配されているゲート配線に
位置合わせして、目立たなくする必要がある。この位置
合わせが不十分の場合は表示品位が低下するため、さら
に高度な位置合わせ精度が要求される。このため、プロ
セスマージンの低下を招来することになる。
【0013】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、繰り返し露光において境界部分を目立たなくさ
せ、面内均一の凹凸形状を形成して良好な反射特性を実
現できる、画素電極の少なくとも一部に反射機能を備え
た液晶表示装置の製造方法を提供することを課題とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の液晶表示装置の製造方法は、液晶層を挟
持する一対の基板のうち少なくとも一方が透光性を有す
る透光性基板であり、他方の基板に設けられた下層電極
上に、表面に凹凸形状を有する層間絶縁膜を介して反射
電極が設けられている液晶表示装置の製造方法におい
て、感光性を有するマスタ形成用絶縁膜を、複数に分割
した分割領域毎に凹凸形成用遮光手段を用いて露光する
ことにより、凹凸形成用マスタを作製する第1の工程
と、上記凹凸形成用マスタを用いて、表面に凹凸形状を
有するドライフィルムレジストを作製する第2の工程
と、上記ドライフィルムレジストを用いて、上記他方の
基板上に上記層間絶縁膜を形成する第3の工程と、上記
層間絶縁膜を所定の形状にパターニングし、上記下層電
極の位置に合わせてコンタクトホールを形成する第4の
工程と、上記層間絶縁膜上に、上記コンタクトホールを
介して上記下層電極と接続される上記反射電極を形成す
る第5の工程とを含み、さらに、上記第1の工程で行わ
れる露光では、互いに隣接する分割領域の境界部に重ね
合わせ領域が設けられており、上記凹凸形成用遮光手段
には、異なる露光時に上記重ね合わせ領域の同位置を露
光しないように透光部が配置されていることを特徴とし
ている。
【0015】上記の方法によれば、画素電極および反射
板としての機能を兼ね備える反射電極と基板上の下層電
極との間に、層間絶縁膜が形成されるPOP(Pixel on
Pa-ssivation )構造の液晶表示装置を形成する際、こ
の層間絶縁膜をドライフィルムレジストを用いて形成す
ることで、上記基板内における膜厚分布が非常に小さ
く、また膜厚の厚い層間絶縁膜を、容易に形成すること
が可能となる。これは、ドライフィルムレジストに予め
形成された、均一で所望の膜厚である、層間絶縁膜形成
用の膜を用いて、層間絶縁膜を形成するためである。
【0016】さらに、例えば、従来のスピンコータによ
る層間絶縁膜の形成方法では、初回に滴下した材料の大
半が遠心力で基板外に飛び散るために、実際に背面基板
上に残る材料はごく僅かとなってしまうが、本発明の方
法のようにドライフィルムレジストを用いて形成するこ
とで、このような材料の無駄を省いて、コストの増加を
抑制することができる。
【0017】さらに、上記反射電極に光拡散性を持たせ
るための凹凸形状を形成する際に、該反射電極の下地と
なる層間絶縁膜の表面に凹凸形状を形成するのだが、本
発明の方法のように、表面に凹凸形状を有する層間絶縁
膜をドライフィルムレジストを用いて形成することによ
り、層間絶縁膜の膜厚に関係なく、再現性(安定性)良
く形成された凹凸形状を有する層間絶縁膜を形成するこ
とができる。
【0018】これにより、セル厚のムラによる表示不良
を抑制し、かつ層間絶縁膜の厚膜化と安定性の良い凹凸
形状を同時に実現して、安定した光拡散性を有する反射
電極を備えた液晶表示装置を製造することができる。
【0019】また、上記ドライフィルムレジストを作製
する際に使用する凹凸形成用マスタには、複数に分割し
た領域毎に露光が行われて凹凸形状が形成され、且つ、
互いに隣接する分割領域の境界部には重ね合わせ領域が
設けられている。さらに、上記凹凸形成用遮光手段に
は、異なる露光時に、上記重ね合わせ領域における同位
置を露光しないように、透光部が配置されている。それ
ゆえ、数ショットに分けて繰り返し露光を行っても、上
記重ね合わせ領域で2重露光が行われる部分が生じな
い。従って、互いに隣接する分割領域の境界部分に溝な
どが形成されて目立つことはなく、凹凸形成用マスタの
全面に、均一な凹凸形状を形成することができる。
【0020】これにより、上記凹凸形成用マスタを利用
して形成される層間絶縁膜の全面に、均一な凹凸形状を
形成することができる。よって、繰り返し露光における
境界領域とゲート配線やソース配線などの配線パターン
との位置合わせを行う必要がなくなるので、位置合わせ
精度が緩和されてプロセスマージンが大きくなり、結
果、良品率の向上につながる。
【0021】また、上記液晶表示装置の製造方法におい
て、上記凹凸形成用遮光手段が、上記重ね合わせ領域に
対応する位置に透光部を有さないようにすることも可能
である。
【0022】上記の方法によれば、重ね合わせ領域には
凹凸形状が形成されないことになる。しかし、例えば、
重ね合わせ領域の幅が狭い(約6μm以下)場合は、重
ね合わせ領域に凹凸形状が形成されない凹凸形成用マス
タを用いて層間絶縁膜の凹凸形状を形成したとしても、
基板全体の凹凸パターンとしては無視することができ
る。すなわち、重ね合わせ領域の幅が小さい場合は、凹
凸形状が形成されなくても、特に反射特性に影響を及ぼ
さない。よって、重ね合わせ領域の幅が小さい時には、
上記のような凹凸形成用遮光手段を用いることで、遮光
手段自体の設計を簡略化することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の第1の
実施の形態について図1ないし図7に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。
