JP2001354907A - 光硬化性着色塗料組成物 - Google Patents
光硬化性着色塗料組成物Info
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Abstract
硬化性、平滑性、ツヤ感などがすぐれている、特に中塗
り塗料として好適な光硬化性着色塗料、及びそれを使用
した塗膜形成方法に関する。 【構成】 補色関係にある複数の有彩色顔料を併用して
マンセルチャートN値で2〜10のグレー乃至ブラック
色に調色され、かつ波長380〜430nmの光線によ
る塗膜の光線透過率が0.5%以上である着色塗膜を形
成する紫外線硬化性着色塗料、及びこの紫外線硬化性着
色塗料を中塗り塗料として塗装し、その塗膜を紫外線照
射により硬化した後、その塗面に上塗り塗料を塗装する
ことを特徴とする塗膜形成方法。
Description
ク色に調色され、しかも光硬化性、平滑性、ツヤ感など
がすぐれている、特に中塗り塗料として好適な光硬化性
着色塗料、及びそれを使用した塗膜形成方法に関する。
合開始剤を主成分とする光硬化性塗料に着色顔料を配合
してなる着色塗料塗膜を、活性光線の照射により硬化せ
しめる試みがなされているが、しかしながら、着色塗膜
への活性光線の透過性が不十分なために、特に塗膜深部
まで架橋硬化反応を十分に行わしめることは困難であ
り、その塗膜の平滑性、ツヤ感などが劣るという欠陥を
有している。
このような欠陥を解消することを目的とする。
成すべく鋭意研究を行なった結果、今回、補色関係にあ
る複数の有彩色顔料を併用してマンセルチャートN値で
2〜10のグレー乃至ブラック色に調色することによ
り、波長380〜430nmの光線による塗膜の光線透
過率が0.5%以上である着色塗膜が形成され、紫外線
照射による硬化性がすぐれた着色塗料として有用である
ことを見出し、本発明を完成した。
の有彩色顔料を併用してマンセルチャートN値で2〜1
0のグレー乃至ブラック色に調色され、かつ波長380
〜430nmの光線による塗膜の光線透過率が0.5%
以上である着色塗膜を形成する紫外線硬化性着色塗料
(以下、「本塗料」という)が提供される。
して塗装し、その塗膜を紫外線照射により硬化してか
ら、その塗面に上塗り塗料を塗装することを特徴とする
塗膜形成方法(以下、「本方法」という)を提供する。
詳細に説明する。
料を併用してマンセルチャートN値で2〜10のグレー
乃至ブラック色に調色され、かつ波長380〜430n
mの光線による塗膜の光線透過率が0.5%以上である
着色塗膜を形成する紫外線硬化性着色塗料である。
彩色顔料とは、例えば、マンセルの色相環でお互いほぼ
反対の位置にある有彩色の2色の顔料のことである。本
塗料では、この補色関係にある2色以上の着色顔料を、
マンセルチャートN値で2〜10、好ましくは3〜8の
範囲内に含まれるグレー乃至ブラック色の無彩色になる
ような比率で混合調色することが必要である。補色関係
にある有彩色の組合わせとして、例えば、赤と青緑、青
と黄赤、黄と青紫、緑と赤紫、紫と黄緑などがあげられ
る。かかる有彩色顔料としては既知のソリッドカラー顔
料が使用でき、例えば、カドミウムレッド、モリブデン
レッド、クロムエロ−、酸化クロム、プルシアンブル
−、コバルトブル−、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、
キナクリドン顔料、イソインドリン顔料、スレン系顔
料、ペリレン顔料などがあげられるが、これらのみに限
定されない。
は、白色顔料と黒色顔料とを混合しても得られるが、こ
のような無彩色顔料を組み合せて得られる色は、光透過
性が十分でなく、紫外線による塗膜の硬化性が劣るの
で、本発明の目的が達成できない。
料を併用してマンセルチャートN値で2〜10のグレー
乃至ブラック色に調色された顔料成分(以下、「補色顔
料成分」という)を含有し、これを重合性不飽和化合物
(A)、光重合開始剤(B)などに混合分散せしめるこ
とにより得られる。
重合性不飽和結合を1個以上、さらに必要に応じて水酸
基を有する化合物であって、その数平均分子量は、通
常、100〜100000、特に300〜10000の
範囲内が適している。具体的には、下記に示す化合物が
あげられる。
HC=CH2(式中、Phはフェノール基又は炭素数1
5以下のアルキル基が置換したフェノール基、nは1〜
6の整数である)で示されるフェノールエチレンオキサ
イド変性アクリレート、2−エチルヘキシルカルビトー
