JP2001353475A - 洗浄装置および洗浄方法 - Google Patents

洗浄装置および洗浄方法

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JP2001353475A
JP2001353475A JP2000175227A JP2000175227A JP2001353475A JP 2001353475 A JP2001353475 A JP 2001353475A JP 2000175227 A JP2000175227 A JP 2000175227A JP 2000175227 A JP2000175227 A JP 2000175227A JP 2001353475 A JP2001353475 A JP 2001353475A
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nozzle
cleaned
cleaning
cleaning liquid
unit
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JP2000175227A
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Inventor
Hiromi Sakai
博美 酒井
Yasushi Iwase
康 岩瀬
Nobuyuki Kitakata
信之 北方
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄液の噴射圧力を増大することなく、短時
間で被洗浄部材の壁面を均一に洗浄する洗浄装置および
洗浄方法を提供する。 【解決手段】 洗浄液の噴射が開始されると、回転駆動
手段40および往復駆動手段50によりノズル部材30
はノズル部材30の周方向に回転し、同時にノズル部材
30は下方に向けて移動する。ノズル部材30が周方向
へ1回転する間に、噴孔311の径Dと噴孔の数nとの
積に相当する距離だけ下方へ移動する。これにより、噴
孔311から噴射される洗浄液が被洗浄部材8の内壁面
81に描く軌跡は螺旋状となる。そのため、ノズル部材
30の回転速度と下降速度とを制御することにより、被
洗浄部材8の内壁面81には均一に洗浄液が噴射され、
洗浄される部分にムラが生じることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄装置および洗
浄方法に関し、特に円筒形の被洗浄部材の外周面または
内周面を洗浄する洗浄装置および洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば内燃機関に用いられるインジェク
タのように円筒形状の被洗浄部材の壁面を洗浄する場
合、あるいはシールリングなどの小物を洗浄する場合、
従来から実施されている下記のような方法が挙げられ
る。
【0003】1.被洗浄部材の円筒部の入口にノズルを
近接し、高圧の洗浄液を噴射する。高圧の洗浄液の噴射
により、洗浄液の流速で被洗浄部材の壁面を洗浄する。 2.被洗浄部材の円筒部の内部に洗浄液を噴射するため
のノズルを挿入し、洗浄液を高圧で噴射しながらノズル
を上下に往復移動して被洗浄部材の壁面を洗浄する。 3.超音波洗浄装置を用いて被洗浄部材に超音波を照射
する。超音波を照射することにより、被洗浄部材の壁面
に付着している不純物を除去し、被洗浄部材の壁面を洗
浄する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
1、2、3の洗浄方法について、次の問題がある。 1.円筒部の入口にノズルを近接して洗浄する場合、ノ
ズルに近い被洗浄部材の入口近傍は洗浄液の圧力が高い
ため比較的洗浄されるものの、ノズルから遠い部分は洗
浄液の圧力が低下しほとんど洗浄されない。また、被洗
浄部材の壁面に対して洗浄液が平行に噴射されるため、
被洗浄部材からの突出が比較的大きな不純物は除去され
るものの、突出が小さな不純物の除去は困難である。さ
らに、洗浄力を高めるために洗浄液の圧力は10MPa
程度まで上昇されているため、周辺設備の耐圧性能ある
いは周辺設備および洗浄液の耐熱性能を向上する必要が
あり、設備コストが増大する。
【0005】2.円筒状の被洗浄部材の内部をノズルが