【0024】図2(a),(b)は、本実施の形態に係
る液晶表示装置の製造方法にて作製した反射型液晶表示
装置の構成を示している。図2(a)は、該反射型液晶
表示装置における画素基板の一画素分周辺の構成を示す
平面図である。また、図2(b)は、上記反射型液晶表
示装置を図2(a)に示すA−Aで切断した断面図であ
る。以下に、図2(a),(b)に基づき、上記反射型
液晶表示装置の構成について説明する。
【0025】上記反射型液晶表示装置は、反射板および
画素電極の機能を兼ね備えた反射電極8が形成された画
素基板1と、該画素基板1に対向配置された対向基板2
と、画素基板1と対向基板2とに挟持された液晶層3と
により構成されている。また、画素基板1および対向基
板2における液晶層3配置側の表面には、配向膜15が
それぞれ形成されている。
【0026】まず、画素基板1の構成について説明す
る。ガラス基板(絶縁性基板)4上に、複数のゲート配
線5が互いに平行に形成されており、該ゲート配線5か
らは、一画素毎にゲート電極5aが分岐している。ま
た、ソース配線6は、後述するゲート絶縁膜10を介
し、上記ゲート配線5と交差するように配されている。
また、該ソース配線6からは、一画素毎にソース電極6
aが分岐している。尚、上記ゲート絶縁膜10とは、上
記ゲート配線5およびゲート電極5aを覆い、ガラス基
板4上のほぼ全面に設けられている層である。
【0027】上記ソース電極6aは、上記ゲート絶縁膜
10、後述するa−Si層11、およびコンタクト層で
あるn+ a−Si層12aを介して上記ゲート電極5a
の一方の側部に重畳形成されている。また、上記ゲート
電極5aの他方の側部には、上記ゲート絶縁膜10、上
記a−Si層11、およびコンタクト層であるn+ a−
Si層12bを介してドレイン電極7が重畳形成されて
いる。尚、上記a−Si層11は、ゲート電極5aの上
方にゲート絶縁膜10を介して形成されている層であ
る。
【0028】尚、各画素を選択的に駆動するためのスイ
ッチング素子であるTFT14は、上記ゲート電極5
a、ゲート絶縁膜10、a−Si層11、n+ a−Si
層12a、n+ a−Si層12b、ソース電極6a、お
よびドレイン電極7から構成されている。
【0029】上記ゲート配線5およびソース配線6や、
TFT14等の上には、ポジ型感光性樹脂からなる層間
絶縁膜13が形成されている。該層間絶縁膜13上に
は、アルミニウム(Al)などの金属膜からなる反射電
極8が形成されている。上記層間絶縁膜13の表面は凹
凸形状となっているため、この凹凸形状が上層の反射電
極8に反映される。すなわち、反射電極8の表面も凹凸
形状となる。さらに、該層間絶縁膜13は、上記ドレイ
ン電極7から引出されたドレイン電極引出し部(下層電
極)7aの上部にコンタクトホール9が位置するよう
に、パターン形成されている。該コンタクトホール9を
介して、ドレイン電極引出し部7aと反射電極8とが電
気的に接続されている。
【0030】次に、対向基板2は、ガラス基板(透光性
基板)16上にITO等からなる透明電極17が形成さ
れることにより構成されている。
【0031】以上のように、本実施の形態に係る液晶表
示装置の製造方法によって作製される反射型液晶表示装
置は、各配線5,6やTFT14等が形成されたガラス
基板4と反射電極8との間に層間絶縁膜13が設けられ
た、POP(Pixel on Pass-ivation )構造を採用して
いる。従って、単位画素の開口率が高くなり、その分、
明るい表示を実現することができる。
【0032】本実施の形態に係る液晶表示装置の製造方
法においては、上記層間絶縁膜13を形成する際にドラ
イフィルムレジストが用いられる。本製造方法におい
て、層間絶縁膜13は次のような工程によって形成され
る。
【0033】(1)凹凸形成用金型(マスタ)の作製 (2)ドライフィルムレジストの作製 (3)TFTが形成された基板(後に画素基板1となる
基板)上へのドライフィルムレジストの転写 (4)コンタクトホール作製 以下に、上記(1)〜(4)の各工程について、詳細に
説明する。
【0034】(1)凹凸形成用金型(マスタ)の作製 図3(a)ないし(g)を参照しながら、層間絶縁膜1
3表面の凹凸形状の作製に用いられる、ドライフィルム
レジスト作製用の凹凸形成用金型の製造方法について説
明する。
【0035】第1工程として、まず、ガラス基板20上
全面にポジ型の感光性樹脂(レジスト材料)が塗布され
て、感光性樹脂膜(マスタ形成用絶縁膜)21が形成さ
れる(図3(a)参照。)。上記感光性樹脂には、例え
ばOFPR−800(東京応化社製)が用いられ、好ま
しくは500rpm〜3000rpmでスピンコートに
より塗布される。本実施の形態においては、2000r
pmで30秒間、感光性樹脂の塗布を行った。
【0036】第2工程として、図1(a)に示すフォト
マスク(遮光手段)101を用いて、上記感光性樹脂膜
21の全面に同じパターンが形成されるように、数ショ
ットに分けてステッパ露光機にて繰り返し「ハーフ露
光」が行われる(図3(b)参照。)。尚、図3(b)
においては、2回に分けて行われる露光の状態が同時に
示されている。
【0037】以上のように繰り返し露光を行う際には、
感光性樹脂膜21上において、各ショット毎の境界部分
が離れて遮光されない領域が生じないように、すなわち
フォトマスク101が設置されない無遮光領域が生じな
いようにする必要がある。そこで、各ショット毎の境界
部分においては、フォトマスク101が互いに重なり合
う領域(以降、重ね合わせ領域と称する。)102が設
けられる。この重ね合わせ領域102としては、約0.
