JP2001353719A - 含水原料の脱水乾燥方法およびその装置 - Google Patents
含水原料の脱水乾燥方法およびその装置Info
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Abstract
料の滞留を防止する、かつ装置の小型化を可能にする脱
水乾燥方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 含水原料を上流側の2軸押出機1で脱水
し、脱水された含水原料を、下流側の2軸押出機11の
スクリュ13に接近して組み込まれた多孔プレート8で
紐状として、該押出機11に飢餓状態で供給し、該押出
機11の供給口より上流に位置するベント16aにおい
て減圧から加圧状態で水蒸気を除去し、供給口より下流
に位置するベント16において大気から減圧状態で水蒸
気を除去する。
Description
ポリマーやゴム(以下、含水原料という。)を脱水・乾
燥する方法およびその装置に関するものである。
とえば、図2に示すようなものがあった。
脱水押出機であり、スラリータンク24から供給される
含水ゴムを圧縮して水分を分離し、押し出す装置であ
る。この押出機21のバレル22の内部には、スクリュ
23が回転可能に設けられている。このスクリュ23の
スクリュ軸の上流には、下流に向けて大径から小径に変
化するテーパフライト部23aが形成されている。な
お、この押出機21のバレル22およびスクリュ23
は、下流側が高くなるように傾斜した構造とされ、バレ
ル22の上流側の下部には、ドレンタンク25が設けら
れている。
ンク24から供給された含水ゴムは、スクリュ23によ
り機械的なせん断を受けると共に、バレル22に設けら
れた加熱手段より熱を受けて加熱されながら、押出機先
端まで輸送される。その際、含水ゴムは、スクリュ23
によりせん断を受けて水が絞り出される。分離した水は
ドレンタンク25に流入し、除去される脱水押出機21
で大半の水分を除去された含水ゴムは、管路26を経て
2軸押出機31に供給されて加熱される。加熱された含
水ゴムは、2軸押出機31の先端に直結されたタービュ
レータ32により細かく切られて管路33内に入り、エ
アーで輸送されてコンベア34を経て乾燥機35に入
り、乾燥される。
乾燥装置は、以上のように構成されているので、次のよ
うな問題があった。すなわち、特殊な脱水押出機で脱水
された含水ゴムは、2軸押出機で加熱されてタービュレ
ータで切断されるが、その際、2軸押出機からコンベア
を経て乾燥機に至る管路に、加熱された含水ゴムが付着
し、滞留したゴムが劣化したり変色したりして製品に悪
影響を与える。また、乾燥機は、含水ゴムの自熱および
熱風により水分を蒸気(気体)として分離乾燥させ、か
つ乾燥したゴムを冷却するものであるため、長い滞留時
間が必要となり、装置が大型化する。
ためになされたものであって、含水原料を短時間に脱水
・乾燥する、含水原料の滞留を防止する、かつ装置の小
型化を可能にする脱水乾燥方法およびその装置を提供す
ることを目的とする。
置において、上流側の脱水スリット付2軸押出機は、含
水原料中の水分の一部または大半を、押出機内のスクリ
ュに組み込まれている混練部による絞り機構により絞り
出し、押出機のバレルに組み込まれている脱水スリット
により水分を分離する。なお、前記絞り機構は、そのほ
かに含水原料を加熱する機能がある。また、押出機の先
端では、スクリュの回転により加圧と更なる加熱がなさ
れる。
には、下流側の2軸押出機の2軸スクリュに接近して多
孔プレートが組み込まれている。上流側の押出機で加熱
加圧された含水原料は、多孔プレートを介して下流側の
多段ベント2軸押出機内に供給される。多孔プレートで
紐状とされた含水原料は、自熱により水分を水蒸気(気
体)として分離し、分離した水蒸気は供給口より上流お
よび下流にあるベントより押出機外に除去される。下流
に位置するベントでは減圧乾燥が可能で、短時間で含水
原料の乾燥が行える。下流側の押出機前方には、直接ま
たは間接にペレタイザーが設置され、脱水・乾燥された
原料をペレット化(微細化)し、冷却水で冷却する。冷
却水は分離機で簡単に分離できるためペレット形状の製
品が短時間で得られる。
づき図面を参照して説明する。
構成図である。
流側の2軸押出機であり、含水原料中の水を液体として
除去するものである。
内部には、2本のスクリュ3が、かみ合った状態で挿入
されている。このスクリュ3はモータ4により減速機5
を経て回転駆動される。
した脱水スリット6が少なくとも1つ以上組み込まれて
いる。また、スクリュ3の途中には、含水原料を絞り加
熱する機能を持った混練部7が組み込まれている。
ら供給された含水原料は、スクリュ3により押出機1の
下流へと輸送される。その際、含水原料は混練部7で絞
られ、含水原料中の一部または大半の水は分離される。
分離した水は、脱水スリット6より外部に除去される。
水が分離された含水原料は、スクリュ3により押出機1
の先端側に輸送され、そこで、スクリュ3の回転により
加圧と更なる加熱がなされる。
出機であり、含水原料中の水を水蒸気(気体)として除
去するものである。
2の内部には、2本のスクリュ13が、かみ合った状態
で挿入されている。このスクリュ13は、モータ14に
より減速機15を経て回転駆動される。
目的としたベント16が少なくとも2つ以上組み込まれ
ている。その1つのベント16aは、上流側の2軸押出
機1から含水原料が供給される供給口より上流に位置し
ている。この供給口より上流に位置するベント16a
は、減圧から加圧状態で水蒸気の除去が可能である。下
流のベント16は大気圧から減圧状態で水蒸気の除去が
可能である。また、スクリュ3の途中には、各ベント1
6での乾燥能力を確保するため、各ベント16間のシー
ルおよび機械的なせん断を与え加熱する機能を持った混
練部17が各ベント16間に組み込まれている。
機11は、密閉された管路9でつながっており、この管
路9には多孔プレート8が組み込まれている。この多孔
プレート8は、下流側の2軸押出機11のスクリュ13