上下に往復移動する場合、噴射された洗浄液の排出が上
昇するノズルによって阻害され、ノズルから噴射される
洗浄液は液中噴射の状態となる。そのため、洗浄液の噴
射圧力が減衰され洗浄を効果的に実施することができな
い。また、ノズルの回転速度および往復移動速度は制御
されていないため、洗浄液が当たる部分と洗浄液が当た
らない部分とでは洗浄される部分にムラが生じる。その
結果、被洗浄部材の壁面を均一に洗浄することができな
い。
【0006】3.超音波洗浄を使用する場合、1回の洗
浄に長時間を要する。そのため、例えば上述のインジェ
クタなどのように部品を組み付けるたびに洗浄する必要
がある部材の洗浄には適していない。
【0007】近年では、内燃機関の燃費を向上するた
め、あるいは排出ガスに含まれる有害物質を低減するた
め、燃料を内燃機関の燃焼室へ直接噴射したり、燃料の
噴射量を細かく制御している。そのため、例えばインジ
ェクタの開閉は精密に制御する必要がある。しかし、弁
座に不純物が付着するとインジェクタの開閉を精密に制
御することができなくなる。これら弁座に付着する不純
物の多くは、インジェクタの製造工程中の切削時に発生
する微細な削りくずなどであり、これらの不純物は工程
ごとに取り除く必要がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、洗浄液の噴射圧
力を増大することなく、短時間で被洗浄部材の壁面を均
一に洗浄する洗浄装置および洗浄方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
洗浄装置または請求項10記載の洗浄方法によると、被
洗浄部材とノズル部とが相対的にノズル部の周方向へ1
回転する間に、噴孔の径と噴孔の数との積に相当する距
離をノズル部がノズル部の軸方向へ相対的に移動する。
すなわち、ノズル部は洗浄液を噴射しながら周方向へ回
転および軸方向へ移動し、被洗浄部品の壁面には近接す
るノズル部から洗浄液が螺旋を描くように噴射される。
したがって、被洗浄部材の壁面を短時間でムラが生じる
ことなく均一に洗浄することができる。
【0010】また、壁面とノズル部とは近接しているた
め、洗浄液の噴射圧力を増大する必要がない。そのた
め、周辺設備の耐圧性能あるいは周辺設備および洗浄液
の耐熱性能を高める必要がない。したがって、洗浄装置
の周辺の設備に必要なコストを大幅に低減することがで
きる。
【0011】本発明の請求項2記載の洗浄装置による
と、噴孔は洗浄液が被洗浄部材の壁面へほぼ垂直に噴射
されるように形成されている。そのため、洗浄液が有す
る噴射エネルギーは壁面に付着している不純物へ効果的
に作用し、洗浄液の圧力を高めることなく洗浄性能を向
上することができる。
【0012】本発明の請求項3記載の洗浄装置による
と、ノズル部は支持部の内周側に設置されている。した
がって、円筒形状の被洗浄部材の内壁面側を洗浄するこ
とができる。本発明の請求項4記載の洗浄装置による
と、ノズル部は噴孔が形成されているノズルヘッド部を
複数有しているので、複雑な内壁面を有する被洗浄部材
であっても、被洗浄部材の形状に合わせて洗浄液を噴射
することができる。
【0013】本発明の請求項5記載の洗浄装置による
と、ノズルヘッド部は外径が異なるように形成されてい
る。したがって、径の異なる被洗浄部材の内壁面をその
壁面の形状に合わせて壁面の至近距離から洗浄液を噴射
することができる。本発明の請求項6記載の洗浄装置に
よると、噴孔はノズル部の周方向に90°間隔で形成さ
れている。そのため、隣接する噴孔から噴射される洗浄
液による干渉を防止し、ムラなく均一に被洗浄部材を洗
浄することができる。
【0014】本発明の請求項7記載の洗浄装置による
と、ノズルヘッド部はノズルの軸方向に形成されている
溝部を有する。そのため、そのノズルヘッド部よりも上
方にあるノズルヘッド部の噴孔から噴射された洗浄液が
下方へ流動する際、洗浄液は溝部を流通し、下方にある
ノズルヘッド部の噴孔からの洗浄液の噴射を阻害しな
い。そのため、洗浄液の噴射圧力が低下することなく、
被洗浄部材を効果的に洗浄することができる。
【0015】本発明の請求項8記載の洗浄装置による
と、ノズル部は支持部の外周側に設置されている。した
がって、円筒形状の被洗浄部材の外周側を洗浄すること
ができる。本発明の請求項9記載の洗浄装置によると、