1μm〜10μm程度が好ましい。
【0038】本実施の形態に係る製造方法においては、
重ね合わせ領域102がそれぞれ8μmとなるようにフ
ォトマスク101を設置して、20ショットに分けてハ
ーフ露光が行われた。
【0039】ここで、「ハーフ露光」とは、現像完了時
に、露光された部分の感光性樹脂膜がある程度残るよう
にする、すなわち感光性樹脂膜の下地が露出しないよう
に露光を行うプロセスのことである。このようなハーフ
露光プロセスの露光量としては、30mJ〜150mJ
が好ましい。尚、本実施の形態に係る製造方法において
は、80mJでハーフ露光を行った。
【0040】図1(a)に示すように、本実施の形態に
おいて使用されるフォトマスク101の周端部分(破線
から端部までの領域)には、繰り返し露光時に重ね合わ
せ領域102となる、左端部領域101a、右端部領域
101b、上端部領域101c、および下端部領域10
1dが設けられている。上述したように、本実施の形態
において、重ね合わせ領域102となるこれらの各領域
は8μmとなっている。また、図中、フォトマスク10
1においてハッチングが施されている領域が遮光部10
1eであり、ハッチングが施されていない領域が透光部
101fである。本実施の形態における透光部101f
の形状は、直径10μmの円形となっている。
【0041】図1(b)には、上記フォトマスク101
を用いて繰り返し露光を行う様子が、模式的に示されて
いる。同図においては、1回目と2回目の露光の様子が
同時に示されているので、区別するために、1回目に使
用されるフォトマスク101を第1フォトマスク103
とし、2回目に使用されるフォトマスク101を第2フ
ォトマスク104とする。さらに、第1フォトマスク1
03および第2フォトマスク104において、フォトマ
スク101の各領域101a〜101fに対応する領域
を、103a〜103f、104a〜104fとする。
【0042】1回目の露光領域(第1フォトマスク10
3の設置領域)と2回目の露光領域(第2フォトマスク
104の設置領域)とは、重ね合わせ領域102で重な
り合うように露光される。すなわち、第1フォトマスク
103の右端部領域103bと、第2フォトマスク10
4の左端部領域104aとの設置領域は、互いに重なり
合う。
【0043】そこで、本実施の形態においては、重ね合
わせ領域102において、1回目と2回目との両方の露
光時に露光される領域が存在しないように、透光部10
3f、104fが配置されている。具体的には、重ね合
わせ領域102において、1回目の露光時に第1フォト
マスク103の透光部103fが配置される領域には、
2回目の露光時に第2フォトマスク104の遮光部10
4eが配置され、かつ、2回目の露光時に第2フォトマ
スク104の透光部104fが配置される領域には、1
回目の露光時に第1のフォトマスク103の遮光部10
3eが配置されるように、フォトマスク101の遮光部
101eと透光部101fとが設けられている。従っ
て、図1(b)に示されているように、重ね合わせ領域
102において、円形パターン(透光部103f,10
4f)が重なる領域は存在しない。
【0044】3回目以降の露光についても同様である。
また、上記には、フォトマスク101の左端部領域10
1aおよび右端部領域101bが重ね合わせ領域102
となる場合について説明したが、上端部領域101cお
よび下端部領域101dが重ね合わせ領域102となる
際も同様に、重ね合わせ領域102で透光部101fが
重ならないように、遮光部101eと透光部101fと
が配置される。
【0045】以上のようなフォトマスク101を用いて
繰り返し露光を行うことにより、重ね合わせ領域102
で2重露光される領域が存在しなくなる。従って、重ね
合わせ領域102に対してオーバー露光が行われず、結
果、繰り返し露光の境界部分が目立たないように、凹凸
形状を形成することができる。
【0046】尚、本方法においては、直径10μmの円
形の透光部101fが設けられたフォトマスク101を
用いているが、これに限定されず、直径の相異なる円形
の透光部がランダムに設けられたフォトマスクを用いる
ことも可能である。
【0047】第3工程では、第2工程で繰り返し露光が
終了した後、感光性樹脂膜21の露光された部分を現像
し、該感光性樹脂膜21の表面に円形の凸部21aが形
成される(図3(c)参照)。これにより、凹部21b
はフォトマスク101の透光部101fと同様のパター
ンに形成される。また、数ショットに分けて繰り返し露
光を行った際の境界部分にも同様の凹凸形状が形成され
て、境界部分であることが目立たなくなっている。ま
た、本実施の形態においては、現像液として2.38%
のNMD−3(東京応化社製)を用いたが、これに限定
されるものではない。
【0048】第4工程では熱処理が施されて、凸部21
aおよび凹部21bの角が取り除かれた滑らかな凹凸形
状が形成される(図3(d)参照)。熱処理の温度とし
ては120℃〜250℃が好ましく、本実施の形態で
は、180℃で30分間の熱処理が施された。
【0049】第5工程では、表面に滑らかな凹凸形状が
形成された感光性樹脂膜21上に、スパッタ装置を用
い、電鋳用の金属膜としてニッケル(Ni)を成膜し
て、電鋳用Ni層22を形成する(図3(e)参照)。
【0050】第6工程では、Ni電鋳(メッキ浴:Ni
−SO4 −NH4 Cl−H3 BO3、陽極:電解N
i、)を行い、凹凸形成用金型(マスタ)23を形成す
る(図3(f)参照)。
【0051】第7工程として、凹凸形成用金型23が完
成する(図3(g)参照)。
【0052】(2)ドライフィルムレジストの作製 以上のように作製された凹凸形成用金型23を原版とし
てドライフィルムレジスト27を作製する工程を、図4
(a)および(b)に基づき説明する。
【0053】PET(ポリエチレンテレフタレート)
フィルムなどのベースフィルム24に凹凸形成用金型2
3の凹凸形状を転写する(図4(a)参照)。
【0054】上記ベースフィルム24上に、後述する
ドライフィルムレジスト作製方法を用いて、感光性樹脂
膜25、保護フィルム26を形成し、ドライフィルムレ
ジスト27を作製する(図4(b)参照)。
【0055】以下に、図5(a)に基づき、ドライフィ
ルムレジスト作製方法について詳述する。
【0056】図5(a)に示すように、ドライフィルム
レジスト27は、例えばPETからなる透明なベースフ
ィルム24上に、感光性樹脂を、スリットコータ等の塗
工機を用いて感光性樹脂塗布用保護スリット28から均
一に塗布し、ヒータ29を用いて100℃で5分間乾燥
させて感光性樹脂膜25を形成し、さらに、該感光性樹
脂膜25の膜面に、ポリエチレンテレフタレートからな
る保護フィルム26を形成することで、作製することが
できる。尚、上記保護フィルム26は、感光性樹脂膜2
5に対する外部からの損傷や異物の付着を防止するため
に設けられる層である。
【0057】このように形成されたドライフィルムレジ