ルアクリレート、N−ビニルピロリドン、ビスフェノー
ルAエチレンオキサイド変性ジアクリレート、イソシア
ヌル酸エチレンオキサイド変性ジアクリレート、トリプ
ロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリト
ールジアクリレートモノステアレート、テトラエチレン
グリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジ
アクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロ
パンプロピレンオキサイド変性トリアクリレート、イソ
シアヌル酸エチレンオキサイド変性トリアクリレート、
トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリア
クリレート、ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサ
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ポリウレタンの両末端水酸基に2モルのアクリル酸
を付加させたオリゴマー、ω−カルボキシーポリカプロ
ラクトンモノアクリレート、フタル酸モノヒドロキシエ
チルアクリレート、アクリル酸ダイマー、2−ヒドロキ
シー3−フェノキシプロピルアクリレート、ポリエステ
ルの末端水酸基に2モル以上のアクリル酸を付加したオ
リゴマーなど。
類と(メタ)アクリル酸などのカルボキシル基含有重合
性不飽和化合物とのモノエステル化物、例えば、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸
ステアリルなど。
0個のグリコ−ル類と(メタ)アクリル酸などのカルボ
キシル基含有重合性不飽和化合物とのモノ又はジ−エス
テル化物、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
−ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、エチ
レンジ(メタ)アクリレ−ト、プロピルジ(メタ)アク
リレ−トなど。
基を有する化合物のエポキシ基に、カルボキシル基含有
重合性不飽和化合物を付加せしめてなる化合物。エポキ
シ基、さらに必要に応じて水酸基を有する化合物は、例
えば、エポキシ基含有不飽和化合物、さらに必要に応じ
て水酸基含有不飽和化合物、その他の不飽和化合物を重
合することにより得られる。エポキシ基含有不飽和化合
物として、グリシジル(メタ)アクリレ−トなどがあげ
られ、水酸基含有不飽和化合物としては上記3)で例示
したモノエステル化物が好適に使用できる。その他の不
飽和化合物は、水酸基やエポキシ基を有さない重合性不
飽和化合物であって、上記2)で例示したモノエステル
化物;炭素数2〜10のグリコ−ルと(メタ)アクリル
酸とのジエステル化物;(メタ)アクリル酸メトキシブ
チル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)ア
クリル酸エトキシブチルなどのアクリル酸又はメタクリ
ル酸の炭素数2〜18のアルコキシアルキルエステル;
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、アク
リロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニルなどのビニル化
合物などがあげられる。また、この重合体のエポキシ基
に付加せしめるカルボキシル基含有重合性不飽和化合物
としては、アクリル酸又はメタクリル酸などが好適に使
用できる。
水酸基を併存する化合物に含まれるカルボキシル基に、
エポキシ基含有不飽和化合物を付加せしめてなる化合
物。カルボキシル基、さらに必要に応じて水酸基を有す
る化合物は、例えば、カルボキシル基含有重合性不飽和
化合物、さらに必要に応じて水酸基含有不飽和化合物、
その他の不飽和化合物を使用して、これらを既知の方法
で共重合することにより得られる。これらの不飽和化合
物としては、上記2)〜4)で例示したものが使用でき
る。さらに、カルボキシル基を有するポリエステル樹脂
も使用できる。
水酸基は含んでいない)に、カルボキシル基含有不飽和
化合物を付加せしめてなる化合物。エポキシ基を有する
化合物としては、上記のエポキシ基含有不飽和化合物、
必要に応じてその他の不飽和化合物を使用してなる重合