ノズル部は直線上に対向する位置に2つ配置されてい
る。そのため、対向するノズル部から噴射された洗浄液
が相互に干渉することなく、被洗浄部材の外壁面を効果
的に洗浄することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の洗浄装置を円筒形状の被洗浄部
材に適用した第1実施例を図1に示す。図1に示すよう
に第1実施例の洗浄装置1は、円筒形状の被洗浄部材8
の内壁面81を洗浄する。洗浄装置1は、支持部材2
0、ノズル部材30、回転駆動手段40、ならびに往復
駆動手段50を備えている。
【0017】支持部材20は、被洗浄部材8を支持可能
である。支持部材20は、円筒形状の被洗浄部材8を支
持するための支持部21を有している。この支持部21
は環状に形成されており、その内側に被洗浄部材8が固
定される。
【0018】ノズル部材30は、ノズルヘッド部31、
接続管32および大径部33を有している。ノズルヘッ
ド部31の外径は被洗浄部材8の内径よりもやや小さ
く、被洗浄部材8の内壁面81からノズルヘッド部31
の外壁面31aまでの距離は約2mmに設定されてい
る。接続管32はノズルヘッド部31よりも外径が小さ
くなるように形成され、洗浄液が内部を流通可能となる
ように中空の管状に形成されている。大径部33は洗浄
液が流通可能となるように中空の管状に形成され、その
外径は接続管32の外径よりも大きい。
【0019】ノズルヘッド部31には、洗浄液を噴射す
るための噴孔311が形成されている。噴孔311はノ
ズルヘッド部31の周方向に90°間隔で4カ所に形成
されている。また、噴孔311は噴射された洗浄液が被
洗浄部材8の内壁面81に垂直に当たるように形成され
ている。
【0020】洗浄装置1の外部には洗浄液タンク10お
よび加圧ポンプ11が配設されている。洗浄液は洗浄液
タンク10から加圧ポンプ11、供給管12、大径部3
3および接続管32を経由してノズルヘッド部31へ供
給される。ノズルヘッド部31へ供給された洗浄液は、
噴孔311から被洗浄部材8へ噴射される。
【0021】回転駆動手段40および往復駆動手段50
は、ノズル部材30を周方向に回転および軸方向へ往復
駆動する。回転駆動手段40および往復駆動手段50
は、ノズル部材30の回転速度および往復移動速度が所
定の速度となるように制御手段6により制御されてい
る。制御手段6は、回転駆動手段40および往復駆動手
段50の図示しない例えば駆動モータなどに印加する電
圧を制御することにより、回転駆動手段40による回転
速度および往復駆動手段50による移動速度を制御して
いる。
【0022】次に、上記の構成の洗浄装置1による洗浄
方法について説明する。被洗浄部材8を支持部材20の
支持部21に固定する。ノズル部材30は往復駆動手段
50により駆動され、被洗浄部材8の内部に挿入され
る。被洗浄部材8の内部に挿入されたノズル部材30
は、被洗浄部材8の上端部8aとノズル部材30の噴孔
311とが対向する位置まで移動する。すなわち、被洗
浄部材8の上端部8aとノズル部材30の噴孔311と
が対向するように配置される。
【0023】上端部8aと噴孔311とが対向すると、
洗浄液の噴射が開始される。洗浄液はすべての噴孔31
1から被洗浄部材8の内壁面81に向けて噴射される。
このとき、噴孔311から噴射された洗浄液は図1に示
すように被洗浄部材8の内壁面81へ垂直な噴流Jとし
て打ち付けられる。噴射される洗浄液の圧力は、加圧ポ
ンプ11により加圧され約5MPaである。
【0024】洗浄液の噴射が開始されると、回転駆動手
段40および往復駆動手段50によりノズル部材30は
駆動される。回転駆動手段40によりノズル部材30は
ノズル部材30の周方向に回転し、回転と同時にノズル
部材30は図1の下方に向けて移動する。すなわち、図
2に示すようにノズル部材30は回転しながら下降して
いく。回転速度と下降速度との関係は、下記の通りであ
る。
【0025】ノズル部材30が周方向へ1回転する間
に、ノズル部材30は噴孔311の径Dと噴孔の数nと
の積、すなわちD×nに相当する距離だけ図1の下方に
向けて移動する。例えば、噴孔311の径Dを0.5m
mとすると、噴孔311の数nは4であるので、D×n
=2mmである。すなわち、ノズル部材30が1回転す
る間にノズル部材30は2mm下降することになる。こ