スト27は、ロール状に巻き取られてロール状ドライフ
ィルムレジスト27’となる。尚、上記感光性樹脂膜2
5には、特に制限無く公知の材料が使用できるが、アク
リル系の感光性樹脂材料を用いることがより望ましい。
【0058】(3)ドライフィルムレジストの転写 以上のように作製されたドライフィルムレジスト27
は、TFT14が形成されたガラス基板4(後の画素基
板1となる)上へ転写される。この転写の方法につい
て、図5(b)を参照しながら以下に説明する。
【0059】上記ドライフィルムレジスト27は、真空
ラミネータにより、TFT14や下層電極として機能す
るドレイン電極引出し部7a等が形成されているガラス
基板4に転写される。上記真空ラミネータの例として
は、アンガーエレクトロニック(ANGER ELECTRONIC)
(GMBH社製)の、VACUUM LAMINATOR TYPE VCL 等が
ある。図5(b)には、上記真空ラミネータを用いて、
ドライフィルムレジスト27をガラス基板4上に転写す
る様子が模式的に示されている。尚、図5(b)におい
ては、上記ガラス基板4上に形成されているTFT14
およびドレイン電極引出し部7a等は省略されている。
【0060】図5(b)中において、転写(加熱・圧
着)ローラ30とロール状ドライフィルムレジスト2
7’との間には、該ロール状ドライフィルムレジスト2
7’からのドライフィルムレジスト27の導入領域31
にて、ドライフィルムレジスト27にタワミやシワが発
生しないようテンションがかけられている。上記導入領
域31でのシワやタワミは、ガラス基板4への転写時に
発生する感光性樹脂膜25(レジスト層となる膜)のム
ラ、気泡のかみ込みとなるため、使用される感光性樹脂
材料、および転写するガラス基板4のサイズに応じ、上
記テンションに対して適時条件出しされる。
【0061】ガラス基板4付近まで誘導されたドライフ
ィルムレジスト27は、該ガラス基板4への転写直前に
保護フィルム剥離装置32により保護フィルム26が剥
離され、転写ローラ30によりガラス基板4に感光性樹
脂膜25が加熱・圧着されて、感光性樹脂膜25により
層間絶縁膜13が形成される。尚、剥離された保護フィ
ルム26は、保護フィルム巻取りローラ33に巻きとら
れる。また、感光性樹脂膜25の転写後に残るベースフ
ィルム24は、ベースフィルム巻取りローラ34に巻き
取られる。
【0062】以上の工程を経て、凹凸形状を有する層間
絶縁膜13が、TFT14等が形成されているガラス基
板4上に形成される。
【0063】(4)コンタクトホールの作製 次に、後の工程で形成する反射電極8と、ドレイン電極
引出し部7aとを接続するためのコンタクトホール9を
形成する。以下、フォトリソ工程を利用してコンタクト
ホール9を形成する工程について、図6(a)ないし
(c)を参照し、説明する。尚、分かりやすくするため
に、ドレイン電極7、ドレイン電極引出し部7aをガラ
ス基板4上の層として示している。
【0064】表面に凹凸形状が形成された層間絶縁膜
13に、図7に示すフォトマスク105を用いて、コン
タクトホール9形成用の露光を行う(図6(a)参
照)。フォトマスク105において、ハッチングが施さ
れていない部分が透光部105aである。
【0065】現像を行い、層間絶縁膜13の露光され
た部分を除去してコンタクトホール9を形成する(図6
(b)参照)。
【0066】反射電極8となる金属薄膜を、真空蒸着
にて2000Åの膜厚に成膜する(図6(c)参照)。
この金属薄膜(反射電極8)は、コンタクトホール9を
介して、下層のドレイン電極引出し部7aと接続され
る。この後、該金属薄膜を画素毎にパターニングするこ
とにより、反射電極8が完成する。本実施の形態におい
ては、上記金属薄膜としてアルミニウム(Al)を用い
たが、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、ク
ロム(Cr)等を用いることも可能である。
【0067】以上の(1)〜(4)の工程を経て、反射
板と画素電極としての機能を兼ね備えた反射電極8を有
する画素基板1が完成する。
【0068】上記画素基板1と貼り合わされる対向基板
2において、透光性基板16上に形成される透明電極1
7は、膜厚1000ÅのITO膜にて形成される。ま
た、画素基板1上および対向基板2上それぞれに形成さ
れる配向膜15は、塗布されたポリイミド等をその後焼
成することにより形成される。
【0069】次に、画素基板1と対向基板2とを貼り合
わせる。まず、液晶層3の間隔を面内で一定に保つため
のスペーサとして、プラスチックビーズ(図2(b)に
は示されていない。)が散布される。次に、液晶封止層
(図2(b)には示されていない。)としてグラスファ
イバースペーサが混入された接着性シール材を、スクリ
ーン印刷することにより形成し、その後、両基板1,2
を貼り合わせる。2枚の基板間の真空脱気により液晶を
注入して液晶層3を形成し、反射型液晶表示装置が作製
される。
【0070】上記した、(1)凹凸形成用金型の作製の
第2工程において説明したように、本実施の形態に係る
液晶表示装置の製造方法では、ステッパ露光機を用いた
繰り返し露光にて凹凸形成用金型23が作製される。こ
の際、各ショット毎の境界部分において、フォトマスク
101が互いに重なり合う領域が重ね合わせ領域102
として設けられ、さらに、このフォトマスク101は、
重ね合わせ領域102において2重露光が行われないよ
うに遮光部101eと透光部101fとが配置されてい
る。従って、数ショットに分けて繰り返し露光を行って
も、境界部分に溝などが形成されて目立つことはなく、
凹凸形成用金型23の全面に均一な凹凸形状を形成する
ことができる。
【0071】これにより、上記凹凸形成用金型23を利
用して形成される層間絶縁膜13の全面に、均一な凹凸
形状を形成することができる。よって、繰り返し露光に
おける境界領域とゲート配線5やソース配線6などの配
線パターンとの位置合わせを行う必要がなくなる。よっ
て、位置合わせ精度が緩和されてプロセスマージンが大
きくなり、この結果、良品率が向上する。
【0072】さらに、本実施の形態に係る液晶表示装置
の製造方法においては、層間絶縁膜13をドライフィル
ムレジスト27を用いて形成する。このように、層間絶
縁膜13を形成する際にドライフィルムレジスト27を
用いる利点としては、スピンコータを用いる場合よりも
部材のコストメリットがあるのは当然として(スピンコ
ータでは、基板上に初回に滴下したレジスト等の大半が
遠心力で基板外に飛ぶために、実際に基板上に残るレジ
ストは僅かとなってしまう。)、膜厚の均一性が良いこ
とが挙げられる。
【0073】たしかに、ベースフィルム24上に塗工さ
れる感光性樹脂膜25は、塗工の始点および終点部分
で、やはり膜厚の変動が発生する。しかし、ロール状ド
ライフィルムレジスト27’には、非常に長いドライフ
ィルムレジスト27が巻き取られるため、非常に長いベ