体;ビスフェノ−ルのグリシジルエ−テル類;グリシジ
ルエステル類;脂環式エポキシ樹脂などがあげられる。
カルボキシル基含有不飽和化合物としては上記したもの
が使用できる。この付加反応は、エポキシ基とカルボキ
シル基との開環エステル化反応であって、この反応によ
り、2級水酸基と重合性不飽和結合が同時に導入でき
る。
すべてに、ジイソシアネ−ト化合物と水酸基含有不飽和
化合物との等モル付加物を付加せしめた化合物。水酸基
含有化合物としては、例えば、水酸基含有不飽和化合
物、さらに必要に応じてその他の不飽和化合物を使用し
てなる重合体;水酸基を有せしめたポリエステル樹脂;
水酸基を有するポリエ−テル樹脂などがあげられる。エ
チレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、トリメチロ
−ルプロパンなどの低分子量多価アルコ−ルなども水酸
基含有化合物として使用できる。さらに、この低分子量
多価アルコ−ルの水酸基にε−カプロラクトンのような
環状エステルを開環付加反応させてその末端に水酸基を
有せしめたものも水酸基含有化合物として包含される。
ジイソシアネ−ト化合物は、1分子中に2個のイソシア
ネ−ト基を有する化合物であり、例えば、トリレンジイ
ソシアネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、キ
シリレンジイソシアネ−ト、ナフタレンジイソシアネ−
トなどの芳香族ジイソシアネ−ト;テトラメチレンジイ
ソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、ダイ
マ−酸ジイソシアネ−ト、リジンジイソシアネ−トなど
の脂肪族ジイソシアネ−ト;メチレンビス(シクロヘキ
シルイソシアネ−ト)、イソホロンジイソシアネ−ト、
メチルシクロヘキサンジイソシアネ−ト、シクロヘキサ
ンジイソシアネ−ト及びシクロペンタンジイソシアネ−
トなどの脂環族ジイソシアネ−トなどがあげられる。水
酸基含有不飽和化合物としては上記した化合物が使用で
きる。
和化合物との等モル付加物の1分子中にはイソシアネ−
ト基と重合性不飽和結合とが1個ずつ併存している。こ
の付加物のイソシアネ−ト基を、水酸基含有化合物の水
酸基の一部もしくは全部とウレタン化反応させることに
より、重合性不飽和結合、さらには水酸基を導入するこ
とができる。また、1分子中にイソシアネ−ト基及び重
合性不飽和結合を併存する化合物として、例えば、イソ
シアネ−トエチルメタクリレ−ト、ジメチルメタイソイ
ソプロペニルベンジルイソシアネ−ト(通称、TMI)
なども使用できる。
重合性不飽和結合、さらに必要に応じて水酸基を有して
おり、その数平均分子量は、通常、100〜10000
0、特に200〜10000の範囲内が適しており、重
合性不飽和結合は1分子中に1以上が適している。
の照射により、重合性不飽和化合物(A)による架橋
(重合)反応を促進させるためのものであり、例えば、
ベンゾイン、ベンゾインメチルエ−テル、ベンゾインエ
チルエ−テル、2−メチルベンゾイン、ベンジル、ベン
ジルジメチルケタ−ル、ジフェニルスルフィド、テトラ
メチルチウラムモノサルファイド、ジアセチル、エオシ
ン、チオニン、ミヒラ−ケトン、アントラセン、アント
ラキノン、アセトフェノン、α−ヒドロキシイソブチル
フェノン、p−イソプロピルαヒドロキシイソブチルフ
ェノン、α・α´ジクロル−4−フェノキシアセトフェ
ノン、1−ヒドロキシ−1−シクロヘキシルアセトフェ
ノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、メチルベンゾイルフォルメイト、2−メチル−1−
[4−(メチルチオ)フェニル]・2・モルフォリノ−
プロペン、チオキサントン、ベンゾフェノン、2,2−
ジメトキシ−1、2−ジフェニルエタン−1−オン、1
−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、1
−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、ベ
ンゾフェノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)
フェニル]−2−モンフォリノプロパノン1、2−ベン
ジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフ
ェニル)−ブタノン1、2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニル−プロパン−1−オン、2,4,6−トリ
メチルベンゾイルジフェニル−フォスフィンオキサイ
ド、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニ
ル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1
オン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス(2,6−
ジフルオロ−3−(ピル−イル)チタニウム)、2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オ
ン、ビスアシルフォスフィンオキサイド、ビス(2,
4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオ
キサイド、(η5 −2,4−シクロペンタジエン−1
−イル)[(1,2,3,4,5,6−η)−(1−メ
チルエチル)ベンゼン]−アイアン(1+)−ヘキサフ
ルオロフォスフェイト(1−)などがあげられる。光重
合開始剤(B)は、重合性不飽和化合物(A)100重
量部(固形分)あたり、0.1〜10重量部、特に0.
5〜5重量部が適している。
化合物(A)100重量部(固形分)あたり、5〜20
0重量部、特に10〜100重量部の範囲内が適してい
る。
不飽和化合物(A)及び光重合開始剤(B)を必須成分
としており、これらを有機溶剤及び(又は)水に混合せ
しめることによって得られ、その塗膜の色調はマンセル
チャートN値で2〜10のグレー乃至ブラック色に調色
され、かつ波長380〜430nmの光線による塗膜の
光線透過率が0.5%以上である着色塗膜を形成する紫
外線硬化性着色塗料である。そして、本塗料により形成
される硬化単独塗膜の白黒隠蔽膜厚(この塗膜を透して
被塗面の白黒市松模様の白黒の境界線が目視できない最
小膜厚)は20μm又はそれ以下であることも可能であ
る。
光光度計を用いて、膜厚(硬化塗膜)30μmにおける
波長380〜430nmの光線の分光透過率の積分値で
示したものである。本塗料には、上記した成分に加え
て、水酸基含有樹脂、(ブロック)ポリイソシアネート
化合物、メラミン樹脂、その他の顔料などを適宜、目的
に応じて含有せしめることができる。
ンやカーボンブラックのような無彩色顔料、タルク、ク
レ−、カオリン、バリタ、硫酸バリウム、炭酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナホワイトなどの
体質顔料などを使用することができ、これらの配合量は
塗膜の光線透過率が上記した範囲を逸脱しない程度であ
るあることが好ましい。
調であるために、最上層の上塗り塗料よりも、中塗り塗
料として使用することが好ましい。
ラスチック製の自動車や電気製品などの外板部及び内板
部が好適にあげられ、これらは、本塗料の塗装に先立っ
てカチオン電着塗料などの下塗り塗料などをあらかじめ
塗装しておくことが好ましい。
ォ−ドカップ#4/20℃になるように調整し、静電塗
装、エアレススプレ−、エアスプレ−などにより塗装す
ることができる。その塗装膜厚は硬化塗膜で50μm以
下、特に5〜40μmの範囲内が好ましい。
により室温又は60℃以下の温度で乾燥して有機溶剤な
どを揮散除去したのち、その塗面に波長が200〜40
0nmの紫外線などの活性光線を照射せしめることによ
り、ゲル分率を基準に、85重量%以上、さらには90
〜100重量%に硬化させることができる。活性光線の
発生装置としては、水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高
圧水銀ランプ、キセノンランプ、カ−ボンア−ク、メタ
ルハライド、ガリウムランプ、ケミカルランプ、無電極
ランプなどがあげられる。活性光線(紫外線)の照射量
は特に制限されないが、通常、約10〜3000mj/
cm2 の範囲内が好ましい。これらの照射時間は、1
秒〜1分間、特に2〜15秒程度が適している。
化した後、その塗面に、さらに上塗り塗料を塗装するこ
とも可能である。
のように塗装し、その塗膜を紫外線照射により硬化して
から、その塗面に上塗り塗料を塗装することを特徴とす
る塗膜形成方法である。
メタリック塗料、クリヤ塗料などの熱硬化性塗料が好適