れにより、図3に示すように、噴孔311から噴射され
る洗浄液が被洗浄部材8の内壁面81に描く軌跡は複数
の螺旋状となる。そのため、ノズル部材30の回転速度
と下降速度とを制御することにより、被洗浄部材8の内
壁面81には均一に洗浄液が噴射される。このとき、ノ
ズル部材30が1回転する間に下降するノズル部材30
の距離をD×nよりも若干小さくすることにより、洗浄
液が噴射される部分が重なり合い、洗浄される部分にム
ラが生じることがない。
【0026】噴射された洗浄液は、被洗浄部材8の内壁
面81に打ち付けられた後、接続管32の周囲に沿って
円滑に排出される。この洗浄処理を必要に応じて繰り返
すことにより、被洗浄部材8は所望の洗浄結果となるよ
うに洗浄される。
【0027】以上、説明したように第1実施例の洗浄装
置1および洗浄方法によると、被洗浄部材8の内壁面8
1を均一に洗浄することができるので、洗浄される部分
にムラが生じることがない。また、例えばノズル部材3
0の回転速度を毎分800回転程度に設定すると、数セ
ンチから数十センチの被洗浄部材8を洗浄するために要
する時間は数秒程度である。したがって、被洗浄部材8
の洗浄処理を短時間で実施することができる。
【0028】第1実施例では、洗浄液は被洗浄部材8の
内壁面81に垂直に噴射されるので内壁面81からの突
出の割合が小さな不純物でも確実に除去することができ
る。また、洗浄液を内壁面81へ垂直に噴射することに
より、洗浄液の噴射エネルギーが有効に活用され、洗浄
液の噴射圧力を高めることなく洗浄能力を向上すること
ができる。さらに、噴孔311と内壁面81との距離は
小さいので、洗浄液の噴射圧力を高める必要がない。し
たがって、洗浄液の噴射圧力の増大に伴って必要な周辺
設備への投資を低減することができる。
【0029】第1実施例では、接続管32はノズルヘッ
ド部31よりも外径が小さくなるように形成されている
ので、噴孔311から噴射された洗浄液はその流通が阻
害されることなく容易に排出することができる。
【0030】以上、第1実施例では、ノズル部材30が
回転しながら同時に下方へ下降する構成とした。しか
し、ノズル部材30が回転かつ下降するのではなく、被
洗浄部材8を支持固定している支持部材20が回転かつ
上昇する構成、支持部材20は回転しノズル部材30は
下降する構成、あるいは支持部材20は上昇しノズル部
材30は回転する構成など、ノズル部材30と支持部材
20とが相対的に周方向へ回転かつ軸方向へ移動するよ
うな構成とすることができる。この場合、ノズル部材3
0が支持部材20に支持固定されている被洗浄部材8に
対し相対的に1回転する間に、ノズル部材30が支持部
材20に対しD×nに相当する距離を相対的に移動する
ように回転駆動手段40および往復駆動手段50を制御
すればよい。
【0031】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
による洗浄装置について説明する。第1実施例と実質的
に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略す
る。第2実施例では、図4に示すように筒状の被洗浄部
材として径の異なる内壁面を有するインジェクタ100
を用いる。インジェクタ100は内径が大きな本体ハウ
ジング101と内径が小さなノズルボディ102とを有
している。ノズルボディ102には、弁座部103が配
設されている。
【0032】第2実施例の洗浄装置では、部位によって
内径が異なるインジェクタ100の内部を効率的に洗浄
するために、ノズル部60に径の異なるノズルヘッド部
が複数配置されている。洗浄装置のノズル部60以外の
構成は第1実施例と実質的に同一であるので説明を省略
する。
【0033】図4および図5に示すように、ノズル部6
0は第1ノズルヘッド部61、第2ノズルヘッド部6
2、接続管63および大径部64を有している。第1ノ
ズルヘッド部61は、インジェクタ100のノズルボデ
ィ102の内部を洗浄するために、ノズルボディ102
の内径に合わせて外径が小さくなるように形成されてい
る。第1ノズルヘッド部61には、第1実施例と同様に
周方向に90°間隔で噴孔611が4カ所形成されてい
る。
【0034】第2ノズルヘッド部62は、インジェクタ
100の本体ハウジング101の内部を洗浄するため