ースフィルム24上における感光性樹脂膜25の塗工の
始点および終点部分の領域は、全体に比べれば極僅かで
ある。これにより、膜厚の変動した上記始点および終点
部分を使用せずともコスト的にデメリットになることは
少なく、ましてスピンコータと比較した場合、問題にな
らないほどの部材が節約できる。
【0074】また、ベースフィルム24に感光性樹脂膜
25を塗工した段階で、図5(a)に示されているヒー
タ29により溶媒の乾燥が行われるため、スピンコータ
で塗布した時の様に、塗布した後にガラス基板4上で溶
媒の乾燥を行う必要がない。換言すれば、事前にある程
度乾燥させてあるため、仮に「乾きムラ」が発生したと
しても、その部分のフィルムを使用しなければ、パネル
に対する影響を無くすことができる。
【0075】更に、本実施の形態においては、スリット
コータ等の塗工機により感光性樹脂膜25を塗工するた
め、3〜6μm程度の厚い膜厚も容易に作製することが
できる。また、ベースフィルム24上にもともと均一に
形成された感光性樹脂膜25をガラス基板4上に転写す
るため、スピンコータを用いた場合のように、ガラス基
板4の中央部と周辺部とで膜厚差が大きくなることもな
い。
【0076】以上のように、層間絶縁膜13をドライフ
ィルムレジスト27を用いて感光性樹脂材料により形成
することで、同一基板内の層間絶縁膜13の均一性、お
よび層間絶縁膜13の厚膜化といった、スピンコータで
は実現が困難であった問題を解決することができる。さ
らに、コンタクトホール9の形成工程などは、これまで
と同様に、フォトリソ工程を利用することができる。
【0077】また、本実施の形態に係る液晶表示装置の
製造方法においては、後に層間絶縁膜13となる上記ド
ライフィルムレジスト27の感光性樹脂膜25表面に凹
凸形状を形成する際に、凹凸形成用金型23を用いる。
従って、装置依存性が非常に大きく、また作製状況にも
大きく依存するハーフ露光や熱ダレという工程を用いた
場合と比較して、凹凸形状の良好な再現性を実現するこ
とができる。
【0078】〔実施の形態2〕本発明の第2の実施の形
態について、図8に基づいて説明すれば、以下のとおり
である。なお、説明の便宜上、前記した実施の形態1に
おいて説明した部材と同様の機能を有する部材に対して
は、同一の参照番号を付記し、その説明を省略する。
【0079】本実施の形態に係る液晶表示装置の製造方
法においては、ドライフィルムレジスト作製の際に使用
する凹凸形成用金型の作製方法が、実施の形態1の場合
と異なる。具体的には、凹凸形成用金型の作製時の繰り
返し露光において、使用される遮光手段が実施の形態1
で使用したフォトマスク101とは異なる。しかし、そ
の他の製造工程については実施の形態1の場合と同じで
ある。以下に、本実施の形態において用いられる遮光手
段について、図8(a),(b)を用いて説明する。
【0080】図8(a)には、本実施の形態における凹
凸形成用金型の作製時に用いられる、凹凸形成用遮光手
段としてのフォトマスク106の平面図が示されてい
る。図中、フォトマスク106においてハッチングが施
されている領域が遮光部106eであり、ハッチングが
施されていない領域が透光部106fである。該透光部
106fの形状は直径10μmの円形となっているが、
これには限定されず、直径が相異なる円形を、ランダム
に設けることも可能である。
【0081】上記フォトマスク106の周端部分(破線
から端部までの領域)には、フォトマスク101と同
様、繰り返し露光時に重ね合わせ領域102となる左端
部領域106a、右端部領域106b、上端部領域10
6c、および下端部領域106dが設けられている。こ
れらの各領域106a〜106dには透光部106fが
設けられていない。従って、繰り返し露光時において、
重ね合わせ領域102は完全に遮光された状態となり、
この領域には凹凸が形成されない。
【0082】重ね合わせ領域102の幅が狭い(約6μ
m以下)場合は、上記のように重ね合わせ領域102に
凹凸形状が形成されなくても反射特性に対する影響は特
になく、画素基板1全体のパターンとしては無視するこ
とができる。従って、本実施の形態のように、フォトマ
スク106の重ね合わせ領域102に対応する部分を、
完全に遮光部106eとすることが可能である。さら
に、このような構成により、フォトマスク106の設計
も簡略化することができる。
【0083】尚、上記各領域106a〜106dの幅
は、0.1μm〜10μmの範囲内、より好ましくは6
μm以下であることが好ましく、本実施の形態において
は3μmとなっている。
【0084】図8(b)には、上記フォトマスク106
を用いて繰り返し露光を行う様子が、模式的に示されて
いる。同図においては、1回目と2回目の露光の様子が
同時に示されているので、区別するために、1回目に使
用されるフォトマスク106を第1フォトマスク107
とし、2回目に使用されるフォトマスク106を第2フ
ォトマスク108とする。さらに、第1フォトマスク1
07および第2フォトマスク108において、フォトマ
スク106の各領域106a〜106fに対応する領域
を、107a〜107f、108a〜108fとする。
【0085】1回目の露光領域(第1フォトマスク10
7の設置領域)と2回目の露光領域(第2フォトマスク
108の設置領域)とは、重ね合わせ領域102で重な
り合うように露光される。すなわち、第1フォトマスク
107の右端部領域107bと、第2フォトマスク10
8の左端部領域108aとの設置領域は互いに重なり合
う。
【0086】以上のように、重ね合わせ領域102の幅
が小さい場合には、上記のようなフォトマスク106を
用いて繰り返し露光を行うことにより、フォトマスク1
01を使用する場合と同様の効果が得られるとともに、
フォトマスク自体の設計が簡略化されるという効果も得
ることができる。
【0087】〔実施の形態3〕本発明の第3の実施の形
態について、図9および図10に基づいて説明すれば、
以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記した実
施の形態1,2において説明した部材と同様の機能を有
する部材に対しては、同一の参照番号を付記し、その説
明を省略する。
【0088】本実施の形態に係る液晶表示装置の製造方
法においては、ドライフィルムレジスト作製の際に使用
する凹凸形成用金型の作製方法が、実施の形態1,2の
場合と異なる。具体的には、凹凸形成用金型の作製時の
繰り返し露光において、使用される遮光手段が実施の形
態1で使用したフォトマスク101とは異なる。しか
し、その他の製造工程については実施の形態1,2の場
合と同じである。以下に、本実施の形態において用いら
れる遮光手段について、図9(a),(b)、および図
10(a),(b)を用いて説明する。
【0089】図9(a)には、本実施の形態で用いられ
る凹凸形成用遮光手段としてのフォトマスク109の平
面図が示されている。図中、フォトマスク109におい