に使用することができ、これらを適宜組み合わせること
によりソリッドカラ−仕上げ又はメタリック仕上げの上
塗り塗膜が形成される。
剤、ソリッドカラ−顔料及び有機溶剤を含有する熱硬化
性塗料が使用できる。基体樹脂としては、例えば、水酸
基、カルボキシル基、シラノ−ル基、エポキシ基などの
架橋性官能基を含有する、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、アルキド樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、シリ
コン含有樹脂などがあげられ、また、架橋剤としては、
これらの官能基と反応しうるメラミン樹脂、尿素樹脂、
(ブロック)ポリイソシアネ−ト化合物、エポキシ化合
物または樹脂、カルボキシル基含有化合物または樹脂、
酸無水物、アルコキシシラン基含有化合物または樹脂な
どがあげられる。
タリック顔料及び有機溶剤を含有する熱硬化性塗料であ
り、このうち基体樹脂、架橋剤及び有機溶剤としては、
ソリッドカラ−塗料について例示したものが使用でき
る。また、メタリック顔料としては、例えば、りん片状
のアルミニウム、蒸着アルミニウム、酸化アルミニウ
ム、雲母、金属酸化物で表面被覆した雲母、雲母状酸化
鉄などが包含される。
て述べたと同様の基体樹脂、架橋剤及び有機溶剤を含有
し、さらに必要に応じて着色顔料やメタリック顔料を塗
膜の透明性を阻害しない程度に配合してなる熱硬化性塗
料が好ましい。
料、メタリック塗料及びクリヤ塗料を用いて上塗り塗膜
を形成するための具体的方法としては、次のような方法
があげられる。
に、ソリッドカラ−塗料、さらに必要に応じてクリヤ塗
料を塗装した後、加熱して、上塗り塗膜を硬化させて複
層塗膜を形成する。
に、メタリック塗料及びクリヤ塗料を塗装した後、加熱
して、本組成物の塗膜及びこれらの上塗り塗膜を同時に
硬化させて複層塗膜を形成する。
料及びクリヤ塗料などの塗装は既知の方法に基づいて行
なうことができる。
顔料を併用してマンセルチャートN値で2〜10のグレ
ー乃至ブラック色に調色されており、その結果、塗膜の
光線透過率を0.5%以上にすることが可能になり、紫
外線硬化性着色塗料として極めて有用である。つまり、
補色関係にある複数の有彩色顔料組み合せて、マンセル
チャートN値で2〜10、好ましくは3〜8の範囲内に
含まれるグレー乃至ブラック色の無彩色になるような比
率で混合調色することが必要である。したがって、白色
顔料と黒色顔料とを混合してマンセルチャートN値で2
〜10に調整しても、その塗膜の光透過性が十分でな
く、紫外線硬化性が劣るので、本発明の目的が達成でき
ない。
ると、その白黒隠蔽膜厚(この塗膜を透して被塗面の白
黒市松模様の白黒の境界線が目視できない最小膜厚)は
20μm又はそれ以下であって隠蔽性がすぐれており、
しかも紫外線の透過性が良好であるという効果を有して
いる。本塗料による塗膜は灰色系であるために、中塗り
塗料として使用することが特に好ましい。
明する。なお、部及び%はいずれも重量基準である。塗
膜の膜厚は硬化塗膜を基準にしている。
厚さ0.8mmのダル鋼板上に熱硬化性エポキシ樹脂系
カチオン電着塗料(「エレクロン#9600」関西ペイ
ント社製、商品名)を硬化膜厚が約20μになるように
電着塗装し、170℃で30分加熱し硬化させて被塗物
とした。
50部、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変
性トリアクリレート50部、イルガキュア819(チバ
スペシャリティケミカルズ社製、商品名、光重合開始
剤、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニ
ルホスフィンオキサイド)1部、チタン白顔料(「JR
503」、テイカ社製、商品名)20部、赤色顔料
(「マルーンR−6436」、バイエル社製、商品名)
0.4部、緑色顔料(「GREEN−S」、大日本イン
キ化学工業社製、商品名)0.3部を有機溶剤(キシレ
ン)の存在下で均一に混合分散して、粘度を15〜25
秒/フォ−ドカップ#4/20℃になるように有機溶剤
を配合して調整した。
50部、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変
性トリアクリレート50部、「イルガキュア819」1
部、チタン白顔料(「JR503」)20部、赤色顔料
(「トダカラーKNO」、戸田工業社製、商品名)0.