に、第1ノズルヘッド部61よりも外径が大きくなるよ
うに形成されている。第2ノズルヘッド部62にも第1
実施例と同様に周方向に90°間隔で噴孔621が4カ
所形成されている。また、第2ノズルヘッド部62の場
合、図6に示すように噴孔621の相互間には溝部62
2が形成されている。この溝部622は、第1ノズルヘ
ッド部61から噴射された洗浄液がノズルボディ102
の内壁面に衝突し排出される際に、排出される洗浄液が
第2ノズルヘッド部62の噴孔621が形成されている
部位を流れることを防止する。すなわち、排出される洗
浄液は溝部622を流れることになる。これにより、第
2ノズルヘッド部62の噴孔621から噴射される洗浄
液は第1ノズルヘッド部61から噴射され排出される洗
浄液によって液中噴射となることが防止される。
【0035】第1ノズルヘッド部61と第2ノズルヘッ
ド部62とは、接続管63により接続されている。接続
管63は、第1ノズルヘッド部61および第2ノズルヘ
ッド部62よりも外径が小さくなるように形成されてい
る。そのため、第1ノズルヘッド部61から噴射された
洗浄液の排出を促進する。
【0036】第2ノズルヘッド部62は、第1ノズルヘ
ッド部61の噴孔611がノズルボディ102の内壁面
の上端部と対向する位置に配置されたとき、本体ハウジ
ング101の内壁面の上端部と対向するように配置され
る。すなわち、接続管63の長さを設定することによ
り、第1ノズルヘッド部61および第2ノズルヘッド部
62はそれぞれノズルボディ102の内壁面の上端部お
よび本体ハウジング101の内壁面の上端部に配置され
る。洗浄方法は、第1実施例と実質的に同一であるので
説明を省略する。
【0037】以上、第2実施例では、外径の異なる第1
ノズルヘッド部61および第2ノズルヘッド部62を有
するノズル部60を用いることにより、インジェクタ1
00のように径の異なる内壁面を有する円筒部材を洗浄
することができる。したがって、複雑な形状のインジェ
クタ100などの被洗浄部材を短時間で均一に洗浄する
ことができる。
【0038】また、第2ノズルヘッド部62に溝部62
2を形成することにより第1ノズルヘッド部61から噴
射され排出される洗浄液によって第2ノズルヘッド部6
2からの洗浄液の噴射が阻害されることがない。したが
って、第2ノズルヘッド部62から噴射される洗浄液が
液中噴射状態となるのを防止でき、径の異なるインジェ
クタ100の内壁面を確実に洗浄することができる。
【0039】(第3実施例)本発明の第3実施例による
洗浄装置を図7に示す。第1実施例と実質的に同一の構
成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。第3実
施例では、円筒形状の被洗浄部材としてフィルタ部材1
10を適用する場合について説明する。また、第3実施
例では、フィルタ部材110の外壁面を洗浄する場合に
ついて説明する。このフィルタ部材110は、インジェ
クタの反弁座側に配設され、燃料ポンプから供給された
燃料に含まれる微細な不純物を除去するものである。
【0040】第3実施例による洗浄装置3は、支持部材
70およびノズル部71を備えている。ノズル部71は
支持部材70の外周側の配設されており、支持部材70
に支持固定されたフィルタ部材110の外壁面を洗浄す
る。支持部材70には被洗浄部材であるフィルタ部材1
10が載置される。支持部材70はフィルタ部材110
を支持固定するための支持部701を有している。支持
部材は70、図示しない回転駆動手段および往復駆動手
段により、周方向へ回転および軸方向へ往復移動され
る。
【0041】ノズル部71は支持部材70の外周側に配
設されており、支持部材70を包囲する円筒部材72に
組み付けられている。ノズル部71は、図7に示すよう
に直線上に対向するように2カ所配設されている。すな
わち、フィルタ部材110をはさんで対称となる位置に
配設されている。ノズル部71の先端には、噴孔711
が形成されている。噴孔711からは洗浄液がフィルタ
部材110へ向けて噴射される。
【0042】次に、第3実施例の洗浄装置3による洗浄
方法について説明する。支持部材70は図示しない往復
駆動手段により駆動され、支持部材70に載置されてい
るフィルタ部材110の上端部110aとノズル部71
の噴孔711とが対向するように配置される。