てハッチングが施されている領域が遮光部109eであ
り、ハッチングが施されていない領域が透光部109f
である。該透光部109fの形状として、ここでは直径
10μmの円形が用いられているが、これには限定され
ず、直径が相異なる円形をランダムに設けてもよい。
【0090】上記フォトマスク109の周端部分(破線
から端部までの領域)には、フォトマスク101と同
様、繰り返し露光時に重ね合わせ領域102となる左端
部領域109a、右端部領域109b、上端部領域10
9c、および下端部領域109dが設けられている。上
記右端部領域109bおよび上記上端部領域109cに
は透光部109fが形成されているが、繰り返し露光時
にこれらの領域と重ね合わされる上記左端部領域109
aおよび上記下端部領域109dには、透光部109f
が形成されていない。
【0091】図9(b)には、上記フォトマスク109
を用いて繰り返し露光を行う様子が、模式的に示されて
いる。同図においては、1回目と2回目の露光の様子が
同時に示されているので、区別するために、1回目に使
用されるフォトマスク109を第1フォトマスク110
とし、2回目に使用されるフォトマスク109を第2フ
ォトマスク111とする。さらに、第1フォトマスク1
10および第2フォトマスク111において、フォトマ
スク109の各領域109a〜109fに対応する領域
を、110a〜110f、111a〜111fとする。
【0092】1回目の露光領域(第1フォトマスク11
0の設置領域)と2回目の露光領域(第2フォトマスク
111の設置領域)とは、重ね合わせ領域102で重な
り合うように露光される。すなわち、第1フォトマスク
110の右端部領域110bと、第2フォトマスク11
1の左端部領域111aとの設置領域は互いに重なり合
う。
【0093】繰り返し露光に上記のような構成のフォト
マスク109を用いることにより、重ね合わせ領域10
2となる部分は、2回の露光の内、何れか一方の露光時
にのみ露光されることになる。すなわち、重ね合わせ領
域102において、一方の露光で凹凸形状が形成され、
他方の露光では全て遮光されるように、フォトマスク1
09のパターン配置が設計される。これにより、実施の
形態1,2の製造方法を用いる場合と同様の作用効果を
得ることができる。
【0094】以上のように、本実施の形態に係る液晶表
示装置の製造方法においては、繰り返し露光時に使用す
る遮光手段が、重ね合わせ領域102に対し、一方の露
光時にのみ、凹凸形状を形成するための露光を行う透光
部を有し、他方の露光時には完全に遮光してしまうよう
なパターン形成となっている。よって、重ね合わせ領域
102に2重露光部分が生じず、実施の形態1,2と同
様の効果が得られる。よって、遮光手段としては、重ね
合わせ領域102で何れか一方の露光時にのみ、凹凸形
状が形成されるパターンを有していれば良いため、図1
0(a)に示すようなフォトマスク112も当然使用可
能である。該フォトマスク112は、フォトマスク10
9とは逆の周端部領域に凹凸形成用の透光部が設けられ
ている。つまり、左端部領域112aと下端部領域11
2dとに透光部112fが配置されて、右端部領域11
2bと上端部領域112cとには遮光部112eのみが
配置されている。また、繰り返し露光時の様子は、図1
0(b)に示されている。図中、113は第1フォトマ
スクであり、114は第2フォトマスクを示している。
【0095】〔実施の形態4〕本発明の第4の実施の形
態について、図11に基づいて説明すれば、以下のとお
りである。尚、説明の便宜上、前記した実施の形態1な
いし3において説明した部材と同様の機能を有する部材
に対しては、同一の参照番号を付記し、その説明を省略
する。
【0096】本実施の形態に係る液晶表示装置の製造方
法においては、ドライフィルムレジスト作製の際に使用
する凹凸形成用金型の作製方法が、実施の形態1ないし
3の場合と異なる。以下に、図11(a)ないし(h)
を用い、本実施の形態における凹凸形成用金型の作製方
法について説明する。
【0097】第1工程として、まず、ガラス基板35上
全面にポジ型の感光性樹脂が塗布されて、感光性樹脂膜
(マスタ形成用絶縁膜)36が形成される(図11
(a)参照。)。該感光性樹脂膜36であるレジスト材
料としては、例えばOFPR−800(東京応化社製)
が用いられ、好ましくは500rpm〜3000rpm
でスピンコートにより塗布される。本実施の形態におい
ては、2000rpmで30秒間塗布を行った。
【0098】第2工程として、フォトマスク101を用
い、実施の形態1ないし3と同様の方法によって、上記
感光性樹脂膜36の全面に同じパターンが形成されるよ
うに、数ショットに分けてステッパ露光機にて繰り返し
露光を行う(図11(b)参照)。尚、図11(b)に
おいては、2回に分けて行われる露光が同時に示されて
いる。また、遮光手段としてはフォトマスク101に限
らず、前期した実施の形態2および3で使用したフォト
マスク106,109,112も、当然使用可能であ
る。
【0099】第3工程では、第2工程の繰り返し露光終
了後に、感光性樹脂膜36の露光された部分を現像する
ことにより、ガラス基板35上に該感光性樹脂膜36か
らなる凸部36aが形成される(図11(c)参照)。
これにより、凸部36aは、フォトマスク101の遮光
部101eと同様なパターンとして形成される。また、
数ショットに分けて繰り返し露光を行った際の境界部分
にも、同様に凸形状(凸部36a)が形成されるので、
境界部分であることが目立たなくなっている。また、本
実施の形態においては、現像液として2.38%のNM
D−3(東京応化社製)を用いたが、これに限定される
ものではない。
【0100】第4工程では、熱処理が施されて、凸部3
6aの角が取り除かれた滑らかな凸形状が形成される
(図11(d)参照)。熱処理の温度としては120℃
〜250℃が好ましく、本実施の形態では、180℃で
30分間の熱処理を施した。
【0101】第5工程では、表面に感光性樹脂膜36の
滑らかな凸部36aが形成されたガラス基板35上に、
スピンコートによりレジスト樹脂を1000rpm〜3
500rpmで塗布し、絶縁保護膜37を形成する(図
11(e)参照)。該絶縁保護膜37表面は、下層であ
る感光性樹脂膜36の凸形状(凸部36a)に応じて凹
凸形状となるが、ガラス基板35表面の凹凸形状よりも
滑らかな形状となる。尚、本実施の形態においては、レ
ジスト樹脂を2200rpmで20秒間塗布し、1μm
の膜厚の絶縁保護膜37を形成した。
【0102】第6工程では、上記絶縁保護膜37の表面
に、スパッタ装置により、電鋳用の金属膜としてNiを
成膜し、電鋳用Ni層38を形成する(図11(f)参
照)。
【0103】第7工程では、Ni電鋳(メッキ浴:Ni
−SO4 −NH4 Cl−H3 BO3、陽極:電解Ni)
を行い、凹凸形成用金型(マスタ)39を形成する(図
11(g)参照)。