に接近するように配置されており、スクリュ13のかき
取りにより含水原料が滞留しない構造とされている。ま
た、多孔プレート8の下流(下流側の押出機側)は、飢
餓状態とされており、水蒸気の分離が容易になってい
る。なお、多孔プレート8の孔は、多孔プレート8の上
流(上流側の押出機側)に圧力が立つように設計されて
いる。
は、上流側の2軸押出機により加熱、加圧されているた
め、原料自体が持っている自熱と圧力の開放により水分
が水蒸気として分離する。この分離した水蒸気は、上流
および下流に位置するベント16,16aから除去され
る。上流側の2軸押出機1での脱水工程および多孔プレ
ート8が組み込まれた供給部での水の分離工程で、ほと
んど水分が除去された含水原料は、スクリュ13により
押出機11の下流に輸送される。
更に加熱され、ベント16で減圧乾燥される。乾燥され
た原料は、押出機11の先端から吐出され、押出機11
の先端に設置されたペレタイザー19によりペレット化
される。
10によって循環する冷却水により冷却されながら、分
離機20に搬送され、ここで冷却水が分離され、冷却さ
れたペレットは製品ペレットとして排出される。
11の先端に直接的に設置されているが、下流側の押出
機11から脱水・乾燥された原料をストランド状に吐出
して、吐出されたストランドを水槽で冷却し、これを間
接的に配置されているペレタイザーに供給してペレット
化してもよい。
流側と下流側の2軸押出機で行うことにより、含水原料
を滞留させることなく短時間で脱水、乾燥、冷却し、連
続的に良製品を生産することができる。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 含水原料を上流側の2軸押出機(1)で
脱水し、脱水された含水原料を、下流側の2軸押出機
(11)のスクリュ(13)に接近して組み込まれた多
孔プレート(8)で紐状として、該押出機(11)に飢
餓状態で供給し、該押出機(11)の供給口より上流に
位置するベント(16a)において減圧から加圧状態で
水蒸気を除去し、供給口より下流に位置するベント(1
6)において大気から減圧状態で水蒸気を除去すること
を特徴とする含水原料の脱水乾燥方法。 - 【請求項2】 前記下流側の2軸押出機(11)からの
脱水・乾燥された原料をペレタイザー(19)でペレッ
ト化し、冷却水で搬送して、分離機(20)で冷却水を
分離することを特徴とする請求項1記載の含水原料の脱
水乾燥方法。 - 【請求項3】 前記下流側の2軸押出機(11)から脱
水・乾燥された原料をストランド状で吐出して冷却水で
冷却し、ペレタイザー(19)でペレット化することを
特徴とする請求項1記載の含水原料の脱水乾燥方法。 - 【請求項4】 含水原料の脱水を行う上流側の2軸押出
機(1)と、脱水された原料の減圧乾燥を行う下流側の
2軸押出機(11)とが、多孔プレート(8)が組み込
まれた管路(9)を介して組み合され、 前記上流側の2押出機(1)は、脱水スリット付2軸押
出機であり、前記下流側の2軸押出機(11)は、多段
ベント2軸押出機であり、前前記多孔プレート(8)
は、下流側の2軸押出機(11)の2軸スクリュ(1
3)のかき取りにより含水原料が滞留しないように該2
軸スクリュ(13)に接近して組み込まれており、下流
側の押出機(11)のバレル(12)には、ベント(1
6,16a)が少なくとも2つ以上組み込まれ、その1
つのベント(16a)は、上流側の2軸押出機(1)か
ら含水原料が供給される供給口より上流に位置している
ことを特徴する含水原料の脱水乾燥装置。 - 【請求項5】 前記下流側の2軸押出機(11)の先端
に、脱水・乾燥された原料をペレット化するペレタイザ
ー(19)を配置し、該ペレタイザー(19)からのペ
レットを冷却水で搬送する冷却水循環装置(10)と、
冷却水を分離する分離機(20)とを配置したことを特
徴とする請求項4記載の含水原料の脱水乾燥装置。 - 【請求項6】 前記下流側の2軸押出機(11)の先端
に、該押出機(11)からストランド状に吐出される原
料を冷却する水槽と、該ストランドをペレット化するペ
レタイザーとを配置したことを特徴とする請求項4記載
の含水原料の脱水乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000178582A JP2001353719A (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 含水原料の脱水乾燥方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000178582A JP2001353719A (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 含水原料の脱水乾燥方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001353719A true JP2001353719A (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=18679990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000178582A Pending JP2001353719A (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 含水原料の脱水乾燥方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001353719A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2000
- 2000-06-14 JP JP2000178582A patent/JP2001353719A/ja active Pending
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