【0043】フィルタ部材110の上端部110aと噴
孔711とが対向すると、洗浄液の噴射が開始される。
洗浄液はすべての噴孔711からフィルタ部材110の
外壁面に向けて噴射される。このとき、噴孔711から
噴射された洗浄液はフィルタ部材110の外壁面へ垂直
に打ち付けられる。
【0044】洗浄液の噴射が開始されると、回転駆動手
段および往復駆動手段により支持部材70は駆動され
る。回転駆動手段により支持部材70は支持部材70の
周方向に回転し、回転と同時に支持部材70は図7の下
方に向けて移動する。回転速度と下降速度との関係は、
下記の通りである。
【0045】支持部材70が周方向へ1回転する間に、
支持部材70は噴孔711の径Dと噴孔の数nとの積す
なわちD×nに相当する距離だけ図7の下方に向けて移
動する。例えば、噴孔711の径Dを0.5mmとする
と、噴孔711の数nは2個であるので、支持部材70
が1回転する間に下降する距離はD×n=1mmとな
る。支持部材70を上記のように制御することにより、
噴孔711から噴射される洗浄液はフィルタ部材110
の外壁面に螺旋状の軌跡を描く。
【0046】第3実施例では第1実施例と異なり洗浄液
を噴射する噴孔711が2カ所配設されている。これ
は、噴孔711の数を増やすと、隣接する噴孔から高圧
で噴射された洗浄液が相互に干渉する。その結果、被洗
浄部材であるフィルタ部材110の外壁面において隣接
する噴孔から噴射された洗浄液が衝突する部分で洗浄力
が低下するからである。
【0047】第3実施例では、支持部材70の外周側に
ノズル部71を配設することにより、円筒形状の被洗浄
部材の内壁面だけではなく外壁面も洗浄することができ
る。第3実施例では、第1実施例と同様にノズル部71
から噴射された洗浄液はフィルタ部材110に垂直に打
ち付けられる。そのため、フィルタ部材110の外壁面
に付着している不純物を効果的に除去することができ
る。
【0048】以上、本発明の複数の実施例では円筒形状
の被洗浄部材の内壁面または外壁面をそれぞれ洗浄する
洗浄装置または洗浄方法について説明したが、複数の実
施例を組み合わせることにより、被洗浄部材の内壁面お
よび外壁面を同時に洗浄する構成とすることも可能であ
る。
【0049】また、上記の複数の実施例では被洗浄部材
としてインジェクタまたはフィルタ部材を適用した例に
ついて説明したが、円筒形状の部材であればインジェク
タまたはフィルタ部材に限らずあらゆる部材の洗浄に本
発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による洗浄装置を示す模式
図である。
【図2】本発明の第1実施例による洗浄装置のノズル部
の動きを示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施例による洗浄装置のノズル部
から噴射される洗浄液が被洗浄部材の内壁面に描く軌跡
を示すために、被洗浄部材の内壁面を展開した模式図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例による洗浄装置をインジェ
クタに適用した例を示す模式図である。
【図5】本発明の第2実施例による洗浄装置のノズル部
を示す模式図である。
【図6】図5のVI−VI線で切断した断面図である。
【図7】本発明の第3実施例による洗浄装置を示す断面
図である。
【符号の説明】
1、3 洗浄装置 6 制御手段 8 被洗浄部材 20 支持部材 30、60 ノズル部材 31 ノズルヘッド部 32 接続管 40 回転駆動手段 50 往復駆動手段 61 第1ノズルヘッド部 62 第2ノズルヘッド部 63 接続管 70 支持部材 71 ノズル部 100 インジェクタ(被洗浄部品) 110 フィルタ部材(被洗浄部品) 311 噴孔 621、622 噴孔 711 噴孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北方 信之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3B116 AA18 AB42 AB54 BB43 BB47 BB90 3B201 AA18 AB42 AB54 BB43 BB47 BB90 BB92 CB01 3G066 AD07 BA54 CC01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄部材が支持される支持部と、 前記被洗浄部材に洗浄液を噴射する噴孔が周方向に複数