【0104】第8工程として、凹凸形成用金型39が完
成する(図11(h)参照)。
【0105】以上のような方法により作製された凹凸形
成用金型39には、その全面に均一な凹凸形状が形成さ
れるので、繰り返し露光におけるショット毎の境界が、
溝などとなって目立つことがない。上述したように、凹
凸形成用金型39の作製以外は、実施の形態1ないし3
の場合と同様の方法を用いて反射型液晶表示装置が作製
されるので、本実施の形態に係る液晶表示装置の製造方
法も、実施の形態1ないし3の製造方法と同様の作用効
果を実現することが可能である。
【0106】〔実施の形態5〕本発明の第5の実施の形
態について、図12に基づいて説明すれば、以下のとお
りである。尚、説明の便宜上、前記した実施の形態1な
いし4において説明した部材と同様の機能を有する部材
に対しては同一の参照番号を付記し、その説明を省略す
る。
【0107】前記した実施の形態1ないし4に係る液晶
表示装置の製造方法では、それぞれ、層間絶縁膜13を
形成する際にドライフィルムレジスト27を用いてい
た。しかし、本実施の形態においては、TFT14やド
レイン電極7(ドレイン電極引き出し部7a)等が形成
されたガラス基板4上に形成された感光性樹脂膜40
に、凹凸形状を直接形成する。以下、図12(a)ない
し(f)に基づき、層間絶縁膜13および反射電極8の
作製方法について説明する。尚、図12においては、図
の煩雑化を避けるために、ガラス基板4上にドレイン電
極7、ドレイン電極引き出し部7aのみが図示されてい
る。
【0108】第1工程において、TFT14やドレイン
電極7、ドレイン電極引き出し部7a等が形成されたガ
ラス基板4上全面に、ポジ型の感光性樹脂(レジスト材
料)が塗布されて感光性樹脂膜40が形成される。該感
光性樹脂としては、例えばOFPR−800(東京応化
社製)が用いられ、好ましくは500rpm〜3000
rpmでスピンコートにより塗布される。本実施の形態
においては、2000rpmで30秒間塗布を行った。
【0109】第2工程として、図1(a)に示すフォト
マスク101を用いて、上記感光性樹脂膜40の全面に
同じパターンが形成されるように、数ショットに分けて
ステッパ露光機にて繰り返し「ハーフ露光」を行う(図
12(b)参照)。尚、図12(b)においては、2回
に分けて行われる露光が同時に示されている。この工程
において行われる、フォトマスク101を用いた繰り返
し露光についての詳細は、実施の形態1において凹凸形
成用金型23作製時の第2工程で説明したとおりであ
る。
【0110】第3工程として、次に、図7に示すコンタ
クトホール形成用のフォトマスク105を用い、上記感
光性樹脂膜40に対して露光を行う(図12(c)参
照)。コンタクトホール9は、下層のドレイン電極引き
出し部7aと、後の工程で形成される反射電極8とを接
続するためのものなので、ここでは、「ハーフ露光」で
はなく完全な露光が行われる。露光量としては150m
J〜1000mJが好ましく、本実施の形態においては
300mJで露光を行った。
【0111】第4工程では、感光性樹脂膜40におい
て、第2および第3工程で露光された部分を現像により
除去する(図12(d)参照)。これにより、感光性樹
脂膜40に、表面の凹凸形状と、コンタクトホール9と
が形成される。
【0112】凹凸形成のための露光(上記第2工程)
は、実施の形態1で説明したとおりであるので、繰り返
し露光における露光の境界部分にも、他の部分と同様の
凹凸形状を形成することができる。
【0113】第5工程では、熱処理が施され、感光性樹
脂膜40表面の凹凸部分の角がとれた滑らかな凹凸形状
が形成されて、層間絶縁膜13が完成する(図12
(e)参照)。ここでは、120℃〜250℃で熱処理
を行うことが好ましい。本実施の形態においては、18
0℃で30分間の熱処理を行った。
【0114】第6工程では、上記のように形成された層
間絶縁膜13上に、反射電極8となる金属薄膜を、真空
蒸着にて膜厚2000Åで形成する(図12(f)参
照)。この金属薄膜(反射電極8)は、コンタクトホー
ル9を介して、下層のドレイン電極引き出し部7aと接
続される。
【0115】この後、さらに該金属薄膜を画素毎にパタ
ーニングすることにより、反射電極8が完成し、画素基
板1が形成される。本実施の形態においては、上記金属
薄膜としてAlを用いたが、Ag、Cu、Ni、Cr等
を用いることも可能である。
【0116】本実施の形態に係る液晶表示装置の製造方
法においては、層間絶縁膜13となる感光性樹脂膜40
に、凹凸形状のための繰り返し露光を行う際、境界部分
102において2重に露光される領域がないように透光
部分と遮光部分とが配置されたフォトマスク101が用
いられる。従って、数ショットに分けて繰り返し露光を
行っても、感光性樹脂膜40において境界部分102に
対応する領域に溝などが形成されて目立つことはなく、
全面に均一な凹凸形状を形成することができる。
【0117】これにより、全面に均一な凹凸形状が設け
られた層間絶縁膜13を形成することができるので、繰
り返し露光時にフォトマスク101を配置する際に、下
層の配線パターン(ゲート配線5、ソース配線6等)と
境界部分102との位置を合わせる必要がなくなる。こ
の結果、位置合わせ精度が緩和されて、プロセスマージ
ンが大きくなり、良品率の向上につながる。
【0118】尚、本実施の形態においては、繰り返し露
光時に用いる遮光手段としてフォトマスク101を用い
たが、他の遮光手段、例えば図8ないし図10に示され
ているフォトマスク106,109,112を用いるこ
とも、当然可能である。
【0119】上記した実施の形態1ないし5において
は、製造される液晶表示装置を反射型液晶表示装置とし
たが、必ずしもこれに限定されるものではない。例え
ば、透過と反射との両方使用が可能なハイブリット型液
晶表示装置において、反射領域となる反射電極の下層の
層間絶縁膜を形成する場合に適用することにより、反射
領域における反射特性が向上したハイブリット型液晶表
示装置を実現することができる。
【0120】さらに、上記した実施の形態1ないし5に
おいては、露光時に用いられるレジスト(感光性樹脂膜
21,25,36,40)として、光の当たった所が除
去されるポジ型のレジストを用いているが、光の当たっ
た所が残るネガ型のレジストを用いることも当然可能で
ある。
【0121】
【発明の効果】以上のように、本発明の液晶表示装置の
製造方法は、感光性を有するマスタ形成用絶縁膜を、複
数に分割した分割領域毎に凹凸形成用遮光手段を用いて
露光することにより、凹凸形成用マスタを作製する第1
の工程と、上記凹凸形成用マスタを用いて、表面に凹凸
形状を有するドライフィルムレジストを作製する第2の
工程と、上記ドライフィルムレジストを用いて、一対の
基板のうちの他方の基板上に層間絶縁膜を形成する第3
の工程と、上記層間絶縁膜を所定の形状にパターニング
し、上記他方の基板上に設けられている下層電極の位置