2部、黄色顔料(「TAROX LL−XLO」、チタ
ン工業社製、商品名)0.4部、青色顔料(「BLUE
5030L」、大日本インキ化学工業社製、商品名)
0.1部を有機溶剤(キシレン)の存在下で均一に混合
分散して、粘度を15〜25秒/フォ−ドカップ#4/
20℃になるように有機溶剤を配合して調整した。
50部、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変
性トリアクリレート50部、「イルガキュア819」1
部、チタン白顔料(「JR503」)20部、黒色顔料
(「MA100B」、三菱化学社製、商品名)0.3部
を有機溶剤(キシレン)の存在下で均一に混合分散し
て、粘度を15〜25秒/フォ−ドカップ#4/20℃
になるように有機溶剤を配合して調整した。
μm、40μmになるように塗装し、室温で3分間放置
してから、ガリウムランプを使用して、紫外線を200
0mj/cm2照射した後、「アミラック黒」(関西ペ
イント社製、商品名、ポリエステル樹脂・メラミン系熱
硬化性黒色有機溶剤型塗料)を膜厚30μmに塗装し、
140℃で30分間加熱して硬化せしめた。これらの試
験塗板などにより、隠蔽膜厚、平滑性、光硬化性、色調
(N値)、上塗り塗面平滑性などについて調べた。その
結果を表1に示した。このうち、隠蔽膜厚、平滑性、光
硬化性、色調(N値)は実施例1,2及び比較例1で得
た光硬化製着色塗料(本塗料)の単独塗膜についての結
果である。
及び比較例で得た本塗料を塗装し、その塗膜を透して白
黒模様が目視できない最小硬化膜厚を調べた。単位μ
m。
る、×は非常に劣るを示す。
得た本塗料を膜厚20μm、40μmに塗装し、ガリウ
ムランプを使用して、紫外線を2000mj/cm2照
射したのち、アセトンの還流温度で3時間抽出を行なっ
たのちの塗膜残存率を調べた。
で得た本塗料を膜厚30μmに塗装し、ガリウムランプ
を使用して、紫外線を2000mj/cm2照射して硬
化させたのち、分光光度計を用いて波長380〜430
nmの分光透過率を測定し、その積分値を光線透過率と
した。
少し劣る、×は非常に劣るを示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 補色関係にある複数の有彩色顔料を併用
してマンセルチャートN値で2〜10のグレー乃至ブラ
ック色に調色され、かつ波長380〜430nmの光線
による塗膜の光線透過率が0.5%以上である着色塗膜
を形成する紫外線硬化性着色塗料。 - 【請求項2】上記請求項1記載の紫外線硬化性着色塗料
を中塗り塗料として塗装し、その塗膜を紫外線照射によ
り硬化した後、その塗面に上塗り塗料を塗装することを
特徴とする塗膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000177793A JP5344661B2 (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 光硬化性着色塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2000177793A JP5344661B2 (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 光硬化性着色塗料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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