    形成されているノズル部と、 前記支持部または前記ノズル部を前記ノズル部の周方向
    へ回転駆動可能な回転駆動手段と、 前記支持部または前記ノズル部を前記ノズル部の軸方向
    へ往復駆動可能な往復駆動手段と、 前記ノズル部と前記被洗浄部材とが相対的に前記ノズル
    部の周方向へ1回転する間に、前記噴孔の径と前記噴孔
    の数との積に相当する距離を前記ノズル部と前記被洗浄
    部材とが相対的に前記ノズル部の軸方向へ移動するよう
    に、前記回転駆動手段および前記往復駆動手段を制御す
    る制御手段と、 を備えることを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記噴孔は、前記被洗浄部材の壁面に前
    記洗浄液がほぼ垂直に噴射されるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズル部は、前記支持部の内周側に
    設置されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズル部は、前記噴孔が形成されて
    いる複数のノズルヘッド部と、前記ノズルヘッド部を相
    互に接続する接続管とを有することを特徴とする請求項
    1、2または3記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記ノズルヘッド部は、それぞれ外径が
    異なるように形成されていることを特徴とする請求項4
    記載の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズルヘッド部には、前記ノズル部
    の周方向に90°間隔で4つの前記噴孔が形成されてい
    ることを特徴とする請求項4または5記載の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズルヘッド部は、前記噴孔の間に
    前記ノズル部の軸方向に形成されている溝部を有するこ
    とを特徴とする請求項4、5または6記載の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記ノズル部は、前記支持部の外周側に
    設置されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記ノズル部は、直線上に対向する位置
    に2つ配置されていることを特徴とする請求項8記載の
    洗浄装置。
  10. 【請求項10】 ノズル部に形成されている噴孔から洗
    浄液を噴射して被洗浄部材を洗浄する洗浄方法であっ
    て、 前記噴孔と前記被洗浄部材の上端部とが対向するように
    配置する工程と、 前記噴孔から前記被洗浄部材へ前記洗浄液を噴射する工
    程と、 前記洗浄液を噴射している状態で、前記ノズル部と前記
    洗浄部材とが前記ノズル部の周方向へ相対的に1回転す
    る間に、前記ノズル部が前記噴孔の内径と前記噴孔の数
    との積に相当する距離を前記上端部とは反対方向へ相対
    的に移動する工程と、 を含むことを特徴とする洗浄方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012179509A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Daihatsu Motor Co Ltd 貫通穴の洗浄方法
CN104014566A (zh) * 2014-05-29 2014-09-03 鞍钢集团矿业公司 用于链篦机-回转窑热风管道的清灰装置
CN107413794A (zh) * 2017-07-17 2017-12-01 重庆锐进蔬菜种植股份合作社 一种清洗腌制蔬菜的清洗设备
CN110918574A (zh) * 2019-11-27 2020-03-27 苏州新仪科学仪器有限公司 样品管清洗装置和固相萃取设备

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