に合わせてコンタクトホールを形成する第4の工程と、
上記層間絶縁膜上に、上記コンタクトホールを介して上
記下層電極と接続される上記反射電極を形成する第5の
工程とを含み、さらに、上記第1の工程で行われる露光
では、互いに隣接する分割領域の境界部に重ね合わせ領
域が設けられており、上記凹凸形成用遮光手段には、異
なる露光時に上記重ね合わせ領域の同位置を露光しない
ように透光部が配置されている方法である。
【0122】これにより、セル厚のムラによる表示不良
を抑制し、かつ層間絶縁膜の厚膜化と安定性の良い凹凸
形状を同時に実現して、安定した光拡散性を有する反射
電極を備えた液晶表示装置を製造することができるとい
う効果を奏する。さらに、繰り返し露光における境界領
域とゲート配線やソース配線などの配線パターンとの位
置合わせを行う必要がなくなるので、位置合わせ精度が
緩和されてプロセスマージンが大きくなり、結果、良品
率の向上につながるという効果も併せて奏する。
【0123】また、上記液晶表示装置の製造方法におい
て、上記凹凸形成用遮光手段が、上記重ね合わせ領域に
対応する位置に透光部を有さないようにすることも可能
である。
【0124】これにより、重ね合わせ領域の幅が小さい
時には、上記のような凹凸形成用遮光手段を用いること
で、遮光手段自体の設計を簡略化することができるとい
う効果をさらに奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る液
晶表示装置の製造方法において、凹凸形成用金型の作製
時に使用するフォトマスクの平面図であり、(b)は、
該フォトマスクを用いて繰り返し露光を行う様子を模式
的に示す説明図である。
【図2】(a)は、本発明に係る液晶表示装置の製造方
法を用いて作製される反射型液晶表示装置の、画素基板
側の一画素分周辺の構成を示す平面図であり、(b)
は、該反射型液晶表示装置を(a)に示すA−Aで切断
した断面図である。
【図3】(a)ないし(g)は、上記凹凸形成用金型の
作製方法を示す工程図である。
【図4】(a)および(b)は、上記凹凸形成用金型を
原版としてドライフィルムレジストを作製する方法を示
す工程図である。
【図5】(a)は、上記ドライフィルムレジストを作製
する様子を模式的に示す説明図であり、(b)は、該ド
ライフィルムレジストを用いて層間絶縁膜を形成する様
子を模式的に示す説明図である。
【図6】(a)ないし(c)は、フォトリソ工程を利用
してコンタクトホールを形成する方法を示す工程図であ
る。
【図7】上記コントクトホール形成用のフォトマスクの
平面図である。
【図8】(a)は、本発明の第2の実施形態に係る液晶
表示装置の製造方法において、凹凸形成用金型の作製時
に使用するフォトマスクの平面図であり、(b)は、該
フォトマスクを用いて繰り返し露光を行う様子を模式的
に示す説明図である。
【図9】(a)は、本発明の第3の実施形態に係る液晶
表示装置の製造方法において、凹凸形成用金型の作製時
に使用するフォトマスクの平面図であり、(b)は、該
フォトマスクを用いて繰り返し露光を行う様子を模式的
に示す説明図である。
【図10】(a)は、本発明の第3の実施形態に係る液
晶表示装置の製造方法において、凹凸形成用金型の作製
時に使用する、図9に示すフォトマスクとは異なる他の
フォトマスクの平面図であり、(b)は、該フォトマス
クを用いて繰り返し露光を行う様子を模式的に示す説明
図である。
【図11】(a)ないし(h)は、本発明の第4の実施
の形態に係る液晶表示装置の製造方法において、凹凸形
成用金型の作製方法を示す工程図である。
【図12】(a)ないし(f)は、本発明の第5の実施
の形態に係る液晶表示装置の製造方法において、層間絶
縁膜および反射電極の作製方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1 画素基板 2 対向基板(透光性基板) 3 液晶層 7a ドレイン電極引出し部(下層電極) 8 反射電極 9 コンタクトホール 13 層間絶縁膜 21 感光性樹脂膜(マスタ形成用絶縁膜) 23 凹凸形成用金型(凹凸形成用マスタ) 27 ドライフィルムレジスト 36 感光性樹脂膜(マスタ形成用絶縁膜) 39 凹凸形成用金型(凹凸形成用マスタ) 101 フォトマスク(凹凸形成用遮光手段) 101f 透光部 106 フォトマスク(凹凸形成用遮光手段) 106f 透光部 109 フォトマスク(凹凸形成用遮光手段) 109f 透光部 112 フォトマスク(凹凸形成用遮光手段) 112f 透光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA03 BA15 BA20 2H088 EA03 FA10 FA17 FA25 FA27 FA30 HA08 MA02 2H091 FA16Y FB04 FB08 FC02 FC10 FC19 FC22 FC26 FC29 FC30 FD04 FD13 FD23 GA13 LA03 LA11 LA12 LA16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶層を挟持する一対の基板のうち少なく
    とも一方が透光性を有する透光性基板であり、他方の基
    板に設けられた下層電極上に、表面に凹凸形状を有する
    層間絶縁膜を介して反射電極が設けられている液晶表示
    装置の製造方法において、 感光性を有するマスタ形成用絶縁膜を、複数に分割した
    分割領域毎に凹凸形成用遮光手段を用いて露光すること
    により、凹凸形成用マスタを作製する第1の工程と、 上記凹凸形成用マスタを用いて、表面に凹凸形状を有す
    るドライフィルムレジストを作製する第2の工程と、 上記ドライフィルムレジストを用いて、上記他方の基板
    上に上記層間絶縁膜を形成する第3の工程と、 上記層間絶縁膜を所定の形状にパターニングし、上記下
    層電極の位置に合わせてコンタクトホールを形成する第
    4の工程と、 上記層間絶縁膜上に、上記コンタクトホールを介して上
    記下層電極と接続される上記反射電極を形成する第5の
    工程とを含み、 さらに、上記第1の工程で行われる露光では、互いに隣
    接する分割領域の境界部に重ね合わせ領域が設けられて
    おり、上記凹凸形成用遮光手段には、異なる露光時に上
    記重ね合わせ領域の同位置を露光しないように透光部が
    配置されていることを特徴とする液晶表示装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】上記凹凸形成用遮光手段は、上記重ね合わ
    せ領域に対応する位置に透光部を有さないことを特徴と
    する請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
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